JP2023108735A - トーショナルダンパー - Google Patents

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hub
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智之 岡田
Tomoyuki Okada
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Abstract

【課題】部品点数を増加することなく、捩じり振動と曲げ振動の抑制を図ることのできるトーショナルダンパーを提供する。【解決手段】ハブ110と、振動リング120と、ハブ110と振動リング120との間に設けられるゴム状弾性体130と、を備えるトーショナルダンパー100であって、ハブ110は、内筒部111と、外筒部112と、内筒部111と外筒部112とを連結する複数の連結部と、を備えると共に、複数の連結部は、内筒部111及び外筒部112と同一の材料によって、内筒部111及び外筒部112と一体に設けられる一対の第1連結部113と、内筒部111及び外筒部112と剛性の異なる材料により構成される一対の第2連結部114と、から構成されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、トーショナルダンパーに関する。
自動車のエンジンのクランクシャフトに取り付けられるトーショナルダンパーは、捩じり振動を低減する役割を担っている。近年、CO排出量の削減や燃費性能の向上を目的として、軽量化を図るためにクランクシャフトの細軸化が図られ、また、高圧縮化を図るためにクランクシャフトのロングストローク化が図られている。なお、ロングストローク化とは、クランクジャーナルとクランクピンとの間の距離を長くすることである。以上のような状況により、クランクシャフトの曲げ振動が増加する傾向にある。
この対策として、トーショナルダンパーに対して、曲げ振動を抑制するベンディングダンパーを別途付加する技術が知られている。しかしながら、この場合、部品点数が多くなり、重量増加及びコストアップの原因となるだけでなく、ダンパー全体の軸線方向の長さが長くなるため、ダンパーの取り付けスペースによっては、当該技術を採用できないことがある。
特許第6811702号公報 特許第6749934号公報
本発明は、部品点数を増加することなく、捩じり振動と曲げ振動の抑制を図ることのできるトーショナルダンパーを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のトーショナルダンパーは、
クランクシャフトに取り付けられるハブと、前記ハブの外周面側で前記ハブと同心的に設けられる振動リングと、前記ハブと前記振動リングとの間に設けられるゴム状弾性体と、を備えるトーショナルダンパーであって、
前記ハブは、前記クランクシャフトに取り付けられる内筒部と、前記内筒部と同心的に設けられる外筒部と、前記内筒部と前記外筒部とを連結する複数の連結部と、を備えると共に、
前記複数の連結部は、
仮想的な第1直線上に、前記内筒部を挟んで両側に設けられ、前記内筒部及び前記外筒部と同一の材料によって、前記内筒部及び前記外筒部と一体に設けられる一対の第1連結部と、
第1直線に直交する仮想的な第2直線上に、前記内筒部を挟んで両側に設けられ、前記内筒部及び前記外筒部と剛性の異なる材料により構成される一対の第2連結部と、から構成されることを特徴とする。
本発明によれば、一対の第1連結部と一対の第2連結部の剛性を異なるように構成することができる。そのため、一対の第1連結部が配される第1直線方向と、一対の第2連結
部が配される第2直線方向(第1直線方向に直交する方向)とで曲げ方向の固有振動数に異方性を持たせることができる。これにより、所望の曲げ方向にダイナミックダンパーの効果を持たせることができる。
前記一対の第2連結部は、前記内筒部及び前記外筒部に鋳込まれているとよい。
以上説明したように、本発明によれば、部品点数を増加することなく、捩じり振動と曲げ振動の抑制を図ることができる。
図1は本発明の実施例に係るトーショナルダンパーの平面図である。 図2は本発明の実施例に係るトーショナルダンパーの断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1及び図2を参照して、本発明の実施例に係るトーショナルダンパーについて説明する。図1は本発明の実施例に係るトーショナルダンパーの平面図である。図1(a)と同図(b)とで連結部の配置構成が異なる場合を示している。図2は本発明の実施例に係るトーショナルダンパーの断面図であり、エンジンに組み込まれた状態を示している。なお、図2(a)中のトーショナルダンパーは、図1(a)中のAA断面図であり、図2(b)中のトーショナルダンパーは、図1(a)中のBB断面図である。なお、図2では、クランクシャフトについては、その外周面の位置のみを点線にて示している。
<トーショナルダンパー>
トーショナルダンパー100は、ハブ110と、ハブ110の外周面側でハブ110と同心的に設けられる振動リング120と、ハブ110と振動リング120との間に設けられる環状のゴム状弾性体130とを備えている。
ハブ110は、クランクシャフト530に取り付けられる内筒部111と、内筒部111と同心的に設けられる外筒部112と、内筒部111と外筒部112とを連結する複数の連結部とを備えている。内筒部111の内周面111aにクランクシャフト530が挿通されるように構成されている。また、内筒部111には、不図示のキーが差し込まれるキー溝111bが設けられている。なお、クランクシャフト530にもキー溝531が設けられている。そして、内筒部111のキー溝111bとクランクシャフト530のキー溝531の位置を合わせた状態でキーが差し込まれることで、クランクシャフト530に対するトーショナルダンパー100の周方向の位置が決まるように構成されている。また、本実施例においては、複数の連結部は、一対の第1連結部113と、一対の第2連結部114とから構成されている。
振動リング120は、金属製の環状部材である。振動リング120の外周面には、補機を駆動するベルトを回すためのプーリー121が設けられている。ゴム状弾性体130は、加硫成形により得られるものであり、ハブ110の外筒部112と振動リング120に対して、それぞれ加硫接着されている。トーショナルダンパー100においては、クランクシャフト530が共振する周波数の振動が伝わると、振動リング120が振動すること
によって、クランクシャフト530の共振を抑制する機能を発揮する。本実施例に係るトーショナルダンパー100においては、クランクシャフト530における回転方向(捩じれ方向)の振動に対して、クランクシャフト530の共振を抑制するように、振動リング120は設計されている。
そして、本実施例においては、エンジンブロックのフロントカバー510からクランクシャフト530の先端の一部が飛び出すように構成されている。そして、トーショナルダンパー100は、クランクシャフト530の先端においてフロントカバー510から飛び出した部分に取り付けられる。フロントカバー510におけるクランクシャフト530が挿通される挿通孔の内周面と、ハブ110の内筒部111の外周面との間の環状隙間には密封装置520が装着されている。これにより、エンジンブロック内に異物が侵入してしまうことを抑制することができる。
<連結部>
一対の第1連結部113と一対の第2連結部114について、より詳細に説明する。一対の第1連結部113は、一般的なトーショナルダンパーと同様に、内筒部111及び外筒部112と同一の材料(一般には、ねずみ鋳鉄)によって、内筒部111及び外筒部112と一体に設けられている。これら一対の第1連結部113は、内筒部111を挟んで両側に設けられている。より具体的には、図1(a)に示すトーショナルダンパー100においては、キー溝111bの位置を周方向の基準位置とすると、90°と270°の位置にそれぞれ第1連結部113が設けられている。また、図1(b)に示すトーショナルダンパー100Aにおいては、キー溝111bの位置を周方向の基準位置とすると、0°と180°の位置にそれぞれ第1連結部113が設けられている。このように、一対の第1連結部113は仮想的な直線(第1直線)上に設けられている。
これに対して、一対の第2連結部114は、内筒部111及び外筒部112と剛性の異なる材料により構成されており、内筒部111及び外筒部112に鋳込まれている。また、これら一対の第2連結部114は、内筒部111を挟んで両側に設けられている。より具体的には、図1(a)に示すトーショナルダンパー100においては、キー溝111bの位置を周方向の基準位置とすると、0°と180°の位置にそれぞれ第2連結部114が設けられている。また、図1(b)に示すトーショナルダンパー100Aにおいては、キー溝111bの位置を周方向の基準位置とすると、90°と270°の位置にそれぞれ第2連結部114が設けられている。このように、一対の第2連結部113は仮想的な直線(第1直線に直交する第2直線)上に設けられている。
<本実施例に係るトーショナルダンパーの優れた点>
本実施例に係るトーショナルダンパー100,100Aによれば、一対の第1連結部113と一対の第2連結部114の剛性を異なるように構成することができる。そのため、一対の第1連結部113が配される第1直線方向と、一対の第2連結部114が配される第2直線方向(第1直線方向に直交する方向)とで曲げ方向の固有振動数に異方性を持たせることができる。これにより、所望の曲げ方向にダイナミックダンパーの効果を持たせることができる。
すなわち、クランクシャフト530の曲げモードに応じて、一対の第1連結部113と一対の第2連結部114の配置位置を決め、かつ、第1連結部113の剛性と第2連結部114の剛性を決めることで、所望の曲げ方向にダイナミックダンパーの効果を持たせることができる。なお、第2連結部114の材料は、クランクシャフト530の曲げモードに応じて、内筒部111及び外筒部112に用いられる材料の剛性よりも高い場合もあるし、低い場合もある。例えば、内筒部111、外筒部112及び第1連結部113に用いられる材料がねずみ鋳鉄の場合に、第2連結部114の剛性をより高くしたい場合には、
モリブデン、ステンレス鋼、純鉄などを採用するとよい。また、内筒部111、外筒部112及び第1連結部113に用いられる材料がねずみ鋳鉄の場合に、第2連結部114の剛性をより低くしたい場合には、アルミニウム合金やジュラルミンなどを採用するとよい。
以上のように、本実施例に係るトーショナルダンパー100,100Aによれば、捩じり振動だけでなく、曲げ振動も低減することができる。また、曲げ振動を低減するために、ベンディングダンパーを付加する必要もないので、部品点数が増加してしまうこともない。これにより、重量の増加やコストアップも抑制することができる。また、ダンパー全体の軸線方向の長さが長くなることもないので、エンジンブロック(フロントカバー510)と車体600との距離が狭くても、トーショナルダンパー100,100Aを配置することができる。
100,100A トーショナルダンパー
110 ハブ
111 内筒部
111a 内周面
111b キー溝
112 外筒部
113 第1連結部
114 第2連結部
120 振動リング
121 プーリー
130 ゴム状弾性体
510 フロントカバー
520 密封装置
530 クランクシャフト
600 車体

Claims (2)

  1. クランクシャフトに取り付けられるハブと、前記ハブの外周面側で前記ハブと同心的に設けられる振動リングと、前記ハブと前記振動リングとの間に設けられるゴム状弾性体と、を備えるトーショナルダンパーであって、
    前記ハブは、前記クランクシャフトに取り付けられる内筒部と、前記内筒部と同心的に設けられる外筒部と、前記内筒部と前記外筒部とを連結する複数の連結部と、を備えると共に、
    前記複数の連結部は、
    仮想的な第1直線上に、前記内筒部を挟んで両側に設けられ、前記内筒部及び前記外筒部と同一の材料によって、前記内筒部及び前記外筒部と一体に設けられる一対の第1連結部と、
    第1直線に直交する仮想的な第2直線上に、前記内筒部を挟んで両側に設けられ、前記内筒部及び前記外筒部と剛性の異なる材料により構成される一対の第2連結部と、から構成されることを特徴とするトーショナルダンパー。
  2. 前記一対の第2連結部は、前記内筒部及び前記外筒部に鋳込まれていることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパー。
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