JP2022038527A - 電子機器およびその制御方法およびプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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智行 塩崎
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Abstract

【課題】待機状態において、動画記録できる時間と動画記録を開始する前に撮影待機状態で待機できる時間をユーザーが認識できる。【解決手段】撮像装置の温度を取得する取得手段と、動画を記録媒体に記録する記録開始指示をする指示手段と、前記取得手段の取得した温度に基づいて、前記記録開始指示がされるまでの待機状態での待機時間の長さを示す第1のアイテムと、前記記録開始指示がされてからの記録時間の長さを示す第2のアイテムとを表示手段に表示するように制御する制御手段と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、動画記録が可能な撮像装置の表示制御方法に関するものである。
動画記録時には撮像装置内部に熱が発生するため、温度上昇に応じて記録時間を制御する技術がある。特許文献1では、カメラ筐体内部に配置された温度計の計測値の変化量から、筐体内部の温度が動画記録停止時間に達するまでの時間を予測して表示部に表示し、且つ所定温度に達した場合には動画記録を停止する技術が開示されている。
特開2012-165372号公報
しかしながら、特許文献1では、動画記録開始後に筐体内温度に基づいた記録可能時間を表示するため、撮影を開始するまではユーザーはどれくらいの時間、動画を記録できるかを知ることができない。また、撮影待機状態でも記録可能時間が減少するため、どのタイミングで撮影を開始すればユーザー所望の時間分撮影を行えるのかわからない。
そこで本発明は、待機状態において、動画記録できる時間と動画記録を開始する前に撮影待機状態で待機できる時間をユーザーが認識できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
撮像装置の温度を取得する取得手段と、
動画を記録媒体に記録する記録開始指示をする指示手段と、
前記取得手段の取得した温度に基づいて、
前記記録開始指示がされるまでの待機状態での待機時間の長さを示す第1のアイテムと、前記記録開始指示がされてからの記録時間の長さを示す第2のアイテムとを表示手段に表示するように制御する制御手段と、
を有する。
本発明によれば、撮影待機状態において、動画記録できる時間と動画記録を開始する前に撮影待機状態で待機できる時間をユーザーが認識できる。
デジタルカメラ100の外観図である。 デジタルカメラ100のハードウエア構成例を示す概略ブロック図である。 デジタルカメラ100の温度センサーの配置を示す図である。 撮影モードでのインジケーターの表示制御フローチャートである。 ライブビュー待機状態と動画記録状態の温度上昇に関するグラフである。 インジケーター表示の表示例を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1(a)、(b)に本発明を適用可能な装置(電子機器)の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。図1において、表示部28は画像や各種情報を表示する、カメラ背面に設けられた表示部である。タッチパネル70aはタッチ操作可能なタッチ操作部材であり、表示部28の表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。端子カバー40は外部機器との接続ケーブルとデジタルカメラ100とを接続するコネクタ(不図示)を保護するカバーである。メイン電子ダイヤル71は操作部70に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72はデジタルカメラ100の電源のオン及びオフを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は操作部70に含まれる回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどを行える。十字キー74は操作部70に含まれ、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な方向指示部材(4方向キー)である。十字キー74の押した部分に応じた操作が可能である。SETボタン75は操作部70に含まれ、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。動画ボタン76は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。
動画ボタン76は、動画記録(記録)の開始、停止の指示に用いられる。AEロックボタン77は操作部70に含まれ、撮影待機状態で押下することにより、露出状態を固定することができる。拡大ボタン78は操作部70に含まれ、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのオン、オフを行うための操作ボタンである。拡大モードをオンとしてからメイン電子ダイヤル71を操作することにより、ライブビュー画像の拡大、縮小を行える。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。再生ボタン79は操作部70に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。メニューボタン81は、操作部70に含まれ、押下することにより各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザーは、表示部28に表示されたメニュー画面と、十字キー74やSETボタン75を用いて直感的に各種設定を行うことができる。
通信端子10はデジタルカメラ100が後述するレンズユニット150(着脱可能)と通信を行う為の通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー(覗き込み型のファインダー)の接眼部であり、ユーザーは、接眼部16を介して内部のEVF29(Electric View Finder)に表示された映像を視認することができる。接眼検知部57は接眼部16にユーザーが接眼しているか否かを検知する接眼検知センサーである。蓋202は記録媒体200を格納したスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザーがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラを保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73が配置されている。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。図2において、レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150がデジタルカメラ100と通信を行う為の通信端子である。レンズユニット150は、この通信端子6と前述の通信端子10を介してシステム制御部50と通信し、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。そして、AF駆動回路3を介して、レンズ103を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、または、後述するメモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理部24により得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
メモリ制御部15は、A/D変換器23、画像処理部24、メモリ32間のデータ送受を制御する。A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24およびメモリ制御部15を介して、あるいは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28、EVF29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記録容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御部15を介して表示部28、EVF29により表示される。表示部28及びEVF29は、LCDや有機EL等の表示器上に、メモリ制御部15からの信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデータを、表示部28またはEVF29に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示を行える。これによりユーザーは表示部28またはEVF29においてライブビュー表示を視認可能になる。以下、ライブビューで表示される画像をライブビュー画像と称する。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばFlash-ROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記録される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーまたは回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、例えばRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部50はメモリ32、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)、がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60により、ユーザーは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体200に書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70は、ユーザーからの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部70には、少なくとも以下の操作部が含まれる。シャッターボタン61、タッチパネル70a、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、動画ボタン76、AEロックボタン77、拡大ボタン78、再生ボタン79、メニューボタン81。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、リチウムイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(ライブビュー画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像やその他の各種情報を受信することができる。
タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示画面上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザーが表示部28に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を提供できる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-オン)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-オフ)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作(タッチ操作)が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
温度センサー91a,91b,91cは、デジタルカメラ100の筐体表面/内部の温度を計測する温度センサーである。それぞれの温度センサーの配置場所の一例を図3に示す。図3は表示部28側からEVF29を上にした状態で、デジタルカメラ100を見ている図である。温度センサー91aは端子カバー40で保護されているコネクタ周辺に配置された温度センサーであり、デジタルカメラ100の筐体表面の温度を算出するための温度を計測するものである。後述する撮像部22やシステム制御部50の近傍の温度のみならず、筐体表面の温度を適宜測定することにより、ユーザーが低温やけどをする可能性を低減することができる。筐体表面の温度の計測により、筐体表面がある程度の高い温度(後述するデバイス保護のための制限温度よりも低い所定温度で、具体的には46℃程度)になると、例えばユーザからの停止指示がなくても動画の記録を停止するようにする。これにより、筐体表面が所定温度以上でユーザーがグリップ部90の把持を継続しないようにする。温度センサー91bは撮像部22の近傍に、温度センサー91cはシステム制御部50の近傍に配置された温度センサーであり、それぞれのデバイス近傍の温度を計測するものである。各デバイスは高温(例えば80℃以上)になってしまうと、デバイスが正常に機能しなくなったり、画質が劣化したりする可能性があり、これらを防ぐために温度の計測を行う。本実施形態では撮像部22とシステム制御部50の近傍に温度センサーを配置したが、センサーの配置数や配置位置はこれに限らない。また、ユーザーからの指示なしに動画記録を停止する温度についても、46℃や80℃に限らない。
動画記録の設定として、記録画素数(記録サイズ)やフレームレート、圧縮方式等について、ユーザーが設定メニュー画面等で任意に設定することができる。特に画質設定として記録画素数(記録サイズ)について、Full HD(横1620ピクセル×縦1080ピクセル)や4K(横3840ピクセル×縦2160ピクセル)、8K(横7680ピクセル×縦4320ピクセル)を設定することができる。記録画素数が大きければ大きいほど、前述の温度センサーで測定される筐体の温度が所定の温度(例えば46℃や80℃)へ早く到達する。
動画記録の画質向上により、動画記録中のみならずLV待機状態においても筐体の温度が上昇しやすくなる。ユーザーが動画記録の開始指示を行おうとした際に、デジタルカメラ100の温度が既に高い状態で、ユーザーの所望の時間だけ動画を記録してしまうと、デジタルカメラ100の温度が低温やけどをする温度や画質劣化する温度に達してしまう可能性がある。これらの不具合が生じてしまう前に、動画記録を停止する。このような温度制限によりユーザーは所望の時間、動画記録を行えない場合が生じる。そのため、LV待機状態において通常LVモードの場合よりも撮像部22での温度の上昇を抑えたり、デジタルカメラ100全体の電力の消費を抑えることでシステム制御部50の温度の上昇を抑えるモード(本実施形態では省電LVモードとする)を設ける。つまり、表示部28にライブビュー(LV)画像を表示した状態で動画記録の開始指示を待機するLV待機状態がある。LV待機状態には、通常LVモードと省電LVモードの2つがある。これにより、デジタルカメラ100の筐体表面/内部の温度の上昇を抑え、より長い時間、ユーザーが動画記録を行えるようにする。具体的に省電LVモードでは、LV待機状態において通常LVモードと比較して、表示部28の輝度やフレームレートを落としたり、通信部54を介したインターネットとの通信を切断したりすることで、温度の上昇を抑制する。
図4は本実施形態における、動画記録を行う際の表示部28の表示に関する制御処理フローチャートである。この制御処理は、デジタルカメラ100の電源をオンし、撮影待機状態、すなわち撮影モードにおいて開始され、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムをシステムメモリ52に展開してシステム制御部50が実行することで実現する。
なお、本実施形態では、表示部28に表示を行う制御処理としたが、EVF29や外部モニターに表示する場合にも適用可能である。
S401では、システム制御部50は、撮像部22でのLV画像の撮影を開始し、表示部28にLV画像を表示する。この状態をLV待機状態とする。本実施形態ではデジタルカメラ100の電源をオンしたあとユーザーによるLVモードの切替指示があるまでは、通常LVモードでのLV待機状態とする。
S402では、システム制御部50は、温度センサー91a~91cから各温度センサーでの温度を取得する。温度センサー91aにより筐体表面の温度を管理する。温度センサー91b、91cにより、筐体内部の撮像部22、システム制御部50の温度を管理する。
S403では、システム制御部50は、S402において取得した各温度センサーでの温度と図5に示す温度上昇予測グラフから、ライブビュー(LV)待機可能時間と記録時間を算出する。本ステップにおける時間の算出方法については、図5を用いて後述する。
S404では、システム制御部50は、S403において算出したLV待機時間と記録時間を、表示部28にインジケーター表示で表示する。このときの表示例を図6を用いて後述する。本ステップにおいてLV待機時間と記録時間を表示することで、動画記録を開始する前にどの程度の時間だけLV待機状態でいることが可能であるかを視覚的に認識することができる。また、所望の時間だけ動画記録を行うためには、今すぐ記録指示を行ったほうがよいのかどうかを認識することができる。なお、図6のようなインジケーター表示に限らず、ユーザーが時間を視認することができる表示形態であれば、アイテム表示でもよい。
S405では、システム制御部50は、ユーザーによる操作があったか否かを判定する。ユーザーによる操作があったと判定した場合はS406へ進み、LV待機時間と記録時間を算出し、さらにS407において、算出した時間を表示する。そうでない場合はS408へ進む。本実施形態におけるユーザーによる操作とは、タッチパネル90aへのタッチ操作とする。ユーザーのタッチムーブ操作などにより、図6(e)に示すインジケーター600のLV待機時間と記録時間を区別する(境界線である)バー609をバー610に示す位置に移動させる。これにより、S406、S407に示すように記録時間をユーザー所望の時間にすることができる。なお、本実施形態ではユーザーによるタッチパネル70aへのタッチ操作によって時間を変更できるものとしたが、これに限らない。十字キー74の上下方向への操作によって記録時間の数字を直接指定・変更できるようにしてもよい。デジタルカメラ100に回転操作可能な回転操作部材が配置されている場合には、回転操作部材への操作によって記録時間の数字やバー609の位置を指定・変更できるようにしてもよい。具体的には、十字キー74の上方向、回転操作部材への時計回り方向の操作によって記録時間を長く(数字を大きく)、下方向、反時計回りの操作によって記録時間を短く(数字を小さく)する。
S406では、システム制御部50は、S405におけるユーザー操作によって変更された位置に応じたLV待機時間と記録時間を算出する。算出方法については、S403と同様である(図5を用いて後述する)。
S407では、システム制御部50は、S406において算出したLV待機時間と記録時間を表示部28にインジケーター表示を行う。S405においてLV待機時間と記録時間の境界を示す図6(e)のバー609を右方向にタッチムーブ操作で移動させるとLV待機時間が長く、記録時間が短くなる。一方で、バー609を左方向にタッチムーブ操作で移動させるとLV待機時間が短く、記録時間が長くなる。これにより、ユーザーはどれだけの時間だけ動画記録が可能なのか、所望の時間だけ動画記録を行うためにはLV待機状態でどれだけの時間待機することができるか、すなわち、どれだけの時間だけ記録開始のタイミングを図ることができるかを認識できる。
S404とS407において表示するインジケーター表示(例えば図6のインジケーター600)は、時々刻々と変化する。このとき、記録時間を優先して時間(インジケーター602と表示602a)が変化しないようにし、LV待機時間が時々刻々と変化するようにする。ユーザーがLV待機状態で表示するLV待機時間(例えば図6(a)の表示601a)以上待機した場合は、LV待機時間を0分もしくはLV待機時間を示すインジケーター(図6(a)のインジケーター601)を表示しないようにする。すなわち、インジケーター600が全て記録時間(インジケーター602)を示すものとし、記録時間が時々刻々と変化するようにする。
S408では、システム制御部50は、LVモードの切替操作があったか否かを判定する。切替操作があったと判定した場合はS403へ戻り、そうでない場合はS409へ進む。表示部28に表示されているLVモードが、通常LVモードである場合は切替操作によって省電LVモードに、省電LVモードである場合は切替操作によって通常LVモードに切り替える。LVモードが切り替わることに応じて、表示部28に表示するLV画像の輝度やフレームレートを変化させる。切替操作は、例えばタッチ操作可能なタッチ操作部材へのタッチ操作(特定のアイコンへのタッチなど)である。タッチ操作に限らず、切替指示が割り当てられるボタンなどの操作部材への操作によって切り替えられるようにしてもよいし、一時的に設定メニュー画面に遷移し切り替えられるようにしてもよい。
S409では、システム制御部50は、動画記録(REC)の開始指示があったか否かを判定する。動画の記録開始指示があったと判定した場合はS410へ進み、そうでない場合はS415へ進む。動画の記録開始指示とは、例えば、動画ボタン76の押下や、遠隔制御を行うことができる装置に備わる動画の記録開始を指示するためのタッチボタンへのタッチ、押下可能なボタンへの押下を指す。
S410では、システム制御部50は、動画記録を開始する。すなわち、記録媒体200に動画ファイルを作成し、現在の設定内容で撮像部22で撮影した動画を記録する。また、S404もしくはS407において表示した記録時間をシステムメモリ52に保存する。つまり、動画記録中に異常な筐体表面の温度上昇などによる記録時間の減少を避けることができ、S404もしくはS407において表示した記録時間だけ、動画記録を行うことができる。これにより、ユーザーは動画記録の開始前に視認した時間分だけ動画記録を行うことができ、ユーザーが想定していた時間よりも短い時間で動画記録が停止もしくは想定していた時間よりも長い時間記録してしまい、ユーザーが混乱することを低減することができる。
S411では、システム制御部50は、経過時間をLV画像と共に表示する。経過時間とは、S410において動画記録を開始したあとに、動画を記録した記録済みの時間(動画記録を開始した後の経過時間)のことを指す。このとき、表示する経過時間はカウントアップ形式で表示する。
S412では、システム制御部50は、S404もしくはS407において表示した記録時間が、動画記録開始時点から経過したか否かを判定する。ここでの記録時間とは、S404もしくはS407において表示部28に表示し、S410においてシステムメモリ52に保存したものとする。記録時間が経過した場合はS414へ進み、そうでない場合はS413へ進む。
S413では、システム制御部50は、動画記録停止指示があったか否かを判定する。停止指示があった場合はS414へ進み、そうでない場合はS412へ戻る。動画記録停止指示とは、具体的には、動画ボタン76の押下を指す。
S414では、システム制御部50は、動画記録を停止する。撮影が停止すると、記録媒体200に作成された動画ファイルのクローズ処理(属性情報の付与など)を行う。S413において記録停止指示として動画ボタン76の押下を説明したが、モード切替操作や再生ボタン79の押下(再生モード処理への遷移指示)、電源スイッチ72の操作があった場合は、動画記録を停止し、それぞれの制御処理を行う。
S415では、システム制御部50は、撮影待機状態が終了したか否かを判定する。例えば、電源オフなどによって撮影待機状態が終了した場合は、図4の制御フローチャートを終了し、そうでない場合は、S402へ戻る。なお本ステップでなくても、図4の制御フローチャートの処理中に電源オフの指示(電源スイッチ72への操作)があった場合は、どのステップであっても制御を終了しデジタルカメラ100の電源をオフする。
なお、図4のフローチャートの制御処理中に動画ボタン76の押下があった場合は、どのステップにいたとしても、動画の記録を開始する。また、例えば図4の同様に、シャッターボタン61が押下された場合は、前述したような動画撮影モードであっても、静止画を撮影する。
図5は本実施形態によるデジタルカメラ100の状態と筐体温度に関するグラフである。横軸に時間、縦軸に筐体温度を示し、時間経過による筐体温度の上昇具合を示す。曲線500(実線)は動画記録状態(記録中)のグラフであり、曲線501と曲線502(共に破線)はLV待機状態で、順に、通常LVモードと省電LVモードである場合のグラフである。なお、図5に示すグラフは、後述する時間TaからTruを引いたTbを起点に、それぞれの零点が決められている。また、図5のグラフは、画質設定である記録画素数(記録サイズ)が8Kに設定されている場合の温度上昇曲線とする。仮に記録画素数が4KやFHD(Full HD)に設定されている場合の温度上昇曲線は、図5に示す曲線と比較して上昇の傾き(上昇率)が小さくなり、所定の温度に到達する時間がより長くなる。すなわち、8Kに比べて4K、4Kに比べてFHDに設定されている場合のほうが、より長い時間動画記録を行うことができる。
図5の曲線500~502について、以下のように表す。曲線500~502は順に、動画記録状態、通常LVモードでのLV待機状態、省電LVモードでのLV待機状態であるときの、温度上昇グラフである。
曲線500:y0=Fr(t)+kT0
曲線501:y1=Fn(t)+kT0
曲線502:y2=Fe(t)+kT0
Fr(t)、Fn(t)、Fe(t):曲線500、501、502に依存する係数
T0:温度センサー91aの温度
k:温度センサー91aの温度に掛かる係数
温度センサー91a~91cにおけるそれぞれの温度を取得(図4のS402)し、LV待機時間と記録時間を算出する(図4のS403、S406)。算出方法については以下に示す。
温度センサー91cにおいて取得した現在のシステム制御部50の温度Kcと曲線500から、点Cの時間Tcを算出する。
Tc=Fr-1(Kc-kT0)
前述したような、デバイスの不具合や撮像部22の撮像素子へ影響を与えてしまう温度を動作制限温度と呼び、このときの温度をKaとする。本実施形態ではKaを動作制限温度として、デバイス保護のための温度(80℃)とする。予め決められている温度Kaと曲線500から、点Aの時間Taを算出する。
Ta=Fr-1(Ka-kT0)
本実施形態では、S404におけるユーザー操作が行われる前は、記録時間を10分として表示する。つまり、記録時間を表すTru=10分とする。これにより、点Bの時間を示すTbについて、
Tb=Ta―Tru
の式で求めることができ、点Bの時間Tbと曲線500から
Kb=F(Ta-Tru)
とすることができる。図6(a)のインジケーター601に示すように、LV待機状態が通常LVモードである場合、温度上昇グラフは曲線501となる。曲線501と温度Kcより、点Dから点Bに到達するまでの時間Tnuを求めることができ、以下のように表すことができる。
Tnu=Fn-1(Kb-kT0)-Fn-1(Kc-kT0)
以上のように算出することで、S404において図6(a)のインジケーター601、インジケーター602によって構成されるインジケーター600の表示を行う。インジケーター601はLV待機状態で待機することが可能な待機可能時間を表すインジケーターで、表示601aは待機可能時間を示す。インジケーター602は筐体の熱や記録媒体の容量などから算出した動画記録が可能な記録時間を表すインジケーターで、表示602aは記録時間を示す。このような表示を行うことで、ユーザーが10分間の動画記録を行いたいと考えている場合に、動画記録を開始する前にどの程度の時間だけLV待機状態でいることが可能であるかを視覚的に認識することができる。すなわち、あと10分間であればLV待機状態で記録開始のタイミングを待つことができるが、それ以上の時間(すなわち10分以上)LV待機状態で待機してしまうと、ユーザーが記録できる動画は10分以下になってしまうことがバー表示により視認できる。なお、インジケーター601は通常LVモードでの待機可能時間を表す。本実施形態ではいずれのインジケーターにおいても、インジケーターの内部に時間を表示する形態にしたが、ユーザーが時間を認識することができればこれに限らない。
同様に、S403においてLV待機状態が省電LVモードである場合、もしくは、S408においてLVモード切替操作により通常LVモードから省電LVモードへ切り替えられた場合は、曲線502を用いて、LV待機時間と記録時間を算出する。このとき、点Eから点Bに到達するまでの時間Teuは以下のように表すことができ、図6(b)のインジケーター600(インジケーター603、602で構成)のように示す。インジケーター603は省電LVモードでの待機可能時間を表すインジケーターで、表示603aはLV待機時間を示す。
Teu=Fe-1(Kb-kT0)-Fe-1(Kc-kT0)
前述した算出方法と表示方法により、ユーザーは動画記録を10分間行うためには、通常LVモードでは10分以内に、省電LVモードでは30分以内に、動画記録を開始すればいいことがわかる。図6(a)のインジケーター601は無地の表示にLV待機時間をインジケーター内部に表示(表示601a)したのに対して、図6(b)のインジケーター603は斜線の表示にLV待機時間をインジケーター内部に表示(表示603a)する。これら表示形態の違いはLV待機状態のモードが異なることを表す。表示形態はこれに限らず、モードを文章で書いてもよいし、アイコンやアイテムで表示してもよい。インジケーター602がインジケーター601ともインジケーター603とも異なるものを表していることがわかるような表示形態であればこれに限らない。
なお、本実施形態では図4の制御フローチャート開始後にユーザーによる操作が行われなければ、記録時間を10分間としてLV待機時間を算出するようにしたが、時間はこれに限らない。
S405におけるユーザー操作によって、記録時間の指定にともなってLV待機時間を算出する。すなわち、前述したTruについて、ユーザーが任意に所望の時間にすることができ、指定された時間にともなって前述した算出方法を用いてLV待機時間を算出し(S406)、表示部28に表示する(S407)。
時間の算出方法について、動作制限温度Kaとしてデバイス保護の温度としたが、これに限らない。すなわち、デバイス保護の温度に到達する前に、低温やけどの温度に到達してしまう可能性が想定される場合は、低温やけどの温度を動作制限温度とする。つまり、いずれかの温度に到達してしまう時間が早いもの(条件が厳しいもの)で動作を制限する。また、カード容量やバッテリー残量などに依存する時間も考慮し、最も短い時間を表示するようにする。
ユーザー操作によって記録時間が指定された場合の表示例を図6(c)、(d)に示す。図6(c)では、図6(a)の状態においてユーザー操作により記録時間を10分から18分に指定・変更を行った場合を示す。ユーザー操作により記録時間の変更後の表示例を図6(c)に示し、インジケーター606と表示606aで示す。このとき前述した算出方法により、通常LVモードにおけるLV待機時間は1分となり、インジケーター605と表示605aのように示す。この場合、ユーザーは1分以内に動画記録を開始しなければ、18分の動画を記録することができない。インジケーター605、606、表示605a、606aの表示形態については、図6(a)のものと同様である。
図6(b)の状態からユーザー操作により記録時間を10分から18分に指定を行った場合(図6(c))、前述した算出方法で算出すると、省電LVモードではLV待機時間が3分であることがわかる。このとき、図6(d)に示すように、インジケーター607とインジケーター606を用いてインジケーター600を表示する。インジケーター605、607、表示605a,607aの表示形態については、図6(b)と同様である。
例えばユーザーがデジタルカメラ100の電源をオンし、LV待機状態にした直後に表示されているインジケーター600の表示例を図6(a)とする。図6(a)に示す状態で待機すると、インジケーター602はそのままで、インジケーター601のみが変化するように制御する。これは、ユーザーは動画記録を行う際にある程度、どの程度の時間だけ動画を記録したいかというのを想定している場合が多く、記録時間は固定しておいたほうがユーザーにとって操作性が良い可能性が高いためである。
図6(a)に示す状態で、LV待機状態で5分経過したとすると、表示601aは5分になり、表示602aは10分となる。このような表示がされている時点で動画の記録開始指示(動画ボタン76の押下)を行うと、記録開始指示が行われた時点で算出する記録時間のほうが、表示部28に表示した時間(表示602a)よりも長くなる。しかし、動画記録の指示前に表示していた記録時間よりも長い時間、動画を記録することができてしまうと、ユーザーの混乱を招いてしまう可能性が生じる。そのため、表示部28に表示のLV待機時間(表示601a)に残時間があった状態で動画記録が開始されたとしても、表示部28に表示していた記録時間(表示602a)が経過した場合は、動画記録を停止する。
一方で、図6(a)に示す状態で、LV待機状態で12分経過すると、表示601aは0分(もしくはインジケーター601が表示されなく)なり、表示602aが10分よりも短い時間になる。このような制御にすることで、ユーザーはこのままLV待機状態で待機していると、動画記録を行える時間がどんどん短くなることが視認でき、すぐに動画記録を開始するか、LV待機状態での待機をやめるか、の選択をユーザーに促すことができる。
これによりユーザーは、通常LVモードと比較して省電LVモードのほうが、より長くLV待機状態で待機できることがわかり、この間に記録開始タイミングを図ったり、撮影パラメーターを確認したりすることができる。
以上、説明した実施形態によれば、動画記録の開始前であるLV待機状態において、LV待機状態での待機可能時間と、動画記録時間とをインジケーター表示することで、視認することができる。これにより、ユーザーは所望の時間だけ動画記録を行うためにはすぐに動画記録指示を行うべきなのか、それともLV待機状態で動画記録開始のタイミングをうかがうことが可能なのか、を認識することができる。また、表示しているLV待機時間と記録時間を任意に変更できることや、より電力消費の少ない/温度上昇率が低いモードのLV待機状態へと切り替えられる。これにより、ユーザーは動画記録開始前にどの程度の時間の動画記録が可能であるかを知ることができ、想定よりも短い時間で動画記録が終了することによる撮影機会の損失を低減することができる。
図5を用いてバー表示を行う構成要素である時間の算出方法について、主に温度センサー91cでの温度を用いて時間を算出したが、使用する温度センサーはこれに限らない。すなわち、温度センサー91bを用いて算出してもよいし、温度センサー91b、91cの両方をチェックし、いずれか高いほうの温度を用いて算出してもよい。このように制御すれば、撮像部22やシステム制御部50のいずれにおいても熱による不具合が生じる可能性は低い。
また筐体の温度のみならず、デジタルカメラ100に接続されている記録媒体200の残容量や、電源制御部80によって検知される電池の残容量についても考慮し、最も短い記録時間をバー600の表示として行うようにする。
前述した本実施形態によれば、動画記録を行おうとしていた場合、動画記録指示前に、現在の設定でどの程度の時間、動画記録ができるのかをユーザーが認識することができる。また、LV待機状態でいるだけで発熱し、動画記録できる時間が短くなってしまう場合において、次のいずれかをユーザーが判断しやすくなる。
・動画記録指示前にデジタルカメラ100の電源をオンしてLV待機状態で記録タイミングを狙っていても良いのか。どの程度の時間だけ待機できるのか。
・動画記録指示前にデジタルカメラ100の電源をオフした状態で待機し、ユーザー所望のタイミングの少し前で電源をオンして動画記録を開始したほうが良いのか。
これにより、ユーザーは想定していたよりも動画記録ができない、所望のタイミングまで動画記録を継続することができない、といったような不都合を避けることができる。
なお、本実施形態では、表示部28に表示するバーの構成要素として、LV待機時間と記録時間としたが、これに限らない。例えば、動画の記録時間に限らず、静止画の撮影可能枚数や連写可能枚数などを表示してもよい。静止画においても動画と同様に近年では記録画素数が多くなる傾向にあり、それに伴って筐体の温度が上昇し、ユーザーが考えているよりも短い時間・少ない枚数しか撮影できないことが生じ、撮影機会を損失してしまうことが生じる可能性が高い。
システム制御部50が行うものとして説明した前述の各種制御は1つのハードウエアが行ってもよいし、複数のハードウエア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、前述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラ100(電子機器)に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、動画記録を行える撮像手段を有した撮像装置と接続できる電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータや外部モニター、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、音楽プレーヤー、ゲーム機などに適用可能である。
また、撮像装置本体に限らず、有線または無線通信を介して撮像装置(ネットワークカメラを含む)と通信し、撮像装置を遠隔で制御する制御装置にも本発明を適用可能である。撮像装置を遠隔で制御する装置としては、例えば、スマートフォンやタブレットPC、デスクトップPCなどの装置がある。制御装置側で行われた操作や制御装置側で行われた処理に基づいて、制御装置側から撮像装置に各種動作や設定を行わせるコマンドを通知することにより、撮像装置を遠隔から制御可能である。また、撮像装置で撮影したライブビュー画像を有線または無線通信を介して受信して制御装置側で表示できるようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。

Claims (19)

  1. 撮像装置の温度を取得する取得手段と、
    動画を記録媒体に記録する記録開始指示をする指示手段と、
    前記取得手段の取得した温度に基づいて、
    前記記録開始指示がされるまでの待機状態での待機時間の長さを示す第1のアイテムと、前記記録開始指示がされてからの記録時間の長さを示す第2のアイテムとを表示手段に表示するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、
    前記撮像装置の撮像手段を用いて撮像しているライブビュー画像とともに、前記第1のアイテムと前記第2のアイテムを前記表示手段に表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記取得手段で取得した前記温度に基づいて、所定の温度に到達するまでの時間を算出する算出手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記算出手段を用いて前記待機時間と前記記録時間を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記算出手段は、
    前記取得手段で取得した温度と記録する動画の画質設定とに基づいて、前記第2のアイテムを算出することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第2のアイテムは、前記待機状態で前記第1のアイテムに示す時間だけ動作させた後に動画を記録しても前記所定の温度に達さない時間であることを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 前記第2のアイテムは操作手段へのユーザー操作によって指定される時間であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記第2のアイテムの変化に応じて前記第1のアイテムも変化することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記表示手段にライブビュー画像を表示した状態での時間経過に応じて、前記待機時間と前記記録時間のうち少なくとも1つが変化することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、動画記録の開始時点から、前記待機状態において前記表示手段に表示した前記第2のアイテムが経過したことに応じて、動画記録を停止することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記待機状態は、第1のモードと前記第1のモードよりも撮像装置の温度の上昇率が低い第2のモードを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記第2のモードにおいて表示する前記待機時間と前記記録時間は、前記第1のモードにおいて表示する前記待機時間と前記記録時間のうち少なくともいずれかよりも長いことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記第2のモードは、前記第1のモードに比べて表示手段の輝度、フレームレートのうち少なくとも1つを下げることを特徴とする請求項10または11に記載の電子機器。
  13. 前記操作手段は、タッチ操作可能なタッチ操作部材、回転操作可能な回転操作部材、4方向に方向指示が可能な指示部材のいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  14. 前記制御手段は、
    ユーザーによる記録開始指示が行われたことに応じて、
    前記記録開始指示が行われるまでの状態において表示した前記第1のアイテムと前記第2のアイテムに代わって、前記記録開始指示が行われた後の経過時間を記録時間として前記表示手段に表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
  15. 前記経過時間は、カウントアップ形式で表示するように制御することを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
  16. 撮像手段とファインダーを更に有し、
    前記表示手段は前記ファインダーの外部で視認可能な表示手段であり、
    前記取得手段は前記撮像手段を備える前記撮像装置の温度を取得することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電子機器。
  17. 撮像装置の温度を取得する取得ステップと、
    動画を記録媒体に記録する記録開始指示をする指示ステップと、
    前記取得ステップの取得した温度に基づいて、
    前記記録開始指示がされるまでの待機状態での待機時間の長さを示す第1のアイテムと、前記記録開始指示がされてからの記録時間の長さを示す第2のアイテムとを表示手段に表示するように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  18. コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
  19. コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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