JP2023108094A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カブリ等の印刷不良の発生を抑制することを目的とする。【解決手段】帯電装置は、静電潜像を担持する回転可能な像担持体と、像担持体の表面を帯電する帯電部材とを備える。帯電部材に所定電圧を印加し、像担持体の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]および194[mm/s]と変化させたとき、それぞれの周速度と像担持体の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下である。【選択図】図2

Description

本開示は、像担持体を帯電する帯電装置、および、帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
電子プロセスを利用した画像形成装置では、像担持体の表面を一様に帯電させたのち、露光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤で現像し、媒体に転写する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-288672号公報(要約参照)
ここで、印刷条件あるいは印刷環境によっては、媒体の白地に現像剤が散らばって印刷される印刷不良(カブリ)が発生する場合がある。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、カブリ等の印刷不良の発生を抑制することを目的とする。
本開示の帯電装置は、静電潜像を担持する回転可能な像担持体と、像担持体の表面を帯電する帯電部材とを備える。帯電部材に所定電圧を印加し、像担持体の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]および194[mm/s]と変化させたとき、それぞれの周速度と像担持体の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下である。
本開示によれば、現像剤担持体の表面電位の低下を抑制し、これによりカブリ等の印刷不良の発生を抑制することができる。
実施の形態の画像形成装置の構成を示す図である。 実施の形態の画像形成ユニットの構成を示す図である。 実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 実施の形態の現像ローラの断面構造を示す図である。 現像ローラの抵抗測定方法を示す模式図(A),(B)である。 実施の形態の供給ローラの断面構造を示す図である。 実施の形態の感光体ドラムの断面構造を示す図(A),(B)である。 カブリの発生状態を説明するための図である(A),(B)。 感光体ドラムの表面電位のばらつきを示す図(A),(B)である。 残像の発生原理を説明するための図(A)~(E)である。 残像の発生原理を説明するための図(A)~(E)である。 感光体ドラムの表面電位の測定方法を示す図である。 カブリの評価方法を示す図(A),(B)である。 残像の評価方法を示す図(A),(B)である。 残像の評価位置を示す図である。 図14(A)のハーフトーン画像を説明するための図である。 電荷輸送物質の例を示す図(A),(B)である。 感光体ドラムの周速度と表面電位との関係を示すグラフである。 帯電ロータによる感光体ドラムの帯電部分を示す図(A),(B)である。
<画像形成装置の構成>
図1は、実施の形態の画像形成装置1を示す図である。画像形成装置1は、電子写真プロセスを利用して画像を形成するものであり、ここではプリンタである。画像形成装置1は、媒体供給部5と、画像形成ユニット10と、定着装置6と、媒体排出部7と、これらを収容する筐体1Aとを備える。
媒体供給部5は、印刷用紙等の媒体Pを収容する媒体トレイ51と、媒体トレイ51の媒体Pを一枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ52と、搬送路に送り出された媒体Pを画像形成ユニット10に搬送する搬送ローラ53と、搬送される媒体Pを案内する媒体ガイド54を有する。
画像形成ユニット10の感光体ドラム11(後述)に対向するように、露光装置としての露光ヘッド21が配置されている。露光ヘッド21は、発光素子としてのLED(発光ダイオード)を配列したLEDアレイとレンズアレイとを有し、感光体ドラム11の表面に光を照射する。なお、露光ヘッド21は、筐体1Aの上部を覆うトップカバー1Bに懸架されて支持されている。
<画像形成ユニットの構成>
図2は、画像形成ユニット10の構成を示す図である。画像形成ユニット10は、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12とを有する帯電装置3を備える。画像形成ユニット10は、さらに、現像剤担持体としての現像ローラ13と、供給部材としての供給ローラ14と、層規制部材としての現像ブレード15と、クリーニング部材16と、これらを収容する筐体部17とを有する。筐体部17には、現像剤収容体としてのトナーカートリッジ18が取り付けられている。
なお、画像形成ユニット10は、上記の構成要素を全て備える必要はなく、少なくとも、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12と、現像剤担持体としての現像ローラ13とを備えていればよい。加えて、供給部材としての供給ローラ14と、層規制部材としての現像ブレード15とを備えていてもよい。さらに、クリーニング部材16と、筐体部17と、現像剤収容体としてのトナーカートリッジ18とを備えていても良い。
感光体ドラム11は、導電性支持体の表面に電荷発生層と電荷輸送層とを積層した円筒状の部材であり、図中時計回りに回転する。感光体ドラム11は、その表面に静電潜像を担持する。感光体ドラム11の構成の詳細については、後述する。
帯電ローラ12は、感光体ドラム11に接触するように配置され、感光体ドラム11に追従して回転する。帯電ローラ12は、帯電ローラ用電源36(図3)から帯電電圧を印加され、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる。
現像ローラ13は、感光体ドラム11の表面に接触するように配置され、感光体ドラム11とは逆方向(接触部での表面の移動方向が順方向となる方向)に回転する。現像ローラ13は、現像ローラ用電源37(図3)から現像電圧を印加され、感光体ドラム11の表面の静電潜像をトナー(現像剤)により現像する。
供給ローラ14は、現像ローラ13の表面に接触するように配置され、現像ローラ13と同方向(接触部での表面の移動方向が逆方向となる方向)に回転する。供給ローラ14は、供給ローラ用電源38(図3)から供給電圧を印加され、現像ローラ13にトナーを供給する。
現像ブレード15は、現像ローラ13の表面に接触するように配置されたブレードである。現像ブレード15は、現像ブレード用電源39(図3)からブレード電圧を印加され、現像ローラ13の表面のトナー層を一定の厚さに規制する。
トナーカートリッジ18は、現像剤としてのトナー(符号Tで示す)を収容する容器である。トナーTは、例えばブラックトナーであるが、これに限定されるものではない。トナーカートリッジ18は、筐体部17の上部に着脱可能に取り付けられ、現像ローラ13および供給ローラ14にトナーTを供給する。
筐体部17内において現像ローラ13および供給ローラ14の上方には、トナーカートリッジ18から供給されたトナーTを貯蔵するトナー貯蔵部が形成される。トナー貯蔵部には、クランク状の撹拌バー19a,19b,19cが配置されている。撹拌バー19a,19b,19cはそれぞれ矢印で示す方向に回転し、トナーTを撹拌し、搬送する。
クリーニング部材16は、感光体ドラム11の表面に接触するように配置されたブレードまたはローラであり、感光体ドラム11の表面に残存するトナーを掻き取る。クリーニング部材16によって掻き取られた廃トナーは、図示しない搬送スクリューによって廃トナー回収部に搬送される。
なお、画像形成ユニット10は、画像形成部、プロセスユニットまたはイメージドラムユニット(IDユニット)とも称される。また、画像形成ユニット10のうち、少なくとも現像ローラ13と供給ローラ14とを含む部分(静電潜像の現像に寄与する部分)は、現像部4とも称される。
図1に示すように、感光体ドラム11の表面に接触するように、転写部材としての転写ローラ20が配置されている。転写ローラ20は、転写ローラ用電源40(図3)から転写電圧を印加される。この転写電圧により、感光体ドラム11の表面のトナー像が、感光体ドラム11と転写ローラ20との間を通過する媒体Pに転写される。
画像形成装置1は、画像形成ユニット10により単色画像を形成するが、このような例に限定されるものではない。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の複数の画像形成ユニットを媒体Pの搬送方向に配列し、カラー画像を形成するように構成してもよい。
定着装置6は、媒体Pの搬送方向において画像形成ユニット10の下流側に配置されている。定着装置6は、定着ローラ61と加圧ローラ62とを有する。定着ローラ61は、ハロゲンランプ等のヒータを内蔵する。加圧ローラ62は定着ローラ61に圧接され、定着ニップを形成する。定着ローラ61および加圧ローラ62は、定着ニップを通過する媒体Pに熱と圧力を加え、トナー像を媒体Pに定着させる。
媒体排出部7は、媒体Pの搬送方向において定着装置6の下流側に配置されている。媒体排出部7は、定着装置6を通過した媒体Pを排出口から排出する排出ローラ71と、定着装置6から排出口まで媒体Pを案内する媒体ガイド72と有する。トップカバー1Bには、排出された媒体Pを載置するスタッカ74が形成されている。
図1において、感光体ドラム11の軸方向を、X方向とする。X方向は、画像形成装置1内の各ローラの軸方向であり、搬送される媒体Pの幅方向でもある。媒体Pが画像形成ユニット10を通過するときの媒体Pの移動方向を、Y方向とする。X方向とY方向に直交する方向を、Z方向とする。ここでは、Z方向は上下方向である。
<画像形成装置の制御系>
図3は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。画像形成装置1は、印刷制御部30と、I/F(インタフェース)制御部31と、受信メモリ32と、画像データ編集メモリ33と、ヘッド制御部41と、定着制御部42と、定着駆動制御部43と、搬送制御部44と、駆動制御部45とを有する。これらの制御部およびメモリは、制御装置を構成する。
印刷制御部30は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポート、タイマ等を有する。印刷制御部30は、上位装置からI/F制御部31を介して印刷データおよび制御コマンドを受信し、画像形成装置1の印刷動作を実行する。
印刷制御部30には、操作部34からの操作信号、および画像形成装置1の状態を検知するセンサ群35からの検知信号が入力される。操作部34は、使用者の操作入力を受け付ける操作パネル等である。センサ群35は、例えば、媒体Pの搬送路上の位置を検知する媒体センサ、および温湿度を検出する温湿度センサ等である。
受信メモリ32は、上位装置からI/F制御部31を介して入力された印刷データを一時的に記憶する。画像データ編集メモリ33は、受信メモリ32に記憶した印刷データを受け取ると共に、その印刷データを編集処理することによって形成された画像データ、すなわちイメージデータを記録する。
印刷制御部30は、また、帯電ローラ用電源36から帯電ローラ12に印加される帯電電圧と、現像ローラ用電源37から現像ローラ13に印加される現像電圧と、供給ローラ用電源38から供給ローラ14に印加される供給電圧と、現像ブレード用電源39から現像ブレード15に印加されるブレード電圧と、転写ローラ用電源40から転写ローラ20に印加される転写電圧とを制御する。
ヘッド制御部41は、画像データ編集メモリ33に記録されたイメージデータに基づき、露光ヘッド21の各LEDを発光制御する。
定着制御部42は温度調節回路を有し、定着装置6に設けられたサーミスタ等の温度センサの出力信号に基づき、定着ローラ61内のヒータに電流を供給する。定着駆動制御部43は、定着ローラ61を回転駆動する定着モータ63の回転を制御する。なお、排出ローラ71は、定着モータ63からの回転伝達によって回転する。
搬送制御部44は、給紙ローラ52および搬送ローラ53を駆動する搬送モータ46の回転を制御する。搬送モータ46の回転は、図示しない電磁クラッチ等を介して、給紙ローラ52および搬送ローラ53に伝達される。
駆動制御部45は、感光体ドラム11を回転駆動する駆動モータ(ドラムモータ)47の回転を制御する。なお、感光体ドラム11の回転は、図示しないギア列を介して現像ローラ13および供給ローラ14にも伝達される。また、帯電ローラ12は、感光体ドラム11に追従して回転する。
<画像形成ユニットの各構成要素の構成>
次に、画像形成ユニット10の各構成要素の構成について、詳細に説明する。
<トナー>
まず、トナーTについて説明する。トナーTは、非磁性一成分の負帯電性トナーである。トナーTの平均粒径は約6.0[μm]であり、円形度は約0.96である。平均粒径の測定には、コールター株式会社製「マルチサイザー3」を使用する。円形度の測定には、シスメックス株式会社製「フロー式粒子像分析装置FPIA-3000」を使用する。
トナーTは、少なくとも結着樹脂(バインダ)を含有するトナー母粒子に、無機微粉体または有機微粉体等の外部添加剤(外添剤)を添加したものである。
結着樹脂としては、ポリエステル系樹脂、スチレン-アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、またはスチレン-ブタジエン系樹脂が好ましい。また、複数種類の結着樹脂を混合してもよい。ここでは、二種類以上の非晶性ポリエステル樹脂と、結晶構造を持った結晶性ポリエステル樹脂とを混合したものを用いる。
結着樹脂には、離型剤および着色剤が添加される。これらに加えて、帯電制御剤、導電性調整剤、流動性向上剤またはクリーニング性向上剤等の添加剤を添加してもよい。
離型剤としては、特に限定するものではないが、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、オレフィンの共重合物、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス、酸化ポリエチレンワックス等の脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、またはそれらのブロック共重合物、カルナバワックス、モンタン酸エステルワックス等の脂肪酸エステルを主成分とするワックス類、脱酸カルナバワックス等の脂肪酸エステル類を一部または全部を脱酸化したもの等を用いることができる。離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1~20重量部が好ましく、より好ましくは0.5~12重量部である。また、複数のワックスを併用してもよい。
着色剤としては、特に限定するものではないが、一般にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー用着色剤として用いられている染料、顔料等を、単独または複数種併用して用いることができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン-Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ピグメントブルー15:3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾイエロー等を用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、2~25重量部が好ましく、より好ましくは2~15重量部である。
帯電制御剤としては、公知のものを用いることができる。例えば、負帯電性トナーの場合には、アゾ系錯体帯電制御剤、サリチル酸系錯体帯電制御剤、カリックスアレン系帯電制御剤等がある。帯電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.05~15重量部が好ましく、より好ましくは0.1~10重量部である。
外添剤は、環境安定性、帯電安定性、現像性、流動性、保存性向上のために添加され、公知のものを用いることができ、外添剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して0.01~10重量部、好ましくは0.05~8重量部添加される。本実施例では、母粒子100重量部に、平均粒径14[μm]のシリカを数種類(帯電極性が正のものと、負のもの)と、平均粒径110[μm]のコロイダルシリカ(負帯電)、平均粒径200[μm]のメラミン(正帯電)を添加し、その総量は、上記範囲に収まるようにした。
トナーの帯電量(ブローオフ帯電量)は、トナーとキャリアとを振とうにより撹拌して測定した。ここでは、キャリアとして、パウダーテック株式会社製のフェライトキャリア「EF96-35」を用い、トナー0.5[g]とキャリアとを9.5[g]を混合した。トナーとキャリアの混合物(150[mg])を容器に収容し、株式会社ヤヨイ製の振とう器「YS-LD」を用いて振とうする。振とう回数を200[回/分]とし、振とう時間は300秒間とした。
振とう後、京セラケミカル株式会社製の粉体帯電量測定装置「TB-203」を使用し、ブロー圧力を7.0[kPa]、吸引圧力を-4.5[kPa]として10秒間の吸引を行い、PC(パーソナルコンピュータ)に0.1秒毎の電荷量と吸引量を出力させた。吸引時間(10秒間)の最後の2秒間に出力された電荷量および吸引量の各平均値から算出されたトナー粒子の単位重量当たりの電荷量Q/Mは、およそ-35[μC/g]であった。なお、測定は、温度25[℃]、相対湿度[50%]で行った。
<現像ローラ>
次に、現像ローラ13について説明する。図4は、現像ローラ13の断面構造を示す図である。現像ローラ13は、導電性の芯金(軸体)13aと、芯金13aの表面に形成された弾性層13bと、弾性層13bの表面を覆う表面層13cとを備える。芯金13aは、良好な導電性を有するものであればよく、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等で形成される。
弾性層13bの材料としては、シリコーンゴム、ウレタン等の一般的なゴム材料を使用することができる。弾性層13bとしてポリウレタンを用いる場合には、ポリエーテル系ポリオールを主体とするポリウレタンであるのが好ましい。エーテル系ポリウレタンは、ポリエーテル系ポリオールを主体とするポリオールとポリイソシアネートとを反応することにより得られる、いわゆる注型タイプのポリウレタンである。これは、圧縮永久ひずみを小さくするためである。一方、エステル系ポリウレタンを用いた場合には、加水分解特性が悪く、長期に亘って安定して使用できない。
また、弾性層13bとしてポリウレタンを用いる場合、ポリオールと反応させるイソシアネートとしては、例えば、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニール)チオホスフェート、ビシクロヘプタントリイソシアネート等の3官能イソシアネート単体、ヘキサメチレンジイソシアネートのネレート変性ポリイソシアネートや、ポリメリックMDI等の混合物を用いることができる。
また、これら3官能以上のポリイソシアネートと、一般的な2官能イソシアネート化合物との混合物としてもよい。2官能イソシアネート化合物の例として、2,4-トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート(NDI)、3,3-ジメチルジフェニル-4,4-ジイソシアネート(TODI)、およびこれらのイソシアネートを両末端に有するプレポリマー等の変性体や多量体等が挙げられる。
弾性層13bは、上述したようなゴム基材にカーボンブラックを添加し、カーボンの分散状態を保持したまま加熱硬化させて形成する。これにより、固有抵抗として0.1~10[Ω・cm]程度を示すカーボンブラックを絶縁体ともいえるエラストマー(1012~1016[Ω・cm])に分散させて10~10[Ω・cm]の中抵抗領域を安定になるように形成することができる。
表面層13cは、例えば、弾性層13bの表層部に表面処理液を含浸させて形成する。表面処理液は、有機溶媒に少なくともイソシアネート成分を溶解させたものである。有機溶媒としては、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル等が挙げられる。このような有機溶媒を用いる場合、例えば、表面処理液に含まれるイソシアネート成分として、2,4-トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等のイソシアネート化合物、およびこれらの多量体および変性体等を用いることができる。
表面処理液には、ポリエーテル系ポリマーを含有させてもよい。ポリエーテル系ポリマーは、有機溶剤に可溶であるのが好ましく、また、活性水素を有して、イソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものが好ましい。活性水素を有する好適なポリエーテル系ポリマーとしては、水酸基またはアリル基を有するポリマーが挙げられ、例えば、末端イソシアネートプレポリマーに用いるポリオール、グリコール等が挙げられる。
また、表面処理液には、アクリルフッ素系ポリマーおよびアクリルシリコーン系ポリマーから選択されるポリマーを含有させてもよい。アクリルフッ素系ポリマーおよびアクリルシリコーン系ポリマーは、所定の溶剤に可溶でイソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものである。アクリルフッ素系ポリマーは、例えば、水酸基、アルキル基、またはカルボキシル基を有する溶剤可溶性のフッ素系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸フッ化アルキルのブロックコポリマーやその誘導体が挙げられる。また、アクリルシリコーン系ポリマーは、溶剤可溶性のシリコーン系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸シロキサンエステルのブロックコポリマーやその誘導体が挙げられる。
また、表面処理液には、導電性付与材としてさらにアセチレンブラック等のカーボンブラックを添加してもよい。
表面処理液中のポリエーテル系ポリマー、アクリルフッ素系ポリマーおよびアクリルシリコーン系ポリマーは、イソシアネート成分に対し、ポリエーテル系ポリマー、アクリルフッ素系ポリマーおよびアクリルシリコーン系ポリマーの総量を10~70質量%となるようにするのが好ましい。10質量%より少ないとカーボンブラック等を表面処理液中に保持する効果が小さくなる。一方、70質量%より多いと、電気抵抗値が上昇し、あるいは相対的にイソシアネート成分が少なくなって有効な表面処理層が形成できないという問題がある。
上述した表面処理液に弾性層13bを浸漬させることにより塗布し、乾燥硬化させることにより、表面処理液が弾性層13bの表層部に含浸されて表面層13cとなる。
現像ローラ13の抵抗値は、図5(A),(B)に示す方法で測定する。測定装置90には、ヒューレット・パッカード社製ハイレジスタンスメータ(型番:4339B)を用いた。図5(A)に示すように、現像ローラ13は、軸方向における両端にW=300[g]の荷重を加えて、直径30[mm]のステンレス鋼製の金属ローラ91に接触させた。金属ローラ91を50[rpm]の速度で回転させ、現像ローラ13の芯金13aに-100[V]の電圧を印加し、現像ローラ13の1周につき100ポイント測定し、その平均値を現像ローラ13の抵抗値とした。現像ローラ13の抵抗値は、1×10~1×10[Ω]が好ましく、ここでは抵抗値が1×10[Ω]の現像ローラ13を用いた。
<現像ブレード>
図1に示す現像ブレード15は、ステンレス鋼で構成された板状部材であり、板厚は例えば0.08[mm]である。現像ブレード15は、現像ローラ13との当接部に曲げ加工が施されており、曲げ部の曲率半径は、約0.18[mm]である。現像ブレード15と現像ローラ13との間の圧力(線圧)は、約40[gf/cm]である。
現像ブレード15の設定条件に鑑み、現像ローラ13上のトナー層厚およびトナー帯電量を所望の量にするため、現像ローラ13の表面粗さおよび抵抗値等が設定される。現像ローラ13の表面粗さは、周方向における十点平均粗さRz(JIS B0601-1994)が2~10[μm]であることが好ましい。
<供給ローラ>
次に、供給ローラ14について説明する。図6は、供給ローラ14を示す断面図である。供給ローラ14は、導電性の芯金(軸体)14aと、芯金14aの表面に形成されたスポンジ状の発泡弾性層14bとを有する。芯金14aは、良好な導電性を有するものであればよく、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等で形成される。
発泡弾性層14bを形成するゴム組成物は、ゴムと発泡剤と導電性付与剤とを含有し、さらに必要に応じて添加剤を含有する。ゴムは、耐熱性および帯電特性に優れるシリコーンゴムまたはシリコーン変性ゴムが好ましい。発泡剤は、発泡ゴムに用いられる発泡剤であればよい。無機系発泡剤としては、重炭酸ソーダ、炭酸アンモニウム等が挙げられる。有機系発泡剤としては、ジアゾアミノ誘導体、アゾニトリル誘導体、アゾジカルボン酸誘導体等の有機アゾ化合物が挙げられる。発泡弾性層14bに連続セルを形成する場合には無機系発泡剤が用いられ、独立セルを形成する場合には有機系発泡剤が用いられる。添加剤は、例えば、充填剤、着色剤、離型剤等である。
<クリーニング部材>
クリーニング部材16は、板状弾性体と、それを保持するための導電性の板状保持具からなる。
板状弾性体の材料としては、特に限定するものではないが、感光体ドラム11の表面に摺接して残留トナーを掻き取る際、感光体ドラム表面を傷つけることがないよう、弾性体組成物を用いることが好ましい。例えばポリウレタン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フッ素ゴム等に、添加剤を配合した組成物が挙げられる。特に、機械的強度および弾性圧接性に優れるポリウレタン組成物が好ましい。
上記のポリウレタン組成物は、ポリイソシアネートとポリオールと硬化剤と触媒とを用いて得ることができる。
ポリイソシアネートとしては、特に限定するものではないが、例えば、4,4′-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4-トリレンジイソシアネート(2,4-TDI)、2,6-トリレンジイソシアネート(2,6-TDI)、3,3′-トリレン-4,4′-ジイソシアネート、3,3′-ジメチルジフェニルメタン-4,4′-ジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネートウレチジンジオン(2,4-TDIの二量体)、1,5-ナフチレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添加MDI)、カルボジイミド変性MDI、オルトトルイジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル等のジイソシアネート、トリフェニルメタン-4,4′,4″-トリイソシアネート等のトリイソシアネート、ポリメリックMDI等を用いることができる。これらは単独または2種以上併せて用いられる。特に、耐摩耗性の観点から、MDIが好ましい。
また、上記のポリイソシアネートと共に用いられるポリオールとしては、特に限定するものではないが、例えば、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペート等のポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール等のポリエーテルポリオールを用いることができる。これらは単独または2種以上併せて用いられる。特に、耐摩耗性に優れる点で、PBAが好ましい。
上記ポリイソシアネートおよびポリオールと共に用いられる硬化剤としては、特に限定するものではないが、1,4-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、キシレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,2,6-ヘキサントリオール等の、分子量300以下のポリオールを用いることができる。これらは単独または2種以上併せて用いられる。
感光体ドラム11に対するクリーニング部材16の線圧は、15[gf/cm]以上、かつ30[gf/cm]以下が好ましく、ここでは20[gf/cm]とした。また、クリーニング角は10[゜]以上、かつ15[゜]以下となるようにした。
<感光体ドラム>
次に、感光体ドラム11について説明する。図7(A)は、感光体ドラム11の断面構造を示す図である。感光体ドラム11は円筒状の部材であり、その軸方向一端にドラムギア11aを有し、他端にドラムフランジ11bを有する。
感光体ドラム11は、円筒状の導電性支持体80を有する。図7(B)に拡大して示すように、導電性支持体80の表面には、下引き層81と、電荷発生層82と、電荷輸送層83とがこの順に積層されている。電荷発生層82および電荷輸送層83は、感光層84を構成する。
下引き層81としては、例えば、結着樹脂中に金属酸化物等の粒子を分散したものが用いられる。下引き層81は、単一層で構成してもよく、複数層で構成してもよい。
下引き層81に用いる金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率および組み合わせで用いてもよい。
これらの金属酸化物粒子の中でも、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、その表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、またはステアリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処理が施されていてもよい。
これらの処理は何れか1種でもよく、2種以上が施されていてもよい。酸化チタン粒子の結晶型としては、例えば、ルチル、アナターゼ、ブルッカイト、アモルファスの何れを用いることができる。なお、酸化チタン粒子は、その結晶型が1種のみであってもよく、2種以上の結晶型が任意の比率および組み合わせで含まれていてもよい。
金属酸化物粒子の粒径は本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、下引き層81の結着樹脂等の特性および溶液の安定性の観点から、平均一次粒径が10[nm]以上で100[nm]以下、好ましくは50[nm]以下のものが好ましい。この平均一次粒径は、例えば透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)により測定することができる。
下引き層81は、例えば、結着樹脂を溶解した溶液に金属酸化物粒子を分散させ、この溶液を導電性支持体80上に塗布することにより形成することが好ましい。下引き層81に用いられる結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース等のセルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物等の有機ジルコニウム化合物、チタニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物等の有機チタニル化合物、シランカップリング剤等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率および組み合わせで用いてもよい。また、硬化剤と共に硬化した形状で使用してもよい。特に、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は、良好な分散性および塗布性を示し、好ましい。
感光層84の構成は、公知の電子写真感光体に適用可能な如何なる構成も採用することが可能である。具体例を挙げると、光導電性材料を結着樹脂中に溶解または分散させた単層の感光層(すなわち単層型感光層)を有する単層型感光体と、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを積層してなる複数の層からなる感光層(すなわち積層型感光層)を有する積層型感光体等が挙げられる。一般に光導電性材料は、単層型でも積層型でも、機能としては同等の性能を示すことが知られている。
本実施の形態の感光体ドラム11の感光層84は、公知のいずれの形態であってもよいが、電子写真感光体の機械的物性、電気特性、製造安定性等を総合的に勘案して、積層型の電子写真感光体が好ましい。特に、導電性支持体80上に電荷発生層82と電荷輸送層83とをこの順に積層した順積層型感光体がより好ましい。
積層型感光体(機能分離型感光体)の電荷輸送層83および単層型感光体の感光層を形成する際には、膜強度確保のため、化合物を分散させるため結着樹脂(バインダ)が使用される。機能分離型感光体の電荷輸送層は、電荷輸送物質と各種結着樹脂とを溶剤に溶解、あるいは分散して得られる塗布液を塗布、乾燥して得ることができる。また、単層型感光体は、電荷発生物質、電荷輸送物質および各種結着樹脂を溶剤に溶解、あるいは分散して得られる塗布液を塗布、乾燥して得ることができる。
機能分離型感光体の電荷発生層82に用いられる結着樹脂の例としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールや、アセタール等で変性された部分アセタール化ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル系ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カゼイン、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシ変性塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、カルボキシル変性塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-アルキッド樹脂、シリコーン-アルキッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂等の絶縁性樹脂、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルペリレン等の有機光導電性ポリマーの中から選択して用いることができるが、これらポリマーに限定されるものではない。また、これら結着樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率および組み合わせで用いてもよい。
電荷輸送層83に用いられる結着樹脂の例としては、例えば、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル系ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カゼイン、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-アルキッド樹脂、シリコーン-アルキッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂および有機光導電性樹脂等である。塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体は、例えば、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシ変性塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、カルボキシル変性塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体および塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体等である。有機光導電性樹脂は、例えば、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンおよびポリビニルペリレン等である。
電荷輸送層83は、例えば、少なくとも1種類以上の電荷輸送物質を含んでいる。電荷輸送物質の種類は、特に限定するものではないが、例えば、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、ヒドラゾン誘導体、カルバゾール誘導体、アニリン誘導体およびエナミン誘導体等である。また、電荷輸送物質は、例えば、上記した芳香族アミン誘導体のうちのいずれか1種類または2種類以上が結合された化合物でもよい。また、電荷輸送物質は、例えば、上記した芳香族アミン誘導体等からなる基を主鎖または側鎖として有する重合体(電子供与性材料)等でもよい。中でも、電荷輸送物質は、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体、エナミン誘導体およびそれらのうちのいずれか1種類または2種類以上が結合された化合物であることが好ましく、芳香族アミン誘導体とエナミン誘導体とが結合された化合物であることがより好ましい。
感光体ドラム11を構成する各層は、各層を構成する材料を含有する塗布液を、導電性支持体80上に公知の塗布方法を用い、各層ごとに塗布、乾燥工程を繰り返すことで形成される。結着樹脂を溶解させ、塗布液の作製に用いられる溶媒(分散媒)としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、ノナン等の飽和脂肪族系溶媒、トルエン、キシレン、アニソール等の芳香族系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロナフタレン等のハロゲン化芳香族系溶媒、ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール系溶媒、グリセリン、ポリエチレングリコール等の脂肪族多価アルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、4-メトキシ-4-メチル-2-ペンタノン等の鎖状、分岐および環状ケトン系溶媒、ギ酸メチル、酢酸エチル、酢酸n-ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン(THFとも称する)、1,4-ジオキサン、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の鎖状および環状エーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルフォラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、n-ブチルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン等の含窒素化合物、リグロイン等の鉱油、水等が挙げられ、前述した下引き層を溶解しないものが好ましく用いられる。なお、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率および組み合わせで用いてもよい。
単層型感光体および積層型感光体の電荷輸送層の形成用の塗布液は、固形分濃度が、5[重量%]以上、好ましくは10[重量%]以上であり、40[重量%]以下、好ましくは35[重量%]以下である。また、塗布液の粘度は、10[mPa・s]以上、好ましくは50[mPa・s]以上であり、500[mPa・s]以下、好ましくは400[mPa・s]以下である。
積層型感光体の電荷発生層の場合には、固形分濃度を、0.1[重量%]以上、好ましくは1[重量%]以上であり、また、15[重量%]以下、好ましくは10[重量%]以下である。また、塗布液の粘度は、0.01m[Pa・s]以上、好ましくは0.1[mPa・s]以上であり、20[mPa・s]以下、好ましくは10[mPa・s]以下である。
塗布液の塗布方法としては、例えば浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等が挙げられるが、他の公知のコーティング法を用いることも可能である。なお、これらの方法は、1種を単独で利用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて利用してもよい。塗布液の乾燥は室温(25[℃])における指触乾燥後、30[℃]以上200[℃]以下の温度範囲で、1分以上2時間以下の間、無風、または送風下で加熱乾燥させることが好ましい。また加熱温度は一定であっても、乾燥時に変更させながら行なってもよい。
単層型感光体の感光層の膜厚は、一般に5[μm]以上、好ましくは10[μm]以上であり、また、一般に100[μm]以下、好ましくは50[μm]以下である。また、順積層型感光体の電荷輸送層の膜厚は、一般に、5[μm]以上、50[μm]以下であるが、長寿命および画像安定性の観点からは、10[μm]以上、45[μm]以下であることが好ましく、高解像度の観点からは、10[μm]以上、30[μm]以下であることが好ましい。
<画像形成装置の基本動作>
次に、画像形成装置1の印刷動作について、図1および図3を参照して説明する。印刷制御部30は、上位装置からI/F制御部31を介して印刷コマンドと印刷データを受信すると、印刷動作を開始する。
印刷制御部30は、上位装置から受信した印刷データを受信メモリ32に一時的に記録し、記録した印刷データを編集処理してイメージデータを生成し、画像データ編集メモリ33に記録する。
また、定着駆動制御部43が定着モータ63を駆動し、定着ローラ61および加圧ローラ62が回転を開始する。また、定着制御部42が定着ローラ61内のヒータに通電し、定着ローラ61が所定の定着温度まで加熱される。
また、搬送制御部44が搬送モータ46を駆動し、給紙ローラ52が媒体トレイ51内の媒体Pを矢印a1で示すように搬送路に送り出す。また、搬送ローラ53が回転し、媒体Pを矢印a2で示すように画像形成ユニット10に搬送する。
また、各電源36~39から帯電ローラ12、現像ローラ13、供給ローラ14、現像ブレード15に帯電電圧、現像電圧、供給電圧およびブレード電圧がそれぞれ印加される。
また、駆動制御部45が駆動モータ47を駆動し、感光体ドラム11が回転する。感光体ドラム11の回転に伴って、帯電ローラ12、現像ローラ13および供給ローラ14も回転する。帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる。
また、ヘッド制御部41が露光ヘッド21を駆動し、感光体ドラム11の表面に光を照射する。これにより、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。
感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像は、現像ローラ13に付着したトナーによって現像され、感光体ドラム11の表面にトナー像が形成される。さらに、転写ローラ用電源40から転写ローラ20に転写電圧が印加される。
この転写電圧により、感光体ドラム11の表面のトナー像が、感光体ドラム11と転写ローラ20との間を通過する媒体Pに転写される。媒体Pに転写されなかったトナーは、クリーニング部材16によって掻き取られる。
定着装置6では、定着ローラ61と加圧ローラ62との間の定着ニップを通過する媒体Pに熱および圧力が印加され、トナー像が媒体Pに定着される。トナー像が定着した媒体Pは、矢印a3で示すように媒体排出部7に送られる。
媒体排出部7では、排出ローラ71が媒体Pを矢印a4で示すように排出口から排出する。排出された媒体Pは、スタッカ74上に積載される。これにより、媒体Pへの画像の形成が完了する。
<画像形成ユニットの動作>
上記の印刷動作における画像形成ユニット10の動作は、次の通りである。画像形成ユニット10の感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ13および供給ローラ14は、図2にそれぞれ矢印で示した方向に回転する。
画像形成装置1では、A4サイズの媒体Pを縦送りで搬送し、印刷速度は40[ppm](page per minute)である。現像ローラ13の外径は16.0[mm]であり、周速度は0.3[m/s]であり、供給ローラ14の外径は15.5[mm]であり、周速度は0.2[m/s]である。感光体ドラム11の外径は30.0[mm]であり、周速度は0.17[m/s]である。なお、本開示では感光体ドラム11の外径を30.0[mm]としているが、感光体ドラム11の外径はこれには限定されず、26.0~40.0[mm]の範囲内であればよい。
供給ローラ14は、発泡弾性層14bの外周面およびセル内にトナーを担持しながら回転し、現像ローラ13との接触部に到る。供給ローラ14には、供給ローラ用電源38から-330[V]の直流電圧が印加され、現像ローラ13には、現像ローラ用電源37から-200[V]の直流電圧が印加されている。現像ローラ13と供給ローラ14との電位差により、負に帯電したトナーは現像ローラ13に供給される。
現像ブレード15には、現像ブレード用電源39から-330[V]の直流電圧が印加される。この現像ブレード15により、現像ローラ13の表面のトナーが薄層化される。
帯電ローラ12には、帯電ローラ用電源36から-1000[V]の直流電圧が印加される。この帯電ローラ12により、感光体ドラム11の表面は-450[V]程度に一様に帯電される。
なお、本開示では帯電ローラ12に-1000[V]の直流電圧を印加しているが、印加電圧は必ずしも-1000[V]でなくても良い。感光体ドラム12の表面を一様に帯電したときに、感光体ドラム11の電位の絶対値が現像ローラ13の電位の電圧値よりも大きくなり、これにより現像ローラ13上のトナーが感光体ドラム11に飛翔するようにできればよい。帯電ローラ12に印加する所定電圧が-800[V]~-1300[V]の範囲内であれば、感光体ドラム11の表面を充分に帯電させることができるため好ましい。
一様に帯電された感光体ドラム11の表面は、露光ヘッド21によって露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像は、現像ローラ13が担持するトナーによって現像され、トナー像となる。
印刷画像密度100%のベタ画像(ソリッド画像)を印刷する場合、感光体ドラム11の表面電位は、露光ヘッド21の全LEDの露光によって、露光前の-450[V]から、-50[V]程度まで減衰する。
感光体ドラム11に供給されなかった現像ローラ13上のトナーは、供給ローラ14との対向部において、供給ローラ14によって掻き取られる。
感光体ドラム11の表面のトナー像は、所定の転写電圧が印加された転写ローラ20(図1)により記録媒体Pに転写される。
一方、記録媒体Pに転写されずに感光体ドラム11の表面に残ったトナーや、トナー母粒子から遊離して感光体ドラム11の表面に付着した外添剤は、クリーニング部材16によって掻き取られる。
感光体ドラム11の表面は、クリーニング部材16によってトナーおよび外添剤が掻き取られたのち、図示しない除電光ユニットにより除電光が照射されて除電される。除電された感光体ドラム11の表面は、帯電ローラ12によって改めて帯電される。
<カブリ>
次に、印刷不良の一つであるカブリについて説明する。印刷条件あるいは環境条件によって帯電性の低いトナーが発生した場合、感光体ドラム11上の非露光部(本来はトナーが付着しない部分)に現像ローラ13のトナーが付着する。このようなトナー(カブリトナーと称する)が媒体Pに転写されると、図8(A),(B)に示すように、媒体Pの白地上にトナーが散らばって転写される現象(すなわち、カブリ)が発生する。
また、媒体Pとして耐水紙あるいは光沢紙を用いた場合には、普通紙を用いた場合よりも転写電圧を高く設定するのが一般的である。このように転写電圧を高く設定した場合には、特にカブリが発生しやすい。
図9(A),(B)は、感光体ドラム11の表面電位の軸方向(X方向)の分布を示す図である。図9(A)に示すように、感光体ドラム11の表面電位のばらつきが大きい場合、表面電位の局所的に高い部分(電位Hを上回る部分)が生じ、この部分に帯電性の低いトナーが付着するため、カブリの発生が顕著になる。
一方、図9(B)に示したように、感光体ドラム11の表面電位のばらつきが小さい場合には、表面電位の平均値が図9(A)に示した場合と同等であっても、表面電位の局所的に高い部分が生じないため、カブリの発生が抑制される。
すなわち、カブリの発生を抑制する上では、感光体ドラム11の表面電位のばらつきを生じにくくすることが有効である。
<残像>
次に、印刷不良の一つである残像について説明する。図10(A)~(E)および図11(A)~(E)はいずれも、感光体ドラム11の下引き層81、電荷発生層82および電荷輸送層83と、感光体ドラム11の表面電位を示している。
図10(A)に示すように、帯電ローラ12によって感光体ドラム11の表面が一様に帯電されると、電荷輸送層83の表面に負の電荷が溜まる。このときの感光体ドラム11の表面電位をVOとする。図10(B)に示すように、露光ヘッド21によって感光体ドラム11の表面が露光されると、電荷発生層82で電荷が発生する。
図10(C)に示すように、電荷発生層82で発生した電荷は電荷輸送層83の表面に移動し、露光部分の表面電位がVOから減衰する。減衰後の表面電位をVLとする。そして、図10(D)に示すように、感光体ドラム11の表面の露光部分に、現像ローラ13のトナーが付着する。
図10(E)に示すように、感光体ドラム11上のトナーが媒体P(図では省略)に転写される際、転写ローラ20からの転写電圧はトナーが存在する部分では感光体ドラム11の表面に印加されにくい。感光体ドラム11の表面電位は、転写電圧の印加により、トナーが存在していない部分ではVTとなるが、トナーが付着している部分ではΔVだけ高電位となる。
図11(A)に示すように、感光体ドラム11のトナーが媒体Pに転写されたのち、除電光ユニットによって感光体ドラム11の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム11の表面電位は概ね0[V]まで低下するが、直前(図10(E))までトナーが付着していた部分には電位差ΔVが残る。
感光体ドラム11の表面の帯電応答性(後述)が低い場合、すなわち感光体ドラム11の表面が十分に帯電するまでに時間がかかる場合には、図11(B)に示すように、感光体ドラム11の表面の電位差ΔVは解消されずに残る。
その結果、感光体ドラム11の露光により中間調の静電潜像(例えばハーフトーン画像)を形成した場合、図11(C)に示すように、感光体ドラム11の表面電位は中間調に相当する電位VHまで減衰するが、直前までトナーが付着していた部分の電位は低下しきらず、電位差ΔVが残る。このように電位差ΔVが残ると、ハーフトーン画像中に残像が表れる(後述する図14(B)参照)。
一方、感光体ドラム11の表面の帯電応答性が高い場合、すなわち感光体ドラム11の表面が短時間で十分に帯電する場合には、図11(D)に示すように、感光体ドラム11の表面が均一に帯電され、電位差ΔVが解消される。その結果、図11(E)に示すように中間調の静電潜像を形成する際に、ハーフトーン画像に残像が表れにくい。
<感光体ドラムの帯電後電位の測定>
次に、感光体ドラム11の帯電後の表面電位の測定方法について説明する。図12は、感光体ドラム11の帯電後の表面電位の測定方法を示す図である。測定には、画像形成ユニット10を模した試験機100を用いた。測定環境は、温度25[℃]、相対湿度50[%]とした。
試験機100では、モータ機構104により、感光体ドラム11を図中反時計回りに回転させた。また、感光体ドラム11の回転方向に沿って、帯電ローラ12と、表面電位計101と、LEDを有する除電装置103とを配置した。表面電位計101としては、トレック株式会社製の表面電位計「Model344」を用い、表面電位計101のプローブ102を感光体ドラム11に対向させた。
帯電ローラ12に-1000[V]を印加して感光体ドラム11の表面を一様に帯電し、表面電位計101で感光体ドラム11の表面電位を測定し、その後に除電装置103で除電した。
感光体ドラム11の周速度は、81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]、194[mm/s]の4通りに変化させた。これらの周速度は、画像形成装置1における印刷速度に換算すると、16[ppm]、23[ppm]、35[ppm]、45[ppm]に相当する。
なお、ここでは帯電ローラ12に-1000[V]の電圧を印加しているが、印加電圧は-1000[V]には限定されない。印加電圧は-800[V]~-1300[V]の範囲内であることが好ましい。
また、ここでは感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]、194[mm/s]の4通りに変化させているが、周速度はこれらには限定されず、少なくとも第1の周速度および第2の周速度の2通りに変化させればよい。第1の周速度および第2の周速度は、81[mm/s]~194[mm/s]の範囲内であることが好ましい。
なお、表面電位計101は、帯電ローラ12から、感光体ドラム11の回転軸Axを中心とする角度が90度となるように周方向に離れて配置されている。但し、表面電位計101の周方向位置は、表面電位の測定結果に影響を与えなかった。
<カブリの評価>
カブリの評価方法は、以下の通りである。画像形成装置1として沖電気工業株式会社製のLEDプリンタ「C844dnw」を用い、図13(A)に示すA4サイズの普通紙(沖電気工業株式会社製「エクセレントホワイトPPP-CA4NA」)である媒体P0を横送りで搬送し、全面に白紙パターンWを印刷した。なお、媒体P0の搬送方向は、矢印Fで示している。
帯電電圧は-1000[V]、現像電圧は-200[V]、供給電圧は-330[V]、転写電圧は+2500[V]とした。これらの電圧は、帯電後の感光体ドラム11の表面電位[V]が、現像ローラ13の電位[V]よりも-250[V]だけ低くなる(絶対値は大きくなる)ように調整したものである。印刷環境は、温度28[℃]、相対湿度80[%]とした。
印刷動作中に画像形成装置1を停止し、画像形成ユニット10を画像形成装置1から取り出した。そして、感光体ドラム11の表面に粘着テープ(住友スリーエム株式会社製「スコッチメンディングテープ」)を貼り付けてから剥がすことにより、感光体ドラム11の表面に付着しているトナー(カブリトナー)を採取した。この粘着テープを、採取粘着テープ301と称する。
この採取粘着テープ301を、図13(B)に示すA3サイズの普通紙である用紙300(沖電気工業株式会社製「エクセレントホワイトPPR-CA3NA」)に貼り付けた。また、比較の基準となる粘着テープ302(以下、基準粘着テープ)を、同じ用紙300に貼り付けた。
そして、分光測色計(コニカミノルタ株式会社製「CM-2600d」)により、採取粘着テープ301および基準粘着テープ302の色相差ΔE(L*a*b表色系色度)を、以下の式(1)により求めた。
Figure 2023108094000002
分光測色計で測定した色相差ΔEが3.0以下の場合には、カブリの評価結果を良好(〇)とした。一方、色相差ΔEが3.0を超えていた場合には、カブリの評価結果を不良(×)とした。
<残像の評価>
残像の評価方法は、以下の通りである。画像形成装置1として沖電気工業株式会社製のLEDプリンタ「C844dnw」を用い、図14(A)に示すA4サイズの普通紙(沖電気工業株式会社製「エクセレントホワイトPPP-CA4NA」)である媒体P1を横送りで搬送し、ベタ画像201とハーフトーン画像202を印刷した。
ベタ画像201は、アルファベットのボールド文字からなり、媒体P1の搬送方向(矢印Fで示す)の前端部分に印刷した。ハーフトーン画像202は、長方形状の2×2パターン(後述)であり、ベタ画像201から搬送方向に、感光体ドラム11の周長に相当する距離Lだけ離れた位置に印刷した。
帯電電圧は-1000[V]、現像電圧は-200[V]、供給電圧は-330[V]、転写電圧は+2500[V]とした。印刷環境は、温度10[℃]、相対湿度20[%]とした。
図11(B),(C)を参照して説明したように、感光体ドラム11の表面の帯電応答性が低い場合には、感光体ドラム11の表面のボールド文字(ベタ画像201)に相当する部分に電位差が残る。その結果、感光体ドラム11の1周後に印刷されるハーフトーン画像202のうち、ボールド文字に相当する部分203が薄く印刷され、残像となって表れる。
図15に示すように、ハーフトーン画像202の残像部分C1と、ハーフトーン画像202の残像以外の部分(背景部と称する)C2との濃度差を、エックスライト社製の分光濃度計「X-Rite528」で測定した。
分光濃度計で測定した残像部分C1と背景部分C2との濃度差が0.02未満の場合には、残像の評価結果は良好(〇)とした。一方、当該濃度差が0.02を超えていた場合には、残像の評価結果は不良(×)とした。なお、当該濃度差が0.02(閾値)の場合には、残像の評価結果は可(△)とした。
なお、図14(A),(B)および図15に示したハーフトーン画像202は、2×2パターンである。2×2パターンは、図16に示すように、縦方向の4ドットおよび横方向の4ドットで形成される16マスのうち、縦方向の2ドットDおよび横方向の2ドットDで4マスのドットを形成するものである。
<実施例>
次に、実施例および比較例について説明する。ここでは、実施例1~7および比較例1~18として、電荷輸送層83の組成の異なる25種類の感光体ドラム11を作成した。
上記の通り、感光体ドラム11の表面の帯電しやすさを、帯電応答性(あるいは帯電感度)と称する。帯電応答性が高いほど、感光体ドラム11の表面は短い帯電時間で十分に帯電する。帯電応答性が低いほど、感光体ドラム11の表面が十分に帯電されるまでの帯電時間が長い。
感光体ドラム11の表面の帯電応答性は、電荷輸送層83に含有される電荷輸送物質によって調整することができる。電荷輸送物質は、上述した芳香族アミン誘導体等であるが、その共役の長さによって帯電応答性が異なる。
具体的には、図17(A)に示すように電荷輸送物質の共役の長さが長いほど、電荷輸送能力が向上し、その結果、帯電応答性が高くなる。一方、図17(B)に示すように共役の長さが短いほど、電荷輸送能力が低下し、その結果、帯電応答性が低くなる。特に、電荷輸送物質のHOMOエネルギーレベルが高いほど、帯電応答性が高くなる。
また、電荷輸送層83は、上述したポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂等の結着樹脂を含有するが、ポリアリレート樹脂よりもポリカーボネート樹脂を用いた方が帯電応答性は高くなる。
実施例1~7および比較例1~18の感光体ドラム11では、電荷輸送層83に含まれる芳香族アミン誘導体の共役の長さを異ならせた。電荷輸送層83に含まれる結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂を用いた。
実施例1~7および比較例1~18の感光体ドラム11の電荷輸送層83を評価するため、電荷輸送層83に含まれる電荷輸送物質および結着樹脂の重量平均分子量(Mw)をGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で測定した。
具体的には、感光体ドラム11の表面に切り込みを入れた後、感光層84(電荷発生層82および電荷輸送層83)を剥がし取り、これをTHF(テトラヒドロフラン)に投入し、40℃の環境に1時間放置して、電荷輸送層83を溶解した。なお、THFには、電荷発生層82は不溶であり、電荷輸送層83は溶解する。
その後、電荷輸送層83を溶解させた溶液をシリンジで取り出し、孔径が0.45μmのHPLC前処理用フィルタ(クラボウ株式会社製「クロマトディスク25N」)でろ過した。ろ過した溶液を200μl(マイクロリットル)取り出し、GPC測定機で測定した。
なお、重量平均分子量の測定には、株式会社島津製作所製の「LC-20AD」、「SIL-20A_HT」、「CBM-20A」、「RID-20A」、「CTO-20A」の各ユニットからなるゲル浸透クロマトグラフシステムを用いた。カラムとしては、東ソー株式会社製の「TSKgel_Super_HM-M 6mm_I.D.×15cm」を2本用い、標準物質としては、東ソー株式会社製のポリスチレンを用い、流速は0.6[ml/min]とした。
電荷輸送層83の重量平均分子量分布として出力されたプロファイルには、結着樹脂に相当するピークと、電荷輸送物質に相当するピークとが表れる。株式会社島津製作所製の解析ソフト「LabSolutions」を用いて、これらのピークの分子量を得た。
表1に、実施例1~7および比較例1~18のそれぞれについて、電荷輸送物質および結着樹脂のピークの分子量を示す。また、表1には、実施例1~7および比較例1~18のそれぞれについて、電荷輸送層83中の電荷輸送物質および結着樹脂の含有量[重量%]を併せて示す。
Figure 2023108094000003
表1の実施例1~7および比較例1~18の感光体ドラム11を、図12を参照して説明した試験機100に組み込み、感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]、194[mm/s]と4通りに変更して、表面電位計101により感光体ドラム11の表面電位(VOとする)を測定した。
実施例1~7および比較例1~15の感光体ドラム11のそれぞれについて、感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]、194[mm/s]と変更した場合の表面電位VO[V]を、以下の表2に示す。
Figure 2023108094000004
そして、実施例1~7および比較例1~18のそれぞれについて、図18に示すように、感光体ドラム11の周速度[mm/s]を横軸にとり、表面電位[-V]を縦軸にとったグラフを作成した。感光体ドラム11の周速度と表面電位との関係は、最小二乗法により求めた近似直線で表すことができ、この近似直線の傾きは帯電応答性[V/(mm/s)]を表している。
実施例1~7および比較例1~18のそれぞれについて、近似直線の傾きから帯電応答性[V/(mm/s)]を算出した。表2には帯電応答性の値も示している。なお、図18には、実施例1~7および比較例1~18のうち、実施例1に対応する近似直線L1と、比較例13に対応する近似直線L2とを示している。
また、表2には、図13(A),(B)を参照して説明した評価方法によるカブリの評価結果、図14(A),(B)を参照して説明した評価方法による残像の評価結果、およびこれらに基づく総合評価結果も併せて示す。
まず、カブリの評価結果について説明する。表2に示されているように、帯電応答性が-0.0426[V/(mm/s)]以下である実施例1~7では、カブリの評価結果は良好(〇)であった。これに対し、帯電応答性が-0.0426[V/(mm/s)]よりも高い比較例1~18では、カブリの評価結果は不良(×)であった。
この結果から、帯電応答性が低いほど、カブリの発生が抑制されることが分かる。この理由は、以下の通りである。
図19(A)は、感光体ドラム11と帯電ローラ12との接触部を示す模式図である。感光体ドラム11は、帯電電圧が印加された帯電ローラ12と近接するエリア(図中に破線で示す)で帯電する。
図19(B)は、図19(A)に示した近接エリアを拡大して示す図である。感光体ドラム11の表面において、帯電ローラ12の電圧CVが及ぶ範囲を帯電可能範囲R1とする。感光体ドラム11の周速度をvとし、帯電可能範囲R1の周方向長さをdとすると、感光体ドラム11の表面が帯電可能範囲R1を通過する時間(すなわち帯電時間)tは、t=d/vで表される。感光体ドラム11の周速度vが速いほど帯電時間tが短く、周速度vが遅いほど帯電時間tが長い。
図18に示した近似直線L1,L2のうち、傾きが正の近似直線L2は、感光体ドラム11の表面が短い帯電時間tでも十分に帯電する(すなわち、帯電応答性が高い)ことを意味する。一方、傾きが負の近似直線L1は、感光体ドラム11の表面が短い帯電時間tでは十分に帯電しない(すなわち、帯電応答性が低い)ことを意味する。
カブリは、上述したように、感光体ドラム11の表面電位のばらつきが大きい場合に、表面電位の局所的に高い部分で発生するが(図9(A)参照)、感光体ドラム11の帯電応答性が低いほど、表面電位のばらつきが生じにくい。そのため、感光体ドラム11の帯電応答性が低いほど、カブリの発生を抑制することができる。
次に、残像の評価結果について説明する。表2に示されているように、帯電応答性が-0.0781[V/(mm/s)]の実施例1では、残像の評価結果が可(すなわち、残像部分C1と背景部分C2との濃度差が0.02)であった。これに対し、帯電応答性が-0.0781[V/(mm/s)]よりも高い実施例2~7および比較例1~18では、残像の評価結果が良好(〇)であった。
この結果から、帯電応答性が高いほど、残像の発生が抑制されることが分かる。帯電応答性が高ければ、感光体ドラム11の表面に、直前に転写したトナー像に起因する電位差が残っていたとしても(図11(A))、帯電ローラ12によって帯電されることによって感光体ドラム11の表面が均一に帯電され、電位差が解消される(図11(D)~(E))ためである。
このように、本実施の形態では、感光体ドラム11の表面の帯電応答性が-0.0426[V/(mm/s)]以下であるため、残像の発生を低減することができる。また、感光体ドラム11の表面の帯電応答性が-0.0781[V/(mm/s)]以上であるため、カブリの発生を低減することができる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態の帯電装置3は、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12とを備える。帯電ローラ12に-1000[V]の電圧を印加し、感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]および194[mm/s]と変化させたとき、それぞれの周速度と感光体ドラム11の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下である。これにより、感光体ドラム11の表面の帯電応答性を低下させて表面電位のばらつきを生じにくくし、カブリの発生を抑制することができる。
なお、本開示では帯電ローラ12に-1000[V]の電圧を印加し、感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]および194[mm/s]と変化させているが、これには限定されない。帯電ローラ12に所定電圧を印加した状態で感光体ドラム11の周速度を第1の周速度から第2の周速度へ変化させたとき、それぞれの周速度と感光体ドラム11の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下であればよい。このとき、所定電圧は-800[V]~-1300[V]の範囲内であれば好ましい。
また、本開示では感光体ドラム11の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]、194[mm/s]の4通りに変化させているが、これには限定されない。感光体ドラム11の周速度を第1の周速度および第2の周速度の2通りに変化させたとき、それぞれの周速度と感光体ドラム11の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下であればよい。さらに、第1の周速度および第2の周速度は、81[mm/s]から194[mm/s]の範囲内であれば好ましい。
また、上記の近似直線の傾きが-0.0718[V/(mm/s)]以上であるため、感光体ドラム11の表面の帯電応答性の低下を抑制して、感光体ドラム11の表面を(直前に転写したトナー像に起因する電位差を解消して)均一に帯電させることができ、残像の発生を抑制することができる。
また、上記の近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下、-0.0718[V/(mm/s)]以上であることにより、カブリと残像を共に抑制し、印刷画像の品質を向上することができる。
また、感光体ドラム11の電荷輸送層83が、電荷輸送物質として芳香族アミン誘導体を含有し、結着樹脂としてポリカーボネート樹脂またはポリアリレート樹脂を含有するため、上記のような帯電応答性を実現することができる。
以上、望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本開示は上記の実施の形態に限定されるものではなく、各種の改良または変形を行なうことができる。
本開示は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multi Function Peripheral)等、媒体に画像を形成する画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置、 3 帯電装置、 4 現像部、 5 媒体供給部、 6 定着装置、 7 媒体排出部、 10 画像形成ユニット(画像形成部)、 11 感光体ドラム(像担持体)、 12 帯電ローラ(帯電部材)、 13 現像ローラ(現像剤担持体)、 14 供給ローラ(供給部材)、 15 現像ブレード(層規制部材)、 16 クリーニング部材、 18 トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 20 転写ローラ(転写部材)、 21 露光ヘッド(露光装置)、 80 導電性支持体、 81 下引き層、 82 電荷発生層、 83 電荷輸送層、 84 感光層、 100 試験機、 101 表面電位計、 103 除電装置。

Claims (9)

  1. 静電潜像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    を備え、
    前記帯電部材に所定電圧を印加し、前記像担持体の周速度を81[mm/s]、116[mm/s]、151[mm/s]および194[mm/s]と変化させたとき、それぞれの周速度と前記像担持体の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下である
    ことを特徴とする帯電装置。
  2. 前記近似直線の傾きが-0.0781[V/(mm/s)]以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記像担持体は円筒状であり、その外径は26.0[mm]~40.0[mm]である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 前記所定電圧が-800[V]~-1300[V]の範囲内であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の帯電装置。
  5. 静電潜像を担持する回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    を備え、
    前記帯電部材に所定電圧を印加し、前記像担持体を第1の周速度から第2の周速度に変化させたとき、それぞれの周速度と前記像担持体の表面電位との関係を示すグラフから得られる近似直線の傾きが-0.0426[V/(mm/s)]以下である
    ことを特徴とする帯電装置。
  6. 前記近似直線の傾きが-0.0781[V/(mm/s)]以上である
    ことを特徴とする請求項5に記載の帯電装置。
  7. 前記第1の周速度および第2の周速度は、81[mm/s]~194[mm/s]の範囲内であることを特徴とする請求項5または6に記載の帯電装置。
  8. 前記所定電圧が-800[V]~-1300[V]の範囲内であることを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載の帯電装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の帯電装置と、
    前記像担持体の表面に形成された潜像を現像する現像部と、
    前記現像部で現像されて媒体に転写された現像剤像を、前記媒体に定着する定着装置と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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