JP2020126882A - 撮像素子および撮像素子の製造方法 - Google Patents

撮像素子および撮像素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の偏光情報を取得する撮像素子の製造方法を簡略化する。【解決手段】撮像素子は複数の画素、分離領域および偏光部を具備する。その複数の画素は、半導体基板に形成されて入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置される。その分離領域は、その複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する。その偏光部は、その分離領域と同一の材料により構成されて特定の偏光方向の入射光を透過させてその光電変換部に入射させる。【選択図】図5

Description

本開示は、撮像素子および撮像素子の製造方法に関する。詳しくは、入射光の偏光を検出するための偏光部を備える撮像素子および当該撮像素子の製造方法に関する。
従来、画素の光電変換部が形成された半導体基板に対して裏面側から入射光が照射される裏面照射型の撮像素子において、特定の偏光方向の入射光を透過する偏光部が画素に配置されて構成された撮像素子が使用されている。偏光部を画素に配置することにより、被写体からの入射光の偏光情報を取得することができる。この偏光情報に基づいて、特定の偏光方向の入射光、例えば、水溜まりやガラス面からの反射光を除去した画像を生成することが可能となる。偏光部には、例えば、ワイヤグリッドにより構成された偏光素子を採用することができる。このワイヤグリッドは、導電性を有する複数の線を所定のピッチに基づいて配列したものである。複数の線の並び方向に平行な偏光方向の入射光がワイヤグリッドによる偏光素子を透過し、複数の線の並び方向に垂直な偏光方向の入射光は偏光素子により減衰される(例えば、特許文献1参照。)。
また、被写体の偏光情報を取得することにより、被写体の面の法線成分を検出することもできる。この検出した法線成分により被写体の面の方向を取得することができ、被写体の立体的な形状を把握することが可能となる。具体的には、異なる偏光方向(角度)の偏光部を備える複数の画素からの画像信号に基づいて画像を生成し、偏光部の偏光方向の変化に対する輝度の変化を検出する。法線成分は、極座標表示における方位角および天頂角により表すことができる。被写体の特定の面からの反射光はこの特定の方向に偏光しているため、偏光部の偏光方向の変化に応じて輝度が周期的に変化する。この変化する輝度の最大値に対応する偏光方向に基づいて方位角を検出する。また、偏光方向に応じて変化する輝度の最大値および最小値から偏光度を生成する。この偏光度をフレネルの式に適用して天頂角を生成することができる。
ワイヤグリッドによる偏光素子は、180°回転させると元の偏光方向に戻るため、検出された法線成分は180°の不定性を有する。具体的には、被写体の面が凹部であるか凸部であるかを検出することが困難となる。
そこで、位相差画素を撮像素子に配置して被写体の焦点位置を検出することにより、被写体の面の凹凸の状態を検出することができる。位相差画素は、撮像素子の外部に配置された撮影レンズのオートフォーカスを行うために被写体の焦点位置を検出するための画素である。被写体に対して上下や左右方向の位相差を検出し、検出した位相差に基づいて焦点位置からのずれおよびずれの方向(いわゆる前ピンおよび後ピン)を検出することが可能となる。上述の被写体の立体形状の取得の際には、焦点位置のずれの方向に基づいて被写体の面の凹凸の状態を把握することができる。180°の不定性の問題を解決することが可能となる。
このように、偏光部を備える画素および位相差画素を撮像素子に配置することにより、被写体の立体的な形状の取得が可能となる。この撮像素子として、グローバルシャッタ形式の撮像素子を使用すると好適である。グローバルシャッタ形式の撮像素子は全画素において同時の露光を行うことができ、被写体が動く場合であっても位相差の検出を高精度に行うことができるためである。このグローバルシャッタ形式の撮像素子に対し、行毎に順次露光および画像信号の出力を行うローリングシャッタ形式の撮像素子では、異なる行に配置される画素の間において露光のタイミングにずれを生じ、フォーカルプレーン歪みを生じる。また、異なる行に位相差画素が配置される場合においても、検出した位相差には時間的なずれによる誤差が含まれることとなる。
グローバルシャッタ形式の撮像素子においても、画素において生成された画像信号の出力は行毎に順次行われる。このため、グローバルシャッタ形式の撮像素子では、露光後の画像信号を各画素に一時的に保存する必要がある。露光から画像信号の出力までの時間が行毎に異なるためである。具体的には、露光の際に画素の光電変換部により被写体からの入射光が光電変換されて生成された電荷を保持する電荷保持部を画素毎に配置する。全画素同時の露光の後、生成された電荷を電荷保持部に保持し、画像信号出力のタイミングに基づいて画像信号に変換して出力する。これにより、グローバルシャッタを実現することができる。
このようなグローバルシャッタ形式の撮像素子では、電荷保持部への入射光の漏洩が問題となる。電荷保持部に電荷が保持される期間に入射光に基づく迷光や光電変換された後の電荷が電荷保持部に流入すると、画像信号に誤差を生じてノイズの原因となるためである。そこで、電荷保持部を遮光する遮光部を備える撮像素子が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この遮光部は、電荷保持部における入射光が入射する面である裏面側を覆う蓋部と、半導体基板を貫通する溝を形成してこの溝に金属材料を埋め込んで形成される埋め込み部とにより構成される。また、埋め込み部は隣接する他の画素との間にも配置される。この遮光部を配置することにより、迷光の電荷保持部への入射および光電変換部や隣接する画素から電荷保持部への電荷の流入を防ぎ、ノイズを低減することができる。
特開2017−076684号公報 特開2015−228510号公報
上述の従来技術では、偏光部および遮光部を備えるため、撮像素子の製造工程が複雑になるという問題がある。
本開示は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、被写体の偏光情報を取得する撮像素子の製造方法を簡略化することを目的としている。
本開示は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の態様は、半導体基板に形成されて入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置される複数の画素と、上記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域と、上記分離領域と同一の材料により構成されて特定の偏光方向の入射光を透過させて上記光電変換部に入射させる偏光部とを具備する撮像素子である。
また、この第1の態様において、上記偏光部は、所定のピッチに配置された複数の帯状導体により構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記偏光部は、積層された複数の層により構成され、上記分離領域は、上記複数の層の少なくとも1つと同一の材料により構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記偏光部は、上記分離領域と同時に形成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記複数の画素にそれぞれ配置されて上記光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を生成する画素回路をさらに具備してもよい。
また、この第1の態様において、上記画素回路は、上記生成された電荷を保持する保持部と、上記保持された電荷に基づいて画像信号を生成する画像信号生成部とを備えてもよい。
また、この第1の態様において、上記分離領域と同一の材料により構成されて上記保持部と上記光電変換部とを分離する第2の分離領域と、上記保持部を遮光する遮光部とをさらに具備してもよい。
また、この第1の態様において、上記遮光部は、上記偏光部と同一の材料により構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記遮光部は、上記偏光部とは異なる膜厚に構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記偏光部は、積層された複数の層により構成され、上記遮光部は、上記複数の層により構成されるとともに当該複数の層の少なくとも1つが上記偏光部とは異なる膜厚に構成されてもよい。
また、この第1の態様において、上記複数の画素が配置される領域の周縁部の画素における上記光電変換部を遮光するとともに上記偏光部と同一の材料により構成される画素遮光部をさらに具備してもよい。
また、この第1の態様において、被写体からの入射光を瞳分割して像面位相差を検出するための位相差画素をさらに具備してもよい。
また、この第1の態様において、上記位相差画素は、上記偏光部と同一の材料により構成されて上記瞳分割のための開口部が配置された位相差画素遮光部を備えてもよい。
また、この第1の態様において、上記画素と電気信号のやり取りを行う制御回路をさらに具備してもよい。
また、この第1の態様において、上記偏光部と同一の材料により構成されて上記制御回路を遮光する制御回路遮光部をさらに具備してもよい。
また、本開示の第2の態様は、入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置された複数の画素が形成された半導体基板において上記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域を形成する工程と、特定の偏光方向の入射光を透過させて上記光電変換部に入射させる偏光部を上記分離領域と同一の材料により形成する工程とを具備する撮像素子の製造方法である。
上述の態様を採ることにより、分離領域および偏光部を同一のプロセスにより形成するという作用をもたらす。撮像素子の製造方法の簡略化が想定される。
本開示の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示すブロック図である。 本開示の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。 本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図である。 本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す平面図である。 本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。 本開示の第1の実施の形態に係る撮像素子の製造方法の一例を示す図である。 本開示の第1の実施の形態に係る撮像素子の製造方法の一例を示す図である。 本開示の第2の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。 本開示の第3の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。 本開示の第3の実施の形態に係る偏光部の構成例を示す図である。 本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図である。 本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す平面図である。 本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。 本開示の第5の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。 本開示が適用され得る撮像装置の一例であるカメラの概略的な構成例を示すブロック図である。 本開示の第7の実施の形態に係る画像処理部の構成例を示す図である。 本開示の第7の実施の形態に係る法線の検出の一例を示す図である。 本開示の第7の実施の形態に係る偏光情報の一例を示す図である。 本開示の第7の実施の形態に係る位相差情報の一例を示す図である。 本開示の第7の実施の形態に係る深度マップの一例を示す図である。
次に、図面を参照して、本開示を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)を説明する。以下の図面において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。また、以下の順序で実施の形態の説明を行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
6.第6の実施の形態
7.カメラへの応用例
<1.第1の実施の形態>
[撮像素子の構成]
図1は、本開示の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示すブロック図である。同図の撮像素子1は、画素アレイ部10と、垂直駆動部20と、カラム信号処理部30と、制御部40とを備える。
画素アレイ部10は、画素100が2次元格子状に配置されて構成されたものである。ここで、画素100は、照射された光に応じた画像信号を生成するものである。この画素100は、照射された光に応じた電荷を生成する光電変換部を有する。また画素100は、画素回路をさらに有する。この画素回路は、光電変換部により生成された電荷に基づく画像信号を生成する。画像信号の生成は、後述する垂直駆動部20により生成された制御信号により制御される。画素アレイ部10には、信号線11および12がXYマトリクス状に配置される。信号線11は、画素100における画素回路の制御信号を伝達する信号線であり、画素アレイ部10の行毎に配置され、各行に配置される画素100に対して共通に配線される。信号線12は、画素100の画素回路により生成された画像信号を伝達する信号線であり、画素アレイ部10の列毎に配置され、各列に配置される画素100に対して共通に配線される。これら光電変換部および画素回路は、半導体基板に形成される。
垂直駆動部20は、画素100の画素回路の制御信号を生成するものである。この垂直駆動部20は、生成した制御信号を同図の信号線11を介して画素100に伝達する。カラム信号処理部30は、画素100により生成された画像信号を処理するものである。このカラム信号処理部30は、同図の信号線12を介して画素100から伝達された画像信号の処理を行う。カラム信号処理部30における処理には、例えば、画素100において生成されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換するアナログデジタル変換が該当する。カラム信号処理部30により処理された画像信号は、撮像素子1の画像信号として出力される。制御部40は、撮像素子1の全体を制御するものである。この制御部40は、垂直駆動部20およびカラム信号処理部30を制御する制御信号を生成して出力することにより、撮像素子1の制御を行う。制御部40により生成された制御信号は、信号線41および42により垂直駆動部20およびカラム信号処理部30に対してそれぞれ伝達される。
なお、垂直駆動部20、カラム信号処理部30および制御部40は、特許請求の範囲に記載の制御回路の一例である。
[画素アレイ部の構成]
図2は、本開示の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。同図は、撮像素子1の構成例を表す平面図である。同図の撮像素子1において、画素アレイ部10は中央部に配置される。画素アレイ部10には、画素100の他に位相差画素301および302が配置される。この位相差画素301および302は、被写体を瞳分割することにより被写体の像面位相差を検出する画素である。位相差画素301および302は、図面の左右方向に被写体を瞳分割する。具体的には、位相差画素301および302は、それぞれ光電変換部の右側および左側が遮光される。このような、位相差画素301および302が画素アレイ部10に複数配置される。
また、画素アレイ部10の周縁部には、遮光画素200が配置される。この遮光画素200は、光電変換部の全面が遮光された画素である。遮光画素200は、画像信号の黒レベルを検出するための画素であり、遮光画素200を除く画素アレイ部10の領域が有効画素領域となる。なお、画素100には後述する偏光部が配置される。この偏光部は、入射光のうち特定の偏光方向の光を透過するものである。通常、被写体からの光には異なる方向に偏光した複数の光が含まれる。これらの光のうち特定の偏光方向の光の撮像を行って画像信号を生成することにより、当該偏光方向の光量を取得することができる。これを複数の偏光方向について行うことにより、被写体からの光がどのように偏光しているか等の偏光情報を取得することができる。この偏光情報に基づいて、被写体の立体形状の把握等を行うことが可能となる。画素100、位相差画素301および302ならびに遮光画素200の構成の詳細については、後述する。
画素アレイ部10と撮像素子1の外周との間の領域である周辺領域60には、図1において説明した垂直駆動部20、カラム信号処理部30および制御部40を配置することができる。
[画素の回路構成]
図3は、本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図である。同図は、画素100の回路構成の一例を表す図である。同図の画素100は、光電変換部101と、電荷保持部102と、MOSトランジスタ103乃至106とを備える。
光電変換部101のアノードは接地され、カソードはMOSトランジスタ103のソースに接続される。MOSトランジスタ103のドレインは、MOSトランジスタ104のソース、MOSトランジスタ105のゲートおよび電荷保持部102の一端に接続される。電荷保持部102の他の一端は、接地される。MOSトランジスタ104および105のドレインは電源線Vddに共通に接続され、MOSトランジスタ105のソースはMOSトランジスタ106のドレインに接続される。MOSトランジスタ106のソースは、信号線12に接続される。MOSトランジスタ103、104および106のゲートは、それぞれ転送信号線TR、リセット信号線RSTおよび選択信号線SELに接続される。なお、転送信号線TR、リセット信号線RSTおよび選択信号線SELは、信号線11を構成する。
光電変換部101は、前述のように照射された光に応じた電荷を生成するものである。この光電変換部101には、フォトダイオードを使用することができる。また、電荷保持部102およびMOSトランジスタ103乃至106は、画素回路を構成する。
MOSトランジスタ103は、光電変換部101の光電変換により生成された電荷を電荷保持部102に転送するトランジスタである。MOSトランジスタ103における電荷の転送は、転送信号線TRにより伝達される信号により制御される。電荷保持部102は、MOSトランジスタ103により転送された電荷を保持するキャパシタである。MOSトランジスタ105は、電荷保持部102に保持された電荷に基づく信号を生成するトランジスタである。MOSトランジスタ106は、MOSトランジスタ105により生成された信号を画像信号として信号線12に出力するトランジスタである。このMOSトランジスタ106は、選択信号線SELにより伝達される信号により制御される。
MOSトランジスタ104は、電荷保持部102に保持された電荷を電源線Vddに排出することにより電荷保持部102をリセットするトランジスタである。このMOSトランジスタ104によるリセットは、リセット信号線RSTにより伝達される信号により制御され、MOSトランジスタ103による電荷の転送の前に実行される。なお、このリセットの際、MOSトランジスタ103を導通させることにより、光電変換部101のリセットも行うことができる。このように、画素回路は、光電変換部101により生成された電荷を画像信号に変換する。なお、MOSトランジスタ105および106は、画像信号生成部111を構成する。
同図の画素回路を備える画素100が配置される撮像素子1の撮像は次のように行うことができる。まず、MOSトランジスタ103および104を導通させて光電変換部101および電荷保持部102をリセットする。次に、MOSトランジスタ103および104を非導通の状態に遷移させると、光電変換部101において光電変換により生成された電荷が蓄積され、露光が開始される。所定の露光期間の経過後にMOSトランジスタ103を導通させて光電変換部101により生成された電荷を電荷保持部102に転送する。これによりMOSトランジスタ105により電荷保持部102に保持された電荷に基づく画像信号が生成される。次にMOSトランジスタ106を導通させることにより、生成された画像信号が信号線12を介して画素100から出力される。
このような露光および画像信号の出力は、画素アレイ部10の行に配置された各画素100において同時に行われる。この各行の画素100における露光および画像信号の出力は、行毎にタイミングをずらして実行される。具体的には、画素アレイ部10の第1行から順に画像信号の出力が信号線12を介して実行される。この順次実行される画像信号の出力に応じた露光期間が行毎に順次設定される。このような撮像形式は、ローリングシャッタ形式と称される。後述するグローバルシャッタ形式と比較して画素回路の構成を簡略化することができる。一方、行毎の撮像期間にずれを生じるため、動きのある被写体を撮像した際には、いわゆるフォーカルプレーン歪みを生じて画質が低下する。
[画素の平面構成]
図4は、本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す平面図である。同図は、画素アレイ部10における画素100に配置される偏光部150の配置例を表す平面図である。同図の矩形は画素100を表し、同図の画素100毎に記載された文字「R」、「G」および「B」は画素100に配置されるカラーフィルタ(カラーフィルタ181)の種類を表す。このカラーフィルタ181は、画素100の入射光のうち所定の波長の入射光を透過させる光学的なフィルタである。具体的には、「R」、「G」および「B」が記載された画素100は、それぞれ赤色光、緑色光および青色光を透過するカラーフィルタ181が配置される画素を表す。また、同図の偏光部150は、ワイヤグリッドにより構成される偏光部の例を表したものである。このワイヤグリッドは、複数の帯状導体151が所定のピッチで配列されて構成された偏光部である。
ここで帯状導体とは、線状や直方体等に構成された導体である。この帯状導体151の中の自由電子は、帯状導体151に入射する光の電場に追従して振動し、反射波を輻射する。複数の帯状導体151が配列される方向と垂直な方向、すなわち帯状導体の長手方向に平行な入射光は、自由電子の振幅が大きくなるため、より多くの反射光を輻射する。このため、当該方向の入射光は偏光部150を透過せずに反射される。一方、帯状導体の長手方向に垂直な光は、帯状導体からの反射光の輻射が小さくなる。自由電子の振動が制限され、振幅が小さくなるためである。当該偏光方向の入射光は、偏光部150による減衰が小さくなり、偏光部150を透過することができる。
同図のハッチングを付された領域の中の白抜きの矩形が帯状導体151の間の空隙を表す。同図の画素アレイ部10では、2行2列の4つの画素100に同じ種類のカラーフィルタが配置されるとともに偏光方向が順に45°ずつ異なる4種類の偏光部150が配置される。また、カラーフィルタは、この2行2列の画素100を単位としてベイヤー配列に配置される。
なお、撮像素子1の構成はこの例に限定されない。例えば、カラーフィルタを省略し、モノクロの撮像を行う構成にすることもできる。
[画素の断面構成]
図5は、本開示の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。同図は、画素100の構成例を表す断面図である。同図の画素100は、半導体基板120と、分離領域140と、偏光部150と、平坦化膜183と、カラーフィルタ181と、オンチップレンズ182と、絶縁層191と、配線層192と、支持基板199とを備える。なお、絶縁層191および配線層192は、配線領域を構成する。
半導体基板120は、画素回路を構成する素子の半導体部分が形成される基板である。素子の半導体部分は、半導体基板120に形成されたウェル領域に形成される。便宜上、同図の半導体基板120は、p型のウェル領域に構成されるものと想定する。この半導体基板120にn型半導体領域を形成することにより、素子の半導体部分を構成することができる。同図には、n型半導体領域121および122を例として記載した。
n型半導体領域121は、光電変換部101を構成する。具体的には、n型半導体領域121およびn型半導体領域121の周囲のp型のウェル領域の界面のpn接合部からなるフォトダイオードが光電変換部101に該当する。光電変換により生成された電荷は、n型半導体領域121に蓄積される。n型半導体領域122は、フローティングディヒュージョン形式の電荷保持部102を構成する。また、n型半導体領域121および122の間には、MOSトランジスタ103が配置される。具体的には、MOSトランジスタ103は、n型半導体領域121および122をそれぞれソースおよびドレインとし、これらの間のp型のウェル領域をチャネルとするMOSトランジスタとなる。なお、MOSトランジスタ103のチャネルに隣接してゲート131が配置される。便宜上、半導体基板120およびゲート131の間の絶縁層191は、ゲート絶縁膜に該当する。
半導体基板120は、例えば3μmの厚さに構成することができる。また、半導体基板120の裏面の表面近傍には、ピニングのためのp型の半導体領域を配置することもできる。ここでピニングとは、半導体基板120の表面に形成される結晶欠陥に基づく界面準位を終端することである。これにより、界面準位に基づくノイズを低減することができる。なお、半導体基板120の裏面は、同図の配線領域が配置される面である表面の裏側の面である。同図の撮像素子1は、半導体基板120の裏面側から入射光が照射される裏面照射型の撮像素子に該当する。
半導体基板120の表面側には、後述する配線層192および絶縁層191からなる配線領域が配置される。一方、半導体基板120の裏面側には、上述のピニングを強化するための固定電荷膜141(不図示)と半導体基板120の保護および絶縁を行う酸化膜142(不図示)とが配置される。
固定電荷膜141は、例えば、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)およびチタン(Ti)のうちの少なくとも1つを含む酸化物または窒化物により構成することができる。また、固定電荷膜141は、気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)、スパッタリングおよび原子層蒸着(ALD:Atomic Layer Deposition)により形成することができる。ALDを採用した場合には、固定電荷膜141の成膜中に界面準位を低減するSiO膜を同時に形成することが可能となり、好適である。また、ランタン(La)、セリウム(Ce)、ネオジウム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)およびイットリウム(Y)のうちの少なくとも1つを含む酸化物または窒化物により構成することもできる。また、固定電荷膜141は、酸窒化ハフニウムまたは酸窒化アルミニウムにより構成することもできる。また、固定電荷膜141には、絶縁性が損なわれない量のシリコン(Si)や窒素(N)を添加することもできる。これにより、耐熱性等を向上させることができる。
酸化膜142は、例えば、SiOにより構成することができ、ALDにより100nm以下、より好適には30乃至60nmの厚さに形成することができる。
配線層192は、半導体基板120に形成される素子を配線する導体である。この配線層192は、Cu等の金属により構成することができる。絶縁層191は、配線層192を絶縁するものである。この絶縁層191は、絶縁材料、例えば、SiOにより構成することができる。配線層192および絶縁層191は、多層に構成することができる。同図は、2層に構成された配線領域の例を表したものである。
分離領域140は、隣接する画素100の光電変換部101を分離する領域である。この分離領域140は、画素100同士の境界近傍に配置され、隣接する画素100からの電荷の流入を防止する。また、分離領域140を配置することにより、隣接する画素100から斜めに入射する光を遮光することもできる。これらの効果により、画素100における画像信号へのノイズの混入を軽減することができる。同図の分離領域140は、半導体基板120の裏面側から表面側に貫通して形成された溝に配置することができる。この分離領域140は、金属により構成することができる。具体的には、Al、銀(Ag)、金(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、Ti、ニッケル(Ni)、W、鉄(Fe)およびテルル(Te)等やこれらの金属を含む合金により構成することができる。また、これらの材料を複数積層して構成することもできる。また、Tiや窒化チタン(TiN)およびこれらを積層した膜を密着層として酸化膜142との間に配置することもできる。
なお、分離領域140の材料としてAlを採用する場合には、画素100の感度を向上させることができ、好適である。Alは、反射率が比較的高く、光電変換部101(n型半導体領域121)を透過して分離領域140に入射した光が反射され、光電変換部101に戻されるためである。Alによる分離領域140は、公知の方法、例えば、高温スパッタリングにより形成することができる。
分離領域140を配置する溝は、例えば、半導体基板120をドライエッチングすることにより形成することができる。この溝に上述の金属材料を埋め込むことにより、分離領域140を配置することができる。これは、例えば、スパッタリングや真空蒸着等のPVD(Physical Vapor Deposition)、CVD、めっきおよび塗布法により行うことができる。
偏光部150は、半導体基板120に積層して配置される。具体的には、上述の酸化膜142に隣接して配置される。同図の偏光部150は、帯状導体151が等ピッチに配置されて構成される。また、同図の偏光部150は、分離領域140と同じ材料により構成することができる。具体的には、同図の帯状導体151は、分離領域140と同一の材料、例えば、Alにより構成することができる。これにより、分離領域140および偏光部150を一体として構成することができ、分離領域140および偏光部150を隣接して形成することができる。このため、分離領域140および偏光部150を同じプロセスにより形成することができる。また、偏光部150と分離領域140とを同時に形成することもできる。具体的には、分離領域140を形成する際に、帯状導体151の材料膜を同時に成膜することができる。これにより、撮像素子1の製造工程を簡略化することができる。また、分離領域140および偏光部150を異なる層に形成する場合と比較して撮像素子1を低背化することができる。
同図の帯状導体151は、図9において後述する光反射層に該当する。なお、帯状導体151の間には、後述する平坦化膜183を配置することができる。
平坦化膜183は、偏光部150が形成された半導体基板120の裏面側を平坦化するものである。この平坦化膜183は、例えば、アクリル樹脂等の透明な樹脂により構成することができる。平坦化膜183を配置することにより、後述するカラーフィルタ181が形成される面を平坦化することが可能となり、カラーフィルタ181の膜厚を均一にすることができる。また平坦化膜183を配置することにより、カラーフィルタ181の密着強度を向上させることもできる。
カラーフィルタ181は、平坦化膜183に隣接して配置される。カラーフィルタ181は、例えば、所定の波長の光を透過させる顔料や染料等を含む有機化合物により構成することができる。なお、カラーフィルタ181には、赤色光、緑色光および青色光に対応するカラーフィルタの他に、シアン、マゼンタおよび黄色に対応する補色系のカラーフィルタを使用することもできる。
オンチップレンズ182は、入射光を集光するレンズである。このオンチップレンズ182は、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂およびシロキサン系樹脂等の有機材料により構成することができる。また、窒化シリコン(SiN)や酸窒化シリコン(SiON)等の無機材料により構成することもできる。また、上述の有機材料やポリイミド系樹脂に酸化チタン(TiO)粒子を分散させて構成することもできる。また、オンチップレンズ182の表面には、反射を防止するためのオンチップレンズ182とは異なる屈折率の材料膜を配置することもできる。
支持基板199は、配線領域に隣接して配置される基板である。この支持基板199は、撮像素子1の製造工程において、半導体基板120の強度を向上させる基板である。
[撮像素子の製造方法]
図6および7は、本開示の第1の実施の形態に係る撮像素子の製造方法の一例を示す図である。まず、半導体基板120にp型のウェル領域およびn型半導体領域121等を形成する。次に半導体基板120の表面に絶縁層191および配線層192からなる配線領域を形成する。次に、配線領域に隣接して支持基板199を接着して天地を反転させ、半導体基板120を研削して薄肉化する(図6におけるA)。半導体基板120の研削は、例えば、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により行うことができる。
次に、ドライエッチングを行い、半導体基板120の裏面側から溝601を形成する(図6におけるB)。次に、溝601を含む半導体基板120の裏面に電荷固定膜141を配置する(図6におけるC)。次に、電荷固定膜141の表面に酸化膜142を積層する(図7におけるD)。これらは、例えば、ALDにより形成することができる。次に、分離領域140および偏光部150における帯状導体151の材料膜602を酸化膜142の表面に配置する。この際、材料膜602により溝601を埋めて、分離領域140を形成する(図7におけるE)。なお、偏光部150の膜厚を均一にするために、材料膜602の表面を平坦化することもできる。次に、材料膜602をエッチングし、帯状導体151を形成する(図7におけるF)。これにより、偏光部150を形成することができる。当該工程は、特許請求の範囲に記載の分離領域を形成する工程および偏光部を形成する工程の一例である。
以上説明したように、本開示の第1の実施の形態の撮像素子1は、分離領域140および偏光部150を同一の材料により構成することにより、分離領域140および偏光部150を同一のプロセスにより形成することができる。撮像素子1の製造工程の簡略化が可能となる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の撮像素子1は、分離領域140および偏光部150を同一の材料により構成していた。これに対し、本開示の第2の実施の形態の撮像素子1は、位相差画素301等や遮光画素200における遮光部を偏光部150と同一の材料により形成する。
[画素の断面構成]
図8は、本開示の第2の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。同図は、画素100と図2において説明した遮光画素200および位相差画素301の構成例を表す断面図である。
遮光画素200には、偏光部150の代わりに画素遮光部250が配置される。画素遮光部250は、遮光画素200における半導体基板120の裏面側全面を遮光するものである。この画素遮光部250は、偏光部150と同一の材料により構成することができる。すなわち、画素遮光部250は、分離領域140と同一の材料により構成することができる。また、画素遮光部250は、偏光部150および分離領域140と同時に形成することができる。
遮光画素200の外周には、周辺領域60が配置される。図2において説明したように、この周辺領域60には、垂直駆動部20やカラム信号処理部30、制御部40等の制御回路(不図示)が配置される。この制御回路を遮光するため、周辺領域60には、制御回路遮光部61が配置される。同図の制御回路遮光部61は、制御回路の全体を覆うように配置される。上述の画素遮光部250と同様に、制御回路遮光部61は、偏光部150と同一の材料により構成することができる。また、制御回路遮光部61は、偏光部150と同時に形成することができる。
位相差画素301には、偏光部150の代わりに位相差画素遮光部350が配置される。この位相差画素遮光部350には、瞳分割を行うための開口部351が配置される。同図の位相差画素301は、光電変換部101の左側に開口部351が配置され、撮影レンズの右側を透過した入射光が光電変換部101に入射する。なお、位相差画素301と対をなす位相差画素302(不図示)においても位相差画素遮光部350が配置される。位相差画素302の位相差画素遮光部350には光電変換部101の右側に開口部が配置される。このため、位相差画素302は撮影レンズの左側を透過した入射光が光電変換部101に入射する。これにより、位相差画素301および302において瞳分割が実行される。位相差画素遮光部350においても、偏光部150と同一の材料により構成することができる。また、位相差画素遮光部350を偏光部150と同時に形成することができる。
これ以外の撮像素子1の構成は本開示の第1の実施の形態において説明した撮像素子1の構成と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本開示の第2の実施の形態の撮像素子1は、遮光画素200、周辺領域60ならびに位相差画素301および302に画素遮光部250、制御回路遮光部61および位相差画素遮光部350がそれぞれ配置される。これら画素遮光部250、制御回路遮光部61および位相差画素遮光部350は、偏光部150と同一の材料により構成される。これにより、撮像素子1の製造方法を簡略化することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の撮像素子1は、単層の偏光部150が配置されていた。これに対し、本開示の第3の実施の形態の撮像素子1は、複数の層により構成される偏光部が配置される点で、上述の第1の実施の形態と異なる。
[画素の断面構成]
図9は、本開示の第3の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。同図の画素100は、偏光部150の代わりに偏光部160を備える点で、図5において説明した画素100と異なる。
同図の偏光部160は、複数の帯状導体161が等ピッチに配置されて構成される。この帯状導体161は、複数の層により構成される。具体的には、帯状導体161は、光反射層162、絶縁層163および光吸収層164により構成される。
光反射層162は、入射光を反射するものである。光反射層162を使用して帯状導体161を構成することにより、帯状導体161の並び方向に垂直な方向、すなわち、帯状導体161の長手方向に平行な振動方向の光を反射することができる。前述のように、光反射層162は、分離領域140と同一の材料により構成することができる。ここでは、Alにより構成された光反射層162を想定する。
光吸収層164は、光を吸収するものである。この光吸収層164は、光反射層162により反射された光を吸収する。光吸収層164を配置することにより、偏光部160からの反射光を低減することができる。反射光に起因するフレア等のノイズを低減することができる。この光吸収層164は、消衰係数が零でない材料、すなわち吸収作用を有する金属や半導体により構成することができる。具体的には、光吸収層164は、Ag、Au、Cu、Mo、Cr、Ti、Ni、W、Fe、Si、Ge、TeおよびSn等の金属材料やこれらの金属を含む合金により構成することができる。また、FeSi(特にβ−FeSi)、MgSi、NiSi、BaSi、CrSiおよびCoSi等のシリサイド系材料を使用することもできる。ここでは、Wにより構成された光吸収層164を想定する。光吸収層164は、例えば50nmの比較的薄い膜厚に構成することができる。偏光部160を入射光が透過する際の透過率の低下を軽減するためである。
絶縁層163は、光反射層162および光吸収層164の間に配置されて、撮像素子1の製造の際に、先に形成された光反射層162を保護するものである。また、光反射層162により反射された光の位相の調整を行うこともできる。具体的には、光吸収層164を透過して光反射層162において反射される光の位相と光吸収層164において反射される光の位相とが180°異なる位相差となる膜厚に絶縁層163を構成する。これにより、光吸収層164および光反射層162からそれぞれ反射される光が打ち消し合うため、偏光部160からの入射光の反射が低減される。絶縁層163は、例えば、ALDにより成膜されるSiOにより構成することができる。
なお、同図の偏光部160は、光反射層162が分離領域140と隣接して配置されるが、撮像素子1の構成は、この例に限定されない。例えば、光反射層162に加えて絶縁層163や光吸収層164が分離領域140に配置される構成にすることもできる。
[偏光部の構成]
図10は、本開示の第3の実施の形態に係る偏光部の構成例を示す図である。同図は、偏光部160の詳細な構成を表した図である。偏光部160は、上述の光反射層162、絶縁層163および光吸収層164のほかに、密着層167、側壁保護層165、上部保護層166および空隙169により構成される。
密着層167は、酸化膜142および光反射層162の間に配置され、光反射層162の密着強度を向上させるものである。この密着層167には、例えば、Ti、TiNおよびこれらを積層した膜を使用することができる。
帯状導体161の間の空隙169には、空気等のガスを封入することができる。このようなエアギャップ構造にすることにより偏光部160の透過率を向上させることができる。空気等は屈折率が略1であるためである。
側壁保護層165は、積層された光反射層162、絶縁層163および光吸収層164による帯状導体161の周囲に配置され、主に帯状導体161の側壁を保護するものである。上述のエアギャップ構造においては、光反射層162および光吸収層164を構成する金属材料や合金材料が空気(外気)と接触することとなる。側壁保護層165を配置することにより、外気中の水分等による光反射層162等の腐食や劣化を防止することができる。この側壁保護層165には、屈折率が2以下、かつ、消衰係数が零に近い材料を採用すると好適である。偏光部160における偏光特性への影響を軽減することができるためである。具体的には、側壁保護層165は、SiO、SiON、SiN、SiC、SiOCおよびSiCN等のSiによる絶縁材料により構成することができる。また、側壁保護層165は、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化ハフニウム(HfOx)、酸化ジルコニウム(ZrOx)酸化タンタル(TaOx)等の金属酸化物により構成することもできる。これらの材料を使用し、CVD、PVD、ALDおよびゾル−ゲル法等の公知の方法により成膜することにより、側壁保護層165を形成することができる。
上部保護層166は、帯状導体161の上面に隣接して配置され、空隙169を閉塞する膜である。この上部保護層166は、上述の側壁保護層165と同様の材料により構成することができる。また、上部保護層166は、材料が空隙169に析出せず帯状導体161の上面に析出する成膜方法、例えば、PVDにより成膜することができる。
同図の偏光部160において、光反射層162、絶縁層163および光吸収層164は、例えば、それぞれ150nm、25nmおよび25nmの厚さに構成することができる。このような多層構成の偏光部160を配置することにより、偏光部160からの反射光を軽減することができる。また、エアギャップ構造の偏光部160にすることにより偏光部160の透過率を向上させることができる。
これ以外の撮像素子1の構成は本開示の第1の実施の形態において説明した撮像素子1の構成と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本開示の第3の実施の形態の撮像素子1は、3層構成の偏光部160を配置することにより、偏光部160からの反射を低減することができ、画質の低下を防止することができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態の撮像素子1は、ローリングシャッタ形式の撮像を行っていた。これに対し、本開示の第4の実施の形態の撮像素子1は、グローバルシャッタ形式の撮像を行う点で、上述の第1の実施の形態と異なる。
[画素の回路構成]
図11は、本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す回路図である。同図は、図3と同様に、画素100の回路構成の一例を表す図である。同図の画素100は、次の点で、図3において説明した画素100と異なる。画素回路110は、MOSトランジスタ108および第2の電荷保持部107をさらに備える。信号線11は、転送信号線TXをさらに備える。
光電変換部101のカソードはMOSトランジスタ108のソースに接続され、MOSトランジスタ108のゲートは転送信号線TXに接続される。MOSトランジスタ108のドレインは、MOSトランジスタ103のソースおよび第2の電荷保持部107の一端に接続される。第2の電荷保持部107の他の一端は、接地される。これ以外の素子の結線は図3と同様であるため、説明を省略する。
第2の電荷保持部107は、光電変換部101により生成された電荷を保持するものである。この第2の電荷保持部107は、画素100における露光の終了から画像信号の出力の開始までの期間に電荷を保持する。
MOSトランジスタ108は、光電変換部101により生成された電荷を第2の電荷保持部107に転送するトランジスタである。
同図の画素回路を備える画素100が配置される撮像素子1の撮像は次のように行うことができる。まず、MOSトランジスタ103、104および108を導通させて光電変換部101、電荷保持部102および第2の電荷保持部107をリセットする。このリセットは、画素アレイ部10に配置された全ての画素100において同時に行う。次に、MOSトランジスタ103、104および108を非導通の状態に遷移させる。これにより、露光期間が開始される。所定の露光期間の経過後にMOSトランジスタ103および104を再度導通させて第2の電荷保持部107を再度リセットした後、MOSトランジスタ108を導通させて光電変換部101により生成された電荷を第2の電荷保持部107に転送する。これにより、全画素100同時に露光期間が停止される。
次に、MOSトランジスタ104を導通させて電荷保持部102を再度リセットし、MOSトランジスタ103を導通させて第2の電荷保持部107の電荷を電荷保持部102に転送する。次に、MOSトランジスタ106を導通させてMOSトランジスタ105により生成された画像信号を信号線12に出力する。この電荷保持部102のリセットから画像信号の出力までの処理を画素アレイ部10の第1行から順に行毎に実行する。これにより、1つのフレームの画像信号を撮像素子1から出力することができる。このように、第2の電荷保持部107を配置して光電変換部101により生成された電荷を一時的に保持することにより、露光および画像信号の出力のそれぞれの期間を離間して実行することができる。画素アレイ部10に配置された全ての画素100において同時に露光を行うことが可能となる。このような撮像形式は、グローバルシャッタ形式と称される。また、第2の電荷保持部107に電荷を転送した後には、次のフレームの露光を開始することができる。
グローバルシャッタ形式を採用することにより、ローリングシャッタ形式のような行毎の露光期間のずれを生じないため、動きのある被写体の撮像の際の歪みを軽減することができる。また、位相差画素301等を配置して焦点を検出する際においても、動きのある被写体の焦点検出精度を向上させることができる。なお、第2の電荷保持部107は、特許請求の範囲に記載の電荷保持部の一例である。
[画素の平面構成]
図12は、本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す平面図である。同図は、図11において説明した画素100の構成例を表す平面図であり、裏面側から見た半導体基板120の構成を表す図である。同図を用いて画素100における光電変換部101等の平面的な配置を説明する。
画素100における半導体基板120の領域の周囲に分離領域140が配置される。光電変換部101を構成するn型半導体領域121は、同図の画素100の左下に配置される。この光電変換部101の上側に第2の電荷保持部107が配置される。第2の電荷保持部107はn型半導体領域126により構成される。また、n型半導体領域126が形成される半導体基板120の近傍には、ゲート絶縁膜を介してMOSトランジスタ108のゲート135が配置される。MOSトランジスタ108は、n型半導体領域121および126をそれぞれソース領域およびドレイン領域とするMOSトランジスタである。n型半導体領域126の右端に隣接してゲート131およびn型半導体領域122が配置される。
n型半導体領域126および122ならびにゲート131は、MOSトランジスタ103を構成する。すなわちMOSトランジスタ103は、n型半導体領域126および122をそれぞれソース領域およびドレイン領域とするMOSトランジスタである。また、n型半導体領域122は、電荷保持部102にも該当する。n型半導体領域122に隣接して、ゲート132およびn型半導体領域123が配置される。n型半導体領域122および123ならびにゲート132は、MOSトランジスタ104を構成する。すなわちMOSトランジスタ104は、n型半導体領域122および123をそれぞれソース領域およびドレイン領域とするMOSトランジスタである。
n型半導体領域123に隣接してゲート133およびn型半導体領域124が配置される。n型半導体領域123および124ならびにゲート133は、MOSトランジスタ105を構成する。すなわちMOSトランジスタ105は、n型半導体領域123および124をそれぞれドレイン領域およびソース領域とするMOSトランジスタである。n型半導体領域124に隣接してゲート134およびn型半導体領域125が配置される。n型半導体領域124および125ならびにゲート134は、MOSトランジスタ106を構成する。すなわちMOSトランジスタ106は、n型半導体領域124および125をそれぞれドレイン領域およびソース領域とするMOSトランジスタである。
これらのn型半導体領域やゲートに配線が接続されて画素回路110が形成される。なお、光電変換部101を構成するn型半導体領域121と第2の電荷保持部107を構成するn型半導体領域126との間には、第2の分離領域143が配置される。後述するように、この第2の分離領域143は、光電変換部101と第2の電荷保持部107とを分離するものである。
[画素の断面構成]
図13は、本開示の第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。同図は、画素100の構成例を表す断面図であり、図12におけるa−a’線に沿った断面図である。同図の画素100は、次の点で、図5において説明した画素100と異なる。偏光部150の代わりに偏光部160を備える。半導体基板120に第2の分離領域143がさらに配置され、半導体基板120に隣接して遮光部170が配置される。絶縁層191に蓋部195がさらに配置される。
同図の画素100は、図9において説明した画素100と同様に偏光部160を備える。偏光部160を構成する光反射層162は、分離領域140に隣接して配置される。
第2の分離領域143は、光電変換部101および第2の電荷保持部107の間に配置される分離領域である。この第2の分離領域143は、半導体基板120に形成された溝に配置される。分離領域140とは異なり、第2の分離領域143が形成される溝は、半導体基板120を貫通せず、底部が半導体基板120の表面側の比較的浅い位置に形成される。このため、第2の分離領域143の底部と半導体基板120の表面との間には、開口部が形成され、当該開口部にMOSトランジスタ108のチャネルが形成される。この第2の分離領域143を配置することにより、光電変換部101から第2の電荷保持部107への電荷の流入を抑制することができる。
前述のように、第2の電荷保持部107には、露光期間の終了から画像信号の出力の期間に電荷を保持する。この保持期間には、例えば、光電変換部101において次のフレームの露光が開始される。この際、光電変換部101から第2の電荷保持部107に電荷が流入すると、異なるフレームの画像信号がノイズとして混入することとなる。そこで、第2の遮光領域143をMOSトランジスタ108のチャネル領域を除いて光電変換部101および第2の電荷保持部107の間に配置することにより、電荷の流入を抑制することができ、ノイズの混入を軽減することができる。また、第2の遮光領域143を配置することにより、光電変換部101の領域から第2の電荷保持部107に入射する光を遮光することができ、入射光に基づくノイズの混入を軽減することができる。この第2の遮光領域143は、分離領域140と同様に偏光部160の光反射層162と同一の材料により構成することができる。また、第2の遮光領域143は、光反射層162と同時に形成することができる。
遮光部170は、半導体基板120の裏面側の第2の電荷保持部107の近傍に配置されて第2の電荷保持部107を遮光するものである。この遮光部170は、分離領域140および第2の分離領域143に隣接して配置され、偏光部160と同層に配置される。また、遮光部170は、偏光部160と同一の材料により構成することができる。
蓋部195は、配線領域の絶縁層191に配置されて光電変換部101を透過した入射光を遮光するものである。この蓋部195は、壁部194および底部193により構成され、光電変換部101と配線層192との間を蓋状に覆い、遮光する。画素100に入射した光の一部は、光電変換部101における光電変換に寄与せずに透過する。この透過光が配線領域の配線層192により反射されて他の画素100の光電変換部101に入射すると、他の画素100にノイズが混入することとなり、画質が低下する。そこで、蓋部195を配置することにより、光電変換部101を透過した入射光の配線層192による反射を防止する。壁部194および底部193は、配線層192と同様にCu等の金属により構成することができる。
このように、第2の分離領域143を偏光部160と同一の材料により構成することにより、第2の分離領域143および偏光部160を隣接して形成することができ、撮像素子1の製造方法を簡略化することができる。また、撮像素子1を低背化することもできる。同様に、遮光部170を偏光部160と同一の材料に寄り構成することにより、遮光部170を偏光部160と同層に隣接して配置することができ、撮像素子1の製造方法を簡略化するとともに低背化することができる。
分離領域140および第2の分離領域143は、半導体基板120に形成された溝に、例えば、Al等の材料を配置することにより構成することができる。分離領域140を配置する溝は、第2の分離領域143を配置する溝より深く形成する必要がある。これは、例えば、2段階の溝の形成により行うことができる。まず、半導体基板120のエッチングを行い、分離領域140および第2の分離領域143を形成する位置に、第2の分離領域143に対応する深さの溝を形成する。次に、第2の分離領域143を配置する溝をレジスト等により保護し、分離領域140を配置する溝に対して再度エッチングを行う。これにより、異なる深さの溝を形成することができる。次に、分離領域140、第2の分離領域143および偏光部160を構成する材料、例えば、Alの膜を半導体基板120上に成膜するとともに、これらの溝に配置する。以上の工程により、分離領域140および第2の分離領域143を形成することができる。
これ以外の撮像素子1の構成は本開示の第1の実施の形態において説明した撮像素子1の構成と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本開示の第4の実施の形態の撮像素子1は、グローバルシャッタ形式の撮像を行うための第2の電荷保持部107と光電変換部101との間に偏光部160と同一の材料により構成される第2の分離領域143を配置する。また、第2の電荷保持部107を遮光する遮光部170を偏光部160と同一の材料により構成する。これにより、撮像素子1の製造方法を簡略化することができる。
<5.第5の実施の形態>
上述の第4の実施の形態の撮像素子1は、同じ膜厚の偏光部160および遮光部170を備えていた。これに対し、本開示の第5の実施の形態の撮像素子1は、偏光部160とは異なる膜厚の遮光部170を備える点で、上述の第4の実施の形態と異なる。
[画素の断面構成]
図14は、本開示の第5の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。同図は、画素100の構成例を表す断面図である。同図の画素100は、偏光部160とは異なる膜厚の遮光部170を備える点で、図13において説明した画素100と異なる。
同図に表したように、偏光部160は、遮光部170より薄い膜厚に構成することができる。遮光部170は、第2の電荷保持部107の遮光能力を向上させるため、比較的厚い膜厚に構成する必要がある。一方、偏光部160は消光比等を調整するため、厚さを調整必要が生じる。ここで、消光比とは、偏光部160の最大の透過光と最小の透過光との比率である。帯状導体161の並び方向に平行な入射光は、帯状導体161の短辺方向に自由電子を振動させるため、自由電子の追従性が低くなり、当該偏光方向の入射光を透過させることができる。しかし、帯状導体161の膜厚が厚くなると、帯状導体161の短辺方向の電気抵抗が低下する。このため帯状導体161の並び方向に平行な入射光の透過が阻害され、消光比が低下する。そこで、偏光部160および遮光部170をそれぞれ所望の厚さに形成し、厚さを調整する。これにより、偏光部160の消光比や遮光部170の遮光能力を個別に調整することができる。
同図においては、光反射層162および絶縁層163を偏光部160および遮光部170において同じ膜厚に構成し、光吸収層164を偏光部160および遮光部170において異なる厚さに構成する。具体的には、偏光部160の光吸収層164を遮光部170の光吸収層164より薄い膜厚に構成する。これは、例えば、光吸収層164の材料を成膜した後に、膜厚を調整する領域、すなわち、偏光部160を形成する領域の光吸収層164の材料を個別にエッチングすることにより行うことができる。
これ以外の撮像素子1の構成は本開示の第4の実施の形態において説明した撮像素子1の構成と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、本開示の第5の実施の形態の撮像素子1は、偏光部160および遮光部170の厚さを調整し、それぞれ異なる厚さの偏光部160および遮光部170を配置する。これにより、遮光部170の遮光能力を向上させながら、偏光部160の消光比等を調整することができる。
<7.カメラへの応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品に応用することができる。例えば、本技術は、カメラ等の撮像装置に搭載される撮像素子として実現されてもよい。
図15は、本技術が適用され得る撮像装置の一例であるカメラの概略的な構成例を示すブロック図である。同図のカメラ1000は、レンズ1001と、撮像素子1002と、撮像制御部1003と、レンズ駆動部1004と、画像処理部1005と、操作入力部1006と、フレームメモリ1007と、表示部1008と、記録部1009とを備える。
レンズ1001は、カメラ1000の撮影レンズである。このレンズ1001は、被写体からの光を集光し、後述する撮像素子1002に入射させて被写体を結像させる。
撮像素子1002は、レンズ1001により集光された被写体からの光を撮像する半導体素子である。この撮像素子1002は、照射された光に応じたアナログの画像信号を生成し、デジタルの画像信号に変換して出力する。
撮像制御部1003は、撮像素子1002における撮像を制御するものである。この撮像制御部1003は、制御信号を生成して撮像素子1002に対して出力することにより、撮像素子1002の制御を行う。また、撮像制御部1003は、撮像素子1002から出力された画像信号に基づいてカメラ1000におけるオートフォーカスを行うことができる。ここでオートフォーカスとは、レンズ1001の焦点位置を検出して、自動的に調整するシステムである。このオートフォーカスとして、撮像素子1002に配置された位相差画素により像面位相差を検出して焦点位置を検出する方式(像面位相差オートフォーカス)を使用することができる。また、画像のコントラストが最も高くなる位置を焦点位置として検出する方式(コントラストオートフォーカス)を適用することもできる。撮像制御部1003は、検出した焦点位置に基づいてレンズ駆動部1004を介してレンズ1001の位置を調整し、オートフォーカスを行う。なお、撮像制御部1003は、例えば、ファームウェアを搭載したDSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。
レンズ駆動部1004は、撮像制御部1003の制御に基づいて、レンズ1001を駆動するものである。このレンズ駆動部1004は、内蔵するモータを使用してレンズ1001の位置を変更することによりレンズ1001を駆動することができる。
画像処理部1005は、撮像素子1002により生成された画像信号を処理するものである。この処理には、例えば、画素毎の赤色、緑色および青色に対応する画像信号のうち不足する色の画像信号を生成するデモザイク、画像信号のノイズを除去するノイズリダクションおよび画像信号の符号化等が該当する。画像処理部1005は、例えば、ファームウェアを搭載したマイコンにより構成することができる。
操作入力部1006は、カメラ1000の使用者からの操作入力を受け付けるものである。この操作入力部1006には、例えば、押しボタンやタッチパネルを使用することができる。操作入力部1006により受け付けられた操作入力は、撮像制御部1003や画像処理部1005に伝達される。その後、操作入力に応じた処理、例えば、被写体の撮像等の処理が起動される。
フレームメモリ1007は、1画面分の画像信号であるフレームを記憶するメモリである。このフレームメモリ1007は、画像処理部1005により制御され、画像処理の過程におけるフレームの保持を行う。
表示部1008は、画像処理部1005により処理された画像を表示するものである。この表示部1008には、例えば、液晶パネルを使用することができる。
記録部1009は、画像処理部1005により処理された画像を記録するものである。この記録部1009には、例えば、メモリカードやハードディスクを使用することができる。
以上、本開示が適用され得るカメラについて説明した。本技術は以上において説明した構成のうち、撮像素子1002に適用され得る。具体的には、図1において説明した撮像素子1は、撮像素子1002に適用することができる。また、位相差画素301および302によるオートフォーカスの制御は、撮像制御部1003において行うことができる。なお、画像処理部1005は、特許請求の範囲に記載の処理回路の一例である。カメラ1000は、特許請求の範囲に記載の撮像装置の一例である。
なお、ここでは、一例としてカメラについて説明したが、本開示に係る技術は、その他、例えば監視装置等に適用されてもよい。また、本開示は、カメラ等の電子機器の他に、半導体モジュールの形式の半導体装置に適用することもできる。具体的には、図19の撮像素子1002および撮像制御部1003を1つのパッケージに封入した半導体モジュールである撮像モジュールに本開示に係る技術を適用することもできる。
[立体形状の取得処理]
偏光部150を有する画素100および位相差画素301および302を使用した被写体の立体形状の取得を画像処理部1005において行う場合の例について説明する。
[画像処理部の構成]
図16は、本開示の第7の実施の形態に係る画像処理部の構成例を示す図である。同図は、画像処理部1005において、立体形状の撮像を行う部分の構成例を表すブロック図である。同図の画像処理部1005は、画像信号分離部501と、偏光情報生成部502と、法線情報生成部503と、位相差情報生成部504と、奥行き情報生成部505と、法線ベクトル生成部506とを備える。
画像信号分離部501は、画素100と位相差画素301および302とにより生成された画像信号を分離するものである。この画像信号分離部501は、カラム信号処理部30から出力されるデジタルの画像信号を画素100の画像信号および位相差画素301および302の画像信号に分離し、それぞれ偏光情報生成部502および位相差情報生成部504に対して出力する。
偏光情報生成部502は、画素100の画像信号から偏光情報を生成するものである。ここで、偏光情報とは、被写体の画像における偏光の情報である。この偏光情報生成部502は、図4において説明した4つの偏光方向の偏光部150を透過した入射光に応じた画像信号に基づいて偏光情報を生成する。
被写体からの光には、特定の方向に偏光した偏光成分と特定の偏光方向によらない無偏光成分とが含まれる。この特定の方向に偏光した成分は、鏡面反射に基づく光であり、反射の際に被写体の面の方向に応じて偏光された光である。一方、無偏光成分は、拡散反射に基づく光である。偏光情報生成部502は、画素100の画像信号を偏光成分および無偏光成分に分離する。次に偏光成分の偏光方向(偏光角)および偏光度を偏光情報として生成する。偏光情報生成部502における処理の詳細については後述する。
法線情報生成部503は、偏光情報生成部502により生成された偏光情報に基づいて法線情報を生成するものである。ここで、法線情報とは、被写体の面に仮想的に形成される法線の情報であり、被写体の面の方向を特定する情報である。この法線情報には、極座標系におけるx軸およびz軸に対する角度の情報を適用することができる。法線情報生成部503における処理の詳細については後述する。
位相差情報生成部504は、位相差画素301等の画像信号から位相差情報を生成するものである。ここで、位相差情報とは、図1において説明した被写体の位相差を表す情報である。撮像素子(画素アレイ部10)には、撮影レンズが所定の焦点距離に配置され、被写体が結像される。撮影レンズの位置を調整して被写体にピントを合わせて撮像を行うことにより、ぼけが少ない画像を得ることができる。位相差画素301等を配置することにより、この焦点位置からの被写体のずれを位相差として検出することができる。また、位相差を検出することにより、被写体が撮像素子から近い位置に配置される場合および遠い位置に配置される場合について焦点位置を基準とする判別を行うこともできる。位相差情報の詳細については後述する。
奥行き情報生成部505は、位相差情報生成部504により生成された位相差情報に基づいて被写体の奥行き情報を生成するものである。ここで、奥行き情報とは、撮影レンズの焦点位置を基準とした被写体の光軸方向の形状の情報である。この奥行き情報は、上述の被写体位置の判別の結果に基づいて生成することができる。
法線ベクトル生成部506は、法線情報生成部503により生成された法線情報と奥行き情報生成部505により生成された奥行き情報とに基づいて、前述の法線のベクトルを生成するものである。
[法線情報]
図17は、本開示の第7の実施の形態に係る法線の検出の一例を示す図である。同図におけるAは、被写体を撮像しながら被写体の法線を検出することにより被写体の形状を取得する様子を表す図である。同図におけるAは、基準面4に配置された被写体401を撮像装置2により撮像する様子を表したものである。同図におけるAに表したように、被写体401は、基準面4から撮像装置2の方向に盛り上がった形状に構成される。同図の撮像装置2には、撮影レンズ5が配置される。この撮影レンズ5は、例えば、基準面4にピントが合う焦点位置に配置することができる。光源3から出射された光は、被写体401の表面により反射され、撮影レンズ5を介して撮像装置2の画素アレイ部10(不図示)に入射する。被写体401の面402に着目し、法線を説明する。
同図におけるBは、被写体401を撮像装置2の方向から見た図である。同図におけるBに表したように座標軸(x軸、y軸およびz軸)を定義する。面402における法線403の方向は、x軸からの角度である方位角φおよびz軸からの角度である天頂角θにより表すことができる。被写体401を複数の面に分割し、これらの面毎の方位角φおよび天頂角θを算出して法線を取得することにより、被写体401の立体的な形状を取得することができる。前述の法線情報生成部503は、これらの面毎の方位角φおよび天頂角θを法線情報として生成する。
[偏光情報]
図18は、本開示の第7の実施の形態に係る偏光情報の一例を示す図である。同図におけるAは、図17において説明した被写体401を撮像装置2により撮像する際の偏光方向と画像信号レベルとの関係を表した図である。同図におけるAの横軸は、偏光角を表す。この偏光角は、図17におけるx軸からy軸方向に向かう角度に該当する。同図におけるAの縦軸は、画像の輝度を表す。この輝度は、画像信号レベルに応じた値である。同図におけるAは、偏光部150の偏光方向を連続して変化させたと仮定した場合の画像の輝度の変化を表したものである。同図におけるAに表したように、被写体401からの光は、偏光方向に応じて輝度が変化する偏光成分412が偏光方向によらず一定の輝度の無偏光成分413に重畳された構成となる。同図におけるAのImaxおよびIminは、それぞれ輝度の最大値および最小値を表す。偏光成分412は、180度の周期を有する正弦波形状のグラフとなる。
同図におけるAの輝度Iは、例えば、次の式により表すことができる。

ここで、υは偏光角を表す。偏光情報生成部502は、画像信号分離部501により分離された画素100の画像信号から偏光部150の偏光方向毎の画像信号を抽出し、式(1)に当てはめることにより、同図におけるAのグラフを生成する。法線情報生成部503は、この生成されたグラフからImaxおよびIminを取得する。また、輝度がImaxとなる偏光角が方位角φに該当する。法線情報生成部503は、このグラフのImaxから方位角φを取得することができる。
また、法線情報生成部503は、被写体401の画像の偏光度を算出する。この偏光度ρは、次の式により表すことができる。

この偏光度ρにより天頂角θを算出することができる。同図におけるBは、偏光度と天頂角との関係を表す図である。同図におけるBのグラフは、フレネルの式より導かれるグラフである。なお、被写体401の屈折率に応じて適用するグラフを選択する必要がある。同図におけるBのグラフのうち、破線のグラフは比較的高い屈折率の場合を表し、1点鎖線のグラフは比較的低い屈折率の場合を表す。このように、偏光情報生成部502および法線情報生成部503により偏光情報および法線情報がそれぞれ生成される。
図18におけるAに表したように、偏光方向に応じた輝度の変化は、180度の周期性を有する。このため、上述の法線の方向として180度異なる2つの方向が算出され、不定性を生じる。具体的には、被写体401が基準面4に対して上側(撮像装置2に近い側)に凸の形状であるか下側(撮像装置2から遠い側)に凸の形状であるかが不明となる。
[位相差情報]
図19は、本開示の第7の実施の形態に係る位相差情報の一例を示す図である。同図におけるA乃至Cは、位相差を検出する際の被写体7、撮影レンズ5および画素アレイ部10の関係を表した図である。また、同図におけるA乃至Cの、入射光6aおよび6bは、それぞれ画素の右側に開口部が配置された位相差画素302および画素の左側に開口部が配置された位相差画素301に入射する入射光を表す。
同図におけるAは、撮影レンズ5の焦点位置にある被写体7の面を撮像する場合を表した図である。この場合には、入射光6aおよび6bは、画素アレイ部10の受光面に集光される。同図におけるBは、撮影レンズ5の焦点位置より近い位置の被写体7の面を撮像する場合を表した図である。入射光6aおよび6bは、画素アレイ部10の後方に集光され、いわゆる後ピンの状態になる。このため、画素アレイ部10の受光面において画像がずれて撮像される。同図におけるCは、撮影レンズ5の焦点位置より遠い位置の被写体7の面を撮像する場合を表した図である。入射光6aおよび6bは、画素アレイ部10の受光面より撮影レンズ5に近接した位置に集光され、いわゆる前ピンの状態になる。同図におけるBと比較して、逆の方向に画像がずれて撮像される。このように、被写体の位置に応じて集光位置が変化し、画像がずれて撮像される。
また、同図におけるD乃至Fは、図17において説明した被写体401を撮像した場合の画像を表した図であり、位相差画素位置および輝度の関係を表した図である。また、同図におけるD乃至Fは、それぞれ同図におけるA乃至Cの位置関係に対応して撮像した場合を表す図である。ここで、位相差画素位置は、画素アレイ部10の同一の行に配置された複数の位相差画素301等の位置を表す。また、同図におけるD乃至Fの実線および破線は、それぞれ入射光6aおよび6bに基づく画像であり、画素の右側に開口部が配置された位相差画素302および画素の左側に開口部が配置された位相差画素301による画像である。
図16において説明した位相差情報生成部504は、位相差画素301および302の画像信号による画像を位相差情報として生成する。また、奥行き情報生成部505は、この位相差情報に基づいて、被写体の奥行きの方向を基準面である焦点位置に対する位置関係(奥行き)として検出する。この奥行き情報により、前述の不定性の問題を解消することができる。法線ベクトル生成部506は、この奥行き情報および法線情報により被写体401の面毎の法線の向きを含む法線ベクトルを生成する。この法線ベクトルにより、例えば、被写体401の深度マップを生成することができる。
[深度マップ]
図20は、本開示の第7の実施の形態に係る深度マップの一例を示す図である。同図は、法線ベクトルから生成される深度マップの例を表した図である。同図のグラディションにより、被写体の深度が表示される。このように、画像処理部1005において被写体の立体形状の取得を行うことができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本開示の一例であり、本開示は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
また、上述の実施の形態における図面は、模式的なものであり、各部の寸法の比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれることは勿論である。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(CompactDisc)、DVD(DigitalVersatileDisc)およびメモリカード等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)半導体基板に形成されて入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置される複数の画素と、
前記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域と、
前記分離領域と同一の材料により構成されて特定の偏光方向の入射光を透過させて前記光電変換部に入射させる偏光部と
を具備する撮像素子。
(2)前記偏光部は、所定のピッチに配置された複数の帯状導体により構成される前記(1)に記載の撮像素子。
(3)前記偏光部は、積層された複数の層により構成され、
前記分離領域は、前記複数の層の少なくとも1つと同一の材料により構成される
前記(2)に記載の撮像素子。
(4)前記偏光部は、前記分離領域と同時に形成される前記(1)から(3)の何れかに記載の撮像素子。
(5)前記複数の画素にそれぞれ配置されて前記光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を生成する画素回路をさらに具備する前記(1)から(4)の何れかに記載の撮像素子。
(6)前記画素回路は、
前記生成された電荷を保持する保持部と、
前記保持された電荷に基づいて画像信号を生成する画像信号生成部と
を備える前記(5)に記載の撮像素子。
(7)前記分離領域と同一の材料により構成されて前記保持部と前記光電変換部とを分離する第2の分離領域と、
前記保持部を遮光する遮光部と
をさらに具備する前記(6)に記載の撮像素子。
(8)前記遮光部は、前記偏光部と同一の材料により構成される前記(7)に記載の撮像素子。
(9)前記遮光部は、前記偏光部とは異なる膜厚に構成される前記(7)に記載の撮像素子。
(10)前記偏光部は、積層された複数の層により構成され、
前記遮光部は、前記複数の層により構成されるとともに当該複数の層の少なくとも1つが前記偏光部とは異なる膜厚に構成される
前記(9)に記載の撮像素子。
(11)前記複数の画素が配置される領域の周縁部の画素における前記光電変換部を遮光するとともに前記偏光部と同一の材料により構成される画素遮光部をさらに具備する前記(1)から(10)の何れかに記載の撮像素子。
(12)被写体からの入射光を瞳分割して像面位相差を検出するための位相差画素をさらに具備する前記(1)から(11)の何れかに記載の撮像素子。
(13)前記位相差画素は、前記偏光部と同一の材料により構成されて前記瞳分割のための開口部が配置された位相差画素遮光部を備える前記(12)に記載の撮像素子。
(14)前記画素と電気信号のやり取りを行う制御回路をさらに具備する前記(1)から(13)の何れかに記載の撮像素子。
(15)前記偏光部と同一の材料により構成されて前記制御回路を遮光する制御回路遮光部をさらに具備する前記(14)に記載の撮像素子。
(16)入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置された複数の画素が形成された半導体基板において前記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域を形成する工程と、
特定の偏光方向の入射光を透過させて前記光電変換部に入射させる偏光部を前記分離領域と同一の材料により形成する工程と
を具備する撮像素子の製造方法。
1 撮像素子
2 撮像装置
10 画素アレイ部
20 垂直駆動部
30 カラム信号処理部
40 制御部
60 周辺領域
61 制御回路遮光部
100 画素
101 光電変換部
102 電荷保持部
103〜108 MOSトランジスタ
107 第2の電荷保持部
110 画素回路
111 画像信号生成部
120 半導体基板
140 分離領域
143 第2の分離領域
150、160 偏光部
151、161 帯状導体
162 光反射層
163 絶縁層
164 光吸収層
165 側壁保護層
166 上部保護層
169 空隙
170 遮光部
200 遮光画素
250 画素遮光部
301、302 位相差画素
350 位相差画素遮光部
1000 カメラ
1002 撮像素子
1005 画像処理部

Claims (16)

  1. 半導体基板に形成されて入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置される複数の画素と、
    前記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域と、
    前記分離領域と同一の材料により構成されて特定の偏光方向の入射光を透過させて前記光電変換部に入射させる偏光部と
    を具備する撮像素子。
  2. 前記偏光部は、所定のピッチに配置された複数の帯状導体により構成される請求項1記載の撮像素子。
  3. 前記偏光部は、積層された複数の層により構成され、
    前記分離領域は、前記複数の層の少なくとも1つと同一の材料により構成される
    請求項2記載の撮像素子。
  4. 前記偏光部は、前記分離領域と同時に形成される請求項1記載の撮像素子。
  5. 前記複数の画素にそれぞれ配置されて前記光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を生成する画素回路をさらに具備する請求項1記載の撮像素子。
  6. 前記画素回路は、
    前記生成された電荷を保持する保持部と、
    前記保持された電荷に基づいて画像信号を生成する画像信号生成部と
    を備える請求項5記載の撮像素子。
  7. 前記分離領域と同一の材料により構成されて前記保持部と前記光電変換部とを分離する第2の分離領域と、
    前記保持部を遮光する遮光部と
    をさらに具備する請求項6記載の撮像素子。
  8. 前記遮光部は、前記偏光部と同一の材料により構成される請求項7記載の撮像素子。
  9. 前記遮光部は、前記偏光部とは異なる膜厚に構成される請求項7記載の撮像素子。
  10. 前記偏光部は、積層された複数の層により構成され、
    前記遮光部は、前記複数の層により構成されるとともに当該複数の層の少なくとも1つが前記偏光部とは異なる膜厚に構成される
    請求項9記載の撮像素子。
  11. 前記複数の画素が配置される領域の周縁部の画素における前記光電変換部を遮光するとともに前記偏光部と同一の材料により構成される画素遮光部をさらに具備する請求項1記載の撮像素子。
  12. 被写体からの入射光を瞳分割して像面位相差を検出するための位相差画素をさらに具備する請求項1記載の撮像素子。
  13. 前記位相差画素は、前記偏光部と同一の材料により構成されて前記瞳分割のための開口部が配置された位相差画素遮光部を備える請求項12記載の撮像素子。
  14. 前記画素と電気信号のやり取りを行う制御回路をさらに具備する請求項1記載の撮像素子。
  15. 前記偏光部と同一の材料により構成されて前記制御回路を遮光する制御回路遮光部をさらに具備する請求項14記載の撮像素子。
  16. 入射光の光電変換を行う光電変換部がそれぞれ配置された複数の画素が形成された半導体基板において前記複数の画素の光電変換部をそれぞれ分離する分離領域を形成する工程と、
    特定の偏光方向の入射光を透過させて前記光電変換部に入射させる偏光部を前記分離領域と同一の材料により形成する工程と
    を具備する撮像素子の製造方法。
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