JP2023092301A - 押しボタン - Google Patents

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JP2023092301A
JP2023092301A JP2021207454A JP2021207454A JP2023092301A JP 2023092301 A JP2023092301 A JP 2023092301A JP 2021207454 A JP2021207454 A JP 2021207454A JP 2021207454 A JP2021207454 A JP 2021207454A JP 2023092301 A JP2023092301 A JP 2023092301A
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怜也 馬野
Reiya Umano
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Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】被駆動体が特別に高強度でなくても破損することを防止できる押しボタンを提供する。【解決手段】押しボタン10は、人手によって押圧される操作子14と、操作子14の押圧方向に沿って変位可能で連動機構50を押圧可能に設けられている駆動ピン26bと、駆動ピン26bと一体に設けられた中継円板26aと、固定された座体24に対して一端が当接し、他端が中継円板26aを押圧方向と反対側に付勢する復帰ばね28と、操作子14と中継円板26aとの間に設けられて復帰ばね28よりも弾性係数が大きい緩衝ばね32と、操作子14の押圧方向への変位を制限する前端面18eとを有する。操作子14が押圧されていない場合における緩衝ばね32の基準状態から圧縮限界までの圧縮量は、操作子14が押圧されていない状態から前端面18eに当接するまでの操作量より大きく設定されている。【選択図】図6

Description

本発明は、被駆動体を押圧駆動する押しボタンに関する。
機器内部には機械的動作をする機械要素が含まれていることがある。このような機械要素としては、例えば真空遮断器の内部に設けられるブレーカが挙げられる。機械要素を外部から操作するために機器の操作盤に押しボタンが設けられることがある(特許文献1)。このような押しボタンを設けると、ボタン操作によって直接的にまたは所定の連動機構を介して間接的に機械要素を駆動することができる。
特開2004-355937号公報
ところで、上記のように押しボタンによって駆動される連動機構のような被駆動体は、機器の運転状態によっては駆動されないように機械的にロックされることがある。被駆動体がロックされている場合には押しボタンも動かなくなって押圧操作が不能になるが、無理に押圧すると被駆動体に過大な力が加わって破損する懸念がある。そのため、被駆動体は破損することがないように相当に丈夫な構成にしなければならず、重量増およびコストアップになっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、被駆動体が特別に高強度でなくても破損することを防止できる押しボタンを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる押しボタンは、人手によって押圧される操作子と、前記操作子の押圧方向に沿って変位可能で被駆動体を押圧可能に設けられている駆動子と、前記駆動体と一体に設けられた中継体と、固定された座体に対して一端が当接し、他端が前記中継体を前記押圧方向と反対側に付勢する復帰弾性体と、前記操作子と前記中継体との間に設けられて前記復帰弾性体よりも弾性係数が大きい緩衝弾性体と、を有することを特徴とする。これにより、被駆動体が特別に高強度でなくても破損することを防止できる。
前記操作子の前記押圧方向への変位を制限するストッパを有し、前記緩衝弾性体には圧縮限界があり、前記操作子が押圧されていない場合における前記緩衝弾性体の基準状態から前記圧縮限界までの圧縮量は、前記操作子が押圧されていない状態から前記ストッパに当接するまでの操作量より大きく設定されていてもよい。操作子がストッパに当接した後は、操作子をさらに大きい力で押圧しても該ストッパによって支持されるため被駆動体が保護される。
前記駆動子は前記座体に形成されたピン孔から突出するように変位するピン形状であり、前記中継体は円板形状であって前記駆動子の端部に設けられており、前記操作子における人手による操作面と反対側には筒体が設けられており、前記中継体は前記筒体の内周面に嵌合してピストン状に変位可能に設けられ、前記復帰弾性体はばねであって、前記駆動子の外周側に同心状に設けられ、前記緩衝弾性体はばねであって、前記筒体の内周側に同心状に設けられていてもよい。このような構成とすると、合理的でありコンパクトになる。
設置される機器に対する取付部、内周面に前記操作子が嵌合されて前記押圧方向に案内する第1案内部、および、内周面に前記筒体が嵌合されて前記押圧方向に案内する第2案内部を備えるホルダを有してもよい。このようなホルダによれば、各部の案内作用が得られるとともに、機器に対して取り付け可能なユニット形式にすることができる。
前記緩衝弾性体を弾性圧縮させる圧縮力は、前記被駆動体がアンロックされていて前記駆動子が変位可能の場合で、前記被駆動体を押圧変位させる第1駆動力より大きく、前記被駆動体がロックされていて前記駆動子が変位不能の場合で、前記被駆動体を破損させる第2駆動力より小さく設定されていてもよい。このような駆動力の関係によれば被駆動体を適切に保護することができる。
前記圧縮力は50~60Nに設定されていてもよい。これにより、人手による操作対象を前提とした通常強度の被駆動体を適切に保護することができる。
本発明にかかる押しボタンでは、被駆動体がアンロックの場合に操作子が押圧操作されると、緩衝弾性体を介して中継体が押圧され、弾性係数の小さい復帰弾性体が圧縮されて駆動子が突出して被駆動体を動かすことができる。このとき、弾性係数の大きい緩衝弾性体は圧縮されることがなく、駆動子の動作に影響がない。また、被駆動体がロックされている場合に操作子が押圧操作されると、押圧変位する操作子と変位不能の駆動子との間で緩衝弾性体が圧縮されて緩衝作用を奏し、被駆動体に過大な力が加わることを防止できる。このため、被駆動体が特別に高強度でなくても破損することがない。
図1は、本発明の実施形態にかかる押しボタンの斜視図である。 図2は、ブラケットに取り付けられた状態の押しボタンの斜視図である。 図3は、基準状態における押しボタンの断面側面図である。 図4は、連動機構がアンロックのときに操作子が押された状態を示す一部断面斜視図である。 図5は、連動機構がアンロックのときに、操作子が押圧操作された状態の押しボタンの断面側面図である。 図6は、連動機構がロックされているときに、操作子が押圧操作された状態の押しボタンの断面側面図である。 図7は、連動機構がロックされているときに、操作子が押された状態を示す一部断面斜視図である。
以下に、本発明にかかる押しボタンの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる押しボタン10の斜視図である。図2は、ブラケット20に取り付けられた状態の押しボタン10の斜視図である。
図1、図2に示すように、押しボタン10はホルダ12がベース筐体となっておりユニット形式で構成されている。ただし、条件により押しボタン10はユニット形式ではなく、取り付け機器の一部として構成されていてもよい。押しボタン10は、操作子14を人手により押圧することにより、後述する連動機構(被駆動体)50を駆動するものである。
操作子14は円板形状であり、押しボタン10における端部で露呈しており、人手による押圧操作が可能である。操作子14は、色の区別(例えば、赤)によって操作の種類が分かるようにしてもよい。以下説明の便宜上、操作子14が変位する方向をX方向とする。X方向に沿って、操作子14が設けられている側を前方、その反対側を後方とする。後方は、操作子14が人手で押圧されたときに変位する方向である。後方をX1、前方をX2として図面上において適宜矢印で示す。
ホルダ12は、前方で円柱形状の第1部分16と、後方で外観が角柱状の第2部分18とから構成されている。図2に示すように、押しボタン10はブラケット20介して機器(例えば、真空遮断器)に取り付けられる。ブラケット20は、取付対象機器における丈夫なフレームなどに固定される。ブラケット20の固定手段は例えばボルトである。取付対象機器における操作盤のパネルP(図3参照)に適度な強度がある場合には、押しボタン10を該パネルPに取り付けてもよい。ブラケット20は金属板を曲げ加工して形成されている。ブラケット20における屈曲片20bは、角柱状の第2部分18の一面に当接しており、押しボタン10を安定させている。
図3は、基準状態における押しボタン10の断面側面図である。押しボタン10の基準状態とは操作子14が押圧されていない状態とする。図3に示すように、ホルダ12の第2部分18は、後方の角柱形状部18aと、該角柱形状部18aから前方に突出する円筒形状部18bとからなる。
角柱形状部18aと円筒形状部18bとの間には段差面18cが形成さている。第2部分18は中心に円形断面の中空部(第2案内部)18dが形成されている。円筒形状部18bの周りには環状のパッキン22が設けられている。円筒形状部18bの外周には雄ねじが形成されている。円筒形状部18bはブラケット20に形成された孔20aに挿入されている。円筒形状部18bと孔20aとの間には回り止め手段が設けられていてもよい。
第1部分16は中心に円形断面の中空部(第1案内部)16aが形成されている。第1部分16の後端部には、円筒形状部18bの雄ねじに螺合する雌ねじが形成されており、これらの雄ねじと雌ねじとの螺合により第1部分16は後方に変位し、その後端面16bがパッキン22を介して段差面18cとの間でブラケット20を挟持して固定する。つまり、後端面16b、段差面18cおよびねじ機構が設置される機器に対する取付部となっている。第1部分16の前方部分は、操作盤のパネルPにおける孔Paから前方に露呈している。
押しボタン10はホルダ12をベース筐体とし、上記の操作子14の他に、座体24、駆動体26、復帰ばね(復帰弾性体)28、筒体30、および緩衝ばね(緩衝弾性体)32を有する。押しボタン10におけるこれらの構成要素は全て同軸・同心状に配置されている。復帰ばね28と緩衝ばね32とは直列配置されている。直列かつ同軸状の構成とすることにより、バランスがよく安定した動作が可能でありしかもコンパクトになる。
座体24は、第2部分18の後端部に固定されるフランジ24aと、該フランジ24aの中心に形成されたピン孔24bと、フランジ24aから前方に突出する筒24cとを有する。フランジ24aの前面で筒24cの内周側部分は、復帰ばね28の後端が当接する座面24dとなっている。フランジ24aは第2部分18に対して係合または溶着などの手段によって固定されている。座体24は第2部分18と一体成型品であってもよい。
駆動体26は、前端の中継円板(中継体)26aと、該中継円板26aから後方に突出する駆動ピン(駆動子)26bとを有する。換言すれば、中継円板26aは駆動ピン26bの前端に設けられている。駆動体26は樹脂材または金属材であり、中継円板26aと駆動ピン26bとは一体になっている。駆動ピン26bはピン孔24bよりやや小径であり、該ピン孔24bを通って後方に突出することができる。基準状態で駆動ピン26bの後端面26baはフランジ24aの後端面と一致しているが、後述する連動機構50との位置関係によっては多少前後にずれていてもよい。中継円板26aの後面は復帰ばね28の前端が当接する座面となっている。中継円板26aの前面は緩衝ばね32の後端が当接する座面となっている。
復帰ばね28はコイルばねであって、径方向については駆動ピン26bの外周側且つ筒24cの内周側に同心状に設けられ、X方向については中継円板26aと座面24dとの間に設けられている。復帰ばね28は、基準状態で適度に圧縮された状態となっている。つまり、復帰ばね28は、後端が座体24に当接し、前端が中継円板26aを前方に付勢している。復帰ばね28は、コイルばね以外の弾性体で置き換えてもよい。復帰ばね28は複数の弾性体で構成されていてもよい。
筒体30は中空部30aが形成された筒形状であり、前端を塞ぐ底部30cと、該底部30cに設けられた複数の係合部30bとを有する。係合部30bは操作子14の後面に対して係合しており、筒体30と係合部30bとは一体的に動作をする。換言すれば、筒体30は操作子14における人手による操作面と反対側に設けられている。筒体30は必ずしも操作子14と固定されていなくてもよい。緩衝ばね32の付勢作用により筒体30と操作子14とは一体の状態が保たれるためである。筒体30と操作子14とは一体成型品であってもよい。
中空部30aの内周面には中継円板26aが嵌合されており、該中継円板26aは中空部30a内でピストン状に案内されてX方向に変位可能である。第2部分18における中空部18dの内周面には筒体30が嵌合されており、該筒体30は中空部18dに案内されてX方向に変位可能である。中空部30aは筒24cよりやや大径であり、筒体30と筒24cとは干渉しない。底部30cは緩衝ばね32の前端が当接する座面となっている。
緩衝ばね32はコイルばねであって、径方向については中空部30aの内周側に同心状に設けられ、X方向については中継円板26aと底部30cとの間に設けられている。緩衝ばね32は、基準状態で適度に圧縮された状態となっている。緩衝ばね32は復帰ばね28よりも弾性係数が大きい。緩衝ばね32は、コイルばね以外の弾性体で置き換えてもよい。緩衝ばね32は複数の弾性体で構成されていてもよい。
第1部分16の中空部16aの内周面には操作子14が嵌合されており、該操作子14は中空部16aに案内されてX方向に変位可能である。基準状態で操作子14の前端面は第1部分16の前端面よりやや前方に突出しているが、条件により両者は一致面となっていてもよい。なお、図示を省略するが、第1部分16には操作子14が前方に抜けないようにする抜け止め手段が設けられている。
操作子14は、人手で押圧されることにより筒体30とともに後方に変位するが、第2部分18の前端面(ストッパ)18eに当接した時点で変位が制限される。つまり、前端面(ストッパ)18eは操作子14の変位を制限するストッパとして作用する。ストッパはこれに限らず、例えば筒体30の後端面がフランジ24aに当接して変位制限されるようにしてもよい。
図4は、連動機構50がアンロックのときに操作子14が押された状態を示す一部断面斜視図である。上記のとおり、押しボタン10は、操作子14を人手により押圧することにより連動機構50を駆動する。連動機構50は、押しボタン10の操作を図示しない他の機械要素(例えば、ブレーカ)に対して機械的に伝達するものである。図4に示す連動機構50はあくまでも一例であり、押しボタン10が他の形態の連動機構(例えば、カム機構、リンク機構など)にも適用可能であることはもちろんである。
連動機構50は、軸52に軸支されたレバー体54と、該レバー体54によって昇降動作をするロッド56とを有している。レバー体54は図示しない弾性体によって図4における反時計方向に付勢されている。レバー体54には被押圧板58が設けられている。被押圧板58は、押しボタン10の駆動ピン26bのすぐ後方に配置されており、該駆動ピン26bによって押圧されると後方に駆動される。レバー体54はこれに基づいて図4における時計方向に回転可能となっており、ロッド56は下降する。図4は、押しボタン10の操作によってレバー体54が回転し、ロッド56が下降した状態を示している。操作子14を押圧から解放すると、レバー体54は反時計方向に復帰し、ロッド56は上昇する。
ロッド56は図示しないインターロック機構を介して機械要素に接続されており、該機械要素の操作が可能となっている。連動機構50による操作は、例えばレバーのオン・オフ操作が挙げられるが、条件によっては比例的操作を行うようにしてもよい。
連動機構50を介して操作される機械要素は機器の運転状態によっては操作されることが望ましくない場合がある。そのため、所定の運転状態のとき連動機構50はインターロック機構によりロックされて動作しなくなるように構成されている。インターロック機構は、例えばロッド56を固定することによりレバー体54が時計方向に回転することを規制する。インターロック機構が作用していないとき、連動機構50はアンロックであって、レバー体54は回動が可能である。インターロック機構は機械的なものでもよいし電気的なアクチュエータを含むものでもよい。
図5は、連動機構50がアンロックのときに、操作子14が押圧操作された状態の押しボタン10の断面側面図である。図5に示すように、操作子14は押圧操作されることによりストッパとしての前端面18eに当接するまで後方に変位する。筒体30は操作子14と一体的に後方へ変位する。緩衝ばね32は筒体30の底部30cによって押圧される。
駆動体26の駆動ピン26bは、緩衝ばね32から中継円板26aを中継して押圧される。駆動ピン26bは被押圧板58を押圧する。このとき、連動機構50はアンロックであるため被押圧板58は変位可能となっており、駆動体26も被押圧板58とともに変位可能となっている。そして、被押圧板58は駆動ピン26bの押圧によって後方へ変位する。これにより、連動機構50が所定の作用をする。連動機構50がアンロックであるときに駆動ピン26bを介して被押圧板58を変位させるのに要する力を第1駆動力W1とする。
連動機構50は、押しボタン10の操作を機械的に伝達して他の機械要素を駆動するものであることから、基本的には人手操作で通常発生される比較的小さい力を伝達するだけの強度があれば足りるため、例えば第1駆動力W1として20~40Nの力を想定した強度となっている。
緩衝ばね32は操作子14から押圧力を受けるが、弾性係数が比較的大きく設定されているため適度に硬く、緩衝ばね32を弾性圧縮させるための圧縮力W0は第1駆動力W1よりも大きい。そのため、緩衝ばね32は、被押圧板58を変位させる際に反力を受けてもほとんど圧縮されることはなく、操作子14と駆動体26との変位量は実質的に同じである。
復帰ばね28は中継円板26aと座面24dとの間で圧縮される。復帰ばね28は弾性係数が比較的小さく設定されているため適度に柔らかく、復帰ばね28を弾性圧縮させるための圧縮力W0は第1駆動力W1よりも十分小さい。そのため、復帰ばね28は駆動体26の変位に影響がない。
復帰ばね28はコイルばねであることから、圧縮されて素線同士が密着状態となる時点で圧縮限界となる。押しボタン10では駆動体26が後方に最大変位した状態でも復帰ばね28が圧縮限界とならないように、復帰ばね28における基準状態から圧縮限界までの圧縮量は、操作子14の最大操作量(操作子14が基準状態から前端面18eに当接するまでの変位量)より大きく設定されている。
操作子14を押圧から解放すると、駆動体26は復帰ばね28による弾性付勢により前方に復帰し、これにともない緩衝ばね32および操作子14も前方に復帰し、図3に示す基準状態に戻る。また、連動機構50も元の状態に戻る。
図6は、連動機構50がロックされているときに、操作子14が押圧操作された状態の押しボタン10の断面側面図である。図7は、連動機構50がロックされているときに、操作子14が押された状態を示す一部断面斜視図である。
上記のとおり操作者が通常操作で発生させるのは20~40N程度であるが、何らかの意図または思い違いによって意識的に80~100N程度の力を発生させる可能性もある。仮に後述するような緩衝ばね32による緩衝作用が無い場合で、連動機構50がロックされているとき、駆動体26を介して過大な力が加えられると連動機構50を構成する構成要素を破損(例えば、曲げ変形)させる懸念がある。連動機構50を破損させると想定される力の大きさを第2駆動力W2とする。第2駆動力W2は計算または実験等に基づいて求めることができる。第2駆動力W2はある程度安全側に見積った値でもよい。第1駆動力W1が20~40Nと想定されている連動機構50を一般的通常強度の仕様とすると、第2駆動力W2は80N程度になる。
緩衝ばね32は、弾性係数が比較的大きく設定されているため適度に硬いが、該緩衝ばね32を弾性圧縮させるための圧縮力W0は第2駆動力W2よりも小さく設定される。また、上記のとおりこの圧縮力W0は第1駆動力W1よりも大きく設定される。第1駆動力W1が20~40Nであり、第2駆動力W2が80~100Nとすると、圧縮力W0はその中間域で設定され、W1、W2に対してそれぞれ余裕をとり、かつある程度の数値幅を確保すると、例えば50~60N程度に設定することが望ましい。
上記のように、操作子14が押圧されると、駆動体26の駆動ピン26bは、緩衝ばね32から中継円板26aを中継して押圧され、駆動ピン26bは被押圧板58を押圧する。しかしながら、連動機構50がロックされていると、被押圧板58は駆動体26によって押圧されても変位しない。つまり、連動機構50がロックされていると駆動体26は被押圧板58とともに変位不能となっている。
この場合に操作子14が押圧されると該操作子14と駆動体26との間に介挿されている緩衝ばね32が圧縮されることになる。そして操作子14は、連動機構50がアンロックであるときと同様に前端面18eに当接するまで後方に変位する。そうすると、図7に示すように操作子14が後方へ変位しても連動機構50は動作しない状態に保たれる。
また、上記のように緩衝ばね32を弾性圧縮させるための圧縮力W0は第2駆動力W2よりも小さく設定されているため、操作子14が変位して緩衝ばね32を弾性圧縮させても、駆動ピン26bを介して連動機構50に加わる力は第2駆動力W2よりも小さく、連動機構50を破損させることがない。つまり、緩衝ばね32は操作子14と被押圧板58との間で緩衝作用を奏する。
さらに、操作子14が最大に変位してストッパとしての前端面18eに当接した後に、人手によって操作子14に対して第2駆動力W2よりも大きい力が加えられた場合には、前端面18eからホルダ12およびブラケット20を介して過大な力が支持されるため、連動機構50が保護される。
緩衝ばね32はコイルばねであることから、圧縮されて素線同士が密着状態となる時点で圧縮限界となる。押しボタン10では、操作子14が後方に最大変位した状態でも緩衝ばね32が圧縮限界とならないように、緩衝ばね32における基準状態から圧縮限界までの圧縮量は、操作子14の最大操作量より大きく設定されている。
操作子14を押圧から解放すると、操作子14および筒体30は緩衝ばね32による弾性付勢により前方に復帰して図3に示す基準状態に戻る。
上記のように、本実施の形態にかかる押しボタン10では、連動機構50がアンロックの場合に操作子14が押圧操作されると、緩衝ばね32を介して駆動体26が押圧され、弾性係数の小さい復帰ばね28が圧縮されて駆動ピン26bが突出して連動機構50を動かすことができる。このとき、弾性係数の大きい緩衝ばね32は圧縮されることがなく、駆動ピン26bの動作に影響がない。
また、本実施の形態にかかる押しボタン10では、連動機構50がロックされている場合に操作子14が押圧操作されると、押圧変位する操作子14と変位不能の駆動体26との間で緩衝ばね32が圧縮されて緩衝作用を奏し、連動機構50に過大な力が加わることを防止できる。このため、連動機構50を特別に高強度に設定する必要がなく、通常の強度であっても破損することがない。連動機構50は高強度にする必要が無いため重量増またはコストアップとならない。
なお、連動機構50がアンロックの場合に操作子14を押圧変位させるために要する力は、連動機構50を動かす力と弾性係数の小さい復帰ばね28を圧縮させる力の合力であり、操作子14の操作感は比較的軽い。一方、連動機構50がロックされている場合に操作子14を押圧変位させるためには、弾性係数の大きい緩衝ばね32を圧縮させるだけの力を必要とし、操作子14の操作感は比較的重い。
つまり押しボタン10には、操作者に対して連動機構50のロック時とアンロック時で異なる操作感を与える注意喚起作用がある。このため、操作者は連動機構50がロック状態であることを認識可能であり、操作子14を最大変位させる以前に押圧操作を終了させるように促される。また、操作子14は重いながらも変位可能となっていることから、操作者は押しボタン10自体が故障していないことを認識可能であり、操作子14が固着しているなどと思い違いをして無理な操作がなされることがない。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 押しボタン
12 ホルダ
14 操作子
16 第1部分
16a 中空部(第1案内部)
16b 後端面
18 第2部分
18d 中空部(第2案内部)
18e 前端面(ストッパ)
24 座体
24a フランジ
24d 座面
26 駆動体
26a 中継円板(中継体)
26b 駆動ピン(駆動子)
28 復帰ばね(復帰弾性体)
30 筒体
30a 中空部
32 緩衝ばね(緩衝弾性体)
50 連動機構(被駆動体)
58 被押圧板

Claims (6)

  1. 人手によって押圧される操作子と、
    前記操作子の押圧方向に沿って変位可能で被駆動体を押圧可能に設けられている駆動子と、
    前記駆動体と一体に設けられた中継体と、
    固定された座体に対して一端が当接し、他端が前記中継体を前記押圧方向と反対側に付勢する復帰弾性体と、
    前記操作子と前記中継体との間に設けられて前記復帰弾性体よりも弾性係数が大きい緩衝弾性体と、
    を有することを特徴とする押しボタン。
  2. 前記操作子の前記押圧方向への変位を制限するストッパを有し、
    前記緩衝弾性体には圧縮限界があり、
    前記操作子が押圧されていない場合における前記緩衝弾性体の基準状態から前記圧縮限界までの圧縮量は、前記操作子が押圧されていない状態から前記ストッパに当接するまでの操作量より大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の押しボタン。
  3. 前記駆動子は前記座体に形成されたピン孔から突出するように変位するピン形状であり、
    前記中継体は円板形状であって前記駆動子の端部に設けられており、
    前記操作子における人手による操作面と反対側には筒体が設けられており、
    前記中継体は前記筒体の内周面に嵌合してピストン状に変位可能に設けられ、
    前記復帰弾性体はばねであって、前記駆動子の外周側に同心状に設けられ、
    前記緩衝弾性体はばねであって、前記筒体の内周側に同心状に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の押しボタン。
  4. 設置される機器に対する取付部、内周面に前記操作子が嵌合されて前記押圧方向に案内する第1案内部、および、内周面に前記筒体が嵌合されて前記押圧方向に案内する第2案内部を備えるホルダを有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の押しボタン。
  5. 前記緩衝弾性体を弾性圧縮させる圧縮力は、
    前記被駆動体がアンロックされていて前記駆動子が変位可能の場合で、前記被駆動体を押圧変位させる第1駆動力より大きく、
    前記被駆動体がロックされていて前記駆動子が変位不能の場合で、前記被駆動体を破損させる第2駆動力より小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の押しボタン。
  6. 前記圧縮力は50~60Nに設定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の押しボタン。
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