JP2023093667A - 自動分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて標準試料や試薬の消耗を抑制することを実現するとともに、分析のスループットを改善することが可能な自動分析方法を提供すること。【解決手段】標準試料の投入後に精度管理試料が投入されたときは、標準試料で依頼されている測定項目と同じ測定項目を、投入された精度管理試料に対しても測定依頼する制御部と、標準試料の測定依頼項目と同一項目の精度管理試料の測定タイミングを選択可能な選択画面201と、を備え、制御部は、選択画面201で選択されたタイミングに到達したら精度管理試料の測定を開始する。これにより、従来に比べて標準試料や試薬の消耗を抑制することを実現するとともに、分析のスループットを改善することが可能な自動分析方法が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、血清や尿等の生体試料(以下、検体と称する)の定性・定量分析を行う自動分析方法に関する。
オペレータの無駄な拘束時間を低減し、試薬を無駄にすることのない自動分析装置の一例として、特許文献1には、標準試料又は精度管理試料を分析した際、分析結果における異常の有無を判定し、分析結果が異常であると判定した場合に精度管理試料又は検体の分析作業を停止させる制御判定部を備えることが記載されている。
特開5010-133870号公報
検体の定性・定量分析を行う生化学自動分析装置や免疫自動分析装置などの自動分析装置では、分析項目ごとに専用の試薬を登録して用いている。
また、その分析項目に関して、先に登録した試薬を用いて、既知の濃度を有する検体(標準検体/キャリブレータ)の吸光度や散乱光の強度などの物性を予め測定して、各濃度と測定値との関係を表す検量線データを作成している。その上で、作成した検量線データや予め設定した分析条件等の分析パラメータ等に基づいて患者検体の濃度を算出している。
従来の自動分析装置では、検量線データを作成するための標準試料が投入された後に続けて精度管理試料が投入された場合は、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定依頼を精度管理試料に対しても自動で生成して、標準試料と精度管理試料との測定を実行している。
このうち、標準試料は、一般的には、臨床検査薬を提供する業者が臨床検査薬と一体として提供されている検体である。また、精度管理試料は、予め許容される濃度が示されている検体であって、適切な標準試料によって校正された装置であれば、出力される信号量は予測することができる。精度管理は、標準試料の測定結果をもとに装置の確からしさを確認することを目的としている。
従来のように、標準試料の測定状況や測定結果に関わらず標準試料の測定結果出力前に精度管理試料の依頼を自動生成して測定することとすると、標準試料の測定が失敗した場合、無効な失敗した測定結果を用いて精度管理を実施するわけにはいかない。このため、標準試料を再測定して測定を成功させてから精度管理を再度測定する必要があり、精度管理試料および試薬が無駄になる、との問題がある。
また、精度管理試料の測定依頼を自動で生成するのは、使用する試薬と標準試料で依頼されている項目に対してのみである。そのため、頻繁に測定される試薬に関しては、試薬がなくなり次第、精度管理試料で継承された試薬の測定をする必要がある。
ここで、コピーキャリブ項目に関しては、標準試料で測定依頼がされないため、精度管理試料の依頼は自動的に生成されない。このコピーキャリブとは、ある試薬で測定可能な項目に対して測定した標準試料の結果を、測定に用いた試薬で測定可能な他の項目でも、使用可能とする仕組みである。
標準試料の測定結果判定をオペレータが実施する場合は、標準試料の測定結果が出力するまで待機し、測定結果を確認してから精度管理試料の測定を依頼する必要が生じるため、標準試料に続けて精度管理試料を装置内に投入することができず、オペレータの拘束時間が長くなる、との課題があった。
また、標準試料の測定結果の成否が判明してから精度管理試料の測定を行うため、精度管理試料の測定結果が出力されるまでの時間が長くかかってしまうという課題があった。
これに対し、特許文献1に記載の技術では、標準試料および精度管理試料の測定を、メカ動作異常もしくは測定結果成否によって判断し、成功時は精度管理試料および検体の測定を行っているが、標準試料の測定に成功しなかった時は解消されるまで分析動作が停止してしまうため、スループットの改善を図る必要がある、という課題があった。
また、上述の場合と同様に結果が得られるまでに時間がかかる、との問題があった。
本発明は、従来に比べて標準試料や試薬の消耗を抑制することを実現するとともに、分析のスループットを改善することが可能な自動分析方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、検体の分析を実行する分析ユニットを備えた自動分析装置による自動分析方法であって、標準試料の投入後に精度管理試料が投入されたときは、前記標準試料で依頼されている測定項目と同じ測定項目を、投入された前記精度管理試料に対しても自動で測定依頼する依頼工程と、前記標準試料の測定依頼項目と同一項目の前記精度管理試料の測定タイミングを選択可能な選択工程と、を有し、前記選択工程において選択されたタイミングに到達し、かつ前記標準試料の測定の開始後に前記精度管理試料の測定を開始することを特徴とする。
本発明によれば、従来に比べて標準試料や試薬の消耗を抑制することを実現するとともに、分析のスループットを改善することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例の自動分析装置の構成の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における精度管理試料の測定タイミング設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における標準試料の測定結果による精度管理試料の測定可否判断フローの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における標準試料の測定結果による精度管理試料測定可否判断フローの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における精度管理試料の測定タイミング設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における標準試料の測定状況による精度管理試料の測定可否判断フローの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における精度管理試料投入時の自動依頼生成フローの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における精度管理試料の一時待機場所設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における継承先の精度管理要否設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置におけるコピーキャリブ先の精度管理要否設定画面の一例を示す図である。
本発明の自動分析装置の実施例について図1乃至図10を用いて説明する。
最初に、自動分析装置の概要について図1を用いて説明する。図1は本発明に係る自動分析装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示す自動分析装置100は、搬入出部1、ISE(Ion Selective Electrode)分析部2a、生化学分析部2b、免疫分析部2c、搬送ライン9、ラック一時保管部3,5、操作部PC7から構成される。
搬入出部1は、後述する各分析部2a,2b,2cに検体を供給するためのラックを供給する部分であり、ラックの投入を検知する機構や、投入されたラックに搭載されている検体の種別を識別する機構を有している。例えば、ラックがバーコードやRFIDなどの情報記憶媒体を有する場合には、これらの情報記憶媒体を読み取る読取手段を備えることで、ラックが投入された時刻や、ラックの種別、ひいてはラックに搭載された検体種別などの情報を識別する。
検体の分析を実行する各分析部2a,2b,2cは、搬送ライン9に沿って配置されており、各々が分注するラックの搬送を行う分注ライン4,6,8を有している。
ISE分析部2aは、イオン選択電極を用いて検体中の電解質濃度を測定する分析部である。
生化学分析部2bは、検体と試薬とを反応ディスク2b1上に架設された反応容器(図示省略)内で混合・反応させ、その反応液の吸光度を光度計で測定して検体中の生化学成分の分析を行う分析部である。
免疫分析部2cは、検体と試薬とをインキュベータ2c1上に架設された反応容器(図示省略)内で混合・反応させ、検体中のホルモン等の血液中の微量成分を高感度分析するための分析部である。
これらの各分析部2a,2b,2cの構成は特には限定されず、公知の構成とすることができる。
搬送ライン9は、搬送ベルトやモータ等で構成されており、搬入出部1に投入されたラックを、分析依頼に従って各分析部2a,2b,2cに供給する。また、分析部2a,2b,2cでの分析が終了した検体を収容するラックをラック一時保管部3,5に搬送したり、分析依頼がなかった検体を収容するラックを搬入出部1に搬送する。なお、搬送ライン9はベルト式に限定されず、電磁搬送方式などの様々な構成の搬送装置を用いることができる。
ラック一時保管部3,5は、一般検体をはじめとして、標準試料,精度管理試料が搭載されたラックを一時的に保持するライン機構であり、任意のタイミングにて再び各分析部2a,2b,2c、もしくは搬入出部1に対してラックを搬送する。その詳細な構成は特に限定されず、複数の検体を収納可能で、且つ、ランダムアクセスできるものであれば良い。例えば、複数のラックを収納可能なディスクタイプの一時保管部であっても良いし、ラックを載せる複数のラインのそれぞれに、複数のラックを収容し、任意のラックを搬出するタイプの一時保管部であっても良い。
操作部PC7は、上述した各部の動作を制御する全体管理用の制御装置であり、モニタ7a、入力装置7b、記憶媒体7c、制御部7d等により構成されるコンピュータである。この操作部PC7は、プリンタ(図示省略)、検査室内や病院等のホストシステム(図示省略)、メーカの外部管理サーバー(図示省略)等と接続されている。
モニタ7aは、各種パラメータや設定の入力画面、初回検査や再検査の分析検査データ、測定結果等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示機器である。なお、後述する入力装置7bを兼ねたタッチパネル式の表示装置から構成されたものとすることができる。
本実施例のモニタ7aでは、標準試料の測定依頼項目と同一項目の精度管理試料の測定タイミングを選択可能な選択画面201,501(図2あるいは図5参照)が表示される。選択画面201,501の詳細については後述する。
入力装置7bは、各種パラメータや設定、分析依頼情報、分析開始等の指示などの各種データを入力するためのキーボードやマウスで構成される。
記憶媒体7cは、自動分析装置100内に投入された検体に関する属性情報(検体ID,受付番号,患者氏名,依頼分析項目等)や、検体の測定結果等を記録しているフラッシュメモリ等の半導体メモリやHDD等の磁気ディスク等の記憶媒体である。この記憶媒体7cには、自動分析装置100内の各機器の動作の制御用の各種パラメータや設定値、後述する各種処理等を実行するための様々なコンピュータプログラム等が記録されている。
制御部7dは、各分析部2a,2b,2cや搬送ライン9、ラック一時保管部3,5を含む自動分析装置100の全体の動作を制御する部分であり、CPUなどで構成される。
本実施例の制御部7dは、標準試料の投入後に精度管理試料が投入されたときは、標準試料で依頼されている測定項目と同じ測定項目を、投入された精度管理試料に対しても測定依頼する。そして制御部7dは、選択画面201,501で選択されたタイミングに到達したら精度管理試料の測定を開始する制御を実行する。その詳細は後述する。
以上が自動分析装置100の構成である。
なお、図1に示す自動分析装置100では、ISE分析部2a、生化学分析部2b、免疫分析部2cがそれぞれ1モジュールずつ、合計で3モジュールの構成を例に示したが、本発明が好適に適用される自動分析装置は、各分析部2a,2b,2cのうち少なくともいずれか1つ以上含んでいればよく、その詳細は特には限定されない。また、適宜各種前処理や後処理を実行するモジュールを設けたり、搬送ライン9やラック一時保管部3,5を省略した構成とすることもできる。
上述のような自動分析装置100による検体の分析処理は、一般的に以下の順に従い実行される。
ユーザにより搬入出部1に自動分析装置100で分析する検体を複数保持したラックが設置される。載置された後、搬送ライン9近傍に設置されている検体種別識別機構でラックおよび検体に貼り付けられているバーコード等の情報記憶媒体が読み取られ、ラックが認識される。
操作部PC7で依頼されている情報とラック上の検体情報とを確認し、制御部7dは、当該検体へ割り当てられた分析依頼に従い、搬入出部1に設置されたラックを、搬送ライン9を介していずれかの分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送する。
各分析部2a,2b,2cは供給されたラック上の検体容器から検体プローブによって検体を吸引して分析処理を実施する。すべての分析処理が終了した後は、ラックは搬送ライン9上を搬送されてラック一時保管部3,5、あるいは搬入出部1に収納される。
ここで、自動分析装置100の各分析部2a,2b,2cで分析する検体の種類として、患者検体、標準試料、精度管理試料などがある。
患者検体は分析項目の成分濃度が未知の検体であり、各分析部2a,2b,2cにて患者検体中の目的の分析項目の成分濃度が求められる。
標準試料および精度管理試料は分析項目の成分濃度が既知の検体である。標準試料は光度計や検出部で測定した吸光度や発光量と成分濃度との関係式である検量線を算出するための検体である。精度管理試料は分析項目または装置の状態管理(精度管理)をするための検体である。
次いで、本実施例のモニタ7aに表示される、標準試料の測定依頼項目と同一項目の精度管理試料の測定タイミングを選択するための選択画面の詳細と、その選択結果に基づいた分析制御の流れの一例について図2乃至図4を用いて説明する。
図2は精度管理試料の測定タイミング設定画面の一例を示す図、図3および図4は標準試料の測定結果による精度管理試料測定可否判断フローの一例を示す図である。
本実施例では、精度管理試料の測定タイミングを、図2に示すようなモニタ7aに表示される選択画面201から選択可能となっている。
図2中、「指定なし」領域202が選択されている場合は、制御部7dは、分析中あるいは分析予定の標準試料が装置内に存在する状態で精度管理試料が投入されたら、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定可能な依頼を精度管理試料に自動生成する。そして、制御部7dは、標準試料と精度管理試料とを分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送して標準試料と精度管理試料の測定を実施させ、測定完了後に標準試料の測定結果を用いて精度管理試料の測定結果出力を行う。
これに対し、図2中、「標準試料の測定成功時」領域203が選択されている場合は、制御部7dは、分析中あるいは分析予定の標準試料が装置内に存在する状態で精度管理試料が投入されたら、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定可能な依頼を精度管理試料に自動生成する。そして、制御部7dは、標準試料のみ対象の分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、精度管理試料はラック一時保管部3,5において標準試料の測定終了まで一時待機させておく。
その後、標準試料の測定結果に問題が無いことが明らかとなった際は、制御部7dは、精度管理試料が搭載されたラックをラック一時保管部3,5から対象の分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、対象の分析部2a,2b,2cにおいて精度管理試料の測定を開始させる。
これに対し、標準試料の測定結果に問題があることが明らかとなった際は、ラック一時保管部3,5で一時待機させていた精度管理試料を搬入出部1へ搬送し、装置外へ排出する。
次いで、図2に示す形態での標準試料測定状況により精度管理試料の測定可否を判断する流れについて図3および図4を用いて説明する。なお、図3を含め、図4、および図6において、「A」は標準試料を、「B」は精度管理試料のことを意味する。
図3に示すように、最初に、制御部7dは、標準試料投入後に精度管理試料が投入され、それらが搭載されたラックをそれぞれ認識(ステップS301)したときは、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定依頼を精度管理試料に対しても自動で生成する(ステップS302)。
次いで、制御部7dは、図2の画面で「指定なし」領域202が選択されているか否かの判定を行う(ステップS303)。
図2の画面で「指定なし」領域202が選択されている場合は処理をステップS304へ進め、制御部7dは、標準試料および精度管理試料の分注を開始する(ステップS304)。これにより、標準試料と精度管理試料の分析が開始される(ステップS305)。その後、制御部7dは、標準試料の測定結果の出力を行い(ステップS306)、標準試料の測定結果を用いて精度管理試料の測定結果出力を行う(ステップS307)。
これに対し、図2の画面で「指定なし」領域202ではなく「標準試料の測定成功時」領域203が選択されている場合、制御部7dは、精度管理試料をラック一時保管部3,5にて待機させる。
次いで、制御部7dは、標準試料の分注が開始(ステップS308)されると、標準試料のラック認識時に何かしらの異常が生じておらず、問題が無いかの確認を行う(ステップS309)。例えば、標準検体の測定に必要な検体がラック上に揃っていないケースなどが考えられる。
ステップS309において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS314)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
これに対し、ステップS309において問題が発生していなかったと確認されたときは処理をステップS310に進め、次いで、制御部7dは、標準試料の分析が開始(ステップS310)されると、標準試料の分注時に何かしらの問題が発生したか否かの確認を行う(ステップS311)。例えば、標準試料の検体量が不足している、標準試料に依頼されている別項目で検体量が不足するケースなどが考えられる。
ステップS311において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS314)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
これに対し、ステップS311において問題が発生していなかったと確認されたときは処理をステップS312に進め、次いで、制御部7dは、標準試料の分析結果が出力される(ステップS312)と、標準試料の分析開始時に何かしらの問題が発生したか否かの確認を行う(ステップS313)。例えば、標準試料の測定に用いる試薬や希釈液が不足している、試薬の分注により試薬不足が発生するケースなどが考えられる。
ステップS313において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS314)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
これに対し、ステップS313において問題が発生していなかったと確認されたときは処理を図4のステップS401へ進める。
図4に示すように、次いで、制御部7dは、標準試料の測定結果に何かしらの問題が発生したか否かの確認を行う(ステップS401)。例えば標準試料に問題がある場合とは、標準試料の測定結果から検量線が作成されていない、作成した検量線が異常となっているケースなどが考えられる。
標準試料に問題があったことにより、ステップS401において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS405)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
これに対し、ステップS401において問題が発生していなかったと確認されたときは処理をステップS402に進め、次いで、制御部7dは、精度管理試料の分注を行い(ステップS402)、精度管理試料の分析が開始される(ステップS403)。
その後、制御部7dは、標準試料の測定結果を用いて精度管理試料の測定結果を出力し(ステップS404)、処理を終了する。
次いで、本実施例のモニタ7aに表示される、選択画面の他の一例の詳細と、その選択結果に基づいた分析制御の流れの詳細について図5および図6を用いて説明する。図5は精度管理試料の測定タイミング設定画面の一例を示す図、図6標準試料の測定状況による精度管理試料の測定可否判断フローの一例を示す図である。
本実施例では、精度管理試料の測定タイミングを選択する画面は、図2に示した選択画面201以外にも、図5に示すような選択画面501とすることができる。図5に示す選択画面501では、図2に示したような「指定なし」領域502や「分析完了時」領域506に加えて、「分析開始時」領域505、「検体分注時」領域504、「ラック認識時」領域503、という2つ以上のタイミングのなかから選択可能となっている。
図5中、「指定なし」領域502が選択されている場合は、図2の「指定なし」領域202の選択時と同様の処理となる。また、図5中、「分析完了時」領域506が選択されている場合は、図2の「標準試料の測定成功時」領域203の選択時と同様の処理となる。
図5中、「ラック認識時」領域503が選択されている場合は、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定可能な依頼を精度管理試料に自動生成する点は「指定なし」領域502が選択されている場合等と同じである。この点は、以下に示す「検体分注時」領域504や「分析開始時」領域505が選択されている場合やも同じである。
そして、制御部7dは、標準試料のみ対象の分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、精度管理試料はラック一時保管部3,5において分析部2a,2b,2cでの標準試料のラック認識終了まで一時的に待機させておく。
その後、標準試料のラック認識に問題が無いことが明らかとなった際は、制御部7dは、精度管理試料が搭載されたラックをラック一時保管部3,5から分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、対象の分析部2a,2b,2cにおいて精度管理試料の測定を開始させる。
これに対し、標準試料のラック認識に問題があることが明らかとなった際は、ラック一時保管部3,5で一時待機させていた精度管理試料を搬入出部1へ搬送し、装置外へ排出する。この点についても、以下に示す「検体分注時」領域504や「分析開始時」領域505が選択されている場合も同じである。
図5中、「検体分注時」領域504が選択されている場合は、制御部7dは、標準試料のみ対象の分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、精度管理試料はラック一時保管部3,5において分析部2a,2b,2cでの標準試料の検体分注が完了するまで一時待機させておく。
その後、標準試料の分注動作に問題が無いことが明らかとなった際は、制御部7dは、精度管理試料が搭載されたラックをラック一時保管部3,5から分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、対象の分析部2a,2b,2cにおいて精度管理試料の測定を開始させる。
また、図5中、「分析開始時」領域505が選択されている場合は、制御部7dは、標準試料のみ対象の分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、精度管理試料はラック一時保管部3,5において分析部2a,2b,2cでの標準試料の分析開始まで一時待機させておく。
その後、標準試料の分析開始時に問題が無いことが明らかとなった際は、制御部7dは、精度管理試料が搭載されたラックをラック一時保管部3,5から分析部2a,2b,2cの分注ライン4,6,8へと搬送し、対象の分析部2a,2b,2cにおいて精度管理試料の測定を開始させる。
このように、本実施例の制御部7dでは、精度管理試料が投入されたら、選択画面501で選択されたタイミングに到達しているか否かを判定するとともに、標準試料に異常があるか否かを判定することができる。
また、この場合において、制御部7dは、タイミングに到達しているとともに異常がないと判定されたときは速やかに精度管理試料の測定を開始させることができるとともに、タイミングに到達していないと判定されたときは選択画面501で選択されたタイミングに到達するまで精度管理試料をラック一時保管部3,5において待機させることができる。
更に、制御部7dは、とともに、タイミングに到達している、いないにかかわらず、標準試料に異常があると判定されたときは精度管理試料の分析を中断させる、あるいは分析を実行せずに装置外へ搬出することができる。
次いで、図5に示す形態での標準試料測定状況により精度管理試料の測定可否を判断する流れについて図6および図4を用いて説明する。
図6に示すように、最初に、制御部7dは、標準試料投入後に精度管理試料が投入され、それらが搭載されたラックをそれぞれ認識(ステップS601)すると、標準試料で依頼されている項目と同一項目を精度管理試料に対しても依頼を自動生成する(ステップS602)。
次いで、制御部7dは、図5の画面で「指定なし」領域502が選択されているか否かの判定を行う(ステップS603)。
図5の画面で「指定なし」領域502が選択されている場合(ステップS603のYES)は処理をステップS604へ進め、制御部7dは、標準試料および精度管理試料の分注を開始する(ステップS604)。これにより、標準試料と精度管理試料の分析が開始される(ステップS605)。
その後、制御部7dは、標準試料の測定結果の出力を行い(ステップS606)、そのあとには標準試料の測定結果を用いて精度管理試料の測定結果出力を行う(ステップS607)。
これに対し、図5の画面で「指定なし」領域502が選択されていない場合(ステップS603のNO)、制御部7dは、精度管理試料をラック一時保管部3,5にて待機させるとともに、図5の画面で「ラック認識時」領域503が選択されているか否かの判定を行う(ステップS608)。
図5の画面で「ラック認識時」領域503が選択されている場合、処理を図4のステップS401へ進める。これに対し、図5の画面で「ラック認識時」領域503が選択されていない場合、処理をステップS609へ進める。
次いで、制御部7dは、標準試料のラック認識時に何かしらの異常が生じておらず、問題が無いかの確認を行う(ステップS609)。図3のステップS309と同様に、例えば、標準検体の測定に必要な検体がラック上に揃っていないなどのケースが考えられる。
標準試料のラック認識時に問題があったことにより、ステップS609において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS617)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
ステップS609において問題が発生していなかったと確認されたときは、制御部7dは、精度管理試料をラック一時保管部3,5にて待機させたまま、処理をステップS610に進め、標準試料の分注が開始(ステップS610)されると、制御部7dは、図5の画面で「検体分注時」領域504が選択されているか否かの判定を行う(ステップS611)。
図5の画面で「検体分注時」領域504が選択されている場合、処理を図4のステップS401へ進める。これに対し、図5の画面で「検体分注時」領域504が選択されていない場合、処理をステップS612へ進める。
次いで、制御部7dは、標準試料の分注時に何かしらの問題が発生したか否かの確認を行う(ステップS612)。図3のステップS311と同様に、例えば、標準試料の検体量が不足している、標準試料に依頼されている別項目で検体量が不足するなどのケースが考えられる。
標準試料の検体分注時に問題があったことにより、ステップS612において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS617)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
ステップS612において問題が発生していなかったと確認されたときは、制御部7dは、精度管理試料をラック一時保管部3,5にて待機させたまま、処理をステップS613に進め、標準試料の分析が開始(ステップS613)されると、制御部7dは、図5の画面で「分析開始時」領域505が選択されているか否かの判定を行う(ステップS614)。
図5の画面で「分析開始時」領域505が選択されている場合、処理を図4のステップS401へ進める。これに対し、図5の画面で「分析開始時」領域505が選択されていない場合、処理をステップS615へ進める。
次いで、制御部7dは、標準試料の分析開始時に何かしらの問題が発生したか否かの確認を行う(ステップS615)。図3のステップS313と同様に、例えば、標準試料の測定に用いる試薬や希釈液が不足している、試薬の分注により試薬不足が発生するなどのケースが考えられる。
標準試料の分析開始時に問題があるために、ステップS615において問題があった確認されたときは、ラック一時保管部3,5にて待機させていた精度管理試料の搬出を行い(ステップS617)、モニタ7a等に異常発生の通知を行うなどして処理を終了させる。
これに対し、ステップS615において問題が発生していなかったと確認されたときは処理をステップS616に進め、次いで、制御部7dは、標準試料の分析結果が出力される(ステップS616)と、処理を図4のステップS401へ進める。
以上の図2乃至図6では、標準試料投入後に続けて精度管理試料が投入される場合について説明したが、精度管理試料は標準試料投入後に続けて投入されない場合もある。このような場合に対応するための制御について図7を用いて説明する。図7は精度管理試料投入時の自動依頼生成フローの一例を示す図である。
図7に示すように、標準試料が投入される(ステップS701)と、最初に、搬入出部1において標準試料のラックが認識され(ステップS702)、標準試料の分注(ステップS703)、標準試料の測定が開始され(ステップS704)、標準試料の測定中(ステップS705)から標準試料の測定完了(ステップS706)までの処理が実行される。
このようなステップS702,S703,S704,S705等の各種ステップにおいて、精度管理試料が投入される(ステップS707)と、搬入出部1において精度管理試料のラックが認識され、制御部7dは、図5の画面で「指定なし」領域502が選択されているか否かの判定を行う(ステップS708)。
図5の画面で「指定なし」領域502が選択されている場合、制御部7dは、精度管理試料投入時に精度管理試料に依頼のあった項目に対して、精度管理試料の測定を行う(ステップS712)。
これに対し、図5の画面で「指定なし」領域502以外が選択されている場合、制御部7dは、標準試料で依頼されている項目と同一項目の測定依頼を精度管理試料に対して自動で行う(ステップS709)。
次いで、制御部7dは、図5の選択画面501で選択した精度管理試料の測定タイミングが、精度管理試料投入(ステップS707)タイミングを過ぎているか否かの判定を行う(ステップS710)。
図5の選択画面501で選択した精度管理試料の測定タイミングが精度管理試料投入タイミングを過ぎているときは処理を図4のステップS401へ進める。
これに対し、図5の選択画面501で選択した精度管理試料の測定タイミングが精度管理試料投入タイミングを過ぎていなければ、制御部7dは、選択されているタイミングまで精度管理試料をラック一時保管部3,5にて待機させるともに、他の処理を実行する(ステップS711)。その後、設定したタイミングに到達したときは処理を図4のステップS401へと進める。
なお、標準試料が投入された後に、一般検体や標準試料で依頼されている項目と同一項目を測定できない精度管理試料が投入された場合には、測定タイミングの設定に関わらず、待機させずに測定を開始することが望ましいが、待機させることもできる。
なお、測定タイミングの選択方法は、図2や図5に示したような選択画面201,501からだけでなく、定義ファイルや外部装置、外部端末からの外部通信、更には登録された標準試料のパラメータの定義により行うことができる。
例えば、定義ファイルで測定タイミングを設定する場合は、装置の環境設定等の定義ファイルに、精度管理試料の測定タイミングを選択可能とするか、選択不可とするかの設定を加えることが考えられる。また定義ファイルには、標準試料や項目ごとに精度管理の測定タイミングを指定することも可能である。定義ファイルであれば、装置使用者に変更されることが無く、機能の利用を制限することが可能となる。
また、外部装置、外部端末からの外部通信で測定タイミングを設定する場合は、外部通信からダウンロードしてくるパラメータ(測定項目、標準試料、精度管理試料)によって精度管理試料の測定タイミングを指定することが可能である。これにより、装置使用者の判断でなく、パラメータの提供者が項目や試薬に応じて測定タイミングの指定を行うことができる。
更に、外部通信であれば、パラメータや試薬の変更等により測定タイミングの変更が必要な場合でも、その都度ダウンロードが実施されていれば、測定タイミングの適応が可能となる。
次いで、精度管理試料の待機場所の設定を行う画面について図8を用いて説明する。図8は精度管理試料の一時待機場所設定画面の一例を示す図である。
図8に示した一時待機場所設定画面801は、モニタ7aに表示される画面であり、上述の制御により精度管理試料が載置された検体ラックを複数の待機部うち、いずれの待機部で精度管理試料を待機させるかが選択可能な画面である。
例えば、図8中、「ラックの一時的保管部」領域802が選択されたときは制御部7dは、図1に示したラック一時保管部3,5において精度管理試料を待機させる。また、「分注ライン」領域803が選択されたときは、制御部7dは、図1に示した各分析部2a,2b,2c内の分注ライン4,6,8において精度管理試料を待機させる。
なお、図8に示した待機箇所は一例に過ぎなく、選択できる待機場所は構造として待機が可能な場所であれば特に限定されない。
次いで、標準試料の依頼項目と同一項目の測定可能な依頼を精度管理試料に自動生成する際に、継承先の試薬に対しても依頼を自動で生成するか否かを選択する画面について図9を用いて説明する。図9は継承先の精度管理要否設定画面の一例を示す図である。
図9に示した精度管理要否設定画面901は、標準試料の測定結果が継承される試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能な画面であり、制御部7dは、「継承先の精度管理を行わない」領域902が選択されたときは標準試料を依頼した試薬のみに精度管理試料に対する自動依頼を生成し、「継承先の精度管理を行う」領域903が選択されたときは標準試料を依頼した試薬と継承先の試薬に、精度管理試料に対する自動依頼を生成する。
ここで、「継承」とは、ある試薬に対して測定した標準試料の結果を、同一項目を測定可能な他の試薬でも使用可能とする仕組みであり、ここでは、実際に標準試料を測定した試薬を継承元と表現し、継承元の標準試料の測定結果が適用される試薬を継承先と表現する。
次いで、標準試料の依頼項目と同一項目の測定可能な依頼を精度管理試料に自動生成する際に、コピーキャリブ先の試薬に対しても依頼を自動で生成するか否かを選択する画面について図10を用いて説明する。図10はコピーキャリブ先の精度管理要否設定画面の一例を示す図である。
図10に示した精度管理要否設定画面1001は、標準試料の測定結果がコピーされる試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能な画面であり、制御部7dは、「コピーキャリブ先の精度管理を行わない」領域1002が選択されているときは標準試料を依頼した項目のみに、精度管理試料に対する自動依頼を生成する。
また、「コピーキャリブ先の精度管理を行う」領域1003が選択されているときは、制御部7dは、標準試料を依頼した項目とコピーキャリブ先の項目に、精度管理試料に対する自動依頼を生成する。
なお、ここでは、実際に標準試料を測定した試薬の項目をコピーキャリブ元と表現し、コピーキャリブ元の標準試料の測定結果が適用される同一試薬の他の項目をコピーキャリブ先と表現する。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本実施例の検体を分析する自動分析装置100は、検体の分析を実行する分析部2a,2b,2cと、分析部2a,2b,2cを含めた装置内の各機器の動作を制御する制御部7dであって、標準試料の投入後に精度管理試料が投入されたときは、標準試料で依頼されている測定項目と同じ測定項目を、投入された精度管理試料に対しても測定依頼する制御部7dと、標準試料の測定依頼項目と同一項目の精度管理試料の測定タイミングを選択可能な選択画面201,501と、を備え、制御部7dは、選択画面201,501で選択されたタイミングに到達したら精度管理試料の測定を開始する。
このような構成によれば、例えば、標準試料の測定失敗後の精度管理試料の測定を防ぐことを重視するか、精度管理試料や試薬の無駄を考えずに分析のスループットを重視するかなど、ユーザ自身が運用方針やその時の状況に合わせて精度管理試料の測定タイミングの設定を任意に選択することができる。すなわち、従来の自動分析装置に比べて、標準試料や試薬の消耗を抑制することと、分析のスループットを改善することとのいずれを達成するか、バランスをとるかを運用条件などに基づいて選択可能であり、従来の装置に比べてユーザビリティの向上を図ることができる。
また、選択画面501では、測定タイミングとして、「分析完了時」領域506、「分析開始時」領域505、「検体分注時」領域504、「ラック認識時」領域503、のうち2つ以上のタイミングのなかから選択可能であるため、装置使用者が自由に測定タイミングの設定を行うことができ、装置使用者の方針に応じたフレキシブルな運用が可能となる。
特には、ラック認識時、検体分注時、分析開始時、分析完了時から、精度管理試料の測定タイミングを選択可能とすることで、標準試料の測定結果が出力されるまで待機することを無くし、精度管理試料の測定を早めることができる。また、標準試料の分析中に待機するのは、標準試料で依頼されている項目と同一項目を測定可能な精度管理試料とし、標準試料に問題があった場合には、待機している精度管理試料のみ測定を中止し、以降の測定に影響を与えることをより確実に軽減することができる。このように、精度管理試料および試薬の無駄削減、精度管理試料の測定依頼作業によるオペレータの拘束時間軽減の両立を図ることが可能となる。
更に、制御部7dは、精度管理試料が投入されたら、選択画面201,501で選択されたタイミングに到達しているか否かを判定するとともに、標準試料に異常があるか否かを判定することで、精度管理試料が標準試料に続いて投入されない場合にも対応することができ、装置の運用上の制約をより軽減し、ユーザビリティの更なる向上を図ることができる。
例えば、標準試料投入に続いて精度管理試料が投入されなかったとしても、標準試料で依頼されている同一項目を後から投入された精度管理試料に自動で依頼を生成して、精度管理試料の測定を行うことができるようになるため、オペレータの拘束時間を短くすることができる、との効果が得られる。
また、制御部7dは、タイミングに到達しているとともに異常がないと判定されたときは速やかに精度管理試料の測定を開始させることにより、分析が速やかに実行されるため、分析のスループットの向上をより確実に図ることができる。
更に、制御部7dは、タイミングに到達していないと判定されたときは選択画面501で選択されたタイミングに到達するまで精度管理試料をラック一時保管部3,5において待機させることで、ユーザの運用方針に基づいた分析をより確実に実現することができる。
また、制御部7dは、タイミングに到達している、いないにかかわらず、標準試料に異常があると判定されたときは精度管理試料の分析を中断させる、あるいは分析を実行せずに装置外へ搬出することにより、精度管理試料や試薬が不必要に消費されることを確実に避けることができる。
更に、制御部7dは、標準試料の測定結果が継承される試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成することで、ユーザが精度管理試料が投入されるたびに細かな設定を行う手間を省略することができ、よりユーザビリティの高い装置を実現することができる。
また、標準試料の測定結果が継承される試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能な精度管理要否設定画面901を更に備えたことにより、ユーザの運用状況に合わせた分析をより忠実に実行することができる。
更に、制御部7dは、標準試料の測定結果がコピーされる試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成することによっても、よりユーザビリティの高い装置を実現することができる。
また、標準試料の測定結果がコピーされる試薬に対しても精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能な精度管理要否設定画面1001を更に備えたことや、精度管理試料を一時的に待機させる待機部を複数備え、複数の待機部のうちいずれの待機部で精度管理試料を待機させるかを選択可能な一時待機場所設定画面801を更に備えたことによっても、ユーザの運用状況に合わせた分析をより忠実に実行することができる。
更に、装置の定義ファイルから、外部装置、外部端末からの通信、あるいは登録された標準試料のパラメータの定義により測定タイミングの選択を行うことにより、装置の運用に慣れていないユーザが細かな設定を行う必要を避けることができ、安定した分析をより確実にかつ簡易に実現することができる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
例えば、上述の実施例では、精度管理試料の分析計画を、選択画面201,501で設定したタイミングに到達してから作成する場合について説明したが、精度管理試料の分析計画を精度管理試料の投入直後に作成し、選択画面201,501で設定したタイミングに到達するまで計画の実行を後回しにして、設定したタイミングに到達した時点で速やかに計画を実行する、あるいは破棄する形態とすることができる。
1…搬入出部
2a…ISE分析部
2b…生化学分析部
2b1…反応ディスク
2c…免疫分析部
2c1…インキュベータ
3,5…ラック一時保管部(待機部)
4,6,8…分注ライン(待機部)
7…操作部PC(制御部)
7a…モニタ
7b…入力装置
7c…記憶媒体
7d…制御部
9…搬送ライン
100…自動分析装置
201…選択画面(選択部)
202…「指定なし」領域
203…「標準試料の測定成功時」領域
501…選択画面(選択部)
502…「指定なし」領域
503…「ラック認識時」領域
504…「検体分注時」領域
505…「分析開始時」領域
506…「分析完了時」領域
801…一時待機場所設定画面(待機選択部)
802…「ラックの一時的保管部」領域
803…「分注ライン」領域
901…精度管理要否設定画面(承継選択部)
902…「継承先の精度管理を行わない」領域
903…「継承先の精度管理を行う」領域
1001…精度管理要否設定画面(コピー選択部)
1002…「コピーキャリブ先の精度管理を行わない」領域
1003…「コピーキャリブ先の精度管理を行う」領域

Claims (12)

  1. 検体の分析を実行する分析ユニットを備えた自動分析装置による自動分析方法であって、
    標準試料の投入後に精度管理試料が投入されたときは、前記標準試料で依頼されている測定項目と同じ測定項目を、投入された前記精度管理試料に対しても自動で測定依頼する依頼工程と、
    前記標準試料の測定依頼項目と同一項目の前記精度管理試料の測定タイミングを選択可能な選択工程と、を有し、
    前記選択工程において選択されたタイミングに到達し、かつ前記標準試料の測定の開始後に前記精度管理試料の測定を開始する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  2. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記選択工程では、前記測定タイミングとして、前記標準試料の測定完了時、前記標準試料の分析開始時、前記標準試料の分注時、前記標準試料が載置されたラックの認識時、のうち2つ以上のタイミングのなかから選択可能である
    ことを特徴とする自動分析方法。
  3. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記精度管理試料が投入されたら、前記選択工程において選択されたタイミングに到達しているか否かを判定するとともに、前記標準試料に異常があるか否かを判定する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  4. 請求項3に記載の自動分析方法において、
    前記タイミングに到達しているとともに異常がないと判定されたときは速やかに前記精度管理試料の測定を開始させる
    ことを特徴とする自動分析方法。
  5. 請求項3に記載の自動分析方法において、
    前記タイミングに到達していないと判定されたときは前記選択工程において選択されたタイミングに到達するまで前記精度管理試料を待機部において待機させる
    ことを特徴とする自動分析方法。
  6. 請求項3に記載の自動分析方法において、
    前記タイミングに到達している、いないにかかわらず、前記標準試料に異常があると判定されたときは前記精度管理試料の分析を中断させる、あるいは分析を実行せずに装置外へ搬出する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  7. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記標準試料の測定結果が継承される試薬に対しても前記精度管理試料の測定依頼を自動生成する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  8. 請求項7に記載の自動分析方法において、
    前記標準試料の測定結果が継承される試薬に対しても前記精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能な承継選択工程を更に有する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  9. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記標準試料の測定結果がコピーされる試薬に対しても前記精度管理試料の測定依頼を自動生成する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  10. 請求項9に記載の自動分析方法において、
    前記標準試料の測定結果がコピーされる試薬に対しても前記精度管理試料の測定依頼を自動生成するか否かを選択可能なコピー選択工程を更に有する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  11. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記自動分析装置が前記精度管理試料を一時的に待機させる待機部を複数備える場合に、
    複数の前記待機部のうちいずれの待機部で前記精度管理試料を待機させるかを選択可能な待機選択工程を更に有する
    ことを特徴とする自動分析方法。
  12. 請求項1に記載の自動分析方法において、
    前記選択を、装置の定義ファイルから、あるいは外部装置、外部端末からの通信により行う
    ことを特徴とする自動分析方法。
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