JP2023090266A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気に起因した画像不良を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】基布と、基布に織り込まれた複数の繊維糸と、を有し、像担持体の回転方向において、転写部よりも下流側であって、帯電部よりも上流側における像担持体の表面に、基布から延びた複数の繊維糸の先端側が接触するブラシ部材を備える画像形成装置において、ブラシ部材は、像担持体と接触する複数の繊維糸の先端から1mmの領域を20℃の水に10秒間浸漬させたときの単位面積当たりの吸水量が、2.2mg/mm2以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真記録方式を利用する画像形成装置に関するものである。
レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置において、像担持体としての感光ドラムを一様に帯電処理した後に、画像パターンに従った露光を行うことにより、感光ドラム上に静電潜像を形成する。その後、感光ドラム上の静電潜像をトナーで現像して顕在化し、紙などの記録材に転写する。そして、感光ドラム上に残った転写残トナーは、感光ドラム上から除去されて回収される。転写残トナーを除去するクリーニング技術としてはいくつかの方式が存在するが、クリーニングブラシを設けたクリーニング技術も開示されている。
特開2005-114754号公報
しかしながら、特許文献1において、以下のような課題があった。特許文献1に開示されているクリーニングブラシを感光ドラムに当接させた構成で記録材を通紙した際に、水蒸気に起因した画像不良が発生することがあった。水蒸気は、記録材に含まれていた水分が装置内で温められたことにより発生し、感光ドラム表面に付着する。かかる水蒸気が、クリーニングブラシで塞き止められずに感光ドラム上を連れ回り、現像部でトナーを引き付けることによってトナー汚れといった画像不良を引き起こす。一方、感光ドラムにブレードを当接させたクリーニングブレード方式では、ある程度の水蒸気を塞き止めることができる。しかし、ブレードに塞き止められた水蒸気の量が多くなるとクリーニング性能が大きく低下し、大きな水滴となってブレードからすり抜けてしまう。結果、ブレードをすり抜けた水滴が現像部でトナーを引き付けることによって、トナー汚れを引き起こす。
本発明は、水蒸気に起因した画像不良を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における画像形成装置は、
回転駆動される像担持体と、
帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部材と、
前記像担持体との間で記録材を挟持する転写部を形成し、前記転写部において前記像担持体から記録材へ現像剤像を転写する転写部材と、
基布と、前記基布に織り込まれた複数の繊維糸と、を有し、前記像担持体の回転方向において、前記転写部よりも下流側であって、前記帯電部よりも上流側における前記像担持体の表面に、前記基布から延びた前記複数の繊維糸の先端側が接触するブラシ部材と、
を備え
前記ブラシ部材は、前記像担持体と接触する前記複数の繊維糸の先端から1mmの領域を20℃の水に10秒間浸漬させたときの単位面積当たりの吸水量が、2.2mg/mm以上であることを特徴とする。
本発明によれば、水蒸気に起因した画像不良を抑制することができる。
本発明の実施例1における画像形成装置の説明図 本発明の実施例1におけるブラシ部材の模式図 本発明の実施例1における画像形成装置の概略制御構成図 本発明の実施例1におけるブラシ部材の吸水量測定の説明図 本発明の実施例2における画像形成工程中の感光ドラム周りの状態説明図 本発明の実施例2におけるブラシ部材に一次回収されたトナーの状態説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
1.画像形成装置
図1は本発明の実施例1における画像形成装置100の概略構成図である。本実施例の画像形成装置100は、クリーナレス方式と接触帯電方式を採用したモノクロレーザビームプリンタである。画像形成装置100は、回転可能な像担持体としてのドラム型(円筒形)の電子写真感光体である感光ドラム1を有する。画像出力動作が開始されると、感光ドラム1は、不図示の駆動モータによって図中矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム1の外径は24mmであり、周速度(表面速度)は140mm/secである。
回転する感光ドラム1の表面は、感光ドラム1と帯電ローラ2とが接触する帯電部a近傍において、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって、正規極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。なお、帯電ローラ2は、より詳細には、感光ドラム1の回転方向に関して感光ドラム1との接触部の上流側及び下流側に形成される感光ドラム1との間の微小な空隙の少なくとも一方で発生する放電によって感光ドラム1の表面を帯電させる。ただし、ここでは、感光ドラム1の回転方向に関する、帯電ローラ2と感光ドラム1との当接部が、帯電部であると擬制して説明する。帯電ローラ2は、芯金のまわりに導電性弾性層を設けた弾性ローラであり、感光ドラム1に接触して配置され、不図示の駆動モータによって図中矢印R2方向に回転駆動される。尚、本実施例において帯電ローラ2は駆動されて回転するが、感光ドラム1の回転に伴って従動回転するように構成してもよい。帯電ローラ2には、帯電電圧印加手段としての帯電電源E1(図3)から、負極性の直流電圧である所定の帯電電圧が印加される。本実施例では、帯電処理時に、帯電ローラ2には、帯電電圧として負極性の直流電圧が印加される。本実施例における帯電電圧は、一例として、-1200Vとした。これにより、本実施例では、感光ドラム1の表面は、-600Vの暗部電位Vdに一様に帯電処理される。
帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光手段(静電像形成手段)としての露光装置(レーザ露光ユニット)4によって、画像データに応じて変調されたレーザビームLで走査露光される。露光装置4は、レーザビームLにより感光ドラム1の主走査方向(回転軸方向)に露光を繰り返しつつ、副走査方向(表面移動方向)にも露光を行うことで、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。本実施例では、一様に帯電処理されて形成された感光ドラム1の表面の暗部電位Vdは、露光装置4によって露光されることで絶対値が低下し
て、-100Vの明部電位Vlとなる。感光ドラム1の回転方向において、感光ドラム1上の露光装置4による露光位置が像露光部bである。尚、露光装置4としては、レーザスキャナ装置に限定されることはなく、例えば、感光ドラム1の長手方向に沿って複数のLEDが配列されたLEDアレイを採用しても良い。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置3によって、現像剤としてのトナーを用いてトナー像(現像剤像)として現像(可視化)される。本実施例における現像剤としてのトナーは、平均粒径6.4μm、平均円形度0.98の球形の非磁性トナーを用いる。本実施例に用いる非磁性トナーの平均円形度は高い方がよく、具体的には0.96以上が好ましい。本実施例における平均円形度は、粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法として用いたものであり、東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置FPIA-2100を用いて粒子形状の測定を行い、円形度を下記式1により求める。
(式1)
Figure 2023090266000002
更に下記式2で示すように、測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数で除した値を平均円形度と定義する。
(式2)
Figure 2023090266000003
現像装置3は、現像剤担持体(現像部材)としての現像ローラ31、現像剤供給手段としてのトナー供給ローラ32、トナーを収容する現像剤収容室33、現像ブレード34からなる。現像剤収容室33に収容されたトナーは、撹拌部材35によって撹拌されると共に、トナー供給ローラ32により現像ローラ31の表面に供給される。現像ローラ31の表面に供給されたトナーは、現像ローラ31と現像ブレード34との接触部を通過することで均一に薄層化され、摩耗帯電により負極性に帯電される。尚、本実施例では一成分非磁性接触現像法を採用したが、これに限定されることはなく、二成分非磁性接触や非接触現像法を採用してもよい。また磁性現像法を採用してもよい。また、本実施例ではトナーの正規極性を負極性としたが、負極性に限られない。正規極性を正極性としてもよく、その場合には、後述する電圧の関係などを適宜、逆極性にすればよい。現像ローラ31は、感光ドラム1と現像ローラ31とが接触する現像部cにおいて感光ドラム1の表面と現像ローラ31の表面との移動方向が同方向となるように、駆動モータ110によって図中矢印R3方向に反時計回り方向に回転駆動される。なお、現像ローラ31を駆動する駆動手段110としての駆動モータは、感光ドラム1の駆動手段110と共通のメインモータであってよいし、別々の駆動モータが感光ドラム1、現像ローラ31を各々回転させてもよい。現像時に、現像ローラ31には、現像電圧印加手段としての現像電源E2(図3)により、所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。本実施例では、現像時に、現像ローラ31には、現像電圧として負極性の直流電圧が印加され、現像電圧を-300Vとした。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の画像形成部である露光面(イメージ部)に、感光ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。この現像方式を反転現像方式という。
また、本実施例では、現像ローラ31は現像部cにおいて、常に感光ドラム1と接触す
る構成を有しているが、現像ローラ31と感光ドラム1とが当接状態と離間状態を取り得る構成としてもよい。その際に、現像当接離間機構を別途設けてもよい。後述の前回転工程である回転動作時に、現像ローラ31を感光ドラム1から離間させた状態で感光ドラム1を回転させてもよい。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ5との接触部である転写部dに送られる。本実施例における転写ローラ5は、導電性のNBR(ニトリルブタジエンゴム)・ヒドリン系のスポンジゴムで構成された外径12mm、硬度30°(Asker-C,500gf荷重)のローラを採用しており、感光ドラム1に所定の圧で押圧されている。一方、感光ドラム1上のトナー像とタイミングを合わせて、収容部6から搬送ローラ8などによって、被転写体である記録材Pが、転写部dに搬送されてくる。そして、感光ドラム1上のトナー像は、転写部dにおいて、転写ローラ5の作用により、感光ドラム1と転写ローラ5とに挟持されて搬送されてきた記録材P上に転写される。このとき、転写ローラ5には、転写電源E3(図3)から、トナーの正規極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である所定の転写電圧が印加される。これにより転写ローラ5と感光ドラム1との間に電界が形成され、感光ドラム1から記録材Pへとトナー像が静電的に転写される。本実施例では、この転写時の転写電圧は、一例として、+1000Vである。そして、転写ローラ5と感光ドラム1との間に形成される電界の作用により、感光ドラム1から記録材Pへとトナー像が静電的に転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置9に送られる。定着装置9において、記録材Pには熱及び圧力が加えられ、トナー像が記録材Pに定着される。
一方、記録材Pに転写されずに感光ドラム1上に残った転写残トナーは、転写ローラ5よりも感光ドラム1の回転方向下流側に設置されたブラシ部材10に送られる。以下に、本実施例に用いるブラシ部材10について説明する。
2.ブラシ部材の構成
図1に示した通り、本実施例における画像形成装置100は、紙粉捕集機構、及び水蒸気回収機構としての接触部材であるブラシ部材10(回収部材)を有する。本実施例では、画像形成装置100は、感光ドラム1の回転方向に関して転写部よりも下流側かつ帯電部よりも上流側で感光ドラム1の表面に接触するようにブラシ部材10が配置されている。ここでは、感光ドラム1の回転方向に関する、ブラシ部材10と感光ドラム1との接触部が、ブラシ接触部であるものとする。
なお、図1、図5は、通常想定される設置状態として、画像形成装置100が水平な設置面に載置された状態における構成配置を示しており、紙面左右方向が水平方向、紙面上下方向が装置上下方向(重力方向、鉛直方向)にそれぞれ対応する。
図2(a)は、単体の状態のブラシ部材10をその長手方向(感光ドラム1の回転軸線方向と略平行)に沿って見た模式図である。また、図2(b)は、感光ドラム1に当接させた状態のブラシ部材10をその長手方向に沿って見た模式図である。
ブラシ部材10は、固定配置される導電性の固定ブラシ11でブラシ部が構成されている。固定ブラシ11は、導電剤としてカーボンを含有した合成繊維で形成された基布11bに、導電性6ナイロン製の複数の導電糸(繊維糸)11aが織り込まれて構成されている。すなわち、固定ブラシ11は、基布11bから延びる複数の導電糸11aの先端側を感光ドラム1の表面に接触させる構成となっている。ブラシ部材10は、その長手方向が感光ドラム1の回転軸線方向と平行に接触するように配置される。
図2(a)に示すように、ブラシ部材10が単体の状態、すなわち、導電糸11aを屈曲させようとする力が外部からかかっていない状態で、基布11bから露出している導電糸11aの先端までの距離をL1とする。本実施例では、L1は6.5mmである。ブラシ部材10は、基布11bが、両面テープなどの固定手段によって、画像形成装置100の所定の位置に設置された支持部材(図示せず)に固定され、導電糸11aの先端が感光ドラム1に対して侵入するようにして配置される。すなわち、感光ドラム1の回転軸線方向に見た配置関係において、変形を考慮せずに仮想的にブラシ部材10と感光ドラム1とを重ね合わせたときに、導電糸11aの先端が感光ドラム1に対して侵入したような配置となるように、基布11bが固定される。本実施例では、上記支持部材と感光ドラム1との間のクリアランスは固定されている。そして、上記支持部材に固定されたブラシ部材10の基布11bから感光ドラム1までの最短距離をL2とする。本実施例では、L2とL1との差分をブラシ部材10の感光ドラム1に対する侵入量と定義する。本実施例では、ブラシ部材10の感光ドラム1に対する侵入量は1mmである。
また、本実施例では、図2(a)に示すように、ブラシ部材10が単体の状態で、感光ドラム1の周方向(回転方向に平行の方向)におけるブラシ部材10の長さL3は5mmである。また、本実施例では、感光ドラム1の回転軸線方向におけるブラシ部材10の長さ(ブラシ部材10の長手方向の長さ)は216mmである。これにより、感光ドラム1の回転軸線方向に関して、感光ドラム1上の画像形成領域(トナー像が形成されうる領域)の全域にブラシ部材10が接触出来るようになっている。また、本実施例では、導電糸11aの太さは2デニール(9000mの重さが2gである糸の太さを表す)、密度は240kF/inch(kF/inchはブラシの密度の単位であり、1平方インチ当たりのフィラメントの数を示す)である。以上、ブラシ部材10は、不図示の支持部材によって支持され、感光ドラム1に対して固定位置に配置されており、感光ドラム1の移動に伴って感光ドラム1の表面を摺擦する。
ブラシ部材10は、転写部において記録材Pから感光ドラム1上に転移した紙粉などの付着物を捕集(回収)し、感光ドラム1の移動方向においてブラシ部材10よりも下流側の帯電部、および、現像部へと移動する紙粉の量を低減する。更にブラシ部材10は、転写部近傍において感光ドラム1に付着した水蒸気を回収し、ブラシ部材10よりも下流側の帯電部、および、現像部へと移動する水蒸気の量を低減する。
本実施例において、感光ドラム1の周方向におけるブラシ部材10の長さはL3=5mmに設定されているが、これに限定されるものではない。たとえば、画像形成装置やプロセスカートリッジの寿命に応じて適宜変更してもよい。感光ドラム1の周方向におけるブラシ部材10の長さが長いほど、より長期間紙粉を捕集でき、より多くの水蒸気を回収できることは言うまでもない。但し、L3の長さを長くするほど感光ドラム1の周方向の長さが必要となり、結果的に画像形成装置100の大きさを大きくする必要がある。画像形成装置100は小型化が求められており、外径24mmの感光ドラム1に当接させるブラシ部材11としては、L3=6mm以下であることが望ましい。
また、本実施例におけるブラシ部材10の長手方向の長さは216mmに設定されているが、これに限定されるものではない。たとえば、画像形成装置の最大通紙幅に応じて適宜変更してもよい。
また、本実施例における導電糸11aの太さは2デニール、密度は240kF/inchとしているが、紙粉の捕集力とトナーのすり抜け性、また水蒸気の回収性を考慮して決定することが望ましい。導電糸11aの太さが細い(繊度が小さい)ほど紙粉を塞き止める力が弱くなり、紙粉がすり抜けて帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電を阻害し、
画像不良が発生することがある。また導電糸11aの太さが太いほどトナーの通過性が悪化してスタックしてしまい、スタックしたトナーが飛散して機内汚れになるなど不具合が発生する。上記より、導電糸11aの太さは1~10デニールが望ましく、さらに低温環境下における導電糸11aの感光ドラム1への追従性を踏まえると1~6デニールが望ましい。
また、ブラシ部材10には、ブラシ電圧印加手段としてのブラシ電源E4(図3)が接続されている。
3.画像出力動作
画像形成装置100は、本実施例ではパーソナルコンピュータなどの外部機器(図示せず)からの1つの開始指示により単一又は複数の記録材Pに画像を形成する一連の動作である、画像出力動作(ジョブ)を実行する。ジョブは、一般に、画像形成工程(印字工程)、前回転工程、複数の記録材Pに画像を形成する場合の紙間工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に感光ドラム1への静電像の形成、静電像の現像(トナー像の形成)、トナー像の転写、トナー像の定着などを行う期間であり、画像形成時とはこの期間のことをいう。より詳細には、これら静電像の形成、トナー像の形成、トナー像の転写、トナー像の定着などを行う位置で、画像形成時のタイミングは異なる。したがって、画像形成動作として、トナー像の転写までと定義してもよいし、トナー像の定着までと定義してもよい。感光ドラム1の上で行われた画像形成動作が終了し、感光ドラム1の動作を画像形成動作から非画像形成動作に切り替えたとしても、すでに記録材Pに転写されている画像に対しては、何ら影響を及ぼさないことから、上述のように定義される場合があってもよい。前回転工程は、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Pに対して画像形成工程を連続して行う際(連続画像形成時)の記録材Pと記録材Pとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。非画像形成時とは、画像形成時以外の期間であって、上記前回転工程、紙間工程、後回転工程、更には画像形成装置100の電源投入時又はスリープ状態からの復帰時の準備動作である前多回転工程などが含まれる。
4.制御態様
図3は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。画像形成装置100には、制御部150が設けられている。制御部150は、演算処理を行う中心的素子である演算制御手段としてのCPU151や、制御部150に接続された各種要素との間の信号の授受を制御する入出力部(図示せず)などを有する。
制御部150は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御手段である。制御部150は、各種の電気的情報信号の授受や、駆動のタイミングなどを制御して、所定の画像形成シーケンスを実行する。制御部150には、画像形成装置100の各部が接続されている。例えば、本実施例との関係では、制御部150には、帯電電源E1、現像電源E2、転写電源E3、ブラシ電源E4、駆動モータ110、露光ユニット4などが接続されている。
5.ブラシの吸水量、及び画像評価比較
次に、本実施例におけるブラシ部材10の吸水量、及び画像評価について比較例と共に詳述する。本実施例におけるブラシ部材10の吸水量は以下の方法により測定した。但し、測定方法はここで説明する方法に限定されるものではない。
吸水量測定
図2に示すような基布11bに、各種材料と密度を振った繊維で形成された複数の導電糸11aが織り込まれて構成された固定ブラシ11を用いる。固定ブラシ11の形状/寸
法は同様に、L1=6.5mm、L3=5mm、長手方向の長さ=216mmとする。
図4は、本実施例における吸水量測定を説明する図である。上記固定ブラシ11の初期重量(W0)を測定後、20℃の水の水面に、固定ブラシ11の感光ドラム1への当接面が平行になるように近づけ(図4(a))、固定ブラシ11の先端1mmのみを水中に10秒間浸漬させる(図4(b))。ここで、固定ブラシ11の感光ドラム1への当接面とは、それぞれ先端が略同じ長さに切りそろえられた複数の導電糸11aの先端の集合を面と見立てた呼び方であり、複数の繊維糸11aのそれぞれの先端を含む仮想面と見てもよい。すなわち、かかる当接面が水面に対して平行となる姿勢を維持しながら固定ブラシ11(当接面)を水面に接近させる。こうすることで、複数の繊維糸11aの先端それぞれの入水タイミングを略同一とし、複数の繊維糸11aの間で浸漬具合に差が生じない、あるいは差が大きくならない(いずれの繊維糸11aも先端から1mmの領域のみがより確実に水中に浸かる)ようにしている。続いて、固定ブラシ11を水面から持ち上げ、水滴が落ちなくなったときの試料の重量(W)を測定し、次式により算出する。
吸水量(g)=W-W0
吸水量比較
導電糸11aに用いる繊維材料として、以下の導電糸11a材料/密度を用いて吸水量の比較試験を行った。
(表1)
Figure 2023090266000004
表1のA、B、C、Fから、繊維材料の観点ではSFCPやベスロン(登録商標)に比べてMCナイロン(登録商標)や6ナイロンの吸水量が多いことがわかる。これは、ASTM D570の試験法による吸水率(23℃の水中に24時間浸漬させたときの試験片重量変化の割合)の大きさに準ずる傾向を示しており、繊維材料の吸水率が高いほど吸水量が多い。
また同表のC、D、及びE、F、Gから、同じ繊維材料の場合、導電糸11aの密度が高いほど吸水量が多いことがわかる。これは、導電糸11aの密度が高いほど表面積が増えるため、単位面積当たりに水蒸気が付着する量が多くなるからである。
ここで、本実施例では繊維材料として6ナイロンを用いているが、これに限られることはない。用いる繊維材料としては高い吸水性を示すものであればよく、上記ASTM D570の試験法による吸水率が0.5%以上であることが望ましく、1.1%以上であると好ましい。
画像評価比較
次に、高温高湿環境下で保管された記録材を複数枚通紙した際の画像評価の比較試験を行った。画像評価に使用した記録材は、Xerox Vitality Multipurpose紙、Letterサイズ、坪量75g/mであり、気温30℃/湿度80%の環境下に、包装紙から出して2日間放置したものである。紙の含有水分量は、NDC Infrared Engineering社製の水分量計Moistrex MX-8000にて測定したところ9.2%であった。また、比較のために開封直後の含有水分量を測定したところ5.7%であった。
(表2)
Figure 2023090266000005
表2は、上述した記録材をそれぞれ100枚連続通紙した際のトナー汚れ画像の発生結果を示している。表2において、〇はトナー汚れ画像の発生無し、△はトナー汚れ画像が軽微に発生、×はトナー汚れ画像が顕著に発生とした。
同表のA、B、C、Fから、SFCPやベスロン(登録商標)は10枚連続通紙でトナー汚れ画像が顕著に発生してしまっているのに対して、吸水量の多いMCナイロン(登録商標)や6ナイロンは大幅に抑制できることがわかる。
また、同表のC、D、及びE、F、Gから、密度によってトナー汚れ画像の発生するタイミングが異なる。6ナイロンの場合、密度70kFでは50枚目、密度150kFでは100枚目でトナー汚れ画像が軽微に発生し、密度240kFでは100枚目でも発生しない。つまり、密度が高いほどトナー汚れ画像が発生しにくいことがわかる。これは、密度が高いほど吸水量が多いため、含有水分量の高い記録材を通紙した場合でもブラシ部材10内に水蒸気を溜め込むことができるからである。
本実施例において、含有水分量の高い記録材を想定した場合、先述した吸水量測定による固定ブラシ11の吸水量は2.4g以上が望ましく、単位面積当たりの吸水量が2.2mg/mm以上であることが望ましい。したがって、MCナイロン(登録商標)(吸水率=0.5%)を用いた場合の導電糸11aの密度は240kF以上、6ナイロン(吸水率=1.1%)を用いた場合の導電糸11aの密度は150kF以上であることが望ましい。
ここで、単位面積当たりの吸水量とは、吸水量測定により固定ブラシ11に含まれた水分量を、固定ブラシ11と感光ドラム1との当接面積で割った値である。なお、固定ブラシ11と感光ドラム1との当接領域は、複数の導電糸11aの各々の先端側部分における感光ドラム1との当接領域の集合であり、ミクロに見れば、隣り合う導電糸11aの先端側部分の間に感光ドラム1の表面と接触しない隙間領域が存在し得る。したがって、厳密には、固定ブラシ11と感光ドラム1との当接領域を一の領域として明確に画定することは困難である。しかしながら、近似的な当接領域として、例えば、上記の隙間領域を無視し、複数の導電糸11aの各々の感光ドラム1との当接領域の集合について、その全体的な外郭を捉えて一の領域を画定し、その領域の面積を当接面積としてよい。
本実施例では次のように当接面積を求めた。すなわち、導電糸11aの長さ(L1):6.5mmのうち侵入量(L1-L2):1mmに相当する長さの領域が感光ドラム1の周面に当接していると仮定する。また、ブラシ部材10の感光ドラム1周方向の長さ(L3):5mmを、導電糸11aの束の同方向の長さ(幅)と仮定する。そして、1mmの
当接面積で感光ドラム1周面に接触する導電糸11aが、感光ドラム1周方向に5mmの範囲で列をなし、その列がブラシ部材10の長手方向幅:216mmの範囲で感光ドラム1周面の長手方向に広がっていると仮定する。よって、1mm×5mm×216mm=1080mmを本実施例では当接面積とした。本実施例のA~Gの単位面積あたりの吸水量は、A:0.27mg/mm、B:0.74mg/mm、C:1.38mg/mm、D:2.22mg/mm、E:1.85mg/mm、F:2.22mg/mm、G:2.68mg/mmとなる。なお、当接面積の定義の仕方は上記の手法に限定されるものではなく、他の手法を用いてもよい。
6.本実施例における効果
以上説明したように、本実施例によれば、感光ドラムの回転方向において、転写部よりも下流側且つ帯電部よりも上流側に、単位面積当たりの吸水量が2.2mg/mm以上のブラシ部材を備える。これにより、含有水分量の高い記録材を連続通紙した場合においても、ブラシ部材が感光ドラム表面に付着した水蒸気を充分に回収することができる。これにより、水蒸気に起因したトナー汚れ画像など画像不良を抑制することができる。
尚、本実施例では、DC帯電方式の画像形成装置に適用した場合を例に説明したが、帯電電圧として直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とを重畳した振動電圧を用いるAC帯電方式の画像形成装置にも適用できる。
また、本実施例では、現像電圧については直流成分についてのみ説明したが、現像電圧は直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とが重畳された振動電圧であってよい。
また、本実施例では、現像剤としての非磁性一成分現像剤であるトナーを用いたが、磁性一成分現像剤であってもよい。
また、本実施例では、感光ドラム1のクリーニング手段を持たない「クリーナレス方式」の構成を用いたもののこれに限られることはない。例えば、感光ドラム1の搬送方向に対してブラシ部材10の下流側、且つ帯電ローラ2の上流側にクリーニング手段としてのブレードを用いた「ブレードクリーニング方式」を用いてもよい。
また、本実施例では、含有水分量の高い記録材を連続通紙した場合を想定して導電糸11aの密度を決定しているがこれに限られることはない。画像形成装置100の使用環境に応じて、例えば高湿度環境下の場合は連続通紙中の紙間時間を通常時の紙間時間よりも長くしてもよい。その場合、ブラシ部材の吸水量が少なくてもトナー汚れ画像の発生を抑制できるため、紙間時間に応じて導電糸11aの密度を適宜決定してもよい。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1の画像形成装置と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、図3に示したブラシ電源E4によりブラシ部材10にブラシ電圧を印加することを特徴とする。以下、画像形成工程におけるブラシ電圧の制御について説明する。
1.ブラシ電圧制御
本実施例におけるブラシ部材10には、制御部150の制御によりブラシ電源E4から
負極性の直流電圧である所定のブラシ電圧が印加される。ここで、ブラシ電圧印加手段としてのブラシ電源E4としては、例えば、直流成分と交流成分を重畳させた電圧を印加してもよい。本実施例において、画像形成工程中のブラシ電圧は-300Vである。一方、転写部dを通過した後の感光ドラム1の表面電位は約-50Vである。これにより、転写部dから送られてきた転写残トナーのうち、正極性に帯電しているトナーは、ブラシ部eにおいてブラシ電圧と感光ドラム1の表面電位との電位差によって、ブラシ部材10に一次回収される。一方、負極性に帯電しているトナーは、ブラシ部eにおいて感光ドラム1側に引き付けられてブラシ部eを通過する。ブラシ部eを通過したトナーは、帯電部aにおいて均一な放電によって、所望の負極性電荷を持ち、現像部cに送られる。現像部cに送られてきたトナーのうち、非画像領域(非露光領域)は、感光ドラム1の表面の暗部電位(Vd)と、現像バイアス(Vdc)との電位差により現像ローラ31に転移し、現像装置3に回収される。実施例1と同様に、本実施例における暗部電位(Vd)は約-600V、現像バイアス(Vdc)は-300Vである。一方、画像領域(露光領域)は、感光ドラム1の表面の明部電位(Vl)と、現像バイアス(Vdc)との電位差により現像ローラ31には転移せず、そのまま画像部として感光ドラム1の回転に伴い転写部dに送られ、記録材Pに転写される。本実施例における明部電位(Vl)は実施例1と同様に約-100Vである。
図5は、画像形成工程中の感光ドラム1周りの状態を示している。同図から、転写残トナーのうち正極性トナーはブラシ部材10に一次回収され、負極性トナーはブラシ部e及び帯電部aを通過して現像ローラ31に転移していることがわかる。
図6は、ブラシ部材10に一次回収されたトナーの状態を示している。同図から、ブラシ部材10に一次回収されたトナーに水蒸気が付着していることがわかる。このように、感光ドラム1表面に付着した水蒸気は、転写残トナーと共にブラシ部材10に回収されるだけでなく、ブラシ電圧によってトナーと共にブラシ部材10の基布11b側(ブラシ先端とは反対側)にまで周り込むことができる。これにより、ブラシ電圧を印加しない構成よりも多くの水蒸気をブラシ部材10で回収することができる。
2.画像評価比較
実施例1と同様に、高温高湿環境下で保管された記録材を複数枚通紙した際の画像評価について比較試験を行った。詳細な条件については実施例1と同様のため割愛する。
(表3)
Figure 2023090266000006
表3は、上述した記録材をそれぞれ200枚連続通紙した際のトナー汚れ画像の発生結果を示している。同表における画像ランクは実施例1と同様である。
同表から、どの繊維材料においてもトナー汚れ画像の発生タイミングが遅くなっている、つまり連続通紙枚数の増加に伴うトナー汚れ画像の発生を抑制できていることがわかる。これは、ブラシ電圧によって、トナーと共に水蒸気をブラシ部材10の基布側(ブラシ先端とは反対側)に周り込ませることができるため、ブラシ電圧を印加しないときに対してより多くの水蒸気を回収できるからである。
3.本実施例の効果
以上説明したように、本実施例によれば、ブラシ電圧によって、感光ドラム表面に付着した水蒸気を転写残トナーと共にブラシ部材10の基布側に周り込ませる。これにより、ブラシ部材によってより多くの水蒸気を回収することができ、連続通紙枚数の増加に伴うトナー汚れ画像の発生を抑制することができる。
以上の結果から、実施例2は、以下のような構成を有する。
ブラシ部材10にブラシ電圧を印加するブラシ電圧印加部としてブラシ電源E4を有する。ブラシ部材10は導電性ブラシであって、画像形成動作を実行している間に、ブラシ部材10に、正規極性に帯電したトナーと同極性のブラシ電圧を印加するよう、制御部150は、ブラシ電源E4からブラシ部材10に印加するブラシ電圧を制御する。
ブラシ部材10に印加するブラシ電圧と感光ドラム1の表面電位とが同じ極性であって、ブラシ電圧の絶対値が感光ドラム1の表面電位の絶対値よりも大きくなるように、制御部150はブラシ電源E4からブラシ部材10への印加電圧を制御する。
さらに、転写ローラ5に転写電圧を印加する転写電圧印加部としての転写電源E3を有する。そして、ブラシ部材10に印加するブラシ電圧と転写部dにおける感光ドラム1の表面電位とが同じ極性で、転写部dにおける感光ドラム1の表面電位がブラシ部材10に印加するブラシ電圧よりも小さくなるように、制御部150は転写電源E3を制御する。
尚、本実施例においては、転写電圧やブラシ電圧を振って感光ドラム1の表面電位を制御しているもののこれに限られることはない。例えば、感光ドラム1を接地して表面電位をグランド(0V)にした状態で、転写電圧やブラシ電圧を振ってもよい。また、感光ドラム1に直接電圧を印加することによって、転写ローラ5やブラシ部材10との電位関係を制御してもよい。
また、本実施例では、DC帯電方式の画像形成装置に適用した場合を例に説明したが、帯電電圧として直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とを重畳した振動電圧を用いるAC帯電方式の画像形成装置にも適用できる。
また、本実施例では、現像電圧については直流成分についてのみ説明したが、現像電圧は直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とが重畳された振動電圧であってよい。
また、本実施例では、現像剤としての非磁性一成分現像剤であるトナーを用いたが、磁性一成分現像剤であってもよい。
また、本実施例では、感光ドラム1のクリーニング手段を持たない「クリーナレス方式」の構成を用いたもののこれに限られることはない。例えば、感光ドラム1の搬送方向に対してブラシ部材10の下流側、且つ帯電ローラ2の上流側にクリーニング手段としてのブレードを用いた「ブレードクリーニング方式」を用いてもよい。
また、本実施例では、被転写体である記録材Pを転写部に搬送して転写する構成とした
が、記録材Pを転写部に搬送する搬送ベルトを設けてもよい。
また、本実施例において、感光ドラム1の回転方向において、転写部dよりも下流側であって、帯電部aよりも上流側における感光ドラム1の表面を露光する前露光ユニットを設けてもよい。前露光ユニットは、ブラシ部材10と感光ドラム1との接触部eよりも上流側に設けられてもよいし、下流側に設けられてもよい。前露光ユニットが接触部eよりも上流側に設けられる場合において、感光ドラム1の表面電位を前露光ユニットによって制御してもよい。
また、本実施例では、含有水分量の高い記録材を連続通紙した場合を想定して導電糸11aの密度を決定しているがこれに限られることはない。画像形成装置100の使用環境に応じて、例えば、高湿度環境下の場合は連続通紙中の紙間時間を通常時の紙間時間よりも長くしてもよい。その場合、ブラシ部材の吸水量が少なくてもトナー汚れ画像の発生を抑制できるため、紙間時間に応じて導電糸11aの密度を適宜決定してもよい。
1…感光ドラム、2…帯電ローラ、3…現像装置、4…露光装置、5…転写ローラ、
10…ブラシ部材、31…現像ローラ、150…制御部

Claims (10)

  1. 回転駆動される像担持体と、
    帯電部において前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部材と、
    前記像担持体との間で記録材を挟持する転写部を形成し、前記転写部において前記像担持体から記録材へ現像剤像を転写する転写部材と、
    基布と、前記基布に織り込まれた複数の繊維糸と、を有し、前記像担持体の回転方向において、前記転写部よりも下流側であって、前記帯電部よりも上流側における前記像担持体の表面に、前記基布から延びた前記複数の繊維糸の先端側が接触するブラシ部材と、
    を備え
    前記ブラシ部材は、前記像担持体と接触する前記複数の繊維糸の先端から1mmの領域を20℃の水に10秒間浸漬させたときの単位面積当たりの吸水量が、2.2mg/mm以上であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記単位面積当たりの吸水量とは、20℃の水の水面に対して、前記複数の繊維糸の前記像担持体に当接する側の先端をそれぞれ含む仮想面が平行となる状態を維持しながら、前記複数の繊維糸を前記水面に近づけ、前記複数の繊維糸の先端から1mmの領域のみを水中に10秒間浸漬させたときに前記ブラシ部材に含まれた水分量を、前記ブラシ部材と前記像担持体との当接面積で割った値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記繊維糸の材料は、ASTM D570の試験法による吸水率が0.5%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の繊維糸の密度は、240kF以上であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記繊維糸の材料は、ASTM D570の試験法による吸水率が1.1%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の繊維糸の密度は、150kF以上であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ブラシ部材にブラシ電圧を印加するブラシ電圧印加部と、
    前記ブラシ電圧印加部を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記ブラシ部材は、導電性ブラシであり、
    前記制御部は、画像形成動作を実行している間に前記ブラシ電圧印加部が前記導電性ブラシに印加する前記ブラシ電圧が、前記像担持体の表面電位と同じ極性であって、前記ブラシ電圧の絶対値が前記像担持体の表面電位の絶対値よりも大きくなるように、前記ブラシ電圧印加部を制御することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部に制御されて前記転写部材に転写電圧を印加する転写電圧印加部をさらに備え、
    前記制御部は、前記ブラシ電圧と前記転写部における前記像担持体の表面電位とが同じ極性であって、前記転写部における前記像担持体の表面電位が、前記ブラシ電圧よりも小さくなるように、前記転写電圧印加部を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像
    形成装置。
  9. 前記転写部において、前記像担持体から記録材に転写されずに残ったトナーを前記現像部材で回収するように構成されることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像剤は、一成分現像剤であることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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