JP2023094378A - 未加硫ゴム部材の製造方法および装置 - Google Patents

未加硫ゴム部材の製造方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを、より簡便に、幅方向に渡って目標範囲に調整できる未加硫ゴム部材の製造方法および装置を提供する。【解決手段】ドラム体11に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材Rの幅方向に複数のローラ4を並べて配置し、未加硫ゴム部材Rの長さの幅方向に渡る測定データDと目標範囲Gのデータとの比較に基づいて、未加硫ゴム部材Rに対する各ローラ4の押圧力Fを設定し、各ローラ4によって、設定した押圧力Fを未加硫ゴム部材Rに対して付与した状態で、中心軸4zを中心にして各ローラ4をフリー回転させて未加硫ゴム部材Rの上を長手方向に転動させながら未加硫ゴム部材Rをドラム体11に巻き付けて引伸ばすことにより、未加硫ゴム部材Rの長さを幅方向に渡って目標範囲Gに調整して、前端部Raと後端部Rbとを接合して環状ゴム部材RCを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、未加硫ゴム部材の製造方法および装置に関し、さらに詳しくは、ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを、幅方向に渡って目標範囲に精度よく調整できる未加硫ゴム部材の製造方法および装置に関するものである。
タイヤ等のゴム製品の製造には、種々の帯状の未加硫ゴム部材が使用されていて、成形ドラムなどに巻付けて環状に成形する工程がある。未加硫ゴム部材の長さに過不足があると環状に成形した際に、長手方向前端部と後端部との接合部分にすき間が生じたり、オーバーラップ量が過大になるという不具合が生じる。未加硫ゴム部材の長さが幅方向に渡ってバラついていると、この不具合が幅方向にバラついて発生することになり、タイヤのユニフォミティなどに影響が生じる。
このような不具合を解消するための装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で提案されている装置では、未加硫ゴム部材の前端部の最も大きく収縮する収縮部が、引き伸ばし装置によって引き伸ばされた後に成形ドラムの外周面に貼付けられる(段落0022~0024等参照)。この引き伸ばし装置では、押さえ部材と支持台との間に収縮部が挟んで保持されて収縮部の収縮が止められて、この状態で押え部材を旋回させることで収縮部が引き伸ばされる。しかしながら、未加硫ゴム部材の最も収縮する収縮部だけを引伸ばしても、未加硫ゴム部材を幅方向に渡って過不足ない長さにすることは難しい。それ故、未加硫ゴム部材の長さを、幅方向に渡って目標範囲に精度よく調整するには改善の余地がある。
特開2015-136826号公報
本発明の目的は、ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを、幅方向に渡って目標範囲に精度よく調整できる未加硫ゴム部材の製造方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の未加硫ゴム部材の製造方法は、ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを幅方向に渡って目標範囲に調整する未加硫ゴム部材の製造方法において、前記幅方向に複数のローラを並べて配置し、前記長さの前記幅方向に渡る測定データと前記目標範囲のデータとの比較に基づいて、前記未加硫ゴム部材に対するそれぞれの前記ローラの押圧力を設定し、それぞれの前記ローラで前記押圧力を前記未加硫ゴム部材に対して付与した状態で、それぞれの前記ローラを前記未加硫ゴム部材の上を長手方向に転動させながら前記未加硫ゴム部材を前記ドラム体に巻き付けることにより、前記長さを前記幅方向に渡って前記目標範囲に調整することを特徴とする。
本発明の未加硫ゴム部材の製造装置は、ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを幅方向に渡って目標範囲に調整する未加硫ゴム部材の製造装置において、前記長さを前記幅方向に渡って測定する測定機と、前記目標範囲のデータが入力される制御部と、前記幅方向に並べて配置される複数のローラとを備えて、前記制御部によって、前記測定機により測定された前記長さの前記幅方向に渡る測定データと前記目標範囲のデータとが比較されて、この比較結果に基づいて、前記未加硫ゴム部材に対するそれぞれの前記ローラの押圧力が設定され、それぞれの前記ローラが前記未加硫ゴム部材に対して前記押圧力を付与した状態で、前記未加硫ゴム部材の上を長手方向に転動しながら、前記未加硫ゴム部材が前記ドラム体に巻き付けられることにより、前記長さが前記幅方向に渡って前記目標範囲に調整される構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、未加硫ゴム部材の長さの幅方向に渡る測定データと目標範囲のデータとの比較に基づいてそれぞれのローラについて押圧力が設定される。そして、それぞれのローラを未加硫ゴム部材の上を長手方向に転動させながら押圧力を付与した状態で未加硫ゴム部材をドラム体に巻き付ける。そのため、未加硫ゴム部材でのそれぞれのローラに対応する幅方向位置での長さを精度よく目標範囲に調整することができる。未加硫ゴム部材の幅方向に並べた複数のローラを用いてその長さを調整するので、その長さの目標範囲に対する幅方向でのバラつきを抑制するには有利になる。
本発明の未加硫ゴム部材の製造装置を平面視で例示する説明図である。 図1のA-A断面矢視で製造装置を例示する説明図である。 図1のローラ周辺の拡大図である。 図3に記載されている領域を側面視で例示する説明図である。 図3の錘を前方に移動させてゴム部材の長さを調整している状態を側面視で例示する説明図である。 ロッドの前方移動量とゴム部材の伸び量との関係を例示するグラフ図である。 ゴム部材の長さを調整しつつドラム体に巻付けている製造装置を平面視で例示する説明図である。 図7の製造装置を側面視で例示する説明図である。 図7のゴム部材を環状に成形した際の前端部と後端部との接合部分を平面視で例示する説明図である。 図9の環状ゴム部材を側面視で説明図である。
以下、本発明の未加硫ゴム部材の製造方法および装置を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図4に例示する未加硫ゴム部材の製造装置1(以下、製造装置1という)の実施形態は、ドラム体11に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材R(以下、ゴム部材Rという)の長さを幅方向に渡って目標範囲Gに調整する。このゴム部材Rは前工程にて所定長さ(タイヤ1本に必要な長さ)に切断されているが、経時的な収縮などの影響で長さが変化しているので、この製造装置1を用いて長さを目標範囲Gにする。ゴム部材Rとしては、未加硫ゴムのみによって形成されているタイヤのトレッドゴムやサイドゴム、未加硫ゴムに補強線材が埋設されているカーカス材などの種々のタイヤ構成部材を例示できるが、これらに限定されない。
この製造装置1は、搬送コンベヤ2と、複数のローラ4(4a~4e)と、ゴム部材Rの長さを測定する測定機9(長さセンサ9)と、制御部10とを備えている。製造装置1の前方にドラム体11が配置されている。ドラム体11には、公知の種々の成形ドラムや剛性コアが用いられる。ドラム体11はドラム軸12を中心にして回転する。
搬送コンベヤ2は、載置されたゴム部材Rをドラム体11に向かって搬送できる公知の種々のものを用いることができる。この実施形態では搬送コンベヤ2は、前後のプーリの間に張設されたコンベヤベルト2aを有していて、コンベヤベルト2aはサーボモータ等の駆動源によって回転駆動される。
図面中の矢印Lの方向は、ゴム部材Rの長手方向(ゴム部材Rおよび搬送コンベヤ2の前後方向)を示している。また、矢印Wの方向は、搬送コンベヤ2に載置されたゴム部材Rの幅方向(搬送コンベヤ2およびドラム体11の幅方向)を示している。
搬送コンベヤ2の上方には幅方向Wに延在して搬送コンベヤ2を横断する2本の支持フレーム3と1本の支軸8とが設けられている。それぞれの支持フレーム3は長手方向Lに間隔をあけて配置されている。支軸8は搬送コンベヤ2の前端部に配置されていて、それぞれの支持フレーム3よりも前方に位置している。
それぞれのローラ4(4a~4e)は、支軸8を中心にして回動可能に取付けられていて、幅方向Wに並んで所望の幅方向W位置に固定されている。それぞれのローラ4は、それぞれのローラ4に対して設定された押圧力Fをゴム部材Rに付与する。即ち、ゴム部材Rはそれぞれのローラ4によって、設定された押圧力Fで押圧される。
配置されるローラ4の数は、5個に限らず、ゴム部材Rの全幅寸法や収縮特性に応じて適宜設定される。例えば、2個~8個、或いは3個~6個程度のローラ4が幅方向Wに並列される。この実施形態では、それぞれのローラ4はすべて同じ仕様であるが、異なる仕様(幅や外径)のローラ4を混在させることもできる。
この実施形態では、それぞれのローラ4は、支軸8に対して着脱自在になっていて、所望の数のローラ4を支軸8に取り付けることができる。ローラ4は、支軸8の延在方向(幅方向W)にスライド可能なのでローラ4を所望の幅方向W位置にスライドさせて所望の幅方向W位置に固定することができる。
この実施形態のローラ4を詳述すると、それぞれのローラ4は支軸8に軸支された個別のベース部7を介して回動可能に取り付けられている。それぞれのベース部7にはアクチュエータ5と、錘6とが載置されている。したがって、それぞれのローラ4毎に、専用のアクチュエータ5と錘6とが備わっている。アクチュエータ5としては、油圧シリンダなどの種々の流体シリンダや、サーボモータによってロッド5aを進退させる機構など、公知の種々のアクチュエータ5を用いることができる。
錘6は、アクチュエータ5のロッド5aの先端部に接続されている。錘6は、ロッド5aの先端部に対して着脱自在な仕様にするとよい。ロッド5aは、ロッド軸方向(長手方向L)に進退する。この実施形態では、それぞれの錘6はすべて同じ仕様であるが、異なる仕様(質量や形状)の錘6を混在させることもできる。
それぞれのローラ4は支軸8を中心にして上下に回動し、ベース部7に設置された中心軸4zを中心にしてフリー回転する。図4に例示するように支軸8の真上にある錘6は、図5に例示するようにロッド5aをロッド軸方向に前進させると、ベース部7の上を前方にスライドして移動する。錘6の重心Gが支軸8よりも前方に移動して、重心Gと支軸8の中心との離間距離xが大きくなる程、錘6の質量による支軸8まわりのモーメントは大きくなり、ゴム部材Rに対するローラ4による押圧力Fは大きくなる。即ち、離間距離x(ロッド5aの前方移動量)を変化させることで、ゴム部材Rに対してローラ4による付与される押圧力Fの大きさを調整することができる。
所定条件下でロッド5aの前方移動量(離間距離X)のみを異ならせて、ゴム部材Rに押圧力Fを付与しつつ搬送コンベヤ2からドラム体11に巻き付けた場合のゴム部材Rの伸び量を把握すると、図6に例示するデータDが得られる。即ち、前方移動量(離間距離X)とゴム部材Rの伸び量とは概ねリニアな相関関係がある。換言すると、ゴム部材Rに付与する押圧力Fを大きくするとゴム部材Rの伸び量が大きくなる。
測定機9は、ゴム部材Rの長さを測定できる公知の種々のものを使用することができ、接触タイプであってもよいが非接触タイプが好ましい。この実施形態では、測定機9として非接触タイプの長さセンサが使用されていて、それぞれの支持フレーム3に長さセンサ9が取り付けられている。長さセンサ9による検知データは制御部10に入力される。
それぞれの支持フレーム3の同じ幅方向W位置に配置された2個の長さセンサ9どうしが一組になっている。同じ一組の長さセンサ9のうち後方側に位置された長さセンサ9が、前方に搬送されるゴム部材Rの前端を検知してから、前方側に位置された長さセンサ9が、そのゴム部材Rの前端を検知するまでの検知間隔時間が測定される。この検知間隔時間と、ゴム部材Rの前方への移動速度(搬送コンベヤ2による搬送速度)とに基づいて、この一組の長さセンサ9が配置されている幅方向W位置でのゴム部材Rの長さが制御部10により算出されて測定値(測定データ)となる。複数組の長さセンサ9を幅方向Wに並列させることによって、ゴム部材Rの長さをゴム部材Rの幅方向に渡って測定することができる。このようにしてゴム部材Rの長さがゴム部材Rの全幅に渡って測定されるので、ゴム部材Rの長さの幅方向Wのバラつきが把握できる。
この実施形態では、幅方向Wに並列された複数組の長さセンサ9を用いてゴム部材Rの全幅に渡ってゴム部材Rの長さが測定されるが、この測定方法に限定されない。1個の長さセンサ9によって幅方向Wの広い範囲を検知できる長さセンサ9であれば、幅方向Wに複数組の長さセンサ9を並列させずに1組の長さセンサ9を配置した構成にすることもできる。
また、この実施形態では、長さ方向Lに縦列された2個の長さセンサ9を組みにしてゴム部材Rの長さが測定されるが、この測定方法に限定されない。長さ方向Lに複数の長さセンサ9を縦列させずに、1個の長さセンサ9を配置してゴム部材Rの長さを測定することもできる。例えば、長さ方向Lの所定位置に配置された1個の長さセンサ9によって、搬送されるゴム部材Rの前端と後端とを検知して、前端を検知してから後端を検知するまでの検知間隔時間を測定する。この検知間隔時間と、ゴム部材Rの前方への移動速度(搬送コンベヤ2による搬送速度)とに基づいて、この長さセンサ9が配置されている幅方向W位置でのゴム部材Rの長さを制御部10により算出して測定値(測定データ)とする。
制御部10は、製造装置1の構成部材の動きを制御する。制御部10には、長さセンサ9による検知データが入力され、ゴム部材Rの長さの目標範囲Gのデータも入力される。制御部10としては公知のコンピュータが用いられる。制御部10にはドラム体11の回転速度のデータも入力される。また、上述した相関関係のデータDも制御部10に入力して記憶させておく。尚、この実施形態では、ドラム体11の動きは、制御部10とは別の制御装置によって制御されているが、この制御部10によってドラム体11の動きを制御する構成にすることもできる。
以下、本発明により、幅方向に渡って長さが目標範囲Gに調整されたゴム部材Rを製造する手順の一例を説明する。
図1、図2に例示するように、ゴム部材Rを搬送コンベヤ2に載置して前方に搬送する際に、長さセンサ9によってゴム部材Rの長さの幅方向Wに渡る測定データを取得する。この実施形態では、図1に例示するようにゴム部材Rの長さが、幅方向Wの一端側(ローラ4aが配置されている側)よりも他方端側(ローラ4eが配置されている側)で長くなっている。
制御部10は、長さセンサ9により取得された測定データと、予め入力されているゴム部材Rの長さの目標範囲Gのデータとを比較して、ゴム部材Rの長さの不足量を算出する。即ち、ゴム部材Rの長さの不足量の幅方向Wの分布を把握する。算出した長さの不足量の幅方向Wの分布に基づいて、制御部10によりゴム部材Rに対するそれぞれの幅方向位置に配置されているローラ4の押圧力Fを演算して設定する。
図6に例示するように、ロッド5aの前方移動量(押圧力F)とゴム部材Rの伸び量との相関関係のデータDが把握されている。そこで、この相関関係データDを使用して、ゴム部材Rの長さの不足量を補うために必要なそれぞれのローラ4の前方移動量(押圧力F)を設定する。
この実施形態では、ゴム部材Rの長さが、幅方向Wの一端側(ローラ4aが配置されている側)よりも他方端側(ローラ4eが配置されている側)で長くなっている。そのため、図7に例示するように、幅方向Wの一端側では、ロッド5aの前方移動量(押圧力F)がより大きく設定される。そこで、それぞれのロッド5a(錘6)は、この前方移動量で進退するように制御部10により制御される。
このようにそれぞれのローラ4による押圧力Fを設定した状態で、ゴム部材Rの先端部Raを搬送コンベヤ2からドラム体11の上に搬送して外周面11aに配置、固定する。前端部Raをドラム体11の外周面11aに配置、固定するには公知の種々の方法を用いればよい。
次いで図7、図8に例示するように、ドラム体11を回転させるとともに、この回転に同期させてコンベヤベルト2aを回転駆動させてゴム部材Rをドラム体11の外周面11aに巻付ける。この工程では、それぞれのローラ4で、それぞれに設定された押圧力Fをゴム部材Rに対して付与した状態で、中心軸4zを中心にしてそれぞれのローラ4を回転させてゴム部材Rの上を長手方向Lに転動させながらゴム部材Rをドラム体11の外周面11aに巻き付ける。ドラム体11の外周面11aに別の部材が既に巻き付けられている場合は、既に巻き付けられている部材の外周面にゴム部材Rを巻付ける。外周面11a上でのゴム部材Rの周速度と、搬送コンベヤ2によるゴム部材Rの搬送速度とは実質的に同じ速度にするとよい。
ゴム部材Rは幅方向Wに長さのバラつきがあっても、それぞれのローラRによって、設定された押圧力Fが付与されつつドラム体11に巻き付けられる。そのため、ゴム部材Rは付与された押圧力Fの大きさに応じて伸ばされて、その長さが幅方向Wに渡って目標範囲Gに調整される。
ドラム体11が1回転すると、前端部Raと後端部Rbとが接合されてゴム部材Rが環状に形成される。図9、図10に例示するように、ゴム部材Rの長さが幅方向Wに渡って目標範囲Gに調整されているので、前端部Raと後端部Rbとが過不足なく接合される。これにより、ユニフォミティに優れた環状ゴム部材RCを製造することができる。
上述したように、ゴム部材Rの長さの幅方向Wに渡る測定データと目標範囲Gのデータとの比較に基づいてそれぞれのローラ4について設定された押圧力Fで、それぞれのローラ4をゴム部材Rの上を長手方向Lに転動させながらゴム部材Rをドラム体11に巻き付ける。そのため、ゴム部材Rでのそれぞれのローラ4に対応する幅方向W位置での長さを精度よく目標範囲Gに調整することができる。幅方向Wに並べた複数のローラ4を用いてゴム部材Rの長さを調整するので、その長さの目標範囲Gに対する幅方向でのバラつきを抑制するには有利になる。経時的な収縮が大きいゴム部材Rであっても、長さの目標範囲Gにできるので、ゴム部材Rを環状に成形する際に、前端部Raと後端部Rbとを確実に接合することが可能になる。
この実施形態では、搬送コンベヤ2(コンベヤベルト2a)の上で、設定された押圧力Fをそれぞれのローラ4によってゴム部材Rに付与しているが、押圧力Fを付与する長手方向Lの位置はこれに限定されない。例えば、搬送コンベヤ2(コンベヤベルト2a)とドラム体11との間でゴム部材Rが宙に浮いている位置で押圧力Fを付与することもできる。或いは、ドラム体11の外周面11aの上で押圧力Fを付与することもできる。
この実施形態では、設定された押圧力Fをそれぞれのローラ4によってゴム部材Rに付与するために、移動する錘6を利用している。そのため、設定されたそれぞれの押圧力Fを付与する構造を、非常に簡素にすることが可能になっている。
移動する錘6に代えて他の手段を用いて、設定された押圧力Fをそれぞれのローラ4によってゴム部材Rに付与する構成にすることもできる。例えば、それぞれのローラ4にバネなどの付勢手段を設けて、それぞれの付勢手段による付勢力を押圧力Fとして利用することもできる。また、それぞれのローラ4をゴム部材Rに向かって進退移動させるアクチュエータを設けて、設定された押圧力Fをそれぞれのローラ4によってゴム部材Rに付与する構成にすることもできる。
1 製造装置
2 搬送コンベヤ
2a コンベヤベルト
3 支持フレーム
4(4a、4b、4c、4d、4e) ローラ
4z 中心軸
5 アクチュエータ
5a ロッド
6 錘
7 ベース部
8 支軸
9 測定機(長さセンサ)
10 制御部
11 ドラム体
11a 外周面
12 ドラム軸
R 未加硫ゴム部材
Ra 前端部
Rb 後端部
RC 環状ゴム部材

Claims (4)

  1. ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを幅方向に渡って目標範囲に調整する未加硫ゴム部材の製造方法において、
    前記幅方向に複数のローラを並べて配置し、前記長さの前記幅方向に渡る測定データと前記目標範囲のデータとの比較に基づいて、前記未加硫ゴム部材に対するそれぞれの前記ローラの押圧力を設定し、
    それぞれの前記ローラで前記押圧力を前記未加硫ゴム部材に対して付与した状態で、それぞれの前記ローラを前記未加硫ゴム部材の上を長手方向に転動させながら前記未加硫ゴム部材を前記ドラム体に巻き付けることにより、前記長さを前記幅方向に渡って前記目標範囲に調整することを特徴とする未加硫ゴム部材の製造方法。
  2. 前記長さを前記幅方向に渡って前記目標範囲に調整することで、前記未加硫ゴムの長手方向前端部と長手方向後端部とを接合する請求項1に記載の未加硫ゴム部材の製造方法。
  3. それぞれの前記ローラを支軸により軸支して、それぞれの前記ローラに対して、ロッドと共に移動する錘を設け、それぞれの前記ロッドをロッド軸方向に移動させることによって、それぞれの前記ローラをそれぞれの前記錘の重さによってそれぞれの前記支軸まわりに回動させて前記押圧力を付与する請求項1または2に記載の未加硫ゴム部材の製造方法。
  4. ドラム体に巻付ける帯状の未加硫ゴム部材の長さを幅方向に渡って目標範囲に調整する未加硫ゴム部材の製造装置において、
    前記長さを前記幅方向に渡って測定する測定機と、前記目標範囲のデータが入力される制御部と、前記幅方向に並べて配置される複数のローラとを備えて、
    前記制御部によって、前記測定機により測定された前記長さの前記幅方向に渡る測定データと前記目標範囲のデータとが比較されて、この比較結果に基づいて、前記未加硫ゴム部材に対するそれぞれの前記ローラの押圧力が設定され、
    それぞれの前記ローラが前記未加硫ゴム部材に対して前記押圧力を付与した状態で、前記未加硫ゴム部材の上を長手方向に転動しながら、前記未加硫ゴム部材が前記ドラム体に巻き付けられることにより、前記長さが前記幅方向に渡って前記目標範囲に調整される構成にしたことを特徴とする未加硫ゴム部材の製造装置。
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