JP2023097517A - 歯間ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】高い歯間挿入性や清掃実感を保ちつつ歯肉への為害性を改善し、歯肉への痛みが低減された歯間ブラシを提供することを目的とする。【解決手段】把持本体部11の先端側に筒状のガイド部12が設けられた把持部10と、ブラシ部21の後端に基軸22が設けられたブラシ体20と、を備える歯間ブラシ1において、基軸22をガイド部12内に収容し、ブラシ部21をガイド部12の先端から露出させ、ガイド部12内の基軸22と把持本体部11との間に弾性部材30を設け、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときに弾性部材30が長軸方向に弾性圧縮されることにより、長軸方向においてブラシ部21が先端に向かって付勢されつつ把持部10に対して相対的に後退する。【選択図】図4

Description

本発明は、歯間ブラシに関する。
歯ブラシでは清掃が困難な歯と歯の間の隙間を清掃するための補助清掃用具として歯間ブラシが使用されている。歯間ブラシのブラシ部を歯間に挿入し、その長軸方向に往復させることで食べかすや歯垢を除去する。歯間ブラシにおいては、歯間への挿入性、清掃実感、清掃しやすさといった基本性能に加え、歯肉への刺激の少なさ、当たり心地の良さといった為害性の低さも重要視される。
ブラシ部の軸部が硬質樹脂で構成され、複数の刷毛部からなる清掃部が軟質樹脂で構成されたノンワイヤー歯間ブラシは、軸部に金属ワイヤーを用いたワイヤー歯間ブラシに比べて歯肉に対する刺激を低減させる。しかし、硬質樹脂で構成される軸部もある程度の剛直性を有しているため、ノンワイヤー歯間ブラシであっても狭い歯間に無理に挿入しようとすると歯肉を傷付けるおそれがある。
そこで、歯間ブラシについて、歯間挿入性、清掃実感を確保しつつ、為害性を低減し、歯肉への刺激を抑えることが試みられている。
特許文献1には、複数の枠状部が連結軸線(長軸方向)に沿って連結されたブラシ部を備え、歯間清掃時にブラシ部にかかる挿入圧によって枠状部が変形する歯間ブラシが開示されている。
特許文献2には、ブラシ体全体が筒状体内に収納され、前記筒状体の開口部からブラシ体の植毛部が出し入れ自在になっており、前記筒状体の開口部の周縁部に緩衝部が設けられている歯間ブラシが開示されている。
特開2018-68342号公報 特開2012-90798号公報
しかし、特許文献1、2のような従来の歯間ブラシには、歯間挿入性及び清掃実感を確保しつつ歯肉への為害性を低減することについて改善の余地がある。
本発明は、高い歯間挿入性や清掃実感を保ちつつ歯肉への為害性を改善し、歯肉への痛みが低減された歯間ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]把持部と、前記把持部の先端に設けられたブラシ部と、を備える歯間ブラシであって、
前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する機構を有する、歯間ブラシ。
[2]ブラシ部と、前記ブラシ部の後端に設けられた基軸と、を有するブラシ体を備え、
前記把持部が、把持本体部と、前記把持本体部の先端側に設けられた筒状のガイド部とを備え、
前記ブラシ体が、前記基軸が前記ガイド部内に収容され、前記ブラシ部が前記ガイド部の先端から露出するように前記把持部に取り付けられている、[1]に記載の歯間ブラシ。
[3]前記ガイド部内の前記基軸と前記把持本体部との間に弾性部材が設けられており、
前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに前記弾性部材が長軸方向に弾性圧縮されることにより、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する、[2]に記載の歯間ブラシ。
[4]前記基軸の少なくとも一部が弾性部材からなり、
前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに前記弾性部材が長軸方向に弾性圧縮されることにより、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する、[2]に記載の歯間ブラシ。
[5]前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わっていない状態において、前記弾性部材と前記ガイド部の側壁との間に隙間が存在している、[3]又は[4]に記載の歯間ブラシ。
[6]前記ガイド部の側壁における、内側に前記弾性部材が位置している部分に開口が形成されている、[3]~[5]のいずれかに記載の歯間ブラシ。
本発明によれば、高い歯間挿入性や清掃実感を保ちつつ歯肉への為害性を改善し、歯肉への痛みが低減された歯間ブラシを提供できる。
実施形態の一例の歯間ブラシを示した正面図である。 図1の歯間ブラシのA-A断面図である。 歯間ブラシのブラシ部の一例を示した正面図である。 図2の歯間ブラシにおいてブラシ部が後退する様子を示した断面図である。 図2の歯間ブラシにおいてブラシ部が後退したときのガイド部における開口が形成された位置での弾性部材の変形の様子を示した断面図である。 実施形態の他の一例の歯間ブラシを示した断面図である。 図6の歯間ブラシにおいてブラシ部が後退する様子を示した断面図である。
以下、本発明の歯間ブラシについて、一例を示し、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、実施形態の一例の歯間ブラシ1を模式的に示した正面図である。
図2は、図1の歯間ブラシ1のA-A断面図である。
図1に示すように、本実施形態の歯間ブラシ1は、把持部10と、ブラシ体20と、を備える。ブラシ体20は、把持部10の先端側に取り付けられている。
以下の説明においては、把持部10の軸方向を長軸方向、長軸方向に垂直な方向を短軸方向とする。
(把持部)
把持部10は、把持本体部11と、把持本体部11の先端側に設けられた筒状のガイド部12とを備えている。
把持本体部11は、典型的には柱状の部材であるが、限定はされない。
把持本体部11の長軸方向に対して垂直な断面形状は、この例では円形である。なお、把持本体部11の断面形状は円形には限定されず、例えば矩形等であってもよい。
図2に示すように、把持本体部11の先端部には、先端方向に突出する凸部13が設けられている。凸部13の長軸方向に対して垂直な断面形状は、ガイド部12の後端側の開口形状と同じ形状であり、この例では円形である。把持本体部11の凸部13がガイド部12の後端部に嵌め込まれることで、ガイド部12が把持本体部11の先端部に取り付けられる。
図1に示す例では、把持本体部11の凸部13に、凸部13の側面から突出し、長軸方向に延びる回動規制部14が設けられている。一方、ガイド部12の側壁15の後端部には、回動規制部14に対応する位置に後端から長軸方向に延びる切り欠き16が形成されている。この例では、ガイド部12が把持本体部11に取り付けられたときに、回動規制部14が切り欠き16に嵌まり込み、ガイド部12が軸周りに回動することが規制される。
回動規制部14及び切り欠き16の正面視形状は、この例では長方形状であるが、限定はされない。
なお、把持本体部11の凸部13の長軸方向に対して垂直な断面形状とガイド部12の後端の開口形状が円形でない場合は、凸部13が後端部に嵌め込まれたガイド部12が回動しないため、回動規制部14及び切り欠き16を設けなくてもよい。
図1に示す例のガイド部12の形状は、後端側部分が円筒状で、先端側部分が先端に向かうにつれて径が漸次小さくなる円錐台筒状である。なお、ガイド部12の形状は、この態様には限定されず、例えば、円筒状、四角筒状、六角筒状等であってもよい。
把持部10の寸法は、特に限定されず、適宜設計することができる。
歯間の清掃時に手が汚れにくい点では、把持部10の長軸方向の長さL1は、25mm以上が好ましく、30mm以上がより好ましい。
操作性の点では、L1は、65mm以下が好ましく、55mm以下がより好ましい。
L1の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば25~65mmが好ましく、30~55mmがさらに好ましい。
歯間の清掃時に手が汚れにくい点では、把持本体部11の長軸方向の長さL2は、15mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましい。
操作性の点では、L2は、40mm以下が好ましく、35mm以下がより好ましい。
L2の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば15~40mmが好ましく、20~35mmがさらに好ましい。
把持本体部11及びガイド部12を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、硬質樹脂を例示できる。ただし、「硬質樹脂」とは、ショアA硬度が50超の樹脂を意味する。また、「ショアA硬度」は、JIS K 7215あるいはJIS K 6253に従って測定されるプラスチックのディロメータA硬さを意味する。
硬質樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン)樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂を例示できる。なかでも、成形温度が低く、生産性を向上できる点から、ポリプロピレンが好ましい。硬質樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(ブラシ体)
図2に示すように、ブラシ体20は、ブラシ部21と、ブラシ部21の後端に設けられた基軸22と、を備える。
ブラシ部21は、歯間に挿入して食べかすや歯垢等を除去する部分である。
ブラシ部21としては、例えば、図3に示すように、軸部23と、軸部23の側面から突出する複数の刷毛部24からなる清掃部25と、を備える態様を例示できる。清掃部25を構成する複数の刷毛部24は、軸部23の先端側から見たときに、軸部23の側面から放射状に突出している。
歯肉への痛みを低減しやすい点では、歯間ブラシ1は、ブラシ部21の軸部23及び刷毛部24が樹脂製であるノンワイヤー歯間ブラシであることが好ましい。なお、歯間ブラシ1は、ノンワイヤー歯間ブラシには限定されず、軸部23に金属ワイヤーを用いたワイヤー歯間ブラシであってもよい。
ノンワイヤー歯間ブラシである歯間ブラシ1では、軸部23が、軸芯と、軸芯を被覆する被覆部とからなる。
軸芯を構成する材料としては、限定されるものではないが、硬質樹脂が好ましい。軸芯を構成する硬質樹脂としては、特に限定されず、例えば把持本体部11及びガイド部12を構成する材料として例示した硬質樹脂と同じ樹脂を例示できる。軸芯を構成する硬質樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
軸芯を構成する樹脂には、軸芯の剛性を高めるために繊維状強化材、針状強化材、板状強化材、粒状強化材等の強化材を配合してもよい。
被覆部及び刷毛部24は、同じ材料で構成されていることが好ましいが、限定はされない。被覆部及び刷毛部24を構成する材料としては、軟質樹脂が好ましい。ただし、「軟質樹脂」とは、ショアA硬度が20以上50以下の樹脂を意味する。
軟質樹脂としては、特に限定されず、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等のエラストマー、及びシリコーン樹脂を例示できる。なかでも、軸部23がポリプロピレンからなる場合、接着性の点から、スチレン系エラストマーが好ましい。被覆部及び刷毛部24を構成する軟質樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
基軸22は、軸部23の基端と接続されている。基軸22はガイド部12の先端側部分の内部形状と同じ形状になっている。ブラシ体20は、基軸22がガイド部12内に収容され、ブラシ部21がガイド部12の先端側の開口から突き出して露出した状態で把持部10に取り付けられる。このように、歯間ブラシ1では把持部10の先端にブラシ部21が設けられている。
歯間ブラシ1では、基軸22がガイド部12内に収容されていることで、ガイド部12によってブラシ体20の短軸方向への予期せぬ動きが規制される。これにより、ブラシ部21を歯間に挿入する際の安定性が向上する。
この例では、ガイド部12の円錐台筒状の先端側部分に、円錐台状で側面にテーパーを有する基軸22が収容されている。これにより、ガイド部12の先端からブラシ体20が抜け落ちることが抑制されている。なお、ガイド部12の先端側部分とブラシ体20の基軸22の態様は、この例の態様には限定されず、例えば、ガイド部12の先端側部分とブラシ体20の基軸22の両方に、先端側のサイズが小さくなる段差が設けられた態様としてもよい。
また、この例では、図1及び図2に示すように、ガイド部12の先端部には、ガイド部12の側壁15の先端から内側に突出する環状突起17が設けられている。環状突起17の内側の開口の短軸方向の最大長さは、基軸22の先端の短軸方向の最大長さよりも小さくなっている。これにより、基軸22が環状突起17に引っ掛かることで、ブラシ体20がガイド部12から抜け落ちることがさらに抑制されている。
なお、ガイド部12の先端側部分とブラシ体20の基軸22にテーパーや段差が形成されている場合には、ガイド部12の先端部に環状突起17を設けなくてもよい。また、ガイド部12の先端部に環状突起17を設ける場合、ガイド部12の先端側部分とブラシ体20の基軸22にテーパーや段差を形成しなくてもよい。
図2に示すように、この例の歯間ブラシ1では、ガイド部12内の基軸22が最も先端側に位置している状態において、ガイド部12内のブラシ体20の基軸22よりも後端側に空間がある。すなわち、基軸22が把持本体部11の凸部13から離間している。そのため、ガイド部12内では基軸22が長軸方向に移動し、それに伴ってブラシ部21が把持部10に対して相対的に長軸方向に移動することで、歯間ブラシ1は伸縮可能となっている。
歯間の清掃性の点では、ブラシ部21の長軸方向の長さL3は、10mm以上が好ましく、12mm以上がより好ましい。
操作性の点では、L3は、20mm以下が好ましく、18mm以下がより好ましい。
L3の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば10~20mmが好ましく、12~18mmがさらに好ましい。
ブラシ体20が後退した際に弾性部材30に荷重が加わりやすい点では、基軸22の長さL4は、10mm以上が好ましく、12mm以上がより好ましい。
操作性の点では、L4は、20mm以下が好ましく、18mm以下がより好ましい。
L4の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば10~20mmが好ましく、12~18mmがさらに好ましい。
基軸22を構成する材料としては、特に限定されないが、弾性部材30を長軸方向に弾性圧縮させやすい点から、硬質樹脂が好ましい。基軸22を構成する硬質樹脂としては、特に限定されず、例えば把持本体部11及びガイド部12を構成する材料として例示した硬質樹脂と同じ樹脂を例示できる。基軸22を構成する樹脂は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
(弾性部材)
この例の歯間ブラシ1では、ガイド部12内の基軸22よりも後端側の空間に弾性部材30が配置されている。すなわち、ガイド部12内の基軸22と把持本体部11の凸部13との間に弾性部材30が配置されている。これにより、図4に示すように、長軸方向においてブラシ部21が把持部10に対して相対的に後退すると、弾性部材30がブラシ体20の基軸22と把持本体部11の凸部13で挟持されて弾性圧縮され、弾性部材30の復元力によってブラシ部21が先端に向かって付勢される。そのため、ブラシ部21に対する後端に向かう荷重が無くなると、ブラシ部21は弾性部材30による付勢力によって元の位置に戻る。
このように、歯間ブラシ1は、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときに、長軸方向においてブラシ部21が先端に向かって付勢されつつ把持部10に対して相対的に後退する機構を有している。これにより、ブラシ部21を歯間に挿入する際に誤って歯肉にブラシ先端が当たったときや、狭い歯間にブラシ部21を挿入するときに、ブラシ部21が把持部10に対して相対的に後退することで、ブラシ部21に加わる荷重を逃がすことができる。そのため、為害性が改善され、歯間ブラシ1による歯間清掃時の歯肉への刺激が低減されるうえ、歯間への挿入圧も低減される。また、後退したブラシ部21は弾性部材30によって先端に向かって付勢されており、後端に向かって荷重が加わっていない状態ではブラシ部21が元の位置に戻るため、十分な清掃性及び歯間挿入性が確保される。
図2に示す例のように、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わっていない状態では、弾性部材30とガイド部12の側壁15との間に隙間が存在していることが好ましい。これにより、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときに、ガイド部12内で弾性部材30が十分に弾性圧縮されて変形しやすくなる(弾性部材30の変形できる許容空間が確保できる)。そのため、ブラシ部21が十分に後退しやすくなり、挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果がより高くなる。
ガイド部12内においては、ブラシ体20の基軸22と弾性部材30の間にも隙間が存在することが好ましい。例えば、長軸方向において基軸22の後端と弾性部材30との間に0.5~1.0mm程度の隙間を形成する態様を例示できる。これにより、ブラシ部21を歯間に挿入する際に誤ってブラシ部21が歯肉に接触した場合に、基軸22と弾性部材30が接触するまでは弾性部材30による付勢力が働かないため、歯肉への刺激がさらに低減される。
ブラシ部21の歯間への挿入操作においてブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときにブラシ部21が後退する距離L5(図4)は、適宜調節することができる。挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果が得られやすい点では、L5は、1.0mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。
歯間清掃時の操作性に優れる点では、L5は、3.0mm以下が好ましく、2.5mm以下がより好ましい。
L5の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば1.0~3.0mmが好ましく、1.5~2.5mmがさらに好ましい。
ブラシ部21が後退する距離L5は、弾性圧縮された弾性部材30からブラシ部21に加わる付勢力によって調節できる。より具体的には、弾性部材30の材質、形状、サイズ等によって調節できる。例えば、ブラシ部21に後端に向かって0.4~0.6Nの荷重が加わったときに、ブラシ部21が把持部10に対して相対的に1mm後退するように調節することが好ましい。
ブラシ体20の基軸22の後端面の面積は、弾性部材30の先端の面積よりも大きいことが好ましい。すなわち、弾性部材30が変形せずに、弾性部材30の先端がブラシ体20の基軸22の後端面に接している状態で、基軸22と弾性部材30との接点の周囲に隙間が生じることが好ましい。これにより、ガイド部12内で弾性部材30が弾性圧縮されて変形しやすくなるため(弾性部材30の変形できる許容空間が確保できるため)、ブラシ部21が十分に後退しやすく、挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果がさらに高くなる。
同様の理由から、把持本体部11の凸部13の先端面の面積は、弾性部材30の後端の面積よりも大きいことが好ましい。すなわち、弾性部材30が変形せずに、弾性部材30の後端が把持本体部11の凸部13の先端面に接している状態で、凸部13と弾性部材30との接点の周囲に隙間が生じることが好ましい。
弾性部材30とガイド部12の側壁15との間、弾性部材30とブラシ体20の基軸22との間、及び、弾性部材30と把持本体部11の凸部13との間にそれぞれ隙間が形成され、弾性部材30が長軸方向に弾性圧縮されやすい点から、弾性部材30は球体であることが好ましい。なお、弾性部材30が球体の場合、弾性部材30の先端の面積と後端の面積はいずれもゼロである。
弾性部材30の形状は、球体には限定されず、例えば円錐台状、角錐台状、立方体状、直方体状等であってもよい。
弾性部材30が十分に弾性圧縮されて付勢力が得られやすい点では、弾性部材30の長軸方向の最大長さは、2.0mm以上が好ましく、3.0mm以上がより好ましい。
歯間ブラシ1の全長が長くなりにくく使用性に優れる点では、弾性部材30の長軸方向の最大長さは、6.0mm以下が好ましく、5.0mm以下がより好ましい。弾性部材30の長軸方向の最大長さの下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば2.0~6.0mmが好ましく、3.0~5.0mmがさらに好ましい。
ブラシ部21に加わる荷重による弾性圧縮によって最も大きく変形した状態の弾性部材30の短軸方向の最大長さは、ガイド部12内の空間における弾性部材30が配置されている位置の短軸方向の最大長さよりも小さいことが好ましい。すなわち、ブラシ部に加わる荷重による弾性圧縮によって弾性部材30が最も大きく変形した状態においても、弾性部材30はガイド部12の側壁15に接しないことが好ましい。これにより、ブラシ部21が十分に後退しやすくなるため、挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果が得られやすくなる。
ブラシ部21の歯間への挿入性を確保しやすく、またブラシ部21への荷重が無くなったときにブラシ部21の位置が元に戻りやすい点では、弾性部材30を構成する材料のショアA硬度は、0以上が好ましく、5以上がより好ましい。ブラシ部21が十分に後退しやすく、挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果が得られやすい点では、弾性部材30を構成する材料のショアA硬度は、12以下が好ましく、10以下がより好ましい。弾性部材30を構成する材料のショアA硬度の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば0~12が好ましく、5~10がさらに好ましい。
弾性部材30を構成する材料としては、特に限定されず、例えば、熱可塑性エラストマーを例示できる。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン系、オレフィン系等のエラストマーを例示できる。なかでも、変形しやすさ、柔らかさの点、及び、弾性圧縮されたときの弾性部材30の復元性が向上し、ブラシ部21に対する付勢力が高くなる点から、スチレン系エラストマーが好ましい。弾性部材30を構成する材料としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
図1に示す例では、ガイド部12の側壁15における、内側に弾性部材30が位置している部分に開口18が形成されている。これにより、開口18が形成されている部分では、図5に示すように、ガイド部12内の弾性部材30は側壁15の内面15aよりも外側まで変形することができる。
歯間ブラシは一般に指でつまむ程度の小さいサイズであるため、ガイド部12のサイズにも制限がある。しかし、この例のようにガイド部12の側壁15に開口18を形成すれば、ガイド部12内の弾性部材30を配置する空間が小さい場合でも弾性部材30が変形可能な領域を大きくできるため、ブラシ部21を十分に後退させやすくなる。そのため、挿入圧の低減効果及び為害性の改善効果が得られやすくなる。
また、ガイド部12における使用者が指で摘まむ部分に弾性部材30と開口18が配置されていれば、ブラシ部21に大きな荷重が加わったときに、変形した弾性部材30の一部が側壁15の外側に飛び出て使用者の指に接触する。これにより、ブラシ部の歯間挿入時に挿入圧が高くなっていることを、触覚を通じて感じ取ることができる。
図1に示す例では、長軸方向において切り欠き16が回動規制部14よりも長く、切り欠き16の回動規制部14よりも上側の部分が開口18になっている。なお、開口18を形成する態様は、この態様には限定されず、切り欠き16とは別に独立して開口18を形成してもよい。
この例の開口18の正面視形状は、長軸方向に長い長方形であるが、限定はされない。例えば、開口18の正面視形状は円形、多角形等であってもよい。
歯間ブラシ1の製造方法は、特に限定されない。例えば、把持部10及びブラシ体20は、射出成形等の公知の成形方法によって製造することができる。
以上説明したように、歯間ブラシ1は、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときに、長軸方向においてブラシ部21が先端に向かって付勢されつつ把持部10に対して相対的に後退する機構を有している。そのため、ブラシ部21が誤って歯肉に当たったとき等、ブラシ部21に後端に向かって荷重が加わったときに、ブラシ部21が把持部10に対して相対的に後退して荷重を逃がすことができるため、歯肉への刺激を低減でき、歯間への挿入圧も低減される。
また、歯間ブラシ1では、ブラシ部21自体は伸縮せず、そのままの形態を保ったまま後退する。そして、ブラシ部21の後退によって弾性圧縮された弾性部材30の復元力により、ブラシ部21は先端に向かって付勢されているため、後端に向かう荷重がなくなると再び先端方向に移動する。このように、歯間ブラシ1では、ブラシ部21を過度に軟らかくする必要がなく、ブラシ部21の剛性を維持して歯間挿入性や清掃実感を確保しつつ、挿入圧低減と為害性低減を実現することができる。
なお、本発明の歯間ブラシは、前述の歯間ブラシ1には限定されない。
例えば、本発明の歯間ブラシは、ブラシ体20とは別に設けた弾性部材30によってブラシ部21を先端に向かって付勢する態様には限定されず、ブラシ体の基軸の少なくとも一部が弾性部材からなるものであってもよい。具体的には、例えば、図6に例示した歯間ブラシ2であってもよい。図6における図2と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、歯間ブラシ2は、基軸22の代わりに基軸22Aを有するブラシ体20Aを備える以外は、歯間ブラシ1と同様の態様である。
ブラシ体20Aの基軸22Aは、先端部分に弾性部材からなる弾性部26を有し、弾性部26の側面とガイド部12の側壁15との間に隙間が形成されている。また、ガイド部12内におけるブラシ体20Aの基軸22Aよりも後端側には空間はなく、ブラシ体20Aの基軸22Aと把持本体部11の凸部30とが接している。ブラシ体20Aの基軸22Aにおけるこれら以外の態様は、ブラシ体20の基軸22と同様の態様である。
図7に示すように、歯間ブラシ2においては、ブラシ部21に後端に向かう荷重が加わったときに、基軸22Aの弾性部材からなる弾性部26が長軸方向に弾性圧縮されることで、ブラシ部21が把持部10に対して相対的に後退し、歯間への挿入圧の低減効果、及び為害性の低減効果が得られる。歯間ブラシ2おいても、ブラシ部21自体は伸縮せず、そのままの形態を保ったまま後退し、そのブラシ部21は、弾性圧縮された弾性部26の復元力によって先端に向かって付勢されており、後端に向かう荷重がなくなると再び先端方向に移動する。このように、歯間ブラシ2でも、ブラシ部21の剛性を維持して歯間挿入性や清掃実感を確保しつつ、挿入圧低減と為害性低減を実現することができる。
また、歯間ブラシ2では、基軸の一部だけが弾性部材からなるブラシ体であったが、基軸全体を弾性部材で形成してもよい。
本発明の歯間ブラシは、把持部のガイド部が弾性部材からなる蛇腹状部分を含み、ガイド部の先端にブラシ部が直接接続され、前記蛇腹状部分が伸縮することによってブラシ部が長軸方向に相対的に後退する歯間ブラシであってもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2…歯間ブラシ、10…把持部、11…把持本体部、12…ガイド部、13…凸部、14…回動規制部、15…側壁、16…切り欠き、17…環状突起、18…開口、20,20A…ブラシ体、21…ブラシ部、22,22A…基軸、23…軸部、24…刷毛部、25…清掃部、26…弾性部、30…弾性部材。

Claims (6)

  1. 把持部と、
    前記把持部の先端に設けられたブラシ部と、
    を備える歯間ブラシであって、
    前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する機構を有する、歯間ブラシ。
  2. ブラシ部と、前記ブラシ部の後端に設けられた基軸と、を有するブラシ体を備え、
    前記把持部が、把持本体部と、前記把持本体部の先端側に設けられた筒状のガイド部とを備え、
    前記ブラシ体が、前記基軸が前記ガイド部内に収容され、前記ブラシ部が前記ガイド部の先端から露出するように前記把持部に取り付けられている、請求項1に記載の歯間ブラシ。
  3. 前記ガイド部内の前記基軸と前記把持本体部との間に弾性部材が設けられており、
    前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに前記弾性部材が長軸方向に弾性圧縮されることにより、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する、請求項2に記載の歯間ブラシ。
  4. 前記基軸の少なくとも一部が弾性部材からなり、
    前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わったときに前記弾性部材が長軸方向に弾性圧縮されることにより、長軸方向において前記ブラシ部が先端に向かって付勢されつつ前記把持部に対して相対的に後退する、請求項2に記載の歯間ブラシ。
  5. 前記ブラシ部に後端に向かう荷重が加わっていない状態において、前記弾性部材と前記ガイド部の側壁との間に隙間が存在している、請求項3又は4に記載の歯間ブラシ。
  6. 前記ガイド部の側壁における、内側に前記弾性部材が位置している部分に開口が形成されている、請求項3~5のいずれか一項に記載の歯間ブラシ。
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