特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日:令和3年3月16日 掲載アドレス:https://ssl4.eir-parts.net/doc/8174/announcement15/67297/00.pdf 発行日年月日:令和3年3月16日 発行者名:日本瓦斯株式会社 刊行物名:「DXを実装した無人オペレーションで他社へのLPガスプラットフォームを提供する 託送の共創環境 夢の絆 川崎」,p.9 掲載年月日:令和3年3月16日 掲載アドレス:https://www.atpress.ne.jp/news/250790 掲載年月日:令和3年4月9日 掲載アドレス:https://energy-forum.co.jp/online-content/4600/ 掲載年月日:令和3年3月16日 掲載アドレス:https://www.logi-today.com/425189 会見年月日:令和3年3月16日 会見場所:日本瓦斯株式会社本社(東京都渋谷区代々木4丁目31番地8号)
以下、図面を参照しながら本発明の態様について詳細に説明する。図面において、同一の符号は、同一の要素を示す。
図1は、本発明の一態様に係る充てんシステムを例示する上面図である。LPガスを容器に充てんするための充てんシステムは、容器を識別するための一次元コードが貼られた容器105を連続的に運搬する自動装置であるコンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184と、運搬されている容器105を予め決定された進行方向に合わせる分岐ユニット1021~1028と、容器105を認識し容器105に貼られた一次元コードを読み取るカメラ10301~10310と、容器にLPガスを充てんする充てん機1041~1043とを含む。
容器105は、例えば、容器105に充てんされていたLPガスが顧客の家庭などにおいて使用された後などの容器であり、充てん期限が切れていない場合には、LPガスの充てんが必要な容器である。容器105は、充てん期限が切れている場合には、次の充てんに向けた検査が必要な容器である。
容器105に貼られた一次元コードは、図示されていないが、例えば、バーコードなどであってもよい。さらに、一次元コードの代わりに、例えば、QRコード(登録商標)などを含む二次元コードなど、容器を一意的に識別できるデータをカメラ10301~10310が読み取ることができるようなものであれば何でもよい。なお、図1に記載された容器105は、説明の目的のために、上面図ではなく側面図のようになっている。
本明細書の説明において、コンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184によって、大量の容器が運搬されることを仮定する。しかしながら、図1に記載される容器は、簡略にする目的のために、容器105の1つのみである。
カメラ10301~10310は、例えば、バーコードリーダー、スキャナーなどを含む、容器105に貼られた一次元コードを読み取ることができるものであれば何でもよい。一態様にて、カメラ10301~10310は、コンベヤーの上面から5メートル上に離れた位置に設置される。図1において、カメラが設置されるコンベヤーに対して、カメラの数は、1であるが、別の態様において、カメラが設置されるコンベヤーに対して、複数のカメラを設置してもよい。別の態様において、カメラが設置されるそれぞれのコンベヤーに対して、設置されるそれぞれのカメラの数は、同じであっても異なってもよい。
分岐ユニット1021~1028は、コンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184によって運搬されている容器105の進行方向を維持したり変更したりすることができる機械であれば何でもよい。本明細書にて使用される用語「分岐ユニット」は、「自動分岐ガイド」と呼ばれることがある。
図4を参照して後述するが、分岐ユニット1021、1022はカメラ10301と、分岐ユニット1023はカメラ10302と、分岐ユニット1024はカメラ10303と、分岐ユニット1025、1026はカメラ10304と、分岐ユニット1027はカメラ10306と、および分岐ユニット1028はカメラ10310と協働して動作する。
充てん機1041~1043は、各々、1つまたは複数の容器にLPガスを充てんしながら、コンベヤーの速度に合わせて時計回りに回転している。充てん機1041~1043は、例えば、14連全自動回転充てん機など、容器にLPガスを連続的に充てんする自動装置であれば何でもよい。
コンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184は、例えば、ベルトコンベヤー、ローラーコンベヤーなど、容器105を安全に自動的に連続運搬する機械装置であれば何でもよい。コンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184は、1つの向きだけではなく反対の向きにも容器105を運搬することができる。本明細書にて使用される用語「レーン」は、容器を連続的に運搬する自動装置であるコンベヤーによって構成されている装置を示すが、本明細書にて、用語「レーン」と用語「コンベヤー」とを交換可能に使用することがある。レーンの上にある容器105を検知する、例えば、視覚の役割を果たす物理センサなどを、一定の間隔、例えば、20~40cm程度などにおいて取り付けることができる。以後、本明細書にて、レーンに物理センサを取り付けた一態様を説明する。しかしながら、物理センサを使用せずに、一次元コードを読み取るカメラを使用することによって、個々のレーンにおいて一定の間隔ごとに容器を検知するように充てんシステムを構成してもよいことはいうまでもない。
コンベヤー101は、容器105を搬入する場所から続いているが、簡略にする目的のために、図1おいて破断線を用いて省略されている。コンベヤー101601が設置されている場所は、容器105を搬出する場所である。コンベヤー10154は、容器105を搬出する場所が他の容器の使用によって使用できない場合に、容器105が一時的に保管される場所である保管所まで続いているが、簡略にする目的のために、図1おいて破断線を用いて省略されている。
図1に記載されている矢印は、容器105が移動することができる向きを表す。図1に記載されている矢印は、例えば、容器105が、コンベヤー101によって図1に向かって上から下へ移動する向き、分岐ユニット1021によって容器105の進行方向が変わって、コンベヤー1011によって図1に向かって左から右へ移動する向き、分岐ユニット1022によって容器105の進行方向が維持され、コンベヤー10121によって図1に向かって左から右へ移動する向き、コンベヤー10122によって図1に向かって下から上へ移動する向き、コンベヤー10131によって充てん機1041を中心に時計回りにほぼ一周して、コンベヤー10141によって図1に向かって上から下へ移動する向き、次にコンベヤー10142によって図1に向かって左から右へ移動する向きを表す。 図1において、簡略にする目的のために、矢印の記載は省略されているが、本明細書にて、容器105は、コンベヤー10151によって下から上へ移動し、分岐ユニット1025によって容器105の進行方向が変わって、コンベヤー101601によって図1に向かって左から右へ移動する場合をおもに説明する。この場合、容器105は、充てん機1041によってLPガスを充てんされ、さらにコンベヤー101601が設置されている場所から搬出されることになる。
なお、充てん機1041によってLPガスを充てんされた容器は、搬出のために割り当てられたコンベヤーが他の容器によって使用できない場合には、一態様において、コンベヤー101601~101606のうち、使用可能な他のコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101601~101606のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、コンベヤー101511,10152によって図1に向かって下から上へ運搬され、必要に応じてさらにコンベヤー101521,10153によって図1に向かって下から上へ運搬され、コンベヤー101607~101618のうち使用可能なコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101601~101618のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、保管所へコンベヤー10154によって運搬されて、一時的に保管される。
また、図1に記載されている矢印は、例えば、コンベヤー1011によって図1に向かって左から右へ移動する容器が、分岐ユニット1022によって容器の進行方向が変わって、コンベヤー10123によって図1に向かって下から上へ移動する向き、分岐ユニット1023によって容器の進行方向が変わって、コンベヤー10124によって図1に向かって左から右へ移動する向き、コンベヤー10125によって図1に向かって下から上へ移動する向き、コンベヤー10132によって充てん機1042を中心に時計回りにほぼ一周して、コンベヤー10143によって図1に向かって上から下へ移動する向き、次にコンベヤー10144によって図1に向かって左から右へ移動する向きを表す。この場合、容器は、充てん機1042によってLPガスを充てんされ、一態様において、コンベヤー10152によって図1に向かって下から上へ運搬され、次にコンベヤー101607~101612のうち搬出のために割り当てられたコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出されることになる。
なお、充てん機1042によってLPガスを充てんされた容器は、搬出のために割り当てられたコンベヤーが他の容器によって使用できない場合には、一態様において、コンベヤー101607~101612のうち、使用可能な他のコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101607~101612のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、コンベヤー101521,10153によって図1に向かって下から上へ運搬され、コンベヤー101613~101618のうち使用可能なコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101607~101618のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、コンベヤー101511,10152によって図1に向かって上から下へ運搬され、コンベヤー101601~101606のうち使用可能なコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101601~101618のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、コンベヤー10153によって図1に向かって下から上へ運搬されて、一時的に保管される。
また、図1に記載されている矢印は、例えば、コンベヤー10123によって図1に向かって下から上へ移動する容器が、分岐ユニット1023によって容器の進行方向が維持され、コンベヤー10126によって図1に向かって下から上へ移動する向き、分岐ユニット1024によって容器の進行方向が変わって、コンベヤー10127によって図1に向かって左から右へ移動する向き、コンベヤー10128によって図1に向かって下から上へ移動する向き、コンベヤー10133によって充てん機1043を中心に時計回りにほぼ一周してコンベヤー10145によって図1に向かって上から下へ移動する向き、次にコンベヤー10146によって図1に向かって左から右へ移動する向きを表す。この場合、容器は、充てん機1043によってLPガスを充てんされ、一態様において、コンベヤー10153によって図1に向かって下から上へ運搬され、次にコンベヤー101613~101618のうち搬出のために割り当てられたコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出されることになる。
なお、充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器は、搬出のために割り当てられたコンベヤーが他の容器によって使用できない場合には、一態様において、コンベヤー101613~101618のうち、使用可能な他のコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101613~101618のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、コンベヤー101521,10153によって図1に向かって上から下へ運搬され、必要に応じてさらにコンベヤー101511,10152によって図1に向かって上から下へ運搬され、コンベヤー101601~101612のうち使用可能なコンベヤーによって運搬されて、そのコンベヤーが設置されている場所から搬出される。もしコンベヤー101601~101618のすべてが他の容器によって使用できないならば、一態様において、容器は、保管所へコンベヤー10154によって運搬されて、一時的に保管される。
充てん機1041~1043のすぐ上に記載された矢印は、各々、充てん機1041~1043の回転方向を表す。
コンベヤー1017は、カメラ10301によって読み取られたデータにより識別された充てん期限が切れている容器を、図1に向かって左から右へ移動させるのに使用される。コンベヤー10171,10172は、充てん期限が切れている容器を、図1に向かって上から下へ移動させ、容器を検査する検査所まで移動させる。コンベヤー10171,10172は、検査所まで続いているが、簡略にする目的のために、図1おいて破断線を用いて省略されている。
コンベヤー10181は、検査所において検査され検査に合格した容器を、検査所から図1に向かって下から上へ移動させる。コンベヤー10181は、検査所から続いているが、簡略にする目的のために、図1おいて破断線を用いて省略されている。コンベヤー10182は、検査に合格した容器を図1に向かって右から左へ移動させる。コンベヤー10183は、コンベヤー10182によって図1に向かって右から左へ移動する容器の進行方向が分岐ユニット1028によって変わる場合に、容器を図1に向かって下から上へ移動させ、容器をコンベヤー10121に移動させる。この場合、検査に合格した容器は、一態様において、充てん機1041によってLPガスを充てんされることになる。
また、コンベヤー10184は、コンベヤー10182によって図1に向かって右から左へ移動する容器の進行方向が分岐ユニット1028によって維持される場合に、容器を図1に向かって下から上へ移動させ、容器をコンベヤー1011に移動させる。この場合、検査に合格した容器は、一態様において、充てん機1042または充てん機1043によってLPガスを充てんされることになる。
一態様において、コンベヤー101601~101606は、充てん機1041によってLPガスを充てんされた容器を搬出する場所に設置される。別の態様において、コンベヤー101601~101606は、充てん機1041、充てん機1042、または充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器を搬出するのに使用されることがある。
一態様において、コンベヤー101607~101612は、充てん機1042によってLPガスを充てんされた容器を搬出する場所に設置される。別の態様において、コンベヤー101607~101612は、充てん機1041、充てん機1042、または充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器を搬出するのに使用されることがある。
一態様において、コンベヤー101613~101618は、充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器を搬出する場所に設置される。別の態様において、コンベヤー101613~101618は、充てん機1041、充てん機1042、または充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器を搬出するのに使用されることがある。
一態様において、コンベヤー101601~101618が設置される場所の各々に置くことができる容器の最大数は、40である。この場合、例えば、コンベヤー101601~101606が設置される場所に置くことができる容器の最大数は、240であり、1台のトレーラーに積むことができる容器の最大数に一致することがある。
図1に記載された充てんシステムのコンベヤーと、分岐ユニットと、カメラと、充てん機と、容器をトレーラーから荷下ろしする搬入場所と、容器をトレーラーに積載する搬出場所と、検査所とは、例示の目的のためだけであり、必要に応じて、コンベヤー、分岐ユニット、カメラ、充てん機、搬入場所、搬出場所、および検査所の数をいくつにでも変えることが可能である。本明細書にて使用される用語「搬出場所」は、ストックヤードと呼ばれることがある。
当業者であれば、簡略にする目的のために符号が省略されたコンベヤーおよび分岐ユニットを識別することが可能であり、それらの機能等も上述したことから十分に理解することができるだろう。
このような構成により、充てん所において、大量の容器を迅速に運搬することが可能になる。
図2は、本発明の一態様に係る充てんシステムの一部を例示する平面図である。LPガスを容器に充てんするための充てんシステムの一部は、容器を識別するための一次元コードが各々に貼られた容器2051~2053を連続的に運搬する自動装置であるコンベヤー2011,2012と、運搬されている容器2051~2053の各々を予め決定された進行方向に合わせる分岐ユニット202と、容器2051~2053の各々を認識し容器2051~2053の各々に貼られた一次元コードを読み取るカメラ2031,2032とを含む。なお、コンベヤー2011,2012の一部は、破断線により省略されている。
図1を参照して、カメラが設置されるコンベヤーに対して、カメラの数が1である場合を説明したが、図2を参照して、カメラが設置されるコンベヤーに対して、カメラの数が2である場合を説明する。
図2において、コンベヤー2012は容器を図2に向かって上から下へ移動させ、コンベヤー2011は容器を図2に向かって左から右に移動させる。図2は、容器2051が、コンベヤー2012によって図2に向かって上から下へ移動して分岐ユニット202によって進行方向が変えられた後に、コンベヤー2011によって図2に向かって左から右に移動しており、容器2052,2053が、コンベヤー2012によって図2に向かって上から下へ移動しており、カメラ2031またはカメラ2032が、容器2052に貼られた一次元コードを読み取っているところを表す。
容器2051~2053と、コンベヤー2011,2012と、分岐ユニット202とカメラ2031,2032と、一次元コードとに関する説明は、それぞれ、図1における容器、コンベヤー、分岐ユニット、カメラ、および一次元コードの説明と同じであるので省略する。
例えば、コンベヤー2012をコンベヤー101に、コンベヤー2011をコンベヤー1011に、分岐ユニット202を分岐ユニット1021に、およびカメラ2032をカメラ10301に各々対応させると、図2に記載の充てんシステムの一部は、図1に記載の充てんシステムの一部分に相当することが分かる。ただし、上述したように、図1に記載のカメラの数と図2に記載のカメラの数とは異なっている。
図3は、本発明の一態様に係る充てんシステムの一部を例示する正面図である。図3に記載の充てんシステムの一部は、図2に記載の充てんシステムの一部と同一である。なお、コンベヤー2011の一部は、破断線により省略されている。
図3において、コンベヤー2012は容器を図3に向かって奥から手前へ移動させ、コンベヤー2011は容器を図3に向かって左から右に移動させる。図3は、容器2051が、コンベヤー2012によって図3に向かって奥から手前へ移動して分岐ユニット202によって進行方向が変えられた後に、コンベヤー2011によって図3に向かって左から右に移動しており、容器2052がコンベヤー2012によって図3に向かって奥から手前へ移動しており、カメラ2031またはカメラ2032が、容器2052に貼られた一次元コードを読み取っているところを表す。
なお、図3において、簡略にする目的のために、カメラ2031,2032を設置するための設備等は記載されていない。
図4は、本発明の一態様に係る充てんシステムのハードウェア構成を例示する略図である。充てんシステム100は、各々が容器を連続的に運搬するレーン群402と、各々が容器の進行方向を予め決定された方向に合わせる分岐ユニット群403と、各々が容器を認識し容器に貼られた一次元コードを読み取るカメラ群404と、各々がレーンに設置され容器を検知する物理センサ群405と、容器にLPガスを充てんする充てん機群406と、レーン群402、分岐ユニット群403、カメラ群404、物理センサ群405、および充てん機群406を制御する制御装置401とを含み、それぞれがネットワークを介して相互に接続されている。
制御装置401は、例えば、コンピューティングシステム、サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、コンピューティングデバイスなど、レーン群402、分岐ユニット群403、カメラ群404、物理センサ群405、および充てん機群406に対して信号を送受信して充てんシステム100を制御できるものであれば何でもよい。
レーン群402は、図1におけるコンベヤー101,1011,10121~10128,10131~10133,10141~10146,10151~10154,101511,101521,101601~101618,1017,10171~10172,10181~10184に相当する。
分岐ユニット群403は、図1における分岐ユニット1021~1028に相当する。 カメラ群404は、図1におけるカメラ10301~10310に相当する。
充てん機群406は、図1における充てん機1041~1043に相当する。
制御装置401は、各々の容器に対して、容器の識別子と、一次元コードと、充てん期限とを紐付けたデータを予め保持しておくことができる。制御装置401は、レーン群402の各レーン、分岐ユニット群403の各分岐ユニット、カメラ群404の各カメラ、物理センサ群405の各物理センサ、および充てん機群406の各充てん機に対して、それぞれの識別子に関するデータを予め保持しておくことができる。制御装置401は、分岐ユニット、カメラ、物理センサ、および充てん機に対して、それぞれ、レーンが紐付けられたデータを予め保持しておくことができる。制御装置401は、容器の搬出場所の識別子に関するデータ、および搬出場所と搬出場所に設置されたレーンとを紐付けたデータを予め保持しておくことができる。制御装置401は、検査所の識別子に関するデータ、および検査所と検査所に設置されたレーンとを紐付けたデータを予め保持しておくことができる。
制御装置401は、充てん所の入り口に設置されたカメラによって、容器に貼られた一次元コードが読み取られると、読み取られた一次元コードに基づいて、個々の容器を識別し、識別された容器が、充てん対象の容器であるか、検査対象の容器であるかどうかを決定する。
制御装置401は、識別された容器が充てん対象の容器である場合、識別された容器に対して、搬出場所と、充てん機群406から充てん機とを割り当てる。例えば、容器105に対して、コンベヤー101601が設置されている搬出場所と充てん機1041とが割り当てられる。制御装置401は、予め保持しているデータに基づいて、レーン群402から、搬出場所および充てん機にそれぞれ関連付けられたレーンを識別する。さらに、制御装置401は、予め保持しているデータに基づいて、識別されたレーンに対して、分岐ユニット群403から分岐ユニットを識別する。例えば、容器105に対して、コンベヤー101,1011,10121,10122,10131,10141,10142,10151,101601が識別され、さらに分岐ユニット1021,1022,1025が識別される。
制御装置401は、識別された容器が検査対象の容器である場合、識別された容器に対して、検査所を割り当てる。制御装置401は、予め保持しているデータに基づいて、レーン群402から、検査所に関連付けられたレーンを識別する。さらに、制御装置401は、予め保持しているデータに基づいて、識別されたレーンに対して、分岐ユニット群403から分岐ユニットを識別する。
制御装置401は、識別された分岐ユニットに対して、識別された容器を運搬するための信号を送信する。例えば、分岐ユニット1021,1022,1025に対して、容器105を運搬するためのデータが送信される。
識別された容器を運搬するための信号を制御装置401から受信した分岐ユニットは、運搬されている容器を、受信した信号に基づく進行方向に向ける。例えば、容器105の進行方向を、分岐ユニット1021はコンベヤー1011の方に、分岐ユニット1022はコンベヤー10121の方に、分岐ユニット1025はコンベヤー10151の方に向ける。
レーン群402の各レーンは、容器を移動させる。
カメラ群404の各カメラは、移動している容器が近づいてくると、近づいてきた容器に貼られた一次元コードを読み取り、読み取った一次元コードのデータを制御装置401に送信する。
物理センサ群405の各物理センサは、移動している容器が前を通り過ぎると、容器を検知したというデータを制御装置401に送信する。
制御装置401は、カメラ群404から一次元コードのデータを受信すると、容器を識別して、識別された容器が充てん対象の容器である場合には識別された容器に割り当てられた搬出場所および充てん機を、識別された容器が検査対象の容器である場合には識別された容器に割り当てられた検査所を識別する。制御装置401は、予め保持しているデータに基づいて、搬出場所および充てん機にそれぞれ関連付けられたレーンを、または検査所に関連付けられたレーンを識別する。制御装置401は、物理センサ群405から受信した容器を検知したデータに基づいて、識別されたレーンに空きがあるかどうかを決定する。
識別されたレーンに空きがあると決定された場合、制御装置401は、識別された容器に対して、割り当てた搬出場所および充てん機をまたは検査所を維持する。識別されたレーンに空きがないと決定された場合、制御装置401は、識別された容器に対して、割り当てた搬出場所および充てん機へのまたは検査所への割り当てを解除して、物理センサ群405から受信した容器を検知したデータに基づいて、空きがある搬出場所および充てん機をまたは検査所を新たに割り当てる。例えば、容器105に対して、コンベヤー101601に空きがない場合、コンベヤー101602~101606に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所と充てん機1041とを、コンベヤー101602~101606に空きがなくコンベヤー101607~101612に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所と充てん機1042とを、またはコンベヤー101602~101612に空きがなくコンベヤー101613~101618に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所と充てん機1043とを新たに割り当てる。もしコンベヤー101601~101618のすべてに空きがないならば、一態様において、他の容器が搬出場所から搬出されてコンベヤー101601~101618のいずれかに空きができるまでの間、充てんシステム100は停止する。
制御装置401は、カメラ群404から一次元コードのデータを受信するたびごとに、今述べたような処理を繰り返すことが可能である。やがて、認識された容器は、充てん機群406の充てん機によってLPガスが充てんされる。
認識された容器が充てん機群406の充てん機によってLPガスが充てんされた後、制御装置401は、カメラ群404から一次元コードのデータを最終的に受信すると、物理センサ群405から受信した容器を検知したデータに基づいて、受信したデータにより識別される容器に割り当てた搬出場所に対応するレーンに空きがあるかどうかを決定し、空きがある場合には割り当てた搬出場所を維持し、受信したデータにより識別される容器は、維持された搬出場所から搬出される。例えば、制御装置401は、カメラ10304から容器105の一次元コードのデータを受信すると、容器105に割り当てた搬出場所に対応するコンベヤー101601に空きがあるかどうかを決定し、空きがある場合にはコンベヤー101601が設置されている搬出場所を維持し、容器105は、コンベヤー101601が設置されている搬出場所から搬出される。
受信したデータにより識別される容器に割り当てた搬出場所に対応するレーンに空きがないと決定された場合、制御装置401は、識別される容器に対して、割り当てた搬出場所への割り当てを解除して、物理センサ群405から受信した容器を検知したデータに基づいて、空きがある搬出場所を新たに割り当てる。例えば、容器105に対して、コンベヤー101602~101606に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所を、コンベヤー101602~101606に空きがなくコンベヤー101607~101612に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所を、またはコンベヤー101602~101612に空きがなくコンベヤー101613~101618に空きがあれば空いているコンベヤーが設置されている搬出場所を新たに割り当てる。もしコンベヤー101601~101618のすべてに空きがないならば、一態様において、容器105は、コンベヤー10154によって保管所に運搬される。
なお、制御装置401は、レーン群402のレーンに対して、容器を運搬する向きを反対の向きにする必要が生じた場合、容器を運搬する向きを反対の向きにする必要が生じたレーンに対して、容器を運搬する向きを反対の向きにする信号を送信することができる。例えば、充てん機1042によってLPガスを充てんされた容器に対して、コンベヤー101607~101618に空きがない場合、コンベヤー101511に対して、容器105を運搬する向きを反対の向きにする必要が生じることがある。例えば、充てん機1043によってLPガスを充てんされた容器に対して、コンベヤー101607~101618に空きがない場合、コンベヤー101511,10152,101521に対して、容器105を運搬する向きを反対の向きにする必要が生じることがある。
このようなシステムにより、充てん所において、大量の容器に対して、迅速な運搬と、LPガスの充てんまたは容器の点検と、搬出とをすることが可能になる。