JP2023093292A - ゲート駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ターンオフ後に発生するサージ電圧とリンギングを抑制することができるゲート駆動装置を提供する。【解決手段】スイッチング制御がなされるパワーデバイスのサージ電圧およびリンギングの発生を抑制するミラークランプ回路を有したゲート駆動装置であって、前記ミラークランプ回路は、パワーデバイスのジャンクション温度(Tj)を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動(Qg)に基づいて出力タイミングを決定した電圧パルスを生成する電圧生成部10を備え、前記パワーデバイスのオフ制御にともなってミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記電圧生成部10により生成された電圧パルスを、dv/dtを制限する積分アンプ20を介してパワーデバイスのゲートに印加する。【選択図】 図1
Description
本発明は、パワーエレクトロニクス製品のゲート駆動技術に係り、スイッチング制御がなされるパワーデバイスのゲート駆動装置に関する。
従来のゲート駆動技術では、パワーデバイスのゲートと駆動回路の間に配置されるゲート抵抗により挙動を制御していた。損失を抑制するためにゲート抵抗を下げるとサージやリンギングが大きくなり、サージやリンギングを抑制するためにゲート抵抗を上げると損失が大きくなる。
従来のゲート駆動回路の一例を図5に示す。図5においてG、Sは、パワーデバイスのゲート端子、ソース端子を各々示している。パワーデバイスのゲート端子Gは、上側ゲート抵抗RgHおよびスイッチ1を介してオン制御電源Vccに接続され、下側ゲート抵抗RgLおよびスイッチ2を介してオフ制御電源Veeに接続され、ミラークランプ回路のスイッチ3を介してオフ制御電源Veeに接続されている。パワーデバイスのソース端子Sは0V電位に接続されている。
パワーデバイスのターンオン時には、オフ側制御信号およびミラークランプ制御信号がオフ状態に遷移するためスイッチ2、3がオフ制御される。そしてオン側制御信号のオンによりスイッチ1がオン制御され、オン制御電源Vccの電位がスイッチ1および上側ゲート抵抗RgHを介してゲート端子Gに印加される。
パワーデバイスのターンオフ時には、オン側制御信号がオフ状態に遷移してスイッチ1がオフ制御され、オフ側制御信号がオン状態に遷移してスイッチ2がオン制御される。このため、オフ制御電源Veeの電位がスイッチ2および下側ゲート抵抗RgLを介してゲート端子Gに印加され、次にミラークランプ制御信号がオン状態に遷移するためスイッチ3がオン制御され、ゲート端子Gが直接オフ制御電源Veeに接続される。
尚、従来のゲート駆動技術としては、例えば非特許文献1、特許文献1、特許文献2に記載のものが提案されていた。
令和3年電気学会全国大会 4-009、「GaN向けデジタルゲートドライバICによる損失の69%減と電流オーバーシュートの60%減」
図5の従来のゲート駆動回路におけるターンオフ時の動作波形を図6に示す。図6(a)のVgs1はパワーデバイスのゲート-ソース間電圧の波形、図6(b)のVdsはドレイン-ソース間電圧の波形、図6(b)のVsはソース電圧の波形である。
時刻t1は、スイッチ1がオン→オフに遷移し、スイッチ2がオフ→オンに遷移する時刻であり、時刻t2は、ミラークランプ制御信号によりスイッチ3がオンされてパワーデバイスがターンオフする時刻である。
パワーデバイスのターンオフ後(時刻t2以降)は、図6(b)に示すようにドレイン-ソース間電圧Vdsが上昇してサージおよびリンギングが発生している。
また、非特許文献1では電流出力のゲートドライバにより電圧と時間を多レベルに制御することで損失とサージ、ノイズレベルなどを抑制するが、専用のゲートICとそれを制御するためのコントローラが必要であり汎用性が低い。
特許文献1では、負荷電流の大きさ、すなわちサージやリンギングレベルに応じてゲート抵抗値を動的に変更することでノイズを抑制しつつスイッチングを調整する回路であるが、電流レベルにより抵抗を増加する方式では損失が増加する。
特許文献2ではノイズレベル抑制を目的としてリンギングの抑制を行っているが、スイッチング速度を制御することでリンギングやノイズレベルを抑制するため、併せて損失が増加する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、ターンオフ後に発生するサージ電圧とリンギングを抑制することができるゲート駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載のゲート駆動装置は、
スイッチング制御がなされるパワーデバイスのサージ電圧およびリンギングの発生を抑制するミラークランプ回路を有したゲート駆動装置であって、
前記ミラークランプ回路は、パワーデバイスのジャンクション温度を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動に基づいて出力タイミングを決定した電圧パルスを生成する電圧生成部を備え、
前記パワーデバイスのオフ制御にともなってミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記電圧生成部により生成された電圧パルスをパワーデバイスのゲートに印加することを特徴としている。
スイッチング制御がなされるパワーデバイスのサージ電圧およびリンギングの発生を抑制するミラークランプ回路を有したゲート駆動装置であって、
前記ミラークランプ回路は、パワーデバイスのジャンクション温度を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動に基づいて出力タイミングを決定した電圧パルスを生成する電圧生成部を備え、
前記パワーデバイスのオフ制御にともなってミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記電圧生成部により生成された電圧パルスをパワーデバイスのゲートに印加することを特徴としている。
請求項2に記載のゲート駆動装置は、請求項1において、
前記電圧生成部は、前記パワーデバイスのオフ制御時にオフ制御電源電圧を生成して出力し、前記ミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記生成された電圧パルスを出力することを特徴としている。
前記電圧生成部は、前記パワーデバイスのオフ制御時にオフ制御電源電圧を生成して出力し、前記ミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記生成された電圧パルスを出力することを特徴としている。
請求項3に記載のゲート駆動装置は、請求項1において、
前記パワーデバイスのオフ側制御信号がオンであり、且つ前記ミラークランプ制御信号がオフであるときのみ、前記パワーデバイスのゲートにオフ制御電源電圧を印加するターンオフ回路を備えたことを特徴とする。
前記パワーデバイスのオフ側制御信号がオンであり、且つ前記ミラークランプ制御信号がオフであるときのみ、前記パワーデバイスのゲートにオフ制御電源電圧を印加するターンオフ回路を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載のゲート駆動装置は、請求項1又は2又は3において、
前記電圧生成部とパワーデバイスのゲートの間に設けられ、電圧生成部で生成されたパルス電圧のdv/dtを制限する積分アンプを備えたことを特徴とする。
前記電圧生成部とパワーデバイスのゲートの間に設けられ、電圧生成部で生成されたパルス電圧のdv/dtを制限する積分アンプを備えたことを特徴とする。
(1)請求項1~4に記載の発明によれば、パワーデバイスのターンオフ後に発生するサージ電圧とリンギングを、スナバなどがなくても抑制することができる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路とを、競合なく制御できるように統合したので、請求項1の発明に比べてターンオフ回路が不要になり、部品点数が少なく小型になる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路とを、競合なく制御できるように統合したので、請求項1の発明に比べてターンオフ回路が不要になり、部品点数が少なく小型になる。
さらに、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路が競合することがなくなるため、回路設計が不適切な場合に意図しない電圧が出力してしまうリスクを低減できる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、請求項1の発明に比べて、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路が競合することがなくなるため、回路設計が不適切な場合に意図しない電圧が出力してしまうリスクを低減できる。
(4)請求項4に記載の発明によれば、電圧生成部が出力したパルス電圧のdv/dtを制限し、パワーデバイスのゲート電流を制限することができる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、請求項1の発明に比べて、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路が競合することがなくなるため、回路設計が不適切な場合に意図しない電圧が出力してしまうリスクを低減できる。
(4)請求項4に記載の発明によれば、電圧生成部が出力したパルス電圧のdv/dtを制限し、パワーデバイスのゲート電流を制限することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。本実施形態例では、ターンオフ後に発生するリンギングの抑制に注目し、ターンオフ後のミラークランプ回路が動作する領域に電圧を制御することで目的を達成した。
図1は本実施例1によるゲート駆動回路を示し、図5と同一部分は同一符号をもって示している。図1において図5と異なる点は、オフ制御電源Veeに接続するためのミラークランプ回路のスイッチ3に代えて、パワーデバイスのジャンクション温度(Tj)を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動(Qg)に基づいて出力タイミングを決定した電圧パルスを生成する電圧生成部10と、電圧生成部10とパワーデバイスのゲート端子Gの間に接続した、イネーブル端子付きの積分アンプ20とを設けた点にあり、その他の部分は図5と同一に構成されている。
前記電圧生成部10には、スイッチ2をオン、オフ制御するオフ側制御信号が入力され、積分アンプ20のイネーブル端子ENにはミラークランプ制御信号が入力されるように構成されている。
前記スイッチ2および下側ゲート抵抗RgLによってターンオフ回路5を構成し、電圧生成部10および積分アンプ20によって電圧制御回路6を構成している。
図1のゲート駆動回路において、ターンオン時の動作は従来の図5と同様である。すなわち、オン側制御信号のオンによりスイッチ1がオン制御され、オフ側制御信号のオフによりスイッチ2がオフ制御されるため、オン制御電源Vccの電位がスイッチ1および上側ゲート抵抗RgHを介してゲート端子Gに印加される。
次にターンオフ時の動作を、ターンオフ時の動作波形を示す図2とともに説明する。図2(a)のVgs1、Vgs2はパワーデバイスのゲート-ソース間電圧の波形、図2(b)のVdsはドレイン-ソース間電圧の波形、図2(b)のVsはソース電圧の波形である。
まず時刻t1において、オン側制御信号がオフ状態に遷移してスイッチ1がオフ制御され、オフ側制御信号がオン状態に遷移してスイッチ2がオン制御される。このため、オフ制御電源Veeの電位がスイッチ2および下側ゲート抵抗RgLを介してゲート端子Gに印加される。
次にパワーデバイスがターンオフする時刻t2において、ミラークランプ制御信号をオンさせて積分アンプ20を動作させる。これによって、電圧生成部10で電圧レベルおよび出力タイミングが決定され生成された電圧パルスが、積分アンプ20を通して時刻t3~t4の間でゲート端子Gに印加される。
このように、電圧生成部10で生成されたパルス電圧によって、一定期間(時刻t3~t4の間)しきい値電圧(Vthres:電圧生成部10で決定された、オフ制御電源Veeの電位よりも高い一定の電圧レベル)程度の電圧にゲート電圧を変化させることで素子(パワーデバイス)のインピーダンスを変化させる。
これによりゲートに印加されるVeeよりも高い一定の電圧によって素子(パワーデバイス)が半オン状態となって、リンギングのエネルギーが一部素子に吸収されるため、図2(b)のようにサージ電圧の抑制とリンギングのレベル抑制と早期収束とを実現することができる。
電圧生成部10で生成するパルス電圧は、立上がりのタイミングが早くなると損失を増加させ、遅くするとリンギング抑制効果が低下する。そのため、帰還容量を模擬した回路によりパワーデバイスの挙動(Qg)を推定してタイミング(図2のターンオフ時刻t2からパルス立上がり時刻t3までの時間)を随時調整する。
また、パワーデバイスのジャンクション温度Tjが高くなると図2(a)のしきい値電圧Vthresを低下させ、ジャンクション温度Tjが低くなると図2(a)のしきい値電圧Vthresを増加させる。そのためセンスダイオードもしくはサーミスタによりジャンクション温度Tjを検出して、随時電圧生成部10で生成するパルス電圧の電圧レベルを調整する。
下式は電圧生成部10における電圧レベル設定方法の一例である。
電圧レベル=-a×Tj+b(a、bは正の定数)…(1)
なお、パワーデバイスのジャンクション温度(Tj)の推定は、パワーデバイスの周囲温度と発生損失と熱抵抗に基づいて推定する従来技術を用いてもよい。
なお、パワーデバイスのジャンクション温度(Tj)の推定は、パワーデバイスの周囲温度と発生損失と熱抵抗に基づいて推定する従来技術を用いてもよい。
さらに、図1の積分アンプ20は、ミラークランプ制御信号がオンのときのみに、電圧生成部10が出力したパルス電圧のdv/dtを制限することで積分アンプ20の出力電流を制限しつつ、ゲート端子Gへ出力する。
以上のように実施例1によれば、ターンオフ後のミラークランプ回路が動作する領域に電圧を制御することでターンオフ後に発生するリンギングを、スナバなどがなくても抑制することができる。
すなわち図2(b)の波形Vdsから、リンギング時の電圧振幅が図6(b)の波形Vdsよりも抑制されていることがわかる。
また、信号は、従来と変わらずオフ側制御信号とミラークランプ制御信号を用いるので、従来のゲートICと親和性を持たすことができる。
前記実施例1(図1)の方式では、ターンオフ期間中のミラークランプ動作期間に電圧を制御するが、ターンオフ期間にターンオフ回路5と電圧制御回路6が競合する可能性があるため、ゲート抵抗や増幅器の組合せによっては意図する電圧出力を行えなくなる可能性があった。
そこで本実施例2では、前記ターンオフ回路5および電圧制御回路6の各機能を増幅器として統合して競合しないようにし、本発明を幅広い領域で動作できるように構成した。
図3は実施例2によるゲート駆動回路を示し、図1と同一部分は同一符号をもって示している。図3において図1と異なる点は、図1のターンオフ回路5(スイッチ2および下側ゲート抵抗RgL)を除去し、前記電圧生成部10および積分アンプ20に代えて、パワーデバイスのオフ制御時にオフ制御電源Veeの電圧を生成して出力し、ミラークランプ制御信号(オン信号)がイネーブル端子ENに入力されたときに任意の電圧、例えば実施例1で用いた図2(a)のVgs2に示すVeeよりも高いしきい値電圧Vthres(電圧パルス)を出力する電圧生成部30と、電圧生成部30とパワーデバイスのゲート端子Gの間に接続した、前記積分アンプ20と同様のイネーブル端子付きの積分アンプ40とを設けた点にあり、その他の部分は図1と同一に構成されている。
尚、前記積分アンプ40のイネーブル端子ENにはオフ側制御信号が入力されるように構成され、また電圧生成部30が出力する任意の電圧(電圧パルス)は、実施例1と同様にパワーデバイスのジャンクション温度(Tj)を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動(Qg)に基づいて出力タイミングを決定して生成される。
図3のゲート駆動回路において、ターンオン時は、オン側制御信号のオンによりスイッチ1がオン制御されるため、オン制御電源Vccの電位がスイッチ1および上側ゲート抵抗RgHを介してゲート端子Gに印加される。
パワーデバイスのオフ側制御信号が入力されて積分アンプ40がイネーブルになると、パワーデバイスのゲート端子Gには、電圧生成部30から積分アンプ40を介して出力されるオフ制御電源Veeの電圧が印加される。
次にミラークランプ制御信号がオンにされると、パワーデバイスのゲート端子Gには、電圧生成部30から積分アンプ40を介して出力される電圧パルス(例えばVeeよりも高い図2(a)のしきい値電圧Vthres)が印加される。
上記ターンオフ制御時におけるパワーデバイスの各端子の動作波形は図2と同様である。
以上のように実施例2によれば、実施例1と同様にターンオフ後に発生するリンギングを、スナバなどがなくても抑制することができる。また実施例1に比べてターンオフ回路が不要になり、部品点数が少なく小型になる。
さらに、ターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路が競合することがなくなるため、回路設計が不適切な場合に意図しない電圧が出力してしまうリスクを低減できる。
また、信号は、従来と変わらずオフ側制御信号とミラークランプ制御信号を用いるので、従来のゲートICと親和性を持たすことができる。
本実施例3では、図4に示すように、ターンオフ回路の制御信号に関して、オフ側制御信号がオンかつミラークランプ制御信号がオフな期間のみ動作させるようにロジック回路を追加した。これは、実施例1のターンオフ回路5と電圧制御回路6が競合するという問題に対して、回路が競合しないように制御する回路である。
図4において図1と同一部分は同一符号をもって示している。図4において図1と異なる点は、ミラークランプ制御信号が反転入力端子に入力され、オフ側制御信号が非反転入力端子に入力される反転入力端子付き論理積回路50を設け、その出力信号によってターンオフ回路側のスイッチ2をオン、オフ制御する点にあり、その他の部分は図1と同一に構成されている。
図4のゲート駆動回路において、ターンオン時は、オン側制御信号のオンによりスイッチ1がオン制御されるため、オン制御電源Vccの電位がスイッチ1および上側ゲート抵抗RgHを介してゲート端子Gに印加される。
ターンオフ動作直後において、オフ側制御信号はオンでありミラークランプ制御信号はオフである。このため、反転入力端子付き論理積回路50の出力によってスイッチ2がオン制御され、オフ制御電源Veeの電位がスイッチ2および下側ゲート抵抗RgLを介してゲート端子Gに印加される。
次にミラークランプ制御信号がオンになると、反転入力端子付き論理積回路50の出力によってスイッチ2がオフ制御されるとともに、積分アンプ20が動作して、電圧生成部10で生成された電圧パルスが積分アンプ20を通してゲート端子Gに印加される。
このように、ミラークランプ制御信号がオンするまでの期間のみターンオフ回路を動作(スイッチ2をオン)させ、ミラークランプ制御信号がオンになった後はターンオフ回路を停止させ、電圧制御回路(電圧生成部10および積分アンプ20)を動作させることで動作期間をずらし、競合しないように動作させる。
上記ターンオフ制御時におけるパワーデバイスの各端子の動作波形は図2と同様である。
以上のように実施例3によれば、実施例1と同様にターンオフ後に発生するリンギングを、スナバなどがなくても抑制することができる。また実施例1に比べてターンオフ回路とミラークランプ回路の電圧生成部側回路が競合することがなくなるため、回路設計が不適切な場合に意図しない電圧が出力してしまうリスクを低減できる。また、信号は、従来と変わらずオフ側制御信号とミラークランプ制御信号を用いるので、従来のゲートICと親和性を持たすことができる。
1、2、3…スイッチ
5…ターンオフ回路
6…電圧制御回路
10、30…電圧生成部
20、40…積分アンプ
50…反転入力端子付き論理積回路
RgH…上側ゲート抵抗
RgL…下側ゲート抵抗
5…ターンオフ回路
6…電圧制御回路
10、30…電圧生成部
20、40…積分アンプ
50…反転入力端子付き論理積回路
RgH…上側ゲート抵抗
RgL…下側ゲート抵抗
Claims (4)
- スイッチング制御がなされるパワーデバイスのサージ電圧およびリンギングの発生を抑制するミラークランプ回路を有したゲート駆動装置であって、
前記ミラークランプ回路は、パワーデバイスのジャンクション温度を推定した推定温度に基づいて電圧レベルを決定し、帰還容量の模擬回路により推定したパワーデバイスの挙動に基づいて出力タイミングを決定した電圧パルスを生成する電圧生成部を備え、
前記パワーデバイスのオフ制御にともなってミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記電圧生成部により生成された電圧パルスをパワーデバイスのゲートに印加することを特徴とするゲート駆動装置。 - 前記電圧生成部は、前記パワーデバイスのオフ制御時にオフ制御電源電圧を生成して出力し、前記ミラークランプ制御信号がオンされたときに、前記生成された電圧パルスを出力することを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動装置。
- 前記パワーデバイスのオフ側制御信号がオンであり、且つ前記ミラークランプ制御信号がオフであるときのみ、前記パワーデバイスのゲートにオフ制御電源電圧を印加するターンオフ回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動装置。
- 前記電圧生成部とパワーデバイスのゲートの間に設けられ、電圧生成部で生成されたパルス電圧のdv/dtを制限する積分アンプを備えたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のゲート駆動装置。
Applications Claiming Priority (2)
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JP2021207745 | 2021-12-22 |
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Family Applications (1)
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JP2022080577A Pending JP2023093292A (ja) | 2021-12-22 | 2022-05-17 | ゲート駆動装置 |
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