JP2023094241A - 投射レンズおよび投射装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023094241000001
【課題】例えば拡大光学系の最も拡大側に位置する第1レンズだけが外部に露呈された使用形態であっても、リモートコントローラによる遠隔操作が可能な投射レンズおよび投射装置を提供する。
【解決手段】投射レンズは、画像光をスクリーンに向けて投射する第3光学系であり、最も投射面側に位置する出射レンズを含む第3光学系と、受光器とを備える。受光器は、リモートコントローラからの光信号を受光する。受光器は、出射レンズを透過した光信号を受光可能な位置、具体的には保持枠、さらに具体的には保持枠の第1面に取り付けられている。
【選択図】図6

Description

本開示の技術は、投射レンズおよび投射装置に関する。
特許文献1には、リモコンから照射された光の信号を検出する受光センサを備え、受光センサで検出した信号に基づいて、動作や設定が遠隔操作される画像投影装置において、受光センサを保持する保持部材と、保持部材を中心線回りに回転可能に支持する支持部とを備え、保持部材は、外部に露出する部分の中心線に沿った各位置毎の中心線に垂直な断面における外郭線の形状が、略円形状又は略円弧形状であることを特徴とする画像投影装置、が記載されている。
特開2015-102662号公報
本開示の技術に係る1つの実施形態は、例えば拡大光学系の最も拡大側に位置する第1レンズだけが外部に露呈された使用形態であっても、リモートコントローラによる遠隔操作が可能な投射レンズおよび投射装置を提供する。
本開示の投射レンズは、画像光を投射面に投射する投射レンズであって、最も投射面側に位置する第1レンズを含む光学系と、リモートコントローラからの光信号を受光する受光器であり、第1レンズを透過した光信号を受光可能な位置に配置された受光器と、を備える。
光学系は、画像光を投射面に向けて拡大して投射する拡大光学系であることが好ましい。
第1レンズを保持する保持枠を備え、受光器は、保持枠に取り付けられていることが好ましい。
光学系は、第1レンズの投射面とは反対側に配置された第2レンズであり、第1レンズよりもレンズ面の半径が小さい第2レンズを含み、保持枠は、第1レンズの端部に向かい合う第1面と、第2レンズの端部に向かい合う第2面と、径方向に延設され、第1面と第2面とを繋ぐ中間面とを有し、受光器は、第1面、第2面、および中間面のうちの少なくともいずれか1つに取り付けられていることが好ましい。
受光器は、第1面または中間面に取り付けられていることが好ましい。
受光器の動作を制御する制御回路が実装された回路基板を備え、受光器は、第1面、第2面、または中間面の側に配置され、回路基板は、第1面、第2面、または中間面とは反対側の保持枠の面の側に配置されていることが好ましい。
第1レンズのレンズ面の半径をG1、第2レンズのレンズ面の半径をG2とした場合、G1/G2の値が1.7以上であり、受光器は中間面に取り付けられていることが好ましい。
第1レンズまたは第2レンズは投射面とは反対側の面に凹部を有し、受光器は凹部内に配置されていることが好ましい。
第1レンズまたは第2レンズは樹脂製であり、凹部は、第1レンズまたは第2レンズを金型から押し出す場合に用いたイジェクターピンによって形成されることが好ましい。
第1レンズは、直線端部と湾曲端部とを有し、受光器は、直線端部に向かい合う位置に配置されていることが好ましい。
画像光を反射させて光学系に入射させるミラーを備え、受光器は、ミラーの周囲に取り付けられていることが好ましい。
受光器は、ミラーの反射面と反対側の面に向かい合う位置に取り付けられており、ミラーは、光信号を透過する材料により形成されていることが好ましい。
画像光を形成する画像形成ユニットを備える投射装置に対して電気的に接続される接続部を備え、受光器は、接続部を介して投射装置に光信号を送信することが好ましい。
接続部によって投射装置に対して着脱可能であることが好ましい。
本開示の投射装置は、上のいずれかに記載の投射レンズと、投射レンズを通じて投射面に投射する画像光を形成する画像形成ユニットと、を備える。
投射レンズを備えるプロジェクタを示す図である。 投射レンズと本体部の接続部を示す図である。 プロジェクタの使用形態を示す図である。 投射レンズの断面図である。 投射レンズの第3鏡筒部付近の拡大断面図である。 保持枠の第1面付近の拡大断面図である。 出射レンズ、保持枠、および受光ユニット等の分解斜視図である。 出射レンズ、保持枠、および受光ユニット等の分解斜視図である。 保持枠の第1面付近の拡大斜視図である。 出射レンズの縮小側の面を示す斜視図である。 第1面に複数の受光ユニットを取り付けた例を示す図である。 保持枠の中間面付近の拡大断面図である。 保持枠の中間面付近の拡大斜視図である。 保持枠の第2面付近の拡大断面図である。 保持枠の第2面付近の拡大斜視図である。 出射レンズの直線端部に向かい合う位置に受光ユニットを配置した例を示す図である。 第2ミラー付近の拡大断面図である。 第2ミラーと受光ユニットの位置関係を示す図である。 第2ミラーの裏面に向かい合う位置に、複数の受光ユニットを取り付けた例を示す図である。
以下、本開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書にて用いる「第1」、「第2」、および「第3」等の用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、投射装置または投射レンズ内に存在する構成要素の数を限定するものではない。
[第1実施形態]
一例として図1に示すように、プロジェクタ10は、投射レンズ11、本体部12、およびリモートコントローラ13を備える。投射レンズ11の一端部は本体部12に取り付けられている。本体部12は、画像形成ユニット14および制御基板等の主要部品を収容する。本体部12は、本開示の技術に係る「投射装置」の一例である。
画像形成ユニット14は、投射レンズ11を通じてスクリーン21(図3参照)に投射する画像光を形成する。画像形成ユニット14は、画像形成パネル15、光源16、および導光部材(図示省略)等を備えている。光源16は、画像形成パネル15に光を照射する。導光部材は、光源16からの光を画像形成パネル15に導光する。
画像形成ユニット14は、例えば、画像形成パネル15としてDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)を使用した反射型である。DMDは、周知の通り、光源16から照射される光の反射方向を変化させることが可能な複数のマイクロミラーを有しており、各マイクロミラーを画素単位で二次元に配列した画像表示素子である。DMDは、画像に応じて各マイクロミラーの向きを変化させることで、光源16からの光の反射光のオンオフを切り替えることにより、画像に応じた光変調を行う。
光源16の一例としては、白色光源が挙げられる。白色光源は、白色光を発する。白色光源は、例えば、レーザ光源と蛍光体とを組み合わせることで実現される。レーザ光源は、蛍光体に対して青色光を励起光として発する。蛍光体は、レーザ光源から発せられた青色光によって励起されることで黄色光を発する。白色光源は、レーザ光源から発せられる青色光と、蛍光体から発せられる黄色光とを組み合わせることで、白色光を発する。画像形成ユニット14には、さらに、光源16が発する白色光を、青色光、緑色光、および赤色光の各色光に時分割で選択的に変換する回転カラーフィルタが設けられている。青、緑、および赤の各色光が画像形成パネル15に選択的に照射されることで、青、緑、および赤の各色の画像情報が担持された画像光が得られる。こうして得られた各色の画像光が、投射レンズ11に選択的に入射されることで、スクリーン21に向けて投射される。各色の画像光は、スクリーン21上で統合される。このため、スクリーン21には、フルカラーの画像P(図3参照)が表示される。
投射レンズ11には、画像形成ユニット14で形成された画像を表す光束が本体部12から入射する。投射レンズ11は、入射した光束に基づく画像光を拡大して結像する。これにより、投射レンズ11は、画像形成ユニット14で形成された画像の拡大像である画像Pを、最外の出射レンズL35からスクリーン21に投射する。
リモートコントローラ13は、プロジェクタ10を遠隔操作するための操作部材であり、電池により駆動される。リモートコントローラ13は、電源ボタン、ズームボタン、およびフォーカスボタンといった操作指示用の複数のボタンを有する。リモートコントローラ13は、ユーザU(図3参照)によるボタンの押圧操作に応じて、例えば赤外線等の光信号OS(図6参照)を発する。なお、光信号OSは赤外線に限らない。可視光でもよい。
一例として図2に示すように、投射レンズ11は接続部17を備える。接続部17はいわゆるマウント部であり、複数の電極(図示省略)を有する。本体部12には、接続部17に対応する接続部18が設けられている。接続部18もいわゆるマウント部であり、複数の電極(図示省略)を有する。投射レンズ11は、接続部17を本体部12の接続部18に接続することで、本体部12と機械的、かつ電気的に(接続部17および接続部18の電極を介して)接続される。また、投射レンズ11は、接続部17によって本体部12に対して着脱可能である。具体的には、投射レンズ11側の接続部17に形成された溝(図示省略)に、プロジェクタ10側の接続部18に形成された突起(図示省略)を係合し、周方向に時計回りに投射レンズ11を回すことで、接続部17が接続部18に固定される。また、接続部17と接続部18が固定された状態で、周方向の反時計回りに投射レンズ11を回すことで、接続部18から接続部17が取り外される。
一例として図3に示すように、プロジェクタ10は、例えばユーザUの部屋の壁20Aに内蔵され、投射レンズ11の出射レンズL35だけが外部に露呈された形態で使用される。出射レンズL35から出射された画像光は、壁20Aの反対側の壁20Bに設置されたスクリーン21に映し出される。スクリーン21は、本開示の技術に係る「投射面」の一例である。なお、出射レンズL35は、プロジェクタ10の非使用時は蓋等で覆われる。また、プロジェクタ10は、壁20Aから取り出して使用することもできる。
一例として図4に示すように、投射レンズ11は、屈曲光学系を備えている。屈曲光学系は、第1光軸A1、第2光軸A2、および第3光軸A3を有する。第1光軸A1は、本体部12からの光が通る光軸である。第2光軸A2は、第1光軸A1に対して90°屈曲した光軸である。第3光軸A3は、第2光軸A2に対して90°屈曲した光軸である。このため、第1光軸A1および第3光軸A3は平行である。ここでいう「90°」とは、完全な90°の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの90°を指す。また、「平行」も、完全な平行の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの平行を指す。なお、図4は、外装カバーを取り外した状態の投射レンズ11を示している。
以下の説明では、第1光軸A1および第3光軸A3と平行な方向をY方向、第2光軸A2と平行な方向をZ方向、Y方向およびZ方向と直交する方向をX方向と表現する。また、投射面であるスクリーン21の側を投射面側、あるいは拡大側、スクリーン21とは反対側を投射面とは反対側、あるいは縮小側という。
投射レンズ11は、第1鏡筒部30、第2鏡筒部31、および第3鏡筒部32を有する。第1鏡筒部30は、スクリーン21から最も離れた側に位置し、第3鏡筒部32は、スクリーン21に最も近い側に位置する。第2鏡筒部31は、第1鏡筒部30と第3鏡筒部32の間に位置する。各鏡筒部30~32は、それぞれレンズを保持している。第1鏡筒部30に保持されているレンズは第1光軸A1上に配置され、第2鏡筒部31に保持されているレンズは第2光軸A2上に配置され、第3鏡筒部32に保持されているレンズは第3光軸A3上に配置されている。第1鏡筒部30の中心軸は第1光軸A1と略一致し、第2鏡筒部31の中心軸は第2光軸A2と略一致し、第3鏡筒部32の中心軸は第3光軸A3と略一致している。なお、本明細書では、説明を簡略化するため、複数枚のレンズを省略して1枚のレンズのように表現している場合がある。
第1鏡筒部30は、第1光学系L1を保持する。第1光学系L1は、例えば、レンズL11、レンズL12、レンズL13、レンズL14、レンズL15、およびレンズL16で構成され、第1光軸A1に沿って配置される。第1光学系L1は、本体部12からの画像光の中間像MIを結像する。中間像MIは、第2光学系L2よりも縮小側、例えば、後述する第1ミラー38よりも縮小側に結像される。言い換えれば、中間像MIは、レンズL16と第1ミラー38との間の位置に結像される。また、レンズL13とレンズL14との間には、固定絞り33が設けられている。固定絞り33は、本体部12から入射した光束を絞る。
レンズL11、レンズL12、およびレンズL13は、保持枠34に保持されている。レンズL11およびレンズL12は、例えばズームレンズ群を構成し、モータ等のアクチュエータにより第1光軸A1に沿って移動可能である。レンズL14は保持枠35に保持されている。レンズL15は保持枠36に保持されている。レンズL16は保持枠37に保持されている。保持枠37は保持枠36を保持する。保持枠36は内枠、保持枠37は外枠である。
レンズL15は、主として、像面湾曲収差といった収差を補正する機能を担うレンズである。このため、レンズL15には、収差補正に有利な、非球面をレンズ面に含む非球面レンズが採用されている。非球面レンズは、ガラスよりも樹脂を用いたほうが製造が容易であるため、レンズL15は、シクロオレフィンポリマー等の樹脂で形成されている。一方、レンズL15以外の第1光学系L1を構成するレンズは、本例においては全てガラスで形成されている。ここで、レンズ面とは、当該レンズを画像光が透過する面を指す。なお、レンズL15をガラスで形成してもよい。
第2鏡筒部31は、第2光学系L2を保持する。第2光学系L2は、例えば、レンズL21およびレンズL22で構成され、第2光軸A2に沿って配置される。レンズL21およびレンズL22は、ガラスで形成されている。本例において、第2光学系L2は、リレーレンズとして機能する。より具体的には、第2光学系L2は、第1光学系L1により結像された中間像MIを被写体として、中間像MIを表す光束を第3鏡筒部32に中継する。
また、第2鏡筒部31は、第1ミラー38と第2ミラー39とを一体的に保持する。第1ミラー38および第2ミラー39は、それぞれ、屈曲光学系を構成する光学素子の1つであり、光軸を屈曲させる。第1ミラー38は、第1光軸A1の光を折り曲げて第2光軸A2の光とする。第2ミラー39は、第2光軸A2の光を折り曲げて第3光軸A3の光とする。第2ミラー39は、本開示の技術に係る「画像光を反射させて光学系に入射させるミラー」の一例である。
第1ミラー38は、第1光軸A1および第2光軸A2のそれぞれに対して反射面が45°の角度をなす姿勢で保持される。同様に、第2ミラー39は、第2光軸A2および第3光軸A3のそれぞれに対して反射面が45°の角度をなす姿勢で保持される。第1ミラー38および第2ミラー39は、ガラス等の透明部材に反射膜をコーティングした鏡面反射型のミラーである。なお、第1ミラー38および第2ミラー39は、光を全反射させるプリズムを用いたミラーであってもよい。
第3鏡筒部32は、第3光学系L3を保持する。第3光学系L3は、レンズL31、レンズL32、レンズL33、レンズL34、および出射レンズL35で構成され、第3光軸A3に沿って配置される。第3光学系L3は、本開示の技術に係る「光学系」および「拡大光学系」の一例である。また、出射レンズL35は、本開示の技術に係る「第1レンズ」の一例であり、レンズL34は、本開示の技術に係る「第2レンズ」の一例である。
レンズL31およびレンズL32は、保持枠40に保持されている。レンズL31およびレンズL32は、例えばフォーカスレンズ群を構成し、モータ等のアクチュエータにより第3光軸A3に沿って移動可能である。レンズL33およびレンズL34は、保持枠41に保持されている。出射レンズL35は、保持枠41と保持枠42に保持されている。保持枠42は保持枠41を保持する。保持枠41は内枠、保持枠42は外枠である。保持枠41は、本開示の技術に係る「第1レンズを保持する保持枠」の一例である。
レンズL33およびレンズL34は、投射する画像Pを拡大させるために負の屈折力を有しており、画像光を発散させる。出射レンズL35は、最も拡大側に位置するレンズであり、画像光をスクリーン21に向けて出射する。出射レンズL35は、直線端部45と湾曲端部46とを有し(いずれも図11および図16参照)、第3光軸A3よりも下側の外縁部の一部が直線状にカットされたような、平面視においてD字状のレンズである(図10も参照)。出射レンズL35は、レンズL15と同じく非球面レンズであり、かつ、シクロオレフィンポリマー等の樹脂で形成されている。対して、出射レンズL35の縮小側に位置するレンズL33およびレンズL34は、球面のレンズ面を有する球面レンズであり、ガラスで形成されている。レンズL31およびレンズL32も同様に、球面のレンズ面を有する球面レンズであり、ガラスで形成されている。
投射レンズ11の半画角は、例えば63°以上、より好ましくは65°以上である。こうした広い半画角を確保するためには、レンズL33およびレンズL34には高い屈折力が必要となる。高い屈折力を確保するためには、樹脂製のレンズよりもガラス製のレンズであることが好ましい。ただし、ガラス製のレンズを採用した場合は、レンズ面の径が大径化すると重量が増すため、小径であることが好ましい。そこで、レンズL33およびレンズL34は、レンズ面の径の大径化を抑制しつつ、高い屈折力を確保することができるように、ガラスで形成されている。これにより、レンズ面の径を比較的小径に保ったまま、投射する画像Pの画角を広くすることができる。
一方、出射レンズL35は、第3光学系L3において、主として収差を補正する機能を担う。前述のように、レンズL33およびレンズL34は、小径を維持しながら、広角化を実現するために、高い屈折力を有する。一般に、屈折力が高くなるほど、像面湾曲収差および歪曲収差が大きくなる。収差補正能力は、球面レンズと比べて非球面レンズのほうが高い。このため、レンズL33およびレンズL34のように高い屈折力を有するレンズと組み合わされる出射レンズL35には、非球面レンズが採用される。また、出射レンズL35は、最も拡大側に配置されるため、投射レンズ11の中でレンズ面の半径が最も大きく、非球面形状のレンズである。このように大径の非球面レンズは、ガラスでの製造が非常に困難である。したがって、出射レンズL35は樹脂で形成されている。
一例として図5に示すように、出射レンズL35のレンズ面の半径をG1、レンズL34のレンズ面の半径をG2とした場合、G1/G2の値が1.7以上(G1/G2≧1.7)である。ここで、レンズ面の半径とは、光軸から当該レンズを透過する最外周縁光線までの距離であり、いわゆる有効半径である。なお、G1/G2の値は、3以下(G1/G2≦3)であることが好ましい。
保持枠41は、第1面50、第2面51、第3面52、および中間面53を有する。これらの面50~53は、いずれも径方向に延設された、XZ平面に平行な面である。第1面50は、これらの面50~53の中では保持枠41の径方向の最も外側に位置し、環状扇形をしている(図8参照)。第1面50は、出射レンズL35の縮小側の面RS_L35の端部RSE_L35に向かい合う。第2面51および第3面52は円環状をしている(図8参照)。第2面51は、第1面50および中間面53から縮小側に一段引っ込んだ位置にある。第3面52は、第2面51からさらに縮小側に一段引っ込んだ位置にある。第1面50および中間面53と第2面51との間に生じた段差部分に、レンズL34が保持される。また、第2面51と第3面52との間に生じた段差部分に、レンズL33が保持される。第2面51は、レンズL34の縮小側の面RS_L34の端部RSE_L34に向かい合う。第3面52は、レンズL33の縮小側の面RS_L33の端部RSE_L33に向かい合う。
中間面53は円環状をしており(図8参照)、第1面50と第2面51とを繋ぐ。中間面53には断面V字状の複数の溝が形成されている。この複数の溝により、中間面53は、画像Pにとってノイズとなる迷光の発生を抑制する光散乱面として機能する。迷光は、出射レンズL35のレンズ面におけるフレネル反射によって縮小側に向かう戻り光に起因する。この戻り光が光散乱面によって散乱され、局所的に集中することがなくなる。したがって迷光の発生を抑制することができる。
一例として図6に示すように、第1面50には受光ユニット60が取り付けられている。受光ユニット60は、受光器61と回路基板62とを含む。受光器61は、先端が丸まった円柱状をしており、先端に内蔵された受光素子によって、出射レンズL35を透過したリモートコントローラ13からの光信号OSを受光する。回路基板62は矩形板状をしており、受光器61の動作を制御する制御回路63が実装されている。回路基板62の中央部には、受光器61と接続するコネクタ64(図9も参照)が設けられている。受光器61は、第1面50の側に光信号OSの受光素子を内蔵した先端が配置されている。対して回路基板62は、第1面50とは反対側の面であって、縮小側に面する保持枠41の裏面65の側に配置されている。図示は省略したが、回路基板62には、本体部12内のCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサに光信号OSを送信するための配線が接続されている。配線は接続部17に接続されている。受光器61は、この配線および接続部17を介して、本体部12に光信号OSを送信する。なお、図6においては、Y方向と平行な光信号OSを受光器61で受光する様子を描いているが、実際には、受光器61は、予め定められた指向角度に対応した入射角度の光信号OSを受光可能である。以降の図12、図14、および図17も同様である。
一例として図7および図8に示すように、保持枠42には、4個のネジ70が挿通される4個のネジ挿通穴71が形成されている。保持枠42と対向する保持枠41の面には、ネジ挿通穴71と対向する位置に4個のネジ穴72が形成されている。ネジ70をネジ挿通穴71に挿通し、ネジ穴72に螺合することで、保持枠42が保持枠41に締結固定される。
一例として図9にも拡大して示すように、保持枠41には、第1面50と裏面65を貫通する貫通穴73が形成されている。貫通穴73は、受光器61よりも一回り大きい径を有する。貫通穴73には受光器61が挿通される。受光器61は、接着剤等により貫通穴73に固着される。
一例として図10に示すように、出射レンズL35の縮小側の面RS_L35の端部RSE_L35は、円形状の複数の凹部80を有する。凹部80は、樹脂製の出射レンズL35を金型から押し出す場合に用いたイジェクターピンによって形成される。金型から押し出す場合に出射レンズL35に掛かる力を均等にするため、凹部80は、第3光軸A3に関して対称な位置に設けられている。凹部80のうちの1つであって、貫通穴73に対応する位置にある凹部80内には、受光器61の先端が配置される(図6も参照)。
端部RSE_L35には、長円形状の複数の座面81が設けられている。座面81は第1面50と当接する。また、出射レンズL35の縁には、径方向に僅かに突き出た複数の嵌合突起82が設けられている。嵌合突起82は、保持枠41に設けられた嵌合溝(図示省略)に嵌合する。これら座面81および嵌合突起82により、保持枠41に対する出射レンズL35の位置決めがなされる。なお、端部RSE_L35は凹部80を有していなくてもよい。その場合は、例えば座面81の高さを調整して、出射レンズL35と第1面50との間に受光器61分の隙間を形成することで、受光器61を配置すればよい。
次に、上記構成による作用について説明する。プロジェクタ10では、画像形成ユニット14において形成された画像光が、まず、図4で示した投射レンズ11の第1光学系L1のレンズL11に入射する。続いて画像光はレンズL12、レンズL13を通過し、固定絞り33を通過することで光量が調整される。固定絞り33によって光量が調整された画像光は、レンズL14を通過し、さらにレンズL15を通過する。画像光は、レンズL15等によって収差が補正される。
レンズL15を通過した画像光は、レンズL16に入射する。そして、第1ミラー38よりも縮小側、すなわちレンズL16と第1ミラー38との間の位置に、中間像MIが結像される。
レンズL16を通過した画像光は、第1ミラー38で90°折り曲げられて第2光軸A2の光とされ、第2光学系L2を通過する。
第2光学系L2を通過した画像光は、第2ミラー39で再び90°折り曲げられて第3光軸A3の光とされる。そして、第3光学系L3を構成するレンズL31、L32、L33、L34を通過し、最後に出射レンズL35を通過して、スクリーン21に画像Pとして投射される。
ユーザUがリモートコントローラ13を出射レンズL35に向けて操作した場合、リモートコントローラ13から発せられた光信号OSは、出射レンズL35を透過して、保持枠41の第1面50に取り付けられた受光ユニット60の受光器61にて受光される。光信号OSは、受光器61から回路基板62に出力され、さらに回路基板62から配線および接続部17および18を介して本体部12内のプロセッサに送信される。
プロセッサは、光信号OSに応じた制御を行う。例えば光信号OSがズームに関する操作信号であった場合、プロセッサは、ズームレンズ群を構成するレンズL11およびレンズL12を第1光軸A1に沿って移動させる。また、光信号OSがフォーカスに関する操作信号であった場合、プロセッサは、フォーカスレンズ群を構成するレンズL31およびレンズL32を第3光軸A3に沿って移動させる。
以上説明したように、投射レンズ11は、画像光をスクリーン21に向けて投射する第3光学系L3であり、最も投射面側に位置する出射レンズL35を含む第3光学系L3と、受光器61とを備える。受光器61は、リモートコントローラ13からの光信号OSを受光する。受光器61は、出射レンズL35を透過した光信号OSを受光可能な位置、具体的には保持枠41、さらに具体的には保持枠41の第1面50に取り付けられている。このため、図3で例示した、出射レンズL35だけが外部に露呈された使用形態であっても、リモートコントローラ13による遠隔操作が可能となる。
出射レンズL35だけが外部に露呈された使用形態であっても、リモートコントローラ13による遠隔操作を可能とする構成としては、投射レンズ11の外装カバーの出射レンズL35の近傍に受光器61を取り付けることも考えられる。しかしながら、その場合は受光器61を設けるスペースを外装カバーに確保する必要があり、その分投射レンズ11が大型化する。したがって、本開示の技術のように、出射レンズL35を透過した光信号OSを受光可能な位置に、受光器61を取り付けるほうが好ましい。
第3光学系L3は、画像光をスクリーン21に向けて拡大して投射する拡大光学系である。拡大光学系の場合、最外の出射レンズL35のレンズ面の半径が比較的大径となるため、投射レンズ11内に光信号OSを容易に取り込むことができ、リモートコントローラ13が効き難くなるおそれを低減することができる。
保持枠41は出射レンズL35を保持する。この保持枠41に受光器61を取り付ければ、受光器61が光信号OSを受光するために妨げとなる障害物が比較的少ないため、リモートコントローラ13が効き難くなるおそれを低減することができる。
受光器61が取り付けられる第1面50は、出射レンズL35の端部RSE_L35に向かい合う。出射レンズL35は、第3光学系L3のレンズのうちで最も拡大側に位置する。このため、第1面50に受光器61を取り付ければ、受光器61が光信号OSを受光するために妨げとなる障害物が出射レンズL35だけになるため、リモートコントローラ13が効き難くなるおそれをさらに低減することができる。また、出射レンズL35は、第3光学系L3のレンズのうちで最もレンズ面の径が大きい。こうした出射レンズL35を保持するために、第1面50は径方向に大きく張り出す。したがって、第1面50は面積を比較的大きくとることができ、受光器61を配置するスペースを十分に確保することができる。
受光器61の動作を制御する制御回路63が実装された回路基板62を備える。受光器61は、第1面50の側に配置され、回路基板62は、第1面50とは反対側の保持枠41の裏面65の側に配置されている。前述のように第1面50は径方向に大きく張り出すため、当然ながら裏面65も径方向に大きく張り出す。このため、余裕をもって回路基板62を裏面65に配置することができる。回路基板62に接続する配線の取り回しも容易になる。
受光器61は、出射レンズL35の投射面とは反対側の面RS_L35に設けられた凹部80内に配置されている。このため、受光器61、ひいては受光ユニット60をコンパクトに収めることができる。
出射レンズL35は樹脂製であり、凹部80は、出射レンズL35を金型から押し出す場合に用いたイジェクターピンによって形成される。このため、製造方法に由来して元々ある凹部80を、受光器61を収めるために有効活用することができる。なお、凹部80はイジェクターピンによって形成されたものでなくてもよく、受光器61を収めるために新たに形成したものでもよい。
投射レンズ11は、画像光を形成する画像形成ユニット14を備える本体部12に対して電気的に接続される接続部17を備える。受光器61は、接続部17を介して本体部12に光信号OSを送信する。このため、投射レンズ11から本体部12への光信号OSの送信を円滑に行うことができる。
投射レンズ11は、接続部17によって本体部12に対して着脱可能である。このため、1つの投射レンズ11を複数台の本体部12で共用することができる。
受光ユニット60は1つに限らず、複数配置してもよい。一例として図11に示すように、4つの受光ユニット60を配置してもよい。各受光ユニット60は、それぞれリモートコントローラ13からの光信号OSを受光する。この場合、各受光ユニット60で光信号OSを受光する確率が同等になるように、第3光軸A3に関して対称な位置に各受光ユニット60を配置することが好ましい。図11においては、第3光軸A3を通るZ方向に平行な線に対して±約45°の位置、並びに、第3光軸A3を通るZ方向に平行な線に対して±約100°の位置に各受光ユニット60を配置している。このように受光ユニット60を複数配置すれば、リモートコントローラ13が効き難くなるおそれをさらに低減することができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、第1面50に受光器61を取り付けていたが、これに限らない。一例として図12および図13に示す第2実施形態のように、中間面53に受光器61を取り付けてもよい。
図12および図13において、受光ユニット60は中間面53に取り付けられている。受光器61は、中間面53の側に光信号OSの受光素子を内蔵した先端が配置されている。対して回路基板62は、保持枠41の裏面65の側に配置されている。
保持枠41には、中間面53と裏面65を貫通する貫通穴90が形成されている。貫通穴90は、受光器61よりも一回り大きい径を有する。貫通穴90には受光器61が挿通される。受光器61は、接着剤等により貫通穴90に固着される。
このように、第2実施形態においては、受光器61は中間面53に取り付けられる。中間面53は、径方向に延設され、第1面50と第2面51とを繋ぐ面である。このため、第1面50と同様に、中間面53も面積を比較的大きくとることができる。したがって、受光器61を配置するスペースを十分に確保することができる。
特に本例においては、出射レンズL35のレンズ面の半径をG1、レンズL34のレンズ面の半径をG2とした場合、G1/G2の値が1.7以上であり、出射レンズL35とレンズL34の径差が比較的大きい。このため、中間面53は面積を大分大きくとることができ、受光器61の配置がさらに容易になる。
なお、複数の受光ユニット60を中間面53に取り付けてもよい。また、上記第1実施形態と本第2実施形態とを複合して実施し、第1面50および中間面53の両方に受光ユニット60を取り付けてもよい。
[第3実施形態]
一例として図14および図15に示す第3実施形態のように、第2面51に受光器61を取り付けてもよい。
図14および図15において、受光ユニット60は第2面51に取り付けられている。受光器61は、第2面51の側に光信号OSの受光素子を内蔵した先端が配置されている。対して回路基板62は、保持枠41の裏面65の側に配置されている。
保持枠41には、第2面51と裏面65を貫通する貫通穴95が形成されている。貫通穴95は、受光器61よりも一回り大きい径を有する。貫通穴95には受光器61が挿通される。受光器61は、接着剤等により貫通穴95に固着される。
本第3実施形態においては、レンズL34は、出射レンズL35等と同じく、シクロオレフィンポリマー等の樹脂で形成されている。このため、レンズL34の縮小側の面RS_L34の端部RSE_L34は、凹部80と同様の円形状の複数の凹部96(図14においては1つだけ図示)を有する。凹部96は、凹部80と同様に、樹脂製のレンズL34を金型から押し出す場合に用いたイジェクターピンによって形成される。図14に示すように、複数の凹部96のうちの1つであって、貫通穴95に対応する位置にある凹部96内に、受光器61の先端が配置される。
このように、第3実施形態においては、受光器61は第2面51に取り付けられる。第2面51に取り付けられた受光器61によっても、リモートコントローラ13からの光信号OSを問題なく受光することができる。
なお、複数の受光ユニット60を第2面51に取り付けてもよい。また、上記第1実施形態と本第3実施形態を複合して実施し、第1面50および第2面51に受光ユニット60を取り付けてもよい。また、上記第2実施形態と本第3実施形態を複合して実施し、第2面51および中間面53に受光ユニット60を取り付けてもよい。さらには、上記第1実施形態、上記第2実施形態、および本第3実施形態を複合して実施し、第1面50、第2面51、および中間面53に受光ユニット60を取り付けてもよい。
なお、レンズL34はガラスで形成されてもよい。また、出射レンズL35の場合と同じく、端部RSE_L34は凹部96を有していなくてもよい。その場合は、レンズL34と第2面51との間に受光器61分の隙間を形成することで、受光器61を配置すればよい。
[第4実施形態]
一例として図16に示すように、出射レンズL35の直線端部45に向かい合う位置に、受光器61を配置してもよい。この場合、直線端部45に形成された凹部80に、受光器61の先端を配置することが好ましい。図16においては、直線端部45の第3光軸A3に関して対称な位置に、2つの受光ユニット60を配置した例を示している。
このように、第4実施形態においては、受光器61は、出射レンズL35の直線端部45に向かい合う位置に配置されている。直線端部45に向かい合う位置に配置された受光器61によっても、リモートコントローラ13からの光信号OSを問題なく受光することができる。
なお、上記第1~第3実施形態と本第4実施形態を複合して実施してもよい。例えば、第1面50、第2面51、および中間面53に受光ユニット60を取り付け、かつ直線端部45に向かい合う位置に受光ユニット60を配置してもよい。
[第5実施形態]
一例として図17および図18に示すように、第2ミラー39の周囲に受光器61を取り付けてもよい。
図17および図18において、受光器61は、第2ミラー39の反射面105と反対側の面である裏面106に向かい合う位置に取り付けられている。より詳しくは、第2ミラー39の裏面106を覆うカバー107に貫通穴108が形成されている。貫通穴108は、第2ミラー39の中心部に対応するカバー107の位置に形成されている。貫通穴108は、受光器61よりも一回り大きい径を有する。貫通穴108には受光器61が挿通される。受光器61は、接着剤等により貫通穴108に固着される。受光器61は、裏面106の側(カバー107の内側)に光信号OSの受光素子を内蔵した先端が配置され、回路基板62は、カバー107の外側に配置されている。
第2ミラー39は、光信号OSを透過する材料により形成されている。光信号OSが例えば赤外線である場合、第2ミラー39は、可視光を反射して赤外線を透過する光学薄膜を有する、いわゆるコールドミラーである。このため、出射レンズL35を透過した光信号OSは、レンズL34、L33、L32、L31、さらには第2ミラー39を透過して、第2ミラー39の裏面106に向かい合う位置に取り付けられた受光器61にて受光される。
このように、第5実施形態においては、受光器61は、第2ミラー39の周囲、より詳しくは第2ミラー39の裏面106に向かい合う位置に取り付けられている。第2ミラー39の周囲に取り付けられた受光器61によっても、リモートコントローラ13からの光信号OSを問題なく受光することができる。
受光器61は、第2ミラー39の反射面105と反対側の裏面106に向かい合う位置に取り付けられている。そして、第2ミラー39は、リモートコントローラ13からの光信号OSを透過する材料により形成されている。このため、光信号OSを問題なく受光することができる。
一例として図19に示すように、裏面106に向かい合う位置に複数の受光ユニット60を取り付けてもよい。この際、図11の場合と同様に、対称な位置に各受光ユニット60を配置することが好ましい。
第2ミラー39の「周囲」とは、上述の裏面106に向かい合う位置はもちろん、第2ミラー39の上下左右の側面から例えば1cm以内の範囲も含む。このため、図示は省略するが、第2ミラー39の上下左右の側面から数mm離れた位置等、第2ミラー39の裏面106に向かい合う位置以外の第2ミラー39の周囲に受光ユニット60を配置してもよい。
なお、上記第1~第4実施形態と本第5実施形態を複合して実施してもよい。例えば、第1面50、第2面51、および中間面53に受光ユニット60を取り付け、かつ出射レンズL35の直線端部45に向かい合う位置に受光ユニット60を配置し、さらに第2ミラー39の周囲に受光ユニット60を取り付けてもよい。
さらには、第3面52に受光ユニット60を取り付けてもよい。また、第1ミラー38の周囲に受光ユニット60を取り付けてもよい。
第1光軸A1、第2光軸A2、および第3光軸A3を有する略Z字状の屈曲光学系を例示したが、これに限らない。第1光学系L1と第2光学系L2をZ方向に連接し、第1光軸A1と第2光軸A2を1つの光軸に統合して、統合した光軸と第3光軸A3を有する略L字状の屈曲光学系でもよい。
光学系として拡大光学系である第3光学系L3を例示したが、これに限らない。縮小光学系でもよい。
画像形成パネル15としては、DMDの代わりに液晶表示素子(LCD;Liquid Crystal Display)を使用した透過型画像形成パネルを用いてもよい。また、DMDの代わりに、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)のような自発光型素子を用いたパネルを用いてもよい。
上記第1実施形態では、光源16としてレーザ光源を用いる例を説明したが、これに限らず、水銀ランプ、LED等を光源16として用いてもよい。また、上記第1実施形態では、青色レーザ光源と黄色蛍光体を用いたが、これに限らず、黄色蛍光体の代わりに緑色蛍光体と赤色蛍光体を用いてもよい。また、黄色蛍光体の代わりに緑色レーザ光源と赤色レーザ光源を用いてもよい。
本開示の技術は、上述の種々の実施形態と種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記実施形態に限らず、要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。
以上に示した記載内容および図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、および効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、および効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容および図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 プロジェクタ
11 投射レンズ
12 本体部
13 リモートコントローラ
14 画像形成ユニット
15 画像形成パネル
16 光源
17、18 接続部
20A、20B 壁
21 スクリーン
30 第1鏡筒部
31 第2鏡筒部
32 第3鏡筒部
33 固定絞り
34~37、40~42 保持枠
38 第1ミラー
39 第2ミラー
45 直線端部
46 湾曲端部
50 第1面
51 第2面
52 第3面
53 中間面
60 受光ユニット
61 受光器
62 回路基板
63 制御回路
64 コネクタ
65 保持枠の裏面
70 ネジ
71 ネジ挿通穴
72 ネジ穴
73、90、95、108 貫通穴
80、96 凹部
81 座面
82 嵌合突起
105 第2ミラーの反射面
106 第2ミラーの裏面
107 カバー
A1 第1光軸
A2 第2光軸
A3 第3光軸
G1 半径
G2 半径
L1 第1光学系
L2 第2光学系
L3 第3光学系
L11、L12、L13、L14、L15、L16、L21、L22、L31、L32、L33、L34 レンズ
L35 出射レンズ
MI 中間像
OS 光信号
P 画像
RS_L33、RS_L34 レンズの縮小側の面
RS_L35 出射レンズの縮小側の面
RSE_L33、RSE_L34 レンズの縮小側の面の端部
RSE_L35 出射レンズの縮小側の面の端部
U ユーザ

Claims (15)

  1. 画像光を投射面に投射する投射レンズであって、
    最も前記投射面側に位置する第1レンズを含む光学系と、
    リモートコントローラからの光信号を受光する受光器であり、前記第1レンズを透過した前記光信号を受光可能な位置に配置された受光器と、
    を備える投射レンズ。
  2. 前記光学系は、前記画像光を前記投射面に向けて拡大して投射する拡大光学系である請求項1に記載の投射レンズ。
  3. 前記第1レンズを保持する保持枠を備え、
    前記受光器は、前記保持枠に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の投射レンズ。
  4. 前記光学系は、前記第1レンズの前記投射面とは反対側に配置された第2レンズであり、前記第1レンズよりもレンズ面の半径が小さい第2レンズを含み、
    前記保持枠は、
    前記第1レンズの端部に向かい合う第1面と、
    前記第2レンズの端部に向かい合う第2面と、
    径方向に延設され、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ中間面とを有し、
    前記受光器は、前記第1面、前記第2面、および前記中間面のうちの少なくともいずれか1つに取り付けられている請求項3に記載の投射レンズ。
  5. 前記受光器は、前記第1面または前記中間面に取り付けられている請求項4に記載の投射レンズ。
  6. 前記受光器の動作を制御する制御回路が実装された回路基板を備え、
    前記受光器は、前記第1面、前記第2面、または前記中間面の側に配置され、
    前記回路基板は、前記第1面、前記第2面、または前記中間面とは反対側の前記保持枠の面の側に配置されている請求項4または請求項5に記載の投射レンズ。
  7. 前記第1レンズのレンズ面の半径をG1、前記第2レンズのレンズ面の半径をG2とした場合、G1/G2の値が1.7以上であり、
    前記受光器は前記中間面に取り付けられている請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  8. 前記第1レンズまたは前記第2レンズは前記投射面とは反対側の面に凹部を有し、
    前記受光器は前記凹部内に配置されている請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  9. 前記第1レンズまたは前記第2レンズは樹脂製であり、
    前記凹部は、前記第1レンズまたは前記第2レンズを金型から押し出す場合に用いたイジェクターピンによって形成される請求項8に記載の投射レンズ。
  10. 前記第1レンズは、直線端部と湾曲端部とを有し、
    前記受光器は、前記直線端部に向かい合う位置に配置されている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  11. 前記画像光を反射させて前記光学系に入射させるミラーを備え、
    前記受光器は、前記ミラーの周囲に取り付けられている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  12. 前記受光器は、前記ミラーの反射面と反対側の面に向かい合う位置に取り付けられており、
    前記ミラーは、前記光信号を透過する材料により形成されている請求項11に記載の投射レンズ。
  13. 前記画像光を形成する画像形成ユニットを備える投射装置に対して電気的に接続される接続部を備え、
    前記受光器は、前記接続部を介して前記投射装置に前記光信号を送信する請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の投射レンズ。
  14. 前記接続部によって前記投射装置に対して着脱可能である請求項13に記載の投射レンズ。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の投射レンズと、
    前記投射レンズを通じて前記投射面に投射する前記画像光を形成する画像形成ユニットと、
    を備える投射装置。
JP2021209610A 2021-12-23 2021-12-23 投射レンズおよび投射装置 Pending JP2023094241A (ja)

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