JP2023108753A - 製袋充填機における超音波横シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】横シール部にピンホールやエッジ切れなどの密封不良を生じることなく、密封包装が可能な製袋充填機における超音波横シ―ル装置を提供する。【解決手段】アンビルにおける横シール時にホーンのシール面とで筒状フィルム10を挟持する対向面42に、筒状フィルム10の幅方向に直線状に延在する細幅状の突出片50が2条で並列に設けられる。突出片50には、筒状フィルム10における縦シール部14が重なってフィルムが4重となる第1領域44に対応して、多数の第1縦溝を形成した第1溝形成部56が設けられる。第1溝形成部56は、筒状フィルム10に横シールを施す際に、筒状フィルム10における縦シール部外であってフィルムが2重となる第2領域46a,46bと第1領域44との境目62,62から離間した第1領域44内に臨む。【選択図】図4

Description

本発明は、筒状成形された包装材に縦シールが施され、筒状包装材中に供給された物品を挟む前後位置で横シールを施す製袋充填機における超音波横シール装置に関するものである。
横形製袋充填機などの包装機では、原反ロールから引き出されて製袋手段で案内されるフィルム(包装材)は、幅方向の両端縁部が重合されて筒状に成形され、その重合部にフィルムの搬送方向に向けた縦シールを施すと共に、筒状フィルム中へ供給された各物品の前後位置において搬送方向と交差する横シールを施してピロー包装品を得ている。包装機において、超音波シール装置による線状のシール線により横シールが施されたピロー包装品を得る場合は、ホーンとアンビルとによってフィルムを挟持し、ホーンからの超音波振動がフィルムの挟持部に伝達されてフィルムが溶着することで、線状のシール線となる横シールが施される。ホーンとアンビルとによるフィルムの挟持部は、フィルム端縁部の重合方式(合掌貼りや封筒貼り)によって、縦シール部を含んでフィルムが4層で重なる4重の重なり部または3層で重なる3重の重なり部と、縦シール部を含まないフィルムが2層で重なる2重の重なり部との厚みが異なる重合部が存在する。このため、4重または3重の重なり部では、ホーンとアンビルとにより過度な圧力で挟持されてホーンからの超音波振動が伝達されるので、重合部にピンホールができたり、エッジ切れ(シール切れ)が生じたりするシール不良が生ずる一方で、2重の重なり部では密封不足が生じるなど、幅方向の全域に亘って適正にシールできない問題がある。
前記の問題に鑑み、横シール部の全体に均一に超音波を伝達するため、縦シール部が位置するフィルムの厚みの変化に対応してアンビルに凹みを設けるようにした、いくつかの技術が提案されている。例えば、特許文献1には、飲料用の紙容器を製造するための超音波シール装置として、筒状包装材をホーンとの間で押圧するアンビルを、一部が接触する左アンビルと右アンビルとで構成すると共に、その接触部付近に、押圧時に縦シール部を収容する凹みを設けている。また、左アンビルと右アンビルの横方向の位置を変えることにより、凹みの位置と大きさを変更可能に構成されている。
特開2017-52520号公報
特許文献1の超音波シール装置は、縦シール部の横方向における位置と幅を検知する検知手段を備え、該検知手段で得た縦シール部の位置と幅の情報から、左アンビルと右アンビルとによる凹みの位置と大きさを、横シール時に調整可能に構成されている。このような対応は、紙を基材としてフィルムが貼り合わされた厚手の複合包装材が採用される飲料用の製袋充填などにおいて、シート状の包装材が巻き出された後に、容器用罫線を施し、包装材の端部どうしを重ねて貼り、その重ねて貼られた部分に縦シールを施して角筒状に成形してから横シール位置まで搬送するようにした包装機では、包装材の蛇行などが生じにくく、従って、そのような対応装置とすることは効果的である。しかしながら、横形製袋充填機では、薄手の包装材が採用され、筒状包装材の中に供給された物品の周囲がフリーとなって案内されるので、横シール位置まで搬送される包装材は蛇行し易い。そして、縦シール部の位置と幅を検知した部位が、横シール位置まで至るまでに筒状包装材の周方向の捩れやよれなどによって、縦シール部の検知部位が変位してしまっており、このため、前記凹みの位置合わせを正確になし得ないといった問題が生じる。そして、縦シール部が凹みに収まらずに4重または3重の重なり部に対応したシールをなし得ず、シール部にピンホールやエッジ切れなどが生じて密封不良となってしまう問題が指摘される。
本発明は、超音波シールした横シール部にピンホールやエッジ切れなどの密封不良を生じることなく、密封包装が可能な製袋充填機における超音波横シ―ル装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の製袋充填機における超音波横シ―ル装置は、
包装材を筒状に成形して重合した部位に縦シール部(14)を形成し、その筒状包装材(10)中に供給された物品(12)を挟む前後でホーン(20)およびアンビル(22)により挟持して、筒状包装材(10)の搬送方向と交差する幅方向に横シールを施す製袋充填機における超音波横シール装置であって、
前記アンビル(22)には、前記ホーン(20)のシール面(34)とで筒状包装材(10)を挟持して横シールを施す際に、前記ホーン(20)のシール面(34)と対向する対向面(42)に、幅方向に延在する細幅状の突出片(50)を備え、
該突出片(50)は、前記縦シール部(14)が重なって包装材が3重または4重となる第1領域(44)に対応して、突出片(50)の延在方向と交差する縦溝(54)を所定間隔で形成した溝形成部(56)を有し、
該溝形成部(56)は、横シールを施す際に、包装材が2重となる第2領域(46a,46b)と前記第1領域(44)との境目(62)から離間した第1領域(44)内に臨むよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、縦シール部が重なって包装材が3重または4重になる第1領域と、包装材が2重になる第2領域とで、夫々厚みが異なる領域に対応して包装材に適正な振動を与えることができ、包装材の軟化・溶融が充分なものとなり、ピンホールやエッジ切れなどの密封不良を招くことなく、良好に横シールを施すことができる。また、溝形成部を、第1領域と第2領域との境目から離間して設けたので、筒状包装材の蛇行などによって縦シール部が位置ずれした場合においても、該溝形成部を第1領域内に臨ませることができ、筒状包装材の幅方向の全長に亘って良好な横シールを施すことができる。
請求項2に係る発明では、前記筒状包装材(10)における前記第2領域(46a,46b)に対応して前記突出片(50)に設けられ、該突出片(50)の延在方向と交差する縦溝(58)を所定間隔で形成した別の溝形成部(60a,60b)を備え、
該別の溝形成部(60a,60b)は、横シールを施す際に、前記筒状包装材(10)の幅方向の端および前記第2領域(46a,46b)と前記第1領域(44)との境目(62)から離間した前記第2領域(46a,46b)内に臨むよう構成され、
前記別の溝形成部(60a,60b)における縦溝(58,58)間に位置する端面(68)の幅を、前記溝形成部(56)における縦溝(54,54)間に位置する端面(66)の幅より大きくしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、包装材の重なりによって厚みが異なる第1領域と第2領域において、対応する溝形成部と別の溝形成部の端面寸法を変えることで、筒状包装材にシール加圧力が過度に加わることなく、分散された加圧力により横シール部を形成することができ、高速での包装など、包装条件によっては溶着し難い材質の包装材においても、第1領域および第2領域の夫々の包装材に適度な超音波振動が伝達されて密封された横シール部を形成することができる。
請求項3に係る発明では、前記アンビル(22)の対向面(42)に、前記突出片(50)を、2条または3条で並列に設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、横シール時におけるシール加圧力を適正に分散でき、溶着し難い材質の包装材を、回転シール機構を採用した高速包装においても密封シールして、気密状態を保持した袋を製造できる。
本発明によれば、横シール時に、縦シール部が重なって包装材が3重または4重になる領域と、包装材が2重になる領域とに対して包装材への超音波振動を適正に伝達することができ、包装材の溶着面の軟化・溶融が充分なものとなり、ピンホールやエッジ切れなどの密封不良を招くことなく、良好に横シールを施すことができる。
超音波横シール装置の概略構成図である。 超音波横シール装置の要部概略側面図である。 アンビルの平面図である。 (a)はシールバーにおける対向面の平面図であり、(b)は筒状フィルムの断面図である。 アンビルのフィルム搬送方向に沿う縦断面図である。 アンビルのフィルム搬送方向と直交する方向に沿う縦断面図であって、(a)は第1溝形成部を示し、(b)は第2溝形成部を示す。 横シール部で発生するエッジ切れ不良を示す拡大写真である。
次に、本発明に係る製袋充填機における超音波横シール装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では、超音波横シール装置が採用される包装機として横形製袋充填機を例に挙げて説明する。
横形製袋充填機(包装機)は、原反ロールから引き出した帯状フィルム(包装材)を、その長手方向両端縁部を合掌状に重合して筒状フィルム(筒状包装材)10として成形する製袋手段と、筒状フィルム10に向けて物品12を所定間隔毎に供給する供給コンベヤと、前記合掌状に重合した筒状フィルム10の重合部にフィルム搬送方向に向けた縦シールを施す縦シール装置と、前記筒状フィルム10の重合部を挟持して縦シール装置に向けて筒状フィルム10を搬送するフィルム搬送手段と、筒状フィルム10中に所定間隔毎に供給された物品12の前後位置で筒状フィルム10を挟持し、フィルム搬送方向と交差する方向(幅方向)に横シール・切断を施す超音波横シール装置と、の夫々を備える。超音波横シール装置では、縦シール装置により重合部に縦シールが施された縦シール部14が袋胴部に折り重なる状態で、筒状フィルム10を横シール・切断する。
図1に示す如く、前記超音波横シール装置は、筒状フィルム10の搬送路を挟んで相互に反対方向に回転する一対の回転軸16,18の内の一方の回転軸(第1回転軸)16に配設されたホーン20と、他方の回転軸(第2回転軸)18に配設されたアンビル22と、第1回転軸16に配設された振動発生手段24と、を備える。振動発生手段24は、超音波を発生するコンバータや、超音波を増幅するブースタなどを備え、ホーン20を所定の振幅で超音波振動するよう構成され、前記フィルム搬送手段で搬送される筒状フィルム10を、ホーン20とアンビル22とにより所定圧力で挟持して、超音波振動にて幅方向に横シールを施すよう構成される。一対の回転軸16,18は、幅方向に離間する一対の支持部材26,26に回転自在に支持されて、一対の支持部材26,26の間において、実施例では搬送路を挟んで上側にホーン20が配置されると共に、下側にアンビル22が配置される。また、アンビル22が配設された第2回転軸18は、図示しないサーボモータなどの駆動モータに、歯車機構やチェン-スプロケット機構などの伝達機構28を介して連繋され、駆動モータによってホーン20とアンビル22は相互に反対方向に回転駆動される。
図1、図2に示す如く、前記ホーン20は、周方向に離間して径方向に延出する複数(実施例では180°間隔で2つ)のシールヘッド30が設けられ、各シールヘッド30の外周面は、ホーン20の回転半径に対応する円弧状に形成されている。また、シールヘッド30に、外周面から径方向に凹む凹部32が幅方向に延在するよう形成されると共に、該凹部32を挟んで回転方向の両側に、凹凸のない円弧状のシール面34,34が幅方向に直線状に延びるように形成されている。
図1、図2に示す如く、前記アンビル22は、前記ホーン20の各シールヘッド30と対をなす径方向に突出する各シールバー36が、周方向に離間してホルダ22aに対して着脱交換可能に設けられる。アンビル22には、径方向に貫通する貫通孔38が、各シールバー36の外周面で開口するよう幅方向に所定長さで形成されており、該貫通孔38内に、切断手段40が径方向に往復移動自在に支持される。各シールバー36には、貫通孔38を挟んで回転方向の両側に、ホーン20のシール面34,34と対をなす対向面42,42が幅方向に延びるように形成されている。対向面42は、アンビル22の回転半径に対応する円弧状に形成されている。図3~図5に示す如く、対向面42には、筒状フィルム10の幅方向に細幅線で延在する横シールを形成する細長い突出片50が、筒状フィルム10の幅方向に延在するように設けられる。実施例では、突出片50が、アンビル22の回転方向に離間して2条で並列に設けられている。そして、搬送中の筒状フィルム10に対してホーン20とアンビル22が回転して、筒状フィルム10中に所定間隔毎に供給された物品12を挟む前後両側において、筒状フィルム10をシール面34と突出片50とで所定圧力で挟持し、ホーン20から発せられる超音波振動が挟持部へ伝達されて包装材のシーラントが溶融し、筒状フィルム10の搬送方向と交差して、密封された横シール部が形成される。包装機では、図4(b)に示す如く、前記縦シール装置により合掌状の重合部に縦シールが施された縦シール部14は袋胴部に折り重なるように倒される。そして、超音波横シール装置では、縦シール部14が袋胴部に折り重なることでフィルムが4重となる第1領域44および縦シール部14外でフィルムが2重となる第2領域46a,46bを、シール面34と突出片50とで一度に挟持して横シールする。なお、筒状フィルム10の幅方向の中央で合掌状に重合して縦シールが施された重合部が一側へ倒される構成においては、筒状フィルム10における第1領域44を挟む幅方向の一方および他方に位置する第2領域46a,46bの幅寸法は異なる。また、縦シールが施された重合部が一定幅に形成される構成において、左右の第2領域46a,46bの幅の比は、帯状フィルム10の幅寸法に応じて変化する。
前記切断手段40は、図2に示す如く、各シールバー側に刃部40aを備えると共に、該切断手段40を径方向に往復移動する図示しない往復動手段に連繋されている。往復動手段は、前記シール面34と突出片50とで筒状フィルム10を挟持するタイミングにおいて切断手段40を作動し、突出片50から径方向に刃部40aが瞬間的に突出して、シール面34と突出片50とで挟持されている筒状フィルム10を横方向に切断するよう構成される。なお、突出片50から突出する刃部40aは、前記ホーン20の凹部32に非接触で受け入れられる。
図4、図5に示す如く、前記突出片50は、断面が略台形状に形成されると共に、複数の突出片50の突出端面は、アンビル22の回転軸を中心とする周面となる仮想円弧線Tに沿う円弧状に形成されている。突出片50の突出端面の幅E1、高さ方向の中間での幅E2および2条の突出片50,50の形成間隔である形成ピッチPeは、例えば、厚みが40μの帯状フィルムを包装対象とする場合は、E1:0.1mm、E2:0.5mm、Pe:1.0mmに設定される。また、突出片50の山の頂部側の突出端面の幅E1から溝側に向けた左右の縁部は、0.2mmのR形状に形成され、各対向面42に設けられた2つの突出片50,50の間に形成されて幅方向に延在する横溝52の幅Fおよび深さ(突出片50の高さ)Dは、横シール時において筒状フィルム10におけるホーン20のシール面34と突出片50とで挟持された部位で溶融シーラントを受容して、エッジ切れを来すのを防ぐことができる寸法に設定される。例えば、厚みが40μの帯状フィルムを包装対象とする場合は、横溝52の深さDおよび深さ方向の中間での幅Fは、D:0.2mm、F:0.5mmに設定される。なお、横溝52の左右の隅52aは、0.2mmのR形状に形成される。
図4、図6に示す如く、前記突出片50には、筒状フィルム10における前記第1領域44に対応する位置に、突出片50の延在方向と交差する方向に沿う第1縦溝(縦溝)54を所定間隔で多数形成した第1溝形成部(溝形成部)56が設けられると共に、筒状フィルム10における前記第2領域46a,46bに対応する位置に、第1縦溝54と平行な第2縦溝(縦溝)58を所定間隔で多数形成した第2溝形成部(別の溝形成部)60a,60bが設けられている。実施例では、突出片50において第1溝形成部56を挟む幅方向の両側に、該第1溝形成部56から離間する2箇所に第2溝形成部60a,60bが設けられる。第1溝形成部56の長さは、第1領域44の幅寸法より短かく設定されると共に、第1溝形成部56は、横シールを施す際には第1領域44と第2領域46a,46bとの境目62から離間した第1領域44内に臨むよう構成されて、第1領域44を挟む両側の境目62,62は、突出片50において縦溝54,58が形成されていない非溝形成部64に臨むようになっている。また、第2溝形成部60a,60bの長さは、対応する第2領域46a,46bの幅寸法より短かく設定されると共に、第2溝形成部60a,60bは、横シールを施す際には筒状フィルム10の幅方向の端および前記境目62から離間した第2領域46a,46b内に臨むよう構成されて、筒状フィルム10の幅方向の端は、突出片50において縦溝54,58が形成されていない非溝形成部64に臨むようになっている。実施例では、ホーン20のシール面34とアンビル22の突出片50とで筒状フィルム10を挟持して超音波シールすることで筒状フィルム10には、非溝形成部64に対応する領域では細幅線状のシールが形成され、第1および第2溝形成部56,60a,60bに対応する領域では、縦溝54,58によって細幅線状のシールに交差する縦目のシール目が付加された2条のシールとなった横シール部が形成される。
本実施例では、図4(a)に示す如く、筒状フィルム10をホーン20とアンビル22とで挟持して平らになった時の筒状フィルム10の左右幅が50mmで、縦シール部14が折り重なった重合幅として第1領域44の幅が18mmとなる包装品を得る場合で、筒状フィルム10に横シールを施す際における溝形成部56,60a,60bの各部の形成寸法は、第1溝形成部56の長さL1、幅の広い第2領域46aに臨む第2溝形成部60aの長さL2、幅の狭い第2領域46bに臨む第2溝形成部60bの長さL3は、夫々L1:14.7mm、L2:20.0m、L3:1.0mmに設定される。また、溝形成部56,60a,60bは、対応する領域44,46a,46bの幅方向の中央に位置するよう構成される。
図6に示す如く、前記第1溝形成部56における第1縦溝54の離間間隔である第1ピッチP1は、前記第2溝形成部60a,60bにおける第2縦溝58の離間間隔である第2ピッチP2より短かく(P1<P2)設定されると共に、隣り合う第1縦溝54,54の間に形成される凸部の突出面である第1加圧面(端面)66の第1幅N1は、隣り合う第2縦溝58,58の間に形成される凸部の突出面である第2加圧面(端面)68の第2幅N2より短かく(N1<N2)設定されている。また、隣り合う第1加圧面66,66の離間寸法(第1縦溝54における開口側の幅寸法)Mおよび隣り合う第2加圧面68,68の離間寸法(第2縦溝58における開口側の幅寸法)Mは同じに設定されている。すなわち、第2溝形成部60a,60bにおける第2加圧面68の第2幅N2を、第1溝形成部56における第1加圧面66の第1幅N1より大きくし、溝形成部56,60a,60bにおける単位面積当たりの縦溝54,58の数を、第1溝形成部56より第2溝形成部60a,60bの方が少なくなるよう設定してある。なお、第1縦溝54および第2縦溝58は、底部が弧状となるU溝であり、第1加圧面66および第2加圧面68は、平坦に形成されている。また、前記第1縦溝54および第2縦溝58は、何れも幅が0.2mm程度の微細な溝であり、また第1加圧面66および第2加圧面68の幅は、縦溝54,58の幅と略同程度に設定されて、第1溝形成部56および第2溝形成部60a,60bは、微細な凹凸形状に形成されている。
前記ピッチP1,P2や幅N1,N2等は、例えば厚みが40μの帯状フィルムを用いてピロー包装品を製造する場合では、以下のように設定される。
・第1ピッチP1:0.35mm、第1幅N1:0.15mm
・第2ピッチP2:0.40mm、第2幅N2:0.20mm
・各第1加圧面66または各第2加圧面68の間の溝の幅M:0.20mm
・第1縦溝54および第2縦溝58の深さ寸法K:0.20mm
次に、実施例に係る横形製袋充填機における超音波横シール装置の作用について説明する。
実施例の超音波横シール装置では、前記アンビル22の対向面42に設けた突出片50において、筒状フィルム10における縦シール部14を含んでフィルムが4重となる第1領域44に対応して、多数の第1縦溝54を形成した第1溝形成部56を設けたので、横シール時において第1領域44に加わる加圧力が分散されることで、単位面積当たりのシール加圧力を低く抑えることができる。また、筒状フィルム10におけるホーン20のシール面42と第1溝形成部56の第1加圧面66とで挟持される部位においてフィルムに過度な押し付け力が加わらず、溶融したシーラントは、第1縦溝54に対応する部分に流入してエッジ切れを防止することができる。また、第1溝形成部56を、第1領域44と第2領域46a,46bとの境目62,62から離間して設けているので、筒状フィルム10の蛇行などによって縦シール部14が位置ずれした場合においても、第1溝形成部56を第1領域44内に臨ませることができ、筒状フィルム10の幅方向の全長に亘って良好な横シールを施すことができる。
実施例の超音波横シール装置では、図4(a)に示す如く、前記筒状フィルム10における第1領域44と第2領域46a,46bとの境目62を含む所定領域および幅方向の端から内側の所定領域は、前記突出片50における縦溝54,58が設けられていない非溝形成部64が臨むよう構成されており、これら各所定領域では、筒状フィルム10には突出片50による細幅線状のシールが連続的に形成され、良好に密封シールできる。
前記突出片50において、筒状フィルム10における縦シール部14が重ならない、フィルムが2重となる第2領域46a,46bに対応して設けた第2溝形成部60a,60bの第2加圧面68の幅を、前記第1溝形成部56の第1加圧面66の幅より大きくし、厚みの異なる第1領域44と第2領域46a,46bとにおいて、横シール時に筒状フィルム10に加わるシール加圧力を略等しくなるようにしている。従って、高速での包装など、包装条件によっては溶着し難い材質の包装材においても、第1領域44および第2領域46a,46bの夫々に超音波振動を適正に与えてシーラントが溶融することができるので、密封した横シールを施すことができる。また、前記アンビル22の対向面42に、2条の突出片50を並列で設けたので、回転方式の横シール装置によって高速包装する場合において、横シール時における筒状フィルム10に加わるシール加圧力を適度に分散でき、溶着し難い材質のフィルムであっても、筒状フィルム10を幅方向の全長に亘って密封した横シール部を得ることができ、気密状態を保持した袋の製造能力を高めることができる。
本例では、厚みが40μで、延伸ポリプロピレン(OP)と無延伸ポリプロピレン(CP)とを積層したOP/CPフィルムを使用し、幅が50mmとなる筒状フィルムについて、実施例構造の超音波横シール装置により、ホーンとアンビルとによるフィルムの挟持圧を0.15~0.2Mpaに設定すると共に、筒状フィルムのカット長さ(カットピッチ)が80mmで、包装速度を300袋/分に設定して横シールを施す試験を行った。また、試験例で使用したアンビルにおける突出片に関する各部分の諸元は、以下に示す通りとした。
・2条の突出片の離間幅:0.3~0.5mm
第1溝形成部について
・第1ピッチP1:0.35mm、第1幅N1:0.15mm、第1加圧面の離間寸法M:0.20mm、第1縦溝の深さK:0.20mm、第1縦溝:U溝
第2溝形成部について
・第2ピッチP2:0.40mm、第2幅N2:0.20mm、第2加圧面の離間寸法M:0.20mm、第2縦溝の深さK:0.20mm、第2縦溝:U溝
なお、比較例として、ホーンおよびアンビルの筒状フィルムを挟持するシール面を凹凸のない形状に形成した従来装置において、同一包装条件で横シールを施した場合は、筒状フィルムにおける第1領域に対応する横シール部において、図7に示す如く、ホーンとアンビルとによる挟持部位において溶融したシーラントが、挟持部位外に溶け出すことでフィルムに過度に圧力が加わってエッジ切れが発生した。
これに対し、本例によれば、筒状フィルムの第1領域の横シール部では、ピンホールやエッジ切れなどは発生することはなく、また第2領域の横シール部は密封シールされ、筒状フィルムの幅方向の全長に亘って密封不良のない良好な横シールが施されていることが検証できた。
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 実施例では、ホーン20およびアンビル22に、シールヘッド30およびシールバー36を2組ずつ設けたが、シールヘッド30およびシールバー36は、1組または3組以上であってもよい。
(2) 実施例では、ホーン20およびアンビル22を回転して横シールを施す回転方式としたが、シール面34と突出片50を対向するよう配置したホーン20およびアンビル22で包装材を挟んだ状態でフィルムの搬送方向に移動しつつ超音波シールを施すボックスモーション方式を採用することができる。
(3) 筒状フィルム10は、帯状フィルムの端縁部を封筒貼りして縦シールすることで、縦シール部を含む第1領域44が、フィルムが3層で重なる構成であってもよい。
(4) 実施例では、突出片50に形成する縦溝54,58は、突出片50の延在方向と直交する溝としたが、突出片50の延在方向に対して所定角度で傾斜する溝であってもよい。
(5) アンビル22に設ける突出片50の数は、フィルム(包装材)の厚さや材質などに応じて1条から3条までとすることが望ましい。
(6) 包装材は、合成樹脂製のフィルムに限らず、紙を基材として熱溶着性のフィルムを重ね合わせた複合包装材であってもよい。
(7) 縦形製袋充填機の横シール装置として採用することができる。
10 筒状フィルム(筒状包装材),12 物品,14 縦シール部,20 ホーン
22 アンビル,34 シール面,42 対向面,44 第1領域
46a,46b 第2領域,50 突出片,54 第1縦溝(縦溝)
56 第1溝形成部(溝形成部),58 第2縦溝(縦溝)
60a,60b 第2溝形成部(別の溝形成部),62 境目,66 第1加圧面(端面)
68 第2加圧面(端面)

Claims (3)

  1. 包装材を筒状に成形して重合した部位に縦シール部を形成し、その筒状包装材中に供給された物品を挟む前後でホーンおよびアンビルにより挟持して、筒状包装材の搬送方向と交差する幅方向に横シールを施す製袋充填機における超音波横シール装置であって、
    前記アンビルには、前記ホーンのシール面とで筒状包装材を挟持して横シールを施す際に、前記ホーンのシール面と対向する対向面に、幅方向に延在する細幅状の突出片を備え、
    該突出片は、前記縦シール部が重なって包装材が3重または4重となる第1領域に対応して、突出片の延在方向と交差する縦溝を所定間隔で形成した溝形成部を有し、
    該溝形成部は、横シールを施す際に、包装材が2重となる第2領域と前記第1領域との境目から離間した第1領域内に臨むよう構成した
    ことを特徴とする製袋充填機における超音波横シール装置。
  2. 前記筒状包装材における前記第2領域に対応して前記突出片に設けられ、該突出片の延在方向と交差する縦溝を所定間隔で形成した別の溝形成部を備え、
    該別の溝形成部は、横シールを施す際に、前記筒状包装材の幅方向の端および前記第2領域と前記第1領域との境目から離間した前記第2領域内に臨むよう構成され、
    前記別の溝形成部における縦溝間に位置する端面の幅を、前記溝形成部における縦溝間に位置する端面の幅より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の製袋充填機における超音波横シール装置。
  3. 前記アンビルの対向面に、前記突出片を、2条または3条で並列に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の製袋充填機における超音波横シール装置。
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