JP2023107342A - 出力プロファイルの生成方法、及びプロファイル生成装置 - Google Patents

出力プロファイルの生成方法、及びプロファイル生成装置 Download PDF

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Takuo Shimomukai
克幸 田中
Katsuyuki Tanaka
崇廣 鎌田
Takahiro Kamata
将幸 世古
Masayuki Seko
直樹 萩原
Naoki Hagiwara
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Abstract

Figure 2023107342000001
【課題】ユーザーが生成される色変換テーブルを用いて画像を出力したとき、画像の階調性が低下する場合がある。
【解決手段】出力プロファイルの生成方法は、出力デバイス用の出力プロファイルの生成方法であって、前記出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成され、前記出力デバイスで生成されたカラーチャートに基づく、前記カラーチャートを生成するときの生成階調値と測色値との対応関係を示す色域データを取得し、前記色域データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量と前記出力デバイスで出力される出力値の変化量を示す出力値変化量との対応関係を示す変換テーブルを生成し、前記変換テーブルを用いて前記格子点に対応する前記出力値を生成する。
【選択図】図11

Description

本開示は、出力プロファイルの生成方法、及びプロファイル生成装置に関する。
入力値から出力デバイスのデバイス値への色変換に用いる色変換テーブルの作成方法が知られている。特許文献1の色変換テーブル作成装置は、入力色域での最高彩度点に対する目標色を設定する。最高彩度点は、色相毎で彩度が最高になる色の色彩値である。色変換テーブル作成装置は、最高彩度点に対応する目標値の色彩値に基づいて調整値を算出する。色変換テーブル作成装置は、算出された調整値を用いて色変換テーブルを作成する。
特開2014-68181号公報
色変換テーブルを作成するときに用いられる調整値は、階調性が考慮されずに算出される。ユーザーが生成される色変換テーブルを用いて画像を出力したとき、画像の階調性が低下する場合がある。
本開示の出力プロファイルの生成方法は、出力デバイス用の出力プロファイルの生成方法であって、前記出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成され、前記出力デバイスで生成されたカラーチャートに基づく、前記カラーチャートを生成するときの生成階調値と測色値との対応関係を示す色域データを取得し、前記色域データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量と前記出力デバイスで出力される前記出力値の変化量を示す出力値変化量との対応関係を示す変換テーブルを生成し、前記変換テーブルを用いて前記格子点に対応する前記出力値を生成する。
本開示のプロファイル生成装置は、出力デバイス用の出力プロファイルを生成するプロファイル生成装置であって、前記出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成され、前記出力デバイスで生成されたカラーチャートに基づく、前記カラーチャートを生成するときの生成階調値と測色値との対応関係を示す色域データを記憶する記憶部と、前記色域データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量と前記出力デバイスで出力される前記出力値の変化量を示す出力値変化量との対応関係を示す変換テーブルを生成し、前記変換テーブルを用いて前記格子点に対応する前記出力値を生成するプロファイル生成部と、を備える。
印刷システムの概略を示す図。 テストチャートの概略を示す図。 測色データの概略を示す図。 測色データを3次元座標で示す図。 プロファイル接続空間とプリンターガマットとの関係を示す図。 変化量テーブルの概略を示す図。 L値が所定の値であるときのプロファイル接続空間のab面を示す図。 既決定点と未決定点との関係を模式的に示す図。 複数の未決定点のデバイス出力値の算出順を模式的に示す図。 BtoAテーブルの概略構成を示す図。 出力プロファイルを生成するフローチャートを示す図。
図1は、印刷システム100の概略構成を示している。印刷システム100は、印刷制御装置10と、コンピューター30と、表示ユニット40と、入力ユニット50と、プリンター60と、を備えている。印刷システム100は、印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンター60で印刷するシステムである。図1の印刷システム100は、印刷制御装置10と、コンピューター30と、表示ユニット40と、入力ユニット50と、プリンター60とを、個別に構成しているが、これに限定されない。例えば、表示ユニット40と入力ユニット50は、一体に構成されてもよい。
印刷制御装置10は、各種プロファイルを生成する。生成するプロファイルは、入力プロファイルや出力プロファイル等である。入力プロファイルは、sRGB色空間等の入力デバイスに依存した色空間とデバイスに依存しない色空間との間の色変換を行う。出力プロファイルは、デバイスに依存しない色空間と出力デバイスに依存する色空間との間の色変換を行う。デバイスに依存しない色空間は、ICCプロファイルを使用してCIE L*a*b*やCIE XYZなどのデバイスインディペンデントカラーで管理されるプロファイル接続空間である。以降、L*a*b*は、Labと表す。印刷制御装置10は、プロファイル生成装置の一例に対応する。
印刷制御装置10は、各種プロファイルを用いて色変換を行う。印刷制御装置10は、例えば、コンピューター30からsRGB色空間で表現された画像データを受信する。印刷制御装置10は、sRGB色空間で表現された画像データを、入力プロファイルを用いて、プロファイル接続空間の色彩値で表される変換画像データに変換する。印刷制御装置10は、プリンター60用の出力プロファイルを用いて、変換画像データを印刷データに変換する。
印刷制御装置10は、生成した入力プロファイルや出力プロファイルをコンピューター30等に送信してもよい。コンピューター30は、受信した出力プロファイルを用いて、画像データを色変換し、印刷データを生成してもよい。
印刷制御装置10は、制御ユニット15と、接続ユニット25と、通信インターフェイス27と、を備える。図1は、インターフェイスをI/Fと表す。印刷制御装置10は、プログラムを実行することによって、機能部として動作する。印刷制御装置10で実行されるプログラムは、プロファイル生成アプリケーションやプリンタードライバー等である。プロファイル生成アプリケーションは、各種プロファイルを生成する。プリンタードライバーは、プリンター60に印刷を実行させる印刷データを生成する。
制御ユニット15は、プログラムを実行するコントローラーである。制御ユニット15は、プログラムを実行することによって、各種の機能部として動作する。制御ユニット15は、CPU(Central Processing Unit)や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、DSP(Digital Signal Processor)等を含んでもよい。制御ユニット15は、ワークエリアとして、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を有してもよい。
制御ユニット15は、画面生成部17、及びデータ処理部19として機能する。画面生成部17、及びデータ処理部19は、機能部である。制御ユニット15は、プロファイル生成プログラムを実行することによって、画面生成部17、及びデータ処理部19として動作する。
画面生成部17は、設定画面等の各種画面を表示させる表示データを生成する。表示データは、接続ユニット25を介して表示ユニット40に送信される。表示データは、表示ユニット40に設定画面等の画面を表示させる。設定画面は、出力プロファイルを生成するときの各種設定をユーザーによって入力可能な画面である。
データ処理部19は、入力プロファイル、及び出力プロファイル等の各種プロファイルを生成する。データ処理部19は、データ記憶部21に記憶されたデータ、接続ユニット25で受信した入力データ、通信インターフェイス27で受信した測色データ等を取得する。データ処理部19は、取得したデータ、入力データ、測色データ等を用いて出力プロファイルを生成する。データ処理部19は、プロファイル生成部の一例に対応する。データ処理部19は、プリンター60に送信する印刷データを生成してもよい。データ処理部19は、測色データを用いて表示データに含まれる画像を生成してもよい。
データ記憶部21は、制御ユニット15で実行される各種プログラムや、各種データを記憶する。データ記憶部21は、プロファイル生成プログラムやプリンタードライバーを記憶する。各種データは、入力プロファイル、及び出力プロファイル等の各種プロファイルを含む。データ記憶部21は、後述される測色データ、及び測色データに基づいて生成された情報を記憶する。データ記憶部21は、RAM、ROM等で構成される。データ記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置、半導体メモリー等を備えてもよい。データ記憶部21は、記憶部の一例に対応する。
接続ユニット25は、表示ユニット40、及び入力ユニット50等の各種ユニットと接続し、各種データを送受信する。接続ユニット25は、各種ユニットと接続する入出力インターフェイスである。接続ユニット25は、USB(Universal Serial Bus)規格の通信ポート、ディスプレイポート等の複数の接続ポートを有している。図1に示す接続ユニット25は、表示ユニット40、及び入力ユニット50と接続する。接続ユニット25は、画面生成部17で生成された表示データを表示ユニット40に送信する。接続ユニット25は、入力ユニット50に入力された入力データを受信する。
通信インターフェイス27は、コンピューター30、及びプリンター60と通信接続する。通信インターフェイス27は、コンピューター30、及びプリンター60と所定の通信プロトコルに従って、有線もしくは無線で接続する。通信インターフェイス27は、コンピューター30から画像データ等を受信する。通信インターフェイス27は、コンピューター30に出力プロファイル等を送信してもよい。通信インターフェイス27は、プリンター60から測色データ等を受信する。通信インターフェイス27は、プリンター60に印刷データ等を送信してもよい。通信インターフェイス27は、図示しないデジタルカメラ、測色器等の各種デバイスと通信接続してもよい。通信インターフェイス27は、接続部の一例に対応する。
コンピューター30は、画像データの生成、編集、加工を行う。コンピューター30が扱う画像データは、例えば、sRGB色空間等で表現される。コンピューター30は、画像データを印刷制御装置10の通信インターフェイス27に送信する。コンピューター30は、印刷制御装置10からプリンター60用の出力プロファイルを受信してもよい。コンピューター30は、プリンター60用の出力プロファイルを用いて印刷データを生成してもよい。印刷システム100は、コンピューター30に代えて、デジタルカメラ等のデバイスを用いてもよい。コンピューター30は、入力デバイスの一例に対応する。
表示ユニット40は、各種画像を表示する。表示ユニット40は、印刷制御装置10の接続ユニット25から送信される表示データに基づいて、設定画面等の画像を表示する。表示ユニット40は、印刷制御装置10の接続ユニット25と通信可能に接続する。表示ユニット40は、液晶パネルや有機EL(electro-luminescence)パネルで形成されるディスプレイである。表示ユニット40は、印刷制御装置10と一体で構成されてもよい。
入力ユニット50は、ユーザーの入力操作を受け付ける。入力ユニット50は、ユーザーの入力操作に基づく入力データを取得する。入力ユニット50は、取得した入力データを印刷制御装置10の接続ユニット25に送信する。入力ユニット50は、キーボード、マウス等の入力デバイスで構成される。入力ユニット50は、表示ユニット40と一体に構成されてもよい。表示ユニット40が、タッチ入力機能を有するディスプレイである場合、タッチセンサーが入力ユニット50に対応する。入力ユニット50は、印刷制御装置10と一体に構成されてもよい。
プリンター60は、ヘッドユニット61と、印刷制御部63と、プリンター記憶部65と、測色ユニット67と、プリンター通信インターフェイス69と、を備える。プリンター60は、例えば、印刷媒体Mにインクを吐出することによって画像を印刷するインクジェットプリンターである。プリンター60は、出力デバイスの一例に対応する。
ヘッドユニット61は、印刷媒体Mに画像を印刷する。ヘッドユニット61は、印刷制御部63の制御に基づいて、印刷媒体Mに画像を印刷する。ヘッドユニット61は、測色ユニット67で測色されるテストチャート110を印刷する。テストチャート110は、図2で説明される。ヘッドユニット61は、印刷制御装置10から送信された印刷データに基づいて印刷媒体Mに印刷してもよい。
印刷制御部63は、ヘッドユニット61を制御するプロセッサーである。印刷制御部63は、印刷データに基づいてヘッドユニット61を制御することによって、ヘッドユニット61に印刷を実行させる。印刷制御部63は、プロファイル調整用テストチャートデータに基づいて、ヘッドユニット61にテストチャート110を印刷させる。印刷制御部63は、プリンター記憶部65に記憶されるプロファイル調整用テストチャートデータを読み出す。印刷制御部63は、読み出したプロファイル調整用テストチャートデータに基づいて、ヘッドユニット61にテストチャート110を印刷させる。
プリンター記憶部65は、印刷制御部63で実行されるプログラムや各種データを記憶する。プリンター記憶部65は、RAMやROM等で構成される。プリンター記憶部65は、複数のテストチャートデータを記憶する。複数のテストチャートデータは、インク量調整用テストチャートデータ、プロファイル調整用テストチャートデータ等を含む。プロファイル調整用テストチャートデータは、プリンター60がテストチャート110を印刷媒体Mに印刷するときに用いられる。
プリンター記憶部65は、ヘッドユニット61で印刷される印刷媒体Mの種別を記憶する。プリンター記憶部65は、テストチャート110が印刷される印刷媒体Mの種別を記憶する。印刷媒体Mの種別は、図示しないコントロールパネルに入力される。印刷媒体Mの種別は、図示しないセンサー等で判別してもよい。プリンター記憶部65は、測色ユニット67で用いられる測色条件を記憶してもよい。
測色ユニット67は、印刷媒体Mに印刷されたテストチャート110を測色する。測色ユニット67は、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサーで構成される。測色ユニット67は、印刷媒体Mに印刷された画像の分光反射率を測定する。測色ユニット67は、例えば、380nmから730nmまでの波長域の光の反射率を、分光反射率として測定する。測色ユニット67は、分光反射率を測定値として取得する。測定値は、分光反射率に限定されない。測色ユニット67は、測定値としてLab値、もしくはXYZ値を取得してもよい。測色ユニット67は、測色データに含まれる複数の測定値を生成する。
プリンター通信インターフェイス69は、印刷制御装置10と通信接続する。プリンター通信インターフェイス69は、有線、もしくは無線の通信経路を介して、印刷制御装置10と通信接続する。プリンター通信インターフェイス69は、測色ユニット67で測色された測色データ、及び印刷媒体Mの種別を含むテストチャート110の印刷条件を印刷制御装置10に送信する。プリンター通信インターフェイス69は、印刷制御装置10から送信された印刷データ等の各種データを受信する。
図2は、テストチャート110の概略を示している。テストチャート110は、印刷媒体Mに印刷される。テストチャート110は、プリンター60で印刷媒体Mに印刷されることによって生成される。テストチャート110は、複数のパッチ画像群111、第1位置検出画像115、及び第2位置検出画像117を有している。テストチャート110は、カラーチャートの一例に対応する。
パッチ画像群111は、複数のパッチ画像113を含んでいる。パッチ画像113は、プリンター60で印刷される色の階調に対応して印刷される。パッチ画像群111の数やパッチ画像113の数は、適宜設定される。パッチ画像113の配置は、適宜設定可能であり、パッチ画像113の配置は、図2の構成に限定されない。複数のパッチ画像113は、パッチ画像群111を構成しなくてもよい。
第1位置検出画像115、及び第2位置検出画像117は、印刷媒体Mの所定の位置に印刷される。測色ユニット67は、第1位置検出画像115、及び第2位置検出画像117を測色することによって、パッチ画像群111、もしくはパッチ画像113の印刷位置を判別する。図2に示す第1位置検出画像115、及び第2位置検出画像117は、直線のバー形状であるが、これに限定されない。第1位置検出画像115、及び第2位置検出画像117の形状や位置は、適宜設定可能である。
図3は、測色データの概略を示している。プリンター60は、図2に示すテストチャート110を測色ユニット67で測色することによって測色データを生成する。測色データは、複数の印刷設定値と複数の分光反射率とで構成される。測色データは、印刷設定値ごとの分光反射率を関連付ける。測色データは、色域データの一例に対応する。
印刷設定値は、各インクのインク量を示している。最終行の(100、100、100、100)は、それぞれシアンインクのインク量、マゼンタインクのインク量、イエローインクのインク量、及びブラックインクのインク量を示している。シアンインクのインク量は、以降シアンインク量と表す。マゼンタインクのインク量は、以降マゼンタインク量と表す。イエローインクのインク量は、以降イエローインク量と表す。ブラックインクのインク量は、以降ブラックインク量と表す。各インクのインク量は、0から100の値で示される。各インク量は、インク吐出量の最大値を100%とした階調値で示される。インク量100%は、所定サイズのインクドットを所定数吐出可能な領域に、所定数のインクドットを吐出するときのインク量を示している。(100、100、100、100)は、シアンインク量100%、マゼンタインク量100%、イエローインク量100%、ブラックインク量100%を示している。印刷設定値は、生成階調値の一例に対応する。
分光反射率は、測色ユニット67で測色された測定値である。1行目の(0.2、0.05、・・・、0.3)のそれぞれの値は、各波長の光の反射率を示している。0.2は、380nmの光の反射率を示す。0.05は、390nmの光の反射率を示す。0.05以降は、表中では省略して示しているが、10nmごとの光の反射率を示す。分光反射率は、380nmから730nmまでの10nmごとの光の反射率を含む。1行目の分光反射率は、印刷設定値が(0、0、0、0)であるときの測定値である。0は、インク量が0%であることを示している。1行目の分光反射率は、印刷媒体Mの分光反射率を示す。分光反射率は、図3に示す測定値に限定されない。測定する光の波長等は、適宜設定可能である。分光反射率等の測定値は、測色値の一例に対応する。
プリンター60は、図3に示す測色データを生成する。プリンター60は、生成した測色データをプリンター通信インターフェイス69を介して、印刷制御装置10の通信インターフェイス27に送信する。印刷制御装置10は、送信された測色データをデータ記憶部21に記憶する。プリンター60は、測色データに加え、印刷媒体Mの種別、測色ユニット67の測色条件等を送信してもよい。測色条件は、分光反射率をLab値等の色彩値に変換するときに用いることができる。印刷制御装置10の通信インターフェイス27は、送信された印刷媒体Mの種別、測色条件等を受信する。印刷制御装置10のデータ記憶部21は、受信した印刷媒体Mの種別、測色条件等の受信データを測色データと関連付けてデータ記憶部21に記憶する。
印刷制御装置10は、プリンター60と接続する通信インターフェイス27を備え、通信インターフェイス27は、プリンター60から測色データ、及びテストチャート110の印刷条件を受信する。
印刷制御装置10は、テストチャート110の印刷条件と関連付けて測色データを取得することができる。
測色データは、図示しない測色器で生成されてもよい。測色器は、印刷制御装置10に接続される。測色器は、印刷制御装置10の通信インターフェイス27と通信可能に接続される。測色器は、プリンター60で印刷されたテストチャート110を測色することによって、分光反射率を測定する。測色器は、予め印刷設定値を取得し、取得した印刷設定値と測色した分光反射率に基づいて、測色データを生成してもよい。測色器は、生成した測色データを印刷制御装置10に送信する。測色器は、測色した分光反射率を印刷制御装置10に送信してもよい。印刷制御装置10は、測色器から送信された分光反射率と、予め取得した印刷設定値とに基づいて、測色データを生成し、データ記憶部21に記憶してもよい。
測色データは、予め図示しないサーバーに記憶されていてもよい。サーバーは、印刷制御装置10の通信インターフェイス27と通信可能に接続する。印刷制御装置10は、サーバーに記憶された測色データを取得する。
印刷制御装置10は、プリンター60等で生成された測色データを取得する。印刷制御装置10は、一例として、プリンター60から送信された測色データを通信インターフェイス27で受信する。制御ユニット15のデータ処理部19は、受信した測色データを取得する。データ処理部19は、予めデータ記憶部21等に記憶された測色データを取得してもよい。
図4は、測色データを3次元座標で示している。図4に示す座標は、シアンインク量、マゼンタインク量、及びイエローインク量を示している。図4は、ブラックインク量が70%のときのシアンインク量、マゼンタインク量、及びイエローインク量の座標を示している。図4は、測色データ点121と、測色データ点121の座標と、生成データ点123とを示している。測色データ点121は、測定値である分光反射率を有する座標である。生成データ点123は、測定値を有していない座標である。
図4に示す測色データ点121及び生成データ点123は、シアンインク量、マゼンタインク量、及びイエローインク量のそれぞれが、0%、40%、100%となる位置を座標としている。図4に示すように、一部の座標が、測定値を有する測色データ点121となる。データ処理部19は、測色データ点121の測定値を色彩値に変換する。データ処理部19は、測色データ点121の測定値に基づいて、生成データ点123の色彩値を補間する。印刷制御装置10は、測色データ点121の測定値に基づいて変換された色彩値を用いて生成データ点123の色彩値を補間する。データ処理部19は、複数の測色データ点121の色彩値を線形補間することによって、生成データ点123の色彩値を補間する。
データ処理部19は、測色データ点121、及び生成データ点123の色彩値に変換する。色彩値は、XYZ値、もしくはLab値である。データ処理部19は、変換された色彩値、及び補間された色彩値をプロファイル接続空間の格子点と対応付ける。プロファイル接続空間の格子点は後述される。データ処理部19は、格子点に対応付けられた色彩値と、色彩値に変換された分光反射率と関連付けられた印刷設定値とを対応付ける。データ処理部19は、印刷設定値と色彩値とを対応付けるAtoBテーブルを生成する。印刷設定値は、AtoBテーブル内のデバイスカラー入力値に対応する。色彩値は、AtoBテーブルの色彩出力値に対応する。AtoBテーブルは、プリンター60用の出力プロファイルに含まれる。また、データ処理部19は、測色データに基づいて、プリンター60の色域を示すプリンターガマット125を取得する。プリンターガマット125は、後述される。
図5は、プロファイル接続空間とプリンターガマット125との関係を示している。図5のプロファイル接続空間は、色彩値をLab値で示している。プロファイル接続空間は、色彩値をXYZ値で示されてもよい。プロファイル接続空間は、入力デバイスによって入力される画像データの色空間を示している。L値は、0から100の範囲で示される。a値は、-128から127の範囲で示される。b値は、-128から127の範囲で示される。L値、a値、及びb値が所定の間隔で区切られた交点が、格子点である。プロファイル接続空間の格子点が、出力プロファイルの格子点である。格子点の数は、L値、a値、及びb値のそれぞれを17、33、65等に分割して、適宜設定される。
図5は、プロファイル接続空間にプリンターガマット125を示している。プリンターガマット125は、測色データに基づいて取得される。図5に示すように、プロファイル接続空間とプリンターガマット125は、異なっている。データ処理部19は、プロファイル接続空間の色彩値をプリンター60用のデバイス出力値に変換するBtoAテーブルを生成する。BtoAテーブルは、出力プロファイルの一部を構成する。
BtoAテーブルは、プロファイル接続空間の格子点がプリンターガマット125内に含まれる場合、格子点の色彩値を、プリンターガマット125内にマッピングする。BtoAテーブルは、プロファイル接続空間の格子点がプリンターガマット125の外側にある場合、格子点の色彩値を、プリンターガマット125の表面、もしくは内側にマッピングする。BtoAテーブルは、各格子点の色彩値をプリンターガマット125にマッピングし、マッピングされる前の色彩値とプリンター60のデバイス出力値とを対応付ける。データ処理部19は、測色データに基づいて変化量テーブルを生成し、生成した変化量テーブルを用いてBtoAテーブルを生成する。
図6は、変化量テーブルの概略を示している。図6は、変化量テーブルの一例を示している。変化量テーブルは、配列番号、色彩値の変化量、及びデバイス出力値の変化量で構成される。変化量テーブルは、格子点に対応するデバイス出力値を生成するときに用いられる。変化量テーブルは、変換テーブルの一例に対応する。
データ処理部19は、測色データを取得した後、変化量テーブルを生成する。変化量テーブルは、色彩値の変化量に対するデバイス出力値の変化量を示す。図6に示すプロファイル接続空間の色彩値は、Lab値で表す。
Lab値の変化量は、L値の変化量、a値の変化量、及びb値の変化量のセットで表される。L値の変化量は、L値変化量ΔLと表す。a値の変化量は、a値変化量Δaと表す。b値の変化量は、b値変化量Δbと表す。Lab値の変化量は、(L値変化量ΔL、a値変化量Δa、b値変化量Δb)と表す。
デバイス出力値の変化量は、Lab値の変化量に対する各インクのインク変化量を示す。デバイス出力値の変化量は、シアンインクのインク変化量、マゼンタインクのインク変化量、イエローインクのインク変化量、及びブラックインクのインク変化量のセットで表される。シアンインクのインク変化量は、シアンインク変化量ΔCと表す。マゼンタインクのインク変化量は、マゼンタインク変化量ΔMと表す。イエローインクのインク変化量は、イエローインク変化量ΔYと表す。ブラックインクのインク変化量は、ブラックインク変化量ΔKと表す。デバイス出力値の変化量は、(シアンインク変化量ΔC、マゼンタインク変化量ΔM、イエローインク変化量ΔY、ブラックインク変化量ΔK)と表す。
配列番号は、変化量テーブルの行番号を示している。データ処理部19が所定の行のデータを呼び出すときに、配列番号は用いられる。データ処理部19は、Lab値の変化量を特定し、特定されたLab値の変化量に対応する配列番号のデバイス出力値の変化量を読み出す。例えば、データ処理部19は、Lab値の変化量を(0、0、1)と、特定したとき、(0、0、1)に対応する配列番号14を判別する。データ処理部19は、判別した配列番号14のデバイス出力値である(-0.76、-0.03、2.71、0.47)を読み出す。
Lab値の変化量は、L値変化量ΔL、a値変化量Δa、及びb値変化量Δbを含む。L値変化量ΔL、a値変化量Δa、及びb値変化量Δbは、-1、0、1のいずれかの値で示される。L値変化量ΔL、a値変化量Δa、及びb値変化量Δbは、セットで特定される。L値変化量ΔL、a値変化量Δa、及びb値変化量Δbは、適宜設定可能である。Lab値の変化量は、色彩値変化量の一例に対応する。
デバイス出力値の変化量は、シアンインク変化量ΔC、マゼンタインク変化量ΔM、イエローインク変化量ΔY、及びブラックインク変化量ΔKを含む。配列番号に対応するシアンインク変化量ΔC、マゼンタインク変化量ΔM、イエローインク変化量ΔY、及びブラックインク変化量ΔKは、セットで読み出される。デバイス出力値の変化量は、出力値変化量の一例に対応する。
データ処理部19は、変化量テーブルを生成した後、格子点に対応するデバイス出力値を生成する。生成するデバイス出力値は、BtoAテーブルに含まれる。BtoAテーブルは、プロファイル接続空間の色彩値をデバイス出力値に変換する。デバイス出力値は、プリンター60で印刷するときのインク量である。デバイス出力値は、出力値の一例に対応する。
印刷制御装置10は、プリンター60用の出力プロファイルを生成する。出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成される。印刷制御装置10は、プリンター60で生成されたテストチャート110に基づく、テストチャート110を生成するときの印刷設定値と分光反射率との対応関係を示す測色データを記憶するデータ記憶部21と、測色データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量とプリンター60で出力されるデバイス出力値の変化量を示すデバイス出力値変化量との対応関係を示す変化量テーブルを生成し、変化量テーブルを用いて格子点に対応するデバイス出力値を生成するデータ処理部19と、を備える。
変化量テーブルは、測色データの傾向に追随している。測色データに基づく変化量テーブルを用いて出力プロファイルは、生成されるので、入力値の変化に対して、デバイス出力値の変化は急激にならない。ユーザーが出力プロファイルを用いてプリンター60に印刷させたとき、画像の階調性は低下し難い。
図7は、L値が所定の値であるときのプロファイル接続空間のab面を示している。図7は、図5に示すプロファイル接続空間の一部を示している。図7は、プリンターガマット125と、変換領域127と、既決定点131と、未決定点133と、を示している。既決定点131、及び未決定点133は、格子点を示す。
プリンターガマット125は、測色データに基づいて取得される。プリンターガマット125は、複数の既決定点131を囲う領域である。図7に示すプリンターガマット125は、プリンターガマット境界線125aを示している。プリンターガマット境界線125aの内側に位置する格子点は、既決定点131である。プリンターガマット125は、出力デバイス色空間領域の一例に対応する。
変換領域127は、プリンターガマット境界線125aの外側の領域である。変換領域127は、プリンターガマット125の外側の領域である。変換領域127は、プリンターガマット125とは異なる領域である。変換領域127に位置する格子点は未決定点133である。変換領域127は、出力デバイス色空間外領域の一例に対応する。
既決定点131は、プリンターガマット125内に位置する格子点である。既決定点131は、プリンターガマット125の境界もしくは、プリンターガマット125の内側に位置する。既決定点131は、測色データに基づいてデバイス出力値が決定される格子点である。データ処理部19は、測色データに含まれる分光反射率を色彩値に変換する。変換された色彩値をプロファイル接続空間の格子点と関連付ける。データ処理部19は、変換された色彩値に関連付けられた印刷設定値を、デバイス出力値として対応付ける。デバイス出力値が対応付けられた格子点が、既決定点131である。
未決定点133は、プリンターガマット125の外側に位置する格子点である。プリンターガマット125の外側の領域は、入力色空間領域の一例に対応する。未決定点133は、測色データに基づいてデバイス出力値が決定されていない格子点である。未決定点133のデバイス出力値は、既決定点131のデバイス出力値と、変化量テーブルとを用いて算出される。
図8は、既決定点131と未決定点133との関係を模式的に示している。図8は、所定のL値のab面を示している。図8は、図7に示すプリンターガマット境界線125aの近傍領域の一部を拡大して示している。図8は、第1既決定点131aと、第2既決定点131bと、第1未決定点133aを含む3つの未決定点133と、プリンターガマット125を示している。また、図8は、第1差分値ΔLab1と第2差分値ΔLab2を示している。第1差分値ΔLab1は、第1既決定点131aのLab値と第1未決定点133aのLab値との差分である。第2差分値ΔLab2は、第2既決定点131bのLab値と第1未決定点133aのLab値との差分である。第1差分値ΔLab1、及び第2差分値ΔLab2は、差分値の一例である。差分値は、(L値の差分、a値の差分、b値の差分)と表す。
第1既決定点131a、及び第2既決定点131bは、測色データに基づいてデバイス出力値が決定されている格子点である。第1既決定点131a、及び第2既決定点131bは、プリンターガマット125内の格子点である。第1既決定点131a、及び第2既決定点131bは、図7に示す複数の既決定点131の一部である。
第1未決定点133aを含む3つの未決定点133は、プリンターガマット125の外側の格子点である。第1未決定点133aは、第1既決定点131aに対して、+b方向にα増加している。第1差分値ΔLab1は、(0、0、+α)となる。また、第1未決定点133aは、第2既決定点131bに対して、+a方向にβ増加している。第2差分値ΔLab2は、(0、+β、0)となる。データ処理部19は、第1差分値ΔLab1、もしくは第2差分値ΔLab2の少なくとも一方と、変化量テーブルと、を用いて第1未決定点133aのデバイス出力値を算出する。
一例として、所定の既決定点131と隣り合う未決定点133との差分値が、(0、-5、+5)であるとき、デバイス出力値の変化量は、以下の方法で算出される。(0、-5、+5)は、所定の既決定点131に対して、未決定点133が-a方向に5増加し、+b方向に5増加する位置にあることを示している。データ処理部19は、図6に示す変化量テーブルを用いて、デバイス出力値の変化量を算出する。
データ処理部19は、(0、-5、+5)で示される差分値を、(0、-1、+1)×5であると解釈する。データ処理部19は、解釈されたLab値の変化量である(0、-1、+1)の配列番号を参照する。データ処理部19は、Lab値の変化量である(0、-1、+1)に対応する配列番号11のデバイス出力値の変化量を読み出す。配列番号11のデバイス出力値の変化量は、(0.96、-1.73、3.59、0.67)である。
データ処理部19は、読み出されたデバイス出力値の変化量を5倍することによって、デバイス出力値の変化量を算出する。算出されるデバイス出力値の変化量は、
(0.96、-1.73、3.59、0.67)×5=(4.80、-8.65、17.95、3.35)
となる。データ処理部19は、算出されたデバイス出力値の変化量を、所定の既決定点131のデバイス出力値に用いることによって、未決定点133のデバイス出力値を算出する。一例として、所定の既決定点131のデバイス出力値が、(k、l、m、n)であるとき、データ処理部19は、(k、l、m、n)に算出されたデバイス出力値の変化量を用いて算出する。kはシアンインク量、lはマゼンタインク量、mはイエローインク量、nはブラックインク量を示す。データ処理部19は、未決定点133のデバイス出力値を(k+4.80、l-8.65、m+17.95、n+3.35)と算出する。
データ処理部19は、プリンターガマット125内の既決定点131のデバイス出力値を用い、プリンターガマット125の外側の未決定点133のデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、既決定点131のデバイス出力値に対して、変化量テーブル内のデバイス出力値の変化量を外挿することによって、未決定点133のデバイス出力値を算出する。外挿する処理は、プリンターガマット125内の既決定点131のデバイス出力値と変化量テーブルとを用いて、プリンターガマット125の外側の未決定点133のデバイス出力値を算出する処理を表す。
データ処理部19は、デバイス出力値が算出された未決定点133を、新たな既決定点131とする。データ処理部19は、新たな既決定点131と隣り合う未決定点133のデバイス出力値を新たな既決定点131のデバイス出力値と変化量テーブルとに基づいて算出する。
データ処理部19は、(0、-5、+5)の差分値を、(0、-1、+1)×5と解釈したが、これに限定されない。データ処理部19は、(0、-5、+5)の差分値を、例えば、(0、-1、0)×5+(0、0、+1)×5と解釈してもよい。データ処理部19は、差分値を(0、-1、0)×5+(0、0、+1)×5と解釈したとき、配列番号10のデバイス出力値の変化量と、配列番号14のデバイス出力値の変化量とを読み出す。データ処理部19は、配列番号10のデバイス出力値の変化量と配列番号14のデバイス出力値の変化量とを用いて、差分値に対するデバイス出力値の変化量を算出してもよい。データ処理部19による差分値ΔLabの解釈方法は、適宜設定することができる。
デバイス出力値が生成される複数の未決定点133は、測色データに基づいてデバイス出力値が生成される未決定点133と、測色データと変化量テーブルとに基づいてデバイス出力値が生成される未決定点133と、を含む。
出力プロファイルは、入力値の変化に対して、デバイス出力値の変化が急激になることを抑制する。
複数の格子点は、測色データで示されるプリンターガマット125とプリンターガマット125と異なる領域である変換領域127とにある。印刷制御装置10は、変換領域127内の格子点のデバイス出力値を、測色データと変化量テーブルに基づいて生成する。
印刷制御装置10は、プリンター60の特性を用いて変換領域127内のデバイス出力値を生成できる。
印刷制御装置10は、プリンターガマット125内の格子点である既決定点131のデバイス出力値を生成し、変換領域127内の格子点である未決定点133のデバイス出力値を、変化量テーブルを用いて外挿することによって生成する。
印刷制御装置10は、プリンターガマット125と変換領域127との間の境界でのデバイス出力値の変動が抑えられる。
図9は、複数の未決定点133のデバイス出力値の算出順を示している。図9は、図7に示すab面の一部を示している。図9は、プリンターガマット125と、複数の未決定点133を模式的に示している。複数の未決定点133は、第1未決定点133aと、第2未決定点133bと、第3未決定点133cと、第4未決定点133dと、第5未決定点133eと、第6未決定点133fと、を含む。第1未決定点133aは、図8に示す第1既決定点131a、及び第2既決定点131bと隣り合う格子点である。図9は、第1既決定点131a、及び第2既決定点131bを省略している。
データ処理部19は、第1既決定点131aの色彩値、もしくは第2既決定点131bの色彩値と、第1未決定点133aの色彩値とを用いて、差分値を算出する。データ処理部19は、算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第1未決定点133aのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第1未決定点133aは、既決定点131となる。
第1未決定点133aのデバイス出力値が算出された後、データ処理部19は、第2未決定点133bのデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、第2未決定点133bに隣り合う図示しないプリンターガマット125内の既決定点131の色彩値、もしくは第1未決定点133aの色彩値と、第2未決定点133bの色彩値とを用いて、差分値を算出する。データ処理部19は、算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第2未決定点133bのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第2未決定点133bは、既決定点131となる。
第2未決定点133bのデバイス出力値が算出された後、データ処理部19は、第3未決定点133cのデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、第3未決定点133cに隣り合う図示しないプリンターガマット125内の既決定点131の色彩値、もしくは第2未決定点133bの色彩値と、第3未決定点133cの色彩値とを用いて、差分値を算出する。データ処理部19は、算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第3未決定点133cのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第3未決定点133cは、既決定点131となる。
第3未決定点133cのデバイス出力値が算出された後、データ処理部19は、第4未決定点133dのデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、隣り合う第1未決定点133aの色彩値、もしくは第2未決定点133bの色彩値と、第4未決定点133dの色彩値とを用いて、差分値を算出する。算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第4未決定点133dのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第4未決定点133dは、既決定点131となる。
第4未決定点133dのデバイス出力値が算出された後、データ処理部19は、第5未決定点133eのデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、隣り合う第4未決定点133dの色彩値、もしくは第3未決定点133cの色彩値と、第5未決定点133eの色彩値を用いて、差分値を算出する。データ処理部19は、算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第5未決定点133eのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第5未決定点133eは、既決定点131となる。
第5未決定点133eのデバイス出力値が算出された後、データ処理部19は、第6未決定点133fのデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、隣り合う第4未決定点133dの色彩値、もしくは第5未決定点133eの色彩値と、第6未決定点133fの色彩値を用いて、差分値を算出する。データ処理部19は、算出された差分値と変化量テーブルとを用いて、第6未決定点133fのデバイス出力値を算出する。デバイス出力値を算出された第6未決定点133fは、既決定点131となる。
データ処理部19は、図9に示す複数の未決定点133を、第1未決定点133a、第2未決定点133b、第3未決定点133c、第4未決定点133d、第5未決定点133e、第6未決定点133fの順でデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、プリンターガマット125と隣り合う未決定点133から、プリンターガマット125から離れた未決定点133の順に、未決定点133のデバイス出力値を算出する。データ処理部19は、既決定点131と隣り合う未決定点133のデバイス出力値を算出し、デバイス出力値が算出された未決定点133を新たな既決定点131とする。データ処理部19は、新たな既決定点131と隣り合う未決定点133のデバイス出力値を算出し、算出された未決定点133を既決定点131とする。データ処理部19は、既決定点131と隣り合う未決定点133に対して波及的にデバイス出力値の算出を行う。なお、図9は、図7に示すab面の一部を示しているため、図9の範囲では、第3未決定点133cの次に第4未決定点133dのデバイス出力値を算出しているように示している。しかし、図7の範囲では、プリンターガマット125の周囲で渦を巻くような順番でデバイス出力値を算出し、未決定点133を既決定点131としていく。
図10は、BtoAテーブルの概略構成を示している。BtoAテーブルは、変化量テーブルを用いて生成される。BtoAテーブルは、印刷制御装置10のデータ処理部19によって生成される。BtoAテーブルは、格子点番号、入力値、デバイス出力値を含む。
格子点番号は、格子点の位置を示す。格子点番号は、予め定められた方法で、複数の格子点に対して適宜付与される。格子点番号として、0からn-1の数値が付与される。ここで、nは、2以上の自然数である。
入力値は、入力デバイスの色情報を示している。入力値は、プロファイル接続空間の色彩値で表される。図10に示す入力値は、Lab値である。入力値は、XYZ値等でもよい。Lab1、Lab2、Lab3は、それぞれ格子点番号1、格子点番号2、格子点番号3の色彩値を表す。それぞれの入力値は、格子点番号に対応する。
デバイス出力値は、プリンター60で用いられる。デバイス出力値は、入力値をプリンターガマット125の境界もしくは内部にマッピングし、マッピングされた色彩値に基づいて設定される値である。図10に示すデバイス出力値は、各格子点のインク量を示している。例えば、CMYK0は、シアンインク量、マゼンタインク量、イエローインク量、及びブラックインク量のセット値を示している。それぞれのデバイス出力値は、格子点番号に対応する。
図11は、出力プロファイルを生成するフローチャートを示している。図11は、印刷制御装置10で行われる出力プロファイルの生成方法を示している。出力プロファイルは、測色データに基づいて生成される。
印刷制御装置10は、ステップS101で測色データを取得する。測色データは、図2に示すテストチャート110を測色した測定値を含んでいる。テストチャート110は、プリンター60の測色ユニット67等で測色される。測色ユニット67は、パッチ画像113ごとの分光反射率を測定する。測色データは、図3に示すように、パッチ画像113を印刷する印刷設定値と分光反射率との対応関係を示している。印刷制御装置10は、プリンター60等から測色データを受信し、測色データを取得する。印刷制御装置10は、取得した測色データをデータ記憶部21に記憶してもよい。
印刷制御装置10は、測色データを取得した後、ステップS103で、図6に示す変化量テーブルを生成する。印刷制御装置10は、取得した測色データを用いて、変化量テーブルを生成する。変化量テーブルは、測色データから算出された色彩値の変化量と、デバイス出力値の変化量との対応関係を示す。図6に示す変化量テーブルは、色彩値をLab値で、デバイス出力値を各インクのインク変化量で表している。
印刷制御装置10は、変化量テーブルを生成した後に、ステップS105で、格子点に対応するデバイス出力値を生成する。印刷制御装置10は、変化量テーブルを用いて、各格子点ごとのデバイス出力値を生成する。印刷制御装置10は、図9、及び図10に示す手順で、各格子点のデバイス出力値を生成する。印刷制御装置10は、各格子点ごとのデバイス出力値を含むBtoAテーブルを生成する。BtoAテーブルは、出力プロファイルの一部を構成する。
プリンター60用の出力プロファイルの生成方法であって、出力プロファイルは、複数の格子点と複数のデバイス出力値とを対応付けて構成され、プリンター60で生成されたテストチャート110に基づく、テストチャート110を生成するときの印刷設定値と分光反射率との対応関係を示す測色データを取得し、測色データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量とデバイス出力値の変化量を示すデバイス出力値変化量との対応関係を示す変化量テーブルを生成し、変化量テーブルを用いて格子点に対応するデバイス出力値を生成する。
出力プロファイルは、測色データに基づく変化量テーブルを用いてデバイス出力値を生成するので、ユーザーが出力プロファイルを用いてプリンター60に印刷させたとき、画像の階調性は低下し難い。
10…印刷制御装置、15…制御ユニット、17…画面生成部、19…データ処理部、21…データ記憶部、25…接続ユニット、27…通信インターフェイス、30…コンピューター、40…表示ユニット、50…入力ユニット、60…プリンター、61…ヘッドユニット、63…印刷制御部、65…プリンター記憶部、67…測色ユニット、69…プリンター通信インターフェイス、100…印刷システム、110…テストチャート、111…パッチ画像群、113…パッチ画像、115…第1位置検出画像、117…第2位置検出画像、121…測色データ点、123…生成データ点、125…プリンターガマット、125a…プリンターガマット境界線、127…変換領域、131…既決定点、131a…第1既決定点、131b…第2既決定点、133…未決定点、133a…第1未決定点、133b…第2未決定点、133c…第3未決定点、133d…第4未決定点、133e…第5未決定点、133f…第6未決定点、M…印刷媒体、ΔL…L値変化量、Δa…a値変化量、Δb…b値変化量、ΔC…シアンインク変化量、ΔM…マゼンタインク変化量、ΔY…イエローインク変化量、ΔK…ブラックインク変化量、ΔLab1…第1差分値、ΔLab2…第2差分値。

Claims (6)

  1. 出力デバイス用の出力プロファイルの生成方法であって、
    前記出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成され、
    前記出力デバイスで生成されたカラーチャートに基づく、前記カラーチャートを生成するときの生成階調値と測色値との対応関係を示す色域データを取得し、
    前記色域データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量と前記出力デバイスで出力される前記出力値の変化量を示す出力値変化量との対応関係を示す変換テーブルを生成し、
    前記変換テーブルを用いて前記格子点に対応する前記出力値を生成する、
    出力プロファイルの生成方法。
  2. 前記出力値が生成される複数の前記格子点は、
    前記色域データに基づいて前記出力値が生成される前記格子点と、
    前記色域データと前記変換テーブルとに基づいて前記出力値が生成される前記格子点と、を含む、
    請求項1に記載の出力プロファイルの生成方法。
  3. 複数の前記格子点は、前記色域データで示される出力デバイス色空間領域と、前記出力デバイス色空間領域と異なる領域である出力デバイス色空間外領域と、にあり、
    前記出力デバイス色空間外領域の前記格子点の前記出力値を、前記色域データと前記変換テーブルに基づいて生成する、
    請求項1に記載の出力プロファイルの生成方法。
  4. 前記出力デバイス色空間領域の前記格子点の前記出力値を生成し、
    前記出力デバイス色空間外領域の前記格子点の前記出力値を、前記変換テーブルを用いて外挿することによって生成する、
    請求項3に記載の出力プロファイルの生成方法。
  5. 出力デバイス用の出力プロファイルを生成するプロファイル生成装置であって、
    前記出力プロファイルは、複数の格子点と複数の出力値とを対応付けて構成され、
    前記出力デバイスで生成されたカラーチャートに基づく、前記カラーチャートを生成するときの生成階調値と測色値との対応関係を示す色域データを記憶する記憶部と、
    前記色域データに基づいて、色彩値の変化量を示す色彩値変化量と前記出力デバイスで出力される前記出力値の変化量を示す出力値変化量との対応関係を示す変換テーブルを生成し、前記変換テーブルを用いて前記格子点に対応する前記出力値を生成するプロファイル生成部と、を備える、
    プロファイル生成装置。
  6. 前記出力デバイスと接続する接続部を備え、
    前記接続部は、前記出力デバイスから前記色域データ、及び前記カラーチャートの印刷条件を受信する、
    請求項5に記載のプロファイル生成装置。
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