JP2023075826A - バイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントおよびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダ - Google Patents

バイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントおよびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】吸着対象物の大きさに応じて磁極コアの吸着部の配設間隔を調整可能とし、吸着対象物の大きさに対応可能なバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントおよびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダを提供すること。【解決手段】磁性体でN極コア10AとS極コア10Bのコア先端部11A,11Bにスライド可能に連結されるコア挿通孔61Aが形成された基部61と、基部61に着脱可能に取り付けられる板状の磁性体であって、先端が吸着対象物Wを吸着する吸着部63Cとなる先端部材63を備え、コア連通孔61Aは、N極コア10AとS極コア10Bの並び方向に沿った所要長さ範囲に形成され、N極コア10AとS極コア10Bに対するコア挿通孔61Aの連結位置を変えることにより、吸着部63Cの間隔が変更可能であることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント60およびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダ200である。【選択図】図6

Description

本発明はバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントおよびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダに関する。
磁性体により形成された部品に代表される吸着対象物を搬送する際には、吸着対象物を吸着するための吸着ホルダが必要になる。このような吸着ホルダとして特許文献1(特開2021-120174号公報)に開示されているような電磁ホルダの構成が知られている。
特開2021-120174号公報
特許文献1に開示されている電磁ホルダは、N極コアとS極コアを有する構成であって、N極コアとS極コアからの磁気漏れを防ぐことで、N極コアとS極コアの先端の吸着部に吸着対象物を1つだけ吸着することが可能である。しかしながら、N極コアとS極コアの先端の吸着部どうしの間隔は固定されており、吸着対象物の大きさが異なる場合には、電磁ホルダ全体の交換が必要になるといった課題を有している。
そこで本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは次のとおりである。すなわち、吸着対象物の大きさに応じてN極コアとS極コアの先端における吸着部の間隔を調整可能にすることで様々な吸着対象物の大きさに対応することが可能なバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントとバイポーラ型電磁ホルダを提供することにある。
上記課題を解決するため発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち、本発明は、一対の電磁石のN極コアとS極コアの先端部に装着され、通電により吸着対象物を吸着するバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントであって、磁性体よりなり、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部にスライド可能に連結される連結部が形成されたコア連結体と、前記コア連結体に着脱可能に取り付けられる板状の磁性体であって、先端が前記吸着対象物を吸着する吸着部となる先端部材と、を備え、前記連結部は、前記N極コアと前記S極コアの並び方向に沿った所要長さ範囲に形成されており、前記N極コアと前記S極コアに対する前記連結部の連結位置を変えることにより、前記吸着部の間隔が変更可能であることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントである。
これにより、N極コアまたはS極コアに対してコア連結体を連結部に沿ってスライド移動させるだけで吸着部の間隔を自由に変更することができ、様々な吸着対象物の大きさに対応することが可能になる。
また、前記連結部は、前記N極コアおよび前記S極コアの前記先端部にそれぞれ設けられたねじ穴に重ね合わせてねじ留めされ、前記N極コアと前記S極コアの並び方向に長い長孔に形成されていることが好ましい。
これにより、連結部を安価に形成することができると共に、構成が簡素化されるため、連結部の不具合の発生を防止することができる。
また、前記長孔の周囲には、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部に対向位置で当接するコア当接部が立設されていることが好ましい。
これにより、N極コアおよびS極コアに対する先端部材の配設向きを変えることなく、吸着部どうしの間隔のみを変更することができる。
また、前記先端部材は、ばね性を有する材料により形成されていると共に、前記N極コアおよび前記S極コアと前記吸着部との間に折曲部が設けられていることが好ましい。
これにより、吸着部が吸着対象物と当接した際に生じる衝撃を先端部材に吸収させることができ、吸着対象物の衝撃による破損を防止することができる。
また、前記先端部材における前記先端の所要範囲には、前記N極コアと前記S極コアの並び方向における内側に偏る配置で磁気集中部が形成されていることが好ましい。
これにより、吸着部からの磁気漏れを削減し、吸着部に一つの吸着対象物を吸着させることができる。
また、他の発明として、一対の電磁石のN極コアとS極コア先端部に装着され、通電により吸着対象物を吸着するバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントであって、前記N極コアの先端部に第1端部が連結され、第2端部が吸着部となる平面視矩形状の第1磁性体と、前記S極コアの前記先端部に第1端部が連結され、第2端部が前記吸着部となる平面視矩形状の第2磁性体と、が、磁気絶縁体を介して一体化されており、前記第1磁性体と前記第2磁性体は、前記第1端部から前記第2端部に向かって配設間隔が徐々に狭くなっていることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントもある。
これによりバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントの吸着部側の所要範囲を切除することで第1磁性体と第2磁性体との間の磁気絶縁体の幅寸法(すなわち、第1磁性体と第2磁性体の吸着部の間隔)を調整することができる。
また、前記第1磁性体と前記第2磁性体は、前記磁気絶縁体を介して平面視対称に配置されており、前記吸着部を上底とする等脚台形に形成されていることが好ましい。
これにより、バイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントの吸着部側の所要範囲をN極コアとS極コアとの並列方向に対して平行に切除するだけで、N極コアとS極コアの配設方向における中心線に対する第1磁性体と第2磁性体の吸着部の配設間隔をバランスよく変更することができる。
また、前記第1磁性体および前記第2磁性体の前記第2端部の所要範囲には、前記N極コアと前記S極コアの並び方向における内側に偏る配置で磁気集中部が形成されていることが好ましい。
これにより、吸着部からの磁気漏れを削減し、吸着部に一つの吸着対象物を吸着させることができる。
また、一対の電磁石のN極コアおよびS極コアの先端部が露出するようにケースに収容されており、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部に、上記のうちのいずれかに記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントが着脱可能に装着されていることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダとしての発明もある。
本開示におけるバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントおよびこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダの構成を採用することにより、吸着対象物の大きさに応じてN極コアとS極コアの吸着部の間隔が調整可能になり、一つのバイポーラ型電磁ホルダで様々な大きさの吸着対象物を吸着することができる。
本発明におけるバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントが装着されるバイポーラ型電磁ホルダの本体の正面図および右側面図である。 図1の平面図および底面図である。 図2中のIII―III線における概略断面図である。 図2中のIV-IV線における概略断面図である。 第1実施形態におけるバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントの正面図、背面図、右側面図、平面図、底面図および斜視図である。 図1のバイポーラ型電磁ホルダの本体に図5のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントを装着した状態の平面図および斜視図である。 第2実施形態におけるバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントの正面図、背面図、右側面図、平面図、底面図および斜視図である。 図1のバイポーラ型電磁ホルダの本体に図7のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントを装着した状態の平面図および斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明について説明する。まず、本発明に係るバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント(以下、単にアタッチメント60という)が装着されるバイポーラ型電磁ホルダ200の本体100について説明する。本実施形態における本体100は、図1~図4に示すようにN極コア10AとS極コア10Bと、N極コア10AおよびS極コア10Bのそれぞれの外周面に巻線22が周方向に巻回されたコイル20A,20Bを有する電磁石EMが有底の角筒状のケース30に収容されている。このようにして形成された本体100は、コイル20A,20B(電磁石EM)に通電することにより、ケース30の外部に長さ方向の一部を露出させたN極コア10AおよびS極コア10Bの間に磁性体からなる吸着対象物Wを吸着させることができる。
なお、本実施形態における本体100のN極コア10AおよびS極コア10Bのそれぞれのコア先端部11A,11Bには、ねじ50に代表される締結部材を用いて連結可能なねじ穴12A,12B(コア側連結部)がそれぞれ設けられている。これらのねじ穴12A,12Bのそれぞれにアタッチメント60がねじ留めによって着脱可能に装着されている。本実施形態におけるN極コア10AおよびS極コア10Bは、いずれも軟鉄製であるが、磁性体材料であればよく、N極コア10AおよびS極コア10Bの材料は特に限定されるものではない。
図1および図2に示すようにN極コア10AおよびS極コア10Bは、コア先端部11A,11Bの所要長さ範囲がケース30の下面から露出(突出)させた状態でケース30に収容されている。本実施形態におけるN極コア10AおよびS極コア10Bは、ケース30の上側開口面からケース30の内部にコア先端部11A,11Bを進入させるようにして収容されている。ケース30の内底面には、N極コア10AおよびS極コア10Bをそれぞれ挿通させるためのコア挿通孔32が穿設されている。また、図3および図4に示すように、N極コア10AおよびS極コア10Bのコア先端部11A,11Bの側の外周面にはコア挿通孔32の内径寸法よりも大径寸法に形成されたフランジ部13A,13Bが突設されている。これらのフランジ部13A,13Bがケース30の内底面に当接することでコア挿通孔32からのN極コア10AおよびS極コア10Bの突出量が規制される。これにより、ケース30(コア挿通孔32)からのN極コア10AおよびS極コア10Bの突出高さを等しくすることができる。
N極コア10AおよびS極コア10Bの中間部外周面の所要高さ範囲には、コイル20A,20Bの巻線22を巻回させるための細径部からなる巻線巻回部15A,15Bが形成されている。これにより、N極コア10AおよびS極コア10Bに巻線22を巻回させてコイル20A,20Bを形成しても、N極コア10AおよびS極コア10Bの径方向における寸法の増大を抑えることができ、ケース30の小型化が可能になる。
また、図3および図4に示すように、コイル20A,20Bの巻線22は、N極コア10AおよびS極コア10Bの巻線巻回部15A,15BにおいてN極コア10AおよびS極コア10Bの外周面に沿って所要回数巻回されることにより励磁用のコイル20A,20Bを形成している。本実施形態のN極コア10AおよびS極コア10Bにおけるコイル20A,20Bの巻線22の巻回方向は同一方向である。また、N極コア10Aのコイル20Aの巻線22の巻き終わり側端部がS極コア10Bのコイル20Bの巻線22の巻き終わり端部に結線される。このようにしてコイル20A,20Bの巻線22どうしをケース30内で直列に接続することができる。N極コア10Aのコイル20Aの巻線22の巻き始め側端部と、S極コア10Bのコイル20Bの巻線22の巻き始め側端部は、いずれもケース30の背面に設けられた巻線引き出し部34からケース30の外部に引き出され、図示しない電源装置に接続され、それぞれのコイル20A,20Bに電源が供給される。
ここでは、N極コア10Aの巻線巻回部15AとS極コア10Bの巻線巻回部15Bにそれぞれ同じ方向に巻線22が巻回された同一形状のコイル20A,20Bを形成しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、N極コア10Aのコイル20Aに対する巻線22の巻回方向と、S極コア10Bのコイル20Bに対する巻線22の巻回方向を逆向きにすることもできる。この場合、N極コア10Aのコイル20Aの巻線22の巻き終わり側端部とS極コア10Bのコイル20Bの巻線22の巻き始め側端部が、ケース30の内部空間で直列接続となるように結線されればよい。
また、N極コア10AおよびS極コア10Bの上端面には磁性体からなる磁極コア上部連結体40を取り付けるための取付穴16A,16Bが形成されている。ここでは、磁極コア上部連結体40をヨークとしても機能させるため、磁極コア上部連結体40はN極コア10AおよびS極コア10Bと同じ材料によって形成されているが、磁極コア上部連結体40の材料は特に限定されるものではない。磁極コア上部連結体40をN極コア10AおよびS極コア10Bに掛け渡して磁極コア上部連結体40に形成された貫通孔42をN極コア10Aの取付穴16AとS極コア10Bの取付穴16Bに一致させ、ねじ50により磁極コア上部連結体40とN極コア10AおよびS極コア10Bを締結することができる。これによりN極コア10AとS極コア10Bの間で磁力を誘導させると共にケース30の内部空間で位置決めした状態で固定することができる。磁極コア上部連結体40の正面および上面には図示しない搬送装置に本体100を固定するための固定穴44が穿設されている。
本実施形態における本体100の構成について説明したが、公知の構成部分についての説明は省略した。次に、本実施形態における本体100に装着して用いられるバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント(以下、単にアタッチメント60という)について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態におけるアタッチメント60は、図5に示されているように、N極コア10AおよびS極コア10Bのコア先端部11A,11Bのねじ穴12A,12Bに着脱可能に連結されるコア連結体である基部61と、基部61に着脱可能な先端部材63とを有している。基部61および先端部材63はいずれも磁性体材料により形成されている。吸着対象物Wに応じて、先端部材63をばね性を有する材料で形成することがより好ましい。
アタッチメント60の基部61は直方体状に形成されており、長手方向の一方の端部にはN極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bに位置合わせして形成され、ねじ穴12A,12Bに螺着されるねじ50が挿通する連結部としてのねじ挿通孔61Aが形成されている。ねじ挿通孔61AはN極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向に長い長孔に形成されている。ねじ挿通孔61Aの短手方向の幅寸法はN極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bの径寸法と同径寸法であり、N極コア10AおよびS極コア10Bの外径寸法よりは小さく形成されている。本実施形態におけるねじ挿通孔61Aの長手方向の幅寸法は、N極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bの径寸法の2倍にしているが、ねじ挿通孔61Aの長手方向の幅寸法はこの長さに限定されるものではない。ねじ挿通孔61Aは、基部61の幅方向に可及的広範囲に形成することが好ましい。
本実施形態における基部61には、ねじ挿通孔61Aの長手方向における孔壁の直線部分のそれぞれに沿って凸片状に形成されたコア当接部61Bが2本立設されている。このコア当接部61Bは、アタッチメント60をN極コア10AおよびS極コア10Bに取り付けた際に、平坦部分61CでN極コア10AおよびS極コア10Bに対して直径方向に対向位置で当接し、N極コア10AおよびS極コア10Bを径方向に挟持させた状態になる。本実施形態におけるコア当接部61Bは平坦部分61Cをねじ挿通孔61Aの直線部分の孔壁に平行に配置した平面視かまぼこ形状に形成されているが、ねじ挿通孔61Aの直線部分の孔壁(N極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向)に平行な平坦部分61Cを有していればよい。よって、コア当接部61Bは平面視長方形に形成することもでき、コア当接部61Bの具体的な形状は特に限定されるものではない。
また、基部61に着脱可能に取り付けられた先端部材63は、基部61との取付側端部と自由端部との間に折曲部63Dを有する側面視略ヘ字形に形成されており、短辺側63Aにおいて固定ねじ52に代表される締結部材によって基部61に重ね合わせて着脱可能に取り付けられている。このとき、短辺側63Aの一部範囲を基部61からはみ出させた状態で取り付けることが好ましい。先端部材63は、コア当接部61Bが配設されている面とは反対側の面において長辺側63Bが基部61から徐々に離れる向きに反るように取り付けられている。このようにへの字状に形成された先端部材63の長辺側63Bを基部61から離反させ、短辺側63Aの一部を基部61からはみ出させていると共に、先端部材63がばね性を有していることにより、先端部材63は衝撃吸収性を有する。これにより、長辺側63Bの先端部(先端部材63の自由端部)である吸着部63Cに吸着対象物Wを吸着させる際に、先端部材63を吸着対象物Wに当接させる際に吸着対象物Wの衝撃による破損を防止することができる。
図6には、以上に説明したアタッチメント60を本体100に装着したバイポーラ型電磁ホルダ200が示されている。アタッチメント60は、ねじ挿通孔61Aにねじ50に代表される締結部材を挿通させ、N極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bにねじ50を螺着させることにより機械的および磁気的に連結されている。図6には先端部材63の幅寸法が同一寸法に形成されている形態を示しているが、図6の平面図のハッチング部分CTを切り取って吸着部63Cに先細部NRを形成することもできる。吸着部63Cに先細部NRを形成した場合、それぞれの先細部NRどうしがN極コア10AとS極コア10Bの並び方向の内側に偏らせて配設すれば、磁気集中部が形成され、それぞれの吸着部63Cに掛け渡すようにして吸着対象物Wを定位置で正確に吸着させることができる。
また、N極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bに螺着させたねじ50を緩めれば、ねじ挿通孔61Aに沿ってN極コア10AおよびS極コア10Bに対するアタッチメント60の連結位置を図6内の矢印方向にスライドさせることができる。これにより、先端部材63の吸着部63CどうしのN極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向における配設間隔を変更することができる。これにより、アタッチメント60の交換や、バイポーラ型電磁ホルダ200を交換することなく、吸着対象物Wのサイズ変更に対応することができる。ここで、N極コア10AおよびS極コア10Bに対してアタッチメント60をN極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向にスライドさせる際には、2つのコア当接部61BによるN極コア10AおよびS極コア10Bの挟持状態を維持することができる。すなわち、N極コア10AおよびS極コア10Bに対する吸着部63C(先端部材63)の配設向きを変えることなく、吸着部63Cどうしの配設間隔のみを変更させることができる。
また、先端部材63の形状や大きさを変更することで、様々な形状の吸着対象物Wを確実に吸着させることができる。そして、本実施形態におけるアタッチメント60は、先端部材63が基部61に対して固定ねじ52によって着脱可能に装着されているので、先端部材63の交換も容易に行うことができる点で好都合である。
(第2実施形態)
本実施形態におけるアタッチメント60は、図7に示すように、N極コア10Aに連結される第1磁性体65と、S極コア10Bに連結される第2磁性体67とが、磁気絶縁体69を介して一体化されている。第1磁性体65および第2磁性体67は、第1実施形態における先端部材63に相当するものである。本実施形態における第1磁性体65と第2磁性体67は、同一材料により左右対称の平面視矩形状に形成されている。
第1磁性体65および第2磁性体67は、いずれも平面視略平行四辺形の板体に形成されている。第1磁性体65および第2磁性体67の長手側における第1端部(N極コア10AおよびS極コア10Bとの連結側部分)には円形の固定孔65A,67Aが穿設されている。第1磁性体65と第2磁性体67は、固定孔65A,67Aの部分でN極コア10AおよびS極コア10Bの連結部としてのねじ穴12A,12Bにアタッチメントねじ(図示はせず)を螺着させることにより着脱可能に機械的および磁気的に連結されている。
また、図7に示すように、第1磁性体65における第2磁性体67との対向面65Bと第2磁性体67における第1磁性体65との対向面67Bとの対面距離は、固定孔65A,67Aが穿設されている側の端部から第2端部としての自由端部である吸着部65C,67Cへ離れるにつれて徐々に狭くなる配置になっている。これを換言すると、第1磁性体65と第2磁性体67は、N極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bの中心点どうしを結んでなる連結線CL(図7中の一点鎖線)から連結線CLと直交方向の延長線(図7中の二点鎖線)の方向に離れるにつれてN極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向における配設間隔が徐々に狭くなるように配置されている。このように配置された第1磁性体65と第2磁性体67は、対向面65B,67Bの離間部分に配設された磁気絶縁体69を介して同一板厚で一体に形成されている。
ここでは、磁気絶縁体69として真鍮を用いているが、磁気絶縁体69は真鍮に限定されるものではない。また、磁気絶縁体69は、第1磁性体65と第2磁性体67とを磁気的に絶縁した状態によって上記配列で保持することができればよく、磁気絶縁体69は第1磁性体65と第2磁性体67との間をすべて充填している必要はなく、磁気絶縁体69の一部を空気により構成した形態を採用することもできる。
本実施形態のアタッチメント60における第1磁性体65と第2磁性体67の配列は、前述の連結線CLの垂直二等分線を対称の軸として左右に平面視対称になっており、平面視形状が略等脚台形に形成されている。このように等脚台形に形成されたアタッチメント60によれば、第1磁性体65および第2磁性体67の吸着部65C,67Cの側である台形の上底側の所要範囲を連結線CLと平行な状態を維持させながら切削するだけで、N極コア10AおよびS極コア10Bの吸着部65C,67Cの配設間隔を広げる(調整する)ことができる。
図8には、以上に説明したアタッチメント60を本体100に装着したバイポーラ型電磁ホルダ200が示されている。アタッチメント60は、固定孔65Aおよび固定孔67Aにねじアタッチメントねじ(図示はせず)に代表される締結部材を挿通させ、N極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bにアタッチメントねじを螺着することで取り付けられている。図8にはN極コア10AおよびS極コア10Bの並び方向に平行な第1磁性体65と第2磁性体67の吸着部65C,67Cが連結線CLに対する垂直二等分線の延伸方向において同一寸法に形成されている形態を示しているが、この形態に限定されるものではない。図8の平面図のハッチング部分CTを切り取って第1磁性体65と第2磁性体67の吸着部65C,67Cに先細部NRを形成することもできる。このように吸着部65C,67Cに形成した先細部NRは磁気集中部として機能し、吸着部65C,67Cからの磁気漏れを削減し、吸着部65C,67Cの間に吸着対象物Wを掛渡すようにして正確に定位置で吸着させることができる点で好都合である。
以上に本発明に係るアタッチメント60とこれを装着したバイポーラ型電磁ホルダ200の構造について実施形態に基づいて説明したが、本発明の技術的範囲は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態における先端部材63は側面視へ字状に形成された形態を採用しているが先端部材63の長手方向に複数の折曲部63Dを有する波型形状や螺旋形状の先端部材63を採用することもできる。このような先端部材63を採用することにより、先端部材63のばね性を向上させることができる点で好都合である。
また、第2実施形態におけるアタッチメント60の固定孔65A,67Aは単純な孔であるが、固定孔65A,67Aの内壁面にねじ山を形成することもできる。これによりアタッチメント60をバイポーラ型電磁ホルダ200に非回動状態で固定することができ、長時間にわたってアタッチメント60を適正な状態で使用することができる。
また、以上の実施形態においては、N極コア10AおよびS極コア10Bとアタッチメント60は、アタッチメント60のねじ挿通孔61Aに貫通させたねじ50をN極コア10AおよびS極コア10Bのねじ穴12A,12Bに直接螺着させた形態を示しているがこの形態に限定されるものではない。N極コア10AおよびS極コア10Bとアタッチメント60は嵌合等に代表される他の公知の連結方式を用いて磁気的に連結させることもできる。
また、以上の実施形態においては、N極コア10AおよびS極コア10Bは、磁性体からなる磁極コア上部連結体40により位置決め固定されていると共に磁力の誘導が行われているが、この形態に限定されるものではない。磁極コア上部連結体40は非磁性体で形成することもできる。この場合、N極コア10AおよびS極コア10Bの磁力を誘導させるための磁性体からなる図示しない磁力誘導体(ヨーク)をN極コア10AとS極コア10Bに掛け渡した形態を採用することもできる。
また、以上の実施形態においては、N極コア10AおよびS極コア10Bのコイル20A,20Bの巻線22がケース30の内部空間で直列結線された形態について例示しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、ケース30の内部空間でN極コア10AおよびS極コア10Bのコイル20A,20Bの巻線22どうしを並列結線することもできる。さらには、N極コア10AおよびS極コア10Bのコイル20A,20Bの巻線22の巻き始め端部および巻き終わり端部のすべてを巻線引き出し部34からケース30の外部に引き出してからケース30の外部においてそれぞれのコイル20A,20Bを並列に結線することもできる。
そして以上に説明した変形例の他、実施形態において説明した変形例等を適宜組み合わせた形態を採用することも可能である。
10A N極コア,10B S極コア,
11A,11B コア先端部,12A,12B ねじ穴,13A,13B フランジ部,
15A,15B 巻線巻回部,16A,16B 取付穴,
20A,20B コイル,
22 巻線,
30 ケース,
32 コア挿通孔,34 巻線引き出し部,
40 磁極コア上部連結体,
42 貫通孔,44 固定穴,
50 ねじ,52 固定ねじ,
60 アタッチメント(バイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント),
61 基部(コア連結体),
61A ねじ挿通孔(連結部),61B コア当接部,61C 平坦部分,
63 先端部材,63A 短辺側,63B 長辺側,63C 吸着部,63D 折曲部,
65 第1磁性体,65A 固定孔,65B 第2磁性体との対向面,65C 吸着部,
67 第2磁性体,67A 固定孔,67B 第1磁性体との対向面,67C 吸着部,
69 磁気絶縁体,
100 本体,
200 バイポーラ型電磁ホルダ,
CL 連結線
CT ハッチング部分
EM 電磁石
NR 先細部
W 吸着対象物

Claims (9)

  1. 一対の電磁石のN極コアとS極コアの先端部に装着され、通電により吸着対象物を吸着するバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントであって、
    磁性体よりなり、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部にスライド可能に連結される連結部が形成されたコア連結体と、
    前記コア連結体に着脱可能に取り付けられる板状の磁性体であって、先端が前記吸着対象物を吸着する吸着部となる先端部材と、を備え、
    前記連結部は、前記N極コアと前記S極コアの並び方向に沿った所要長さ範囲に形成されており、
    前記N極コアと前記S極コアに対する前記連結部の連結位置を変えることにより、前記吸着部の間隔が変更可能であることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  2. 前記連結部は、前記N極コアおよび前記S極コアの前記先端部にそれぞれ設けられたねじ穴に重ね合わせてねじ留めされ、前記N極コアと前記S極コアの並び方向に長い長孔に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  3. 前記長孔の周囲には、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部に対向位置で当接するコア当接部が立設されていることを特徴とする請求項2記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  4. 前記先端部材は、ばね性を有する材料により形成されていると共に、前記N極コアおよび前記S極コアと前記吸着部との間に折曲部が設けられていることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項に記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  5. 前記先端部材における前記先端の所要範囲には、前記N極コアと前記S極コアの並び方向における内側に偏る配置で磁気集中部が形成されていることを特徴とする請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  6. 一対の電磁石のN極コアとS極コア先端部に装着され、通電により吸着対象物を吸着するバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントであって、
    前記N極コアの先端部に第1端部が連結され、第2端部が吸着部となる平面視矩形状の第1磁性体と、前記S極コアの前記先端部に第1端部が連結され、第2端部が前記吸着部となる平面視矩形状の第2磁性体と、が、磁気絶縁体を介して一体化されており、
    前記第1磁性体と前記第2磁性体は、前記第1端部から前記第2端部に向かって配設間隔が徐々に狭くなっていることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  7. 前記第1磁性体と前記第2磁性体は、前記磁気絶縁体を介して平面視対称に配置されており、前記吸着部を上底とする等脚台形に形成されていることを特徴とする請求項6記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  8. 前記第1磁性体および前記第2磁性体の前記第2端部の所要範囲には、前記N極コアと前記S極コアの並び方向における内側に偏る配置で磁気集中部が形成されていることを特徴とする請求項6または7記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメント。
  9. 一対の電磁石のN極コアおよびS極コアの先端部が露出するようにケースに収容されており、前記N極コアと前記S極コアの前記先端部に、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のバイポーラ型電磁ホルダ用アタッチメントが着脱可能に装着されていることを特徴とするバイポーラ型電磁ホルダ。
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