JP2023078251A - アクリル酸誘導体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクリル酸誘導体の製造方法を提供すること。【解決手段】化合物(S)を、溶媒の存在下にメチル化剤と反応させる化合物(P)の製造方法。化合物(S)TIFF2023078251000016.tif2143化合物(P)TIFF2023078251000017.tif2143【選択図】なし

Description

本発明はアクリル酸誘導体の製造方法に関する。
アクリル酸誘導体の製造方法として、例えば、特許文献1に示される方法により製造されることが知られている。
特開2020-79269号公報
本発明の目的は、アクリル酸誘導体の新規な製造方法を提供することである。
本発明は、以下の通りである。
[1] 式(II)
Figure 2023078251000001
〔式中、
1は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、シクロプロピル基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
2は、ハロゲン原子、R45C=C(R6)-、R7-C≡C-、R14O-N=C(R9)-、R89C=N-O-CH2-、R8O-N=C(R9)-C(R10)=N-O-CH2-、R8C(O)-C(R9)=N-O-CH2-、R8C(=N-O-R9)-C(R10)=N-O-CH2-、C5-C6シクロアルケニル基、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C5-C6シクロアルケニル基、該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
3は、C1-C6鎖式炭化水素基を表し、
Lは、CH2、酸素原子又はNCH3を表し、
4及びR6は、同一又は相異なり、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C3鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ基、又は水素原子を表し、
5は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基又は水素原子を表し、
7は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又はSiR202122を表し、
8は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
9、R10及びR17は、同一又は相異なり、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C3鎖式炭化水素基又は水素原子を表し、
14は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、R15C(O)-、R16OC(O)-、R1517NC(O)-、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
15は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又は水素原子を表し、
16は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
20、R21及びR22は、同一又は相異なり、C1-C6鎖式炭化水素基又はフェニル基を表す。
群A:C3-C6シクロアルキル基、C1-C4アルコキシ基、C1-C4アルキルチオ基{該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C4アルコキシ基及び該C1-C4アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ナフチル基及び5-6員芳香族複素環基{該フェノキシ基、該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}からなる群。
群B:C1-C6鎖式炭化水素基、C3-C6シクロアルキル基、C1-C4アルコキシ基、C1-C4アルキルチオ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C4アルコキシ基及び該C1-C4アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ナフチル基及び5-6員芳香族複素環基{該フェノキシ基、該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}からなる群。
群C:C1-C6鎖式炭化水素基、C3-C6シクロアルキル基、C1-C6アルコキシ基及びC1-C6アルキルチオ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C6アルコキシ基及び該C1-C6アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基及びヒドロキシ基からなる群。
群D:群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、OR11、S(O)m13、OS(O)213、C(O)R11、C(O)OR11、NR1112、C(O)NR1112、S(O)2NR1112、NR12C(O)R11、NR12C(O)OR13、NR12S(O)213、C(R12)=N-OR11、フェニル基、ナフチル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、オキソ基、チオキソ基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群。
11及びR12は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又は水素原子を表し、
13は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基又は5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
mは、0、1又は2を表す。〕
で示される化合物を、溶媒の存在下にメチル化剤と反応させる式(I)
Figure 2023078251000002
〔式中、R1、R2、R3及びLは、それぞれ前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物の製造方法。
[2]前記メチル化剤がジメチル硫酸である[1]に記載の製造方法。
[3]さらに触媒を存在させて前記反応を行う[1]に記載の製造方法。
[4]前記溶媒が、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む溶媒である[1]~[3]のいずれか1項に記載の製造方法。
[5]前記式(II)で示される化合物が、塩基の存在下に式(III)
Figure 2023078251000003
〔式中、R1、R2、R3及びLは、それぞれ前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物と、式(IV)
Figure 2023078251000004
〔式中、Raは、C1-C6鎖式炭化水素基を表す。〕
で示されるギ酸アルキルとを反応させて得られたものである[1]~[3]のいずれか1項に記載の製造方法。
本発明により、アクリル酸誘導体の新規な製造方法を提供することができる。
参考例2で得られた化合物(P)の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。 参考例2で得られた化合物(P)の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面の拡大図である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。 参考例5で得られた化合物(P)の結晶の反射法により測定した粉末X線回折パターンを示す図面である。縦軸は回折強度(単位:cps)であり、横軸は回折角度2θ(単位:°)を示す。
本発明における置換基について説明する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味する。
置換基が2以上のハロゲン原子又は置換基で置換されている場合、それらのハロゲン原子又は置換基は、各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における「CX-CY」との表記は、炭素原子数がX乃至Yであることを意味する。例えば「C1-C6」との表記は、炭素原子数が1乃至6であることを意味する。
鎖式炭化水素基とは、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペニル基、1,2-ジメチル-1-プロペニル基、1-エチル-2-プロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、及び5-ヘキセニル基が挙げられる。
アルキニル基としては、例えば、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基、1,1-ジメチル-2-プロピニル基、1-エチル-2-プロピニル基、2-ブチニル基、4-ペンチニル基、及び5-ヘキシニル基が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基が挙げられる。
シクロアルケニル基としては、例えば、シクロペンテニル基、及びシクロヘキセニル基が挙げられる。
アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、インダニル基及びテトラヒドロナフチル基が挙げられる。
芳香族複素環基としては、例えばピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基及びチアジアゾリル基等の5員芳香族複素環基;ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基及びテトラジニル基の6員芳香族複素環基;インダゾリル基、インドリジニル基、イミダゾピリジル基及び1,3-ベンゾジオキソリル基等の9員芳香族複素環基;キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、ナフチリジニル基、ベンゾピラニル基及びジヒドロベンゾピラニル基等の10員芳香族複素環基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、及びヘキシルオキシ基が挙げられる。
アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基、及びヘキシルチオ基が挙げられる。
次に、前記式(II)で示される化合物(本明細書中、以下、「化合物(II)」と記載することがある)を、溶媒の存在下にメチル化剤と反応(本明細書中、以下、かかる反応を「第2の反応」と記載することがある)させる前記式(I)で示される化合物(本明細書中、以下、「化合物(I)」と記載することがある)の製造方法について説明する。
第2の反応の溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む溶媒を使用することができる。かかる溶媒としては、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる1種であってもよいし、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる2種以上の混合溶媒であってもよいし、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種と、これら以外の化合物との混合溶媒であってもよい。
芳香族炭化水素としては、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンが挙げられる。脂肪族炭化水素としては、例えば、n-ヘキサン、n-ヘプタンが挙げられる。ハロゲン化炭化水素としては、例えば、モノクロロベンゼンが挙げられる。エーテルとしては、例えば、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコ-ルジメチルエ-テル、t-ブチルメチルエ-テルが挙げられる。ケトンとしては、例えば、アセトンが挙げられる。エステルとしては、例えば、酢酸ブチル、酢酸エチルが挙げられる。アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノールが挙げられる。ニトリルとしては、例えば、アセトニトリル、ベンゾニトリルが挙げられる。非プロトン性極性溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホランが挙げられる。
第2の反応のメチル化剤としては、例えば、CH3-Xで示される化合物〔式中、Xは、脱離基を表す。〕、ジメチル硫酸、炭酸ジメチル、ジアゾ化合物が挙げられ、中でも、ジメチル硫酸が好ましい。脱離基としては、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、p-トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基が挙げられる。ジアゾ化合物としては、例えば、トリメチルシリルジアゾメタン等のトリアルキルシリルジアゾメタン;ジアゾメタンが挙げられる。第2の反応には、化合物(II)1モルに対して、メチル化剤が通常1~5モルの割合で用いられる。
第2の反応のメチル化剤として上述のCH3-Xで示される化合物、ジメチル硫酸又は炭酸ジメチルを用いる場合には、塩基をさらに存在させて第2の反応を行うのがよい。塩基としては、例えば、無機塩基、有機塩基、アルカリ金属アルコキシド、あるいはこれらの混合物が挙げられる。無機塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウムが挙げられる。有機塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、アニリンが挙げられる。アルカリ金属アルコキシドとしては、例えば、カリウム-t-ブトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドが挙げられる。第2の反応において塩基を用いる場合、好ましくは、化合物(II)1モルに対して、塩基が1~10モルの割合で用いられる。塩基として有機塩基を用いる場合、過剰量用いることにより前記溶媒を兼ねてもよい。
第2の反応のメチル化剤として上述のジアゾ化合物を用いる場合には、プロトン性溶媒を用いることが好ましい。プロトン性溶媒としては、例えば、上述のアルコールが挙げられる。
第2の反応は、さらに触媒を存在させて行ってもよい。触媒としては、例えば、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、臭化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩が挙げられる。反応には、化合物(II)1モルに対して、触媒が通常0.005~0.2モルの割合で用いられる。
第2の反応の反応温度は通常-20~100℃の範囲内である。第2の反応の反応時間は通常1~48時間の範囲内である。反応終了後は、反応混合物に対して有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、化合物(I)を得ることができる。必要ならば再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等により精製して、化合物(I)を単離することができる。再結晶に用いられる溶媒としては、例えば、上述の第2の反応の溶媒として挙げた溶媒が挙げられる。中でも芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種と、脂肪族炭化水素、アルコール及び水からなる群より選ばれる少なくとも1種との混合溶媒が好ましい。
第2の反応において、化合物(II)、溶媒及びメチル化剤の混合順序は、特に制限されないが、例えば、化合物(II)、溶媒及びメチル化剤を同時に混合してもよいし、化合物(II)と溶媒との混合液にメチル化剤を混合してもよいし、メチル化剤と溶媒との混合液に化合物(II)を混合してもよい。反応系に化合物(II)又はメチル化剤を供給する場合、化合物(II)又はメチル化剤は前記溶媒の溶液又はスラリーとして供給してもよい。
得られた化合物(I)の結晶は、式(I)中、R1がメチル基であり、R2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、Lが酸素原子である化合物の場合、Cu-Kα線による粉末X線回折における2θ値(°)の回折ピークの一例として、反射法で測定すると、検出可能な割合でZ体を含む場合には図1及び図2に示す回折ピークを有し、例えば、2θ=9.3±0.2°、13.2±0.2°、16.8±0.2°、18.7±0.2°、22.3±0.2°、23.4±0.2°、28.1±0.2°、28.5±0.2°、31.0±0.2°、37.8±0.2°、及び47.8±0.2°に回折ピークを有し、検出可能な割合でE体を含む場合には図3に示す回折ピークを有し、例えば、12.3±0.2°、14.9±0.2°、17.3±0.2°、17.9±0.2°、18.2±0.2°、18.5±0.2°、21.3±0.2°、22.5±0.2°、24.7±0.2°、24.8±0.2°、25.0±0.2°及び26.9±0.2°に回折ピークを有する。尚、E体及びZ体の記載はカーン・インゴールド・プレローグ順位則に則っており、これ以降も同様とする。
得られた化合物(I)は、医薬、農薬等の原料及び中間体、特に農園芸用殺菌剤として有用である。
化合物(II)は、公知であるか、又は既知の方法を用いて製造することができるが、塩基の存在下に前記式(III)で示される化合物(本明細書中、以下、「化合物(III)」と記載することがある)と、前記式(IV)で示されるギ酸アルキル(本明細書中、以下、「化合物(IV)」と記載することがある)とを反応(本明細書中、以下、かかる反応を「第1の反応」と記載することがある)させて得ることもできる。
第1の反応の化合物(IV)としては、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸イソプロピル、ギ酸ブチル、ギ酸ペンチル、ギ酸ヘキシルが挙げられる。第1の反応には、化合物(III)1モルに対して、化合物(IV)が通常1~10モルの割合で用いられる。
第1の反応の塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム-t-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;ナトリウムアミド、リチウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属アミド;及びこれらの混合物が挙げられる。第1の反応には、化合物(III)1モルに対して、塩基が通常1~10モルの割合で用いられる。
第1の反応は必要に応じて、溶媒中にて行われ、溶媒としては、例えば、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、エチレングリコ-ルジメチルエ-テル、t-ブチルメチルエ-テル等のエ-テル;n-ヘキサン、n-ヘプタン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;モノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等の有機塩基;アセトニトリル等のニトリル;N,N-ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド;N,N-ジメチル-2-イミダゾリドン;スルホラン;あるいはそれらの混合物が挙げられる。
第1の反応の反応温度は通常0~80℃の範囲内である。第1の反応の反応時間は通常1~48時間の範囲内である。反応終了後は、反応混合物を希塩酸等の酸性水溶液で処理した後、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行い、化合物(II)を得ることができる。必要ならば再結晶、クロマトグラフィー等により精製して、化合物(II)を単離することができる。再結晶に用いられる溶媒としては、例えば、上述の第2の反応の溶媒として挙げた溶媒が挙げられる。
化合物(III)は、公知であるか、又は既知の方法を用いて製造することができる。
第2の反応において第1の反応により得られた化合物(II)を用いる場合、かかる化合物(II)として、前記の後処理又は単離により得られたものを用いてもよいし、反応終了後の反応混合物を中和することなく、必要に応じて抽出等の後処理を行うことにより得られた化合物(II)を含む混合物を用いてもよいし、反応終了後の反応混合物を部分中和又は中性になるまで中和して得られる、化合物(II)を含む混合物を第2の反応に供してもよい。反応終了後の反応混合物を中和することなくあるいは部分中和して得られる、化合物(II)を含む混合物を第2の反応に供する場合、化合物(II)はリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等の塩を形成しているため、第2の反応において使用され得る前記塩基の使用を省略あるいは使用量を削減することができる。前記の部分中和又は中和に用いられる酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;酢酸、プロピオン酸、安息香酸等の有機酸が挙げられる。
化合物(I)及び化合物(II)は、一つ以上の立体異性体が存在する場合がある。立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体等が挙げられる。化合物(I)及び化合物(II)には各立体異性体及び任意の比率の立体異性体混合物が含まれる。化合物(II)は、下式に示す互変異性体が存在する。第1の反応においては製造条件によって異なる生成比で化合物(II)が得られる。第2の反応においては、化合物(II)として、互変異性体の混合物を用いることができる。
Figure 2023078251000005
化合物(I)においては、下式で示されるE体及びZ体が存在するが、式(I)は、その各々及びその混合物の何れかを表す。化合物(I)において、E体とZ体との比率は、例えば以下の態様が挙げられる。
1つの実施態様では、E体/Z体=50/50以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=40/60以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=20/80以下である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/10000~10/90である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/10000~5/95である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/1000~2/98である。
1つの実施態様では、E体/Z体=10/90である。
1つの実施態様では、E体/Z体=9/91である。
1つの実施態様では、E体/Z体=8/92である。
1つの実施態様では、E体/Z体=7/93である。
1つの実施態様では、E体/Z体=6/94である。
1つの実施態様では、E体/Z体=5/95である。
1つの実施態様では、E体/Z体=4/96である。
1つの実施態様では、E体/Z体=3/97である。
1つの実施態様では、E体/Z体=2/98である。
1つの実施態様では、E体/Z体=1/99である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.1/99.9である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.01/99.99である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.001/99.999である。
1つの実施態様では、E体/Z体=0.0001/99.9999である。
1つの実施態様では、E体/Z体=50/50以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=60/40以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=80/20以上である。
1つの実施態様では、E体/Z体=90/10~10000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=95/5~10000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=98/2~1000/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=90/10である。
1つの実施態様では、E体/Z体=91/9である。
1つの実施態様では、E体/Z体=92/8である。
1つの実施態様では、E体/Z体=93/7である。
1つの実施態様では、E体/Z体=94/6である。
1つの実施態様では、E体/Z体=95/5である。
1つの実施態様では、E体/Z体=96/4である。
1つの実施態様では、E体/Z体=97/3である。
1つの実施態様では、E体/Z体=98/2である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99/1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.9/0.1である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.99/0.01である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.999/0.001である。
1つの実施態様では、E体/Z体=99.9999/0.0001である。
Figure 2023078251000006
以下、本発明の実施例、製造例、参考例を示すが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。実施例中、化合物(S)は、式(II)中、R1がメチル基であり、R2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、Lが酸素原子である化合物であり、化合物(P)は、式(I)中、R1がメチル基であり、R2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、Lが酸素原子である化合物であり、化合物(Q)は、式(III)中、R1がメチル基であり、R2がフェニル基であり、R3がメチル基であり、Lが酸素原子である化合物である。化合物(P)において、E体及びZ体はそれぞれ以下に示す化合物である。化合物(S)及び化合物(P)の含有量は、高速液体クロマトグラフィーにより分析し、収率を算出した。化合物(P)のZ体選択性及びE体/Z体比は、化合物(P)のE体及びZ体それぞれの含有量を高速液体クロマトグラフィーにより分析し、算出した。なお、下式の化合物(S)、化合物(P)、化合物(Q)、化合物(P)のE体及び化合物(P)のZ体において、Meはメチル基を表す。
Figure 2023078251000007
化合物(S)
Figure 2023078251000008
化合物(P)
Figure 2023078251000009
化合物(Q)
Figure 2023078251000010
化合物(P)のE体
Figure 2023078251000011
化合物(P)のZ体
製造例1
化合物(Q)50.0g、N,N-ジメチルホルムアミド430.3g、ナトリウムメトキシド(28重量%メタノール溶液)82.8g及びギ酸メチル58.5gを混合し、30℃で17時間撹拌した。得られた混合物を塩酸で中和した後に、t-ブチルメチルエーテル512.8gを用いて2度抽出した。得られた有機層を25重量%塩化ナトリウム水溶液382.5gで2度洗浄した後に濃縮し、化合物(S)を85%重量含む混合物76.0gを得た。
実施例1
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.7g含む混合物1.1g、N,N-ジメチルホルムアミド4.0g、炭酸カリウム0.6g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として85%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例2
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、アセトニトリル4.2g、炭酸カリウム0.6g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として89%(Z体選択性99%(E体:Z体=1:99))であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例3
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、キシレン4.0g、炭酸カリウム0.5g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として83%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例4
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.3g、アセトン4.2g、炭酸カリウム0.5g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として88%(Z体選択性99%(E体:Z体=1:99))であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例5
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、酢酸エチル4.0g、炭酸カリウム0.6g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として88%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例6
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、トルエン5.0g、ナトリウムメトキシド0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として72%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例7
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、N,N-ジメチルホルムアミド5.1g、ナトリウムメトキシド0.2g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として87%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例8
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.2g、トルエン5.1g、N,N-ジメチルホルムアミド5.1g、ナトリウムメトキシド0.2g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として84%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例9
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.3g、酢酸エチル4.0g、ナトリウムメトキシド0.2g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として79%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例10
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.8g含む混合物1.3g、アセトニトリル4.1g、ナトリウムメトキシド0.3g及びジメチル硫酸0.5gを混合し、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として80%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例11
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.0g含む混合物1.5g、アセトン4.0g、水3.0g、臭化テトラブチルアンモニウム0.1g、水酸化ナトリウム0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として96%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例12
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.0g含む混合物1.5g、N-メチルピロリドン3.9g、水3.0g、臭化テトラブチルアンモニウム0.1g、水酸化ナトリウム0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として83%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例13
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.0g含む混合物1.6g、キシレン4.0g、水2.9g、臭化テトラブチルアンモニウム0.1g、水酸化ナトリウム0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として93%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例14
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.0g含む混合物1.5g、酢酸エチル3.9g、水3.0g、臭化テトラブチルアンモニウム0.1g、水酸化ナトリウム0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として88%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例15
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.0g含む混合物1.5g、テトラヒドロフラン3.9g、水3.0g、水酸化ナトリウム0.2g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、40℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として92%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例16
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.9g含む混合物1.2g、テトラヒドロフラン3.6g、カリウムメトキシド0.3g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として88%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例17
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.9g含む混合物1.2g、アセトニトリル3.4g、カリウムメトキシド0.4g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として86%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例18
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.9g含む混合物1.3g、メタノール3.6g、カリウムメトキシド0.4g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として80%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例19
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.9g含む混合物1.3g、N,N-ジメチルホルムアミド3.5g、カリウムメトキシド0.4g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として84%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例20
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を0.9g含む混合物1.3g、キシレン3.6g、カリウムメトキシド0.3g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として91%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例21
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を1.1g含む混合物1.4g、水3.2g、水酸化ナトリウム0.3g及びジメチル硫酸0.6gを混合し、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として80%(
Z体選択率99%)であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例22
化合物(Q)10.3g、t-ブチルメチルエーテル50.2g、水素化ナトリウム2.3g及びギ酸メチル4.7gを混合し、30℃で2時間撹拌した。得られた混合物に水40.0gを加えて撹拌後、静置し、分液した。得られた有機層を水20.0gで洗浄し、分液した。1回目の分液により得られた水層と2回目の分液により得られた水層を混合することにより、化合物(S)のナトリウム塩を含む混合物が71.1g得られた。
得られた化合物(S)のナトリウム塩を含む混合物71.1gに、キシレン44.3g、臭化テトラブチルアンモニウム1.3g及びジメチル硫酸7.4gを加えて混合し、30℃で1.5時間撹拌した後、50℃に昇温し、50℃で0.5時間撹拌を継続した。得られた混合物を静置して分液後、有機層を水22.2gで洗浄し、再度静置し分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(Q)を基準として89%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例23
化合物(Q)20.0g、キシレン62.1g、ナトリウムメトキシド8.88g及びギ酸メチル9.37gを混合し、30℃で7時間撹拌した。得られた混合物に水60.0g及び35重量%塩酸1.4gを加えて撹拌後、静置し、分液して水層100.0gを回収した。得られた水層を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(S)のナトリウム塩の収率は化合物(Q)を基準として90%であった。
得られた水層50.1gに、キシレン42.9g、塩化テトラブチルアンモニウム0.5g及びジメチル硫酸6.6gを加えて混合し、40℃で4時間撹拌した。得られた混合物を静置して分液後、有機層を水21.5gで洗浄し、再度静置し分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)のナトリウム塩を基準として89%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例24
[化合物(S)の製造]
化合物(Q)50.0g、テトラヒドロフラン150.1g、ナトリウムメトキシド21.9g及びギ酸メチル23.7gを混合し、30℃で22時間撹拌した。得られた混合物に水40.5g及び35重量%塩酸2.04gを加えて20℃で撹拌し、部分中和した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(S)のナトリウム塩の収率は化合物(Q)を基準として95%であった。
[化合物(P)の製造]
上記[化合物(S)の製造]により部分中和後に得られた混合物79.9gに、ジメチル硫酸12.6gを加え、20℃で5時間撹拌した後、静置して分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)のナトリウム塩を基準として82%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例25
[化合物(S)の製造]
テトラヒドロフランに代えてキシレンを使用し、かつナトリウムメトキシドに代えてカリウムメトキシドを使用し、かつ部分中和において35重量%塩酸に代えて酢酸を使用したこと以外は実施例24[化合物(S)の製造]に記載の方法に準じて化合物(Q)から化合物(S)のカリウム塩を含む混合物を製造した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(S)のカリウム塩の収率は化合物(Q)を基準として94%であった。
[化合物(P)の製造]
上記[化合物(S)の製造]により部分中和後に得られた化合物(S)のカリウム塩を含む混合物を使用して、実施例24[化合物(P)の製造]に記載の方法に準じて、化合物(P)を含む有機層を得た。得られた有機層を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、化合物(P)の収率は化合物(S)を基準として92%であった。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例26
製造例1に記載の方法に準じて製造した化合物(S)を64.6g含む混合物76.0g、N,N-ジメチルホルムアミド430.3g、炭酸カリウム40.44g及びジメチル硫酸29.5gを加え、25~30℃で3時間撹拌した。水500gを加えた後、酢酸エチル418gを用いて2度抽出した。得られた有機層を水375gで2度洗浄した後に、25重量%塩化ナトリウム水溶液375gで2度洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、化合物(P)を含む有機層を得た。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
実施例27
化合物(Q)100.0g、2-メチルテトラヒドロフラン971g、ナトリウムメトキシド42.0g及びギ酸メチル46.9gを混合し、30~35℃で5時間撹拌した。得られた混合物に、ジメチル硫酸123.0gを加え、30~35℃で4時間撹拌した後、水300.0gを加えて混合し、静置して分液した。得られた有機層を水200.0gで洗浄した後に濃縮し、化合物(P)を含む混合物110.0gを得た。得られた化合物(P)はE体/Z体混合物であった。
参考例1〔化合物(P)の精製〕
実施例22に記載の方法に準じて製造した化合物(P)を含む有機層を濃縮した。得られたE体/Z体混合物である化合物(P)12.0g(純度89.5%)を、70℃のキシレン20.4gに溶解させた後、5℃まで冷却し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾別した後、5℃のキシレンで洗浄し、次いで60℃で減圧乾燥した。得られた結晶を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、純度99.8%の化合物(P)が収率80%(有機層に含まれる化合物(P)を基準)で得られた。
参考例2〔化合物(P)の精製〕
実施例23に記載の方法に準じて製造した化合物(P)を含む有機層を濃縮した。得られたE/Z混合物である化合物(P)9.0gを60℃のキシレン9.9gとメタノール17.8gとの混合溶媒に溶解させた後、5℃まで冷却し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾別した後、5℃のメタノールで洗浄し、次いで50~55℃で減圧乾燥した。得られた結晶を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、純度99.7%の化合物(P)が収率81%(有機層に含まれる化合物(P)を基準)で得られた。
参考例3〔化合物(P)の粉末X線回折測定〕
参考例2で得られた化合物(P)の結晶(E体/Z体比=1/99以下)のCu-Kα線による粉末X線回折を測定した結果、反射法で測定することにより得られた回折ピークの回折角度(2θ)は図1及び図2に示す通りであった。典型的な具体的回折ピークとしては、9.3、13.2、16.8、18.7、22.3、23.4、28.1、28.5、31.0、37.8、及び47.8であったが、これに限定されるものではない。
粉末X線回折測定条件は以下の通りである。
(粉末X線回折測定条件)
粉末X線回折装置:SmartLab(株式会社リガク製)
X線出力:CuKα、50kV、40mA
サンプリング幅:0.02°
走査範囲:5°~50°
測定温度:室温
参考例4〔化合物(P)の精製〕
実施例26に記載の方法に準じて製造した化合物(P)を含む有機層を濃縮した。得られたE体/Z体混合物である化合物(P)(純度96.8%)を、酢酸エチル185.6gとn-ヘキサン764.5gとの80℃の混合液に溶解させた後、5℃まで冷却し、結晶を析出させた。析出した結晶を濾別した後、5℃のn-ヘキサン152.9gで2度洗浄し、減圧乾燥した。得られた結晶を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、純度99.9%の化合物(P)が収率72.2%(製造例1に記載の方法に準じて使用した化合物(Q)を基準)で得られた。
参考例5〔化合物(P)の精製〕
実施例27に記載の方法に準じて製造した化合物(P)を含む混合物をシリカゲル(100-200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製し、純度99.9%の化合物(P)の結晶(E体/Z体比=99/1以上)を23.4g得た。
参考例6〔化合物(P)の粉末X線回折測定〕
参考例5で得られた化合物(P)の結晶のCu-Kα線による粉末X線回折を測定した結果、反射法で測定することにより得られた回折ピークの回折角度(2θ)は図3に示す通りであった。典型的な具体的回折ピークとしては、12.3、14.9、17.3、17.9、18.2、18.5、21.3、22.5、24.7、24.8、25.0及び26.9であったが、これに限定されるものではない。
粉末X線回折測定条件は以下の通りである。
(粉末X線回折測定条件)
粉末X線回折装置:SmartLab(株式会社リガク製)
X線出力:CuKα、50kV、40mA
サンプリング幅:0.02°
走査範囲:5°~50°
測定温度:室温
本発明によれば、アクリル酸誘導体の新規な製造方法を提供することができる。

Claims (5)

  1. 式(II)
    Figure 2023078251000012
    〔式中、
    1は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、シクロプロピル基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
    2は、ハロゲン原子、R45C=C(R6)-、R7-C≡C-、R14O-N=C(R9)-、R89C=N-O-CH2-、R8O-N=C(R9)-C(R10)=N-O-CH2-、R8C(O)-C(R9)=N-O-CH2-、R8C(=N-O-R9)-C(R10)=N-O-CH2-、C5-C6シクロアルケニル基、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C5-C6シクロアルケニル基、該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
    3は、C1-C6鎖式炭化水素基を表し、
    Lは、CH2、酸素原子又はNCH3を表し、
    4及びR6は、同一又は相異なり、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C3鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ基、又は水素原子を表し、
    5は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基又は水素原子を表し、
    7は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又はSiR202122を表し、
    8は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
    9、R10及びR17は、同一又は相異なり、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1-C3鎖式炭化水素基又は水素原子を表し、
    14は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、R15C(O)-、R16OC(O)-、R1517NC(O)-、C6-C10アリール基又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
    15は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又は水素原子を表し、
    16は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、C6-C10アリール基、又は5-10員芳香族複素環基{該C6-C10アリール基及び該5-10員芳香族複素環基は、群Dより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
    20、R21及びR22は、同一又は相異なり、C1-C6鎖式炭化水素基又はフェニル基を表す。
    群A:C3-C6シクロアルキル基、C1-C4アルコキシ基、C1-C4アルキルチオ基{該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C4アルコキシ基及び該C1-C4アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ナフチル基及び5-6員芳香族複素環基{該フェノキシ基、該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}からなる群。
    群B:C1-C6鎖式炭化水素基、C3-C6シクロアルキル基、C1-C4アルコキシ基、C1-C4アルキルチオ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C4アルコキシ基及び該C1-C4アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェノキシ基、フェニル基、ナフチル基及び5-6員芳香族複素環基{該フェノキシ基、該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}からなる群。
    群C:C1-C6鎖式炭化水素基、C3-C6シクロアルキル基、C1-C6アルコキシ基及びC1-C6アルキルチオ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C3-C6シクロアルキル基、該C1-C6アルコキシ基及び該C1-C6アルキルチオ基は、ハロゲン原子及びシアノ基からなる群より選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基及びヒドロキシ基からなる群。
    群D:群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、OR11、S(O)m13、OS(O)213、C(O)R11、C(O)OR11、NR1112、C(O)NR1112、S(O)2NR1112、NR12C(O)R11、NR12C(O)OR13、NR12S(O)213、C(R12)=N-OR11、フェニル基、ナフチル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、オキソ基、チオキソ基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群。
    11及びR12は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}又は水素原子を表し、
    13は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C6シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基又は5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、該ナフチル基及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
    mは、0、1又は2を表す。〕
    で示される化合物を、溶媒の存在下にメチル化剤と反応させる式(I)
    Figure 2023078251000013
    〔式中、R1、R2、R3及びLは、それぞれ前記と同じ意味を表す。〕
    で示される化合物の製造方法。
  2. 前記メチル化剤がジメチル硫酸である請求項1に記載の製造方法。
  3. さらに触媒を存在させて前記反応を行う請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記溶媒が、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、アルコール、水、ニトリル及び非プロトン性極性溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む溶媒である請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記式(II)で示される化合物が、塩基の存在下に式(III)
    Figure 2023078251000014
    〔式中、R1、R2、R3及びLは、それぞれ前記と同じ意味を表す。〕
    で示される化合物と、式(IV)
    Figure 2023078251000015
    〔式中、Raは、C1-C6鎖式炭化水素基を表す。〕
    で示されるギ酸アルキルとを反応させて得られたものである請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
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