JP2023078073A - 搬送パレット - Google Patents

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JP2023078073A JP2022162554A JP2022162554A JP2023078073A JP 2023078073 A JP2023078073 A JP 2023078073A JP 2022162554 A JP2022162554 A JP 2022162554A JP 2022162554 A JP2022162554 A JP 2022162554A JP 2023078073 A JP2023078073 A JP 2023078073A
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伶 ▲辻▼
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Abstract

【課題】膜体が取り付けられた中間板を、縦置きの状態で搬送可能であり、かつ平置きの状態で取り出せる搬送パレットを提供する。【解決手段】膜体が取り付けられた中間板を搬送するための搬送パレット100は、基台10と、基台10の上面に設けられ、中間板220を載置する載置台20と、載置台20の背面に設けられた支持部30と、を備える。基台10と、載置台20の一端部は、第一ヒンジ部51で結合され、載置台20の背面と、支持部30の一端部は、第二ヒンジ部52で結合される。第一ヒンジ部51及び第二ヒンジ部52の回動により、支持部30を基台10と載置台20の背面との間に格納した平置き状態と、支持部30の他端部が基台10に当接した状態において、支持部30が載置台20を支持する傾斜状態とを切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラス基板の研磨装置に用いられる、膜体が取り付けられた中間板を搬送する、搬送パレットに関する。
基板、特にLCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light-Emitting Diode)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用に使用されるガラス基板を研磨する場合、ガラス基板を研磨装置の保持部で保持し、保持されたガラス基板を、研磨定盤に押し付けて研磨する研磨装置が用いられることがある(特許文献1参照)。
研磨装置の保持部には、枠体、膜体、中間板、吸着シートがこの順で設けられている。カンバス等の膜体が取り付けられた中間板は、搬送パレットに収納され、例えば部材メーカーから、ガラス基板を研磨するガラスメーカーに搬送される。膜体が取り付けられた中間板は、ガラスメーカーにて前記膜体が枠体に取り付けられ、さらに吸着シートが中間板に取り付けられ、研磨装置の保持部として用いられる。ガラスメーカーに搬送された搬送パレットは、その後ガラスメーカーから部材メーカーに返送される。
特許第5013200号公報
ところで、近年FPD用のガラス基板は、大型化のニーズが高まっている。ガラス基板の大型化に伴い、保持部もまた大型化することとなる。大型のガラス基板用の膜体及び中間板は、その大きさ故、平置きの状態で搬送することは困難である。そのため、膜体を取り付けた中間板は縦置きの状態で搬送パレットに収納され、天井部分が解放されたオープントップコンテナに収容され、搬送される。
縦置きの状態で収納した場合、膜体を取り付けた中間板を平置きの状態から取り出す装置が使用できないため、円滑に取り出せず、搬送パレットを傾斜させる設備が必要となる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、大型のガラス基板を研磨する際に利用される、膜体が取り付けられた中間板を、縦置きの状態で搬送可能であり、かつ平置きの状態で取り出せる搬送パレットを提供することを目的とする。
本発明の搬送パレットは、膜体が取り付けられた中間板を搬送するための搬送パレットであって、
基台と、
前記基台の上面に設けられ、前記中間板を載置する載置台と、
前記載置台の背面に設けられた支持部と、
を備え、
前記基台と、前記載置台の一端部は、第一ヒンジ部で結合され、前記載置台が前記基台に対して回動可能に構成されており、
前記載置台の背面と、前記支持部の一端部は、第二ヒンジ部で結合され、前記支持部が前記載置台に対して回動可能に構成されており、
前記基台と前記第二ヒンジ部とが近接し、前記支持部を前記基台と前記載置台の背面との間に格納されることで、前記載置台が平置き状態となり、
前記基台と前記第二ヒンジ部とが離間し、前記支持部の他端部が前記基台に当接した状態において、前記支持部が前記載置台を支持することで、前記載置台が傾斜状態となる。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記載置台は、第一小片と、第二小片と、第三小片と、を備え、前記第一小片の一端部と、前記基台は、前記第一ヒンジ部で結合され、前記第一小片が前記基台に対して回動可能に構成されており、前記第一小片の他端部と、前記第二小片の一端部は、第三ヒンジ部で結合され、前記第二小片が前記第一小片に対して回動可能に構成されており、前記第二小片の他端部と、前記第三小片の一端部は、第四ヒンジ部で結合され、前記第三小片が前記第二小片に対して回動可能に構成されており、前記第一小片の載置面と、前記第三小片の載置面と、を近接させて向かい合わせることで、前記載置台が収納状態となり、前記第一小片、前記第二小片、及び前記第三小片の各載置面を同一平面上に位置させることで、前記載置台が使用状態となる。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記載置台は、前記使用状態において前記第一小片及び前記第三小片を跨ぐ位置に移動可能な閂を備え、前記第一小片は、前記使用状態において前記閂と係合する第一係合部を備え、前記第三小片は、前記使用状態において前記閂と係合する第三係合部を備え、前記閂を前記第一係合部及び前記第三係合部に係合させることで、前記第一小片に対する前記第三小片の動きを抑制する。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記載置台は、前記収納状態において前記第一小片及び前記第二小片を跨ぐ位置に移動可能な閂を備え、前記第一小片は、前記収納状態において前記閂と係合する第一係合部を備え、前記第二小片は、前記収納状態において前記閂と係合する第二係合部を備え、前記閂を前記第一係合部及び前記第二係合部に係合させることで、前記第一小片に対する前記第二小片の動きを抑制する。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記載置台は、前記膜体の主面に対して垂直な方向から見たときに、前記中間板の外側で、前記膜体を貫通する柱を有する。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記支持部の他端部には、回転可能なローラーが設けられ、前記基台の上面には、レールが設けられ、前記平置き状態及び前記傾斜状態との間の変形時において、前記ローラーが前記レール上を回転しつつ移動する。
本発明の搬送パレットにおいて、たとえば、前記基台の上面であって、前記レールのない位置にロック機構が設けられ、前記ロック機構は、前記傾斜状態において、前記支持部の他端部に係合して前記支持部をロックする。
本発明によれば、膜体が取り付けられた中間板を、縦置きの状態で搬送可能であり、かつ平置きの状態で取り出せる。
図1は、搬送パレットが搬送する中間板の利用態様を示す図であり、図1(a)は研磨ヘッド、枠体、中間板、研磨パッドの配置関係を示す分解斜視図であり、図1(b)は枠体と、膜体及び中間板を分解した状態を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る搬送パレットの前方斜視図である。 図3は、実施形態に係る搬送パレットの後方斜視図である。 図4は、実施形態に係る搬送パレットの概略側面図であり、(a)は載置台の傾斜状態における側面図、(b)は載置台の平置き状態における側面図である。 図5は、図4(b)の平置き状態における斜視図である。 図6は、実施形態に係る搬送パレットの概略側面図であり、(a)は載置台の使用状態における側面図、(b)は載置台の収納状態における側面図である。 図7は、図6(b)の収納状態における斜視図である。 図8は、実施形態に係る搬送パレットの使用状態における概略側面図であって、特に閂を示す図である。 図9は、実施形態に係る搬送パレットの収納状態における概略側面図であって、特に閂を示す図である。 図10は、中間板を載置した載置台の上面図である。 図11は、図3のX領域内の要部を拡大した拡大図である。 図12は、ブルーシートで梱包した搬送パレットをオープントップコンテナに積載した状態を示す図である。 図13は、図12の状態から、搬送パレットに他のブルーシートを被せた状態を示す図である。
以下、本発明に係る搬送パレットの実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は搬送パレットが搬送する中間板220の利用態様を示す図であり、図1(a)は研磨ヘッド200、枠体212、中間板220、研磨パッド300の配置関係を示す分解斜視図であり、図1(b)は枠体212と、膜体214及び中間板220を分解した状態を示す図である。
図1(a)に示す研磨ヘッド200、枠体212、中間板220、及び研磨パッド300は、ガラス基板240を研磨する研磨装置に設けられる。図示せぬ研磨装置は、大型のガラス基板240の片面をFPDに必要な平坦度に研磨する研磨装置である。ガラス基板240は、例えば、一辺が3000mm を超え、厚み0.4mm~1.1mmである。
研磨装置においては、ガラス基板240が、中間板220、背面パッド230を介して枠体212に取り付けられる。さらに枠体212及びガラス基板240が研磨ヘッド200に保持され、研磨パッド300に所定の圧力をもって押し付けられる。研磨装置が、研磨パッド300にスラリーSを供給しつつ、研磨ヘッド200が回転し、ガラス基板240の研磨が実施される。
図1(b)に示すように、枠体212には、中間板220の上面に設けられる膜体214が取り付けられる。膜体214の下面は、たとえば、発泡ポリウレタン製の吸着シートが接着されるとともに、この吸着シートが、中間板220、背面パッド230とともに、ガラス基板240を自己吸着することにより、ガラス基板240が枠体212に取り付けられる。なお、図1(b)においては、膜体214は中間板220の外側にはみ出していないが、膜体214のサイズを大きくし、膜体214が中間板220の外側にはみ出してもよい。このような例については、図10を参照して後述する。
図2は、本発明の実施形態に係る搬送パレット100の前方斜視図であり、図3は、搬送パレット100の後方斜視図である。搬送パレット100は、図1に示した膜体214が取り付けられた中間板220を搬送するためのパレットである。中間板220は、例えばアルミニウム製の板より構成されるが、ポリカーボネートのような樹脂製の板より構成してもよく、その材料は限定されない。以下、膜体214が取り付けられた中間板220を、単に中間板220と称する。搬送パレット100は、基台10と、基台10の上面に設けられ、中間板220を載置する載置台20と、載置台20の背面に設けられた支持部30と、を備える。
基台10は、搬送パレット100を床面に配置するための台座に相当する部材である。本実施形態において、基台10は複数のフレームを組み合わせることにより構成されているが、板状の部材によって構成してもよく、具体的な構成は特に限定されない。
載置台20は、基台10の上面に設けられ、中間板220を載置する平板状の部材である。図2及び図3において、載置台20は傾斜状態とされており、この傾斜状態において、載置台20の上面に載置された中間板220の下端が、載置台20の一端部に設けられた支持板26によって支持される。この状態で、搬送パレットはコンテナに搭載されて搬送される。しかしながら、G11サイズといった大きなガラス板を研磨するために用いられる中間板220を傾斜状態で載置する搬送パレット100は高さが非常に大きく、天井が解放されていない一般的なコンテナに搭載することは困難である。よって、中間板220を載置した搬送パレット100は、天井が解放されたコンテナであるオープントップコンテナに積載されて搬送されるのが一般的である。載置台20の一側面には閂40が設けられているが、閂40の詳細は図8及び図9を参照して後述する。
支持部30は、載置台20の背面に設けられており、傾斜状態にある載置台20を、その背面から支持する部材である。本実施形態において、支持部30は複数のフレームを組み合わせることにより構成されているが、板状の部材によって構成してもよく、具体的な構成は特に限定されない。
図4は、搬送パレット100の概略側面図であり、図4(a)は載置台20の傾斜状態における側面図、図4(b)は載置台20の平置き状態における側面図である。図5は、図4(b)の平置き状態における斜視図である。本実施形態の搬送パレット100は、複数の形態に変形可能である。特に載置台20及び支持部30が、搬送パレット100の使用状況に応じて変形することにより、搬送パレット100の搬送にかかる費用を抑えるとともに、中間板220の取扱いに関する利便性を向上させている。
搬送パレット100の変形を可能とする構成について説明する。基台10と、載置台20の一端部は、第一ヒンジ部51で結合され、載置台20が基台10に対して回動可能に構成されている。これにより、載置台20は、第一ヒンジ部51を回動中心として、基台10に対し、相対的に回動可能となっている。本実施形態の第一ヒンジ部51は、基台10と載置台20の一端部を回動ピンによって接続する一般的な構成を有している。基台10と載置台20の相対的な回動を可能にするものであれば、第一ヒンジ部51の具体的な構成は特に限定されない。
載置台20の背面と、支持部30の一端部は、第二ヒンジ部52で結合され、支持部30が載置台20に対して回動可能に構成されている。これにより、支持部30は、第二ヒンジ部52を回動中心として、載置台20に対し、相対的に回動可能となっている。本実施形態の第二ヒンジ部52は、載置台20の背面と支持部30の一端部を回動ピンによって接続する一般的な構成を有している。載置台20と支持部30の相対的な回動を可能にするものであれば、第二ヒンジ部52の具体的な構成は特に限定されない。
図4(a)の傾斜状態において、第一ヒンジ部51は開いており、基台10と第二ヒンジ部52とは離間している。すなわち、基台10と載置台20における第二ヒンジ部52が取付られた箇所とは、離間している。傾斜状態において、第二ヒンジ部52も開いており、載置台20と支持部30とは離間している。一方、図4(b)の平置き状態において、第一ヒンジ部51は閉じており、基台10と第二ヒンジ部52とは近接している。すなわち、基台10と載置台20における第二ヒンジ部52が取付られた箇所とは、近接している。平置き状態において、第二ヒンジ部52も閉じており、載置台20と支持部30は近接している。
すなわち、載置台20が図4(a)の傾斜状態にある場合、作業者が、矢印Bの閉じ方向に第二ヒンジ部52を閉じるとともに矢印Aの閉じ方向に第一ヒンジ部51を閉じる。これにより、載置台20が図4(b)の平置き状態となり、支持部30を基台10と載置台20の背面との間に格納できる。
一方、載置台20が図4(b)の平置き状態にある場合、作業者が、矢印Cの開き方向に第一ヒンジ部51を開くとともに矢印Dの開き方向に第二ヒンジ部52を開く。これにより、載置台20が図4(a)の傾斜状態となり、支持部30の他端部が基台10に当接した状態において、支持部30が載置台20を支持できる。
作業者は、搬送パレット100について、傾斜状態と平置き状態の二つの状態を、使用状況に応じて切り替えられる。中間板220の搬送時においては、搬送パレット100を傾斜状態とすることで、搬送パレット100を天井が解放されたコンテナに搭載し、中間板220をガラスメーカー等に搬送できる。
傾斜状態とされた搬送パレット100から中間板220を取り出そうとすると、円滑な取り出しが困難であるが、本実施形態では、第一ヒンジ部51及び第二ヒンジ部52の回動により、搬送パレット100を平置き状態に容易に切り替えられる。よって、搬送パレット100を傾斜させるための設備を用いることなく、平置き状態の搬送パレット100から円滑に中間板220を取り出せる。
また、搬送パレット100を、平置き状態と傾斜状態とに切り替えることにより、中間板220の積み込み作業及び積み下ろし作業が容易になり、中間板220の取扱いに関する利便性を向上できる。
図6は、搬送パレット100の概略側面図であり、図6(a)は載置台20の使用状態における側面図、図6(b)は載置台20の収納状態における側面図である。図7は、図6(b)の収納状態における斜視図である。本実施形態の搬送パレット100は、図4及び図5の形態に加えて、更に他の形態に変形可能である。本開示において、「使用状態」は、載置台20に中間板220を載置可能な状態を意味し、前述の平置き状態及び傾斜状態を含み、「収納状態」は、載置台20に中間板220を載置不能な状態を意味する。図6(a)は、載置台20の傾斜状態を示す。
載置台20は、第一小片21と、第二小片22と、第三小片23と、を備えている。支持板26の側から見て、第一小片21、第二小片22、第三小片23が、この順で並べられている。本実施形態においては、第一小片21及び第三小片23がそれぞれ一枚の板で形成されている。第二小片22は、三つの小片の並び方向に直交する方向において分割した複数の板とこれらの板を繋ぐ棒状の部材により構成されている。ただし、各小片の具体的な構成は特に限定されない。
第一小片21の一端部と、基台10とは、上述した第一ヒンジ部51で結合されている。さらに本実施形態においては、第一小片21の他端部と、第二小片22の一端部は、第三ヒンジ部53で結合されている。これにより、第二小片22は、第三ヒンジ部53を回動中心として、第一小片21に対し、相対的に回動可能となっている。本実施形態の第三ヒンジ部53は、第一小片21の他端部と第二小片22の一端部を回動ピンによって接続する一般的な構成を有している。第一小片21と第二小片22の相対的な回動を可能にするものであれば、第三ヒンジ部53の具体的な構成は特に限定されない。
また、第二小片22の他端部と、第三小片23の一端部は、第四ヒンジ部54で結合されている。これにより、第三小片23は、第四ヒンジ部54を回動中心として、第二小片22に対し、相対的に回動可能となっている。本実施形態の第四ヒンジ部54は、第二小片22の他端部と第三小片23の一端部を回動ピンによって接続する一般的な構成を有している。第二小片22と第三小片23の相対的な回動を可能にするものであれば、第四ヒンジ部54の具体的な構成は特に限定されない。
図6(a)の使用状態において、第一ヒンジ部51、第二ヒンジ部52に加えて、第三ヒンジ部53も開いており、第一小片21の載置面と第二小片22の載置面が同一平面上に位置している。また、第四ヒンジ部54も開いており、第二小片22の載置面と第三小片23の載置面が同一平面上に位置している。結果的に、第一小片21、第二小片22、及び第三小片23の各載置面が同一平面上に位置している。
一方、図6(b)の収納状態において、第一ヒンジ部51、第二ヒンジ部52に加えて、第三ヒンジ部53も閉じており、第一小片21の載置面と第二小片22の載置面が互いに直交した状態とされている。また、第四ヒンジ部54も閉じており、第二小片22の載置面と第三小片23の載置面が互いに直交した状態とされている。結果的に、第一小片21の載置面と第三小片23の載置面が、近接して向かい合わせの状態とされている。
すなわち、載置台20が図6(a)の使用状態にある場合、作業者が、矢印Bの閉じ方向に第二ヒンジ部52を閉じるとともに矢印Aの閉じ方向に第一ヒンジ部51を閉じることで、載置台20は、図4(b)に示す平置き状態とされる。さらに作業者が、矢印Eの閉じ方向に第三ヒンジ部53を閉じるとともに矢印Fの閉じ方向に第四ヒンジ部54を閉じる。これにより、載置台20が図6(b)の収納状態となり、第一小片21の載置面と、第三小片23の載置面と、を向かい合わせの状態にできる。
一方、載置台20が図6(b)の収納状態にある場合、作業者が、矢印Gの開き方向に第三ヒンジ部53を開くとともに矢印Hの開き方向に第四ヒンジ部54を開くことで、載置台20は図4(b)に示す平置き状態とされる。さらに作業者が、矢印Cの開き方向に第一ヒンジ部51を開くとともに矢印Dの開き方向に第二ヒンジ部52を開く。これにより、載置台20が図6(a)の使用状態となり、第一小片21、第二小片22、及び第三小片23の各載置面を同一平面上に位置させられる。
作業者は、搬送パレット100について、使用状態と収納状態の二つの状態を、使用状況に応じて切り替えられる。中間板220の搬送時においては、搬送パレット100を使用状態とすることで、搬送パレット100を天井が解放されたコンテナに搭載し、中間板220をガラスメーカー等に搬送できる。
このような天井が解放されたコンテナは、一般的に利用費用が高い。しかしながら、中間板220の搬送後は、搬送パレット100を収納状態とすることで高さを抑え、搬送パレット100を天井が解放されていない一般的なコンテナに搭載し、搬送パレット100を運送会社等に返却できる。よって、返却時の費用を抑え、トータルの搬送にかかる費用を抑えられる。特に図6(b)の収納状態は、図4(b)の平置き状態に比べて、水平方向の寸法を抑えられ、コンテナへの搭載に際しての利便性を向上できる。
図8は、搬送パレット100の使用状態における概略側面図であって、特に閂40を示す図である。図8は、載置台20の傾斜状態を示す。載置台20は、使用状態において第一小片21及び第三小片23を跨ぐ位置に、移動可能な閂40を備える。閂40は、載置台20の少なくとも一側面に設けられた長尺状の部材である。
第一小片21は、使用状態において、閂40と係合する第一係合部41を備え、第三小片23は、使用状態において、閂40と係合する第三係合部43を備えている。第一係合部41及び第三係合部43は、それぞれ第一小片21及び第三小片23の一側面に形成されている。第一係合部41及び第三係合部43は、たとえば閂40が通過可能な穴を有するタブ状の部材により構成される。
作業者は、閂40をスライドさせ、第一係合部41及び第三係合部43の穴を通過させることにより、閂40を第一係合部41及び第三係合部43に係合させられる。これにより、閂40が第一小片21及び第三小片23を拘束し、第一小片21に対する第三小片23の動きを抑制できる。
上記構成により、閂40は、使用状態において、第一小片21、第二小片22、第三小片23の各載置面を同一平面上で固定でき、中間板220を円滑に載置できる。また、閂40と第一係合部41または第三係合部43との係合により、閂40の移動が制限されるため、使用状態であっても閂40の抜け等の不具合を防止できる。
図9は、搬送パレット100の収納状態における概略側面図であって、特に閂40を示す図である。載置台20は、収納状態において第一小片21及び第二小片22を跨ぐ位置に移動可能な閂40を備える。閂40は、載置台20の一側面に設けられた長尺状の部材である。
第一小片21は、収納状態において、閂40と係合する第一係合部41を備え、第二小片22は、収納状態において、閂40と係合する第二係合部42を備えている。第一係合部41及び第二係合部42は、それぞれ第一小片21及び第二小片22の一側面に形成されている。第一係合部41及び第二係合部42は、たとえば閂40が通過可能な穴を有するタブ状の部材により構成される。
作業者は、閂40をスライドさせ、第一係合部41及び第二係合部42の穴を通過させることにより、閂40を第一係合部41及び第二係合部42に係合させられる。これにより、閂40が第一小片21及び第二小片22を拘束し、第一小片21に対する第二小片22の動きを抑制できる。
上記構成により、使用状態から収納状態への変形が容易となる。すなわち、使用状態から収納状態への変形の際、第三ヒンジ部53及び第四ヒンジ部54が回動する際、作業者は、たとえば第三ヒンジ部53の回動を抑えながら第四ヒンジ部54を閉じ方向に回動させる必要がある。このような作業は困難な場合があり、作業効率性を低下させるおそれがある。しかしながら、閂40が第一小片21及び第二小片22を拘束することにより、作業者は、容易に第四ヒンジ部54を閉じ方向に回動できる。なお、図8の第三係合部43が図9において図示されていないが、図9において第三小片23に第三係合部43を設けてもよい。また、図8に示す搬送パレット100において、第二小片22に第二係合部42を設けてもよい。
図10は、中間板220を載置した載置台20の上面図である。本例において、中間板220は、図1のものと異なり、中間板220の外側に膜体214がはみ出ている。よって、図10に示すように、膜体214の主面に対して垂直な方向から見たときに、中間板220の外側で膜体214がはみ出し部分を有する。このはみだし部分には、予め柱27が貫通可能な孔が複数設けられている。
図2及び図10に示すように、載置台20は、その縁部にピン状の柱27を複数有している。柱27は載置台20に取り外し可能な状態で固定されているが、完全固定であってもよい。そして、中間板220を載置台20に載置した際に、柱27は、中間板220の外側で、膜体214の孔を貫通する。これにより、柱27は膜体214の動きを抑制できる。
図11は、図3のX領域内の要部を拡大した拡大図である。支持部30の一端部とは逆側の他端部である下端部には、回転可能なローラー32が設けられている。一方、基台10の上面には、レール12が設けられている。そして、平置き状態と傾斜状態との間の変形時において、ローラー32がレール12上を回転しつつ移動する。これにより、支持部30の移動が円滑となり、作業者は、搬送パレット100の変形作業を円滑に行える。
また、基台10の上面であって、レール12のない位置にはロック機構14が設けられている。ロック機構14は、傾斜状態において、支持部30の他端部に係合して支持部30をロックする機能を有する。例えば、ロック機構14は、水平方向に移動可能な棒状部材を有している。支持部30の他端部は、ロック機構14の棒状部材の移動方向に沿って図示せぬ貫通孔が設けられている。作業者が、棒状部材を水平方向に移動させることで、棒状部材が支持部30の貫通孔に嵌合される。これにより、支持部30の他端部が、傾斜状態において、ロック機構14に係合することにより、基台10に安定的に当接した状態を維持し、搬送パレット100の傾斜状態が安定的に維持される。
中間板220の搬送作業について説明する。作業者は、まず、搬送パレット100の載置台20を、図4(b)及び図5に示す平置き状態にし、中間板220を載置台20に載置する。作業者は、中間板220にビニルシートをかけた後、載置台20の柱27を、中間板220の外側にはみ出た膜体214に予め設けられた孔に挿通して、中間板220を位置決めする。作業者は、平置き状態の載置台20において、柱27を孔に挿通することで、円滑に中間板220を載置できる。
次に作業者は、搬送パレット100の載置台20を、図2~図4(a)、図6(a)、及び図8の傾斜状態に変形し、ブルーシートで梱包し、コンテナに積み込み輸送する。コンテナの目的地への到着後、作業者は搬送パレット100をコンテナから降ろして、ブルーシートを取り外す。作業者は、再び載置台20を平置き状態にして、中間板220を取り出す。作業者は、平置き状態の載置台20から、円滑に中間板220を取り出せる。さらに作業者は、中間板220のない載置台20を折り畳んで、図6(b)及び図7に示す収納状態に変形する。
図12は、ブルーシート420で梱包した搬送パレット100をオープントップコンテナ400に積載した状態を示す図である。傾斜状態の搬送パレット100の頂部が、オープントップコンテナ400の上面から突出している。搬送時に搬送パレット100がずれないよう、コンテナ400の底面に配置された固定枠430が、搬送パレット100の動きを抑制している。傾斜状態の搬送パレット100は高さ方向の寸法が大きく、天井が解放されたオープントップコンテナに積載されて搬送するのが一般的である。このようなオープントップコンテナは、一般的な天井のあるコンテナに比べて利用料金が高い。
図13は、図12の状態から、さらにオープントップコンテナ400を覆うようにブルーシート450を設けた状態を示す図である。最後に被せられるブルーシート450は、搬送パレット100を保護する役割を果たす。
しかしながら、図6(b)及び図7の収納状態において、搬送パレット100は水平方向にも高さ方向にもサイズが小さくなり、互いに積み重ねることもでき、積み重ねた状態で、通常のコンテナに載せられる。よって、作業者は中間板220を降ろした後、複数台の搬送パレット100を積み重ねて、一つのコンテナに収容できるため、搬送パレット100を運送会社等に返送する復路に要する輸送費を削減できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
10 基台
12 レール
14 ロック機構
20 載置台
21 第一小片
22 第二小片
23 第三小片
27 柱
30 支持部
32 ローラー
40 閂
41 第一係合部
42 第二係合部
43 第三係合部
51 第一ヒンジ部
52 第二ヒンジ部
53 第三ヒンジ部
54 第四ヒンジ部
100 搬送パレット
200 研磨ヘッド
212 枠体
214 膜体
220 中間板
300 研磨パッド

Claims (7)

  1. 膜体が取り付けられた中間板を搬送するための搬送パレットであって、
    基台と、
    前記基台の上面に設けられ、前記中間板を載置する載置台と、
    前記載置台の背面に設けられた支持部と、
    を備え、
    前記基台と、前記載置台の一端部は、第一ヒンジ部で結合され、前記載置台が前記基台に対して回動可能に構成されており、
    前記載置台の背面と、前記支持部の一端部は、第二ヒンジ部で結合され、前記支持部が前記載置台に対して回動可能に構成されており、
    前記基台と前記第二ヒンジ部とが近接し、前記支持部が前記基台と前記載置台の背面との間に格納されることで、前記載置台が平置き状態となり、
    前記基台と前記第二ヒンジ部とが離間し、前記支持部の他端部が前記基台に当接した状態において、前記支持部が前記載置台を支持することで、前記載置台が傾斜状態となる、
    搬送パレット。
  2. 前記載置台は、
    第一小片と、第二小片と、第三小片と、を備え、
    前記第一小片の一端部と、前記基台は、前記第一ヒンジ部で結合され、前記第一小片が前記基台に対して回動可能に構成されており、
    前記第一小片の他端部と、前記第二小片の一端部は、第三ヒンジ部で結合され、前記第二小片が前記第一小片に対して回動可能に構成されており、
    前記第二小片の他端部と、前記第三小片の一端部は、第四ヒンジ部で結合され、前記第三小片が前記第二小片に対して回動可能に構成されており、
    前記第一小片の載置面と、前記第三小片の載置面と、を近接させて向かい合わせることで、前記載置台が収納状態となり、
    前記第一小片、前記第二小片、及び前記第三小片の各載置面を同一平面上に位置させることで、前記載置台が使用状態となる、
    請求項1に記載の搬送パレット。
  3. 前記載置台は、前記使用状態において前記第一小片及び前記第三小片を跨ぐ位置に移動可能な閂を備え、
    前記第一小片は、前記使用状態において前記閂と係合する第一係合部を備え、
    前記第三小片は、前記使用状態において前記閂と係合する第三係合部を備え、
    前記閂を前記第一係合部及び前記第三係合部に係合させることで、前記第一小片に対する前記第三小片の動きを抑制する、
    請求項2に記載の搬送パレット。
  4. 前記載置台は、前記収納状態において前記第一小片及び前記第二小片を跨ぐ位置に移動可能な閂を備え、
    前記第一小片は、前記収納状態において前記閂と係合する第一係合部を備え、
    前記第二小片は、前記収納状態において前記閂と係合する第二係合部を備え、
    前記閂を前記第一係合部及び前記第二係合部に係合させることで、前記第一小片に対する前記第二小片の動きを抑制する、
    請求項2に記載の搬送パレット。
  5. 前記載置台は、前記膜体の主面に対して垂直な方向から見たときに、前記中間板の外側で、前記膜体を貫通する柱を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送パレット。
  6. 前記支持部の他端部には、回転可能なローラーが設けられ、
    前記基台の上面には、レールが設けられ、
    前記平置き状態と前記傾斜状態との間の変形時において、前記ローラーが前記レール上を回転しつつ移動する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送パレット。
  7. 前記基台の上面であって、前記レールのない位置にロック機構が設けられ、
    前記ロック機構は、前記傾斜状態において、前記支持部の他端部に係合して前記支持部をロックする、
    請求項6に記載の搬送パレット。
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