JP2023088697A - 露光装置、露光方法及び物品の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及び物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023088697A
JP2023088697A JP2021203601A JP2021203601A JP2023088697A JP 2023088697 A JP2023088697 A JP 2023088697A JP 2021203601 A JP2021203601 A JP 2021203601A JP 2021203601 A JP2021203601 A JP 2021203601A JP 2023088697 A JP2023088697 A JP 2023088697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
substrate
measurement
driving
exposure region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021203601A
Other languages
English (en)
Inventor
一毅 太田
Kazuki Ota
隆文 宮春
Takafumi Miyaharu
悠樹 齊藤
Yuki Saito
政樹 今井
Masaki Imai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021203601A priority Critical patent/JP2023088697A/ja
Priority to TW111145660A priority patent/TW202326304A/zh
Priority to US18/062,072 priority patent/US11835869B2/en
Priority to KR1020220170262A priority patent/KR20230091027A/ko
Priority to CN202211608260.8A priority patent/CN116263569A/zh
Publication of JP2023088697A publication Critical patent/JP2023088697A/ja
Priority to US18/498,150 priority patent/US20240061350A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
    • G03F9/7026Focusing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • G03F7/70641Focus
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages
    • G03F7/70725Stages control
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70775Position control, e.g. interferometers or encoders for determining the stage position
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7007Alignment other than original with workpiece
    • G03F9/7011Pre-exposure scan; original with original holder alignment; Prealignment, i.e. workpiece with workpiece holder

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】ステージ制御残差を抑制するのに有利な技術を提供する。【解決手段】原版を介して基板を露光する露光装置であって、前記基板を保持する基板ステージと、前記基板の露光すべき複数の露光領域のそれぞれについて、当該露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記表面位置に基づいて、前記複数の露光領域のそれぞれを露光する際の前記高さ方向に関する前記基板ステージの駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の露光領域のそれぞれについて、前記取得部で取得された前記表面位置から前記露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面を求め、前記複数の露光領域のうち、前記近似面に関する情報が所定の範囲を超えていない第1露光領域については、前記第1露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする露光装置を提供する。【選択図】図6

Description

本発明は、露光装置、露光方法及び物品の製造方法に関する。
半導体素子などのデバイスを製造するフォトリソグラフィ工程では、原版(レチクル又はマスク)を、投影光学系を介して、基板に転写する露光装置が用いられている。このような露光装置として、一般的に、ステップ・アンド・リピート方式を採用した露光装置(ステッパー)と、ステップ・アンド・スキャン方式を採用した露光装置(スキャナー)とが知られている。
露光装置では、原版のパターンを基板に正確に転写するために、原版と基板との位置合わせ(アライメント)に加えて、焦点(フォーカス)位置合わせを高精度に行うことが求められ、それに関する技術も提案されている(特許文献1及び2参照)。なお、フォーカス位置合わせとは、投影光学系の像面と基板の表面との位置合わせを意味する。
特許文献1には、基板の被処理領域(露光領域)の位置を計測した結果から被処理領域を多項式(近似面形状)で表現して、フォーカス補正値をフィードフォワード処理することでフォーカス追従性(フォーカス残差)を改善する技術が開示されている。また、特許文献2には、基板の複数の位置を計測した結果から異常値を除去して算出されたフォーカス補正値を用いてフォーカス制御する技術が開示されている。
特開2005-129674号公報 特開2016-100590号公報
しかしながら、露光領域ごとに、フォーカス位置合わせに用いられるフォーカス補正値が変動すると、フォーカス位置合わせにおける基板ステージ(基板)の駆動制御に関する残差、即ち、ステージ制御残差が発生しやすくなってしまう懸念がある。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、ステージ制御残差を抑制するのに有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、原版を介して基板を露光する露光装置であって、前記基板を保持する基板ステージと、前記基板の露光すべき複数の露光領域のそれぞれについて、当該露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記表面位置に基づいて、前記複数の露光領域のそれぞれを露光する際の前記高さ方向に関する前記基板ステージの駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の露光領域のそれぞれについて、前記取得部で取得された前記表面位置から前記露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面を求め、前記複数の露光領域のうち、前記近似面に関する情報が所定の範囲を超えていない第1露光領域については、前記第1露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、ステージ制御残差を抑制するのに有利な技術を提供することができる。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 照射系と、受光系と、基板上の計測点との関係の一例を示す図である。 基板上のショット領域に形成される計測点と、露光領域との関係を示す図である。 基板上のショット領域における計測点と、各計測点における表面位置の計測結果とを示す図である。 各計測点における表面位置の計測結果の一例を示す図である。 近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。 基板上の欠けショット領域における計測点と、各計測点における表面位置の計測結果とを示す図である。 欠けショット領域における複数の計測点の位置関係を示す図である。 欠けショット領域の近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。 欠けショット領域の近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。 露光領域の表面の実際の断面形状、予測断面形状、及び、露光領域の近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。 露光処理を説明するためのフローチャートである。 ステージ制御残差が改善されることを説明するための図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置80の構成を示す概略図である。露光装置80は、半導体素子などのデバイスの製造工程であるリソグラフィ工程に用いられ、原版(レチクル又はマスク)を用いて基板にパターンを形成するリソグラフィ装置である。露光装置80は、原版を介して基板を露光して、原版のパターンを基板に転写する露光処理を行う。
露光装置80は、本実施形態では、原版と基板とを走査方向に駆動しながら基板を露光(走査露光)して、原版のパターンを基板に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(スキャナー)である。但し、露光装置80は、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式を採用することも可能である。
なお、本明細書及び添付図面では、後述の投影光学系14の光軸に沿った方向をZ軸とし、Z軸に垂直な平面に平行な方向であり、互いに垂直な2つの方向をX軸、Y軸とするXYZ座標系で方向を示す。また、XYZ座標系におけるX軸、Y軸及びZ軸のそれぞれに平行な方向をX方向、Y方向及びZ方向とする。また、X軸回りの回転方向、Y軸回りの回転方向、Z軸回りの回転方向を、それぞれ、ωX方向、ωY方向、ωZ方向とする。以下の記載では、Z方向を高さ方向と称することがある。
露光装置80は、図1に示すように、照明光学系11と、原版12を保持する原版ステージ13と、投影光学系14と、基板15を保持する基板ステージ16と、第1計測部18と、第2計測部19と、第3計測部17と、制御部20とを有する。
制御部20は、例えば、CPUやメモリなどを含むコンピュータ(情報処理装置)で構成され、記憶部に記憶されたプログラムに従って露光装置80の各部を統括的に制御する。制御部20は、本実施形態では、原版12に形成されたパターンを基板15に転写する(基板15を走査露光する)露光処理を制御する。
照明光学系11は、マスキングブレードなどの遮光部材を含み、エキシマレーザなどの光源(不図示)から射出された光を、例えば、X方向に長手方向を有する帯状又は円弧状のスリット光に整形し、かかるスリット光で原版12の一部を照明する。
原版12及び基板15は、それぞれ、原版ステージ13及び基板ステージ16に保持され、投影光学系14を介して、光学的に共役な位置に配置される。
投影光学系14は、所定の投影倍率(例えば、1/2倍や1/4倍)を有し、原版12に形成されたパターンを基板15に投影する。原版12のパターンが投影された基板15の領域(即ち、スリット光が照射される領域であって、ショット領域に対する露光の単位となる領域)を、以下では、露光領域21と称する。
原版ステージ13及び基板ステージ16は、投影光学系14の光軸(スリット光の光軸)と垂直な方向(例えば、Y方向)に駆動可能に構成されている。原版ステージ13と基板ステージ16とは、互いに同期させながら、投影光学系14の投影倍率に応じた速度比で相対的に駆動(走査)する。これにより、基板上で露光領域21を走査させて、原版12のパターンを基板15(ショット領域)に転写することができる。このような走査露光を基板上の複数のショット領域のそれぞれに順次繰り返すことで、1つの基板15に対する露光処理を完了させる。
第1計測部18は、例えば、レーザ干渉計を含み、原版ステージ13の位置を計測する。第1計測部18に含まれるレーザ干渉計は、例えば、レーザ光を、原版ステージ13に設けられた反射板13aに照射し、反射板13aで反射されたレーザ光を検出することで、原版ステージ13における基準位置からの変位を計測する。第1計測部18は、原版ステージ13における基準位置からの変位に基づいて、原版ステージ13の現在の位置を取得することができる。
第2計測部19は、例えば、レーザ干渉計を含み、基板ステージ16の位置を計測する。第2計測部19に含まれるレーザ干渉計は、例えば、レーザ光を、基板ステージ16に設けられた反射板16aに照射し、反射板16aで反射されたレーザ光を検出することで、基板ステージ16における基準位置からの変位を計測する。第2計測部19は、基板ステージ16における基準位置からの変位に基づいて、基板ステージ16の現在の位置を取得することができる。
第1計測部18で取得された原版ステージ13の現在の位置、及び、第2計測部19で取得された基板ステージ16の現在の位置に基づいて、制御部20において、原版ステージ13及び基板ステージ16のXY方向に関する駆動が制御される。なお、本実施形態では、第1計測部18及び第2計測部19のそれぞれは、原版ステージ13の位置及び基板ステージ16の位置を計測するために、レーザ干渉計を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、エンコーダを用いてもよい。
第3計測部17は、投影光学系14の像面に基板15の表面(以下、「基板面」と称する)を一致させるために用いられ、基板面の位置及び傾きを計測する機能を有する。第3計測部17は、本実施形態では、基板ステージ16が駆動している状態で、基板ステージ16に保持された基板15のショット領域の計測対象箇所(計測点)の表面位置(高さ方向の位置)を計測する。このように、第3計測部17は、基板15の露光すべき露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する取得部として機能する。
第3計測部17は、例えば、基板15に対して光を斜めから照射する斜入射型の計測ユニットとして構成される。第3計測部17は、基板15に光を照射する照射系17aと、基板15で反射された光を受光する受光系17bとを含む。
照射系17aは、例えば、光源70と、コリメータレンズ71と、スリット部材72と、照射光学系73と、ミラー74とを含む。受光系17bは、例えば、ミラー75と、受光光学系76と、補正光学系77と、光電変換素子78と、処理部79とを含む。
光源70は、ランプ又は発光ダイオードなどを含み、基板上のレジスト剤(感光剤)が感光しない波長の光を射出する。コリメータレンズ71は、光源70から射出された光を、断面の強度分布がほぼ均一な平行光に変換する。スリット部材72は、一対のプリズム(プリズム形状の部材)を互いの斜面が相対するように貼り合わせて構成され、かかる貼り合わせ面には、複数の開口(例えば、9個のピンホール)がクロムなどの遮光膜を用いて形成されている。照射光学系73は、両側テレセントリック系であって、スリット部材72の複数の開口を通過した光のそれぞれを、ミラー74を介して、基板15のショット領域の複数の計測対象箇所(計測点)に入射させる(導光する)。
照射光学系73に対して、開口が形成された平面(貼り合わせ面)と基板面とは、シャインプルーフの条件を満たすように設定されている。本実施形態において、照射光学系73から基板15に入射する光の入射角度(投影光学系14の光軸となす角)は、70度以上である。また、図2に示すように、照射系17aは、基板面と平行な方向(XY方向)において、走査方向(Y方向)に対して、角度θ(例えば、22.5度)をなす方向から光を入射させるように構成されている。このように、複数(例えば、9個)の光を、基板上の複数(例えば、9個)の計測対象箇所、即ち、計測点30に入射させることで、複数の計測点30において、基板面の表面位置を独立して(個別に)計測することができる。図2は、照射系17aと、受光系17bと、基板上の計測点30との関係の一例を示す図である。
基板上の各計測対象箇所(計測点30)で反射された複数の光は、ミラー75を介して、受光光学系76に入射する。受光光学系76は、両側テレセントリック系である。受光光学系76は、基板上の各計測対象箇所で反射された複数の光に対して共通に設けられた絞りを含み、かかる絞りによって、基板上に形成されているパターンに起因して発生する高次の回折光(ノイズ光)を遮断する。
補正光学系77は、複数(例えば、9個)の補正レンズを含み、受光光学系76を通過した複数の光を、光電変換素子78の光電変換面(受光面)に結像して、かかる光電変換面に複数のピンホール像を形成する。光電変換素子78としては、例えば、CCDラインセンサやCMOSラインセンサなどが用いられる。処理部79は、光電変換素子78(の光電変換面)に形成される各ピンホール像の位置に基づいて、基板上の各計測対象箇所、即ち、計測点30における基板面の表面位置を算出(取得)する。なお、受光系17bでは、基板上の各計測点と光電変換素子78の光電変換面とが互いに共役となるように倒れ補正を行っている。従って、光電変換素子78の光電変換面に形成される各ピンホール像の位置は、基板上の各計測点の局所的な傾きによっては変化しない。
このように、照射系17aと受光系17bとを構成することによって、第3計測部17は、光電変換素子78の光電変換面に形成される各ピンホール像の位置から、基板上の各計測点における基板面の表面位置を計測することができる。そして、制御部20において、第3計測部17の計測結果に基づいて、基板15の基板面が目標面(目標高さ位置)に一致するように、基板ステージ16のZ方向に関する駆動(フォーカス駆動)が制御される。ここで、目標面とは、原版12のパターンの結像面、即ち、投影光学系14の像面の位置(ベストフォーカス位置(最適露光位置))である。但し、目標面とは、投影光学系14の像面の位置に完全に一致する位置を意味するものではなく、許容焦点深度の範囲内を含むものである。
図3は、第3計測部17が基板上のショット領域15aに形成する9つの計測点30(30a~30a、30b~30b、30c~30c)と、露光領域21との関係を示す図である。露光領域21は、図3に破線で示す矩形形状の領域である。計測点30a~30aは、露光領域21(の内側)に形成された計測点である。計測点30a~30aは、基板上の計測対象箇所の露光に並行して、かかる計測対象箇所における基板面の表面位置が計測される、所謂、フォーカス計測が行われる計測点である。また、計測点30b~30b及び30c~30cは、露光領域21に形成された計測点30a~30aから走査方向(Y方向)に距離Lpだけ離れた位置に形成された計測点である。計測点30b~30b及び30c~30cは、基板上の計測対象箇所の露光に先立って、かかる計測対象箇所における基板面の表面位置が計測される、所謂、フォーカス計測が行われる計測点である。
制御部20は、基板ステージ16を駆動する方向(走査方向)に応じて、基板上の計測対象箇所の表面位置の計測、即ち、フォーカス計測に用いる計測点を切り替える。例えば、図3を参照するに、基板ステージ16を矢印Fに示す方向に駆動して走査露光を行う場合、露光領域21に形成された計測点30a~30aにおけるフォーカス計測に先立って、計測点30b~30bにおけるフォーカス計測が行われる。この際、制御部20は、計測点30b~30bにおけるフォーカス計測の結果に基づいて、計測点30b~30bを含む領域の表面位置を目標高さ位置に配置するための指令値を決定する。そして、制御部20は、決定した指令値に従って、計測点30b~30bを含む領域が、露光領域21となる(露光領域21に到達する)までに、目標高さ位置に配置されるように、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
一方、基板ステージ16を矢印Rに示す方向に駆動して走査露光を行う場合、露光領域21に形成された計測点30a~30aにおけるフォーカス計測に先立って、計測点30c~30cにおけるフォーカス計測が行われる。この際、制御部20は、計測点30c~30cにおけるフォーカス計測の結果に基づいて、計測点30c~30cを含む領域の表面位置を目標高さ位置に配置するための指令値を決定する。そして、制御部20は、決定した指令値に従って、計測点30c~30cを含む領域が、露光領域21となるまでに、目標高さ位置に配置されるように、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
ここで、図4を参照して、基板ステージ16を矢印Fに示す方向に駆動して走査露光を行う場合に、基板ステージ16の同期精度を向上させる手法について説明する。図4は、基板上のショット領域15aにおける計測点30c~30cと、各計測点における表面位置の計測結果(フォーカス計測の結果)z1~z3とを示す図である。従来技術では、制御部20は、計測点30c~30cのそれぞれにおける表面位置の計測結果z1~z3から、露光領域21の表面の断面形状を近似して表す近似面を算出する。そして、制御部20は、近似面の傾き(基板ステージのωX方向とωY方向の回転)と、フォーカス計測の結果とに基づいて、上述したように、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。なお、基板ステージ16の急激な駆動に起因する同期誤差の低下を回避するために、基板ステージ16の駆動量には、一般的には、上限となる駆動量(上限駆動量)が設けられている。従って、フォーカス駆動において、基板ステージ16の駆動量が上限を超える場合には、基板ステージ16は、上限駆動量で駆動される。
以下、フォーカス駆動において、基板ステージ16の駆動制御に関する残差、即ち、ステージ制御残差を抑制するための技術を各実施形態で説明する。なお、ステージ制御残差は、フォーカス残差の要因の1つである。
<第1実施形態>
図4に示すように、基板15の表面の断面形状w1が平面となる場合、理想的には、基板15の表面の断面形状w1と同一の近似面が算出されるため、基板ステージ16が平面となるように、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。但し、実際には、計測点30c~30cのそれぞれにおける計測結果z1~z3には、図4に示すように、計測誤差s1~s3が含まれている。従って、基板15の表面の断面形状w1が平面である場合であっても、計測点30c~30cのそれぞれにおける計測結果z1~z3は、図5(a)及び図5(b)に示すように、ばらつくことになる。図5(a)及び図5(b)は、計測誤差を含む、計測点30c~30cのそれぞれにおける計測結果z1~z3の一例を示す図である。基板15の表面の断面形状w1が同一の平面形状であっても、図5(a)に示す計測結果z1~z3からは近似面100が算出され、図5(b)に示す計測結果z1~z3からは近似面101が算出される。このように、計測誤差に起因して、各計測点における計測結果から算出される近似面が露光領域ごとに変動すると、かかる近似面から得られるフォーカス駆動に関する補正値(フォーカス補正値)も変動することになる。その結果、基板ステージ16の駆動制御に不必要な外乱を与えてしまい、ステージ制御残差が発生してしまう(基板ステージ16の同期精度が低下してしまう)。
そこで、本実施形態では、基板上の各計測点における表面位置の計測結果から算出される近似面(から得られるフォーカス補正値)に対して規定の閾値の範囲(所定の範囲)を設定する。そして、近似面と規定の閾値の範囲とを比較して、近似面から得られるフォーカス補正値をフォーカス駆動に適用するかどうかを判定する。
図6は、計測点30c~30cのそれぞれにおける計測結果から算出される近似面105の傾き(本実施形態では、ωY方向の回転)に対して設定される閾値102(の範囲)の一例を示す図である。閾値102は、本実施形態では、計測点30c~30cに対する第3計測部17の計測精度103と、計測点30c~30cに対する第3計測部17の計測スパン104(計測範囲)とに基づいて設定(規定)される。具体的には、閾値102(の範囲)は、図6に示すように、2つの線102a及び102bで挟まれた範囲によって規定される。線102aは、計測スパン104の両端に位置する計測点30c及び30cのうち、1つの計測点30cでの計測精度103の下限値と、他方の計測点30cでの計測精度103の上限値とを結んだ線である。また、線102bは、計測スパン104の両端に位置する計測点30c及び30cのうち、1つの計測点30cでの計測精度103の上限値と、他方の計測点30cでの計測精度103の下限値とを結んだ線である。計測精度103は、事前に評価した各計測点における第3計測部17の表面位置の計測結果の標準偏差を用いてもよいし、計測単位(チャンネル)である計測点のそれぞれで異なる値を用いてもよい。計測スパン104は、第3計測部17が形成する複数の計測点のうち、表面位置を計測することが可能な計測点(有効チャンネル)に基づいて決定される。従って、例えば、欠けショット領域に関しては、基板上にない計測点(無効チャンネル)を除外して、計測スパン104が決定される。
図6を参照するに、本実施形態では、制御部20において、傾きが閾値102の範囲内の近似面105が算出された場合には、近似面105から得られるフォーカス補正値は適用せずに、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。具体的には、これから露光する露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。例えば、これから露光する露光領域の直前に露光された露光領域を露光する際に適用されたフォーカス補正値を引き継いで、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。一方、制御部20において、傾きが閾値102の範囲外の近似面106が算出された場合には、近似面106から得られるフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
本実施形態では、近似面の傾きが閾値102の範囲を超えていない露光領域(第1露光領域)については、かかる露光領域よりも前に露光された露光領域の近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。これにより、フォーカス駆動において、第3計測部17の計測精度に起因する不必要な基板ステージ16の駆動制御が低減されるため、ステージ制御残差の発生を抑制することができる(基板ステージ16の同期誤差を改善することができる)。
一方、近似面の傾きが閾値102の範囲を超えていない露光領域(第2露光領域)については、かかる露光領域の近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。従って、露光領域の近似面が大きく変動する場合には、露光領域の表面の断面形状に応じて、基板ステージ16のフォーカス駆動を高精度に制御することが可能であるため、フォーカス残差の発生を抑制することができる。
なお、最初に露光する露光領域(第3露光領域)については、それよりも前にフォーカス補正値が得られていない。従って、最初に露光する露光領域については、近似面の傾きが閾値102の範囲内か範囲外かに関わらず、かかる露光領域の近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
本実施形態では、近似面の傾き(ωY方向の回転)を例に説明したが、近似面の傾き(ωX方向の回転)に関しても同様にフォーカス駆動を制御することが可能である。また、近似面の高さ方向の位置に対して所定の範囲を設定して、近似面の高さ方向の位置が所定の範囲を超えた場合、近似面から得られたフォーカス駆動に関する補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御してもよい。また、近似面の高さ方向の位置が所定の範囲を超えない場合、例えば、直前に露光された露光領域を露光する際に適用されたフォーカス駆動に関する補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御してもよい。
つまり、近似面に関する情報が所定の範囲を超えた場合、近似面から得られたフォーカス駆動に関するフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。また、近似面に関する情報が所定の範囲を超えない場合、例えば、直前に露光された露光領域を露光する際に適用されたフォーカス補正値に基づいてフォーカス駆動を制御する。ここで、近似面に関する情報は、近似面の傾き及び近似面の高さ方向の位置のうち少なくとも1つを含む。
<第2実施形態>
本実施形態では、基板15のショット領域のうち、基板15の外周部を含む欠けショット領域において、ステージ制御残差(フォーカス残差)を低減する技術について説明する。図7は、基板15の外周部を含む欠けショット領域15bにおける計測点30c~30cと、計測点30c及び30cにおける表面位置の計測結果(フォーカス計測の結果)z1~z2とを示す図である。図7を参照するに、欠けショット領域15bにおいて、計測点30cは基板上にない計測点(無効チャンネル)であるため、第3計測部17は、計測点30cに関しては表面位置を計測することができない。その結果、第3計測部17の計測スパンが狭くなり、計測点30c及び30cを含む露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面111の精度が低下する。
図8(a)及び図8(b)は、第3計測部17が基板15の外周部を含む欠けショット領域15c及び15dのそれぞれに形成する複数の計測点30c~30cの位置関係を示す図である。計測点30c~30cは、X方向に並んで形成されている。
図8(a)を参照するに、欠けショット領域15cでは、計測点30c~30c4が有効チャンネルとなり、計測点30c及び30cが無効チャンネルとなる。また、図8(b)を参照するに、欠けショット領域15dでは、計測点30c及び30c2が有効チャンネルとなり、計測点30c~30cが無効チャンネルとなる。このように、有効チャンネルの数に応じて、第3計測部17の計測スパンが変化するため、近似面の精度も変化する。
本実施形態では、近似面に対して設定される閾値を露光領域ごとに最適化することで、基板15の外周部を含む欠けショット領域であっても、基板ステージ16のフォーカス駆動を高精度に制御することを可能にする。
図9は、基板15の外周部を含む欠けショット領域の近似面111に対して設定される閾値112の一例を示す図である。図9を参照するに、第3計測部17の計測精度103は一定であるが、第3計測部17の計測スパン113が短くなる。従って、欠けショット領域の近似面111に対して設定される閾値112の範囲、即ち、2つの線112a及び112bで挟まれた範囲は、通常のショット領域の近似面105に対して設定される閾値102(図6参照)の範囲よりも広くなる。
制御部20において、傾きが閾値112の範囲内の近似面111が算出された場合には、第1実施形態と同様に、近似面111から得られるフォーカス補正値は適用せずに、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。一方、制御部20において、傾きが閾値112の範囲外の近似面114が算出された場合には、近似面114から得られるフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
図10(a)及び図10(b)は、第3計測部17がX方向に複数の計測点30c~30cを形成する場合に、欠けショット領域の近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。図10(a)を参照するに、計測点30c~30cのうち、有効チャンネルである計測点30c~30cから第3計測部17の計測スパン118が決定される。そして、第3計測部17の計測精度103と、第3計測部17の計測スパン118とに基づいて、閾値119が設定される。また、図10(b)を参照するに、計測点30c~30cのうち、有効チャンネルである計測点30c及び30cから第3計測部17の計測スパン120が決定される。そして、第3計測部17の計測精度103と、第3計測部17の計測スパン120とに基づいて、閾値121が設定される。
本実施形態によれば、基板15の外周部を含む欠けショット領域に対しても、基板ステージ16のフォーカス駆動を高精度に制御することが可能となるため、ステージ制御残差の発生を抑制することができる。
<第3実施形態>
本実施形態では、制御部20は、基板15のショット領域の表面位置の計測結果や隣接するショット領域の表面位置の計測結果に基づいて、露光領域の表面の断面形状を予測して、露光領域の表面の実際の断面形状w2に対する予測断面形状w3を取得する。なお、予測断面形状w3は、関数近似、例えば、3次関数近似を実施することで取得される。
図11は、露光領域の表面の実際の断面形状w2、露光領域の表面の予測断面形状w3、及び、露光領域の近似面に対して設定される閾値の一例を示す図である。図11を参照するに、本実施形態では、第3計測部17の計測精度103と、第3計測部17の計測スパン104と、予測断面形状w3とに基づいて、閾値115が設定されている。具体的には、予測断面形状w3を基準として、第3計測部17の計測精度103及び計測スパン104から閾値115を設定している。従って、閾値115の範囲、即ち、2つの線115a及び115bで挟まれた範囲は、閾値102(図6参照)の範囲に対してシフトすることになる。
制御部20において、傾きが閾値115の範囲内の近似面116が算出された場合には、近似面116から得られるフォーカス補正値は適用せずに、予測断面形状w3から得られるフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。一方、制御部20において、傾きが閾値115の範囲外の近似面117が算出された場合には、近似面117から得られるフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御する。
本実施形態によれば、基板ステージ16のフォーカス駆動を高精度に制御することが可能となるため、ステージ制御残差の発生を抑制することができる。本実施形態は、特に、第3計測部17の計測精度に起因する近似面の変動に基板15の表面の断面形状の変化が埋もれてしまう場合に有用である。
<第4実施形態>
図12を参照して、露光装置80における露光処理(露光方法)について説明する。図12は、本実施形態における露光処理を説明するためのフローチャートである。
S1002において、制御部20は、基板15の各計測点におけるフォーカス計測の結果に基づいて、各計測点を含む露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面を算出する。
S1004において、制御部20は、S1002で算出された近似面から得られるフォーカス補正値に基づいて、フォーカス駆動における基板ステージ16の駆動量が上限を超えるかどうかを判定する。フォーカス駆動における基板ステージ16の駆動量が上限を超える場合には、S1006に移行する。一方、フォーカス駆動における基板ステージ16の駆動量が上限を超えない場合には、S1008に移行する。
S1006において、制御部20は、基板ステージ16を上限駆動量で駆動するようにフォーカス駆動を制御しながら、基板15の露光領域を露光(走査露光)する。
S1008において、制御部20は、S1002で算出された近似面に関する情報が所定の範囲を超えているかどうかを判定する。S1002で算出された近似面に関する情報が所定の範囲を超えていない場合には、S1010に移行する。一方、S1002で算出された近似面に関する情報が所定の範囲を超えている場合には、S1012に移行する。
S1010において、制御部20は、これから露光する露光領域よりも前に露光された露光領域の近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御しながら、基板15の露光領域を露光(走査露光)する。
S1012において、制御部20は、S1002で算出された近似面から得られたフォーカス補正値に基づいて、基板ステージ16のフォーカス駆動を制御しながら、基板15の露光領域を露光(走査露光)する。
図13は、上述した露光処理によって、ステージ制御残差(フォーカス残差)が改善されることを説明するための図である。図13を参照するに、各計測点30での計測結果に計測誤差が含まれていない理想状態では、フォーカス駆動において、基板ステージ16は、基板15の表面の断面形状w4に沿って駆動されるため、ステージ制御残差は発生しない。但し、各計測点30での計測結果に計測誤差が含まれている場合、従来技術では、フォーカス駆動において、基板ステージ16は、基板15の表面の断面形状w4から大きく乖離して駆動されるため、大きなステージ制御偏差131が発生してしまう。一方、本実施形態では、各計測点30で計測誤差が含まれている場合であっても、フォーカス駆動において、基板ステージ16は、基板15の表面の断面形状w4から大きく乖離することなく、断面形状w4にほぼ沿って駆動される。従って、本実施形態では、ステージ制御偏差132の発生が抑制され、比較的小さなステージ制御偏差132に抑えることができる。
上述した各実施形態では、露光処理のシーケンスにおいて、第3計測部17を用いて、基板15の露光すべき露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を計測する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、露光処理のシーケンスの前に、第3計測部17を用いて、基板15の露光すべき露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を計測(事前計測)してもよい。また、外部計測装置を用いて、基板15の露光すべき露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を計測(事前)し、かかる外部計測装置から表面位置を取得するようにしてもよい。この場合、制御部20が、基板15の露光すべき露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する取得部として機能する。なお、事前計測では、基板ステージ16の計測原点を基板上の各計測点30の計測間隔より細かい間隔で複数回計測してもよい。これにより、基板15の全面において、その高さ方向の表面位置をより高精度に計測することができる。
本発明の実施形態における物品の製造方法は、例えば、液晶表示素子、半導体素子、フラットパネルディスプレイ、MEMSなどの物品を製造するのに好適である。かかる製造方法は、上述した露光装置80又は露光方法を用いて感光剤が塗布された基板を露光する工程と、露光された感光剤を現像する工程とを含む。また、現像された感光剤のパターンをマスクとして基板に対してエッチング工程やイオン注入工程などを行い、基板上に回路パターンが形成される。これらの露光、現像、エッチングなどの工程を繰り返して、基板上に複数の層からなる回路パターンを形成する。後工程で、回路パターンが形成された基板に対してダイシング(加工)を行い、チップのマウンティング、ボンディング、検査工程を行う。また、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、レジスト剥離など)を含みうる。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
なお、本発明は、リソグラフィ装置を露光装置に限定するものではなく、例えば、インプリント装置にも適用することができる。インプリント装置は、基板上に配置(供給)されたインプリント材と型(原版)とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型のパターンが転写された硬化物のパターンを形成する。また、本発明は、基板の外部検査装置などにも適用することができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
12:原版 13:原版ステージ 14:投影光学系 15:基板 16:基板ステージ 17:第3計測部 20:制御部 80:露光装置

Claims (14)

  1. 原版を介して基板を露光する露光装置であって、
    前記基板を保持する基板ステージと、
    前記基板の露光すべき複数の露光領域のそれぞれについて、当該露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記表面位置に基づいて、前記複数の露光領域のそれぞれを露光する際の前記高さ方向に関する前記基板ステージの駆動を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記複数の露光領域のそれぞれについて、前記取得部で取得された前記表面位置から前記露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面を求め、
    前記複数の露光領域のうち、前記近似面に関する情報が所定の範囲を超えていない第1露光領域については、前記第1露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の露光領域のうち、前記近似面に関する情報が所定の範囲を超えている第2露光領域については、前記第2露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の露光領域のうち、最初に露光する第3露光領域については、前記第3露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記制御部は、前記第1露光領域については、前記第1露光領域の直前に露光された露光領域を露光する際に用いられた、前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記取得部は、前記表面位置を計測する計測部を含むことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記所定の範囲は、前記複数の計測点に対する前記計測部の計測精度と、前記複数の計測点に対する前記計測部の計測範囲とに基づいて設定されていることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記取得部は、外部計測装置で計測された前記表面位置を取得することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記所定の範囲は、前記複数の計測点に対する前記外部計測装置の計測精度と、前記複数の計測点に対する前記外部計測装置の計測範囲とに基づいて設定されていることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記計測範囲は、前記複数の計測点のうち、前記表面位置を計測することが可能な計測点に基づいて決定されていることを特徴とする請求項6又は8に記載の露光装置。
  10. 前記所定の範囲は、前記複数の露光領域のそれぞれについて、当該露光領域の予測される表面の断面形状にも基づいて設定されていることを特徴とする請求項6又は8に記載の露光装置。
  11. 前記第1露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面は、前記予測される表面の断面形状を含むことを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記近似面に関する情報は、前記近似面の傾き及び前記近似面の高さ方向の位置のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  13. 原版を介して基板を露光する露光方法であって、
    前記基板の露光すべき複数の露光領域のそれぞれについて、当該露光領域の複数の計測点の高さ方向の表面位置を取得する工程と、
    前記取得された前記表面位置に基づいて、前記複数の露光領域のそれぞれを露光する際の前記高さ方向に関する、前記基板を保持する基板ステージの駆動を制御する工程と、
    を有し、
    前記基板ステージの駆動を制御する工程では、
    前記複数の露光領域のそれぞれについて、前記取得された前記表面位置から前記露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面を求め、
    前記複数の露光領域のうち、前記近似面に関する情報が所定の範囲を超えていない第1露光領域については、前記第1露光領域よりも前に露光された露光領域の表面の断面形状を近似して表す近似面から得られた前記駆動に関する補正値に基づいて、前記駆動を制御することを特徴とする露光方法。
  14. 請求項13に記載の露光方法を用いて基板を露光する工程と、
    露光した前記基板を現像する工程と、
    現像された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
JP2021203601A 2021-12-15 2021-12-15 露光装置、露光方法及び物品の製造方法 Pending JP2023088697A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203601A JP2023088697A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 露光装置、露光方法及び物品の製造方法
TW111145660A TW202326304A (zh) 2021-12-15 2022-11-29 曝光裝置、曝光方法和物品的製造方法
US18/062,072 US11835869B2 (en) 2021-12-15 2022-12-06 Exposure apparatus, exposure method, and method of manufacturing article
KR1020220170262A KR20230091027A (ko) 2021-12-15 2022-12-08 노광장치, 노광방법, 및 물품의 제조방법
CN202211608260.8A CN116263569A (zh) 2021-12-15 2022-12-14 曝光装置、曝光方法和物品的制造方法
US18/498,150 US20240061350A1 (en) 2021-12-15 2023-10-31 Exposure apparatus, exposure method, and method of manufacturing article

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203601A JP2023088697A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 露光装置、露光方法及び物品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023088697A true JP2023088697A (ja) 2023-06-27

Family

ID=86695457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021203601A Pending JP2023088697A (ja) 2021-12-15 2021-12-15 露光装置、露光方法及び物品の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US11835869B2 (ja)
JP (1) JP2023088697A (ja)
KR (1) KR20230091027A (ja)
CN (1) CN116263569A (ja)
TW (1) TW202326304A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005129674A (ja) 2003-10-23 2005-05-19 Canon Inc 走査露光装置およびデバイス製造方法
JP6071628B2 (ja) * 2013-02-22 2017-02-01 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法及びデバイスの製造方法
JP2016100590A (ja) 2014-11-26 2016-05-30 キヤノン株式会社 フォーカス制御方法、パターン転写装置、および物品の製造方法
KR20160123236A (ko) * 2015-04-15 2016-10-25 캐논 가부시끼가이샤 노광 장치, 노광 방법, 및 물품의 제조 방법
JP2017090817A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 キヤノン株式会社 露光装置、及び物品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20240061350A1 (en) 2024-02-22
CN116263569A (zh) 2023-06-16
US11835869B2 (en) 2023-12-05
US20230185205A1 (en) 2023-06-15
TW202326304A (zh) 2023-07-01
KR20230091027A (ko) 2023-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4264676B2 (ja) 露光装置及び露光方法
US8125613B2 (en) Exposure apparatus, exposure method, and device manufacturing method
US20080165368A1 (en) Position detection apparatus and exposure apparatus
JP2009200105A (ja) 露光装置
US6654096B1 (en) Exposure apparatus, and device manufacturing method
KR100882046B1 (ko) 노광장치 및 디바이스의 제조방법
US20020037460A1 (en) Stage unit, measurement unit and measurement method, and exposure apparatus and exposure method
TWI771783B (zh) 微影裝置、圖案形成方法以及物品的製造方法
JP2007258707A (ja) リソグラフィ装置および二重露光オーバレイ制御を用いたデバイス製造方法
TW200305928A (en) Exposure apparatus and method
JPH09199406A (ja) 位置検出装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法
KR100602917B1 (ko) 리소그래피장치, 디바이스 제조방법 및 이에 따라 제조된디바이스
US10488764B2 (en) Lithography apparatus, lithography method, and method of manufacturing article
JP3466893B2 (ja) 位置合わせ装置及びそれを用いた投影露光装置
JP2010087310A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
KR20020063798A (ko) 노광방법 및 노광장치
JP2023088697A (ja) 露光装置、露光方法及び物品の製造方法
WO1999050893A1 (fr) Procede d'exposition et systeme d'exposition
US6750950B1 (en) Scanning exposure method, scanning exposure apparatus and making method for producing the same, and device and method for manufacturing the same
JP2023072533A (ja) 露光装置、露光方法及び物品の製造方法
KR20190064450A (ko) 노광 장치, 노광 방법, 및 물품의 제조 방법
KR100629390B1 (ko) 광학계 위치제어수단을 갖는 반도체 제조용 노광장치 및이를 이용한 노광방법
KR102555768B1 (ko) 노광 방법, 노광 장치, 물품 제조 방법 및 계측 방법
JP7336343B2 (ja) 露光装置、露光方法、および物品の製造方法
JPH10261567A (ja) 投影露光装置及び投影光学系の光学特性測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231117