JP2023105565A - 画像形成システム及び後処理装置 - Google Patents

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Keisuke Egawa
輝光 能宗
Terumitsu Yoshimune
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Abstract

【課題】パドルによる用紙の搬送具合を用紙の状態に応じた適切なものとして、パドル搬送による用紙の端部の損傷、用紙の跳ね返り、用紙の端部の不揃いなどを防止する。
【解決手段】後処理装置20において、駆動制御部55は、1枚の記録紙が処理トレイ25に載せられる度に、ステー駆動部53及びパドル駆動部54を制御して、パドル26を処理トレイ25に接近させると共にパドル26を回転させ、パドル26により記録紙を処理トレイ25上でステイプル部27へと付勢して移動させ、パドル26を処理トレイ25から離間させ、記録紙の状態に応じて処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングを変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の用紙に対して処理を施す画像形成システム及び後処理装置に関し、特に、後処理のために各用紙の端部を揃えるための技術に関する。
画像形成装置では、画像読取部により原稿の画像を読取り、画像形成部により原稿の画像を記録紙(用紙)に形成する。また、後処理装置では、原稿の画像が形成された記録紙を画像形成装置から受け取って、記録紙に対して後処理を施す。後処理装置により実施される後処理としては、複数の記録紙の端部を揃えて、各記録紙の端部を綴じるステイプル処理などがある。
従来、後処理時に各記録紙の端部を揃えるための種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の後処理装置では、複数の記録材(用紙)が順次載置されるコンパイル用積載部と、コンパイル用積載部に対して接離する方向に移動されると共に回転されるサブパドルと、コンパイル用積載部上の記録材に接触しつつ回転されるメインパドルとを備えている。この後処理装置は、記録材がコンパイル用積載部に載置されると、サブパドルをコンパイル用積載部上の記録材に接触させて、サブパドルにより記録材をメインパドル側に搬送し、続いてメインパドルにより記録材をステープラに搬送して、記録材の端部を揃えている。メインパドルによる記録材の搬送速度をサブパドルによる記録材の搬送速度よりも速くして、記録材の搬送が乱れることを抑制している。
また、特許文献2に記載の後処理装置では、複数の用紙を順次受け入れる処理トレイと、処理トレイ上の用紙を所定位置(用紙の端部が受け板に当接する位置)へ引き込むパドルユニットとを備えて構成される。パドルユニットは、処理トレイの表面の上方に配置された回転軸と、この回転軸に取り付けられたパドルブレードとを備える。パドルブレードは、表面が高摩擦性であって用紙と接する弾性シートと、弾性シートを補強する補強シートとの積層体からなる。回転軸周りにパドルブレードを回転させ、パドルブレードにより用紙処理トレイ上の用紙を所定位置まで大きな力で引き込んでいる。
特開2014-15299号公報 特開2018-188237号公報
ところで、パドルにより用紙を付勢して移動させる場合、用紙の面に生じる摩擦力(又は抵抗力)のバラツキなどが原因となって、パドルによる用紙の付勢力に過不足が生じ、用紙の搬送に支障を来すことがある。例えば、処理トレイに載せられた用紙の面に摩擦力が生じ、この摩擦力が大き過ぎると、パドルにより用紙が十分に付勢されず、用紙の端部が所定位置の当接面に到達せず、用紙の端部が不揃いになることがある。逆に、用紙の面に生じる摩擦力が小さ過ぎると、パドルにより用紙が過剰に付勢され、用紙の慣性により該用紙の端部が所定位置の当接面などに衝突して損傷したり、用紙が跳ね返って、用紙の端部が不揃いになったりすることがある。
特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても、パドルによる用紙の搬送を確実に行うようにしているが、用紙の面に生じる摩擦力のバラツキなどを原因とするパドルによる用紙の付勢力の過不足には対応しておらず、上記のような用紙の端部の損傷、用紙の跳ね返り、用紙の端部の不揃いなどを解消することができない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、パドルによる用紙の搬送具合を用紙の状態に応じた適切なものとして、パドル搬送による用紙の端部の損傷、用紙の跳ね返り、用紙の端部の不揃いなどを防止することを目的とする。
本発明の一局面にかかる画像形成システムは、原稿の画像を用紙に形成する画像形成装置と、前記用紙を前記画像形成装置から受け取って、前記用紙に対して処理を施す後処理装置とを備え、前記後処理装置は、複数の用紙が積載される処理トレイと、前記各用紙を1枚ずつ前記処理トレイに搬送して載せる搬送機構と、前記処理トレイの一端側に配置されて、前記処理トレイに積載された前記各用紙の端部に対して処理を施す用紙処理部と、回転動作により前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して、前記用紙の端部を、前記用紙の移動を規制する、前記用紙処理部の基準面の方向に移動させるパドルと、前記パドルを前記処理トレイに対して接離する方向に移動させると共に、前記パドルを回転させる駆動部と、1枚の用紙が前記搬送機構により搬送されて前記処理トレイに載せられる度に、前記駆動部を制御して、前記パドルを前記処理トレイから離間した予め定められた位置から、前記処理トレイに接近する予め定められた位置に移動させると共に、前記パドルを回転させ、前記パドルにより前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して移動させた後に、前記パドルを前記処理トレイから前記処理トレイから離間した前記予め定められた位置に移動させる駆動制御部と、を備え、
前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記パドルにより前記用紙を前記用紙処理部の前記基準面の方向に移動させた後に前記パドルを前記処理トレイから離間させるとき、前記用紙の状態に応じて、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更する制御を行うものである。
また、本発明の一局面にかかる後処理装置は、複数の用紙が積載される処理トレイと、前記各用紙を1枚ずつ前記処理トレイに搬送して載せる搬送機構と、前記処理トレイの一端側に配置されて、前記処理トレイに積載された前記各用紙の端部に対して処理を施す用紙処理部と、回転動作により前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して、前記用紙の端部を、前記用紙の移動を規制する、前記用紙処理部の基準面の方向に移動させるパドルと、前記パドルを前記処理トレイに対して接離する方向に移動させると共に、前記パドルを回転させる駆動部と、1枚の用紙が前記搬送機構により搬送されて前記処理トレイに載せられる度に、前記駆動部を制御して、前記パドルを前記処理トレイから離間した予め定められた位置から、前記処理トレイに接近する予め定められた位置に移動させると共に、前記パドルを回転させ、前記パドルにより前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して移動させた後に、前記パドルを前記処理トレイから、前記離間した予め定められた位置に移動させる駆動制御部と、を備え、前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記パドルにより前記用紙を前記用紙処理部の前記基準面の方向に移動させた後に前記パドルを前記処理トレイから離間させるとき、前記用紙の状態に応じて、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更する制御を行うものである。
本発明によれば、パドルによる用紙の搬送具合を用紙の状態に応じた適切なものとして、パドル搬送による用紙の端部の損傷、用紙の跳ね返り、用紙の端部の不揃いなどを防止することができる。
本発明にかかる第1実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置及び後処理装置を示す断面図である。 (A)は、後処理装置を拡大して示す断面図であり、(B)は、後処理装置におけるパドルの支持機構を拡大して示す断面図である。 画像形成装置及び後処理装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 (A)及び(B)は、後処理装置における記録紙を処理トレイに受けて載せるための手順を示す図である。 (A)及び(B)は、処理トレイ上の記録紙の端部を揃えるための手順を示す図である。 処理トレイ上の記録紙の端部が揃えられた状態を示す図である。 (A)及び(B)は、処理トレイ上の各記録紙の端部を綴じて束ね、各記録紙の束を排出するための手順を示す図である。 パドルの弾性ブレードの先端の線速度を示す図である。 (A)及び(B)は、処理トレイに接近したパドルの位置、及び処理トレイから離れたパドルの位置を示す側面図である。 記録紙の印刷率に基づきパドルによる記録紙の付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じて処理トレイからのパドルの離間開始のタイミングなどを変更するための制御手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる第2実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置及び後処理装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明にかかる第1実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置及び後処理装置を示す断面図である。第1実施形態の画像形成システムSyは、原稿の画像を読取って記録紙(特許請求の範囲における用紙の一例)に形成する画像形成装置10と、記録紙を画像形成装置10から受け取って、記録紙に対して後処理を施す後処理装置20とを備えている。
画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12とを備えている。画像読取部11では、複数の原稿Mが原稿トレイ1に載置されると、これらの原稿Mを原稿トレイ1から順次引き出して搬送しつつ、各原稿Mの画像を撮像素子により読取り、各原稿Mを排出トレイ2に順次排出して重ねる。画像読取部11では、各原稿Mの画像毎に、撮像素子のアナログ出力がデジタル信号に変換されて、原稿Mの画像を示す画像データが生成される。
画像形成部12は、複数の原稿Mの画像を示すそれぞれの画像データを逐次入力する度に、画像データによって示される原稿Mの画像を、インクジェット方式により記録紙Pに形成する。画像形成部12は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエロー)のインク滴を吐出するそれぞれのラインヘッド(インクヘッドの一例)15を有している。各ラインヘッド15は、それぞれの色のインク滴を、給紙部14から第1搬送路3を通じて搬送ユニット4へと搬送されて来た記録紙(用紙)Pに吐出して、カラー画像を記録紙Pに形成する。
搬送ユニット4は、駆動ローラー8と、従動ローラー9と、テンションローラー5と、搬送ベルト6とを備えている。搬送ベルト6は、無端状のベルトであり、駆動ローラー8、従動ローラー9、及びテンションローラー5に架け渡されている。駆動ローラー8は、モーター(図示せず)により図1で反時計回りに回転駆動されるローラーであり、駆動ローラー8が回転駆動されることで、搬送ベルト6が図1で反時計回りに周回移動されると共に、従動ローラー9及びテンションローラー5が図1で反時計回りに従動回転する。
テンションローラー5は、搬送ベルト6のテンションを適切に保つためのローラーである。吸着ローラー7は、搬送ベルト6に接触しており、搬送ベルト6を帯電させることで、給紙部14から給紙された記録紙Pを搬送ベルト6に静電的に吸着させる。
画像形成部12により各原稿Mの画像がそれぞれの記録紙Pに形成され、各記録紙Pが、中継搬送路18を経由し、搬送ローラー19を通じて後処理装置20へと搬送される。この場合、記録紙Pは、原稿の画像が形成された面が上向きの状態で、つまりフェイスアップで後処理装置20へと搬送される。
また、記録紙Pを、原稿の画像が形成された面が下向きの状態で、つまりフェイスダウンで後処理装置20へと搬送させる場合、記録紙Pを中継搬送路18から搬送ローラー16へと搬送し、搬送ローラー16を一旦停止させて逆回転させるというスイッチバック搬送を行い、記録紙Pを、第2搬送路17を通じて搬送ユニット4に戻して、記録紙Pの表裏を反転させ、この記録紙Pを、中継搬送路18を経由させ、搬送ローラー19を通じて後処理装置20へと搬送させる。
また、記録紙Pの裏面にも原稿Mの画像を記録する場合、上記スイッチバック搬送を行った後、記録紙Pを、第2搬送路17を通じて搬送ユニット4に戻して、記録紙Pの表裏を反転させ、画像形成部12により記録紙Pの裏面に原稿Mの画像を形成させ、記録紙Pを、中継搬送路18を経由させ、搬送ローラー19を通じて後処理装置20へと搬送させる。なお、上記記録紙Pの搬送及び画像形成の制御は、後述する制御部46(図3)により行われる。
一方、後処理装置20は、2組の搬送ローラー21、22、1組の排出ローラー23A、23B、排出トレイ24、処理トレイ25、パドル26、ステイプル部27、及び用紙センサー28等を備えている。
後処理装置20では、画像形成装置10から搬送されて来た記録紙Pを、2組の搬送ローラー21、22により搬送して各排出ローラー23A、23Bを通じて排出トレイ24に排出するか、又は画像形成装置10から搬送されて来た記録紙Pを各排出ローラー23A、23Bを通じて処理トレイ25に受けて、処理トレイ25上に積載された複数の記録紙Pの端部をステイプル部27により綴じ、この綴じられた記録紙Pの束を処理トレイ25から各排出ローラー23A、23Bを通じて排出トレイ24に排出する。なお、搬送ローラー21,22、排出ローラー23A,23B、及びフレーム31が、特許請求の範囲における搬送機構の一例である。また、ステイプル部27は、特許請求の範囲における用紙処理部の一例である。
図2(A)は、後処理装置20を拡大して示す断面図であり、図2(B)は、後処理装置20におけるパドル26の支持機構を拡大して示す断面図である。図2(A)に示すように上側の排出ローラー23Aは、フレーム31に設けられた軸32により回転可能に支持され、ステッピングモーターを駆動源とするローラー駆動部51(図3に示す)により図2(A)(B)で時計回り方向に回転駆動される。なお、以下に示す時計回り方向又は反時計回り方向とは、回転方向の一例として、図2(A)(B)における回転方向を示す。
フレーム31は、軸33を中心にして回転可能に支持され、ステッピングモーターを駆動源とするフレーム駆動部52(図3に示す)により時計回り方向又は反時計回り方向に回転駆動される。フレーム31の時計回り方向又は反時計回り方向への回転に伴い、上側の排出ローラー23Aが下側の排出ローラー23Bに対して離間し、又は、接触する位置まで接近する。
図2(B)に示すようにパドル26は、第1プーリー35に固定された円板26Aと、円板の周囲に対して該円板の接線方向に突設された2枚の弾性ブレード26Bとを有し、第1プーリー35と共に、ステー34の一端側に設けられた軸36周りに回転自在に支持されている。
ステー34の他端は、軸33を中心にして回転可能に支持され、ステッピングモーターを駆動源とするステー駆動部53(図3に示す)により、時計回り方向又は反時計回り方向に回転駆動される。ステー34の時計回り方向又は反時計回り方向への回転に伴い、パドル26が処理トレイ25に対して離間する予め定められた離間位置、又は接近する予め定められた接近位置まで移動する。ここて、予め定められた離間位置とは、弾性ブレード26Bが処理トレイ25に接触しない位置(弾性ブレード26Bの先端が処理トレイ25から例えば1cm離れる位置)である。また、接近する予め定められた接近位置は、軸33及び第2プーリー37が処理トレイ25に接触しない位置(第2プーリー37が処理トレイ25から例えば1cm離れた位置)であって、弾性ブレード26Bが処理トレイ25に接触する位置である。
軸33には、第2プーリー37が回転自在に設けられ、第2プーリー37がステッピングモーターを駆動源とするパドル駆動部54(図3に示す)により反時計回り方向に回転駆動される。第1プーリー35と第2プーリー37には、無端状のベルト38がかけ渡され、第2プーリー37が反時計回り方向に回転駆動されると、第2プーリー37の回転が無端状のベルト38を介して第1プーリー35に伝達され、第1プーリー35並びにパドル26が反時計回り方向に回転される。
パドル26、第1プーリー35、第2プーリー37、ステー34、及び無端状のベルト38は、フレーム31に対して記録紙Pの幅方向にずれた位置に配置され、フレーム31又はステー34が回転されたときにフレーム31に接触したり干渉したりすることがないようにされている。
このようにフレーム31とステー34は、互いに共通の軸33周りにそれぞれ回転可能に支持されて、互いに異なるフレーム駆動部52とステー駆動部53により個別に回転駆動される。また、第2プーリー37は、軸33周りに回転自在に設けられて、パドル駆動部54により回転駆動される。
次に、画像形成装置10及び後処理装置20の制御に係る構成について説明する。図3は、画像形成システムSyを構成する画像形成装置10及び後処理装置20の主要内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12と、表示部41と、操作部42と、タッチパネル43と、記憶部44と、制御部46と、インターフェイス47とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
表示部41は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
操作部42は、テンキー、決定キー、スタートキーなどの物理キーを備えている。操作部42は、操作者からの上記各キーの操作に対応する各種の指示の入力を受け付ける。
表示部41の画面には、タッチパネル43が配置されている。タッチパネル43は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル43に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御部46などに出力する。
記憶部44は、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
制御部46は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等であり、上記のROM又は記憶部44に記憶された制御プログラムを実行して、画像形成装置10による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。
制御部46は、画像読取部11、画像形成部12、表示部41、操作部42、タッチパネル43、記憶部44、及びインターフェイス47などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
また、制御部46は、表示部41の表示動作を制御する機能を有する。更に、制御部46は、タッチパネル43から出力される検知信号あるいは操作部42の物理キーの操作に基づき、ユーザーにより入力された操作指示を受付ける。例えば、制御部46は、タッチパネル43を通じて表示部41の画面に表示されているGUI(Graphical User Interface)などに対するタッチ操作を受付ける。
次に、後処理装置20は、ステイプル部27と、用紙センサー28と、ローラー駆動部51と、フレーム駆動部52と、ステー駆動部53と、パドル駆動部54と、駆動制御部55と、インターフェイス56とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
用紙センサー28は、各排出ローラー23A、23Bの間を通過した記録紙Pの後端を検出するものであり、例えば記録紙Pに光を出射する発光素子と記録紙Pで反射された光を受光する受光素子とを備えた光学式反射型センサーである。
駆動制御部55は、プロセッサー、RAM、及びROMなどから構成される。
画像形成装置10の制御部46と後処理装置20の駆動制御部55は、それぞれのインターフェイス47、56を通じて、データ又は信号を互いに入出力する。例えば、画像形成装置10の制御部46は、後処理装置20による後処理の動作を指示する制御信号を後処理装置20の駆動制御部55に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、受け取った当該制御信号に応じてステイプル部27及び各駆動部51~54を駆動制御する。
上記のように後処理装置20の各駆動部51~54のいずれも、駆動源となるステッピングモーターをそれぞれに備えている。駆動制御部55は、ローラー駆動部51のステッピングモーターを駆動制御して、上側の排出ローラー23Aを時計回り方向に回転させる。
また、駆動制御部55は、フレーム駆動部52のステッピングモーターを駆動制御して、フレーム31を軸33周りに時計回り方向又は反時計回り方向に回転させて、フレーム31の回転位置を制御し、上側の排出ローラー23Aを下側の排出ローラー23Bに対して離間させるか又は接近させて押圧させる。
また、駆動制御部55は、ステー駆動部53のステッピングモーターを駆動制御して、ステー34を軸33周りに時計回り方向又は反時計回り方向に回転させて、ステー34の回転位置を制御し、ステー34の一端側のパドル26を処理トレイ25に対して離間する予め定められた位置又は接近する予め定められた位置に移動させることで、更に処理トレイ25に対するパドル26の接近位置を変更する。
また、駆動制御部55は、パドル駆動部54のステッピングモーターを駆動制御して、パドル26を反時計回り方向に回転させ、パドル26の回転速度を変更する。
このような構成の画像形成システムSyにおいて、例えば、画像形成装置10により複数の原稿Mの画像を読取ってそれぞれの記録紙Pに記録させ、後処理装置20のステイプル部27により各記録紙Pの端部を綴じるというステイプル処理を実施させる場合、ユーザーによる表示部41の画面に表示されているGUIの操作に応じて、制御部46は、コピー動作及びステイプル処理の内容を設定する指示を受け付ける。そして、ユーザーは、複数の原稿Mを画像読取部11にセットする。ユーザーによる操作部42のスタートキーの操作に応じて、操作部42はコピー動作及びステイプル処理の実行指示の入力を受け付ける。
当該実行指示に従って、画像形成装置10の制御部46は、ステイプル処理を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力し、これと同時に画像読取部11により各原稿Mの画像を順次読取らせて、各原稿Mの画像を画像形成部12によりそれぞれの記録紙Pに形成させ、これらの記録紙Pを後処理装置20に逐次搬送させる。
後処理装置20の駆動制御部55は、ステイプル処理を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると共に、画像形成装置10から搬送されて来た各記録紙Pを順次受け入れ、上記ステイプル処理を示す制御信号に従って、ステイプル部27、ローラー駆動部51、フレーム駆動部52、ステー駆動部53、パドル駆動部54を駆動制御して、各記録紙Pを処理トレイ25上に積載させ、各記録紙Pの端部を綴じ、この綴じられた各記録紙Pの束を処理トレイ25から排出トレイ24へと排出させる。
詳しくは、後処理装置20では、画像形成装置10からの記録紙Pを2組の搬送ローラー21、22により各排出ローラー23A、23Bに向けて搬送させる。このとき、駆動制御部55は、ローラー駆動部51のステッピングモーターを停止させて、各排出ローラー23A、23Bを停止状態とし、フレーム駆動部52のステッピングモーターを制御して、図4(A)に示すようにフレーム31を軸33周りに図4(A)で時計回り方向に回転させて、上側の排出ローラー23Aを、下側の排出ローラー23Bから離間した予め定められた離間位置(少なくとも記録紙Pをニップしない位置)に位置決めしておく。
そして、駆動制御部55は、用紙センサー28により記録紙Pの後端が検出されると、つまり記録紙Pの後端が用紙センサー28の上を通過すると、この通過のタイミングで、フレーム駆動部52のステッピングモーターを制御して、図4(B)に示すようにフレーム31を軸33周りに図4(A)で反時計回り方向に一定角度だけ回転させて、上側の排出ローラー23Aを、下側の排出ローラー23Bに接近させ、記録紙Pを停止状態の各排出ローラー23A、23Bの間に挟み込んだ状態でフレーム31の回転を停止させる。
更に、駆動制御部55は、フレーム駆動部52のステッピングモーターを制御して、図5(A)に示すようにフレーム31を軸33周りに図5(A)で時計回り方向に一定角度だけ回転させて、上側の排出ローラー23Aを下側の排出ローラー23Bから離間させて上記予め定められた離間位置に戻す。これにより、記録紙Pが各排出ローラー23A、23Bの間から解放され処理トレイ25上に載せられる。
そして、駆動制御部55は、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、図5(B)に示すようにステー34を軸33周りに図5(B)で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する予め定められた位置(円板26Aは処理トレイ25及びその上の記録紙Pとは一定の間隔を有して非接触であるが、2枚の弾性ブレード26Bは当該記録紙Pと接触する位置)に移動させる。同時に、駆動制御部55は、パドル駆動部54のステッピングモーターを制御して、図6に示すように第2プーリー37を、図6で反時計回り方向に回転させ、無端状のベルト38を回転させて、第1プーリー35並びにパドル26を図6で反時計回り方向に回転させる。パドル26の2枚の弾性ブレード26Bは、回転されつつ処理トレイ25上の記録紙Pに接触して弾性変形し、記録紙Pを処理トレイ25上でステイプル部27側に付勢して移動させる。これにより、記録紙Pのステイプル部27側の端部をステイプル部27の基準面27Aに当接させる。
この後、駆動制御部55は、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、ステー34を軸33周りに図6で時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25から離間させて元の上記離間位置に戻し、パドル駆動部54を停止させて、第1プーリー35並びにパドル26の回転を停止させる。
以降同様に、記録紙Pが画像形成装置10から後処理装置20へと搬送されて来る度に、図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)、図6に示す動作が繰り返され、記録紙Pが処理トレイ25上に受けられ、パドル26により記録紙Pが処理トレイ25上で付勢されて移動され、記録紙Pのステイプル部27側の端部がステイプル部27の基準面27Aに当接する。
これにより、図7(A)に示すように複数の記録紙Pが処理トレイ25上に積載されて、各記録紙Pのステイプル部27側の端部がステイプル部27の基準面27Aに当接して揃えられる。
画像形成装置10の制御部46は、画像読取部11による各原稿Mの画像の読取りが行われて、各原稿Mの画像が形成されたそれぞれの記録紙Pの搬送が終了すると、記録紙Pの搬送終了を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。
後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの搬送終了を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、ステイプル部27を制御してステイブル動作を行わせる。これにより、処理トレイ25上の各記録紙Pの上記端部が綴じられ、各記録紙Pが束ねられる。
そして、駆動制御部55は、フレーム駆動部52のステッピングモーターを制御して、図7(B)に示すように、フレーム31を軸33周りに図7(B)で反時計回り方向に一定角度だけ回転させて、上側の排出ローラー23Aを、記録紙Pの束を介して下側の排出ローラー23Bを押圧する状態とし、更にローラー駆動部51のステッピングモーターを制御して、上側の排出ローラー23Aを、図7(B)で時計回り方向に回転させ、下側の排出ローラー23Bを、図7(B)で反時計回り方向に回転させる。これにより、各排出ローラー23A、23Bにより各記録紙Pの束が排出トレイ24へと搬送されて排出される。
このように各記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに当接されて揃えられた後、ステイプル部27によるステイプル処理で各記録紙Pの端部が綴じられて各記録紙Pが束ねられ、各排出ローラー23A、23Bにより各記録紙Pの束が排出トレイ24に排出される。
ここで、パドル26により記録紙Pを処理トレイ25上で付勢して移動させ、記録紙Pの上記端部をステイプル部27の基準面27Aに当接させる場合、記録紙Pの面に生じる摩擦力(又は抵抗力)のバラツキが原因となって、パドル26が記録紙Pに与える移動のための付勢力に過不足が生じ、記録紙Pの搬送に支障を来すことがある。
例えば、記録紙Pがフェイスダウン(画像が形成された面を下向きにした状態)で画像形成装置10から後処理装置20へと搬送されるものとすると、記録紙Pの画像が形成された下向きの面が、処理トレイ25、又は処理トレイ25上に既にある別の記録紙Pに重なる。
このとき、画像形成部12のようにインクジェット方式によりインクを用いて記録紙Pに形成する場合は、記録紙Pに対する印刷率が大きくなる程、記録紙Pの面に付着するインクが多くなるため、記録紙Pの面において濡れた状態となる領域(湿気が多い領域)が大きくなり、記録紙P移動時に、記録紙P下の処理トレイ25又は他の記録紙Pとの接触により、記録紙Pの面に生じる摩擦力が大きくなる。逆に、記録紙Pに対する印刷率が小さくなる程、記録紙Pの面に付着するインクが少なくなって、記録紙Pの面に生じる摩擦力が小さくなる。なお、印刷率とは、記録紙Pの面積に対する、印刷される画像の面積の割合をいう。
このため、記録紙Pに対する印刷率が大きく、処理トレイ25、又は上記別の記録紙Pに重なる当該記録紙Pの下向きの面に生じる摩擦力が大きいときには、パドル26により記録紙Pが十分に付勢されず、記録紙Pの上記端部がステイプル部27の基準面27Aに到達せず、記録紙Pの端部が不揃いになることがある。逆に、記録紙Pに対する印刷率が小さく、処理トレイ25、又は上記別の記録紙Pに重なる当該記録紙Pの下向きの面に生じる摩擦力が小さいときには、パドル26により記録紙Pが過剰に付勢され、記録紙Pの慣性により記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに強く衝突して損傷したり、記録紙Pが跳ね返って、記録紙Pの端部が不揃いなったりすることがある。
すなわち、記録紙Pに対する印刷率の大小(特許請求の範囲における用紙の状態の一例)により記録紙Pの下向きの面に生じる摩擦力(又は抵抗力)が変化し、パドル26による記録紙Pの付勢力に過不足が生じ、記録紙Pの端部の不揃いなどが生じる。
そこで、第1実施形態として、画像形成装置10の制御部46は、記録紙Pの1枚毎に記録紙Pの印刷率をそれぞれ算出し、各記録紙Pの印刷率を示すそれぞれの制御信号を、各インターフェイス47、56を通じて後処理装置20の駆動制御部55に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率に応じてパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じて、パドル駆動部54、ステー駆動部53を制御して、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、又は処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更して、パドル26が記録紙Pに対して与える付勢力を適宜設定する。
上記のように、後処理装置20の駆動制御部55は、上記のようにステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、図5(B)に示すようにステー34を図5(B)で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する予め定められた接近位置に移動させると共に、パドル駆動部54を制御して、図6に示すようにパドル26を図6で反時計回り方向に回転させ、パドル26により処理トレイ25上の記録紙Pを付勢させて記録紙Pを基準面27A側に移動させる。この後、駆動制御部55は、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、ステー34を図6で時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25から離間させる。
(I)このとき、後処理装置20の駆動制御部55は、例えば、上記印刷率に基づいてパドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、ステー34を図6で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する予め定められた接近位置に移動させると共に、パドル駆動部54のステッピングモーターを制御して、パドル26の図6で反時計回りとなる方向への回転速度を予め定められた値(例えば、基準線速度v0の10%)だけ大きくする。これにより、図8に示すようなパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを、予め定められた基準線速度v0よりも速くして、パドル26による記録紙Pの付勢力を大きくする。予め定められた基準線速度v0とは、例えば、記録紙Pの基準面27A側の端部が基準面27Aに当接する位置まで、記録紙Pを予め定められた時間で移動可能な線速度をいう。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、ステー34を図6で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する予め定められた接近位置に移動させると共に、パドル駆動部54のステッピングモーターを制御して、パドル26の図6において反時計回りとなる方向への回転速度を予め定められた値(例えば、基準線速度v0の10%)だけ小さくすることで、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを予め定められた基準線速度v0よりも遅くする。これにより、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする。
(II)更に、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させる制御を行った後、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御してステー34を図6で時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25から離間する予め定められた離間位置に移動させるときに、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを、予め定められた基準タイミングt0よりも予め定められた時間遅くする制御も行う。これにより、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させるときにパドル26が記録紙Pに接触している期間を基準の期間よりも長くし、このときにパドル26が記録紙Pに与える付勢力を大きくする。パドル26の離間開始の基準タイミングt0とは、パドル26が処理トレイ25に最も接近した時点から規定時間(記録紙Pの基準面27A側の端部が基準面27Aに当接する位置まで記録紙Pを移動させるのに必要な予め定められた時間)経過したタイミングであり、パドル26の離間開始のタイミングtが基準タイミングt0に設定された場合に、パドル26が記録紙Pに接触している期間が基準の期間になる。また、ここでいう予め定められた時間とは、例えば、上記規定時間の10%である。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させる制御を行った後、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、ステー34を図6で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときに、パドル26の離間開始のタイミングtを基準タイミングt0よりも早くして、パドル26が記録紙Pに接触している期間を基準の期間よりも短くする。これにより、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする。
(III)更に、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させる制御の前に、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、ステー34を図6で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する上記接近位置(ここでは、これを基準接近位置p0とする)に移動させるときに、図9(A)に示すようにステー34の図9(A)で反時計回り方向への回転角度αを、予め定められた基準の回転角度α0(上記離間位置から上記基準接近位置p0に移動させるために必要な角度)よりも予め定められた値(回転角度α0の10%)だけ大きく設定する制御も行う。これにより、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを基準接近位置p0よりも近くにして、記録紙Pに対するパドル26の弾性ブレード26Bの押圧力を大きくし、パドル26が記録紙Pに与える付勢力を大きくする。なお、ステー34の図9(A)で反時計回り方向への回転角度αが基準の回転角度α0に設定された場合に、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pが基準接近位置p0になり、記録紙Pに対するパドル26の弾性ブレード26Bの押圧力が基準の押圧力になるものとする。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、ステー駆動部53のステッピングモーターを制御して、ステー34を図9(A)で反時計回り方向に回転させて、パドル26を処理トレイ25に接近する予め定められた基準接近位置p0に移動させるときに、図9(B)に示すようにステー34の図9(B)で反時計回り方向への回転角度αを通常の回転角度α0よりも予め定められた値(回転角度α0の10%)だけ小さく設定する。これにより、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを基準のよりも離して、記録紙Pに対するパドル26の弾性ブレード26Bの押圧力を小さくし、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする。
このようにパドル26による記録紙Pの付勢力が不足する場合は、(I)パドル26の反時計回り方向への回転速度を高くして、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを速くし、或いは、(II)処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを遅くして、パドル26が記録紙Pに接触している期間を長くし、或いは、(III)処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを近くにして、記録紙Pに対するパドル26の押圧力を大きくする、という制御により、パドル26による記録紙Pの付勢力を大きくしている。これにより、パドル26による記録紙Pの搬送具合を記録紙Pの状態に応じた適切なものとして、記録紙Pの基準面27Aの端部をステイプル部27の基準面27Aに確実に到達させ、記録紙Pの端部の不揃いなどを防止する。
逆に、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰である場合は、(I)パドル26の反時計回り方向への回転速度を低くして、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを遅くし、(II)処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを早くして、パドル26が記録紙Pに接触している期間を短くし、或いは、(III)処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを離して、記録紙Pに対するパドル26の押圧力を小さくする、という制御により、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする。これにより、パドル26による記録紙Pの搬送具合を記録紙Pの状態に応じた適切なものとして、記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに強く衝突して損傷することをなくし、パドル搬送による記録紙Pの端部の損傷、記録紙Pの跳ね返り、記録紙Pの端部の不揃いなどを防止する。
尚、駆動制御部55は、記録紙Pの付勢力に応じて、上記(II)と、(I)(III)の一方又は両方とを組み合わせた制御を行って、パドル26による記録紙Pの搬送具合を記録紙Pの状態に応じた適切なものとしてもよい。この場合、記録紙Pの印刷率と、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、パドル26の離間開始のタイミングt、及びパドル26の接近位置pの組み合わせとの最適な対応関係、つまり記録紙Pの端部をステイプル部27の基準面27Aに丁度当接させる(パドル26による記録紙Pの搬送具合が記録紙Pの状態に応じた適切なものとなる)関係となる各値は、実験などで経験的に測定して求める。当該関係となる各値を示す調整データは、後処理装置20の駆動制御部55に内蔵のROMなどに予め記憶させる。駆動制御部55は、当該ROMなどに記憶されている当該調整データを参照し、記録紙Pの印刷率に対応する、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、及び処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを適宜変更する。
また、サービスマン又はユーザーが、そのデータを上記ROMなどから読み出させて表示部41の画面に表示させて補正することができるようにしても構わない。
次に、上記のように記録紙Pの印刷率に基づきパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じて処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングなどを変更するための制御手順を、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
画像形成装置10の制御部46は、ユーザーによる操作部42のスタートキーの操作に応じて、操作部42はコピー動作及びステイプル処理の実行指示の入力を受け付けたとき、当該実行指示に従って、ステイプル部27によるステイプル処理を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。
後処理装置20の駆動制御部55は、ステイプル処理を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、ローラー駆動部51を停止させて、各排出ローラー23A、23Bを停止状態とし、フレーム駆動部52を制御して、図4(A)に示すようにフレーム31を軸33周りに図4(A)で時計回り方向に回転させる(S101)。これにより、上側の排出ローラー23Aを下側の排出ローラー23Bから離間させる。
画像形成装置10の制御部46は、画像読取部11により原稿Mの画像を読取らせて、原稿Mの画像を画像形成部12により記録紙Pに形成させ、この記録紙Pを上記のようなスイッチバック搬送によりフェイスダウンで後処理装置20に搬送させる。このとき、制御部46は、原稿Mの画像を示す画像データに基づき、例えば、記録紙Pの面積に対するトナー像の面積の比率を算出して、この比率を該記録紙Pの印刷率として取得し、この記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する(S102)。
後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pが搬送されて来て、用紙センサー28の検出出力に基づき当該記録紙Pの後端が用紙センサー28の上を通過したと判定すると、フレーム駆動部52を制御して、図4(B)に示すようにフレーム31を図4(B)で反時計回り方向に回転させて、上側の排出ローラー23Aを下側の排出ローラー23Bに接近させ、記録紙Pを停止状態の各排出ローラー23A、23Bの間に挟み込んだ状態でフレーム31の当該回転を停止させる(S103)。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、記録紙Pの印刷率を、予め設定された印刷率の基準範囲と比較し、記録紙Pの印刷率が当該基準範囲に入っていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力に過不足がないと判定し、一方、記録紙Pの印刷率が基準範囲を超えていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足していると判定し、また記録紙Pの印刷率が基準範囲を下回っていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定する(S104)。
駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力に過不足がないと判定した場合(S104「適確」)、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させた後にステー駆動部53を制御してステー34を図6で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときのパドル26の離間開始のタイミングtを基準タイミングt0(初期設定のタイミングであって、記録紙Pの印刷率が基準範囲にある場合に適用される)に設定して、パドル26が記録紙Pに接触している期間を、基準期間とする(S105)。これにより、記録紙Pを適確な付勢力で搬送して、記録紙Pの端部をステイプル部27の基準面27Aに丁度当接させる。
なお、S105において、駆動制御部55は、(ii)パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させる制御を行った後にパドル26を処理トレイ25から離間させる離間開始のタイミングtを基準タイミングt0に設定する制御に加えて、(i)線速度vを基準線速度v0とする制御、及び、(iii)ステー34を図6で反時計回り方向に回転させる回転角度αを基準の回転角度α0に設定する制御、の両方又は一方を更に行うようにしてもよい。この場合、駆動制御部55は、上記の調整データを参照して、基準線速度v0、基準タイミングt0、及び基準の回転角度α0を設定する。
また、駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合(S104「過剰」)、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させた後にステー駆動部53を制御してステー34を図6で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときのパドル26の離間開始のタイミングtを上記基準タイミングt0よりも上記予め定められた時間だけ早いタイミングに設定する(S106)。すなわち、パドル26が記録紙Pに接触している期間を基準の期間よりも短くする。これにより、記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに強く衝突して損傷することをなくし、また、記録紙Pが跳ね返って記録紙Pの端部が不揃いになることを防止する。
なお、S106において、駆動制御部55は、(ii)パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させる制御を行った後にパドル26を処理トレイ25から離間させる離間開始のタイミングtを基準タイミングt0よりも、予め定められた一定時間だけ早い値に設定する制御に加えて、(i)線速度vを基準線速度v0よりも、予め定められた一定速度だけ低い値に設定する制御、及び、(iii)ステー34を図6で反時計回り方向に回転させる回転角度αを基準の回転角度α0よりも一定角度だけ小さい値に設定する制御、の両方又は一方を更に行うようにしてもよい。この場合、駆動制御部55は、上記の調整データを参照して、これら線速度v、タイミングt、及び回転角度αの各値を設定する。
また、駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合に(S104「不足」)、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させた後にステー駆動部53を制御してステー34を図6で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときのパドル26の離間開始のタイミングtを通常のタイミングt0よりも上記予め定められた時間だけ遅いタイミングに設定する(S107)。すなわち、パドル26が記録紙Pに接触している期間を通常の期間よりも長くする。これにより、記録紙Pの端部をステイプル部27の基準面27Aに確実に到達させ、記録紙Pの端部が不揃いになることを防止する。
この結果、記録紙Pの印刷率にかかわらず、すなわち、記録紙Pの面に生じる摩擦力の大小にかかわらず、図6に示すように記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに当接して、記録紙Pの端部が揃えることが可能になる。
画像形成装置10の制御部46は、画像読取部11による各原稿Mの画像の読取、及び各原稿Mの画像が形成されたそれぞれの記録紙Pの搬送が終了したか否かを判定し(S108)、終了していないと判定すると(S108「No」)、画像読取部11による次の原稿Mの画像の読取りを行って、原稿Mの画像が形成された次の記録紙Pを搬送すると共に、当該次の記録紙Pの印刷率を算出して取得し、当該次の記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する(S102)。以降、上記と同様にして、当該次の記録紙Pに対して、上記S102~S108の処理を行う。S102~S108の処理は、画像形成装置10の制御部46が、各原稿Mの画像が形成されたそれぞれの記録紙Pの搬送が終了したと判定するまで(S108「Yes」)、繰り返される。
これにより、図7(A)に示すように複数の記録紙Pが処理トレイ25上に積載されて、各記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに当接して揃えられる。
そして、画像形成装置10の制御部46は、各原稿Mの画像が形成されたそれぞれの記録紙Pの搬送が終了したと判定したとき(S108「Yes」)、記録紙Pの搬送終了を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。
後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの搬送終了を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、ステイプル部27を制御してステイブル処理を実行させ(S109)、処理トレイ25上の各記録紙Pの端部を綴じて各記録紙Pを束ねる。
続いて、駆動制御部55は、フレーム駆動部52を制御して、図7(B)に示すようにフレーム31を図7(B)で反時計回り方向に回転させて、上側の排出ローラー23Aを、記録紙Pの束を介して下側の排出ローラー23Bに押圧させ、更にローラー駆動部51を制御して、上側の排出ローラー23Aを図7(B)で時計回り方向に回転させ、各排出ローラー23A、23Bにより各記録紙Pの束を排出トレイ24へと搬送させて排出させる(S110)。
このように第1実施形態では、インクジェット方式によるインクを用いた記録紙Pへの画像形成においては、記録紙Pに対する印刷率が大きくなる程、記録紙Pの面に付着するインクが多くなって、記録紙Pの面に生じる摩擦力が大きくなることに基づいて、記録紙Pの印刷率に基づきパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じて処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを、各記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに丁度当接して揃う値に変更する。
<第2実施形態>
図11は、本発明にかかる第2実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置及び後処理装置を示す断面図である。尚、図11において、図1と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付している。
第2実施形態の画像形成システムSyは、原稿の画像を読取って記録紙に形成する画像形成装置10と、記録紙を画像形成装置10から受け取って、記録紙に対して後処理を施す後処理装置20とを備えている。
画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12Aとを備えている。画像読取部11では、複数の原稿Mを原稿トレイ1から順次引き出して搬送しつつ、各原稿Mの画像を撮像素子により読取り、各原稿Mを排出トレイ2に順次排出して重ねる。各原稿Mの画像毎に、撮像素子のアナログ出力がデジタル信号に変換されて、原稿Mの画像を示す画像データが生成される。
画像形成部12Aは、複数の原稿Mの画像を示すそれぞれの画像データを逐次入力する度に、画像データによって示される原稿Mの画像を、電子写真方式によりトナーを含む現像剤を用いて記録紙Pに形成する。画像形成部12Aは、マゼンタ用の画像形成ユニット63M、シアン用の画像形成ユニット63C、イエロー用の画像形成ユニット63Y、及びブラック用の画像形成ユニット63Bkを備えている。各画像形成ユニット63M、63C、63Y、及び63Bkのいずれにおいても、感光体ドラム64の表面を均一帯電させ、感光体ドラム64の表面を露光して、感光体ドラム64の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム64の表面の静電潜像をトナー像に現像して、感光体ドラム64の表面のトナー像を、中間転写ベルト62に転写する。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト62上に形成される。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト62と2次転写ローラー66の間のニップ域Nにおいて給紙部14から第1搬送路68を通じて搬送されてきた記録紙Pに2次転写される。
画像形成部12Aにより各原稿Mの画像がそれぞれの記録紙Pに形成された後、各記録紙Pが定着部65で逐次加熱及び加圧されて、各記録紙P上のそれぞれのトナー像が熱圧着により定着される。更に、各記録紙Pは、搬送ローラー61を通じて後処理装置20へと搬送される。この場合、各記録紙Pは、原稿の画像が形成された面が上向きの状態で、つまりフェイスアップで後処理装置20へと搬送される。
また、記録紙Pを、原稿の画像が形成された面が下向きの状態で、つまりフェイスダウンで後処理装置20へと搬送する場合、記録紙Pを排出トレイ69手前の排出ローラー67へと搬送し、排出ローラー67を一旦停止させてから逆回転させるというスイッチバック搬送を行い、記録紙Pを搬送ローラー61から第2搬送路71を通じて第1搬送路68に戻して、記録紙Pの表裏を反転させ、この記録紙Pを、搬送ローラー61を通じて後処理装置20へと搬送させる。
また、記録紙Pの裏面にも原稿Mの画像を記録する場合、上記スイッチバック搬送を行った後、記録紙Pを搬送ローラー61から第2搬送路71を通じて第1搬送路68のニップ部Nに戻して、記録紙Pの表裏を反転させ、画像形成部12Aにより記録紙Pの裏面に原稿Mの画像を形成させ、記録紙Pを、搬送ローラー61を通じて後処理装置20へと搬送させる。
一方、後処理装置20の機構に係る構成は、第1実施形態において図2を参照して述べた通りであり、画像形成装置10から搬送されて来た記録紙Pを、2組の搬送ローラー21、22により搬送して各排出ローラー23A、23Bを通じて排出トレイ24に排出するか、又は図4乃至図7に示すように画像形成装置10から搬送されて来た記録紙Pを処理トレイ25に受けて、処理トレイ25上に積載された複数の記録紙Pの端部をステイプル部27により綴じ、この綴じられた記録紙Pの束を処理トレイ25から各排出ローラー23A、23Bを通じて排出トレイ24に排出する。
次に、第2実施形態における画像形成装置10及び後処理装置20の制御に係る構成は、図3に示す第1実施形態と概ね同じである。ただし、第2実施形態における画像形成装置10は、インクジェット方式ではなく、電子写真方式の画像形成部12Aを適用している点で第1実施形態とは異なる。第2実施形態における画像形成装置10の制御部46は、電子写真方式の画像形成部12Aを制御して、上記のような手順で原稿Mの画像を画像形成部12Aにより記録紙Pに形成させる。
また、第2実施形態において、画像形成装置10の制御部46は、第1実施形態と同様に、画像読取部11、画像形成部12A、表示部41、操作部42、タッチパネル43、記憶部44、及びインターフェイス47などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
また、第2実施形態において、画像形成装置10の制御部46と後処理装置20の駆動制御部55は、それぞれのインターフェイス47、56を通じて、データ又は信号を互いに送受信する。画像形成装置10の制御部46は、後処理装置20による後処理を示す制御信号を後処理装置20の駆動制御部55に出力し、後処理装置20の駆動制御部55がその制御信号に応じてステイプル部27及び各駆動部51~54を駆動制御する。
ここで、上記画像形成部12Aは、電子写真方式によりトナーを含む現像剤を用いて記録紙Pに形成する。この現像剤には、ワックスが混合されているため、記録紙Pに対する印刷率が大きくなる程、記録紙Pの面にトナーと共に付着するワックスが多くなって、記録紙Pの面が平滑化して、記録紙Pの面に生じる摩擦力(又は抵抗力)が小さくなる。これに対して第1実施形態では、インクジェット方式によりインクを用いて画像を記録紙Pに形成する画像形成部12が適用されていることから、記録紙Pに対する印刷率が大きくなる程、記録紙Pの面に生じる摩擦力(又は抵抗力)が大きくなる。従って、第2実施形態では、記録紙Pに対する印刷率と記録紙Pの面に生じる摩擦力(又は抵抗力)との対応関係が第1実施形態とは逆になる。
また、記録紙Pがフェイスダウンで画像形成装置10から後処理装置20へと搬送されるものとすると、記録紙Pの画像が形成された下向きの面が、処理トレイ25又は処理トレイ25上の別の記録紙Pに重なる。
このため、記録紙Pに対する印刷率が大きく、記録紙Pの面に生じる摩擦力が小さくなったときには、パドル26により記録紙Pが過剰に付勢されて移動し、記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに衝突して損傷し、或いは、記録紙Pの端部が不揃いなる。逆に、記録紙Pに対する印刷率が小さく、記録紙Pの面に生じる摩擦力が大きくなったときには、パドル26により記録紙Pが十分な付勢では移動されず、記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに到達せず、記録紙Pの端部が不揃いになることがある。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、画像形成装置10の制御部46は、記録紙P毎に、記録紙Pの印刷率を算出し、この印刷率を示す制御信号を、各インターフェイス47、56を通じて後処理装置20の駆動制御部55に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、その制御信号によって示される印刷率に基づきパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じてステー駆動部53、パドル駆動部54を制御して、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置p、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを変更する。
例えば、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させた後にステー駆動部53を制御してステー34を図8で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときのパドル26の離間開始のタイミングtを基準のタイミングt0よりも予め定められた時間早くして、パドル26が記録紙Pに接触している期間を短くし、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、パドル26により記録紙Pを基準面27A側に移動させた後にステー駆動部53を制御してステー34を図8で時計回り方向に回転させてパドル26を処理トレイ25から離間させるときのパドル26の離間開始のタイミングtを基準のタイミングt0よりも予め定められた時間遅くして、パドル26が記録紙Pに接触している期間を長くし、パドル26による記録紙Pの付勢力を大きくする。
上記パドル26の離間開始のタイミングtの制御に加えて、更に、後処理装置20の駆動制御部55は、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pの変更制御を行うようにしてもよい。後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、ステー駆動部53を制御して、ステー34を図9(B)で反時計回り方向に回転させるときに、図9(B)に示すようにステー34の反時計回り方向への回転角度αを予め定められた値だけ小さく設定し、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを基準接近位置p0よりも離して、記録紙Pに対するパドル26の押圧力を小さくし、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする制御を行うようにしてもよい。
また、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、ステー駆動部53を制御して、ステー34を図9(A)で反時計回り方向に回転させるときに、図9(A)に示すようにステー34の図9(A)で反時計回り方向への回転角度αを予め定められた値だけ大きく設定し、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを基準接近位置p0よりも近くにして、記録紙Pに対するパドル26の押圧力を大きくし、パドル26による記録紙Pの付勢力を大きくする制御を行うようにしてもよい。
更に、上記パドル26の離間開始のタイミングtの制御に加えて、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定した場合、パドル駆動部54を制御して、パドル26の図8で反時計回り方向への回転速度を予め定められた値だけ低くして、図8に示すような記録紙Pに接触するパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを遅くし、パドル26による記録紙Pの付勢力を小さくする制御を行うようにしてもよい。
また、上記パドル26の離間開始のタイミングtの制御に加えて、後処理装置20の駆動制御部55は、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定した場合、パドル駆動部54を制御して、パドル26の反時計回り方向への回転速度を予め定められた値だけ高くして、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを速くし、パドル26による記録紙Pの付勢力を大きくする制御を行うようにしてもよい。
これにより、第1実施形態と同様に、記録紙Pの端部の損傷、記録紙Pの跳ね返り、記録紙Pの端部の不揃いになどを防止し、各記録紙Pの端部をステイプル部27の基準面27Aに丁度当接させて揃える。
なお、この場合も、第1実施形態と同様に、記録紙Pの印刷率と、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、パドル26の離間開始のタイミングt、及びパドル26の接近位置pの組み合わせとの最適な対応関係となる各値は、実験などで経験的に測定して求める。当該関係となる各値を示す調整データは、後処理装置20の駆動制御部55に内蔵のROMなどに予め記憶させる。駆動制御部55は、当該ROMなどに記憶されている当該調整データを参照し、記録紙Pの印刷率に対応する、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、及び処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを適宜変更する。
また、サービスマン又はユーザーが、そのデータを上記ROMなどから読み出させて表示部41の画面に表示させて補正することができるようにしても構わない。
次に、第2実施形態において、上記のように記録紙Pの印刷率に基づきパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じて処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングなどを変更するための制御手順を説明する。
第2実施形態におけるその制御手順は、図10に示すフローチャートと概ね同様であるが、S104での記録紙Pの印刷率に基づくパドル26による付勢力の過不足の判定が異なる。
上記のように第2実施形態では、記録紙Pに対する印刷率と記録紙Pの面に生じる摩擦力との対応関係が第1実施形態とは逆になる。
このため、第2実施形態のS104においては、後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、記録紙Pの印刷率を予め設定された印刷率の基準範囲と比較し、記録紙Pの印刷率が基準範囲に入っていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力に過不足がないと判定するが、記録紙Pの印刷率が基準範囲を超えていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰であると判定し、記録紙Pの印刷率が基準範囲を下回っていれば、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足すると判定する。この判定結果に応じてS105、S106、S107のいずれかが行われる。
そして、S101~S108が繰り返されて、複数の記録紙Pが処理トレイ25に積載され、各記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに当接して揃えられ、駆動制御部55は、各原稿Mの画像が形成されたそれぞれの記録紙Pの搬送が終了すると(S108「Yes」)、ステイプル部27によりステイプル処理を実行させて(S109)、処理トレイ25上の各記録紙Pの端部を綴じて各記録紙Pを束ね、この後、各排出ローラー23A、23Bにより各記録紙Pの束を処理トレイ25から排出トレイ24へと搬送させて排出する(S110)。
<変形例>
上記各実施形態では、後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率を予め設定された基準範囲と比較して、パドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じてパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pをそれぞれ3段階で変更しているが、駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率に応じて更に複数段階に、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更してもよい。この場合、後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率を示す制御信号を画像形成装置10から受け取ると、この記録紙Pの印刷率に応じて、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを複数段階に変更する。
また、上記各実施形態では、記録紙Pをフェイスダウンで画像形成装置10から後処理装置20へと搬送しているが、記録紙Pをフェイスアップで搬送してもよい。この場合、各記録紙Pは、記録紙Pの画像形成されていない下面が、1つ前の別の記録紙Pの画像形成されている上面に重なり、これら各面の間で摩擦力が生じる。このため、記録紙Pの下面に生じる摩擦力は、1つ前の別の記録紙Pの上面の印刷率に応じて変わり、1つ前の別の記録紙Pの上面の印刷率に応じてパドル26による記録紙Pの適確な付勢力が変化する。そこで、画像形成装置10の制御部46は、原稿Mの画像が記録紙Pに形成される度に、記録紙Pの印刷率を算出し、記録紙Pを後処理装置20へと搬送すると共に、1つ前の別の記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、画像形成装置10から搬送されて来たその記録紙Pを処理トレイ25に受けると共に、1つ前の別の記録紙Pの印刷率を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、1つ前の別の記録紙Pの印刷率に応じてパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更する。これにより、記録紙Pの端部の損傷、記録紙Pの跳ね返り、記録紙Pの端部の不揃いなどが防止され、各記録紙Pの端部がステイプル部27の基準面27Aに丁度当接されて揃えられる。
また、用紙状態として、上述した記録紙Pの印刷率だけではなく、印刷率と共に、或いは、印刷率に代えて、記録紙Pのサイズ及び記録紙Pの種類の一方又は両方に応じてパドル26による記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じてパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更してもよい。
記録紙Pのサイズについては、そのサイズが基準サイズよりも小さくなる程、記録紙Pが軽くなって、記録紙Pが移動する際の摩擦力が小さくなり、パドル26による記録紙Pの付勢力が過剰になりやすいので、駆動制御部55は、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを、基準サイズ用の基準線速度v0よりも予め定められた値だけ遅くする、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを、基準サイズ用の基準タイミングt0よりも予め定められた値だけ早くする、或いは、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを、基準サイズ用の基準接近位置p0よりも予め定められた値だけ離す、という制御を行う。
逆に、記録紙Pのサイズが基準サイズよりも大きくなる程、記録紙Pが重くなって、記録紙Pの面に生じる摩擦力が大きくなり、パドル26による記録紙Pの付勢力が不足しやすいので、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度vを基準サイズ用の基準線速度v0よりも予め定められた値だけ速くする、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングtを基準サイズ用の基準タイミングt0よりも予め定められた値だけ遅くする、或いは、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを基準サイズ用の基準接近位置p0よりも予め定められた値だけ近くにする、という制御を行う。
なお、画像形成装置10では、ユーザーがタッチパネル43を通じて表示部41の画面に表示されているGUIを操作して、原稿Mの画像が形成される記録紙Pのサイズの指示を入力し、これを制御部46が受け付ける。画像形成装置10の制御部46は、記録紙Pの印刷率及びその指示されたサイズを示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率及びサイズを示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、記録紙Pの印刷率及びサイズに基づき記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じてパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更する。
また、記録紙Pの種類については、記録紙Pの種類により記録紙Pの面に生じる摩擦力が変わり、パドル26による記録紙Pの適確な付勢力が変化する。画像形成装置10では、ユーザーがタッチパネル43を通じて表示部41の画面に表示されているGUIを操作して、原稿Mの画像が形成される記録紙Pの種類の指示を入力し、これを制御部46が受け付ける。画像形成装置10の制御部46は、記録紙Pの印刷率及びその指示された種類を示す制御信号を、インターフェイス47を通じて後処理装置20に出力する。後処理装置20の駆動制御部55は、記録紙Pの印刷率及び種類を示す制御信号を、インターフェイス56を通じて受け取ると、この記録紙Pの印刷率及び種類に基づき記録紙Pの付勢力の過不足を判定し、この判定結果に応じてパドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを変更する。
尚、記録紙Pの印刷率、及び記録紙Pのサイズ又は種類に基づき、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、パドル26の離間開始のタイミングt、及びパドル26の接近位置pを変更する場合、それらの関係が複雑化する。このため、記録紙Pの印刷率、記録紙Pのサイズ及び種類と、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、パドル26の離間開始のタイミングt、及びパドル26の接近位置pの各値の組み合わせ、すなわち、記録紙Pの端部をステイプル部27の基準面27Aに丁度当接させる(パドル26による記録紙Pの搬送具合が記録紙Pの状態に応じた適切なものとなる)関係となる各値は、実験などで経験的に測定して求める。当該関係となる各値を示す調整データは、後処理装置20の駆動制御部55に内蔵のROMなどに予め記憶させる。駆動制御部55は、当該ROMなどに記憶されている当該調整データを参照し、記録紙Pの印刷率、記録紙Pのサイズ及び種類に対応する、パドル26の弾性ブレード26Bの先端の線速度v、処理トレイ25からのパドル26の離間開始のタイミングt、及び処理トレイ25に対するパドル26の接近位置pを適宜変更する。
また、サービスマン又はユーザーが、そのデータを上記ROMなどから読み出させて表示部41の画面に表示させて補正することができるようにしても構わない。
また、上記各実施形態では、後処理装置20に駆動制御部55を設けているが、駆動制御部55を省略して、制御部46により後処理装置20を直接制御する構成としてもよい。
また、図1乃至図11を用いて説明した上記各実施形態及び変形例の構成及び処理は、本発明の一例に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 画像形成部
12A 画像形成部
20 後処理装置
25 処理トレイ
26 パドル
27 ステイプル部
28 用紙センサー
41 表示部
42 操作部
43 タッチパネル
44 記憶部
46 制御部
47 インターフェイス
51 ローラー駆動部
52 フレーム駆動部
53 ステー駆動部
54 パドル駆動部
55 駆動制御部
56 インターフェイス

Claims (8)

  1. 原稿の画像を用紙に形成する画像形成装置と、前記用紙を前記画像形成装置から受け取って、前記用紙に対して処理を施す後処理装置とを備え、
    前記後処理装置は、
    複数の用紙が積載される処理トレイと、
    前記各用紙を1枚ずつ前記処理トレイに搬送して載せる搬送機構と、
    前記処理トレイの一端側に配置されて、前記処理トレイに積載された前記各用紙の端部に対して処理を施す用紙処理部と、
    回転動作により前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して、前記用紙の端部を、前記用紙の移動を規制する、前記用紙処理部の基準面の方向に移動させるパドルと、
    前記パドルを前記処理トレイに対して接離する方向に移動させると共に、前記パドルを回転させる駆動部と、
    1枚の用紙が前記搬送機構により搬送されて前記処理トレイに載せられる度に、前記駆動部を制御して、前記パドルを前記処理トレイから離間した予め定められた位置から、前記処理トレイに接近する予め定められた位置に移動させると共に、前記パドルを回転させ、前記パドルにより前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して移動させた後に、前記パドルを前記処理トレイから前記処理トレイから離間した前記予め定められた位置に移動させる駆動制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記パドルにより前記用紙を前記用紙処理部の前記基準面の方向に移動させた後に前記パドルを前記処理トレイから離間させるとき、前記用紙の状態に応じて、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更する制御を行う画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置は、インクジェット方式によりインクを用いて原稿の画像を前記用紙に形成する画像形成部と、当該画像形成部を制御する制御部とを備え、
    前記用紙の状態は、前記原稿の画像が形成された前記用紙の印刷率であり、
    前記画像形成装置の前記制御部は、前記後処理装置の前記駆動制御部に対して、前記画像形成部による前記用紙に対する画像形成時の印刷率を出力し、
    前記後処理装置の前記駆動制御部は、前記駆動部を制御して、前記用紙に対する前記印刷率が大きくなる程、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを遅くする制御を行う請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記用紙の状態は、前記用紙のサイズであり、
    前記画像形成装置の前記制御部は、前記後処理装置の前記駆動制御部に対して、前記画像形成部による画像形成時の前記用紙のサイズを出力し、
    前記後処理装置の前記駆動制御部は、前記駆動部を制御して、前記用紙のサイズが小さくなる程、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを早くする制御を行う請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は、電子写真方式によりトナー及びワックスを含む現像剤を用いて原稿の画像を前記用紙に形成する画像形成部と、当該画像形成部を制御する制御部とを備え、
    前記用紙の状態は、前記原稿の画像が形成された前記用紙の印刷率であり、
    前記画像形成装置の前記制御部は、前記後処理装置の前記駆動制御部に対して、前記画像形成部による前記用紙に対する画像形成時の印刷率を出力し、
    前記後処理装置の前記駆動制御部は、前記駆動部を制御して、前記用紙に対する前記印刷率が大きくなる程、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを早くする制御を行う請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 前記後処理装置の前記駆動制御部は、前記駆動部を制御して、前記用紙の状態に応じて前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更すると共に、前記用紙の状態に応じて、前記パドルの回転速度を変更する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成システム。
  6. 前記後処理装置の前記駆動制御部は、前記駆動部を制御して、前記用紙の状態に応じて前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更すると共に、前記用紙の状態に応じて、前記処理トレイに対する前記パドルの接近位置を変更する制御を行う請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成システム。
  7. ユーザーにより操作される操作部を備え、
    前記制御部は、ユーザーによる前記操作部の操作で入力される値に従って、前記用紙の状態に応じて前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更する制御を行う請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成システム。
  8. 複数の用紙が積載される処理トレイと、
    前記各用紙を1枚ずつ前記処理トレイに搬送して載せる搬送機構と、
    前記処理トレイの一端側に配置されて、前記処理トレイに積載された前記各用紙の端部に対して処理を施す用紙処理部と、
    回転動作により前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して、前記用紙の端部を、前記用紙の移動を規制する、前記用紙処理部の基準面の方向に移動させるパドルと、
    前記パドルを前記処理トレイに対して接離する方向に移動させると共に、前記パドルを回転させる駆動部と、
    1枚の用紙が前記搬送機構により搬送されて前記処理トレイに載せられる度に、前記駆動部を制御して、前記パドルを前記処理トレイから離間した予め定められた位置から、前記処理トレイに接近する予め定められた位置に移動させると共に、前記パドルを回転させ、前記パドルにより前記用紙を前記処理トレイ上で前記用紙処理部へと付勢して移動させた後に、前記パドルを前記処理トレイから、前記離間した予め定められた位置に移動させる駆動制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記パドルにより前記用紙を前記用紙処理部の前記基準面の方向に移動させた後に前記パドルを前記処理トレイから離間させるとき、前記用紙の状態に応じて、前記処理トレイからの前記パドルの離間開始のタイミングを変更する制御を行う後処理装置。
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