JP2023092896A - タイヤのトレッドモールド - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッドモールドのメンテナンス性を向上させる。【解決手段】ここで開示されるトレッドモールド20は、ベース部材22と、ショルダ部材24とを含んでいる。ベース部材22は、幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面22aと、センター成形面22aの幅方向の第1側および第2側のうち少なくとも一方に形成されたショルダ部材24が取り付けられる窪み22bとを有している。ショルダ部材24は、窪み22bに装着され、センター成形面22aに連なるショルダ成形面24aを有している。【選択図】図3

Description

本開示は、タイヤのトレッドモールドに関する。
特開2006-305765号公報には、各セクターモールドを、それぞれの側部でそれぞれのサイド加硫金型に接触する単一のホルダーと、このホルダーの内周面上に相互に整列させて配設されて、タイヤのトレッドパターンを形成する複数個のピースとを具えるタイヤトレッド加硫金型が開示されている。同公報に開示されているタイヤトレッド加硫金型では、各ホルダーの、サイド加硫金型との当接面に、それぞれのピースの端部分に同時に掛合する一対の拘束プレートが埋め込み固定される。かかるタイヤトレッド加硫金型によると、ホルダーに対するピースの脱着が容易であるとされている。また、かかるタイヤトレッド加硫金型によると、製品タイヤの加硫成形精度を、常に高く維持することができるとされている。
特開2006-305765号公報
ところで、タイヤの加硫を繰り返すと、例えば、タイヤのトレッド部を成形するトレッドモールドには、タイヤのゴム材料が付着しうる。本発明者は、タイヤのトレッドモールドのメンテナンス性を向上させたいと考えている。
ここで開示されるトレッドモールドは、ベース部材と、ショルダ部材とを含んでいる。ベース部材は、幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面と、センター成形面の幅方向の第1側および第1側と反対側の第2側のうち少なくとも一方に形成されたショルダ部材が取り付けられる窪みとを有している。ショルダ部材は、窪みに装着され、センター成形面に連なるショルダ成形面を有している。
かかる構成によって、トレッドモールドのメンテナンス性が向上する。
図1は、タイヤ用加硫機1の模式図である。 図2は、タイヤ加硫金型10の模式図である。 図3は、トレッドモールド20の斜視図である。 図4は、トレッドモールド20の断面図である。 図5は、トレッドモールド20Aの断面図である。 図6は、トレッドモールド20Bの斜視図である。 図7は、トレッドモールド20Cの斜視図である。
以下、本開示の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本開示は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本開示を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〈タイヤ用加硫機1〉
図1は、タイヤ用加硫機1の模式図である。図1では、ローカバー40が加硫される前の状態が示されている。図1に示されているように、タイヤ用加硫機1は、タイヤ加硫金型10と、ブラダ18と、金型開閉機構12とを備えている。
〈タイヤ加硫金型10〉
図2は、タイヤ加硫金型10の模式図である。図2では、ローカバー40が加硫され、タイヤが成形されている状態の図が示されている。なお、図2では、ローカバー40とブラダ18のハッチングは省略されている。図1に示されているように、タイヤ加硫金型10は、複数のトレッドモールド20と、一対のサイドモールド30とを有している。タイヤ加硫金型10内でローカバー40が加熱および加圧され、タイヤが成形される。なお、図1では、トレッドモールド20の、ベース部材22およびショルダ部材24等の構成の図示は省略されている。
〈ローカバー40〉
ローカバー40は、加硫成形前の未加硫のタイヤであり、生タイヤとも称される。図示は省略するが、ローカバー40は、ビードワイヤーやカーカスやベルトなどの基材に、未加硫のサイドウォールゴムやトレッドゴムを貼り合わせられた筒状の部材である。図2に示されているように、ローカバー40は、トレッド部42と、サイドウォール部44とを有している。サイドウォール部44は、加硫後のタイヤの側面を構成する部位である。トレッド部42は、加硫後のタイヤの、路面と接する面を構成する部位である。トレッド部42には、センター部42aと、ショルダ部42bとが含まれる。センター部42aは、トレッド部42の中央部に形成され、路面と直接接する部位でありうる。ショルダ部42bは、センター部42aの端部からサイドウォール部44に向かって湾曲した部位である。
この実施形態では、ローカバー40がトレッドモールド20およびサイドモールド30に押し当てられて加硫されることによってタイヤが成形される。このとき、トレッド部42には、タイヤの周方向に連続した溝42cが形成されうる。例えば、図2に示された形態では、加硫後のタイヤには、タイヤの周方向に沿った4本の溝42cが形成されている。センター部42aは、4本の溝42cのうち、ローカバー40の幅方向外側に位置する2本の主溝42c1から幅方向内側を構成する部位である。ショルダ部42bは、主溝42c1から幅方向外側を構成する部位である。
〈サイドモールド30〉
サイドモールド30は、ブラダ18で保持されたローカバー40の軸方向側面のサイドウォール部44を成形する金型部材である。サイドモールド30には、タイヤのサイドウォール部を成形するサイド成形面30aが設けられている。図1に示されているように、サイドモールド30は、タイヤ加硫金型10の上方および下方に設けられた金型ベース14に取り付けられている。サイドモールド30は、円環状に形成されている。加硫前には、上方のサイドモールド30は、ローカバー40の上方に保持される。なお、サイドモールド30が取り付けられている金型ベース14は、例えば、プレス機とプレス台とに取り付けられており、上下に移動可能に構成されている。
加硫時には、上方のサイドモールド30は、下方に移動し、ローカバー40に押し当てられる(図2参照)。このとき、一対のサイドモールド30は、トレッドモールド20と連続した成形面を構成する。なお、下方のサイドモールド30には、ブラダ中心機構16が挿通されている。ブラダ中心機構16は、タイヤ加硫金型10の開閉に連動してブラダ18が取り付けられているクランプリングを開閉可能に構成されている。また、加硫時には、クランプリングの開口からブラダ18の内部の空間に向かって高温流体が導入できるように構成されている。
〈トレッドモールド20〉
トレッドモールド20は、ブラダ18で保持されたローカバー40の外径方向のトレッド部42を成形する金型部材である。図2に示されているように、トレッドモールド20には、タイヤのトレッド部42のトレッドパターンを成形するトレッド成形面20aが設けられている。トレッド成形面20aには、タイヤのトレッドパターンに対応した凹凸が設けられている。トレッド成形面20aは、後述するセンター成形面22aおよびショルダ成形面24aを含んでいる。
トレッドモールド20は、タイヤの周方向に沿って複数並んでいる。タイヤの加硫前には、複数のトレッドモールド20はそれぞれ、隣り合うトレッドモールド20と所要の間隔を空けて並べられている。トレッドモールド20は、金型開閉機構12(図1参照)によって径方向の内側および外側に駆動される。図1に示されているように、トレッドモールド20はそれぞれ、金型開閉機構12のスライダ12aに取り付けられている。
金型開閉機構12は、トレッドモールド20を径方向に開閉可能に構成されている。金型開閉機構12は、トレッドモールド20が取り付けられたスライダ12aと、上下方向に駆動されるプッシャ12bとを備えている。スライダ12aの外側面には、下方に向かうに従って外方に広がった傾斜面が形成されている。プッシャ12bは、スライダ12aの傾斜面に当たるように下方に延びた部材である。プッシャ12bには、スライダ12aの傾斜面に対向するように、下方に向かうに従って外方に向けて広がった傾斜面が形成されている。プッシャ12bの傾斜面と、スライダ12aの傾斜面との当たりによって、スライダ12aが内外に移動する。加硫時には、プッシャ12bが下方に移動することによってスライダ12aが径方向内側に移動する。スライダ12aが径方向内側に移動し、複数のトレッドモールド20は、径方向内側に移動し周方向に連続する。それによって、複数のトレッドモールド20は、円筒状に連続する。
複数のトレッドモールド20の内周面には、周方向に連続したトレッド成形面20aが形成される。図2に示されているように、トレッド成形面20aの幅方向の両端は、加硫時にサイドモールド30のサイド成形面30aに連続するように構成されている。トレッド成形面20aの幅方向の両端は、サイド成形面30aに向かって湾曲している。トレッドモールド20は、サイドモールド30と当接面20bとを備えている。当接面20bは、サイドモールド30の径方向外側の端部が当接する面である。当接面20bは、略平坦に形成されている。
ところで、タイヤのトレッドパターンは、タイヤの操縦性や直進安定性や排水性、駆動力や制動力に影響するため、随時改良されていく。例えば、トレッドモールド20に形成されるトレッドパターンのトレッド成形面20aのうちセンター成形面22aを維持しつつ、ショルダ成形面24aだけ変更したい場合も生じる。このとき、トレッドモールド20全体を交換せずに、ショルダ成形面24aだけ変更できれば、トレッドモールド20に対するコストを抑えつつ、ショルダ成形面24aについていろいろな変更が可能になる。また、ショルダ成形面24aを変更する場合も、図1に示されているように、スライダ12aからトレッドモールド20を取り外さずに、ショルダ成形面24aを変更できれば、作業性が向上する。かかる観点で、トレッドモールド20は、種々の改変が加えられている。
図3は、トレッドモールド20の斜視図である。図4は、トレッドモールド20の断面図である。図4では、トレッドモールド20を径方向に沿って切断した断面が示されている。図4では、トレッドモールド20の取付構造26を含んだ断面が拡大されて図示されている。図3に示されているように、トレッドモールド20は、ベース部材22と、ショルダ部材24とを含んでいる。ベース部材22は、トレッドモールド20のベースとなる部材である。ショルダ部材24は、トレッドモールド20の一部を構成する部材である。
〈ベース部材22〉
ベース部材22は、幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面22aを有している。この実施形態では、トレッド成形面20aには、タイヤの周方向に連続した突条20cが設けられている。センター成形面22aには、周方向に沿った突条20cが、幅方向に4つ並ぶように形成されている。突条20cは、略直線状に形成されている。図3に示されているように、4つの突条20cのうち、センター成形面22aの幅方向両側の端部には、主溝42c1を形成する突条20c1が形成されている。センター成形面22aの幅方向両側の端部の突条20c1よりも内側には、2つの突条20cが形成されている。
なお、この実施形態では、4つの突条20cによって、タイヤには周方向に沿った4本の溝42cが形成される。トレッド成形面20a(この実施形態では、センター成形面22a)には、溝42cに対応する、周方向に沿った突条20cが4本形成されているが、かかる形態に限定されない。例えば、突条20cの本数は、2本であってもよく、3本であってもよく、4本以上であってもよい。突条20cは、例えば、6本以下でありうる。また、突条20cは、略直線状に形成されているものに限られない。例えば、所定の間隔で折れ曲がるジグザグ状に形成されていてもよい。
ベース部材22のセンター成形面22aの幅方向の第1側および第1側と反対側の第2側には、窪み22bが形成されている。換言すると、窪み22bは、第1側および第2側の両側に形成されている。窪み22bは、センター成形面22aの端部から幅方向の外側に形成されている。この実施形態では、窪み22bは、ベース部材22の長さ方向(タイヤの周方向)の一端から他端まで形成されている。窪み22bは、センター成形面22aの突条20c1の端部からサイドモールド30との当接面20bに亘って形成されている。窪み22bは、センター成形面22aおよび当接面20bから径方向外側に向かって窪んだ部位である。窪み22bには、ショルダ部材24が装着される。
〈ショルダ部材24〉
ショルダ部材24は、加硫時にサイドモールド30と隣接する位置に設けられる部材である。この実施形態では、ショルダ部材24は、第1側の窪み22bおよび第2側の窪み22bの両方に装着される。ショルダ部材24は、ベース部材22の窪み22bに装着されるように、窪み22bに対応した形状を有している。ショルダ部材24は、一方の面にタイヤのショルダ部42bを成形するショルダ成形面24aを有している。ショルダ部材24は、ショルダ成形面24a以外の面は、サイドモールド30やベース部材22と当接する。
ショルダ部材24には、センター成形面22aに連なるショルダ成形面24aが形成されている。ショルダ成形面24aは、センター成形面22aよりも幅方向外側に設定されたトレッドパターンを形成する。ショルダ成形面24aは、センター成形面22aの幅方向の端部から、幅方向外側に向かうに従って径方向内側に湾曲している。ショルダ成形面24aは、サイド成形面30a(図2参照)となだらかに連続するように構成されている。ショルダ部材24は、ショルダ成形面24aから屈曲し、サイドモールド30と当接する当接面24b1を有している。ショルダ部材24の当接面24b1は、トレッドモールド20の当接面20bの一部を構成している。ショルダ部材24は、ショルダ成形面24aと反対側に、ベース部材22の窪み22bの底面22b1に対応した背面24b2を有している。
〈取付構造26〉
取付構造26は、ショルダ部材24をベース部材22に取り付けおよび取り外しするための構造である。この実施形態では、図3に示されているように、1つのショルダ部材24に対して、3箇所に取付構造26が設けられている。取付構造26は、トレッドモールド20の長さ方向の中央部と、両側の端部とにそれぞれ1箇所ずつ設けられている。このように、複数箇所に取付構造26が設けられていることによって、ショルダ部材24がベース部材22に安定的に装着される。
取付構造26は、ベース部材22に向かってショルダ部材24を貫通するように、当接面24b1に設けられている。この実施形態では、図4に示されているように、取付構造26は、ボルト26である。ボルト26は、ショルダ部材24に形成された貫通孔24cと、ベース部材22に形成された取付孔22cとに挿通されている。ボルト26は、ショルダ部材24の貫通孔24cを貫通する長さを有している。貫通孔24cは、ショルダ部材24を、当接面24b1から径方向外側に向かって貫通している。取付孔22cは、貫通孔24cを通ったボルト26が取り付けられる孔である。取付孔22cは、内周面にボルト26の雄ねじが係合する雌ねじが形成されている。なお、貫通孔24cには、ボルト26の頭部が収められる座繰りが形成されている。そのため、ボルト26の頭部が当接面24b1から突出しない。これによって、加硫時にサイドモールド30とトレッドモールド20が接する際のサイドモールド30の損傷が抑制されている。
この実施形態では、ベース部材22には、ショルダ部材24と接する面に凸部22dが設けられている。凸部22dは、ベース部材22の窪み22bに設けられている。凸部22dは、窪み22bの幅方向の側面のうち、センター成形面22a側の側面22b2に設けられている。凸部22dは、側面22b2に沿ってベース部材22の一端から他端に連続して設けられている。ショルダ部材24には、凸部22dと対応する凹部24dが設けられている。凹部24dは、ベース部材22のセンター成形面22a側の側面22b2に当接する面に設けられている。凹部24dは、凸部22dに対応する溝状に形成されている。凹部24dは、凸部22dと同様、側面22b2に当接する面に沿ってショルダ部材24の一端から他端に連続して設けられている。
このように、ベース部材22の窪み22bの側面22b2に凸部22dが設けられ、ショルダ部材24の面に凹部24dが設けられている。そのため、ショルダ部材24をベース部材22に取り付ける際には、始めに、ベース部材22の形状に沿って、ベース部材22の幅方向の外側から内側に向かってショルダ部材24が収められる。次いで、ショルダ部材24の当接面24b1の貫通孔24cからボルト26が挿通され、ショルダ部材24がベース部材22に装着される。
ところで、タイヤの加硫を繰り返すと、タイヤ加硫金型10の成形面(トレッド成形面20aやサイド成形面30a)にタイヤのゴム材料が付着しうる。成形面にゴム材料が付着したまま繰り返しタイヤを加硫成形すると、タイヤの品質が低下するおそれがある。そのため、タイヤ加硫金型10は、適宜にメンテナンスされる必要がある。本発明者が試行したところによると、ゴム材料の付着は、トレッドモールド20とサイドモールド30の境界でゴム材料が噛み込まれることによって起こりやすい。特に、トレッドモールド20の、タイヤのショルダ部が成形される部位にゴム材料が付着しやすい。
上述した実施形態では、トレッドモールド20は、ベース部材22と、ショルダ部材24とを含んでいる。ベース部材22は、幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面22aと、センター成形面22aの幅方向の第1側および第2側のうち少なくとも一方に形成されたショルダ部材24が取り付けられる窪み22bとを有している。ショルダ部材24は、窪み22bに装着され、センター成形面22aに連なるショルダ成形面24aを有している。このように、トレッドモールド20は、ベース部材22からショルダ部材24を着脱可能に構成されている。ショルダ部材24は、ゴム材料等の汚れが付着しやすい、センター成形面22aに連なるショルダ成形面24aを含んでいる。このため、ショルダ部材24のみをベース部材22から取り外して付着した汚れを除去する等、効率的にメンテナンスをすることができる。また、ショルダ部材24はメンテナンスしつつも、汚れが付着しにくいベース部材22のメンテナンスの頻度を少なくすることができる。ベース部材22のメンテナンスの頻度を少なくすることによって、例えば、メンテナンス作業に由来する、表面の荒れを低減することができる。その結果、トレッドモールド20の劣化が抑制される。
また、トレッドモールド20は、ベース部材22からショルダ部材24を着脱可能に構成されているため、トレッド成形面20aのうちセンター成形面22aは維持しつつ、ショルダ成形面24aだけ変更することも可能である。この場合、トレッドモールド20全体を新たに作製する場合に比べ、コストを抑えることが可能である。さらに、スライダ12aからトレッドモールド20を取り外さずに、ショルダ部材24のみを交換できるので、トレッドパターンを変更する場合においても作業性が向上する。
上述した実施形態では、ベース部材22の、ショルダ部材24が装着される窪み22bは、第1側および第2側の両方に形成されている。また、第1側の窪み22bおよび第2側の窪み22bの両方にショルダ部材24が装着されている。かかる構成によって、例えば、第1側および第2側のうち一方のショルダ部材24の汚れが多くなりメンテナンス作業が必要となった場合でも、メンテナンスするショルダ部材24を選択することができ、効率的なメンテナンスが可能となりうる。
上述した実施形態では、ショルダ部材24は、タイヤのサイドウォール部44を成形するサイドモールド30と当接する当接面24b1を有している。当接面24b1には、ベース部材22に向かってショルダ部材24を貫通する取付構造26が設けられている。取付構造26が、サイドモールド30と当接する当接面24b1に設けられていることによって、取付構造26は、タイヤの加硫時にはショルダ成形面24aやサイド成形面30aには露出しない。そのため、タイヤの品質に影響を与えずることなく、ショルダ部材24の取付構造を実現しうる。
上述した実施形態では、ベース部材22には、ショルダ部材24と接する面(窪み22bの側面22b2)に凸部22dが設けられている。ショルダ部材24には、凸部22dと対応する凹部24dが設けられている。これによって、ショルダ部材24がより安定してベース部材22に取り付けられうる。
上述した実施形態では、凸部22dはベース部材22に設けられ、凹部24dはショルダ部材24に設けられているが、かかる形態に限定されない。例えば、ショルダ部材24に凸部が設けられ、ベース部材22に凹部が設けられていてもよい。また、凸部と凹部が設けられる位置も特に限定されない。図5は、トレッドモールド20Aの断面図である。図5では、図4と同様、トレッドモールド20Aの取付構造26を含んだ断面が図示されている。図5に示されているように、トレッドモールド20Aのショルダ部材24の背面24b2に凸部24eが設けられ、ベース部材22の窪み22bの底面22b1に、凸部24eに対応する凹部22eが設けられている。このように、ベース部材22の窪み22bの底面22b1と、ショルダ部材24の背面24b2の境界面に凸部24eと凹部22eが形成されていてもよい。
なお、上述した実施形態では、凸部22dと凹部24dは、トレッドモールド20の長さ方向に沿って一端から他端に向かって形成されているが、かかる形態に限定されない。例えば、凸部および凹部は、間欠的に形成されていてもよい。凸部は突起状に形成され、凹部は凸部に対応する孔であってもよい。
上述した実施形態では、ベース部材22は、センター成形面22aの幅方向の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝42c1を形成する突条20c1を有している。換言すると、ショルダ部材24には突条20c1が形成されていない。これによって、ショルダ部材24の形状が簡略化されており、メンテナンスに要する時間が短縮されうる。
ところで、上述したように、ショルダ部材24をベース部材22に対して着脱可能とすることによって、ベース部材22は変えずにショルダ部材24を適宜変更することができる。ベース部材22は変えることなく、タイヤのトレッドパターン等の目的に合わせてショルダ部材24を変更することができるが、ベース部材22とショルダ部材24が分けられる位置や、突条20c1の位置は、種々変更が可能である。
図6は、トレッドモールド20Bの斜視図である。図6に示されているように、ショルダ部材24は、ショルダ成形面24aの幅方向内側の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝42c1を形成する突条20c1を有している。突条20c1がショルダ部材24の端部に形成されていることによって、ベース部材22の窪み22bの深さを突条20c1の高さ分だけ浅くすることができる。これによって、メンテナンス時にショルダ部材24を着脱しやすくなる。
図7は、トレッドモールド20Cの斜視図である。図7に示されているように、ベース部材22のセンター成形面22aと、ショルダ部材24のショルダ成形面24aとの境界には、タイヤの周方向に連続した主溝42c1を形成する突条20c1を有している。このように、突条20c1がベース部材22とショルダ部材24とにまたがって設けられていることによって、センター成形面22aとショルダ成形面24aのいずれにも、突条20c1に連続する凹凸形状を設けやすい。これによって、例えば、主溝42c1を横切るような溝を成形しやすくなる。このように、ベース部材22とショルダ部材24の分け方は、トレッドパターン等の目的に応じて種々変更可能である。
以上、ここで開示されるトレッドモールドについて、種々説明した。しかしながら、ここで開示されるトレッドモールドは、特に言及されない限りにおいて、上述した形態に限定されない。また、種々言及した形態の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。本明細書は以下の開示を含んでおり、以下の開示は、上記した実施形態には限定されない。
本開示(1)は、タイヤのトレッドモールドに関する。本開示におけるトレッドモールドは、
ベース部材と、
ショルダ部材と
を含み、
前記ベース部材は、
幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面と、
前記センター成形面の幅方向の第1側および前記第1側と反対側の第2側のうち少なくとも一方に形成された前記ショルダ部材が取り付けられる窪みと
を有し、
前記ショルダ部材は、
前記窪みに装着され、
前記センター成形面に連なるショルダ成形面を有する。
本開示(2)は、本開示(1)に記載されたトレッドモールドであって、
前記窪みは、前記第1側および前記第2側の両方に形成されており、
前記第1側の前記窪みおよび前記第2側の前記窪みの両方に前記ショルダ部材が装着される。
本開示(3)は、本開示(1)または本開示(2)に記載されたトレッドモールドであって、
前記ベース部材は、前記センター成形面の幅方向の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している。
本開示(4)は、本開示(1)または本開示(2)に記載されたトレッドモールドであって、
前記ショルダ部材は、前記ショルダ成形面の幅方向内側の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している。
本開示(5)は、本開示(1)または本開示(2)に記載されたトレッドモールドであって、
前記ベース部材の前記センター成形面と、前記ショルダ部材の前記ショルダ成形面との境界には、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している。
本開示(6)は、本開示(1)から(5)までの何れか1つに記載されたトレッドモールドであって、
前記ショルダ部材は、前記タイヤのサイドウォール部を成形するサイドモールドと当接する当接面を有し、
前記当接面には、前記ベース部材に向かって前記ショルダ部材を貫通する取付構造が設けられている。
本開示(7)は、本開示(1)から(6)までの何れか1つに記載されたトレッドモールドであって、
前記ベース部材および前記ショルダ部材のうちいずれか一方には、他方と接する面に凸部が設けられており、他方には、前記凸部に対応する凹部が設けられている。
1 タイヤ用加硫機
10 タイヤ加硫金型
12 金型開閉機構
12a スライダ
12b プッシャ
14 金型ベース
16 ブラダ中心機構
18 ブラダ
20,20A,20B,20C トレッドモールド
20a トレッド成形面
20b 当接面
20c,20c1 突条
22 ベース部材
22a センター成形面
22b 窪み
22b1 底面
22b2 側面
22c 取付孔
22d 凸部
22e 凹部
24 ショルダ部材
24a ショルダ成形面
24b1 当接面
24b2 背面
24c 貫通孔
24d 凹部
24e 凸部
26 取付構造(ボルト)
30 サイドモールド
30a サイド成形面
40 ローカバー
42 トレッド部
42a センター部
42b ショルダ部
42c 溝
42c1 主溝
44 サイドウォール部

Claims (7)

  1. ベース部材と、
    ショルダ部材と
    を含み、
    前記ベース部材は、
    幅方向の中央部に設定されたトレッドパターンを成形するセンター成形面と、
    前記センター成形面の幅方向の第1側および前記第1側と反対側の第2側のうち少なくとも一方に形成された前記ショルダ部材が取り付けられる窪みと
    を有し、
    前記ショルダ部材は、
    前記窪みに装着され、
    前記センター成形面に連なるショルダ成形面を有する、タイヤのトレッドモールド。
  2. 前記窪みは、前記第1側および前記第2側の両方に形成されており、
    前記第1側の前記窪みおよび前記第2側の前記窪みの両方に前記ショルダ部材が装着される、請求項1に記載されたタイヤのトレッドモールド。
  3. 前記ベース部材は、前記センター成形面の幅方向の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している、請求項1または2に記載されたタイヤのトレッドモールド。
  4. 前記ショルダ部材は、前記ショルダ成形面の幅方向内側の端部に、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している、請求項1または2に記載されたタイヤのトレッドモールド。
  5. 前記ベース部材の前記センター成形面と、前記ショルダ部材の前記ショルダ成形面との境界には、タイヤの周方向に連続した主溝を形成する突条を有している、請求項1または2に記載されたタイヤのトレッドモールド。
  6. 前記ショルダ部材は、前記タイヤのサイドウォール部を成形するサイドモールドと当接する当接面を有し、
    前記当接面には、前記ベース部材に向かって前記ショルダ部材を貫通する取付構造が設けられている、請求項1~5の何れか一項に記載されたタイヤのトレッドモールド。
  7. 前記ベース部材および前記ショルダ部材のうちいずれか一方には、他方と接する面に凸部が設けられており、他方には、前記凸部に対応する凹部が設けられている、請求項1~5の何れか一項に記載されたタイヤのトレッドモールド。
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