JP2023087863A - コレットの着脱治具および切削加工機セット - Google Patents

コレットの着脱治具および切削加工機セット Download PDF

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Abstract

【課題】コレットをスピンドルから着脱するときに、作業者が容易に作業を行うことができる。【解決手段】着脱治具50は、加工ツール8が挿入される把持孔35が形成された先端部32を有し、加工ツール8を把持するコレット30と、コレット30が回転することで着脱可能に装着され、コレット30を回転させるスピンドル20と、を備えた切削加工機10において、コレット30をスピンドル20から着脱するためのものである。着脱治具50は、コレット30の先端部32の外周形状に対応した形状を有し、かつ、先端部32が嵌合する嵌合溝60が形成された嵌合部51と、コレット30の把持孔35に挿入される棒状部52と、棒状部52の中心軸A2を中心にして嵌合部51を回転させる回転力を嵌合部51に伝える伝達部53とを備えている。嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53とは互いが固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、コレットの着脱治具および切削加工機セットに関する。詳しくは、コレットと、コレットが着脱可能に装着されるスピンドルを備えた切削加工機において、コレットをスピンドルから着脱するために使用されるコレットの着脱治具、および、コレットの着脱治具と切削加工機とを備えた切削加工機セットに関する。
例えば特許文献1には、回転する加工ツールを用いて被加工物を加工する切削加工機が開示されている。この切削加工機は、加工ツールを把持可能なコレットと、コレットを回転させるスピンドルとを備えている。
この切削加工機では、コレットに把持された加工ツールと、被加工物との相対的な位置関係を3次元で変化させながら、スピンドルによって回転させられたコレットに把持された加工ツールを被加工物に接触させる。このことで、加工ツールで被加工物を切削加工することができる。
特開2020-28935号公報
ところで、コレットは消耗品であり、予め定められた回数だけ使用されると、新しいコレットに交換される。コレットは、例えばスピンドルに対して回転させることで、スピンドルに着脱可能に装着されるものである。従来では、図13に示すように、コレット130をスピンドル120から取り外すとき、回転部材150と、棒状部材151の2部材を使用していた。ここでは、コレット130の先端部132には、把持孔135が形成されており、把持孔135には加工ツールが挿入される。コレット130を取り外すときには、把持孔135から加工ツールは取り外されている。
回転部材150は、板状のものであり、コレット130の先端部132に嵌合する嵌合孔160が形成されている。棒状部材151は、コレット130の把持孔135に挿入される。従来では、コレット130をスピンドル120から取り外すとき、コレット130の把持孔135に棒状部材151を挿入し、回転部材150の嵌合孔160に、コレット130の先端部132を嵌合させる。そして、作業者は、両手のうちの一方の手で棒状部材151を掴みつつ、他方の手で回転部材150を回転させることで、スピンドル120に対してコレット130を回転させて、コレット130をスピンドル120から取り外していた。このように、従来では、両手を使ってコレット130をスピンドル120から取り外していた。スピンドル120からコレット130を取り外すときには、できるだけ片手で容易に作業を行えることが好ましい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コレットをスピンドルから着脱するときに、作業者が容易に作業を行うことが可能なコレットの着脱治具、および、切削加工機セットを提供することである。
本発明に係るコレットの着脱治具は、加工ツールが挿入される把持孔が形成された先端部を有し、前記加工ツールを把持するコレットと、前記コレットが回転することで着脱可能に装着され、前記コレットを回転させるスピンドルと、を備えた切削加工機において、前記コレットを前記スピンドルから着脱するための着脱治具である。前記コレットの着脱治具は、嵌合部と、棒状部と、伝達部とを備えている。前記嵌合部には、前記コレットの前記先端部の外周形状に対応した形状を有し、かつ、前記先端部が嵌合する嵌合溝が形成されている。前記棒状部は、前記コレットの前記把持孔に挿入される。前記伝達部は、前記棒状部の中心軸を中心にして前記嵌合部を回転させる回転力を前記嵌合部に伝える。前記嵌合部と、前記棒状部と、前記伝達部とは互いが固定されている。
前記コレットの着脱治具によれば、棒状部をコレットの把持孔に挿入することで、コレットをスピンドルから着脱するとき、把持孔が変形し難くすることができる。ここでは、棒状部をコレットの把持孔に挿入しつつ、コレットの先端部に、嵌合部に形成された嵌合溝を嵌合させる。この状態で、伝達部から嵌合部に伝わった回転力によって、嵌合部が回転すると共に、スピンドルに対してコレットが回転する。このようにして、着脱治具を使用してコレットをスピンドルから着脱することができる。前記コレットの着脱治具によれば、嵌合部と、棒状部と、伝達部が互いに固定されていることで、作業者は、片手で、棒状部をコレットの把持孔に挿入しつつ、コレットの先端部に嵌合溝を嵌合させて、嵌合部を回転させることができる。よって、着脱治具を使用して、スピンドルからコレットを容易に着脱することができる。
本発明によれば、コレットをスピンドルから着脱するときに、作業者が容易に作業を行うことが可能なコレットの着脱治具、および、切削加工機セットを提供することができる。
実施形態に係る切削加工機セットが備える切削加工機の斜視図である。 切削加工機の正面図であり、カバーを開けた状態を示す図である。 スピンドル、コレット、および、切削加工機セットが備える着脱治具を示す斜視図である。 スピンドルおよびコレットの正面断面図であり、コレットが加工ツールを把持している状態を示す図である。 コレットの斜視図である。 コレットの斜視図である。 先端部側から見たコレットを示す図である。 着脱治具の斜視図である。 着脱治具の正面図である。 棒状部側から見た着脱治具を示す図である。 伝達部側から見た着脱治具を示す図である。 スピンドルおよびコレットの正面断面図であり、コレットに着脱治具が装着されている状態を示す図である。 従来技術におけるスピンドル、コレット、回転部材および棒状部材を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るコレットの着脱治具を備えた切削加工機セットについて説明する。なお、ここで説明される実施の形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。
図1は、本実施形態に係る切削加工機セット100が備える切削加工機10を示す斜視図である。図2は、切削加工機10の正面図であり、カバー12を開けた状態を示す図である。図3は、スピンドル20、コレット30、および、切削加工機セット100が備える、コレット30の着脱治具(以下、単に「着脱治具」ともいう。)50を示す斜視図である。図面において、符号U、Dは、それぞれ上、下を示している。本実施形態に係る切削加工機セット100は、切削加工機10(図1参照)と、着脱治具50(図3参照)とを備えている。以下、切削加工機10、着脱治具50の順に説明する。
まず切削加工機10について説明する。本実施形態に係る切削加工機10は、被加工物(図示せず)を切削加工することで、対象物を作製する。被加工物の形状は、例えば円盤形状である。被加工物は、ジルコニア、ワックス、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ハイブリッドレジン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)、石膏などの材料の種類によって形成されている。ただし、被加工物の形状および材料は特に限定されない。
図2に示すように、切削加工機10は、本体11と、カバー12と、加工機構13と、を備えている。図1に示すように、本体11は、箱状に形成されており、内部に空間を有している。この空間が加工空間15(図2参照)である。加工空間15は、被加工物が切削加工される空間である。ここでは、本体11の前部は開口している。カバー12は、本体11の開口を開閉自在に、本体11に支持されている。カバー12には、窓部12aが設けられている。窓部12aは、例えば透明または半透明の部材(例えばアクリル板)によって形成されている。作業者は、窓部12aから本体11内の加工空間15を視認することができる。
図2に示すように、本体11の加工空間15には、加工機構13が配置されている。加工機構13は、加工ツール8を使用して被加工物を切削加工するものである。加工ツール8は、棒状のものであり、例えば下部に刃物部8aを有している。本実施形態では、加工空間15には、複数の加工ツール8が収容されたツールマガジン14、および、被加工物を支持するクランプ(図示せず)が配置されている。例えば加工機構13は、ツールマガジン14、および、クランプに対して相対的に3次元方向に移動可能に構成されている。そのため、ツールマガジン14に対して加工機構13を相対的に3次元方向に移動させることで、加工機構13が使用する加工ツール8を、ツールマガジン14に収容された加工ツール8に交換することができる。加工機構13は、使用している加工ツール8と、クランプに支持されている被加工物との相対的な位置を変更し、加工ツール8の刃物部8aを、被加工物に接触させることで、被加工物を切削加工することができる。
次に、加工機構13の構成について説明する。本実施形態では、図3に示すように、加工機構13は、スピンドル20と、コレット30とを有している。
スピンドル20は、例えば上下方向に延びた棒状のものである。図4は、スピンドル20およびコレット30の正面断面図であり、コレット30が加工ツール8を把持している状態を示す図である。図4に示すように、スピンドル20は、中心軸A1を有している。中心軸A1は、上下方向に延びている。スピンドル20は、中心軸A1を中心に回転するものである。スピンドル20は、筒部21と、軸部22とを有している。
筒部21は、例えば円筒形状であり、上下方向に延びている。軸部22は、上下方向に延びた棒状のものであり、筒部21に挿入される。軸部22は、円柱状のものである。軸部22は、筒部21に対して摺動可能に構成されている。軸部22は、軸主要部分23と、軸上部分24と、軸先端部分25を有している。軸上部分24は、軸部22の上部を構成している。軸上部分24は、軸主要部分23から上方に延びている。ここでは、軸上部分24の直径は、軸主要部分23の直径よりも小さい。軸先端部分25は、軸部22の下部を構成している。軸先端部分25は、軸主要部分23から下方に延びている。ここでは、軸先端部分25の直径は、軸主要部分23の直径よりも小さい。軸部22を筒部21に挿入した状態において、軸部22の軸先端部分25と、筒部21の内周面との間には、隙間が形成されている。
コレット30は、加工ツール8を把持するものである。コレット30は、スピンドル20に装着されるものである。本実施形態では、コレット30は、上下方向に延びた筒状のものである。
図5、図6は、コレット30の斜視図である。図7は、先端部32側から見たコレット30を示す図である。ここでは、図5に示すように、コレット30は、中心軸A3を有している。中心軸A3は、上下方向に延びている。図5および図6に示すように、コレット30は、コレット主要部31と、先端部32と、テーパ部33と、装着部34とを有している。コレット主要部31は、円筒状のものである。
先端部32は、コレット30の下部を構成している。先端部32は、コレット主要部31よりも下方に配置されている。図7に示すように、先端部32の外周形状は、多角形形状である。ここでは、先端部32の外周形状は、三角形形状である。詳しくは、先端部32は、コレット30を先端部32側から見たとき、角が丸い三角形形状である。
本実施形態では、先端部32は、外周面に形成された第1先端平面46と、外周面に形成された第2先端平面47と、外周面に形成された第3先端平面48とを有している。第1先端平面46と、第2先端平面47と、第3先端平面48とは、互いに異なる方向を向いている。第2先端平面47は、第1先端平面46と所定の先端角度を成している。第3先端平面48は、第2先端平面47と所定の先端角度を成している。第1先端平面46は、第3先端平面48と所定の先端角度を成している。ここで、所定の先端角度とは、特に限定されないが、本実施形態では例えば60度である。
図5に示すように、テーパ部33は、コレット主要部31と先端部32との間に配置されており、コレット主要部31と先端部32とを連結するものである。ここでは、先端部32は、コレット主要部31よりも径(例えば幅)が大きい。そのため、テーパ部33の外周面には、コレット主要部31から先端部32に向かうにしたがって径(例えば幅)が大きくなるようなテーパが形成されている。すなわち、テーパ部33の外周面は、先端部32に向かうにしたがって外側に向かって傾斜している。
装着部34は、コレット30の上部を構成している。装着部34は、コレット主要部31から上方に延びた円筒状のものである。
本実施形態では、図4に示すように、コレット30の先端部32によって、加工ツール8が把持される。ここでは、図7に示すように、先端部32には、加工ツール8が挿入される把持孔35が形成されている。把持孔35は、加工ツール8の外周面に対応した形状を有しており、ここでは円形状である。本実施形態では、図4に示すように、把持孔35は、コレット30を上下方向に貫通させるように、コレット30全体に亘って形成されている。言い換えると、把持孔35は、先端部32、テーパ部33、コレット主要部31および装着部34に亘って形成されている。
本実施形態では、図5に示すように、コレット30の先端部32には、上下方向に延びたスリット36が形成されている。スリット36の数は特に限定されないが、ここでは3つである。図7に示すように、例えばスリット36は、先端部32のうちの三角形形状の角が丸くなった部分に形成されている。ここでは、図6に示すように、スリット36は、先端部32、テーパ部33およびコレット主要部31に亘って形成されている。
本実施形態では、図4に示すように、コレット30は、スピンドル20に挿入される。ここでは、スピンドル20に対してコレット30が中心軸A3を中心に回転することで、コレット30は、スピンドル20に着脱可能に装着される。
本実施形態では、スピンドル20には、スピンドル螺子部28が形成されている。スピンドル螺子部28は、コレット30と螺合するものである。ここでは、スピンドル螺子部28は、軸部22の外周面に形成されている。詳しくは、スピンドル螺子部28は、軸部22の軸先端部分25の外周面に形成されている。本実施形態では、スピンドル螺子部28は、雄螺子である。
コレット30には、コレット螺子部38が形成されている。コレット螺子部38は、スピンドル20のスピンドル螺子部28と螺合するものである。ここでは、図4に示すように、コレット螺子部38は、コレット30の装着部34の内周面に形成されている。本実施形態では、コレット螺子部38は、雌螺子である。
本実施形態では、図4に示すように、スピンドル20の筒部21に、コレット30を挿入する。その後、スピンドル20の筒部21に対してコレット30を、中心軸A3を中心に回転させる。このことによって、スピンドル螺子部28と、コレット螺子部38とが螺合し、スピンドル20にコレット30が装着されることになる。
ここでは、スピンドル20の軸部22と共にコレット30が筒部21に対して上下方向に摺動する。このとき、コレット30のテーパ部33は、筒部21の内周面に当接し、筒部21に対するテーパ部33の位置に応じて、コレット30のスリット36(図7参照)の幅が小さくなり、先端部32が締め付けられる。このことにより、先端部32によって、把持孔35に挿入された加工ツール8が締め付けられ、加工ツール8はコレット30に把持される。
ところで、コレット30は、消耗品であり、予め定められた回数だけ使用されると、新しいコレット30に交換される。また、切削加工機10によって被加工物が切削加工されているときに、スピンドル螺子部28とコレット螺子部38との螺合の度合いが緩むことがあり得る。これらの場合、コレット30をスピンドル20に対して回転させる必要がある。このように、スピンドル20に対してコレット30を回転させるとき、図3に示すような着脱治具50を使用する。
次に、本実施形態に係る着脱治具50について説明する。図3に示すように、着脱治具50は、コレット30をスピンドル20から着脱するときに使用される。着脱治具50は、コレット30をスピンドル20に取り付けるとき、および、コレット30をスピンドル20から取り外すときに使用される治具である。
図8、図9は、それぞれ着脱治具50の斜視図、正面図である。図10は、棒状部52側から見た着脱治具50を示す図である。図11は、伝達部53側から見た着脱治具50を示す図である。図12は、スピンドル20およびコレット30の正面断面図であり、コレット30に着脱治具50が装着されている状態を示す図である。図8に示すように、着脱治具50は、嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53と、連結部54とを備えている。
図12に示すように、嵌合部51には、コレット30の先端部32が装着される。嵌合部51の形状は特に限定されないが、図8に示すように、ここでは円柱形状である。嵌合部51には、嵌合溝60が形成されている。本実施形態では、嵌合溝60は、円柱形状の嵌合部51のうちの平らな面に形成されている。
図12に示すように、嵌合溝60には、コレット30の先端部32が嵌合する。本実施形態では、図8に示すように、嵌合溝60は、対向面61と、周面62とを有している。図12に示すように、対向面61は、コレット30の先端部32が嵌合溝60に嵌合しているとき、先端部32と対向する面である。対向面61は、嵌合溝60を形成する面のうちの底面を構成している。図8に示すように、周面62は、対向面61から立ち上っている。周面62は、対向面61の周端に接続されている。周面62は、嵌合溝60を形成する面のうちの側面を構成している。図12に示すように、コレット30の先端部32が嵌合溝60に嵌合しているとき、周面62は、対向面61の周端から先端部32の周囲に延びている。
嵌合溝60は、コレット30の先端部32の外周形状に対応した形状を有している。上述のように、コレット30の先端部32は、多角形形状であり、詳しくは三角形形状である。そのため、図10に示すように、対向面61と対向する方向から見たとき、嵌合溝60は、多角形形状であり、詳しくは三角形形状である。言い換えると、対向面61と対向する方向から見たとき、嵌合溝60の周面62は、多角形形状であり、詳しくは三角形形状である。更に言い換えると、対向面61と対向する方向から見たとき、嵌合溝60の対向面61は、多角形形状であり、詳しくは三角形形状である。ここでの多角形形状や三角形形状には、角が丸い形状も含まれるものとする。
なお、コレット30の先端部32は、六角形形状であってもよい。この場合、嵌合溝60は、六角形形状であるとよい。すなわち、対向面61と対向する方向から見たとき、嵌合溝60は、六角形形状であるとよく、嵌合溝60の周面62、および、対向面61は、六角形形状であるとよい。
ここでは、図10に示すように、周面62は、第1平面66と、第2平面67と、第3平面68とを有している。第1平面66と、第2平面67と、第3平面68とは、互いに異なる方向を向いている。第2平面67は、第1平面66と所定の角度を成している。第3平面68は、第2平面67と所定の角度を成している。第1平面66は、第3平面68と所定の角度を成している。ここで、所定の角度とは、特に限定されないが、本実施形態では例えば60度である。本実施形態では、コレット30の先端部32が、嵌合溝60に嵌合したとき、第1平面66~第3平面68は、それぞれ先端部32の外周面に形成された第1先端平面46~第3先端平面48(図7参照)の何れかと接触する。
図12に示すように、棒状部52は、コレット30の把持孔35に挿入される棒状のものである。図8に示すように、棒状部52は、中心軸A2を有している。中心軸A2は、上下方向に延びている。本実施形態では、棒状部52は、嵌合溝60内に配置され、一部が嵌合溝60から、対向面61から離れる方向(ここでは上方)に突出している。棒状部52は、嵌合溝60の対向面61に接続されている。詳しくは、図10に示すように、棒状部52は、対向面61の中心に接続されている。棒状部52は、対向面61を起点として、周面62よりも対向面61と反対側に突出するように延びている。ここでは、棒状部52は、嵌合溝60の周面62と平行であるが、周面62に対して多少傾いていてもよい。
棒状部52の横断面の形状は、コレット30の把持孔35の形状に対応している。ここでは、図7に示すように、把持孔35は、円形状であるため、図10に示すように、棒状部52の横断面の形状も、円形状である。棒状部52は、円柱形状である。図9に示すように、棒状部52の先端部は、当該先端部以外の棒状部52の部位に比べて、径が小さくてもよい。棒状部52の先端部は、先端に向かうにしたがって径が小さくなるテーパ状であってもよい。このことで、コレット30の把持孔35に棒状部52を挿入し易くなる。
伝達部53は、棒状部52の中心軸A2を中心にして嵌合部51を回転させる回転力を嵌合部51に伝えるものである。ここでは、伝達部53に上記回転力が加わることで、回転力が伝達部53から嵌合部51に伝わり、嵌合部51が中心軸A2を中心にして回転する。伝達部53は、嵌合部51における棒状部52が設けられた部位とは反対側の部位に設けられている。嵌合部51は、伝達部53と棒状部52によって挟まれた位置に配置されている。
本実施形態では、伝達部53は、連結部54を介して嵌合部51に接続されている。連結部54は、嵌合部51と伝達部53を連結させるものである。ここでは、図11に示すように、連結部54は、外周形状が例えば円柱形状であり、連結部54の直径は、嵌合部51の直径よりも小さい。伝達部53の幅(ここでは左右方向の長さ)は、嵌合部51の直径よりも小さく、かつ、連結部54の直径よりも小さい。
本実施形態では、図9に示すように、伝達部53には、回転工具70を取り付け可能に構成されている。ここで、回転工具70とは、嵌合部51を回転させるための工具である。回転工具70の種類は特に限定されないが、例えばドライバーの柄の部分である。ここでは、回転工具70は、トルクドライバーである。図示は省略するが、回転工具70には、伝達部53が取り付けられる取付部が設けられている。伝達部53には、回転工具70の取付部が取り付けられる。伝達部53は、回転工具70の取付部に対応した形状を有している。例えば回転工具70の取付部には、六角形形状の取付溝が形成されている。当該取付溝には、伝達部53が嵌合する。そのため、図11に示すように、伝達部53は、六角柱形状であり、伝達部53の横断面の形状は、六角形形状である。
ただし、伝達部53には、回転工具70が取り付けられなくてもよい。例えば伝達部53には、作業者が手で把持する把持部分が設けられてもよい。この場合、作業者が手で把持部分を掴みながら伝達部53を回転させることで、嵌合部51を回転させることができる。
図8に示すように、本実施形態に係る着脱治具50において、嵌合部51、棒状部52、伝達部53および連結部54は、互いに固定されている。ここでは、嵌合部51と、伝達部53と、連結部54は、一体的に形成されており、1部材で形成されている。棒状部52は、嵌合部51、伝達部53および連結部54とは別部材で構成されており、嵌合部51に取り付け固定(例えば接着固定)されている。ただし、着脱治具50を構成する嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53と、連結部54との全てが一体的に形成されていてもよい。すなわち、嵌合部51、棒状部52、伝達部53および連結部54は、1部材で形成されていてもよい。ここで、「一体的に形成」とは、同じ材料で形成されたものであり、切断などしない限り、取り外すことができないものをいう。
次に、本実施形態に係る着脱治具50を使用して、コレット30をスピンドル20から取り外し手順について説明する。ここでは、図9に示すように、まず着脱治具50の伝達部53に、回転工具70を取り付ける。次に、図12に示すように、着脱治具50の棒状部52を、コレット30の把持孔35に挿入しつつ、着脱治具50の嵌合部51に形成された嵌合溝60に、コレット30の先端部32を嵌合させる。コレット30の先端部32を嵌合溝60に嵌合させた状態で、作業者は、回転工具70を使用して、中心軸A2を中心にして伝達部53を回転させる。このとき、伝達部53には、中心軸A2回りの回転力が発生する。この回転力は、伝達部53から嵌合部51に伝わり、嵌合部51が回転することで、コレット30が中心軸A3を中心に回転する。このことで、スピンドル20に対してコレット30が回転することになり、スピンドル20のスピンドル螺子部28と、コレット30のコレット螺子部38の螺合が解除される。このことで、スピンドル20からコレット30を取り外すことができる。
コレット30をスピンドル20に取り付ける場合、まずコレット30の先端部32を、着脱治具50の嵌合溝60に嵌め込んだ状態で、コレット30をスピンドル20に挿入する。その後、回転工具70を使用して伝達部53を回転(ここではコレット30を取り外すとき回転に対して逆回転)させる。このときの回転力が、嵌合部51からコレット30に伝わり、コレット30が中心軸A3を中心に回転する。このことで、スピンドル20のスピンドル螺子部28と、コレット30のコレット螺子部38とが螺合しながら、コレット30がスピンドル20内に更に挿入される。その結果、コレット30がスピンドル20に取り付けられる。
以上、本実施形態では、切削加工機セット100は、切削加工機10(図1参照)と、コレット30の着脱治具50(図3参照)とを備えている。図2に示すように、切削加工機10は、コレット30と、スピンドル20とを備えている。図4に示すように、コレット30は、加工ツール8が挿入される把持孔35が形成された先端部32を有し、加工ツール8を把持する。スピンドル20は、コレット30が回転することで着脱可能に装着され、コレット30を回転させる。図12に示すように、着脱治具50は、コレット30をスピンドル20から着脱するための治具である。図8に示すように、着脱治具50は、嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53とを備えている。嵌合部51には、嵌合溝60が形成されている。嵌合溝60は、コレット30の先端部32の外周形状に対応した形状を有し、かつ、先端部32が嵌合する。図12に示すように、棒状部52は、コレット30の把持孔35に挿入される。伝達部53は、棒状部52の中心軸A2を中心にして嵌合部51を回転させる回転力を嵌合部51に伝える。嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53とは互いが固定されている。
このことによって、棒状部52をコレット30の把持孔35に挿入することで、コレット30をスピンドル20から着脱するとき、把持孔35が変形し難くすることができる。ここでは、棒状部52をコレット30の把持孔35に挿入しつつ、コレット30の先端部32に、嵌合部51に形成された嵌合溝60を嵌合させる。この状態で、伝達部53から嵌合部51に伝わった回転力によって、嵌合部51が回転すると共に、スピンドル20に対してコレット30が回転する。このようにして、着脱治具50を使用してコレット30をスピンドル20から着脱することができる。本実施形態では、嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53が互いに固定されていることで、作業者は、片手で、棒状部52をコレット30の把持孔35に挿入しつつ、コレット30の先端部32に嵌合部51に形成された嵌合溝60を嵌合させて、嵌合部51を回転させることができる。よって、着脱治具50を使用して、スピンドル20からコレット30を容易に着脱することができる。
本実施形態では、コレット30の先端部32が嵌合溝60に嵌合している状態において、嵌合溝60は、コレット30の先端部32と対向する対向面61と、対向面61の周端から、先端部32の周囲に延びた周面62とを有している。このことによって、嵌合溝60の対向面61と、周面62とに、コレット30の先端部32が覆われた状態になることで、コレット30の先端部32を嵌合溝60に適切に嵌合させることができる。
本実施形態では、図10に示すように、対向面61と対向する方向から見たとき、周面62は、多角形形状である。このことによって、コレット30の先端部32が、周面62における多角形形状の平面の部分に接触した状態で、嵌合部51が回転することで、嵌合部51の回転力が先端部32に伝わり易くなるため、コレット30を回転させ易い。
本実施形態では、図10に示すように、周面62は、第1平面66と、第1平面66と所定の角度を成す第2平面67と、第2平面67と所定の角度を成す第3平面68と、を有している。このことによって、コレット30の先端部32が、周面62の第1平面66~第3平面68に接触した状態で、嵌合部51が回転することで、嵌合部51の回転力が先端部32に伝わり易くなるため、コレット30を回転させ易い。
本実施形態では、図8に示すように、棒状部52は、対向面61に接続され、対向面61を起点として周面62よりも対向面61と反対側に突出するように延びている。このことによって、図12に示すように、棒状部52をコレット30の把持孔35に挿入することと、コレット30の先端部32に嵌合溝60を嵌合させることを、同時に行うことができる。よって、作業者の手間を省くことができる。
本実施形態では、図9に示すように、伝達部53は、嵌合部51における棒状部52が設けれた部位とは反対側の部位に設けられている。このような嵌合部51と、棒状部52と、伝達部53との位置関係にすることで、図12に示すように、棒状部52をコレット30の把持孔35に挿入しつつ、コレット30の先端部32に嵌合溝60を嵌合させた状態で、作業者は、伝達部53に回転力を伝え易い。
本実施形態では、図9に示すように、伝達部53は、棒状部52の中心軸A2を中心にして嵌合部51を回転させる回転工具70を取り付け可能に構成されている。このことによって、作業者は、回転工具70を使用して、伝達部53に回転力を容易に伝えることができる。よって、コレット30をスピンドル20から容易に着脱することができる。
本実施形態では、スピンドル20のスピンドル螺子部28は、雄螺子であり、コレット30のコレット螺子部38は、雌螺子であった。しかしながら、スピンドル螺子部28は、雌螺子であり、コレット30のコレット螺子部38は、雄螺子であってもよい。
8 加工ツール
10 切削加工機
20 スピンドル
30 コレット
32 先端部
35 把持孔
50 着脱治具(コレットの着脱治具)
51 嵌合部
52 棒状部
53 伝達部
60 嵌合溝
61 対向面
62 周面
66 第1平面
67 第2平面
70 回転工具
100 切削加工機セット

Claims (8)

  1. 加工ツールが挿入される把持孔が形成された先端部を有し、前記加工ツールを把持するコレットと、前記コレットが回転することで着脱可能に装着され、前記コレットを回転させるスピンドルと、を備えた切削加工機において、前記コレットを前記スピンドルから着脱するための着脱治具であって、
    前記コレットの前記先端部の外周形状に対応した形状を有し、かつ、前記先端部が嵌合する嵌合溝が形成された嵌合部と、
    前記コレットの前記把持孔に挿入される棒状部と、
    前記棒状部の中心軸を中心にして前記嵌合部を回転させる回転力を前記嵌合部に伝える伝達部と、
    を備え、
    前記嵌合部と、前記棒状部と、前記伝達部とは互いが固定されている、コレットの着脱治具。
  2. 前記コレットの前記先端部が前記嵌合溝に嵌合している状態において、
    前記嵌合溝は、
    前記コレットの前記先端部と対向する対向面と、
    前記対向面の周端から、前記先端部の周囲に延びた周面と、
    を有する、請求項1に記載されたコレットの着脱治具。
  3. 前記対向面と対向する方向から見たとき、前記周面は、多角形形状である、請求項2に記載されたコレットの着脱治具。
  4. 前記周面は、
    第1平面と、
    前記第1平面と所定の角度を成す第2平面と、
    を有している、請求項2または3に記載されたコレットの着脱治具。
  5. 前記棒状部は、前記対向面に接続され、前記対向面を起点として前記周面よりも前記対向面と反対側に突出するように延びている、請求項2から4までの何れか1つに記載されたコレットの着脱治具。
  6. 前記伝達部は、前記嵌合部における前記棒状部が設けれた部位とは反対側の部位に設けられている、請求項1から5までの何れか1つに記載されたコレットの着脱治具。
  7. 前記伝達部は、前記棒状部の中心軸を中心にして前記嵌合部を回転させる回転工具を取り付け可能に構成されている、請求項1から6までの何れか1つに記載されたコレットの着脱治具。
  8. 請求項1から7までの何れか1つに記載されたコレットの着脱治具と、
    前記切削加工機と、
    を備えた、切削加工機セット。
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