JP2023090086A - プロテクタ、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

プロテクタ、及び、ワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】電線の暴れを抑制し、雑音を防止すること。【解決手段】第1側壁21と第2側壁22との間に電線Wを収容可能に形成される本体部20と、第1側壁21に回動自在に連結されるヒンジ部41を一端側に有し、第2側壁22に配置される係合フック35に係合する係合部42を他端側に有し、係合部42を係合フック35に係合させた状態において第1側壁21と第2側壁22との間に亘って配置されるカバー部40と、を備え、カバー部40は、電線Wの延在方向に交差する方向に沿って波状に形成された波状部50と、波状部50における隣り合う頂点部51同士の間に位置する短尺部52よりも長い長さで形成されてカバー部40の延在方向における波状部50の両側に配置され、カバー部40を閉じた状態において波状部50をヒンジ部41及び係合部42よりも本体部20の内側に位置させる長尺部45と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスに関し、特に、電線を保護する電線用のプロテクタに関する。
車両に配索される電線の保護を目的として設置される従来のプロテクタでは、電線のがたを抑えたり、電線の数に応じて適切に保護を行ったりすることができるように、様々な手法が用いられている。例えば、特許文献1~3に示すプロテクタでは、電線を収容するプロテクタの本体に対する蓋の内面側に、可撓性を有する電線の押さえ部材を配置し、プロテクタの本体で電線を収容した状態で蓋をすることにより、押さえ部材によって電線を押さえている。これにより、本体内で電線ががたつくことを抑制している。
また、特許文献4に示すプロテクタでは、プロテクタの本体に対する蓋に蛇腹部を設け、プロテクタで収容する電線の数に合わせて、蛇腹部によって蓋が変形することを可能にすることにより、電線の数の変化に対応してプロテクタで電線を保護することが可能になっている。また、特許文献5に示すプロテクタでは、プロテクタの本体の底壁を、可撓性を有する底壁により形成し、電線を収容した本体内のスペースが大きい場合には、底壁を本体内側に湾曲させることにより、本体内での安定した電線の保護を図っている。
特開2004-312937号公報 特開平8-256416号公報 実開平1-180807号公報 特開平8-154324号公報 特開2015-186307号公報
しかしながら、プロテクタに収容する電線の径が細い場合、プロテクタ内に電線を収容した際におけるプロテクタ内の空間が大きくなるため、径が細い電線をプロテクタに収容した場合は、電線を押さえるのが困難になる虞がある。この場合、収容した電線がプロテクタ内で暴れ易くなり、電線が暴れることに起因して雑音が発生することもあるため、収容した電線を押さえる手法について改良の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電線の暴れを抑制し、雑音を防止することのできるプロテクタ、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、互いに離隔して配置される第1側壁と第2側壁との間に電線を収容可能に形成され、且つ、前記電線の延在方向に交差する方向に開口する開口部を有する本体部と、前記第1側壁における前記開口部の位置に回動自在に連結されるヒンジ部を一端側に有し、前記第2側壁に配置される係合部材に対して係合する係合部を他端側に有し、前記係合部を前記係合部材に係合させた状態において、前記本体部に収容される前記電線よりも前記開口部側で前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って配置されるカバー部と、を備え、前記カバー部は、前記係合部を前記係合部材に係合させて前記カバー部を閉じた状態において、前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って延びつつ前記電線の延在方向に交差する方向に沿って波状に形成された波状部と、前記波状部における隣り合う頂点部同士の間に位置する短尺部よりも長い長さで形成されて前記カバー部の延在方向における前記波状部の両側に配置され、前記カバー部を閉じた状態において前記波状部を前記ヒンジ部及び前記係合部よりも前記本体部の内側に位置させる長尺部と、を有することを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する電線と、前記電線に外装されるプロテクタとを備え、前記プロテクタは、互いに離隔して配置される第1側壁と第2側壁との間に前記電線を収容可能に形成され、且つ、前記電線の延在方向に交差する方向に開口する開口部を有する本体部と、前記第1側壁における前記開口部の位置に回動自在に連結されるヒンジ部を一端側に有し、前記第2側壁に配置される係合部材に対して係合する係合部を他端側に有し、前記係合部を前記係合部材に係合させた状態において、前記本体部に収容される前記電線よりも前記開口部側で前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って配置されるカバー部と、を備え、前記カバー部は、前記係合部を前記係合部材に係合させて前記カバー部を閉じた状態において、前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って延びつつ前記電線の延在方向に交差する方向に沿って波状に形成された波状部と、前記波状部における隣り合う頂点部同士の間に位置する短尺部よりも長い長さで形成されて前記カバー部の延在方向における前記波状部の両側に配置され、前記カバー部を閉じた状態において前記波状部を前記ヒンジ部及び前記係合部よりも前記本体部の内側に位置させる長尺部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、電線を収容する本体部に連結されるカバー部が、波状に形成された波状部と、波状部をヒンジ部及び係合部よりも本体部の内側に位置させる長尺部とを有している。これにより、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、電線を本体部に収容し、カバー部を第1側壁と第2側壁との間に位置させて係合部を係合部材に係合させた際には、波状部を積極的に電線に接触させることができ、電線の太さに関わらず、電線に対してカバー部から付勢力を付与することができる。従って、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、本体部に収容される電線を、電線の太さに関わらずカバー部から付与する付勢力によって押さえ付けることができ、本体部内で電線が暴れることを抑制することができる。この結果、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、電線の暴れを抑制し、雑音を防止することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図2は、カバー部を開いた状態の斜視図である。 図3は、カバー部を開いた状態の斜視図である。 図4は、図2のA-A矢視図である。 図5は、図3のB部詳細図である。 図6は、図4に示すカバー部の係合部と第2側壁に配置される係合フックとを係合させた状態を示す説明図である。 図7は、プロテクタで異なるサイズの電線を保護する際における説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るプロテクタ10の斜視図である。実施形態に係るプロテクタ10は、車両等に配索される電線Wを保護することが可能になっており、図1は、プロテクタ10が電線Wを保護している状態を示している。以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、典型的には、相互に直交する。ここでは、軸線方向Xは、プロテクタ10によって保護する電線Wの延在方向に沿う方向に相当する。幅方向Yは、電線Wを保護するプロテクタ10が有する、後述する第1側壁21と第2側壁22とが離隔方向をいう。高さ方向Zは、軸線方向Xと幅方向Yとの双方に直交する方向である。
実施形態に係るプロテクタ10は、車両等に搭載されるワイヤハーネスWHに適用される。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各機器に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する電線Wと、電線Wに外装されるプロテクタ10とを備える。電線Wは、例えば、導電性を有する複数の金属素線を束ねた芯線を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁電線である。電線Wは、複数の絶縁電線を束ねたものであってもよい。また、電線Wは、導電性を有する金属棒を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁金属棒であってもよい。プロテクタ10は、このようなワイヤハーネスWHに組み込まれ、電線Wに組み付けられる保護部材である。プロテクタ10は、内部に軸線方向Xに沿って電線Wが挿通、配索され当該電線Wに外装される。プロテクタ10は、内部に配索された当該電線Wを保護すると共に当該電線Wの配索経路を規制する。ここでは、プロテクタ10における電線Wの配索経路は、軸線方向Xに沿った直線状の経路であるものとして説明するがこれに限らず、軸線方向Xに対して屈曲していたり、湾曲していたりしてもよい。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタ等の種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
より具体的には、プロテクタ10は、樹脂材料等の弾力性を有する材料により形成されている。本実施形態では、プロテクタ10は、ポリプロピレンによって形成されている。プロテクタ10は、軸線方向Xに見た場合に略コ字状の形状で形成されて電線Wを収容可能な本体部20と、本体部20に連結されるカバー部40とを有している。本体部20は、軸線方向Xに見た場合における形状が略コ字状に形成され、軸線方向Xに延在して形成されている。
詳しくは、本体部20は、それぞれ板状の形状で形成される第1側壁21と第2側壁22と底部25とを有しており、これらが一体に成形されることにより形成されている。このうち、第1側壁21と第2側壁22とは、それぞれ板の厚み方向が幅方向Yとなる向きとなり、板の幅方向が高さ方向Zとなる向きで配置されて軸線方向Xに延在している。第1側壁21と第2側壁22とは、幅方向Yに互いに離隔して配置されている。
また、底部25は、板の厚み方向が高さ方向Zとなり、板の幅方向が幅方向Yとなる向きで配置されており、第1側壁21と第2側壁22とにおける、高さ方向Zにおける一方の端部間に亘って配置されている。換言すると、第1側壁21と第2側壁22とは、底部25の幅方向Yにおける両側から高さ方向Zに立設されている。第1側壁21と第2側壁22との間に亘って配置される底部25は、本体部20を軸線方向Xに見た場合の形状であるコ字における閉塞している部分を構成している。
また、第1側壁21と第2側壁22とにおける、高さ方向Zにおいて底部25が位置する側の反対側の端部は、本体部20に対して電線Wを出し入れするための開口部30を形成している。第1側壁21と第2側壁22とにより形成される開口部30は、電線Wの延在方向に交差する方向である高さ方向Zに開口している。即ち、開口部30は、本体部20を軸線方向Xに見た場合の形状であるコ字における、開口している側の部分になっている。
また、本体部20は、本体部20に収容される電線Wを固定する突起片26を有している。突起片26は、軸線方向Xにおける本体部20の一端側から、軸線方向Xに延びて形成されている。突起片26は、軸線方向Xにおける本体部20の一端側の部分において、第1側壁21と底部25とから連続して形成されて軸線方向Xに突出して形成されている。詳しくは、突起片26は、軸線方向Xに見た場合に、第1側壁21と底部25と沿った円弧状の形状で形成されており、円の約1/4の円弧状に形成されている。それぞれ平板状に形成される第1側壁21及び底部25と、軸線方向X視において円弧状に形成される突起片26との間では、なだらかに形状が変化している。
突起片26における、軸線方向Xにおいて第1側壁21や底部25が位置する側の反対側の端部には、突起片26の形状である円弧の径方向における外側に突出する突出部26aが形成されている。突出部26aは、突起片26を軸線方向Xに見た形状である円弧に沿って突起片26から突出して形成されており、即ち、突出部26aは、突起片26の軸線方向Xにおける端部の位置で、突起片26の外周面から突出して形成されている。
プロテクタ10が有するカバー部40は、第1側壁21に連結されており、本体部20に収容される電線Wをプロテクタ10で保護する状態では、カバー部40は、第1側壁21と第2側壁22との間に亘って配置される。第1側壁21に連結されるカバー部40は、第1側壁21における開口部30の位置に、ヒンジ部41により回動自在に連結される。
図2、図3は、カバー部40を開いた状態の斜視図である。図4は、図2のA-A矢視図である。カバー部40は、略帯状の形状で形成されており、帯の幅方向が軸線方向Xとなる向きで、第1側壁21の開口部30の位置に連結されている。即ち、カバー部40は、軸線方向Xにおける幅が、軸線方向Xにおける本体部20の長さと比較して、大幅に狭い幅で形成されている。帯状に形成されるカバー部40は、帯の延在方向における一端側にヒンジ部41を有し、他端側に係合部42を有している。ヒンジ部41は、第1側壁21の開口部30の位置に、回動軸が軸線方向Xに沿った方向となる向きで回動自在に連結されている。
これにより、カバー部40は、ヒンジ部41の位置を中心として、本体部20に対して回動することが可能になっている。本体部20に対して回動するカバー部40は、第1側壁21の開口部30の位置に連結されるヒンジ部41の位置から、幅方向Yにおいて第2側壁22が位置する側の反対側に延びてカバー部40が開いた状態(図2~図4参照)と、幅方向Yにおいて第2側壁22が位置する側に延びる状態(図1参照)との間で回動させることが可能になっている。
図5は、図3のB部詳細図である。ヒンジ部41は、軸線方向Xにおける幅が、カバー部40における他の部位の幅よりも狭い幅で形成される幅狭部41aを有している。また、ヒンジ部41は、厚みもカバー部40における他の部位の厚みより薄くなっている。このため、ヒンジ部41は、剛性が、カバー部40における他の部位の剛性よりも低くなっている。これにより、ヒンジ部41は、ヒンジ部41を中心として回動させる力がカバー部40に作用した場合は、弾性変形をすることにより、カバー部40を回動させることが可能になっている。
本実施形態では、ヒンジ部41は、無負荷の状態では、第1側壁21の開口部30の位置から幅方向Yにおいて第2側壁22が位置する側の反対方向に平板状に延びる形態で第1側壁21に連結されている。カバー部40が、第1側壁21の開口部30の位置から、幅方向Yにおいて第2側壁22が位置する側に延びる形態では、ヒンジ部41は、弾性変形により湾曲し、第2側壁22が位置する方向に向かって折りたたまれる状態になる(図1参照)。つまり、カバー部40に対して無負荷の状態では、ヒンジ部41は、平板状の形態で第2側壁22が位置する側の反対方向に延びるが、カバー部40が、第1側壁21の開口部30の位置からから第2側壁22側に向かう形態では、ヒンジ部41は折りたたまれる状態になる。これにより、ヒンジ部41は、カバー部40を本体部20に対して回動させることができる。
カバー部40の先端側に位置する係合部42は、第2側壁22に配置される係合部材である係合フック35に対して、着脱自在に係合することが可能になっている。係合フック35は、第2側壁22における第1側壁21に対向する側の面に配置されている。第2側壁22に配置される係合フック35は、軸線方向Xにおける位置が、カバー部40の軸線方向Xにおける位置と実質的に同じ位置になっており、高さ方向Zにおける位置が、開口部30寄りの位置となって配置されている。
係合フック35は、第2側壁22から第1側壁21側に突出する棒状の部材が、高さ方向Zにおいて底部25が位置する側に湾曲して底部25が位置する側に突出する形状で形成されている。このため、係合フック35の先端部分は、高さ方向Zにおいて底部25が位置する側に向かって形成されている。
カバー部40が有する係合部42には、係合フック35と係合する係合孔42aが形成されている。係合孔42aは、カバー部40の厚み方向にカバー部40を貫通する孔になっている。係合部42は、カバー部40がヒンジ部41によって回動することにより第1側壁21と第2側壁22との間に亘って配置される状態において、係合フック35が先端側から係合孔42aに入り込むことにより、係合フック35と係合をする。
カバー部40は、さらに、波状部50と長尺部45とを有している。波状部50は、帯状に形成されるカバー部40の延在方向に延びつつ、カバー部40の厚み方向に振幅することにより波状に形成されている。即ち、波状部50は、カバー部40を形成する部材が略直線状に延びる部分である短尺部52と、カバー部40を形成する部材が厚み方向に湾曲、或いは屈曲する部分である頂点部51とをそれぞれ複数有している。波状部50は、複数の短尺部52と頂点部51とが交互に配置されている。また、波状部50は、頂点部51の曲がる方向が、短尺部52を介して隣り合う頂点部51同士で互いに反対方向になっている。これにより、波状部50は、波状部50全体として波状に形成されている。
長尺部45は、カバー部40の延在方向における波状部50の両側に配置されている。即ち、長尺部45は、カバー部40におけるヒンジ部41と波状部50との間の位置と、係合部42と波状部50との間の位置とにそれぞれ形成されている。また、長尺部45は、波状部50における隣り合う頂点部51同士の間に位置する短尺部52の長さよりも長い長さで、カバー部40を形成する部材が略直線状に延びて形成されている。
図6は、図4に示すカバー部40の係合部42と第2側壁22に配置される係合フック35とを係合させた状態を示す説明図である。カバー部40が有する長尺部45は、波状部50を、カバー部40を形成する部材の厚み方向における所定の方向で、所定の位置に位置させることができるように形成されている。詳しくは、長尺部45は、ヒンジ部41でカバー部40を回動させてカバー部40を第1側壁21と第2側壁22との間に位置させ、係合部42を係合フック35に係合させた状態において、波状部50を、ヒンジ部41及び係合部42よりも本体部20の内側に位置させることができるように形成されている。このように、カバー部40が第1側壁21と第2側壁22との間に位置し、係合部42と係合フック35とが係合した状態は、本実施形態では、カバー部40が閉じた状態として扱う。また、ここでいう本体部20の内側とは、第1側壁21と第2側壁22との間に位置において開口部30から離れる側をいい、即ち、開口部30からみて底部25が位置する側をいう。
つまり、波状部50の両側に位置する長尺部45は、カバー部40を閉じた状態において、長尺部45におけるヒンジ部41側の端部や係合部42側の端部よりも、波状部50側の端部の方が、高さ方向Zにおいて底部25寄りに位置して形成されている。このため、長尺部45は、カバー部40を閉じた状態において、波状部50を、高さ方向Zにおけるヒンジ部41及び係合部42の位置よりも、底部25が位置する側に位置させることができるように形成されている。
具体的には、長尺部45は、カバー部40を閉じた状態において、波状部50の全ての位置を、ヒンジ部41と係合部42とを結ぶ直線Lよりも本体部20の内側、即ち、高さ方向Zにおいて底部25が位置する側に位置させることができるようになっている。また、このように、カバー部40を閉じた状態においては、ヒンジ部41や係合部42よりも底部25側に位置する波状部50は、第1側壁21と第2側壁22との間に亘って延びつつ、本体部20に収容される電線W(図1参照)の延在方向に交差する方向に沿って波状に形成される。
本実施形態に係るプロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、以上のような構成を含み、次に、その作用について説明する。本実施形態に係るプロテクタ10は、車両等に配索される電線Wの保護に用いられる。プロテクタ10で電線Wを保護する際には、カバー部40を本体部20の外に位置させた状態で、保護する電線Wを本体部20の第1側壁21と第2側壁22との間の位置で底部25上に位置させる。これにより、電線Wの延在方向が軸線方向Xになる向きで電線Wを本体部20に収容する。
本体部20に電線Wを収容したら、ヒンジ部41でカバー部40を回動させてカバー部40を第1側壁21と第2側壁22との間に位置させ、カバー部40の係合部42を、第2側壁22の係合フック35に係合させることにより、カバー部40を閉じる。これにより、係合部42を係合フック35に係合させたカバー部40を、本体部20に収容される電線Wよりも開口部30側で、第1側壁21と第2側壁22との間に亘って配置させる。
その際に、カバー部40を閉じた状態では、カバー部40が有する波状部50は、長尺部45により、ヒンジ部41及び係合部42よりも本体部20の内側、即ち、底部25が位置する側に位置する状態になっている。このため、カバー部40の波状部50は、本体部20に収容された電線Wに接触する。
ここで、プロテクタ10は、弾力性を有する材料からなり、カバー部40も弾力性を有している。さらに、波状部50は、複数の短尺部52と頂点部51とを有することにより波状に形成されているため、より弾力性を有している。このため、波状部50が電線Wに接触したカバー部40は、弾性変形をしながら電線Wに対して接触する。
詳しくは、カバー部40は、電線Wに対して高さ方向Zにおいて開口部30が位置する側から波状部50が電線Wに接触するため、カバー部40は、電線Wに接触することにより弾性変形をする。つまり、カバー部40は、高さ方向Zにおいて開口部30が位置する側から波状部50が電線Wに接触することにより、カバー部40は、波状部50が底部25に近付こうとすることを電線Wにより遮られ、弾性変形をする。このため、カバー部40は、波状部50が電線Wに接触することなくカバー部40が閉じられる際における波状部50の位置に波状部50を向かわせる方向の付勢力を、波状部50から電線Wに対して付与する。
つまり、弾性変形したカバー部40は、高さ方向Zにおける開口部30側から底部25側への付勢力を、電線Wに対して付与する。これにより、本体部20に収容された電線Wは、カバー部40からの付勢力により底部25に押し付けられ、安定して保護される。
その際に、カバー部40に対しては、カバー部40から電線Wに付与する付勢力により、高さ方向Zにおいて底部25が位置する側の反対側へ向かわせる方向の力が作用する。しかし、カバー部40が有する係合部42と、第2側壁22に配置される係合フック35とは、係合フック35が係合部42の係合孔42aに対して高さ方向Zにおける開口部30が位置する側から入り込むことにより係合している。このため、カバー部40が、高さ方向Zにおける開口部30が位置する側に向かう状態においても、カバー部40の係合部42に形成される係合孔42aから係合フック35が抜けることはないため、係合部42と係合フック35とが係合する状態は維持される。
ここで、車両等に配索される電線Wは、様々なサイズがあるため、プロテクタ10でも様々なサイズの電線Wを保護するが、本実施形態では、プロテクタ10は、波状部50と長尺部45とを有するカバー部40を有しているため、様々なサイズの電線Wを安定して保護することができる。
図7は、プロテクタ10で異なるサイズの電線Wを保護する際における説明図である。カバー部40は、カバー部40を閉じた状態における波状部50の位置を、長尺部45によってヒンジ部41や係合部42よりも底部25寄りに位置させる。このため、直径が比較的小さい電線Wである小径電線Wminをプロテクタ10で保護する場合でも、図7に示すように、波状部50は小径電線Wminに接触する。これにより、小径電線Wminは、波状部50が接触するカバー部40からの付勢力により底部25側に押し付けられ、本体部20内で暴れることなく安定して保護される。
また、直径が比較的大きい電線Wである大径電線Wmaxをプロテクタ10で保護する場合は、カバー部40を第1側壁21と第2側壁22との間に位置させて係合部42を係合フック35に係合させる際に、波状部50は、早い段階で大径電線Wmaxに接触する。カバー部40は、弾性変形をすることが可能になっているため、波状部50が大径電線Wmaxに接触している状態で係合部42を係合フック35に係合させる際には、カバー部40は、大きく弾性変形をしながら係合部42が係合フック35に係合する(図7の二点鎖線参照)。
これにより、係合部42が係合フック35に係合した際には、大径電線Wmaxには、波状部50が接触するカバー部40から、大径電線Wmaxを底部25に押し付ける方向の大きな付勢力が付与される。このため、直径が大きいことにより比較的大きな質量を有する大径電線Wmaxは、カバー部40から付与される大きな付勢力によって大きな力で底部25に押し付けられるため、本体部20内で暴れることなく安定して保護される。
これらのように、電線Wに波状部50が接触するカバー部40からの付勢力により、底部25に押し付けられて保護される電線Wは、さらに、本体部20から軸線方向Xに延びる突起片26と一体に粘着テープ等が巻き付けられる。これより、電線Wは、本体部20内で暴れることがより抑制され、安定して保護される。
以上の実施形態に係るプロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、電線Wを収容する本体部20に連結されるカバー部40が、波状に形成された波状部50と、波状部50をヒンジ部41及び係合部42よりも本体部20の内側に位置させる長尺部45とを有している。このため、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、電線Wを本体部20に収容し、カバー部40を第1側壁21と第2側壁22との間に位置させて係合部42を係合フック35に係合させた際には、波状部50を積極的に電線Wに接触させることができる。これにより、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、電線Wの太さに関わらず、電線Wに対してカバー部40から付勢力を付与することができる。従って、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、本体部20に収容される電線Wを、電線Wの太さに関わらずカバー部40から付与する付勢力によって押さえ付けることができ、本体部20内で電線Wが暴れることを抑制することができる。この結果、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、電線Wの暴れを抑制し、雑音を防止することができる。
また、カバー部40の長尺部45は、カバー部40を閉じた状態において、波状部50の全ての位置を、ヒンジ部41と係合部42とを結ぶ直線Lよりも本体部20の内側に位置させるため、本体部20に収容される電線Wに対して、より確実に波状部50を接触させることができる。これにより、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、カバー部40から電線Wに対して、より確実に付勢力を付与することができる。従って、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、本体部20に収容される電線Wを、カバー部40から付与する付勢力によってより確実に押さえ付けることができ、本体部20内で電線Wが暴れることを抑制することができる。この結果、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、より確実に電線Wの暴れを抑制し、雑音を防止することができる。
また、カバー部40は、本体部20に電線Wを収容した状態でカバー部40を閉じることにより、波状部50が電線Wに対して接触してカバー部40は弾性変形をする。このため、カバー部40は、本体部20に収容される電線Wに対して、より確実に付勢力を付与することができる。これにより、カバー部40は、本体部20に収容される電線Wを、付勢力によってより確実に押さえ付けることができ、本体部20内で電線Wが暴れることを抑制することができる。この結果、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、より確実に電線Wの暴れを抑制し、雑音を防止することができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、カバー部40は、本体部20と一体に形成され、ヒンジ部41は、平板状に形成されるヒンジ部41が湾曲することによりカバー部40を回動させるが、本体部20とカバー部40とは別体であってもよい。例えば、ヒンジ部41が軸部材を有し、別体の本体部20とカバー部40とは、ヒンジ部41の軸部材によって回動自在に連結されていてもよい。
また、上述した実施形態では、カバー部40の係合部42には係合孔42aが形成され、第2側壁22に配置されて係合部42に係合する係合部材は、係合孔42aに入り込むように形成される係合フック35になっているが、カバー部40の係合部42と第2側壁22の係合部材との係合は、これ以外の形態であってもよい。カバー部40の係合部42と第2側壁22の係合部材とは、プロテクタ10に電線Wを保護させる作業時に、係合部42と係合部材とを容易に係合させることのできる形態でれば、その構成は問わない。
また、上述した実施形態では、本体部20には1本の電線Wが収容される形態を例示しているが、本体部20に収容される電線Wは複数本であってもよい。本体部20に収容される電線Wが複数本である場合でも、電線Wに対してカバー部40から付勢力を付与することにより、プロテクタ10、及び、ワイヤハーネスWHは、複数本の電線Wが本体部20内で暴れることを抑制でき、雑音を防止することができる。
また、上述した実施形態では、1つのプロテクタ10が有するカバー部40は1つであるが、1つのプロテクタ10は、複数のカバー部40を有していてもよい。また、プロテクタ10が複数のカバー部40を有する場合、複数のカバー部40は、第2側壁22にヒンジ部41が連結され、第1側壁21に配置された係合フック35に係合部42が係合するカバー部40を含んでいてもよい。プロテクタ10は、軸線方向Xにおける本体部20の長さや、本体部20に収容する電線Wの直径、電線Wの本数等に応じて、カバー部40を適宜配置するのが好ましい。
また、上述した本発明の実施形態、変形例に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、上述した実施形態、変形例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態、変形例に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
10 プロテクタ
20 本体部
21 第1側壁
22 第2側壁
25 底部
26 突起片
26a 突出部
30 開口部
35 係合フック
40 カバー部
41 ヒンジ部
41a 幅狭部
42 係合部
42a 係合孔
45 長尺部
50 波状部
51 頂点部
52 短尺部
W 電線
WH ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 互いに離隔して配置される第1側壁と第2側壁との間に電線を収容可能に形成され、且つ、前記電線の延在方向に交差する方向に開口する開口部を有する本体部と、
    前記第1側壁における前記開口部の位置に回動自在に連結されるヒンジ部を一端側に有し、前記第2側壁に配置される係合部材に対して係合する係合部を他端側に有し、前記係合部を前記係合部材に係合させた状態において、前記本体部に収容される前記電線よりも前記開口部側で前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って配置されるカバー部と、
    を備え、
    前記カバー部は、
    前記係合部を前記係合部材に係合させて前記カバー部を閉じた状態において、前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って延びつつ前記電線の延在方向に交差する方向に沿って波状に形成された波状部と、
    前記波状部における隣り合う頂点部同士の間に位置する短尺部よりも長い長さで形成されて前記カバー部の延在方向における前記波状部の両側に配置され、前記カバー部を閉じた状態において前記波状部を前記ヒンジ部及び前記係合部よりも前記本体部の内側に位置させる長尺部と、
    を有することを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記長尺部は、前記カバー部を閉じた状態において、前記波状部の全ての位置を前記ヒンジ部と前記係合部とを結ぶ直線よりも前記本体部の内側に位置させる請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記カバー部は、前記係合部を前記係合部材に係合させて前記カバー部を閉じた状態にすることにより、前記本体部に収容された前記電線に対して前記波状部が接触して弾性変形をする請求項1または2に記載のプロテクタ。
  4. 導電性を有する電線と、
    前記電線に外装されるプロテクタとを備え、
    前記プロテクタは、
    互いに離隔して配置される第1側壁と第2側壁との間に前記電線を収容可能に形成され、且つ、前記電線の延在方向に交差する方向に開口する開口部を有する本体部と、
    前記第1側壁における前記開口部の位置に回動自在に連結されるヒンジ部を一端側に有し、前記第2側壁に配置される係合部材に対して係合する係合部を他端側に有し、前記係合部を前記係合部材に係合させた状態において、前記本体部に収容される前記電線よりも前記開口部側で前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って配置されるカバー部と、
    を備え、
    前記カバー部は、
    前記係合部を前記係合部材に係合させて前記カバー部を閉じた状態において、前記第1側壁と前記第2側壁との間に亘って延びつつ前記電線の延在方向に交差する方向に沿って波状に形成された波状部と、
    前記波状部における隣り合う頂点部同士の間に位置する短尺部よりも長い長さで形成されて前記カバー部の延在方向における前記波状部の両側に配置され、前記カバー部を閉じた状態において前記波状部を前記ヒンジ部及び前記係合部よりも前記本体部の内側に位置させる長尺部と、
    を有することを特徴とするワイヤハーネス。
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