JP2023100350A - 光検出装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上層混色を抑制しつつ、光学素子の腐食を抑制可能な光検出装置を提供する。【解決手段】 複数の光電変換部が形成された基板と、基板の裏面側に配置された複数の光学素子と、複数の光学素子の裏面側に配置された複数のマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイと、を備える構成とした。そして、光学素子が、金属材料を含み、また、マイクロレンズアレイが、光学素子側の面が光学素子の裏面に接触して裏面を覆うように形成されて、光学素子の金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねる構成とした。【選択図】図2

Description

本技術(本開示に係る技術)は、光検出装置及び電子機器に関する。
従来、例えば、入射光のうちの特定の偏光成分を透過させる偏光部を備えた光検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の光検出装置では、複数の光電変換部を有する半導体基板上に、複数の偏光部、保護膜及び複数のマイクロレンズがこの順に積層され、保護膜によって偏光部の腐食を抑制するようになっている。
特開2020-126882号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光検出装置では、偏光部の受光面側に保護膜とマイクロレンズとが積層されるため、偏光部の受光面側に位置する層(以下、「上層」とも呼ぶ)の高背化を生じる。それゆえ、例えば、ある画素のマイクロレンズに光が斜めに入射したときに、光が上層内を斜めに進むことで、光が隣接する画素の偏光部及び光電変換部に入射されて、光学混色(以下、「上層混色」とも呼ぶ)が発生する可能性がある。
本開示は、上層混色を抑制しつつ、光学素子の腐食を抑制可能な光検出装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本開示の光検出装置は、(a)複数の光電変換部が形成された基板と、(b)半導体基板の受光面側に配置された複数の光学素子と、(c)複数の光学素子の受光面側に配置され、光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイと、を備え、(d)光学素子は、金属材料を含み、(e)マイクロレンズアレイは、光学素子側の面が光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねていることを要旨とする。
本開示の他の光検出装置は、(a)複数の光電変換部が形成された基板、(b)半導体基板の受光面側に配置された複数の光学素子、(c)及び複数の光学素子の受光面側に配置され、光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイを備え、(d)光学素子は、金属材料を含み、(e)マイクロレンズアレイは、光学素子側の面が光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねている光検出装置を備えることを要旨とする。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図である。 図1のA-A線で破断した場合の、固体撮像装置の断面構成を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として大型の4×4の凹部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として小型の4×4の凹部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として大型の3×3の凹部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として小型の3×3の凹部が形成された場合を示す図である。 光学素子の断面構造を拡大して示す図である。 保護膜を有する固体撮像装置の断面構成を示す図である。 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法を示す図であり、遮光膜まで形成された状態を示す図である。 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法を示す図であり、平坦化膜が形成された状態を示す図である。 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法を示す図であり、第1の材料膜が形成された状態を示す図である。 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法を示す図であり、光学素子アレイが形成された状態を示す図である。 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法を示す図であり、第2の材料膜が形成された状態を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、光学素子としてワイヤグリッド偏光子を用いた場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、光学素子としてGMRフィルタを用いた場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、レンズ状部の形状が柱型である場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、レンズ状部の形状が複数の微細構造体が周期配置された形状である場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、トレンチ部内に金属遮光膜が配置された場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、光拡散構造として溝部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として十字状の溝部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造として*状の溝部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造としてIII状の溝部が形成された場合を示す図である。 光拡散構造の平面構造を示す図であり、光拡散構造としてドット状の溝部が形成された場合を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の全体の概略構成を示す図であり、光拡散構造が省略された場合を示す図である。 本技術を適用した電子機器としての撮像装置の概略構成の一例を示す図である。
以下に、本開示の実施形態に係る光検出装置及び電子機器の一例を、図1~図15を参照しながら説明する。本開示の実施形態は以下の順序で説明する。なお、本開示は以下の例に限定されるものではない。また、本明細書に記載された効果は例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
1.第1の実施形態:固体撮像装置
1-1 固体撮像装置の全体の構成
1-2 要部の構成
1-3 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法
1-4 変形例
2.第2の実施形態:電子機器への応用例
〈1.第1の実施形態:固体撮像装置〉
[1-1 固体撮像装置の全体の構成]
本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置1(広義には「光検出装置」)について説明する。図1は第1の実施形態に係る固体撮像装置1の全体の概略構成を示す図である。
図1の固体撮像装置1は、裏面照射型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。図15に示すように、固体撮像装置1(1002)はレンズ群1001を介して、被写体からの像光(入射光)を取り込み、撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
図1に示すように、固体撮像装置1は、基板2と、画素領域3と、垂直駆動回路4と、カラム信号処理回路5と、水平駆動回路6と、出力回路7と、制御回路8とを備えている。
画素領域3は、基板2上において、二次元アレイ状に規則的に配列された複数の画素9を有している。画素9は、図2に示した光電変換部22と、複数の画素トランジスタとを有している。複数の画素トランジスタとしては、例えば、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、選択トランジスタの4つのトランジスタを採用できる。
垂直駆動回路4は、例えば、シフトレジスタによって構成され、所望の画素駆動配線10を選択し、選択した画素駆動配線10に画素9を駆動するためのパルスを供給し、各画素9を行単位で駆動する。即ち、垂直駆動回路4は、画素領域3の各画素9を行単位で順次垂直方向に選択走査し、各画素9の光電変換部22において受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素信号を、垂直信号線11を通してカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、例えば、画素9の列毎に配置されており、1行分の画素9から出力される信号に対して画素列毎にノイズ除去等の信号処理を行う。例えばカラム信号処理回路5は画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)及びAD(Analog Digital)変換等の信号処理を行う。
水平駆動回路6は、例えば、シフトレジスタによって構成され、水平走査パルスをカラム信号処理回路5に順次出力して、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から信号処理が行われた画素信号を水平信号線12に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線12を通して、順次に供給される画素信号に対し信号処理を行って出力する。信号処理としては、例えば、バファリング、黒レベル調整、列ばらつき補正、各種デジタル信号処理等を用いることができる。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号、及びマスタクロック信号に基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等の動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。そして、制御回路8は、生成したクロック信号や制御信号を、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等に出力する。
[1-2 画素の回路構成]
次に、図1の固体撮像装置1の詳細構造について説明する。図2は、図1のA-A線で破断した場合の、固体撮像装置1の断面構成を示す図である。
図2に示すように、固体撮像装置1は、基板2、ピニング膜13、絶縁膜14、遮光膜15及び平坦化膜16がこの順に積層されてなる受光層17が配置されている。また、受光層17の平坦化膜16側の面(以下、「裏面S1」とも呼ぶ)には、光学素子アレイ18及びマイクロレンズアレイ19がこの順に積層されてなる集光層20が配置されている。さらに、受光層17の基板2側の面(以下、「表面S2」とも呼ぶ)には、配線層21が配置されている。
基板2は、例えば、シリコン(Si)からなる半導体基板によって構成され、画素領域3を形成している。画素領域3には、光電変換部22と、複数の画素トランジスタ(不図示)とを有する画素9が複数個、二次元アレイ状に配置されている(図1参照)。光電変換部22は、外周側に形成されたp型半導体領域と、中央側に形成されたn型半導体領域とを含んで構成され、pn接合によってフォトダイオードを構成している。これにより、光電変換部22のそれぞれは、光電変換部22への入射光の光量に応じた信号電荷を生成し、生成した信号電荷をフォトダイオードのn型半導体領域(電荷蓄積領域)に蓄積する。
また、基板2の裏面S3側(受光面側)には、図3A、図3B、図3C及び図3Dに示すように、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22と重なる位置それぞれに、二次元アレイ状に配置された複数の逆ピラミッド状の凹部23を有する光拡散構造24が形成されている。これにより、入射光の屈折量を増大でき、画素分離部25の間で反射させて光路長を増大でき、長波長の光(例えば、近赤外光)を光電変換できる。
図3A~図3Dは、光拡散構造24の平面構造を示す図であり、図3Aは、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22の全体と重なるように、4×4の凹部23が形成されている場合を例示している。また、図3Bは、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22の中央部と重なるように、4×4の凹部23が形成されている場合を例示している。また、図3Cは、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22の全体と重なるように、3×3の凹部23が形成されている場合を例示している。また図3Dは、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22の中央部と重なるように、3×3の凹部23が形成されている場合を例示している。
また、隣り合う光電変換部22の間には、画素分離部25が形成されている。画素分離部25は、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、光電変換部22それぞれの周囲を囲むように、格子状に形成されている。画素分離部25は、基板2の裏面S3に開口部が形成され、基板2内に底面が形成されたトレンチ部26を有している。トレンチ部26は、内側面及び底面が画素分離部25の外周部となるように格子状に形成されている。
なお、第1の実施形態では、トレンチ部26の底面を基板2内に形成する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、トレンチ部26を基板2を貫通する貫通溝とし、配線層21の基板2側の面をトレンチ部26の底面とする構成としてもよい。
トレンチ部26の内側面及び底面は、ピニング膜13で被覆されている。またトレンチ部26の内部には、絶縁膜14が埋め込まれている。これにより、光電変換部22に入射した光が画素分離部25に進入した場合に、進入した光を絶縁膜14及びピニング膜13の界面で反射でき、光が画素分離部25を透過することで生じる光学混色を抑制できる。
ピニング膜13は、基板2の裏面S3側全体と、トレンチ部26の内側面及び底面とを連続的に被覆している。ピニング膜13の材料としては、例えば、固定電荷を発生させてピニング強化可能な負の電荷を有する高屈折率材料膜又は高誘電体膜を採用することができる。例えば、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)及びチタン(Ti)の少なくとも1つの元素を含む酸化物又は窒化物が挙げられる。
絶縁膜14は、ピニング膜13の裏面S4側全体(受光面側全体)を連続的に被覆するとともに、トレンチ部26の内部に埋め込まれている。絶縁膜14の材料としては、例えば、ピニング膜13と異なる屈折率を有する酸化膜等を採用できる。例えば、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)が挙げられる。
遮光膜15は、絶縁膜14の裏面S5側の一部(受光面側の一部)に、複数の光電変換部22それぞれの受光面を開口するように、格子状に形成されている。即ち、遮光膜15は、マイクロレンズアレイ19側から見た場合に、格子状に形成された画素分離部25と重なる位置に形成されている。遮光膜15の材料としては、例えば、遮光可能な材料を採用できる。例えば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、銅(Cu)が挙げられる。
平坦化膜16は、遮光膜15を含む絶縁膜14の裏面S5側全体(受光面側全体)を連続的に被覆している。これにより、受光層17の裏面S1は、凹凸がない平坦面とされている。平坦化膜16の材料としては、例えば、樹脂等の有機材料を用いることができる。
光学素子アレイ18は、絶縁膜14の裏面S5側に形成され、光電変換部22に対応して配置された光学素子27を複数有している。即ち、1つの光電変換部22に対して1つの光学素子27が形成されている。光学素子27としては、例えば、金属材料を含む光学素子を採用できる。金属材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、白金(Pt)、金(Au)が挙げられる。
図4は、光学素子27の断面構造を拡大して示す図である。図4では、光学素子27として、ワイヤグリッド偏光子27aを採用した場合を例示している。ワイヤグリッド偏光子27aは、所定のピッチで配置された複数の帯状導体28を有している。帯状導体28としては、例えば、線状や直方体等に構成された導体(ワイヤ)を採用できる。
帯状導体28の中の自由電子は、帯状導体28に入射する光の電場に追従して振動し、反射波を輻射する。ここで、複数の帯状導体28が配列される方向と垂直な方向、即ち、帯状導体28の長手方向に平行な入射光は、自由電子の振幅が大きくなるため、より多くの反射光を輻射する。そのため、帯状導体28の長手方向に平行な入射光は、ワイヤグリッド偏光子27aを透過せずに反射される。一方、帯状導体28の長手方向に垂直な光は、自由電子の振動が制限され、振幅が小さくなるため、帯状導体28からの反射光の輻射が小さくなる。そのため、帯状導体28の長手方向に垂直な入射光は、ワイヤグリッド偏光子27aによる減衰が小さくなり、ワイヤグリッド偏光子27aを透過できる。
光学素子アレイ18が有する複数の光学素子27(ワイヤグリッド偏光子27a)には、偏光方向が互いに異なる複数種類のワイヤグリッド偏光子が含まれている。例えば、帯状導体28の長手方向が順に45°ずつ異なる4種類のワイヤグリッド偏光子が挙げられる。これにより、複数のワイヤグリッド偏光子27aそれぞれは、帯状導体28の長手方向に垂直な入射光を透過し、透過した入射光を、対応する光電変換部22に入射させる。
また、隣り合う帯状導体28の間には、側面が帯状導体28で形成され、底面が平坦化膜16で形成された溝状の空間(空隙29)が形成されている。空隙29(溝)の開口部は、マイクロレンズアレイ19で閉塞されている。空隙29内には、空気(屈折率1.0)等のガスが封入されている。これにより、帯状導体28の間の空間の屈折率を低減できるため、ワイヤグリッド偏光子27aの透過率を向上することができる。図4では、空隙29の平坦化膜16側の端部が平坦化膜16内にまで到達している場合を例示している。
図4では、複数の帯状導体28のそれぞれが、平坦化膜16上に、光反射層30、絶縁層31及び光吸収層32がこの順に積層された構造である場合を例示している。光反射層30と平坦化膜16との間には、密着強度を向上させるための密着層33を配置してもよい。密着層33の材料としては、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)を採用できる。
光反射層30は、入射光を反射するための層である。これにより、帯状導体28の並び方向に垂直な方向、即ち、帯状導体28の長手方向に平行な振動方向の光を反射することができる。光反射層30の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)を採用できる。
絶縁層31は、固体撮像装置1の製造の際に、先に形成された光反射層30を保護するための層である。また、光反射層30によって反射された光の位相の調整を行うための層でもある。位相の調整を行う場合、絶縁層31の膜厚は、光吸収層32を透過して光反射層30において反射される光の位相と、光吸収層32によって反射される光の位相とが180°異なる位相差となる厚さとする。これにより、光反射層30及び光吸収層32のそれぞれで反射される光が打ち消し合うため、ワイヤグリッド偏光子27aからの反射光が低減される。絶縁層31の材料としては、例えば、シリコン酸化物(SiO2)を採用できる。
光吸収層32は、光反射層30によって反射された光を吸収するための層である。これにより、ワイヤグリッド偏光子27aからの反射光を低減でき、反射光に起因するフレア等のノイズを低減できる。光吸収層32の材料としては、例えば、消衰係数が零でない材料、即ち、吸収作用を有する金属や半導体を採用できる。例えば、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、白金(Pt)、金(Au)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、銀(Ag)、ゲルマニウム(Ge)、テルル(Te)、錫(Sn)が挙げられる。また、例えば、FeSi2(β-FeSi2)、MgSi2、NiSi2、BaSi2、CrSi2、CoSi2等のシリサイド系材料を採用することもできる。光吸収層32の膜厚は、例えば、入射光が透過する際の透過率の低下が軽減するように薄くする。
マイクロレンズアレイ19は、光学素子アレイ18の裏面S6側(光入射面側)に形成され、光電変換部22に対応して配置されたマイクロレンズ34を複数有している。即ち、1つの光電変換部22に対して1つのマイクロレンズ34が形成されている。複数のマイクロレンズ34のそれぞれは、光学素子アレイ18上に、複数のマイクロレンズ34で共有される底部35、及びマイクロレンズ34毎に個別に形成されたレンズ状部36がこの順に積層された構造となっている。底部35及びレンズ状部36は、所定の材料からなる膜状の部材にマスクを介してドライエッチングを行うことで一体として形成される。
底部35は、光学素子アレイ18の裏面S6側全体(光入射面側全体)を連続的に覆う平板状に形成されている。底部35の表面S7(光学素子アレイ18側の面)は、光学素子アレイ18の裏面S6(受光面)に接触して裏面S6を覆っている。これにより、底部35は、ワイヤグリッド偏光子27a(帯状導体28)に含まれる金属材料の錆等の腐食を抑制する保護膜(図5に示した保護膜39)を兼ねている。また、底部35は、帯状導体28の裏面S6に接触するように配置されて、帯状導体28間の空間のマイクロレンズアレイ19側の開口端を帯状導体28間に空隙29が残るように閉塞している。
レンズ状部36は、底部35の裏面S8側(受光面側)に、光電変換部22に対応して形成されている。即ち、1つの光電変換部22に対して1つのレンズ状部36が形成されている。レンズ状部36の形状としては、例えば、片面が平面である平凸型を採用できる。レンズ状部36のそれぞれは、被写体からの像光(入射光)を集光し、集光した入射光を、対応する光学素子27を介して、対応する光電変換部22内により効率的に導く。
また、底部35及びレンズ状部36の材料としては、例えば、同じ材料を採用できる。例えば、水蒸気バリア性を有する材料を採用できる。水蒸気バリア性を有する材料としては、例えば、水蒸気透過度が10-3g/(m2・24h)以下の材料が挙げられる。また、10-6g/(m2・24h)以下の材料がより好ましい。水蒸気透過度としては、例えば、24時間に透過した面積1m2当たりの水蒸気のグラム数[g/(m2・24h)]が挙げられる。これにより、マイクロレンズ34を透過してワイヤグリッド偏光子27a側に進入する空気中の水分を低減でき、空気中の水分による帯状導体28の腐食を抑制できる。水蒸気バリア性を有する材料としては、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON) 、シリコン炭窒化物(SiCN)が挙げられる。これにより、窒素(N)を含むため、材料の密度を増大でき、水蒸気バリア性を向上できる。また、特に、シリコン窒化物(SiN)は、屈折率が大きいため、曲がり難い長波長の光(例えば近赤外線)も適切に集光できる。
配線層21は、基板2の表面S2側に形成されており、層間絶縁膜37と、層間絶縁膜37を介して複数層に積層された配線38とを含んで構成されている。そして、配線層21は、複数層の配線38を介して、各画素9を構成する画素トランジスタを駆動する。
以上の構成を有する固体撮像装置1では、基板2の裏面S3側から光が照射され、照射された光がマイクロレンズ34及び光学素子27を透過し、透過した光が光電変換部22で光電変換されて信号電荷が生成される。そして、生成された信号電荷が、配線層21の配線38で形成された図1の垂直信号線11によって画素信号として出力される。
ここで、例えば、図5に示すように、ワイヤグリッド偏光子27aとマイクロレンズ34との間に、マイクロレンズアレイ19とは別に、ワイヤグリッド偏光子27aが含む金属材料の腐食を抑制する保護膜39(例えば、SiN膜)を配置する構造とした場合、ワイヤグリッド偏光子27aの受光面側に位置する層(上層)の高背化を生じることになる。それゆえ、例えば、ある画素9のマイクロレンズ34に光40が斜めに入射したときに、光40が上層内を斜めに進むことで、光40が隣接する画素9のワイヤグリッド偏光子27a及び光電変換部22に入射されて光学混色(上層混色)が発生する可能性がある。
これに対し、第1の実施形態では、図2に示すように、マイクロレンズアレイ19を、ワイヤグリッド偏光子27a側の面(表面S7)がワイヤグリッド偏光子27aの裏面S6に接触して裏面S6を覆うように形成して、ワイヤグリッド偏光子27aが含む金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねる構成とした。そのため、ワイヤグリッド偏光子27aの裏面S6側に位置する層の高背化を抑制でき、上層混色を抑制できる。また、マイクロレンズアレイ19によって、ワイヤグリッド偏光子27aを保護できる。それゆえ、上層混色を抑制しつつ、ワイヤグリッド偏光子27a(光学素子27)の腐食を抑制できる。
また、例えば、マイクロレンズアレイ19とは別に保護膜39を配置する構成とする場合に比べ、固体撮像装置1の製造時に、工程数を削減でき、製造コストを抑制できる。
また、マイクロレンズアレイ19の材料として、水蒸気バリア性を有する材料(例えばシリコン窒化物)を用いるようにした。これにより、マイクロレンズ34の受光面側からマイクロレンズ34を透過してワイヤグリッド偏光子27a側に空気が進入する場合に、進入する空気に含まれる水分を低減でき、水分による帯状導体28の腐食を抑制できる。
[1-3 光学素子アレイ及びマイクロレンズアレイの形成方法]
次に光学素子アレイ18及びマイクロレンズアレイ19の形成方法について説明する。
まず、図6Aに示すように、基板2の裏面S3に、トレンチ部26、ピニング膜13、絶縁膜14及び遮光膜15を形成する。続いて、図6Bに示すように、絶縁膜14の裏面S5に、裏面S5側全体を連続的に被覆するように平坦化膜16を形成する。続いて、図6Cに示すように、ワイヤグリッド偏光子27aの帯状導体28の材料からなる第1の材料膜41(金属膜)を成膜する。図6Cでは、第1の材料膜41は、光反射層30の材料、絶縁層31の材料及び光吸収層32の材料が積層された多層構造の膜となっている。
続いて、ドライエッチングを行って、図6Dに示すように、第1の材料膜41に対してワイヤグリッド偏光子27aの空隙29を形成して、帯状導体28(ワイヤグリッド偏光子27a)を形成し、光学素子アレイ18を形成する。続いて、図6Eに示すように、光学素子アレイ18の裏面S6に、マイクロレンズアレイ19の材料からなる第2の材料膜42を成膜する。第2の材料膜42の成膜方法としては、例えば、物理気相成長法(PVD:Physical Vapor Deposition)、化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition)を用いることができる。特に、空隙29内にSiN等を入り込み難くし、空隙29の開口端を塞ぐことを考慮すると、側壁面や底面のカバレッジが悪い、PVD法を採用するのがより好ましい。続いて、ドライエッチングを行って、図2に示すように、第2の材料膜42に対して底部35及びレンズ状部36を形成して、マイクロレンズアレイ19を形成する。これにより、光学素子アレイ18及びマイクロレンズアレイ19が形成される。
[1-4 変形例]
(1)なお、第1の実施形態では、光学素子27として、ワイヤグリッド偏光子27aを用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図7に示すように、光学素子27として、プラズモンフィルタ27bを用いる構成としてもよい。プラズモンフィルタ27bは、表面プラズモン共鳴を利用したフィルタである。プラズモンフィルタ27bは、図7に示すように、二次元アレイ状に形成された複数の孔43を有する金属膜44を備えている。プラズモンフィルタ27bでは、金属膜44の受光面(裏面S6)に入射した光が表面プラズモンに変換され、変換された表面プラズモンが金属膜44の裏面S6において共鳴する。共鳴した表面プラズモンのうち、所定の構造条件と物性条件とを満たす成分は、孔43を通過して、金属膜44の裏面S6と反対側の面(表面S9)にまで達する。表面S9に到達した表面プラズモンは、金属膜44の表面S9において再び光に変換されて射出される。これにより、プラズモンフィルタ27bでは、所定の帯域の光が透過される。金属膜44の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)を採用できる。
なお、ここでは、プラズモンフィルタ27bのうちの伝播型表面プラズモンによる分光について例を挙げて説明したが、ナノスケールの金属製の柱状構造物(金属ナノ構造体)が周期的に配列する構造を備えた局在型の表面プラズモン共鳴フィルタ(局在型表面プラズモン共鳴フィルタ)についても、同様の原理で分光することが可能である。
(2)また、例えば、図8に示すように、光学素子27として、GMR(Guided Mode Resonance)フィルタ27cを用いる構成としてもよい。GMRフィルタ27cは、導波モード共鳴を利用したフィルタである。GMRフィルタ27cは、回折格子45、クラッド層46及びコア層47を備えている。回折格子45、クラッド層46及びコア層47は、光の入射方向からこの順に積層されている。GMRフィルタ27cでは、回折格子45による光回折と、クラッド・コア構造による特定波長の光のコア層47への閉じ込め及びクラッド・コア構造の特定波長の光の透過特性とにより、所定の狭帯域の光が透過される。
ここで、マイクロレンズアレイ19の屈折率Na、クラッド層46の屈折率Nb、コア層47の屈折率Nc、及び平坦化膜16の屈折率Ndは、Nc>Nb又はNd>Naに設定する。回折格子45の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)を採用できる。また、クラッド層46の材料としては、例えば、シリコン酸化物(SiO2)を採用できる。また、コア層47の材料としては、例えば、シリコン窒化物(SiN)、二酸化タンタル(TaO2)、チタニウムオキサイド(TiO2)を採用できる。
(3)また、第1の実施形態では、レンズ状部36の形状として、平凸型を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、レンズ状部36の形状として、図9に示すように、柱型を用いる構成としてもよい(BOXレンズ)。例えば、光電変換部22上に形成された凸部48と、画素分離部25上に形成された凹部49とを有している。凸部48の形状としては、例えば、円柱状等の回転対称形状、正四角柱状等の非対称形状を採用できる。また、凹部49の形状としては、例えば、凸部48を側壁面とする溝形状を採用できる。凸部48の頂面及び凹部49の底面は、基板2の裏面S3と平行となっている。また、マイクロレンズ34の屈折率は、空気の屈折率よりも大きくなっている。
これにより、マイクロレンズ34では、マイクロレンズ34の屈折率>空気の屈折率であるため、マイクロレンズ34に入射した光の速度(位相速度)は空気内を進む光の速度よりも遅くなり位相差Laが発生する。そうすると、マイクロレンズ34の凸部48と凹部49との境界では光の位相差Laがあるため、等位相面が曲がり、入射光は結果的に凸部48の中心方向に集光されながら進行していく。即ち、マイクロレンズ34は、入射光を曲げて集光させるのではなく、光の位相差を利用して光を集光させる。
(4)また、例えば、レンズ状部36の形状として、図10に示すように、複数の微細構造体50が周期配置された形状を用いる構成としてもよい(メタレンズ)。例えば、底部35に立設された複数の微細構造体50(以下、「ナノピラー50」とも呼ぶ)を有している。底部35及びナノピラー50は、メタサーフェース構造を形成している。ナノピラー50は、ナノピラー50がマイクロレンズ34を通過する光の位相を変調し、マイクロレンズ34への入射光を集光する位相分布となるように配置されている。即ち、マイクロレンズ34は、入射光を曲げて集光させるのではなく、光の位相差を利用して光を集光させる。ナノピラー50の形状としては、例えば、円柱状等の回転対称形や、正四角柱状等の非対称形状のナノフィン形状を採用できる。また、ナノピラー50の高さは、例えば、100nm~1000nm程度、直径は、例えば、50nm~700nm程度とする。
(5)また、第1の実施形態では、マイクロレンズアレイ19の材料として、水蒸気バリア性を有する材料を用い、水蒸気バリア性を有する材料として、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON) 、シリコン炭窒化物(SiCN)を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、水蒸気バリア性を有する材料としては、1.6以上の屈折率を有する高屈折率樹脂を用いる構成としてもよい。より好ましくは、1.7以上、さらに好ましくは1.8以上の屈折率を有する高屈折率樹脂を用いる。例えば、無機顔料等を含有させて屈折率を増大させたアクリル樹脂を採用できる。ここで、高屈折率樹脂は無機顔料等を含むため材料の密度が高い。それゆえ、底部35及びレンズ状部36の材料として、高屈折率樹脂を用いることにより、水蒸気バリア性を向上できる。また、屈折率が高くなることで、マイクロレンズ34の集光性能を向上でき、マイクロレンズ34の厚みを低減でき、光学素子27の受光面側に位置する層(上層)の高背化をより抑制できる。
(6)また、例えば、水蒸気バリア性を有する材料としては、アモルファスシリコンを用いる構成としてもよい。ここで、アモルファスシリコンは、結晶シリコンよりも材料の密度や屈折率が高い。それゆえ、底部35及びレンズ状部36の材料として、アモルファスシリコンを用いることにより、水蒸気バリア性を向上できる。また、屈折率が高くなることで、マイクロレンズ34の集光性能を向上でき、マイクロレンズ34の厚みを低減でき、光学素子27の受光面側に位置する層(上層)の高背化をより抑制できる。
(7)また、第1の実施形態では、ピニング膜13で被覆されたトレンチ部26内に、絶縁膜14を配置する例を示したが、他の構成を採用してもよい。例えば、図11に示すように、トレンチ部26内に金属遮光膜51を配置する構成としてもよい。金属遮光膜51の材料としては、例えばアルミニウム(Al)、銀(Ag)を採用できる。これにより、光電変換部22に入射した光が画素分離部25に進入した場合に、進入した光を金属遮光膜51で反射でき、光が画素分離部25を透過することで生じる光学混色を抑制できる。また、マイクロレンズアレイ19の水蒸気バリア性により、マイクロレンズ34の受光面側からマイクロレンズ34を透過してワイヤグリッド偏光子27a側に空気が進入する場合に、進入する空気に含まれる水分を低減でき、水分による金属遮光膜51の腐食を抑制できる。
(8)第1の実施形態では、光拡散構造24として、逆ピラミッド型の凹部23が二次元アレイ状に配置された構造を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図12、図13A、図13B、図13C及び図13Dに示すように、光拡散構造24として、基板2の裏面S3に開口部を有する溝部52を有する構造を採用できる。図13Aでは、溝部52の開口部の形状が十字状である場合を例示し、図13Bでは、十字とその十字の右上、左上、右下及び左下の空間それぞれに配置されたドットとからなる形状である場合を例示し、図13Cでは、ローマ数字のIII状である場合を例示し、図13Dでは、上下左右のそれぞれに配置されたドットかなる形状である場合を例示している。
また、例えば、図14に示すように、光拡散構造24を有しない構成としてもよい。
(9)また、本技術は、上述したイメージセンサとしての固体撮像装置の他、ToF(Time of Flight)センサとも呼ばれる距離を測定する測距センサ等も含む光検出装置全般に適用することができる。測距センサは、物体に向かって照射光を発光し、その照射光が物体の表面で反射され返ってくる反射光を検出し、照射光が発光されてから反射光が受光されるまでの飛行時間に基づいて物体までの距離を算出するセンサである。
〈2.第2の実施形態:電子機器への応用例〉
本開示に係る技術(本技術)は、各種の電子機器に適用されてもよい。
図15は、本技術を適用した電子機器としての撮像装置(ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等)の概略構成の一例を示す図である。
図15に示すように、撮像装置1000は、レンズ群1001と、固体撮像装置1002(第1の実施形態に係る固体撮像装置1)と、DSP(Digital Signal Processor)回路1003と、フレームメモリ1004と、モニタ1005と、メモリ1006とを備えている。DSP回路1003、フレームメモリ1004、モニタ1005及びメモリ1006は、バスライン1007を介して相互に接続されている。
レンズ群1001は、被写体からの入射光(像光)を固体撮像装置1002に導き、固体撮像装置1002の受光面(画素領域)に結像させる。
固体撮像装置1002は、上述した第1の実施の形態のCMOSイメージセンサからなる。固体撮像装置1002は、レンズ群1001によって受光面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号としてDSP回路1003に供給する。
DSP回路1003は、固体撮像装置1002から供給される画素信号に対して所定の画像処理を行う。そして、DSP回路1003は、画像処理後の画像信号をフレーム単位でフレームメモリ1004に供給し、フレームメモリ1004に一時的に記憶させる。
モニタ1005は、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなる。モニタ1005は、フレームメモリ1004に一時的に記憶されたフレーム単位の画素信号に基づいて、被写体の画像(動画)を表示する。
メモリ1006は、DVD、フラッシュメモリ等からなる。メモリ1006は、フレームメモリ1004に一時的に記憶されたフレーム単位の画素信号を読み出して記録する。
なお、固体撮像装置1を適用できる電子機器としては、撮像装置1000に限られるものではなく、他の電子機器にも適用することができる。
また、固体撮像装置1002として、第1の実施形態に係る固体撮像装置1を用いる構成としたが、他の構成を採用することもできる。例えば、第1の実施形態の変形例に係る固体撮像装置1等、本技術を適用した他の光検出装置を用いる構成としてもよい。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
複数の光電変換部が形成された基板と、
前記基板の受光面側に配置された複数の光学素子と、
前記複数の光学素子の受光面側に配置され、前記光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイと、を備え、
前記光学素子は、金属材料を含み、
前記マイクロレンズアレイは、前記光学素子側の面が前記光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、前記金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねている
光検出装置。
(2)
前記光学素子は、ワイヤグリッド偏光子である
前記(1)に記載の光検出装置。
(3)
前記光学素子は、所定のピッチで配置された複数の帯状導体を有し、隣り合う前記帯状導体の間が空隙である
前記(2)に記載の光検出装置。
(4)
前記光学素子は、プラズモンフィルタである
前記(1)に記載の光検出装置。
(5)
前記光学素子は、GMR(Guided Mode Resonance)フィルタである
前記(1)に記載の光検出装置。
(6)
複数の前記マイクロレンズのそれぞれは、複数の前記光学素子を含む光学素子アレイ上に、複数の前記マイクロレンズで共有される底部と、前記マイクロレンズ毎に個別に形成されたレンズ状部とがこの順に積層された構造となっている
前記(1)から(5)の何れかに記載の光検出装置。
(7)
前記レンズ状部の形状は、平凸型である
前記(6)に記載の光検出装置。
(8)
前記レンズ状部の形状は、柱型である
前記(6)に記載の光検出装置。
(9)
前記レンズ状部の形状は、複数の微細構造体が周期配置された形状である
前記(6)に記載の光検出装置。
(10)
前記マイクロレンズアレイの材料は、水蒸気バリア性を有する材料である
前記(1)から(9)の何れかに記載の光検出装置。
(11)
前記水蒸気バリア性を有する材料は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物又はシリコン炭窒化物である
前記(10)に記載の光検出装置。
(12)
前記水蒸気バリア性を有する材料は、1.6以上の屈折率を有する高屈折率樹脂である
前記(10)に記載の光検出装置。
(13)
前記水蒸気バリア性を有する材料は、アモルファスシリコンである
前記(10)に記載の光検出装置。
(14)
前記基板のうちの隣り合う前記光電変換部間に配置され、トレンチ部を有する画素分離部を更に備え、
前記画素分離部は、前記トレンチ部内に金属遮光膜が配置されている
前記(1)から(13)の何れかに記載の光検出装置。
(15)
複数の光電変換部が形成された基板、前記基板の受光面側に配置された複数の光学素子、及び前記複数の光学素子の受光面側に配置され、前記光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイを備え、前記光学素子は、金属材料を含み、前記マイクロレンズアレイは、前記光学素子側の面が前記光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、前記金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねている光検出装置を備える
電子機器。
1…固体撮像装置、2…基板、3…画素領域、4…垂直駆動回路、5…カラム信号処理回路、6…水平駆動回路、7…出力回路、8…制御回路、9…画素、10…画素駆動配線、11…垂直信号線、12…水平信号線、13…ピニング膜、14…絶縁膜、15…遮光膜、16…平坦化膜、17…受光層、18…光学素子アレイ、19…マイクロレンズアレイ、20…集光層、21…配線層、22…光電変換部、23…凹部、24…光拡散構造、25…画素分離部、26…トレンチ部、27…光学素子、27a…ワイヤグリッド偏光子、27b…プラズモンフィルタ、27b…プラズモンフィルタ、27c…GMRフィルタ、28…帯状導体、29…空隙、30…光反射層、31…絶縁層、32…光吸収層、33…密着層、34…マイクロレンズ、35…底部、36…レンズ状部、37…層間絶縁膜、38…配線、39…保護膜、40…光、41…第1の材料膜、42…第2の材料膜、43…孔、44…金属膜、45…回折格子、46…クラッド層、47…コア層、48…凸部、49…凹部、50…微細構造体(ナノピラー)、51…金属遮光膜、52…溝部

Claims (15)

  1. 複数の光電変換部が形成された基板と、
    前記基板の受光面側に配置された複数の光学素子と、
    前記複数の光学素子の受光面側に配置され、前記光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイと、を備え、
    前記光学素子は、金属材料を含み、
    前記マイクロレンズアレイは、前記光学素子側の面が前記光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、前記金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねている
    光検出装置。
  2. 前記光学素子は、ワイヤグリッド偏光子である
    請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記光学素子は、所定のピッチで配置された複数の帯状導体を有し、隣り合う前記帯状導体の間が空隙である
    請求項2に記載の光検出装置。
  4. 前記光学素子は、プラズモンフィルタである
    請求項1に記載の光検出装置。
  5. 前記光学素子は、GMR(Guided Mode Resonance)フィルタである
    請求項1に記載の光検出装置。
  6. 複数の前記マイクロレンズのそれぞれは、複数の前記光学素子を含む光学素子アレイ上に、複数の前記マイクロレンズで共有される底部と、前記マイクロレンズ毎に個別に形成されたレンズ状部とがこの順に積層された構造となっている
    請求項1に記載の光検出装置。
  7. 前記レンズ状部の形状は、平凸型である
    請求項6に記載の光検出装置。
  8. 前記レンズ状部の形状は、柱型である
    請求項6に記載の光検出装置。
  9. 前記レンズ状部の形状は、複数の微細構造体が周期配置された形状である
    請求項6に記載の光検出装置。
  10. 前記マイクロレンズアレイの材料は、水蒸気バリア性を有する材料である
    請求項1に記載の光検出装置。
  11. 前記水蒸気バリア性を有する材料は、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物又はシリコン炭窒化物である
    請求項10に記載の光検出装置。
  12. 前記水蒸気バリア性を有する材料は、1.6以上の屈折率を有する高屈折率樹脂である
    請求項10に記載の光検出装置。
  13. 前記水蒸気バリア性を有する材料は、アモルファスシリコンである
    請求項10に記載の光検出装置。
  14. 前記基板のうちの隣り合う前記光電変換部間に配置され、トレンチ部を有する画素分離部を更に備え、
    前記画素分離部は、前記トレンチ部内に金属遮光膜が配置されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  15. 複数の光電変換部が形成された基板、前記基板の受光面側に配置された複数の光学素子、及び前記複数の光学素子の受光面側に配置され、前記光電変換部に入射光を導くマイクロレンズを複数含むマイクロレンズアレイを備え、前記光学素子は、金属材料を含み、前記マイクロレンズアレイは、前記光学素子側の面が前記光学素子の受光面に接触して該受光面を覆うように形成されて、前記金属材料の腐食を抑制する保護膜を兼ねている光検出装置を備える
    電子機器。
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