JP7178930B2 - トーショナルダンパー - Google Patents
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Description
フロントカバー内において、クランクシャフトに取り付けられるハブと、
少なくともゴム状弾性体を介して前記ハブに固定される振動リングと、
を備えるトーショナルダンパーであって、
前記ハブは、外側環状部と、該外側環状部の径方向内側に同心的に設けられる内側環状部と、これら外側環状部と内側環状部を連結する連結部と、を有すると共に、
前記外側環状部の内周面と前記振動リングの外周面との間の環状隙間を封止する外側密封装置と、
前記内側環状部の外周面と前記振動リングの内周面との間の環状隙間を封止する内側密封装置と、
を備え、
これら外側密封装置及び内側密封装置によって前記連結部側に形成された密閉空間内に前記ゴム状弾性体が配されることを特徴とする。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るエンジンにおけるトーショナルダンパー付近を示す模式的断面図である。なお、図1においては、クランクシャフトの回転中心を含む面で各種部材を切断した断面を示している。図2は本発明の実施例1に係るトーショナルダンパーの一部破断斜視図である。
図1を参照して、本実施例に係るトーショナルダンパーが適用されたエンジンについて説明する。本実施例においては、エンジンのフロントカバー10の内部に備えられるクランクシャフト20には、スプロケット30(またはローター)やトーショナルダンパー100などが取り付けられている。クランクシャフト20の内周面にネジ締結される軸部41と、トーショナルダンパー100の端面に当接される頭部42とを有するボルト40によって、トーショナルダンパー100はクランクシャフト20に固定される。そして、本実施例の場合には、トーショナルダンパー100は、(その全体が)フロントカバー10内に設けられている。
図1及び図2を参照して、本実施例に係るトーショナルダンパー100について説明する。本実施例に係るトーショナルダンパー100は、フロントカバー10内において、クランクシャフト20に取り付けられるハブ110と、ゴム状弾性体130を介してハブ110に固定される振動リング120とを備えている。
結部114と振動リング120における端面に対して、それぞれ加硫接着されている。本実施例に係るゴム状弾性体130の材料として、耐油性には劣るものの、耐久性,耐熱性及び振動低減効果などに優れたエチレンプロピレンゴム(EPDM)などを好適に用いることができる。
本実施例に係るトーショナルダンパー100によれば、ゴム状弾性体130は密閉空間K内に配されているため、トーショナルダンパー100がフロントカバー10内に設けられていても、ゴム状弾性体130が油に曝されることを防止することができる。従って、このゴム状弾性体130の材料として、上記の通り、耐油性には劣るものの、ダンパー材料として優れたEPDMなどを採用することができる。このように、本実施例によれば、トーショナルダンパー100の品質性を維持させつつ、フロントカバー10内にトーショナルダンパー100を備えさせることができる。これにより、フロントカバー10の外側
にトーショナルダンパーが飛び出る構造の場合に比べて、クランクシャフト20を短くすることが可能であり、また、トーショナルダンパー自体もオイルシ-ル摺動部が不要となりハブのボス部幅をカットでき軽量化が図れる。すなわち、背景技術の中で説明した図7中の範囲Lに相当する部分をカットすることができる。これらにより、クランクシャフト20の振動自体を低減することができる。
図3~図6には、本発明の実施例2が示されている。図3は本発明の実施例2に係るトーショナルダンパーの一部破断斜視図である。図4は本発明の実施例2に係るトーショナルダンパーの模式的断面図であり、トーショナルダンパーの中心軸線を含む面でトーショナルダンパーを切断した断面図である。図5及び図6は本発明の実施例2に係るトーショナルダンパーに備えられるオイルシールの模式的断面図である。
図1及び図3~図6を参照して、本実施例に係るトーショナルダンパー100Xについて説明する。本実施例に係るトーショナルダンパー100Xは、フロントカバー10内において、クランクシャフト20に取り付けられるハブ110Xと、金属製のスリーブ160及びゴム状弾性体130Xを介してハブ110Xに固定される振動リング120Xとを備えている。
空間Kは、ハブ110Xにおける外側環状部112,内側環状部113及び連結部114と、振動リング120Xと、上記外側オイルシール150A及び内側オイルシール150Bとにより囲まれる空間により形成される。外側オイルシール150A及び内側オイルシール150Bを構成する各部材の形状寸法や材料については、密閉空間K内への油の浸入抑制の観点と、振動リング120Xの回転方向及び径方向への変形量の観点などに基づいて適宜設定するとよい。
本実施例に係るトーショナルダンパー100Xにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。また、本実施例に係るトーショナルダンパー100Xの場合には、外側密封装置と内側密封装置として、オイルシール150を採用しているため、実施例1の場合のようにシールリングを採用する場合に比べて、摺動性が優れている。そのため、振動リング120Xが実施例1の場合に比べて回転方向に変形し易いため、共振を抑制するための設計自由度を高めることができる。
上記実施例1においては、外側密封装置及び内側密封装置として、シールリングを採用する場合の構成について示したが、実施例1においても、外側密封装置及び内側密封装置として、実施例2に示すようなオイルシールを採用することもできる。また、実施例2においては、外側密封装置及び内側密封装置として、オイルシールを採用する場合の構成について示したが、実施例2においても、外側密封装置及び内側密封装置として、実施例1に示すようなシールリングを採用することもできる。
20 クランクシャフト
30 スプロケット
40 ボルト
41 軸部
42 頭部
100,100X トーショナルダンパー
110,110X ハブ
111 挿通孔
112 外側環状部
112a,113a 環状溝
113 内側環状部
114 連結部
120,120X 振動リング
121,122 環状溝
130,130X ゴム状弾性体
141 外側シールリング
142 内側シールリング
150,150X オイルシール
150A 外側オイルシール
150B 内側オイルシール
151,151X 補強環
151a 円筒部
151Xa 外周側円筒部
151Xc 内周側円筒部
151b,151bX 内向きフランジ部
152 シール本体
152a 外周シール部
152b メインリップ
153 ガータスプリング
160 スリーブ
K 密閉空間
Claims (7)
- フロントカバー内において、クランクシャフトに取り付けられるハブと、
少なくともゴム状弾性体を介して前記ハブに固定される振動リングと、
を備えるトーショナルダンパーであって、
前記ハブは、外側環状部と、該外側環状部の径方向内側に同心的に設けられる内側環状部と、これら外側環状部と内側環状部を連結する連結部と、を有すると共に、
前記外側環状部の内周面と前記振動リングの外周面との間の環状隙間を封止する外側密封装置と、
前記内側環状部の外周面と前記振動リングの内周面との間の環状隙間を封止する内側密封装置と、
を備え、
これら外側密封装置及び内側密封装置によって前記連結部側に形成された密閉空間内に前記ゴム状弾性体が配されることを特徴とするトーショナルダンパー。 - 前記ゴム状弾性体は、前記連結部と前記振動リングにおける端面との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパー。
- 前記ゴム状弾性体は、前記外側環状部と前記振動リングの外周面との間、または、前記内側環状部と前記振動リングの内周面との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパー。
- 前記外側密封装置は、前記ゴム状弾性体よりも耐油性に優れた単一の弾性材料により構成されるシールリングであることを特徴とする請求項1,2または3に記載のトーショナルダンパー。
- 前記内側密封装置は、前記ゴム状弾性体よりも耐油性に優れた単一の弾性材料により構成されるシールリングであることを特徴とする請求項1,2または3に記載のトーショナルダンパー。
- 前記外側密封装置は、補強環と、該補強環に一体的に設けられ、かつ、摺動リップを有する弾性材料からなるシール本体と、を備えるオイルシールであることを特徴とする請求項1,2または3に記載のトーショナルダンパー。
- 前記内側密封装置は、補強環と、該補強環に一体的に設けられ、かつ、摺動リップを有する弾性材料からなるシール本体と、を備えるオイルシールであることを特徴とする請求項1,2または3に記載のトーショナルダンパー。
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JP2019037434A Active JP7178930B2 (ja) | 2019-03-01 | 2019-03-01 | トーショナルダンパー |
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- 2019-03-01 JP JP2019037434A patent/JP7178930B2/ja active Active
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