JP2023088590A - 表示制御装置、表示制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の温度リスクの程度をユーザが判断することを容易にする表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び記憶媒体を提供する。【解決手段】表示制御装置は、電子機器に装着された第1の記録媒体の温度である媒体温度の情報を取得する温度取得手段と、前記媒体温度に達すると電子機器の特定の動作が制限される可能性のある第1の温度506又は第1の温度に基づく温度であって前記第1の温度よりも低い第2の温度を示すアイテムと、媒体温度の時間変化501とを表示手段に表示するように制御する制御手段と、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、プログラム、記憶媒体に関する。
デジタルカメラなどの電子機器には、様々な記録媒体が装着できる。また、撮影時に記録媒体の温度が上昇することがある。記録媒体の温度が上昇すると、記録媒体が含む記録素子が故障してしまう可能性がある。
特許文献1では、記録媒体から取得した記録媒体の識別情報と温度の情報とに基づき記録可能ビットレートを取得して、記録可能ビットレートと現在の設定ビットレートに応じて、記録媒体の温度の上昇を示す警告を行う技術が開示されている。これによれば、記録媒体の温度が高温になる可能性のあるビットレートが電子機器に設定されている場合に警告がされるため、ユーザは、動画記録の前または動画記録中に、温度上昇のリスクを把握できる。
しかしながら、特許文献1では、アイコンや警告メッセージしか表示されないため、ユーザは、現時点での電子機器の温度リスクの程度(例えば、現時点から撮影の継続が許容される時間や許容される温度上昇など)を判断しにくいという課題があった。
そこで、本発明は、電子機器の温度リスクの程度をユーザが判断することを容易にする技術の提供を目的とする。
本発明の1つの態様は、
電子機器に装着された第1の記録媒体の温度である媒体温度の情報を取得する温度取得手段と、
前記媒体温度が達すると前記電子機器の特定の動作が制限される可能性のある第1の温度、または、前記第1の温度に基づく温度であって前記第1の温度よりも低い第2の温度を示すアイテムと、前記媒体温度の時間変化とを表示手段に表示するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする表示制御装置である。
電子機器に装着された第1の記録媒体の温度である媒体温度の情報を取得する温度取得手段と、
前記媒体温度が達すると前記電子機器の特定の動作が制限される可能性のある第1の温度、または、前記第1の温度に基づく温度であって前記第1の温度よりも低い第2の温度を示すアイテムと、前記媒体温度の時間変化とを表示手段に表示するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする表示制御装置である。
本発明によれば、電子機器の温度リスクの程度をユーザが判断しやすくなる。
<実施形態1>
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。図1A、図1Bに本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1Aはデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1Bはデジタルカメラ100の背面斜視図である。表示部28は、画像や各種情報を表示する、カメラ背面に設けられた表示部である。タッチパネル70aは、タッチ操作可能な操作部材であり、表示部28の表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値を表示する。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。図1A、図1Bに本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1Aはデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1Bはデジタルカメラ100の背面斜視図である。表示部28は、画像や各種情報を表示する、カメラ背面に設けられた表示部である。タッチパネル70aは、タッチ操作可能な操作部材であり、表示部28の表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値を表示する。
シャッターボタン61は、撮影指示を行うための操作部である。シャッターボタン61は、静止画撮影モードでは、静止画の撮影準備指示、撮影指示に用いられ、動画撮影モードでは、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。モード切替スイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部である。端子カバー40は、外部機器との接続ケーブルとデジタルカメラ100とを接続するコネクタ(不図示)を保護するカバーである。メイン電子ダイヤル71は、操作部70に含まれる回転操作部材である。ユーザは、メイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更などが行える。電源スイッチ72は、デジタルカメラ100の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は、操作部70に含まれる回転操作部材である。ユーザは、サブ電子ダイヤル73に対する操作によって、選択枠の移動や画像送りなどを行える。十字キー74は、操作部70に含まれ、4方向に押し込み可能な押しボタンを有する操作部材である。デジタルカメラ100は、十字キー74の押下した方向に応じた処理が可能である。SETボタン75は、操作部70に含まれる押しボタンである。SETボタン75は、主に選択項目の決定などに用いられる。動画ボタン77は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。ユーザは、AEロックボタン78を押下した後にシャッターボタン61を押下すれば、AF位置を固定した撮影、または、AFができない状況下でも撮影を行うことができる。
再生ボタン79は、操作部70に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79が押下されると、再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。アサインボタン95は、操作部70に含まれ、他の機能を割り当てることができるボタンである。アサインボタン95は、初期状態では、ステータス画面を表示するボタンとし
て機能する。アサインボタン95には、他の機能として、動画撮影および再生に関する設定内容または状態を変更する機能、動画撮影(記録)を開始する機能などを割り当てることができる。また、アサインボタン95以外の他のアサインボタンに、ステータス画面を表示する機能を割り当てることもできる。
て機能する。アサインボタン95には、他の機能として、動画撮影および再生に関する設定内容または状態を変更する機能、動画撮影(記録)を開始する機能などを割り当てることができる。また、アサインボタン95以外の他のアサインボタンに、ステータス画面を表示する機能を割り当てることもできる。
ステータス画面は、動画撮影および再生に関する設定内容または状態、デジタルカメラの内部状態などを表示する、複数のページで構成された画面である。
通信端子10は、デジタルカメラ100が後述するレンズユニット150(着脱可能)と通信を行うための通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー(覗き込み型のファインダー)の接眼部である。ユーザは、接眼部16を介してファインダー内表示部のEVF(Electric View Finder)29に表示された映像を視認することができる。蓋202は、記録媒体200やバッテリーを格納したスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラを保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73が配置されている。
吸気口98と排気口99は、本体を冷却するための空気の通り道であり、図2のファン92が回転すると吸気口98から排気口99への空気が流れ、デジタルカメラ100本体の熱を放出することが可能となる。また、デジタルカメラ100本体は、温度計93を備え、温度計93により本体特定箇所の温度を計測することが可能である。デジタルカメラ100は、計測した温度によってファン92を停止したり、回転数を変更したりする。なお、温度計93やファン92は、デジタルカメラ100において、複数存在してもよい。
LED47は、点灯、消灯、点滅によりデジタルカメラ100の特定の状態を表すことができる発光部である。特定の状態は、デジタルカメラ100の電源のONまたはOFF、記録しているか否か、メディアのアクセス中か否か、システムエラーが発生したか否か、デジタルカメラ100の温度が指定した温度になったか否かなどを表すことができる。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は、通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6は、レンズユニット150がデジタルカメラ100と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、通信端子6と通信端子10を介してシステム制御部50と通信し、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。その後、レンズユニット150は、AF駆動回路3を介して、レンズ103を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子などで構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、または、後述するメモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理
部24により得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24は、さらに、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
部24により得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24は、さらに、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
メモリ制御部15は、A/D変換器23、画像処理部24、メモリ32間のデータ送受を制御する。A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24およびメモリ制御部15を介して、あるいは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28またはEVF29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記録容量を備えている。
また、メモリ32は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは、メモリ制御部15を介して、表示部28またはEVF29に送信される。表示部28およびEVF29は、LCDや有機ELなどの表示器上に、メモリ制御部15からの信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデータが表示部28またはEVF29に逐次転送されて、当該データが表示部28またはEVF29で表示されることで、ライブビュー表示(LV表示)が実現できる。以下、ライブビューで表示される画像をライブビュー画像(LV画像)と称する。
圧縮部26は、メモリ32に格納された画像データ(時間的に連続した画像データ)をMpegなどの形式で圧縮して、動画データを生成する。生成された動画データは、メモリ制御部15を介してメモリ32に格納される。その後、メモリ32に格納された動画データは、同じくメモリ32に格納されている音声と多重化され、動画ファイルとして、記録媒体200に書き込まれる。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリ(記憶部)であり、例えばEEPROMなどが用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラムなどが記録される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサ及び/または少なくとも1つの回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、例えば、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラムなどが展開される。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器19、表示部28などを制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作部材(操作
部)である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モードなどのいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード、がある。また、静止画記録モードに含まれるモードとして、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモードなどがある。モード切替スイッチ60より、ユーザは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、ユーザは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
部)である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モードなどのいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード、がある。また、静止画記録モードに含まれるモードとして、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモードなどがある。モード切替スイッチ60より、ユーザは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、ユーザは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1の発生に応じて、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理などの動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2の発生に応じて、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタンなどがある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
操作部70は、ユーザからの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部70には、押しボタン、回転ダイヤル、タッチセンサなどが含まれ、少なくとも以下の操作部が含まれる。シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、動画ボタン77、AEロックボタン78、再生ボタン79、アサインボタン95。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などにより構成される。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、一次電池(アルカリ電池、リチウム電池など)や二次電池(NiCd電池、NiMH電池、Li電池など)、ACアダプターなどを含む。
インターフェース18は、メモリカードやハードディスクなどの記録媒体200とのインターフェースである。インターフェース18は、記録媒体200の着脱を検出する機能を有する。また、インターフェース18は、動画や静止画やその他のデータを記録する際に記録媒体200へのWriteコマンドを実行する機能と、動画や静止画やその他のデータを読み込む際に記録媒体200へのReadコマンドを実行する機能を有する。本実
施形態では、インターフェース18は、記録媒体200からS.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)コマンドによって現在の温度情報を取得する機能を有する。さらに、インターフェース18は、記録媒体情報(メーカー、モデル、型番、シリアル番号、サーマルスロットリング動作温度など)を記録媒体200から取得する機能を有する。
施形態では、インターフェース18は、記録媒体200からS.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)コマンドによって現在の温度情報を取得する機能を有する。さらに、インターフェース18は、記録媒体情報(メーカー、モデル、型番、シリアル番号、サーマルスロットリング動作温度など)を記録媒体200から取得する機能を有する。
サーマルスロットリング動作温度(TT動作温度)は、サーマルスロットリング機能の実行が開始する記録媒体200の温度である。つまり、記録媒体200の温度がサーマルスロットリング動作温度に達すると(サーマルスロットリング動作温度以上に変化すると)、記録媒体200はサーマルスロットリング機能を実行する。サーマルスロットリング機能とは、記録媒体200の温度が上昇したときに記録素子が故障しないように記録媒体200へのアクセス速度を低下させたり、アクセス自体を停止する機能である。システム制御部50は、インターフェース18を制御することによって、記録媒体200から情報を取得すること、および、記録媒体200に情報を記録させることを実現できる。
記録媒体200は、撮影された画像や動画データを記録するためのメモリカードなどの記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスクなどから構成される。特に、本実施形態では、記録媒体200は、SDカード、CFexpressカード(CFexpress:登録商標)、CFastカード(CFast:登録商標)などのメモリカードを想定しているが、SSDやハードディスクなどの記録媒体でもよい。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって外部機器と接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は、無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyによって、外部機器と通信可能である。通信部54は、撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像やその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は、重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、検知された姿勢に応じて画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55には、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55は、加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否かなど)を検知することも可能である。
なお、デジタルカメラ100は、操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは、光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示画面上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を提供できる。システム制御部50は、タッチパネル70aへの以下の操作あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されている状態であれば、タッチオンが検出されている状態でもある。一方で、タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフの状態となる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。システム制御部50は、通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのようなタッチ操作が行われたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分ごとに判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行われたと判定するものとする。タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行われたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。
さらに、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。
タッチパネル70aには、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式など、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いてもよい。タッチパネル70aの方式は、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
温度センサー93a~93dは、デジタルカメラ100の筐体表面/内部/周囲の温度を計測する温度センサーである。温度センサー93a~93dは、温度計93に含まれる温度取得部である。各温度センサーの配置場所の一例を図1Cに示す。
図1Cは、表示部28側からEVF29を上にした状態で、デジタルカメラ100を見ている図である。温度センサー93aは、撮像部22の近傍に配置された温度センサーであり、撮像部22のデバイス近傍の温度を計測する。温度センサー93bは、端子カバー40で保護されているコネクタ周辺に配置された温度センサーであり、デジタルカメラ100の筐体表面の温度を算出するための温度を計測する。温度センサー93bは、ある程度の高い温度(デバイス保護のための制限温度よりも低い温度で、具体的には46度程度
)に筐体表面がなり、ユーザがグリップ部90を握った撮影を継続することで、ユーザが低温やけどをしないようにするために用いられる。温度センサー93cは、表示部28の近傍に配置された温度センサーであり、表示部28のデバイス近傍の温度を計測する。温度センサー93dは、蓋202の内側に配置された温度センサーであり、記録媒体200の温度(記録媒体200の近傍の温度)を計測する。各デバイスは高温(例えば80度以上)になってしまうと、デバイスが正常に機能しなくなったり、画質が劣化する可能性があり、これらを防ぐために温度の計測を行う。本実施形態では4つの温度センサーを4つのデバイスの近傍に配置したが、センサーの配置数や配置位置はこれに限らない。
)に筐体表面がなり、ユーザがグリップ部90を握った撮影を継続することで、ユーザが低温やけどをしないようにするために用いられる。温度センサー93cは、表示部28の近傍に配置された温度センサーであり、表示部28のデバイス近傍の温度を計測する。温度センサー93dは、蓋202の内側に配置された温度センサーであり、記録媒体200の温度(記録媒体200の近傍の温度)を計測する。各デバイスは高温(例えば80度以上)になってしまうと、デバイスが正常に機能しなくなったり、画質が劣化する可能性があり、これらを防ぐために温度の計測を行う。本実施形態では4つの温度センサーを4つのデバイスの近傍に配置したが、センサーの配置数や配置位置はこれに限らない。
実施形態1では、温度が上昇するとサーマルスロットリング機能を実行(発動)する記録媒体200が装着された、デジタルカメラ100の動作について説明する。ここで、デジタルカメラ100が記録媒体200に動画を記録している期間に、記録媒体200がサーマルスロットリング機能を発動させると、動画記録(撮影)が中断(停止)する。
[警告温度の決定処理について]
図3Aは、デジタルカメラ100の動作が制限される記録媒体200の温度に近いことを警告するための警告温度の決定処理(デジタルカメラ100の制御方法)を示すフローチャートである。図3Aに示すフローチャートの処理は、デジタルカメラ100に記録媒体200が装着されている状態であれば、任意のタイミングで開始してよい。また、本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
図3Aは、デジタルカメラ100の動作が制限される記録媒体200の温度に近いことを警告するための警告温度の決定処理(デジタルカメラ100の制御方法)を示すフローチャートである。図3Aに示すフローチャートの処理は、デジタルカメラ100に記録媒体200が装着されている状態であれば、任意のタイミングで開始してよい。また、本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
S301において、システム制御部50は、媒体識別情報(記録媒体200の種別を示す情報)を記録媒体200から取得する。媒体識別情報は、記録媒体200のメーカーやモデルなどの情報である。媒体識別情報は、以下では、メーカー名およびモデル名を示す文字列であるとするが、メーカーIDやモデルIDのような抽象化された情報であってもよい。
S302において、システム制御部50は、サーマルスロットリング動作温度(TT動作温度)の情報を記録媒体200から取得する。サーマルスロットリング動作温度の情報は、例えば、記録媒体200のHCTM (Host Controlled Thermal management)のMXTMT(Maximum Thermal management Temperature)などである。サーマルスロットリング動作温度の情報は、摂氏で表現された情報、華氏で表現された情報や温度帯の情報であってよい。
S303において、システム制御部50は、記録媒体200がサポート対象物(デジタルカメラ100によりサポートされた記録媒体)である否かを判定する。システム制御部50は、サポート対象物の媒体識別情報を示すサポート情報401と、S301で取得した媒体識別情報とを比較して、記録媒体200がサポート対象物である否かを判定する。記録媒体200がサポート対象物であると判定された場合にはS304に進み、そうでない場合には本フローチャートの処理が終了する。
図4は、サポート情報401の例を示す。サポート情報401は、不揮発性メモリ56に予め記録された情報である。サポート情報401は、製品製造時に固定値として不揮発性メモリ56に記録されていてもよいし、不揮発性メモリ56に記録された初期値から製品(デジタルカメラ100)の使用に従って、更新されてもよい。サポート情報401の更新には、例えば、公知のディープラーニングの技術などを用いることができる。
サポート情報401は、メーカー名402とモデル名403と警告温度オフセット40
4との3つの情報が互いに関連付けられて記録されている。サポート情報401は、メーカー名402が示すメーカーにおけるモデル名403が示すモデルの記録媒体をサポートしていることを示している。警告温度オフセット404は、サーマルスロットリング動作温度と警告温度とのオフセット(差分)を示す情報である。警告温度オフセット404は、デジタルカメラ100の設計開発時に行った熱やノイズなどの検討結果に基づいて予め決定されている。
4との3つの情報が互いに関連付けられて記録されている。サポート情報401は、メーカー名402が示すメーカーにおけるモデル名403が示すモデルの記録媒体をサポートしていることを示している。警告温度オフセット404は、サーマルスロットリング動作温度と警告温度とのオフセット(差分)を示す情報である。警告温度オフセット404は、デジタルカメラ100の設計開発時に行った熱やノイズなどの検討結果に基づいて予め決定されている。
図4の例では、メーカー名402がA社であり、モデル名403がGOLDである場合には、警告温度オフセット404は-1度(℃)を示す。メーカー名402がA社であり、モデル名403がSILVERである場合には、警告温度オフセット404は-2度を示す。メーカー名402がB社である場合には、モデル名がいかなる名称の場合でも、警告温度オフセット404は-1度を示す。メーカー名402がC社である場合には、モデル名がいかなる名称の場合でも、警告温度オフセット404は0度を示す。
そして、S303では、システム制御部50は、S301で取得した媒体識別情報が示すメーカー名およびモデル名が、サポート情報401におけるメーカー名402およびモデル名403と一致した場合に、記録媒体200がサポート対象物であると判定する。一方で、システム制御部50は、これら2つの情報のメーカー名またはモデル名が一致しない場合には、記録媒体200がサポート対象物でないと判定する。
例えば、サポート情報401は、メーカー名402がB社であり、モデル名403が任意の名称である記録媒体をサポートしていることを示している。このため、媒体識別情報が示すメーカー名がB社であり、かつ、モデル名がBRONZEである場合には、媒体識別情報とサポート情報401においてメーカー名およびモデル名が一致しているといえる。
S304において、システム制御部50は、S302にて取得したサーマルスロットリング動作温度の情報と、警告温度オフセット404とに基づき、警告温度を決定する。具体的には、システム制御部50は、サーマルスロットリング動作温度と警告温度オフセット404とを足し合わせた値を警告温度として決定する。例えば、サーマルスロットリング動作温度が100度であり、警告温度オフセット404が-1度である場合は、警告温度は99度である。
[グラフ表示処理について]
続いて、図3Bを参照して、温度ステータスを示す温度グラフを表示する処理(グラフ表示処理)を説明する。
続いて、図3Bを参照して、温度ステータスを示す温度グラフを表示する処理(グラフ表示処理)を説明する。
図5は、実施形態1において表示部28に表示される温度グラフを示す。温度グラフでは、各時刻における媒体温度を示す点がプロットされている。ここで、媒体温度とは、記録媒体200の温度である。具体的には、媒体温度は、温度センサー93dが測定した温度、または、記録媒体200(記録媒体200の温度測定部)が測定した温度である。
温度グラフでは、横軸が時刻を示し、縦軸が温度を示す。グラフ原点の時刻は、現在時刻から所定の時間分さかのぼった過去時刻である。点線506は、警告温度を示す目盛線(アイテム)である。警告温度は、線によって示されている必要はなく、例えば、警告温度からサーマルスロットリング動作温度までの範囲を着色した帯によって示されていてもよい。
点501は、各時刻の媒体温度を表す。点501同士が線分により接続されることによって、温度グラフは、過去時刻から現在時刻までの媒体温度の変化(時間変化)を示す。
なお、媒体温度の情報は、図3Bに示すグラフ表示処理が一定時間ごとに繰り返されるたびに、メモリ32に格納(記録)される。そして、システム制御部50は、媒体温度の情報が取得されるたびに、システムタイマー53から得られる現在時刻と媒体温度とに基づき、新たな点501を温度グラフに追加する。
なお、媒体温度の情報は、図3Bに示すグラフ表示処理が一定時間ごとに繰り返されるたびに、メモリ32に格納(記録)される。そして、システム制御部50は、媒体温度の情報が取得されるたびに、システムタイマー53から得られる現在時刻と媒体温度とに基づき、新たな点501を温度グラフに追加する。
なお、本実施形態では、媒体温度を記録する時間間隔と、媒体温度を表示する時間間隔は同一であるとするが、温度計93の駆動周波数や、システム制御部50の動作周波数などに応じて異なる時間間隔としてもよい。
図3Bに示すフローチャートの処理は、温度グラフを表示する設定である「温度ステータスの表示」が有効化されている場合に、一定時間ごとに開始する。そして、本フローチャートの処理の開始時点では、過去時刻における媒体温度を示す温度グラフが表示部28に表示されている状態であるとする。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
S311において、システム制御部50は、現在時刻における媒体温度の情報を取得する。また、システム制御部50は、システムタイマー53から現在時刻の情報を取得する。システム制御部50は、媒体温度の情報と現在時刻の情報を紐づけてメモリ32に格納する。
S312において、システム制御部50は、S311にて取得した媒体温度の情報と現在時刻の情報に基づき、現在時刻における媒体温度を示す点501を温度グラフに追加する。つまり、システム制御部50は、温度グラフにおいて、横軸の値を現在時刻とし、縦軸の値を媒体温度とするような点501を新たに追加する(生成する)。また、システム制御部50は、温度グラフにおいて、新たに追加した点501と、現在時刻に最も近い過去時刻を示す点501とを線によって接続する。
S313において、システム制御部50は、S303と同様に、記録媒体200がサポート対象物であるか否かを判定する。記録媒体200がサポート対象物であると判定された場合にはS314に進み、そうでない場合には本フローチャートの処理が終了する。S313によれば、記録媒体200がサポート対象物でなければ、警告温度を示す点線506が表示されない。
S314において、システム制御部50は、警告温度を通知する(表示する)。具体的には、システム制御部50は、S304で算出した警告温度を示す点線506を温度グラフ上に生成する。その際に、システム制御部50は、点501の位置を調整することにより、警告温度の数値に関わらず(警告温度の数値がいかなる値であっても)、温度グラフ(表示部28)において警告温度を示す点線506の位置を一定の位置にするようにしてもよい。
本実施形態によれば、ユーザは、温度グラフを見ることによって、現在の媒体温度が警告温度に対してどの程度余裕があるかを確認できる。このため、ユーザは、動画記録処理を開始するか、または、動画記録処理を保留するか(デジタルカメラ100と記録媒体200を冷却するか)を容易に選択できる。また、記録媒体200の媒体識別情報に応じた警告温度を表示しているため、高温によるデジタルカメラ100の動作制限のリスクがなくなるまでの時間をユーザが正確に推測できる。
なお、システム制御部50は、媒体温度の情報を取得するごとに、警告温度と現在の媒体温度を比較して、現在の媒体温度が警告温度を超えている場合には、デジタルカメラ1
00が高温であることをユーザに通知(警告)してもよい。これは、例えば、表示部28に警告温度に近づいていること(サーマルスロットリング動作温度と媒体温度との差が所定の温度以下であること)をユーザに通知するアイコン(アイテム)を表示するなどによって実現できる。また、システム制御部50は、警告温度の代わりに(または、警告温度とともに)、サーマルスロットリング動作温度を目盛線により表示するようにしてもよい。さらに、警告温度は、サーマルスロットリング動作温度に基づく、サーマルスロットリング動作温度より小さい温度(または、サーマルスロットリング動作温度と同じ温度)であればよい。このため、警告温度は、サーマルスロットリング動作温度の所定倍(例えば、0.8倍~0.95倍のうちいずれか)の温度であってもよい。
00が高温であることをユーザに通知(警告)してもよい。これは、例えば、表示部28に警告温度に近づいていること(サーマルスロットリング動作温度と媒体温度との差が所定の温度以下であること)をユーザに通知するアイコン(アイテム)を表示するなどによって実現できる。また、システム制御部50は、警告温度の代わりに(または、警告温度とともに)、サーマルスロットリング動作温度を目盛線により表示するようにしてもよい。さらに、警告温度は、サーマルスロットリング動作温度に基づく、サーマルスロットリング動作温度より小さい温度(または、サーマルスロットリング動作温度と同じ温度)であればよい。このため、警告温度は、サーマルスロットリング動作温度の所定倍(例えば、0.8倍~0.95倍のうちいずれか)の温度であってもよい。
<実施形態2>
実施形態2では、デジタルカメラ100は、警告温度の代わりに、デジタルカメラ100が直近で、媒体温度の上昇により動画記録を停止した際の媒体温度(記録停止温度)を示す目盛線を、媒体温度の変化(時間変化)とともに表示する。記録停止温度は、媒体温度の上昇により動画記録が実際に停止した際の媒体温度であるため、今後、媒体温度が上昇した場合に動画記録の停止の可能性がある温度であるといえる。
実施形態2では、デジタルカメラ100は、警告温度の代わりに、デジタルカメラ100が直近で、媒体温度の上昇により動画記録を停止した際の媒体温度(記録停止温度)を示す目盛線を、媒体温度の変化(時間変化)とともに表示する。記録停止温度は、媒体温度の上昇により動画記録が実際に停止した際の媒体温度であるため、今後、媒体温度が上昇した場合に動画記録の停止の可能性がある温度であるといえる。
図6は、実施形態2において表示部28に表示される温度グラフ600を示す。温度グラフ600は、媒体温度の変化(時間変化)と、機器状態を示すアイテム(動作状態バー602、警告メッセージ604)を表示したグラフである。温度グラフ600では、横軸は時刻を示し、縦軸は温度を示す。グラフ原点の時刻は、現在時刻から所定の時間分さかのぼった過去時刻x’である。
動作状態バー602は、デジタルカメラ100の動画記録の動作状態(機器状態)の変化を表している。実線603は、記録媒体200の温度上昇によって動画記録が停止した時刻x2の媒体温度を記録停止温度として示す。
システム制御部50は、記録媒体200の温度上昇によって動画記録が停止した時点で、記録停止温度を示す実線603とともに警告メッセージ604を表示する。そして、システム制御部50は、ボタン605がユーザに押されるまで、警告メッセージ604を表示し続ける。
実施形態2によれば、記録媒体200の温度上昇によって動画記録が停止した時点で、記録停止温度を示す実線603が表示されるため、ユーザは、所望の時間の動画記録が行える温度まで媒体温度が下がったか否かを把握できる。また、ユーザは、再度の動画記録を行った際に、媒体温度がどの程度まで上昇すると動画記録の停止の可能性があるのかを把握できる。
<実施形態3>
実施形態3では、デジタルカメラ100は、実施形態2と同様に、媒体温度の変化(時間変化)と記録停止温度とを示す温度グラフを表示する。ここで、実施形態3では、実施形態2とは異なり、複数の記録媒体200が装着可能なデジタルカメラ100の温度グラフの表示処理について説明する。
実施形態3では、デジタルカメラ100は、実施形態2と同様に、媒体温度の変化(時間変化)と記録停止温度とを示す温度グラフを表示する。ここで、実施形態3では、実施形態2とは異なり、複数の記録媒体200が装着可能なデジタルカメラ100の温度グラフの表示処理について説明する。
図7に示すフローチャートを参照して、実施形態3に係る温度グラフの表示処理について説明する。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
図8は、実施形態3に係る温度グラフ800を示す図である。図8では、デジタルカメラ100に複数の記録媒体200(記録媒体200A,200B)を装着した場合の記録
停止温度を表示する例を表した図である。記録停止温度を示す実線801(目盛線)は、メインの記録動画保存先(メイン記録媒体;第1の種別の記録媒体)である記録媒体200Aの記録停止温度を示す位置に表示される。記録停止温度を示す点線802(目盛線)は、サブの記録動画保存先(サブ記録媒体;第2の種別の記録媒体)である記録媒体200Bの記録停止温度を示す位置に表示される。
停止温度を表示する例を表した図である。記録停止温度を示す実線801(目盛線)は、メインの記録動画保存先(メイン記録媒体;第1の種別の記録媒体)である記録媒体200Aの記録停止温度を示す位置に表示される。記録停止温度を示す点線802(目盛線)は、サブの記録動画保存先(サブ記録媒体;第2の種別の記録媒体)である記録媒体200Bの記録停止温度を示す位置に表示される。
このように、デジタルカメラ100は、実線と点線を用いて、メイン記録媒体である記録媒体200Aの記録停止温度と、サブ記録媒体である記録媒体200Bの記録停止温度とを区別して表す。ここで、記録媒体200Aの記録停止温度を示す目盛線と記録媒体200Bの記録停止温度を示す目盛線は、任意に表示形態(線の色、線の太さ、または多重線にするか否かなど)を異ならせることにより、区別させてもよい。
図7に示すフローチャートは、「温度ステータスの表示」が有効である状態において、デジタルカメラ100に記録媒体200が新たに装着(マウント)されたことがシステム制御部50によって検知されるたびに、実行される。つまり、デジタルカメラ100に複数の記録媒体200が装着された場合には、複数の記録媒体200のそれぞれについて、図7に示すフローチャートの処理が実行される。以下では、デジタルカメラ100に記録媒体200Cが装着されたと検知された場合における本フローチャートの処理について説明する。
S701において、システム制御部50は、インターフェース18を通じて、記録媒体200Cのメーカー情報および個体識別情報(記録媒体の個々で特有の番号)を、記録媒体200Cから取得する。
S702において、システム制御部50は、記録媒体200Cが過去停止媒体(記録媒体の温度上昇によって過去に動画記録が停止した際に、デジタルカメラ100に装着されていた記録媒体)であるか否かを判定する。具体的には、システム制御部50は、S701にて取得した個体識別情報が過去停止媒体の個体識別情報と一致するか否かを判定する。なお、過去停止媒体の個体識別情報は、不揮発性メモリ56に予め保持されている。2つの個体識別情報が一致すると判定された場合にはS704に進み、そうでない場合にはS703に進む。
例えば、図9Aに示すような、過去停止媒体の個体識別情報と、過去停止媒体への動画記録が停止した際の記録停止温度との組み合わせを示す表901が不揮発性メモリ56に保持されている。システム制御部50は、表901の中に、S701にて取得した個体識別情報と同一の個体識別情報があれば、S701にて取得した個体識別情報と過去停止媒体の個体識別情報が一致すると判定できる。
S703において、システム制御部50は、記録媒体200Cのメーカーが、記録媒体200Cとは異なる過去停止媒体のメーカーと同じであるか否かを判定する。具体的には、システム制御部50は、S701にて取得したメーカー名が、過去停止媒体のメーカー名と一致するか否かを判定する。なお、過去停止媒体のメーカー名は、不揮発性メモリ56に予め保持されている。2つのメーカー名が一致すると判定された場合にはS704に進み、そうでない場合にはS710に進む。
例えば、図9Bに示すような、過去停止媒体のメーカー名と、過去停止媒体への動画記録が停止した際の記録停止温度の組み合わせを示す表902が不揮発性メモリ56に保持されている。システム制御部50は、表902の中に、S701にて取得したメーカー名と同一のメーカー名があれば、S701にて取得したメーカー名と過去停止媒体のメーカー名が一致すると判定できる。
なお、表901および表902のデータは、記録媒体の温度上昇による動画記録の停止が発生すると更新される(S715)。表901および表902のデータは、デジタルカメラ100の各種設定値が初期化されるリセット操作などが行われるまで、不揮発性メモリ56に保持され続ける。
S704において、システム制御部50は、記録媒体200Cが過去停止媒体である場合には、表901から、記録媒体200Cの個体識別情報に対応する記録停止温度の情報を取得する。また、システム制御部50は、記録媒体200Cのメーカーが、過去停止媒体のメーカーと同じである場合には、表902から、記録媒体200Cのメーカー名に対応する記録停止温度の情報を取得する。
S705において、システム制御部50は、記録媒体200Cがメイン記録媒体であるか否かを判定する。記録媒体200Cがメイン記録媒体であると判定された場合にはS706に進み、そうでない場合(記録媒体200Cがサブ記録媒体であると判定された場合)にはS707に進む。
S706において、システム制御部50は、S704またはS715にて取得した記録停止温度を示す赤色の実線を、メイン記録媒体の記録停止温度を示す実線として、温度グラフに表示する。
S707において、システム制御部50は、S704またはS715にて取得した記録停止温度を示す赤色の点線を、サブ記録媒体の記録停止温度を示す点線として、温度グラフに表示する。
S708において、システム制御部50は、記録媒体200Cがデジタルカメラ100から取り外されたか否かを判定する。記録媒体200Cがデジタルカメラ100から取り外されたと判定された場合にはS709に進み、そうでない場合にはS710に進む。
S709において、システム制御部50は、S706またはS707にて温度グラフに表示した記録停止温度を示す線を非表示にする。システム制御部50は、取り外された記録媒体200Cがメイン記録媒体であれば、メイン記録媒体の記録停止温度を示す実線を非表示にする。システム制御部50は、取り外された記録媒体200Cがサブ記録媒体であれば、サブ記録媒体の記録停止温度を示す点線を非表示にする。
S710において、システム制御部50は、デジタルカメラ100が動画を記録媒体200Cに記録すること(動画記録)を開始したか否かを判定する。動画記録が開始したと判定された場合にはS711に進み、そうでない場合にはS708に進む。
S711において、システム制御部50は、動画記録中のエラーによって(ユーザ操作によらずに)動画記録が停止したか否かを判定する。動画記録中のエラーによって動画記録が停止したと判定された場合にはS712に進み、そうでない場合にはS716に進む。
S712において、システム制御部50は、動画記録が停止した際に発生したエラーが、バッファオーバーフローによるエラー(バッファオーバーフローを原因とするエラー)であるか否かを判定する。発生したエラーがバッファオーバーフローによるエラーであると判定された場合にはS713に進み、そうでない場合にはS708に進む。
S713において、システム制御部50は、記録媒体200Cの媒体温度の情報を取得
する。そして、システム制御部50は、記録媒体200Cの媒体温度が、記録媒体200Cのメーカーに対応する温度閾値(メーカー毎に予め設定されている温度閾値)を超えているか否かを判定する。記録媒体200Cの媒体温度が温度閾値を超えていると判定された場合はS715に進み、そうでない場合(記録媒体200Cの媒体温度が温度閾値以下であると判定された場合)にはS714に進む。
する。そして、システム制御部50は、記録媒体200Cの媒体温度が、記録媒体200Cのメーカーに対応する温度閾値(メーカー毎に予め設定されている温度閾値)を超えているか否かを判定する。記録媒体200Cの媒体温度が温度閾値を超えていると判定された場合はS715に進み、そうでない場合(記録媒体200Cの媒体温度が温度閾値以下であると判定された場合)にはS714に進む。
S714において、システム制御部50は、記録媒体200Cの書き込み速度が低下しているか否かを判定する。システム制御部50は、S709で動画記録を開始した時点の記録媒体200Cの書き込み速度よりも、エラーによる動画記録の停止が発生する直前の記録媒体200Cの書き込み速度が遅ければ、記録媒体200Cの書き込み速度が低下していると判定する。なお、システム制御部50は、動画記録中には、記録媒体200Cに書き込みを行うと同時に、書き込み速度を測定している。そして、測定した書き込み速度の情報は、システムメモリ52に格納されている。記録媒体200Cの書き込み速度が低下していると判定された場合にはS715に進み、そうでない場合にはS708に進む。
S715において、システム制御部50は、エラーによる動画記録の停止が発生した時点の、記録媒体200C媒体温度の情報を記録停止温度の情報として取得する。そして、システム制御部50は、記録媒体200Cの個体識別情報と記録停止温度の情報とを紐づけて、図9Aに示す表901に記録する。また、システム制御部50は、記録媒体200Cのメーカー名と記録停止温度の情報とを紐づけて、図9Bに示す表902に記録する。
なお、既に表902に記録媒体200Cのメーカー名が存在する場合には、システム制御部50は、当該メーカー名に紐づいて表902に格納されている記録停止温度の情報を、新たに取得した記録停止温度の情報に更新する。これは、既に表901に記録媒体200Cの個体識別情報が存在する場合も同様である。つまり、温度上昇によって動画記録が停止するごとに、表901および表902の情報が更新されるため、表901および表902は、直近に取得された記録停止温度の情報を有することができる。なお、例えば、既に表902に記録媒体200Cのメーカー名が存在する場合であって、表902において当該メーカー名に紐づく記録停止温度が、新たに取得された記録停止温度よりも高い場合にのみ、表902の情報が更新されてもよい。これは、表901についても同様である。これによれば、表901および表902は、温度上昇によって動画記録が停止した際の媒体温度のうち、最も低い媒体温度の情報を、記録停止温度の情報として保持することができる。このため、記録停止温度を示す目盛線が温度グラフに表示されれば、ユーザは、温度上昇によって動画記録の停止する可能性のある最低限度の媒体温度を知ることができる。また、システム制御部50は、表901および表902には、メーカー名(個体識別情報)ごとに、過去に温度上昇によって動画記録が停止した際の媒体温度の平均値や中央値を記録停止温度として格納してもよい。これによれば、動画記録の停止時(特定の動作の制限時)の媒体温度のばらつきによって記録停止温度が大きく変動することを抑えることができる。
なお、S712~S714では、システム制御部50は、記録媒体200Cの温度上昇によって動画記録が停止したか否かを判定している。具体的には、システム制御部50は、発生したエラーがバッファオーバーフローを原因とするエラーであり、かつ、媒体温度が温度閾値を超えている場合には、記録媒体200Cの温度上昇によって動画記録が停止したと判定する。または、システム制御部50は、発生したエラーがバッファオーバーフローを原因とするエラーであり、かつ、記録媒体200Cの書き込み速度が低下している場合には、記録媒体200Cの温度上昇によって動画記録が停止したと判定する。そして、記録媒体200Cの温度上昇によって動画記録が停止したと判定された場合にのみ、S715にて記録停止温度の情報の取得および記録(更新)がされる。
S716において、システム制御部50は、ユーザ操作によって(エラーによらずに)、動画記録が停止したか否かを判定する。ユーザ操作によって動画記録が停止したと判定された場合にはS708に進み、そうでない場合にはS711に進む。
本実施形態によれば、媒体温度の上昇により直近で動画記録が停止した際の媒体温度が表示されるため、ユーザは、動画記録が停止してしまう可能性がある媒体温度をより正確に把握することができる。このため、ユーザは、媒体温度の上昇により動画記録が停止してしまうタイミングをより正確に推測することができる。
<実施形態4>
実施形態4では、ユーザにより設定された温度(通知温度)よりも媒体温度が下がった場合に、媒体温度が下がったことをユーザに通知するデジタルカメラ100を説明する。実施形態4によれば、例えば、記録停止温度よりも媒体温度が上がってしまった後に、ユーザが記録媒体200の温度を低下させるために動画記録を停止して放置している場合に、ユーザは、媒体温度が下がったことを適切なタイミングで知ることができる。このため、ユーザは、直ぐに再度の動画記録を開始することができる。
実施形態4では、ユーザにより設定された温度(通知温度)よりも媒体温度が下がった場合に、媒体温度が下がったことをユーザに通知するデジタルカメラ100を説明する。実施形態4によれば、例えば、記録停止温度よりも媒体温度が上がってしまった後に、ユーザが記録媒体200の温度を低下させるために動画記録を停止して放置している場合に、ユーザは、媒体温度が下がったことを適切なタイミングで知ることができる。このため、ユーザは、直ぐに再度の動画記録を開始することができる。
[通知温度の設定処理]
まず、デジタルカメラ100が通知温度を設定するための処理について説明する。図10は、図6に示す温度グラフ600の内容を表示することに加えて、通知温度をユーザが設定することができる温度グラフ1000を示す。
まず、デジタルカメラ100が通知温度を設定するための処理について説明する。図10は、図6に示す温度グラフ600の内容を表示することに加えて、通知温度をユーザが設定することができる温度グラフ1000を示す。
選択メッセージ1004は、温度グラフ1000における任意の位置がユーザにより選択(タッチ)されると表示される。選択メッセージ1004は、選択された位置が示す温度を通知温度として設定するか否かをユーザに選択させるためのメッセージである。ユーザは、YESボタン1005またはNOボタン1006を選択(タッチ)することにより、選択された位置が示す温度を通知温度として設定するか否かを選択できる。破線1007は、ユーザが設定した通知温度を示す目盛線である。通知温度を示す線は、破線に限らず、任意の表示形態(実線、任意の色、任意の太さ、多重線)で表示されてよい。
図11のフローチャートに沿って、通知温度を設定する処理を説明する。本フローチャートは、「温度ステータスの表示」が有効にされると、開始する。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
S1101において、システム制御部50は、選択メッセージ1004が表示されていない状態の温度グラフ1000を表示する。システム制御部50は、例えば、図3Aおよび図3Bに示すフローチャートの処理に基づき、「警告温度」の代わりに「記録停止温度」を示す目盛線と、媒体温度の変化を示す折れ線などを表示部28に表示すればよい。
S1102において、システム制御部50は、温度グラフ1000の任意の位置を選択するユーザ操作(例えば、タッチパネル70aへのタッチ)が行われたか否かを判定する。任意の位置を選択するユーザ操作が行われたと判定された場合にはS1103に進み、そうでない場合にはS1102の処理が繰り返される。
S1103において、システム制御部50は、ユーザ操作により選択された位置を示すように、選択メッセージ1004を表示する。
S1104において、システム制御部50は、ユーザによりYESボタン1005が選択(タッチ)されたか否かを判定する。YESボタン1005が選択されたと判定された
場合にはS1105に進み、そうでない場合にはS1106に進む。
場合にはS1105に進み、そうでない場合にはS1106に進む。
S1105において、システム制御部50は、ユーザ操作により選択された位置を含む、横軸に平行な目盛線を表示する。この目盛線は、通知温度を表す破線1007である。
S1106において、システム制御部50は、ユーザによりNOボタン1006が選択(タッチ)されたか否かを判定する。NOボタン1006が選択されたと判定された場合にはステップS1108に進み、そうでない場合にはS1104に進む。
S1107において、システム制御部50は、ユーザ操作により選択された位置に対応する温度の情報を、通知温度の情報としてシステムメモリ52に格納(記録)する。つまり、システム制御部50は、ユーザが設定した通知温度の情報を取得して、システムメモリ52に格納する。なお、既に通知温度の情報がシステムメモリ52に格納されている場合には、格納されている通知温度の情報が、ユーザ操作により選択された位置に対応する温度の情報に更新される。
S1108において、システム制御部50は、選択メッセージ1004を非表示にする。
[ユーザへの通知処理]
続いて、媒体温度が通知温度以下に変化した場合に(媒体温度が通知温度に達した場合に)、媒体温度が通知温度以下に変化したことを通知する処理を説明する。図12Aは、媒体温度が通知温度以下に変化した場合に、通知メッセージを用いてユーザに通知を行う例を表す図である。画面1201は、撮影時に表示部28に表示される画面である。
続いて、媒体温度が通知温度以下に変化した場合に(媒体温度が通知温度に達した場合に)、媒体温度が通知温度以下に変化したことを通知する処理を説明する。図12Aは、媒体温度が通知温度以下に変化した場合に、通知メッセージを用いてユーザに通知を行う例を表す図である。画面1201は、撮影時に表示部28に表示される画面である。
通知メッセージ1202は、媒体温度が通知温度以下に変化した際に表示されるメッセージである。通知メッセージ1202は、OKボタン1203が選択されるまで画面1201上に表示され続ける。図12Aの例では、通知メッセージ1202は、「本体温度が指定温度になりました」という文字列を示している。
図12Bは、媒体温度が通知温度以下に変化した場合に、通知メッセージ1202を使わずにユーザに通知を行う例を示す図である。デジタルカメラ100は、何らかの理由で表示部28が使用できない場合(表示部28が消灯している場合など)に、媒体温度が通知温度以下に変化したことを、LED47を使用してユーザに通知することができる。LED47は、点灯、点滅などを行うことにより、媒体温度が通知温度以下に変化したことを通知する。
以下では、図13に示すフローチャートを参照して、媒体温度が通知温度以下に変化したことを通知するデジタルカメラ100の処理を説明する。図13のフローチャートの処理は、システムタイマー53から通知される時刻の情報に基づき、システム制御部50によって一定の周期で繰り返し実行される。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
S1301において、システム制御部50は、システムメモリ52に通知温度の情報が格納(記録)されているか否かを判定する。システムメモリ52に通知温度の情報が格納されていると判定された場合にはS1302に進み、そうでない場合には本フローチャートの処理が終了する。
S1302において、システム制御部50は、媒体温度の情報を取得する。
S1303において、システム制御部50は、媒体温度が通知温度以下であるか否か(つまり、媒体温度が通知温度以下に変化したか否か)を判定する。媒体温度が通知温度以下であると判定された場合にはS1304に進み、そうでない場合には本フローチャートの処理が終了する。
S1304において、システム制御部50は、表示部28が点灯しているか否かを判定する。表示部28が点灯していない場合とは、デジタルカメラ100の電源がオフ状態であることやメニューの設定により表示部28が消灯している場合や、表示部28が閉じられてユーザから画面が見えない場合などである。表示部28が点灯していると判定された場合にはS1305に進み、そうでない場合にはS1306に進む。
S1305において、システム制御部50は、通知メッセージ1202を表示部28に表示する。
S1306において、システム制御部50は、所定の期間、LED47を点灯させる。システム制御部50は、LED47を点滅させてもよい(LED47の点灯と消灯を切り替えることを繰り返してもよい)。なお、LED47によらずに、デジタルカメラ100は、特定の音声を発することにより、媒体温度が通知温度以下に変化したことをユーザに通知してもよい。
S1307において、システム制御部50は、ユーザによりOKボタン1203が選択された否かを判定する。OKボタン1203が選択されたと判定された場合にはS1308に進み、そうでない場合にはS1307の処理が繰り返される(通知メッセージ1202が表示され続ける)。
S1308において、システム制御部50は、通知メッセージ1202を非表示にする。
S1309において、システム制御部50は、システムメモリ52に格納(記録)されている通知温度の情報を消去する。
実施形態4によれば、ユーザは、温度グラフを監視し続けることなく、媒体温度が通知温度以下に変化したことを知ることができる。また、デジタルカメラ100は、表示部28が点灯していない場合に、LED47を用いてユーザへの通知を行う。これにより、ユーザは、表示部28を点灯させないことで媒体温度を低下させることと、媒体温度が通知温度以下に変化したことを知ることの両立が可能である。つまり、表示部28を点灯させないことによって、媒体温度の低下を促進することができる。
<実施形態5>
実施形態5では、記録停止温度を示す実線603と、媒体温度の変化(時間変化)とともに、その他の温度の変化(時間変化)を表示する機器1403について説明する。
実施形態5では、記録停止温度を示す実線603と、媒体温度の変化(時間変化)とともに、その他の温度の変化(時間変化)を表示する機器1403について説明する。
図14Aは、実施形態1~4のいずれかのデジタルカメラ100と、機器1403を連携(通信)させることを示す図である。機器1403は、デジタルカメラ100と連携できる機器(表示制御装置;制御装置;情報処理装置)である。機器1403は、例えば、スマートフォン、PCなどである。機器1403は、デジタルカメラ100の構成の一部と同様の構成を有していてもよい。
ネットワーク1402は、デジタルカメラ100と機器1403を連携されるために使
用されるネットワークである。ネットワーク1402は、Bluetooth、Wi-Fi(登録商標)、4G、5Gなどの無線通信規格に準拠した無線ネットワークでもよい。ネットワーク1402は、USB(Universal Serial Bus)を使用した有線接続(有線通信)を可能にするネットワークでもよい。
用されるネットワークである。ネットワーク1402は、Bluetooth、Wi-Fi(登録商標)、4G、5Gなどの無線通信規格に準拠した無線ネットワークでもよい。ネットワーク1402は、USB(Universal Serial Bus)を使用した有線接続(有線通信)を可能にするネットワークでもよい。
温度グラフ1404は、機器1403において表示可能な温度グラフである。機器1403は、デジタルカメラ100からネットワーク1402を経由して、様々な情報(媒体温度の情報、記録停止温度の情報、記録媒体200のメーカー名、個体識別情報など)を受信できる。温度グラフ1404では、縦軸が温度を示し、横軸が時刻を示す。なお、温度グラフ1404は、機器1403にて表示されているが、デジタルカメラ100の表示部28に表示されてもよい。
折れ線1405は、媒体温度(デジタルカメラ100に装着された記録媒体200の温度)の変化を示す。折れ線1406は、機器1403が取得した外気温の情報に基づく、外気温の変化を示す。折れ線1406においてプロットされる時刻の位置は、折れ線1405においてプロットされる時刻と同時刻の位置でも異なる時刻の位置でもよい。タグ1407は、折れ線1405および折れ線1406が示す温度が測定された日時を示す。タグ1408は、デジタルカメラ100から受信した情報に基づき、記録媒体200のメーカー名、個体識別情報を示している。温度グラフ1404は、日付、時間帯(時間)、記録媒体200のメーカー名、および個体識別情報ごとに生成されていてもよい。
実施形態5によれば、媒体温度の変化とともに、外気温の変化が表示されるため、ユーザは、外気温による媒体温度の変化への影響を把握することができる。例えば、ユーザは、温度グラフを参照することで、外気温が所定の温度以下であれば、過去に媒体温度が記録停止温度に達しておらず、記録媒体200の温度上昇による動画記録の停止の心配が少ないと判断できる。
<実施形態6>
実施形態6では、図15に示すフローチャートを参照して、温度グラフを表示する設定である「温度ステータスの表示」が有効にされた場合に、特定の機器状態の期間における温度グラフを表示するデジタルカメラ100を説明する。この場合には、デジタルカメラ100は、特定の機器状態でない期間については、温度グラフを表示しない。
実施形態6では、図15に示すフローチャートを参照して、温度グラフを表示する設定である「温度ステータスの表示」が有効にされた場合に、特定の機器状態の期間における温度グラフを表示するデジタルカメラ100を説明する。この場合には、デジタルカメラ100は、特定の機器状態でない期間については、温度グラフを表示しない。
図16は、実施形態6にて表示される温度グラフを示す。温度グラフは、各時刻の媒体温度をグラフ上にプロットしたグラフである。横軸は時刻を示し、縦軸は温度を示す。折れ線は、媒体温度の変化(時間変化)を表す。
例えば、点1601~1605はそれぞれ、時刻x1,x2,x3,x4,x5に測定された媒体温度を示す。線1608は、プロットされた媒体温度を示す点の間を結ぶ線である。
動作制限温度を示す破線1606は、動作制限(媒体温度が高温になった際のユーザの安全確保やデジタルカメラ100の故障防止のための動作制限)を行う媒体温度を示す目盛線である。なお、動作制限は、以下では、記録動作の停止であるとするが、フラッシュ機能の停止や、高画質撮影モードの使用制限などであってもよい。
警告温度を示す点線1607は、動作制限温度よりも低い温度であって、動作制限温度に対して所定の温度差がある温度を示す。デジタルカメラ100は、現在の媒体温度が警告温度を超えている場合には、動作制限温度に媒体温度が近づいていること(動作制限温度と媒体温度との差分が所定の温度差未満であること)をユーザに通知してもよい。例え
ば、デジタルカメラ100は、媒体温度が動作制限温度に近づいていることをユーザに通知するアイコン(アイテム)を表示部28に表示してもよい。また、警告温度は、ある温度のみを示す線ではなく、所定の温度幅を持った帯として表示されてもよい。
ば、デジタルカメラ100は、媒体温度が動作制限温度に近づいていることをユーザに通知するアイコン(アイテム)を表示部28に表示してもよい。また、警告温度は、ある温度のみを示す線ではなく、所定の温度幅を持った帯として表示されてもよい。
デジタルカメラ100は、動画記録中の媒体温度の上昇速度に基づき、媒体温度が警告温度に達した後であっても、ユーザが想定する動画記録時間以上の連続撮影が行える温度を警告温度としてもよい。
図17は、媒体温度と機器状態と時刻との記録された対応関係を示す温度記録情報の一部の一例を示す。温度記録情報は、システム制御部50によって定期的に更新され、メモリ32に格納されている。温度記録情報における機器状態は、記録待機状態(動画を記録するための準備状態)または動画記録状態(動画を記録している状態)を示す。
ユーザは、操作部70に対する操作を行うことにより、動画記録を開始する。動画記録が開始すると、デジタルカメラ100の機器状態は、動画記録状態に変化する。動画記録状態では、画像処理部24によって生成された画像が、記録媒体200に記録される。
また、温度記録情報における時刻は、媒体温度の情報および機器状態の情報を取得した時刻(媒体記録の測定時刻)を示す。媒体温度の情報および動画記録状態の情報が時刻の情報に紐づけて記録されることで、図16に示す温度グラフの表示が可能になる。
本実施形態では、温度記録情報に対して格納可能な対応関係(媒体温度と動画記録状態と時刻の組み合わせ)の数を100として、温度記録情報が1分おきに更新されるものとする。しかし、これに限らず、温度記録情報に対して格納可能な対応関係の数は、任意の数であってもよい。また、温度記録情報の更新間隔も1分としたが、秒単位、時間単位でもよいとし、この更新間隔をユーザが設定できてもよい。
なお、システム制御部50によって温度記録情報がメモリ32に展開されている。しかし、不揮発性メモリ56に温度記録情報が格納されることにより、デジタルカメラ100は、次回起動時にも温度記録情報を保持していてもよい。
図15に示すフローチャートは、電源部30から電力が供給され、システム制御部50が起動した状態から開始する。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
S1501において、システム制御部50は、現在時刻におけるデジタルカメラ100の媒体温度の情報と現在時刻の情報を記録する。具体的には、システム制御部50は、取得した媒体温度の情報と現在時刻の情報とを対応付けて温度記録情報に格納する。
S1502において、システム制御部50は、現在時刻における媒体温度が、動作制限温度未満であるか否かを判定する。媒体温度が動作制限温度未満であると判定された場合にはS1503に進み、そうでない場合(媒体温度が動作制限温度以上であると判定された場合)にはS1504に進む。
S1503において、システム制御部50は、デジタルカメラ100の動作制限(動画記録の停止)を行っている場合には、動作制限を解除する。
S1504において、システム制御部50は、デジタルカメラ100の動作制限を解除している場合には、動作制限を実行する。動作制限が実行されると、動画記録が停止する
。
。
S1505において、システム制御部50は、現在時刻におけるデジタルカメラ100の機器状態(動画記録状態、または記録待機状態)の情報を温度記録情報に格納する。
S1506において、システム制御部50は、「温度ステータスの表示」が有効であるか否かを判定する。「温度ステータスの表示」が有効であると判定された場合にはS1508に進み、そうでない場合にはS1507に進む。
なお、システム制御部50は、「温度ステータスの表示」が有効か否かではなく、媒体温度が動作制限温度に達したか否かを判定してもよい。また、媒体温度が所定の温度に達したか否かや、デジタルカメラ100の冷却を優先する動作を行う冷却モードに設定されたか否かを判定してもよい。つまり、現在の媒体温度が所定の温度に達した場合や、冷却モードに設定された場合に、S1508に進んでもよい。
S1507において、システム制御部50は、所定時間(温度記録情報の更新周期)だけ待機する。所定時間は、本実施形態では1分であるが、1秒や1時間など任意の時間であってもよい。システム制御部50は、システムタイマー53から得られる時刻に所定時間を加えた時刻まで、S1501に進まずに待機する。なお、所定時間は、温度計92の駆動周波数や、システム制御部50の動作周波数などに応じて、デジタルカメラ100の種別によって異なる時間間隔としてもよい。
S1508において、システム制御部50は、現在時刻の媒体温度の情報と機器状態の情報を温度記録情報から読み出す。
S1509において、システム制御部50は、直近で温度記録情報から読み出された機器状態の情報が動画記録状態を示すか否かを判定する。機器状態の情報が動画記録状態を示すと判定された場合にはS1510に進み、そうでない場合にはS1514に進む。
S1510において、システム制御部50は、直近で温度記録情報から読み出された媒体温度(以下、「読み出し温度」と称する)の情報を表示部28に表示する。図16の温度グラフの例では、システム制御部50は、時刻x1の位置からグラフ原点の時刻の位置までの11つの時刻の位置に媒体温度を示す点をプロット可能である。この11つの位置は、横軸方向に均等な間隔で配置されている。なお、S1510の処理の開始時点で、温度グラフにおいて既に11つの位置に点がプロットされている場合には、システム制御部50は、最も古い測定時刻に対応する点を消去することで、10つの点を表示した状態にする。そして、システム制御部50は、10つの点の位置を原点に近づくように1つの間隔(点と点の横軸方向の間隔)分だけ横軸方向に移動させる。その後、システム制御部50は、読み出し温度を示す点を、10つの点よりも原点から離れた位置に、11つの点の位置が横軸方向に均等な間隔で配置されるようにプロットする。
ここで、図17の例では、時刻1704と時刻1705との間の期間の時刻においては機器状態が記録待機状態であるため(S1509NO)、当該時刻に対応する媒体温度を示す点は、温度グラフに表示されない。
S1511において、システム制御部50は、読み出し温度の測定時刻と、読み出し温度の1つの前に温度グラフに表示された媒体温度(以下、「前回表示温度」と称する)の測定時刻との差(間隔)が、S1507の所定時間と同じであるか否かを判定する。2つの測定時刻の差が所定時間と同じであると判定された場合にはS1512に進み、そうでない場合にはS1513に進む。なお、前回表示温度は、読み出し温度よりも後の時刻に
動画記録状態で測定された媒体温度のうち、読み出し温度の測定時刻と最も近い時刻に測定された媒体温度でもある。
動画記録状態で測定された媒体温度のうち、読み出し温度の測定時刻と最も近い時刻に測定された媒体温度でもある。
例えば、図17の例では、読み出し温度の測定時刻が時刻1703である場合には、前回表示温度の測定時刻である時刻1703と時刻1702の差は、所定時間(=1分)と同じであると判定される。読み出し温度の測定時刻が時刻1705である場合には、前回表示温度の測定時刻である時刻1704と時刻1705の差は、所定時間と同じでないと判定される。
S1512において、システム制御部50は、読み出し温度を示す点と前回表示温度を示す点とを線で結ぶ。例えば、読み出し温度を示す点が点1602であれば、前回表示温度を示す点1601と点1602を線1608で結ぶ。
S1513において、システム制御部50は、温度グラフにおいて表示可能な範囲の全て(全表示位置;図16の例では11つの位置)に媒体温度が表示されているか否かを判定する。全表示位置に媒体温度が表示されていると判定された場合にはS1507に進み、そうでない場合にはS1514に進む。
S1514において、システム制御部50は、読み出し温度よりも過去に測定(取得)された媒体温度の情報(以下、「過去媒体温度」と称する)が温度記録情報に格納されているか否かを判定する。過去媒体温度の情報が温度記録情報に格納されていると判定された場合にはS1515に進み、そうでない場合にはS1507に進む。
S1515において、システム制御部50は、温度記録情報に格納された過去媒体温度のうち読み出し温度の測定時刻に最も近い測定時刻に対応する、媒体温度の情報と機器状態の情報を温度記録情報から読み出す。
本実施形態によれば、各時刻の媒体温度と機器状態を記録し、特定の機器状態(動画記録状態)の媒体温度のみを表示することができる。これにより、動画記録状態のような媒体温度の変化の要因になりやすい機器状態での媒体温度の変化をユーザに通知することができる。また、ユーザが特定の機器状態に複数回設定した場合には、ユーザは、各回の媒体温度の変化を比較することで、特定状態における今後の媒体温度の変化を推定することができる。
なお、実施形態6では、動作制限温度が実際に動作制限を行う際の媒体温度と一致している例を示した。しかし、動作制限温度は、実際に動作制限を行う際の媒体温度から所定の温度差以内の温度であってもよい。実際の動作制限温度に対して差分(余裕)がある低い温度を目盛線により表示することによれば、実際に動作制限を行う際の温度に媒体温度が到達しないよう好適にユーザを促すことができる。このように、媒体温度が目盛線に達しても、直ぐに動作制限が行われないようにすることにより、ユーザビリティを損なうことを防ぐようにしてもよい。
また、機器状態が記録待機状態である期間が長かったり、デジタルカメラ100の電源が一旦オフされることなどで、動画記録状態で媒体温度が測定された時刻の間隔(S1511)が、待機時間である所定時間(S1507)と同じ時間ではない場合がある。上述したように、温度グラフにおけるプロットされる点の間隔は、均等の間隔であってもよいし、実際の経過時間分に応じた間隔であってもよい。また、温度グラフにおいて、線で結ばれない点の間隔は、線で結ぶ点の間隔と異なる一定間隔であってもよい。
また、図16に示す温度グラフでは、媒体温度を示す点の表示位置の数を11としてい
るが、動画記録状態に対応する過去の媒体温度が全て表示されるように、表示位置の数の増減および折れ線(折れ線グラフ)の縮尺の変更を行ってもよい。また、温度記録情報において、機器状態が動画記録状態である最新の時刻から一定時間前までの媒体温度を示す点のみが表示されてもよい。また、動画記録状態の開始から動画記録状態の終了までを1回として、特定の回数分の動画記録状態の期間における媒体温度を示す点のみが表示されてもよい。
るが、動画記録状態に対応する過去の媒体温度が全て表示されるように、表示位置の数の増減および折れ線(折れ線グラフ)の縮尺の変更を行ってもよい。また、温度記録情報において、機器状態が動画記録状態である最新の時刻から一定時間前までの媒体温度を示す点のみが表示されてもよい。また、動画記録状態の開始から動画記録状態の終了までを1回として、特定の回数分の動画記録状態の期間における媒体温度を示す点のみが表示されてもよい。
<実施形態7>
実施形態7では、実施形態6に係る媒体温度の情報、機器状態の情報、および媒体温度の測定時刻の情報を、過去の「温度記録情報」として記録しておき、過去の温度記録情報に基づき過去の媒体温度の変化を表示するデジタルカメラ100を説明する。また、デジタルカメラ100は、過去の媒体温度の変化(時間変化)と現在の媒体温度の変化(時間変化)を重ねて表示する。現在の媒体温度の変化とは、測定されてから所定時間以内(例えば、30分以内)の媒体温度を少なくとも示す媒体温度の変化である。過去の媒体温度の変化とは、現在の媒体温度の変化が示す媒体温度が測定された時刻よりも過去の時刻で測定された媒体温度の変化である。
実施形態7では、実施形態6に係る媒体温度の情報、機器状態の情報、および媒体温度の測定時刻の情報を、過去の「温度記録情報」として記録しておき、過去の温度記録情報に基づき過去の媒体温度の変化を表示するデジタルカメラ100を説明する。また、デジタルカメラ100は、過去の媒体温度の変化(時間変化)と現在の媒体温度の変化(時間変化)を重ねて表示する。現在の媒体温度の変化とは、測定されてから所定時間以内(例えば、30分以内)の媒体温度を少なくとも示す媒体温度の変化である。過去の媒体温度の変化とは、現在の媒体温度の変化が示す媒体温度が測定された時刻よりも過去の時刻で測定された媒体温度の変化である。
図18は、温度記録情報に基づき過去の媒体温度の変化を表示し、ユーザ操作によって現在の媒体温度の変化と重ねて表示する処理を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、操作部70の1つであるメニューボタンがユーザにより押下されメニュー画面に遷移した後に、メニュー画面において「温度グラフ比較」の項目が選択されると開始する。本フローチャートの処理は、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステム制御部50がシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。
図19は、メニュー画面において「温度グラフ比較」の項目が選択された場合に表示されるグラフ一覧画面を示す。温度グラフ1901~1904はそれぞれ、過去の温度記録情報に基づく過去の媒体温度の変化を示す。実施形態7では、デジタルカメラ100は、日付および記録解像度(2K、4K、8Kなど)ごとに、温度記録情報を不揮発性メモリ56に格納しておく。そして、デジタルカメラ100は、グラフ一覧画面の表示時に、温度記録情報を読み出すことで温度グラフ1901~1904を生成する。選択枠1905は、1つの温度グラフを選択するための枠である。選択枠1905は、温度グラフ1901~1904のうちのいずれかの温度グラフを示す。温度グラフ1901~1904のうちのいずれかを選択枠1905が示している状態において、ユーザは、SETボタン75を押下することにより、選択枠1905が示す温度グラフを選択することができる。
図20は、選択枠1905が示す温度グラフがユーザにより選択された後に、表示される温度グラフを示す。図20が示す温度グラフにおいて、折れ線2001はユーザにより選択された温度グラフに対応する過去の媒体温度の変化を示し、折れ線2002は現在の媒体温度の変化を示す。
S1801において、システム制御部50は、日付および記録解像度ごとに、不揮発性メモリ56から過去の温度記録情報を読み出す。
S1802において、システム制御部50は、S1801で読み出した過去の温度記録情報に基づき、過去の媒体温度の変化を示す複数の温度グラフを表示する。本実施形態では、システム制御部50は、不揮発性メモリ56から日付の新しい4つの過去の温度記録情報を読み出し、動画記録状態における過去の媒体温度の変化を示す温度グラフ1901~1904を生成する。なお、過去の温度記録情報が不揮発性メモリ56に格納されていない場合には、温度グラフには、折れ線が表示されない。
なお、本実施形態では、システム制御部50は、日付の新しい温度記録情報に基づき4つの温度グラフを表示する。しかし、これに限らず、表示される温度グラフの数は、4つより多くても、4つより少なくてもよい。さらに、日付の古い温度記録情報に基づく温度グラフが表示されてもよい。また、ユーザ操作によって選択された温度記録情報に基づき、任意の数の温度グラフが表示されてもよい。
S1803において、システム制御部50は、選択枠の初期位置の情報を取得する。システム制御部50は、例えば、特定の温度グラフ(図19の例では、温度グラフ1901)を示す位置を選択枠の初期位置として取得して、その初期位置の情報をメモリ32に格納する。なお、初期位置は、任意の温度グラフを示す位置でもよいし、いずれの温度グラフも示さない位置でもよい。
S1804において、システム制御部50は、選択枠を初期位置に表示する。これにより、図19に示すグラフ一覧画面が表示部28に表示される。図19に示す例では、システム制御部50は、S1802で表示した温度グラフに重ねて選択枠1905を表示部28に表示している。
S1805において、システム制御部50は、ユーザがSETボタン75を押下することにより、表示部28に表示された複数の温度グラフのうち、1つの温度グラフが選択されたか否かを判定する。ユーザによりSETボタン75が押下されたと判定された場合にはS1808に進み、そうでない場合にはS1806に進む。
S1806において、システム制御部50は、ユーザにより選択枠の移動操作がされた否かを判定する。選択枠の移動操作がされたと判定された場合にはS1807に進み、そうでない場合にはS1805に戻る。
S1807において、システム制御部50は、移動操作に応じて、選択枠の位置を移動させる。図19の例では、システム制御部50は、移動操作に応じて、温度グラフ1901~1904のいずれかを示す位置に選択枠1905を移動させる。
S1808において、システム制御部50は、S1805で選択された温度グラフを表示する。図19および図20の例では、システム制御部50は、例えば、温度グラフ1901~1904のうちS1805にて選択された温度グラフ1902を表示する。これによって、図20に示すように、過去の媒体温度の変化を示す折れ線2001が表示される。
S1809において、システム制御部50は、現在の媒体温度の変化を表示する。図20の例では、システム制御部50は、動画記録状態における現在の媒体温度の変化を示す折れ線2002を、折れ線2001に重ねて表示する。
本実施形態によれば、ユーザにより選択された過去の媒体温度の変化と、現在の媒体温度の変化とを比較表示することができる。これにより、ユーザは、過去の媒体温度の変化を参考にして、媒体温度の今後の変化を推定することができる。
本実施形態では、1つの過去の媒体温度の変化と現在の媒体温度の変化と比較表示させたが、これに限らず、複数の過去の媒体温度の変化が表示(選択)できてもよい。
また、本実施形態では、日付および記録解像度ごとに温度記録情報が記録されるが、温度記録情報を日付ごと、または記録解像度ごとに温度記録情報が記録されてもよい。
また、本実施形態では、デジタルカメラ100は、過去の媒体温度の変化を示す折れ線2001、および現在の媒体温度の変化を示す折れ線2002を重ねて表示した。しかし、これに限らず、デジタルカメラ100は、折れ線2001と折れ線2002とを、上下または左右に並べて表示してもよい。また、比較しやすいように、ユーザ操作に応じて、各折れ線が上下左右に移動可能であってもよい。また、過去の温度記録情報のうち、温度グラフに表示される時刻の範囲をユーザが調整できるようにしてもよい。
上述の各実施形態では、機器状態は、記録待機状態または動画記録状態であるとしたが、これに限らず、媒体温度や動作制限に影響を与えるような他の機器状態でもよい。例えば、機器状態は、記録媒体200に挿入可能な記録メディアの挿抜状態でもよい。さらに、機器状態は、メーカー情報といった記録メディアの識別情報ごとの挿抜状態や、CFexpressカードやSDカードといった記録メディア種別ごとのメディア挿抜状態でもよい。また、機器状態は、不揮発性メモリ56から読み出した設定初期化の前後状態(設定初期化の前の状態か、設定初期化の後の状態か)や、ファームウェアのバージョン情報変更の前後状態でもよい。機器状態は、記録形式(ファイルフォーマットやコーデックなどの記録形式)、記録解像度、フレームレートなどの動画記録の設定状態でもよい。
機器状態は、表示部28やファインダー外表示部43に含まれる表示部の点灯状態や、その表示部の点灯時の明るさを示す点灯明度状態でもよい。機器状態は、インターフェース18に含まれる外部入出力端子の通信状況でもよい。機器状態は、レンズユニット150のようなレンズ、三脚、各種端子、ハンドル、ストロボ、照明、リグ、マッドガード、フィルタ、ハウジングなどの外部機器の取付状態でもよい。
機器状態は、消費電力が異なる省電力モードの状態や、通常より消費電力を高くして性能を向上させる高性能モードの状態でもよい。機器状態は、通常動作ではないような、媒体温度の冷却を優先して動作する冷却モードの状態でもよい。機器状態は、撮像部22のようなセンサーの更新周期や画素の信号読み出し方式が通常と異なるセンサー駆動モードの状態でもよい。機器状態は、電源部30に含まれるバッテリー、AC電源、USB給電部など電源状態でもよい。機器状態は、通信部54による外部通信や温度計93によって取得された現在地の天気や気温、または天気や気温から推定可能な周辺環境の状態でもよい。機器状態は、機器設定(レンズユニット150の絞り値、シャッター101のシャッター速度、撮像部22の感度、撮像結果から得られる露出値Ev値)、または機器設定から推定可能な周辺環境の状態でもよい。
また、上述した各実施形態は、矛盾が生じない範囲で任意に組み合わせ可能である。例えば、温度グラフにおいて、現在の媒体温度の時間変化と過去の媒体温度の時間変化とともに、警告温度を示す目盛線と、記録停止温度を示す目盛線と、動作制限温度を示す目盛線とが表示されてもよい。
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、記録媒体の温度を検出可能であり、かつ、温
度に応じて動作が制限される電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
度に応じて動作が制限される電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
また、撮像装置本体に限らず、有線または無線通信を介して撮像装置(ネットワークカメラを含む)と通信し、撮像装置を遠隔で制御する制御装置(表示制御装置)にも本発明を適用可能である。撮像装置を遠隔で制御する装置としては、例えば、スマートフォンやタブレットPC、デスクトップPCなどの装置がある。制御装置側で行われた操作や制御装置側で行われた処理に基づいて、制御装置側から撮像装置に各種動作や設定を行わせるコマンドを通知することにより、撮像装置を遠隔から制御可能である。また、撮像装置で撮影したライブビュー画像を有線または無線通信を介して受信して制御装置側で表示できるようにしてもよい。
なお、上記の各実施形態(各変形例)の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリ(記憶媒体)とを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:デジタルカメラ、28:表示部、
50:システム制御部、93:温度計
50:システム制御部、93:温度計
Claims (20)
- 電子機器に装着された第1の記録媒体の温度である媒体温度の情報を取得する温度取得手段と、
前記媒体温度が達すると前記電子機器の特定の動作が制限される可能性のある第1の温度、または、前記第1の温度に基づく温度であって前記第1の温度よりも低い第2の温度を示すアイテムと、前記媒体温度の時間変化とを表示手段に表示するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする表示制御装置。 - 前記温度取得手段は、前記第1の記録媒体が測定した前記媒体温度の情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - 前記第1の温度は、前記媒体温度が達すると前記電子機器の特定の動作が制限される温度である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。 - 第3の温度の情報が予め記憶手段に記録されている場合には、前記第1の温度は前記第3の温度であり、
前記第3の温度は、過去に前記媒体温度の上昇によって前記電子機器の前記特定の動作が制限された際における前記媒体温度である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記第3の温度の情報が予め前記記憶手段に記録されていない場合には、前記第1の温度は、前記第1の記録媒体と同一のメーカーの第2の記録媒体の温度の上昇によって前記特定の動作が制限された際における前記第2の記録媒体の温度である
ことを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記特定の動作の制限がバッファオーバーフローにより発生しており、かつ、前記特定の動作の制限時において記録媒体の温度が所定の閾値より高い場合に、前記記録媒体の温度の上昇によって前記電子機器の前記特定の動作が制限されたと判定する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記特定の動作の制限がバッファオーバーフローにより発生しており、前記特定の動作の制限時において記録媒体の温度が所定の閾値以下であり、かつ、前記特定の動作の開始時よりも前記特定の動作の制限の直前の方が前記記録媒体の書き込み速度が遅い場合に、前記記録媒体の温度の上昇によって前記電子機器の前記特定の動作が制限されたと判定する
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記媒体温度の上昇によって前記電子機器の前記特定の動作が制限されると、前記特定の動作が制限された際の前記媒体温度を前記第1の温度として、前記第1の温度を示す前記アイテムを前記表示手段に表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記電子機器が特定の機器状態である期間における前記媒体温度の時間変化を前記表示手段に表示するように制御し、前記電子機器が特定の機器状態でない期間における前記媒体温度の時間変化を前記表示手段に表示しないように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記第1の記録媒体を前記電子機器がサポートしているか否かを判定する判定手段と、
前記制御手段は、前記第1の記録媒体を前記電子機器がサポートしていないと判定された場合には、前記アイテムを表示しないように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - ユーザが設定した第4の温度の情報を取得する取得手段と、
前記媒体温度が前記第4の温度以下に変化した場合に、前記媒体温度が前記第4の温度以下に変化したことをユーザに通知する通知手段と
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記通知手段は、
前記表示手段が点灯している場合には、前記表示手段に所定の文字列を表示することにより前記媒体温度が前記第4の温度以下に変化したことをユーザに通知し、
前記表示手段が点灯していない場合には、所定の発光手段を点灯または点滅させることにより前記媒体温度が前記第4の温度以下に変化したことをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項11に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記第1の温度または前記第2の温度が示す値に関わらず、前記表示手段の一定の位置に前記アイテムを表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、過去の前記媒体温度の時間変化と、現在の前記媒体温度の時間変化とを前記表示手段に表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記制御手段は、前記媒体温度が前記第2の温度を超えた場合に、ユーザに通知を行うことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の表示制御装置。
- 前記制御手段は、前記媒体温度の時間変化とともに、外気温の時間変化を前記表示手段に表示するように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 前記第1の記録媒体は、第1の種別の記録媒体または第2の種別の記録媒体であり、
前記制御手段は、前記第1の記録媒体が前記第1の種別の記録媒体である場合の前記アイテムの表示形態を、前記第1の記録媒体が前記第2の種別の記録媒体である場合の前記アイテムの表示形態と異ならせる
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の表示制御装置。 - 電子機器に装着された第1の記録媒体の温度である媒体温度の情報を取得する温度取得ステップと、
前記媒体温度が達すると前記電子機器の特定の動作が制限される可能性のある第1の温度、または、前記第1の温度に基づく温度であって前記第1の温度よりも低い第2の温度を示すアイテムと、前記媒体温度の時間変化とを表示手段に表示するように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする表示制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至17いずれか1項に記載された表示制御装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを、請求項1乃至17のいずれか1項に記載された表示制御装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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