JP2023102307A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを確認するための作業負荷を従来よりも低減可能とする。【解決手段】エンジニアリング装置20(情報処理装置)は、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更可能なコマンドであって、優先順位が付されているコマンドについて、ユーザから任意の優先順位の指定を受け付ける順位指定受付部201と、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する抽出部202と、抽出部202により抽出されたオブジェクト情報を一覧表示する表示制御部203とを備えた。【選択図】図2
Description
本開示は、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されているデータを画面に表示する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
従来、機器の監視又は制御を行う複数のデバイスに対する設定データを作成するエンジニアリング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。エンジニアリング装置は、デバイス毎に設定データを作成し、作成した設定データを各デバイスにダウンロード(受信)させることで、施設監視システムを構築する。各デバイスは、エンジニアリング装置からダウンロードした設定データに基づいて動作し、自機以外の他のデバイス、又は、施設内に設置された1つ以上の機器を監視又は制御する。一般的に、この設定データには多数の設定項目が含まれている。
例えば、施設監視システムは、プライマリデバイスと、プライマリデバイスの配下に接続されるセカンダリデバイスと、セカンダリデバイスの配下に接続される機器とを含んで構成される。プライマリデバイスは、エンジニアリング装置からダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下のセカンダリデバイスを監視又は制御する。また、セカンダリデバイスは、エンジニアリング装置からダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下の機器を監視又は制御する。
施設監視システムを構築する場合、エンジニアリング装置は、エンジニアリングモードとして動作し、例えば設定画面を表示装置に表示させる。設定画面は、設定データの作成及び確認を行うための画面であり、当該設定データを示す項目(セル)を有する。そして、管理者等は、設定画面を用いて設定データの作成等を行うことでエンジニアリング作業を行う。そして、エンジニアリング装置は、管理者等によるエンジニアリング作業で得られた設定データをまとめたデータを、エンジニアリングデータとして1つの保持部(データベース)に保持している。
また、エンジニアリング装置は、コネクトモードとして動作する場合もある。コネクトモードとして動作する場合、エンジニアリング装置は、デバイスに直接接続し、接続先のデバイスに対して例えば設定データの書き込みを行う。また、エンジニアリング装置は、コネクトモードとして動作する場合、当該接続先のデバイスから、当該デバイスに既に設定されている設定データ(以下、「設定済みデータ」ともいう。)を取得する場合もある。エンジニアリング装置は、このように、接続先のデバイスから設定済みデータを取得し、取得した設定済みデータを表示装置に表示させる。これにより、管理者等は、設定済みデータの詳細を確認することができる。
ところで、設定済みデータに含まれる設定項目の一つとして、I/Oオブジェクトがある。また、このI/Oオブジェクトに関連する仕組みとして、コマンド及びサービス外といった仕組みがある。
コマンドは、I/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更するために発行される指令である。例えば、あるプライマリデバイスからあるセカンダリデバイスに対して、所定のI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更するためのコマンドが発行される。このコマンドを受信したセカンダリデバイスは、コマンドの内容に従って、該当のI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更する。そして、この設定値の設定又は変更により、セカンダリデバイスの配下の機器が制御(例えば起動又は停止)される。
また、サービス外とは、I/Oオブジェクトの状態が、デバイスの配下に接続された機器の制御に関係しない状態とされたことをいう。つまり、サービス外とされたI/Oオブジェクト(以下、「サービス外オブジェクト」ともいう。)は、制御対象の機器との接続が論理的に切り離された状態とされている。そのため、サービス外オブジェクトは、その設定値がコマンドにより設定又は変更されたとしても、デバイス配下の機器の稼働状態には影響しない。
このような仕組みは、例えばセカンダリデバイスの配下に接続される予定の機器が接続される前の段階において、当該機器の制御に関与するI/Oオブジェクトをサービス外とし、当該セカンダリデバイスの内部のみで設定値の確認を行うような場合に用いられる。なお、サービス外オブジェクトの設定値も、通常の(サービス外とされていない)I/Oオブジェクトの設定値と同様に、コマンドにより設定又は変更が可能である。また、サービス外オブジェクトの設定値は、当該機器の動作を監視する後述の監視装置からも確認可能である。
また、コマンドには優先順位が設定されている。優先順位は、例えば等級という単位で表現される。一般的に、同一のI/Oオブジェクトに対しては、複数のコマンドが発行される場合があるが、その場合は、優先順位が上位のコマンドにより、設定値が設定又は変更される。
なお、以下では、説明を簡単にするため、コマンドによりI/Oオブジェクトの設定値が設定又は変更されることを「コマンドが有効である」という。つまり、同一のI/Oオブジェクトに対して複数のコマンドが発行された場合、優先順位が上位のコマンドが有効となる。なお、例えば上位のコマンドが管理者等により解除された場合は、当該解除されたコマンドの次に上位のコマンドが有効となる。
また、コマンドの優先順位は、予め管理者等により設定されている。例えば、コマンドのうち、例えば火災時及び停電時等の制御を行うためのコマンドのような緊急度の高いコマンドについては、他のコマンドよりも優先されるように優先順位が比較的高めに設定されている。一方、コマンドのうち、例えば一般的な制御を行うための一般操作に該当するコマンド(以下、「一般操作コマンド」ともいう。)については優先順位が最も低く設定されている。
ところで、コマンドの優先順位は、その体系が必ずしも統一されておらず、例えば現場によって体系が異なる場合がある。例えば、現場Aでは、優先順位の体系が1~16等級までのコマンドが使用され、現場Bでは、優先順位の体系が1~8等級までのコマンドが使用される場合がある。等級の数が多いほど、優先順位をより厳密に設定することができる。なお、優先順位の体系が1~16等級である場合、1等級が最も優先順位が高く、16等級が最も優先順位が低い。また、優先順位の体系が1~8等級である場合、1等級が最も優先順位が高く、8等級が最も優先順位が低い。
この場合、例えば現場Aでは、上述した一般操作コマンドの優先順位は、最下位の16等級に設定される場合がある。一方、現場Bでは、上述した一般操作コマンドの優先順位は、最下位の8等級に設定される場合がある。つまり、現場によっては、同じ一般操作コマンドであっても、優先順位が16等級であったり8等級であったりする場合がある。
この場合、例えば現場Aで使用されるデバイスから見ると、このデバイスに対しては、現場Bで使用されているデバイスから、優先順位が8等級に設定された一般操作コマンドが発行される場合がある。この場合、この一般操作コマンドを受信した現場Aのデバイスでは、受信した一般操作コマンドを、現場Aで想定している一般操作コマンドの優先順位(16等級)よりも高い順位(8等級)で処理することになる。その結果、このデバイスでは、受信した一般操作コマンドが有効となり、本来想定している動作とは異なる動作をしてしまう場合がある。また、このように、優先順位が8等級に設定された一般操作コマンドを受信したデバイスは、1台とは限らず、現場Aに複数存在する可能性もある。
そこで、管理者等は、このような想定外の動作の原因を確認するため、エンジニアリング装置のコネクトモードを用いて、現場Aで使用されている各デバイスに設定されているI/Oオブジェクトを示す情報(以下、「オブジェクト情報」ともいう。)を表示装置に表示させ、この情報に基づいて、各I/Oオブジェクトに対して有効となっているコマンド、及びその優先順位を確認する。
また、このとき管理者等は、例えば優先順位が8等級に設定された一般操作コマンドが有効となっているI/Oオブジェクトが存在するかを確認するため、確認したいコマンドの優先順位(例えば8等級)を指定し、当該指定した優先順位のコマンドが有効となっているオブジェクト情報のみを抽出して確認したい場合がある。
しかしながら、従来のエンジニアリング装置では、管理者等が確認したいコマンドの優先順位の指定を受け付け、当該指定された優先順位のコマンドが有効となっているオブジェクト情報のみを、複数のデバイスから一括して抽出することができない。そのため、管理者等は、エンジニアリング装置を例えば現場Aで使用されている各デバイスに順次接続し、各デバイスから取得した設定済みデータを所定の画面に表示させて、設定済みデータに含まれるオブジェクト情報を逐一確認しなければならない。
例えば、管理者等は、図10に示すような、現場Aで使用されているあるデバイスについて、設定データを表示するための画面(以下、「設定データ表示画面」ともいう。)を表示装置に表示させる。そして、管理者等は、この画面から、I/Oオブジェクトを示す情報を探し出し、この情報から、I/Oオブジェクトに対して有効となっているコマンド、及び当該コマンドの優先順位を確認する。なお、図10の例では、I/Oオブジェクトに対して有効となっているコマンドはカレントコマンダ欄1001に表示されており、当該コマンドの優先順位はカレントコマンドプライオリティ欄1002に表示されている。
このように、従来は、特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを確認するには非常に手間がかかっており、改善が求められていた。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを確認するための作業負荷を従来よりも低減可能な情報処理装置を提供することを目的としている。
本開示に係る情報処理装置は、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更可能なコマンドであって、優先順位が付されているコマンドについて、ユーザから任意の優先順位の指定を受け付ける順位指定受付部と、順位指定受付部により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する抽出部と、抽出部により抽出されたオブジェクト情報を一覧表示する表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、上記のように構成したので、特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを確認するための作業負荷を従来よりも低減可能となる。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る施設監視システム1の構成例を示す図である。
施設監視システム1は、図1に示すように、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を備えている。監視装置10、エンジニアリング装置20、統合コントローラ30、プライマリデバイス40、及びセカンダリデバイス50は、スイッチングハブ25及びネットワークNWを介して通信可能に接続される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る施設監視システム1の構成例を示す図である。
施設監視システム1は、図1に示すように、監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を備えている。監視装置10、エンジニアリング装置20、統合コントローラ30、プライマリデバイス40、及びセカンダリデバイス50は、スイッチングハブ25及びネットワークNWを介して通信可能に接続される。
なお、図1では施設監視システム1に監視装置10、エンジニアリング装置20、スイッチングハブ25、統合コントローラ30、及びプライマリデバイス40がそれぞれ1台、セカンダリデバイス50が3台備えられているが、各装置の台数はこれに限られない。また、セカンダリデバイス50には、制御又は監視の対象となる機器が接続されているが、図1ではこの機器の表示を省略している。
監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を介して、セカンダリデバイス50に接続された機器の動作を監視する。具体的には、監視装置10は、所定の間隔で、又は管理者等の指示に応じて、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50に対し、機器の動作を監視するために必要なデータの取得要求を送信する。そして、監視装置10は、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて監視用の画面を構成し、当該構成した画面を後述する表示装置60に表示させる。
なお、監視装置10は、上記データの取得要求を統合コントローラ30にも送信し、統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50から取得したデータに基づいて上記監視用の画面を構成してもよい。
エンジニアリング装置20は、上述した設定データの作成を含むエンジニアリング処理を行い、施設監視システム1を構築する。設定データは、例えば、統合コントローラ30がプライマリデバイス40の状態を監視するための統合コントローラ30用の設定データ、プライマリデバイス40が配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御するためのプライマリデバイス40用の設定データ、及び、セカンダリデバイス50が配下の機器を監視又は制御するためのセカンダリデバイス50用の設定データである。また、エンジニアリング装置20は、統合コントローラ30用の設定データ、プライマリデバイス40用の設定データ、及びセカンダリデバイス50用の設定データをまとめたデータを、エンジニアリングデータとして後述する保持部205に保持する。
また、エンジニアリング装置20は、管理者等により指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を一覧表示する機能(情報処理装置の機能)も有している。エンジニアリング装置20は、この機能により、管理者等による指定が受け付けられた際に当該指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を表示装置60に一覧表示する。このエンジニアリング装置20が有する情報処理装置の機能については後述する。
統合コントローラ30は、エンジニアリング装置20が保持するエンジニアリングデータのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、プライマリデバイス40の状態を監視する。統合コントローラ30とプライマリデバイス40は、スイッチングハブ25を介してエンジニアリング装置20に接続されており、ネットワークNWの同じ階層に設置されている。
プライマリデバイス40は、エンジニアリング装置20が保持するエンジニアリングデータのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下のセカンダリデバイス50を監視又は制御する。
セカンダリデバイス50は、エンジニアリング装置20が保持するエンジニアリングデータのうち、自機に対応する設定データをエンジニアリング装置20からダウンロードし、当該ダウンロードした設定データに基づいて動作することで、配下の機器を監視又は制御する。機器は、施設内に設置されており、例えば、センサ、温度計、モータ、ダンパ又は電力計で構成される。
次に、エンジニアリング装置20の構成例について、図2を参照しながら説明する。以下では、エンジニアリング装置20が有する構成のうち、管理者等により指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を一覧表示する構成(情報処理装置の構成)についてのみ説明を行う。
エンジニアリング装置は、図2に示すように、順位指定受付部201、抽出部202、表示制御部203、表示指示受付部204、及び保持部205を備えている。
保持部205は、1つ以上の設定データを保持する。設定データは、エンジニアリング装置20と通信可能に接続されたデバイス(統合コントローラ30、プライマリデバイス40、及びセカンダリデバイス50)を設定対象とするデータである。設定データには、複数の設定項目が含まれている。なお、保持部205が保持する設定データが複数である場合、保持部205は、それらの設定データが1つにまとめられたデータをエンジニアリングデータとして保持する。
順位指定受付部201は、自機と通信可能に接続されたデバイス(例えばセカンダリデバイス50)に設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を変更可能なコマンドであって、予め所定の優先順位が付されているコマンドについて、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付ける。
抽出部202は、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイス(例えば複数のセカンダリデバイス50)に設定されている設定データから抽出する。
なお、上記複数のデバイスは、I/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更したコマンドの優先順位を示す情報を設定済みデータ内に保持している。そこで、抽出部202は、オブジェクト情報として、当該コマンドの優先順位を示す情報をさらに含むオブジェクト情報を、上記複数のデバイスに設定されている設定データ(設定済みデータ)から抽出してもよい。
また、上記複数のデバイスは、自機に対してコマンドを発行した他のデバイス(発行元のデバイス)を示す情報を設定済みデータ内に保持している。そこで、抽出部202は、オブジェクト情報として、当該指定された優先順位が付されたコマンドの発行元のデバイスを示す情報をさらに含むオブジェクト情報を、上記複数のデバイスに設定されている設定データ(設定済みデータ)から抽出してもよい。
表示制御部203は、抽出部202により抽出されたオブジェクト情報を表示装置60に一覧表示する。
なお、抽出部202は、上記抽出したオブジェクト情報の件数をカウントしておき、表示制御部203は、抽出部202によりカウントされたオブジェクト情報の件数を表示装置60に表示してもよい。
表示指示受付部204は、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトのうち、当該デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているI/Oオブジェクトを示すサービス外オブジェクトの一覧を表示する旨の指示を管理者等から受け付ける。
抽出部202は、表示指示受付部204により指示が受け付けられた際に、デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているサービス外オブジェクトを示すサービス外オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データ(設定済みデータ)から抽出してもよい。
表示制御部203は、抽出部202により抽出されたサービス外オブジェクト情報を表示装置60に一覧表示してもよい。
なお、抽出部202は、上記抽出したサービス外オブジェクト情報の件数をカウントしておき、表示制御部203は、抽出部202によりカウントされたサービス外オブジェクト情報の件数を表示装置60に表示してもよい。
なお、エンジニアリング装置20は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
また、保持部205は、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disc)又はメモリ等によって構成される。
また上記では、エンジニアリング装置20が表示指示受付部204を備える例を説明した。しかしながら、表示指示受付部204は必須の構成ではなく、省略されていてもよい。また、上記では、保持部205がエンジニアリング装置20の内部に設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、保持部205はエンジニアリング装置20の外部に設けられていてもよい。
次に、図1,2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20の動作例について、図3を参照しながら説明する。
なお、ここでは説明を分かり易くするため、保持部205は1つ以上の設定データを保持しているものとする。また、保持部205が保持する設定データには、複数の設定項目が含まれているものとし、当該複数の設定項目には、当該設定データの設定対象となるデバイスに関する情報(デバイス情報)、及び、I/Oオブジェクトを示す情報(オブジェクト情報)が含まれているものとする。
また、保持部205に保持されている上記設定データは、デバイス(統合コントローラ30、プライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50)によってダウンロードされ、当該デバイスに設定されているものとする。なお、ここでは、デバイスに設定されている設定データを特に「設定済みデータ」という。
また、設定済みデータに含まれるオブジェクト情報には、当該オブジェクト情報が示すI/Oオブジェクトに対して有効となっているコマンド、当該コマンドの優先順位を示す情報、及び当該コマンドの発行元のデバイスを示す情報が含まれているものとする。なお、「I/Oオブジェクトに対して有効となっているコマンド」とは、I/Oオブジェクトの設定値を現在の設定値に設定又は変更させたコマンドをいう。
図3に示すように、まず、表示制御部203は、管理者等による指示に応じて、コマンドの状況を確認するための画面(以下、「コマンド状況確認画面」ともいう。)を表示装置60に表示する(ステップST301)。
具体的には、まず管理者等は、設定データを表示するための画面(設定データ表示画面)を表示装置60に表示させる。例えば、設定データ表示画面は、図4に示すように、ツリーペイン401と、コンテンツペイン402と、操作ペイン403とを含んで構成される。
ツリーペイン401は、上記複数のデバイスに関する情報(デバイス情報)をツリー形式で表示した領域である。各デバイス情報の配下には、ノードが表示されている。ノードは、各デバイスに設定される設定データをカテゴリ毎に分類した際の各カテゴリを示している。
コンテンツペイン402は、管理者等により選択されたデバイス又はノードに対応する設定データが表示される領域である。初期状態では、コンテンツペイン402には何も表示されていない。
操作ペイン403は、コンテンツペイン402に表示された設定データに対する操作を行うためのアイコン等が表示された領域である。
そして、管理者等は、この設定データ表示画面の上部に表示されたメニューバーから、上述のコマンド状況確認画面を呼び出すためのメニューを選択する。
表示制御部203は、管理者等によりコマンド状況確認画面を呼び出すためのメニューが選択されると、この選択に応じて、コマンド状況確認画面を表示装置60に表示する。
コマンド状況確認画面の一例を図5に示す。図5に示すコマンド状況確認画面501は、コマンドの状況を確認するための画面である。ここでは、コマンド状況確認画面501は、コンテンツペイン402に表示される。
コマンド状況確認画面501は、例えば図5に示すように、主に確認項目指定領域5011と、オブジェクト情報表示領域5012とを含んで構成されている。
確認項目指定領域5011は、管理者等が確認項目を指定するための領域である。ここでは、確認項目とは、抽出部202による抽出対象とするオブジェクト情報の条件をいう。例えば、図5の例では、確認項目指定領域5011には、「サービス外」と表示された欄Os(以下、「サービス外欄」ともいう。)と、「カレントコマンド」と表示された欄Cc(以下、「カレントコマンド欄」ともいう。)とが表示されている。また、カレントコマンド欄Ccは、さらに「デバイス」と表示された欄De(以下、「デバイス欄」ともいう。)と、「プライオリティ」と表示された欄Pr(以下、「プライオリティ欄」ともいう。)とに分割されている。
このうち、デバイス欄Deは、さらに10個の行に分割されている。また、この10個の行には、それぞれコマンドの発行元となるデバイスを示す情報(1 SVC、2 DDC、及び3 エンジツール等)が表示されている。なお、当該10個の行に表示される情報は、例えば管理者等により予め作成され、保持部205に保持されている。表示制御部203は、コマンド状況確認画面を表示装置60に表示する際、保持部205に保持されている当該情報を参照して、デバイス欄Deを表示する。
なお、図5に示す「1 SVC」は統合コントローラ30を示し、「2 DDC」はプライマリデバイス40及びセカンダリデバイス50を示し、「3 エンジツール」はエンジニアリング装置(例えば自機)を示している。
また、プライオリティ欄Prは、さらに9個の行に分割されている。また、この9個の行には、それぞれコマンドの優先順位を示す情報(1 未定義、2 火災時制御、8 強制操作、及び16 一般制御・通常操作等)が表示されている。
なお、当該9個の行に表示される情報は、例えば管理者等により予め作成され、保持部205に保持されている。表示制御部203は、コマンド状況確認画面を表示装置60に表示する際、保持部205に保持されている当該情報を参照して、プライオリティ欄Prを表示する。
なお、図5の例は、デバイスで扱われるコマンドの体系が16等級である場合を示している。デバイスで扱われるコマンドの体系が8等級である場合は、プライオリティ欄Prは、8等級の体系にしたがって分割されていればよい。
例えば、管理者等は、1行目の「1 SVC」を選択すると、抽出部202は、この選択の際に統合コントローラ30から発行されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報(オブジェクト情報)を、自機と通信可能に接続された複数のデバイス(例えば複数のセカンダリデバイス50)に設定されている設定データから抽出する。
また、例えば、管理者等は、3行目の「3 エンジツール」を選択すると、抽出部202は、この選択の際にエンジニアリング装置から発行されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報(オブジェクト情報)を、自機と通信可能に接続された複数のデバイス(例えば複数のセカンダリデバイス50)に設定されている設定データから抽出する。
次に、順位指定受付部201は、自機と通信可能に接続されたデバイス(特にセカンダリデバイス50)に設定されているI/Oオブジェクトの設定値を変更可能なコマンドについて、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付ける(ステップST302)。
例えば、管理者等は、優先順位として8等級を指定する場合、プライオリティ欄Prの7行目に表示されている「8 強制操作」を選択する。このとき、順位指定受付部201は、管理者等から優先順位の指定として8等級の指定を受け付ける。
また、例えば管理者等は、優先順位として16等級を指定する場合、プライオリティ欄Prの9行目に表示されている「16 一般制御・通常操作」を選択する。このとき、順位指定受付部201は、管理者等から優先順位の指定として16等級の指定を受け付ける。
次に、抽出部202は、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する(ステップST303)。
例えば、順位指定受付部201により、管理者等から優先順位の指定として8等級の指定が受け付けられた場合、抽出部202は、順位指定受付部201により8等級の指定が受け付けられた際に、優先順位が8等級のコマンドにより設定値が設定又は変更されている(すなわち、優先順位が8等級のコマンドが有効となっている)オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する。なお、ここで抽出されるオブジェクト情報には、コマンドの優先順位(8等級)を示す情報が含まれている。
また、例えば順位指定受付部201により、管理者等から優先順位の指定として16等級の指定が受け付けられた場合、抽出部202は、順位指定受付部201により16等級の指定が受け付けられた際に、優先順位が16等級のコマンドにより設定値が設定又は変更されている(すなわち、優先順位が16等級のコマンドが有効となっている)オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する。なお、ここで抽出されるオブジェクト情報には、コマンドの優先順位(16等級)を示す情報が含まれている。
次に、表示制御部203は、抽出部202により各デバイスから取得されたオブジェクト情報を表示装置60に一覧表示する(ステップST304)。
オブジェクト情報の表示例を図6に示す。オブジェクト情報は、オブジェクト情報表示領域5012に表示される。
図6の例では、全部で14個のオブジェクト情報が表示されている。これら14個のオブジェクト情報は、図6に示されたカレントコマンドプライオリティ欄(符号601)の表示内容からも分かるように、いずれも、有効となっているコマンドの優先順位が8等級であるオブジェクト情報である。これは、抽出部202により、優先順位が8等級であるコマンドが有効となっているオブジェクト情報が抽出されたことによる。
図6に示すオブジェクト情報のうち、1行目に表示されているオブジェクト情報は、UDコードが「100001」であるデバイスから抽出されたオブジェクト情報である。
また、このオブジェクト情報は、Noが「14」、タイプが「BV」、グループIDが「1」、インスタンスIDが「1」、名称が「冷暖切替」であるI/Oオブジェクトのパラメータ値(設定値)が、優先順位が8等級であるコマンドにより設定又は変更されたことを示している。また、この優先順位が8等級であるコマンドの発行元となったデバイスは、図6に示されたデバイス欄(符号602)に示されるように、エンジニアリング装置(図6では「3エンジツール」と表示)であることが分かる。
また、図6に示すオブジェクト情報のうち、2行目から9行目に表示されているオブジェクト情報は、UDコードが「100002」であるデバイスから抽出されたオブジェクト情報である。
また、例えば2行目に表示されているオブジェクト情報は、Noが「14」、タイプが「BV」、グループIDが「1」、インスタンスIDが「1」、名称が「冷暖切替」であるI/Oオブジェクトのパラメータ値(設定値)が、優先順位が8等級であるコマンドにより設定又は変更されたことを示している。また、この優先順位が8等級であるコマンドの発行元となったデバイスは、図6に示されたデバイス欄602に示されるように、エンジニアリング装置であることが分かる。
また、例えば8行目に表示されているオブジェクト情報は、Noが「59」、タイプが「BV」、グループIDが「1」、インスタンスIDが「1001」、名称が「復電時制御」であるI/Oオブジェクトのパラメータ値(設定値)が、優先順位が8等級であるコマンドにより設定又は変更されたことを示している。また、この優先順位が8等級であるコマンドの発行元となったデバイスは、図6に示されたデバイス欄602に示されるように、他社製のデバイスであることが分かる。
このように、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付けるとともに、当該指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を一覧で表示する。
これにより、管理者等は、特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを容易に確認することができ、当該確認作業にかかる負荷を従来よりも低減可能となる。また、I/Oオブジェクトを示す情報に、コマンドの発行元のデバイスを示す情報、及び、コマンドの優先順位を示す情報が含まれているため、管理者等は、各優先順位が付されたコマンドがどのデバイスから発行されたものかを容易に把握することができる。
また、これにより、管理者等は、例えば他社製のデバイス、あるいは他の現場で使用されているデバイスから発行されたコマンドであることを把握することができ、他社ないしは他の現場との間でコマンドの体系に違いがあることを発見するのにも役立つ。
また、エンジニアリング装置20では、コマンドの発行元のデバイスを指定して、オブジェクト情報の抽出を行うこともできる。例えば、管理者等は、上述したデバイス欄Deから、コマンドの発行元のデバイスとして「1 SVC」を選択することで、コマンドの発行元のデバイスを指定する。このとき、デバイス指定受付部(不図示)は、管理者等からコマンドの発行元のデバイスとして、統合コントローラ30(SVC)の指定を受け付ける。
そして、抽出部202は、デバイス指定受付部により発行元のデバイスの指定が受け付けられた際に、当該発行元のデバイスとして指定された統合コントローラ30から発行されたコマンドにより、設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示す情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する。
そして、表示制御部203は、抽出部202により各デバイスから抽出されたオブジェクト情報を表示装置60に一覧表示する。
このように、エンジニアリング装置20では、コマンドの発行元のデバイスの指定を受け付け、当該受け付けた発行元のデバイスから発行されたコマンドが有効となっているオブジェクト情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を表示することができる。これにより、管理者等は、特定のデバイスから発行されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを容易に確認することができ、利便性が向上する。
また、エンジニアリング装置20では、サービス外となっているオブジェクト情報の抽出を行うこともできる。サービス外とは、I/Oオブジェクトの状態が、デバイスの配下に接続された機器の制御に関係しない状態とされたことをいう。
つまり、サービス外とされたI/Oオブジェクト(サービス外オブジェクト)は、制御対象の機器との接続が論理的に切り離された状態とされている。そのため、サービス外オブジェクトは、その設定値がコマンドにより設定又は変更されたとしても、デバイス配下の機器の稼働状態には影響しない。
例えば、管理者等は、上述したサービス外欄Osに表示されている「サービス外」を選択することで、サービス外オブジェクトの一覧を表示する旨を指示する。このとき、表示指示受付部204は、管理者等からサービス外オブジェクトの一覧を表示する旨の指示を受け付ける。
そして、抽出部202は、表示指示受付部204により当該指示が受け付けられた際に、デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているサービス外オブジェクトを示すサービス外オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する。
そして、表示制御部203は、抽出部202により各デバイスから抽出されたサービス外オブジェクト情報を表示装置60に一覧表示する。
このように、エンジニアリング装置20では、サービス外オブジェクトの一覧を表示する旨の指示を受け付け、この指示に応じてサービス外オブジェクト情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を表示することができる。これにより、管理者等は、サービス外となっているI/Oオブジェクトを容易に確認することができ、利便性が向上する。
なお、抽出部202は、上記のようにオブジェクト情報及びサービス外オブジェクト情報を抽出する際、抽出した各情報の件数をカウントしておき、表示制御部203は、抽出部202によりカウントされた各情報の件数を確認項目指定領域5011に表示してもよい。
例えば、表示制御部203は、「サービス外」と表示された欄Osの右隣の「件数」と表示された欄(符号Co)に、抽出部202によりカウントされたサービス外オブジェクト情報の件数「5」を表示する。同様に、表示制御部203は、デバイス欄De及びプライオリティ欄Prに表示された各行の右隣に、抽出部202によりカウントされた対応するオブジェクト情報の件数をそれぞれ表示する。
これにより、管理者等は、抽出されたオブジェクト情報及びサービス外オブジェクト情報の件数を容易に把握することができ、利便性が向上する。
なお、上記の説明では、エンジニアリング装置20がコマンドの発行元のデバイスの指定を受け付けてオブジェクト情報の抽出を行う機能、サービス外オブジェクト情報を抽出する機能、及び、抽出部202によりカウントされた各情報の件数を表示する機能を有する点について説明したが、これらの機能はいずれも必須ではなく、省略されていてもよい。つまり、エンジニアリング装置20は、少なくとも優先順位の指定を受け付け、受け付けた優先順位のコマンドが有効となっているオブジェクト情報の抽出を行う機能を有していればよい。
また、上記の説明では、管理者等が優先順位を指定する際、プライオリティ欄Prの各行を選択することで優先順位を指定する例を説明したが、優先順位の指定方法はこれに限らず、例えば管理者等が指定する優先順位を確認項目指定領域5011に直接手入力することで優先順位を指定してもよい。
また、上記では、エンジニアリング装置20が情報処理装置の機能を有する場合を示した。しかしながら、これに限らず、監視装置10が情報処理装置の機能を有していてもよい。また、情報処理装置は、エンジニアリング装置20及び監視装置10とは別の装置として構成されていてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、エンジニアリング装置20(情報処理装置)は、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更可能なコマンドであって、優先順位が付されているコマンドについて、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付ける順位指定受付部201と、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する抽出部202と、抽出部202により抽出されたオブジェクト情報を一覧表示する表示制御部203と、を備えた。これにより、実施の形態1に係る情報処理装置では、特定の優先順位が設定されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを容易に確認することができ、当該確認作業にかかる管理者等の負荷を従来よりも低減可能となる。
また、抽出部202は、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位を示す情報を含むオブジェクト情報を、複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、表示制御部203は、抽出部202により抽出された、優先順位を示す情報を含むオブジェクト情報を一覧表示する。これにより、管理者等は、抽出されたコマンドの優先順位を容易に把握することができ、指定した優先順位のコマンドが抽出されているかを容易に確認することができる。
また、抽出部202は、順位指定受付部201により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドを発行した発行元のデバイスを示す情報を含むオブジェクト情報を、複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、表示制御部203は、抽出部202により抽出された、コマンドの優先順位を示す情報及び当該コマンドの発行元のデバイスを示す情報を含むオブジェクト情報を一覧表示する。これにより、管理者等は、コマンドがどのデバイスから発行されたものかを容易に把握することができる。
また、抽出部202は、抽出したオブジェクト情報の件数をカウントし、表示制御部203は、抽出部202によりカウントされたオブジェクト情報の件数を表示する。これにより、管理者等は、抽出されたオブジェクト情報の件数を容易に把握することができ、利便性が向上する。
また、エンジニアリング装置20(情報処理装置)は、デバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトのうち、当該デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているI/Oオブジェクトを示すサービス外オブジェクトの一覧を表示する旨の指示をユーザから受け付ける表示指示受付部を備え、抽出部202は、表示指示受付部により指示が受け付けられた際に、デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているサービス外オブジェクトを示すサービス外オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、表示制御部203は、抽出部202により抽出されたサービス外オブジェクト情報を一覧表示する。これにより、管理者等は、サービス外となっているI/Oオブジェクトを容易に確認することができ、利便性が向上する。
また、抽出部202は、抽出したサービス外オブジェクト情報の件数をカウントし、表示制御部203は、抽出部202によりカウントされたサービス外オブジェクト情報の件数を表示する。これにより、管理者等は、抽出されたサービス外オブジェクト情報の件数を容易に把握することができ、利便性が向上する。
実施の形態2.
実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付けるとともに、当該指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を一覧で表示する例を示した。実施の形態2では、表示された抽出結果であるI/Oオブジェクトを示す情報を変更可能とする例について説明する。
実施の形態1に係るエンジニアリング装置20では、管理者等から任意の優先順位の指定を受け付けるとともに、当該指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドが有効となっているI/Oオブジェクトを示す情報を複数のデバイスから一括して抽出し、その結果を一覧で表示する例を示した。実施の形態2では、表示された抽出結果であるI/Oオブジェクトを示す情報を変更可能とする例について説明する。
なお、以下では、実施の形態1と同様に、エンジニアリング装置20bが情報処理装置の機能を有する場合について説明するが、その他の場合(監視装置10が情報処理装置の機能を有する場合、及び、情報処理装置が監視装置10及びエンジニアリング装置20bとは別体に構成された場合)についても同様である。
図7は実施の形態2に係るエンジニアリング装置20bの構成例を示す図である。この図7に示す実施の形態2に係るエンジニアリング装置20bでは、図2に示す実施の形態1に係るエンジニアリング装置20に対し、変更指示受付部206と、変更反映部207とが追加されている。エンジニアリング装置20bのその他の構成については、実施の形態1に係るエンジニアリング装置20と同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
変更指示受付部206は、表示制御部203により一覧表示されたオブジェクト情報に対する変更指示を管理者等から受け付ける。例えば、変更指示受付部206は、表示制御部203によりオブジェクト情報表示領域5012に一覧表示されたオブジェクト情報を管理者等が変更した場合に、当該オブジェクト情報に対する変更指示を受け付ける。
表示制御部203は、管理者等による変更後のオブジェクト情報をオブジェクト情報表示領域5012に表示する。
変更反映部207は、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示に応じて、当該変更指示がなされたオブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたオブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定し、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに当該変更後のオブジェクト情報を反映させる。
なお、変更指示受付部206は、表示制御部203によりサービス外オブジェクト情報が一覧表示された場合、当該サービス外オブジェクト情報に対する変更指示を管理者等から受け付けてもよい。その場合、表示制御部203は、管理者等による変更後のサービス外オブジェクト情報をオブジェクト情報表示領域5012に表示してもよい。
また、その場合、変更反映部207は、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示に応じて、当該変更指示がなされたサービス外オブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたサービス外オブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定し、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに当該変更後のサービス外オブジェクト情報を反映させてもよい。
次に、実施の形態2に係るエンジニアリング装置20bの動作例について、図8を参照しながら説明する。なお、図8に示すフローチャートにおけるステップST801~ST804は、図3に示すフローチャートにおけるステップST301~ST304と同一であるため、再度の説明を省略する。
ステップST805において、変更指示受付部206は、表示制御部203により一覧表示されたオブジェクト情報に対する変更指示を管理者等から受け付ける(ステップST805)。
例えば、表示制御部203により一覧表示されたオブジェクト情報が図6に示す状態であるとき、管理者等は、1行目のオブジェクト情報のカレントコマンドプライオリティ欄601に表示されている「8 強制操作」を選択し、「8 強制操作」を選択した状態で不図示の解除ボタンを押下する。このとき、変更指示受付部206は、1行目のオブジェクト情報に対する変更指示(コマンドの解除指示)を受け付ける。
次いで、変更反映部207は、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示に応じて、当該変更指示がなされたオブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたオブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定し、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに当該変更後のオブジェクト情報を反映させる(ステップST806)。
例えば、変更反映部207は、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示がなされたオブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたオブジェクト情報の抽出元のデバイスが、UDコードが「100001」のデバイスであることを特定する。
そして、変更反映部207は、当該特定したUDコードが「100001」のデバイスに設定されている設定データに、当該変更後のオブジェクト情報、すなわち現時点で有効となっている、優先順位が「8 強制操作」のコマンドを解除する旨を反映させる。
これにより、UDコードが「100001」のデバイスでは、変更対象となったI/Oオブジェクトに対して有効となっていた8等級のコマンドが解除され、その次に最上位となる優先順位のコマンドが繰り上がって有効となる。
また、例えば、表示制御部203によりサービス外オブジェクト情報が一覧表示された場合、管理者等は、いずれかのサービス外オブジェクト情報を選択し、当該サービス外オブジェクト情報を選択した状態で不図示の解除ボタンを押下する。このとき、変更指示受付部206は、当該サービス外オブジェクト情報に対する変更指示(サービス外からの復帰指示)を受け付けてもよい。
この場合、例えば変更反映部207は、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示がなされたサービス外オブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたサービス外オブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定する。
そして、変更反映部207は、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに、当該変更後のサービス外オブジェクト情報、すなわち当該I/Oオブジェクトのサービス外を解除して、当該デバイスによる制御対象である機器との論理的な接続を復旧する旨を反映させる。これにより、上記抽出元のデバイスでは、当該I/Oオブジェクトの状態がサービス外から通常の状態に復帰する。
なお、上記の説明では、管理者等が不図示の解除ボタンを押下したときに、変更指示受付部206が変更指示を受け付ける例を説明した。しかしながら、変更指示受付部206はこれに限らず、例えば管理者等がカレントコマンドプライオリティ欄601に表示されている優先順位を手入力で別の優先順位に変更した場合に、オブジェクト情報に対する変更指示を受け付けてもよい。例えば、変更指示受付部206は、例えば図9に示すように、管理者等が1行目のオブジェクト情報のカレントコマンドプライオリティ欄601に表示されている「8 強制操作」を「16 一般制御・通常操作」に変更した場合に、当該オブジェクト情報に対する変更指示を受け付けてもよい。
また、上記の説明では、管理者等がカレントコマンドプライオリティ欄601に表示されている優先順位を変更した例を説明した。しかしながら、管理者等はこれに限らず、表示制御部203により一覧表示されたオブジェクト情報及びサービス外オブジェクト情報の他の欄(例えばデバイス欄602等)の表示内容を変更してもよい。その場合でも、変更反映部207は、当該変更後のオブジェクト情報及びサービス外オブジェクト情報を、抽出元のデバイスに設定されている設定データに反映させればよい。
以上のように、実施の形態2によれば、エンジニアリング装置20b(情報処理装置)は、表示制御部203により一覧表示されたオブジェクト情報に対する変更指示を管理者等から受け付ける変更指示受付部206と、変更指示受付部206により受け付けられた変更指示に応じて、当該変更指示がなされたオブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたオブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定し、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに当該変更後のオブジェクト情報を反映させる変更反映部207と、を備えた。これにより、実施の形態2に係る情報処理装置では、実施の形態1の効果に加え、オブジェクト情報の変更を容易に行うことができる。例えば、管理者等は、一覧表示されたオブジェクト情報の中に、優先順位が明らかに誤っているコマンドがあることを発見し、当該コマンドを解除したいような場合に、当該一覧表示から速やかにコマンドの解除を行うことができ、利便性が向上する。
なお、本開示はその開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組合わせ、或いは各実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 施設監視システム
10 監視装置
20、20b、20c、20d エンジニアリング装置
25 スイッチングハブ
30 統合コントローラ
40 プライマリデバイス
50 セカンダリデバイス
60 表示装置
201 順位指定受付部
202 抽出部
203 表示制御部
204 表示指示受付部
205 保持部
206 変更指示受付部
207 変更反映部
401 ツリーペイン
402 コンテンツペイン
403 操作ペイン
501 コマンド状況確認画面
601 カレントコマンドプライオリティ欄
602 デバイス欄
1001 カレントコマンダ欄
1002 カレントコマンドプライオリティ欄
5011 確認項目指定領域
5012 オブジェクト情報表示領域
Cc カレントコマンド欄
Co 件数欄
De デバイス欄
NW ネットワーク
Os サービス外欄
Pr プライオリティ欄
10 監視装置
20、20b、20c、20d エンジニアリング装置
25 スイッチングハブ
30 統合コントローラ
40 プライマリデバイス
50 セカンダリデバイス
60 表示装置
201 順位指定受付部
202 抽出部
203 表示制御部
204 表示指示受付部
205 保持部
206 変更指示受付部
207 変更反映部
401 ツリーペイン
402 コンテンツペイン
403 操作ペイン
501 コマンド状況確認画面
601 カレントコマンドプライオリティ欄
602 デバイス欄
1001 カレントコマンダ欄
1002 カレントコマンドプライオリティ欄
5011 確認項目指定領域
5012 オブジェクト情報表示領域
Cc カレントコマンド欄
Co 件数欄
De デバイス欄
NW ネットワーク
Os サービス外欄
Pr プライオリティ欄
Claims (8)
- 自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更可能なコマンドであって、優先順位が付されているコマンドについて、ユーザから任意の優先順位の指定を受け付ける順位指定受付部と、
前記順位指定受付部により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出されたオブジェクト情報を一覧表示する表示制御部と、
を備えた情報処理装置。 - 前記抽出部は、
前記順位指定受付部により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位を示す情報を含む前記オブジェクト情報を、前記複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、
前記表示制御部は、
前記抽出部により抽出された、優先順位を示す情報を含むオブジェクト情報を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は、
前記順位指定受付部により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドを発行した発行元のデバイスを示す情報を含む前記オブジェクト情報を、前記複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、
前記表示制御部は、
前記抽出部により抽出された、コマンドの発行元のデバイスを示す情報を含むオブジェクト情報を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は、抽出した前記オブジェクト情報の件数をカウントし、
前記表示制御部は、前記抽出部によりカウントされた前記オブジェクト情報の件数を表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部により一覧表示されたオブジェクト情報に対する変更指示を受け付ける変更指示受付部と、
前記変更指示受付部により受け付けられた変更指示に応じて、当該変更指示がなされたオブジェクト情報に基づき、当該変更指示がなされたオブジェクト情報の抽出元のデバイスを特定し、当該特定した抽出元のデバイスに設定されている設定データに当該変更後のオブジェクト情報を反映させる変更反映部と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記デバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトのうち、当該デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているI/Oオブジェクトを示すサービス外オブジェクトの一覧を表示する旨の指示をユーザから受け付ける表示指示受付部を備え、
前記抽出部は、
前記表示指示受付部により前記指示が受け付けられた際に、デバイスによる制御対象である機器との接続が論理的に切り離されているサービス外オブジェクトを示すサービス外オブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出し、
前記表示制御部は、
前記抽出部により抽出されたサービス外オブジェクト情報を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は、抽出した前記サービス外オブジェクト情報の件数をカウントし、
前記表示制御部は、前記抽出部によりカウントされた前記サービス外オブジェクト情報の件数を表示する
ことを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。 - 情報処理装置による情報処理方法であって、
順位指定受付部が、自機と通信可能に接続されたデバイスに設定されている設定データに含まれるI/Oオブジェクトの設定値を設定又は変更可能なコマンドであって、優先順位が付されているコマンドについて、ユーザから任意の優先順位の指定を受け付けるステップと、
抽出部が、前記順位指定受付部により優先順位の指定が受け付けられた際に、当該指定された優先順位が付されたコマンドにより設定値が設定又は変更されているI/Oオブジェクトを示すオブジェクト情報を、自機と通信可能に接続された複数のデバイスに設定されている設定データから抽出するステップと、
表示制御部が、前記抽出部により抽出されたオブジェクト情報を一覧表示するステップと、
を有する情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002678A JP2023102307A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002678A JP2023102307A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023102307A true JP2023102307A (ja) | 2023-07-25 |
Family
ID=87377116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002678A Pending JP2023102307A (ja) | 2022-01-12 | 2022-01-12 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023102307A (ja) |
-
2022
- 2022-01-12 JP JP2022002678A patent/JP2023102307A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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