JP5977643B2 - 導光棒の固定構造 - Google Patents
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Description
前後方向と直交する方向に沿って長尺な導光棒と、当該導光棒を保持する保持部材とを、当該導光棒及び当該保持部材にそれぞれ係合する係合部材を介在させて固定する導光棒の固定構造において、
前記導光棒は、それぞれが後方へ開口するととともに当該導光棒の長手方向に沿って並設された2つの開口部を有し、
前記保持部材は、前後方向に沿って形成された孔部を有し、
前記係合部材は、
前記保持部材の前記孔部を閉塞可能な閉塞部と、
前記閉塞部の後面に立設され、前記保持部材の前記孔部に係合可能な後側係合部と、
前記閉塞部の前面に立設され、前記導光棒の前記2つの開口部と対応して前記長手方向に沿って並設されるとともに当該2つの開口部に係合可能な2つの前側係合部と、
を有し、
前記2つの前側係合部は、前後方向及び前記長手方向の何れとも直交する直交方向の互いに異なる側へ突設された係合突起をそれぞれ有し、
前記保持部材の前記孔部を前記係合部材の前記閉塞部によって前方から閉塞させつつ、前記係合部材の前記後側係合部を当該孔部に前方から係合させることで、前記係合部材と前記保持部材とが固定され、
前記係合部材の前記2つの前側係合部を、前記直交方向の互いに異なる側へ撓ませて、前記導光棒の前記2つの開口部内の前記直交方向の互いに異なる側の面と当接させつつ、少なくとも1つの前側係合部の前記係合突起を前記開口部内に係止させて当該2つの前側係合部を当該2つの開口部に後方から係合させることで、前記係合部材と前記導光棒とが固定されることを特徴とする。
前記2つの前側係合部のうち、
前記直交方向の一方へ突設された係合突起を有する一方の前側係合部は、対応する前記開口部内の前記直交方向の一方側の面に形成された係止孔に前記係合突起を係止させ、
前記直交方向の他方へ突設された係合突起を有する他方の前側係合部は、前記直交方向の一方側に撓んだ状態で、対応する前記開口部内の前記直交方向の他方側の面を前記係合突起で押圧することを特徴とする。
前記一方の前側係合部は、前記他方の前側係合部の前記長手方向の両側に2つ設けられていることを特徴とする。
前記後側係合部は、
前記前側係合部と同じ数だけ設けられるとともに、
前記閉塞部の前後方向での中央であって全ての前記前側係合部の前記長手方向での中央の位置を通って前記直交方向に沿った直線を対称軸として、前記2つの前側係合部と線対称に形成されていることを特徴とする。
このとき、係合部材の2つの前側係合部のうちの少なくとも1つが、導光棒の長手方向及び前後方向の何れとも直交する直交方向へ突設された係合突起を、導光棒の開口部内に係止させているので、係合部材が導光棒の両側面を単純に把持していた従来に比べ、係合部材と導光棒とを強固に固定することができる。
図1は、本実施形態における導光棒の固定構造を有する灯具1の要部の正面図であり、図2及び図3は、図1のII−II線及びIII−III線での断面図であり、図4は、灯具1が備えるクリップ4の斜視図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、灯具1から見た方向を意味するものとする。
以下、固定部Fにおける各部材の構成について説明する。
このうち、第一貫通孔221は、その下壁部221aが他の部分よりも後方へ延出しており、後述するクリップ4の第一後側フック部421が当該下壁部221aの上面と当接している。
一方、各第二貫通孔222は、第一貫通孔221よりも下方へ大きく形成されており、後述するクリップ4の第二後側フック部422が当該第二貫通孔222内で上下方向へ比較的大きく撓めるようになっている。
なお、これら3つの貫通孔22,…は、左右方向に互いに連通されていて、明確に3つに別れていなくともよい。
このうち、第一開口部311は、ほぼ後方のみに開口するように形成されて下側内側面311aを有しており、後述するクリップ4の第一前側フック部431が当該下側内側面311aと当接している。
一方、各第二開口部312は、下壁部が切り欠かれて下方へも開口しており、後述するクリップ4の第二前側フック部432が当該第二開口部312内で上下方向へ比較的大きく撓めるようになっている。また、各第二開口部312は、上壁部を上下方向へ貫通する係止孔312aを有しており、後述するクリップ4の第二突起部432aが当該係止孔312aの後側内側面に係止している。
なお、これら3つの開口部31,…は、左右方向に互いに連通されていて、明確に3つに別れていなくともよい。
このうち、第一後側フック部421は、下方へ突設された第一突起部421aを下面に有している。この第一突起部421aは、第一後側フック部421の先端(後端)から前後方向の中程に掛けて、緩やかに前下がりに傾斜しつつ下面が略平坦となるように形成されており、その突起高さはそれほど高くない。
一方、各第二後側フック部422は、上方へ突設された第二突起部422aを上面に有している。この第二突起部422aは、第二後側フック部422の先端(後端)から前後方向の中程に掛けて、前上がりに傾斜しつつ前面が急峻な面となるように形成されており、その突起高さが第一突起部421aよりも高く形成されている。また、各第二後側フック部422は、基端部の上下方向厚さが細く形成されており、基端部から上下方向へ撓みやすくなっている。
具体的には、3つの後側フック部42,…のうち、左右中央の第一後側フック部421は、エクステンション2の第一貫通孔221に前方から挿通される。このとき、第一後側フック部421は、第一貫通孔221に挿通されていくに従って、第一突起部421aが下壁部221aの上面と徐々に強く当接することで上方へ撓んでいき、クリップ4がエクステンション2の収容溝21に挿入されきったとき(平板部41の後面が収容溝21の底面と当接したとき)に、第一突起部421aの下面が下壁部221aの上面と当接した状態となる。こうして、第一後側フック部421は、上方へ撓んで第一貫通孔221の下壁部221aを弾性的に押圧した状態で、当該第一貫通孔221に係合する。
このように、クリップ4の3つの後側フック部42,…がエクステンション2の3つの貫通孔22,…に係合することで、クリップ4とエクステンション2とが固定される。またこのとき、クリップ4の平板部41は、エクステンション2の3つの貫通孔22,…を前方から閉塞している。
このうち、第一前側フック部431は、下方へ突設された第一突起部431aを下面に有している。この第一突起部431aは、第一前側フック部431の先端(前端)から前後方向の中程に掛けて、緩やかに後ろ下がりに傾斜しつつ下面が略平坦となるように形成されており、その突起高さはそれほど高くない。
一方、各第二前側フック部432は、上方へ突設された第二突起部432aを上面に有している。この第二突起部432aは、第二前側フック部432の先端(前端)から前後方向の中程に掛けて、後ろ上がりに傾斜しつつ後面が急峻な面となるように形成されており、その突起高さが第一突起部431aよりも高く形成されている。また、各第二前側フック部432は、基端部の上下方向厚さが細く形成されており、基端部から上下方向へ撓みやすくなっている。
具体的には、3つの前側フック部43,…のうち、左右中央の第一前側フック部431は、導光棒3の第一開口部311に後方から挿入される。このとき、第一前側フック部431は、第一開口部311に挿入されていくに従って、第一突起部431aが下側内側面311aと徐々に強く当接することで上方へ撓んでいき、クリップ4の平板部41の前面が導光棒3の後面と当接したときに、第一突起部431aの下面が下側内側面311aと当接した状態となる。こうして、第一前側フック部431は、上方へ撓んで第一開口部311の下側内側面311aを弾性的に押圧した状態で、当該第一開口部311に係合する。
このように、クリップ4の3つの前側フック部43,…が導光棒3の3つの開口部31,…に係合することで、クリップ4と導光棒3とが固定される。
2 エクステンション(保持部材)
21 収容溝
22 貫通孔(孔部)
221 第一貫通孔
221a 下壁部
222 第二貫通孔
3 導光棒
31 開口部
311 第一開口部
311a 下側内側面
312 第二開口部
312a 係止孔
4 クリップ(係合部材)
41 平板部(閉塞部)
42 後側フック部(後側係合部)
421 第一後側フック部
421a 第一突起部
422 第二後側フック部
422a 第二突起部
43 前側フック部(前側係合部)
431 第一前側フック部
431a 第一突起部(係合突起)
432 第二前側フック部
432a 第二突起部(係合突起)
F 固定部
Claims (4)
- 前後方向と直交する方向に沿って長尺な導光棒と、当該導光棒を保持する保持部材とを、当該導光棒及び当該保持部材にそれぞれ係合する係合部材を介在させて固定する導光棒の固定構造において、
前記導光棒は、それぞれが後方へ開口するととともに当該導光棒の長手方向に沿って並設された2つの開口部を有し、
前記保持部材は、前後方向に沿って形成された孔部を有し、
前記係合部材は、
前記保持部材の前記孔部を閉塞可能な閉塞部と、
前記閉塞部の後面に立設され、前記保持部材の前記孔部に係合可能な後側係合部と、
前記閉塞部の前面に立設され、前記導光棒の前記2つの開口部と対応して前記長手方向に沿って並設されるとともに当該2つの開口部に係合可能な2つの前側係合部と、
を有し、
前記2つの前側係合部は、前後方向及び前記長手方向の何れとも直交する直交方向の互いに異なる側へ突設された係合突起をそれぞれ有し、
前記保持部材の前記孔部を前記係合部材の前記閉塞部によって前方から閉塞させつつ、前記係合部材の前記後側係合部を当該孔部に前方から係合させることで、前記係合部材と前記保持部材とが固定され、
前記係合部材の前記2つの前側係合部を、前記直交方向の互いに異なる側へ撓ませて、前記導光棒の前記2つの開口部内の前記直交方向の互いに異なる側の面と当接させつつ、少なくとも1つの前側係合部の前記係合突起を前記開口部内に係止させて当該2つの前側係合部を当該2つの開口部に後方から係合させることで、前記係合部材と前記導光棒とが固定されることを特徴とする導光棒の固定構造。 - 前記2つの前側係合部のうち、
前記直交方向の一方へ突設された係合突起を有する一方の前側係合部は、対応する前記開口部内の前記直交方向の一方側の面に形成された係止孔に前記係合突起を係止させ、
前記直交方向の他方へ突設された係合突起を有する他方の前側係合部は、前記直交方向の一方側に撓んだ状態で、対応する前記開口部内の前記直交方向の他方側の面を前記係合突起で押圧することを特徴とする請求項1に記載の導光棒の固定構造。 - 前記一方の前側係合部は、前記他方の前側係合部の前記長手方向の両側に2つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の導光棒の固定構造。
- 前記後側係合部は、
前記前側係合部と同じ数だけ設けられるとともに、
前記閉塞部の前後方向での中央であって全ての前記前側係合部の前記長手方向での中央の位置を通って前記直交方向に沿った直線を対称軸として、前記2つの前側係合部と線対称に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の導光棒の固定構造。
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