JP2023085852A - タイヤ - Google Patents

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裕紀 星野
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Abstract

【課題】タイヤに埋設されている通信装置を、タイヤをくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置の全体が含まれるか否かを確認し易くするタイヤを提供する。【解決手段】タイヤ本体10と、前記タイヤ本体10に少なくとも一部が埋設されている被覆通信装置40と、を備え、前記被覆通信装置40は、通信装置41と、前記通信装置41の周囲を被覆する被覆体42と、を備え、前記被覆体42は、前記被覆通信装置40を通過する平面での断面視で、前記タイヤ本体10のうち前記被覆体42の周囲に位置する部分から識別可能な、識別部60を備える。【選択図】図1

Description

本発明はタイヤに関する。
内部に通信装置が埋設されているタイヤが知られている。特許文献1には、この種のタイヤが開示されている。
特開2004-148953号公報
通信装置が埋設されているタイヤをリサイクルする場合に、タイヤから通信装置を除去して分別することが好ましい。タイヤのリサイクル時に、通信装置に使用されている樹脂が含まれていると、例えば、再生ゴムの品質が低下するおそれがある。また、タイヤのリサイクル時に、通信装置に使用されている各種金属が含まれていると、例えば、タイヤのスチールコードの分別に手間がかかる場合がある。
本発明は、タイヤに埋設されている通信装置を、タイヤをくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置の全体が含まれるか否かを確認し易くする、タイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としてのタイヤは、タイヤ本体と、前記タイヤ本体に少なくとも一部が埋設されている被覆通信装置と、を備え、前記被覆通信装置は、通信装置と、前記通信装置の周囲を被覆する被覆体と、を備え、前記被覆体は、前記被覆通信装置を通過する平面での断面視で、前記タイヤ本体のうち前記被覆体の周囲に位置する部分から識別可能な、識別部を備える。
この構成により、タイヤに埋設されている通信装置を、タイヤをくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置の全体が含まれるか否かを確認し易くなる。
本発明の1つの実施形態として、前記被覆体は、前記タイヤ本体のうち前記被覆体の周囲に位置する部分と異なる色相を有する被覆異色層を備え、前記識別部は前記被覆異色層である。
この構成により、色相を異ならせることで、識別部の識別力を高めることができる。
本発明の1つの実施形態として、前記被覆体は、前記通信装置の周囲を覆う被覆ゴムと、前記被覆ゴムの周囲を覆う被覆外表層と、を備え、前記被覆異色層は、前記被覆外表層である。
この構成により、被覆体の設計自由度を高めることができる。
本発明の1つの実施形態として、前記被覆体は、前記通信装置の周囲を覆う被覆ゴムを備え、前記被覆異色層は、前記被覆ゴムに設けられている。
この構成により、タイヤに形成されるくり抜き孔の内面での、識別部の識別性を、高めることができる。
本発明の1つの実施形態として、前記被覆体の前記識別部の一部が、前記タイヤ本体の外面から露出している。
この構成により、識別部を、タイヤの外部から通信装置の位置を識別可能にする標識領域として兼用できる。
本発明の1つの実施形態として、前記被覆体の前記識別部は蓄光材を含む。
この構成により、暗い環境での識別部の識別性を、高めることができる。
本発明によれば、タイヤに埋設されている通信装置を、タイヤをくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置の全体が含まれるか否かを確認し易くする、タイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態としてのタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 図1に示す通信装置のくり抜き方法の一例を示す図である。 図2に示すくり抜き方法により、被覆通信装置の全体がくり抜かれた場合のくり抜き孔を示す図である。 図2に示すくり抜き方法により、被覆通信装置の一部のみがくり抜かれた場合のくり抜き孔を示す図である。 図1に示す標識領域の正面図である。 図1に示すタイヤの第1サイド部側から見た側面図である。 本発明の一実施形態としてのタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 本発明の一実施形態としてのタイヤのタイヤ幅方向断面図である。
以下、本発明に係るタイヤの実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において共通する構成には同一の符号を付している。本明細書において、タイヤ幅方向とは、タイヤの中心軸と平行な方向をいう。タイヤ径方向とは、タイヤの中心軸と直交し、中心軸を中心とした半径方向をいう。タイヤ周方向とは、タイヤの中心軸を中心にタイヤが回転する方向をいう。
本明細書において、「トレッド外面」とは、リムに組み付けるとともに規定内圧を充填したタイヤを、最大負荷荷重を負荷した状態(以下、「最大負荷状態」ともいう。)で転動させた際に、路面と接触することになる、タイヤの全周に亘る外周面を意味する。また、「トレッド端」とは、トレッド外面のタイヤ幅方向の外側端を意味する。
本明細書において、「リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(The Tire and Rim Association, Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指すが、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。「リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含まれる。「将来的に記載されるサイズ」の例として、ETRTOのSTANDARDS MANUAL 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズが挙げられる。
本明細書において、「規定内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等の産業規格に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいい、上記の産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。また、本明細書において、「最大負荷荷重」とは、上記の産業規格に記載されている適用サイズのタイヤにおける最大負荷能力に対応する荷重をいい、上記の産業規格に記載のないサイズの場合には、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する荷重をいうものとする。
<第1実施形態>
以下、本発明に係るタイヤの一実施形態としての空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ1」と記載する。)について、図面を参照して例示説明する。特に記載しない限り、以下に説明するタイヤ1は、リムに組み付けられ、規定内圧が充填され、最大負荷状態とされたタイヤ1を意味するものとする。タイヤ1の種類は特に限定されず、例えば、トラック・バス用のタイヤであってもよく、乗用車用のタイヤであってもよい。
図1は、タイヤ1のタイヤ幅方向断面図である。図1に示すように、タイヤ1は、タイヤ本体10と、被覆通信装置40と、を備える。
タイヤ本体10は、トレッド部10aと、第1サイド部10b1と、第2サイド部10b2と、を備える。第1サイド部10b1は、トレッド部10aのタイヤ幅方向Aの一端部からタイヤ径方向Bの内側B2に向かって延在する。第2サイド部10b2は、トレッド部10aのタイヤ幅方向Aの他端部からタイヤ径方向Bの内側B2に向かって延在する。以下、第1サイド部10b1及び第2サイド部10b2を特に区別しない場合は、単に「サイド部10b」と記載する。
サイド部10bは、サイドウォール部11と、ビード部12と、を備える。サイドウォール部11は、トレッド部10aのタイヤ幅方向Aの端部に連なり、タイヤ径方向Bの内側B2に延びている。ビード部12は、サイドウォール部11のタイヤ径方向Bの内側B2の端部に連なっている。
より具体的に、本実施形態のタイヤ本体10は、ビードコア2と、ビードフィラ3と、カーカス4と、ベルト5と、トレッドゴム7と、サイドゴム8と、インナーライナ9と、を備える。但し、タイヤ本体10は、上記構成要素に限られず、他の構成要素を含んでもよい。
[タイヤ本体10]
[[ビードコア2及びビードフィラ3]]
ビードコア2及びビードフィラ3は、サイド部10bのビード部12に埋設されている。ビードコア2は、周囲をゴムにより被覆されているビードコードを備えている。ビードコードはスチールコードにより形成されている。ビードフィラ3はゴム製であり、ビードコア2に対してタイヤ径方向Bの外側B1に位置する。
[[カーカス4]]
カーカス4は、第1サイド部10b1のビード部12と第2サイド部10b2のビード部12とから構成される一対のビード部12の間、より具体的には一対のビードコア2の間に跨り、トロイダル状に延在している。具体的に、本実施形態のカーカス4は、カーカスプライ4aを含む。カーカスプライ4aは、各ビードコア2周りにタイヤ幅方向Aの内側から外側に折り返されている。カーカスプライ4aは、互いに平行に配列された複数のプライコードと、複数のプライコードを被覆しているコーティングゴムと、を備えてよい。本実施形態のカーカス4は、1枚のみのカーカスプライ4aを含むが、2枚以上のカーカスプライ4aを含んでもよい。カーカスプライ4aの複数のプライコードは、タイヤ周方向Cに対して例えば75°~90゜の角度で配列されてよい。カーカスプライ4aのプライコードは、例えばスチールコードなどの金属コードとすることができる。
より具体的に、本実施形態のカーカスプライ4aは、一対のビードコア2間に位置する本体部4a1と、この本体部4a1に連なり、各ビードコア2周りにタイヤ幅方向Aの内側から外側に折り返されて形成されている折り返し部4a2と、を備えている。上述したビードフィラ3は、カーカスプライ4aの本体部4a1と折り返し部4a2との間に配置されている。
[[ベルト5]]
ベルト5は、トレッド部10aに埋設されている。本実施形態のタイヤ本体10は、カーカス4のクラウン部のタイヤ径方向Bの外側B1に、4つのベルト5を備える。本実施形態の4つのベルト5は、第1ベルト5a、第2ベルト5b、第3ベルト5c及び第4ベルト5dである。以下、第1ベルト5a、第2ベルト5b、第3ベルト5c及び第4ベルト5dを特に区別しない場合には、単に「ベルト5」と記載する。第1ベルト5aは、第1ベルト5a、第2ベルト5b、第3ベルト5c及び第4ベルト5dの中で、タイヤ径方向Bにおいて最も内側B2に位置する。第4ベルト5dは、第1ベルト5a、第2ベルト5b、第3ベルト5c及び第4ベルト5dの中で、タイヤ径方向Bにおいて最も外側B1に位置する。第2ベルト5b及び第3ベルト5cは、タイヤ径方向Bにおいて、第1ベルト5aと第4ベルト5dとの間に位置する。より具体的に、第3ベルト5cは、第2ベルト5bのタイヤ径方向Bの外側B1に位置している。
本実施形態では、第1ベルト5a、第2ベルト5b、第3ベルト5c及び第4ベルト5dにより、4層のベルト層が形成されている。具体的に、第1ベルト5aは、タイヤ径方向Bの最も内側B2に位置する第1ベルト層20aを形成している。第4ベルト5dは、タイヤ径方向Bの最も外側B1に位置する第4ベルト層20dを形成している。第2ベルト5bは、第2ベルト層20bを形成している。第3ベルト5cは、第3ベルト層20cを形成している。
ベルト5は、互いに平行に配列された複数のベルトコードと、複数のベルトコードを被覆しているコーティングゴムと、を備えてよい。第1~第4ベルト層20a~20dは、ベルトコードがタイヤ周方向Cに対し所定の角度をなす傾斜ベルト層である。第1~第4ベルト層20a~20dのうちタイヤ径方向Bで隣接する2つのベルト層のベルトコード同士は、タイヤ周方向Cを基準として同方向に傾斜していてもよく、逆方向に傾斜していてもよい。
ベルト5のベルトコードの材質は特に限定されない。ベルト5のベルトコードは、例えば、金属コードであってよく、有機繊維コードであってもよい。ベルト5のコーティングゴムに用いるゴム組成物は特に限定されない。
[[トレッドゴム7]]
図1に示すように、トレッドゴム7は、カーカスプライ4aの本体部4a1のクラウン部、及び、第1~第4ベルト層20a~20dを構成する第1~第4ベルト5a~5d、のタイヤ径方向Bの外側B1に配置されている。本実施形態のトレッド部10aの外面であるトレッド外面13aは、トレッドゴム7により構成されている。図1に示すように、トレッド外面13aには、タイヤ赤道面CLが通過するセンター陸部7aを区画する2本の内側周方向溝7a1と、内側周方向溝7a1よりタイヤ幅方向Aの外側に位置し、内側周方向溝7a1との間に中間陸部7bを区画する2本の外側周方向溝7b1と、が形成されている。また、本実施形態のトレッド外面13aには、外側周方向溝7b1と、この外側周方向溝7b1よりタイヤ幅方向Aの外側に位置するトレッド端15と、の間に、ショルダー陸部7cが区画されている。なお、トレッド外面13aには、例えばタイヤ幅方向Aに延在する幅方向溝等が形成されていてもよい。
[[サイドゴム8]]
サイドゴム8は、カーカスプライ4aの本体部4a1、及び、折り返し部4a2、のタイヤ幅方向Aの外側に配置されている。本実施形態のサイド部10bの外面であるサイド外面14aは、サイドゴム8により構成されている。サイドゴム8のタイヤ径方向Bの外側B1の端部は、上述のトレッドゴム7のタイヤ幅方向Aの端部に連なっている。
このように、本実施形態では、タイヤ本体10の外面は、トレッド外面13a、及び、このトレッド外面13aに連なるサイド外面14a、を備える。
[[インナーライナ9]]
インナーライナ9は、カーカスプライ4aの本体部4a1のタイヤ内面側を覆っており、タイヤ本体10の内面を構成している。タイヤ本体10の内面は、トレッド部10aの内面であるトレッド内面13bと、サイド部10bの内面であるサイド内面14bと、を備える。インナーライナ9は、カーカスプライ4aの本体部4a1のタイヤ内面側に積層されている。インナーライナ9は、例えば、空気透過性の低いブチル系ゴムにより形成されてよい。
[被覆通信装置40]
図1に示すように、被覆通信装置40は、通信装置41と、被覆体42と、を備える。被覆体42は、通信装置41の周囲を被覆している。また、図1に示すように、被覆通信装置40は、タイヤ本体10に埋設されている。具体的に、本実施形態の被覆通信装置40は、一部がタイヤ本体10に埋設されている。また、本実施形態の被覆通信装置40は、別の一部がタイヤ本体10から露出している。より具体的に、本実施形態では、被覆通信装置40のうち、被覆体42の一部のみが、タイヤ本体10の外面から露出している。このように、本実施形態の被覆通信装置40は、一部のみがタイヤ本体10に埋設されている。但し、この構成に限られず、被覆通信装置40は、全体がタイヤ本体10に埋設されていてもよい。
図1に示すように、本実施形態の被覆通信装置40は、タイヤ本体10のサイド部10bに埋設されている。より具体的に、本実施形態の被覆通信装置40は、タイヤ本体10の第1サイド部10b1に埋設されている。本実施形態の被覆通信装置40は、第1サイド部10b1のうち、カーカス4の本体部4a1に対してタイヤ幅方向Aの外側に位置する。但し、被覆通信装置40は、第1サイド部10b1の他の位置に埋設されていてもよい。
更に、被覆通信装置40は、第1サイド部10b1以外に埋設されていてもよい。被覆通信装置40は、例えば、タイヤ本体10の第2サイド部10b2に埋設されていてもよい。また、被覆通信装置40は、タイヤ本体10のトレッド部10aに埋設されていてもよい。
被覆通信装置40の通信装置41は、タイヤ1の外部の所定の装置と無線通信可能な構成であればよく、通信装置41の構成は特に限定されない。通信装置41としては、例えば、RFタグが挙げられる。通信装置41としてのRFタグは、タイヤ1の外部に位置するリーダ/ライタと無線通信可能である。RFタグは、例えば、タイヤ1の外部に位置するリーダ/ライタから供給される電力により動作するパッシブ型のRFタグとしてよい。具体的に、通信装置41としてのRFタグは、リーダ/ライタのアンテナ部から、電波又は磁界に乗せて送信される情報を、RFタグのアンテナ部により受信可能である。整流(電波の場合)または共振(磁界の場合)により、RFタグのアンテナ部に電力が発生し、RFタグの記憶部及び制御部が所定の動作を実行する。RFタグの制御部は、例えば、RFタグの記憶部内の情報を読み出し、電波または磁界に乗せてアンテナ部から、リーダ/ライタに返信(送信)することができる。リーダ/ライタのアンテナ部は、RFタグからの電波又は磁界を受信する。リーダ/ライタの制御部は、受信した情報を取り出すことで、RFタグの記憶部に記憶されている情報を取得することができる。なお、RFタグの上述の記憶部及び制御部は、例えば、不揮発性メモリを含む集積回路(ICチップ)により構成されてよい。
上述したように、被覆体42は、通信装置41の周囲を被覆している。本実施形態の被覆体42は、通信装置41の周囲を覆う被覆ゴム42aと、この被覆ゴム42aの周囲を覆う被覆外表層42bと、を備える。
通信装置41としてRFタグは、タイヤ本体10に設置される場合に、周囲の金属やゴムの物性(誘電率、透磁率、抵抗率等)の影響を受けることで、通信距離が短縮されること、及び、ノイズが発生すること、が知られている。通信距離の短縮及びノイズの発生、を抑制するため、通信装置41は、誘電率の小さいゴム組成物により被覆されることが好ましい。そのため、本実施形態の通信装置41は、誘電率の小さいゴム組成物により構成されている被覆ゴム42aにより、被覆されている。
被覆ゴム42aを構成するゴム組成物のゴム成分は、例えば、タイヤ本体10のトレッドゴム7及びサイドゴム8などで通常使用されるものでよい。被覆ゴム42aのゴム成分は、例えば、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、エチレン一プロピレンゴム、ブチルゴムなどであってよい。被覆ゴム42aを構成するゴム組成物の誘電率は、例えば、カーボンブラック、シリカの配合量を調整することで実現されてよい。
被覆外表層42bは、例えば、タイヤ本体10のうち、被覆外表層42bの周囲に位置する部分であるサイドゴム8と、異なる色相を有する被覆異色層50である。サイドゴム8は、通常、カーボンブラックが配合されることで黒色である。そのため、本実施形態の被覆外表層42bの色相は、黒色以外である。このような被覆異色層50を設けることで、タイヤ1に埋設されている通信装置41を、タイヤ1をくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置41の全体が含まれるか否かを確認し易くなる。この詳細は後述する(図2~図4参照)。
被覆外表層42bは、上述した被覆ゴム42aと、同じ色相であってもよく、異なる色相であってもよい。但し、被覆ゴム42aを構成するゴム組成物に、低誘電率を実現するためカーボンブラックが配合されている場合、被覆ゴム42aの色相は、サイドゴム8の色相と同様、黒色となる。かかる場合には、被覆外表層42bの色相は、サイドゴム8及び被覆ゴム42aと異なる色相とされることが好ましい。
被覆異色層50としての被覆外表層42bは、例えば、顔料を含む塗料により構成されてよい。つまり、被覆異色層50としての被覆外表層42bは、被覆ゴム42aの外面に積層される着色塗料であってよい。また、被覆異色層50としての被覆外表層42bは、例えば、カーボンブラック以外の別の顔料が配合されて着色されたゴム組成物であってもよい。つまり、被覆異色層50としての被覆外表層42bは、被覆ゴム42aの外面に積層される着色ゴムであってもよい。
また、被覆異色層50としての被覆外表層42bは、蓄光材を含むことが好ましい。蓄光材を含む被覆外表層42bは、例えば、顔料に加えて蓄光材を含む塗料により構成されてよい。また、蓄光材を含む被覆外表層42bは、例えば、カーボンブラック以外の別の顔料に加えて蓄光材が配合されたゴム組成物により構成されてもよい。
蓄光材としては、特に限定されず、公知の蓄光材を用いてよい。蓄光材としては、例えば、組成式:SrAl2O4:Eu,Dy、Sr4Al14O25:Eu,Dy、SrAl2O4:Eu,Dy+Sr4Al14O25:Eu,Dy、Sr4Al14O25:Eu,Dy+CaAl2O4:Eu,Nd、CaAl2O4:Eu,Nd、ZnS:Cu,Mn,Co、ZnS:Cuなどが挙げられる。
[[[被覆体42の識別部60]]]
次に、図1~図4を参照して、被覆体42の識別部60について説明する。図2は、通信装置41のくり抜き方法の一例を説明するための説明図である。図3は、図2に示すくり抜き方法により、被覆通信装置40の全体がくり抜かれた場合のくり抜き孔91を示す図である。図4は、図2に示すくり抜き方法により、被覆通信装置40の一部のみがくり抜かれた場合のくり抜き孔91を示す図である。
識別部60は、被覆通信装置40を通過する平面での断面視(図1参照)で、タイヤ本体10のうち被覆体42の周囲に位置する部分から識別可能である。つまり、本実施形態では、上記断面視(図1参照)で、被覆体42の識別部60は、タイヤ本体10のうち被覆体42の周囲に位置するサイドゴム8から識別可能に構成されている。ここで「識別可能」とは、視覚を通じて識別できることを意味する。より具体的に、本実施形態の識別部60は、被覆異色層50としての被覆外表層42bである。被覆外表層42bは、上述したように、周囲のサイドゴム8と異なる色相を有している。このような被覆異色層50としての被覆外表層42bは、被覆通信装置40を通過する平面での断面視(図1参照)で、周囲のサイドゴム8から識別可能である。
図2に示すくり抜き方法では、筒状のくり抜き部材90を用いて、タイヤ1の一部をタイヤ肉厚方向Dに円柱状にくり抜くことができる。図3に示す例では、くり抜き部材90により形成された、くり抜き孔91の内面に、被覆異色層50としての被覆外表層42bが露出していない。つまり、筒状のくり抜き部材90が、被覆異色層50としての被覆外表層42bと交差することなく、タイヤ1の一部をくり抜いたことを示している。くり抜き孔91の内面に、被覆異色層50としての被覆外表層42bが露出していないことを確認することで、通信装置41の全体を含む被覆通信装置40の全てがくり抜かれたことを、確認することができる。
図4に示す例では、くり抜き部材90により形成された、くり抜き孔91の内面に、被覆異色層50としての被覆外表層42bが露出している。つまり、筒状のくり抜き部材90が、被覆異色層50としての被覆外表層42bと交差して、タイヤ1の一部をくり抜いたことを示している。くり抜き孔91の内面に、被覆異色層50としての被覆外表層42bが露出していることを確認することで、通信装置41の全体を含む被覆通信装置40の全てがくり抜かれていないことを、確認することができる。つまり、通信装置41の一部が、くり抜かれずに残存する可能性を把握できる。
このように、識別部60(本実施形態では識別部60の一例としての被覆異色層50)を設けることで、タイヤ1に埋設されている通信装置41を、タイヤ1をくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置41の全体が含まれるか否かを確認し易くなる。
本実施形態の識別部60は、上述したように、タイヤ本体10のうち被覆体42の周囲に位置する部分(本実施形態ではサイドゴム8)と異なる色相を有する被覆異色層50であるが、この構成に限られない。識別部60は、例えば、タイヤ本体10のうち被覆体42の周囲に位置する部分(本実施形態ではサイドゴム8)と異なる明度、彩度、光沢などを有していてもよい。但し、本実施形態のように、識別部60は、タイヤ本体10のうち被覆体42の周囲に位置する部分(本実施形態ではサイドゴム8)と、少なくとも異なる色相を有する被覆異色層50であることが好ましい。色相を異ならせることで、識別部60の識別力を高めることができる。
また、本実施形態の識別部60としての被覆異色層50は、通信装置41の周囲に被覆されている被覆ゴム42aの外面に積層されている被覆外表層42bである。被覆外表層42bの層厚は、被覆ゴム42aの層厚より小さい。このような構成とすることで、通信距離の短縮及びノイズの発生、を抑制することを目的とした被覆ゴム42aと、識別性の向上を目的とした被覆外表層42bと、を機能分離して構成することができる。つまり、通信距離の短縮及びノイズの発生、の抑制と、識別性の向上と、を両立する単一層としなくてよく、被覆体42の設計自由度を高めることができる。
但し、識別部60としての被覆異色層50は、被覆ゴム42aに設けられていてもよい。この詳細は後述する(図8参照)。
また、上述したように、被覆異色層50としての被覆外表層42bは、蓄光材を含むことが好ましい。つまり、識別部60は、蓄光材を含むことが好ましい。このようにすることで、暗い環境で発光する識別部60を実現でき、暗い環境での識別部60の識別性を、高めることができる。
図1に示すように、本実施形態の被覆通信装置40の被覆体42の一部は、タイヤ本体10から外部に露出している。より具体的に、本実施形態では、被覆体42の識別部60の一部が、タイヤ本体10から外部に露出している。識別部60がタイヤ本体10の外部に露出することで、識別部60を、タイヤ1の外部から通信装置41の位置を識別可能にする標識領域として兼用できる。本実施形態では、以下、被覆体42のうちタイヤ本体10から外部に露出している部分を「露出部43」と記載する。被覆体42の露出部43の表面である露出面は、被覆異色層50としての被覆外表層42bにより構成されている。つまり、露出部43の表面である露出面は、タイヤ本体10の外面のうち露出部43の周囲に位置する外面とは色相が異なり、タイヤ1の外部から識別可能な標識領域70を構成している。
図5、図6では、標識領域70の正面図を示す。特に、図6は、タイヤ1を第1サイド部10b1側から見た側面図である。図5、図6では、通信装置41の位置を破線により示している。図6に示すように、本実施形態では、標識領域70及び通信装置41は、タイヤ径方向Bにおいて同じ位置に配置されている。ここで、「標識領域70及び通信装置41がタイヤ径方向Bにおいて同じ位置に配置される」とは、タイヤ1の側面視(図6参照)で、標識領域70及び通信装置41を通過する、タイヤ1の中心軸O周りの仮想円L1が、少なくとも1つ存在することを意味している。つまり、標識領域70及び通信装置41それぞれのタイヤ径方向Bでの延在領域が完全に一致する場合に限られない。
また、図6に示すように、本実施形態では、標識領域70及び通信装置41は、タイヤ周方向Cにおいて同じ位置に配置されている。ここで、「標識領域70及び通信装置41がタイヤ周方向Cにおいて同じ位置に配置される」とは、タイヤ1の側面視(図6参照)で、タイヤ1の中心軸Oを通過し、かつ、中心軸Oに対して一方側で標識領域70及び通信装置41を通過する、仮想直線L2が、少なくとも1つ存在することを意味している。つまり、標識領域70及び通信装置41それぞれのタイヤ周方向Cでの延在領域が完全に一致する場合に限られない。
換言すれば、本実施形態の標識領域70及び通信装置41は、タイヤ肉厚方向Dにおいて重なっている。本実施形態の通信装置41は、そのタイヤ径方向B及びタイヤ周方向Cの延在領域の全域で、標識領域70とタイヤ肉厚方向Dにおいて重なっている。つまり、本実施形態の通信装置41全体が、タイヤ肉厚方向Dにおいて、標識領域70と重なっている。但し、通信装置41の一部のみが、タイヤ肉厚方向Dにおいて、標識領域70と重なっていてもよい。また、標識領域70全体が、タイヤ肉厚方向Dにおいて、通信装置41と重なっていてもよい。また更に、タイヤ肉厚方向Dにおいて、標識領域70の輪郭と通信装置41の輪郭とが一致していてもよい。つまり、標識領域70全体が、タイヤ肉厚方向Dにおいて、通信装置41の全体と重なっていてもよい。
このように、本実施形態の標識領域70は、その少なくとも一部がタイヤ肉厚方向Dにおいて通信装置41と重なる位置に、配置されている。そのため、タイヤ1の外部から標識領域70を特定することにより、通信装置41の位置を特定することができる。
標識領域70の色相は、例えば、タイヤ肉厚方向Dにおける通信装置41の埋め込み深さに応じて異なっていてもよい。例えば、標識領域70が黄色の場合は、タイヤ1の外面から1mm以上5mm未満の深さを示し、標識領域70が青色の場合は、タイヤ1の外面から5mm以上15mm未満の深さを示す、等が考えられる。但し、標識領域70の色相に限られず、例えば、標識領域70の外形などを利用して、タイヤ肉厚方向Dにおける通信装置41の埋め込み深さを表示してもよい。なお、本実施形態の標識領域70は、被覆体42の被覆外表層42bの一部である。したがって、上述した標識領域70の色相は、本実施形態では、被覆異色層50としての被覆外表層42bの色相と同じである。但し、被覆外表層42bのうち、標識領域70のみを別の色相にしてもよい。
また、図5、図6に示すように、本実施形態の標識領域70は、発光領域71を含んでよい。発光領域71は、例えば、蓄えた光を放出する蓄光領域であってよい。標識領域70が発光領域71を備えることで、夜間や暗所などの暗い環境において、標識領域70をタイヤ1の外部から容易に特定できる。そのため、暗い環境において、通信装置41の位置を容易に特定できる。標識領域70の発光領域71は、光を外部に放出する領域であれば特に限定されない。発光領域71は、例えば、上述したような蓄光材を含む蓄光塗料により構成されてよい。
また、図5、図6に示すように、標識領域70は、発光領域71に囲まれる非発光領域72を備えてよい。このような非発光領域71が設けられることで、暗い環境での発光領域71と非発光領域72とのコントラストが強調される。そのため、暗い環境での標識領域70の視認性を、高めることができる。
本実施形態では、標識領域70の正面視(図5、図6参照)で、非発光領域72の周囲全域が、発光領域71に囲まれている。より具体的に、本実施形態の標識領域70の発光領域71は、標識領域70の正面視(図5、図6参照)で円環状である。非発光領域72は、標識領域70の正面視(図5、図6参照)で、円環状の発光領域71の内側に設けられている。但し、標識領域70の発光領域71及び非発光領域72の構成は、この構成に限られない。暗い環境で、標識領域70の非発光領域72が特定可能な態様であれば、非発光領域72の周囲に発光領域71が設けられていない位置があってもよい。このような態様としては、例えば、標識領域70の正面視(図5、図6参照)で略C形状の発光領域71に囲まれる非発光領域72が挙げられる。但し、本実施形態のように、標識領域70の正面視(図5、図6参照)で、非発光領域72の周囲全域が、発光領域71に囲まれていることが好ましい。このようにすることで、暗い環境での発光領域71と非発光領域72とのコントラストが、より強調される。
非発光領域72は、発光領域71と異なる色を有してもよい。ここで、「異なる色」とは、色相、明度、彩度の少なくとの1つが異なることのみならず、光沢の相違など、目視によって相違を把握できる違いがあることを意味する。このようにすることで、明るい環境において、発光領域71及び非発光領域72それぞれの識別性を高めることができる。
また、非発光領域72は、微細な凹凸面上に設けられてもよい。微細な凹凸面は、例えば、ベース面と、このベース面上に平行に配置される、高さ0.1~1.0mmの複数のリッジと、を備えてよい。隣接する2つのリッジの頂部同士の距離は、例えば、0.3~1.5mmであることが好ましい。非発光領域72が、このような微細な凹凸面上に設けられることで、明るい環境下で、非発光領域72での光の反射がコントロールされ、光を反射する周囲の発光領域71との間で高いコントラストを実現できる。これにより、明るい環境において、発光領域71及び非発光領域72それぞれの識別性を、より高めることができる。
図1に示すように、本実施形態の露出部43は、タイヤ本体10の外面よりも外側に突出しているが、この構成に限られない。換言すれば、本実施形態の露出部43の表面である露出面は凸面であるが、この構成に限られない。露出部43の表面である露出面は、タイヤ本体10の外面と略面一になっていてもよい。但し、本実施形態のように、露出部43の表面である露出面は、凸面であることが好ましい。このようにすることで、例えば標識領域70が泥などに覆われて外部から視認され難くなるような、標識領域70の外部からの視認性の低下を、抑制できる。
なお、本実施形態の標識領域70は、第1サイド部10b1の外面である第1サイド外面14a1に設けられているが、図1に示すように、第2サイド部10b2の外面である第2サイド外面14a2に、別の標識領域80が設けられてもよい。別の標識領域80は、例えば、タイヤ周方向Cにおいて、通信装置41と同じ位置に配置されていてよい。このようにすることで、標識領域70のみの場合と比較して、第2サイド部10b2側からであっても、通信装置41のタイヤ周方向Cの位置が特定できる。そのため、例えば、タイヤ1を車両に装着した状態で、第1サイド部10b1が車両内側に配置され、標識領域70が車両外側から見えない場合であっても、第2サイド部10b2の別の標識領域80に基づき、通信装置41の位置を絞ることができ、タイヤ本体10の第1サイド部10b1の車両装着時の向きかかわらず、通信装置41の位置を容易に特定できる。
第2サイド部10b2の外面に設けられる別の標識領域80は、上述の標識領域70のように、発光領域を備えてもよい。これにより、暗い環境での周囲からの視認性を高めることができる。また、第2サイド部10b2の外面に設けられる別の標識領域80は、周囲から識別可能な色又は形状を有することが好ましい。これにより、明るい環境での周囲からの視認性を高めることができる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して、本発明に係るタイヤの一実施形態としての空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ100」と記載する。)について例示説明する。図7は、タイヤ100のタイヤ幅方向断面図である。本実施形態のタイヤ100は、上述したタイヤ1(図1参照)と比較して、被覆通信装置40の全体が、タイヤ本体10の内部に完全に埋設されている点で、構成が相違する。したがって、ここでは、この相違点について主に説明し、第1実施形態のタイヤ1と共通する構成については説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の被覆通信装置40は、タイヤ本体10の外部に露出していない。このような場合であっても、図2に示すようなくり抜き方法を実施することで、第1実施形態と同様、識別部60により、タイヤ100に埋設されている通信装置41を、タイヤ100をくり抜いて除去する際に、くり抜かれた部分に通信装置41の全体が含まれるか否かを確認することができる。
本実施形態では、被覆通信装置40全体がタイヤ本体10内に埋設されているため、タイヤ本体10の第1サイド部10b1の第1サイド外面14a1に、第1実施形態で示す標識領域70(図1参照)がない。そのため、通信装置41をタイヤ1から除去する際は、例えば、通信装置41と通信可能なリーダ/ライタ等の機器を使って、第1サイド外面14a1上で通信装置41とタイヤ肉厚方向Dで重なる位置を推測すればよい。但し、タイヤ1の外部から通信装置41の位置を特定し易くするため、第1サイド外面14a1に、タイヤ肉厚方向Dにおいて通信装置41と重なる位置を示す標識領域を、別途設けることが好ましい。
<第3実施形態>
次に、図8を参照して、本発明に係るタイヤの一実施形態としての空気入りタイヤ200(以下、単に「タイヤ200」と記載する。)について例示説明する。図8は、タイヤ200のタイヤ幅方向断面図である。本実施形態のタイヤ200は、上述したタイヤ1(図1参照)と比較して、被覆体42の構成が相違し、その他の構成は共通している。したがって、ここでは、上記相違点について主に説明し、第1実施形態のタイヤ1と共通する構成については説明を省略する。
本実施形態の被覆体42は、通信装置41の周囲を覆う被覆ゴム42aを備える。そして、識別部60としての被覆異色層50は、被覆ゴム42aに設けられている。
識別部60としての被覆異色層50は、例えば、被覆ゴム42aの一部であってもよく、被覆ゴム42aの全体であってもよい。つまり、識別部60としての被覆異色層50は、被覆ゴム42aの厚み方向のどこかの位置のみに設けられていてもよく、被覆ゴム42aの厚み方向の全域であってもよい。なお、図8に示すように、本実施形態の被覆異色層50は、被覆ゴム42aの全体により構成されている。
このように、識別部60としての被覆異色層50が、被覆ゴム42aに設けられることにより、第1実施形態のように被覆外表層42b(図1参照)に設けられる構成と比較して、識別部60としての被覆異色層50を肉厚に形成し易い。そのため、くり抜き孔91(図3、図4参照)に識別部60としての被覆異色層50が露出する場合の、被覆異色層50の露出面積を大きくできる。これにより、タイヤ1に形成されるくり抜き孔91の内面での、識別部60の識別性を、高めることができる。
被覆ゴム42aに設けられる被覆異色層50は、例えば、カーボンブラック以外の別の顔料が混合されて着色されているゴム組成物であってよい。したがって、被覆ゴム42aの全体により被覆異色層50が構成される場合、被覆ゴム42aを構成するゴム組成物の全体を、カーボンブラック以外の別の顔料が混合することで着色すればよい。また、被覆ゴム42aの一部のみにより被覆異色層50が構成される場合、例えば2層の黒色のゴム組成物の間に、カーボンブラック以外の別の顔料が混合されて着色されている1層のゴム組成物を挟み込んだ状態で加硫すればよい。
本実施形態のように、被覆異色層50が、被覆ゴム42aの全体により構成される場合であっても、タイヤ本体10から露出する露出部43の表面である露出面により、標識領域70を実現できる。
また、標識領域70は、第1実施形態と同様、発光領域71(図5等参照)及び非発光領域72(図5等参照)を含んでもよい。本実施形態において発光領域71は、例えば、顔料と共に蓄光材が混合されたゴム組成物により実現可能である。
本発明に係るタイヤは、上述した実施形態に記載した具体的な構成に限られず、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限り、種々の変形・変更・組み合わせが可能である。
本発明はタイヤに関する。
1、100、200:タイヤ、 2:ビードコア、 3:ビードフィラ、 4:カーカス、 4a:カーカスプライ、 4a1:本体部、 4a2:折り返し部、 5:ベルト、 5a~5d:第1~第4ベルト、 7:トレッドゴム、 7a:センター陸部、 7a1:内側周方向溝、 7b:中間陸部、 7b1:外側周方向溝、 7c:ショルダー陸部、 8:サイドゴム、 9:インナーライナ、 10:タイヤ本体、 10a:トレッド部、 10b:サイド部、 10b1:第1サイド部、 10b2:第2サイド部、 11:サイドウォール部、 12:ビード部、 13a:トレッド外面、 13b:トレッド内面、 14a:サイド外面、 14a1:第1サイド外面、 14a2:第2サイド外面、 14b:サイド内面、 15:トレッド端、 20a~20d:第1~第4ベルト層、 40:被覆通信装置、 41:通信装置、 42:被覆体、 42a:被覆ゴム、 42b:被覆外表層、 43:露出部、 50:被覆異色層、 60:識別部、 70:標識領域、 71:発光領域、 72:非発光領域、 80:標識領域、 90:くり抜き部材、 91:くり抜き孔、 A:タイヤ幅方向、 B:タイヤ径方向、 B1:タイヤ径方向の外側、 B2:タイヤ径方向の内側、 C:タイヤ周方向、 D:タイヤ肉厚方向、 O:タイヤの中心軸、 CL:タイヤ赤道面、 L1:仮想円、 L2:仮想直線

Claims (6)

  1. タイヤ本体と、
    前記タイヤ本体に少なくとも一部が埋設されている被覆通信装置と、を備え、
    前記被覆通信装置は、
    通信装置と、
    前記通信装置の周囲を被覆する被覆体と、を備え、
    前記被覆体は、前記被覆通信装置を通過する平面での断面視で、前記タイヤ本体のうち前記被覆体の周囲に位置する部分から識別可能な、識別部を備える、タイヤ。
  2. 前記被覆体は、前記タイヤ本体のうち前記被覆体の周囲に位置する部分と異なる色相を有する被覆異色層を備え、
    前記識別部は前記被覆異色層である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記被覆体は、
    前記通信装置の周囲を覆う被覆ゴムと、
    前記被覆ゴムの周囲を覆う被覆外表層と、を備え、
    前記被覆異色層は、前記被覆外表層である、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記被覆体は、前記通信装置の周囲を覆う被覆ゴムを備え、
    前記被覆異色層は、前記被覆ゴムに設けられている、請求項2に記載のタイヤ。
  5. 前記被覆体の前記識別部の一部が、前記タイヤ本体の外面から露出している、請求項1から4のいずれか1つに記載のタイヤ。
  6. 前記被覆体の前記識別部は発光領域を含む、請求項1から5のいずれか1つに記載のタイヤ。
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