JP2023083941A - 金銭処理機のアラーム装置 - Google Patents

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伸也 中西
Shinya Nakanishi
俊徳 茂山
Toshinori Shigeyama
昌幸 東
Masayuki Azuma
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Abstract

【課題】入金処理の停止の低減化を図ること。【解決手段】紙幣入金口41を通じて紙幣が入金された場合に、鑑別部46にて紙幣が正貨で金種が鑑別されたことを条件として紙幣を金種に応じた紙幣収納庫47に搬送する金銭処理機1に適用されたアラーム装置であって、紙幣入金口41より入金される紙幣の画像情報を取得する撮像部49と、撮像部49により取得された画像情報が記憶部75に記憶されたエラー態様情報75aに含まれるエラー態様に該当するか否かを判定し、画像情報がエラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された表示部12aに対してアラート出力して報知動作をさせるアラーム制御部72とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、金銭処理機のアラーム装置に関するものである。
例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗においては、POS(Point Of Sales)端末に自動釣銭機としての金銭処理機が接続されているのが一般的である。金銭処理機は、入金口を通じて入金された貨幣である紙幣の真贋及び金種を鑑別部にて鑑別し、その後該紙幣を金種に応じた収納庫に収納するものである。この金銭処理機は、POS端末から釣銭払出要求である出金指令が与えられた場合に、要求金額に相当する紙幣を該当する収納庫から繰り出させ、出金口まで搬送して払い出すものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-272140号公報
上記特許文献1では特に言及されていないが、金銭処理機では、紙幣の隅が折れた状態の隅折れ紙幣や、皺が多い多皺紙幣等のエラー誘起貨幣が入金口より入金された場合、鑑別部での金種等の鑑別が不可能となったり途中で紙幣詰まりが生じたりして、エラーとなって入金処理を停止することがあった。このような入金処理の停止は、販売機会の逸脱を招来し好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、入金処理の停止の低減化を図ることができる金銭処理機のアラーム装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る金銭処理機のアラーム装置は、入金口を通じて貨幣が入金された場合に、鑑別部にて該貨幣が正貨で金種が鑑別されたことを条件として該貨幣を金種に応じた収納庫に搬送する金銭処理機に適用されたアラーム装置であって、前記入金口より入金される貨幣の画像情報を取得する撮像部と、前記撮像部により取得された画像情報が記憶部に記憶されたエラー態様情報に含まれるエラー態様に該当するか否かを判定し、前記画像情報が前記エラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された報知部に対してアラート出力して報知動作をさせる制御部とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記金銭処理機のアラーム装置において、前記制御部は、前記撮像部により取得された画像情報と、前記鑑別部での鑑別結果との相関関係が前記エラー態様情報に反映されるよう該エラー態様情報を更新することを特徴とする。
また本発明は、上記金銭処理機のアラーム装置において、前記撮像部は、紙幣入金口より入金される紙幣の画像情報を取得するものであり、前記制御部は、前記撮像部により取得された画像情報が記憶部に記憶されたエラー態様情報に含まれるエラー態様に該当するか否かを判定する判定処理部を有し、該判定処理部にて画像情報がエラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された表示部に対してアラート出力してアラート表示させることを特徴とする。
本発明によれば、撮像部が、入金口より入金される貨幣の画像情報を取得し、制御部が、撮像部により取得された画像情報が記憶部に記憶されたエラー態様情報に含まれるエラー態様に該当するか否かを判定し、画像情報がエラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された報知部に対してアラート出力して報知動作をさせるので、エラー誘起貨幣が入金口より入金されたり、不適切な姿勢の貨幣が入金口より入金されたりすることを抑制でき、鑑別部での金種等の鑑別が不可能となったり途中で貨幣の詰まりが生じたりすることを低減し、入金処理の停止の低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるアラーム装置が適用された金銭処理機の構成を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態であるアラーム装置が適用された金銭処理機の特徴的な制御系を示すブロック図である。 図3は、図1及び図2に示した硬貨処理機の内部構造を模式的に示す模式図である。 図4は、図1及び図2に示した紙幣処理機の構成を模式的に示す模式図である。 図5は、図1及び図2に示した紙幣処理機の分解斜視図である。 図6は、図5に示した投入ガイドを示す斜視図である。 図7は、図5に示した投入ガイドを示す斜視図である。 図8は、図6及び図7に示した投入ガイドが上縁構成部材に係止した状態を示す断面図である。 図9は、図6及び図7に示した投入ガイドが装着された状態を示す紙幣処理機の要部の縦断面図である。 図10は、図2に示したアラーム制御部が実施するアラーム発生処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る金銭処理機のアラーム装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態であるアラーム装置が適用された金銭処理機を示すものであり、図1は、金銭処理機の構成を示す平面図であり、図2は、金銭処理機の特徴的な制御系を示すブロック図である。
ここで例示する金銭処理機1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗においてPOS(Point Of Sales)レジスタ装置PRを上位機器として接続される自動釣銭機として適用されるものであり、硬貨処理機10、紙幣処理機40及び制御ユニット70を備えて構成されている。
図3は、図1及び図2に示した硬貨処理機10の内部構造を模式的に示す模式図である。この図3にも示すように、硬貨処理機10は、略直方状を成す筐体である硬貨処理機本体10aを有しており、該硬貨処理機本体10aに硬貨投入口11、操作表示部12、硬貨出金口13及び硬貨返却口14を備えている。
硬貨投入口11は、硬貨処理機本体10aの前端上面の右側に設けられており、投入された硬貨を硬貨処理機本体10aの内部に受け入れるための開口である。この硬貨投入口11は、例えば顧客等の利用者からの預り金を一時保持する一時保持部として機能する。
操作表示部12は、硬貨処理機本体10aの前端上面の左側に設けられており、表示部12a及び操作部12bを有している。表示部12aは各種情報を表示するものであり、操作部12bは例えばテンキー等で構成されて各種の操作入力を行う入力手段である。
硬貨出金口13は、硬貨処理機本体10aの前面左側に設けられている。この硬貨出金口13は、硬貨処理機本体10aの内部に収納された硬貨を払い出すための開口であり、硬貨処理機本体10aに取り付けられた出金トレイ15に硬貨を払い出すものである。硬貨返却口14は、硬貨処理機本体10aの前面右側に設けられている。この硬貨返却口14は、硬貨を返却するための開口である。
硬貨処理機本体10aの内部には、硬貨搬送機構20が設けられている。この硬貨搬送機構20は、入金搬送部21、一時保留部22、硬貨振分部23、硬貨収納庫24、出金搬送部25及び切換ゲート群26を有している。
入金搬送部21は、硬貨投入口11より投入されるとともに図示せぬ投入検出センサによって検出された硬貨を搬送するものであり、検銭部27が設けられている。検銭部27は、硬貨の真贋及び金種を判別するものである。
一時保留部22は、検銭部27で正貨と判定された硬貨を一時的に保留するものである。硬貨振分部23は、一時保留部22で保留されてから搬送された硬貨を金種毎に振り分けるものである。
硬貨収納庫24は、金種毎に設けられており、硬貨振分部23により振り分けられた硬貨を収納するものである。各硬貨収納庫24は、投入された硬貨を金種別に個別に収納するようにしている。また各硬貨収納庫24は、収納する商品を繰り出す機能を有している。
出金搬送部25は、硬貨収納庫24から繰り出された硬貨を前方に向けて搬送するものである。つまり出金搬送部25は、硬貨収納庫24から繰り出された硬貨を、硬貨出金口13に連通する出金シュート28に向けて前方に搬送するものである。
切換ゲート群26は、第1切換ゲート26a、第2切換ゲート26b及び第3切換ゲート26cを備えている。第1切換ゲート26aは、入金搬送部21の搬送方向下流側に設けられている。この第1切換ゲート26aは、入金搬送部21で搬送された硬貨を一時保留部22に搬送させる状態と、該硬貨を硬貨出金口13に搬送させる状態との間で択一的に切換可能なものである。
第2切換ゲート26bは、一時保留部22の搬送方向下流側に設けられている。この第2切換ゲート26bは、一時保留部22で保留された硬貨を硬貨振分部23に送出させる状態と、該硬貨を硬貨返却口14に送出させる状態との間で択一的に切換可能なものである。かかる第2切換ゲート26bは、常態においては、一時保留部22で保留された硬貨を硬貨振分部23に送出させる状態となっている。
尚、一時保留部22で保留された硬貨は、硬貨振分部23若しくは硬貨返却口14に搬送ベルトや搬送ローラ等の搬送手段(図示せず)により搬送される際に、図示せぬリバースローラにより、互いに重なり合わないよう1枚ずつ搬送される。また硬貨の搬送姿勢であるが、横倒姿勢、すなわち硬貨の中心軸が搬送方向に略直交する姿勢で搬送される。
第3切換ゲート26cは、出金搬送部25の搬送方向下流側に設けられている。この第3切換ゲート26cは、出金搬送部25で搬送された硬貨を、出金シュート28を経由して硬貨出金口13に搬送させる搬送状態と、該硬貨を一時保留部22に搬送させる循環状態との間で択一的に切換可能なものである。かかる第3切換ゲート26cは、常態においては、搬送状態となっている。
図4及び図5は、それぞれ図1及び図2に示した紙幣処理機40を示すものであり、図4は、紙幣処理機40の構成を模式的に示す模式図であり、図5は、紙幣処理機40の分解斜視図である。
ここで例示する紙幣処理機40は、硬貨処理機10に併設されており、略直方状を成す筐体である紙幣処理機本体40aの前面に、紙幣を投入するための紙幣入金口41と、収納された紙幣を釣銭として払い出す紙幣出金口42とが形成されている。また紙幣処理機本体40aの前面下部には、引き出し可能な状態で設けられた回収庫43の前面部が露出している。
そのような紙幣処理機40は、紙幣入金口41から投入された紙幣を本体内に導入する入金部44、紙幣を紙幣出金口42に繰り出す出金部45、回収庫43、紙幣の真贋及び金種を鑑別する鑑別部46、金種毎の紙幣を収納する紙幣収納庫47を有する。上述した入金部44、出金部45、回収庫43、鑑別部46、紙幣収納庫47は、紙幣搬送機構48によって接続される。
上記入金部44を構成する紙幣入金口41においては、該紙幣入金口41を構成する底部41aが該紙幣入金口41よりも前方に突出する態様で形成されている。かかる底部41aは、紙幣を載置させるものである。
そして、かかる底部41aに紙幣ガイド50が設けられている。紙幣ガイド50は、例えば樹脂材により形成されたものであり、上延部51と側延部52とを備えて構成されている。
上延部51は、底部41aの前端部分より上方に向けて延在するものであり、左右方向が長手方向となる長尺状部分である。この上延部51の左右方向の中央部分には切欠51aが形成されている。側延部52は、上延部51の左右両端部にそれぞれ連続しており、底部41aの左右の両端部分より上方に突出する態様で設けられている。
また紙幣入金口41に一部が挿入される態様で投入ガイド60が設けられている。投入ガイド60は、例えば樹脂材により形成されたものであり、図6及び図7に示すように、ガイド基部61とガイド係止部62とを備えて構成されている。
ガイド基部61は、左右寸法が紙幣入金口41の左右寸法よりも僅かに小さいものであり、前端部から下端部にかけて湾曲状のガイド面611を有している。このガイド基部61の下端部には、下方に突出する態様で複数のリブ612が形成されている。更にガイド基部61には、ガイド面611の左右両端部より前方に向けて突出する態様でサイドガイド部613が形成されている。
ガイド係止部62は、ガイド基部61のガイド面611を露出する態様で該ガイド基部61に取り付けられており、第1係止片621及び第2係止片622を有している。第1係止片621は、ガイド係止部62の後端部の中央部分に形成されており、後方に向けて突出して形成された平板状部分である。この第1係止片621には、下方に向けて突出するフック部621aが形成されている。
第2係止片622は、ガイド基部61のガイド面611の後方側となるガイド係止部62の前端部に形成された左右一対のものである。この第2係止片622は、ガイド係止部62の前端部より下方に向けて延在した後に後方に向けて延在するように形成されている。
そのような投入ガイド60は、図8に示すように、ガイド係止部62の下端部が紙幣入金口41より挿入されつつ、第2係止片622が紙幣入金口41の上縁部を構成する上縁構成部材411の前端に係止しつつ第1係止片621が該上縁構成部材411の後端に係止することにより、一部が紙幣入金口41に挿入された態様で設けられている。かかる投入ガイド60は、第1係止片621及び第2係止片622と、上縁構成部材411との係止状態を解除することにより、紙幣処理機本体40aに対して着脱可能に設けられている。
そして、投入ガイド60が紙幣処理機40に設けられている場合、図9に示すように、ガイド係止部62の下端部のリブ612と、紙幣入金口41の底部41aとの離間距離dは、例えば1mm以下とされている。
上記紙幣処理機40においては、紙幣ガイド50や投入ガイド60を含めて紙幣入金口41を構成する部材、並びに紙幣出金口42を構成する部材の表面には、例えば酸化チタン等の光触媒がコーティングされている。
そして、紙幣入金口41及び紙幣出金口42の近傍には、光源であるLEDL1,L2が設けられている。LEDL1,L2は、制御ユニット70から与えられる指令に応じて駆動するもので、LEDL1は、駆動する場合に入金部44を照射することにより紙幣入金口41を照らすものであり、LEDL2は、駆動する場合に出金部45を照射することにより紙幣出金口42を照らすものである。
また上記紙幣処理機40においては、撮像部49が設けられている。撮像部49は、紙幣入金口41の近傍に設置されており、撮像センサ49aを有している。撮像センサ49aは、図示せぬレンズを介して得られた被写体の映像光を電気信号に変換するためのものである。これにより撮像部49は、対象物、すなわち紙幣入金口41に入金される紙幣の画像情報を取得するものである。
制御ユニット70は、記憶部75に記憶されたプログラムやデータにしたがって硬貨処理機10の各部及び紙幣処理機40の各部の動作を統括的に制御する制御手段である。この制御ユニット70は、金銭制御部71及びアラーム制御部72を備えている。
金銭制御部71は、硬貨処理機10及び紙幣処理機40における入金処理や出金処理の制御を行うものである。アラーム制御部72は、後述するアラーム発生処理の制御を行うものであり、判定処理部72aを有している。判定処理部72aは、アラーム発生処理において、撮像部49により取得された画像情報が記憶部75に記憶されたエラー態様情報75aに含まれるエラー態様に該当するか否かを判定するものである。
ここで記憶部75に記憶されたエラー態様情報75aは、鑑別部46での鑑別が不可能となったり、紙幣詰まりが発生したりする虞れのあるエラー態様に関するものである。具体的には、紙幣の隅が折れた状態の隅折れ紙幣や、皺が多い多皺紙幣等の鑑別部46での鑑別が不可能となったり紙幣詰まりを発生させたりするエラー誘起貨幣に関する情報や、鑑別部46での鑑別が不可能となる紙幣の姿勢等に関する情報を含むものである。
上記アラーム制御部72は、撮像部49により取得された画像情報と、鑑別部46での鑑別結果との相関関係がエラー態様情報75aに反映されるよう該エラー態様情報75aを更新するようにしている。
尚、制御ユニット70(金銭制御部71及びアラーム制御部72)は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
以上のような構成を有する金銭処理機1の動作について説明する。まず硬貨処理機10の動作について説明する。
硬貨投入口11に投入された硬貨は、POSレジスタ装置PRからの入金許可指令を受け、投入検出センサによって検出された後、入金搬送部21によって搬送され、検銭部27により真贋及び金種が判定される。搬送された硬貨が正貨である場合、一時保留部22に保留される。一方、搬送された硬貨が正貨でない場合、第1切換ゲート26aを介して硬貨出金口13に搬送され、出金トレイ15に返却される。
一時保留部22に保留された硬貨は、硬貨振分部23に搬送され、後方に向けて搬送されながら金種毎に振り分けられる。硬貨振分部23によって振り分けられた硬貨は、金種に応じて硬貨収納庫24に収納される。
POSレジスタ装置PRからの出金指令が与えられた場合に、該出金指令に応じた金種の硬貨が任意の硬貨収納庫24から繰り出されて出金搬送部25により前方に向けて搬送され、第3切換ゲート26cを介して硬貨出金口13から硬貨処理機本体10aの外部に払い出される。
ところで、一時保留部22に硬貨が保留された状態でPOSレジスタ装置PRから返却指示があった場合、該硬貨は、第2切換ゲート26bを介して硬貨返却口14に送出される。
次に、紙幣処理機40の動作について説明する。紙幣処理機40は、紙幣の入金が可能な状態やPOSレジスタ装置PRから出金指令が与えられた場合には、金銭制御部71からの指令によりLEDL1,L2が駆動し、紙幣入金口41及び紙幣出金口42が照らされている。
そして、紙幣入金口41に入金された紙幣は、入金部44の図示しない検出センサによって検出された後、金銭制御部71により駆動される紙幣搬送機構48によって鑑別部46に搬送される。紙幣搬送機構48は、その搬送途中で紙幣が詰まったり、鑑別部46での判別が不十分であったりする場合には、入金部44を経由して該紙幣を紙幣入金口41に一旦戻す。
また紙幣搬送機構48は、鑑別部46によって紙幣が正貨でないと判別された場合には、該紙幣を出金部45に搬送して紙幣出金口42より出金させる。一方、紙幣搬送機構48は、鑑別部46によって紙幣が正貨であると判別された場合、この紙幣を金種に応じた紙幣収納庫47に収納する。
一方、POSレジスタ装置PRから出金指令があった場合、金銭制御部71は、対応する金種の紙幣を紙幣収納庫47から紙幣搬送機構48に繰り出させ、該紙幣搬送機構48により出金部45に搬送して紙幣出金口42より出金させる。
ところで、アラーム制御部72は、上述した紙幣入金口41に紙幣が入金される際に、次のようなアラーム発生処理を実施する。
図10は、図2に示したアラーム制御部72が実施するアラーム発生処理の処理内容を示すフローチャートである。
このアラーム発生処理においてアラーム制御部72は、撮像部49によって紙幣入金口41に入金されようとする紙幣の画像情報が取得されたか否かを判断する(ステップS101)。撮像部49によって画像情報が取得されていない場合(ステップS101:No)、アラーム制御部72は、かかる処理を繰り返す。
一方、撮像部49により画像情報が取得された場合(ステップS101:Yes)、アラーム制御部72は、記憶部75からエラー態様情報75aを読み出す(ステップS102)。
エラー態様情報75aを読み出したアラーム制御部72は、判定処理部72aを通じて、ステップS101で取得した画像情報がエラー態様情報75aに含まれるエラー態様に該当するか否かを判定する(ステップS103)。
画像情報がエラー態様に該当しないと判定した場合(ステップS103:No)、アラーム制御部72は、後述する処理を実施することなく、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、画像情報がエラー態様に該当すると判定した場合(ステップS103:Yes)、アラーム制御部72は、表示部12aに対してアラート出力し(ステップS104)、該表示部12aにアラート表示させる報知動作をさせ、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、紙幣を紙幣入金口41に入金させようとする利用者は、表示部12aによるアラート表示により入金処理に不具合が発生する虞れがあることを理解し、紙幣を適正な姿勢に調整したり、紙幣を適正な形状に直したりして、紙幣入金口41より紙幣を入金することができる。
上述した実施の形態では、表示部12a、撮像部49、アラーム制御部72及び記憶部75が、金銭処理機1に適用されたアラーム装置を構成している。
以上説明したように、本発明の実施の形態であるアラーム装置によれば、撮像部49が、紙幣入金口41より入金される紙幣の画像情報を取得し、アラーム制御部72が、撮像部49により取得された画像情報が記憶部75に記憶されたエラー態様情報75aに含まれるエラー態様に該当するか否かを判定し、画像情報がエラー態様に該当するものと判定処理部72aを通じて判定した場合に、自身に電気的に接続された表示部12aに対してアラート出力してアラート表示等の報知動作をさせるので、エラー誘起貨幣が紙幣入金口41より入金されたり、不適切な姿勢の紙幣が紙幣入金口41より入金されたりすることを抑制でき、鑑別部46での金種等の鑑別が不可能となったり途中で紙幣詰まりが生じたりすることを低減し、入金処理の停止の低減化を図ることができる。
また上記アラーム装置によれば、アラーム制御部72が、撮像部49により取得された画像情報と、鑑別部46での鑑別結果との相関関係がエラー態様情報75aに反映されるよう該エラー態様情報75aを更新するので、エラー態様のバリエーションを徐々に増大させることができ、アラーム発生処理の精度の向上を図ることができる。
上記金銭処理機1によれば、紙幣ガイド50や投入ガイド60を含めて紙幣入金口41を構成する部材、並びに紙幣出金口42を構成する部材の表面には、例えば酸化チタン等の光触媒がコーティングされており、紙幣の入金が可能な状態やPOSレジスタ装置PRから出金指令が与えられた場合には、金銭制御部71がLEDL1,L2を駆動し、紙幣入金口41及び紙幣出金口42が照らされているので、光触媒の酸化分解力により、細菌やウイルス等の有機物を分解することができ、紙幣入金口41や紙幣出金口42を抗菌・抗ウイルス化させることができ、衛生的である。
また上記金銭処理機1(紙幣処理機40)によれば、投入ガイド60が設けられることにより、一部をガイド面611に摺接するようにして紙幣を紙幣入金口41に入金することができ、折れ癖のついた紙幣であっても良好に入金することが可能になる。しかも、投入ガイド60におけるガイド基部61の下端部のリブ612と、紙幣入金口41の底部41aとの離間距離dを例えば1mm以下としているので、誤って硬貨が紙幣入金口41より紙幣処理機本体40aの内部に入金されてしまうことを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、硬貨処理機10を構成する表示部12aと、紙幣処理機40を構成する撮像部49、制御ユニット70を構成するアラーム制御部72と、記憶部75とによりアラーム装置が構成されていたが、本発明においては、かかるアラーム装置は、金銭処理機に組み込まれている必要はなく、上位機器であるPOSレジスタ装置に組み込まれて構成されていてもよいし、金銭処理機やその上位機器から独立した状態で構成されていてもよい。
上述した実施の形態では、アラーム制御部72が表示部12aに対してアラート出力してアラート表示等の報知動作をさせていたが、本発明においては、アラーム制御部等の制御部が、ブザー音等を発するブザー装置にアラート出力してブザー音等を発する報知動作をさせてもよいし、アラート表示を行いつつブザー音を発する報知動作をさせてもよい。
上述した実施の形態では、LEDL1,L2が紙幣処理機40に設けられ、紙幣入金口41及び紙幣出金口42に照射するものであったが、本発明においては、硬貨処理機を構成する硬貨投入口、硬貨出金口、硬貨返却口を構成する部材の表面に例えば酸化チタン等の光触媒がコーティングされており、これら硬貨投入口等をLED等で照射するようにしてもよい。
1…金銭処理機、10…硬貨処理機、10a…硬貨処理機本体、11…硬貨投入口、12…操作表示部、12a…表示部、12b…操作部、13…硬貨出金口、14…硬貨返却口、20…硬貨搬送機構、40…紙幣処理機、40a…紙幣処理機本体、41…紙幣入金口、41a…底部、42…紙幣出金口、43…回収庫、44…入金部、45…出金部、46…鑑別部、47…紙幣収納庫、48…紙幣搬送機構、49…撮像部、49a…撮像センサ、50…紙幣ガイド、60…投入ガイド、61…ガイド基部、611…ガイド面、612…リブ、613…サイドガイド部、62…ガイド係止部、621…第1係止片、622…第2係止片、70…制御ユニット、71…金銭制御部、72…アラーム制御部、72a…判定処理部、75…記憶部、75a…エラー態様情報、L1,L2…LED、PR…POSレジスタ装置。

Claims (3)

  1. 入金口を通じて貨幣が入金された場合に、鑑別部にて該貨幣が正貨で金種が鑑別されたことを条件として該貨幣を金種に応じた収納庫に搬送する金銭処理機に適用されたアラーム装置であって、
    前記入金口より入金される貨幣の画像情報を取得する撮像部と、
    前記撮像部により取得された画像情報が記憶部に記憶されたエラー態様情報に含まれるエラー態様に該当するか否かを判定し、前記画像情報が前記エラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された報知部に対してアラート出力して報知動作をさせる制御部と
    を備えたことを特徴とする金銭処理機のアラーム装置。
  2. 前記制御部は、前記撮像部により取得された画像情報と、前記鑑別部での鑑別結果との相関関係が前記エラー態様情報に反映されるよう該エラー態様情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の金銭処理機のアラーム装置。
  3. 前記撮像部は、紙幣入金口より入金される紙幣の画像情報を取得するものであり、
    前記制御部は、前記撮像部により取得された画像情報が記憶部に記憶されたエラー態様情報に含まれるエラー態様に該当するか否かを判定する判定処理部を有し、該判定処理部にて画像情報がエラー態様に該当するものと判定した場合に、自身に電気的に接続された表示部に対してアラート出力してアラート表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金銭処理機のアラーム装置。
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