JP2023082291A - 半導体素子、半導体装置、および、半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子、半導体装置、および、半導体素子の製造方法 Download PDF

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彬 張
Bin Zhang
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Abstract

【課題】クラックが素子主面まで進行することを抑制できる半導体素子を提供する。【解決手段】半導体素子30において、半導体基板31と、半導体基板31に積層され、かつ、内部に回路321,322が形成された半導体層32と、半導体層32に対して半導体基板31とは反対側に配置され、かつ、回路322に導通する第1金属層341と、第1金属層341に接して配置された第2金属層342と、第1金属層341および第2金属層342を覆う表面保護膜35とを備えた。Z方向に視て、第2金属層342の全体が第1金属層341に内包されている。【選択図】図5

Description

本開示は、半導体素子、半導体装置、および、半導体素子の製造方法に関する。
複数のリードと半導体素子とが、いわゆるフリップチップの形態で接合された半導体装置が提案されている。このような半導体装置は、たとえば特許文献1に開示されている。当該半導体装置は、複数のリード、半導体素子、接合層、および封止樹脂を備えている。半導体素子は、複数の第1電極をリードに対向させて、リードに搭載されている。第1電極は、半導体層に導通する基部、および、基部からリードに向けて突出する円柱状の柱状部を備えている。柱状部は、接合層を介して、リードに接合されている。基部は、銅、ニッケル、パラジウムの順に積層された複数の金属層から構成されている。
半導体素子は、基部がパッシベーション膜上に形成され、基部およびパッシベーション膜が表面保護膜で覆われる場合がある。また、ニッケル層またはパラジウム層(第2金属層)は、平面視において銅層(第1金属層)からはみ出た部分を有する場合がある。この場合、当該はみ出た部分の側面で表面保護膜の剥離が発生した場合、熱応力がかかることで、クラックがパッシベーション膜まで進行する場合がある。
特開2020-77694号公報
本開示は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、第2金属層での表面保護膜の剥離が発生した場合でも、半導体層に向かうクラックの進行を抑制できる半導体素子を提供することをその課題とする。
本開示によって提供される半導体素子は、半導体基板と、前記半導体基板に積層され、かつ、内部に回路が形成された半導体層と、前記半導体層に対して前記半導体基板とは反対側に配置され、かつ、前記回路に導通する第1金属層と、前記第1金属層に接して配置された第2金属層と、前記第1金属層および前記第2金属層を覆う表面保護膜とを備え、前記半導体基板の厚さ方向に視て、前記第2金属層の全体が前記第1金属層に内包されている。
本開示によって提供される半導体素子の製造方法は、半導体基板に半導体層を積層する第1積層工程と、前記半導体層に、パッシベーション膜を積層する第2積層工程と、前記パッシベーション膜上にシード層を形成するシード層形成工程と、前記シード層上に、第1開口を備えた第1レジストを形成する第1レジスト形成工程と、前記シード層に接する第1めっき層を形成する第1めっき工程と、前記シード層および前記第1めっき層上に、前記厚さ方向に視て前記第1めっき層に全体が内包される第2開口を備えた第2レジストを形成する第2レジスト形成工程と、前記第1めっき層に接する第2めっき層を形成する第2めっき工程とを備えている。
本開示に係る半導体素子は、第2金属層での表面保護膜の剥離が発生した場合でも、半導体層に向かうクラックの進行を抑制できる。
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
図1は、本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す斜視図である。 図2は、図1の半導体装置を示す平面図であり、封止樹脂を透過した図である。 図3は、図1の半導体装置を示す平面図であり、さらに半導体素子を透過した図である。 図4は、図1の半導体装置を示す底面図である。 図5は、本開示の第1実施形態に係る半導体素子を示す平面図である。 図6は、図1の半導体装置を示す正面図である。 図7は、図1の半導体装置を示す背面図である。 図8は、図1の半導体装置を示す右側面図である。 図9は、図1の半導体装置を示す左側面図である。 図10は、図3のX-X線に沿う断面図である。 図11は、図3のXI-XI線に沿う断面図である。 図12は、図3のXII-XII線に沿う断面図である。 図13は、図3のXIII-XIII線に沿う断面図である。 図14は、図10の部分拡大図である。 図15は、図14の部分拡大図である。 図16は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図17は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図18は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図19は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図20は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図21は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図22は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図23は、図5の半導体体素子の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。 図24は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置を示す部分拡大断面図である。 図25は、本開示の第2実施形態に係る半導体素子を示す平面図である。 図26は、本開示の第3実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、封止樹脂および半導体素子を透過した図である。 図27は、本開示の第3実施形態に係る半導体素子を示す平面図である。 図28は、図26のXXVIII-XXVIII線に沿う断面図である。 図29は、図28の部分拡大図である。 図30は、図29の部分拡大図である。
以下、本開示の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1~図15は、本開示に係る半導体装置の一例を示している。本実施形態の半導体装置A10は、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、一対の第3リード22、複数の接合材5、複数の金属層6、半導体素子30、および封止樹脂40を備えている。半導体装置A10のパッケージ形式は、特に限定されず、本実施形態においては、図1に示すように、QFN(Quad Flat Non-leaded package)タイプである。また、半導体装置A10の用途や機能は、何ら限定されない。半導体装置A10の用途としては、電子機器用途、一般産業機器用途、車載用途、等が挙げられる。また、半導体装置A10の機能としては、たとえば、DC/DCコンバータやAC/DCコンバータ等が適宜挙げられる。本実施形態においては、車載用途のDC/DCコンバータとして構成された半導体装置A10を例に説明する。
図1は、半導体装置A10を示す斜視図である。図2は、半導体装置A10を示す平面図である。図2においては、理解の便宜上、封止樹脂40を透過して、封止樹脂40の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図3は、半導体装置A10を示す平面図である。図3においては、理解の便宜上、封止樹脂40および半導体素子30を透過して、封止樹脂40および半導体素子30の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図4は、半導体装置A10を示す底面図である。図5は、半導体素子30を示す平面図である。図5においては、理解の便宜上、後述する表面保護膜35および複数の電極端子36を透過して、複数の電極端子36の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図6は、半導体装置A10を示す正面図である。図7は、半導体装置A10を示す背面図である。図8は、半導体装置A10を示す右側面図である。図9は、半導体装置A10を示す左側面図である。図10は、図3のX-X線に沿う断面図である。図11は、図3のXI-XI線に沿う断面図である。図12は、図3のXII-XII線に沿う断面図である。図13は、図3のXIII-XIII線に沿う断面図である。図14は、図10の部分拡大図(後述する電極端子36A付近)である。図15は、図14の部分拡大図である。
半導体装置A10は、板状であり、厚さ方向視(平面視)の形状が矩形状である。説明の便宜上、半導体装置A10の厚さ方向(平面視方向)をz方向とし、z方向に直交する半導体装置A10の一方の辺に沿う方向(図2~図4における上下方向)をx方向、z方向およびx方向に直交する方向(図2~図4における左右方向)をy方向とする。また、z方向の一方側(図6~図9における下側)をz1側とし、他方側(図6~図9における上側)をz2側とする。x方向の一方側(図2および図3における下側)をx1側とし、他方側(図2および図3における上側)をx2側とする。y方向の一方側(図2~図4における左側)をy1側とし、他方側(図2~図4における右側)をy2側とする。z方向が本開示の「厚さ方向」および「積層方向」に相当する。なお、半導体装置A10の形状および各寸法は限定されない。
第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22は、図2に示すように、半導体素子30を支持するとともに、半導体装置A10を配線基板に実装するための端子をなしている。図10~図13に示すように、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22の各々は、その一部が封止樹脂40に覆われている。図1、図4、および図6~図9においては、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22のうち封止樹脂40から露出する部分に、複数の離散点からなるハッチングを付している。以下では、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22をまとめて示す場合、「導電部材1」と記載する場合がある。
導電部材1は、たとえば、金属板にエッチング加工を施すことで形成されている。なお、導電部材1は、金属板に打ち抜き加工や折り曲げ加工等を施すことにより形成されてもよい。第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22は、互いに離間して配置されている。導電部材1の構成材料は、たとえば、CuまたはCu合金であるが、これに限定されない。
第1リード10A,10B,10Cの各々は、図3および図4に示すように、z方向に視て、x方向に延びる帯状である。第1リード10A,10B,10Cの各々は、z方向において互いに反対側を向く第1主面101および第1裏面102を有する。第1主面101は、z方向z2側を向き、かつ半導体素子30に対向している。第1主面101は、封止樹脂40に覆われている。第1裏面102は、z方向z1側を向く。第1裏面102は、封止樹脂40から露出している。第1リード10A,10B,10Cにおいて、半導体素子30は、第1主面101に支持されている。また、図3および図4に示すように、図示された例においては、第1リード10A、第1リード10B、および第1リード10Cの各々において、第1主面101の面積は、第1裏面102の面積よりも大である。各第1リード10A,10B,10Cのうちz方向に視て第1主面101が第1裏面102に重ならない部分は、たとえば第1裏面102側からのハーフエッチング処理によって形成される。当該部分は、各第1リード10A,10B,10Cが封止樹脂40の底面42から抜け落ちることを投錨効果(anchoring effect)によって防止する。
第1リード10Aおよび第1リード10Bは、半導体装置A10において電力変換対象となる直流電力(電圧)が入力される。本実施形態においては、第1リード10Aは、正極(P端子)である。第1リード10Bは、負極(N端子)である。第1リード10Cは、後述の半導体素子30のスイッチング回路321により電力変換された交流電力(電圧)が出力される。図3に示すように、第1リード10A,10B,10Cは、y方向y1側からy2側に向けて、第1リード10A、第1リード10C、第1リード10Bの順にy方向に沿って配列されている。第1リード10Aは、y方向において複数の第2リード21と第1リード10Cとの間に位置する。第1リード10Cは、y方向において第1リード10Aと第1リード10Bとの間に位置する。
図3および図4に示すように、第1リード10Aおよび第1リード10Cの各々は、主部11および一対の側部12を含む。主部11は、x方向に延びている。一対の側部12は、主部11のx方向の両端につながっており、主部11よりもy方向寸法が小さい。一対の側部12の各々は、第1端面121を有する。図11に示すように、第1端面121は、第1主面101および第1裏面102の双方につながり、かつx方向を向く。第1端面121は、封止樹脂40から露出している。
図3および図4に示すように、第1リード10Bは、主部11、4個の側部12、および複数の突出部13を含む。主部11は、x方向に延びている。2個の側部12は、主部11のx方向x1側端につながっている。他の2個の側部12は、主部11のx方向x2側端につながっている。4個の側部12の各々は、第1端面121を有する。図12に示すように、第1端面121は、第1主面101および第1裏面102の双方につながり、かつx方向を向く。第1端面121は、封止樹脂40から露出している。複数の突出部13は、主部11のy方向y2側から突出している。隣り合う2個の突出部13の間には、封止樹脂40が充填されている。複数の突出部13の各々は、副端面131を有する。図10に示すように、副端面131は、第1主面101および第1裏面102の双方につながり、かつy方向y2側を向く。副端面131は、封止樹脂40から露出している。図8に示すように、複数の副端面131は、x方向に沿って所定の間隔で配列されている。なお、第1リード10A,10B,10Cは、主部11および側部12を有する形状に何ら限定されない。
第1リード10A、第1リード10B、および第1リード10Cの各々において、封止樹脂40から露出する第1裏面102、一対の第1端面121、および複数の副端面131には、たとえばSnめっきを施してもよい。なお、Snめっきに替えて、たとえばNi、Pd、Auの順に積層された複数の金属めっきを採用してもよい。
複数の第2リード21は、図3に示すように、第1リード10Aよりもy方向y1側に位置する。複数の第2リード21のいずれか一つは、後述の半導体素子30の制御回路322の接地端子である。その他の複数の第2リード21の各々には、制御回路322を駆動させるための電力(電圧)、または制御回路322に伝達するための電気信号が入力される。図3および図4に示すように、複数の第2リード21の各々は、第2主面211、第2裏面212、および第2端面213を有する。なお、第2リード21の形状は、何ら限定されない。
第2主面211は、z方向において第1リード10A,10B,10Cの第1主面101と同じ側を向き、かつ半導体素子30に対向している。第2主面211は、封止樹脂40に覆われている。半導体素子30は、第2主面211に支持されている。第2裏面212は、第2主面211とは反対側を向く。第2裏面212は、封止樹脂40から露出している。第2端面213は、第2主面211および第2裏面212の双方につながり、かつy方向y1側を向く。第2端面213は、封止樹脂40から露出している。図9に示すように、複数の第2端面213は、x方向に沿って所定の間隔で配列されている。また、x方向両端に配置された2個の第2リード21は、第4端面214をさらに有する。第4端面214は、x方向を向く面であり、封止樹脂40から露出している。また、図示された例においては、図3および図4に示すように、複数の第2リード21の各々において、第2主面211の面積は、第2裏面212の面積よりも大である。各第2リード21のうちz方向に視て第2主面211が第2裏面212に重ならない部分は、たとえば第2裏面212側からのハーフエッチング処理によって形成される。当該部分は、各第2リード21が封止樹脂40の底面42から抜け落ちることを投錨効果によって防止する。
封止樹脂40から露出する複数の第2リード21の第2裏面212、第2端面213および第4端面214には、たとえばSnめっきを施してもよい。なお、Snめっきに替えて、たとえばNi、Pd、Auの順に積層された複数の金属めっきを採用してもよい。
一対の第3リード22は、図3に示すように、y方向において第1リード10Aと、複数の第2リード21との間に位置する。一対の第3リード22は、x方向において互いに離間している。一対の第3リード22の各々には、半導体素子30に構成された制御回路322に伝達するための電気信号などが入力される。図3および図4に示すように、一対の第3リード22の各々は、第3主面221、第3裏面222、および第3端面223を有する。なお、第3リード22の形状は、何ら限定されない。
第3主面221は、z方向において第1リード10A,10B,10Cの第1主面101と同じ側を向き、かつ半導体素子30に対向している。第3主面221は、封止樹脂40に覆われている。半導体素子30は、第3主面221に支持されている。第3裏面222は、第3主面221とは反対側を向く。第3裏面222は、封止樹脂40から露出している。第3端面223は、第3主面221および第3裏面222の双方につながり、かつx方向を向く。第3端面223は、封止樹脂40から露出している。第3端面223は、第1リード10A,10B,10Cの各第1端面121とともに、y方向に沿って配列されている。図示された例においては、一対の第3リード22の各々において、第3主面221の面積は、第3裏面222の面積よりも大である。各第3リード22のうちz方向に視て第3主面221が第3裏面222に重ならない部分は、たとえば第3裏面222側からのハーフエッチング処理によって形成される。当該部分は、各第3リード22が封止樹脂40の底面42から抜け落ちることを投錨効果によって防止する。
封止樹脂40から露出する一対の第3リード22の第3裏面222および第3端面223には、たとえばSnめっきを施してもよい。なお、Snめっきに替えて、たとえばNi、Pd、Auの順に積層された複数の金属めっきを採用してもよい。
なお、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22は、各主面101,211,221からz方向に凹む凹部が複数配置されてもよい。当該凹部は、たとえば各主面101,211,221側からのハーフエッチング処理によって形成できる。当該凹部は、内側面が封止樹脂40に密着することで、各リードと封止樹脂40との密着性を向上させる。また、当該凹部は、半導体素子30のz方向視における位置決め(xy平面における位置決め)にも利用できる。また、第1リード10A,10B,10C、第2リード21、および第3リード22の数、形状、および配置は限定されない。
半導体素子30は、図2に示すように、z方向に視て、半導体装置A10の中央に配置されている。半導体素子30は、図10~図14に示すように、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22に支持されている。半導体素子30は、封止樹脂40に覆われている。半導体素子30は、半導体基板31、半導体層32、パッシベーション膜33、電極34、表面保護膜35、および複数の電極端子36を有する。半導体素子30は、その内部に回路が構成されたフリップチップ型のLSIである。
半導体素子30は、図2に示すようにz方向視矩形状であり、図10~図13に示すように板状である。半導体素子30は、素子主面30aおよび素子裏面30bを有する。素子主面30aは、z方向において第1リード10A,10B,10Cの第1主面101、複数の第2リード21の第2主面211、および一対の第3リード22の第3主面221と対向している。素子裏面30bは、z方向において素子主面30aとは反対側を向いている。図2および図5において破線で示すように、素子主面30aは、第1領域301および第2領域302を含んでいる。第1領域301は、素子主面30aのうち、第1リード10A,10B,10Cの第1主面101に対向する部分を含む領域であり、y方向y2側に配置されている。第2領域302は、素子主面30aのうち、複数の第2リード21の第2主面211および一対の第3リード22の第3主面221に対向する部分を含む領域であり、y方向y1側に配置されている。
図14に示すように、半導体基板31は、そのz方向z1側に半導体層32、パッシベーション膜33、電極34、表面保護膜35、および複数の電極端子36が設けられている。半導体基板31の構成材料は、たとえば、Si(シリコン)または炭化ケイ素(SiC)である。本実施形態においては、半導体基板31のz方向z2側の面が、素子裏面30bを構成している。
図10~図13に示すように、半導体層32は、半導体基板31のz方向z1側に積層されている。半導体層32は、ドープされる元素量の相違に基づく複数種類のp型半導体およびn型半導体を含む。半導体層32には、スイッチング回路321と、スイッチング回路321に導通する制御回路322とが構成されている。スイッチング回路321は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などである。半導体装置A10が示す例においては、スイッチング回路321は、高電圧領域(上アーム回路)と低電圧領域(下アーム回路)との2個の領域に区分されている。各々の領域は、1個のnチャンネル型のMOSFETにより構成されている。制御回路322は、スイッチング回路321を駆動させるためのゲートドライバや、スイッチング回路321の高電圧領域に対応するブートストラップ回路などが構成されるとともに、スイッチング回路321を正常に駆動させるための制御を行う。なお、半導体層32には、配線層(図示略)がさらに構成されている。当該配線層により、スイッチング回路321と制御回路322とは、相互に導通している。
図14に示すように、パッシベーション膜33は、半導体層32のz方向z1側の面を覆っている。パッシベーション膜33は、電気絶縁性を有する。パッシベーション膜33は、たとえば、半導体層32に接して積層された酸化ケイ素膜(SiO2)と、当該酸化ケイ素膜に積層された窒化ケイ素膜(Si34)とにより構成される。本実施形態においては、パッシベーション膜33のz方向z1側の面が、素子主面30aを構成している。
図5に示すように、素子主面30aには、複数の電極34が形成されている。第1領域301に形成された複数の電極34のz方向視形状は、たとえば三角形状またはひし形形状などであり、y方向に長い形状である。本実施形態では、頂角をy方向y1側に向けた二等辺三角形状の複数の電極34が、第1領域301のy方向y2側の端部寄りに、x方向に等間隔で並んで配置されている。また、他の二等辺三角形状の複数の電極34が、頂角をy方向y2側に向けて、第1領域301のy方向y1側の端部寄りに、x方向に並んで配置されている。y方向y2側に配置された電極34とy方向y1側に配置された電極34とは、頂角を対向させて配置されている。また、y方向y2側に配置された複数の電極34とy方向y1側に配置された複数の電極34との各隙間には、ひし形形状の電極34が配置されている。y方向y2側に配置された電極34は、それぞれ電極端子36Bを介して、第1リード10Bに導通している。y方向y1側に配置された電極34は、それぞれ電極端子36Bを介して、第1リード10Aに導通している。各隙間に配置された電極34は、それぞれ電極端子36Bを介して、第1リード10Cに導通している。第2領域302に形成された複数の電極34のz方向視形状は、たとえば矩形状である。第2領域302では、複数の電極34がそれぞれ孤立して配置されている。第2領域302に配置された電極34の一部は、それぞれ電極端子36Aを介して、第2リード21、第3リード22、または第1リード10Aに導通している。なお、複数の電極34のそれぞれの、z方向視における形状および配置は限定されない。隣り合う電極34の間にはスリット(隙間)が設けられる。図5に示すスリットの平面形状は線分状である。なお、スリットの平面形状は線分状に限定されない。スリットの平面形状は、波線状、ジグザグ状などであってもよい。
各電極34は、図14に示すように、パッシベーション膜33のz方向z1側の面(素子主面30a)に形成されている。各電極34は、パッシベーション膜33を貫通して設けられたビア(図示なし)を介して、半導体層32に構成された配線層に接続している。これにより、電極34は、半導体層32のスイッチング回路321および制御回路322のいずれかに導通している。電極34は、本実施形態では、パッシベーション膜33からz方向z1側に向けて積層された第1金属層341および第2金属層342を備えている。第1金属層341は、パッシベーション膜33に接し、たとえばCuからなる。第1金属層341の厚さ(z方向の寸法)は、本実施形態では1.0μm以上20μm以下である。なお、第1金属層341の構成材料および厚さは限定されない。第2金属層342は、第1金属層341に接している。本実施形態では、第2金属層342は、第1層342aおよび第2層342bを備えている。第1層342aは、第1金属層341に接し、たとえばNiからなる。第2層342bは、第1層342aに接し、たとえばPdからなる。第2金属層342の厚さ(z方向の寸法)は、本実施形態では1μm以上5μm以下である。なお、第1層342aおよび第2層342bの構成材料および厚さは限定されない。また、第2金属層342の積層数は限定されない。たとえば、第2金属層342は、第2層342bを備えず、第1層342aのみであってもよいし、第2層342bに接する金属層をさらに備えてもよい。
z方向に視て、第2金属層342は、第1金属層341より小さく、全体が第1金属層341に内包されている。本実施形態においては、z方向に視て、第2金属層342の形状は、第1金属層341の形状と略相似形状である。z方向に視て、第1金属層341の外縁と第2金属層342の外縁との距離D(図15参照)は、本実施形態では0μmより大きく300μm以下である。なお、距離Dは限定されない。図5においては、理解の便宜上、第2金属層342にハッチングを付している。なお、第2金属層342の形状は限定されず、全体が第1金属層341に内包されていればよい。
図14に示すように、表面保護膜35は、素子主面30aに形成され、パッシベーション膜33および電極34の一部を覆っている。表面保護膜35は、電気絶縁性を有する。表面保護膜35の構成材料は、本実施形態では、フェノール樹脂である。なお、表面保護膜35の構成材料は限定されず、たとえばポリイミド樹脂などの他の絶縁材料でもよい。表面保護膜35は、複数の開口35aを備えている。複数の開口35aからは、それぞれ、いずれかの電極34が露出している。表面保護膜35は、例えば、スピンコータによって塗布された感光性樹脂材料に対してフォトリソグラフィ技術を適用することによって、形成される。
図10~図13に示すように、複数の電極端子36は、素子主面30aに配置されており、第1主面101、第2主面211および第3主面221に向けて突出している。また、図14に示すように、各電極端子36は、それぞれ、表面保護膜35の開口35aを通じていずれかの電極34(第2金属層342)に接している。各電極端子36は、z方向視における中央部分で電極34に接し、周縁部分で表面保護膜35に重なっている。また、各電極端子36は、z方向に視て全体が第2金属層342に内包されている。複数の電極端子36は、導電性を有する。
図14に示すように、各電極端子36は、シード層361、第1めっき層362、および第2めっき層363を備えている。シード層361は、電極34および表面保護膜35に接しており、Cuを含んでいる。シード層361は、たとえば無電解めっきによって形成される。なお、シード層361の構成材料および形成方法は限定されない。たとえば、シード層361は、スパッタリング法によって形成されてもよい。第1めっき層362は、シード層361に積層されており、たとえばCuまたはCu合金等からなる。第1めっき層362は、電解めっきによって形成される。なお、第1めっき層362の構成材料は限定されない。第2めっき層363は、第1めっき層362に積層されている。第2めっき層363は、第1めっき層362と接合材5との間に介在し、第1めっき層362と接合材5との化合反応を抑制する機能を果たす。第2めっき層363の構成材料は特に限定されず、化合反応を抑制しうる金属が適宜選択され、たとえばNiやFe等が挙げられる。本実施形態では、第1めっき層362がCuを含み、接合材5がSnを含むので、第2めっき層363は、たとえばNiからなる。本実施形態では、第2めっき層363は、電解めっきによって形成される。なお、第2めっき層363の構成材料および形成方法は限定されない。また、第2めっき層363は、必ずしも必要ではない。各電極端子36は、接合面365を備えている。接合面365は、電極34とは反対側を向く面(第1主面101、第2主面211および第3主面221に対向する面)であり、接合材5を介して、第1主面101、第2主面211または第3主面221に形成された金属層6に接合されている。
複数の電極端子36は、複数の電極端子36Aおよび複数の電極端子36Bを含んでいる。図2および図5に示すように、複数の電極端子36Aは、素子主面30aの第2領域302に配置されている。また、複数の電極端子36Bは、素子主面30aの第1領域301に配置されている。
複数の電極端子36Aは、半導体層32の制御回路322に導通している。また、図3に示すように、1個の電極端子36Aは、第1リード10Aの第1主面101に導通接続されている。他の2個の電極端子36Aは、一対の第3リード22の第3主面221にそれぞれ導通接続されている。残りの電極端子36Aは、複数の第2リード21の第2主面211にそれぞれ導通接続されている。これにより、第1リード10A、一対の第3リード22、および複数の第2リード21は、制御回路322に導通している。電極端子36Aのz方向視形状(平面形状)は円形状であり、電極端子36Aの接合面365(365A)も、円形状である。接合面365Aの直径は、特に限定されないが、その一例を挙げると、たとえば100μmである。
複数の電極端子36Bは、半導体層32のスイッチング回路321に導通している。また、複数の電極端子36Bは、第1リード10A,10B,10Cの第1主面101に導通接続されている。これにより、第1リード10A,10B,10Cは、スイッチング回路321に導通している。本実施形態では、電極端子36Aと同様に、電極端子36Bのz方向視形状(平面形状)は、円形状であり、電極端子36Bの接合面365(365B)も、円形状である。接合面365Bの直径は、特に限定されないが、本実施形態では、接合面365Aの直径と同じ、たとえば100μmである。第1領域301に配置されている電極34には、第2領域302に配置されている電極34より大きな電流が流れる。このため、本実施形態では、第1領域301に配置されている電極34には、電極端子36Bが2個ずつ接合されて、流れる電流を分散させている。
図3に示すように、第1リード10A,10B,10Cの各第1主面101、複数の第2リード21の各第2主面211、および一対の第3リード22の各第3主面221には、それぞれ1個または複数の金属層6が形成されている。各金属層6は、半導体素子30の電極端子36の位置に合わせて配置されている。各金属層6は、図14に示すように、第1リード10A,10B,10Cの第1主面101、複数の第2リード21の第2主面211、および第3リード22の第3主面221のいずれかと電極端子36との間に介在しており、接合材5によって電極端子36が接合されている。金属層6は、第1リード10A,10B,10C、第2リード21、および第3リード22と接合材5との化合反応を抑制し、かつ、半導体素子30を接合する際に、接合材5が広がる範囲を規制する。
本実施形態においては、金属層6は、図14に示すように、第1層61、第2層62、および第3層63を有する。第1層61は、第1リード10A,10B,10Cの第1主面101、複数の第2リード21の第2主面211、および第3リード22の第3主面221のいずれかに接して積層されている。本実施形態では、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および第3リード22がCuを含み、接合材5がSnを含むので、第1層61は、たとえばNiからなる。第2層62は、第1層61に接して積層されている。第2層62の構成材料は特に限定されず、たとえばPdを含む。第3層63は、第2層62に接して積層されている。第3層63は、接合材5(はんだ)の濡れ性が比較的良好な構成材料からなる。第3層63の構成材料は特に限定されず、たとえばAuを含む。なお、金属層6の構成および形成方法は限定されない。たとえば、金属層6の積層数は限定されないし、各層の構成材料も限定されない。なお、金属層6は、形成されなくてもよい。
複数の金属層6は、複数の金属層6Aおよび複数の金属層6Bを含んでいる。
各金属層6Aは、図3に示すように、各第2主面211、各第3主面221、および第1リード10Aの第1主面101に配置されている。各金属層6Aには、半導体素子30の電極端子36Aが接合されている。各金属層6Aのz方向視における形状は、電極端子36Aの接合面365Aの形状に合わせて、円形状である。図14に示すように、金属層6Aの直径は、接合面365Aの直径より大きい。また、図3に示すように、z方向に視て、電極端子36A(接合面365A)は、金属層6Aに内包されている。
各金属層6Bは、図3に示すように、第1リード10A,10B,10Cの各第1主面101に配置されている。各金属層6Bには、半導体素子30の電極端子36Bが接合されている。各金属層6Bのz方向視における形状は、電極端子36Bの接合面365Bの形状に合わせて、円形状である。本実施形態では、金属層6Aと同様に、金属層6Bの直径は、接合面365Bの直径より大きい。また、図3に示すように、z方向に視て、電極端子36B(接合面365B)は、金属層6Bに内包されている。
接合材5は、導電性を有し、電極端子36と金属層6との間に介在しており、これらを互いに導通させている。本実施形態では、接合材5は、たとえばSnを含むはんだ(SnAgなど)からなる。なお、接合材5の構成材料は限定されない。
複数の接合材5は、複数の接合材5Aおよび複数の接合材5Bを含んでいる。接合材5Aは、電極端子36Aの接合面365Aと金属層6Aとの間に介在し、これらを接合している。接合材5Aの形状は、上面が接合面365Aに接し、下面が金属層6Aに接する円錐台形状である。接合材5Bは、電極端子36Bの接合面365Bと金属層6Bとの間に介在し、これらを接合している。接合材5Bの形状は、上面が接合面365Bに接し、下面が金属層6Bに接する円錐台形状である。
封止樹脂40は、半導体素子30の全体と、第1リード10A,10B,10C、複数の第2リード21、および一対の第3リード22の各々の一部とを覆っている。封止樹脂40は、たとえば黒色のエポキシ樹脂を含む材料からなる。なお、封止樹脂40の材料は限定されない。封止樹脂40は、z方向視矩形状であり、図6~図9に示すように、頂面41、底面42、一対の第1側面431、および一対の第2側面432を有する。
図10~図13に示すように、頂面41は、z方向において第1リード10A,10B,10Cの第1主面101と同じ側を向く。図6~図9に示すように、底面42は、頂面41とは反対側を向く。図4に示すように、底面42から、第1リード10A,10B,10Cの第1裏面102、複数の第2リード21の第2裏面212、および一対の第3リード22の第3裏面222が露出している。
図8および図9に示すように、一対の第1側面431は、頂面41および底面42の双方につながり、かつx方向を向く。一対の第1側面431は、x方向において互いに離間している。図6、図7、図11~図13に示すように、一対の第1側面431の各々から、第1リード10A,10B,10Cの第1端面121と、第2リード21の第4端面214と、第3リード22の第3端面223とが、第1側面431と面一となるように露出している。
図6および図7に示すように、一対の第2側面432は、頂面41、底面42および一対の第1側面431のいずれにもつながり、かつy方向を向く。一対の第2側面432は、y方向において互いに離間している。図10に示すように、y方向y1側に位置する第2側面432から、複数の第2リード21の第2端面213が、第2側面432と面一となるように露出している。y方向y2側に位置する第2側面432から、第1リード10Bの複数の副端面131が、第2側面432と面一となるように露出している。
次に、半導体素子30の製造方法の一例について、図16~図23を参照しつつ以下に説明する。図16~図23はそれぞれ、半導体素子30の製造方法の一例の一工程を示す部分拡大断面図である。
まず、半導体基板81を準備する。半導体基板81は、半導体基板31がz方向に対して直交する方向に複数連なったものであり、たとえばシリコンウエハである。次いで、図16に示すように、半導体基板81上に半導体層82を積層する(第1積層工程)。半導体層82は、半導体素子30の半導体層32に相当する。半導体層82は、たとえばエピタキシャル成長により形成される。半導体層82は、内部に、スイッチング回路321および制御回路322が形成されている。
次いで、図17に示すように、半導体層82上にパッシベーション膜83を積層する(第2積層工程)。パッシベーション膜83は、半導体素子30のパッシベーション膜33に相当する。パッシベーション膜83は、たとえばプラズマCVDによって形成される。半導体層82とパッシベーション膜83との間の適所には、図示しない複数の内部電極が形成されている。各内部電極は、半導体層82の内部に形成されたスイッチング回路321または制御回路322に導通し、たとえば無電解めっきよって形成される。次いで、パッシベーション膜83を貫通して内部電極に通じる貫通孔を形成し、当該貫通孔の内壁にたとえばW(タングステン)やCuを含む導体を形成することで、内部電極に導通するビアを形成する。
次いで、図18~図22に示すように、電極34を形成する。
まず、パッシベーション膜83に接するシード層341aを形成する(シード層形成工程)。シード層341aは、Cuからなり、たとえばスパッタリング法により形成される。なお、シード層341aの構成材料および形成方法は限定されない。シード層341aは、複数の層が積層されてもよい。
次いで、図18に示すように、シード層341a上にレジスト84を形成する(第1レジスト形成工程)。レジスト84には、第1金属層341が形成される領域に開口85が設けられている。レジスト84は、シード層341aの全面を覆うようにレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィ技術を適用して、フォトマスクの画像を転写してパターニングを行って開口85を設けることで形成される。
次いで、図19に示すように、開口85から露出するシード層341aに接するめっき層341bを形成する(第1めっき工程)。めっき層341bは、Cuからなり、シード層341aを導電経路とした電解めっきによって形成される。次いで、レジスト84を除去する。
次いで、図20に示すように、シード層341aおよびめっき層341b上にレジスト86を形成する(第2レジスト形成工程)。レジスト86には、第2金属層342が形成される領域に開口87が設けられている。開口87は、z方向に視て、開口85に内包される。つまり、開口87は、z方向に視て、めっき層341bに全体が内包されるように設けられる。レジスト86は、シード層341aおよびめっき層341bの全面を覆うようにレジスト材料を塗布し、フォトリソグラフィ技術を適用して、フォトマスクの画像を転写してパターニングを行って開口87を設けることで形成される。
次いで、図21に示すように、開口87から露出するめっき層341bに接する第2金属層342を形成する(第2めっき工程)。まず、開口87から露出するめっき層341bに接する第1層342aを形成する。第1層342aは、Niからなり、シード層341aを導電経路とした電解めっきによって形成される。次いで、開口87から露出する第1層342aに接する第2層342bを形成する。第2層342bは、Pdからなり、シード層341aを導電経路とした電解めっきによって形成される。第1層342aおよび第2層342bが、第2金属層342を構成する。次いで、図22に示すように、レジスト86および不要なシード層341aを除去する。めっき層341bと残存するシード層341aとは一体化して、第1金属層341になる。以上により、電極34が形成される。
次いで、図23に示すように、パッシベーション膜83および電極34を覆う表面保護膜88を形成する。表面保護膜88の適所には、z方向に貫通する複数の開口89が形成されている。開口89からは電極34が露出する。表面保護膜88は、例えば、スピンコータによって塗布された感光性樹脂材料に対してフォトリソグラフィ技術を適用することによって、形成される。表面保護膜88は半導体素子30の表面保護膜35に相当し、開口89は半導体素子30の開口35aに相当する。
次いで、表面保護膜88の開口89を通じていずれかの電極34に接する複数の電極端子36を形成する。電極端子36は、シード層361、第1めっき層362、第2めっき層363、および接合材5を順にめっきすることで形成される。次いで、半導体基板81、半導体層82、パッシベーション膜83、および表面保護膜88を、x方向に平行な切断線およびy方向に平行な切断線に沿ってダイシングブレードで切断して個片に分割する。以上の工程により、半導体素子30が製造される。
なお、半導体素子30の製造方法は、上記したものに限定されない。たとえば、第1めっき工程で、めっき層341bを形成した後、そのままレジスト84を用いて第1層342aおよび第2層342bを形成する。そして、レジスト84および不要なシード層341aを除去した後、第1層342aおよび第2層342bの外縁部を除去し、z方向に視てめっき層341bに内包された第2金属層342を形成する。なお、第1層342aおよび第2層342bの外縁部の除去方法は限定されない。たとえば、第1層342aおよび第2層342bを腐食するがめっき層341bを腐食しない液体を用いたエッチング処理でもよいし、サンドブラスト処理により、めっき層341bより圧倒的に薄い第1層342aおよび第2層342bのみを削ってもよい。
次に、半導体装置A10の作用効果について説明する。
本実施形態によると、電極34は、第1金属層341と、第1金属層341に接する第2金属層342とを備えている。第2金属層342は、z方向に視て、全体が第1金属層341に内包されている。すなわち、第2金属層342は、z方向に視て、第1金属層341からはみだした部分を有さない。これにより、第2金属層342での表面保護膜35の剥離が発生した場合でも、素子主面30aに向かうクラックの進行が第1金属層341によって妨げられる。したがって、半導体素子30は、クラックが素子主面30aまで進行することを抑制できる。
また、本実施形態によると、z方向に視て、第2金属層342の形状は、第1金属層341の形状と略相似形状であり、第1金属層341の外縁と第2金属層342の外縁との距離は、0μmより大きく300μm以下である。したがって、第1金属層341は、z方向に視て、第2金属層342の全体を確実に内包できる。
また、本実施形態によると、第1金属層341(めっき層341b)は、第1レジスト形成工程で形成されたレジスト84の開口85に形成される。また、第2金属層342(第1層342a)は、第2レジスト形成工程で形成されたレジスト86の開口87に形成される。開口87は、z方向に視て、開口85に内包される。したがって、第2金属層342は、z方向に視て、第1金属層341に全体が内包されるように形成される。
また、本実施形態によると、半導体素子30は、いわゆるフリップチップ接合によって、導電部材1に搭載されている。したがって、半導体装置A10は、各電極34と各リードとをワイヤで導通させる半導体装置と比較して、導通経路の抵抗を抑制でき、また、低背化が可能である。さらに、z方向に視て、封止樹脂40の外形の大きさが同じ場合、半導体装置A10は、ワイヤで導通させる半導体装置と比較して、より大きい半導体素子30を搭載することができる。また、同じ半導体素子30を搭載する場合、半導体装置A10は、ワイヤで導通させる半導体装置と比較して、封止樹脂40の外形を小さくすることが可能である。
なお、本実施形態においては、半導体素子30がLSIである場合について説明したが、これに限られない。半導体素子30の種類は限定されない。
〔第1変形例〕
図24は、第1実施形態の第1変形例にかかる半導体装置A11を示す部分拡大断面図であり、図15に対応する図である。図24において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付して、重複する説明を省略する。半導体装置A11は、第1金属層341の第2金属層342が配置された面(z方向z1側の面)のうち、第2金属層342から露出する部分に、酸化膜層341cが形成されている点で、半導体装置A10と異なる。酸化膜層341cは、半導体素子30の製造途中において、大気中の酸素によって第1金属層341の表面が酸化されることで形成される。酸化膜層341cは、第1金属層341のうち第2金属層342に覆われている部分には形成されない。酸化膜層341cの厚さ(z方向の寸法)は、限定されないが、たとえば、4.8μm程度である。酸化膜層341cは、第1金属層341より、表面保護膜35との密着性が良い。したがって、本変形例では、電極34からの表面保護膜35の剥離を抑制できる。第1金属層341および表面保護膜35の構成材料、ならびに、酸化膜層341cの構成および厚さなどによって、密着性が異なるので、これらの要素は適宜設計される。
図25~図30は、本開示の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
<第2実施形態>
図25は、本開示の第2実施形態に係る半導体装置A20を説明するための図である。図25は、半導体装置A20の半導体素子30を示す平面図であり、図5に対応する図である。図25においては、理解の便宜上、表面保護膜35および複数の電極端子36を透過して、複数の電極端子36の外形を想像線(二点鎖線)で示している。また、第2金属層342にハッチングを付している。本実施形態の半導体装置A20は、電極34の第2金属層342の形状が、第1実施形態と異なっている。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。なお、上記の変形例の各部が任意に組み合わせられてもよい。
本実施形態では、z方向に視て、各第2金属層342の形状は、当該第2金属層342に接して配置される電極端子36の形状と相似形状の円形状である。各第2金属層342の面積は接して配置される電極端子36の接合面365の面積より大きく、各電極端子36は、z方向に視て全体が第2金属層342に内包されている。また、z方向に視て、第2金属層342は、全体が第1金属層341に内包されている。
本実施形態においても、第2金属層342は、z方向に視て、全体が第1金属層341に内包されている。これにより、第2金属層342での表面保護膜35の剥離が発生した場合でも、素子主面30aに向かうクラックの進行が第1金属層341によって妨げられる。したがって、半導体素子30は、クラックが素子主面30aまで進行することを抑制できる。また、半導体装置A20は、半導体装置A10と共通する構成により、半導体装置A10と同等の効果を奏する。
<第3実施形態>
図26~30は、本開示の第3実施形態に係る半導体装置A30を説明するための図である。図26は、半導体装置A30を示す平面図であり、図3に対応する図である。図26においては、理解の便宜上、封止樹脂40および半導体素子30を透過して、封止樹脂40および半導体素子30の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図27は、半導体素子を示す平面図であり、図5に対応する図である。図27においては、理解の便宜上、表面保護膜35および複数の電極端子36を透過して、複数の電極端子36の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図28は、図26のXXVIII-XXVIII線に沿う断面図である。図29は、図28の部分拡大図(電極端子36B付近)である。図30は、図29の部分拡大図である。本実施形態の半導体装置A30は、電極端子36Bおよび金属層6Bの形状が第1実施形態と異なり、また、電極34の第2金属層342の形状が第1実施形態と異なっている。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。なお、上記の第1~2実施形態および変形例の各部が任意に組み合わせられてもよい。
本実施形態では、各電極端子36Bのz方向視形状(平面形状)は、同一の楕円形状である。したがって、各電極端子36Bの接合面365Bも、同一の楕円形状である。図26に示すように、電極端子36Bの接合面365Bの長手方向(長径の方向)は、第1リード10A,10C,10Bが延びる方向に直交している。なお、接合面365Bの長手方向と、第1リード10A,10C,10Bが延びる方向との関係は、この関係に限定されない。接合面365Bの寸法等は、特に限定されないが、その一例を挙げると、長径(y方向の寸法)がたとえば300μmであり、短径(x方向の寸法)がたとえば100μmである。接合面365Bの面積S2は、接合面365Aの面積S1より大きく、面積S1の2倍以上4倍以下である。電極端子36Bは、電極端子36Aより大きな電流が流れるので、面積S2が面積S1より大きくされている。
また、本実施形態では、各金属層6Bのz方向視における形状も、各接合面365Bの形状に合わせて、楕円形状である。金属層6Bの長径(y方向の寸法)は接合面365Bの長径より大きく、金属層6Bの短径(x方向の寸法)は、接合面365Bの短径L2より大きい。z方向に視て、電極端子36B(接合面365B)は、金属層6Bに内包されている。
また、本実施形態では、図27に示すように、z方向に視て、電極34の第2金属層342の形状は、当該第2金属層342に接して配置される電極端子36の形状と相似形状である。つまり、電極端子36Aが接して配置される第2金属層342の形状は円形状であり、電極端子36Bが接して配置される第2金属層342の形状は楕円形状である。各第2金属層342の面積は接して配置される電極端子36の接合面365の面積より大きく、各電極端子36は、z方向に視て全体が第2金属層342に内包されている。また、z方向に視て、第2金属層342は、全体が第1金属層341に内包されている。
本実施形態においても、第2金属層342は、z方向に視て、全体が第1金属層341に内包されている。これにより、第2金属層342での表面保護膜35の剥離が発生した場合でも、素子主面30aに向かうクラックの進行が第1金属層341によって妨げられる。したがって、半導体素子30は、クラックが素子主面30aまで進行することを抑制できる。また、半導体装置A30は、半導体装置A10と共通する構成により、半導体装置A10と同等の効果を奏する。
なお、本実施形態においては、第2金属層342の形状が、当該第2金属層342に接して配置される電極端子36の形状と相似形状である場合について説明したが、これに限られない。第2金属層342の形状は、第1実施形態の場合と同様に、第1金属層341の形状と略相似形状であってもよい。
上記第1~3実施形態においては、各電極端子36の接合面365が円形状または楕円形状である場合について説明したが、これに限られない。各電極端子36の接合面365の形状は限定されず、矩形状または多角形状であってもよい。金属層6の形状は、接合される電極端子36の接合面365の形状に合わせて形成される。また、第2金属層342の形状は、当該第2金属層342に接して配置される電極端子36の形状と相似形状であってもよいし、第1金属層341の形状と略相似形状であってもよいし、これらとは異なる形状であってもよい。第2金属層342は、z方向に視て全体が第1金属層341に内包されていればよく、その形状は限定されない。
本開示に係る半導体素子、半導体装置、および、半導体素子の製造方法は、先述した実施形態に限定されるものではない。本開示に係る半導体素子および半導体装置の各部の具体的な構成、ならびに、半導体素子の製造方法の各工程の具体的な処理は、種々に設計変更自在である。
〔付記1〕
半導体基板(31)と、
前記半導体基板に積層され、かつ、内部に回路が形成された半導体層(32)と、
前記半導体層に対して前記半導体基板とは反対側に配置され、かつ、前記回路に導通する第1金属層(341)と、
前記第1金属層に接して配置された第2金属層(342)と、
前記第1金属層および前記第2金属層を覆う表面保護膜(35)と、
を備え、
前記半導体基板の厚さ方向(Z方向)に視て、前記第2金属層の全体が前記第1金属層に内包されている、
半導体素子(30)。
〔付記2〕
前記第2金属層の厚さは、1μm以上5μm以下である、
付記1に記載の半導体素子。
〔付記3〕
前記第2金属層は、
前記第1金属層に接し、かつ、Niを含む第1層(342a)と、
前記第1層に接し、かつ、Pdを含む第2層(342b)と、
を備えている、
付記1または2に記載の半導体素子。
〔付記4〕
前記第1金属層は、Cuを含んでいる、
付記1ないし3のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記5〕
前記表面保護膜は、フェノール樹脂を含んでいる、
付記1ないし4のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記6〕
前記第2金属層に接して配置され、かつ、前記厚さ方向に突出する電極端子(36)をさらに備えている、
付記1ないし5のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記7〕
前記電極端子は、Cuを含んでいる、
付記6に記載の半導体素子。
〔付記8〕
前記厚さ方向に視て、前記電極端子の全体が前記第2金属層に内包されている、
付記6または7に記載の半導体素子。
〔付記9〕
前記半導体層に対して前記半導体基板とは反対側に配置され、かつ、前記回路に導通する第3金属層(341)と、
前記第3金属層に接して配置された第4金属層(342)と、
前記第4金属層に接して配置され、かつ、前記厚さ方向に突出する第2の電極端子(36)をさらに備え、
前記厚さ方向に視て、前記第4金属層の全体が前記第3金属層に内包されており、
前記厚さ方向に視て、前記第2の電極端子の面積は、前記電極端子の面積より大きい、
付記6ないし8のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記10、図5〕
前記厚さ方向に視て、前記第2金属層の形状は、前記第1金属層の形状と相似形状である、
付記1ないし9のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記11、図15〕
前記厚さ方向に視て、前記第1金属層の外縁と前記第2金属層の外縁との距離(D)は、0μmより大きく300μm以下である、
付記10に記載の半導体素子。
〔付記12、第2,3実施形態、図25,図27〕
前記厚さ方向に視て、前記第2金属層の形状は、前記電極端子の形状と相似形状である、
付記6ないし9のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記13、第1実施形態第1変形例、図24〕
前記第1金属層の前記第2金属層が配置された面のうち、前記第2金属層から露出する部分に形成された酸化膜層(341c)をさらに備えている、
付記1ないし12のいずれかに記載の半導体素子。
〔付記14〕
付記1ないし13のいずれかに記載の半導体素子と、
前記半導体素子に導通する導電部材(1)と、
前記半導体素子を覆う封止樹脂(40)と、
を備える、
半導体装置(A10)。
〔付記15、図16~図21〕
半導体基板(81)に半導体層(82)を積層する第1積層工程と、
前記半導体層に、パッシベーション膜(83)を積層する第2積層工程と、
前記パッシベーション膜上にシード層(341a)を形成するシード層形成工程と、
前記シード層上に、第1開口(85)を備えた第1レジスト(84)を形成する第1レジスト形成工程と、
前記シード層に接する第1めっき層(341b)を形成する第1めっき工程と、
前記シード層および前記第1めっき層上に、前記厚さ方向に視て前記第1めっき層に全体が内包される第2開口(87)を備えた第2レジスト(86)を形成する第2レジスト形成工程と、
前記第1めっき層に接する第2めっき層(342)を形成する第2めっき工程と、
を備えている、半導体素子の製造方法。
A10,A11,A20,A30:半導体装置
1 :導電部材
10A,10B,10C:第1リード
11 :主部
12 :側部
13 :突出部
101 :第1主面
102 :第1裏面
121 :第1端面
131 :副端面
21 :第2リード
211 :第2主面
212 :第2裏面
213 :第2端面
214 :第4端面
22 :第3リード
221 :第3主面
222 :第3裏面
223 :第3端面
30 :半導体素子
30a :素子主面
301 :第1領域
302 :第2領域
30b :素子裏面
31 :半導体基板
32 :半導体層
321 :スイッチング回路
322 :制御回路
33 :パッシベーション膜
34 :電極
341 :第1金属層
341a:シード層
341b:めっき層
341c:酸化膜層
342 :第2金属層
342a:第1層
342b:第2層
35 :表面保護膜
35a :開口
36,36A,36B:電極端子
361 :シード層
362 :第1めっき層
363 :第2めっき層
365,365A,365B:接合面
40 :封止樹脂
41 :頂面
42 :底面
431 :第1側面
432 :第2側面
5,5A,5B:接合材
6,6A,6B:金属層
61 :第1層
62 :第2層
63 :第3層
81 :半導体基板
82 :半導体層
83 :パッシベーション膜
84,86:レジスト
85,87:開口
88 :表面保護膜
89 :開口

Claims (15)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に積層され、かつ、内部に回路が形成された半導体層と、
    前記半導体層に対して前記半導体基板とは反対側に配置され、かつ、前記回路に導通する第1金属層と、
    前記第1金属層に接して配置された第2金属層と、
    前記第1金属層および前記第2金属層を覆う表面保護膜と、
    を備え、
    前記半導体基板の厚さ方向に視て、前記第2金属層の全体が前記第1金属層に内包されている、
    半導体素子。
  2. 前記第2金属層の厚さは、1μm以上5μm以下である、
    請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記第2金属層は、
    前記第1金属層に接し、かつ、Niを含む第1層と、
    前記第1層に接し、かつ、Pdを含む第2層と、
    を備えている、
    請求項1または2に記載の半導体素子。
  4. 前記第1金属層は、Cuを含んでいる、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体素子。
  5. 前記表面保護膜は、フェノール樹脂を含んでいる、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体素子。
  6. 前記第2金属層に接して配置され、かつ、前記厚さ方向に突出する電極端子をさらに備えている、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体素子。
  7. 前記電極端子は、Cuを含んでいる、
    請求項6に記載の半導体素子。
  8. 前記厚さ方向に視て、前記電極端子の全体が前記第2金属層に内包されている、
    請求項6または7に記載の半導体素子。
  9. 前記半導体層に対して前記半導体基板とは反対側に配置され、かつ、前記回路に導通する第3金属層と、
    前記第3金属層に接して配置された第4金属層と、
    前記第4金属層に接して配置され、かつ、前記厚さ方向に突出する第2の電極端子をさらに備え、
    前記厚さ方向に視て、前記第4金属層の全体が前記第3金属層に内包されており、
    前記厚さ方向に視て、前記第2の電極端子の面積は、前記電極端子の面積より大きい、
    請求項6ないし8のいずれかに記載の半導体素子。
  10. 前記厚さ方向に視て、前記第2金属層の形状は、前記第1金属層の形状と相似形状である、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の半導体素子。
  11. 前記厚さ方向に視て、前記第1金属層の外縁と前記第2金属層の外縁との距離は、0μmより大きく300μm以下である、
    請求項10に記載の半導体素子。
  12. 前記厚さ方向に視て、前記第2金属層の形状は、前記電極端子の形状と相似形状である、
    請求項6ないし9のいずれかに記載の半導体素子。
  13. 前記第1金属層の前記第2金属層が配置された面のうち、前記第2金属層から露出する部分に形成された酸化膜層をさらに備えている、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の半導体素子。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の半導体素子と、
    前記半導体素子に導通する導電部材と、
    前記半導体素子を覆う封止樹脂と、
    を備える、
    半導体装置。
  15. 半導体基板に半導体層を積層する第1積層工程と、
    前記半導体層に、パッシベーション膜を積層する第2積層工程と、
    前記パッシベーション膜上にシード層を形成するシード層形成工程と、
    前記シード層上に、第1開口を備えた第1レジストを形成する第1レジスト形成工程と、
    前記シード層に接する第1めっき層を形成する第1めっき工程と、
    前記シード層および前記第1めっき層上に、積層方向に視て前記第1めっき層に全体が内包される第2開口を備えた第2レジストを形成する第2レジスト形成工程と、
    前記第1めっき層に接する第2めっき層を形成する第2めっき工程と、
    を備えている、半導体素子の製造方法。
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