JP2023095828A - 錠剤、その製造方法、および医薬品 - Google Patents

錠剤、その製造方法、および医薬品 Download PDF

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Hiroe Yoshida
夏未 関
Natsumi Seki
紗貴子 下坂
Sakiko Shimozaka
倫有 加茂
Tomoari Kamo
裕介 望月
Yusuke Mochizuki
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Abstract

【課題】ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含みつつも、服用時に適切な時間で崩壊・溶解し、かつ、薬剤の溶出性が好適な錠剤を提供すること。【解決手段】ロキソプロフェン又はその塩と、生薬成分と、部分アルファー化デンプンと、軽質無水ケイ酸と、を含む錠剤。【選択図】なし

Description

本発明は、錠剤、その製造方法、および医薬品に関する。より詳しくは、本発明は、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含有しても溶出性に優れた錠剤、その製造方法、および医薬品に関する。
プロピオン酸系非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤(以下、NSAIDsと称する)であるロキソプロフェンは、他のNSAIDsと同様なプロスタグランジン生合成の抑制作用を示すものの、強い解熱・鎮痛・抗炎症作用を有することが知られている。ロキソプロフェンは経口投与後に胃粘膜刺激作用の弱い未変化体のまま消化管から吸収され、体内で活性体となるプロドラッグであるため、他のNSAIDsと比較して胃粘膜障害は少ないという特徴を有することでも知られている(例えば、非特許文献1参照)。
ロキソプロフェン又はその塩と他の有効成分とを併用して経口投与することで胃粘膜障害を更に抑制する技術として、ロキソプロフェンに特定の糖類(乳糖、蔗糖、マルチトール、果糖、キシリトール又はラクチトール)を含有させる技術(特許文献1参照)、制酸剤(酸化マグネシウム)を含有させる技術(特許文献2参照)、抗プラスミン薬のトラネキサム酸を含有させる技術(特許文献3参照)などが開示されている。
また、ロキソプロフェンナトリウム又はその水和物は、吸湿性が高く、安定して製剤化すること、及び、製剤化後の保存安定性に優れた製剤とするのが困難であることが開示されている(特許文献4)。
一方、生薬類は吸湿しべたつくために製剤の製造段階において製造機器への付着がしやすく、製造性の著しい低下や当該成分の工程ロスによる含量低値といった問題を生じやすい。また、生薬類の高い吸湿性は変色の原因の一因であると考えられており製剤の経時的な外観変化のみならず、有効成分の含量低下、崩壊性や溶出性の悪化も生じやすい。吸湿しやすい生薬類を使用して組成物を製造する際におけるべたつきを改善する手法として、無機物、結晶セルロース及びクロスカルメロースナトリウムを一定の割合で配合する手法が報告されている(特許文献5)。また、包装時や輸送時において摩損や破損等の生じない強度を有し、かつ、小型で高濃度の生薬末を含有した生薬末含有錠剤及びその製造方法が報告されている(特許文献6)。
特許第4585220号 特許第6106727号 特許第5835865号 特許第6292744号 特開2012-1474号公報 特開2006-28171号公報
薬理と治療 Vol.16 No.2 1988 p.611-619
しかし、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含む錠剤において、溶出性に優れた錠剤、その製造方法、および医薬品については知られていない。
本発明の課題は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含む錠剤において、「服用時に薬剤の溶出性が改善すること」を実現するために、錠剤の崩壊性や溶解性に及ぼす影響は如何なるものかを明らかにすることである。本発明は、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含みつつも、服用時に適切な時間で崩壊・溶解し、かつ、薬剤の溶出性が好適な錠剤を提供することを解決すべき課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含む錠剤に、特定の添加剤を配合することにより、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含みつつも、溶出性が好適な錠剤を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の態様は、以下に示す通りである。
(1) ロキソプロフェン又はその塩と、生薬成分と、部分アルファー化デンプンと、軽質無水ケイ酸と、を含む錠剤。
(2) 前記生薬成分が、マオウ、ナンテンジツ、オウヒ、オンジ、カンゾウ、キキョウ、シャゼンシ、シャゼンソウ、セキサン、セネガ、バイモ、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ガジュツ、カミツレ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゴオウ、獣胆、シャジン、ショウキョウ、ソウジュツ、チョウジ、チンピ、ビャクジュツ、ジリュウ、チクセツニンジン、ニンジン、アカメガシワ、アセンヤク、インヨウカク、エンゴサク、オウゴン、オウセイ、カノコソウ、カロニン、キョウニン、クコシ、クコヨウ、ケイガイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ、 コウブシ、ゴミシ、サイシン、サンショウ、シオン、ジコッピ、シャクヤク、ジャコウ、シンイ、センキュウ、ゼンコ、センブリ、ソウハクヒ、ソヨウ、タイサン、トウキ、トコン、バクモンドウ、ハンゲ、バンコウカ、ハンピ、ビャクシ、ブクリョウ、ボタンピ、ボレイ、ロクジョウ、ボウイ、及びこれらの抽出物から選ばれる1種又は2種以上である、(1)に記載の錠剤。
(3) 制酸剤をさらに含む、(1)又は(2)に記載の錠剤。
(4) 前記制酸剤が、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、乾燥炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム水和物、リン酸水素ナトリウム水和物、無水リン酸一水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、ボレイ、及びグリシンから選ばれる1種又は2種以上である、(3)に記載の錠剤。
(5) 第十八改正日本薬局方の溶出試験法に従い測定した場合に25分未満で溶出する、(1)から(4)のいずれか一に記載の錠剤。
(6) 錠剤の水分値が5質量%未満である、(1)から(5)のいずれか一に記載の錠剤。
(7) 前記部分アルファー化デンプンと前記軽質無水ケイ酸との質量比が、20:1~1:1である、(1)から(6)のいずれか一に記載の錠剤。
(8) 前記生薬成分の質量と、前記部分アルファー化デンプンと前記軽質無水ケイ酸との合計質量と、の質量比が、1:4~4:1である、(1)から(7)のいずれか一に記載の錠剤。
(9) 前記軽質無水ケイ酸の比表面積が150~350m/gである、(1)から(8)のいずれか一に記載の錠剤。
(10) 錠剤硬度が40N以上である、(1)から(9)のいずれか一に記載の錠剤。
(11) 錠剤中に造粒顆粒を有し、前記ロキソプロフェン又はその塩、前記生薬成分、前記部分アルファー化デンプン、および前記軽質無水ケイ酸とのうち少なくとも1つが前記造粒顆粒に含まれている、(1)から(10)のいずれか一に記載の錠剤。
(12) 解熱剤、鎮痛剤、又は感冒治療剤として用いられる(1)から(11)のいずれか一に記載の錠剤。
(13) ロキソプロフェン又はその塩、生薬成分、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸を含む少なくとも1つの造粒顆粒を製造する工程と、前記造粒顆粒と、後末成分と、を混合して、打錠することにより錠剤を製造する工程と、を含む(1)から(12)のいずれか一に記載の錠剤の製造方法。
(14) (1)から(12)のいずれか一に記載の錠剤と、前記錠剤を包装する包装材と、を備える医薬品。
(15) 前記包装材が、防湿材料およびガスバリア材料のうち少なくとも1つで形成されている、(14)に記載の医薬品。
本発明によれば、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含有し、服用時における薬剤の溶出性が改善された優れた品質を有する錠剤、その製造方法、および医薬品が提供される。
<錠剤>
本発明の錠剤は、ロキソプロフェン又はその塩と、生薬成分と、部分アルファー化デンプンと、軽質無水ケイ酸と、を含む。
なお、本発明における「錠剤が適切な時間で溶出すること」とは、特に限定されないが、錠剤の服用後に適切な時間でロキソプロフェン又はその塩が放出されるように錠剤が崩壊・溶解することをいい、例えば、第十八改正日本薬局方「溶出試験法」に従い、試験液として精製水900mLを用い、日本薬局方溶出試験第2報(パドル法)により、毎分50rpmで行い、溶出試験中の錠剤の崩壊時間(錠剤が消失して分散するまでの時間)が25分未満であってよい。また、本発明においては、錠剤の崩壊時間が25分未満である場合(第十八改正日本薬局方の溶出試験法に従い測定した場合に25分未満で溶出する場合)には、良好な溶出性・崩壊性を有する錠剤であると定義される。また、本発明における錠剤の崩壊時間は、上記錠剤の溶出試験において、24分以内であることが好ましく、23分以内であることがより好ましく、22分以内、21分以内、20分以内、17分以内または14分以内でもよい。
また、第十八改正日本薬局方「溶出試験法」に従い、試験液として精製水900mLを用い、日本薬局方溶出試験第2報(パドル法)により、毎分50rpmで行った場合における20分時点の溶出率(%)は、好ましくは90%以上であり、より好ましくは950%以上であり、さらに好ましくは98%以上である。
[錠剤の溶出性]
溶出試験機としては、第十八改正日本薬局方の「溶出試験法」の装置概要に従い、蓋ができるガラス又は透明で化学的に不活性な材質の容器、モーター、攪拌翼及び回転軸からなるパドルからなるもので、NTR-6400AC(メーカー:富山産業)等として入手可能である。
溶出性の測定方法としては、規定された容器に規定された容量の試験液を入れ、試験液を37℃±0.5℃に保ち、各容器に錠剤を投入し、直ちに規定された回転数で装置を作動させ、錠剤の崩壊時間(錠剤が消失して分散するまでの時間)をストップウオッチにて測定する。
[錠剤の硬度]
硬度試験機としては、錠剤を2枚の加圧板に挟み、一方の加圧板を一定速度で動かして錠剤が破壊される直前の力を得るもので、圧縮負荷で錠剤断面中に破断が起こる破断強度、実質的な破壊により構造を失う破壊強度のいずれかあるいは両方を反映するものであり、Dr.schleuniger 8M(メーカー:フロイント産業)等として入手可能である。
本発明の錠剤の硬度は、好ましくは40N以上であり、より好ましくは45N以上であり、特に好ましくは48N以上であり、50N以上、60N以上、65N以上、70N以上でもよい。
[造粒顆粒]
<ロキソプロフェン又はその塩>
本発明の錠剤は、ロキソプロフェン又はその塩を含む。
本発明において「ロキソプロフェン又はその塩」とは、ロキソプロフェン又はその塩(含水塩を含む)であり、好適には、ロキソプロフェンナトリウムであり、さらに好適には、ロキソプロフェンナトリウム・2水和物である。
本発明で用いるロキソプロフェン又はその塩は、ロキソプロフェンナトリウム水和物として第十八改正日本薬局方に収載されている。
本発明の錠剤中に含まれるロキソプロフェン又はその塩の含有量としては、制限はされないが、成人1投与単位(1回投与量)あたりの錠剤に含まれる成分の量として、無水物換算量として好ましくは10~180mg、より好ましくは30~120mg、さらに好ましくは30~90mgであり、投与回数は1日1~3回である。
本発明の錠剤において、造粒顆粒内に含まれるロキソプロフェン又はその塩の含有量としては、特に制限はされないが、成人1投与単位(1回投与量)あたりの錠剤に含まれる成分の量として、無水物換算量として好ましくは10~180mg、より好ましくは30~120mg、さらに好ましくは30~90mgであり、60~90mgであってもよく、この場合も投与回数は1日1~3回である。
錠剤中に含まれるロキソプロフェン又はその塩は、特に限定されないが、錠剤100質量部当たり、1~80質量部であり、2~50質量部であることが好ましく、5~30質量部であることがより好ましく、7~20質量部であってもよい。
<生薬類(生薬成分)>
本発明の錠剤は、生薬類を含む。
本発明に用いられる生薬類は、特に限定されないが、例えば、マオウ、ナンテンジツ、オウヒ、オンジ、カンゾウ、キキョウ、シャゼンシ、シャゼンソウ、セキサン(石蒜)、セネガ、バイモ、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ガジュツ、カミツレ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゴオウ、獣胆(ユウタン含む)、シャジン、ショウキョウ、ソウジュツ、チョウジ、チンピ、ビャクジュツ、ジリュウ、チクセツニンジン、ニンジン、アカメガシワ、アセンヤク、インヨウカク、エンゴサク、オウゴン、オウセイ、カノコソウ、カロニン、キョウニン、クコシ、クコヨウ、ケイガイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ、 コウブシ、ゴミシ、サイシン、サンショウ、シオン、ジコッピ、シャクヤク、ジャコウ、シンイ、センキュウ、ゼンコ、センブリ、ソウハクヒ、ソヨウ、タイサン、トウキ、トコン、バクモンドウ、ハンゲ、バンコウカ、ハンピ、ビャクシ、ブクリョウ、ボタンピ、ボレイ、ロクジョウ、ボウイ等の生薬及びこれらの抽出物(エキス、チンキ、乾燥エキス等)等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
本発明の錠剤においては、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、カノコソウエキスのうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
本発明の錠剤における生薬類の含有割合は、特に限定されないが、例えば、各生薬がエキスの場合において、錠剤全体の質量を基準として、1~80質量%であり、1~50質量%であってよく、1~40質量%であってもよく、1~30質量%であってもよい。
本発明において用いるカンゾウ、シャクヤク、カノコソウ等の生薬は、古来単味又は漢方方剤として薬用に用いられてきたものであり、それぞれ慣用された方法に従って得られる生薬末又は抽出成分をそのまま用いることができる。生薬末又は抽出成分の形態も、通常の市販品又はその加工品を使用することができる。生薬末としては、例えば、乾燥刻み加工品をさらに細かく粉砕した粉末状(微粉末状)の乾燥末として使用してもよい。また、生薬からの抽出成分の形態は特に制限されるものではなく、例えば、乾燥エキス、エキス末、軟エキス、流エキス、エタノール又はエタノールと水を含むチンキなどいずれの形態でも使用できる。好ましい生薬には、製剤化の自由度の高い抽出成分、例えば軟エキス、乾燥エキス末などが含まれる。
抽出成分は、慣用の方法、例えば、抽出溶媒により前記生薬から抗菌作用を有する活性成分を抽出することにより得ることができる。抽出溶媒としては、例えば水、親水性溶媒又はこれらの混合溶媒を使用する場合が多い。前記親水性溶媒には、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、s-ブタノール、t-ブタノール、などのアルコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類;アセトンなどのケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ピリジン、モルホリン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドンなどの含窒素溶媒などが挙げられる。これらの親水性溶媒は、単独又は二種以上の混合溶媒として使用してもよい。
カンゾウは、従来のように、抗炎症剤、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰、胃腸薬、駆虫薬、鼻炎用内服薬、のど清涼剤、健胃清涼剤、ビタミン含有保健剤、甘味剤、矯味剤、着色剤、着香剤、香料、または賦形剤として用いてよい。
本発明において「カンゾウ」を用いる場合には、好適には、第十八改正日本薬局方に掲載されているものを使用することができる。
上記以外のカンゾウも市販されているので、容易に入手できる。
市販されているカンゾウとしては、例えば、抽出溶媒として水や30%エタノール水溶液等が用いたエキスがあり、例えば、カンゾウエキス、カンゾウ乾燥エキス、カンゾウ軟エキス、カンゾウ流エキスなどエキスの種類に応じて、原生薬換算比が様々なものが販売されている。また、これらのカンゾウのエキスの他にも、カンゾウ抽出物、カンゾウ抽出液などを適宜用いてもよく、特に限定されない。
市販されているカンゾウを経口医薬組成物に用いる場合には、例えば、原生薬換算比を考慮して、錠剤におけるカンゾウ含量が適切になるように、カンゾウを用いればよい。
本発明の錠剤におけるカンゾウ(カンゾウまたはカンゾウの抽出物)の含有量についても特に制限はないが、1日投与量あたりの錠剤に含まれる成分の量として、原生薬換算量として、好ましくは、10mg~10g、より好ましくは150mg~5g、さらに好ましくは500mg~3000mgであり、500mg~1500mgであってもよい、投与回数は、1日1~3回である。
本発明の錠剤において、例えば、カンゾウ乾燥エキスを用いる場合には、カンゾウ乾燥エキスの含有割合は、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、0.1~80質量%であってよく、1~50質量%であってよく、5~40質量%であることが好ましく、10~30質量%であることがより好ましい。
本発明において「カノコソウ」を用いる場合には、「カノコソウ」としては、好適には、第十八改正日本薬局方に掲載されているものを使用することができる。
上記以外のカノコソウも市販されているので、容易に入手できる。
市販されているカノコソウとしては、例えば、カノコソウ末やカノコソウエキス(例えば、軟エキスや乾燥エキスなど)を用いることができ、特に限定されない。
市販されているカノコソウを経口医薬組成物に用いる場合には、原生薬換算比を考慮して、錠剤におけるカノコソウ含量が適切になるように、カノコソウを用いればよい。
本発明において「カノコソウ(カノコソウまたはカノコソウの抽出物)」を用いる場合には、含有量について特に限定はされないが、例えば、1日投与量あたりの錠剤に含まれる成分の量として、原生薬換算量として、1~6000mgであってよく、好ましくは10~2000mg、より好ましくは20~1440mg、さらに好ましくは60mg~1000mgであり、60~450mgであってもよく、投与回数は、1日1~3回である。
本発明の錠剤において、例えば、カノコソウエキスを用いる場合には、カノコソウエキスの含有割合は、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、1~50質量%であってよく、2~40質量%であることが好ましく、3~20質量%であることがより好ましい。
本発明において「シャクヤク」を用いる場合には、「シャクヤク」としては、好適には、第十八改正日本薬局方に掲載されているものを使用することができる。
上記以外のシャクヤクも市販されているので、容易に入手できる。
市販されているシャクヤクとしては、例えば、シャクヤク末やシャクヤクエキス(例えば、乾燥エキスや軟エキスなどを含む)を用いることができ、特に限定されない。
市販されているシャクヤクを経口医薬組成物に用いる場合には、原生薬換算比を考慮して、錠剤におけるシャクヤク含量が適切になるように、シャクヤクを用いればよい。
本発明において「シャクヤク(シャクヤクまたはその抽出物)」を用いる場合には、含有量について特に限定はされないが、芍薬の原生薬換算で、1日あたり100~5000mg投与することが好ましく、150~2000mg投与することがさらに好ましく、200~900mg投与することが特に好ましく、投与回数は、1日1~3回である。
本発明の錠剤において、例えば、シャクヤク乾燥エキスを用いる場合には、シャクヤク乾燥エキスの含有割合は、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、1~50質量%であってよく、2~40質量%であることが好ましく、3~20質量%であることがより好ましい。
<部分アルファー化デンプン>
本発明における部分アルファー化デンプンとは、例えば、コムギデンプン、トウモロコシデンプン、又は、バレイショデンプンを部分的にアルファー化したデンプンであり、いずれも医薬品添加物辞典2021に掲載されており、容易に入手できる。
本発明の錠剤における部分アルファー化デンプンの含量は、特に限定はされないが、例えば、錠剤1錠あたり、1~1000mgであってよく、好ましくは2~500mgである。
本発明の錠剤における部分アルファー化デンプンの含有割合は、特に限定されないが、錠剤の崩壊時間の短縮および錠剤からの薬物溶出性の改善の観点から、錠剤全体の質量を基準として、0.1~95質量%であってよく、1~80質量%であってよく、2~70質量%であることが好ましく、5~40質量%であることがより好ましい。
なお、本発明において部分アルファー化デンプンは、造粒顆粒に含まれていてもよく、後末(顆粒外部)に含まれていてもよく、造粒顆粒と後末(顆粒外部)の両方に含まれていてもよいが、少なくとも造粒顆粒に含まれていることが好ましい。
<軽質無水ケイ酸>
本発明における軽質無水ケイ酸とは、第十八改正日本薬局方に記載された公知の化合物であり、例えば、日本アエロジル社製のアエロジル、フロイント産業社製のアドソリダー101及び富士シリシア化学社製のサイリシアなどが挙げられる。
本発明の錠剤に用いる軽質無水ケイ酸の比表面積は、特に限定されないが、例えば、150~350m/gであることが好ましい。
本発明の錠剤における軽質無水ケイ酸の含有割合は、特に限定されないが、錠剤の崩壊時間の短縮および錠剤からの薬物溶出性の改善の観点から、錠剤全体の質量を基準として、0.1~95質量%であってよく、0.5~70質量%であってもよく、0.8~50質量%であってもよく、1~30質量%であってもよく、1~20質量%であることが好ましく、2~15質量%であることがより好ましい。
なお、本発明において軽質無水ケイ酸は、造粒顆粒に含まれていてもよく、後末(顆粒外部)に含まれていてもよく、造粒顆粒と後末(顆粒外部)の両方に含まれていてもよいが、少なくとも造粒顆粒に含まれていることが好ましい。
本発明における錠剤においては、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含む場合に、部分アルファー化デンプンと軽質無水ケイ酸とを含むように錠剤を製することによって、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含む錠剤であっても、錠剤の崩壊時間が短縮され、錠剤からの薬物の溶出性が良好になる。
また、本発明における錠剤においては、錠剤の崩壊時間が適切に短縮され、錠剤からの薬物の溶出性がより良好になる観点から、ロキソプロフェン又はその塩、生薬類、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸を造粒顆粒に含むように構成することが好ましい。
部分アルファー化デンプンと軽質無水ケイ酸との質量比は、特に限定されないが、錠剤の崩壊時間が適切に短縮され、錠剤からの薬物の溶出性がより良好になる観点から、20:1~1:1であることが好ましく、10:1~1:1であることがより好ましい。
生薬の合計質量と、[部分アルファー化デンプンと軽質無水ケイ酸との合計質量]と、の質量比は、特に限定されないが、錠剤の崩壊時間が適切に短縮され、錠剤からの薬物の溶出性がより良好になる観点から、1:4~4:1であることが好ましく、1:2~2:1であることがより好ましい。
<制酸剤>
本発明の錠剤は、制酸剤を含んでいてもよい。
本発明における制酸剤としては、例えば、アルカリ土類金属及び/又は土類金属系塩基性無機化合物として、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム等のマグネシウム、アルミニウム及びカルシウムから選ばれる金属の無機塩等が挙げられ、また、アルカリ金属系塩基性無機化合物としては、例えば、乾燥炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム水和物、リン酸水素ナトリウム水和物、無水リン酸一水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム等のナトリウム及びカリウムから選ばれる金属の無機塩等が挙げられ、その他、ボレイ及びグリシン等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。中でも、特に、酸化マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、沈降炭酸カルシウム及びグリシンが好ましい。
本発明においてメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いる場合には、第十八改正日本薬局方に収載されているものを用いてもよく、医薬品添加物事典に収載されているものを用いてもよく、容易に入手可能である。
市販されているメタケイ酸アルミン酸マグネシウムとしては、特に限定されないが、例えば、富士化学工業製ノイシリンがある。
本発明の錠剤におけるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの含有割合は、錠剤の崩壊性・薬剤の溶出性と制酸剤としての機能を考慮して選択すればよく、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、0~80質量%であってよく、0.1~70質量%であってよく、1~15質量%であることが好ましい。
本発明において酸化マグネシウムを用いる場合には、第十八改正日本薬局方に収載されているものを用いてもよく、医薬品添加物事典に収載されているものを用いてもよく、容易に入手可能である。
市販されている酸化マグネシウムとしては、特に限定されないが、例えば、冨田製薬製酸化マグネシウム(軽質グレード)、協和化学工業製酸化マグネシウム(重質グレード)などを用いてもよい。
本発明の錠剤における酸化マグネシウムの含有割合は、錠剤の崩壊性・薬剤の溶出性と制酸剤としての機能を考慮して選択すればよく、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、0~80質量%であってよく、0.1~70質量%であってよく、1~15質量%であることが好ましい。
<任意成分>
また、本発明の経口医薬組成物には、「ヘスペリジン類(例えば、ヘスペリジン)」を含めてもよい。
本発明において「ヘスペリジン類」を用いる場合には、ヘスペリジン類は、ヘスペリジン、及びグリコシルヘスペリジン等のヘスペリジン誘導体を挙げることができる。ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれ、日本薬局方外医薬規格2002等に収載されている。
本発明において「ヘスペリジン」を用いる場合の具体例としては、例えば、ロキソプロフェン又はその塩と、カンゾウと、酸化マグネシウムと、ヘスペリジンと、を含む経口医薬組成物とすることが考えられる。
本発明の錠剤におけるヘスペリジンの含有割合は、特に限定されないが、錠剤全体の質量を基準として、0~30質量%であってよく、0.1~15質量%であってもよい。
本発明の錠剤は、常法に従って製剤化することができる。
本発明においては、例えば、ロキソプロフェン又はその塩、生薬成分、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸を含む造粒顆粒を製造し、得られた造粒顆粒に、造粒顆粒外部を形成するように、後末成分を加え、打錠することにより、錠剤を製造してよい。
即ち、本発明の錠剤は、例えば、ロキソプロフェン又はその塩、生薬成分、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸を含む造粒顆粒(少なくとも1つの造粒顆粒)を製造する工程;及び前記造粒顆粒と、所望の添加剤(後末成分)を混合して、打錠することにより錠剤を製造する工程により製造することができる。また、顆粒外部に配置する成分は、任意で顆粒状としてもよい。
本発明における後末成分(造粒顆粒外部)は、錠剤において造粒顆粒の外部を構成する部位であり、例えば、錠剤において1つの造粒顆粒を覆うように構成された部位であってもよく、複数の造粒顆粒を覆うように構成された部位であってもよい。また、錠剤において少なくとも1つの造粒顆粒を覆う部位であるとともに、錠剤の外面を構成する部位であってよい。本発明の錠剤は、錠剤中に造粒顆粒を有し、ロキソプロフェン又はその塩、生薬成分、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸とのうち少なくとも1つが前記造粒顆粒に含まれていてもよい。
造粒顆粒の水分値(水分含有量)は、特に限定されないが、5質量%未満であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることがさらに好ましく、2質量%以下であることが特に好ましい。また、造粒顆粒の水分値が2質量%以下であれば、ロキソプロフェンの含量低下を抑制することができるとともに、長期安定性に優れた錠剤が得られる。
また、錠剤(素錠)の水分値(水分含有量)は、特に限定されないが、5質量%未満であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることがさらに好ましく、2質量%以下であることが特に好ましい。また、錠剤(素錠)の水分値が3質量%以下であれば、ロキソプロフェンの含量低下を抑制することができるとともに、長期安定性に優れた錠剤が得られる。
製剤化にあたっては、公知の方法と添加剤を適宜用いて製剤化することができる。添加剤は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えればよい。
添加剤としては、薬学的に許容される担体、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、崩壊補助剤、滑沢剤、流動化剤、光沢化剤、発泡剤、防湿剤、界面活性剤、安定化剤、乳化剤、抗酸化剤、充填剤、保存剤、甘味剤、矯味剤、清涼化剤、香料、芳香剤、着色剤、基材、コーティング剤、糖衣剤、可塑剤、分散剤、及び消泡剤等が挙げられ、従来公知の固形製剤に使用しうる製剤添加剤を上記の目的で使用し得る。
賦形剤としては、例えば、アメ粉、アラビアゴム、アラビアゴム末、カカオ脂、カラメル、カルボキシメチルスターチナトリウム、含水二酸化ケイ素、無水無晶形酸化ケイ素、キシリトール、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、リン酸一水素カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、リン酸水素カルシウム造粒物、リン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸二水素ナトリウム水和物、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、結晶セルロース(微粒子)、結晶セルロース(粒)、粉末セルロース、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム・ヒドロキシプロピルスターチ・結晶セルロース、コムギデンプン、米粉、コメデンプン、重質無水ケイ酸、精製白糖、精製白糖球状顆粒、ゼラチン、D-ソルビトール、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 、デキストリン、トウモロコシデンプン、トウモロコシデンプン造粒物、トレハロース、二酸化ケイ素、乳糖水和物、乳糖造粒物、白糖、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、粉糖、粉末飴、粉末還元麦芽糖水アメ、粉末セルロース、ペクチン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、マルチトール、D-マンニトール、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、エリスリトール、ブドウ糖、果糖等を挙げることができる。
結合剤としては、例えば、アラビアゴム、アラビアゴム末、寒梅粉、ゼラチン、セラック、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、プルラン、ポビドン、ポリビニルアルコール(完全けん化物)、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、メタクリル酸コポリマーL、メタクリル酸コポリマーLD、メタクリル酸コポリマーS、メタクリル酸ブチル・メタクリル酸メチルコポリマー、メチルセルロース、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
崩壊剤としては、例えば、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプン、等を挙げることができる。
崩壊補助剤としては、例えば、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、結晶セルロース、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、マクロゴール1500、マクロゴール4000等を挙げることができる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、硬化油、フマル酸ステアリルナトリウム等を挙げることができる。
流動化剤としては、例えば、含水二酸化ケイ素、合成ケイ酸アルミニウム、重質無水ケイ酸、水酸化アルミナマグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、第三リン酸カルシウム、タルク、リン酸水素カルシウム造粒物等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
光沢化剤としては、例えば、カルナウバロウ、サラシミツロウ、精製セラック、マクロゴール400、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、ミツロウ等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
発泡剤としては、例えば、乾燥炭酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、無水クエン酸等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
防湿剤としては、例えば、エチルセルロース、オリブ油、乾燥水酸化アルミニウムゲル、グリセリン、ケイ酸マグネシウム、硬化油、合成ケイ酸アルミニウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、精製セラック、精製白糖、タルク、中性無水硫酸ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、フマル酸・ステアリン酸・ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート・ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910混合物、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、マクロゴール400、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ラウリル流酸ナトリウム等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
安定化剤としては、例えば、アジピン酸、L-アスパラギン酸、L-アスパラギン酸ナトリウム、DL-アラニン、L-アラニン、L-アルギニン、L-アルギニン塩酸塩、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エチレンジアミン、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、エデト酸四ナトリウム四水塩、塩化亜鉛、塩化アンモニウム、塩化カルシウム水和物、塩化セチルピリジニウム、塩化第二鉄、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩酸システイン、L-塩酸ヒスチジン、カカオ脂、カルボキシビニルポリマー、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、乾燥炭酸ナトリウム、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、グルコン酸カルシウム水和物、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸マグネシウム、L-グルタミン酸カリウム、L-グルタミン酸ナトリウム、L-グルタミン酸L-リジン、結晶リン酸二水素ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、酸化亜鉛、L-シスチン、L-システイン、酒石酸、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、精製ゼラチン、精製大豆レシチン、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、ソルビタン脂肪酸エステル、タウリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム水和物、炭酸マグネシウム、天然ビタミンE、トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、乳糖、濃グリセリン、ポビドン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレンヤシ油脂脂肪グリセリル(7E.O.)、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール4000、無水クエン酸、無水クエン酸ナトリウム、無水リン酸一水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム、メチルセルロース、l-メントール、モノステアリン酸グリセリン、薬用炭、硫酸マグネシウム水和物、DL-リンゴ酸、リン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素カルシウム水和物、L-ロイシン、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
乳化剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、水素添加大豆リン脂質等を挙げることができる。
抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル、クエン酸水和物、大豆レシチン、天然ビタミンE、天然ビタミンE、トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、パルミチン酸アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム等を挙げることができる。
充填剤としては、例えば、RSS No.1生ゴム、アクリル酸デンプン1000、含水二酸化ケイ素、酸化チタン、二酸化ケイ素、リン酸一水素カルシウム等を挙げることができる。
保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸、フェノキシエタノール等を挙げることができる。
甘味剤としては、例えば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、アマチャ、アマチャ末、還元麦芽糖水アメ、カンゾウ、カンゾウエキス、カンゾウ末、キシリトール、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム水和物、スクラロース、ステビアエキス、ステビア抽出精製物、精製白糖、果糖、白糖、マルチトール、D-マンニトール、エリスリトール等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
矯味剤としては、例えば、塩化ナトリウム、オレンジ、オレンジ油、カカオ末、果糖、カラメル、キシリトール、クエン酸カルシウム、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物、L-グルタミン酸、L-グルタミン酸ナトリウム、グレープフルーツエキス、黒砂糖、サッカリン、サッカリンナトリウム水和物、酒石酸、D-酒石酸、酒石酸水素カリウム、DL-酒石酸ナトリウム、スクラロース、ステビアエキス、ステビア抽出精製物、センブリ、D-ソルビトール、タンニン酸、トレハロース水和物、フラクトオリゴ糖、粉糖、ペパーミントパウダー、D-マンニトール、dl-メントール、l-メントール、メントールパウダー、緑茶末、DL-リンゴ酸、DL-リンゴ酸ナトリウム、レモン油、ローズ油等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
清涼化剤としては、例えば、ウイキョウ油、d-カンフル、dl-カンフル、ケイヒ油、ハッカ水、ハッカ油、l-メントール等を挙げることができる。
香料としては、例えば、オレンジフレーバー、ガラナエキス、スイートオレンジ、ストロベリー、黒糖フレーバー、ストロベリーフレーバー、チェリーフレーバー、バナナパウダーフレーバー、ピーチエッセンス、フルーツエッセンス、ペパーミント、メロンパウダーフレーバー、l-メントール、ハッカ油等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
芳香剤としては、例えば、ウイキョウ末、ウイキョウ油、エチルバニリン、d-カンフル、dl-カンフル、スペアミント油、テレビン油、パイナップル粉末香料51357、パイナップル粉末香料59492、ハッカ水、ハッカ油、バニラ粉末香料54286、バニリン、ベルガモット油、d-ボルネオール、dl-ボルネオール、dl-メントール、l-メントール、ユーカリ油、ローズ水、ローズ油等を挙げることができる。
着色剤としては、例えば、黄酸化鉄、黄色三二酸化鉄、オレンジエッセンス、褐色酸化鉄、カーボンブラック、カラメル、β-カロテン、金箔、黒酸化鉄、酸化チタン、三二酸化鉄、ジズアゾイエロー、食用青色1号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色2号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、三二酸化鉄・グリセリン懸濁液、銅クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィル、フェノールレッド、マラカイトグリーン、メチレンブルー、薬用炭、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、緑茶末、ローズ油等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
基剤としては、アラビアゴム末、アルファー化デンプン、エチルセルロース、カカオ脂、カルナウバロウ、カルボキシビニルポリマー、カルメロース、カルメロースナトリウム、還元麦芽糖水アメ、含水二酸化ケイ素、乾燥水酸化アルミニウムゲル、カンテン、カンテン末、キサンタンガム、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、硬化油、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸マグネシウムナトリウム、酸化チタン、酒石酸、ショ糖脂肪酸エステル、シリコン油、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、D-ソルビトール、タルク、炭酸カルシウム、トウモロコシデンプン、乳酸、乳酸エチル、乳酸カルシウム水和物、乳酸・グリコール酸共重合体、濃グリセリン、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、プルラン、ペクチン、ポビドン、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、マイクロクリスタリンワックス、マクロゴール200、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール1000、マクロゴール1500、マクロゴール1540、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、マクロゴール20000、D-マンニトール、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸バチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ラウリル流酸ナトリウム、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
コーティング剤としては、例えば、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、アラビアゴム、アラビアゴム末、エチルセルロース、エチルセルロース水分散液、カルナウバロウ、カルボキシビニルポリマー、金箔、銀箔、クエン酸トリエチル、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、硬化油、酸化チタン、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、精製ゼラチン、精製セラック、ゼラチン、D-ソルビトール、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、中金箔、沈降炭酸カルシウム、濃グリセリン、白色セラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910・酸化チタン・マクロゴール400混合物、ヒプロメロース、フマル酸・ステアリン酸・ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート・ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910混合物、プルラン、ポリソルベート80、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポビドン、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール600、マクロゴール1500、マクロゴール1540、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、マクロゴール20000、マクロゴール35000、メタクリル酸コポリマーL、メタクリル酸コポリマーLD、メタクリル酸コポリマーS、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルアクリレート・メタアクリル酸・メチルメタアクリレートコポリマー、メチルセルロース、2-メチル-5-ビニルピリジンメチルアクリレート・メタクリル酸コポリマー、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、硫酸カルシウム、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げることができる。
糖衣剤としては、例えば、アラビアゴム、アラビアゴム末、エチルセルロース、カルナウバロウ、カルメロースナトリウム、酸化チタン、ステアリン酸、ステアリン酸ポリオキシル40、精製ゼラチン、精製セラック、精製白糖、ゼラチン、セラック、タルク、沈降炭酸カルシウム、白色セラック、白糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、プルラン、ポビドン、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、リン酸水素カルシウム水和物、リン酸二水素カルシウム水和物、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
可塑剤としては、例えば、クエン酸トリエチル、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、D-ソルビトール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリアセチン、濃グリセリン、ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、ポリソルベート80、マクロゴール400、マクロゴール600、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、モノステアリン酸グリセリン、リノール酸イソプロピル、流動パラフィン等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
分散剤としては、アミノアルキルメタクリレートポリマーRS、アラビアゴム、アラビアゴム末、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルスターチナトリウム、カンテン末、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ケイ酸マグネシウム、軽質酸化アルミニウム、結晶セルロース、酸化チタン、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、D-ソルビトール、大豆レシチン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 、デキストリン、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、濃グリセリン、バレイショデンプン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポビドン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、マイクロクリスタリンワックス、マクロゴール300、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール6000NF、無水クエン酸ナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、モノオレイン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ラウリル硫酸ナトリウム等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
消泡剤としては、エタノール、グリセリン脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン(内服用)、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、ショ糖脂肪酸エステル、シリコン消泡剤、シリコン油、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート80等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
これら添加物は、上記に挙げたものに限定されるものではなく、また、これらのうち1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の錠剤は、好適には発熱、痛み、炎症を抑制する目的で使用することができる。有効成分であるロキソプロフェン又はその塩は、解熱鎮痛抗炎症作用を有していることから、鎮痛剤及び解熱剤として、特に、頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後疼痛、咽喉痛、腰痛、関節痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛等の鎮痛、悪寒・発熱時の解熱に好適に使用され、又、感冒治療剤として、かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和を目的として好適に使用することができる。
本発明の錠剤は、例えば、経口投与する製剤(錠剤、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、発泡錠、分散錠、溶解錠などを含む)、口腔内に適用する製剤(口腔用錠剤、トローチ剤、舌下錠、バッカル錠、付着錠、ガム剤などを含む)などの、第十八改正日本薬局方 製剤総則等に記載の剤形とすることができる。
これらの組成物には、更に、必要に応じてその他の有効成分、例えば、解熱鎮痛剤、鎮咳・去痰剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、抗コリン剤、その他のビタミン類、キサンチン誘導体、鎮静剤を、本発明を損なわない範囲内で適宜配合してもよく、それらに配合禁忌があれば、適宜顆粒分け等を行い製剤化すればよい。
解熱鎮痛剤としては、アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェン、エテンザミド、サザピリン、サリチルアミド、ラクチルフェネチジン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン、プラノプフェン、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸、インドメタシンファルネシル、アセメタシン、エトドラク、ナプロキセン、メロキシカム、セレコキシブ、サリチル酸ナトリウム及びチアラミド塩酸塩等から選ばれる1種又は2種以上の成分を配合することができる。
鎮咳・去痰剤としては、例えば、コデイン、コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデイン、ジヒドロコデインリン酸塩、ジブナートナトリウム、ジメモルファンリン酸塩、チペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、デキストロメトルファン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、デキストロメトルファンフェノールフタリン塩、塩酸アロクラミド、クロペラスチン塩酸塩、クロペラスチンフェンジゾ酸塩、ペントキシベリンクエン酸塩、ノスカピン、ノスカピン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、プソイドエフェドリン硫酸塩、l-メチルエフェドリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリンサッカリン塩、グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム、L-カルボシステイン、アンブロキソール塩酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩、L-エチルシステイン塩酸塩等があげられる。
抗ヒスタミン剤としては、例えば、アゼラスチン塩酸塩、アリメマジン酒石酸塩、エバスチン、エピナスチン塩酸塩、エメダスチンフマル酸塩、オキサトミド、オロパタジン塩酸塩、カルビノキサミン、クレマスチンフマル酸塩、ジフェニルジスルホン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェンヒドラミンタンニン酸塩、トリプロリジン塩酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジルアミン塩酸塩、フェキソフェナジン、フェネタジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、プロメタジン、メキタジン、メトジラジン塩酸塩、ロラタジン、塩酸イソペンチル、塩酸ジフェテノール、塩酸メトジラジン、ナパジシル酸メブヒドロジン、プロメタジンメチレン二サリチル酸、リン酸ジフェテノール等が挙げられる。
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩類(例えば、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等)、トラネキサム酸等が挙げられる。
抗コリン剤としては、スコポラミン臭化水素酸塩、ダツラエキス、メチルスコポラミン臭化物、メチル-l-ヒヨスチアミン臭化物、ピレンゼピン塩酸塩、ブチルスコポラミン臭化物、ベラドンナアルカロイド、ベラドンナエキス、ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジオキソラン、ロートエキス、ロート根、ロート根総アルカロイドクエン酸塩等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンP、ビタミンE、ヘスペリジン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、ビオチン、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等等量混合物、イノシトールヘキサニコチネート、ウルソデオキシコール酸、L-システイン、L-塩酸システイン、オロチン、ガンマーオリザノール、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グルクノラクトン、グルクロン酸アミド、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ニンジン、ヨクイニン、ヨウ酸があげられる。
また、ビタミン類として、たとえば、チアミン、チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ジセチアミン塩酸塩、セトチアミン塩酸塩、フルスルチアミン、フルスルチアミン塩酸塩、オクトチアミン、シコチアミン、チアミンジスルフィド、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミンおよびベンフォチアミン等のビタミンB1およびその誘導体ならびにそれらの塩類;リボフラビン、リボフラビンリン酸エステル、リボフラビン酪酸エステルおよびリン酸リボフラビンナトリウム等のビタミンB2およびその誘導体ならびにそれらの塩類;パントテン酸、パンテノール、パンテチン、パントテン酸カルシウムおよびパントテン酸ナトリウム等のビタミンB5およびその誘導体ならびにそれらの塩類;ピリドキシン塩酸塩およびピリドキサールリン酸エステル等のビタミンB6およびその誘導体ならびにそれらの塩類;シアノコバラミンおよびメコバラミン等のビタミンB12およびその誘導体ならびにそれらの塩類;アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムおよびアスコルビン酸カルシウム等のビタミンCおよびその誘導体ならびにそれらの塩類;ならびに、ヘスペリジンおよびその誘導体ならびにそれらの塩類からなる群から選択される一または二以上の成分を配合してもよい。
キサンチン誘導体としては、カフェイン水和物、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン、クエン酸カフェインがあげられる。
鎮静剤としては、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素があげられる。
これら添加物は、上記に挙げたものに限定されるものではなく、また、これらのうち1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の錠剤を、SP包装、PTP包装、パウチ包装、スティック包装、瓶包装等により一旦包装して気密保存してもよい。さらにそれらをピロー包装してもよく、それらを箱等に格納してもよい。
換言すれば、本発明の一実施形態に係る医薬品は、上記実施形態に係る錠剤と、前記錠剤を包装する包装材と、を備えていてもよい。
SP包装、PTP包装、パウチ包装、スティック包装、ピロー包装に用いられる材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム等の単層の樹脂フィルムやこれら樹脂フィルムを組み合わせた複層のフィルムやこれら樹脂フィルムにアルミニウム箔を付着させたものを用いることができる。
本発明の錠剤の包装材料は、例えば、水分の影響を受けにくい材質の包装(防湿材料およびガスバリア材料のうち少なくとも1つにより形成された包装)が好ましい。
例えば、水分の影響が低い材質の包装(防湿材料)として、PTP(ポリプロピレン)+ポリエチレンアルミニウムピロー包装(PTPとポリエチレンアルミニウムピローとの組み合わせ包装)としてもよい。また、錠剤における水分値の上昇抑制、錠剤の保存安定性、開封後の錠剤安定性などを考慮し、水分の影響を受けにくい材質の包装(防湿材料)として、両面にアルミウムを使用したPTP包装(Al-Al包装)を用いてもよい。
なお、吸湿性が懸念される場合には乾燥剤等を瓶包装内やピロー包装内に同時に保存してもよい。
ガスバリア材料としては公知のものを用いてよく、特に限定されないが、例えば、機能性バリア層を有するラミネートフィルム等であってもよく、上記防湿材料の役割を兼ねて、または、上記防湿材料と併せて、使用してもよい。
以下に、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、これらの例に限定されるものではない。
試験例1:ロキソプロフェンナトリウム水和物、カンゾウ乾燥エキスを含んだ錠剤の評価
<錠剤の製造>
試験に用いた比較例1~3、実施例1の製剤(錠剤)は以下の方法で製造した。また、比較例1~3、実施例1の処方(6錠あたり)を表1に示す。表1および以下の表に登場する%については、特に言及しない場合には、質量%を意味している。
(実施例1)
表1の比率に従いロキソプロフェンナトリウム・2水和物(KOLON LIFE SCIENCE,INC.製)、酸化マグネシウム(富田製薬株式会社製、軽質)、カンゾウ乾燥エキス(アルプス薬品工業株式会社製)、ヘスペリジン(アルプス薬品工業株式会社製)と、部分アルファー化デンプン(旭化成株式会社製、PCS PC-10)、軽質無水ケイ酸(フロイント産業株式会社製、アドソリダー101)、結晶セルロース(旭化成株式会社製、セオラスUF-702)、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、AcDiSol Croscarmellose Sodium)を、流動層造粒機(型式:FD-MP-0D/SPC、メーカー:株式会社パウレック)に投入し、精製水をスプレーすることで造粒顆粒を形成した。
造粒顆粒に対して、後末として、表1の比率に従い秤量したカルメロースカルシウム(五徳薬品株式会社製、E.C.G-505)と、ステアリン酸カルシウム(太平化学株式会社製、ステアリン酸カルシウム(植物性))をポリ袋にて混合後、打錠機(型式:VIRGO、株式会社菊水製作所製)にて打錠し錠剤を得た。
比較例1から3は表1に示す組成となるように組成を変更したほかは、実施例1と同様の方法で錠剤を製造した。
<錠剤の特性評価>
錠剤の溶出試験機内での崩壊時間と硬度の測定を行った。錠剤の崩壊時間は、溶出試験機(型式:NTR-6400AC、メーカー:富山産業株式会社)にて第十八改正日本薬局方「溶出試験法」に従い、試験液として精製水900mLを用い、日本薬局方溶出試験第2報(パドル法)により、毎分50rpmで行い、溶出試験中の錠剤の崩壊時間(錠剤が消失して分散するまでの時間)を確認することで測定した。また、錠剤の硬度は、硬度計(型式:Dr.schleuniger 8M、メーカー:フロイント産業株式会社)を用いて測定した。
Figure 2023095828000001
実施例1の錠剤の特性評価結果を表1に示す。
なお、表1および以下の表において、「溶出試験機内の崩壊時間」の項はn=3の測定結果の中から最も遅い崩壊時間を示す。また、日局医薬品各条のロキソプロフェンナトリウム錠に規定される溶出性の規格は30分間の溶出率85%以上(日本薬局方溶出試験第2報(パドル法)、回転数:50rpm、試験液:水、試験液量:900mL)であり、溶出試験機内での錠剤の崩壊に30分以上を要すると溶出性の規格に適合しない可能性がある。また、製造バラつき等も考慮した上で、溶出試験機内での錠剤の崩壊時間25分を基準に崩壊・溶出性を評価し、25分以内を〇(良好)、25分以上を×(不良)とした。なお、表1および以下の表において、「30<」は、錠剤が30分経過しても崩壊していないことを意味する。
比較例1から3と比較して実施例1の結果によれば、部分アルファー化デンプンと軽質無水ケイ酸を合わせて配合することにより、溶出試験機内での錠剤の崩壊時間が改善し、かつ崩壊・溶出性評価の基準を満たす25分以内に錠剤が崩壊することが確認された。
試験例2:ロキソプロフェンNa水和物、生薬類を含んだ錠剤の評価
<錠剤の製造>
試験に用いた実施例2から5の製剤(錠剤)は以下の方法で製造した。また、処方(6錠あたり)を表2に示す。表2および以下の表に登場する%については、特に言及しない場合には、質量%を意味している。
(実施例2)
表2の比率に従いロキソプロフェンナトリウム・2水和物(KOLON LIFE SCIENCE,INC.製)、カンゾウ乾燥エキス(アルプス薬品工業株式会社製)、ヘスペリジン(アルプス薬品工業株式会社製)と、乳糖水和物(DMV international製、PHARMATOSE Lactose 200M)、部分アルファー化デンプン(旭化成株式会社製、PCS PC-10)、軽質無水ケイ酸(フロイント産業株式会社製、アドソリダー101)と、結晶セルロース(旭化成株式会社製、セオラスUF-702)と、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、AcDiSol Croscarmellose Sodium)と、流動層造粒機(型式:FD-MP-0D/SPC、メーカー:株式会社パウレック)に投入し、精製水をスプレーすることで造粒顆粒を形成した。
造粒顆粒に対して、表2に従い、後末としてカルメロースカルシウム(五徳薬品株式会社製、E.C.G-505)と、ステアリン酸カルシウム(太平化学株式会社製、ステアリン酸カルシウム(植物性))をポリ袋にて混合後、打錠機(型式:VIRGO、株式会社菊水製作所製)にて打錠し錠剤を得た。
(実施例3)
実施例3においては、「賦形剤」である乳糖水和物に代えて、「有効成分」であるメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(富士化学工業株式会社製、ノイシリン)に加えたほかは、実施例2と同様の方法により、実施例3の錠剤を作製した。
(実施例4)
実施例4は表2に示す組成となるように組成を変更したほかは、実施例2と同様の方法で錠剤を製造した。具体的には、以下の通りである。
ロキソプロフェンナトリウム・2水和物(KOLON LIFE SCIENCE,INC.製)と、酸化マグネシウム(協和化学工業株式会社製、日本薬局方 酸化マグネシウム 重質)と、無水カフェイン(株式会社静岡カフェイン工業所製)と、カンゾウ乾燥エキス(アルプス薬品工業株式会社製)と、シャクヤク乾燥エキス(日本粉末薬品株式会社、シャクヤク乾燥エキス-Q)と、部分アルファー化デンプン(旭化成株式会社製、PCS PC-10)と、乳糖水和物(DMV international製、PHARMATOSE Lactose 200M)と、軽質無水ケイ酸(日本アエロジル株式会社製、AEROSIL 200)と、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、AcDiSol Croscarmellose Sodium)と、を混合し、造粒顆粒を形成した。
造粒顆粒に対して、後末として、カルメロースカルシウム(五徳薬品株式会社製、E.C.G-505)と、ステアリン酸カルシウム(太平化学株式会社製、ステアリン酸カルシウム(植物性))と、を添加した。
その後、造粒顆粒と後末との混合物を、打錠して顆粒外部を形成することにより、錠剤を得た。
(実施例5)
表2に従いロキソプロフェンナトリウム・2水和物(KOLON LIFE SCIENCE,INC.製)と、酸化マグネシウム(協和化学株式会社製)と、カンゾウ乾燥エキス(アルプス薬品工業株式会社製)と、カノコソウエキス(日本粉末薬品株式会社、カノコソウエキス-T)と、部分アルファー化デンプン(旭化成株式会社製、PCS PC-10)と、エリスリトール(物産フードサイエンス株式会社、エリスリトール(微粉)100M)と、軽質無水ケイ酸(日本アエロジル株式会社製、AEROSIL200)と、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、AcDiSol Croscarmellose Sodium)と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業株式会社製、L-HPC NBD-022)と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製、HPC-SL)を高速攪拌造粒機(型式:FM-VG05、メーカー:株式会社パウレック)にて混合後、精製水を添加することで造粒し、造粒顆粒とした。
造粒顆粒に対して、後末として、表2の比率に従い秤量した軽質無水ケイ酸(日本アエロジル株式会社製、AEROSIL200)と、フマル酸ステアリルナトリウム(木村産業製、PRUV)をポリ袋にて混合後、打錠機(型式:VIRGO、株式会社菊水製作所製)にて打錠し錠剤を得た。
(比較例4、実施例6,7)
比較例4、実施例6,7は表3に示す組成となるように組成を変更したほかは、実施例4と同様の方法で錠剤を製造した。なお、実施例6については、表3に示すように、得られた錠剤(素錠)についてフィルムコーティングを行い、フィルムコーティング錠とした。
<錠剤の特性評価>
比較例1から3、実施例1と同様の方法で、錠剤の溶出試験機内での崩壊時間と硬度の測定を行った。
Figure 2023095828000002
Figure 2023095828000003
実施例2に示すように、「有効成分」である酸化マグネシウムを抜いても、部分アルファー化デンプンと軽質無水ケイ酸を配合することで、25分以内に崩壊する錠剤を得ることができ、実施例3の通り、酸化マグネシウムをメタケイ酸アルミン酸マグネシウムに置き換えた場合でも同様の結果を得られた。
更に、実施例4および実施例5に示すように、「有効成分」であるカンゾウ乾燥エキスだけでなく、シャクヤク乾燥エキスやカノコソウエキスなどの生薬を含めた場合でも、部分アルファー化デンプンおよび軽質無水ケイ酸を配合することで、25分以内に崩壊する崩壊時間の錠剤を得ることができた。
実施例4と比較例4との比較においても、軽質無水ケイ酸を含む場合に、崩壊性に優れた錠剤を得ることができることを確認した。
実施例4、6に示すように、実施例4の組成から無水カフェインを含まないようにした実施例6においても、崩壊性に優れた錠剤を得ることができた。
また、実施例4、6、7に示すように、実施例6の組成からカンゾウ乾燥エキスを含まないようにした実施例7においては、より崩壊時間の短い錠剤を得ることができた。
(製剤例)錠剤
以下の表4~9の組成で、常法により錠剤を製造する。なお、所望により剤皮を塗布する。製剤例1~24は解熱鎮痛剤に対応し、製剤例25~48は感冒治療薬に対応する。
Figure 2023095828000004
Figure 2023095828000005
Figure 2023095828000006
Figure 2023095828000007
Figure 2023095828000008
Figure 2023095828000009
Figure 2023095828000010
Figure 2023095828000011
Figure 2023095828000012
Figure 2023095828000013
Figure 2023095828000014
Figure 2023095828000015
以上、本発明の好ましい実施形態および実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
本発明の錠剤は、ロキソプロフェン又はその塩と生薬類を含みつつも、溶出性に優れることから、品質上極めて有用である。
本発明の錠剤は、解熱剤、鎮痛剤として、特に、頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後疼痛、咽喉痛、腰痛、関節痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛等の鎮痛、悪寒・発熱時の解熱に好適に用いられ、又、感冒治療剤として、かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和に好適に用いられる。

Claims (15)

  1. ロキソプロフェン又はその塩と、生薬成分と、部分アルファー化デンプンと、軽質無水ケイ酸と、を含む錠剤。
  2. 前記生薬成分が、マオウ、ナンテンジツ、オウヒ、オンジ、カンゾウ、キキョウ、シャゼンシ、シャゼンソウ、セキサン、セネガ、バイモ、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ガジュツ、カミツレ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゴオウ、獣胆、シャジン、ショウキョウ、ソウジュツ、チョウジ、チンピ、ビャクジュツ、ジリュウ、チクセツニンジン、ニンジン、アカメガシワ、アセンヤク、インヨウカク、エンゴサク、オウゴン、オウセイ、カノコソウ、カロニン、キョウニン、クコシ、クコヨウ、ケイガイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ、 コウブシ、ゴミシ、サイシン、サンショウ、シオン、ジコッピ、シャクヤク、ジャコウ、シンイ、センキュウ、ゼンコ、センブリ、ソウハクヒ、ソヨウ、タイサン、トウキ、トコン、バクモンドウ、ハンゲ、バンコウカ、ハンピ、ビャクシ、ブクリョウ、ボタンピ、ボレイ、ロクジョウ、ボウイ、 及びこれらの抽出物から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1に記載の錠剤。
  3. 制酸剤をさらに含む、請求項1に記載の錠剤。
  4. 前記制酸剤が、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、乾燥炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム水和物、リン酸水素ナトリウム水和物、無水リン酸一水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、ボレイ、及びグリシンから選ばれる1種又は2種以上である、請求項3に記載の錠剤。
  5. 第十八改正日本薬局方の溶出試験法に従い測定した場合に25分未満で溶出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  6. 錠剤の水分値が5質量%未満である、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  7. 前記部分アルファー化デンプンと前記軽質無水ケイ酸との質量比が、20:1~1:1である、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  8. 前記生薬成分の質量と、前記部分アルファー化デンプンと前記軽質無水ケイ酸との合計質量と、の質量比が、1:4~4:1である、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  9. 前記軽質無水ケイ酸の比表面積が150~350m/gである、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  10. 錠剤硬度が40N以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  11. 錠剤中に造粒顆粒を有し、
    前記ロキソプロフェン又はその塩、前記生薬成分、前記部分アルファー化デンプン、および前記軽質無水ケイ酸とのうち少なくとも1つが前記造粒顆粒に含まれている、請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  12. 解熱剤、鎮痛剤、又は感冒治療剤として用いられる請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤。
  13. ロキソプロフェン又はその塩、生薬成分、部分アルファー化デンプン、および軽質無水ケイ酸を含む少なくとも1つの造粒顆粒を製造する工程と、
    前記造粒顆粒と、後末成分と、を混合して、打錠することにより錠剤を製造する工程と、
    を含む
    請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤の製造方法。
  14. 請求項1から4のいずれか一項に記載の錠剤と、前記錠剤を包装する包装材と、を備える医薬品。
  15. 前記包装材が、防湿材料およびガスバリア材料のうち少なくとも1つで形成されている、請求項14に記載の医薬品。
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