JP2023105668A - 部材 - Google Patents

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昭仁 野口
Akihito Noguchi
直也 岡本
Naoya Okamoto
孝明 福島
Takaaki Fukushima
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Abstract

【課題】平面状あるいは曲面状の意匠面において意匠性を高めた部材を提供すること。
【解決手段】平面状あるいは曲面状の意匠面1Sを含む樹脂成形品1において、意匠面1Sには、扇形状の領域11がうろこ状をなすように配置されており、扇形状の領域11では、同心の円弧状の凸状の畝1Rが複数本、形成されていると共に、隣り合う2本の凸状の畝1Rの隙間の幅に広い狭いという差が設けられ、これにより、凸状の畝1Rに粗密が生じている。
【選択図】図2

Description

本発明は、意匠面を含む部材に関する。
従来、例えば自動車のシフトレバー装置のアッパーハウジング、コンソールボックス、インストルメントパネル等の内装部品として用いられる樹脂成形品としては、表面にシボ模様等の模様が形成された樹脂成形品が多く知られている。シボ模様は、例えば、樹脂成形金型に設けられた成形面の模様を転写させることで形成される(例えば、特許文献1参照。)。金型の成形面の模様は、例えば、薬品を用いたエッチングによるシボ加工によって形成される。
エッチングによるシボ加工によれば、なだらかに連続する微細な凹凸面よりなる模様を、金型の成形面に設けることができる。この金型による樹脂成形品には、成形面の模様が転写され、なだらかな凹凸面によるシボ模様が形成される。樹脂成形品のこのようなシボ模様は、凹凸面に入射した光を多方向に分散するため、艶消しの模様となる。
特開2000-025046号公報
しかしながら、上記のように形成できる樹脂成形品のシボ模様は、面性状の変化に乏しく、それ故、デザインの多様化のニーズに十分に応えることが困難であるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、意匠性を高めた部材を提供しようとするものである。
本発明は、平面及び曲面の少なくともいずれか一方により構成された意匠面を含む部材であって、
前記意匠面には、扇形状の領域がうろこ状に配置されており、
前記扇形状の領域では、該扇形状の外縁をなす円弧と中心を共有する円弧に凸状の畝あるいは凹状の溝が複数本、形成されていると共に、
前記扇形状の径方向において並列する前記凸状の畝あるいは凹状の溝の配置ピッチに差が設けられており、前記扇形状の径方向において前記凸状の畝あるいは凹状の溝の粗密が設けられていることを特徴とする部材にある。
本発明の部材では、うろこ状に配置された扇形状の領域において、扇形状と中心を共有する円弧に沿う凸状の畝あるいは凹状の溝が複数本、形成されている。この扇形状の領域では、凸状の畝あるいは凹状の溝の配置ピッチに差が設けられており、前記扇形状の径方向において前記凸状の畝あるいは凹状の溝の粗密が設けられている。
例えば、畝あるいは溝において光の反射が弱くなる場合であれば、畝あるいは溝が暗くなり、畝あるいは溝の粗密に応じて陰影あるいは明暗が生じる。また例えば、畝の表面あるいは溝の内周面において光の反射が強くなる場合、その表面あるいは内周面の長手方向、すなわち畝あるいは溝の方向によって光の反射強度が異なってくる可能性が高い。このような場合、扇形状の領域の扇形状よりもさらに狭角の扇状のエリアにおいて、畝あるいは溝が光って見えるようになり、扇形状の領域内で明暗が生じ得る。狭角の扇状のエリアでは、畝あるいは溝の方向が等しくなるからである。
このように、本発明の部材では、うろこ状に配置された扇形状の領域内の陰影や明暗によって、意匠性が高められている。
樹脂成形品の斜視図。 樹脂成形品の上面の一部の拡大図。 成形型の斜視図。 成形面の断面図。 模様の説明図。 模様を構成する領域の説明図。 模様が光を反射する様子の説明図。 樹脂成形品の上面を撮影した写真(一部拡大)。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、平面及び曲面により構成された意匠面を含む部材の一例をなす樹脂成形品1に関する例である。本例の樹脂成形品1について、図1~図8を参照して説明する。
樹脂成形品1(図1)は、車両用のシフトレバー装置(図示略)のアッパーハウジングをなす部材である。樹脂成形品1は、略長方形状の正面形状を呈すると共に、外周に側壁18を有している。シフトレバー装置が車両側に取り付けられたとき、樹脂成形品1の上面1Sが車室側に露出すると共に、周囲と面一をなすか、あるいは周囲よりも奥まった位置となる。それ故、樹脂成形品1の側壁18は、車両の乗員から見えないようになる。樹脂成形品1の上面1Sが、車室内を装飾する意匠面となっている。以下、樹脂成型品1の上面を、意匠面1Sという。
組立状態のシフトレバー装置(図示略)では、車両のドライバーが操作するシフトレバーが、アッパーハウジングである樹脂成形品1の内周側に設けられたレバー貫通孔10に貫通配置される。レバー貫通孔10は、車両の前後方向に沿うシフト方向、及び車幅方向に沿うセレクト方向に、シフトレバーを操作可能なように設けられた矩形状の開口部である。樹脂成形品1では、このレバー貫通孔10に対して車幅方向に隣り合う位置に、細長いインジケータ窓101が設けられている。このインジケータ窓101は、パーキングレンジ、ドライブレンジ、ニュートラルレンジ、リバースレンジなどのシフトレンジの配置を表示するためのインジケータパネル(図示略)を見込むための開口部である。
樹脂成形品1は、例えば、ABS樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ASA樹脂等の樹脂材料の成形品である。本例の樹脂材料は、例えば黒色の顔料等の着色剤を混練した着色樹脂材料である。この樹脂材料よりなる本例の樹脂成形品1は、無塗装の状態で黒色を呈する。
樹脂成形品1の表面のうち、意匠面1Sには、図2の模様100が全域に亘って形成されている。この模様100は、円弧状の凸状の畝1Rが形成された扇形状の領域11がうろこ状に配置された模様である。なお、図2は、図1において円形状の破線で示す領域19の拡大図である。凸状の畝1Rによる模様100は、樹脂成形品1の成形に用いられる成形型4(図3参照。)の成形面40の模様に対応しており、樹脂成形の際に形成される。
ここで、樹脂成形品1の成形型4について説明する。成形型4(図3)は、金属製の上型42と下型41との組合せよりなる型である。成形型4では、上型42と下型41とを型締めした状態で、溶融状態の樹脂材料を内部に流し込むための孔(図示略)が設けられている。型締め状態の成形型4の内部に樹脂材料を射出することで、樹脂成形品1を成形できる。なお、下型41が、樹脂成形品1の上面に当たる意匠面1S側の形状を成形する型である。上型2が、樹脂成形品1の裏面側の形状を成形する型である。図3に例示の成形型4では、裏表逆さまの状態で樹脂成形品1が成形される。
下型41の成形面40には、樹脂成形品1の意匠面1Sの模様100(図2)に対応する模様が設けられている。下型41の成形面40の模様は、模様100を構成する凸状の畝1Rに対応する凹状の溝4Tよりなる模様である。成形面40の溝4T(図4)は、例えばレーザー加工により形成される断面くさび状の溝である。樹脂成形品1の意匠面1Sの模様100(図2参照。)をなす凸状の畝1Rは、この断面くさび状の溝4Tに対応して形成され、断面三角形状を呈する。成形面40の溝4Tの深さDは、およそ10μmである。溝4Tの形成幅Wは、50μmである。
下型41の成形面40は、切削加工に続いて鏡面仕上げのための研磨加工が施された後、溝4Tを形成するためのレーザー加工が施された面である。この成形面40によって成形される樹脂成形品1の意匠面1Sは、詳しくは図7を参照して後述するが、凸状の畝1Rと光沢面118とにより構成された表面となっている。
樹脂成形品1の意匠面1S(図5、図6)は、うろこ状の模様100により、立体感が演出されて美観が高められた意匠面となっている。この模様100は、上記の通り、円弧状の畝1Rによって形成されている。模様100の最小単位は、扇形状の領域11(図6)である。樹脂成形品1の意匠面1Sの模様は、同じ仕様の扇形状の領域11をうろこ状に隙間なく組み合わせて形成されている。
扇形状の領域11(図6)は、同心の円弧状の畝1Rが複数形成された領域である。ここで、同心の円弧状の畝1Rとは、領域11の扇形状の外縁をなす円弧と中心を共有する円弧に沿うように形成された畝を意味している。このように円弧状の畝1Rの中心は一致しているため、扇形状の領域11における任意の2本の畝1R間の隙間の幅は、周方向の各位置で同じであり一定となっている。一方、扇形状の領域11の径方向において並列する畝1Rの配置ピッチに差が設けられ、扇形状の径方向において畝1Rの粗密が設けられている。ここで、配置ピッチとは、扇形状の径方向において隣り合う2本の畝1Rの中心間距離(図7中の寸法P)である。本例では、円弧の外周に近づくほど畝1Rの配置ピッチが広くなって畝1Rが密になり、円弧の中心に近づくほど畝1Rの配置ピッチが広くなって畝1Rが粗となっている。
なお、畝1Rの高さは、上記の成形面40の溝4T(図4参照。)のおよそ10μmの深さDに対応して高さ10μmとなっている。畝1Rの形成幅は、成形面40の溝4Tの50μmの形成幅Wに対応して幅50μmとなっている。なお、隣り合う2本の畝1Rの配置ピッチ(図7中の寸法P)は、120~480μmとなっている。溝4Tの形成幅Wが50μmであるので、隣り合う畝1R間の隙間の幅(図7中の寸法G)は70~430μmとなっている。
次に、樹脂成形品1の意匠面1Sに形成された模様100がなす視覚的効果について、図7を参照して説明する。同図は、円弧状の畝1Rに直交する断面構造を例示する図である。同図では、互いに隣り合う2本の畝1Rの断面が表れている。
図7に示す通り、この模様100が形成された樹脂成形品1の意匠面1Sは、凸状の畝1Rと、畝1R間の光沢面118と、により構成されている。ここで、光沢面118は、鏡面加工が施された成形型4の成形面40により成形される平滑度の高い表面である。例えば、図7中の視点Aから意匠面1Sを見込むとき、畝1Rの両側の斜面や、畝1R間の光沢面118などで、光が反射する方向が異なってくる。
さらに、畝1Rの方向(円弧の接線方向)は周方向において変化し、畝1Rの斜面の向きが周方向の位置に応じて異なっている。それ故、例えば畝1Rの斜面(畝1Rの表面)による反射光は、円弧状の畝1Rの周方向の位置に応じてその反射光の強度が変化する。
このことは、例えば、意匠面1Sを撮影した図8の写真において分かり易い。同図の写真では、各扇形状の領域11の円弧状の畝1Rのうち、接線方向が同図中の水平方向から右下がりである箇所の反射光が強くなっている。それ故、同図の写真では、扇形状の領域11のうち、中央から右寄りの狭角の扇状エリア111に属する畝1Rが光っており、この狭角の扇状エリア111が明るくなっている。さらに、この狭角の扇状エリア111においては、隣り合う畝1R間の隙間の幅が外周側で狭くなっており密であることから、内周側よりも明るく見えている。
図8の写真の例では、扇形状の領域11における円弧状の畝1Rの粗密による明暗と、畝1Rの方向(接線方向)に応じた領域11内部の明暗と、により、模様100全体として複雑な明暗が生じ、この明暗により立体感が生じている。
例えば、視点が移動したとき(例えば図7中のAからBへの移動など。)、扇形状の各領域11において光を反射する状況が変化し得る。例えば、視点の移動に応じて、反射光が強くなる畝1Rの方向(円弧の接線方向)が変化する場合がある。このような場合、各扇形状の領域11の中で明るく見える狭角の扇状エリア111が、扇形状の中心の周りを回動するような変化が生じる。さらに、視点が移動した結果、光沢面118による反射光が強くなることがある。この場合には、畝1Rが密である扇形状の領域11の外周よりも、畝1Rが粗であって光沢面118の占有比率が高い内周部の方が、反射光が強くなって明るく目視される。
また、本例の樹脂成形品1では、意匠面1Sが平坦ではなく、上下端の縁部に曲面が設けられている。曲面では、位置に応じて光の反射方向が異なってくる。そのため、曲面では、位置に応じて、光の反射強度が強くなる畝1Rの方向が異なったり、畝1R及び光沢面118のうち光を強く反射する側の入替が生じ可能性がある。このように曲面においては、一層複雑な陰影あるいは明暗が生じ、多彩な視覚的効果が生じ得る。
以上の通り、本例の樹脂成形品1は、意匠面1Sの模様100が変化に富む多彩な視覚的効果を生じさせるものであり、優れた美観を奏する。この模様100は、うろこ状をなすように扇形状の領域11が整然と配置された模様となっており、整然と配列された美しさを観者に感じさせるものである。
模様100を構成する扇形状の各領域11では、円弧状の畝1Rの密度の粗密によって陰影や明暗が生じ、立体感が生じている。そして、模様100全体では、見込む方向によって扇形状の各領域11の陰影や明暗に変化が生じて立体感が変化し得る等、変化に富む多彩な視覚的効果を発生させることができる。さらに、曲面など、模様100が付された面の傾きに変化がある表面においては、位置毎に異なる視覚的効果を演出できる。
また、本例の樹脂成形品1の意匠面1Sは、塗装や表面処理等の作業工程を必要とすることなく、表面に視覚的な効果を生じ得る。それ故、この樹脂成形品1は、生産コストを抑えながら、高い意匠性を呈する優れた製品となっている。本例の樹脂成形品1は、黒色の着色樹脂材料による成形品であるため、塗装を必要としない。
意匠面1Sに設けられた微細な畝1Rは、畝1Rと畝1Rとの間の光沢面118に対する指紋の付着や、引っ掻き等の傷付き、等を未然に防止する効果を奏する。それ故、畝1Rを設けた意匠面では、長くその美感を維持できる。
なお、本例では、直径が一定の円弧に沿う畝1Rが設けられた扇形状の領域11を例示したが、楕円の円弧に沿う畝が設けられた扇形状の領域であっても良い。この場合、この扇形状の外縁は、楕円の円弧状となる。
本例では、樹脂成形品1として、シフトレバー装置用のアッパーハウジングを例示している。これに限らず、コンソールボックス、インストルメントパネル等の車両用の内装部材や、グリル、ホイールキャップ等の車両用の外装部材等の車両用の加飾部品に用いられる樹脂成形品であっても良い。さらに、車両用の加飾部品の他、家電製品、OA機器、家具等、種々の加飾部品に用いられる樹脂成形品であっても良い。また、樹脂材料には、黒色以外の着色樹脂材料を用いてもよい。意匠面の表面形状は、平面に限らず、凸状の曲面、凹状の曲面でもよいし、凸状あるいは凹状の段差を含んでいても良い。また、意匠面の全面ではなく、一部に畝1Rよりなる模様を設けることも良い。また、畝1Rの断面形状は、山形形状の他、半円形状、台形形状等であっても良い。
成形型4の成形面40に溝4Tを設ける加工方法として、本例ではレーザー加工を例示している。レーザー加工に代えて、例えば、彫刻、切削加工等により溝4Tを形成しても良い。また、樹脂成形品1の樹脂成形方法としては、本例の射出成形のほか、例えば、ブロー成形、圧縮成形等の成形方法を採用することも良い。
本例では樹脂成形品1の表面に凸状の畝1Rを設けることで視覚的効果を高めているが、凸状の畝1Rに代えて凹状の溝を設けることも良い。凹状の溝によっても本例と同様の視覚的効果を生じさせることが可能である。ただし、意匠面への指紋の付着等を防止する効果については、畝1Rの方が高い防汚効果を期待できる。
本例では、畝1Rの形成幅を50μmとしている。畝1Rの形成幅は、畝1Rの延長方向から見込んだときに視認し難くなる幅が良く、10~200μmとすると良い。10μm未満であると、畝1Rの傾斜面での光の反射が視認され難くなるおそれがある。200μmを超えると、畝1Rが線として視認されやすくなり、従来の線模様との見栄えの違いが少なくなってしまうというおそれがある。好ましくは、畝1Rの形成幅を50μm±20μmとすると良い。畝1Rの形成幅が50μm±20μmであれば、畝1Rの延長方向から畝1Rを見込んだときに線として視認され難くなり、同じ方向に並んだ畝1Rの領域が一つの面であるかのように視認されるという効果が得られる。
本例では、畝1Rの配置ピッチ(図7中の寸法P)を120~480μmとしている。畝1Rの隙間の幅は、20~800μmとすると良い。20μm未満であると、隣り合う畝1R間の平面部の幅が減少して光が反射する光沢面が減少するため、明暗差が減少して立体感が視認され難くなるおそれがある。800μmを超えると、平面部の幅が増大し、光を反射する光沢面が過多となるため、単なる光沢意匠と認識されてしまうおそれがある。畝1Rの隙間の幅の最大値は、好ましくは、150μmとすると良い。隙間の幅が150μm以下であれば、平面部の幅により、適度に光が反射する光沢面を確保できるため、明暗差もバランス良く、立体感が視認されやすくなるという効果が得られる。
本例では、畝1Rの高さを10μmとしている。畝1Rの高さは、2~30μmとすると良い。2μm未満であると、畝1Rによる反射面が小さくなり、平面部と傾斜面との反射差が減少するため、立体感が視認され難くなるおそれがある。30μmを超えると、樹脂成形の離型性に悪影響が及ぶおそれがある。好ましくは、畝1Rの高さを5μm~25μmとすると良い。畝1Rの高さが5μm~25μmであれば、凹凸斜面の角度が適度になり、平面部と傾斜面との反射差を確保できるため、立体感が視認されやすくなり、樹脂成形の離型性を良好にできるという効果が得られる。
本例では、金属製の成形型4を例示したが、樹脂製の成形型を利用することも良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 樹脂成形品(部材)
1R 畝
1S 意匠面(上面)
11 扇形状の領域
118 光沢面
100 模様
4 成形型
4T 溝
40 成形面
41 下型
42 上型

Claims (5)

  1. 平面及び曲面の少なくともいずれか一方により構成された意匠面を含む部材であって、
    前記意匠面には、扇形状の領域がうろこ状に配置されており、
    前記扇形状の領域では、該扇形状の外縁をなす円弧と中心を共有する円弧に凸状の畝あるいは凹状の溝が複数本、形成されていると共に、
    前記扇形状の径方向において並列する前記凸状の畝あるいは凹状の溝の配置ピッチに差が設けられており、前記扇形状の径方向において前記凸状の畝あるいは凹状の溝の粗密が設けられていることを特徴とする部材。
  2. 請求項1において、前記扇形状の領域では、当該扇形状の外周部に近づくにつれて前記配置ピッチが狭くなるか、あるいは広くなっていることを特徴とする部材。
  3. 請求項1または2において、前記扇形状の領域の表面のうち、隣り合う前記凸状の畝あるいは凹状の溝間の隙間が、光沢面によって形成されていることを特徴とする部材。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、前記扇形状の領域には凸状の畝が形成されていることを特徴とする部材。
  5. 請求項1~4のいずれか1項において、車両用の内装部材であることを特徴とする部材。
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