JP2023109317A - パワー半導体モジュール - Google Patents

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Taika Arai
克明 齊藤
Katsuaki Saito
大助 川瀬
Daisuke Kawase
彬 三間
Akira Mima
崇 和田
Takashi Wada
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Abstract

【課題】短絡発生時のゲート端子と基準電位端子と間の電圧Vgeの跳ね上がりを抑制し、短絡時のスイッチング素子の安定な保護を可能にする技術を提供する。【解決手段】少なくとも上アームを有するパワー半導体モジュールは、ゲート端子と基準電位端子との間に接続され、スイッチング素子の半導体チップの外部、かつ、絶縁基板の上に設けられたツェナーダイオードと、前記絶縁基板を格納する筐体と、前記筐体に設けられ、前記ゲート端子および前記基準電位端子に接続される複数の外部電極と、を有する。【選択図】図7

Description

本開示は、パワー半導体モジュールに関し、絶縁基板上にスイッチング素子を設けたパワー半導体モジュールに適用して有効な技術である。
パワー半導体モジュールの構造として、1in1構造、2in1構造、6in1構造などがある。1in1構造とは、1つのパワー半導体モジュール内に、1つのアームを構成する1つのスイッチング素子(パワー半導体素子とも言う)もしくは逆並列接続された1つのスイッチング素子と1つのダイオードを搭載したものである。2in1構造とは、1つのパワー半導体モジュール内に2つのアーム(上アーム、下アーム)を有するハーフブリッジ回路を構成したもので、例えば、1in1構造の2つの絶縁基板をモジュール内部で直列接続し、一方を上アーム、他方を下アームとしたものである。2in1構造のパワー半導体モジュールは、1in1構造のモジュールと比較して、上アームと下アームとの間の配線距離を短縮できるため、小形化や低インダクタンス化等の利点がある。6in1構造とは、一個のモジュールが6個のアーム(3つの上アーム、3つの下アーム)を備える。また、パワー半導体モジュールは、外部電極として、正極端子(正極主端子)、負極端子(負極主端子)、交流端子(交流主端子)、ゲート端子および基準電位端子(エミッタ補助端子、補助エミッタ端子とも言う)を有する。このようなパワー半導体モジュールの提案として、例えば、特開2016-066974号公報、特開2020-124030号公報などがある。スイッチング素子としては、パワー電界効果トランジスタ(MOSFET)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いることができる。
また、特開2020-124030号公報に記載される2in1構造のパワー半導体モジュールでは、上アームを構成するスイッチング素子とダイオードを搭載した絶縁基板の2枚を並列接続し、下アームを構成するスイッチング素子とダイオードを搭載した絶縁基板の2枚を並列接続する。これにより、パワー半導体モジュールの定格電流容量を増加させることができる。
本発明完成後に行った公知例調査により、ツェナーダイオードがゲート端子に設けられた電界効果トランジスタやIGBTとして、特開2010-045141号公報、特開2013-090223号公報、特開2014-056968号公報が抽出された。しかし、これらは、本発明とは異なるものである。
特開2016-066974号公報 特開2020-124030号公報 特開2010-045141号公報 特開2013-090223号公報 特開2014-056968号公報
パワー半導体モジュールの構造が、上アームを構成するスイッチング素子とダイオードを並列接続し、下アームを構成するスイッチング素子とダイオードを並列接続した2in1構造であり、スイッチング素子をIGBTとした構造として、このモジュールを2個並列接続して2つの上アームと2つの下アームを構成した回路において説明する。便宜的に2個並列のモジュールを左側モジュールと右側モジュールと呼ぶ。ここで、例えば、下アームを構成する2つのスイッチング素子の一方(左側モジュールの下アーム:左側スイッチング素子)が破壊(短絡)し、短絡したスイッチング素子に短絡電流が流れるものとする。また、下アームを構成する2つのスイッチング素子の他方(右側モジュールの下アーム:右側スイッチング素子)は、短絡しておらず、正常であるものとする。そして、ゲートドライバにより、上アームの2つのスイッチング素子をオンさせ、下アームの2つのスイッチング素子をオフさせるものとする。
この場合、短絡したスイッチング素子に短絡電流が流れるので、左側モジュールの上アームと下アームとが短絡し、上アームと下アームとに短絡による大電流が流れる。また、右側モジュールからの交流出力電流が交流出力配線を介して左側モジュールへ流れる(横流が発生する)。さらに、上アームを構成するスイッチング素子のゲート配線およびエミッタ補助配線にも横流が発生する。この横流によりゲート配線およびエミッタ補助配線の寄生インダクタンスに電圧が発生する。この電圧によりゲート端子と基準電位端子(エミッタ補助端子)間の電圧Vgeが大きくなることが分かった。そして、電位Vgeの跳ね上がりによる正帰還のため、より大きな短絡電流が上アームと下アームとに流されることになる。そのため、オン状態のスイッチング素子(この例では、上アームの2つのスイッチング素子)の保護が妨げられることが分かった。
この対策として、例えばIGBTの半導体チップにツェナーダイオードを内蔵させる方法が考えられる。しかしながら、IGBTの半導体チップでは、出荷前(または、パワー半導体モジュールの組立て前)に、ゲートの健全性確認のために、動作電圧より高い電圧(例えば、ゲート信号入力15V駆動に対し、20Vやそれ以上の電圧)をゲートに印加して試験を実施する必要がある。この場合、ツェナーダイオードをIGBTの半導体チップに内蔵してしまうと、ツェナーダイオードのクランプ電圧以上の電圧をゲートに印加が出来なくなり、ゲートの信頼性が保証できなくなる。
また、ツェナーダイオードをパワー半導体モジュールの外部に外付けする方法が考えられる。しかしながら、ツェナーダイオードをパワー半導体モジュールの外部に外付けする構成例(モジュール外付け)は、ツェナーダイオードをパワー半導体モジュール内に内蔵する構成例(モジュール内蔵)と比較して、配線の寄生インダクタンスが大きいため、短絡破壊の発生時に(主に突入時に)、大きな電圧Vgeの跳ね上がりが発生するという問題がある。
本開示の課題は、短絡発生時のゲート端子と基準電位端子と間の電圧Vgeの跳ね上がりを抑制し、短絡時のスイッチング素子の安定な保護を可能にする技術を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
一実施の形態によれば、
少なくとも上アームを有するパワー半導体モジュールは、
ゲート端子と基準電位端子との間に接続され、スイッチング素子の半導体チップの外部、かつ、絶縁基板の上に設けられたツェナーダイオードと、
前記絶縁基板を格納する筐体と、
前記筐体に設けられ、前記ゲート端子および前記基準電位端子に接続される複数の外部電極と、を有する。
上記一実施の形態に係るパワー半導体モジュールによれば、ゲート端子と基準電位端子との間にツェナーダイオードを設けたことにより、短絡発生時のゲート端子と基準電位端子(エミッタ補助端子)間の電圧Vgeの跳ね上がりを抑制し、短絡時のスイッチング素子の安定な保護を可能にする技術を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る2in1構造のパワー半導体モジュールを2つ用いた電力変換装置の構成例を示す図である。 図2は、図1のパワー半導体モジュールの動作例を説明する図である。 図3は、図1のパワー半導体モジュールの動作例を説明する図である。 図4は、比較例に係るパワー半導体モジュールの課題を説明する図である。 図5は、図4のパワー半導体モジュールの課題を説明する図である。 図6は、図1のパワー半導体モジュールの基本的なモジュールの構成例を説明する図である。 図7は、実施形態に係る2in1構造のパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す斜視図である。 図8は、図7のパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す平面図である。 図9は、図7のパワー半導体モジュールの外部端子の構成例を概念的に示す平面図である。 図10は、図7のパワー半導体モジュールの等価回路を概念的に示す図である。 図11は、変形例に係るパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す平面図である。 図12は、図11のパワー半導体モジュールの外部端子の構成例を概念的に示す平面図である。 図13は、図11のパワー半導体モジュールの等価回路を概念的に示す図である。 図14は、電圧Vgeのシミュレーション結果を示すグラフである。
以下、実施形態、比較例および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
実施形態の理解を容易とするために、まず、本発明の構成例および課題について図面を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る2in1構造のパワー半導体モジュールを2つ用いた電力変換装置の構成例を示す図である。図2は、図1のパワー半導体モジュールの動作例を説明する図である。図3は、図1のパワー半導体モジュールの動作例を説明する図である。
図1に示すように、電力変換装置300は、実施形態に係る2つの2in1構造の第1パワー半導体モジュール2と第2パワー半導体モジュール3とを並列に接続した構成である。第1パワー半導体モジュール2は、上アームを構成するスイッチング素子5とダイオード6と、下アームを構成するスイッチング素子7とダイオード8と、を有する。第2パワー半導体モジュール3は、上アームを構成するスイッチング素子9とダイオード10と、下アームを構成するスイッチング素子11とダイオード12と、を有する。上アームを構成するスイッチング素子5とダイオード6と上アームを構成するスイッチング素子9とダイオード10とは並列に動作するよう構成されている。また、下アームを構成するスイッチング素子7とダイオード8と下アームを構成するスイッチング素子11とダイオード12と並列に動作するよう構成されている。第1パワー半導体モジュール2と第2パワー半導体モジュール3は同じ構成のものを用いている。
スイッチング素子5、7、9、11は、この例では、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とされている。スイッチング素子5、7、9、11は、パワー電界効果トランジスタ(MOSFET)とされてもよい。スイッチング素子5、7、9、11がパワー電界効果トランジスタ(MOSFET)とされる場合、IGBTのコレクタがパワー電界効果トランジスタのドレインへ、IGBTのエミッタがパワー電界効果トランジスタのソースへと言い換えられる。以下では、スイッチング素子5、7、9、11をIGBT5、7、9、11と言い換えて説明する。
IGBT5は、コレクタ端子、ゲート端子、および、エミッタ端子を有する。ダイオード6は、エミッタ端子に接続されたアノード端子と、コレクタ端子に接続されたカソード端子とを有する。IGBT7,9,11およびダイオード8,10,12は、IGBT5およびダイオード6と同様な構成とされているので、重複する説明は省略することとする。
IGBT5,7,9,11のエミッタ端子は、絶縁基板の上において、エミッタ補助端子(基準電位端子、エミッタセンス端子とも言う)、と、エミッタ端子とにされる。エミッタ補助端子は、エミッタ端子の基準電位を検出するためと、ゲート駆動回路のエミッタ側入力のための端子とされる。IGBT5,9のエミッタ端子は、後述する交流主端子ACへ接続され、主電流の流れる端子とされる。または、IGBT7,11のエミッタ端子は、負極主端子Nへ接続され、主電流の流れる端子とされる。なお、この明細書では、便宜的に、「IGBTは、コレクタ端子、ゲート端子、エミッタ補助端子、および、エミッタ端子を有する。」と説明する場合がある。パワー電界効果トランジスタ(MOSFET)の場合、基準電位端子はソース補助端子(ソースセンス端子とも言う)とされる。
第1パワー半導体モジュール2と第2パワー半導体モジュール3はそれぞれ筐体に覆われており、それぞれの筐体には外部電極が設けられている。外部電極は、正極主端子Pと、負極主端子Nと、上アーム用ゲート電極(第1ゲート電極、第1ゲート端子)G1と、下アーム用ゲート電極(第2ゲート電極、第2ゲート端子)G2と、上アーム用エミッタ補助電極(第1基準電位電極、第1基準電位端子)ES1と、下アーム用エミッタ補助電極(第2基準電位電極、第1基準電位端子)ES2と、交流主端子ACと、を有する。
正極主端子Pは、IGBT5、9のコレクタ端子に配線や導体などにより電気的に接続されている。負極主端子NはIGBT7、11のエミッタ端子に配線や導体などにより電気的に接続されている。
上アーム用ゲート電極G1は、配線や導体などにより構成された信号経路によりIGBT5、9のゲート端子に電気的に接続されている。下アーム用ゲート電極G2は、配線や導体などにより構成された信号経路によりIGBT7、11のゲート端子に電気的に接続されている。上アーム用ゲート電極G1および下アーム用ゲート電極G2は、IGBT5、9のゲート端子およびIGBT7、11のゲート端子に、ゲート信号を供給するために、後述されるゲートドライバGDに接続される。
上アーム用エミッタ補助電極ES1は、配線や導体などにより構成された信号経路によりIGBT5、9のエミッタ補助端子に電気的に接続されている。下アーム用エミッタ補助電極ES2は、配線や導体などにより構成された信号経路により、IGBT7、11のエミッタ補助端子に電気的に接続されている。上アーム用エミッタ補助電極ES1および下アーム用エミッタ補助電極ES2は、IGBT5、9のエミッタ補助端子およびIGBT7、11のエミッタ補助端子の基準電位を検出するための端子であり、ゲートドライバGDに接続される。
交流主端子ACは、IGBT5、9のエミッタ端子、および、IGBT7、11のコレクタ端子に配線や導体などにより電気的に接続されている。
電力変換装置300の外部に、電源PSが正極主端子Pと負極主端子Nとの間に接続される。一方、第1パワー半導体モジュール2において、上アーム(5,6)と下アーム(7,8)とが正極主端子Pと負極主端子Nとの間に直列に接続されている。上アーム(5,6)と下アーム(7,8)との接続点が交流主端子ACとされている。また、第2パワー半導体モジュール3において、上アーム(9,10)と下アーム(11,12)とが正極主端子Pと負極主端子Nとの間に直列に接続されている。上アーム(9,10)と下アーム(11,12)との接続点が交流主端子ACとされている。
電力変換装置300の外部に、モータ等の負荷素子LOが交流主端子ACと負極主端子Nとの間に接続されている。
第1パワー半導体モジュール2の交流主端子ACと第2パワー半導体モジュール3の交流主端子ACとは、電力変換装置300内において内部配線や導体などにより電気的に接続されて、電力変換装置300の交流主端子ACにされる。
IGBT5、9のゲート端子とエミッタ補助端子との間に、ツェナーダイオードZD1、ZD2が接続されている。言い換えると、第1パワー半導体モジュール2、第2パワー半導体モジュール3それぞれの上アーム用ゲート電極G1と上アーム用エミッタ補助電極ES1との間が、それぞれのモジュール内においてツェナーダイオードZD1、ZD2で接続されている。ツェナーダイオードZD1、ZD2のアノード端子がエミッタ補助端子(上アーム用エミッタ補助電極ES1)に接続され、ツェナーダイオードZD1、ZD2のカソード端子がゲート端子(上アーム用ゲート電極G1)に接続される。
また、IGBT7、11のゲート端子とエミッタ補助端子との間に、ツェナーダイオードZD3、ZD4が接続されている。言い換えると、第1パワー半導体モジュール2、第2パワー半導体モジュール3それぞれの下アーム用ゲート電極G2と下アーム用エミッタ補助電極ES2との間が、それぞれのモジュール内においてツェナーダイオードZD3、ZD4で接続されている。ツェナーダイオードZD3、ZD4のアノード端子がエミッタ補助端子(下アーム用エミッタ補助電極ES2)に接続され、ツェナーダイオードZD3、ZD4のカソード端子がゲート端子(下アーム用ゲート電極G2)に接続される。
ツェナーダイオードZD1~ZD4の逆方向での降伏電圧であるツェナー電圧VZは、IGBT(5、7、9、11)をオン状態とするゲート電圧に所定の電圧(例えば1V程度)を加算した電圧値(ゲート電圧+1V程度)とするのが好ましい。
図1に示すように、上アーム(左側モジュールの上アーム(5,6)、右側モジュールの上アーム(9,10)および下アーム(左側モジュールの下アーム(7,8)、右側モジュールの下アーム(11,12)が故障のない正常な場合において、不図示のゲートドライバGDにより、上アームをオン(on)させ、下アームをオフ(off)させる。この時、矢印で示すように、電流が、電源PSの正極から、正極主端子P、上アーム(5,9)、交流主端子AC、負荷素子LO、負極主端子Nを介して、電源PSの負極に流れる。
ゲートドライバGDは、IGBT(5、7、9、11)をオン状態とする場合、エミッタ補助端子の電位に対してゲート端子を正電位とする様にゲート電圧を制御して印加する。一方、ゲートドライバGDは、IGBT(5、7、9、11)をオフ状態とする場合、エミッタ補助端子の電圧に対してゲート端子をゼロ電位、または負電位とする様にゲート電圧を制御して印加する。
図2は、故障モードの1つとして、左側モジュールの下アーム(7,8)のIGBT7が破壊(短絡)し、短絡したIGBT7に短絡電流が流れる場合を描いている。右側モジュールの下アーム(11,12)を構成するIGBT11や上アームのIGBT5,9は、短絡しておらず、正常であるものとする。そして、ゲートドライバGDにより、上アームの2つのIGBT5,9をオンさせ、下アームの2つのIGBT7,11をオフさせるものとする。
この場合、短絡したIGBT7に短絡電流が流れるので、左側モジュールの上アームと下アームとが短絡し、上アームと下アームとに短絡による大電流が流れる。
また、右側モジュールのIGBT9の側からの交流出力電流が内部配線を介して左側モジュールのIGBT5の側へ流れる(横流が発生する)。さらに、図3に示すように、上アームを構成するIGBT5,9のゲートG1-G1間のゲート内部配線およびIGBT5,9のエミッタ補助端子ES1-ES1間のエミッタ補助内部配線にも横流が発生する。この横流によりゲート内部配線およびエミッタ補助内部配線の寄生インダクタンスに電圧が発生する。この電圧によりIGBT5、9のゲート端子G1とエミッタ補助端子ES1の間の電圧Vgeが大きくなる。
しかし、電圧VgeがツェナーダイオードZD1、ZD2のツェナー電圧VZに達すると、ツェナーダイオードZD1、ZD2が降伏状態となり、電圧Vgeがツェナー電圧VZにクランプされる。つまり、ゲート端子G1とエミッタ補助端子ES1間のツェナーダイオードZD1、ZD2により、ゲート端子G1とエミッタ補助端子ES1の間の電圧Vgeの上昇を抑制できる。したがって、電圧Vgeのさらなる上昇(Vgeの跳ね上がり)による正帰還を抑制できるので、より大きな短絡電流が上アームと下アームとに流されることを防止できる。これにより、オン状態のスイッチング素子(この例では、上アームの2つのスイッチング素子:IGBT5、9)の保護を行うことができる。
IGBT(5、7、9、11)のゲート信号入力は、例えば、+15V(オン状態とする場合)および-15V(オフ状態とする場合)、または、+15V(オン状態とする場合)および0V(オフ状態とする場合)などである。これに対し、ツェナーダイオードZD1~ZD4の逆方向での降伏電圧であるツェナー電圧VZは、+15V+1V=+16V程度が良い。これにより、電圧Vgeのクランプ電圧は+16V程度にすることができるので、オン状態のスイッチング素子(IGBT5、9)の保護を確実に行うことができる。
図4は、比較例に係るパワー半導体モジュールの課題を説明する図である。図5は、図4のパワー半導体モジュールの課題を説明する図である。図4は、図1のパワー半導体モジュールからツェナーダイオードZD1~ZD4が削除された電力変換装置400のパワー半導体モジュールの構成例である。
図4は、図2と同様に、故障モードの1つとして、左側モジュールの下アーム(7,8)のIGBT7が破壊(短絡)し、短絡したIGBT7に短絡電流が流れる場合を描いている。右側モジュールの下アーム(11,12)を構成するIGBT11や下アームのIGBT5,9は、短絡しておらず、正常であるものとする。そして、ゲートドライバGDにより、上アームの2つのIGBT5,9をオンさせ、下アームの2つのIGBT7,11をオフさせるものとする。
この場合、短絡したIGBT7に短絡電流が流れるので、上アームと下アームとが短絡し、上アームと下アームとに短絡による大電流が流れる。
また、右側モジュールのIGBT9の側からの交流出力電流が内部配線を介して左側モジュールのIBGT5の側へ流れる(横流が発生する)。さらに、図5に示すように、上アームを構成するIGBT5,9のゲートG1-G1間のゲート内部配線およびIGBT5,9のエミッタ補助端子ES1-ES1間のエミッタ補助内部配線にも横流が発生する。横流によりゲート内部配線およびエミッタ補助内部配線の寄生インダクタンスに電圧が発生する。この電圧によりIGBT5、9のゲート端子G1とエミッタ補助端子ES1の間の電圧Vgeが、ツェナーダイオードZD1、ZD2が設けられていないため、IGBT(5、9)をオン状態とするゲート電圧より、さらに、大きくなることが分かった。そして、電位Vgeの跳ね上がりによる正帰還のため、より大きな短絡電流が上アームと下アームとに流されることになる。そのため、オン状態のスイッチング素子(この例では、上アームの2つのスイッチング素子:IGBT5、9)の保護が妨げられることが分かった。
本実施形態では、ゲート端子と基準電位端子との間にツェナーダイオードを設けたことにより、短絡発生時のゲート端子と基準電位端子(エミッタ補助端子)間の電圧Vgeの跳ね上がりを抑制し、短絡時のスイッチング素子の安定な保護を可能にすることができる。
次に、実施形態に係るパワー半導体モジュールの基本的なモジュールの構成例について、図6を用いて説明する。図6は、図1のパワー半導体モジュールの基本的なモジュールの構成例を説明する図である。
2in1構造のパワー半導体モジュール1は、筐体15と、筐体15の外部へと引き出された複数の外部端子と、を有する。複数の外部端子は、この例では、正極主端子Pと、負極主端子Nと、上アーム用ゲート電極G1と、下アーム用ゲート電極G2と、上アーム用エミッタ補助電極ES1と、下アーム用エミッタ補助電極ES2と、交流主端子ACと、を有する。
筐体15内には、等価回路で代表的に示すように、上アームを構成するIGBT5とダイオード6と、下アームを構成するIGBT7とダイオード8と、IGBT5のゲート端子とエミッタ補助端子との間に設けられた第1ツェナーダイオードZD1と、IGBT7のゲート端子とエミッタ補助端子との間に設けられた第2ツェナーダイオードZD3と、により構成される。
筐体15は、例えば、放熱用の金属ベースと、放熱用の金属ベースの上にはんだ等で接合された、配線パターンの形成された絶縁基板(例えば第1絶縁基板、第3絶縁基板、第4絶縁基板および第6絶縁基板だが、絶縁基板の数はこれに限定されない)と、封止樹脂などにより構成される。封止樹脂は、金属ベースの上に設けられた絶縁基板(例えば第1絶縁基板、第3絶縁基板、第4絶縁基板および第6絶縁基板)の上側を覆うように構成されている。
例えば、第1絶縁基板の配線パターンの上には上アームを構成するIGBT5の半導体チップとダイオード6の半導体チップが接合され、第4絶縁基板の配線パターンの上には下アームを構成するIGBT7の半導体チップとダイオード8の半導体チップとが接合される。第3絶縁基板の配線パターンの上には第1ツェナーダイオードZD1の半導体チップが接合され、第6絶縁基板の配線パターンの上には第2ツェナーダイオードZD3の半導体チップが接合される。
IGBT5は、1つの半導体チップで構成されていてもよいし、複数の半導体チップで構成されていてもよい。ダイオード6も、1つの半導体チップで構成されていてもよいし、複数の半導体チップで構成されていてもよい。IGBT7、ダイオード8についても同様である。
上アームを構成するIGBT5とダイオード6は、後述する図7~10に示すように、並列に接続されたIGBT5a、5bとダイオード6a、6bとで構成されてもよい。この場合、IGBT5bの半導体チップとダイオード6bの半導体チップとは第2絶縁基板の配線パターンの上に接合される。また、下アームを構成するIGBT7とダイオード8は、図7~10に示すように、並列に接続されたIGBT7a、7bとダイオード8a、8bとで構成されてもよい。この場合、IGBT7bの半導体チップとダイオード8bの半導体チップとは第5絶縁基板の配線パターンの上に接合される。また、IGBT5aは、1つの半導体チップで構成されていてもよいし、複数の半導体チップで構成されていてもよい。図7~図10では、2つの半導体チップでIGBT5aを構成した例を示している。IGBT5b、7a、7b、ダイオード6a、6b、8a、8bについても同様である。
次に、実施形態に係るパワー半導体モジュールの構成例について、図面を用いて説明する。図7は、実施形態に係る2in1構造のパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す斜視図である。図8は、図7のパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す平面図である。図9は、図7のパワー半導体モジュールの外部端子の構成例を概念的に示す平面図である。図10は、図7のパワー半導体モジュールの等価回路を概念的に示す図である。なお、図7、図8、図9、後述する図11、図12において、半導体チップと半導体チップとの間、半導体チップと配線パターンとの間、配線パターンと配線パターンと間などに記載される細い実線や太い実線は、金属ワイヤなどの導体を示している。図7、図8、図9、後述する図11、図12では、図面が複雑となるので、金属ワイヤなどの導体についての参照番号の記載が省略されている。
図7、図8に示すように、2in1構造のパワー半導体モジュール1の筐体15は、放熱用の金属ベース16と、放熱用の金属ベース16の上にはんだ等で接合された、第1絶縁基板20、第2絶縁基板21、第3絶縁基板22、第4絶縁基板23、第5絶縁基板24および第6絶縁基板36と、封止樹脂17などにより構成される。
第1絶縁基板20の上には配線パターンが形成されており、その配線パターンの上には、上アームを構成するIGBT(第1スイッチング素子)5aの第1半導体チップ25とダイオード6aの半導体チップ26とが接合される(または、搭載される)。この例では、2個の半導体チップ25と2個の半導体チップ26とが第1絶縁基板20の上に設けられている。
第2絶縁基板21の上には配線パターンが形成されており、その配線パターンの上には、IGBT(第2スイッチング素子)5bの第2半導体チップ29とダイオード6bの半導体チップ30とが接合される。この例では、2個の半導体チップ29と2個の半導体チップ30とが第2絶縁基板21の上に搭載されている。
第3絶縁基板22には、上アームのゲート用配線パターン(第1配線パターン)40、上アームのエミッタ補助用配線パターン(第2配線パターン)41が形成されており、配線パターン40、41の上には、第1ツェナーダイオードZD1の半導体チップが接合される。ツェナーダイオードZD1のアノード電極は配線パターン41に接合され、ツェナーダイオードZD1のカソード電極は配線パターン40に接合される。配線パターン40は、図9に示すように、導体により上アーム用ゲート電極G1に電気的に接続される。また、配線パターン41は、図9に示すように、導体により上アーム用エミッタ補助電極ES1に電気的に接続される。
第4絶縁基板23の上には配線パターンが形成されており、その配線パターンの上には、IGBT(第3スイッチング素子)7aの第3半導体チップ27とダイオード8aの半導体チップ28とが接合される。この例では、2個の半導体チップ27と2個の半導体チップ28とが第2絶縁基板21の上に搭載されている。
第5絶縁基板24の上には配線パターンが形成されており、その配線パターンの上には、IGBT(第4スイッチング素子)7bの第4半導体チップ31とダイオード8bの半導体チップ32とが接合される。この例では、2個の半導体チップ31と2個の半導体チップ32とが第2絶縁基板21の上に搭載されている。
第6絶縁基板36には、下アームのゲート用配線パターン(第3配線パターン)42、下アームのエミッタ補助用配線パターン(第4配線パターン)43が形成されており、配線パターン42、43の上には、第2ツェナーダイオードZD2の半導体チップが接合される。ツェナーダイオードZD2のアノード電極は配線パターン43に接合され、ツェナーダイオードZD2のカソード電極は配線パターン42に接合される。配線パターン42は、図9に示すように、導体により下アーム用ゲート電極G2に電気的に接続される。また、配線パターン43は、図9に示すように、導体により下アーム用エミッタ補助電極ES2に電気的に接続される。
図8に示すように、第1絶縁基板20の上には、上アームのゲート用配線パターン(第5配線パターン)50、上アームのエミッタ補助用配線パターン(第6配線パターン)51が形成されている。IGBT5aの第1半導体チップ25は、そのチップ裏面に第1コレクタ端子が形成され、そのチップ表面に第1ゲート端子と第1エミッタ端子とが形成される。ダイオード6aの半導体チップ26は、そのチップ裏面にカソード端子が形成され、そのチップ表面にアノード端子が形成される。第1コレクタ端子とカソード端子とが第1絶縁基板20の上の配線パターン70により電気的に接続されている。第1半導体チップ25のゲート端子は、金属ワイヤのような導体によりゲート用配線パターン50に電気的に接続され、ゲート用配線パターン50は金属ワイヤのような導体により配線パターン40に電気的に接続されている。配線パターン70は、正極主端子Pに金属板のような導体により電気的に接続されている。
第1半導体チップ25の第1エミッタ端子は、金属ワイヤのような導体によりエミッタ補助用配線パターン51に電気的に接続され、エミッタ補助用配線パターン51は金属ワイヤのような導体により配線パターン41に電気的に接続されている。第1半導体チップ25のエミッタ端子は、また、金属ワイヤのような導体により半導体チップ26のアノード端子に電気的に接続されている。半導体チップ26のアノード端子は、金属ワイヤのような導体により第1絶縁基板20の上に形成された配線パターン60に電気的に接続される。配線パターン60は、第4絶縁基板23の上に形成された配線パターン72(配線パターン72はコレクタに相当する)に金属ワイヤのような導体により電気的に接続される。
図8に示すように、第2絶縁基板21の上には、上アームのゲート用配線パターン(第7配線パターン)52、上アームのエミッタ補助用配線パターン(第8配線パターン)53が形成されている。IGBT5bの第2半導体チップ29は、そのチップ裏面に第2コレクタ端子が形成され、そのチップ表面に第2ゲート端子と第2エミッタ端子とが形成される。ダイオード6bの半導体チップ30は、そのチップ裏面にカソード端子が形成され、そのチップ表面にアノード端子が形成される。第2コレクタ端子とカソード端子とが第2絶縁基板21の上の配線パターン71により電気的に接続されている。半導体チップ29の第2ゲート端子は、金属ワイヤのような導体によりゲート用配線パターン52に電気的に接続され、ゲート用配線パターン52は金属ワイヤのような導体により配線パターン40に電気的に接続されている。配線パターン71は、図9に示すように、配線パターン70に金属ワイヤのような導体により電気的に接続されて、正極主端子Pに電気的に接続される。
半導体チップ29の第2エミッタ端子は、金属ワイヤのような導体によりエミッタ補助用配線パターン53に電気的に接続され、エミッタ補助用配線パターン53は金属ワイヤのような導体により配線パターン41に電気的に接続されている。半導体チップ29の第2エミッタ端子は、また、金属ワイヤのような導体により半導体チップ30のアノード端子に電気的に接続されている。半導体チップ30のアノード端子は、金属ワイヤのような導体により第2絶縁基板21の上に形成された配線パターン61に電気的に接続される。配線パターン61は、第5絶縁基板24の上に形成された配線パターン73(配線パターン73はコレクタに相当する)に金属ワイヤのような導体により電気的に接続される。
図8に示すように、第4絶縁基板23の上には、下アームのゲート用配線パターン(第9配線パターン)54、下アームのエミッタ補助用配線パターン(第10配線パターン)55が形成されている。IGBT7aの第3半導体チップ27は、そのチップ裏面に第3コレクタ端子が形成され、そのチップ表面に第3ゲート端子と第3エミッタ端子とが形成される。ダイオード8aの半導体チップ28は、そのチップ裏面にカソード端子が形成され、そのチップ表面にアノード端子が形成される。第3コレクタ端子とカソード端子とが第4絶縁基板23の上の配線パターン72により電気的に接続されている。配線パターン72は、金属ワイヤのような導体により配線パターン60に電気的に接続されている。第3半導体チップ27の第3ゲート端子は、金属ワイヤのような導体によりゲート用配線パターン54に電気的に接続され、ゲート用配線パターン54は金属ワイヤのような導体により配線パターン42に電気的に接続されている。
第3半導体チップ27の第3エミッタ端子は、金属ワイヤのような導体によりエミッタ補助用配線パターン55に電気的に接続され、エミッタ補助用配線パターン55は金属ワイヤのような導体により配線パターン43に電気的に接続されている。第3半導体チップ27の第3エミッタ端子は、また、金属ワイヤのような導体により半導体チップ28のアノード端子に電気的に接続されている。半導体チップ28のアノード端子は、金属ワイヤのような導体により第4絶縁基板23の上に形成された配線パターン62に電気的に接続される。配線パターン62は、図9に示すように、負極主端子Nに金属板のような導体により電気的に接続される。配線パターン62、62の間は金属ワイヤのような導体により電気的に接続されている。配線パターン72は、図9に示すように、交流主端子ACに金属板のような導体により電気的に接続される。
図8に示すように、第5絶縁基板24の上には、下アームのゲート用配線パターン(第11配線パターン)56、下アームのエミッタ補助用配線パターン(第12配線パターン)57が形成されている。IGBT7bの第4半導体チップ31は、そのチップ裏面に第4コレクタ端子が形成され、そのチップ表面に第4ゲート端子と第4エミッタ端子とが形成される。ダイオード8bの半導体チップ32は、そのチップ裏面にカソード端子が形成され、そのチップ表面にアノード端子が形成される。第4コレクタ端子とカソード端子とが第5絶縁基板24の上の配線パターン73により電気的に接続されている。配線パターン73は、金属ワイヤのような導体により配線パターン61に電気的に接続されている。第4半導体チップ31の第4ゲート端子は、金属ワイヤのような導体によりゲート用配線パターン56に電気的に接続され、ゲート用配線パターン56は金属ワイヤのような導体により配線パターン42に電気的に接続されている。
第4半導体チップ31の第4エミッタ端子は、金属ワイヤのような導体によりエミッタ補助用配線パターン57に電気的に接続され、エミッタ補助用配線パターン57は金属ワイヤのような導体により配線パターン43に電気的に接続されている。第4半導体チップ31の第4エミッタ端子は、また、金属ワイヤのような導体により半導体チップ32のアノード端子に電気的に接続されている。半導体チップ32のアノード端子は、金属ワイヤのような導体により第5絶縁基板24の上に形成された配線パターン63に電気的に接続される。配線パターン63は、図9に示すように、配線パターン62に金属ワイヤのような導体により電気的に接続され、負極主端子Nに電気的に接続される。配線パターン63、63の間は金属ワイヤのような導体により電気的に接続されている。配線パターン73は、図9に示すように、交流主端子ACに金属ワイヤのような導体により電気的に接続される。また、配線パターン73は、図9に示すように、配線パターン72に、金属ワイヤのような導体により電気的に接続される。
これにより、図10に示すような等価回路とされたパワー半導体モジュール1が構成できる。
本実施形態では、ゲート端子G1、G2と基準電位端子ES1、ES2との間にツェナーダイオードZD1、ZD3を設けたことにより、短絡発生時のゲート端子と基準電位端子(エミッタ補助端子)間の電圧Vgeの跳ね上がりを抑制し、短絡時のスイッチング素子の安定な保護を可能にすることができる。
(変形例)
次に、ツェナーダイオードを第1絶縁基板20、第2絶縁基板21、第4絶縁基板23、第5絶縁基板24の配線パターンに設ける場合の構成例を説明する。図11は、変形例に係るパワー半導体モジュールの内部の構成例を概念的に示す平面図である。図12は、図11のパワー半導体モジュールの外部端子の構成例を概念的に示す平面図である。図13は、図11のパワー半導体モジュールの等価回路を概念的に示す図である。
図11、図12、図13に示すように、変形例に係るパワー半導体モジュール1aでは、ツェナーダイオードZD1を、第1ツェナーダイオードZD1aと第2ツェナーダイオードZD1bとで構成し、ツェナーダイオードZD3を、第3ツェナーダイオードZD3aと第4ツェナーダイオードZD3bとで構成した。第1ツェナーダイオードZD1aが第1絶縁基板20の上アームのゲート用配線パターン(第1配線パターン)50と上アームのエミッタ補助用配線パターン(第2配線パターン)51との上に接合されている。また、第2ツェナーダイオードZD1bが第2絶縁基板21の上アームのゲート用配線パターン(第3配線パターン)52と上アームのエミッタ補助用配線パターン(第4配線パターン)53との上に接合されている。同様に、第3ツェナーダイオードZD3aが第4絶縁基板23の下アームのゲート用配線パターン(第5配線パターン)54と下アームのエミッタ補助用配線パターン(第6配線パターン)55との上に接合されている。そして、第4ツェナーダイオードZD3bが第5絶縁基板24の下アームのゲート用配線パターン(第7配線パターン)56と下アームのエミッタ補助用配線パターン(第8配線パターン)57との上に接合されている。図11、図12、図13に示すパワー半導体モジュール1aの他の構成および効果は、図8、図9、図10に示すパワー半導体モジュール1の構成および効果と同じであるので、重複する説明は省略する。
変形例に係るパワー半導体モジュール1aにおいて、ツェナーダイオードZD1a、ZD1b、ZD3a、ZD3bを第1絶縁基板20、第2絶縁基板21、第4絶縁基板23、第5絶縁基板24の配線パターンに設けても、実施態様と同様な効果を得ることができる。
図7~図10の実施態様および図11~13の変形例に係るパワー半導体モジュール1、1aでは、以下のようにされている。
1)パワー半導体モジュール1、1aは、パワー半導体モジュール1、1aのゲート端子G1と半導体チップ25のゲート端子との間の第1信号経路と、パワー半導体モジュール1、1aの基準電位端子ES1と半導体チップ25のエミッタ端子との間の第2信号経路と、を有する。そして、第1信号経路と第2信号経路との間に、ツェナーダイオード(ZD1、ZD1a)が設けられている。
ツェナーダイオード(ZD1)は、実施態様では、第1信号経路の一部を構成する第3絶縁基板22の上アームのゲート用配線パターン40と、第2信号経路の一部を構成する第3絶縁基板22の上アームのエミッタ補助用配線パターン41との間に接合される。ツェナーダイオード(ZD1a)は、変形例では、第1信号経路の一部を構成する第1絶縁基板20の上アームのゲート用配線パターン50と、第2信号経路の一部を構成する第1絶縁基板20の上アームのエミッタ補助用配線パターン51との間に接合される。
2)パワー半導体モジュール1、1aは、パワー半導体モジュール1、1aのゲート端子G2と半導体チップ27のゲート端子との間の第3信号経路と、パワー半導体モジュール1、1aの基準電位端子ES2と半導体チップ27のエミッタ端子との間の第4信号経路と、を有する。そして、第3信号経路と第4信号経路との間に、ツェナーダイオード(ZD3、ZD3a)が設けられている。
ツェナーダイオード(ZD3)は、実施態様では、第3信号経路の一部を構成する第6絶縁基板36の下アームのゲート用配線パターン42と、第4信号経路の一部を構成する第6絶縁基板36の下アームのエミッタ補助用配線パターン43との間に接合される。ツェナーダイオード(ZD3a)は、変形例では、第3信号経路の一部を構成する第4絶縁基板23の下アームのゲート用配線パターン54と、第4信号経路の一部を構成する第4絶縁基板23の下アームのエミッタ補助用配線パターン55との間に接合される。
3)パワー半導体モジュール1、1aは、パワー半導体モジュール1、1aのゲート端子G1と半導体チップ29のゲート端子との間の第5信号経路と、パワー半導体モジュール1、1aの基準電位端子ES1と半導体チップ29のエミッタ端子との間の第6信号経路と、を有する。そして、第5信号経路と第6信号経路との間に、ツェナーダイオード(ZD1、ZD1b)が設けられている。
ツェナーダイオード(ZD1)は、実施態様では、第5信号経路の一部を構成する第3絶縁基板22の上アームのゲート用配線パターン40と、第6信号経路の一部を構成する第3絶縁基板22の上アームのエミッタ補助用配線パターン41との間に接合される。ツェナーダイオード(ZD1b)は、変形例では、第5信号経路の一部を構成する第2絶縁基板21の上アームのゲート用配線パターン52と、第6信号経路の一部を構成する第2絶縁基板21の上アームのエミッタ補助用配線パターン53との間に接合される。
4)パワー半導体モジュール1、1aは、パワー半導体モジュール1、1aのゲート端子G2と半導体チップ31のゲート端子との間の第7信号経路と、パワー半導体モジュール1、1aの基準電位端子ES2と半導体チップ31のエミッタ端子との間の第8信号経路と、を有する。そして、第7信号経路と第8信号経路との間に、ツェナーダイオード(ZD3、ZD3b)が設けられている。
ツェナーダイオード(ZD3)は、実施態様では、第7信号経路の一部を構成する第6絶縁基板36の下アームのゲート用配線パターン42と、第8信号経路の一部を構成する第6絶縁基板36の下アームのエミッタ補助用配線パターン43との間に接合される。ツェナーダイオード(ZD3b)は、変形例では、第7信号経路の一部を構成する第5絶縁基板24の下アームのゲート用配線パターン56と、第8信号経路の一部を構成する第5絶縁基板24の下アームのエミッタ補助用配線パターン57との間に接合される。
実施形態や変形例では2in1構造のパワー半導体モジュール1、1aに基づいて本発明を説明した。しかし、本発明は2in1構造に限定されるものではなく、1in1構造や6in1構造のパワー半導体モジュールにも適用可能である。1in1構造や6in1構造のパワー半導体モジュールにおいて、モジュール内のゲート電極(G1、G2等)とエミッタ補助電極(ES1、ES2等)の間にツェナーダイオード(ZD1、ZD1a、ZD1b、ZD3、ZD3a、ZD3b等:以下、ZD1-ZD3bと省略する。)を接合させて、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をモジュール内に内蔵させることにより、実施形態および変形例と同様の効果が得られる。
本発明のパワー半導体モジュール1、1aでは、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)を第3絶縁基板22の上や第6絶縁基板36の上、または、第1絶縁基板20の上、第2絶縁基板21の上、第4絶縁基板23の上、第5絶縁基板24の上に設け、パワー半導体モジュール1、1a内にツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)を内蔵させた構成である。本発明は、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をIGBTの半導体チップ25、27、29、31に内蔵させるものではない。
IGBTの半導体チップ25、27、29、31にツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)を内蔵させる方法が考えられる。しかしながら、IGBTの半導体チップ25、27、29、31では、出荷前(または、パワー半導体モジュールの組立て前)に、ゲートの健全性確認のために、動作電圧より高い電圧(例えば、ゲート信号入力15V駆動に対し、20Vやそれ以上の電圧)をゲートに印加して試験を実施する必要がある。この場合、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をIGBTの半導体チップ25、27、29、31に内蔵してしまうと、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)のクランプ電圧以上の電圧をゲートに印加が出来なくなり、ゲートの信頼性が保証できなくなる。
また、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュールの外部に外付けする方法が考えられる。しかしながら、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュールの外部に外付けする構成例(モジュール外付け)は、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュール1、1a内に内蔵する構成例(モジュール内蔵)と比較して、配線の寄生インダクタンスが大きいため、短絡破壊の発生時に(主に突入時に)、大きな電圧Vgeの跳ね上がりが発生することをシミュレーションより確認できる。
図14は、電圧Vgeのシミュレーション結果を示すグラフである。図14において、線100はツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュールに外付けした場合の電圧Vgeの変化を示し、線200はツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュール1、1a内に内蔵した場合の電圧Vgeの変化を示す。横軸は時間Tであり、縦軸はゲート電圧Vgeを示す。また、T1は、短絡破壊の発生時を示す。
図14に示すように、短絡破壊の発生時に、線200と比較して、線100に大きな電圧Vgeの跳ね上がりが発生することが分かる。そのため、ツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)による電圧Vgeのクランプの効果はツェナーダイオード(ZD1-ZD3b)をパワー半導体モジュール1、1a内に内蔵する構成例(モジュール内蔵)が有利である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
1、1a:パワー半導体モジュール
5、7、9、11:スイッチング素子(IGBT)
6、8、10、12:ダイオード
15:筐体
20:第1絶縁基板
21:第2絶縁基板
22:第3絶縁基板
23:第4絶縁基板
24:第5絶縁基板
36:第6絶縁基板
300:電力変換装置
ZD1、ZD1a、ZD1b、ZD2、ZD3、ZD3a、ZD3b、ZD4:ツェナーダイオード
P:正極主端子
N:負極主端子
G1:上アーム用ゲート電極(上アーム用ゲート端子)
G2:下アーム用ゲート電極(下アーム用ゲート端子)、
ES1:上アーム用エミッタ補助電極(上アーム用エミッタ補助端子、基準電位端子)
ES2:下アーム用エミッタ補助電極(下アーム用エミッタ補助端子、基準電位端子)
AC:交流主端子

Claims (16)

  1. 少なくとも上アームを有するパワー半導体モジュールにおいて、
    ゲート端子と基準電位端子との間に接続され、スイッチング素子の半導体チップの外部、かつ、絶縁基板の上に設けられたツェナーダイオードと、
    前記絶縁基板を格納する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記ゲート端子および前記基準電位端子に接続される複数の外部電極と、を有する、
    パワー半導体モジュール。
  2. 請求項1において、
    前記上アームを構成するスイッチング素子を含み、
    前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記スイッチング素子をオン状態とするゲート電圧に所定の電圧を加算した電圧値とされる、パワー半導体モジュール。
  3. 請求項2において、
    前記スイッチング素子は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を含み、
    前記上アームを構成する前記第1スイッチング素子が搭載された第1絶縁基板と、
    前記上アームを構成する前記第2スイッチング素子が搭載された第2絶縁基板と、を含み、
    前記絶縁基板は、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板とにゲート信号を供給する前記ゲート端子と、前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板の基準電位を検出するための前記基準電位端子と、を有する第3絶縁基板とされ、
    前記ツェナーダイオードは前記第3絶縁基板に設けられる、パワー半導体モジュール。
  4. 請求項2において、
    前記スイッチング素子は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を含み、
    前記絶縁基板は、
    前記上アームを構成する前記第1スイッチング素子が搭載された第1絶縁基板と、
    前記上アームを構成する前記第2スイッチング素子が搭載された第2絶縁基板と、を含み、
    前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板のおのおのは、
    対応するスイッチング素子へゲート信号を供給する前記ゲート端子と、
    対応するスイッチング素子の基準電位を検出するための前記基準電位端子と、を有し、
    前記ツェナーダイオードは前記第1絶縁基板と前記第2絶縁基板のおのおのに設けられる、パワー半導体モジュール。
  5. 筐体と、
    前記筐体の外部に引き出された第1ゲート電極と、
    前記筐体の外部に引き出された第1基準電位電極と、
    前記筐体の内部に設けられ、第1ゲート端子と第1エミッタ端子とを有する第1半導体チップにより構成された第1スイッチング素子と、
    前記筐体の内部に設けられた第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ゲート電極と前記第1ゲート端子との間に設けられた第1信号経路と、
    前記第1基準電位電極と前記第1エミッタ端子との間に設けられた第2信号経路と、を含み、
    前記第1ツェナーダイオードは、前記第1信号経路と前記第2信号経路との間に設けられる、パワー半導体モジュール。
  6. 請求項5において、
    前記第1半導体チップが接合された第1絶縁基板を含み、
    前記第1絶縁基板は、前記第1信号経路を構成する第1配線パターンと、前記第2信号経路を構成する第2配線パターンと、を含み、
    前記第1ツェナーダイオードは、前記第1配線パターンと前記第2配線パターンとの間に接合される、パワー半導体モジュール。
  7. 請求項6において、さらに、
    前記筐体の内部に設けられ、第2ゲート端子と第2エミッタ端子とを有する第2半導体チップにより構成された第2スイッチング素子と、
    前記筐体の内部に設けられた第2ツェナーダイオードと、
    前記第1ゲート電極と前記第2ゲート端子との間に設けられた第3信号経路と、
    前記第1基準電位電極と前記第2エミッタ端子との間に設けられた第4信号経路と、
    前記第2半導体チップが接合された第2絶縁基板と、を含み、
    前記第2絶縁基板は、前記第3信号経路を構成する第3配線パターンと、前記第4信号経路を構成する第4配線パターンと、を含み、
    前記第2ツェナーダイオードは、前記第3配線パターンと前記第4配線パターンとの間に接合される、パワー半導体モジュール。
  8. 請求項5において、
    第3絶縁基板を含み、
    前記第3絶縁基板は、前記第1信号経路を構成する第1配線パターンと、前記第2信号経路を構成する第2配線パターンと、を有し、
    前記第1ツェナーダイオードは、前記第1配線パターンと前記第2配線パターンとの間に接合される、パワー半導体モジュール。
  9. 請求項8において、
    前記第1半導体チップが接合された第1絶縁基板と、
    前記筐体の内部に設けられ、第2ゲート端子と第2エミッタ端子とを有する第2半導体チップにより構成された第2スイッチング素子と、
    前記第2半導体チップが接合された第2絶縁基板と、
    前記第1配線パターンを介して、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート端子との間に設けられた第3信号経路と、
    前記第2配線パターンを介して、前記第1基準電位電極と前記第2エミッタ端子との間に設けられた第4信号経路と、
    を含む、パワー半導体モジュール。
  10. 請求項9において、
    前記筐体の外部に引き出された第2ゲート電極と、
    前記筐体の外部に引き出された第2基準電位電極と、
    前記筐体の内部に設けられ、第3ゲート端子と第3エミッタ端子とを有する第3半導体チップにより構成された第3スイッチング素子と、
    前記第3半導体チップが接合された第4絶縁基板と、
    前記筐体の内部に設けられ、第4ゲート端子と第4エミッタ端子とを有する第4半導体チップにより構成された第4スイッチング素子と、
    前記第4半導体チップが接合された第5絶縁基板と、
    第6絶縁基板と、を含み、
    前記筐体の内部に設けられた第2ツェナーダイオードと、
    前記第2ゲート電極と前記第3ゲート端子との間に設けられた第5信号経路と、
    前記第2基準電位電極と前記第3エミッタ端子との間に設けられた第6信号経路と、
    前記第2ゲート電極と前記第4ゲート端子との間に設けられた第7信号経路と、
    前記第2基準電位電極と前記第4エミッタ端子との間に設けられた第8信号経路と、を含み、
    前記第6絶縁基板は、前記第5信号経路および前記第7信号経路を構成する第3配線パターンと、前記第6信号経路および前記第8信号経路を構成する第4配線パターンと、を有し、
    前記第2ツェナーダイオードは、前記第3配線パターンと前記第4配線パターンとの間に接合される、パワー半導体モジュール。
  11. 請求項10において、
    前記筐体の外部に引き出された正極主端子と、
    前記筐体の外部に引き出された負極主端子と、
    前記筐体の外部に引き出された交流主端子と、を含み、
    前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのコレクタ端子は、前記正極主端子に接続され、
    前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのエミッタ端子および前記第3半導体チップおよび前記第4半導体チップのコレクタ端子は、前記交流主端子に接続され、
    前記第3半導体チップおよび前記第4半導体チップのエミッタ端子は、前記負極主端子に接続される、パワー半導体モジュール。
  12. 請求項7において、
    前記筐体の外部に引き出された第2ゲート電極と、
    前記筐体の外部に引き出された第2基準電位電極と、
    前記筐体の内部に設けられ、第3ゲート端子と第3エミッタ端子とを有する第3半導体チップにより構成された第3スイッチング素子と、
    前記第3半導体チップが接合された第4絶縁基板と、
    前記筐体の内部に設けられ、第4ゲート端子と第4エミッタ端子とを有する第4半導体チップにより構成された第4スイッチング素子と、
    前記第4半導体チップが接合された第5絶縁基板と、を含み、
    前記筐体の内部に設けられた第3ツェナーダイオードと、
    前記筐体の内部に設けられた第4ツェナーダイオードと、
    前記第2ゲート電極と前記第3ゲート端子との間に設けられた第5信号経路と、
    前記第2基準電位電極と前記第3エミッタ端子との間に設けられた第6信号経路と、
    前記第2ゲート電極と前記第4ゲート端子との間に設けられた第7信号経路と、
    前記第2基準電位電極と前記第4エミッタ端子との間に設けられた第8信号経路と、を含み、
    前記第4絶縁基板は、前記第5信号経路を構成する第5配線パターンと、前記第6信号経路を構成する第6配線パターンと、を有し、
    前記第3ツェナーダイオードは、前記第5配線パターンと前記第6配線パターンとの間に接合され、
    前記第5絶縁基板は、前記第7信号経路を構成する第7配線パターンと、前記第8信号経路を構成する第8配線パターンと、を有し、
    前記第4ツェナーダイオードは、前記第7配線パターンと前記第8配線パターンとの間に接合される、パワー半導体モジュール。
  13. 請求項12において、
    前記筐体の外部に引き出された正極主端子と、
    前記筐体の外部に引き出された負極主端子と、
    前記筐体の外部に引き出された交流主端子と、を含み、
    前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのコレクタ端子は、前記正極主端子に接続され、
    前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのエミッタ端子および前記第3半導体チップおよび前記第4半導体チップのコレクタ端子は、前記交流主端子に接続され、
    前記第3半導体チップおよび前記第4半導体チップのエミッタ端子は、前記負極主端子に接続される、パワー半導体モジュール。
  14. 請求項13において、
    前記第1ツェナーダイオード乃至前記第4ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記第1スイッチング素子乃至前記第4スイッチング素子をオン状態とするゲート電圧に所定の電圧を加算した電圧値とされる、パワー半導体モジュール。
  15. 請求項5において、
    前記第1ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記第1スイッチング素子をオン状態とするゲート電圧に所定の電圧を加算した電圧値とされる、パワー半導体モジュール。
  16. 請求項10において、
    前記第1ツェナーダイオードおよび前記第2ツェナーダイオードのツェナー電圧は、前記第1スイッチング素子乃至前記第4スイッチング素子をオン状態とするゲート電圧に所定の電圧を加算した電圧値とされる、パワー半導体モジュール。
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