JP2023098279A - 作業機 - Google Patents

作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023098279A
JP2023098279A JP2021214942A JP2021214942A JP2023098279A JP 2023098279 A JP2023098279 A JP 2023098279A JP 2021214942 A JP2021214942 A JP 2021214942A JP 2021214942 A JP2021214942 A JP 2021214942A JP 2023098279 A JP2023098279 A JP 2023098279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
plate
opening
fixed
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021214942A
Other languages
English (en)
Inventor
啓司 堀井
Keiji Horii
洋一 西郡
Yoichi NISHIGORI
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2021214942A priority Critical patent/JP2023098279A/ja
Priority to PCT/JP2021/049027 priority patent/WO2022163304A1/ja
Priority to EP21923307.9A priority patent/EP4286599A1/en
Priority to US18/205,831 priority patent/US20230323629A1/en
Publication of JP2023098279A publication Critical patent/JP2023098279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】原動機室から外部に漏れる音を抑制する。【解決手段】作業機は、機体と、機体に搭載された原動機と、原動機を収容する原動機室を形成すると共に開閉可能に形成されたボンネットと、原動機とボンネットとの間に配置された冷却器と冷却ファンとを有する冷却装置と、冷却装置のボンネット側に設けられた固定ダクトと、ボンネットの冷却装置側に設けられた開閉ダクトと、を備え、ボンネットを閉じることにより開閉ダクトと固定ダクトとが接続され、機体外部から取り入れられた外気が開閉ダクト及び固定ダクトを介して冷却装置に導入される。【選択図】図21

Description

本発明は、作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、原動機と原動機の側方に配置された冷却器とをボンネットで覆うと共に、ボンネットにおける冷却器の原動機とは反対側に外気を導入する外気導入部が設けられている。原動機と冷却器との間には冷却ファンが設けられ、冷却ファンの吸引によって外気導入部から外気を導入すると共に該導入された外気が冷却器を通過して原動機へ流れるように構成されている。
特開2021-4482号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、原動機室内の音が外気導入部から外部に漏れやすいという問題がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、原動機室から外部に漏れる音を抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された原動機と、前記原動機を収容する原動機室を形成すると共に開閉可能に形成されたボンネットと、前記原動機と前記ボンネットとの間に配置された冷却器と冷却ファンとを有する冷却装置と、前記冷却装置の前記ボンネット側に設けられた固定ダクトと、前記ボンネットの前記冷却装置側に設けられた開閉ダクトと、を備え、前記ボンネットを閉じることにより前記開閉ダクトと前記固定ダクトとが接続され、機体外部から取り入れられた外気が前記開閉ダクト及び前記固定ダクトを介して前記冷却装置に導入される。
上記の作業機によれば、ボンネットと冷却装置との間にダクト構造が形成されるので、原動機室から外部に漏れる音を抑制できる。
作業機の全体構成を示す概略側面図である。 作業機の概略平面図である。 旋回フレームの斜視図である。 機体の斜視図である。 旋回フレームにおける燃料タンク配置部を示す斜視図である。 燃料タンク配置部の斜視図である。 燃料タンクが設置位置にある状態の正面図である。 燃料タンクが設置位置にある状態の背面図である。 燃料タンクが設置位置にある状態の右側面図である。 燃料タンクが引き出し位置にある状態の正面図である。 支持台及び燃料タンクを支持する部材の斜視図である。 支持台等の斜視図である。 支持台の分解斜視図である。 燃料タンク及び支持台の右側面図である。 支持台の右部の斜視図である。 支持台の右部の分解斜視図である。 第2の固定装置を示す正面図である。 第3の固定装置及び第4の固定装置を示す分解斜視図である。 燃料タンクの上部の支持構造を示す右側面図である。 支持フレームの背面斜視図である。 冷却風の吸気構造を示す背面概略断面図である。 開閉ダクトを開いた状態を示す斜視図である。 開閉ダクトの内側を示す斜視図である。 開閉ダクトの分解斜視図である。 仕切り部材の本体部とシール材との関係を示す斜視図である。 枠体部の分解斜視図である。 仕切り部材の内側を示す斜視図である。 仕切り部材の外方側を示す斜視図である。 ラジエータ等の配置部と開閉ダクトとの平面断面図である。 ラジエータ等の配置部と開閉ダクトとの背面断面図である。 枠体部の分解斜視図である。 枠体部の外方側下部の斜視図である。 防虫ネットの分解斜視図である。 固定ダクト配置側の斜視図である。 ファンシュラウド、ラジエータ及び固定ダクトの斜視図である。 取付フレーム及び固定ダクトの斜視図である。 固定ダクトの斜視図である。 固定ダクトと外壁部とのシール部分を示す斜視図である。 ブラケット部材の位置部分の平面断面図である。 開閉ダクトと固定ダクトとのシール構造を示す斜視図である。 開閉ダクトと固定ダクトとのシール構造を示す斜視図である。 原動機室の機器の配置を示す平面図である。 エアクリーナ及びインレット経路を示す斜視図である。 エアクリーナ及びインレット経路の分解斜視図である。 インレット経路の平面断面図である。 インレット経路の空気導入部分の平面断面図である。 空気導入ボックスの斜視図である。 インレット経路の空気導入部分の側面断面図である。 空気導入部の側面断面図である。 エアクリーナの取付部分の斜視図である。 吸気構造を原動機室内からみた斜視図である。 吸気構造の斜視図である。 整流板装置の斜視図である。 整流板装置の分解斜視図である。 整流板装置の背面図である。 整流板装置の背面断面図である。 整流板装置の一部部材を省略した平面図である。 第1構成体の斜視図である。 第1構成体の斜視図である。 第2構成体の斜視図である。 第2構成体の斜視図である。 第2構成体の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業機1の概略平面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを
備えている。機体2には、運転席6及び運転席6に座ったオペレータ(運転者)の日除けとしてのキャノピ5が搭載されている。キャノピ5は、オペレータを保護する運転者保護装置としての機能を備えていてもよい。また、本実施形態では、作業機1は、キャノピ仕様の作業機を例示しているが、キャノピ5の代わりに運転席6を包囲するキャビンが機体2に搭載されたキャビン仕様の作業機であってもよい。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側に向かう方向(図1、図2の矢印A1方向)を前方(機体前方)、その反対向(図1、図2の矢印A2方向)を後方(機体後方)といい、図1、図2の矢印K1方向を前後方向という。また、オペレータの左側に向かう方向(図1の奥側、図2の矢印B1方向)を左方といい、オペレータの右側に向かう方向(図1の手前側、図2の矢印B2方向)を右方という。
また、前後方向(機体前後方向)K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(図2参照)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体幅方向外方として説明する。つまり、機体幅方向外方は、機体2の幅方向の中心から機体幅方向K2に離れる方向である。機体幅方向外方とは反対の方向を、機体幅方向内方として説明する。つまり、機体幅方向内方は、機体幅方向K2において機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持するクローラ式の走行装置であって、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた第1走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた第2走行装置3Rとを有する。第1走行装置3L及び第2走行装置3Rは、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成された走行モータM1によって駆動される。本実施形態ではクローラ式の走行装置3を用いているが、これに限らず、ホイール式等の走行装置を用いてもよい。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。
図1に示すように、機体2は、走行装置3上に旋回ベアリング8を介して上下方向に延伸する軸心である旋回軸心X1回りに旋回可能に支持されている。
図1に示すように、機体2は、前部に、作業装置4を支持する支持ブラケット9及びスイングブラケット10を有している。支持ブラケット9は、機体2から前方に突出状に設けられている。スイングブラケット10は、支持ブラケット9の前部に、縦軸(上下方向に延伸する軸心)回りに揺動可能に取り付けられている。
図1に示すように、作業装置4は、ブーム11、アーム12及びバケット13を有している。ブーム11の基部は、スイングブラケット10の上部に横軸(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動可能に枢着されている。アーム12は、ブーム11の先端側に横軸回りに回動可能に枢着されている。バケット13は、アーム12の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。スクイ動作とは、バケット13をブーム11に近づける方向に揺動させる動作であり、例えば、土砂等を掬う場合の動作である。また、ダンプ動作とは、バケット13をブーム11から遠ざける方向に揺動させる動作であり、例えば、掬った土砂等を落下(排出)させる場合の動作である。
作業機1は、バケット13に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット10は、スイングシリンダC1の伸縮によって揺動可能とされている。ブーム11は、ブームシリンダC2の伸縮によって揺動可能とされている。アーム12は、アームシリンダC3の伸縮によって揺動可能とされている。バケット13は、バケットシリンダC4の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作可能とされている。スイングシリンダC1、ブームシリンダC2、アームシリンダC3、バケットシリンダC4は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
次に、図2等を参照して、作業機1に搭載された主な機器の配置構成について概略的に説明する。
図2に示すように、機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、
ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機E1の右部には、冷却ファン14が取り付けられている。冷却ファン14は、原動機E1によって駆動され、右方から左方、つまり、機体2の外部から原動機E1に向けて流れる冷却風を発生させる。詳しくは、冷却ファン14は、機体2の右側方から空気(外気)を吸い込んで原動機E1側へと流す吸い込み式のファンである。
冷却ファン14の右方には、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17が配置されている。ラジエータ15は、原動機E1を冷却する冷却液を冷却する冷却器である。オイルクーラ16は、油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータから戻る戻りの作動油を冷却する冷却器である。燃料クーラ17は、燃料を冷却する冷却器である。これら冷却器は、冷却ファン14が吸い込む冷却風によって冷却される。
ラジエータ15の前方には、燃料タンク(タンク)19が配置されている。燃料タンク19は、原動機E1用の燃料を貯留するタンクである。燃料タンク19の左部の下方には、旋回モータ20が配置されている(図5参照)。旋回モータ20は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。旋回モータ20は、機体2を旋回軸心X1回りに旋回させる(回転駆動する)モータである。
燃料タンク19の前方には、バッテリ22が配置されている。バッテリ22は、作業機1に装備された電装品に電力を供給する蓄電池である。
原動機E1の一側(左部)には、油圧ポンプ25が取り付けられている。油圧ポンプ25は、原動機E1の動力によって駆動される。この油圧ポンプ25は、作業機1に装備された油圧モータ、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを駆動させる作動油(圧油)を吐出する。また、油圧ポンプ25は、油圧バルブを作動させるパイロット圧や、信号用の油圧を吐出する。
原動機E1の左方には、排気ガス浄化装置26、エアクリーナ27及び作動油タンク28が配置されている。排気ガス浄化装置26は、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する装置であり、例えば、DPF(Diesel particulate filter)である。エアクリーナ27は、原動機E1に供給される空気を清浄化する装置である。作動油タンク28は、作動油を貯留するタンクである。排気ガス浄化装置26、エアクリーナ27は、油圧ポンプ25よりも上方に配置され、エアクリーナ27は、排気ガス浄化装置26の左方に配置されている。作動油タンク28は、運転席6よりも下方に配置されている。作動油タンク28から油圧ポンプ25へ作動油が送出される。
作動油タンク28の前方には、コントロールバルブV1が配置されている。コントロールバルブV1は、油圧ポンプ25から、作業機1に装備され且つ作動油により駆動される油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量を制御する。詳しくは、コントロールバルブV1は、作業機1に装備される各油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量を制御する各制御弁を集約したバルブユニットである。
作動油タンク28及びコントロールバルブV1は、機体2における油圧ポンプ25と同じ側に配置されている。油圧ポンプ25、作動油タンク28、コントロールバルブV1を機体2の一側(左側)に配置することで、油圧ポンプ25、作動油タンク28及びコントロールバルブV1の間に配策される油圧ホースの配策経路等の簡素化を図ることができる。
図3に示すように、機体2は、骨格となる旋回フレーム30を有する。この旋回フレーム30は、機体2の底部を構成する旋回基板(基板)31と、該旋回基板31を補強する補強リブ32と、上記した支持ブラケット9と、ウエイト33とを有する。また、旋回フレーム30は、機体2に搭載される機器、タンク類、その他の部品等を取り付けるためのブラケットやステー等を有する。旋回基板31は、厚板の鋼板等によって形成されている。旋回フレーム30に装備されるブラケットやステー等は、旋回基板31上に溶接によって固定される。この旋回基板31は、旋回ベアリング8を介して走行装置3上に旋回軸心X1回りに回転自在に支持される。
補強リブ32は、旋回基板31上に前部から後部に向けて設けられている。補強リブ3
2は、板材によって形成され、縦向き(板厚方向を水平方向に一致させた状態)にして旋回基板31上に立設されて該旋回基板31に溶接によって固定されている。詳しくは、補強リブ32は、旋回基板31における機体幅方向K2の一方側(右側)に設けられ且つ旋回基板31の前部から後部に向けて延びる第1縦リブ32Rと、旋回基板31における機体幅方向K2の他方側(左側)に設けられ且つ旋回基板31の前部から後部に向けて延びる第2縦リブ32Lと、を含む。
支持ブラケット9は、上下一対の板材によって構成され、補強リブ32の前部に固定されている。詳しくは、支持ブラケット9は、補強リブ32の上端に固定された上板9Aと、補強リブ32の前下部に固定された下板9Bとを有している。上板9Aは、第1縦リブ32Rと第2縦リブ32Lとの上端の前部間にわたって設けられた主部9Aaと、主部9Aaから第1縦リブ32Rの上端上を後方に延びる第1延設部9Abと、主部9Aaから第2縦リブ32Lの上端上を後方に延びる第2延設部9Acとを有している。下板9Bは、主部9Aaの前部の下方に配置された上壁9Baと、上壁9Baの後端から下方に延びる縦壁9Bbとを有している。主部9Aaの前部と上壁9Baの前部とにわたって筒ボス122が、固定されている。筒ボス122にスイングブラケット10が縦軸を介して揺動可能に支持されている。
ウエイト33は、旋回基板31の後部に取り付けられている。ウエイト33は、機体2の後部を構成する。
旋回基板31の前後方向K1中途部には、仕切り板34が固定されている。仕切り板34は、縦向きにされて機体幅方向K2に延伸して配置され、且つ第1縦リブ32R及び第2縦リブ32Lを横切っている。旋回基板31の仕切り板34とウエイト33との間に原動機E1が搭載される。
図3に示すように、仕切り板34の右部の前方且つ第1縦リブ32Rの右方には、スイングシリンダC1の後端側を支持するブラケット部材123が配置されている。ブラケット部材123は、下ブラケット123Aと、上ブラケット123Bとを含む。下ブラケット123Aは、旋回基板31上に載置されて固定されると共に、後端が仕切り板34の前面に固定され、左端が第1縦リブ32Rの右面に固定されている。上ブラケット123Bは、下ブラケット123Aの上方に配置されていると共に、後端が仕切り板34の前面に固定され、左端が第1縦リブ32Rの右面に固定されている。ブラケット部材123の右部に、スイングシリンダC1の後端側を枢支するピン124が上ブラケット123Bと下ブラケット123Aとにわたって設けられている。
図4に示すように、機体2は、旋回フレーム30に搭載された機器、部品、部材等を覆うカバー装置143を有している。カバー装置143は、複数のカバーを有して構成されている。複数のカバーは、第1カバー143A~第10カバー143Jを含む。
第1カバー143Aは、機体2の右部の前部に配置されてバッテリ22等の前方を覆う。第1カバー143Aは、取り外し可能であり、取り外すことによりバッテリ22等の点検・整備が可能になっている。
第2カバー143Bは、第1カバー143Aの上部から後上方に延びるように配置され、燃料タンク19及びバッテリ22の上方を覆う。第2カバー143Bは、後部がヒンジによって機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されていて上方に開くようになっている。第2カバー143Bを開くことにより燃料タンク19への給油や燃料タンク19及びバッテリ22の点検・整備を行える。
第3カバー143Cは、燃料タンク19及びバッテリ22等の右方を覆う。第3カバー143Cは、後部がヒンジによって上下方向に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されていて後方側に開くようになっており、第3カバー143Cを開くことにより燃料タンク19及びバッテリ22の点検・整備を行える。また、第2カバー143B及び第3カバー143Cを開くことにより、燃料タンク19の上方及び側方が開放状とされる。なお、第3カバー143Cはヒンジによって枢支される構成に限らず、例えばボルトによって着脱可能に取り付けられる構成であってもよい。
第4カバー143Dは、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17等を覆
う。詳しくは、第4カバー143Dは、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17等の上方を覆う上壁部143D1と、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17等の右側方から後方にかけて覆う外壁部143(側壁部)D2とを含む。第4カバー143Dは、前部がヒンジによって上下方向に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されていて、前方側に開く。第4カバー143Dを開くことでラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17等の点検・整備を行える。上壁部143D1は、冷却ファン14の吸引によって外気を第4カバー143D内に取り込むための外気導入部125を有している。
第5カバー143Eは、原動機E1の右部及び冷却ファン14等の上方を覆う。第5カバー143Eは、原動機E1の上方の熱気をカバー装置143の外部に排出する排出部126を有している。
第6カバー143F及び第7カバー143Gは、原動機E1の後方を覆う。第6カバー143Fは、第7カバー143Gによって開閉される開口部127を有している。第7カバー143Gは、右部がヒンジによって上下方向に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されていて、右方側に開く。第6カバー143Fにおける第7カバー143Gの左方には、エアクリーナ27に吸入される空気を取り入れるための空気取入口128が設けられている。
第8カバー143Hは、作動油タンク28の上部及びエアクリーナ27の左方を覆う。第8カバー143Hは、後部がヒンジによって上下方向に延伸する軸心回りに回動可能に枢支されていて後方側に開く。第8カバー143Hを開くことで、作動油タンク28、エアクリーナ27、及び油圧ポンプ25の点検・整備を行える。
第9カバー143Iは、第9カバー143Iの下方に配置されていて、作動油タンク28の下部を覆う。
第10カバー143Jは、原動機E1の上方を覆っている。
図5に示すように、旋回モータ20は、仕切り板34の前方で且つ第1縦リブ32Rと第2縦リブ32Lとの間の第1縦リブ32R寄りに配置されている。旋回モータ20は、旋回基板31上に取り付けられている。旋回モータ20の下部には、該旋回モータ20の動力によって縦軸回りに駆動する旋回ピニオン(図示省略)が取り付けられている。旋回ピニオンは、旋回ベアリング8に設けられた内歯ギヤに噛合する。旋回ベアリング8は、機体2に取り付けられた外輪と、この外輪の内周側に旋回軸心X1回りに回転可能に設けられた内輪とを有する。内輪の内周側に内歯ギヤが形成されている。したがって、旋回ピニオンが旋回モータ20によって回転駆動されて内歯ギヤに沿って移動することで、機体2が旋回軸心X1回りに旋回する。
燃料タンク19は、第1縦リブ32R(補強リブ32)より上方に配置され且つ機体2の右端側(第1縦リブ32Rの右方側)から第1縦リブ32R上方を機体幅方向K2で横切って旋回モータ20の上方側へ延伸するように配置されている。燃料タンク19は、旋回モータ20の近傍に配置されている。詳しくは、旋回モータ20の右方側に配置されている。
図5、図6に示すように、燃料タンク19は、旋回フレーム30(機体2)に搭載された支持台52に支持されている。支持台52の下方側には、燃料給油ポンプ73が配置されている。燃料給油ポンプ73は、支持台52に取り付けられている。
図5に示すように、燃料タンク19の上部には、燃料が貯留された燃料貯留容器から燃料給油ポンプ73に燃料を送るためのサクションホース129が巻き回されて保持されている。燃料タンク19の上部には、燃料給油ポンプ73から吐出される燃料を燃料タンク19に送るデリバリホース130が接続される給油管131が設けられている。
図7、図8、図9に示すように、燃料タンク19は、旋回モータ20の右側方に配置されたタンク本体19Aと、タンク本体19Aから左方に延出していて旋回モータ20の上方側に張り出す張り出し部19Bと、タンク本体19Aの底部19Aaから下方に突出する突出部19Cとを有している。突出部19Cは、タンク本体19Aの前後方向K1の略中央部に機体幅方向K2に延伸するように形成されている。張り出し部19Bの下方に旋
回モータ20が配置されている。
本実施形態の燃料タンク19にあっては、張り出し部19B及び突出部19Cを設けることにより、燃料タンク19の容量をアップさせることができる。また、突出部19Cを設けることにより、燃料内の水を分離することができる。図6に示すように、突出部19Cの底部には、燃料タンク19内の水を排水させるための排水チューブ132が接続されている。突出部19Cの右側面には、燃料タンク19内の燃料を原動機E1に送る供給チューブ133が接続されている。突出部19Cの右側面に供給チューブ133が接続される燃料送出部を設けることにより、燃料送出部が目詰まりしても、容易に清掃ができる。
タンク本体19Aの底面であって突出部19Cの前後の面は、後述する載置部55c1,55c2に載せられる載置下面48とされている。
図7、図8、図10に示すように、燃料タンク19は、支持台52に、設置位置S1と、設置位置S1から引き出された引き出し位置S2とに水平方向(移動方向Y3)に移動可能に支持されている。設置位置S1は、図7及び図8に示す位置であって、カバー装置143内に収容される位置である。引き出し位置S2は、図10に示す位置であって、燃料タンク19(張り出し部19B)を旋回モータ20の上方側から退避させることのできる位置である。本実施形態では、燃料タンク19は、設置位置S1から機体幅方向K2外方(右方)に引き出し可能である。
燃料タンク19を、設置位置S1から引き出し位置S2に引き出して、張り出し部19Bを旋回モータ20の上方から退避させることにより、旋回モータ20へのアクセスが可能となり、旋回モータ20のメンテナンスが可能となる。また、張り出し部19Bを旋回モータ20の上方から退避させることにより、旋回モータ20を上方側に取り外すことができる。また、燃料タンク19を移動させて張り出し部19Bを旋回モータ20の上方側から退避させることにより旋回モータ20のメンテナンス、取り外し等を確保することができるので、燃料タンク19に旋回モータ20の上方側に張り出す張り出し部19Bを設けて容量アップを図ることができ、旋回モータ20の上方空間を有効利用することができる。さらに、燃料タンク19を設置位置S1から引き出し位置S2に引き出すことにより燃料タンク19のメンテナンスを容易に行え、整備性を向上させることができる。
次に、支持台52の構造について説明する。
図11、図12、図13に示すように、支持台52は、第1側部プレート53と、第2側部プレート54と、上部プレート55とを有している。第1側部プレート53、第2側部プレート54及び上部プレート55は、板材によって形成され、適宜箇所を溶接等によって相互に固定されている。
図12、図13に示すように、第1側部プレート53は、板面が機体幅方向K2を向くように配置された前後方向K1に長い縦壁53Aと、縦壁53Aの下端から左方に延びる取付壁53Bとを有している。また、第1側部プレート53は、縦壁53Aの前部の上端である前部上縁53aと、この前部上縁53aの後端から下方に延びる縦縁53bと、この縦縁53bの下端から後方に延びる後部上縁53cとを有している。取付壁53Bの前部は、第1延設部9Abに固定されたボス部材134にボルトによって固定されている。取付壁53Bの後部は、上ブラケット123Bの左部に固定された取付部材135にボルトによって固定されている。
図12、図13、図14に示すように、第2側部プレート54は、板面が機体幅方向K2を向くように配置された上下方向に長い縦壁54Aと、縦壁54Aの上部から後方に延びる延設壁54Bと、延設壁54Bの後部の上端から右方に延びる第1取付壁54Cと、縦壁54Aの下端から右方に延びる第2取付壁54Dとを有している。また、第2側部プレート54は、縦壁54Aの上端である前部上縁54aと、この前部上縁54aの後端から下方に延びる縦縁54bと、この縦縁54dの下端から後方に延びる後部上縁54gと、この後部上縁54gと第1取付壁54Cとの間に設けられた下方に凹む凹縁部54eとを有している。
図13、図14に示すように、凹縁部54eは、後部上縁54gの後端から下方に延びる第1縁部54e1と、第1取付壁54Cの前端且つ左端から下方に延びる第2縁部54
e2と、第1縁部54e1と第2縁部54e2との下端同士を接続する第3縁部54e3とを有して構成されている。第1取付壁54Cは、支持板137の上面の前部に載置されてボルトによって取り付けられる。支持板137は、上ブラケット123Bの右部に立設された縦板136の上端に固定されている。
図12に示すように、上部プレート55は、第1側部プレート53と第2側部プレート54とにわたって固定されている。
図12、図13に示すように、上部プレート55は、バッテリ取付壁55aと、垂下壁55bと、前後一対の載置部55c1,55c2と、連結壁55dとを有している。
バッテリ取付壁55aは、第1側部プレート53と第2側部プレート54との前部上縁53a,54a間にわたって設けられている。バッテリ取付壁55aには、バッテリ22が載置され且つ取り付けられる(図5参照)。
垂下壁55bは、バッテリ取付壁55aの後縁から下方に延出されていて第1側部プレート53と第2側部プレート54との縦縁53b,54b間にわたって設けられている。
一対の載置部55c1,55c2のうち一方(前側)の載置部55c1は、垂下壁55bの下縁から後方に延出されており、第1側部プレート53の後部上縁53cの前部と第2側部プレート54の後部上縁54gとにわたって設けられている。一方の載置部55c1は、第1側部プレート53の後部上縁53cから右方に突出している。他方(後側)の載置部55c2は、一方の載置部55c1の後方に間隔をあけて配置されており、第1側部プレート53の後部上縁53cの後部と第2側部プレート54の第1取付壁54Cの上面とにわたって設けられている。図13に示すように、他方の載置部55c2の後部には、第1支持片155aと、第2支持片155bと、第3支持片155cとが右から順に間隔をあけて形成されている。第1支持片155aは、第1取付壁54Cの上面に重ねられていて、第1取付壁54Cと共に支持板137にボルトによって固定されている。
図9、図14に示すように、一対の載置部55c1,55c2には、燃料タンク19が機体幅方向K2に移動(スライド)可能に載せられる。詳しくは、載置部55c1に前側の載置下面48aが載置され、載置部55c1に後側の載置下面48aが載置される。つまり、支持台52は、燃料タンク19を移動させる方向である移動方向Y3に該燃料タンク19をスライド可能に支持する一対の載置部55c1,55c2を有しており、この一対の載置部55c1,55c2は、移動方向Y3に直交する水平方向に間隔をあけて並べて配置されている。載置下面48は、本実施形態では、載置部55c1,55c2の上面に設けられた下敷部材59を介して載置部55c1,55c2に載置されている。下敷部材59は、例えば、摩擦抵抗の小さい部材或いはクッション性のある部材等によって形成される。また、下敷部材59は、摩擦抵抗が小さく且つクッション性のある部材で形成されていてもよい。
図9、図14に示すように、突出部19Cは、一対の載置部55c1,55c2の間に突出しており、且つ凹縁部54e内に位置している。
図12、図13に示すように、連結壁55dは、一対の載置部55cの左端部同士を連結している。突出部19Cは、連結壁55dの右方に配置される。連結壁55dは、後部上縁53cに載置されて支持されている。
なお、本実施形態では、支持台52は、燃料タンク19を支持するタンク支持台とバッテリ22を支持するバッテリ支持台とが組み合わされて形成されているが、タンク支持台とバッテリ支持台とは、別体で形成されていてもよい。
図6に示すように、作業機1は、燃料タンク19を、設置位置S1と引き出し位置S2とに固定可能な固定装置141を備えている。固定装置141は、第1の固定装置160、第2の固定装置170、第3の固定装置180A及び第4の固定装置180Bを含む。
先ず、第1の固定装置160について説明する。
第1の固定装置160は、燃料タンク19を設置位置S1の状態で支持台52にバンド161で押さえ付けて固定する装置(固定バンド装置)である。
図7、図8、図9に示すように、第1の固定装置160は、第1固定バンド装置160Aと、第2固定バンド装置160Bと、を含む。第1固定バンド装置160Aは、燃料タ
ンク19が設置位置S1に在る状態で、燃料タンク19における押し込み方向Y1(引き出し位置S2から設置位置S1に向かう方向)側(左側)を固定する。本実施形態では、第1固定バンド装置160Aは、張り出し部19Bの根元側を固定している。第2固定バンド装置160Bは、燃料タンク19が設置位置S1に在る状態で、燃料タンク19における引き出し方向Y2(設置位置S1から引き出し位置S2に向かう方向)側(右側)を固定する。
第1固定バンド装置160A及び第2固定バンド装置160Bは、掛止部材162と、固定片163と、バンド161と、バンド引っ掛け具164と、バンド固定具165とを有している。
図7、図8、図9に示すように、掛止部材162は、棒材によって形成されている。掛止部材162は、燃料タンク19の下部の近傍に配置されている。図8に示すように、第1固定バンド装置160Aの掛止部材162Aは、他方の載置部55c2の第3支持片155cに立設された取付プレート166に固定され、第2固定バンド装置160Bの掛止部材162Bは、他方の載置部55c2の第1支持片155aに固定されている。
図11、図12に示すように、取付プレート166は、第3支持片155cから立ち上げる縦板部166aと、縦板部166aの上部から左方に延びる横板部166bとを有する。掛止部材162Aは、横板部166bの上方に間隔をあけて且つ機体幅方向K2に延伸して配置された掛止部162Aaと、掛止部162Aaの左端と右端から下方に延出されて横板部166bに固定された一対の脚部162Abとを有している。掛止部材162Bは、第1支持片155aの上方に間隔をあけて且つ機体幅方向K2に延伸して配置された掛止部162Baと、掛止部162Baの左端と右端から下方に延出された後、前方に延出されて第1支持片155aに固定された一対の脚部162Bbとを有している。
図9に示すように、固定片163は、当該固定片163と掛止部材162とで燃料タンク19を挟むように掛止部材162とは反対側に配置されている。固定片163は、バッテリ取付壁55aに立設された支柱部材183に固定されている。
図11、図12に示すように、支柱部材183は、バッテリ取付壁55aの左部且つ後部に配置された第1支柱部材183Aと、バッテリ取付壁55aの右部且つ後部に配置された第2支柱部材183Bとを含む。第1支柱部材183Aの下端には取付板183Aaが固定され、取付板183Aaは、バッテリ取付壁55aに固定された取付ブロック167にボルトによって固定されている。第2支柱部材183Bは、下端がバッテリ取付壁55aに固定されている。第1固定バンド装置160Aの固定片163Aは、第1支柱部材183Aの左面の上下方向中途に、左方突出状に固定されている。第2固定バンド装置160Bの固定片163Bは、第2支柱部材183Bの右面の上下方向中途に、右方突出状に固定されている。
図9に示すように、バンド161は、掛止部材162から燃料タンク19の上面を経て固定片163へと配置されている。燃料タンク19の上面には、バンド161が嵌まるバンド溝が形成されている。
図7、図8、図9に示すように、バンド引っ掛け具164は、バンド161の長手方向の一端側に設けられ、掛止部材162に引っ掛けられる。詳しくは、バンド引っ掛け具164は、フック状に形成され、第1固定バンド装置160Aのバンド引っ掛け具164Aは掛止部材162Aの掛止部162Aaに引っ掛けられ、第2固定バンド装置160Bのバンド引っ掛け具164Bは掛止部材162Bの掛止部162Baに引っ掛けられる。
バンド固定具165は、バンド161の長手方向の他端側に設けられ、バンド161を緊張させて固定片163に固定する。詳しくは、第1固定バンド装置160A及び第2固定バンド装置160Bのバンド固定具165は、ボルト部材168、締結ナット169A及びロックナット169Bを有している。ボルト部材168は、上部がバンドに溶接等によって固定され、下部にねじ部168a(雄ネジが切られた部位)を有する。バンド固定具165は、ねじ部168aを固定片163に上から挿通し、締結ナット169Aを固定片163の下側に配置して、ねじ部168aにねじ嵌めすると共に締め付けることにより、バンド161を緊張させることができる。また、バンド161を緊張させた後、ロック
ナット169Bをねじ部168aにねじ嵌めすることで締結ナット169Aの緩み止めをすることができる。
以上の第1の固定装置160にあっては、ロックナット169B及び締結ナット169Aをボルト部材168から取り外すことで、バンド161を取り外すことができる。燃料タンク19を設置位置S1から引き出し位置S2に移動させるときは、第1の固定装置160(第1固定バンド装置160A、第2固定バンド装置160B)のバンド161を取り外して行う。
次に、第2の固定装置170について説明する。
第2の固定装置170は、支持台52に設けた係合部171と燃料タンク19に設けた第1被係合部172及び第2被係合部173とによって燃料タンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とに位置決め固定する装置である。
図15、図16、図17に示すように、本実施形態の第2の固定装置にあっては、支持台52に設けられる係合部171は、ローラによって構成されている。係合部171は、一対の載置部55c1,55c2にそれぞれ設けられている。詳しくは、係合部171は、載置部55c1の前端側と、載置部55c2の前端側とに設けられている。つまり、係合部171は、載置部55c1に設けられる前側の係合部171Aと、載置部55c2に設けられる後側の係合部171Bとを含む。
図16に示すように、載置部55c1の前端側には、後方及び右方に開放状のL字形の切欠き177Aが形成されている。載置部55c1の前端側且つ下面側には、切欠きを下方から覆うようにプレート部材175が固定されている。前側の係合部171Aは、前後方向K1に延伸する支軸174Aに軸心回りに回転自在に嵌められている。支軸174Aの後部であって、係合部171Aの後方には、矩形ブロック状の軸取付部材176Aが固定されている。軸取付部材176Aをプレート部材175の後部にピン止めして固定することにより、図14に示すように、支軸174Aが、軸取付部材176Aと載置部55c1との上面にわたって配置されると共に、係合部171Aが、軸取付部材176Aと載置部55c1との間に載置部55c1の上面から上方に突出したかたちで回転自在に配置される。
図16に示すように、載置部55c2の前端側には、前方及び右方に開放状のL字形の切欠き177Bが形成されている。切欠き177Bは、第1取付壁54Cに下方から覆われている。後側の係合部171Bは、前後方向K1に延伸する支軸174Bに軸心回りに回転自在に嵌められている。支軸174Bの前部であって、係合部171Bの前方には、矩形ブロック状の軸取付部材176Bが固定されている。軸取付部材176Bを第1取付壁54Cの前部にピン止めして固定することにより、図14に示すように、支軸174Bが、軸取付部材176Bと載置部55c2との上面にわたって配置されると共に、係合部171Bが、軸取付部材176Bと載置部55c2との間に載置部55c1の上面から上方に突出したかたちで回転自在に配置される。
図17に示すように、燃料タンク19に設けられる第1被係合部172及び第2被係合部173は、係合部(ローラ)171が嵌まる窪みによって形成されている。また、第1被係合部172及び第2被係合部173は、燃料タンク19に、当該燃料タンク19の移動方向Y3に離間して設けられている。詳しくは、第1被係合部172は、タンク本体19A(燃料タンク19)の右部に設けられ、第2被係合部173は、タンク本体19A(燃料タンク19)の左部に設けられている。
図7に示すように、第1被係合部172は、燃料タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に係合して(嵌まって)引き出し方向Y2及び押し込み方向Y1の燃料タンク19の移動を規制する。また、図10に示すように、第2被係合部173は、燃料タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に係合して(嵌まって)引き出し方向Y2及び押し込み方向Y1の燃料タンク19の移動を規制する。
図14に示すように、第1被係合部172及び第2被係合部173は、前後一対の係合部171に対応して燃料タンク19の前部と後部とに設けられている。
図17に示すように、第1被係合部172及び第2被係合部173を構成する窪みは、
上方に向けて凹設されていて、側面視で上部に頂部を有する三角形状に形成されている。
第1被係合部172は、第1規制面172Aと、第1ガイド面172Bとを有する。第1規制面172Aは、燃料タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に引き出し方向Y2の前方側で当接して押し込み方向Y1への燃料タンク19の移動を規制する。第1規制面172Aは、下方に向かうにつれて引き出し方向Y2に移行する傾斜状に形成されている。第1ガイド面172Bは、燃料タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に引き出し方向Y2の後方側で当接して引き出し方向Y2の燃料タンク19の移動を規制する。第1ガイド面172Bは、窪みの頂部172Cから下方に向かうにつれて押し込み方向Y1に移行する傾斜状に形成されている。第1ガイド面172Bは、第1規制面172Aの傾斜角度よりも緩やかな傾斜角度に形成されている。
第2被係合部173は、第2規制面173Aと、第2ガイド面173Bとを有する。第2規制面173Aは、燃料タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に押し込み方向Y1の前方側で当接して引き出し方向Y2への燃料タンク19の移動を規制する。第2規制面173Aは、下方に向かうにつれて押し込み方向Y1に移行する傾斜状に形成されている。第2ガイド面173Bは、燃料タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に押し込み方向Y1の後方側で当接して押し込み方向Y1の燃料タンク19の移動を規制する。第2ガイド面173Bは、窪みの頂部173Cから下方に向かうにつれて引き出し方向Y2に移行する傾斜状に形成されている。第2ガイド面173Bは、第2規制面173Aの傾斜角度よりも緩やかな傾斜角度に形成されている。
なお、第1規制面172A及び第2規制面173Aは、鉛直方向に延伸するように形成されていてもよい。
燃料タンク19を設置位置S1から引き出し位置S2へ移動させる際には、係合部171は、第1ガイド面172Bに案内されてスムーズに第1被係合部172から離脱し且つ第2ガイド面173Bに案内されてスムーズに第2被係合部173に嵌まると共に、係合部171が第2規制面173Aに当接することで燃料タンク19が引き出し位置S2に位置決め固定される。
燃料タンク19を引き出し位置S2から設置位置S1へ移動させる際には、係合部171は、第2ガイド面173Bに案内されてスムーズに第2被係合部173から離脱し且つ第1ガイド面172Bに案内されてスムーズに第1被係合部172に嵌まると共に、係合部171が第1規制面172Aに当接することで燃料タンク19が設置位置S1に位置決め固定される。
なお、係合部171は、棒材(丸棒)で形成されていてもよい。また、係合部171を窪みで形成すると共に、第1被係合部172及び第2被係合部173を係合部171に嵌まる凸部で形成してもよい。
次に、第3の固定装置180A及び第4の固定装置180Bについて纏めて説明する。
図7、図10に示すように、第3の固定装置180Aは、燃料タンク19の後側で燃料タンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とに固定する装置であって、燃料タンク19に、当該燃料タンク19と一体移動可能に設けられたステー部材181と、機体2側に、燃料タンク19の移動方向Y3に離間して設けられたステー取付部(第1固定部)182Ba及びボス部材(第2固定部)184と、燃料タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181をステー取付部182Ba(第1固定部)に固定し、燃料タンク19が引き出し位置S2の状態でステー部材181をボス部材184(第2固定部)に固定する固定具189(第1固定具)と、を含む。
第4の固定装置180Bは、燃料タンク19の前側で燃料タンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とに固定する装置であって、燃料タンク19に、当該燃料タンク19と一体移動可能に設けられたステー部材181と、機体2側に燃料タンク19の移動方向Y3に離間して設けられた第1支柱部材(第3固定部)183A及び第2支柱部材(第4固定部)183Bと、燃料タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181を第1支柱部材(第3固定部)183A及び第2支柱部材(第4固定部)183Bに固定する固定具192(第2固定具192A、第3固定具192B)と、を含む。
第2支柱部材(第4固定部)183Bは、第1支柱部材(第3固定部)183Aに対して設置位置S1から引き出し位置S2に向かう引き出し方向Y2側に配置されている。
図7に示すように、固定具192は、燃料タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181を第3固定部183Aに固定する第2固定具192Aと、燃料タンク192が設置位置S1の状態でステー部材181を第4固定部183Bに固定する第3固定具192Bと、を含む。
図10に示すように、第3固定具192Bは、燃料タンク19が引き出し位置S2の状態でステー部材181を第4固定部183Bに固定する。
図11、図18に示すように、ステー部材181は、板材によって形成された第1ステー185及び第2ステー186を有する。第1ステー185は、板面が上下方向を向く横板部185aと、横板部185aの後端から上方に延出された縦板部185bとを有している。第2ステー186は、横板部185aの前部の下面に固定された固定板部186aと、固定板部186aの前端から下方に向かうにつれて機体幅方向K2に広がるように延出された縦板部186bと、縦板部186bの下端の左及び右から前方に延びる一対の取付片186cとを有している。
図11、図18に示すように、第1ステー185の横板部185aには、挿通穴187が貫通状に形成されている。
図19に示すように、挿通穴187の形成部分には、ゴム等の弾性材からなる弾性部材188が設けられている。弾性部材188は、筒部188aと、筒部188aから延出されたフランジ状部188bとを有している。筒部188aは、挿通穴187を挿通している。フランジ状部188bは、筒部188aの下部全周から径方向の外方に延出されていると共に横板部185aと燃料タンク19との間に介在している。つまり、第1ステー185(横板部185a)は、弾性部材188(フランジ状部188b)を介して燃料タンク19の上面に当接している。筒部188aには、燃料タンク19の上面から上方に突出する給油口部19aが挿通されている。したがって、ステー部材181は、給油口部19aを介して燃料タンク19と一体移動可能とされている。
燃料タンク19には、給油口部19aからも燃料が補給可能とされている。給油口部19aの上部は、キャップ19bによって閉塞されている。第1ステー185には、給油口部19aの周囲を囲む受け部材191が設けられている。
図11に示すように、ステー取付部182Baは、他方の載置部55c2の第2支持片155bに立設されたフレーム部材182の上部に形成されている。図11、図18に示すように、フレーム部材182は、支柱部材182Aと、支柱部材182Aの前面に固定されたプレート部材182Bとを有している。プレート部材182Bは、上部にステー取付部182Baを有している。ステー取付部182Baの前面に第1ステー185の縦板部185bが重ね合わされて左右一対の固定具189によって固定されている。固定具189は、ボルトによって構成されている。ステー取付部182Baの背面には、ナット190が固定されており、固定具189を縦板部185b及びステー取付部182Baを貫通させてナット190にねじ込むことにより、ステー取付部182Baに縦板部185bが取り付けられて固定される。
図7に示すように、第2ステー186は支柱部材183に取り付けられている。詳しくは、左側の取付片186c1は、第1支柱部材183Aの上部に第2固定具192Aによって固定され、右側の取付片186c2は、第2支柱部材183Bの上部に第3固定具192Bによって固定されている。固定具192は、ボルトによって構成されている。
第1ステー185をステー取付部182Baに取り付け、第2ステー186を支柱部材183に取り付けることにより、ステー部材181がフレーム部材182及び支柱部材183に取り付けられる。ステー部材181をフレーム部材182及び支柱部材183に取り付けることにより、ステー部材181(弾性部材188のフランジ状部)を燃料タンク19に押し付けることができる。
図6に示すように、ボス部材184は、機体2に搭載される機器(例えば、ラジエータ15や、冷却ファン14を囲むファンシュラウド等)を支持する支持フレーム193に取
り付けられる。
図6、図20に示すように、支持フレーム193は、機体2に取り付けられている。詳しくは、支持フレーム193は、第1フレーム194と、第2フレーム195とを有している。
第1フレーム194は、下部がウエイト33に設けられた取付部196に取り付けられて該取付部196に立設された後支柱部194Aと、下部が仕切り板34に固定された取付部197に取り付けられて該取付部197に立設された前支柱部194Bと、後支柱部194Aと前支柱部194Bとを連結する連結部194Cとを有している。
第2フレーム195は、下部が支持板137に取り付けられて該支持板137に立設された支柱部195Aと、支柱部195Aの上部から左方に延びる正面壁部195Bと、支柱部195Aの上部から右方に延びる取付片195Cとを有している。正面壁部195Bの背面に前支柱部194Bの上部が固定されている。
ボス部材184は、内周面に雌ネジが切られた筒体で形成されている。図7に示すように、ボス部材184は、軸心方向が前後方向K1に一致するように配置されて取付片195Cの前面且つ右側に固定されている。また、ボス部材184は、その軸心が、固定具189がねじ込まれるナット190の軸心と同じ高さになるように取付片195Cに固定されている。また、ボス部材184は、ステー取付部182Baとは、燃料タンク19の移動方向Y3に離間して配置されている。
上記第3の固定装置180A及び第4の固定装置180Bにあっては、固定具189及び固定具192によって燃料タンク19を設置位置S1に固定することができる。燃料タンク19を設置位置S1から引き出し位置S2に引き出す際には、固定具189及び固定具192を取り外して、燃料タンク19を引き出し方向Y2に移動させる。図10に示すように、燃料タンク19を引き出し位置S2に移動させると、固定具189がボス部材184ねじ込み可能となり、且つ固定具192が第2支柱部材183Bの上部にねじ込み可能となる。固定具189をボス部材184ねじ込むと共に固定具192を第2支柱部材183Bの上部にねじ込むことにより、燃料タンク19を引き出し位置S2に固定することができると共に燃料タンク19の転倒防止を図ることができる。
本実施形態では、第3の固定装置180Aと第4の固定装置180Bとの両方で燃料タンク19を引き出し位置S2に固定しているが、第3の固定装置180A又は第4の固定装置180Bのいずれか一方だけで燃料タンク19を引き出し位置S2に固定するようにしてもよい。
図5,図6、図18に示すように、第2ステー186の縦板部186bには、装置の軸受け等にグリスを充填する工具であるグリスガン121を保持するグリスガンホルダ138が取り付けられている。図5に示すように、グリスガン121及びグリスガンホルダ138はバッテリ22の上方に配置されている。
また、燃料タンク19に接続されるホース類、例えば、デリバリホース130、排水チューブ132及び供給チューブ133等は、燃料タンク19を引き出し方向Y2に移動した際に、該移動を許容することができる十分な長さに形成されている。
次に、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17を含む冷却器ユニットを経て原動機E1を収容する原動機室E2に冷却風を導入する冷却風導入構造について説明する。
先ず、冷却風導入構造の概要について説明する。
図21に示すように、原動機室E2内には、原動機E1のほか、冷却ファン14、ファンシュラウド216、油圧ポンプ25、排気ガス浄化装置26及びエアクリーナ27等が収容されている。ファンシュラウド216は、冷却ファン14を覆い、冷却ファン14で生起される冷却風をラジエータ15側から冷却ファン14へ案内する。
原動機室E2は、原動機E1側と運転席6側とを隔てる隔壁74、仕切り板34、旋回基板31、ウエイト33、第5カバー143E~第10カバー143J等によって構成される。また、第5カバー143E~第10カバー143Jは、原動機室E2を形成するボンネット201の本体部201A(ボンネット本体)を構成している。
図21に示すように、ラジエータ15は、原動機E1との間に機体幅方向K2に間隔をあけて配置されている。本実施形態では、ラジエータ15は、原動機E1の右方に間隔をあけて配置されている。冷却ファン14は、ラジエータ15と原動機E1との間に配置されて、原動機E1に向けて冷却風を送る。ラジエータ(冷却器)15と冷却ファン14とで冷却装置361が構成されている。冷却装置361は、原動機E1とボンネット201(開閉ダクト143D)との間に配置されている。
本実施形態では、ラジエータ(冷却器)15と原動機E1との間に冷却ファン14が配置されているが、冷却ファン14と原動機E1との間にラジエータ15が配置されていてもよい。つまり、原動機E1、冷却ファン14、冷却器(ラジエータ15)、ボンネット201(開閉ダクト143D)は、ボンネット201(開閉ダクト143D)→冷却器(ラジエータ15)→冷却ファン14→原動機E1の順に配置されていてもよいし、ボンネット201(開閉ダクト143D)→冷却ファン14→冷却器(ラジエータ15)→原動機E1の順に配置されていてもよい。
本実施形態にあっては、図21、図22に示すように、ボンネット本体201Aのラジエータ15の配置側(右側)は、右方に開放状とされた開放部202とされている。ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17は、開放部202の右方側に配置されており、第4カバー(開閉ダクトという)143Dによって覆われる。開閉ダクト143Dは、ボンネット201を構成する部材である。つまり、ボンネット201は、開閉ダクト143Dを含む。
開閉ダクト143Dは、開放部202(ボンネット本体201Aの開放側)を開閉可能に塞ぐ。つまり、ボンネット201は、冷却装置361側が開閉可能に形成されている。
また、開閉ダクト143Dは、外気導入部125から取り入れられる外気をラジエータ15及びオイルクーラ16等に導く。つまり、開閉ダクト143Dは、ボンネット201のラジエータ15側の開放部202を塞いでラジエータ15及びオイルクーラ16等を覆うと共に、冷却ファン14によって取り入れられる外気をオイルクーラ16及びラジエータ15等へ導く導風路203を形成する。
図21に示すように、ラジエータ15の原動機E1とは反対側(右側)には、冷却ファン14が吸引する冷却風をラジエータ15側に導く固定ダクト261が設けられている。外気導入部125は、上壁部143D1における固定ダクト261よりも上方の位置に形成されている。
固定ダクト261は、冷却装置361側のボンネット201(開閉ダクト143D)側に設けられている。開閉ダクト143Dは、ボンネット201の冷却装置361側に設けられている。そして、ボンネット201を閉じる(開閉ダクト143Dを閉じる)ことにより開閉ダクト143Dと固定ダクト261とが接続される。つまり、開閉ダクト143Dは、ボンネット201の開放部202を閉じることにより、冷却ファン14によって取り入れられる外気を固定ダクト261へ導く。言い換えると、開閉ダクト143Dを閉じることにより、冷却ファン14の吸引によって外気導入部125から開閉ダクト143Dに取り入れられる外気(冷却風)を、開閉ダクト143D及び固定ダクト261を経てオイルクーラ16及びラジエータ15に流す吸気ダクト262が形成される。さらに、言い換えると、ボンネット201を閉じることにより開閉ダクト143Dと固定ダクト261とが接続され、機体2外部から取り入れられた外気が開閉ダクト143D及び固定ダクト261を介して冷却装置361に導入される。
次に、開閉ダクト143Dについて詳細に説明する。
図23、図24Aに示すように、開閉ダクト143Dは、上記した上壁部143D1及び外壁部(側壁部)143D2のほか、仕切り部材143D3及びシール材204を有している。即ち、ボンネット201は、冷却装置361の側方に配置された外壁部(側壁部)143D2と、外壁部143D2の上部に接続された上壁部143D1とを有する。また、開閉ダクト143Dは、外壁部(側壁部)143D2及び上壁部143D1にわたって形成されており、外気導入部125から取り入れた外気を外壁部(側壁部)143D2に沿って下方に導いた後に当該開閉ダクト143Dの機体幅方向K2内側に接続された固
定ダクト261に流通させる。
図21に示すように、上壁部143D1は、右方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状で且つ背面視で上方に凸となる湾曲状に形成されている。外気導入部125は、ラジエータ15及びオイルクーラ16よりも右方に配置されている。
図4、図24Aに示すように、本実施形態では、外気導入部125は、右方に向けて開口する多数の小開口125aが前後方向K1に並べて形成された開口列125Aを上下に3段設けることで構成されている。また、外気導入部125は、ルーバー状に形成されている。
図23、図24Aに示すように、上壁部143D1の下面には、前後一対の取付ステー205A、205Bと、前後一対の筒ボス206A、206Bとが設けられている。一対の取付ステー205A、205Bは、上壁部143D1の右部に設けられ、一対の筒ボス206A、206Bは、上壁部143D1の左部に設けられている。
図21に示すように、外壁部143D2は、ラジエータ15の原動機E1とは反対側(右側)に位置している。言い換えると、外壁部143D2は、固定ダクト261のラジエータ15とは反対側に位置している。また、図2に示すように、外壁部143D2は、ラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17を右方から後方にかけて覆うように、平面視で外方に凸となる湾曲状に形成されている。図23、図24Aに示すように、外壁部143D2の内面の前部には、ヒンジ取付部208が設けられている。図22に示すように、第3カバー143Cの後部にヒンジ207が配置され、該ヒンジ207にヒンジ取付部208が取り付けられる。これによって、開閉ダクト143Dは、上下方向に延伸する軸心回りに前側に回動して開く。
図24Aに示すように、外壁部143D2の内面には、前後一対の第1取付ブラケット209A、209B、前後一対の第2取付ブラケット210A、210B及び前後一対の第3取付ブラケット211A、211Bが設けられている。一対の第1取付ブラケット209A、209B及び一対の第2取付ブラケット210A、210Bは外壁部143D2の上部に設けられている。第1取付ブラケット209A、209Bは、第2取付ブラケット210A、210Bよりも上方に設けられている。一対の第3取付ブラケット211A、211Bは、外壁部143D2の下部に設けられている。
図23に示すように、前側の第1取付ブラケット209Aには、前側の取付ステー205Aがボルトによって取り付けられ、後側の第1取付ブラケット209Bには、後側の取付ステー205Bがボルトによって取り付けられている。
図21に示すように、仕切り部材143D3は、ラジエータ15及びオイルクーラ16よりも右方に配置され、外壁部143D2と固定ダクト261(ラジエータ15)との間を外気導入部125よりもラジエータ15側で仕切っている。
図25に示すように、仕切り部材143D3は、本体部212と、枠体部213とを有している。図24A、図25に示すように、本体部212は、本体下部214と、本体上部215とを有している。
図21に示すように、本体下部214は、ラジエータ15に対応する位置に配置されている。本体上部215は、本体下部214の上部から上方に且つ上壁部143D1の近傍にまで延びている。
図24A、図25に示すように、本体下部214は、前壁214aと、上壁214bと、下壁214cとを有していて、側面視で後方開放状のコ字形に形成されている。前壁214aは、壁面が前後方向K1を向くように上下方向に延設されている。上壁214bは、壁面が機体幅方向K2を向くように前壁214aの上部の左部から後方に向けて延設されている。下壁214cは、壁面が上下方向を向くように前壁214aの下端から後方に向けて延設されている。
図24Aに示すように、前壁214aの前面の上部且つ右部には、第1取付片217が設けられている。図23に示すように、第1取付片217は、外壁部143D2の第2取付ブラケット210Aにボルトによって取り付けられている。図28に示すように、前壁214aの右端縁部は、外壁部143D2の内面の近傍に位置している。
図24A、図25に示すように、上壁214bの下端には、前後一対の第2取付片218A、218Bが下方に突出状に形成されている。上壁214bの左側面には、左方に突出する突出壁(第1突出壁)226が前後方向K1に延伸するように形成されている。第1突出壁226は、第2取付片218A、218Bよりも上方に設けられている。
図24A、図25に示すように、下壁214cの上面には、上方に突出された突出壁(第2突出壁)224が前後方向K1に延伸するように形成されている。突出壁224には、前後一対の第3取付片219A、219Bが上方突出状に形成されている。下壁214cの下面には、前後一対の第4取付片220A、220Bが下方突出状に設けられている。図23に示すように、前側の第4取付片220Aは、前側の第3取付ブラケット211Aにボルトによって固定され、後側の第4取付片220Bは、後側の第3取付ブラケット211Bにボルトによって固定されている。図29に示すように、下壁214cの右端縁部は、外壁部143D2の近傍に位置している。
図24Aに示すように、本体上部215は、前壁215aと、側壁215bとを有している。
図23に示すように、前壁215aは、本体下部214の前壁214aの上端から上方に且つ上壁部143D1の下面近傍にまで延びている。
図29に示すように、側壁215bは、下部が本体下部214の上壁214bの上端から上方に向かうにつれて左方に移行する傾斜方向に延設され、上部が下部の下端から上方に且つ上壁部143D1の下面近傍にまで延びている。
図24Aに示すように、本体上部215には、前後一対の第5取付片227A、227Bと、取付部228とが設けられている。前側の第5取付片227Aは、前壁215aの前面上部に設けられている。後側の第5取付片227Bは、側壁215bの左面の上部且つ後部に設けられている。取付部228は、側壁215bの左面の下部且つ後部に設けられている。
図23に示すように、前側の第5取付片227Aは、上壁部143D1の前側の筒ボス206Aにボルトによって固定され、後側の第5取付片227Bは、後側の筒ボス206Bにボルトによって固定されている。取付部228は、外壁部143D2の第2取付ブラケット210Bにボルトによって固定されている。
図25、図30に示すように、枠体部213は、枠本体229と、係合プレート230と、取付プレート231と、第1取付部材232と、第2取付部材233と、第3取付部材234とを有している。
枠本体229は、上部の第1枠部229aと、第1枠部229aの下方に間隔をあけて位置する第2枠部229bと、第1枠部229aと第2枠部229bの前部同士を連結する第3枠部229cと、第1枠部229aと第2枠部229bの後部同士を連結する第4枠部229dを有していて、側面視で矩形状に形成されている。したがって、枠本体229の内側は、矩形状の開口部235とされている。図28、図29に示すように、開口部235は、ラジエータ15(冷却装置361)に対応する位置に形成されている。また、開口部235は、固定ダクト261に連通し、外気導入部125から開閉ダクト143D内に取り入れられた外気(冷却風)を通過させる。つまり、仕切り部材143D3は、ラジエータ15に対応する位置に形成されていて外気をラジエータ15側に流通させる開口部235を有する。
図30に示すように、第1枠部229aの左面には、前後一対のナット236A、236Bが固定されている。第1枠部229aは、本体部212の第2取付片218A及び第1枠部229aを貫通してナット236Aにねじ込まれるボルト240Aと、本体部212の第2取付片218B及び第1枠部229aを貫通してナット236Bにねじ込まれるボルト240Bとによって本体部212に固定される(図23、図25及び図27参照)。
図30に示すように、第1枠部229aの前後方向K1の略中央部には、挿通穴238が形成されている。図27に示すように、第1枠部229aの右面の挿通穴238に対応する位置には、ナット239が固定されている。
図30に示すように、第3枠部229c及び第4枠部229dの左面には、複数の上向きのフック237が固定されている。複数のフック237は、第3枠部229cに上下一対設けられていると共に第4枠部229dにも上下一対設けられている。
図31に示すように、係合プレート230は、板面が上下方向を向く下壁230aと、下壁230aの左端から上方に延出された係合壁230bとを有している。下壁230aは、左端側が枠本体229の下端に固定されていて、枠本体229の下端から右方に突出状とされている。また、下壁230aの左端部は、枠本体229の下端から若干左方に突出している。係合壁230bは、下部が上下方向に延伸し、上部が上方に向かうにつれて左方に移行する傾斜方向に延伸するように形成されている。係合壁230bの下部と第2枠部229bとの間隔は、後述する防虫ネット257の下端側を差し込むことができ且つ保持することができる隙間に形成されている。係合壁230bの上部は、係合壁230bの下部と第2枠部229bとの間に、防虫ネット257の下端側を差し込む際のガイドとして機能する。
図31に示すように、取付プレート231は、板面が機体幅方向K2を向くように配置されて下端が係合プレート230の下壁230aの右端に固定されている。図30に示すように、取付プレート231の左面には、前後一対のナット241A、241Bが固定されている。取付プレート231は、本体部212の第3取付片219A及び取付プレート231を貫通してナット241Aにねじ込まれるボルト242Aと、本体部212の第3取付片219B及び取付プレート231を貫通してナット241Bにねじ込まれるボルト242Bとによって本体部212に固定される。
図26、図28に示すように、第1取付部材232、第2取付部材233及び第3取付部材234は、板材によって形成されている。第1取付部材232は、板面が機体幅方向K2を向くように配置され、その左端側が第4枠部229dの後端に溶接等によって固定されていて、第4枠部229dから右方に突出状とされている。図28に示すように、第1取付部材232の右端は、外壁部143D2の近傍に位置している。
図30に示すように、第2取付部材233は、板面が上下方向を向くように配置されて、第1取付部材232の上端部に溶接等によって固定されている。
図25、図27に示すように、第3取付部材234は、板面が前後方向K1を向くように配置されて、第3枠部229cの右面の後端側に溶接等によって固定されている。
図24A、図30に示すように、シール材204は、第1シール243、第2シール244、第3シール245、第4シール246、第5シール247、第6シール248、第7シール249及び第8シール250を含む。
図24A、図24Bに示すように、第1シール243は、上下方向に延伸する第1部位243aと、第1部位243aの上端から後方に延びる第2部位243bと、第1部位243aの下端から後方に延びる第3部位243cとを有し、側面視後方に開放状のコ字形に形成されている。第1シール243は、仕切り部材143D3の本体下部214の左側に取り付けられる。詳しくは、前壁214aの左端縁部は、第1シール取付部221とされ、第1突出壁226の左端縁部は、第2シール取付部222とされ、下壁214cの左端縁部は、第3シール取付部223とされている。第1部位243aは第1シール取付部221に取り付けられ、第2部位243bは第2シール取付部222に取り付けられ、第3部位243cは第3シール取付部223に取り付けられる。したがって、第1シール243は、開口部235の周囲三方を囲む。
図24Bに示すように、第3シール取付部223は、第1シール取付部221の下端から後方に向かうにつれて右方に移行する傾斜状の第1部位223aと、第1部位223aの後端から後方に延びる第2部位223bとを有する。第2部位223bは、第2シール取付部222よりも右方に位置している(図29参照)。第1シール243の第3部位243cは、第3シール取付部223の形状に対応する形状に形成されている。即ち、第3部位243cは、第1シール取付部221の第1部位223aに取り付けられる前部243c1と、第1シール取付部221の第2部位223bに取り付けられる後部243c2とを有する。
図24Aに示すように、第2シール244は、上下方向に延伸する第1部位244aと、第1部位244aの下端から後方に延びる第2部位244bとを有する。第2シール244は、仕切り部材143D3の本体下部214の右側に取り付けられる。詳しくは、本体下部214の前壁214aの右端縁部は、第4シール取付部251とされ、本体下部214の下壁214cの右端縁部は、第5シール取付部252とされている。図28に示すように、第4シール取付部251に第2シール244の第1部位244aが取り付けられ、該第1部位244aは、外壁部143D2に当接している。図29に示すように、第5シール取付部252に第2シール244の第2部位244bが取り付けられ、該第2部位244bは、外壁部143D2に当接している。
図23に示すように、第3シール245及び第4シール246は、仕切り部材143D3の本体上部215に取り付けられている。詳しくは、本体上部215の前壁215aの上端縁部は、第6シール取付部255とされており、本体上部215の側壁215bの上端縁部は、第7シール取付部256とされている。図23に示すように、第6シール取付部255に第3シール245が取り付けられ、該第3シール245は、上壁部143D1の下面に当接している。図23、図29に示すように、第7シール取付部256に第4シール246が取り付けられ、該第4シール246は、上壁部143D1の下面に当接している。
図30に示すように、枠体部213の第1取付部材232の右端縁部は、第8シール取付部253とされている。図28に示すように、第8シール取付部253に第5シール247が取り付けられ、第5シール247は、外壁部143D2に当接している。
図27、図30に示すように、第6シール248は、第2取付部材233に取り付けられている。図23、図26に示すように、第6シール248は、外壁部143D2に当接している。
図27に示すように、第7シール249は、第3取付部材234と仕切り部材143D3の本体下部214の前壁214aとの間に介在され、第3取付部材234に取り付けられると共に前壁214aの後面に当接している。
図23、図31に示すように、第8シール250は、係合プレート230の下壁230aの後部と第1シール243の第3部位243cとの間に介在され、第2突出壁224の後端と第1取付部材232の下部との間の隙間をシールしている。
以上のように、上壁部143D1、外壁部143D2及び仕切り部材143D3によって、外気導入部125から取り入れられた外気を開口部235へ導く導風路203が形成される。
図23、図26に示すように、枠体部213には、開口部235を塞ぐ防虫ネット(防塵ネット)257が取り付けられている。防虫ネット257は、固定ダクト261と開閉ダクト143Dとの接続部の近傍に配置され、開閉ダクト143Dから固定ダクト261へ流通する外気に含まれる塵芥を捕集する防塵ネットである。
図25、図32に示すように、防虫ネット257は、ネット258と、第1ネットフレーム259と、第2ネットフレーム260とを有している。ネット258は、通気性を有し、虫等の通過を防止するメッシュシートであり、開口部235に対応する(塞ぐ)形状に形成されている。防虫ネット257は、第1ネットフレーム259と第2ネットフレーム260とでネット258を挟み、第1ネットフレーム259と第2ネットフレーム260とを相互に接続することで形成されている。第1ネットフレーム259と第2ネットフレーム260とは、略同形状に形成され、開口部235に対応する開口257aを有している。防虫ネット257(第1ネットフレーム259、第2ネットフレーム260)の上枠部257bには、上方に突出する突出部257cが形成され、突出部257cには、第1ネットフレーム259と第2ネットフレーム260とにわたって貫通する貫通穴257dが形成されている。防虫ネット257(第1ネットフレーム259、第2ネットフレーム260)の縦枠部257gには、枠本体229のフック237が機体幅方向K2に挿通可能で上下方向に長い挿通穴257eが形成されている。第1ネットフレーム259の上枠部257bには、持ち手257fが設けられている。
防虫ネット257を枠体部213に取り付けるには、以下のように行う。
先ず、防虫ネット257を枠体部213の左方(手前)に配置する。次に、防虫ネット257を右方(枠体部213側)に移動させて、挿通穴257eにフック237を挿通させる。その後、防虫ネット257を下方にスライドさせて、係合壁230bの下部と第2枠部229bとの間に防虫ネット257の下端側を差し込む。このとき、挿通穴257eの上縁側がフック237に嵌まって、防虫ネット257の下方移動が規制されると共に、防虫ネット257の左方移動(枠体部213から離反する方向の移動)が規制される。
以上によって、防虫ネット257が複数のフック237で保持されると共に防虫ネット257の下端が係合壁230bの下部と第2枠部229bとの間で保持される。つまり、防虫ネット257が枠体部213に保持される。次に、固定具(蝶ボルト)239を、貫通穴257d及び第1枠部229aの挿通穴238に挿通すると共にナット239にねじ込む。これにより、防虫ネット257が着脱可能に固定される。
防虫ネット257を外すときは、固定具239を取り外し、防虫ネット257を少し持ち上げて手前に移動させることにより、防虫ネット257を容易に取り外すことができる。
なお、防虫ネット257は、固定ダクト261に取り付けられていてもよい。つまり、防虫ネット(防塵ネット)257は、ボンネット201を開くことによって固定ダクト261または開閉ダクト143Dに着脱可能である。
上記の開閉ダクト143Dにあっては、外壁部143D2に開口が形成されていないと共に、原動機E1やラジエータ15よりも高い位置に外気導入部125が形成されているので、ボンネット201内の騒音(原動機E1や冷却ファン14等の騒音)が外壁部143D2から外部に直接漏れ出ることがなく、ボンネット201内の騒音が外部に漏れ出るのを抑制(低減)することができる。
また、防虫ネット257は、開閉ダクト143Dのボンネット201との合わせ面側(外方側)から枠体部213に取り付けられるので、開閉ダクト143Dを開けることにより、防虫ネット257を容易に取り外すことができる。また、防虫ネット257の取り付けも容易である。また、防虫ネット257による仕切りも容易に行える。
また、防虫ネット257を取り外して清掃等を行う場合は、開閉ダクト143Dを開いた状態で行う。したがって、防虫ネット257を取り外すときに、防虫ネット257に捕集された虫や塵埃等は、機体2の外部に落ちるので、清掃作業を容易に行える。
次に、固定ダクト261について説明する。
図33に示すように、ファンシュラウド216は、下部が旋回基板31に固定された支持台254にシール材を介して支持されていると共に支持フレーム193の第1フレーム194にボルト等によって固定されている。ラジエータ15は、支持台254にボルト等によって固定された載置台265に防振支持されると共にファンシュラウド216にボルト等によって固定されている。ラジエータ15には、オイルクーラ16が取り付けられる取付フレーム266が取り付けられ、該取付フレーム266に固定ダクト261が取り付けられている。
図35に示すように、取付フレーム266は、上枠材266Aと、上枠材266Aの下方に間隔をあけて配置された下枠材266Bと、上枠材266Aと下枠材266Bの前部同士を連結する前枠材266Cと、上枠材266Aと下枠材266Bの後部同士を連結する後枠材266Dとを有している。
上枠材266Aには、前後一対のラジエータ取付部267A、267Bと、前後一対のオイルクーラ取付部268A、268Bと、第1ダクト取付部269Aとが設けられている。
図34に示すように、ラジエータ15の上部には、前後一対の枠取付部270A、27Bが設けられており、前側の枠取付部270Aに前側のラジエータ取付部267Aが取り付けられ、後側の枠取付部270Bに後側のラジエータ取付部267Bが取り付けられる。一対のオイルクーラ取付部268A、268Bには、オイルクーラ16の上部がボルト等によって固定される。第1ダクト取付部269Aは、ボルト挿通孔269aと、上枠材
266Aの下面のボルト挿通孔269aに対応する位置に固定されたナット部材269bとを有して構成されている。
下枠材266Bには、前後一対の挿通ピン271A、271Bと、前後一対のオイルクーラ取付部272A、272Bと、第2ダクト取付部269Bが固定されている。前後一対の挿通ピン271A、271Bは、載置台265に設けられた防振部材(図示省略)に挿通される。つまり、下枠材266Bは、載置台265に防振支持される。一対のオイルクーラ取付部272A、272Bには、オイルクーラ16の下部がボルト等によって固定される。
前枠材266Cには、上部に第3ダクト取付部269Cが固定され、下部に第4ダクト取付部269Dが固定されている。
後枠材266Dには、下部に燃料クーラ17が取り付けられる上下一対の燃料クーラ取付部273A、273Bが固定されている。
図33~図36に示すように、固定ダクト261は、板材によって形成されている。固定ダクト261は、上下方向に延伸する前部の第1ダクト構成部276と、第1ダクト構成部276の上部から後方に延伸する第2ダクト構成部277と、第1ダクト構成部276の下部から後方に延伸する第3ダクト構成部278と、第3ダクト構成部278の後端から上方に延伸するように設けられた第4ダクト構成部279と、シール材280とを有して構成されている。
第1ダクト構成部276は、板面が機体幅方向K2を向く上下方向に長い縦板部276aと、縦板部276aの前端から左方に延びる延出板部276bとを有している。縦板部276aの右面は、第1シール243の第1部位243aが当接する第1シール当接面282とされている。延出板部276bは、上部に、第1固定部281aを有し、下部に第2固定部281bを有している。第1固定部281aは第3ダクト取付部269Cにボルト等によって固定され、第2固定部281bは第4ダクト取付部269Dにボルト等によって固定される。
第2ダクト構成部277は、板面が機体幅方向K2を向く前後方向K1に長い縦板部277aと、縦板部277aの下端から左方に延出された横板部277bとを有している。縦板部277aの右面は、第1シール243の第2部位243bが当接する第2シール当接面283とされている。横板部277bは、後部に、第1ダクト取付部269Aにボルト等によって固定される第3固定部281cを有している。
第3ダクト構成部278は、板面が機体幅方向K2を向く前後方向K1に長い第1縦板部278aと、第1縦板部278aの後端から左方に延出されていて板面が前後方向K1を向く第2縦板部278bと、第2縦板部278bの左端から後方に延出されていて板面が機体幅方向K2を向く第3縦板部278cと、第1縦板部278a及び第3縦板部278cの上端から左方に延びる上板部278dと、第3縦板部278cの下端から右方に延出すると共に第2縦板部278bの下端に連結された延出板部278eとを有している。第1縦板部278aの右面は、第1シール243の第3部位243cが第3シール当接面284とされている。第3シール当接面284は、第1部位284aと、第2部位284bとを有している。第1部位284aに第3部位243cの前部243c1が当接し、第2部位284bに第3部位243cの後部243c2が当接する。第3縦板部278cは、第2ダクト取付部269Bにボルト等によって固定される第4固定部281dを有している。
第4ダクト構成部279は、板面が前後方向K1を向くように第3ダクト構成部278の後部から上方に延出されている。
図34に示すように、固定ダクト261(第1ダクト構成部276、第2ダクト構成部277、第3ダクト構成部278、第4ダクト構成部279)は、ラジエータ15から右方(開閉ダクト143D側)に延出している。
図35、図36に示すように、シール材280は、第10シール280Aと、第11シール280Bと、第12シール280Cとを含む。第2ダクト構成部277の横板部277bの後端縁部は、第10シール取付部288とされ、該第10シール取付部288に第
10シール280Aが取り付けられている。第4ダクト構成部279の右端縁部は、第11シール取付部289とされ、該第11シール取付部289に第11シール280Bが取り付けられている。第3ダクト構成部278の延出板部278eの右端縁部は、第12シール取付部290とされ、該第12シール取付部290に第12シール280Cが取り付けられている。
図34に示すように、第10シール280Aと第11シール280Bとの間には、ブラケット部材286の右部286aが介在されている。ブラケット部材286の右部286aには、外壁部143D2に設けられるラッチに係合するストライカが取り付けられる。図38に示すように、ブラケット部材286の基部286bは、第6カバー143Fの内面に溶接等によって固定されている。
図34に示すように、ファンシュラウド216の後端側には、ブラケット部材286の基部286bの左方に位置するシール取付壁291が上下方向に延伸するように設けられている。図34、図38に示すように、シール取付壁291の後端には、第6カバー143Fに当接するシール材287が上下方向に延伸するように設けられている。
上記構造にあっては、開閉ダクト143Dを閉じると、開口部235の周囲において第1シール243が固定ダクト261に当接する。詳しくは、図28、図39に示すように、第1シール243の第1部位243aが固定ダクト261の第1シール当接面282に当接し、図29、図39に示すように、第1シール243の第2部位243bが固定ダクト261の第2シール当接面283に当接し、図29、図40に示すように、第1シール243の第3部位243cが固定ダクト261の第3シール当接面284に当接する。また、開閉ダクト143Dを閉じたときには、図37に示すように、第10シール280A、第11シール280B及び第12シール280Cが開閉ダクト143Dの外壁部143D2の内面に当接する。また、ファンシュラウド216の後端側と第6カバー143Fとの間は、シール材287によってシールされている。
以上のシール構造によって、原動機室E2内の熱気がラジエータ15の冷却風の吸い込み側に吸い込まれるのを防止し、効率よくラジエータ15、オイルクーラ16及び燃料クーラ17の冷却を行え、ヒートバランスの向上を図ることができる。
次に、原動機E1に空気を取り入れる吸気構造296について説明する。
先ず、吸気構造296の概要について説明する。
図41に示すように、吸気構造296は、エアクリーナ27と、エアクリーナ27に吸入される空気(外気)を取り入れる空気取入口128と、空気取入口128から取り入れられた空気をエアクリーナ27に導くインレット経路298と、エアクリーナ27から原動機E1に空気を導くアウトレット経路297とを有する。空気取入口128は、ボンネット201を構成する第6カバー143Fに設けられている。詳しくは、空気取入口128は、第6カバー143Fの左部に設けられている。
エアクリーナ27及びインレット経路298は、ボンネット201(原動機室E2)内且つ原動機E1の冷却風F1の下流側に配置されている。また、エアクリーナ27及びインレット経路298は、油圧ポンプ25の上方に配置されている。また、エアクリーナ27及びインレット経路298は、排気ガス浄化装置26の左方(冷却風F1の下流側)に配置されている。詳しくは、排気ガス浄化装置26は、前後方向K1に延伸するように配置され、エアクリーナ27は、排気ガス浄化装置26の前部の左方に配置されている。インレット経路298は、エアクリーナ27と排気ガス浄化装置26の間から後方に且つ第6カバー143Fにまで延伸するように配置されている。
アウトレット経路297は、エアクリーナ27に接続された第1アウトレットホース297Aと、原動機E1の吸気接続部299にされた第2アウトレットホース297Bと、第1アウトレットホース297Aと第2アウトレットホース297Bとを繋ぐ接続管297Cとを有している。インレット経路298を介してエアクリーナ27に取り入れられた空気は、アウトレット経路297を介して吸気接続部299に導かれ、吸気接続部299から原動機E1の吸気マニホールドに供給される。図42に示すように、第1アウトレットホース297Aは、エアクリーナ27の前部の端板に設けられた出口管27aに接続さ
れている。
次に、空気取入口128及びインレット経路298について、詳細に説明する。
図43に示すように、第6カバー143Fには、上下方向に長い矩形状の開孔部303が形成されている。開孔部303は、空気取入口128に対応する部分に形成される。つまり、開孔部303は、第6カバー143Fの左部且つ第6カバー143Fに形成された開口部127よりも左方に形成されている。
図45、図47に示すように、開孔部303は、第6カバー143Fに形成された凹部304の前壁304aに形成されている。凹部304は、第6カバー143Fを構成する壁部を後側から前方に向けて凹ませる(凹設する)ことにより形成されている。開孔部303は、前壁304aに右寄り(前壁304aの機体幅方向K2の中央よりも右方寄り)に形成されている。
図45、図47に示すように、凹部304の後方には、開孔部303を覆うようにプレート部材305が配置されている。プレート部材305は、凹部304に対応する形状に形成されている。プレート部材305は、凹部304(第6カバー143F)から離間するように配置されている。つまり、プレート部材305は、当該プレート部材305の外周縁部305aと凹部304との間に隙間306が形成されるように配置されている。
図47に示すように、プレート部材305には、上下一対の取付ステー314A、314Bが固定されている。取付ステー314A、314Bは、プレート部材305に固定され且つ前方に延びる支持壁部314aと、支持壁部314aから上下方向に延びる取付壁部314bとを有している。取付壁部314bの後面にナット315が固定され、該ナット315にねじ込まれるボルト316によって取付ステー314A、314Bが、後述する空気導入ボックス301に取り付けられる。
図43、図48に示すように、空気取入口128は、プレート部材305に形成されている。空気取入口128は、プレート部材305に、当該プレート部材305の機体幅方向K2の中央よりも左寄りに形成されている。図48に示すように、空気取入口128は、ルーバー状に形成されている。詳しくは、空気取入口128は、空気を通過させる通孔128aと、通孔128aの上方を覆う傾斜壁128bとを有し、通孔128aと傾斜壁128bとを上下方向に複数段並べて設けられることで構成されている。通孔128aを介して第6カバー143F(ボンネット201)の外部の空気が取り入れられる。
なお、空気取入口128は、第6カバー143F(ボンネット201)に一体形成されていてもよい。
図42、図43に示すように、インレット経路298は、空気導入ボックス301と、空気導入ボックス301とエアクリーナ27とを接続する接続ダクト302とを有している。
図41に示すように、空気導入ボックス301は、原動機E1の冷却ファン14とは反対側において第6カバー143F(ボンネット201)に設けられている。
図44、図45に示すように、空気導入ボックス301には、空気取入口128から取り入れられた空気が導入される。つまり、空気導入ボックス301は、第6カバー143F(ボンネット201)の外部の空気が取り入れられる空気取入れ室307を形成する。また、図41に示すように、空気取入口128と空気導入ボックス301とは、ボンネット21に設けられた外気導入部200を構成している。この外気導入部200とエアクリーナ27とを接続ダクト302で接続することにより、エアクリーナ27に吸入される外気が外気導入部200に導入され、外気導入部200に導入された外気が接続ダクト302を介してエアクリーナ27に吸い込まれる。したがって、吸気構造296を言い換えると、吸気構造296は、エアクリーナ27と、エアクリーナ27に吸入される空気(外気)を取り入れる外気導入部200と、外気導入部200から取り入れられた空気をエアクリーナ27に導く接続ダクト302と、エアクリーナ27から原動機E1に空気を導くアウトレット経路297とを有する。
図45、図47に示すように、空気導入ボックス301は、空気取入れ室307の下面を形成する底壁301aと、空気取入れ室307の上面を形成する上壁301bと、空気
取入れ室307の左面を形成する第1側壁301cと、空気取入れ室307の右面を形成する第2側壁301dと、空気取入れ室307の前面を形成する前壁301eとを有し、後方に開放状に形成されている。したがって、空気導入ボックス301は、第6カバー143F(ボンネット201)側に向けて開口して空気取入口128に連通する開口309を有する。
図45、図47に示すように、空気導入ボックス301は、開口309を形成する開口縁部309a(底壁301a、上壁301b、第1側壁301c及び第2側壁301dの後端縁部)が第6カバー143F(ボンネット201)の内面に固定されることで第6カバー143Fに設けられている。また、開口309は、開孔部303に対向し、開口縁部309aが開孔部303の周囲に溶接によって固定されている。つまり、本実施形態では、空気導入ボックス301は、第6カバー143F(ボンネット201)に溶接固定されている。これにより、空気導入ボックス301と原動機室E2とが仕切られ、原動機室E2内の熱風が空気取入れ室307に取り込まれるのを防止できる。つまり、原動機室E2内の熱風が原動機E1に吸い込まれるのを防止できる。また、インレット経路298を排気ガス浄化装置26の冷却風F1の下流側に配置したものであっても、排気ガス浄化装置26側の熱気が取り入れられるのを防止している。また、空気導入ボックス301によって原動機室E2の騒音(原動機E1や冷却ファン14等の騒音)が空気取入口128から外部に漏れ出るのを抑制することができる。
本実施形態では、空気取入れ室307は、開口309及び開孔部303を介して空気取入口128に連通しており、空気取入口128から取り込まれた空気が開口309及び開孔部303を介して空気取入れ室307に導入される。
なお、空気導入ボックス301は、溶接により第6カバー143Fに取り付けられることに限定されることはなく、例えば、開口縁部309aを開孔部303の周囲にシール材を介して当接させると共に、空気導入ボックス301に固定したステー部材を第6カバー143Fに固定したボス部材にボルト固定することにより、空気導入ボックス301を第6カバー143Fに着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
図47に示すように、底壁301aは、第1縁部301a1と第2縁部301a2とを有している。第1縁部301a1は、開口縁部309aの一部を形成する縁部であって、本実施形態では、底壁301aの後端縁部である。第2縁部301a2は、第1縁部301a1に対向する縁部であって、本実施形態では、底壁301aの前端縁部である。底壁301aは、第2縁部301a2から第1縁部301a1に向かうにつれて(後方に向かうにつれて)下方に移行する傾斜状に形成されている。
図47に示すように、第6カバー143F(ボンネット201)側には、底壁301a上を伝う水を第6カバー143F(ボンネット201)の外部へと通過させる水抜き部313が設けられている。本実施形態では、水抜き部313は、プレート部材305の外周縁部305aと凹部304との間に形成された隙間306のうち、プレート部材305の下縁305a1と、開孔部303の周囲の周囲壁部304a1(凹部304の前壁304a)との間に形成された隙間によって構成されている。
本実施形態では、底壁301aを後下がり傾斜状に形成し且つ水抜き部313を設けることにより、空気取入口128から空気導入ボックス301(空気取入れ室307)内に洗車水や雨水等の水が入った場合に、該水を第6カバー143F(ボンネット201)の外部に排出することができる。
空気取入口128を第6カバー143F(ボンネット201)に一体形成する場合は、空気取入口128の最下端の通孔128aを水抜き部313としてもよい。
図44、図45に示すように、空気導入ボックス301の第2側壁301dは、第6カバー143Fに固定されたブラケット部材310に固定されている。ブラケット部材310には、第7カバー143Gに設けられるラッチに係合するストライカが取り付けられる。
図45、図46、図47に示すように、空気導入ボックス301の前壁301eには、上下方向に長い矩形の挿通孔311が形成されている。前壁301eの上部及び下部には
、左右一対のボルト挿通穴312a、312bが形成されている。前壁301eの後面には、右側のボルト挿通穴312bに対応する位置に図示省略のナットが固定されている。
図42、図43、図44に示すように、接続ダクト302は、空気導入ボックス301に接続される第1ダクト部材317と、エアクリーナ27に接続される第2ダクト部材318と、第1ダクト部材317と第2ダクト部材318とを接続する第3ダクト部材319とを有している。
図42、図43、図44に示すように、第1ダクト部材317は、挿入部320と、フランジ部321と、ダクト本体部322とを有している。挿入部320、フランジ部321及びダクト本体部322は、後方から前方に向かう方向に順に配置されている。
図45、図47に示すように、挿入部320は、空気導入ボックス301(空気取入れ室307)に、空気導入ボックス301の前壁301eに形成された挿通孔311を介して挿入される。挿入部320は、空気取入口128から水平方向に偏倚して配置されている。図44、図45に示すように、本実施形態では、挿入部320は、空気取入口128から右方(機体幅方向K2)に偏倚して配置されている。これに限定されることはなく、例えば、挿入部320は、空気取入口128から上方向に偏倚して配置されていてもよい。
図45、図47に示すように、挿入部320は、該挿入部320の内部空間323の下面を形成する下壁320aと、内部空間323の上面を形成する上壁320bと、内部空間323の左面を形成する第1側壁320cと、内部空間323の右面を形成する第2側壁320dと、内部空間323の後面を形成する後壁320eとを有している。内部空間323は、前方に開放状とされていて、ダクト本体部322の内部空間324に連通している。
空気導入ボックス301に対する接続側に空気取入れ室307の空気を接続ダクト302内に吸い込む吸込み口325が形成されている。本実施形態では、吸込み口325は、挿入部320における水平方向(機体幅方向K2)の空気取入口128から遠い側の壁部(第2側壁320d)に形成されている。言い換えると、吸込み口325は、挿入部320における空気取入口128側とは反対側の壁部に形成されている。つまり、吸込み口325は、挿入部320の第2側壁320dに形成されている。したがって、吸込み口325は、空気取入れ室307内における空気取入口128から水平方向(または上方向)に偏倚した位置に設けられている。また、吸込み口325は、機体幅方向K2において、空気取入口128から遠ざかる方向(右方)を向いている。
吸込み口325を空気取入口128から水平方向(または上方向)に偏倚した位置に設けることにより、空気取入口128から洗車水や雨水等の水が空気取入れ室307に入っても、該水が吸込み口325から吸い込まれるのを防止することができる。また、挿入部320が空気取入口128から右方に偏倚しており、且つ吸込み口325が挿入部320の右方を向く壁部に形成されているので、より確実に吸込み口325から水が吸い込まれるのを防止することができる。また、空気取入口128と吸込み口325との位置をずらすことにより、原動機室E2内の音が直接ボンネット201の外部に漏れ出るのを抑制している。
図47に示すように、吸込み口325は、挿入部320の第2側壁(壁部)320dを貫通して形成され、且つ第2側壁320dの下端から上方に向けて上壁320bの近傍にまで形成されている。また、吸込み口325は、上下方向に長い矩形状に形成されている。
図45に示すように、挿入部320の下壁320aには、切欠き326が形成されている。切欠き326は、吸込み口325の下端に連通するように形成されている。つまり、吸込み口325と切欠き326とは、連続して形成されている。切欠き326を設けることにより、挿入部320内に結露が生じた場合に、結露水を排出することができる。
図42、図43に示すように、フランジ部321は、第1ダクト部材317の外方に延出されて形成されている。図42に示すように、フランジ部321の上部及び下部には、左右一対のボルト挿通穴321a、321bが形成されている。図47に示すように、ボ
ルト挿通穴321aはボルト挿通穴312aに一致し、ボルト挿通穴321bはボルト挿通穴312bに一致する。フランジ部321は、ボルト316によって空気導入ボックス301の前壁301eに固定される。右側のボルト挿通穴321b及びボルト挿通穴312bに挿通されるボルト316は、前壁301eの後面に固定されたナットにねじ込まれる。左側のボルト挿通穴321a及びボルト挿通穴312aに挿通されるボルト316は、取付ステー314A、314Bの取付壁部314bの後面に固定されたナット315にねじ込まれる。プレート部材305を取り外すときには、ナット315にねじ込まれるボルト316を外す。これにより、第1ダクト部材317を空気導入ボックス301に接続したまま、プレート部材305を取り外すことができる。プレート部材305を取り外すのは、例えば、第8カバー143Hまたは第7カバー143Gを開くことにより行えるように構成できる。
第1ダクト部材317の後部には、第3ダクト部材319が接続される接続管部317aが設けられている。
第2ダクト部材318は、前部に、エアクリーナ27の入口管27bに接続される接続管部318aが設けられ、後部に、第3ダクト部材319が接続される接続管部318bが設けられている。第2ダクト部材318は、接続管部318bから接続管部318aに至る途中で絞られている。
第1ダクト部材317及び第2ダクト部材318は、硬質の材料で形成されている。
第3ダクト部材319は、ゴム等の弾性部材で形成されている。第3ダクト部材319を弾性部材で形成することにより、第1ダクト部材317と第2ダクト部材318との組付け誤差を吸収することができる。即ち、図49に示すように、エアクリーナ27は、作動油タンク28に取り付けられた取付ブラケット327に取り付けられている。一方、空気導入ボックス301は、ボンネット201に固定されている。したがって、第1ダクト部材317と第2ダクト部材318とに組付け誤差が生じる虞があるが、該組付け誤差を弾性部材で形成された第3ダクト部材319で吸収することができる。
第3ダクト部材319は、前部側(第2ダクト部材318に対する接続部分の手前)で絞られている。
接続ダクト302にあっては、第1ダクト部材317から第2第2ダクト部材318にかけては、吸引される空気の流速を上げずに、第3ダクト部材319の前部からエアクリーナ27の入口管27bに至る間で、吸引される空気の流速を上げて空気がエアクリーナ27にスムーズに吸気されるように構成されている。
次に、原動機E1から排出される排気ガスを原動機室E2の外部に排出する排気構造331について説明する。
図50に示すように、旋回基板31には、原動機E1等を冷却した後の冷却風F1を機体2の外部に排出する複数の排出部333A、333B、333Cが設けられている。各排出部333A、333B、333Cは、機体2の底部(下端側)において原動機室E2の内部と外部とを連通する。各排出部333A、333B、333Cは、旋回基板31に取り付けられた板材に多数の孔を前後方向K1及び機体幅方向K2に形成することで構成されている。排出部333A、333B、333Cは旋回基板31の後部且つ左部(機体2の下端側且つ原動機E1の冷却風の下流側)に設けられている。
図41に示すように、冷却ファン14は冷却風F1を機体幅方向K2の一方側から他方側に向かう方向に送る。本実施形態では、冷却ファン14は冷却風F1を右方から左方に向かう方向に送る。
冷却ファン14から原動機E1に向けて送風される冷却風F1(図41参照)は原動機E1の周囲(原動機E1の上方、下方、前方及び後方)を通って旋回基板31に形成された排出部333A、333B、333Cを通過して機体2の下方に放出される。排出部(第2排出部)333Aは、排気ガス浄化装置26から排出された排出ガスと冷却風F1とを混合させた混合気体を排出させる排出部でもある。
図4、図50に示すように、機体2の後部を構成するウエイト33の左部にも、機体2の下端側において原動機室E2の内部と外部とを連通する排出部(第1排出部)334が
設けられている。排出部334は、排気ガス浄化装置26から排出された排出ガスと冷却風F1とを混合させた混合気体を排出させる排出部である。排出部334は、ウエイト33の下面から上方に向けて該ウエイト33を切り切り欠くことで形成されている。
図50に示すように、排気構造331は、原動機室E2の内部に配置されており、排気ガス浄化装置26、排気管336及び整流板装置332を含む。
排気ガス浄化装置26は、前部に設けられた排気入口26Aと、後部に設けられた排気出口26Bとを有している。排気入口26Aは、原動機E1から排出された排気ガスを取り入れる部位である。排気出口26Bは、浄化した排気ガス(浄化ガス)を排出する部位である。排気出口26Bは、排気ガス浄化装置26の後端側の下面から下方に延出され、下方を向いている。
図51に示すように、排気管336は、排気出口26Bの下方に配置され、排気出口26B側のフランジ26Cと排気管336側のフランジ336Aとによって排気出口26Bにフランジ接合されている。
図53、図55に示すように、排気管336は、第1管部336aと、第2管部336bとを有している。第1管部336aは、フランジ336Aから鉛直下方に延出されている。第2管部336bは、第1管部336aから冷却風F1の下流側に延出されている。排気管336は、原動機室E2内における原動機E1が配置された空間と仕切られていない空間に配置されている。したがって、排気管336は、排気ガス浄化装置26から排出される排出ガスを原動機室E2の内部空間(原動機室E2内における原動機E1が配置された空間と仕切られていない空間)に排出する。第2管部336bは、詳しくは、図55に示すように、左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状であり、且つ、図56に示すように、左方に向かうにつれて後方に移行する傾斜状である。排気管336は、排気ガス浄化装置26からの排出ガスを冷却風F1の上流側から下流側へ排出する。
原動機E1の排気ガスは、排気ガス浄化装置26によって浄化され、クリーンになったので、本実施形態の作業機1では、排気ガス浄化装置26から排気管336を介して排出される排出ガスを原動機室E2の内部空間に放出している。しかしながら、排気ガス浄化装置26から排出される排出ガスは、排気ガス浄化装置26による浄化処理時に高温となる。また、排気管336は、排出部333A、334から離れており(距離があり)、排気管336から排出される排出ガスを原動機室E2の内部空間に放出すると、原動機E1や油圧ポンプ25等に、熱による影響を及ぼす虞がある。そこで、本実施形態にあっては、原動機E1や油圧ポンプ25等に排気管336から排出される排出ガスが当たらないように、整流板装置332によって排気管336から排出される排出ガスを排出部(排出部334、排出部333A)に対して導くようにしている。また、排出部334、333Aに対して排出ガスを導くに際して、排気温度を下げるために、排気管336から排出された排出ガスと冷却風F1とを混合させている。つまり、整流板装置332は、排気管336から排出された排出ガスと冷却風F1とが混合した混合気体を排出部334、333Aに対して導く装置である。
図50~図54に示すように、整流板装置332は、筒状の整流板本体337と、ガイド板338と、延出板339とを有している。整流板本体337は、混合気体を排気管336側から排出部334、333Aの近傍(付近、或いは排出部334、333Aから所定距離離れた位置)に導き且つ排出部334、333Aの近傍(付近、或いは排出部334、333Aから所定距離離れた位置)で放出する。ガイド板338は、整流板本体337から放出された混合気体を排出部(第1排出部)334に導く。延出板339は、整流板本体337から放出された混合気体を排出部(第2排出部)333Aに導く。
図54に示すように、整流板本体337は、排気管側336から排出部334、333A側に向けて、他方側(左方側)に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。
図53、図54に示すように、整流板本体337は、第1構成体340と、第1構成体340に対して冷却風F1の下流側(他方側)に配置された第2構成体341とを有する。第1構成体340と第2構成体341とは相互に接続されている。つまり、第2構成体
341は、第1構成体340における他方側の位置に接続されている。
図57、図58に示すように、第1構成体340は、右方(冷却風F1の上流側)及び左方(冷却風F1の下流側)に向けて開口した筒状に形成されている。第1構成体340の右側の開口は、一方側(右方側、排気管336側)に向けて開口していて、冷却風F1を取り入れる入口開口342とされている。第1構成体340の左側の開口は、冷却風F1と排出ガスとが混合した混合気体を排出(放出)させる出口開口343とされている。入口開口342は、冷却風F1の上流側に向けて開口しており、出口開口343は、冷却風F1の下流側に向けて開口している。入口開口342は、排気管336の直径に対して十分に大きい矩形状に形成されている。入口開口342の大きさは、限定されることはないが、例えば、入口開口342の縦方向の寸法が排気管336の直径の3倍以上で、入口開口342の横方向の寸法が排気管336の直径の2倍以上に形成される。
図55に示すように、入口開口342の近傍または筒状の整流板本体の内部に、排気管336の排出ガスの出口部336cが配置されている。本実施形態では、排気管336の出口部336c側(第2管部336b)は、整流板本体337の上部に入口開口342を介して挿入されている。したがって、排気管336から排出ガスが排出されると、第1構成体340(整流板本体337)の内部において、排気管336から排出された排出ガスと、入口開口342から取り込まれた冷却風F1とが混合される。これにより、排出ガスの排気温度を低下させることができる。排気管336から排出された排出ガスと冷却風F1とが混合した混合気体は、出口開口343から放出される。
なお、排気管336の出口部336cは、整流板本体337の上部に挿入されていなくてもよい。
図57、図58に示すように、第1構成体340は、板面が上下方向を向く上板344及び下板345と、板面が前後方向K1を向く前後一対の縦板346A、346Bと、板面が機体幅方向K2を向く接続板347とを有している。上板344の右部344aは、板面が鉛直方向を向くように形成されている。上板344の左部344bは、左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。下板345の右部345aは、上板344の右部344aの下方に間隔をあけて対向配置されている。図55に示すように、下板345の左部345bは、左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されていると共に、傾斜方向において、上板344の左部よりも左方(冷却風F1の下流側)に突出している。図56に示すように、下板345の左部345bは、平面視において、左方に向かうにつれて前方に移行する傾斜状に形成されている。上板344の左部344bも、下板345の左部345bと同様に、左方に向かうにつれて前方に移行する傾斜状に形成されている。
図57、図58に示すように、一対の縦板346A、346Bは、上板344と下板345との間に前後方向K1に間隔をあけて配置され、上板344と下板とを連結している。詳しくは、前側の縦板346Aは、上板344と下板345との前端部間に配置されて上板344と下板345とを連結し、後側の縦板346Bは、上板344と下板345との後端部間に配置されて上板344と下板345とを連結している。図56に示すように、一対の縦板346A、346Bは、右部346Aa、346Baが機体幅方向K2に延伸し、左部346Ab、346Bbが左方に向かうにつれて前方に移行する傾斜状に形成されている。
図57に示すように、接続板347は、下板345の左端から下方に延出されている。
図56に示すように、排気管336から排出される排出ガスは、後側の縦板346Bの内面に、左方に向かうにつれて後方に移行する傾斜方向で吹き付けられる。排気管336から排出される排出ガスを第1構成体340(整流板本体337)の内面に当てることにより、排気管336から排出された排出ガスの流速を落すことができ、排出ガスと冷却風F1とを良好に混合させて排気温度を低下させることができる。また、排出ガスの流れを整流することができる。排気管336から排出された排出ガスは、後側の縦板346B及び上板344等に導かれて出口開口343から放出される。
なお、排気管336から排出される排出ガスは、後側の縦板346Bの内面に吹き付け
られることに限定されることはなく、前側の縦板346Aに吹き付けるようにしてもよい。また、この場合、後側の縦板346Bに相当する部材として、ウエイト33の内壁面を利用してもよい。
図57、図58に示すように、上板344の右部344aの後部には、第1取付ステー348が固定されている。図51に示すように、第1取付ステー348には、ブラケットステー349が取り付けられる。図50に示すように、ブラケットステー349は、ウエイト33に設けられた取付部350に取り付けられる。
図57、図58に示すように、上板344の左部344bの左端側には、第2取付ステー351が固定されている。
図59、図60、図61に示すように、第2構成体341は、板面が上下方向を向く上板352と、板面が機体幅方向K2を向く側板353と、板面が前後方向K1を向く前後一対の縦板354A、354Bとを有している。上板352は、左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。側板353は、上板352の右端部の下方に間隔をあけて配置されている。前側の縦板354Aは、上板352の前端部の下方に配置され、上端縁部が上板352の下面に固定されている。前側の縦板354Aの下部は、側板353の前端部に固定されている。後側の縦板354Bは、上板352の後端部の下方に配置され、上端縁部が上板352の下面に固定されている。後側の縦板354Bの下部は、側板353の後端部の上部に固定されている。したがって、後側の縦板354Bの下方は、前後方向K1において、空気が流通する状態である(図61参照)。図56に示すように、一対の縦板354A、354Bは、左方に向かうにつれて前方に移行する傾斜状に形成されている。
図59に示すように、上板352の上面前部の右端側には、第3取付ステー355が固定されている。前側の縦板354Aの前面下部には、第4取付ステー356が固定されている。
図59に示すように、上板352の右端縁部352aと、側板353の上端縁部353aと、一対の縦板354A、354Bの右端縁部354Aa、354Baとで開口357が形成される。この開口357は、第1構成体340の出口開口343よりも大きく形成されている。これにより、図55、図56に示すように、第1構成体340と第2構成体341との接続部分358に、隙間359が形成される。隙間359は、冷却風F1を一方側(右方側)且つ第1構成体340の外部から第2構成体341の内部に取り入れる。詳しくは、図55に示すように、第1構成体340の上板344と第2構成体341の上板352との間に隙間359aが形成され、図56に示すように、第1構成体340の前側の縦板346Aと第2構成体341の前側の縦板354Aとの間に隙間359bが形成され、第1構成体340の後側の縦板346Bと第2構成体341の後側の縦板354Bとの間に隙間359cが形成される。したがって、排気管336から排出された排出ガスによって、整流板本体337の内部に冷却風F1が上流側から取り入れられる。つまり、整流板本体337は、第1構成体340と第2構成体341との接続部分358に冷却風F1を上流側から取り入れる隙間359を有している。隙間359から冷却風F1が取り入れられることにより、排出ガスの温度を低下させることができる。
図54に示すように、側板353の上部は、接続板347の左面に重ね合わされて、該接続板347に取り付けられている。第3取付ステー355は第2取付ステー351に取り付けられている。図50に示すように、第4取付ステー356は、旋回基板31に取り付けられている。
上板344及び上板352は、整流板本体337の上板を構成している。前側の縦板346A及び縦板354Aは、整流板本体337の前側の縦板を構成している。後側の縦板346B及び縦板354Bは、整流板本体337の後側の縦板を構成している。下板345は、整流板本体337の下板345を構成している。
図61に示すように、ガイド板338は、第2構成体341の前側の縦板354Aの下部の後方且つ側板353の下部の左方に配置されている。また、ガイド板338は、縦板354Aから後方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に配置され、且つ側板353か
ら左方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に配置されている。また、図61に示すように、ガイド板338の前端は、縦板354Aに固定され、ガイド板338の右端は側板353に固定されている。
図54に示すように、ガイド板338は、排出部334に対応する位置に配置されている。
図56に示すように、延出板339は、第2構成体341の前側の縦板354Aの左端から左方に延出されている。延出板339は、前側の縦板354Aと同方向に延伸している。詳しくは、左方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に延伸している。また、延出板339は、縦板354Aから排出部333Aの上方に延出している。
上記の整流板装置332にあっては、排気管336から整流板本体337の上部に排出された排出ガスは、入口開口342から取り入れられた冷却風F1と混合され、該混合された混合気体は出口開口343へ導かれ、該出口開口343から放出される。出口開口343から放出された混合気体は、第2構成体341の後側の縦板354B及び上板352等に導かれて排出部334、333Aの近傍に放出される。つまり、整流板本体337は、混合気体を排気管336側から排出部334、333Aの近傍に導き且つ放出する。整流板本体337から放出された混合気体は、流速が落ちると共に、さらに冷却風F1と混合され、排気温度を低下させることができる。
本実施形態では、排気管336から排出された排出ガスは、整流板本体337の上部で冷却風F1と混合されると共に排出部334、333Aの近傍でも冷却風F1と混合されるので、排気ガス浄化装置26から排出される排出ガスの排気温度を十分に低下させることができる。また、排出ガスは、排出部334、333Aから排出される手前で整流板本体337から放出(解放)されるので、流速を十分に落とすことができる。
整流板本体337から放出された混合気体は、一部がガイド板338に導かれて排出部334から機体2の外部に放出され、整流板本体337から放出された混合気体の他の一部は、延出板339によって排出部333Aに導かれ、延出板339の上方から流れてくる冷却風F1と共に排出部333Aから旋回基板31の下方に放出される。
ガイド板338は、排気管336から結露水が排出されたときに、該結露水を排出部334に導く。排出部334に導かれた結露水は、該排出部334から機体2の外部に排出される。
延出板339は、整流板本体337から放出された混合気体が、油圧ポンプ25側に流れないように、放出された混合気体の流れを規制する。
上記実施形態では、整流板本体337から放出された混合気体の一部をウエイト33に形成された排出部334から機体2の外部に排出しているが、排出部334をウエイト33に設けない場合もある。この場合、排出部334に相当する排出部を旋回基板31に設けることもできる。
また、整流板本体337から放出される混合気体を排出部334の手前で放出するのではなく、整流板本体337の出口開口343からガイド筒を排出部334まで延出させて混合気体を排出部334から排出することも可能である。
上記作業機1は、機体2と、機体2に搭載された支持台52と、支持台52に、設置位置S1と、設置位置S1から引き出された引き出し位置S2と、に水平方向に移動可能に支持されたタンク(燃料タンク19)と、を備えている。
この構成によれば、タンクを設置位置から引き出すことによりタンク或いはタンクの近傍に配置される装置のメンテナンスを容易に行え、整備性を向上させることができる。
また、タンク19を、設置位置S1と引き出し位置S2とに固定可能な固定装置141を備えている。
この構成によれば、タンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とにおいて固定可能でき、設置位置S1でタンク19の固定を安定させると共に引き出し位置S2でタンク19の転倒を防止することができる。
また、固定装置141は、タンク19を、設置位置S1の状態で固定するバンド161を有する固定バンド装置160を含む。
この構成によれば、タンク19を、設置位置S1で安定して固定することができる。
また、固定バンド装置160は、タンク19の下部の近傍に配置された掛止部材162と、タンク19を挟むように掛止部材162とは反対側に配置された固定片163と、掛止部材162からタンク19の上面を経て固定片163へと配置されるバンド161と、バンド161の長手方向の一端側に設けられ、掛止部材162に引っ掛けられるバンド引っ掛け具164と、バンド161の長手方向の他端側に設けられ、バンド161を緊張させて固定片163に固定するバンド固定具165とを有している。
この構成によっても、タンク19を、設置位置S1で安定して固定することができる。
また、固定装置141は、支持台52に設けられた係合部171と、タンク19に、当該タンク19の移動方向Y3に離間して設けられた第1被係合部172及び第2被係合部173と、を含み、第1被係合部172は、タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に係合して設置位置S1から引き出し位置S2に向かう引き出し方向Y2及び引き出し位置S2から設置位置S1に向かう押し込み方向Y1のタンク19の移動を規制し、第2被係合部173は、タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に係合して引き出し方向Y2及び押し込み方向Y1のタンク19の移動を規制する。
この構成によれば、タンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とに容易に位置決め固定することができる。
また、係合部171は、支持台52におけるタンク19が載置される載置部55c1,55c2に設けられたローラであり、第1被係合部172及び第2被係合部173は、タンク19の底面に形成されていてローラが嵌まる窪みである。
この構成によれば、タンク19内の内容量が多くてもタンク19の移動が容易に行える。
また、第1被係合部172は、タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に引き出し方向Y2の前方側で当接して押し込み方向Y1へのタンク19の移動を規制する第1規制面172Aと、タンク19が設置位置S1の状態で係合部171に引き出し方向Y2の後方側で当接して引き出し方向Y2のタンク19の移動を規制すると共に窪みの頂部から下方に向かうにつれて押し込み方向Y1に移行する傾斜状に形成された第1ガイド面172Bとを有し、第2被係合部173は、タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に押し込み方向Y1の前方側で当接して引き出し方向Y2へのタンク19の移動を規制する第2規制面173Aと、タンク19が引き出し位置S2の状態で係合部171に押し込み方向Y1の後方側で当接して押し込み方向Y1のタンク19の移動を規制すると共に窪みの頂部から下方に向かうにつれて引き出し方向Y2に移行する傾斜状に形成された第2ガイド面173Bとを有する。
この構成によれば、設置位置S1と引き出し位置S2とに位置決め固定することができるタンク19を設置位置S1と引き出し位置S2とに容易に移動することができる。
また、固定装置141は、タンク19に、当該タンク19と一体移動可能に設けられたステー部材181と、機体2側に、タンク19の移動方向Y3に離間して設けられた第1固定部(ステー取付部182Ba)及び第2固定部(ボス部材184)と、タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181を第1固定部182Baに固定し、タンク19が引き出し位置S2の状態でステー部材181を第2固定部184に固定する第1固定具(固定具189)と、を含む。
この構成によれば、固定装置141の構造の簡素化を図ることができる。
また、固定装置141は、機体2側にタンク19の移動方向Y3に離間して設けられた第3固定部(第1支柱部材183A)及び第4固定部(第2支柱部材183B)と、タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181を第3固定部183Aに固定する第2固定具192Aと、タンク19が設置位置S1の状態でステー部材181を第4固定部183Bに固定する第3固定具192Bとを含み、第4固定部183Bは、第3固定部183Aに対して設置位置S1から引き出し位置S2に向かう引き出し方向Y2側に配置され、タンク19が引き出し位置S2の状態でステー部材181を第3固定具192Bによって第4固定部183Bに固定する。
この構成によれば、固定装置141の構造の簡素化を図ることができる。
また、タンク19は、タンク本体19Aと、タンク本体19Aの底部から下方に突出する突出部19Cとを有している。
この構成によれば、突出部19Cを設けることによって水を分離することができる。
また、機体2に搭載された原動機E1を備え、タンク19は、原動機E1用の燃料を貯留する燃料タンクであってもよい。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された原動機E1と、原動機E1を収容する原動機室E2を形成すると共に開閉可能に形成されたボンネット201と、原動機E1とボンネット201との間に配置された冷却器(ラジエータ15)と冷却ファン14とを有する冷却装置361と、冷却装置361のボンネット201側に設けられた固定ダクト261と、ボンネット201の冷却装置361側に設けられた開閉ダクト143Dと、を備え、ボンネット201を閉じることにより開閉ダクト143Dと固定ダクト261とが接続され、機体2外部から取り入れられた外気が開閉ダクト143D及び固定ダクト261を介して冷却装置361に導入される。
この構成によれば、ボンネット201と冷却装置361との間にダクト構造が形成されるので、原動機室E2から外部に漏れる音を抑制できる。
また、ボンネット201は、冷却装置361の側方に配置された側壁部(外壁部143D2)と、側壁部143D2の上部に接続された上壁部143D1とを有し、上壁部143D1における固定ダクト261よりも上方の位置に、機体2外部から開閉ダクト143D内に外気を取り入れる外気導入部125が形成されており、開閉ダクト143Dは、側壁部143D2及び上壁部143D1にわたって形成されており、外気導入部125から取り入れた外気を側壁部143D2に沿って下方に導いた後に当該開閉ダクト143Dの機体幅方向K2内側に接続された固定ダクト251に流通させる。
この構成によれば、ボンネット201内の騒音が外部に漏れ出るのを抑制することができる。
また、開閉ダクト143Dは、側壁部143D2及び上壁部143D1と、側壁部143D2及び上壁部143D1に対して機体2内方側に配置された仕切り部材143D3とで形成されており、仕切り部材143D3は、冷却装置361に対応する位置に形成されていて外気を固定ダクト261に流通させる開口部235を有する。
この構成によれば、上壁部143D1に形成された外気導入部125から取り入れられる外気を固定ダクト261に導くことができる。
また、ボンネット201を閉じたときに開閉ダクト143Dと固定ダクト261との接続部をシールするシール材(第1シール243)を有している。
この構成によれば、開閉ダクト143Dから冷却器15に外気を好適に導くことができる。
また、固定ダクト261と開閉ダクト143Dとの接続部の近傍に、開閉ダクト143D2から固定ダクト261へ流通する外気に含まれる塵芥を捕集する防塵ネット257を備えている
この構成によれば、開閉ダクト143Dを開くことにより、防塵ネット257にアクセスでき、防塵ネット257の清掃等を容易に行える。
また、防塵ネット257は、ボンネット201を開くことによって固定ダクト261または開閉ダクト143Dに着脱可能である。
この構成によれば、防塵ネット257の着脱を容易に行える。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された原動機E1と、原動機E1に向けて冷却風F1を送る冷却ファン14と、原動機E1に対して冷却風F1の下流側に配置されたエアクリーナ27と、原動機E1を収容する原動機室E2を形成するボンネット201と、原動機E1の冷却ファン14とは反対側においてボンネット201に設けられた空気導入部200と、空気導入部200とエアクリーナ27とを接続する接続ダクト302と、を備えている。
この構成によれば、空気導入部200を原動機E1の冷却ファン14とは反対側におい
てボンネット201に設け、この空気導入部200とエアクリーナ27とを接続ダクト302によって接続しているので、エアクリーナ27に対する吸気側の経路が原動機E1の周囲を流れる冷却風F1の流れを阻害することがなく、冷却風F1の流れを向上させることができる。
また、空気導入部200は、ボンネット201の外部の空気が取り入れられる空気取入れ室307を形成する空気導入ボックス301を備えており、接続ダクト302は空気導入ボックス301に接続されている。
この構成によれば、原動機E1の冷却ファン14とは反対側において、エアクリーナ27に外気を良好に吸引させることができる。
また、空気導入部200は、ボンネット201の外部の空気を空気取入れ室307に取り入れる空気取入口128を備え、接続ダクト302は、空気取入れ室307内の空気を接続ダクト302内に吸い込む吸込み口325を有し、吸込み口325は、空気取入れ室307内における空気取入口128から水平方向または上方向に偏倚した位置に設けられている。
この構成によれば、空気導入部128から洗車水、雨水等の水が入ってきても、該水が吸込み口325に吸い込まれるのを防止することができる。
また、接続ダクト302は、空気取入れ室307内に挿入される挿入部320を有し、挿入部320は、空気取入口128から水平方向または上方向に偏倚して配置され、吸込み口325は、挿入部320における空気取入口128側とは反対側の壁部(第2側壁320d)に形成されている。
この構成によれば、空気導入部128から水が入ってきても、該水が吸込み口325に吸い込まれるのをより確実に防止することができる。
また、挿入部320は、空気取入口128から水平方向に偏倚して配置され、吸込み口325は、壁部320dを貫通し且つ壁部320dの下端から上方に向けて形成され、挿入部320は、当該挿入部320の内部空間の下面を形成する下壁320aを有し、下壁320aは、吸込み口325の下端に連通する切欠き326を有している。
この構成によれば、接続ダクト302内に結露が生じた場合に、切欠き326から結露水を排出することができる。
また、空気導入ボックス301は、ボンネット201側に向けて開口して空気取入口128に連通する開口309を有すると共に開口309を形成する開口縁部がボンネット201の内面に固定されている。
この構成によれば、ボンネット201内と空気取入れ室307内とを仕切ることができ、ボンネット201内の熱風を原動機E1が吸い込むのを防止できる。また、ボンネット201内の騒音が空気導入部128から漏れ出るのを抑制することができる。
また、空気導入ボックス301は、空気取入れ室307の下面を形成する底壁301aを有し、底壁301aは、開口縁部309aを形成する第1縁部301a1と、第1縁部301a1に対向する第2縁部301a2と有し、且つ第2縁部301a2から第1縁部301a1に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成され、ボンネット201は、底壁301a上を伝う水をボンネット201の外部へと通過させる水抜き部313を有している。
この構成によれば、空気導入部128から水が入ってきても、該水をボンネット201の外部へ排出することができる。
また、ボンネット201は、開口309に対向し且つ周囲に開口縁部309aが固定された開孔部303と、開孔部303を外部から覆うように配置され且つ空気取入口128が形成されたプレート部材305とを有し、水抜き部313は、プレート部材305の下縁305a1と、開孔部303の周囲の周囲壁部304a1との間に形成された隙間306によって構成されている。
この構成によれば、水抜き部313を簡単に形成することができる。
また、接続ダクト302は、空気導入部200に接続される第1ダクト部材317と、エアクリーナ27に接続される第2ダクト部材318と、第1ダクト部材317と第2ダ
クト部材318とを接続する弾性部材で形成された第3ダクト部材319とを有している。
この構成によれば、空気導入ボックス301及び第1ダクト部材317と、エアクリーナ27及び第2ダクト部材318との組付け誤差を第3ダクト部材319によって吸収することができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載された原動機E1と、原動機E1を収容する原動機室E2と、原動機E1に向けて冷却風を送る冷却ファン14と、機体2の底部において原動機室E2の内部と外部とを連通する排出部334、333Aと、原動機E1から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置26と、排気ガス浄化装置26から排出される排出ガスを原動機室E2の内部空間において排出する排気管336と、排気管336から排出された排出ガスと冷却風とが混合した混合気体を排出部334、333Aに導く整流板装置332と、を備えている。
この構成によれば、排気ガス浄化装置26から排出される排出ガスが原動機室E2内で放出され、該放出された排出ガスが原動機室E2内で冷却風と混合されて外部に放出されるので、排気温度及び排気騒音を低減できる。
また、整流板装置332は、混合気体を排気管336側から取り入れて排出部334、333Aの近傍で放出する筒状の整流板本体337を有している。
この構成によれば、排気管336から排出された排出ガスと冷却風F1とが混合した混合気体を排出部334、333Aの近傍で放出することで、混合気体は、排出部334、333Aの近傍でも冷却風F1と混合され、排出ガスの温度を十分に低下させることができる。また、混合気体を排出部334、333Aの近傍で放出することで、排出部334、333Aから排出される排出ガスの流速を落とすことができる。
また、冷却ファン14は冷却風F1を機体幅方向K2の一方側から他方側に向かう方向に送り、整流板本体337は、排気管336側から排出部334、333A側に向けて、他方側に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されていると共に、排気管336側に一方側に向けて開口していて冷却風F1を取り込む入口開口342を有しており、排気管336の排出ガスの出口部336cは、入口開口342の近傍または筒状の整流板本体337の内部に配置されている。
この構成によれば、排気管336と排出部334、333Aとの間に距離が設けられ、排気管336から排出された排出ガスと冷却風F1とを排気管336と排出部334、333Aとの間でより混合することができる。
また、排気管336は、整流板本体337の内面に排出ガスを吹き付ける向きに形成されている。
この構成によれば、排出ガスの流速を低下させることができる。
また、機体2は、当該機体2の後部を構成するウエイト33を有し、排出部334、333Aは、ウエイト33に形成された第1排出部334を含み、整流板装置332は、整流板本体337から第1排出部334側に向けて延出されていて、整流板本体337から放出された混合気体を第1排出部334に導くガイド板338を有している。
この構成によれば、第1排出部334の付近で放出された混合気体を第1排出部334に案内することができる。
また、機体2は、原動機E1が搭載される基板31を有し、排出部334、333Aは、基板31に形成された第2排出部333Aを含み、整流板装置332は、整流板本体337から第2排出部333Aの上方に延出されていて、整流板本体337から放出された混合気体を第2排出部333Aに導く延出板339を有している。
この構成によれば、第2排出部333Aの付近で放出された混合気体を第2排出部333Aに案内することができる。
また、冷却ファン14は冷却風F1を機体幅方向K2の一方側から他方側に向かう方向に送り、整流板本体337は、第1構成体340と、第1構成体340における他方側の位置に接続された第2構成体341とを有していると共に、第1構成体340と第2構成体341との接続部分に設けられていて冷却風F1を一方側且つ第1構成体340の外部か
ら第2構成体341の内部に取り入れる隙間359を有している。
この構成によれば、排出ガスの温度をさらに低下させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
14 冷却ファン
15 冷却器(ラジエータ)
125 外気導入部
143D 開閉ダクト
143D1 上壁部
143D2 外壁部(側壁部)
143D3 仕切り部材
201 ボンネット
235 開口部
243 シール材(第1シール)
257 防虫ネット(防塵ネット)
261 固定ダクト
361 冷却装置
E1 原動機
E2 原動機室

Claims (6)

  1. 機体と、
    前記機体に搭載された原動機と、
    前記原動機を収容する原動機室を形成すると共に開閉可能に形成されたボンネットと、
    前記原動機と前記ボンネットとの間に配置された冷却器と冷却ファンとを有する冷却装置と、
    前記冷却装置の前記ボンネット側に設けられた固定ダクトと、
    前記ボンネットの前記冷却装置側に設けられた開閉ダクトと、
    を備え、
    前記ボンネットを閉じることにより前記開閉ダクトと前記固定ダクトとが接続され、機体外部から取り入れられた外気が前記開閉ダクト及び前記固定ダクトを介して前記冷却装置に導入される作業機。
  2. 前記ボンネットは、前記冷却装置の側方に配置された側壁部と、前記側壁部の上部に接続された上壁部とを有し、
    前記上壁部における前記固定ダクトよりも上方の位置に、機体外部から前記開閉ダクト内に外気を取り入れる外気導入部が形成されており、
    前記開閉ダクトは、前記側壁部及び前記上壁部にわたって形成されており、前記外気導入部から取り入れた外気を前記側壁部に沿って下方に導いた後に当該開閉ダクトの機体幅方向内側に接続された前記固定ダクトに流通させる請求項1に記載の作業機。
  3. 前記開閉ダクトは、前記側壁部及び前記上壁部と、前記側壁部及び前記上壁部に対して機体内方側に配置された仕切り部材とで形成されており、
    前記仕切り部材は、前記冷却装置に対応する位置に形成されていて外気を前記固定ダクトに流通させる開口部を有する請求項2に記載の作業機。
  4. 前記ボンネットを閉じたときに前記開閉ダクトと前記固定ダクトとの接続部をシールするシール材を有している請求項3に記載の作業機。
  5. 前記固定ダクトと前記開閉ダクトとの接続部の近傍に、前記開閉ダクトから前記固定ダクトへ流通する外気に含まれる塵芥を捕集する防塵ネットを備えている請求項1~4のいずれか1項に記載の作業機。
  6. 前記防塵ネットは、前記ボンネットを開くことによって前記固定ダクトまたは前記開閉ダクトに着脱可能である請求項5に記載の作業機。
JP2021214942A 2021-01-27 2021-12-28 作業機 Pending JP2023098279A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021214942A JP2023098279A (ja) 2021-12-28 2021-12-28 作業機
PCT/JP2021/049027 WO2022163304A1 (ja) 2021-01-27 2021-12-29 作業機
EP21923307.9A EP4286599A1 (en) 2021-01-27 2021-12-29 Working machine
US18/205,831 US20230323629A1 (en) 2021-01-27 2023-06-05 Working machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021214942A JP2023098279A (ja) 2021-12-28 2021-12-28 作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023098279A true JP2023098279A (ja) 2023-07-10

Family

ID=87071741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021214942A Pending JP2023098279A (ja) 2021-01-27 2021-12-28 作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023098279A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5234693B2 (ja) 建設機械
JP4381913B2 (ja) 燃料タンク装置
JP4953191B2 (ja) 建設機械
CN105715419B (zh) 用于空气粗滤器的设备以及粗滤器
US20100025136A1 (en) Construction machine
EP1903149A1 (en) Construction machine
JP2014005630A (ja) 建設機械
JP6012760B2 (ja) 建設機械
JP2023098279A (ja) 作業機
JP2023098280A (ja) 作業機
JP2023098277A (ja) 作業機
JP2023098278A (ja) 作業機
WO2022163304A1 (ja) 作業機
JP6934439B2 (ja) 建設機械
KR101310695B1 (ko) 콤바인
JP2003011679A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2006207862A (ja) オイルクーラ
JP2001323502A (ja) 建設機械のフィルタ類装着構造
EP4286197A1 (en) Construction machine
JP7039517B2 (ja) 建設機械
JP4061063B2 (ja) 建設機械
JP7391898B2 (ja) 作業機
JP2005002572A (ja) 掘削作業車
JP2022114944A (ja) 作業機
KR20230139308A (ko) 건설 기계

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240416