JP2023094229A - 水洗大便器 - Google Patents

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達也 豊福
Tatsuya Toyofuku
拓郎 森山
Takuro Moriyama
紗絵子 山口
Saeko Yamaguchi
秀夫 岩城
Hideo Iwaki
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Abstract

【課題】停電時手動操作部の視認性と操作性を向上させることができる水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の水洗大便器1は、便器本体4と、給水ユニット28と、便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部Sと、排水ソケット部の内部流路S1を開閉するソケット開閉部70と、停電時において手動により上記便器本体に対して洗浄操作行うための停電時手動操作部Uと、停電時手動操作部の側方を覆うように取り外し可能に設けられたカバー部材44と、を有し、停電時手動操作部U1,U2は、手動により操作される把持部52,72と、便器本体の側方に設けられて把持部を取り出し可能に格納する格納部V0と、を備えており、把持部は、待機時においてカバー部材によって覆われた格納部内に格納されており、停電操作時においてカバー部材が取り外されることにより格納部内から外部へ飛び出すように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1、2に記載されているように、停電時における便器本体に対する給排水操作を可能にするものが知られている。
まず、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、停電時の給水操作と排水操作をそれぞれ手動で行う給水用操作部及び排水用操作部をそれぞれ備えている。これらの給水用操作部及び排水用操作部は、便器本体のボウル部よりも後方かつ側方に取り外し可能に設けられたカバー部材により覆われている。
また、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、停電時に便器本体の下流側の排水ソケット部の内部流路を手動で開閉操作する操作部が便器本体の後方側に設けられている。
特開2021-38635号公報 特許5447706号公報
近年、災害時等の非常事態で発生する停電対策として、非常用バッテリ等の電力に依存せずに洗浄操作を可能にする水洗大便器への需要が益々高まっている。
また、上述した従来の水洗大便器においては、停電時に照明等を使用できない状況下で、使用者が手探りで通常時とは異なる洗浄操作を手動で行う必要があるが、停電時に給水操作や排水操作を手動で行う各操作部(以下「停電時手動操作部」)の位置や操作手順を把握することが難しく、適切な停電操作を行うことが容易ではないという問題がある。
したがって、停電時の給排水操作を行う際に、使用者が給水操作や排水操作の各操作部の位置や操作手順を迅速に把握し、煩雑な停電操作をいかに容易にして適切な停電操作を行うかが課題となっている。
要するに、上述した従来技術の問題や課題を解決するために、いかに停電時手動操作部の視認性と操作性を向上させるかが、近年要請されている課題ともなっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点や要請されている課題を解決するためになされたものであり、停電時手動操作部の視認性と操作性を向上させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記便器本体に洗浄水を供給する給水ユニットであって、上記便器本体と給水源とを接続する給水路と、この給水路を開閉する開閉弁と、を備え、この開閉弁が開閉することにより上記便器本体に供給する洗浄水の給止水を可能にする上記給水ユニットと、上記便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、上記排水ソケット部の内部に設けられて、その流路を開閉するソケット開閉部と、停電時において手動により上記便器本体に対して洗浄操作行うための停電時手動操作部と、上記停電時手動操作部の側方を覆うように取り外し可能に設けられたカバー部材と、を有し、上記停電時手動操作部は、手動により操作される把持部と、上記便器本体の側方に設けられて上記把持部を取り出し可能に格納する格納部と、を備えており、上記把持部は、待機時において上記カバー部材によって覆われた上記格納部内に格納されており、停電操作時において上記カバー部材が取り外されることにより上記格納部内から外部へ飛び出すように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、停電時手動操作部の把持部が、待機時においてカバー部材によって覆われた格納部内に格納されている一方、停電操作時においてカバー部材が取り外されることにより格納部内から外部へ飛び出すように構成されているため、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材を取り外すだけで、停電時手動操作部の格納部内から外部に飛び出した状態の把持部を容易に把握することができる。
したがって、停電操作を行う際には、停電時手動操作部の把持部に迅速にアクセスすることができ、以後の停電操作をスムーズに実行することができる。
これらの結果、停電時手動操作部の視認性と操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記停電時手動操作部は、停電時において手動により上記給水ユニットの開閉弁を開閉操作して上記便器本体への給止水操作を可能にする停電時給水操作部と、停電時において手動により上記ソケット開閉部を開閉操作して上記排水ソケット部からの排水操作及び上記ボウル部内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部と、を備えており、上記把持部は、上記停電時給水操作部の一部である。
このように構成された本発明においては、停電時手動操作部が、便器本体への給止水操作を可能にする停電時給水操作部と、排水ソケット部からの排水操作及びボウル部内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部との2つの操作部を備えており、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材を取り外すだけで、格納部内から外部に飛び出した状態になっている停電時給水操作部の一部である把持部の位置を容易に把握することができる。
したがって、停電時手動操作部の操作を開始しようとする使用者に対して、停電時給水操作部による給止水操作を停電時排水操作部による排水操作よりも優先的に操作すべきであることを誘導することができるため、停電対応時に適切な給排水操作を実行することができる。
本発明において、好ましくは、上記停電時給水操作部及び上記停電時排水操作部のそれぞれは、手動により操作される第1把持部及び第2把持部をそれぞれ備えており、上記格納部は、上記カバー部材よりも内側に上記停電時給水操作部と上記停電時排水操作部の共通の格納領域を形成しており、待機時の上記第1把持部及び上記第2把持部のそれぞれは、上記共通の格納領域に格納されている。
このように構成された本発明においては、格納部は、カバー部材よりも内側に停電時給水操作部と停電時排水操作部の共通の格納領域を形成しており、停電時給水操作部の第1把持部及び停電時排水操作部の第2把持部のそれぞれが、停電時給水操作部と停電時排水操作部の共通の格納領域に格納されているため、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材を取り外すだけで、共通の格納領域の第1把持部及び第2把持部のそれぞれに対して容易にアクセスすることができる。
また、第1把持部及び第2把持部のそれぞれが、共通の格納領域に設けられているため、操作がし易い。
本発明において、好ましくは、上記共通の格納領域は、上記便器本体の側方に設けられており、上記停電時給水操作部は、上記共通の格納領域内において、上記停電時排水操作部よりも上方に配置されている。
このように構成された本発明においては、停電時給水操作部が、便器本体の側方に設けられている共通の格納領域内において、停電時排水操作部よりも上方に配置されているため、停電時に停電時手動操作部を上方から見た使用者にとって、停電時給水操作部を停電時排水操作部よりも把握(視認)し易くなる。
したがって、停電時手動操作部の操作を開始しようとする使用者に対して、停電時給水操作部による給止水操作を停電時排水操作部による排水操作よりも優先的に操作すべきであることを誘導することができるため、停電対応時に適切な給排水操作を実行することができる。
本発明において、好ましくは、上記停電時給水操作部は、さらに、一端部が上記給水ユニットに接続されると共に他端部が上記第1把持部に接続され且つ上記開閉弁の開閉操作を可能にする牽引部材と、上記カバー部材が取り外されることにより上記第1把持部及び上記牽引部材を操作方向に誘導する誘導部と、を備えている。
このように構成された本発明においては、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材を取り外すことにより、停電時給水操作部の格納部内から外部に飛び出した状態の第1把持部とこれに接続される牽引部材について、停電時給水操作部の誘導部により操作方向に誘導することができる。
また、使用者が停電時給水操作部の第1把持部と共に牽引部材を操作方向に牽引した際には、停電時給水操作部の誘導部により牽引部材のキンク等の変形を防ぐことができ、把持部及び牽引部材をスムーズに牽引することができる。
したがって、停電操作時における停電時給水操作部の第1把持部や牽引部材への負荷を軽減することができ、操作性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記牽引部材は、可撓性の金属製ワイヤ部材であり、上記第1把持部を少なくとも上下又は前後方向に牽引操作することにより操作可能であり、上記誘導部は、上記格納部内の上方且つ側方に設けられて上記金属製ワイヤ部材を挿通可能にする開口部を備えており、この開口部は、側面視において、その上縁が上方に向かって凸湾曲状に形成された上側開口縁部と、この上側開口縁部の前後の下端のそれぞれから下方に延びる前側開口縁部及び後側開口縁部と、を備えており、上記上側開口縁部、上記前側開口縁部、及び、上記後側開口縁部の少なくとも1つは、上記停電時給水操作部の操作時において、上記金属製ワイヤ部材の一部と接触可能に面取りされている。
このように構成された本発明においては、牽引部材が、可撓性の金属製ワイヤ部材であり、使用者が停電操作を開始する際に、カバー部材を取り外すだけで、可撓性の金属製ワイヤ部材の弾性力により、停電時給水操作部の第1把持部を格納部内から外部に容易に飛び出させることができる。
その後、停電時給水操作部の第1把持部を少なくとも上下又は前後方向に牽引操作することにより、給水ユニットの開閉弁を開閉することができるため、停電時における給水ユニットの給止水操作をスムーズに行うことができる。
また、停電時給水操作部の誘導部が、格納部内の上方且つ側方に設けられて牽引部材(金属製ワイヤ部材)を挿通可能にする開口部を備えており、この開口部の上側開口縁部、前側開口縁部、及び、後側開口縁部の少なくとも1つが、停電時給水操作部の牽引操作時の牽引部材(金属製ワイヤ部材)の一部と接触可能に面取りされているため、その面取りされた部分と牽引部材(金属製ワイヤ部材)との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができ、牽引操作時の第1把持部及び牽引部材を操作方向に誘導し易くすることができる。
また、使用者が停電時給水操作部の第1把持部と共に牽引部材を操作方向に牽引した際には、停電時給水操作部の誘導部が牽引部材の動きを適度にガイドすることができるため、牽引部材のキンク等の変形を防ぐことができ、把持部及び牽引部材をスムーズに牽引することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部の第1把持部や牽引部材への負荷を軽減することができ、操作性をより一層向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記格納部は、上記カバー部材が取り付けられた待機状態において、上記第1把持部との接続部付近の上記金属製ワイヤ部材が予め弾性的に曲げられた状態で上記第1把持部を格納しており、上記カバー部材が取り外されると、上記金属製ワイヤ部材は、その弾性力により上記格納部内の上記第1把持部を外部へ飛び出させるように誘導し、その後、上記第1把持部が少なくとも上側又は前後一方側のいずれかの方向に牽引操作されることにより、上記金属製のワイヤ部材の一部が上記誘導部における上記上側開口縁部、上記前側開口縁部、又は、上記後側開口縁部の面取りされた部分のいずれか1つと接触可能となる。
このように構成された本発明においては、カバー部材が取り付けられた待機状態の停電時給水操作部の格納部では、第1把持部との接続部付近の金属製ワイヤ部材が予め弾性的に曲げられた状態で第1把持部が格納されており、停電操作時にカバー部材が取り外されると、金属製ワイヤ部材が、その弾性力により格納部内の第1把持部を外部へ飛び出させるように誘導することができる。
その後、停電時給水操作部の第1把持部が少なくとも上側又は前後一方側のいずれかの方向に牽引操作された際、牽引部材(金属製ワイヤ部材)の一部が、誘導部における上側開口縁部、前側開口縁部、又は、後側開口縁部の面取りされた部分のいずれか1つと接触するため、この面取りされた部分と牽引部材(金属製ワイヤ部材)との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができる。
したがって、第1把持部及び牽引部材(金属製ワイヤ部材)の牽引操作をスムーズに実行することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部の第1把持部や牽引部材への負荷を軽減することができ、操作性をさらにより一層向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記金属製ワイヤ部材は、固定チューブにより部分的に覆われており、この固定チューブの先端部には、上記金属製ワイヤ部材を上記格納部に固定するための固定部が設けられており、この固定部は、上記金属製ワイヤ部材を挿通可能にする挿通穴を備えており、この挿通穴は、その軸方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されており、上記挿通穴の内側面は、上記挿通穴の中心部に向かって凸湾曲面状に形成されている。
このように構成された本発明においては、金属製ワイヤ部材を部分的に覆う固定チューブの先端部には、金属製ワイヤ部材を格納部に固定するための固定部が設けられており、この固定部における金属製ワイヤ部材を挿通可能にする挿通穴が、その軸方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されていると共に、この挿通穴の内側面が、挿通穴の中心部に向かって凸湾曲面状に形成されているため、金属製ワイヤ部材がどの方向から牽引されたとしても、金属製ワイヤ部材と挿通穴の内側面との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができるため、牽引操作時の第1把持部及び牽引部材をスムーズに操作することができる。
また、使用者が停電時給水操作部の第1把持部と共に牽引部材を操作方向に牽引した際には、固定部の挿通穴における凸湾曲面状の内側面が、把持部の牽引時の金属製ワイヤ部材の動きを適度にガイドすることができるため、金属製ワイヤ部材のキンク等の変形を防ぐことができ、把持部及び金属製ワイヤ部材をスムーズに牽引することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部の第1把持部や金属製ワイヤ部材への負荷を軽減することができ、操作性をより一層向上させることができる。
本発明の水洗大便器によれば、停電時手動操作部の視認性と操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の左側面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時給水操作部を左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時給水操作部の格納部の側面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時排水操作部の部分を拡大した部分拡大図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時排水操作部を左斜め前方から見た斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1及び図2により、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成について概略的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。また、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器の左側面図である。
まず、図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、水道等の主給水源W0から供給された洗浄水が通水する給水路(主給水路2)と、陶器製の便器本体4と、洗浄水供給装置6と、を備えている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4は、汚物を受けるボウル部8と、このボウル部8の上縁に形成されるリム部10と、ボウル部8の底部から延びる排水トラップ部12と、を備えている。
また、図1及び図2に示すように、洗浄水供給装置6は、詳細については後述するが、便器本体4のボウル部8よりも後方側に設けられており、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にする機能部である。この機能部は、より具体的には、電力により作動し、便器本体4のボウル部8への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む。
つぎに、図1に示すように、便器本体4の左右一方側(便器本体4を前方側から見て右側)のリム部10の内部には、リム導水路14が形成されている。
このリム導水路14は、便器本体4の左右一方側(便器本体4を前方側から見て右側)のリム部10の内部において、便器本体4の後方側から前方に向かって延びた後、その途中から後方側に向かって屈曲する、いわゆる、Uターン形状となっている。また、このリム導水路14の下流端(下流側後端)には、リム吐水口14aが設けられている。
さらに、便器本体4のリム導水路14の上流側には、詳細は後述する洗浄水供給装置6のリム側給水路2aが接続されている。このリム側給水路2aからリム吐水口14aに供給された洗浄水は、リム吐水口14aから後方に向けてボウル部8内に吐出され、リム吐水が行われるようになっている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4のボウル部8の外側面から底部かけてジェット導水路16が形成されている。このジェット導水路16の下流側は、ボウル部8の底部における排水トラップ部12の入口部12aに向かって指向しており、ジェット導水路16の下流端には、ジェット吐水口16aが設けられている。
また、便器本体4のジェット導水路16の上流側には、詳細は後述する洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bが設けられている。このジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16に供給された洗浄水は、ジェット吐水口16aから排水トラップ部12の入口部12aに向けて吐出され、ジェット吐水が行われるようになっている。
ここで、図1に示すように、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aの上流側は、主給水路2の分岐部Bの切替弁18に接続されている。
一方、図1に示すように、洗浄水供給装置6のジェット側給水路2bの上流側は、洗浄水供給装置6の貯水タンク20の下流側に設けられた洗浄水供給装置6の加圧ポンプ22に接続されている。
つぎに、図1に示すように、便器本体4の排水トラップ部12は、ボウル部8の底部に設けられた入口部12aと、この入口部12aから上昇する上昇管12bと、この上昇管12bから下降する下降管12cとからなり、上昇管12bと下降管12cとの間が頂部12dとなっている。
また、図1に示すように、排水トラップ部12の下降管12cの出口部12eは、便器本体4の後方かつ下方に配置された排水ソケット部(排水ソケットS)の入口部に接続されている。
さらに、図1に示すように、排水ソケットSの後方側の出口部は、便器本体4の後方の壁(図示せず)側から延びる排水管Dの入口部に接続されている。これにより、便器本体4の排水トラップ部12の出口部12eから排出された排水が排水ソケットSから便器本体4の底面の設置面(床面F)の下側の排水管に排出される、いわゆる、「床側排水」の排水形態となっている。
なお、本実施形態の水洗大便器1においては、このような「床側排水」の排水形態に限られず、便器本体4の排水トラップ部12の出口部12eから排出された排水が排水ソケットSから壁側の排水管Dに排出される、いわゆる、「壁側排水」の排水形態に対しても適用可能である。
つぎに、図1により、本実施形態による水洗大便器1の洗浄水供給装置6の各構成について概略的に説明する。
まず、図1に示すように、洗浄水供給装置6は、主給水路2の上流側から下流側に向かって、止水栓24、分岐金具26、バルブユニット28、及び、切替弁18をそれぞれ備えている。
つぎに、バルブユニット28は、定流量弁30、ダイヤフラム式の主弁32、及び、ソレノイドバブル等の電磁弁34をそれぞれ備えている。すなわち、バルブユニット28は、主弁32及び電磁弁34が開閉することにより便器本体4に供給する洗浄水の給止水を可能にする給水ユニットである。
また、洗浄水供給装置6は、コントローラ36を備えている。このコントローラ36は、バルブユニット28の開閉弁(電磁弁34)の開閉操作、切替弁18の切替操作、及び、加圧ポンプ22の回転数や作動時間等を制御する制御部として機能することができるようになっている。
さらに、バルブユニット28の定流量弁30は、主給水路2における止水栓24から分岐金具26を通過した洗浄水について、所定の流量以下に絞るためのものである。
ちなみに、分岐金具26においては、水洗大便器1に対して局部洗浄装置(図示せず)が設けられた形態では、局部洗浄装置(図示せず)に洗浄水を供給するための給水管(図示せず)が接続可能にもなっている。
さらに、バルブユニット28においては、電磁弁34がコントローラ36の制御により開弁操作されると、主弁32が開弁し、定流量弁30から主弁32を通過した洗浄水が、主給水路2の下流側の分岐部Bの切替弁18に供給されるようになっている。
ここで、切替弁18は、主給水路2の洗浄水をリム側給水路2aとタンク側給水路2cの双方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であり、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更することができるようになっている。
つぎに、洗浄水供給装置6は、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にするタンク装置Tを備えている。このタンク装置Tは、便器本体4の後方に連結されて主給水路2から供給された洗浄水を貯水する貯水タンク20と、この貯水タンク20内の洗浄水を便器本体4に圧送するポンプ(加圧ポンプ22)と、を備えている。
さらに、主給水路2の下流側の分岐部Bの下流側には、便器本体4のリム導水路14に連通するリム側給水路2a、及び、貯水タンク20に接続されるタンク側給水路2cがそれぞれ設けられている。
これにより、主給水源W0から主給水路2の分岐部Bに供給された洗浄水は、リム側給水路2aへのリム給水及びタンク側給水路2cへのタンク給水の少なくともいずれか一方の給水として利用されるようになっている。
また、洗浄水供給装置6には、タンク側給水路2cの下流側から加圧ポンプ22まで延びるポンプ給水路2d、及び、加圧ポンプ22から下流側に延びるジェット側給水路2bがそれぞれ設けられている。
これらにより、本実施形態の水洗大便器1では、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水が、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aから便器本体4のリム導水路14を経てリム吐水口14aに供給され、リム吐水口14aからの吐水(いわゆる、「リム吐水」)が可能になっている。
さらに、主給水路2から洗浄水供給装置6に供給された洗浄水は、洗浄水供給装置6のタンク側給水路2c、貯水タンク20、ポンプ給水路2d及び加圧ポンプ22を経た後、ジェット側給水路2bから便器本体4のジェット導水路16を経てジェット吐水口16aに供給され、ジェット吐水口16aからの吐水(いわゆる、「ジェット吐水」)が可能になっている。
すなわち、本実施形態の水洗大便器1は、主給水路2から供給された水道直圧の洗浄水によるリム吐水と、貯水タンク20から加圧ポンプ22により加圧された洗浄水によるジェット吐水とを併用することができる、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器1として機能するようになっている。
つぎに、貯水タンク20の内部には、上側フロートスイッチ38及び下側フロートスイッチ40がそれぞれ配置されている。これらのフロートスイッチ38,40により貯水タンク20内の水位を検出することができるようになっている。
例えば、上側フロートスイッチ38は、貯水タンク20内の水位が所定の貯水水位に達するとオンに切り替わり、この上側フロートスイッチ38のオン状態をコントローラ36が検知して、電磁弁34を閉弁させるようになっている。
一方、下側フロートスイッチ40においては、貯水タンク20内の水位が、上側フロートスイッチ38が検知する所定の貯水水位よりも低い所定の水位まで低下するとオンに切り替わり、この下側フロートスイッチ40のオン状態をコントローラ36が検知して、加圧ポンプ22を停止させるようになっている。
また、加圧ポンプ22は、貯水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ給水路2dに吸引し、このポンプ給水路2dから洗浄水をジェット側給水路2bに加圧することにより、ジェット吐水口16aから吐出させるためのものである。
これらの構造により、通常の便器洗浄時においては、コントローラ36が、使用者による便器洗浄スイッチ(図示せず)の操作等を検知し、電磁弁34、切替弁18、加圧ポンプ22を順次作動させるようになっている。
これにより、リム吐水口14a及びジェット吐水口16aからの吐水が順次開始されて、ボウル部8内を洗浄した洗浄水は、ボウル部8内の汚物と共に排水トラップ部12から排出されるようになっている。
さらに、コントローラ36は、洗浄終了後、電磁弁34を開放し、切替弁18がタンク側給水路2c側に切り替えられ、主給水路2内の洗浄水が貯水タンク20に補給されるようになっている。
そして、貯水タンク20内の水位が上昇し、上側フロートスイッチ38が規定の貯水量を検出すると、コントローラ36が電磁弁34を閉弁させることにより、主弁32が主給水路2を閉鎖し、給水が停止されるようになっている。
また、洗浄水供給装置6は、停電時に給排水操作を手動で可能にする停電時手動操作部U1,U2を含む停電操作装置Uを備えている。
この停電操作装置Uの停電時手動操作部U1,U2は、その詳細については後述するが、手動操作により便器本体4への給止水を可能にする停電時給水操作部U1と、手動操作により排水ソケットSの内部流路S1を開閉操作可能する停電時排水操作部U2とを備えている。
つぎに、図1及び図2に示すように、便器本体4は、そのボウル部8及び排水トラップ部12のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部42を備えている。
また、図2に示すように、本実施形態の水洗大便器1は、スカート部42の後方側に取り外し可能に取り付けられたカバー部材44を備えている。
このカバー部材44は、便器本体4に取り付けられた状態では、各停電時手動操作部U1,U2の側方(便器本体4の前方側から見て左側方)を覆うように配置されている。
つぎに、図1~図6を参照して、停電操作装置Uの停電時給水操作部U1及び停電時排水操作部U2の詳細について説明する。
まず、図3は、本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時給水操作部を左斜め前方から見た斜視図である。
図3に示すように、停電時給水操作部U1は、停電時において手動によりバルブユニット28の主弁32を開閉操作し、便器本体4への給止水操作を可能にするものである。
この停電時給水操作部U1は、具体的には、固定チューブ46、給水操作用の操作ワイヤ48(以下「給水操作ワイヤ48」)、及び、手動により操作される把持部(第1把持部)であるバルブ操作リング50をそれぞれ備えている。
固定チューブ46の一端部(バルブユニット側端部)は、バルブユニット28の一部に固定されている。
一方、図3及び図4に示すように、固定チューブ46の他端部(先端部)(カバー部材側端部46a)は、洗浄水供給装置6を便器本体4に対して固定する固定部材52の一部に固定されている固定部46bを備えている。
すなわち、図3及び図4に示すように、固定チューブ46の先端部には、固定チューブ46を格納領域V0の固定部材52の一部に固定するための固定部46bが設けられている。
この固定部46bは、給水操作ワイヤ48を挿通可能にする挿通穴46cを備えており。
また、この挿通穴46cは、その軸方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されている。
さらに、この挿通穴46cの内側面は、挿通穴46cの中心部に向かって凸湾曲面状に形成されており、挿通穴46cの軸方向外側の先端に向かって拡がるようほぼ円錐状に形成されている。
これにより、給水操作ワイヤ48がどの方向から牽引されたとしてもスムーズに操作することができるようになっている。
また、給水操作ワイヤ48は、固定チューブ46内に挿通可能に設けられている。
この給水操作ワイヤ48の一端部(バルブユニット側端部)は、給水ユニットであるバルブユニット28の一部に接続されており、より具体的には、ダイヤフラム式の主弁32を開閉可能にする機構(図示せず)の一部に接続されている。
一方、給水操作ワイヤ48の他端部(バルブ操作リング側端部48a)は、バルブ操作リング50に接続されている。
これにより、給水操作ワイヤ48は、バルブ操作リング50を牽引操作により牽引される牽引部材となっており、バルブ操作リング50を牽引操作した際には、給水操作ワイヤ48及びバルブユニット28の開閉機構(図示せず)を介して主弁32が開閉操作されるようになっている。
さらに、図3に示すように、給水操作ワイヤ48は、可撓性を有する金属製ワイヤ部材であるため、停電時給水操作部U1の非操作状態(待機状態)においてカバー部材44が便器本体4のスカート部42の後方側に取り付けられている状態では、給水操作ワイヤ48の一部がカバー部材44により弾性的に曲げられ、バルブ操作リング50が鉛直方向下方に差し向けられるようになっている。
これにより、弾性的に曲げられている状態の給水操作ワイヤ48の一部と、これに接続されている鉛直方向下方に差し向けられたバルブ操作リング50が、カバー部材44の内側の所定の格納部(格納領域V0)内に格納されている。
そして、図3に示すように、停電操作時において、カバー部材44が取り外された際には、弾性的に一部が曲げられていた状態の給水操作ワイヤ48がカバー部材44による拘束から解放されて、弾性的に復元するため、バルブ操作リング50、及び、給水操作ワイヤ48の一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出すようになっている。
なお、図3に示すバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48については、格納領域V0内に格納されている待機状態P1を実線で示しており、格納領域V0内から外部(側方)に飛び出した状態P2を鎖線で示している。
また、給水操作ワイヤ48が可撓性の金属製ワイヤ部材であることにより、停電操作時にカバー部材44を取り外すだけで、給水操作ワイヤ48自身が、待機状態P1のバルブ操作リング50を飛び出した状態P2まで誘導する誘導部Gともなっている。
なお、変形例として、給水操作ワイヤ48に付勢力を付与するような弾性部材を内側壁部54とバルブ操作リング50との間等に設けてもよい。
つぎに、図4は、本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時給水操作部の格納部の側面図である。
図3及び図4に示すように、停電時給水操作部U1の格納部(格納領域V0)は、便器本体4の側方に設けられており、より具体的には、洗浄水供給装置6の固定部材52の側方とカバー部材44の内側との間に形成されている。
また、図4に示すように、固定部材52は、固定チューブ46の端部46aを保持する内側壁部54と、この内側壁部54よりも便器本体4の左右方向の外側に設けられた外側壁部56とを備えている。
つぎに、図4に示すように、固定部材52の外側壁部56における上方部分には、給水操作ワイヤ48を挿通可能にする開口部58を備えている。
この開口部58は、側面視において、その上縁が上方に向かって凸湾曲状に形成された上側開口縁部60と、この上側開口縁部60の前後の下端のそれぞれから下方に延びる前側開口縁部62及び後側開口縁部64と、を備えている。
また、上側開口縁部60、前側開口縁部62、及び、後側開口縁部64のそれぞれは、停電時給水操作部U1の操作時において、給水操作ワイヤ48の一部と接触可能に面取りされており、給水操作ワイヤ48を操作方向に誘導する誘導部Gとなっている。
これらにより、図3及び図4に示すように、カバー部材44が取り付けられた待機状態においては、格納領域V0内にバルブ操作リング50が格納されていると共に、このバルブ操作リング50の接続部付近の給水操作ワイヤ48が予め弾性的に曲げられた状態で格納されている。
そして、カバー部材44が取り外されると、給水操作ワイヤ48の弾性力により格納領域V0内のバルブ操作リング50が給水操作ワイヤ48と共に外部へ飛び出すように誘導されるようになっている。
その後、図4に示すように、バルブ操作リング50が、上側操作方向H1、下側操作方向L1、前側操作方向F1、後側操作方向R1のうちのいずれかの方向、或いは、各操作方向H1,L1,F1,R1同士の中間の斜め方向等に牽引操作されることにより、給水操作ワイヤ48の一部が誘導部Gにおける上側開口縁部60、前側開口縁部62、又は、後側開口縁部64の面取りされた部分のいずれか1つと接触可能となっている。
例えば、停電時に停電時給水操作部U1を操作する際には、まず、カバー部材44を取り外すことにより、停電時給水操作部U1及びその格納領域V0の側方が開放されると共に、待機状態P1のバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48の一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出すようになっている。
そして、この飛び出した状態P2のバルブ操作リング50を手動で牽引操作することにより、給水操作ワイヤ48が所定長さだけ所定の操作方向H1,L1,F1,R1のいずれかの操作方向等に牽引操作されるようになっている。その後、再び給水操作ワイヤ48を元の位置まで戻すことにより、主弁32の開閉機構(図示せず)を介して主弁32が開弁し、バルブユニット28による給水が手動で実行されるようになっている。
その後、再び、バルブ操作リング50を手動で牽引することにより給水操作ワイヤ48を所定長さだけ牽引した後、再び給水操作ワイヤ48を元の位置まで戻すと、開閉機構(図示せず)を介して主弁32が閉弁し、バルブユニット28による止水が手動で実行されるようになっている。
つぎに、図5は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時排水操作部の部分を拡大した部分拡大図である。さらに、図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器における停電時排水操作部を左斜め前方から見た斜視図である。
図1、図5及び図6に示すように、停電時排水操作部U2は、固定チューブ66、排水操作用の操作ワイヤ68(以下「排水操作ワイヤ68」)、フラッパー装置70、及び、フラッパー操作リング72をそれぞれ備えている。
まず、図1に示すように、フラッパー装置70は、排水ソケットSの内部流路S1に開閉可能に設けられたフラッパー弁70aを備えたソケット開閉部となっている。
また、フラッパー弁70aは、通常使用時には、排水ソケットSの内部流路S1を開放した状態となっている。
つぎに、固定チューブ66は、その一端側がフラッパー装置70の一部に固定されている一方、他端側が保持具74に固定されている。
また、排水操作ワイヤ68は、固定チューブ66内に挿通可能に設けられている金属製のワイヤ部材である。
さらに、排水操作ワイヤ68のフラッパー装置70側の一端部は、フラッパー装置70のフラッパー弁70aを開閉可能にする機構(図示せず)の一部に連結されている。
一方、排水操作ワイヤ68の他端部は、可撓性の連結ループ68aを介してフラッパー操作リング72に連結されている。
また、フラッパー操作リング72は、手動により操作される第2把持部となっている。
これにより、図6に示すように、カバー部材44が便器本体4に対して取り付けられた非停電操作状態(待機状態)においては、停電時排水操作部U2のフラッパー操作リング72及び連結ループ68aが、停電時給水操作部U1が格納されている格納領域V0と共通の格納領域内に格納された状態となっている。
このとき、停電時排水操作部U2のフラッパー操作リング72は、停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50よりも下方に配置されている。
また、停電時においては、カバー部材44を取り外すことにより、停電時排水操作部U2及び格納領域V0の側方が開放され、連結ループ68aの可撓性により、フラッパー操作リング72及び連結ループ68aが格納領域V0内から外部(側方)に飛び出すようになっている。
なお、図6に示すフラッパー操作リング72及び連結ループ68aについては、格納領域V0内に格納されている待機状態P3を実線で示しており、格納領域V0内から外部(側方)に飛び出した状態P4を鎖線で示している。
そして、フラッパー操作リング72を手動で牽引操作することにより、連結ループ68aを介して排水操作ワイヤ68が牽引操作されるようになっている。
これにより、排水操作ワイヤ68がフラッパー装置70のフラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を操作することにより、排水ソケットSからの排水操作及び便器本体4のボウル部8内の溜水操作が可能となっている。
例えば、停電時に停電時排水操作部U2を操作する際には、まず、カバー部材44を取り外すことにより、停電時排水操作部U2及びその格納領域V0の側方が開放されると共に、フラッパー操作リング72及び連結ループ68aの一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出す。
そして、この飛び出した状態のフラッパー操作リング72を手動で牽引操作することにより、排水操作ワイヤ68が所定長さだけ所定の操作方向H1,L1,F1,R1のいずれかの操作方向等に牽引操作されるようになっている。その後、再び排水操作ワイヤ68を元の位置まで戻すことにより、フラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を介してフラッパー弁70aが閉弁可能になっている。
その後、再び、フラッパー操作リング72を手動で牽引することにより排水操作ワイヤ68が所定長さだけ牽引された後、再び排水操作ワイヤ68を元の位置まで戻すことにより、フラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を介してフラッパー弁70aが開弁し、排水ソケットS内の内部流路S1が開放され、便器本体4の排水トラップ部12から排水ソケットSを経て排水管Dへの排水が可能になっている。
なお、通常時においては、フラッパー装置70のフラッパー弁70aが開弁状態になっているため、フラッパー操作リング72を手動で牽引することにより排水操作ワイヤ68を所定長さだけ牽引している状態を維持している間は、フラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を介してフラッパー弁70aが閉弁状態を維持するようにしてもよい。
つぎに、図1~図6を参照して、停電時における停電時給水操作部U1及び停電時排水操作部U2の手動操作の一例について説明する。
まず、カバー部材44を取り外すことにより、停電時給水操作部U1、停電時排水操作部U2、及び、それらの格納領域V0の側方を開放した状態にする。
これにより、待機状態P1のバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48の一部、並びに、待機状態P3のフラッパー操作リング72及び連結ループ68aの一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出す。
そして、まず、バルブ操作リング50を手動で牽引することにより給水操作ワイヤ48を所定長さだけ牽引した後、再び給水操作ワイヤ48を元の位置まで戻すと、主弁32の開閉機構(図示せず)を介して主弁32が開弁し、バルブユニット28による給水動作が手動で実行される。
これにより、主給水路2からリム側給水路2aを経て便器本体4のリム吐水口14aからボウル部8内への吐水(リム吐水)が開始される。
つぎに、停電時排水操作部U2のフラッパー操作リング72を手動で牽引することにより排水操作ワイヤ68を所定長さだけ牽引している間、フラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を介してフラッパー弁70aが閉弁する。
これにより、便器本体4のボウル部8内において溜水が開始され、フラッパー弁70aよりも上流側の排水ソケットSの内部流路S1や、便器本体4の排水トラップ部12内においても封水が開始される。
つぎに、便器本体4のボウル部8内の水位が、オーバーフローしない程度の所定水位でかつ便器洗浄可能な水位、すなわち、排水トラップ部12内でサイホン作用を発生させる水位まで上昇すると、停電時排水操作部U2のフラッパー操作リング72の牽引を終了し、排水操作ワイヤ68を元の位置まで戻すと、フラッパー弁70aの開閉機構(図示せず)を介してフラッパー弁70aが開弁する。
これにより、排水ソケットS内の内部流路S1が開放され、便器本体4の排水トラップ部12内でサイホン作用が発生し、ボウル部8内の洗浄水が排水トラップ部12から排水ソケットSを経て排水管Dへ排水される。
そして、バルブ操作リング50を手動で牽引することにより給水操作ワイヤ48を所定長さだけ牽引した後、再び給水操作ワイヤ48を元の位置まで戻す。
これにより、主弁32の開閉機構(図示せず)を介して主弁32が閉弁し、バルブユニット28による止水動作が手動で実行される。
そして、主給水路2からリム側給水路2aを経て便器本体4のリム吐水口14aからボウル部8内への吐水(リム吐水)が停止される。
これらの結果、停電時における一連の便器洗浄に関する給排水動作が完了する。
つぎに、図1~図6を参照して、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
まず、本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動操作部U1,U2の把持部が、待機時においてカバー部材44によって覆われた格納領域V0内に格納されている。
一方、停電操作時においてカバー部材44が取り外されることにより格納領域V0内から外部へ飛び出すようになっているため、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材44を取り外すだけで、停電時手動操作部U1,U2の格納領域V0内から外部に飛び出した状態の把持部50,72を容易に把握することができる。
したがって、停電操作を行う際には、停電時手動操作部U1,U2の把持部50,72に迅速にアクセスすることができ、以後の停電操作をスムーズに実行することができる。
これらの結果、停電時手動操作部U1,U2の視認性と操作性を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動操作部Uが、便器本体4への給止水操作を可能にする停電時給水操作部U1と、排水ソケットSからの排水操作及び便器本体4のボウル部8内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部U2との2つの操作部を備えている。
これにより、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材44を取り外すだけで、格納領域V0内から外部に飛び出した状態P2になっている停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50の位置を容易に把握することができる。
したがって、停電時手動操作部Uの操作を開始しようとする使用者に対して、停電時給水操作部U1による給止水操作を停電時排水操作部U2による排水操作よりも優先的に操作すべきであることを誘導することができるため、停電対応時に適切な給排水操作を実行することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、格納領域V0がカバー部材44よりも内側に停電時給水操作部U1と停電時排水操作部U2の共通の格納領域を形成している。また、停電時給水操作部U1の第1把持部(バルブ操作リング50)及び停電時排水操作部U2の第2把持部(フラッパー操作リング72)のそれぞれが、停電時給水操作部U1と停電時排水操作部U2の共通の格納領域V0に格納されている。
これらにより、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材44を取り外すだけで、共通の格納領域V0の第1把持部(バルブ操作リング50)及び停電時排水操作部U2の第2把持部(フラッパー操作リング72)のそれぞれに対して容易にアクセスすることができる。
また、第1把持部(バルブ操作リング50)及び停電時排水操作部U2の第2把持部(フラッパー操作リング72)のそれぞれが、共通の格納領域V0に設けられているため、操作がし易い。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時給水操作部U1が、便器本体4の側方に設けられている共通の格納領域V0内において、停電時排水操作部U2よりも上方に配置されている。
これにより、停電時に停電時手動操作部U1,U2を上方から見た使用者にとって、停電時給水操作部U1を停電時排水操作部U2よりも把握(視認)し易くなる。
したがって、停電時手動操作部U(U1,U2)の操作を開始しようとする使用者に対して、停電時給水操作部U1による給止水操作を停電時排水操作部U2による排水操作よりも優先的に操作すべきであることを誘導することができるため、停電対応時に適切な給排水操作を実行することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、使用者は、停電操作を開始する際に、カバー部材44を取り外すことにより、停電時給水操作部U1の格納領域V0内から外部に飛び出した状態の第1把持部(バルブ操作リング50)とこれに接続される牽引部材(給水操作ワイヤ48)について、停電時給水操作部U1の誘導部Gにより操作方向に誘導することができる。
また、使用者が停電時給水操作部U1の第1把持部(バルブ操作リング50)と共に牽引部材(給水操作ワイヤ48)を操作方向H1,L1,F1,R1に牽引した際には、停電時給水操作部U1の誘導部Gにより牽引部材(給水操作ワイヤ48)のキンク等の変形を防ぐことができ、給水操作ワイヤ48及びバルブ操作リング50をスムーズに牽引することができる。
したがって、停電操作時における停電時給水操作部U1の第1把持部(バルブ操作リング50)や牽引部材(給水操作ワイヤ48)への負荷を軽減することができ、操作性を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、牽引部材(給水操作ワイヤ48)が、可撓性の金属製ワイヤ部材であり、使用者が停電操作を開始する際に、カバー部材44を取り外すだけで、可撓性の金属製ワイヤ部材の弾性力により、停電時給水操作部U1の第1把持部(バルブ操作リング50)を格納領域V0内から外部に容易に飛び出させることができる。
その後、停電時給水操作部U1の第1把持部(バルブ操作リング50)を上側操作方向H1、下側操作方向L1、前側操作方向F1、後側操作方向R1のうちのいずれかの方向、或いは、各操作方向H1,L1,F1,R1同士の中間の斜め方向等に牽引操作することにより、給水ユニット(バルブユニット28)の主弁32を開閉することができるため、停電時における給水ユニット(バルブユニット28)の給止水操作をスムーズに行うことができる。
また、停電時給水操作部U1の誘導部Gが、格納領域V0内の固定部材52の上方且つ側方に設けられて牽引部材(給水操作ワイヤ48)を挿通可能にする開口部58を備えている。さらに、この開口部58の上側開口縁部60、前側開口縁部62、及び、後側開口縁部64のそれぞれが、停電時給水操作部U1の牽引操作時の給水操作ワイヤ48の一部と接触可能に面取りされている。
これにより、その面取りされた部分と給水操作ワイヤ48との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができ、牽引操作時のバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48を操作方向に誘導し易くすることができる。
また、使用者が停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50と共に給水操作ワイヤ48を上側操作方向H1、下側操作方向L1、前側操作方向F1、後側操作方向R1のうちのいずれかの方向、或いは、各操作方向H1,L1,F1,R1同士の中間の斜め方向等に牽引した際には、停電時給水操作部U1の誘導部Gが給水操作ワイヤ48の動きを適度にガイドすることができるため、給水操作ワイヤ48のキンク等の変形を防ぐことができ、バルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48をスムーズに牽引することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50や給水操作ワイヤ48への負荷を軽減することができ、操作性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、カバー部材44が取り付けられた待機状態の停電時給水操作部U1の格納領域V0では、バルブ操作リング50との接続部付近の給水操作ワイヤ48が予め弾性的に曲げられた状態でバルブ操作リング50が格納されている。
そして、停電操作時にカバー部材44が取り外されると、給水操作ワイヤ48が、その弾性力により格納領域V0内のバルブ操作リング50を外部へ飛び出させるように誘導することができる。
その後、停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50が上側操作方向H1、下側操作方向L1、前側操作方向F1、後側操作方向R1のうちのいずれかの方向、或いは、各操作方向H1,L1,F1,R1同士の中間の斜め方向等に牽引操作された際、給水操作ワイヤ48の一部が、誘導部Gにおける上側開口縁部60、前側開口縁部62、又は、後側開口縁部64の面取りされた部分のいずれか1つと接触する。
これにより、この面取りされた部分と給水操作ワイヤ48との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができる。
したがって、バルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48の牽引操作をスムーズに実行することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50や給水操作ワイヤ48への負荷を軽減することができ、操作性をさらにより一層向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、給水操作ワイヤ48を部分的に覆う固定チューブ46の先端部には、給水操作ワイヤ48を格納領域V0の固定部材52の一部に固定するための固定部46bが設けられている。
また、この固定部46bにおける給水操作ワイヤ48を挿通可能にする挿通穴46cが、その軸方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されていると共に、この挿通穴46cの内側面が、挿通穴46cの中心部に向かって凸湾曲面状に形成されている。
これにより、給水操作ワイヤ48がどの方向から牽引されたとしても、給水操作ワイヤ48と挿通穴46cの内側面との接触部分の摩擦抵抗を抑制することができるため、牽引操作時のバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48をスムーズに操作することができる。
また、使用者が停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50と共に給水操作ワイヤ48を操作方向に牽引した際には、固定部46bの挿通穴46cにおける凸湾曲面状の内側面が、バルブ操作リング50の牽引時の給水操作ワイヤ48の動きを適度にガイドすることができるため、給水操作ワイヤ48のキンク等の変形を防ぐことができ、バルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48をスムーズに牽引することができる。
これらの結果、停電操作時における停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50や給水操作ワイヤ48への負荷を軽減することができ、操作性をより一層向上させることができる。
なお、上述した本発明一実施形態による水洗大便器1の変形例として、カバー部材44を取り外すことにより、停電時給水操作部U1、停電時排水操作部U2、及び、それらの格納領域V0の側方を開放した状態にすることにより、待機状態P1のバルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48の一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出すようにする一方、フラッパー操作リング72及び連結ループ68aの一部が格納領域V0内から外部(側方)に飛び出さないようにしてもよい。
これにより、バルブ操作リング50及び給水操作ワイヤ48の一部のみが格納領域V0内から外部(側方)に飛び出すように設けられているため、使用者は、優先的に操作すべきバルブ操作リング50の配置を容易に把握することができ、フラッパー操作リング72よりも優先的にバルブ操作リング50を操作することができる。
さらに、上述した本発明一実施形態による水洗大便器1のさらなる他の変形例として、バルブ操作リング50は、飛び出さずフラッパー操作リング72を飛び出すように設けてもよい。
また、バルブ操作リング50を下方に配置すると共に、フラッパー操作リング72を上方に配置してもよく、停電操作機構の優先順位に合わせて、優先的に操作する操作部を上方に配置し、飛び出すように配置するようにしてもよい。
さらに、停電時において手動により便器本体4に対して洗浄操作行うための停電時手動操作部U1,U2についても、本実施形態に限られず、何らかの手動操作によって洗浄に必要な動作を作動させるものであれば、ボタン式の操作部の形態やレバー式の操作部の形態等、任意の形態を採用することができる。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1においては、停電時給水操作部U1のバルブ操作リング50や停電時排水操作部U2のフラッパー操作リング72を採用した停電対応用の操作部の形態について説明したが、このような形態に限定されず、停電対応用の操作部以外の操作部や機能部(洗浄水供給装置6)以外の操作を行う操作部を採用した他の形態についても適用可能である。
例えば、停電対応用の操作部以外の操作部を採用した他の形態の操作部として、機能部(洗浄水供給装置6)以外の局部洗浄装置(図示せず)に関連する操作を行うための操作部を適用してもよい。
或いは、機能部(洗浄水供給装置6)以外の操作を行う操作部を採用した他の形態の操作部として、寒冷地仕様としてヒータ装置(図示せず)等を設けた水洗大便器において、このようなヒータ装置等を操作するための操作部を適用してもよい。
1 本発明の一実施形態による水洗大便器(ハイブリット式の水洗大便器)
2 主給水路
2a リム側給水路
2b ジェット側給水路
2c タンク側給水路
2d ポンプ給水路
4 便器本体
6 洗浄水供給装置(機能部)
8 ボウル部
10 リム部
12 排水トラップ部
12a 排水トラップ部の入口部
12b 排水トラップ部の上昇管
12c 排水トラップ部の下降管
12d 排水トラップ部の頂部
12e 排水トラップ部の出口部
14 リム導水路
14a リム吐水口
16 ジェット導水路
16a ジェット吐水口
18 切替弁
20 貯水タンク
22 加圧ポンプ
24 止水栓
26 分岐金具
26a 停電切替弁
28 バルブユニット(給水ユニット)
30 定流量弁
32 ダイヤフラム式の主弁
34 電磁弁
36 コントローラ(作動部、電装部)
38 上側フロートスイッチ
40 下側フロートスイッチ
42 スカート部
44 カバー部材
46 固定チューブ
46a 固定チューブのカバー部材側端部
46b 固定部
46c 挿通穴
48 給水操作ワイヤ(金属製ワイヤ部材)
48a 給水操作ワイヤのバルブ操作リング側端部
50 バルブ操作リング(把持部、第1把持部)
52 固定部材
54 内側壁部
56 外側壁部
58 開口部
60 上側開口縁部
62 前側開口縁部
64 後側開口縁部
66 固定チューブ
68 排水操作ワイヤ(金属製ワイヤ部材)
68a 連結ループ
70 フラッパー装置(ソケット開閉部)
70a フラッパー弁
72 フラッパー操作リング(把持部、第2把持部)
74 保持具
B 分岐部
D 排水管
F 床面
F1 前側操作方向
G 誘導部
H1 上側操作方向
L1 下側操作方向
P1 待機状態
P2 飛び出した状態
P3 待機状態
P4 飛び出した状態
R1 後側操作方向
S 排水ソケット(排水ソケット部)
T タンク装置(洗浄水供給装置)
U 停電操作装置(停電時手動操作部)
U1 停電時給水操作部
U2 停電時排水操作部
V0 格納領域(格納部)
W0 主給水源

Claims (8)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
    この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記便器本体に洗浄水を供給する給水ユニットであって、上記便器本体と給水源とを接続する給水路と、この給水路を開閉する開閉弁と、を備え、この開閉弁が開閉することにより上記便器本体に供給する洗浄水の給止水を可能にする上記給水ユニットと、
    上記便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、
    上記排水ソケット部の内部に設けられて、その流路を開閉するソケット開閉部と、
    停電時において手動により上記便器本体に対して洗浄操作行うための停電時手動操作部と、
    上記停電時手動操作部の側方を覆うように取り外し可能に設けられたカバー部材と、を有し、
    上記停電時手動操作部は、手動により操作される把持部と、上記便器本体の側方に設けられて上記把持部を取り出し可能に格納する格納部と、を備えており、
    上記把持部は、待機時において上記カバー部材によって覆われた上記格納部内に格納されており、停電操作時において上記カバー部材が取り外されることにより上記格納部内から外部へ飛び出すように構成されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記停電時手動操作部は、停電時において手動により上記給水ユニットの開閉弁を開閉操作して上記便器本体への給止水操作を可能にする停電時給水操作部と、停電時において手動により上記ソケット開閉部を開閉操作して上記排水ソケット部からの排水操作及び上記ボウル部内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部と、を備えており、
    上記把持部は、上記停電時給水操作部の一部である請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記停電時給水操作部及び上記停電時排水操作部のそれぞれは、手動により操作される第1把持部及び第2把持部をそれぞれ備えており、上記格納部は、上記カバー部材よりも内側に上記停電時給水操作部と上記停電時排水操作部の共通の格納領域を形成しており、待機時の上記第1把持部及び上記第2把持部のそれぞれは、上記共通の格納領域に格納されている請求項2記載の水洗大便器。
  4. 上記共通の格納領域は、上記便器本体の側方に設けられており、上記停電時給水操作部は、上記共通の格納領域内において、上記停電時排水操作部よりも上方に配置されている請求項3記載の水洗大便器。
  5. 上記停電時給水操作部は、さらに、一端部が上記給水ユニットに接続されると共に他端部が上記第1把持部に接続され且つ上記開閉弁の開閉操作を可能にする牽引部材と、上記カバー部材が取り外されることにより上記第1把持部及び上記牽引部材を操作方向に誘導する誘導部と、を備えている請求項3又は4に記載の水洗大便器。
  6. 上記牽引部材は、可撓性の金属製ワイヤ部材であり、上記第1把持部を少なくとも上下又は前後方向に牽引操作することにより操作可能であり、
    上記誘導部は、上記格納部内の上方且つ側方に設けられて上記金属製ワイヤ部材を挿通可能にする開口部を備えており、この開口部は、側面視において、その上縁が上方に向かって凸湾曲状に形成された上側開口縁部と、この上側開口縁部の前後の下端のそれぞれから下方に延びる前側開口縁部及び後側開口縁部と、を備えており、
    上記上側開口縁部、上記前側開口縁部、及び、上記後側開口縁部の少なくとも1つは、上記停電時給水操作部の操作時において、上記金属製ワイヤ部材の一部と接触可能に面取りされている請求項5記載の水洗大便器。
  7. 上記格納部は、上記カバー部材が取り付けられた待機状態において、上記第1把持部との接続部付近の上記金属製ワイヤ部材が予め弾性的に曲げられた状態で上記第1把持部を格納しており、上記カバー部材が取り外されると、上記金属製ワイヤ部材は、その弾性力により上記格納部内の上記第1把持部を外部へ飛び出させるように誘導し、その後、上記第1把持部が少なくとも上側又は前後一方側のいずれかの方向に牽引操作されることにより、上記金属製のワイヤ部材の一部が上記誘導部における上記上側開口縁部、上記前側開口縁部、又は、上記後側開口縁部の面取りされた部分のいずれか1つと接触可能となる請求項6記載の水洗大便器。
  8. 上記金属製ワイヤ部材は、固定チューブにより部分的に覆われており、この固定チューブの先端部には、上記金属製ワイヤ部材を上記格納部に固定するための固定部が設けられており、この固定部は、上記金属製ワイヤ部材を挿通可能にする挿通穴を備えており、この挿通穴は、その軸方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されており、上記挿通穴の内側面は、上記挿通穴の中心部に向かって凸湾曲面状に形成されている請求項6記載の水洗大便器。
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