JP2023090459A - 配線器具 - Google Patents

配線器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2023090459A
JP2023090459A JP2021205422A JP2021205422A JP2023090459A JP 2023090459 A JP2023090459 A JP 2023090459A JP 2021205422 A JP2021205422 A JP 2021205422A JP 2021205422 A JP2021205422 A JP 2021205422A JP 2023090459 A JP2023090459 A JP 2023090459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
case
heat
heat dissipation
insulating sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021205422A
Other languages
English (en)
Inventor
智士 鈴木
Tomoji Suzuki
純輝 山本
Junki Yamamoto
思含 董
Sihan Dong
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021205422A priority Critical patent/JP2023090459A/ja
Priority to PCT/JP2022/044539 priority patent/WO2023112719A1/ja
Priority to TW111148131A priority patent/TW202327201A/zh
Publication of JP2023090459A publication Critical patent/JP2023090459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/34Arrangements for cooling, heating, ventilating or temperature compensation ; Temperature sensing arrangements
    • H01L23/36Selection of materials, or shaping, to facilitate cooling or heating, e.g. heatsinks
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/16Distribution boxes; Connection or junction boxes structurally associated with support for line-connecting terminals within the box
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/14Mounting supporting structure in casing or on frame or rack
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

【課題】放熱性の向上及びケースに対する基板の電気的な絶縁性の向上を図る。【解決手段】配線器具は、基板11と、ケース81と、絶縁シート61と、放熱部材71と、を備える。基板11には発熱部品99が実装されている。ケース81は、基板11を収容する。絶縁シート61は、基板11とケース81との間に配置される。放熱部材71は、電気絶縁性を有している。放熱部材71は、基板11とケース81との間に配置される。放熱部材71は、絶縁シート61とともに基板11をケース81から電気的に絶縁する。放熱部材71は、絶縁シート61よりも大きな熱伝導率を有する。放熱部材71は、ケース81と接触する。【選択図】図11

Description

本開示は、一般に、配線器具に関する。本開示は、より詳細には、基板を収容するケースを備える配線器具に関する。
特許文献1には、USBコンセントが開示されている。特許文献1のUSBコンセントは、USBソケットが実装されたプリント配線板と、USBソケットに接続されるUSBプラグが挿通されるプラグ挿通穴を有して前記プリント配線板を収納するハウジングと、を備えている。
ハウジングは、上下方向において互いに結合するボディとカバーと、を備える。ボディは上方に開口した収納凹部を有し、カバーはプラグ挿通穴を有する。
収納凹部は、一方向に対向する一対の内面を有する。ボディの上記一方向の両端部には、それぞれ、プリント配線板を支持する支持凸部が上方へ突設され、支持凸部の上端には、プリント配線板の位置ずれを防止する位置ずれ防止手段が設けられている。プリント配線板の一方向の両端部それぞれには脚部が設けられている。プリント配線板は、脚部を位置ずれ防止手段上に位置させることで、支持凸部に支持されている。
特開2016-178097号公報
特許文献1のUSBコンセントのような配線器具では、内部で発生した熱を外部へ放出する放熱性の向上と、ケースに対する基板の電気的な絶縁性の向上と、の両立が望まれる場合がある。
本開示の目的は、放熱性の向上及びケースに対する基板の電気的な絶縁性の向上を図ることにある。
本開示の一態様の配線器具は、基板と、ケースと、絶縁シートと、放熱部材と、を備える。前記基板には、発熱部品が実装されている。前記ケースは、前記基板を収容する。前記絶縁シートは、前記基板と前記ケースとの間に配置される。前記放熱部材は、電気絶縁性を有している。前記放熱部材は、前記基板と前記ケースとの間に配置される。前記放熱部材は、前記絶縁シートとともに前記基板を前記ケースから電気的に絶縁する。前記放熱部材は、前記絶縁シートよりも大きな熱伝導率を有する。前記放熱部材は、前記ケースと接触する。
本開示によれば、放熱性の向上及びケースに対する基板の電気的な絶縁性の向上を図ることが可能となる、という利点がある。
図1は、一実施形態の配線器具の斜視図である。 図2は、同上の配線器具の分解斜視図である。 図3は、同上の配線器具の分解斜視図である。 図4は、同上の配線器具の正面図である。 図5は、同上の配線器具の図4のV-V線に沿った断面図である。 図6は、同上の配線器具の図4のVI-VI線に沿った断面図である。 図7は、同上の配線器具の図4のVII-VII線に沿った断面図である。 図8は、同上の配線器具の図4のVIII-VIII線に沿った断面図である。 図9は、同上の配線器具の要部の正面図である。 図10は、同上の配線器具の要部の断面を模式的に示す図である。 図11は、同上の配線器具の別の要部の断面を模式的に示す図である。 図12は、同上の配線器具の回路構成を示すブロック図である。 図13は、変形例1の配線器具の要部の断面を模式的に示す図である。 図14は、変形例2の配線器具の斜視図である。
以下、本開示の一実施形態の配線器具100について、図1~図12を用いて説明する。なお、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
本実施形態に係る配線器具100は、例えば、図1に示すように、USB(Universal Serial Bus)ケーブル300の先端に設けられたUSBプラグ301を接続するためのUSBコンセントに適用される。配線器具100は、USBケーブル300を介して電気的に接続される電気機器200に対して電力供給、又は電気機器200が備えるバッテリの充電を行う。電気機器200は、例えば、スマートフォン、デジタルオーディオプレーヤー、ノートパソコン等である。本実施形態では一例として、電気機器200はスマートフォンであり、配線器具100は、スマートフォンが備えるバッテリの充電を行う。
本実施形態に係る配線器具100は、例えば、建物の壁に取り付けられる屋内用の配線器具である。配線器具100が設置される建物は、例えば、戸建て住宅、集合住宅の各住戸、事務所、店舗、介護施設等である。
配線器具100は、配線器具100に対して電源ケーブル400を電気的に接続した状態で、施工面(例えば、建物の壁面)に取り付けられる。配線器具100においては、後述するカバー85の前面に形成された挿通孔861にUSBケーブル300のUSBプラグ301が差し込まれることによって、USBプラグ301が電気的に接続され、配線器具100から電気機器200への電力供給等が可能になる。
配線器具100は、埋込型の配線器具であって、取付枠を用いて施工面に取り付けられる。より具体的には、配線器具100が取り付けられた取付枠を、例えば、埋込ボックスに対して固定することにより、配線器具100が施工面に取り付けられる。ここでいう埋込ボックスは、前面が開放された箱状の部材であって、施工面に形成された施工孔から前面を前方に露出させるように、壁内に設置される。
USBコンセントとしての配線器具100は、例えば、USB-PD(Power Delivery)、特にUSB-PD3.0以降の充電規格に準拠している。USB-PDの充電規格に準拠する場合、配線器具100は、例えば、240W(48V,5A)、100W(20V,5A)等の比較的大きな電力を出力できることが求められる。配線器具100が大きな電力を生成する場合、配線器具100の電子部品からの発熱も大きくなる。そのため、配線器具100には高い放熱性が要求される。
本実施形態の配線器具100では、放熱性の向上を図るために、一例として、ハウジング8の一部(ケース81)を熱伝導性の大きな材料、例えば金属で形成している。その場合、配線器具100内部の電子部品及び基板11とケース81との間の電気的な絶縁性の確保が課題となる。そこで本実施形態の配線器具100は、以下の構成を採用している。
図2、図3に示すように、配線器具100は、基板11と、ケース81と、絶縁シート61と、放熱部材71と、を備えている。
基板11には、少なくとも1つの発熱部品99が実装される。本開示の「発熱部品」は、電気をエネルギーとして動作し、動作時に(所定量以上の)熱を発生する電子部品を意味する。発熱部品99の例としては、FET等の半導体スイッチ、コンデンサ、インダクタ、トランス等が上げられる。
ケース81は、基板11を収容する。ケース81は、その少なくとも一部が金属製である。本実施形態の配線器具100では、ケース81の全体が金属製である。
図2、図9に示すように、絶縁シート61は、ケース81に収容される。絶縁シート61は、基板11とケース81との間に配置される。
放熱部材71は、ケース81に収容される。放熱部材71は、基板11とケース81との間に配置される。放熱部材71は、電気絶縁性を有している。放熱部材71は、絶縁シート61とともに、基板11をケース81から電気的に絶縁する。放熱部材71は、絶縁シート61よりも大きな熱伝導率を有している。放熱部材71は、ケース81と接触する。本開示において、「2つの部材が(第1部材が第2部材と)接触する」とは、第1部材の少なくとも一部と第2部材の少なくとも一部とが、熱的に結合されるように接触することを意味する。「2つの部材が熱的に結合されるように接触する」とは、2つの部材が直接接触すること、或いは、2つの部材が、2つの部材のうちで相対的に熱伝導率が小さな部材よりも大きな熱伝導率を有する別の部材のみを介して接触すること、を意味する。
本実施形態の配線器具100は、絶縁シート61及び放熱部材71を備えることで、基板11をケース81から電気的に絶縁しつつ、基板11からケース81への熱の伝達を促進することが可能となる。これにより、放熱性の向上及びケース81に対する基板11の電気的な絶縁性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の配線器具100は、放熱性の向上を図るため、以下の構成を採用している。
図2、図3に示すように、配線器具100は、上述の基板11としての第1基板11と、上述の放熱部材71としての第1放熱部材71と、上述のケース81と、第2基板21と、第2放熱部材72と、を備えている。
ケース81は、底壁82及び側壁83を有している。ケース81は、第1基板11及び第2基板21を収容する。ケース81は、第1基板11が底壁82と対向し第2基板21が側壁83と対向するように、第1基板11及び第2基板21を収容する。
第1放熱部材71は、第1基板11とケース81の底壁82との間に配置される。第2放熱部材72は、第2基板21とケース81の側壁83との間に配置される。図7に示すように、第1基板11の法線方向A1と、第2基板21の法線方向A2とは、交差している。
本実施形態の配線器具100は、第1放熱部材71と第2放熱部材72とを備えることで、第1放熱部材71を介して第1基板11からケース81への熱の伝達を促進することが可能となり、かつ第2放熱部材72を介して第2基板21からケース81への熱の伝達を促進することが可能となる。また、第1基板11の熱と第2基板21の熱を、ケース81の異なる部分(底壁82と側壁83と)へ伝達することが可能となる。これにより、放熱性の向上を図ることが可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る配線器具100の詳細について、図1~図12を参照して説明する。
以下では、説明の便宜上、配線器具100が施工面に取り付けられた状態で、施工面(建物の壁面)から露出する側を「前」、壁の内部に位置する側を「後」ともいい、前後に沿った方向を「前後方向D1」ともいう。また、前後方向D1と直交する方向であって、ハウジング8のカバー85の頂壁86に形成された2つの挿通孔861が並ぶ方向を「上下方向D2」ともいい、上下方向において、ハウジング8の内部で後述の入力ブロック4が位置する側を「下」、その反対側を「上」ともいう。また、前後方向D1及び上下方向D2の両方と直交する方向を「左右方向D3」ともいう。ただし、これらの方向は、説明の便宜上規定しているに過ぎず、配線器具100が使用される際の方向を限定するものではない。
図1~図3に示すように、本実施形態の配線器具100は、第1ブロック1と、第2ブロック2と、第3ブロック3と、入力ブロック4と、出力ブロック5と、絶縁シート(第1絶縁シート)61と、放熱部材(第1放熱部材)71と、第2放熱部材72と、ハウジング8と、を備えている。
(2.1)ハウジング
ハウジング8は、図1~図3に示すように、ケース81と、カバー85と、を備えている。
ケース81は、金属製である。ケース81は、熱伝導性を有している。ケース81は、後述の第1基板11の絶縁板よりも大きな熱伝導率を有している。ケース81は、例えばアルミにより形成されている。ケース81は、例えばアルミダイキャストである。
図2、図3に示すように、ケース81は、前面に開口部810を有する箱状である。開口部810の形状は、前方から見て略矩形状である。カバー85は、後面が開口する箱状である。カバー85は、ケース81の開口部810を塞ぐようにケース81に取り付けられる。ケース81とカバー85とは、ケース81にカバー85が取り付けられることにより、ハウジング8内に収容空間を形成する。
図2、図3に示すように、ケース81は、底壁82と、4つの側壁83(上壁831、下壁832、左壁833、右壁834)と、を備えている。上壁831は、底壁82の上辺から前方へ突出する。下壁832は、底壁82の下辺から前方へ突出する。左壁833は、底壁82の左辺から前方へ突出する。右壁834は、底壁82の右辺から前方へ突出する。ケース81は、底壁82と4つの側壁83とで、開口部810を有する矩形の箱状に形成されている。底壁82の右下部分には、下壁832の右側部分及び右壁834の下側部分にかけて、空所811が形成されている。空所811には、入力ブロック4が配置される。
図2に示すように、底壁82の前面において空所811の上側の位置には、前方に突出する突出部813が形成されている。突出部813は、上下方向D2に沿って延びている。突出部813の突出量(前後方向D1の寸法)は、第1絶縁シート61の厚さよりも大きい。突出部813の突出量(前後方向D1の寸法)は、後述のスペーサ92の高さ(前後方向D1の寸法)よりも小さい。
図3に示すように、底壁82の中央には、ねじ91を通すための貫通孔821が形成されている。貫通孔821は、ねじ91の頭部を収容できるように皿穴(皿モミ)加工されている。
図2、図3に示すように、上壁831と左壁833とをつなぐ角部836、上壁831と右壁834とをつなぐ角部837、下壁832と左壁833とをつなぐ角部838には、前後方向D1に貫通する貫通孔841がそれぞれ形成されている。角部836~838の前面には、前方へ突出する半円筒状の筒部842がそれぞれ設けられている。各筒部842の内面は、対応する貫通孔841の内面とつながっている。各筒部842の内面には、ねじ溝が形成されている。
カバー85は、樹脂製である。カバー85は、例えば、PBT(polybutylene terephthalate)樹脂により形成されている。
図2、図3に示すように、カバー85は、頂壁86と、4つの側壁87(上壁871、下壁872、左壁873、右壁874)と、を備えている。上壁871は、頂壁86の上辺から後方へ突出する。下壁872は、頂壁86の下辺から後方へ突出する。左壁873は、頂壁86の左辺から後方へ突出する。右壁874は、頂壁86の右辺から後方へ突出する。
図1~図4に示すように、左壁873は、階段状に形成されている。左壁873は、前方から後方へ向かって左側へ向かうように、階段状に形成されている。左壁873の最後段の外側の面(左面)における上側部分及び下側部分には、ハウジング8を取付枠に取り付けるための突部851の対が、一対ずつ計二対、形成されている。
図1~図4に示すように、右壁874は、階段状に形成されている。右壁874は、前方から後方へ向かって右側へ向かうように、階段状に形成されている。図3に示すように、右壁874の最後段の中央には、左方へ凹んだ凹所875が形成されている。凹所875には、取付片852が配置されている。取付片852は、左右方向D3に撓み可能に右壁874に保持されている。取付片852の外側の面(右面)には、ハウジング8を取付枠に取り付けるための突部853の対が、形成されている(図4参照)。
図3に示すように、上壁871と左壁873とをつなぐ角部876の内面、上壁871と右壁874とをつなぐ角部877の内面、下壁872と左壁873とをつなぐ角部878の内面、下壁872と右壁874とをつなぐ角部879の内面は、それぞれ半円筒面状である。角部876~879の内面には、それぞれねじ溝が形成されている。ケース81の3つの筒部842の内面と、カバー85の3つの角部876~878の内面とで、それぞれねじ穴が形成される。また、入力ブロック4の端子カバー44(後述する)の右下の角部の前面には、前方へ突出する半円筒状であって内面にねじ溝が形成された筒部が設けられており、端子カバー44の筒部の内面と角部879の内面とで、ねじ穴が形成される。
図1~図4に示すように、頂壁86は、前方から見て左右方向D3に長い長孔状に形成された挿通孔861を有している。頂壁86は、挿通孔861を2つ有している。2つの挿通孔861は、上下方向D2に並んでいる。
図3に示すように、頂壁86の後面には、挿通孔861の周囲に、補強リブ862が設けられている。
カバー85の後縁をケース81の開口部810に突き合わせ、3つの筒部842と3つの角部876~878とで形成される3つのねじ穴にねじ90をそれぞれ後方からねじ込むことで、ケース81とカバー85とが結合される。また、ケース81の空所811に端子カバー44を配置し、端子カバー44の筒部と角部879とで形成されるねじ穴にねじ90を後方からねじ込むことで、カバー85と端子カバー44とが結合される。
(2.2)出力ブロック
出力ブロック5は、図2、図3に示すように、出力基板51と、出力端子52と、電子部品53と、を備えている。出力ブロック5は、出力端子52を2つ備えている。また、出力ブロック5は、電子部品53を複数備えている。
出力基板51は、例えば、ガラス・エポキシ樹脂からなる絶縁板と、絶縁板に形成されているパターン導体と、を含むプリント配線板である。
出力基板51は、出力基板51の法線方向A0(図5~図8参照)が前後方向D1に沿うように、ハウジング8の収容空間内に収容されている。出力基板51の形状は、左右よりも上下に長い矩形板状である。出力基板51は、上下の中央における左側の部分に、切り欠きを有している。
出力基板51は、ケース81とカバー85との間に挟まれることで、ハウジング8に保持される。
出力基板51は、第1面511、及び第1面511とは反対側の第2面512を有している。第1面511は、前面であり、第2面512は後面である。
出力端子52は、例えば、USBプラグ301が接続可能なUSBソケットである。出力端子52は、例えばUSB Type-C端子である。出力端子52は、出力基板51の第1面511に実装されている。
2つの出力端子52は、配線器具100を組み立てた状態において、カバー85の2つの挿通孔861にそれぞれ臨んでいる。したがって、USBケーブル300のUSBプラグ301を、挿通孔861を通して出力端子52に接続することが可能となる。
複数の電子部品53は、出力基板51に実装されている。複数の電子部品53は、出力基板51の第1面511に実装されている。本実施形態では、複数の電子部品53の全てが第1面511に実装されている。ただし、これに限らず、複数の電子部品53のうちの一部は、第2面512に実装されていてもよい。
複数の電子部品53は、発熱部品99を含み得る。複数の電子部品53の全てが発熱部品99であってもよいし、一部が発熱部品99であってもよい。複数の電子部品53の全てが、発熱部品99でなくてもよい。
(2.3)第1ブロック
第1ブロック1は、図2、図3に示すように、第1基板11と、電子部品12と、を備えている。第1ブロック1は、電子部品12を複数備えている。
第1基板11は、出力基板51と同様、例えば、ガラス・エポキシ樹脂からなる絶縁板と、絶縁板に形成されているパターン導体と、を含むプリント配線板である。
第1基板11は、第1基板11の法線方向A1(図5~図7参照)が前後方向D1に沿うように、ハウジング8の収容空間内に収容されている。第1基板11の法線方向A1は、出力基板51の法線方向A0に沿っている。第1基板11は、出力基板51の後方に、出力基板51と平行に配置されている。第1基板11の形状は、左右よりも上下に長い矩形板状である。第1基板11は、右下の部分に矩形の切り欠きを有している。
第1基板11は、第1面111、及び第1面111とは反対側の第2面112を有している。第1面111は、前面であり、第2面112は、後面である。第1基板11は、中央に貫通孔113を有している。
第1基板11は、ねじ91によってハウジング8のケース81に固定される。より詳細に説明すると、図5、図6に示すように、ケース81の底壁82と第1基板11との間には、スペーサ92が配置される。スペーサ92は、前後方向D1に貫通する貫通孔921を有している。スペーサ92は、第1基板11の貫通孔113に対応する位置に配置される。そして、底壁82の後方から、ねじ91が、底壁82の貫通孔821、スペーサ92の貫通孔921、及び第1基板11の貫通孔113に通される。そして、第1基板11の第1面111側で、ねじ91の先端にナット93が結合される。これにより、第1基板11がねじ91によってハウジング8に固定される。前後方向D1において、ケース81の底壁82と第1基板11との間の距離は、スペーサ92の高さ(前後方向D1の寸法)に維持される。
ねじ91及びスペーサ92は、例えば樹脂製である。ねじ91及びスペーサ92は、電気絶縁性を有している。これにより、ねじ91又はスペーサ92が導電性を有している場合と比較して、第1基板11と底壁82との間の絶縁距離を増加させることが可能となり、ケース81に対する第1基板11の電気的な絶縁性の向上を図ることが可能となる。また、ナット93は例えば樹脂製であり、電気絶縁性を有している。これにより、第1基板11に対するケース81の電気的な絶縁性の更なる向上を図ることが可能となる。
第1基板11は、出力ブロック5の出力基板51に電気的に接続されている。第1基板11は、接続端子及び電線を介して出力基板51に電気的に接続されている。
複数の電子部品12は、第1基板11に実装されている。複数の電子部品12のうちの一部は、第1基板11の第1面111に実装され、複数の電子部品12のうちの残りは、第1基板11の第2面112に実装されている。
複数の電子部品12は、発熱部品99を含み得る。複数の電子部品12の全てが発熱部品99であってもよいし、一部が発熱部品99であってもよい。すなわち、第1基板11には、少なくとも1つの発熱部品99が実装されている。
(2.4)第2ブロック
第2ブロック2は、図2、図3に示すように、第2基板21と、電子部品22と、を備えている。第2ブロック2は、電子部品22を複数備えている。
第2基板21は、出力基板51と同様、例えば、ガラス・エポキシ樹脂からなる絶縁板と、絶縁板に形成されているパターン導体と、を含むプリント配線板である。
第2基板21は、第2基板21の法線方向A2(図7参照)が左右方向D3に沿うように、ハウジング8の収容空間内に収容されている。第2基板21の法線方向A2は、第1基板11の法線方向A1と交差する。本実施形態では、第2基板21の法線方向A2は、第1基板11の法線方向A1と直交する。図3に示すように、第2基板21は、第1基板11の第1面111の左上の部分に、第1基板11と直交する向きに配置されている。第2基板21の形状は、前後よりも上下に長い矩形板状である。
本開示において「直交」は、厳密に90度で交わる状態だけでなく、ある程度の誤差の範囲内で略直交する状態も含む意味である。つまり、第1基板11の法線方向A1と第2基板21の法線方向A2との間の角度は、90度に対してある程度の誤差(一例として10度以下)の範囲内に収まる。本実施形態では一例として、第1基板11の法線方向A1と第2基板21の法線方向A2との間の角度は90度である。
第2基板21は、第1面211、及び第1面211とは反対側の第2面212を有している。第1面211は、左面であり、第2面212は、右面である。
第2基板21は、第1基板11と電気的に接続されている。より具体的には、第2基板21はピンコネクタ23を有している。また、第1基板11は、ピンコネクタ23が接続される端子13を有している。ピンコネクタ23が端子13に接続されることで、第1基板11と第2基板21とが電気的に接続される。
複数の電子部品22は、第2基板21に実装されている。複数の電子部品22のうちの一部は、第2基板21の第1面211に実装され、複数の電子部品22のうちの残りは、第2基板21の第2面212に実装されている。
複数の電子部品22は、発熱部品99を含み得る。複数の電子部品22の全てが発熱部品99であってもよいし、一部が発熱部品99であってもよい。すなわち、第2基板21には、少なくとも1つの発熱部品99が実装されている。なお、複数の電子部品22の全てが、発熱部品99でなくてもよい。
(2.5)第3ブロック
第3ブロック3は、図2、図3に示すように、第3基板31と、電子部品32と、を備えている。第3ブロック3は、電子部品32を複数備えている。
第3基板31は、出力基板51と同様、例えば、ガラス・エポキシ樹脂からなる絶縁板と、絶縁板に形成されているパターン導体と、を含むプリント配線板である。
第3基板31は、第3基板31の法線方向A3(図5参照)が上下方向D2に沿うように、ハウジング8の収容空間内に収容されている。第3基板31の法線方向A3は、第1基板11の法線方向A1と交差する。本実施形態では、第3基板31の法線方向A3は、第1基板11の法線方向A1と直交する。また、第3基板31の法線方向A3は、第2基板21の法線方向A2と交差する。本実施形態では、第3基板31の法線方向A3は、第2基板21の法線方向A2と直交する。第3基板31は、第1基板11の第1面111の左下の部分に、第1基板11と直交する向きに配置されている。第3基板31の形状は、左右よりも前後に長い矩形板状である。
第3基板31は、第1面311、及び第1面311とは反対側の第2面312を有している。第1面311は、上面であり、第2面312は、下面である。
第3基板31は、第1基板11と電気的に接続されている。より具体的には、第3基板31は、ピンコネクタを有している。また、第1基板11は、ピンコネクタが接続される端子を有している。ピンコネクタは、第1基板11の端子に接続されており、これにより第1基板11と第3基板31とが電気的に接続される。
複数の電子部品32は、第3基板31に実装されている。複数の電子部品32は、第3基板31の第1面311に実装されている。本実施形態では、複数の電子部品32の全てが第1面311に実装されている。ただし、これに限らず、複数の電子部品32のうちの一部は、第2面312に実装されていてもよい。
複数の電子部品32は、発熱部品99を含み得る。複数の電子部品32の全てが発熱部品99であってもよいし、一部が発熱部品99であってもよい。複数の電子部品32の全てが、発熱部品99でなくてもよい。
(2.6)入力ブロック
入力ブロック4は、図2、図3、図8に示すように、入力基板41と、一対の入力端子42(図8では、1つのみ図示)と、電子部品43と、端子カバー44と、を備えている。
入力基板41は、出力基板51と同様、例えば、ガラス・エポキシ樹脂からなる絶縁板と、絶縁板に形成されているパターン導体と、を含むプリント配線板である。
入力基板41は、入力基板41の法線方向A10が前後方向D1に沿うように、ハウジング8の収容空間内に収容されている。本実施形態では、入力基板41の法線方向A10は、出力基板51の法線方向A0に沿っている。
入力基板41は、第1面411、及び第1面411とは反対側の第2面412を有している。第1面411は、前面であり、第2面412は、後面である。
入力基板41は、第3基板31と電気的に接続されている。より具体的には、入力基板41は、一対の電線45によって、第3基板31と電気的に接続されている。
一対の入力端子42は、入力基板41に実装されている。一対の入力端子42は、入力基板41の第2面412に実装されている。一対の入力端子42には、電源ケーブル400の一対の電源線401(図1参照)がそれぞれ接続される。
一対の入力端子42の各々は、いわゆる速結端子である。入力端子42は、例えば、平板状の端子部421と、銅合金からなる板金を曲げ加工することにより形成された端子金具422と、を備えている。端子金具422は、弾性力により電源線401を端子部421に押しつける押付部423と、電源線401が抜け落ちるのを防止する鎖錠部424と、を備えている。
入力ブロック4は、解除ボタン46を更に備えている。解除ボタン46は、一対の入力端子42と一対の電源線401との接続を解除するための釦である。すなわち、一対の入力端子42と一対の電源線401とが接続されている状態で解除ボタン46を操作することにより、鎖錠部424が電源線401が離れ、これにより一対の入力端子42から一対の電源線401を取り外すことが可能となる。
電子部品43は、入力基板41に実装されている。電子部品43は、入力基板41の第1面411に実装されている。ただし、これに限らず、電子部品43は第2面412に実装されていてもよい。また、入力基板41に複数の電子部品43が実装されていてもよい。
端子カバー44は、樹脂製である。端子カバー44は、例えば、PBT樹脂により形成されている。端子カバー44は、入力基板41の第2面412側に配置される。端子カバー44は、矩形の箱状である。端子カバー44は、一対の入力端子42を後方から覆い、一対の入力端子42を内部に収容する。
端子カバー44は、ケース81の空所811に配置される。端子カバー44は、端子カバー44の後面とケース81の後面、端子カバー44の右面とケース81の右面、端子カバー44の下面とケース81の下面が、それぞれ段差無くつながる形状を有している。また、上述のように、端子カバー44の右下の角部の前面には、前方へ突出する半円筒状であって内面にねじ溝が形成された筒部が設けられている。
図3に示すように、端子カバー44の後壁には、一対の電源線401を挿入するための一対の挿入孔441が形成されている。端子カバー44の後壁には、解除ボタン46を操作する治具(例えばマイナスドライバー)を挿入するための操作孔442が形成されている。
(2.7)絶縁シート
上述のように、配線器具100は、絶縁シート(第1絶縁シート)61を備えている。図2、図3に示すように、配線器具100は、第2絶縁シート65及び第3絶縁シート66を更に備えている。
第1絶縁シート61は、例えば、ポリカーボネート(polycarbonate)により形成されている。第1絶縁シート61は、ケース81の内面に沿った矩形の箱状である。第1絶縁シート61は、ケース81の内面に沿って配置される。
図2、図3、図9に示すように、第1絶縁シート61は、底部62と、4つの側部63(上側部631、下側部632、左側部633、右側部634)と、を有している。
底部62は、ケース81の底壁82の前面に沿った形状である。底部62は、その右下部分に、空所811に対応する矩形の切り欠き628を有している。
底部62の中央には、底壁82の貫通孔821に対応する位置に、ねじ90を通すための貫通孔629が形成されている。貫通孔629の寸法は、スペーサ92の寸法よりも大きい。
底部62は、複数(ここでは5つ)の開口610を有している。複数の開口610は、底部62の左上部分に形成された2つの矩形の開口611,612と、底部62の左下部分に形成された矩形の開口613と、底部62の右上部分に形成され左斜め下に延びる矩形の開口614と、底部62の右下部分に形成され切り欠き628とつながる矩形の開口615と、を含む。開口615は、ケース81の底壁82の突出部813に対応する位置に形成されており、突出部813が嵌り込む形状を有している。
上側部631は、ケース81の上壁831の下面に沿った形状である。下側部632は、ケース81の下壁832の上面に沿った形状である。左側部633は、ケース81の左壁833の右面に沿った形状である。右側部634は、ケース81の右壁834の左面に沿った形状である。上側部631、下側部632、左側部633、及び右側部634は、開口を有していない。底部62及び4つの側部63は、一体に形成されている。
また、第1絶縁シート61は、切り欠き628の上辺に沿って左右方向D3に延び前方に突出する突出部635を、更に有している。
第1絶縁シート61は、第1放熱部材71とともに、第1基板11をケース81から電気的に絶縁する。また、第1絶縁シート61は、第2基板21をケース81から電気的に絶縁する。第1絶縁シート61は、第3基板31をケース81から電気的に絶縁する。第1絶縁シート61は、第1基板11~第3基板31に対する外部からの静電気、雷サージ等を抑制する。
第2絶縁シート65は、例えば、ポリカーボネートにより形成されている。図2、図3に示すように、第2絶縁シート65は、出力基板51と第1基板11との間に配置されている。第2絶縁シート65は、出力基板51と、第1基板11に実装されている電子部品12と、の間に配置されている。第2絶縁シート65は、出力基板51と電子部品12との間を電気的に絶縁する。
第3絶縁シート66は、例えば、ポリカーボネートにより形成されている。図2、図3に示すように、第3絶縁シート66は、出力基板51と第1基板11との間に配置されている。第3絶縁シート66は、出力基板51と、第3基板31に実装されている電子部品32と、の間に配置されている。第3絶縁シート66は、出力基板51と電子部品32との間を電気的に絶縁する。
(2.8)放熱部材
上述のように、配線器具100は、放熱部材(第1放熱部材)71を備えている。また、配線器具100は、第2放熱部材72を更に備えている。また、図2、図3に示すように、配線器具100は、追加放熱部材73を更に備えている。
第1放熱部材71は、電気絶縁性を有している。第1放熱部材71は、熱伝導性を有している。第1放熱部材71は、シート状である。第1放熱部材71は、サーマルシートである。第1放熱部材71は、例えば、シリコンにより形成されている。第1放熱部材71は、伸縮性(弾性)を有している。第1放熱部材71はサーマルシートであるため、例えばグリスのような揮発性の液体と比較して、長寿命化を図ることが可能となる。
第1放熱部材71は、ケース81の底壁82と第1基板11との間に配置される。上述のように第1絶縁シート61がケース81の内面に沿って配置されているので、第1放熱部材71は、第1絶縁シート61の底部62と第1基板11との間に配置される。第1放熱部材71は、第1絶縁シート61の開口610に対応する位置に配置される。見方を変えて説明すると、第1絶縁シート61は、ケース81において第1放熱部材71と(直接)接触していない部分に、ケース81の内面に沿って配置されている。
第1放熱部材71は、開口610を埋めるように配置される。第1放熱部材71は、第1絶縁シート61における開口610の周縁部と第1基板11との間に挟まれる。第1放熱部材71は、第1絶縁シート61とともに、第1基板11をケース81から電気的に絶縁する。
第1放熱部材71は、複数(ここでは3つ)のシート片711,712,713を有している。各シート片711,712,713は、シート状である。複数のシート片711~713は、互いに離れて配置されている。ただし、これに限らず、複数のシート片711~713は一部同士が重なるように配置されていてもよい。或いは、複数のシート片711~713は一体に形成されていてもよい。
図9に示すように、シート片711は、開口611,612に対応する位置に配置され、開口611,612を埋める。シート片712は、開口613に対応する位置に配置され、開口613を埋める。シート片713は、開口614,615に対応する位置に配置され、開口614,615を埋める。複数(3つ)のシート片711~713によって、複数(5つ)の開口611~615の全てが埋められる。
第1放熱部材71は、伸縮されていない自然状態において、スペーサ92の高さ(前後方向D1の寸法)よりも大きな厚さ(前後方向D1の寸法)を有している。第1放熱部材71が第1絶縁シート61と第1基板11との間に配置された状態で、第1基板11がねじ91によって底壁82に固定されると、第1絶縁シート61と第1基板11とに挟まれることで第1放熱部材71が前後方向D1に圧縮される。ただし、第1放熱部材71のうちで開口610に対応する部分は、圧縮されずに開口610内にはみ出して、底壁82に接触する。これにより、第1放熱部材71の前面が第1基板11の第2面112に接触し、かつ第1放熱部材71の後面が底壁82に接触する(図7参照)。すなわち、第1放熱部材71は、ケース81の底壁82と接触する。
図3、図5に示すように、第1放熱部材71のうちのシート片711は、第1基板11の第2面112に実装された電子部品12に、接触している。これにより、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。この点について、図10を参照してより詳細に説明する。
図10に示すように、第1基板11の第2面112に、発熱部品99である電子部品12が実装されている。また、第1基板11は、第2面112がケース81の底壁82と対向するように配置されている。そして、第1放熱部材71のシート片711は、第1基板11とケース81の底壁82との間に配置されており、発熱部品99の全体を覆っている。言い換えれば、発熱部品99は、第1放熱部材71に埋め込まれている。これにより、第1放熱部材71は、発熱部品99と接触している。また、第1放熱部材71は、第1基板11と接触している。
また、図10に示すように、第1放熱部材71のシート片711は、第1絶縁シート61の開口610を介して、ケース81の底壁82と接触している。
このように、第1放熱部材71がケース81と接触しかつ発熱部品99と接触することで、発熱部品99からケース81への熱の伝達が促進され、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
なお、第1放熱部材71は、ケース81と面状に接触することが好ましい。第1放熱部材71のうちで、第1絶縁シート61の開口610に対応する部分の全体が、ケース81と面状に接触することが好ましい。放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
また、図6に示すように、第1放熱部材71のうちのシート片713は、第1絶縁シート61の開口615に対応する位置に配置されている。開口615には、ケース81の底壁82の突出部813が嵌まっており、シート片713は突出部813に接触している。これにより、突出部813が無い場合と比較して、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。この点について、図11を参照してより詳細に説明する。
図11に示すように、第1基板11の第1面111に、発熱部品99である電子部品12が実装されている。また、第1基板11は、第2面112がケース81の底壁82と対向するように配置されている。ケース81の底壁82は、第1基板11に向かって突出する突出部813を有している。突出部813は、第1絶縁シート61の開口610内に嵌め込まれている。そして、第1放熱部材71のシート片713は、第1基板11とケース81の突出部813との間に配置されている。これにより、第1放熱部材71は、第1基板11と接触している。また、第1放熱部材71は、ケース81(突出部813)と接触している。これにより、発熱部品99で発生した熱は第1基板11へ伝達され、第1基板11の熱は、第1放熱部材71を介してケース81へ伝達される。
図11に示すように、ケース81が突出部813を有している場合の、第1基板11からケース81へ熱が伝達される伝熱経路の距離(第1放熱部材71の厚さに相当)R1は、ケース81が突出部813を有していない場合の伝熱経路の距離R0よりも、短い。そのため、ケース81が突出部813を有している場合には、ケース81が突出部813を有していない場合と比較して、第1基板11とケース81との間の伝熱経路の熱抵抗が小さくなる。これにより、第1基板11からケース81への熱の伝達が促進され、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第1基板11は、好ましくは、図11に示すように銅インレイ114を有している。すなわち第1基板11は銅インレイ基板である。銅インレイ114は、第1基板11において発熱部品99が実装される部分に設けられている。第1放熱部材71は、銅インレイ114と接触している。このように、第1放熱部材71が第1基板11の銅インレイ114と接触していることで、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
本実施形態の配線器具100では、第1基板11の第2面112の全面において、第1基板11とケース81との間には、第1絶縁シート61と第1放熱部材71とのうちの少なくとも一方が介在する。より詳細に説明すると、図5に示すように、前後方向D1に沿って第1基板11からケース81の底壁82へ向かう仮想線X1を想定すると、第1基板11のどの点を始点としても、その仮想線X1は第1絶縁シート61と第1放熱部材71とのうちの少なくとも一方と交差する。すなわち、第1基板11とケース81とが対向する方向(前後方向D1)に沿って第1基板11からケース81へ向かう任意の仮想線X1は、第1絶縁シート61と第1放熱部材71とのうちの少なくとも一方と交差する。これにより、第1基板11とケース81との間の絶縁距離の増加を図ることが可能となり、ケース81に対する第1基板11の電気的な絶縁性の向上を図ることが可能となる。
第2放熱部材72は、電気絶縁性を有している。第2放熱部材72は、熱伝導性を有している。第2放熱部材72は、シート状である。第2放熱部材72は、サーマルシートである。第2放熱部材72は、例えば、シリコンにより形成されている。第2放熱部材72は、伸縮性(弾性)を有している。
第2放熱部材72は、ケース81の側壁83(左壁833)と第2基板21との間に配置される。上述のように第1絶縁シート61がケース81の内面に沿って配置されているので、第2放熱部材72は、第1絶縁シート61の左側部633と第2基板21との間に配置される。
第2放熱部材72は、第1絶縁シート61の左側部633と第2基板21との間に挟まれる。これにより、第2基板21の第1面211に実装されている電子部品22が第2放熱部材72に埋め込まれ、第2放熱部材72が電子部品22と接触する。また、第2放熱部材72の右面は、第2基板21の第1面211と接触する。
このように、配線器具100が第1放熱部材71と第2放熱部材72とを備えていることで、発熱部品99から発生した熱をケース81へ逃がす2つの伝熱経路が形成される。これにより、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
追加放熱部材73は、電気絶縁性を有している。追加放熱部材73は、熱伝導性を有している。追加放熱部材73は、シート状である。追加放熱部材73は、サーマルシートである。追加放熱部材73は、例えば、シリコンにより形成されている。追加放熱部材73は、伸縮性(弾性)を有している。
図7に示すように、追加放熱部材73は、カバー85と出力基板51との間に配置される。追加放熱部材73は、出力基板51に実装されている電子部品53を覆うように配置される。追加放熱部材73は、カバー85と出力基板51との間に挟まれる。これにより、出力基板51の第1面511に実装されている電子部品53が、追加放熱部材73の下面と接触する。
配線器具100が追加放熱部材73を備えていることで、出力基板51に実装された電子部品53から発生した熱を、追加放熱部材73を介してハウジング8へ逃がすことが可能となる。これにより、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
(2.9)回路構成
図12を参照して、配線器具100(USBコンセント)の回路構成について説明する。
配線器具100は、図12に示すように、入力回路101と、コモンフィルタ102と、ダイオードブリッジ103と、ノーマルフィルタ104と、DC/DCコンバータ105と、出力回路106と、制御回路107と、を備えている。
入力回路101は、外部電源110に接続される。外部電源110は、交流電源である。入力回路101は、入力ブロック4における一対の入力端子42を備えている。一対の入力端子42に電源ケーブル400が接続されることで、入力回路101が外部電源110に接続される。入力回路101には、外部電源110から交流の入力電力が入力される。
コモンフィルタ102は、入力回路101と接続されている。コモンフィルタ102は、コモンモードノイズを低減する。コモンフィルタ102は、第3基板31に実装されている電子部品32により構成される。コモンフィルタ102を構成する電子部品32は、コンデンサ及びコイル(チョークコイル)を含み得る。
ダイオードブリッジ103は、コモンフィルタ102を介して入力回路101と接続されている。ダイオードブリッジ103は、交流の入力電力を脈流の直流電力に変換する。ダイオードブリッジ103は、第1基板11に実装されている電子部品12により構成される。ダイオードブリッジ103を構成する電子部品12は、ダイオードを含み得る。
ノーマルフィルタ104は、ダイオードブリッジ103の出力端と接続されている。ノーマルフィルタ104は、ノーマルモードノイズを低減する。ノーマルフィルタ104は、第2基板21に実装されている電子部品22及び第1基板11に実装されている電子部品12により構成される。ノーマルフィルタ104を構成する電子部品12,22は、コンデンサを含み得る。
DC/DCコンバータ105は、ノーマルフィルタ104を介してダイオードブリッジ103の出力端と接続されている。DC/DCコンバータ105は、ここでは絶縁トランスを備える絶縁型のDC/DCコンバータである。DC/DCコンバータ105は、ダイオードブリッジ103で生成された脈流の直流電力を、所望の電圧値を有する直流電力に変換する。DC/DCコンバータ105は、第1基板11に実装されている電子部品12により構成される。DC/DCコンバータ105を構成する電子部品12は、絶縁トランス、半導体スイッチ、及びコンデンサを含み得る。DC/DCコンバータ105が備える絶縁トランス及び半導体スイッチは、発熱部品99である。
出力回路106は、DC/DCコンバータ105と接続されている。出力回路106は、出力ブロック5における2つの出力端子52を備えている。出力回路106は、DC/DCコンバータ105により生成された直流電力を、出力端子52に接続されているUSBプラグ301へ出力する。
制御回路107は、第1基板11に実装されている電子部品12及び出力基板51に実装されている電子部品53により構成される。制御回路107は、DC/DCコンバータ105の動作(DC/DCコンバータ105が備える半導体スイッチのオンオフ)を制御する。制御回路107は、出力端子52に接続されている電気機器200から受け取る情報(充電電圧、充電電流等)に基づいて、DC/DCコンバータ105の動作を制御する。
このように、配線器具100は、入力回路101と、変換回路(ダイオードブリッジ103及びDC/DCコンバータ105)と、出力回路106と、を備えている。入力回路101は、外部電源110に接続されて外部電源110から交流の入力電力が入力される。変換回路は、発熱部品99を含む複数の電子部品から構成され、入力電力を直流の出力電力へ変換する。出力回路106は、出力電力を出力する。これにより、配線器具100は、電気機器200へ出力電力を供給することが可能である。
(3)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。上記の基本例及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
図13を参照して、本変形例の配線器具について説明する。本変形例の配線器具において、基本例の配線器具100と同様の構成については、同一又は対応する符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例の配線器具では、図13に示すように、ケース81の底壁82が、第1基板11から離れるように凹む窪み部814を有している。窪み部814は、第1絶縁シート61の開口610内に対応する位置に形成されている。そして、第1放熱部材71は、窪み部814に嵌め込まれるように、第1基板11とケース81の底壁82との間に配置されている。すなわち、第1放熱部材71は、第1基板11と接触し、かつケース81(窪み部814)と接触している。発熱部品99で発生した熱は第1基板11へ伝達され、第1基板11の熱は、第1放熱部材71を介してケース81へ伝達される。
ケース81が窪み部814を有している場合の、第1基板11からケース81へ熱が伝達される伝熱経路の距離(第1放熱部材71の厚さに相当)R2は、ケース81が突出部813を有していない場合の伝熱経路の距離R0よりも、長い。そのため、ケース81が窪み部814を有している場合には、ケース81が窪み部814を有していない場合と比較して、第1基板11とケース81との間の伝熱経路の熱抵抗が大きくなる。これにより、第1基板11からケース81へ熱が伝達されにくくなり、ケース81の過度な温度上昇の回避を図ることが可能となる。
(3.2)変形例2
図14を参照して、本変形例の配線器具100Aについて説明する。本変形例の配線器具100Aにおいて、基本例の配線器具100と同様の構成については、同一又は対応する符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例の配線器具100Aでは、図14に示すように、ハウジング8Aはケース81Aとカバー85Aとを備えている。
ケース81Aは、底壁82Aと、第1側壁(右壁834A)及び第2側壁(左壁833A)とを有している。第1側壁(右壁834A)及び第2側壁(左壁833A)は、底壁82Aと交差する。ケース81Aは、第1基板11A及び第2基板21Aを収容する。ケース81Aは、第1基板11Aが第1側壁(右壁834A)と対向し第2基板21Aが第2側壁(左壁833A)と対向するように、第1基板11A及び第2基板21Aを収容する。
第1基板11Aには、発熱部品99(図2等参照)が実装されている。また、第2基板21Aには、発熱部品99が実装されている。
第1放熱部材71Aは、第1基板11Aと第1側壁(右壁834A)との間に配置される。第1放熱部材71Aは、第1基板11Aと接触する。第2放熱部材72Aは、第2基板21Aと第2側壁(左壁833A)との間に配置される。第2放熱部材72Aは、第2基板21Aと接触する。第1基板11Aは、第2基板21Aと対向する。
本変形例の配線器具100Aでも、基本例の配線器具100と同様に、発熱部品99から発生した熱をケース81Aへ逃がす2つの伝熱経路が形成される。これにより、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
(3.3)その他の変形例
一変形例において、配線器具100は、出力端子52を1つ又は3つ以上備えていてもよい。
一変形例において、配線器具100は、第1絶縁シート61を備えていればよく、第2絶縁シート65と第3絶縁シート66とのうちの一方又は両方を備えていなくてもよい。
一変形例において、配線器具100は、追加放熱部材73を備えていなくてもよい。
一変形例において、第1放熱部材71は、発熱部品99と接触していれば第1基板11と接触していなくてもよい。
一変形例において、第1絶縁シート61の開口610の周縁部が、ケース81の突出部813の周縁部と重なっていてもよい。すなわち、第1絶縁シート61の開口610が突出部813よりも小さく形成され、第1絶縁シート61の開口610の周縁部が、ケース81の突出部813に載せられて突出部813と第1放熱部材71との間に挟まれていてもよい。
一変形例において、第1絶縁シート61の開口610の周縁部が、ケース81の窪み部814の周縁部と重なっていてもよい。すなわち、第1絶縁シート61の開口610が窪み部814よりも小さく形成され、第1絶縁シート61の開口610の周縁部が、ケース81の窪み部814内に入り込んで窪み部814と第1放熱部材71との間に挟まれていてもよい。
一変形例において、第2放熱部材72は、ケース81の側壁83と接触していてもよい。例えば、第1絶縁シート61の左側部633が開口610を有しており、第2放熱部72が開口610を埋めるように配置されていてもよい。
一変形例において、発熱部品99は、樹脂モールドを含んでもよい。すなわち、第1放熱部材71が発熱部品99と接触するとは、第1放熱部材71が発熱部品99の樹脂モールドと接触することを含み得る概念である。
一変形例において、ケース81の材料は金属に限られない。ケース81は、熱伝導性及び導電性を有する材料で形成されていればよい。
(4)まとめ
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
(4.1)第1のまとめ
第1の態様の配線器具(100,100A)は、基板(11,11A)と、ケース(81,81A)と、絶縁シート(61)と、放熱部材(71)と、を備える。基板(11,11A)には発熱部品(99)が実装されている。ケース(81,81A)は、基板(11,11A)を収容する。絶縁シート(61)は、基板(11,11A)とケース(81,81A)との間に配置される。放熱部材(71)は、電気絶縁性を有している。放熱部材(71)は、基板(11,11A)とケース(81,81A)との間に配置される。放熱部材(71)は、絶縁シート(61)とともに基板(11,11A)をケース(81,81A)から電気的に絶縁する。放熱部材(71)は、絶縁シート(61)よりも大きな熱伝導率を有する。放熱部材(71)は、ケース(81,81A)と接触する。
この態様によれば、放熱性の向上及びケース(81,81A)に対する基板(11,11A)の電気的な絶縁性の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の配線器具(100,100A)では、第1の態様において、放熱部材(71)は、発熱部品(99)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第3の態様の配線器具(100,100A)では、第1又は第2の態様において、放熱部材(71)は、基板(11,11A)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第4の態様の配線器具(100,100A)では、第3の態様において、基板(11,11A)は、発熱部品(99)が実装される部分に銅インレイ(114)を有する。放熱部材(71)は、銅インレイ(114)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第5の態様の配線器具(100,100A)では、第1~第4のいずれか1つの態様において、絶縁シート(61)は、ケース(81,81A)において放熱部材(71)と接触していない部分に、ケース(81,81A)の内面に沿って配置されている。
この態様によれば、ケース(81,81A)に対する基板(11,11A)の電気的な絶縁性の更なる向上を図ることが可能となる。
第6の態様の配線器具(100,100A)では、第5の態様において、絶縁シート(61)は開口(610)を有する。放熱部材(71)は、絶縁シート(61)の開口(610)に対応する位置に開口(610)を埋めるように配置される。
この態様によれば、ケース(81,81A)に対する基板(11,11A)の電気的な絶縁性の更なる向上を図ることが可能となる。
第7の態様の配線器具(100,100A)では、第6の態様において、放熱部材(71)は、絶縁シート(61)における開口(610)の周縁部と基板(11,11A)との間に挟まれる。
この態様によれば、ケース(81,81A)に対する基板(11,11A)の電気的な絶縁性の更なる向上を図ることが可能となる。
第8の態様の配線器具(100,100A)では、第1~第7のいずれか1つの態様において、ケース(81,81A)は、基板(11,11A)に向かって突出する突出部(813)を有する。放熱部材(71)は、突出部(813)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第9の態様の配線器具(100,100A)では、第1~第8のいずれか1つの態様において、ケース(81,81A)は、基板(11,11A)から離れるように凹んだ窪み部(814)を有する。放熱部材(71)は、窪み部(814)に嵌め込まれる。
この態様によれば、ケース(81,81A)の過度な温度上昇の回避を図ることが可能となる。
第10の態様の配線器具(100,100A)では、第1~第9のいずれか1つの態様において、放熱部材(71)は、サーマルシートである。
この態様によれば、配線器具(100,100A)の長寿命化を図ることが可能となる。
第11の態様の配線器具(100,100A)では、第1~第10のいずれか1つの態様において、基板(11,11A)とケース(81,81A)とが対向する方向に沿って基板(11,11A)からケース(81,81A)へ向かう任意の仮想線(X1)は、絶縁シート(61)と放熱部材(71)とのうちの少なくとも一方と交差する。
この態様によれば、ケース(81,81A)に対する基板(11,11A)の電気的な絶縁性の更なる向上を図ることが可能となる。
第12の態様の配線器具(100,100A)は、第1~第11のいずれか1つの態様において、入力回路(101)と、変換回路(ダイオードブリッジ103,DC/DCコンバータ105)と、出力回路(106)と、を備える。入力回路(101)は、外部電源に接続されて外部電源から交流の入力電力が入力される。変換回路は、発熱部品(99)を含む複数の電子部品から構成される。変換回路は、入力電力を直流の出力電力へ変換する。出力回路(106)は、出力電力を出力する。
この態様によれば、外部装置へ出力電力を供給することが可能となる。
(4.2)第2のまとめ
第1の態様の配線器具(100)は、第1基板(11)と、第2基板(21)と、ケース(81)と、第1放熱部材(71)と、第2放熱部材(72)と、を備える。ケース(81)は、底壁(82)及び底壁(82)と交差する側壁(83)を有する。ケース(81)は、第1基板(11)が底壁(82)と対向し第2基板(21)が側壁(83)と対向するように第1基板(11)及び第2基板(21)を収容する。第1放熱部材(71)は、第1基板(11)とケース(81)の底壁(82)との間に配置される。第2放熱部材(72)は、第2基板(21)とケース(81)の側壁(83)との間に配置される。
この態様によれば、放熱性の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の配線器具(100)では、第1の態様において、ケース(81)は、第1基板(11)の絶縁板よりも大きな熱伝導率を有する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第3の態様の配線器具(100)では、第2の態様において、ケース(81)は、金属製である。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第4の態様の配線器具(100)では、第1~第3のいずれか1つの態様において、第1基板(11)には、少なくとも1つの発熱部品(99)が実装されている。
この態様によれば、発熱部品(99)で発生した熱を第1放熱部材(71)を介して底壁へ逃がすことが可能となり、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第5の態様の配線器具(100)では、第4の態様において、第1放熱部材(71)は、第1基板(11)に実装されている発熱部品(99)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第6の態様の配線器具(100)では、第4又は第5の態様において、第2基板(21)には、少なくとも1つの発熱部品(99)が実装されている。
この態様によれば、発熱部品(99)で発生した熱を第2放熱部材(72)を介して側壁へ逃がすことが可能となり、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第7の態様の配線器具(100)では、第6の態様において、第2放熱部材(72)は、第2基板(21)に実装されている発熱部品(99)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第8の態様の配線器具(100)では、第1~第7のいずれか1つの態様において、第1放熱部材(71)と第2放熱部材(72)とのうちの少なくとも一方は、伸縮性を有する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第9の態様の配線器具(100)では、第1~第8のいずれか1つの態様において、第1放熱部材(71)と第2放熱部材(72)とのうちの少なくとも一方は、サーマルシートである。
この態様によれば、配線器具(100)の長寿命化を図ることが可能となる。
第10の態様の配線器具(100)では、第1~第9のいずれか1つの態様において、第1放熱部材(71)は、ケース(81)の底壁(82)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第11の態様の配線器具(100)では、第1~第10のいずれか1つの態様において、第2放熱部材(72)は、ケース(81)の側壁(83)と接触する。
この態様によれば、放熱性の更なる向上を図ることが可能となる。
第12の態様の配線器具(100A)は、第1基板(11A)と、第2基板(21A)と、ケース(81A)と、第1放熱部材(71A)と、第2放熱部材(72A)と、を備える。ケース(81A)は、底壁(82A)、第1側壁(右壁834A)及び第2側壁(左壁833A)を有する。第1側壁及び第2側壁は、底壁(82A)と交差する。ケース(81A)は、第1基板(11A)が第1側壁と対向し第2基板(21A)が第2側壁と対向するように第1基板(11A)及び第2基板(21A)を収容する。第1放熱部材(71A)は、第1基板(11A)とケース(81A)の第1側壁との間に配置される。第2放熱部材(72)は、第2基板(21)とケース(81A)の第2側壁との間に配置される。第1基板(11)と第2基板(21)とが対向する。
この態様によれば、放熱性の向上を図ることが可能となる。
第13の態様の配線器具(100,100A)は、第1~第12のいずれか1つの態様において、入力回路(101)と、変換回路(ダイオードブリッジ103,DC/DCコンバータ105)と、出力回路(106)と、を備える。入力回路(101)は、外部電源に接続されて外部電源から交流の入力電力が入力される。変換回路は、第1基板(11,11A)及び第2基板(21,21A)のうちの少なくとも一方に実装される複数の電子部品から構成される。変換回路は、入力電力を直流の出力電力へ変換する。出力回路(106)は、出力電力を出力する。
この態様によれば、外部装置へ出力電力を供給することが可能となる。
100,100A 配線器具
11,11A 基板、第1基板
21,21A 第2基板
61 絶縁シート
610 開口
71,71A 放熱部材、第1放熱部材
72,72A 第2放熱部材
81,81A ケース
82,82A 底壁
83 側壁
833A 左壁(第2側壁)
834A 右壁(第1側壁)
813 突出部
814 窪み部
99 発熱部品
101 入力回路
106 出力回路
114 銅インレイ
A1 法線方向
A2 法線方向
X1 仮想線

Claims (12)

  1. 発熱部品が実装された基板と、
    前記基板を収容するケースと、
    前記基板と前記ケースとの間に配置される絶縁シートと、
    電気絶縁性を有し、前記基板と前記ケースとの間に配置され、前記絶縁シートとともに前記基板を前記ケースから電気的に絶縁する放熱部材と、
    を備え、
    前記放熱部材は、前記絶縁シートよりも大きな熱伝導率を有し、
    前記放熱部材は、前記ケースと接触する、
    配線器具。
  2. 前記放熱部材は、前記発熱部品と接触する、
    請求項1に記載の配線器具。
  3. 前記放熱部材は、前記基板と接触する、
    請求項1又は2に記載の配線器具。
  4. 前記基板は、前記発熱部品が実装される部分に銅インレイを有し、
    前記放熱部材は、前記銅インレイと接触する、
    請求項3に記載の配線器具。
  5. 前記絶縁シートは、前記ケースにおいて前記放熱部材と接触していない部分に、前記ケースの内面に沿って配置されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の配線器具。
  6. 前記絶縁シートは開口を有し、
    前記放熱部材は、前記絶縁シートの前記開口に対応する位置に前記開口を埋めるように配置される、
    請求項5に記載の配線器具。
  7. 前記放熱部材は、前記絶縁シートにおける前記開口の周縁部と前記基板との間に挟まれる、
    請求項6に記載の配線器具。
  8. 前記ケースは、前記基板に向かって突出する突出部を有し、
    前記放熱部材は、前記突出部と接触する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の配線器具。
  9. 前記ケースは、前記基板から離れるように凹んだ窪み部を有し、
    前記放熱部材は、前記窪み部に嵌め込まれる、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の配線器具。
  10. 前記放熱部材は、サーマルシートである、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の配線器具。
  11. 前記基板と前記ケースとが対向する方向に沿って前記基板から前記ケースへ向かう任意の仮想線は、前記絶縁シートと前記放熱部材とのうちの少なくとも一方と交差する、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の配線器具。
  12. 外部電源に接続されて前記外部電源から交流の入力電力が入力される入力回路と、
    前記発熱部品を含む複数の電子部品から構成され、前記入力電力を直流の出力電力へ変換する変換回路と、
    前記出力電力を出力する出力回路と、
    を更に備える、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の配線器具。
JP2021205422A 2021-12-17 2021-12-17 配線器具 Pending JP2023090459A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021205422A JP2023090459A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 配線器具
PCT/JP2022/044539 WO2023112719A1 (ja) 2021-12-17 2022-12-02 配線器具
TW111148131A TW202327201A (zh) 2021-12-17 2022-12-15 配線器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021205422A JP2023090459A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 配線器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023090459A true JP2023090459A (ja) 2023-06-29

Family

ID=86774284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021205422A Pending JP2023090459A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 配線器具

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2023090459A (ja)
TW (1) TW202327201A (ja)
WO (1) WO2023112719A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001229660A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Sony Corp 光ディスク装置
JP2004031854A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Matsushita Electric Works Ltd 放熱構造
JP2016152349A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路構成体
EP3220418B1 (en) * 2016-03-18 2021-03-03 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Power module comprising a heat sink and a substrate to which a power die is attached and method for manufacturing the power module

Also Published As

Publication number Publication date
TW202327201A (zh) 2023-07-01
WO2023112719A1 (ja) 2023-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6413637B2 (ja) 蓄電ユニット
TWI373706B (en) Power supply and module power connection interface thereof
JP4619992B2 (ja) 電気接続箱
JP7149547B2 (ja) 配線器具
JP2023143914A (ja) 配線器具
CN112042092B (zh) 电源装置
TWI654801B (zh) 配線器具
JP2007325344A (ja) 電気接続箱
WO2023112719A1 (ja) 配線器具
WO2023112720A1 (ja) 配線器具
JP7463252B2 (ja) 電子機器用充電器
TW201826653A (zh) 配線器具
WO2023112721A1 (ja) 配線器具
JP4197292B2 (ja) 電子装置
JP2023090462A (ja) 配線器具
JP4794236B2 (ja) 始動リレー装置
JP7149549B2 (ja) 電力供給装置
CN219392578U (zh) 一种方便组合的迷你主机
CN217562861U (zh) 一种逆变器用接线端子装置
CN209806264U (zh) 一种电子器件用封装盒
WO2022064967A1 (ja) 配線器具
JP5545492B2 (ja) 電気接続箱
CN212323972U (zh) 散热外壳及电源变换装置
JP2012170179A (ja) 電気接続箱
JP2022184213A (ja) 電気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240122