JP2023094141A - パラソルハンガー - Google Patents

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秀介 中島
Hidesuke Nakajima
洋平 加藤
Yohei Kato
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Tenma Corp
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Abstract

【課題】多くの洗濯物を干す等の場合でも、物干し部の回転性が低下しにくいパラソルハンガーを提供する。【解決手段】パラソルハンガーは、細長の支柱11と、支柱に取り付けられるハンガー部とを備える。ハンガー部は、支柱11に固定される基部と、基部に対して回転可能に取り付けられた回転体53と、回転体53に放射状に取り付けられた複数のバー71とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、放射状に配置された複数の物干し部を有するパラソルハンガーに関する。
洗濯物を干すためのハンガーの一つとして、放射状に配置された複数の物干し部を有するものが知られており、その形状からパラソルハンガーとも称される。
近年、省エネルギーの観点から、エアーコンディショナーから吹き出される暖気や冷気をサーキュラーで部屋内に広く循環させることが多くなっている。洗濯物を室内で干す場合、サーキュラーから吹き出される風をハンガーにかけた洗濯物に当てることで、より早く乾かすことができる。
特許文献1には、放射状に配置された複数の物干し部が、支柱に対して回転可能に取り付けられたパラソル型ハンガーが記載されている。このようなハンガーに洗濯物を掛け、サーキュラーの風を当てると、物干し部が回転することにより、洗濯物にまんべんなく風が当たり、さらに効率よく乾かせる。
特開2006-192205号公報
特許文献1に記載のパラソル型ハンガーでは、支柱の下側と上側とが回転可能に接続されており、物干し部が上側の支柱に固定されて一緒に回転する。この場合、物干し部に重い洗濯物を掛けたり、複数の物干し部を上側の支柱に取り付けて数多くの洗濯物を干したりすると、上側の支柱の重量が過大になる結果、サーキュラーの風を当てても十分に回転しなくなる可能性がある。
このような場合、サーキュラーによる乾燥促進効果が十分に得られない。
上記事情を踏まえ、本発明は、多くの洗濯物を干す等の場合でも、物干し部の回転性が低下しにくいパラソルハンガーを提供することを目的とする。
本発明は、細長の支柱と、支柱に取り付けられるハンガー部とを備えたパラソルハンガーである。
ハンガー部は、支柱に固定される基部と、基部に対して回転可能に取り付けられた回転体と、回転体に放射状に取り付けられた複数の掛け棒とを有する。
本発明に係るパラソルハンガーは、多くの洗濯物を干す等の場合でも、物干し部の回転性が低下しにくい。
本発明の一実施形態に係るパラソルハンガーの斜視図である。 同パラソルハンガーの第一物干し部を拡大して示す図である。 同パラソルハンガーの第二物干し部を拡大して示す図である。 同第二物干し部を下方から見た状態を示す図である。 同第二物干し部の基部を示す図である。 同第二物干し部の支持体を示す図である。 同基部の部分断面図である。 同第二物干し部のバーを示す図である。
本発明の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るパラソルハンガー1を示す斜視図である。パラソルハンガー1は、支柱部10と、支柱部10に取り付けられた第一物干し部30および第二物干し部(ハンガー部)50とを備えている。
支柱部10は、細長の支柱11と、支柱11の下端部に取り付けられた4本の脚12とを備えている。脚12の数や支柱となす角度等は、適宜設定でき、可変とされてもよい。
第一物干し部30は、支柱11の上端部に取り付けられた腕支持部材31と、腕支持部材31に取り付けられた4本のアーム32とを有する。
腕支持部材31は、支柱11が通過可能な穴を有し、この穴に支柱11を通した状態で下方を支柱に固定された不図示のフランジに支えられている。これにより、腕支持部材31は、支柱11に対して回転可能である。
各アーム32は、支柱11に対して略直角をなし、かつパラソルハンガー1を上方から見た状態において、等間隔で支柱から放射状に延びている。各アーム32には複数のピンチ33が取り付けられ、洗濯物等をピンチ33に挟んで干すことができる。各アーム32は、腕支持部材31に対して回動可能に取り付けられており、支柱11に対して略直角をなす図1の状態と、腕支持部材31の上方に向かって支柱11と略平行に延びた状態とに保持できる。
第一物干し部30におけるアーム32の数や配置、ピンチ33の数等は適宜決定できる。また、第一物干し部30は本発明に必須の構成ではないため、設けられなくてもよい。
本実施形態において、パラソルハンガー1は2つの第二物干し部50を備えており、いずれも第一物干し部30よりも下の位置において、支柱11に取り付けられている。
第二物干し部50は、支柱に取り付けられる支持体51と、支持体51に取り付けられる複数のバー(掛け棒)71とを有する。各バー71は、パラソルハンガー1を上方から見た状態において、等間隔で支柱11から放射状に延びている。本実施形態において、第二物干し部50は、16本のバー71を有するが、バー71の数および配置間隔は、適宜決定できる。
図3は、支持体51及びその周囲の拡大図であり、図4は、支持体51を下方から見た図である。支持体は、支柱11に固定される基部52と、基部52に対して回転可能に取り付けられた回転体53とを有する。
図5に、回転体53を取り外した状態の基部52を示す。基部52は、支柱が通される筒部56と、筒部56と接続された環状部57とを有する。
筒部56の内径は、支柱11の外径よりもわずかに大きい。環状部57は、筒部56において、軸線方向における中間部に設けられている。
図4および図5に示すように、筒部56において環状部57よりも下方の位置に、レバー58が設けられている。レバー58は、筒部56に対して軸58aを中心に回動可能である。図4および図5に示すように、レバー58が概ね筒部56の外周面に沿った状態では、レバー58の図示しない突起が支柱11に押し当てられた状態が保持され、基部52が支柱11に対して固定される。レバー58を引き起こして筒部56の外周面から離間させると、上記突起が押し当てられた状態が解除されて基部52が支柱11に対して移動可能となる。このように、レバー58を操作することで、支柱11に対する基部52の固定および非固定を切り替えることができる。
図5に示すように環状部57は、上側に溝57aを有する。溝57aは、上方から見た環状部の平面視において円形である。
溝57a内には、複数の球体59が配置されている。形状保持性及び耐久性の観点からは、球体59はステンレス鋼等の金属製であることが好ましいが、異なる材質であってもよい。球体59の数は適宜設定でき、例えば4~16個程度とできる。
図6は、支持体51を、バー71を除いて示す図である。回転体53は、複数のスロット53aを有し、各スロット内に、バー71を取り付けるための軸53bを有する。
図7に示すように、回転体53は、環状部57の溝57aを覆うように配置されているが、基部52とは直接係合しておらず、回転体53の上側から基部52と係合する抜け止め61(図6にも示されている)と環状部57とに挟まれることにより、基部52から離れないように支持されている。
溝57aは概ねハーフパイプ状であるが、底部に油溝62が設けられ、一段低くなっている。油溝62内には、グリスが配置され、球体59の回転を円滑にしている。さらに、油溝の上縁と球体とが接触することにより、図7に示す断面上では2点で球体59が支持され、溝57a内における位置が安定している。
回転体53の下面にも、溝57aと概ね同様の形状の溝63aが設けられている。溝63aは、油溝62と同様の下溝63bを有し、下溝63bの開口縁において回転体53と球体59とが接触している。回転体53と環状部57との間にはわずかな隙間があり、両者は非接触の位置関係にあるため、回転体53が基部52に対して回転しても、基部52により回転体53が摩耗することはない。
図8に示すように、バー71は、棒状の本体72と、本体72の端部にそれぞれ取り付けられたホルダ73およびクリップ74とを備える。ホルダ73は、C字状の先端部73aを有し、先端部73aをたわませることにより、図7に示すように回転体53の軸53bに着脱できる。また取り付けた状態で、軸53bを中心に回動させることができ、支柱と略平行な状態で保持することもできる。
クリップ74は、本体72に掛けた洗濯物等の一部を挟むことにより、洗濯物等が本体72からずり落ちることを防止する。ホルダ73のうち、クリップ74に向かって延びる部位73bも、クリップ74と同様に機能するため、クリップ74とホルダ73との2点で本体72に掛けた洗濯物等を保持できる。
上記のように構成された本実施形態に係るパラソルハンガー1の使用時の動作について説明する。
第二物干し部50において、バー71が取り付けられた回転体53は、支柱11に固定された基部52と、球体59のみを介して接触している。このため、回転体53は、非常に小さい摩擦抵抗で基部52に対して回転でき、バー71に濡れた洗濯物等を多く掛けた状態でも、サーキュラーからの風により円滑に回転することができ、乾燥効率を向上できる。
洗濯物等を掛けやすくする、上下の第二物干し部間の距離を調節する等の目的で第二物干し部50の高さを変更したい場合は、レバー58を引き起こして基部52の固定を解除し、基部52を所望の位置に移動させてから、再びレバー58を倒すと、容易に第二物干し部50の位置を変更できる。
上記構造により、本実施形態のパラソルハンガー1においては、第二物干し部50のうちバー71が取り付けられた回転体53は、支柱11とともに回転するのではなく、支柱11に対して回転する。その結果、第二物干し部50を複数設ける場合も、各回転体53はそれぞれ独立して回転するため、重量の増加により回転しにくくなることがない。また、複数の第二物干し部50において、一つの回転体53の回転方向が他の回転体53の回転方向を拘束することがない。したがって、2つの第二物干し部に異なる風を当てる等により、反対方向に回転させることもできる。
以上説明したように、本実施形態のパラソルハンガー1においては、多くの洗濯物を干す等の場合でも、物干しとして機能する部位の回転性が低下しにくく、干した洗濯物等を効率よく乾かすことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。以下にいくつか変更を例示するが、これらはすべてではなく、それ以外の変更も可能である。これらの変更が2以上適宜組み合わされてもよい。
・第二物干し部の掛け棒は、上述したバーに限られず、複数のピンチがついたアーム32のようなものであってもよい。
・支持体における基部と回転体との位置関係が上下逆になってもよい。
・支柱部の脚を、支柱に対して回動可能とし、支柱と略平行な状態にできるようにしてもよい。これにより、パラソルハンガー全体を略一直線状にし、収納時の占有スペースを小さくできる。
・パラソルハンガーの各部の材質としては、所望の強度が得られればよく、金属、合成樹脂、木材等を適宜選択できる。
1 パラソルハンガー
11 支柱
50 第二物干し部(ハンガー部)
52 基部
53 回転体
57a 溝
59 球体
71 バー(掛け棒)

Claims (4)

  1. 細長の支柱と、
    前記支柱に取り付けられるハンガー部と、
    を備え、
    前記ハンガー部は、
    前記支柱に固定される基部と、
    前記基部に対して回転可能に取り付けられた回転体と、
    前記回転体に放射状に取り付けられた複数の掛け棒と、を有する、
    パラソルハンガー。
  2. 前記基部は溝を有し、
    前記溝内に球体が配置され、
    前記基部と前記回転体とは直接接触せず、前記球体を介して接触している、
    請求項1に記載のパラソルハンガー。
  3. 前記基部は、前記支柱への固定および非固定を切り替え可能に構成されている、
    請求項1または2に記載のパラソルハンガー。
  4. 前記ハンガー部を複数備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のパラソルハンガー。
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