JP2023082461A - サポートアングルの取付構造 - Google Patents

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圭介 久保田
Keisuke Kubota
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Abstract

【課題】サポートアングルの取付け作業につき、工具を不要とし、その容易化を図ることのできるサポートアングルの取付構造を提供すること。【解決手段】マウントフレーム1の特定箇所10Aに対するサポートアングル4の爪9Aの係止の解除を固定具13によって防止するサポートアングルの取付構造であって、マウントフレーム1の特定箇所10Aにサポートアングル4の爪9Aを係止させた状態で、固定具13に設けた係合突起14を、相互に連通するマウントフレーム1の支持穴11及びサポートアングル4の被支持穴12Aの両方に差し込み、係合突起14とは別に固定具13に設けた弾性係合片16をサポートアングル4に弾性係合させると、係合突起14が支持穴11の縁に係合当接して前記係止が解除される方向へのサポートアングル4の移動を抑えるロック状態となるように構成した。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、いわゆる19インチラック等、上下多段に複数の機器を搭載可能なラックに用いて好適なサポートアングルの取付構造に関する。
図1に示すラックRは、各種機能を持つ機器を段積み搭載可能とするラックマウントに対応したものであり、上下方向に延びる四つのマウントフレーム1(1A~1D)を有する。このラックRでは、図8に示すように、その前方から挿入した機器(ラックマウント型電子機器等)2を前側のマウントフレーム1A,1Bに例えばねじ止めにより固定するのであり、固定された機器2は水平に保持される。そして、機器2の保持高さが変更可能となるように、各マウントフレーム1には機器2を固定するための穴3が上下方向に間隔をおいて複数設けられている。
斯かるラックRでは、例えば収納する機器2に重量がある場合やその奥行きが長い場合等には、機器2を支えるために前後のマウントフレーム1(1Aと1C、1Bと1D)にわたってサポートアングル(図示していない)を取り付ける。また、マウントフレーム1に直接固定できるように構成されていない機器は、サポートアングルに棚を取り付け、この棚の上に置いて搭載する。
従来、工具を用いて複数のビス及びケージナットを締め付けることによりサポートアングルをマウントフレーム1に取り付けている。しかし、このようなサポートアングルの取付構造では、サポートアングルの取付けに要する組立工数が多く、時間が掛かるという問題がある。しかも、日常的に工具を使用していない者が取付け作業を行うのは難しく、また、工具の使用に慣れた者であっても、ビス等とサポートアングルを同時に手に持って支えながら工具を用いて一人で取付作業を行うのは至難であり、多くの場合、複数人で取付作業にあたる必要がある。さらに、取付作業の際にビス等を紛失する恐れや、工具が機器2に干渉して取付け作業が困難化する恐れもある。
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、サポートアングルの取付け作業につき、工具を不要とし、その容易化を図ることのできるサポートアングルの取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るサポートアングルの取付構造は、マウントフレームの特定箇所に対するサポートアングルの爪の係止の解除を固定具によって防止するサポートアングルの取付構造であって、マウントフレームの特定箇所にサポートアングルの爪を係止させた状態で、固定具に設けた係合突起を、相互に連通するマウントフレームの支持穴及びサポートアングルの被支持穴の両方に差し込み、係合突起とは別に固定具に設けた弾性係合片をサポートアングルに弾性係合させると、係合突起が支持穴の縁に係合当接して前記係止が解除される方向へのサポートアングルの移動を抑えるロック状態となるように構成した(請求項1)。
上記サポートアングルの取付構造において、前記サポートアングルは少なくとも一つの前記マウントフレームに対応する前記爪を複数有し、いずれの爪を選択して前記マウントフレームの特定箇所に係止させても前記ロック状態とすることが可能となるようにしてあってもよい(請求項2)。
上記サポートアングルの取付構造において、前記係合突起及び前記弾性係合片とは別に、前記ロック状態とする際に相互に嵌合する凹部及び凸部のうちの一方を前記サポートアングルに、他方を前記固定具に設けてあってもよい(請求項3)。
上記サポートアングルの取付構造において、前記サポートアングルは金属製の部材であり、前記爪はサポートアングルの一部を切り起こして形成してあり、前記被支持穴はこの切り起こしによってサポートアングルに形成された穴であってもよい(請求項4)。
本願発明では、サポートアングルの取付け作業につき、工具を不要とし、その容易化を図ることのできるサポートアングルの取付構造が得られる。
すなわち、本願の各請求項に係る発明のサポートアングルの取付構造では、マウントフレームの特定箇所にサポートアングルの爪を係止させる作業と、固定具の係合突起を支持穴及び被支持穴に差し込み、弾性係合片をサポートアングルに弾性係合させる作業とによってサポートアングルを安定した状態でマウントフレームに取り付けることができ、各作業は工具が不要でおよそワンタッチで容易に行える。
ここで、例えば離れた位置にある二つのマウントフレームにわたって一つのサポートアングルを取り付ける場合、各マウントフレームに対応する爪の数がそれぞれ一つずつであると(サポートアングルに設ける爪が計二つであると)、二つのマウントフレーム間の距離を画一化しなければサポートアングルを取り付けられないが、請求項2に係る発明のサポートアングルの取付構造では、少なくとも一つのマウントフレームに対応する爪の数を複数とするので、二つのマウントフレーム間の距離を複数に設定することができ、マウントフレームの位置の設定自由度を高めることができる。
請求項3に係る発明のサポートアングルの取付構造では、ロック状態とする際にサポートアングル及び固定具が凹凸嵌合するのであり、これにより、この凹凸嵌合は弾性係合片をサポートアングルに弾性係合させるためのガイドとして役割を持つようになるので、この弾性係合をスムーズに行わせることができる上、上記凹凸嵌合によって、ロック状態における固定具の姿勢がより安定し、前記係止が解除される方向へのサポートアングルの移動を一層効果的に抑えることも可能となる。
請求項4に係る発明のサポートアングルの取付構造では、サポートアングルに爪を形成する工程によって被支持穴をも形成することができる上、爪を設けるために別部材を用いる必要もないので、構成のシンプル化や製造工数・コストの低減化を図ることができる。
本発明の一実施の形態に係るサポートアングルの取付構造が適用されるラックの斜視図である。 前記サポートアングルの取付構造が設けられた状態の前記ラックの斜視図である。 図2に示すラックの要部の斜視図である。 (A)及び(B)は、前記サポートアングルの取付構造の固定具の一面側及び他面側からみた斜視図、(C)及び(D)は、前記サポートアングルの取付構造のサポートアングルの一面側及び他面側からみた斜視図である。 (A)は前記サポートアングルの取付構造によるサポートアングルの取付方法の工程(1)の説明図、(B)及び(C)は同工程(2)の説明図である。 (A)~(D)は前記サポートアングルの取付方法の工程(3)の説明図である。 (A)及び(B)は、前記サポートアングルの変形例の要部拡大斜視図及びその取付方法の説明図である。 機器を前側のマウントフレームに固定した状態の前記ラックの要部を示す斜視図である。 (A)~(C)は、前記サポートアングルの取付構造の変形例の説明図である。
本発明の実施の形態について以下に説明する。
図1及び図2に示すラックRは、両図を対比すれば明らかなように、前後に離れて位置する二つのマウントフレーム1(1Aと1C又は1Bと1D)にわたってサポートアングル4を取り付け可能とするサポートアングルの取付構造を具備している。
マウントフレーム1は、ラックRの右前部、左前部、右後部、左後部の4か所に実装される例えば金属製の折曲板状の部材であり、ラックRの構成部材である。
図3に示すように、ラックRの右前部に位置するマウントフレーム1Aは、平面視大型L字状を呈する外側折曲部5に、平面視小型L字状を呈する内側折曲部6を連ねた形状を有する。外側折曲部5を構成するのは、ラックRの前後方向外側に面しラックRの左右方向に延びる第1外側面部5aと、ラックRの左右方向外側に面しラックRの前後方向に延びる第2外側面部5bであり、内側折曲部6を構成するのは、ラックRの左右方向に延びる第1内側面部6aと、ラックRの前後方向に延びる第2内側面部6bである。ここで、第1内側面部6aは第1外側面部5aに対し、また、第2内側面部6bは第2外側面部5bに対し、それぞれ平面視において短く、かつ略平行に延び、かつ、ラックRの内側(ラックRの前後方向、左右方向における内側)に位置する。なお、他のマウントフレーム1B~1Dもマウントフレーム1Aと同様の構造を有する。
そして、各マウントフレーム1の第1外側面部5aに、機器2(図8参照)を固定するための穴(貫通穴)3がその上下方向に間隔をおいて複数設けられている。
一方、サポートアングル4は、マウントフレーム1に固定される機器2の下部の支えや棚の取付けに使用される、例えば金属製のL型部材である。そして、本例のサポートアングル4は、前後に離れて位置する二つのマウントフレーム1(1Aと1C又は1Bと1D)の各第2内側面部6bの内面側に沿うように略鉛直に延びる鉛直面部7と、この鉛直面部7の上下方向の一端部(図示例では下端部)側からラックRの内側に向かって略水平に延びる水平面部8とを有する。
以下、マウントフレーム1及びサポートアングル4の構成のより詳細な説明も兼ねて、本例のサポートアングルの取付構造によるサポートアングル4の取付方法について説明する。この取付方法は、以下の工程(1)~(3)を実施するものである。
(1)図5(A)に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7に設けた爪9Aを、マウントフレーム1の第2内側面部6bに設けた角穴(貫通穴の一例)10Aに挿入し、この角穴10Aの縁(マウントフレームの特定箇所の一例)に係止させる(図5(C)参照)。この係止により、マウントフレーム1の第2内側面部6bにおいて爪9Aが挿入された角穴10Aの一つ下にある異形角穴11と、サポートアングル4の鉛直面部7において爪9Aに連なるように設けられた角穴12A(被支持穴の一例)とは相互に連通した状態となる(図5(B)参照)。
爪9Aは、図4(C)及び(D)に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7における長手方向の両端部にそれぞれ設けたものであり、鉛直面部7から水平面部8が延びる方向とは逆向きに突出している。なお、本例では、サポートアングル4は金属製の部材であり、爪9Aはサポートアングル4(の鉛直面部7)の一部を切り起こして形成してあり、角穴12Aはこの切り起こしによってサポートアングル4(の鉛直面部7)に形成された穴である。そのため、サポートアングル4に爪9Aを形成する工程によって角穴12Aをも形成することができる上、爪9Aを設けるために別部材を用いる必要もないので、構成のシンプル化や製造工数・コストの低減化を図ることができる。
図5(A)に示すように、角穴10Aは、異形角穴(支持穴の一例)11の一つ上に位置する穴であり、異形角穴11と、この一つ上に位置する角穴10Aと、異形角穴11の一つ下に位置する角穴(貫通穴の一例)10Bとは一つの貫通穴群Gを構成し、この貫通穴群Gはマウントフレーム1の第2内側面部6bの長手方向(上下方向)に複数並んでいる。詳述すると、角穴10Aは正方形状又は長方形状の貫通穴であり、角穴10Bは角穴10Aと同一構造の貫通穴であり、異形角穴11は正方形状又は長方形状の穴の左右の縁に目印のための切欠きを設けた貫通穴である。そして、各貫通穴群Gにおいて、異形角穴11から角穴10Aまでの距離と角穴10Bまでの距離とは同一である。また、上下に隣り合う貫通穴群G間の距離(下側の貫通穴群Gの角穴10Aから上側の貫通穴群Gの角穴10Bまでの距離)は均一であり、本例では、各貫通穴群Gにおける異形角穴11からその上下にある角穴10A、10Bまでの距離よりも、上下に隣り合う貫通穴群G間の距離が小さくなるようにしてある。
(2)上記工程(1)により、相互に連通する状態となった異形角穴11と角穴12Aとの両方に固定具13の係合突起14を差し込む(図5(B)及び(C)参照)。
固定具13は、例えば合成樹脂製の部材であり、図4(A)及び(B)に示すように、全体として略長板状の本体部15を有する。そして、本体部15において、図4(A)に表れている側を前側、図4(B)に表れている側を後側とすると、本体部15の後面の周縁は後方側に突出し、本体部15の周縁部は中央部に比べて厚肉となっている。
また、本体部15の後面の長手方向一端側からは、後方かつ長手方向外方(長手方向他端から遠ざかる方向)に突出するように係合突起14が延びている。係合突起14は、本体部15の後面から後側に向かって突出する略角筒状の基部14aと、基部14aの後端から本体部15の長手方向外方に向かって延びる先部14bとを有し、先部14bの背面側における上下方向中央部は、その先端部を除いて切欠き溝14cにより切り欠かれている。
ここで、先部14bは、図5(B)及び(C)に示すように、マウントフレーム1の第2内側面部6bに対して本体部15を略平行に保ったまま固定具13を近づけても、サポートアングル4の角穴12Aに連通するマウントフレーム1の異形角穴11には挿入できない形状ないし大きさを有し、図6(A)に示すように、本体部15の長手方向が第2内側面部6bに対してある程度斜めになるようにすることで挿入できるように構成してある。
(3)上記工程(2)により、マウントフレーム1に異形角穴11に差し込んだ固定具13の係合突起14が異形角穴11から抜けないように維持しながら、図6(A)に示すように、第2内側面部6bに対して斜めになっている本体部15の長手方向が第2内側面部6bに対して平行となるように固定具13を鉛直軸回りに回転させると、固定具13においてその長手方向にみて係合突起14と反対側に設けられた弾性係合片16がやがてサポートアングル4の長手方向の端部の縁に弾性係合する(図6(B)~(D)参照)。これにより、係合突起14が異形角穴11の縁に係合当接して、上記工程(1)に係る係止が解除される方向へのサポートアングル4の移動を抑えるロック状態となる。なお、異形角穴11に係合突起14を差し込んだまま固定具13を上記のように回転可能とするために、係合突起14の適宜の部位は面取り等してある。
弾性係合片16は、図4(B)に示すように、固定具13の本体部15の後面の長手方向他端側から、後方かつ長手方向内方(長手方向一端に近づく方向)に突出する平面視略L型の部位であり、具体的には、本体部15の後面から後側に向かって突出する略薄板状の基部16aと、基部16aの後端から本体部15の長手方向内方に向かって延びる先部16bとを有し、弾性係合片16の基部16aは弾性変形可能となるように係合突起14の基部14aよりも薄肉に構成してある。
上記ロック状態を解除するには、図4(A)及び(B)に示すように、固定具13において、弾性係合片16よりも固定具13の長手方向他端側に突出する摘まみ部20を手前側(水平面部7が延びている方向)に引っ張り、サポートアングル4の長手方向の端部の縁に対する弾性係合片16の弾性係合を解除すればよい。なお、図6(B)及び(C)に示すように、ロック状態における摘まみ部20の周囲には指を入れるための十分なスペースがあるので、この解除操作は容易に行うことができる。
以上説明したように、本例のサポートアングルの取付構造は、マウントフレーム1の角穴10Aの縁に対するサポートアングル4の爪9Aの係止の解除を固定具13によって防止するようにしたものであり、マウントフレーム1の角穴10Aの縁にサポートアングル4の爪9Aを係止させた状態で、固定具13に設けた係合突起14を、相互に連通するマウントフレーム1の角穴11及びサポートアングル4の角穴12Aの両方に差し込み、係合突起14とは別に固定具13に設けた弾性係合片16をサポートアングル4に弾性係合させると、係合突起14が角穴11の縁に当接して前記係止が解除される方向へのサポートアングル4の移動を抑えるロック状態となるように構成したものである。
斯かる本例のサポートアングルの取付構造では、マウントフレーム1の角穴10Aの縁にサポートアングル4の爪9Aを係止させる作業と、固定具13の係合突起14を角穴11及び角穴12Aに差し込み、弾性係合片16をサポートアングル4に弾性係合させる作業とによってサポートアングル4を安定した状態でマウントフレーム1に取り付けることができ、各作業は工具が不要でおよそワンタッチで容易に行える。
また、本例では、上記工程(3)に係るロック状態とする際に、サポートアングル4において角穴12Aに対してサポートアングル4の長手方向外側に位置する長丸穴(凹部の一例)17A(図4(C)及び(D)参照)に、固定具13に設けた嵌合用突起(凸部の一例)18(図4(B)参照)が嵌合するように構成してある(図6(B)参照)。このように、ロック状態とする際にサポートアングル4及び固定具13が凹凸嵌合するように構成すれば、この凹凸嵌合は弾性係合片16をサポートアングル4に弾性係合させるためのガイドとして役割を持つようになるので、この弾性係合をスムーズに行わせることができる上、上記凹凸嵌合によって、ロック状態における固定具13の姿勢がより安定し、上記工程(1)に係る係止が解除される方向へのサポートアングル4の移動を一層効果的に抑えることも可能となる。
また、本例のサポートアングル4は、一つのマウントフレーム1に対応する爪9が二つとなるように、図4(C)及び(D)に示すように、二つの爪9Aのそれぞれに対し、サポートアングル4の長手方向内側に間隔をおいて位置する爪9Bを設けてあり、いずれの爪9A、9Bを選択してマウントフレーム1の角穴10Aの縁に係止させてもロック状態とすることが可能となるように構成してある。
ここで、図4(C)及び(D)に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7において、爪9Bには角穴12Bが連なっており、また、二つの爪9Bのそれぞれサポートアングル4の長手方向内側には、長丸穴(凹部の一例)17B及び開口19を設けてある。そして、爪9Bを選択してマウントフレーム1の角穴10Aの縁に係止させた後、これをロック状態とするには、角穴12Bに挿通する状態の異形角穴11に固定具13の係合突起14を斜めから差し込み、この状態で固定具13を回転させて、固定具13の弾性係合片16を開口19の縁に弾性係合させればよく、このとき、固定具13の嵌合用突起18は長丸穴17Bに嵌合する。なお、爪9B、角穴12B、長丸穴17Bはそれぞれ爪9A、角穴12A、長丸穴17Aと同一構成のものである。また、開口19は、ロック状態の解除の際に指で摘まみ部20を摘まむことを妨げない大きさ・形状とすればよい。
ここで、例えばラックRの前後に離れた位置にある二つのマウントフレーム1A、1Cにわたってサポートアングル4を取り付ける場合、各マウントフレーム1A、1Cに対応する爪9の数がそれぞれ一つずつであると(サポートアングル4に設ける爪9が計二つであると)、二つのマウントフレーム1A、1C間の距離を画一化しなければサポートアングル4を取り付けられない。しかし、本例では、一つのマウントフレーム1に対応する爪9の数を二つとするので、二つのマウントフレーム1A、1C間の距離を複数に設定することができ、マウントフレーム1の位置の設定自由度を高めることができる。
以上の説明から明らかなように、一群の貫通穴群G(図5(A)参照)を構成する角穴10A,10B、異形角穴11のうち、角穴10Bを本例では使用していないが、マウントフレーム1を上下逆向きにした場合、角穴10Bは角穴10Aと同様の役割を担う。つまり、マウントフレーム1は、上下にリバーシブルな構造としてあり、例えばラックRの右前部に設けるマウントフレーム1Aは、左後部に設けるマウントフレーム1Dとしては勿論、左前部に設けるマウントフレーム1Bとしても右後部に設けるマウントフレーム1Cとしても使用可能となっている。また、サポートアングル4も、ラックRの前後にリバーシブルな構造としてあり、マウントフレーム1A,1Cにかけ渡すサポートアングル4と、マウントフレーム1B,1Dにかけ渡すサポートアングル4とは同一のものを使用することができる。
図3に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7の長手方向両端には、固定用穴21を設けてあり、サポートアングル4のマウントフレーム1に対する固定や、サポートアングル4に対する棚等の固定に利用可能である。また、サポートアングル4の水平面部8にはその長手方向全体にわたって間隔をおいて複数の貫通穴22を設けてあり、機器2に繋がるケーブルを通したりケーブルを束ねる結束具(バンド等)を通したり棚を固定するために用いたりすることができるようにしてある。
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。
上記実施形態では、例えば図3に示すように、水平面部8が鉛直面部7の下側に連なっていることにより、ラックRの最も下側に取り付けられるサポートアングル4の下方に生じるデッドスペースを小さくすることができるというメリットが得られるが、これに限らず、例えば水平面部8が鉛直面部7の上側に連なるようにしても良い。
上記実施形態では、一つのマウントフレーム1に対応する爪9を二つとしてあるが、これに限らず、一つのマウントフレーム1に対応する爪9を一つのみとしてもよいし、逆に、一つのマウントフレーム1に対応する爪9を三つ以上設け、いずれの爪9を選択してマウントフレーム1の特定箇所に係止させてもロック状態とすることが可能となるように構成してもよい。
上記実施形態では、例えば図5(A)に示すように、爪9Aが角穴12Aの上側の縁から垂れ下がるように延びているが、これに限らず、例えば図7(A)に示すように、爪9Aが角穴12Aの下側の縁から垂れ下がるように延びていてもよい(爪9Bも同様)。
この場合、図7(B)に示すように、上記工程(1)において、保持穴(図示例では角穴11)に爪9Aを挿入し、上記工程(2)において、保持穴(角穴11)に固定具13の係合突起14を差し込むようにすればよい。あるいは、上記工程(1)において、保持穴(例えば角穴10A)の一つ下の異形角穴11に爪9Aを挿入し、異形角穴11の縁に爪9Aを係止させたときに、角穴12が異形角穴11とその一つ上の角穴10の両方に連通する状態になるように、角穴12Aの上下寸法をある程度大きく(場合によっては鉛直面部7の上下寸法もある程度大きく)してあれば、上記工程(2)において、爪9Aを挿入した異形角穴11の一つ上にある保持穴(角穴10A)に固定具13の係合突起14を差し込むようにすることもできる。
このように、マウントフレーム1(の第2内側面部6b)において、爪9Aを差し込んで係止させる穴と固定具13の係合突起14を差し込んで係合させる穴とは一致していても別であってもよい。さらにいえば、上記実施形態では、爪9Aに連なる角穴12Aを被支持穴(支持穴と連通させるための穴)として用いているが、爪9Aに連ならない別の穴を設けてこれを被支持穴として用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、サポートアングル4に凹部としての長丸穴17A(図4(C)及び(D)参照)を設け、固定具13に凸部としての嵌合用突起18(図4(B)参照)を設けた、両者を嵌合可能に構成してあるが、これに限らず、サポートアングル4に凸部を、固定具13に凹部を設け、両者を嵌合可能に構成してもよい。
上記実施形態では、図4(D)に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7の長手方向の両端側に設ける爪9(9A,9B)はいずれも下向きに延びているが、これに限らず、例えば図9(A)に示すように、サポートアングル4の鉛直面部7の長手方向の一端側に設ける爪9(9A,9B)は下向きにし、他端側に設ける爪23(23A,23B)は横向き(図示例では鉛直面部7の長手方向外向きとしてあるが、逆向きでもよい)に延びるようにしてもよい。
図9(A)に示すサポートアングル4を前後に離れた二つのマウントフレーム1に取り付けるには、図9(B)に示すように、爪23(例えば爪23A)を一方のマウントフレーム1の異形角穴11に横向きに差し込んでその縁に係止させた後、爪9(例えば爪9A)を他方のマウントフレーム1に係止させ、爪9の係止の解除を防止するロック状態となるように固定具13を取り付ければよい(図9(C)参照)。すなわち、爪23を一方のマウントフレーム1に差し込んでその縁に係止させた後、爪9を他方のマウントフレーム1に係止させると、爪23が一方のマウントフレーム1から抜ける方向に移動するのが防止されるロック状態になるので、爪23の係止の解除防止のために固定具13を用いる必要はない。そして、爪9の他方のマウントフレーム1への係止及び固定具13の取付けは、上記実施形態で説明した図5(A)~(C)、図6(A)~(D)に示す方法により行える。
なお、上記変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
1 マウントフレーム(1A~1D)
2 機器
3 穴
4 サポートアングル
5 外側折曲部
5a 第1外側面部
5b 第2外側面部
6 内側折曲部
6a 第1内側面部
6b 第2内側面部
7 鉛直面部
8 水平面部
9 爪(9A,9B)
10A 角穴
10B 角穴
11 異形角穴
12 角穴(12A,12B)
13 固定具
14 係合突起
14a 基部
14b 先部
14c 切欠き溝
15 本体部
16 弾性係合片
16a 基部
16b 先部
17 長丸穴(17A,17B)
18 嵌合用突起
19 開口
20 摘まみ部
21 固定用穴
22 貫通穴
23 爪(23A,23B)
G 貫通穴群
R ラック

Claims (4)

  1. マウントフレームの特定箇所に対するサポートアングルの爪の係止の解除を固定具によって防止するサポートアングルの取付構造であって、
    マウントフレームの特定箇所にサポートアングルの爪を係止させた状態で、固定具に設けた係合突起を、相互に連通するマウントフレームの支持穴及びサポートアングルの被支持穴の両方に差し込み、係合突起とは別に固定具に設けた弾性係合片をサポートアングルに弾性係合させると、係合突起が支持穴の縁に係合当接して前記係止が解除される方向へのサポートアングルの移動を抑えるロック状態となるように構成したことを特徴とするサポートアングルの取付構造。
  2. 前記サポートアングルは少なくとも一つの前記マウントフレームに対応する前記爪を複数有し、いずれの爪を選択して前記マウントフレームの特定箇所に係止させても前記ロック状態とすることが可能である請求項1に記載のサポートアングルの取付構造。
  3. 前記係合突起及び前記弾性係合片とは別に、前記ロック状態とする際に相互に嵌合する凹部及び凸部のうちの一方を前記サポートアングルに、他方を前記固定具に設けてある請求項1または2に記載のサポートアングルの取付構造。
  4. 前記サポートアングルは金属製の部材であり、前記爪はサポートアングルの一部を切り起こして形成してあり、前記被支持穴はこの切り起こしによってサポートアングルに形成された穴である請求項1~3の何れか一項に記載のサポートアングルの取付構造。
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