(第一の実施形態)
以下に図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、取引管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の取引管理システム100は、取引管理装置200と、端末装置400を含み、取引管理装置200と、端末装置400とは、ネットワーク等を介して接続される。
本実施形態の取引管理システム100は、売買取引を行う事業者や個人等によって利用されるものであり、取引管理装置200は、主に売買取引の際に発行される請求書を管理する。本実施形態の請求書の管理とは、例えば、請求書に記載された支払い期限日までに、請求先(買い手)から入金があるかどうかを確認する、支払期限日を過ぎても入金が確認されていない場合に、請求先(買い手)に入金の催促を行う、入金金額と請求金額とを照合する売掛金の消込等を含む。また、請求書の管理とは、請求先への請求書の送付履歴の管理を含んでもよい。
なお、以下の説明では、主に売買取引の際に発行される請求書を帳票の一例として説明するが、帳票は請求書以外のものであってもよい。具体的には、例えば、帳票は、注文書であってもよいし、納品書や見積書であってもよい。
本実施形態の端末装置400は、主に、売買取引における売り手によって利用される端末装置である。以下の説明では、端末装置400を売り手端末400と表現する場合がある。端末装置400には、PC(Personal Computer)のほか、スマート端末(スマートフォン)、タブレット端末等の各種端末装置が含まれる。なお、後述する端末装置300も同様である。
また、以下の説明では、本実施形態の取引管理システム100が提供するサービスを利用する利用者をテナントと表現する場合がある。つまり、本実施形態において、テナントとは、売り手や買い手となる事業者や個人等である。
本実施形態の取引管理システム100は、売り手が、取引管理システム100以外の外部システム500において発行した請求書の請求書画像データと、請求書に含まれる請求書情報とを対応付けて管理する。
また、本実施形態の取引管理システム100は、外部システム500で発行された請求書の請求書画像データを、電子メールサービス700や印刷サービス800等に対して送信する。電子メールサービス700とは、売り手が外部システム500を用いて発行した請求書の請求書画像データを、電子メールで買い手に送信するサービスを提供するサーバであってよい。印刷サービス800とは、売り手が外部システム500を用いて発行した請求書の請求書画像データを、印刷物として出力するサービスを提供するサーバであってよい。
また、本実施形態の取引管理システム100は、会計システム600から、入金完了通知等を受け付ける。入金完了通知は、例えば、会計システム600が、端末装置300かに入金指示を受け付けて、入金処理を行った後に、取引管理装置200に対して出力されてもよい。
端末装置300は、主に、売買取引における買い手によって利用される端末装置である。また、端末装置300からの入金指示とは、売り手が外部システム500を用いて発行した請求書にしたがった入金指示である。
本実施形態の取引管理装置200は、テナント管理データベース210、請求書画像データベース220、請求書管理データベース230、取引管理部260を有する。
テナント管理データベース210は、テナントに関する情報が格納される。言い換えれば、テナント管理データベース210は、売り手側に関する情報が格納される。請求書画像データベース220は、帳票画像データが格納される。請求書管理データベース230は、請求書情報を管理するための請求書管理情報が格納される。このとき、請求書管理情報は、請求書情報と請求書画像データとを対応付ける。
取引管理部260は、売り手端末400から、外部システム500を用いて発行された請求書の請求書画像データと請求書情報がアップロードされると、請求書画像データと請求書情報とを対応付けて保持する。このため、本実施形態では、外部システム500で発行された請求書を管理できる。
また、図1の例では、テナント管理データベース210、請求書画像データベース220、請求書管理データベース230は、取引管理装置200に設けられるものとしたが、これに限定されない。これらの各データベースは、一部又は全部が、他の装置に設けられていてもよい。また、取引管理装置200は、複数台の情報処理装置によって実現されてもよい。
次に、図2を参照して、取引管理装置200を実現する情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図2は、取引管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
取引管理装置200は、コンピュータによって構築されており、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F(Interface)208、ネットワークI/F209、バスライン219、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
これらのうち、CPU201は、取引管理装置200全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン219は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア215に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
図3は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3では、端末装置400のハードウェア構成について説明する。
本実施形態の端末装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
これらのうち、CPU401は、端末装置400全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、端末装置用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。ROM402、RAM403、EEPROM404は、端末装置400の記憶装置の一例である。バスライン422は、CPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、端末装置400は、遠距離通信回路412、遠距離通信回路412のアンテナ412a、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。
ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、端末装置400を操作する入力手段の一種である。ディスプレイ418は、端末装置400の有する表示部の一例である。
なお、本実施形態の買い手端末300と売り手端末400は、取引管理装置200と同様のハードウェア構成を有していてもよい。
次に、図4、図5を参照して、取引管理装置200が有する各データベースについて説明する。
図4は、第一の実施形態のテナント管理データベースの一例を示す図である。本実施形態のテナント管理データベース210は、例えば、テナント毎に設けられている。また、本実施形態のテナント管理データベース210は、情報の項目として、名称、住所、電話番号、メールアドレス、担当者名等を含み、これらの項目は、テナントID及びテナント名と対応付けられている。
本実施形態では、テナント管理データベース210において、名称、住所、電話番号、メールアドレス、担当者名等の項目の値を含む情報を、テナント情報と表現する場合がある。テナントID及びテナント名は、テナントを特定するための情報である。項目「名称」の値は、取引先(請求先)の名称を示し、項目「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」、「担当者名」のそれぞれの値は、請求先の住所、電話番号、メールアドレス、取引を担当する担当者の名称を示す。
なお、テナント情報に含まれる情報の項目は、図4に示す例に限定されない。テナント情報に含まれる情報の項目は、図4に示す項目が全て含まれなくても良いし、図4に示す項目以外の項目が含まれてもよい。
図5は、第一の実施形態の請求書管理データベースの一例を示す第一の図である。本実施形態の請求書管理データベース230は、テナント毎に設けられていてよい。
本実施形態の請求書管理データベース230は、情報の項目として、請求書情報番号、取引先ID、取引先名、請求金額、支払期限日、作成日、送付日、入金状態、入金日、入金口座、消込状態、インポート、外部請求書ID、ファイルパス等を含む。
請求書管理データベース230では、項目「請求書番号」及びテナント名と、その他の項目とが対応付けられている。以下の説明では項目「請求書番号」の値及びテナント名と、その他の項目の値を含む情報を、請求書管理情報と呼ぶ。
また、請求書管理データベース230は、外部システム500で発行された請求書の請求書情報を管理するための請求書管理情報と、取引管理システム100において発行された請求書の請求書情報を管理するための請求書管理情報と、の両方が格納される。
本実施形態の請求書情報は、例えば、項目「請求書番号」、「取引先ID」、「取引先名」、「請求金額」、「支払期限日」、「作成日」等を含む。また、項目「送付日」、「入金状態」、「入金日」、「入金口座」、「消込状態」、「インポート」、「外部請求書ID」、「ファイルパス」等は、請求書情報の管理用の情報の項目である。したがって、本実施形態では、請求書管理情報は、請求書情報を含む。
項目「請求書番号」の値は、請求書を特定するための識別情報である。言い換えれば、項目「請求書番号」の値は、請求書管理情報を特定するための識別情報である。
項目「取引先ID」の値は、取引先を特定するための識別情報である。具体的には、項目「取引先ID」の値は、請求書番号で特定される請求書の送付先(送信先)となるテナント(買い手)のテナントIDである。
項目「取引先名」の値は、買い手の名称を示す。項目「請求金額」の値は、請求金額を示し、項目「支払期限日」の値は、請求金額の支払期限日を示す。項目「作成日」の値は、請求書が作成された日付を示し、項目「送付日」の値は、売り手が買い手へ請求書を送付した日付を示す。
項目「入金状態」の値は、請求金額の入金の有無を示す。例えば、項目「入金状態」の値が「未入金」である場合、請求金額に対応する入金がされておらず、項目「入金状態」の値が「入金済」である場合、請求金額が入金されていることを示す。
項目「入金日」の値は、入金が行われた日付けを示し、項目「入金口座」の値は、入金先の口座を示す。
項目「消込状態」の値は、入金が確認された請求金額を消去したか否かを示す。具体的には、項目「消込状態」の値が「未消込」の場合、入金が確認されたが、請求金額の消去が行われていない状態を示す。また、項目「消込状態」の値が「消込済」の場合、入金が確認された金額が請求金額から消去された状態を示す。
項目「インポート」の値は、請求書番号で特定される請求書情報が、外部システム500を用いて作成された請求書の請求書情報であるか否かを示す。具体的には、項目「インポート」の値が「No」である場合、この請求書情報は、取引管理システム100において作成された請求書情報である。また、項目「インポート」の値が「Yes」である場合、この請求書情報は、外部システム500において作成された請求書情報である。
項目「外部請求書ID」の値は、外部システム500で発行された請求書を特定するための請求書識別情報である。項目「ファイルパス」の値は、請求書番号で特定される請求書の請求書画像データの格納先を示す。
図5の例では、請求書番号1056、1057の項目「インポート」の値がYesとなっており、請求書番号1056、1057で特定される請求書管理情報は、外部システム500で作成された請求書情報を含む。
また、請求書管理データベース230において、請求書番号1056、1057とされた請求書情報は、外部システム500において、請求書ID「Invoice01234」で特定される請求書に含まれる請求書情報である。
また、請求書番号1056、1057の請求書画像データは、それぞれ、ファイルパスで指定された格納場所へ格納される。このように、本実施形態では、請求書情報と請求書画像データとが、対応付けられて請求書管理データベース230に格納(登録)される。
次に、図6を参照して、取引管理システム100の有する各装置の機能構成について説明する。図6は、第一の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成について説明する図である。
はじめに、取引管理装置200の機能について説明する。本実施形態の取引管理装置200の取引管理部260は、送信部261、受信部262、入力受付部263、表示制御部264、登録部265、情報取得部266、情報管理部267を有する。
送信部261、受信部262は、取引管理装置200と他の装置との情報の送受信を行う。
具体的には、送信部261は、請求書画像データベース220に格納された請求書画像データを、送信先とされた電子メールサービス700や印刷サービス800へ送信する。受信部262は、外部システム500において作成された請求書画像データと請求書情報とを、売り手端末400から受信する。
入力受付部263は、取引管理装置200に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部263は、売り手端末400や、会計システム600、買い手端末300等からの各種の情報の入力や要求を受け付ける。各種の情報とは、例えば、帳票画像データ(請求書画像データ)、帳票情報(請求書情報)、入金完了通知等を含む。
表示制御部264は、売り手端末400における表示を制御する。登録部265は、外部システム500において作成された請求書の請求書画像データと請求書情報とを取引管理システム100に登録する。具体的には、登録部265は、売り手端末400から、請求書画像データと請求書情報とがインポートされると、この請求書画像データと請求書情報とを対応付けて請求書管理データベース230に格納する。
情報取得部266は、各種の情報を取得する。具体的には、情報取得部266は、売り手端末400から送信される情報を取得する。また、情報取得部266は、請求書管理データベース230等に格納された各種の情報を取得する。
情報管理部267は、請求書画像データや請求書管理情報を管理する。具体的には、情報管理部267は、請求書管理データベース230の更新等を行う。
次に、売り手端末400の機能について説明する。本実施形態の売り手端末400は、通信部430、入力受付部440、表示部450を有する。通信部430は、売り手端末400と他の装置との間の情報の送受信を行う。具体的には、例えば、通信部430は、売り手端末400と外部システム500との通信や、売り手端末400と取引管理装置200との通信を行う。
入力受付部440は、売り手端末400に対する各種の情報の入力を受け付ける。通信部430は、売り手端末400のディスプレイへの情報の表示を行う。
次に、図7を参照して、本実施形態の取引管理システム100の動作について説明する。図7は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。図7では、取引管理装置200に対し、外部システム500で作成された請求書の請求書画像データと請求書情報とを登録する動作を示す。
本実施形態の取引管理システム100において、売り手端末400は、売り手等のテナントから、外部システム500で作成した請求書の請求書画像データと請求書情報のインポート指示を受け付ける(ステップS701)。
なお、このとき、売り手端末400には、予め外部システム500で作成された請求書の請求書画像データと請求書情報とを保持している。
続いて、売り手端末400は、インポート指示を受け付けると、取引管理装置200に対し、インポート操作を行うための画面の表示要求を送信する(ステップS702)。
取引管理装置200は、この表示要求を受け付けて、売り手端末400に対し、インポート操作画面の表示指示を送信する(ステップS703)。
売り手端末400は、この表示指示を受け付けて、インポート操作画面を表示部450に表示させる(ステップS704)。
続いて、売り手端末400は、インポート操作画面において、インポートの対象となる請求書画像データと請求書情報との選択を受け付ける(ステップS705)。
なお、外部システム500で作成された請求書の請求書画像データとは、例えば、PDF形式の画像データであってよい。以下の説明では、外部システム500で作成された請求書画像データを、PDFファイルと表現する場合がある。
また、外部システム500で作成された請求書の請求書情報とは、例えば、CSV形式のデータであってよい。以下の説明では、外部システム500で作成された請求書の請求書情報を、CSVファイルと表現する場合がある。CSVファイルには、複数の請求書の請求書情報が含まれてよい。
売り手端末400は、PDFファイルとCSVファイルが選択されると、選択された2つのファイルのインポート要求を取引管理装置200に対して送信する(ステップS706)。このとき、選択されたPDFファイルとCSVファイルも取引管理装置200に送信される。
取引管理装置200は、入力受付部263により、PDFファイルとCSVファイルの入力を受け付けると、情報取得部266により2つのファイルを取得し、登録部265によりPDFファイルを請求書画像データベース220に格納する(ステップS707)。
言い換えれば、取引管理装置200は、入力受付部263により、売り手端末400からのインポート操作を受け付ける。
続いて、取引管理装置200は、登録部265により、CSVファイルをPDFファイルと対応付けて請求書管理データベース230に登録する(ステップS708)。
言い換えれば、取引管理装置200は、登録部265により、外部システム500で作成された請求書の請求書画像データと請求書情報とを対応付けて、取引管理システム100の請求書管理データベース230に格納する。
以下に、図7に示す動作について、さらに説明する。図8は、CSVファイルの一例を示す図である。
図8に示すCSVファイル81には、外部システム500において付与された請求書IDが、「Invoice01234」である請求書の請求書情報と、請求書IDが、「Invoice01235」である請求書の請求書情報とが含まれることがわかる。
次に、図9乃至図12を参照して、売り手端末400の表示例について説明する。図9は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第一の図である。図9に示す画面91は、図7のステップS704で売り手端末400に表示されるインポート操作画面の一例を示す。
画面91は、選択欄92を含む。本実施形態では、選択欄92が選択されると、売り手端末400が保持しているCSVファイルの一覧が表示されてもよい。売り手端末400は、一覧において選択されたCSVファイルを、インポート対象のCSVファイルとする。画面91は、CSVファイルが選択されると、図10に示す画面91Aに遷移する。またここでは、CSVファイル81が選択されたものとする。
図10は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第二の図である。図10に示す画面91Aは、選択欄92と、表示領域93と、操作ボタン94とを含む。
表示領域93は、選択欄92で選択されたCSVファイル81に含まれる請求書情報95、96が表示されている。また、表示領域93では、請求書情報95については、対応するPDFファイルとして、「請求書1.pdf」が選択されており、請求書情報96については、PDFファイルがこれから選択される状態である。
表示領域93において、請求書情報95には、操作ボタン95aが対応付けられて表示されている。操作ボタン95aは、請求書情報95と対応付けられたPDFファイルのプレビュー画像を表示されるための操作ボタンである。売り手端末400は、操作ボタン95aに対する操作を受け付けると、画面91Aを、請求書1.pdfのプレビュー画像の表示画面に遷移させてもよい。
請求書情報96には、操作ボタン96aが対応付けられて表示されている。操作ボタン96aは、PDFファイルの一覧を表示させるための操作ボタンである。表示領域93において、操作ボタン96aが操作されると、画面91Aに、PDFファイルの一覧が表示されてもよい。
操作ボタン94は、選択されたCSVファイルとPDFファイルとのインポート要求を取引管理装置200へ送信するための操作ボタンである。売り手端末400は、操作ボタン94が操作されると、選択されたCSVファイルとPDFファイルとを取引管理装置200へ送信する。
図11は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第三の図である。図11に示す画面111は、図7のステップS704で売り手端末400に表示されるインポート操作画面の他の例を示す。
画面111は、選択欄92、112を含む。本実施形態では、選択欄112が選択されると、売り手端末400が保持しているPDFファイルの一覧が表示されてもよい。つまり、画面111では、CSVファイルとPDFファイルとのそれぞれが選択される。
画面111は、CSVファイルとPDFファイルとが選択されると、画面111Aに遷移する。
図12は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第四の図である。図12に示す画面111Aは、選択欄92、112と、表示領域113と、操作ボタン94とを含む。
表示領域113には、請求書情報95、96が表示されている。また、表示領域113では、請求書情報95、96のそれぞれと、選択欄112で選択されたPDFファイルとが自動的に対応付けられて、PDFファイル名が表示されている。
図12において、売り手端末400は、PDFファイルとが選択されると、選択されたPDFファイルに対して文字認識処理を実行し、請求書画像に含まれる請求書IDと取引先ID等の情報を抽出してもよい。そして、売り手端末400は、抽出された情報から、CSVファイルに含まれる請求書情報を特定し、PDFファイルとCSVファイルとを対応付けて表示させてもよい。
このようにすれば、大量の請求書情報をインポートする際に、請求書情報と対応するPDFファイルを一つずつ選択するという手間を省くことができる。
表示領域113に表示された操作ボタン95aと操作ボタン96bとは、請求書情報と対応付けられたPDFファイルのプレビュー画像を表示させるための操作ボタンである。
次に、本実施形態の取引管理装置200による入金等の管理について説明する。
図13は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。図13では、売り手が発行した請求書のうち、買い手に送付していない請求書の一覧を表示させる場合の取引管理システム100の動作を示す。
本実施形態の取引管理システム100において、売り手端末400は、未送付の請求書情報の一覧画面の表示指示を受け付けると(ステップS1301)、一覧画面の表示要求を取引管理装置200へ送信する(ステップS1302)。なお、この表示要求には、売り手を特定するためのテナントID等が含まれてもよい。
取引管理装置200は、表示要求を受け付けると、表示制御部264により、未送付の請求書の一覧画面を表示させるための画面データを生成し(ステップS1303)、売り手端末400に対して一覧画面の表示指示を送信する(ステップS1304)。なお、ステップS1303の処理の詳細は後述する。
売り手端末400は、一覧画面の表示指示を受け付けると、表示部450により、未送付の請求書の一覧画面をディスプレイに表示させる(ステップS1305)。
ここで、本実施形態では、外部システム500において作成されて、取引管理システム100に登録された請求書情報は、編集が禁止されている。また、本実施形態では、取引管理システム100において作成された請求書情報は、編集が許容されている。
以下のステップS1306以降の処理は、編集が許容された請求書情報に対して編集を行う場合の動作を示す。
売り手端末400は、未送付の請求書の一覧画面において、編集が許容された請求書情報に対する編集を指示する操作を受け付けると(ステップS1306)、取引管理装置200に対して編集画面の表示要求を送信する(ステップS1307)。
取引管理装置200は、この表示要求を受け付けると、表示制御部264により、編集画面の表示指示を売り手端末400に送信する(ステップS1308)。
売り手端末400は、表示指示を受け付けて、表示部450により、編集画面をディスプレイに表示させる(ステップS1309)。
売り手端末400は、編集操作と、編集の保存を指示する操作を受け付けると(ステップS1310)、取引管理装置200に対して編集内容の保存要求を送信する(ステップS1311)。
取引管理装置200は、編集内容の保存要求を受け付けると、情報管理部267により、編集内容を請求書管理データベース230に登録する(ステップS1312)。
次に、図14を参照して、未送付の請求書の一覧画面を生成する処理について説明する。図14は、第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第一のフローチャートである。図14は、図13のステップS1303の処理の詳細を示す。
取引管理装置200は、情報取得部266により、請求書管理データベース230を参照して、項目「送付日」の値が入力されていない請求書情報を取得する(ステップS1401)。
続いて、取引管理装置200は、取得した請求書情報について、ステップS1405までの処理を実行する(ステップS1402)。
取引管理装置200は、情報管理部267により、取得した請求書情報を含む請求書管理情報を参照し、取得した請求書情報が外部からインポートされたものであるか否かを判定する(ステップS1403)。具体的には、情報管理部267は、取得した請求書情報を含む請求書管理情報を参照し、項目「インポート」の値が「Yes」であるか否かを判定する。
ステップS1403において、請求書情報が外部からインポートされたものである場合、取引管理装置200は、後述するステップS1405へ進む。
ステップS1403において、請求書情報が外部からインポートされたものでない場合、つまり、取得した請求書情報が取引管理システム100で作成された請求書情報である場合、情報取得部266は、この請求書情報は編集が許容される請求書情報であると判定する(ステップS1404)。言い換えれば、情報取得部266は、この請求書情報については、請求書情報の編集画面へ遷移させるための操作ボタンを表示させるものとする。
取引管理装置200は、ステップS1401で取得した全ての請求書情報に対して、ステップS1403、S1404の処理を行うと(ステップS1405)、ステップS1406へ進む。
取引管理装置200は、請求書情報の編集が許容されるか否かの判定結果を含む未送付の請求書の一覧画面を表示させるための画面データを生成し(ステップS1406)、処理を終了する。
以下に、図15を参照して、未送付の請求書の一覧画面について説明する。図15は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第五の図である。
図15に示す画面151は、図13のステップS1305で売り手端末400に表示される未送付の請求書の一覧画面の一例である。
画面151は、表示領域152を有する。表示領域152には、図14のステップS1401で取得された請求書情報の一覧153が表示されている。
また、表示領域152には、各請求書情報と対応付けられた操作ボタン154と、表示領域152に表示された請求書情報の一部と対応付けられた操作ボタン155と、が表示される。
操作ボタン154は、売り手端末400に対し、対応する請求書情報を含む請求書の買い手への送付を指示するための操作ボタンである。売り手端末400は、この送付の指示を受け付けると、取引管理装置200に対して請求書の送付要求を送信してもよい。また、本実施形態では、画面151において、操作ボタン154が操作されると、画面151は、後述する送付設定画面に遷移する。
この場合、取引管理装置200は、請求書の送付方法に応じて請求書を送付してもよい。具体的には、例えば、請求書の送付方法が、電子メールである場合には、送付が指示された請求書情報を電子メールサービス700へ送信してもよい。
また、例えば、請求書の送付方法が、郵送である場合には、送付が指示された請求書情報を印刷サービス800へ送信してもよい。
操作ボタン155は、編集が許容された請求書情報の対してのみ、表示される。図15の例では、取引先名が株式会社B4である請求書情報に対しては、操作ボタン155が表示されており、取引先名が株式会社B1である請求書情報と、取引先名がB2株式会社である請求書情報とについては、操作ボタン155は表示されていない。
したがって、画面151に表示された請求書情報のうち、取引先名が株式会社B4である請求書情報のみが、取引管理システム100において作成された請求書情報であり、その他の請求書情報は外部システム500で作成されたものであることがわかる。
本実施形態では、画面151において、操作ボタン155が操作されると、画面151が、請求書情報の編集画面に遷移する。
図16は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第六の図である。図16に示す画面161は、図13のステップS1309で売り手端末400に表示される請求書情報の編集画面の一例である。
画面161は、表示欄162と、操作ボタン163とを含む。表示欄162には、本州が許容されている請求書情報に含まれる情報の項目名と項目値とが対応付けられた表示されている。また、表示欄162では、各項目名と対応する項目値の再入力を受け付ける。
操作ボタン163は、表示欄162に表示された項目値を請求書管理データベース230に格納させるための操作ボタンである。
取引管理装置200は、画面161において、操作ボタン163が操作されると、表示欄162に入力された項目値を請求書管理データベース230に格納する。
次に、図17を参照して、取引管理システム100による請求書の送付と、請求書を送付した後の入金管理について説明する。図17は、第一の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
以下の図17では、ステップS1701からステップS1703までの処理が、未送付の請求書を買い手に送付する処理を示しており、ステップS1704からステップS1711までの処理は、請求書を送付した後の入金状態を管理する処理を示す。
本実施形態では、請求書を買い手に送付する処理と、入金状態を管理する処理と、が連続して実行されなくてもよく、それぞれが別々の独立したタイミングで行われてよい。
売り手端末400は、請求書の送付指示を受け付ける(ステップS1701)。具体的には、売り手端末400は、図15の画面151において、何れかの操作ボタン154を選択する操作を受け付ける。
続いて、売り手端末400は、取引管理装置200に対して、請求書の送付要求を送信する(ステップS1702)。なお、請求書の送付要求には、請求書番号、送付設定情報等が含まれる。送付設定情報とは、請求書の送付方法などを示す情報である。
取引管理装置200は、送付要求を受け付けると、情報管理部267により、請求書の送付を実行する(ステップS1703)。ステップS1703の処理の詳細は後述する。
また、売り手端末400は、指定期間の請求書管理画面の表示指示を受け付けると(ステップS1704)、取引管理装置200に対して請求書管理画面の表示要求を送信する(ステップS1705)。なお、この表示要求には、期間を指定する情報が含まれてよい。
取引管理装置200は、請求書管理画面の表示要求を受け付けて、表示制御部264により、請求書管理画面を表示させるための画面データを生成する(ステップS1706)。ステップS1706の詳細は後述する。
続いて、取引管理装置200は、請求書管理画面の表示指示を売り手端末400へ送信する(ステップS1707)。
売り手端末400は、この表示指示を受け付けて、表示部450により、請求書管理画面をディスプレイに表示させる(ステップS1708)。
続いて、売り手端末400は、入金催促等の請求書管理を指示する操作を受け付けると(ステップS1709)、請求書管理要求を取引管理装置200に送信する(ステップS1710)。
取引管理装置200は、請求書管理要求を受け付けて、情報管理部267により、請求書情報の管理を行う(ステップS1711)。ステップS1711の処理の詳細は後述する。
次に、図18を参照して、請求書を送付する際の送付設定を行う送付設定画面について説明する。図18は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第七の図である。図18に示す画面181は、請求書の送付に関する設定を行うための送付設定画面の一例である。画面181は、例えば、図17のステップS1701において、テナントが請求書の送付を指示する際に、売り手端末400に表示される。
画面181は、表示欄182、183、選択欄184、185、入力欄186、操作ボタン187を含む。
表示欄182は、送付する請求書を特定するための請求書番号が表示される。なお、表示欄182には、請求書番号で特定される請求書における請求金額が表示されてもよい。
表示欄183は、未送付の請求書の一覧を表示させるためのアイコン画像が表示される。本実施形態では、表示欄183のアイコン画像が選択されると、画面181上に、ウィンドウ181Aが表示されてもよい。ウィンドウ181Aには、未送付の請求書の一覧が表示される。本実施形態では、ウィンドウ181Aに表示された一覧から選択された請求書の請求書番号が、表示欄182に表示されてもよい。
選択欄184、185は、請求書の送付方法を選択するための選択欄である。具体的には、選択欄184は、請求書を電子メールで送付する方法を選択するための選択欄であり、選択欄185は、請求書を郵送で送付する方法を選択するための選択欄である。
図18の例では、表示欄182に、請求書番号「1056」が表示されており、選択欄184が選択されているため、請求書番号「1056」で特定される請求書情報と請求書画像データとを、電子メールで送付する設定とされていることがわかる。
入力欄186は、請求書の送付先に関する情報等が入力される。画面181では、請求書番号「1056」の請求書が送付される取引先の名称等が入力されている。
操作ボタン187は、請求書の送付の実行を指示するための操作ボタンである。売り手端末400は、操作ボタン187が操作されると、取引管理装置200に対して請求書の送付要求を送信する。
次に、図19を参照して、取引管理装置200による請求書の送付の処理について説明する。図19は、第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第二のフローチャートである。図19の処理は、図17のステップS1703の処理の詳細を示す。
取引管理装置200は、情報取得部266により、送付設定情報から、送付方法を示す情報を取得する(ステップS1901)。
送付方法が電子メールによる送付であった場合、取引管理装置200は、情報管理部267により、請求書画像データを電子メールに添付し、送付先設定情報に含まれる送付先へ電子メールを送信し(ステップS1902)、後述するステップS1904へ進む。
送付方法が郵送であった場合、取引管理装置200は、情報管理部267により、請求書画像データと、印刷要求とを印刷サービス800へ送信する(ステップS1903)。
続いて、取引管理装置200は、情報管理部267により、請求書管理データベース230の請求書管理情報のうち、送付日と入金状態を更新し(ステップS1904)、処理を終了する。
具体的には、情報管理部267は、送付された請求書の請求書番号を含む請求書管理情報において、項目「送付日」の値を入力し、項目「入金状態」の値を、未入金とする。本実施形態では、このように、請求書が送付され、項目「送付日」の値が入力されると、項目「入金状態」の値が未入金となる。本実施形態では、このようにすることで、請求書が送付されていないにも関わらず、買い手に対して入金を催促する、といった事態の発生を防止できる。
次に、図20を参照して、本実施形態の取引管理装置200による請求書管理画面の表示について説明する。図20は、第一の実施形態の取引管理装置の処理を説明する第三のフローチャートである。図20の処理は、図17のステップS1708の処理の詳細を示す。
本実施形態の取引管理装置200は、入力受付部263により、期間の指定を受け付けると、情報取得部266により、請求書管理データベース230から指定された期間の請求書情報を取得する(ステップS2001)。具体的には、情報取得部266は、支払期限日が指定期間に含まれる請求書情報を取得する。なお、本実施形態では、指定期間内に含まれる日付けは、支払期限日以外の日付けであってもよい。
続いて、取引管理装置200は、ステップS2003以降の処理を、取得した全ての請求書情報に対して行う(ステップS2002)。
取引管理装置200は、情報管理部267により、取得した請求書情報と対応する請求書が送付済であるか否かを判定する(ステップS2003)。具体的には、情報管理部267は、請求書管理データベース230において、請求書情報と対応する項目「送付日」の値が入力されているか否かを判定する。
ステップS2003において、送付済でない場合、取引管理装置200は、後述するステップS2007へ進む。
ステップS2003において、送付済である場合、取引管理装置200は、この請求書情報を表示対象とする(ステップS2004)。
続いて、取引管理装置200は、表示対象とされた請求書情報が、外部システム500で作成されたものであるか否かを判定する(ステップS2005)。具体的には、取引管理装置200は、請求書管理データベース230において、表示対象とされた請求書情報と対応する項目「インポート」の値が「No」であるか否かを判定している。
ステップS2005において、外部システム500で作成された請求書情報ではない、つまり、取引管理システム100で作成された請求書情報である場合、取引管理装置200は、ステップS2007へ進む。
ステップS2005において、外部システム500で作成された請求書情報である場合、取引管理装置200は、この請求書情報をマークを付与する対象の請求書情報と判定する(ステップS2006)。
取引管理装置200は、ステップS2001で取得した請求書情報について、ステップS2003からステップS2006までの処理を実行する(ステップS2007)。
ステップS2007において、全ての請求書情報について処理を行った後に、取引管理装置200は、表示制御部264により、表示対象とされた請求書情報を含む請求書管理画面を表示させるための画面データを生成し(ステップS2008)、処理を終了する。
以下に、図21を参照して、売り手端末400に表示された請求書管理画面について説明する。図21は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第八の図である。
図21に示す画面190は、図17のステップS1708で表示される請求書管理画面の一例である。なお、図21では、株式会社A1が発行した請求書のうち、請求書番号1056の請求書と、請求書番号1057の請求書とが、未送付の状態とした(図5参照)。
画面190は、表示領域191、192とを含む。表示領域191には、例えば、テナント名「株式会社A1」の入金状態が表示される。
表示領域192には、表示対象とされた請求書情報の一覧が表示される。具体的には、表示領域192には、B2株式会社に対して発行された請求書の請求書情報192-1と、B3に発行された請求書の請求書情報192-2とが表示されている。
この場合、請求書番号1056、請求書番号1057は、未送付の状態であるために表示対象とされない。したがって、表示領域192には、請求書番号1056の請求書情報と、請求書番号1057の請求書情報とは表示されない。
また、表示領域192は、請求書情報に対応付けられて表示される操作ボタン192a192bを含む。操作ボタン192a、192bは、対応する請求書情報の送付先に対する入金の催促を行うための操作ボタンである。
操作ボタン192aは、請求書情報192-1と対応付けられており、操作ボタン192bは、請求書情報192-2と対応付けられている。
本実施形態の売り手端末400は、画面190において、操作ボタン192aが操作されると、取引管理装置200に対し、請求書情報192-1の送付先に対する入金の催促要求が送信される。取引管理装置200は、この催促要求を受けて、請求書情報192-1の送付先である買い手に対し、入金を催促する通知等を送信してもよい。
次に、図22及び図23を参照して、請求書番号1056で特定される請求書が、送付済みとされた場合について説明する。
図22は、第一の実施形態の請求書管理データベースの一例を示す第二の図である。図22に示す請求書管理データベース230-1では、項目「請求書番号」の値が「1056」の請求書管理情報において、項目「送付日」の値が入力されており、項目「入金状態」の値が「未入金」とされている。なお、このとき、請求書管理データベース230-1では、項目「消込状態」の値は入力されていない。
図23は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第九の図である。図23に示す画面190Aは、請求書管理データベース230の状態が、図22に示すような状態となったときに請求書管理画面の一例である。
ここでは、請求書番号「1056」の請求書情報は、表示対象とされる。また、請求書管理データベース230において、請求書番号「1056」と対応する請求書管理情報の項目「インポート」の値は「Yes」である。
したがって、請求書番号「1056」の請求書情報は、外部システム500で作成されたことを示すマークの付与対象となる。
画面190Aは、表示領域191、192Aとを含む。表示領域192Aには、請求書が送付済みの請求書情報の一覧が表示される。具体的には、表示領域192Aは、請求書情報192-1、192-2、192-3が表示されており、各請求書情報と対応して操作ボタン192a、192b、192cが表示される。ここで表示されている請求書情報と対応する項目「入金状態」の値は、全て、「未入力」である。
ここで、表示領域192Aには、図21の表示領域192と比較して、請求書情報192-3が追加されており、請求書番号「1056」の請求書情報が送付されたことがわかる。
また、請求書番号「1056」の請求書情報は、外部システム500からインポートされた請求書情報であるため、マーク194が表示される。
本実施形態では、このように、外部システム500からインポートされた請求書情報と、取引管理システム100で作成された請求書情報とが、視覚的に区別できるように、表示態様を異ならせて表示させる。
次に、図24及び図25を参照して、請求書番号1056で特定される請求書に応じた入金が行われた場合について説明する。
図24は、第一の実施形態の請求書管理データベースの一例を示す第三の図である。図24に示す請求書管理データベース230-2では、項目「請求書番号」の値が「1056」の請求書管理情報において、項目「入金状態」の値が「入力済み」とされている。
また、請求書管理データベース230-2では、項目「請求書番号」の値が「1056」の請求書管理情報において、項目「消込状態」の値が入力されており、その値は、「未消込」とされている。
図25は、第一の実施形態の売り手端末の表示例を示す第十の図である。図25に示す画面190Bは、請求書管理データベース230の状態が、図24に示すような状態となったときに請求書管理画面の一例である。
画面190Bは、表示領域191、192Bとを含む。表示領域192Bには、表示対象とされた請求書情報の一覧が表示される。言い換えれば、表示領域192Bには、請求書情報が送付済みの請求書情報の一覧が表示される。
具体的には、表示領域192Bは、請求書情報192-1、192-2、192-3、192-4が表示されており、各請求書情報と対応して操作ボタン192a、192b、192c1、192dが表示される。
ここで、表示領域192Bには、図23の表示領域192Aと比較して、請求書情報192-4が追加されており、請求書番号「1057」の請求書情報が送付されたことがわかる。また、請求書番号「1057」の請求書情報192-4は、外部システム500からインポートされた請求書情報であるため、マーク195が表示される。
また、表示領域192Bでは、請求書情報192-3と対応する入金状態が「入金済み」とされており、請求書情報193-3と対応する請求書に応じた入金が行われたことがわかる。
さらに、請求書情報192-3には、操作ボタン192c1が対応付けられて表示されている。操作ボタン192c1は、請求書情報192-3の消込を行うための操作ボタンである。
このように、本実施形態の請求書管理画面では、請求書情報に応じた入金が行われると、この請求書情報の消込を行うための操作ボタンが表示される。したがって、本実施形態によれば、売り手に対して請求書情報の状態を視覚的に把握させることができる。
本実施形態では、このように、外部システム500からインポートされた請求書情報を、取引管理システム100で作成された請求書情報と同じように管理することができる。具体的には、本実施形態では、外部システム500で作成された請求書の送付に関する管理や、この請求書に対する入金の管理等を、取引管理システム100で作成された請求書の管理と同様に行うことができる。
したがって、本実施形態では、売り手となるテナントが独自で利用している販売システム等によって作成された請求書であっても、請求書画像データと請求書情報とを取引管理装置200にインポートするだけで、請求書の管理を行うことができる。
また、例えば、売り手が、複数の販売管理システム等を利用していた場合であっても、取引管理装置200に請求書画像データと請求書情報とをインポートするだけで、一括して請求書の管理を行うことができ、管理業務の負荷を軽減することができる。
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、取引管理装置200に格納される請求書画像データのファイル名が規定される点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図26は、第二の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成について説明する図である。
本実施形態の取引管理システム100Aは、取引管理装置200Aと、売り手端末400とを含む。取引管理装置200Aは、テナント管理データベース210、請求書画像データベース220、請求書管理データベース230A、取引管理部260Aを有する。
取引管理部260Aは、送信部261、受信部262、入力受付部263、表示制御部264、登録部265A、情報取得部266、情報管理部267、ファイル名判定部268を有する。
本実施形態のファイル名判定部268は、売り手端末400から送信される請求書画像データのファイル名が、予め規定された形式のファイル名であるか否かを判定する。
登録部265Aは、外部システム500において作成された請求書の請求書画像データのファイル名が、予め規定された形式のファイル名である場合に、請求書画像データと請求書情報とを取引管理システム100に登録する。
本実施形態の請求書管理データベース230Aは、例えば、予め規定された形式である請求書画像データのファイル名と、外部システム500を特定する情報とを含む請求書管理情報が格納される。
ここで、本実施形態の請求書画像データのファイル名について説明する。近年では、電子帳簿保存法により、テナント(法人)において帳票を一定期間保存することが要求されている。また、電子帳簿保存法では、帳票を保存する際に、関連する帳票同士の関連性の確認が可能であること、速やかに画面や紙等に出力できること、日付、取引先、取引内容等を検索キーとした検索が可能であること、等が求められる。なお、本実施形態では、帳票の検索キーとなり得る項目を含む情報を、請求書の書誌情報と表現する場合がある。
本実施形態では、請求書画像データのファイル名に、請求書の書誌情報の一部を含むファイル名が付与されている場合に、この請求書画像データを、予め規定された形式のファイル名が付与された請求書画像データとして、請求書管理データベース230Aに登録する。
また、このとき、本実施形態では、請求書画像データの出力元となる外部システム500を特定する情報を、請求書画像データのファイル名と対応付けて、請求書管理データベース230Aに登録する。
本実施形態では、このようにして、外部システム500から取得した請求書画像データを管理することで、帳票の管理において要求される事項を満たしつつ、外部システム500で発行された帳票を管理することができる。
図27は、第二の実施形態の請求書管理データベースの一例を示す図である。本実施形態の請求書管理データベース230Aは、情報の項目として、請求書情報番号、取引先ID、取引先名、請求金額、支払期限日、作成日、送付日、入金状態、入金日、入金口座、消込状態、インポート、外部請求書ID、外部システム名、ファイルパス等を含む。言い換えれば、請求書管理データベース230Aは、第一の実施形態の請求書管理データベース230が有する情報の項目に加え、項目「外部システム名」を含む。
項目「外部システム名」の値は、対応する外部請求書IDで特定される請求書の発行元となる外部システム500の名称であり、外部システム500を特定する情報である。なお、図27の例では、外部システム500を特定する情報を、外部システム500の名称としたが、これに限定されない。本実施形態では、外部システム500を特定する情報として、外部システム500を特定する識別情報等が用いられてもよい。
また、本実施形態の請求書管理データベース230Aでは、項目「ファイルパス」の値は、請求書番号で特定される請求書の請求書画像データの格納先と、請求書画像データのファイル名とを示す。
図27の例では、請求書番号「1056」、「1057」を含む請求書管理情報では、項目「インポート」の値が「Yes」であり、外部請求書ID「Invoice01234」、「Invoice01235」、外部システム名「外部システム500」を含む。
したがって、請求書番号「1056」、「1057」を含む請求書管理情報に含まれるファイルパスには、外部システム500から出力された請求書画像データが格納される。
また、請求書番号「1056」と対応するファイルパスに含まれる請求書画像データのファイル名は、「(X0001)(20201023)(880000).pdf」である。つまり、このファイル名には、取引先ID、作成日、請求金額が含まれる。言い換えれば、このファイル名は、予め規定された形式のファイル名である。
また、請求書番号「1057」と対応するファイルパスに含まれる請求書画像データのファイル名は、「(X0002)(20201023)(100000).pdf」である。つまり、このファイル名には、取引先ID、作成日、請求金額が含まれる。言い換えれば、このファイル名は、予め規定された形式のファイル名である。
このように、本実施形態では、請求書画像データは、請求書の書誌情報を含むファイル名が付与されている場合に、請求書管理データベース230Aに格納される。
以下に、図28を参照して、本実施形態の取引管理システム100Aの動作について説明する。図28は、第二の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。図28のステップS2801からステップS2806までの処理は、図7のステップS701からステップS706までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS2806において、売り手端末400から選択されたPDFファイルとCSVファイルが送信されると、取引管理装置200Aは、入力受付部263により、PDFファイルとCSVファイルの入力を受け付け、ファイル名判定部268により、PDFファイルのファイル名が予め規定された形式のファイル名であるか否かを判定する(ステップS2807)。
ステップS2807において、PDFファイルのファイル名が予め規定された形式のファイル名である場合、取引管理装置200Aは、ステップS2808へ進む。
図28のステップS2808とステップS2809の処理は、図7のステップS707とステップS708の処理と同様であるから、説明を省略する。
なお、取引管理装置200Aは、ステップS2807において、PDFファイルのファイル名が予め規定された形式のファイル名でない場合には、売り手端末400に対して、PDFファイルを登録できないことを示す通知を表示させてもよい。そのとき、取引管理装置200Aは、ファイル名の変更を要求するメッセージを売り手端末400に表示させてもよい。
次に、図29を参照して、売り手端末400の表示例について説明する。図29は、第二の実施形態の売り手端末の表示例を示す第一の図である。図29に示す画面290は、図28のステップS2804において、売り手端末400に表示されるインポート操作画面の一例である。なお、画面290は、例えば、図9の画面91等において、CSVファイルが選択された後に、PDFファイルを選択するための画面として、売り手端末400に表示されてもよい。
画面290は、入力欄291、選択欄292、293、操作ボタン294、選択欄295、表示欄296、297、選択欄298を含む。
入力欄291は、PDFファイルの送信先を指定するための入力欄である。画面290の入力欄291では、取引管理装置200が指定されている。
選択欄292は、PDFファイルのファイル名のフォーマット(形式)を選択するための選択欄である。本実施形態では、PDFファイルのファイル名において、書誌情報に含まれる各項目を区切り文字で標記する形式と、書誌情報に含まれる各項目を囲み文字で標記する形式と、を予め規定された形式とする。
画面290では、囲み文字が選択されている。したがって、取引管理装置200のファイル名判定部268は、書誌情報に含まれる各項目を囲み文字で標記されたファイル名を、予め規定された形式のファイル名と判定する。
選択欄293は、取引管理装置200に送信するPDFファイルを選択するための選択欄である。画面290では、選択欄293において、ファイル名が、(X0001)(20201023)(8800000).pdfとされたPDFファイルが選択されている。つまり、画面290では、書誌情報に含まれる各項目を囲み文字で標記されたファイル名のPDFファイルが選択されている。
操作ボタン294は、選択欄293で選択されたPDFファイルを取引管理装置200に送信させるための操作ボタンである。
選択欄295は、電子帳簿保存法に規定された保存方法を利用するか否かを選択するための選択欄である。表示欄296は、書誌情報を取得するファイル(書誌情報の取得元となるファイル)が表示される。表示欄297は、ファイル名に含める書誌情報の項目として、指定された項目が表示される。
画面290では、選択欄295において、電子帳簿保存法に規定された保存方法を利用することが選択されており、表示欄296には、書誌情報を取得するファイルが、PDFファイルであることが表示されている。また、表示欄297には、抽出する書誌情報の項目は、取引先ID、作成日、請求金額であることが表示されている。
選択欄298は、帳票の種類を選択するための選択欄である。画面290では、帳票の種類として、請求書が選択されている。
したがって、本実施形態では、外部システム500から出力されたPDFファイルのうち、PDFファイルから抽出された項目「取引先ID」、「作成日」、「請求金額」を囲み文字で標記したファイル名が付与されたPDFファイルが保存される。
本実施形態では、このようなファイル名のPDFファイルを保存することで、例えば、売り手端末400の利用者が、PDFファイルを検索する際に、取引先ID、作成日、請求金額を検索キーとした検索を行うことができる。
以下に、図30を参照して、本実施形態の取引管理システム100Aにおける請求書画像データの検索について説明する。図30は、第二の実施形態の取引管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
本実施形態の取引管理システム100Aにおいて、売り手端末400は、利用者から検索キーと検索指示の入力を受け付ける(ステップS3001)。なお、このとき、売り手端末400には、取引管理装置200に送信したPDFファイルの一覧画面が表示されており、この一覧画面において、検索キーと検索指示の入力を受け付けるものとする。
売り手端末400は、検索キーと検索指示の入力を受け付けると、取引管理装置200Aに対して検索キーによる検索要求を送信する(ステップS3002)。
取引管理装置200Aは、検索要求を受け付けると、請求書管理データベース230Aに対する検索を実行し(ステップS3003)、取引管理装置200Aは、検索結果を売り手端末400に送信する(ステップS3004)。
売り手端末400は、検索結果を受け付けて、表示部450に検索結果を表示させる(ステップS3005)。
以下に、図31及び図32を参照して、PDFファイルの検索について説明する。図31は、第二の実施形態の売り手端末の表示例を示す第二の図である。
図31に示す画面310は、図30のステップS3001において売り手端末400に表示されるPDFファイルの一覧画面の一例である。
画面310は、表示欄311、入力欄312、操作ボタン313、314を含む。表示欄311には、売り手端末400から取引管理装置200Aに送信されたPDFファイルの一覧が表示さける。入力欄312は、検索キーを入力するための入力欄である。入力欄312には、例えば、取引先名等が入力されてもよい。
操作ボタン313は、検索範囲を指定するための入力欄315を表示させるための操作ボタンである。操作ボタン314は、検索要求を取引管理装置200Aに送信するための操作ボタンである。
本実施形態では、操作ボタン313が選択されると、入力欄315が表示される。入力欄315には、PDFファイルのファイル名に含まれる書誌情報の項目が表示される。画面310の例では、入力欄315にPDFファイルの作成日の範囲を指定するための入力欄と、請求金額の範囲を指定するための入力欄とが含まれる。なお、入力欄315には、作成日と請求金額以外の項目が含まれてもよい。また、入力欄315には、外部帳票IDの入力欄等が含まれてよい。
また、表示欄311には、一覧が表示されたPDFファイル毎に、操作ボタン316が表示されている。本実施形態では、操作ボタン316が選択されると、対応するPDFファイルの詳細が売り手端末400に表示されてもよい。
図32は、第二の実施形態の売り手端末の表示例を示す第三の図である。図32に示す画面320は、図31の操作ボタン316が選択された場合に表示される画面の一例である。
画面320は、表示欄321、322を含む。表示欄321には、操作ボタン316と対応するPDFファイルの書誌情報である作成日、取引先名、請求金額等が表示される。表示欄322には、書誌情報が表示されたPDFファイルの出力元となる外部システム500を特定する情報と、このPDFファイルを特定する外部請求書IDとが表示される。
また、表示欄321には、操作ボタン321aが含まれる。本実施形態では、操作ボタン321aが操作されると、画面320に書誌情報が表示されているPDFファイルを売り手端末400に表示させる。
このように、本実施形態では、売り手端末400において、取引管理装置200Aに送信されたPDFファイルの一覧を利用者に閲覧させることができる。また、本実施形態では、PDFファイルの検索を容易に行うことができ、さらに、検索されたPDFファイルの書誌情報と、PDFファイルが示す請求書画像データとを、容易に売り手端末400に表示させることができる。また、本実施形態では、PDFファイルの発行元となる外部システム500を特定する情報を売り手端末400に表示させるため、売り手端末400の利用者に対して、取引管理装置200AとPDFファイルの発行元との関連性を容易に把握させることができる。
(第三の実施形態)
以下に、図面を参照して、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態では、外部システム500から受信したPDFファイルに対して取引管理装置がファイル名を付与する点が、第二の実施形態と相違する。よって、以下の第三の実施形態の説明では、第二の実施形態との相違点について説明し、第二の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第二の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図33は、第三の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成について説明する図である。
本実施形態の取引管理システム100Bは、取引管理装置200Bと、売り手端末400とを含む。取引管理装置200Bは、テナント管理データベース210、請求書画像データベース220、請求書管理データベース230A、取引管理部260Bを有する。
取引管理部260Bは、送信部261、受信部262、入力受付部263、表示制御部264、登録部265、情報取得部266、情報管理部267、ファイル名作成部269を有する。
本実施形態のファイル名作成部269は、売り手端末400に対して、ファイル名に含める書誌情報の項目を設定させる設定画面を表示させ、設定された項目に応じたファイル名を作成し、PDFファイルを作成したファイルのPDFファイルとする。
以下に、図34を参照して、本実施形態の取引管理システム100Bの動作について説明する。図34は、第三の実施形態の取引管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
図34のステップS3401からステップS3404までの処理は、図7のステップS701からステップS704までの処理と同様であるから、説明を省略する。
売り手端末400は、インポート操作画面において、ファイル名に含める書誌情報の項目の選択を受け付ける(ステップS3405)。言い換えれば、売り手端末400は、インポート操作画面において、ファイル名に含める書誌情報の項目の設定を受け付ける。
続いて、売り手端末400は、PDFファイルとCSVファイルとの選択を受け付ける(ステップS3406)。
続いて、売り手端末400は、PDFファイルとCSVファイルが選択されると、選択された2つのファイルのインポート要求を取引管理装置200に対して送信する(ステップS3407)。このとき、選択されたPDFファイルとCSVファイルも取引管理装置200に送信される。また、本実施形態では、インポート要求に、ステップS3405で設定された書誌情報の項目を示す情報が含まれてよい。
取引管理装置200Bは、入力受付部263により、PDFファイルとCSVファイルの入力を受け付けると、ファイル名作成部269により、PDFファイルのファイル名を変更する(ステップS3408)。
具体的には、ファイル名作成部269は、ステップS3405で設定された書誌情報の項目に基づき、PDFファイルから設定された項目の値を抽出する。そして、ファイル名作成部269は、抽出された項目の値を含むファイル名を作成し、PDFファイルのファイル名を、作成したファイル名に書き換える。
図34のステップS3409とステップS3410の処理は、図7のステップS707とステップS708の処理と同様であるから、説明を省略する。
なお、図34の例では、売り手端末400からインポート指示を受け付けたときに、ファイル名に含める書誌情報の項目を設定するものとしたが、これに限定されない。ファイル名に含める書誌情報の項目の設定は、インポート指示とは別のタイミングで実行されてもよい。
ここで、本実施形態のインポート操作画面について説明する。本実施形態のインポート操作画面は、例えば、図29に示す画面290において、表示欄297に表示された書誌情報の項目を選択可能とした画面であってよい。
このような画面を売り手端末400に表示させることで、本実施形態では、売り手端末400の利用者に、PDFファイルのファイル名の形式を設定させることができる。
また、本実施形態では、売り手端末400から受信したPDFファイルのファイル名を、予め設定された書誌情報の項目を含むファイル名に書き換えるため、外部システム500におけるPDFファイルのファイル名の操作が不要となり、汎用性を向上させることができる。
(第四の実施形態)
以下に、図面を参照して、第四の実施形態について説明する。第四の実施形態では、指定された外部システム500から、予め決められた形式のファイル名にファイル名を書き換えてPDFファイルを取り込む点が、第三の実施形態と相違する。よって、以下の第四の実施形態の説明では、第三の実施形態との相違点について説明し、第三の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第三の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図35は、第四の実施形態の取引管理システムの有する各装置の機能構成について説明する図である。
本実施形態の取引管理システム100Cは、取引管理装置200Cと、売り手端末400とを含む。取引管理装置200Cは、テナント管理データベース210、請求書画像データベース220、請求書管理データベース230A、取引管理部260Cを有する。
取引管理部260Cは、送信部261、受信部262、入力受付部263、表示制御部264、登録部265、情報取得部266A、情報管理部267、ファイル名作成部269を有する。
本実施形態の情報取得部266Aは、売り手端末400において、外部システム500が指定されると、指定された外部システム500において管理されているPDFファイルとCSVファイルとを取得する。
以下に、図36を参照して、本実施形態の取引管理システム100Cの動作について説明する。図36は、第四の実施形態の取引管理システムの動作を説明するシーケンス図である。
図36のステップS3601からステップS3605までの処理は、図34のステップS3401からステップS3405までの処理と同様であるから、説明を省略する。
売り手端末400は、インポート操作画面において、外部システム500の指定を受け付ける(ステップS3606)。
続いて、売り手端末400は、PDFファイルとCSVファイルとの選択を受け付ける(ステップS3606)。
続いて、売り手端末400は、PDFファイルとCSVファイルが選択されると、選択された2つのファイルのインポート要求を取引管理装置200Cに対して送信する(ステップS3607)。このとき、インポート要求に、ステップS3606で指定された外部システム500を示す情報が含まれてよい。
取引管理装置200Cは、インポート要求を受け付けると、情報取得部266Aにより、指定された外部システム500に対し、情報の取得要求を送信する(ステップS3608)。
そして、情報取得部266Aは、外部システム500から、PDFファイルとCSVファイルとを取得する(ステップS3609)。
続いて、取引管理装置200Cは、ファイル名作成部269は、取得したPDFファイルのファイル名を変更する(ステップS3610)。ステップS3610の処理の詳細は、図34のステップS3408と同様である。
図36のステップS3611とステップS3612の処理は、図7のステップS707とステップS708の処理と同様であるから、説明を省略する。
ここで、本実施形態のインポート操作画面について説明する。本実施形態のインポート操作画面は、例えば、図29に示す画面290において、表示欄297に表示された書誌情報の項目を選択可能とした画面であってよい。
また、本実施形態のインポート操作画面では、画面290における選択欄293において、取引管理装置200に送信するPDFファイルを選択する代わりに、PDFファイルとCSVファイルの取得の対象となる外部システム500が選択されてもよい。
本実施形態では、このように、PDFファイルとCSVファイルとを取得する対象の外部システム500を指定し、PDFファイルのファイル名の形式を設定するだけで、自動的に、設定された形式のファイル名が付与されたPDFファイルをインポートすることができる。したがって、本実施形態では、売り手端末400において、インポートの対象となるファイルを個別に選択する必要がなく、利便性を向上させることができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
ある実施形態では、取引管理装置200は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、取引管理装置200は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
さらに、取引管理装置200は、開示された処理ステップを様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、取引管理装置200によって実行されるプロセスは、他のサーバ装置によって実行され得る。同様に、取引管理装置200の機能は、他のサーバ装置によって実行することができる。また、サーバ装置と他のサーバ装置の各要素は、1つ
のサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
また、明細書中の対応テーブルは、機械学習の学習効果によって生成されたものでもよい。また、取引内容の記載に含まれうるキーワードと勘定項目とを機械学習にて分類付けすることで、対応テーブルを使用しなくてもよい。
ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを、事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し,新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。