JP2023080756A - 成形体および二重容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外層体と内層体との境界部が前記外層体を通して見たときにスッキリして見える、成形体および二重容器を提供する。【解決手段】成形体1は、透明または半透明な外層体2と、不透明な内層体3とを有し、外層体2がオーバーモールドによって内層体3と一体に成形された成形体である。成形体1の表面に表れている外層体2と内層体3との境界部BLが外層体2によって被覆されている。【選択図】図4
Description
本発明は、成形体および二重容器に関する。
内層体をインサート材として当該内層体に透明な外層体を射出成形することは、例えば、光学的な加飾機能を発揮させる成形体を得るための技術として、従来から知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されるような、従来の成形体は、透明な外層体を通して内層体を見ることによって光学的な加飾機能を発揮させることができる。
しかしながら、上記従来の成形体は、当該成形体の表面に表れている、前記外層体と前記内層体との境界部を、前記外層体を通して見たときに、当該境界部がギラギラして見える。その一方、使用者の好みによっては、前記境界部を外層体を通して見たときに、当該境界部をギラギラさせることなく、その輪郭を浮き出させることによって、スッキリとして見させたいとの、ニーズもある。
本発明の目的は、外層体と内層体との境界部が前記外層体を通して見たときにスッキリして見える、成形体および二重容器を提供することである。
本発明に係る成形体は、透明または半透明な外層体と、不透明な内層体とを有し、前記外層体がオーバーモールドによって前記内層体と一体に成形された成形体であって、前記成形体の表面に表れている前記外層体と前記内層体との境界部が前記外層体によって被覆されている。
本発明に係る成形体において、前記外層体は、樹脂によって構成されているものとすることができる。
本発明に係る成形体において、前記樹脂は、アクリル系樹脂であることが好ましい。
本発明に係る成形体において、前記形成体は、広口の内容器と前記内容器を収容する外容器とを有する二重容器の、前記外容器であるものとすることができる。
本発明に係る二重容器は、広口の内容器と、上記外容器とを有する。
本発明によれば、外層体と内層体との境界部が前記外層体を通して見たときにスッキリして見える、成形体および二重容器を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る、成形体および二重容器について説明をする。
以下の説明において、軸線Oは、本発明の一実施形態に係る成形体の中心線である。本実施形態において、軸線Оは、本発明の一実施形態に係る二重容器の中心軸と一致している。また、以下の説明において、軸線Oに延在する方向を軸線方向という。また、以下の説明において、「上」とは、通常の意味のほかに、二重容器の口部が位置する側を意味することを含む。また、以下の説明において、「下」とは、通常の意味のほかに、二重容器の底部が位置する側を意味することを含む。
図1中、符号10は、本発明の一実施形態に係る二重容器である。二重容器10は、本発明の一実施形態に係る形成体としての、外容器1を有している。図2には、二重容器10をA-A断面で示す。
図2を参照すれば、二重容器10は、外容器1に加えて、広口の内容器11を有している。外容器1は、内容器11を収容することができる。本実施形態において、外容器1は、胴部1aと、胴部1aに連なる底部1bとを有している。外容器1の内部には、内容器11を収容する収容空間S1が形成されている。内容器11は、外容器1の上端に形成された開口部を通して、図2に示すように、収容空間S1に収容させることができる。
外容器1は、透明な外層体2と、不透明な内層体3とを有している。外層体2は、オーバーモールドによって内層体3と一体に成形されている。
前記オーバーモールドとしては、例えば、以下の2種類を挙げることができる。
(1)同一のモールド(成形型)内に、内層体3用の樹脂を射出したのち、外層体2用の樹脂を射出する成形方法
(2)同一のモールド(成形型)内に、内層体3をインサート材として収容し、その後、外層体2用の樹脂を射出する成形方法
(1)同一のモールド(成形型)内に、内層体3用の樹脂を射出したのち、外層体2用の樹脂を射出する成形方法
(2)同一のモールド(成形型)内に、内層体3をインサート材として収容し、その後、外層体2用の樹脂を射出する成形方法
本実施形態では、外層体2は、上記(2)の方法によって、内層体3の外表面に射出成形されている。本実施形態では、同一のモールド内に、内層体3をインサート材として収容し、その後、外層体2用の樹脂を数回に分けて射出している。これによって、外層体2を厚肉にすることができる。
外容器1において、当該外容器1の表面に表れる外層体2と内層体3との境界部BLは、外層体2によって被覆されている。
本実施形態において、境界部BLは、軸線方向上側から見たとき、軸線Oの周りに延在する環状の境界線である。図4を参照すれば、本実施形態において、外層体2は、内層体3の上端面3eを被覆する被覆部2aを有している。本実施形態において、被覆部2aは、境界部BLと同様に、軸線Oの周りに延在する環状の被覆部である。これによって、境界部BLは、外層体2によって被覆されている。
従来の外容器において、外層体2は、図4のような軸線方向視において、内層体3の3eを被覆するものではなかった。そのため、従来の外容器の上端面には、境界部BLが環状の境界線として露出していた。こうした従来の外容器では、例えば、図3に示すように、当該外容器を斜め下から外層体2を通して境界部BLをみたときに、当該境界部BLが光の乱反射によってギラギラして見える。即ち、従来の外容器において、透明な外層体2を通して境界部BLを見たときに当該境界部BLがギラギラして見える。特に、本実施形態の外容器1のように、外層体2が図1に示すように軸線方向において多角形状であるとともに内層体3が円形形状である場合、図3のように外層体2の対角線位置から見たときにギラギラ感が顕著である。これは、外容器1から境界部BLまでの肉厚が厚く(距離が長く)なるためである。
これに対し、本実施形態に係る外容器1において、境界部BLは、図4に示すように、外層体2によって被覆されている。被覆部2aは、例えば、軸線方向の厚さを0.3mmとすることができる。この場合、従来と同様に、図3に示すように、外容器1を斜め下から外層体2を通して境界部BLをみたときに、当該境界部BLに生じるギラギラ感が抑えられる。したがって、外容器1によれば、外層体2と内層体3との境界部BLを、外層体2を通して見たときにも、当該境界部BLをギラギラさせることなく、その輪郭をはっきり浮き出させることによって、当該境界部BLが従来と比べてスッキリして見える。
また、本実施形態において、外層体2は、樹脂によって構成されている。外層体2の透明性を樹脂によって実現使用する場合、当該樹脂は光の屈折率が高い。このため、本実施形態のように、外層体2の透明性を樹脂によって実現使用する場合、境界部BLに生じるギラギラ感の抑制に有効である。
また、前記樹脂は、アクリル系樹脂であることが好ましい。アクリル系の透明な樹脂を使用した場合、ポリエステル系の透明な樹脂を使用したときに比べてより透明性が高く、より高い効果が得られる。
なお、外層体2は、半透明な外層体とすることができる。また、内層体3は、1次成形品として、例えば、射出成形、ブロー成形によって形成することができる。内層体3は、不透明な樹脂(例えば、白色の樹脂)によって形成することができる。本実施形態において、内層体3は、白色に着色されたアクリル系樹脂によって形成されている。本実施形態のように、外層体2と内層体3とを、同系の樹脂(例えば、アクリル系樹脂)を使用することによって一体的に成形すれば、外層体2と内層体3の密着性も向上させることができる。
上述のとおり、本実施形態に係る形成体は、広口の内容器11と内容器11を収容する外容器1とを有する二重容器10の、外容器1である。また、上述のとおり、本実施形態に係る二重容器10は、広口の内容器11と、上記外容器1とを有している。
図2を参照すれば、本実施形態において、内容器11は、口部11aと、口部11aに連なるネック部11bと、ネック部11bに連なる胴部11cと、胴部11cに連なる底部11dとを有している。本実施形態において、内容器11は、口部11aが広口である、いわゆる、ジャー容器である。内容器11の内側には、内容物を収容可能な収容空間S11が形成されている。内容器11には、例えば、クリーム状の化粧料などの、粘性の高い内容物を収容することができる。本実施形態において、内容器11は、一体的に成形されている。本実施形態において、内容器11は、例えば、透明、半透明または不透明な樹脂によって形成することができる。内容器11は、例えば、射出成形、ブロー成形によって形成することができる。
本実施形態において、内容器11は、外容器1の上端に形成された開口部を通して、図2に示すように、収容空間S1に収容させることができる。本実施形態において、内容器11は、口部11aおよびネック部11bが外容器1の上端から突出するように、当該外容器1の内側に組み付けられている。本実施形態において、内容器11は、外容器1の内層体3にアンダーカット嵌合させることによって、外容器1に固定されている。ただし、内容器11と外容器1との固定は、ねじ嵌合などの、他の固定方法によって固定させることができる。
また、本実施形態において、二重容器10は、キャップ12を有している。キャップ12は、天壁12aと、当該天壁12aに連なる装着筒12bとを有している。キャップ12は、内容器11の口部11aにねじ嵌合させることによって、内容器11に対して取外し可能に取り付けることができる。ただし、キャップ12と内容器11とは、取外し可能に取り付ける方法であれば、アンダーカット嵌合など、ねじ嵌合に限定されない。なお、本実施形態において、キャップ12の天壁12aの裏側には、キャップ12を内容器11内容器11に取り付けた状態で、当該内容器11の口部11aをシールするためのシール部材13が取り付けられている。
以上、本発明の一実施形態に係る、成形体及び二重容器について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、様々に変更することができる。本実施形態に係る二重容器10は、化粧料用の二重容器である。この場合、境界部BLをすっきりさせることによって、高級感を高めることができる。ただし、本発明に係る成形体は、積層の外容器を含んだ二重容器に限定されるものではない。例えば、本発明に係る成形体は、単一の積層容器とすることができる。また、本発明に係る成形体は、容器の他にも、積層キャップに適用することができる。即ち、本発明は、透明または半透明な外層体と不透明な内層体とを有する、積層の成形体であれば、様々な成形体に適用することができる。
1:外容器(成形体), 2;外層体, 2a:被覆部, 3:内層体, 11:内容器, BL:境界部
Claims (5)
- 透明または半透明な外層体と、不透明な内層体とを有し、前記外層体がオーバーモールドによって前記内層体と一体に成形された成形体であって、
前記成形体の表面に表れている前記外層体と前記内層体との境界部が前記外層体によって被覆されている、成形体。 - 前記外層体は、樹脂によって構成されている、請求項1に記載された成形体。
- 前記樹脂は、アクリル系樹脂である、請求項2に記載された成形体。
- 前記形成体は、広口の内容器と前記内容器を収容する外容器とを有する二重容器の、前記外容器である、請求項1~3のいずれか1項に記載された成形体。
- 広口の内容器と、請求項4に記載された外容器と、を有する、二重容器。
Priority Applications (1)
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JP2021194259A JP2023080756A (ja) | 2021-11-30 | 2021-11-30 | 成形体および二重容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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2021
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