JP2017146804A - プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルシステム、プログラマブル表示器の操作方法、プログラマブル表示器操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記憶した機器 - Google Patents

プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルシステム、プログラマブル表示器の操作方法、プログラマブル表示器操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記憶した機器 Download PDF

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【課題】ファイルのアクセスをプログラマブル表示器単体で容易に行えるようにする。【解決手段】電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定可能なアクセスレベル設定部22と、ファイラ表示領域31に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部23と、操作コマンド受付部23で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するためのアクセス権限情報取得部24と、操作コマンド受付部23から受け付けられた電子データへのアクセス命令に対し、該アクセス命令を発したユーザのアクセス権限をアクセス権限情報取得部24で取得し、該ユーザがアクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合に該アクセス命令を実行するためのアクセス実行部60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルシステム、プログラマブル表示器の操作方法、プログラマブル表示器操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記憶した機器に関する。
FA(Factory Automation)システムでは、センサー装置、駆動装置等の入出力機器を制御する制御装置として、プラグラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller:以下、「PLC」という。)が用いられる。PLCの動作状態は、プログラマブル表示器によって監視することができる。プログラマブル表示器は、主として、PLCの動作状態をモニターするための表示装置(Human Machine Interface:HMI)であり、動作中のPLCから動作状態を示す状態データを取得して画面表示させる。通常、プログラマブル表示器は、画面データに基づいて動作し、画面データを書き換えることにより、所望の動作を行わせることができる。
PLCに保存されているデータを閲覧するためには、従来、PLCにコンピュータ(例えばノートパソコン)を接続して、パソコンとの間でデータ通信を行って実現する必要があった。近年は、FTPを用いてプログラマブル表示器からネットワーク経由でPLCにアクセスすることも行われている。しかしながら、FTPを用いてデータ通信を行うためには、通信を行うプログラマブル表示器側と、PLC側の両方で、FTP通信を確立するための設定を個別に行う必要があり、この設定作業やログイン作業が面倒であるという問題があった。
あるいは、PLCにUSB(商品名)メモリやSDカード(商品名)のような挿抜可能な記録媒体を挿入し、記録媒体を介してデータをやりとりする方法もある。しかしながら、この方法では記録媒体にデータを一旦コピーし、記録媒体を抜き取ってプログラマブル表示器等の別の機器に挿入し、再度データをコピーあるいは閲覧するといった作業を経る必要があり、手間がかかる。特に、プログラマブル表示器の背面側にSDカードの挿入口を設けている場合は、プログラマブル表示器の背面を操作盤に固定する場合には挿入口へのアクセスが困難となる。同様にPLCもハーネスを掻き分けるなどしてSDカード挿入口へのアクセスを確保する必要があり、このような物理的なアクセスの確保がそれなりに面倒という問題もあった。
特開2015−125653号公報 特開2007−148875号公報 特許4552737号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一は、PLC側にあるファイルへのアクセスをパソコンなどを用いることなくプログラマブル表示器単体で容易に行えるようにしたプログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルシステム、プログラマブル表示器の操作方法、プログラマブル表示器操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記憶した機器を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の態様に係るプログラマブル表示器によれば、プログラマブルロジックコントローラと接続可能なプログラマブル表示器であって、プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、前記表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの存在を、前記PLC内部状態取得部で取得して表示させるファイラ表示領域を有する表示部と、電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定可能なアクセスレベル設定部と、前記ファイラ表示領域に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、前記操作コマンド受付部で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するためのアクセス権限情報取得部と、前記操作コマンド受付部から受け付けられた電子データへのアクセス命令に対し、該アクセス命令を発したユーザのアクセス権限を前記アクセス権限情報取得部で取得し、該ユーザが前記アクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合に該アクセス命令を実行するためのアクセス実行部とを備えることができる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラ側の電子データに対して、アクセス制限を設けた状態で、プログラマブル表示器側からアクセスすることが可能となる。
また、第2の態様に係るプログラマブル表示器によれば、電子データへのアクセスを、該電子データのコピーとできる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラにコンピュータを接続しなくとも、接続中のプログラマブル表示器側で容易にコピーが可能となる。
さらに、第3の態様に係るプログラマブル表示器によれば、前記表示部はさらに、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの内容を表示させるビューワ表示領域を有することができる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラにコンピュータを接続しなくとも、接続中のプログラマブル表示器側で容易に電子データの閲覧が可能となる。
さらにまた、第4の態様に係るプログラマブル表示器によれば、前記アクセス実行部は、同一の通信ネットワーク上に接続された、前記表示器側通信部で通信可能な複数のプログラマブルロジックコントローラ同士の間で、電子データをコピー可能とできる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラ同士の間の電子データのコピーが、プログラマブル表示器を介して可能となり、従来のように一旦別の記録媒体にコピーして、この記録媒体を別のプログラマブルロジックコントローラに接続して再度コピーするといった手間を省き、ファイルのやりとりを簡単に行える。
さらにまた、第5の態様に係るプログラマブル表示器によれば、前記表示部はさらに、同一の通信ネットワーク上に接続された、前記表示器側通信部で通信可能な複数のプログラマブルロジックコントローラを一覧表示可能な接続先PLC一覧表示領域を備えることができる。
さらにまた、第6の態様に係るプログラマブル表示器によれば、前記アクセスレベル設定部は、複数の電子データに対して個別にアクセス権限を、異なるレベルで設定可能とできる。
さらにまた、第7の態様に係るプログラマブル表示器によれば、前記ファイラ表示領域に表示される電子データの、デフォルトのパスを指定可能に構成できる。
さらにまた、第8の態様に係るプログラマブル表示器によれば、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データを、該プログラマブルロジックコントローラに接続された記録媒体中に保持させたものとできる。
さらにまた、第9の態様に係るプログラマブル表示器によれば、プログラマブルロジックコントローラと接続可能なプログラマブル表示器であって、プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、前記表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの内容を表示させるビューワ表示領域を有する表示部と、前記ファイラ表示領域に表示される電子データを閲覧する命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、前記操作コマンド受付部から受け付けられた電子データへの閲覧命令に従い、該閲覧命令を実行するためのアクセス実行部とを備えることができる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラ側の電子データの内容を、このプログラマブルロジックコントローラにコンピュータを接続することなく、プログラマブル表示器側から閲覧することが可能となる。
さらにまた、第10の態様に係るプログラマブルシステムによれば、プログラマブルロジックコントローラと、前記プログラマブルロジックコントローラと接続されたプログラマブル表示器とを備えるプログラマブルシステムであって、前記プログラマブルロジックコントローラは、前記プログラマブル表示器と通信ネットワークを介して通信を行うためのPLC側通信部と、電子データを保持したPLC側ファイル管理部とを備え、前記プログラマブル表示器は、前記プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、前記表示器側通信部を介して、前記プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、前記PLC側ファイル管理部に保持された前記電子データの存在を、前記PLC内部状態取得部で取得して表示させるファイラ表示領域を有する表示部と、前記電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定可能なアクセスレベル設定部と、前記ファイラ表示領域に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、前記操作コマンド受付部で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するためのアクセス権限情報取得部と、前記操作コマンド受付部から受け付けられた前記電子データへのアクセス命令に対し、該アクセス命令を発したユーザのアクセス権限を前記アクセス権限情報取得部で取得し、該ユーザが前記アクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合に該アクセス命令を実行するためのアクセス実行部とを備えることができる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラ側の電子データに対して、アクセス制限を設けた状態で、プログラマブル表示器側からアクセスすることが可能となる。
さらにまた、第11の態様に係るプログラマブル表示器の操作方法によれば、プログラマブルロジックコントローラに接続されたプログラマブル表示器で、該プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データにアクセスするためのプログラマブル表示器の操作方法であって、プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの情報を取得する工程と、前記プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの一覧をファイラ部に表示させる工程と、前記ファイラ部に表示された前記電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付ける工程と、前記電子データに対して設定可能な異なるレベルのアクセル権限の内、該電子データに設定されたアクセス権限に従い、前記アクセス命令がアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有していると判定された場合に、該アクセス命令を実行する工程とを含むことができる。これにより、プログラマブルロジックコントローラ側の電子データに対して、アクセス制限を設けた状態で、プログラマブル表示器側からアクセスすることが可能となる。
さらにまた、第12の態様に係るプログラマブル表示器操作プログラムによれば、プログラマブルロジックコントローラに接続されたプログラマブル表示器で、該プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データにアクセスするためのプログラマブル表示器操作プログラムであって、プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの情報を取得する機能と、前記プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの一覧をファイラ部に表示させる機能と、前記ファイラ部に表示された前記電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付ける機能と、前記電子データに対して設定可能な異なるレベルのアクセル権限の内、該電子データに設定されたアクセス権限に従い、前記アクセス命令がアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有していると判定された場合に、該アクセス命令を実行する機能とをコンピュータに実現させることができる。上記構成により、プログラマブルロジックコントローラ側の電子データに対して、アクセス制限を設けた状態で、プログラマブル表示器側からアクセスすることが可能となる。
さらにまた、第13の態様に係るコンピュータで読み取り可能な記録媒体または記憶した機器は、上記プログラムを格納するものである。記録媒体には、CD−ROM、CD−R、CD−RWやフレキシブルディスク、磁気テープ、MO、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、Blu−ray(登録商標)、HD DVD(AOD)等の磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリその他のプログラムを格納可能な媒体が含まれる。またプログラムには、上記記録媒体に格納されて配布されるものの他、インターネット等のネットワーク回線を通じてダウンロードによって配布される形態のものも含まれる。さらに記憶した機器には、上記プログラムがソフトウェアやファームウェア等の形態で実行可能な状態に実装された汎用もしくは専用機器を含む。さらにまたプログラムに含まれる各処理や機能は、コンピュータで実行可能なプログラムソフトウエアにより実行してもよいし、各部の処理を所定のゲートアレイ(FPGA、ASIC)等のハードウエア、又はプログラムソフトウエアとハードウェアの一部の要素を実現する部分的ハードウエアモジュールとが混在する形式で実現してもよい。
本発明の実施形態1に係るプログラマブル表示器を示すブロック図である。 プログラマブル表示器とPLCとでFTPを用いてファイルをコピーする様子を示す模式図である。 ファイラ画面を示すイメージ図である。 プログラマブル表示器とPLC間でファイルのやり取りを行う様子を示す模式図である。 プログラマブル表示器を経由してPLC間でファイルのやり取りを行う様子を示す模式図である。 「ファイラ起動」ボタンを設けたページを示すイメージ図である。 アクセス制限によりPLC側のデータにアクセスすることを禁止する様子を示す模式図である。 プログラマブル表示器がPLCに自動的に接続される手順を示すフローチャートである。 図9Aは「ファイラ起動」ボタンをタッチする様子を示すイメージ図、図9Bは通信設定画面を示すイメージ図、図9Cは接続先PLC一覧表示画面を示すイメージ図、図9Dはファイラ画面でファイル一覧を示す状態のイメージ図である。 PLCのデータをプログラマブル表示器にコピーする手順を示すフローチャートである。 ファイラ画面を示すイメージ図である。 PLCのデータをプログラマブル表示器にコピーする要求フローを示す機能ブロック図である。 セキュリティ機能を付加したデータを請求する際にアクセス制限を解除する手順を示すフローチャートである。 アクセス制限を解除する際の要求フローを示す機能ブロック図である。 PLCのデータをプログラマブル表示器で閲覧する手順を示すフローチャートである。 PLCのデータをプログラマブル表示器で閲覧する際の要求フローを示す機能ブロック図である。 ビューワ画面を示すイメージ図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一若しくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係るプログラマブル表示器を図1のブロック図に示す。この図に示すプログラマブル表示器100は、プログラマブルロジックコントローラPLC200と通信ネットワークを介して接続され、プログラマブルシステム1000を構成している。プログラマブル表示器100は、PLC200に対してデバイスを割り当て可能としている。PLC200には、制御対象となる複数のターゲットシステムTGTが接続されている。このようなプログラマブルシステム1000は、工場に設備された多数のターゲットシステムTGTを制御するための制御系として構築される。
PLC200に接続されるターゲットシステムTGTは、温度センサ、光センサ等のセンサ類や、押しボタンスイッチ、リミットスイッチ、圧力スイッチなどのスイッチ類、アクチュエータ、リレー、電磁弁などで構成される。これらのターゲットシステムTGTは、製造ラインなどの所要各部に配置される。
またプログラマブル表示器100は、コンピュータと接続可能であり、コンピュータにインストールされたプログラマブル表示器の設計プログラムによって、プログラマブル表示器100の表示画面に表示されるページの設計を行うことができる。
プログラマブル表示器100やPLC200、ターゲットシステムTGT等を接続する通信ネットワークは、モドバスや、イーサネット(商品名)、USB、RS−232x、RS−422、RS−423、RS−485、IEEE1394等のシリアル接続、パラレル接続が利用される。また電気的、磁気的、又は光学的に接続して通信を行う。接続は有線を使った物理的な接続に限られず、IEEE802.1x等の無線LANやBluetooth(登録商標)、その他のNFC等の電波、赤外線、光通信等を利用した無線接続等でもよい。さらにデータの交換や設定の保存等を行うための記録媒体には、メモリカードや磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が利用できる。
プログラマブル表示器100には、設計装置を接続して、プログラマブル表示器100の設計、例えば表示画面上に表示される機能部品のレイアウトや機能の割り当て等を行うことができる。このようなプログラマブル表示器の設計装置は、専用のハードウェアで構成する他、汎用のコンピュータに、プログラマブル表示器の設計プログラムをインストールして、ソフトウェア的にプログラマブル表示器の設計装置を実現することもできる。
(プログラマブル表示器100)
図1に示すプログラマブル表示器100は、表示器側入力部10と、表示器側制御部20と、表示部30と、表示器側記憶部40と、表示器側記録媒体読取部45と、表示器側通信部50と、アクセス実行部60と、表示器側ファイル操作部65とを備える。
(表示器側入力部10)
表示器側入力部10は、プログラマブル表示器100への入力を受け付ける部材である。表示器側入力部10には、タッチパネルやマウス、キーボードなどの入力デバイスが単独もしくは組み合わせて利用できる。タッチパネルは、表示部30の表示画面に対するタッチ操作をタッチ検出部で検出する。また表示画面がタッチされた場合のタッチ操作の種別をタッチ判別部で判別する。タッチ操作の種別として、例えば長押し(ロングタップ)、ダブルタップ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が挙げられる。
(表示器側制御部20)
表示器側制御部20は、PLC内部状態取得部21と、アクセスレベル設定部22と、操作コマンド受付部23と、アクセス権限情報取得部24と、ビューワ機能部25とを備える。PLC内部状態取得部21は、表示器側通信部50を介して、PLC200の内部状態を取得するための部材である。アクセスレベル設定部22は、電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定するための部材である。なお電子データは、電子データファイルの他、フォルダも含む意味で使用する。アクセス権限は、データやフォルダ単位で個別に設定できる。この設定は、プログラマブル表示器で行ってもよいし、プログラマブル表示器の設計装置で行い、アクセス権限の設定データを一括で、あるいは部分的にプログラマブル表示器側に転送するようにしてもよい。ここで、異なるレベルとは、たとえばセキュリティレベルのことである。管理者権限を持つレベル、あるネットワーク上のあるPLCにのみアクセスできるレベル、閲覧のみのレベル等の種々のレベル分けを含む。
操作コマンド受付部23は、ファイラ画面131に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための部材である。例えば、作業現場の作業者などのユーザが、表示部30のタッチパネルを用いたタッチ操作で、ファイルやフォルダの閲覧、コピー等の命令をプログラマブル表示器100に指示する。操作コマンド受付部23は、後述するアクセス権限が確認された場合に、この命令を実行する。
アクセス権限情報取得部24は、操作コマンド受付部23で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するための部材である。アクセス権限のあるファイルやフォルダへのアクセスが操作コマンド受付部23から受け付けられた場合、アクセス権限情報取得部24は、このアクセスを発したユーザに対して、アクセス権限の確認を求める。
(ビューワ機能部25)
ビューワ機能部25は、電子データを読み取り、閲覧するビューワ機能を実現するための部材である。ビューワ機能部25は、閲覧対象の電子データのファイル種別毎に用意される。この例では、第一ビューワ機能部25a、第二ビューワ機能部25b、...が用意されている。ビューワ機能で閲覧可能なファイルとしては、PDFファイルや画像ファイル、テキストファイル等が含まれる。例えばPLCの取扱説明書や、このPLCが接続されているプログラマブルシステムの取扱説明書、あるいは撮像したワークの画像データ等が挙げられる。このように、特定のフォーマットで保存された電子データは、ビューワ機能によりプログラマブル表示器100で内容を閲覧することができる。
このような表示器側制御部20は、例えばマイクロプロセッサ(MPU)やCPU、LSI、FPGAやASIC等のゲートアレイ、DSP等のハードウエアやソフトウエア、あるいはこれらの混在により実現できる。また必ずしも各構成要素が図1に示した構成と同一でなくてもよく、その機能が実質的に同一であるもの、及び一つの要素が図1に示す構成における複数の要素の機能を備えるものは、本発明に含まれる。
アクセス実行部60は、操作コマンド受付部23から受け付けられた電子データへのアクセス命令に対し、このアクセス命令を発したユーザのアクセス権限をアクセス権限情報取得部24で取得し、このユーザがアクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合にこのアクセス命令を実行するための部材である。
表示器側通信部50は、外部の機器と接続し、データ通信を行うための部材である。例えばPLC200や、コンピュータPCを接続するための通信インターフェースが該当する。このような通信インターフェースには、規格化された仕様のコネクタや通信プロトコルを採用したり、専用設計された仕様の通信インターフェースが利用できる。なお、通信の接続形態は、ケーブル等を介した物理的な接続に限られず、電波や電磁波、赤外線、光通信などの無線接続とすることもできる。図1の例では、表示器側通信部50は、PLC200のPLC側通信部250と、通信ネットワークを介して通信を行う。
(表示部30)
表示部30は、表示画面を備え、この表示画面上に一以上の機能部品を配置可能としている。この表示部30は、タッチパネル機能を有するLCDや有機EL等が利用できる。表示部30は、ファイラ表示領域31と、ビューワ表示領域32と、接続先PLC一覧表示領域33を有している。
ファイラ表示領域31は、PLC200に保持された電子データの存在を、PLC内部状態取得部21で取得して表示させるファイラ画面131を表示させるための領域である。ビューワ表示領域32は、PLC200に保持された電子データの内容を表示させるビューワ画面132を表示させるための領域である。接続先PLC一覧表示領域33は、同一の通信ネットワーク上に接続された、表示器側通信部50で通信可能な一以上のPLCを一覧表示する接続先PLC一覧表示画面133を表示させるための領域である。
(表示器側記憶部40)
表示器側記憶部40は、表示器側ファイル管理部41と、画面データ記憶部42とを備える。表示器側ファイル管理部41は、プログラマブル表示器100のデータを保持するための部材であり、各種の電子ファイルを保持している。例えば、プログラマブル表示器の操作マニュアル等が記録されている。
画面データ記憶部42は、表示部30の表示領域で表示させる画面であるページの設定データを保持している。ページの設定データは、プログラマブル表示器の設計装置で設計され、プログラマブル表示器100に転送されて、画面データ記憶部42に保持される。
表示器側記録媒体読取部45は、プログラマブル表示器100に接続された記録媒体を読み取るための部材である。
表示器側ファイル操作部65は、表示器側ファイル管理部41や表示器側記録媒体読取部45にセットされた記録媒体に保持された電子データに対して読み取り等のアクセスを行うための部材である。
(PLC200)
一方、図1に示すPLC200は、PLC側通信部250と、PLC側ファイル操作部265と、PLC側ファイル管理部241と、PLC側記録媒体読取部245と、セキュリティ設定部270とを備える。
PLC側通信部250は、プログラマブル表示器100の表示器側通信部50と通信ネットワークを介して通信を行うための部材である。
PLC側ファイル管理部241は、PLC200の内部メモリであり、電子データを保持している。PLC側記録媒体読取部245は、PLC200に接続された記録媒体を読み取るための部材である。PLC側ファイル操作部265は、PLC側ファイル管理部241やPLC側記録媒体読取部245にセットされた記録媒体に保持された電子データに対して読み取り等のアクセスを行うための部材である。
セキュリティ設定部270は、PLC側ファイル管理部241に保持された電子データに対するセキュリティ情報を管理するための部材である。セキュリティ情報は、アクセスを許可する動作、例えばコピーの可否、閲覧の可否、削除の可否、リネームの可否や、このようなアクセスに必要なアクセス権限を記録した情報である。またセキュリティ設定部270は、PLC側記録媒体読取部245にセットされた記録媒体に保持された電子データに対するセキュリティ情報を管理することもできる。さらには、各電子ファイルに対して個別にセキュリティ情報を管理する他、PLC全体に対してセキュリティ情報を設定し、管理することもできる。
(電子データのデータ転送)
このような構成により、PLC側の電子データに対して、アクセス制限を設けた状態で、プログラマブル表示器100側からアクセスすることが可能となる。特にPLCにコンピュータを接続しなくとも、接続中のプログラマブル表示器側で容易にPLC内に保存された電子データのコピーや閲覧が可能となる。
従来、プログラマブル表示器から、PLCに保存されている電子データを閲覧するためには、図2に示すように、プログラマブル表示器100’から、FTPを用いてネットワーク経由でPLC200’にアクセスし、PLC200’内に保存されている電子データをデータ転送する必要があった。PLC内に保存されている電子データとしては、例えば、プログラマブルシステムの取扱説明書、PLCの取扱説明書等が挙げられる。この場合、FTPでのデータ転送には、コマンド入力やアクセス先の検索特定等、手間が多い。またこの方法では、プログラマブル表示器とPLCの1対1の間のアップロード/ダウンロードの設定になるため、同じプログラマブル表示器に接続された他のPLCや、PLC同士の間であっても、電子データをやり取りするには別途設定が必要となり、その切り替えの手間がかかっていた。
一方、プログラマブル表示器で、PLC内のデータを観る必要が生じる場合とは、工場等の生産現場で、エラーが生じたり、作業方法の確認といった非日常的な場合であり、急を要することが多い。そのような緊急時に、一々、FTPのコマンドを入力するのは時間がかかり、工場での生産性の低下を招く。また、FTPを用いる場合には、事前の設定が必要であり、通常の運用時の前に準備しておく必要があった。
また、FTPを用いた通信では、セキュリティを細かく設定することができない。すなわち、フォルダやファイル毎、あるいはログインするユーザの権限単位と行ったレベルの異なるセキュリティを個別に設定することがFTPでは困難であり、精々、FTP通信を確立する際にログインパスワードを設定する程度に止まり、高度なアクセスレベルの制御を実現することができなかった。
さらに一方でPLCには、工場の生産ラインの制御を司るラダープログラムが保存されているため、現場の作業者がPLCの内部のデータにフルアクセスできるようにしてしまうと、意図しないデータの削除やファイル名の変更等に起因して、ラインが不意に停止する等の問題が生じ得る。また、機密情報が漏洩するリスクも生じる。特にFTPを使ったファイル転送では、上述の通りセキュリティの個別設定ができないため、このような機密情報の管理には不適であった。
さらにまたFTPを用いないでPLC内のファイルを確認するためには、USBメモリ等の記録媒体をPLCに挿して一旦コピーした後、データをプログラマブル表示器やコンピュータに移すという方法もあるが、手間がかかる。特に、PLCやプログラマブル表示器によっては、記録媒体の挿抜口やスロットを背面側や側面側に設けていることがあり、設置状況や固定の仕方、姿勢等によってはアクセスが困難な場合もある。
(電子データアクセス機能)
そこで、本実施形態では、プログラマブル表示器100とPLC200とを接続した状態で、特別な設定をすることなく、これらの機器の間で相互に電子データを操作可能な電子データアクセス機能を提供する。具体的には、プログラマブル表示器100上で、プログラマブル表示器100内で保持される電子データのみならず、このプログラマブル表示器100と通信しているPLC200内のファイルやフォルダにアクセス可能としている。ここでのアクセスには、ファイルのコピー、削除、リネーム、フォルダの新規作成、ファイルの一覧表示、ファイル内容の閲覧が含まれる。
図1のプログラマブル表示器100は、表示器側通信部50に接続されているPLC200を自動で検索して、表示部30の接続先PLC一覧表示領域33に表示させる。接続されているPLCの検索は、例えば表示器側制御部20にて行う。接続先PLC一覧表示領域33に表示される接続先PLC一覧表示画面133の例を図9Cに示す。この接続先PLC一覧表示画面133から、ユーザはファイル操作の対象となる所望のPLCを選択する。このように、ファイル操作の対象となるPLCを自動的に検索することで、追加設定無しで利用可能とできる。
(ファイラ機能)
ファイル操作の対象となる所望のPLCを選択すると、ファイラ画面が、表示部30のファイラ表示領域31に表示される。なお、接続先のPLCが一台の場合は、接続先PLC一覧表示画面の表示を省略して、ファイラ画面を直接表示させてもよい。ファイラ画面の例を図3に示す。この図に示すように、ファイラ画面131には、PLCに保持されている電子データのファイルやフォルダが表示される。これにより、プログラマブル表示器と通信可能なPLCであれば、図4に示すようにプログラマブル表示器100とPLC200との間で、追加設定を行うことなく、電子データのやり取りが可能となる。
なおファイルアクセスが可能なPLCは、同一ネットワーク上にあるPLC全てではなく、プログラマブル表示器で内部状態を表示しているPLCに対してのみに制限できる。管理対象外のPLCはファイルアクセスの対象外とすることで、管理対象のPLCと取り違えるなどの混乱を避けることができる。
(PLC間のコピー)
また、プログラマブル表示器と通信可能なPLCであれば、図5に示すように、プログラマブル表示器100を経由させることで、プログラマブル表示器100と通信する異なるPLC200A、200B間で、追加設定無しに電子データのやり取りを行うことができる。
また、PLC200に内蔵されたPLC側ファイル管理部241に保存されたデータだけでなく、PLC側記録媒体読取部245にセットされた記録媒体、例えばPLC200に挿入されたSDカードやUSBメモリに保持されているデータに対しても、アクセス可能としている。これによって、利便性が一層向上する。特に、PLCの内蔵メモリのサイズが限られている場合に、記録媒体によって容量を増やしている場合には、記録媒体をPLCの内蔵メモリと同様に扱えるようにしたことで、内蔵メモリか記録媒体かの違いを意識することなく、より便利に使用できる。
このファイラ画面131は、ユーザ(設計者)が別途、プログラマブル表示器の設計装置等で作成する必要のないシステム画面として提供される。いいかえると、ユーザが作画可能な画面とは別に予め用意される。ファイラ画面131のデザイン等の情報は、表示器側記憶部40に保持される。
一方で、ファイラ画面131を呼び出すための機能は、ユーザが任意の画面(ページ)に設けることができる。例えば設計者がプログラマブル表示器の表示画面上に表示されるページを設計する際に、図6に示すように「ファイラ起動」ボタン66をページ上に配置することで、運用時にこのページから利用者、例えば工場の作業者が「ファイラ起動」ボタン66を操作して、図3のようなファイラ画面131を表示させることができる。あるいは、プログラマブル表示器に、USBメモリ等の記録媒体を接続したときに自動的に表示されるページに、「ファイラ起動」ボタンを設けておくことも好ましい。あるいはまた、プログラマブル表示器のシステム設定画面のメニューから、ファイラ画面を起動させるように構成することもできる。さらには、プログラマブル表示器に記録媒体を接続したときに、ファイラ画面を自動的に表示さたり、ファイラ画面を起動するかを確認するメッセージ画面を表示させるように構成してもよい。
(アクセス制限)
電子データファイルやフォルダへのアクセスに際しては、アクセス権限(セキュリティレベル)を設定できる。アクセス制限によって、図7に示すようにアクセス権限のないユーザは、プログラマブル表示器100からPLC200側のデータにアクセスすることを禁止される。この設定は、ファイルやフォルダ単位で行うことができる。またアクセス権限は、PLC単位で設定することもできる。このようにして設定されたアクセス権限は、図1に示すアクセスレベル設定部22で管理される。
一方で、プログラマブル表示器100を操作しているユーザ(現場の作業者等)が、ファイルやフォルダ、あるいはPLCにアクセスする権限を有するかどうかの判定を行う。このようにして、ファイル操作対象のPLCやファイル等に設定されたセキュリティ情報に従って、PLCの内部メモリに保存された電子データに対するアクセス制限を可能にする。また、電子データに対するアクセスの種別として、閲覧のみ、コピーの許可、削除の許可、リネームの許可、これらを全て許可するフルアクセス等、アクセスの内容についても設定するよう構成してもよい。逆に、PLC内の特定のデータのコピーや閲覧を禁止したり、削除やリネームの禁止、プログラマブル表示器からPLCへのデータの上書き保存の禁止等を設定することもできる。セキュリティ情報は、このように、アクセスの種別と、このアクセスに必要なアクセス権限を保持する。また、アクセス権限に拘わらず、特定の操作を禁止するように設定してもよい。
また、このようなファイラ機能は、表示器側制御部20と独立した構成としてもよい。これにより、プログラマブル表示器で通常の運転動作をバックグラウンドで継続させながら、ファイラ機能を提供することができる。一方で、運転動作の異常時等、重要度の高い動作が発生した際には、ファイルアクセス動作に対して割り込みを行うこともできる。例えば、コピー機能やビューワ機能の動作中に、警報を発するイベントが生じた場合は、警報表示を優先させる。この場合、コピー機能やビューワ機能は中止させてもよい。中止させる場合は、コピー中のファイルは破棄する。あるいは、コピー動作を中断させて、警報表示の解除後に継続するように構成してもよい。または、警報表示のバックグラウンドでコピー動作を継続させてもよい。
アクセス制限を設定するデータとしては、例えばプログラマブルシステムの取扱説明書、製品の仕様書、撮像された製品の不良品画像、あるいはユーザが作成した任意のデータファイル等が挙げられる。これらのデータは、PLCのPLC側ファイル管理部241に保存することで、紛失等の虞を回避できる。さらに、ファイラ画面131と、後述するビューワ画面132を用いることで、現場でプログラマブル表示器上にマニュアルを表示することができ、利便性が向上する。また、任意のデータに対してパスワードによるセキュリティを設定できることで、機密情報の漏洩を防ぐこともできる。なおFTPでは、パスワードを解除できないため、保護されたファイルにはアクセスできない。これに対してファイラ機能では、その場でパスワードを解除できるため、必要なタイミングでアクセス可能とでき、セキュリティの向上とアクセスの利便性を図ることができる。
一例として、フォルダにパスワードが設定されている場合、フォルダへのアクセス時にパスワードを要求し、解除しなければアクセスを禁止することができる。この場合、パスワードによるアクセス制限を解除しない場合、パスワード保護されたファイル/フォルダは、ファイラ画面131上で一切表示されない。このようにして、ファイル単位でのコピー、削除、リネームといった操作の禁止又は許可を可能にする。
なお、ここではアクセス制限を確認する手段として、パスワードを用いた例を説明したが、アクセスレベルの設定には、パスワード以外の方法も利用できる。例えば、解除キーやID情報を保持したICカードを読み取らせることでアクセスレベルを解析、アクセス制限を解除させてもよい。このようなICカードには、社員証や証明書を利用することもできる。あるいは、解除キーを保持したUSBメモリ等の記録媒体を用いることでも、同様にアクセスレベルの解析やアクセス制限の解除を行うことができる。
(電子データアクセス機能を実現する手順)
ここで電子データアクセス機能を実現する手順を、図1に従って説明する。まず、ユーザからのアクセス命令を操作コマンド受付部23で受け付ける。アクセス権限情報取得部24は、このアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を確認する。ここでは、アクセス命令を発したユーザに対して、アクセス権限の確認を求める。例えば、表示部30上にパスワードの入力画面を表示させて、予め設定されたパスワードを入力するように促す。またパスワードに代えて、あるいはこれに加えて、ユーザIDを求めることもできる。例えば各ユーザIDに対して、アクセス権限を予め付与している場合は、入力されたユーザIDに対して、アクセスを求められたファイルへのアクセス権限が設定されているかどうかを確認し、必要なアクセスレベルを備えている場合は、アクセス実行部60に対してアクセス許可を与える。
あるいは、既にプログラマブル表示器側に与えられている現在のユーザ(現場の作業者等)のアクセスレベルに応じて、PLCや電子フォルダを表示させる際に、接続先PLC一覧表示画面133やファイラ画面131に、アクセス権限のあるファイルやフォルダのみを表示させるように構成してもよい。この方法であれば、アクセス権限のないファイルやフォルダは、表示されないため、アクセス権限のないユーザが、誤ってファイルやフォルダへのアクセスを試みることを排除できる。なお、現在のユーザのアクセスレベルは、例えばプログラマブル表示器の起動時のログイン時に取得された情報、あるいは過去にファイルにアクセスする際に入力されたアクセス権限等、アクセス権限の確認時点における、最新の情報とする。このためプログラマブル表示器は、最後に入力されたアクセス権限を表示器側記憶部40等に一時的に保持する。また、このアクセス権限は、プログラマブル表示器のシャットダウンによって初期化される。
(PLCへの自動接続機能)
ここで、プログラマブル表示器が接続先のPLCを自動的に検索して接続する手順について、図8のフローチャート及び図9A〜図9DのGUI画面に基づいて説明する。
まずステップS801において、ユーザが、ファイラ機能の実行を指示する。ここでは、ファイラ機能の実行を指示するファイラ起動部の一形態として、図9Aに示すように表示部30に表示されるページに設けられた「ファイラ起動」ボタン66を押下する。これに従いプログラマブル表示器のアクセス実行部60が起動される。
次にステップS802において、通信可能なPLCを判別する。具体的には、プログラマブル表示器の通信設定に従い、接続されたPLCをアクセス実行部60が判別する。通信設定は、例えば図9Bに示すような通信設定画面80において設定する。この通信設定画面80の例では、イーサネット(商品名)のIPアドレスとポート番号を指定している。なお、このような設定を行わずとも自動的にIPアドレス等を検出するよう構成してもよいし、通信プロトコルにイーサネットに限られず、他の方式を使用してもよい。
次にステップS803において、通信可能なPLCのデータを取得する。ここでは、アクセス実行部60が、通信可能なPLCのドライブ一覧を取得し、描画データを作成して、表示器側制御部20に通知する。
そしてステップS804において、取得されたデータ一覧を表示部30に表示する。ここでは、表示器側制御部20が、アクセス実行部60が描画した内容を、表示部30の接続先PLC一覧表示領域33に、接続先PLC一覧表示画面133として表示する。例えば図9Cの接続先PLC一覧表示画面133に示すように、通信可能なPLCがすべて表示される。またこの例では、各PLCに含まれているドライブ名もすべて表示される。
図9Cの接続先PLC一覧表示画面133に表示されているドライブ名をタッチすると、図9Dのファイラ画面131に示すように、このドライブに含まれているファイルやフォルダの一覧が表示される。このように、接続先のPLCの一覧を示す接続先PLC一覧表示画面133と、各PLCに含まれるデータの一覧を表示するファイラ画面131を共通の画面で構成できる。
なお、上記の例ではプログラマブル表示器は、ファイラ画面131を、PLCのPLC側ファイル管理部241に保持されたデータやフォルダと、プログラマブル表示器の表示器側記憶部40に保持されたデータやフォルダを表示させる画面を共通としている。いいかえると、共通のファイラ画面131でもって、PLCにあるデータもプログラマブル表示器にあるデータも一覧表示させている。これによって操作感を統一し、コピー元やコピー先の指定も容易に行える。ただ、プログラマブル表示器は、ファイラ画面を、PLCのPLC側ファイル管理部241に保持されたデータやフォルダ表示用のPLC用ファイラ画面と、プログラマブル表示器の表示器側記憶部40に保持されたデータやフォルダ表示用の表示器用ファイラ画面を、別個に用意することもできる。例えば、PLC用ファイラ画面と表示器用ファイラ画面を同時に表示させ、あるいは切り替えて表示させて、PLCとプログラマブル表示器との間でデータのコピー先やコピー元を指定させるようにしてもよい。
(パス情報保持機能)
なお、ファイラ画面131に表示される電子データの場所を示すパス情報は、最後にアクセスした情報を保持しておき、次回に電子データアクセス機能を起動した際には、この情報を呼び出して初期表示パスとして利用することができる。あるいは、電子データアクセス機能を起動時にファイラ画面131に表示される電子データや接続先PLC一覧表示領域33に表示されるPLCの初期表示パスのデフォルト値を固定値として、予め登録しておくこともできる。このようにして、頻繁に使用する電子データやPLCへのアクセスを容易にできる。また、シャットダウンや停電などにより再起動した際にも、前回の電子データへのアクセスを容易に行える利点が得られる。なお、コピー元とコピー先で、それぞれ別の初期表示パスを保存させることもできる。
さらに、PLCのPLC側記録媒体読取部245に接続されたUSBメモリ等の外部メディアからプログラマブル表示器にデータを吸い上げる際には、PLCへのパスを外部メディアに書き込むように構成してもよい。プログラマブル表示器は、PLCにこの外部メディアが挿入された場合、このパスに従ってファイルを読み出すように構成できる。
(コピー処理)
次に、PLCのデータをプログラマブル表示器にコピーする手順を、図10のフローチャート及び図11〜図12に基づいて説明する。まずステップS1001において、コピー元データと、コピー先を選択する。ここではユーザが、図11のファイラ画面131を操作し、コピー元ファイル/フォルダと、コピー先フォルダを、それぞれ選択する。図11のファイラ画面131では、画面左にコピー元のPLCのデータ一覧を表示させ、チェックボックスでコピー元のファイル/フォルダを選択している。また画面右にコピー先のプログラマブル表示器のフォルダ一覧を表示させ、一覧ビューを操作してコピー先フォルダを選択する。
次にステップS1002において、コピー実行を指示する。ここでは、ユーザがページ上からコピー実行スイッチをタッチすると、アクセス実行部60は、コピー元のPLC側ファイル操作部265と、コピー先の表示器側ファイル操作部65に対して、ファイルオープン要求を行う。
次にステップS1003において、ファイルの読み出し要求を行う。ここでは、図12に示すようにアクセス実行部60が、コピー元のPLC側ファイル操作部265に対して、ファイルの内容の読み出し要求を行う。
次にステップS1004において、データの書き込み要求を行う。ここでは、図12に示すようにアクセス実行部60が、コピー元のPLC側ファイル操作部265からデータを受け取ると、コピー先の表示器側ファイル操作部65に対して、受け取ったデータの書き込み要求を行う。
次にステップS1005において、未読込データがあるか確認する。ここでは、アクセス実行部60が、コピー元のPLC側ファイル操作部265に、未読込のデータがあるかを確認し、ある場合はステップS1003に戻って処理を繰り返す。未読込のデータがない場合は、ステップS1006に進み、ファイルを閉じる要求を行う。ここでは、アクセス実行部60が、コピー元のPLC側ファイル操作部265と、コピー先の表示器側ファイル操作部65に対し、ファイルを閉じる要求を行う。このようにして、PLC側にあるデータを、プログラマブル表示器にコピーすることができる。
この構成であれば、アクセス実行部60が、コピー元とコピー先のプロトコルの違いを吸収するため、異なるプロトコル間でのファイルのやり取りが可能となる。例えば、ファイラ機能がFTPクライアントに対応すれば、FTPサーバが動作しているパソコンや、他のプログラマブル表示器との間のファイルコピーも可能になる。
(アクセス制限を解除する手順)
次に、セキュリティ機能を付加したデータを請求する際にアクセス制限を解除する手順を、図13のフローチャート及び図14の機能ブロック図に基づいて説明する。まずステップS1301において、セキュリティ情報を取得する。ここでは、図14に示すように、アクセス実行部60が、アクセス対象のPLC側ファイル操作部265に対し、セキュリティ設定部270に格納された、アクセス対象のセキュリティ情報を要求する。例えば、PLCに対するアクセスに必要なセキュリティレベル、あるいはこのPLCが保持する特定のデータのアクセスに必要なセキュリティレベルなど、要求されるアクセス内容に従って、セキュリティ情報が取得される。
次にステップS1302において、取得したセキュリティ情報に従って、要求されるアクセスに必要なアクセス権限を要求する。ここでは、アクセス実行部60が、取得したセキュリティ情報に従い、ユーザにパスワード入力を求める。
次にステップS1303において、アクセス権限を確認する。ここでは、アクセス実行部60が、アクセス対象のPLC側ファイル操作部265に対し、ユーザが入力したパスワードが妥当かどうか、問い合わる
次にステップS1304において、アクセス制限解除要求が認められるか否かを判定する。ここでは、アクセス実行部60が、ユーザが入力したパスワードを用いて、通信対象のファイル操作部にパスワード解除要求を行った結果、解除が失敗すれば処理を終了し、成功すれば、ステップS1305に進み、パスワード保護されたファイルやフォルダの情報を取得する。このようにして、パスワードが解除できた場合、保護されたデータに、未保護データの両方に対してアクセス可能となる。一方、アクセス制限を解除しない場合は、未保護データにのみアクセス可能となる。
(ビューワ機能)
さらに、PLC側に保持されたデータの内容をプログラマブル表示器側で閲覧するビューワ機能について、図15のフローチャート及び図16の機能ブロック図に基づいて説明する。まず、ステップS1501において、閲覧したいファイルを選択し、このファイルの閲覧を要求する。ここでは、ユーザがファイラ画面131を操作し、閲覧対象となるファイルを選択する。さらにファイラ画面131の提供するビューワ起動部を通して、アクセス実行部60にビューワの起動要求を行う。
次にステップS1502において、ファイル読出要求を行う。ここでは、図16に示すように、アクセス実行部60が、閲覧対象のファイルを保持するPLC200のPLC側ファイル操作部265に対して、ファイル読出要求を行い、受信したデータを表示器側ファイル管理部41などの表示器側のメモリに一時ファイルとして保存する。
次にステップS1503において、ファイルと対応するビューワ機能部25を選択する。ここでは、アクセス実行部60が、読み出したファイルの拡張子から、対応するビューワ機能部25を選択して、一時ファイルのデータを渡す。図1に示すプログラマブル表示器100は、閲覧対象のファイルの種別毎にビューワ機能部25(第一ビューワ機能部25a、第二ビューワ機能部25b、...)を備えており、閲覧対象のファイルに応じて、適切なビューワ機能部25がアクセス実行部60により選択される。例えば、PDFファイル閲覧用のPDFビューワ機能部、画像ファイル閲覧用の画像ファイルビューワ機能部、PLCでロギングしたCSVファイルをプログラマブル表示器側でグラフにして表示するグラフビューワ機能等が用意されている。
次にステップS1504において、ビューワ機能部25がファイルの読み出しを行う。ここでは、選択されたビューワ機能部25が、アクセス実行部60から渡されたファイルを読み出し、その内容に基づき描画データを作成して、表示器側制御部20に渡す。
そしてステップS1505において、データをビューワ画面132に表示させる。ここでは、表示器側制御部20が、受け取った描画データを表示部30のビューワ画面132に表示させる。ビューワ画面132の一例を図17に示す。
なお、閲覧するビューワ機能部を有していないファイルは、ファイラ画面で表示されないように設定することで、閲覧できないデータに対して閲覧しようとするミスや混乱を避けることができる。
また、同じネットワーク上に複数のプログラマブル表示器があってもよい。この場合、あるPLCに対しては一つのプログラマブル表示器からアクセスする構成とし、他の一つのPLCに対しては別の表示器からアクセスする構成としてもよい。このとき、他の表示器内の記憶領域または表示器に取り付けられている外部メモリのメモリを、表示器から閲覧することができる。
このように、本実施形態によれば、プログラマブル表示器からPLCに簡易にアクセスすることができ、PLCにあるファイルの一覧を確認できる。また、PLC内にあるすべてのデータやフォルダに対して無制限にアクセス可能とせず、セキュリティ情報を参照してファイルアクセスを制限できるようにしたことで、FTPでは対応できない、ファイルやフォルダ単位のセキュリティ設定が可能となり、重要なデータのみアクセス制限するという柔軟性を持たせた管理が可能となる。
本発明のプログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルシステム、プログラマブル表示器の操作方法、プログラマブル表示器操作プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記憶した機器によれば、製造ラインに設置される多数の機器を制御するPLCに接続されたプログラマブル表示器として好適に利用できる。
1000…プログラマブルシステム
100、100’…プログラマブル表示器
200、200A、200B、200’…PLC
10…表示器側入力部
20…表示器側制御部
21…PLC内部状態取得部
22…アクセスレベル設定部
23…操作コマンド受付部
24…アクセス権限情報取得部
25…ビューワ機能部;25a…第一ビューワ機能部;25b…第二ビューワ機能部
30…表示部
31…ファイラ表示領域
32…ビューワ表示領域
33…接続先PLC一覧表示領域
40…表示器側記憶部
41…表示器側ファイル管理部
42…画面データ記憶部
45…表示器側記録媒体読取部
50…表示器側通信部
60…アクセス実行部
65…表示器側ファイル操作部
66…「ファイラ起動」ボタン
80…通信設定画面
131…ファイラ画面
132…ビューワ画面
133…接続先PLC一覧表示画面
241…PLC側ファイル管理部
245…PLC側記録媒体読取部
250…PLC側通信部
265…PLC側ファイル操作部
270…セキュリティ設定部
TGT…ターゲットシステム

Claims (13)

  1. プログラマブルロジックコントローラと接続可能なプログラマブル表示器であって、
    プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、
    前記表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、
    プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの存在を、前記PLC内部状態取得部で取得して表示させるファイラ表示領域を有する表示部と、
    電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定可能なアクセスレベル設定部と、
    前記ファイラ表示領域に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、
    前記操作コマンド受付部で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するためのアクセス権限情報取得部と、
    前記操作コマンド受付部から受け付けられた電子データへのアクセス命令に対し、該アクセス命令を発したユーザのアクセス権限を前記アクセス権限情報取得部で取得し、該ユーザが前記アクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合に該アクセス命令を実行するためのアクセス実行部と
    を備えるプログラマブル表示器。
  2. 請求項1に記載のプログラマブル表示器であって、
    電子データへのアクセスが、該電子データのコピーであるプログラマブル表示器。
  3. 請求項2に記載のプログラマブル表示器であって、
    前記表示部はさらに、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの内容を表示させるビューワ表示領域を有するプログラマブル表示器。
  4. 請求項2又は3に記載のプログラマブル表示器であって、
    前記アクセス実行部は、同一の通信ネットワーク上に接続された、前記表示器側通信部で通信可能な複数のプログラマブルロジックコントローラ同士の間で、電子データをコピー可能としてなるプログラマブル表示器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプログラマブル表示器であって、
    前記表示部はさらに、同一の通信ネットワーク上に接続された、前記表示器側通信部で通信可能な複数のプログラマブルロジックコントローラを一覧表示可能な接続先PLC一覧表示領域を備えるプログラマブル表示器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプログラマブル表示器であって、
    前記アクセスレベル設定部は、複数の電子データに対して個別にアクセス権限を、異なるレベルで設定可能としてなるプログラマブル表示器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のプログラマブル表示器であって、
    前記ファイラ表示領域に表示される電子データの、デフォルトのパスを指定可能に構成してなるプログラマブル表示器。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプログラマブル表示器であって、
    プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データが、該プログラマブルロジックコントローラに接続された記録媒体中に保持されてなるプログラマブル表示器。
  9. プログラマブルロジックコントローラと接続可能なプログラマブル表示器であって、
    プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、
    前記表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、
    プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの内容を表示させるビューワ表示領域を有する表示部と、
    前記ファイラ表示領域に表示される電子データを閲覧する命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、
    前記操作コマンド受付部から受け付けられた電子データへの閲覧命令に従い、該閲覧命令を実行するためのアクセス実行部と
    を備えるプログラマブル表示器。
  10. プログラマブルロジックコントローラと、
    前記プログラマブルロジックコントローラと接続されたプログラマブル表示器と
    を備えるプログラマブルシステムであって、
    前記プログラマブルロジックコントローラは、
    前記プログラマブル表示器と通信ネットワークを介して通信を行うためのPLC側通信部と、
    電子データを保持したPLC側ファイル管理部と、
    を備え、
    前記プログラマブル表示器は、
    前記プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部と、
    前記表示器側通信部を介して、前記プログラマブルロジックコントローラの内部状態を取得するためのPLC内部状態取得部と、
    前記PLC側ファイル管理部に保持された前記電子データの存在を、前記PLC内部状態取得部で取得して表示させるファイラ表示領域を有する表示部と、
    前記電子データに対するアクセス権限を、異なるレベルで設定可能なアクセスレベル設定部と、
    前記ファイラ表示領域に表示される電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付けるための操作コマンド受付部と、
    前記操作コマンド受付部で受け付けられたアクセス命令を発したユーザのアクセス権限を取得するためのアクセス権限情報取得部と、
    前記操作コマンド受付部から受け付けられた前記電子データへのアクセス命令に対し、該アクセス命令を発したユーザのアクセス権限を前記アクセス権限情報取得部で取得し、該ユーザが前記アクセルレベル設定部で設定されたアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有している場合に該アクセス命令を実行するためのアクセス実行部と
    を備えるプログラマブルシステム。
  11. プログラマブルロジックコントローラに接続されたプログラマブル表示器で、該プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データにアクセスするためのプログラマブル表示器の操作方法であって、
    プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの情報を取得する工程と、
    前記プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの一覧をファイラ部に表示させる工程と、
    前記ファイラ部に表示された前記電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付ける工程と、
    前記電子データに対して設定可能な異なるレベルのアクセル権限の内、該電子データに設定されたアクセス権限に従い、前記アクセス命令がアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有していると判定された場合に、該アクセス命令を実行する工程と、
    を含むプログラマブル表示器の操作方法。
  12. プログラマブルロジックコントローラに接続されたプログラマブル表示器で、該プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データにアクセスするためのプログラマブル表示器操作プログラムであって、
    プログラマブルロジックコントローラと通信ネットワークを介して通信を行うための表示器側通信部を介して、プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの情報を取得する機能と、
    前記プログラマブルロジックコントローラに保持された電子データの一覧をファイラ部に表示させる機能と、
    前記ファイラ部に表示された前記電子データにアクセスする命令を、ユーザ操作に基づいて受け付ける機能と、
    前記電子データに対して設定可能な異なるレベルのアクセル権限の内、該電子データに設定されたアクセス権限に従い、前記アクセス命令がアクセス権限を有しているか否かを判定し、アクセス権限を有していると判定された場合に、該アクセス命令を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させるプログラマブル表示器操作プログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体または記憶した機器。
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