JP2023075608A - 搬送システム - Google Patents

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拓 稲田
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【課題】搬送効率を向上する。【解決手段】搬送システム1は、複数の部署Dのそれぞれに設けられた複数のステーション20と、カート10を搬送する無人搬送車30と、記憶部41及び搬送制御部42を含むシステムコントローラ40と、を備える。記憶部41は、薬剤部署D1のカート10を病棟部署D2へ搬送する往路搬送指令と、病棟部署D2のカート10を薬剤部署D1へ搬送する復路搬送指令と、を複合搬送指令として記憶可能である。搬送制御部42は、記憶部41に複合搬送指令の往路搬送指令が記憶された場合、一の無人搬送車30に当該複合搬送指令の往路搬送指令を割り付け、当該往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が記憶されている場合、当該復路搬送指令を割り付ける複合搬送制御を実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、搬送システムに関する。
複数のエリア間で被搬送物を搬送する搬送システムであって、複数のエリアのそれぞれに設けられ被搬送物を配置するステーションと、被搬送物を搬送する無人搬送車と、無人搬送車に搬送指令を割り付ける運行管理部と、を備えた搬送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9-185413号公報
ところで、上述したような搬送システムでは、複数のエリアのうちの第1エリアのステーションに配置された被搬送物を複数のエリアのうちの第2エリアへ搬送する往路搬送と、第2エリアのステーションに配置された被搬送物を第1エリアへ搬送する復路搬送と、を含む搬送(以下、「複合搬送」ともいう)を行う際には、それらの搬送指令のそれぞれが2台の無人搬送車のそれぞれに割り付けられる場合がある。すなわち、ある無人搬送車で複合搬送の往路搬送が行われると共に、それとは別の他の無人搬送車で当該複合搬送の復路搬送が行われる場合がある。この場合、例えば、各無人搬送車のエレベーター待ち時間の合計が多大となるおそれがあり、搬送効率(被搬送物を搬送中の時間/システム稼働時間)が悪化するという問題がある。
そこで、本発明は、搬送効率を向上することができる搬送システムを提供することを目的とする。
本発明に係る搬送システムは、複数のエリア間で被搬送物を搬送する搬送システムであって、複数のエリアのそれぞれに設けられ、被搬送物を配置する複数のステーションと、被搬送物を搬送する無人搬送車と、搬送指令を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された搬送指令に基づいて無人搬送車を制御する搬送制御部と、を含む運行管理部と、を備え、記憶部は、複数のエリアのうちの第1エリアのステーションに配置された被搬送物を複数のエリアのうちの第2エリアへ搬送する搬送指令である往路搬送指令と、第2エリアのステーションに配置された被搬送物を第1エリアへ搬送する搬送指令である復路搬送指令と、を互いに関連付けて複合搬送指令として記憶可能であり、搬送制御部は、記憶部に複合搬送指令の往路搬送指令が記憶された場合に、一の無人搬送車に対して当該複合搬送指令の往路搬送指令を割り付け、当該往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車に対して、記憶部に当該複合搬送指令の復路搬送指令が記憶されている場合に、当該復路搬送指令を割り付ける複合搬送制御を実行する。
この搬送システムでは、例えばオペレータ等からの入力に基づき記憶部に複合搬送指令の往路搬送指令及び復路搬送指令が記憶された場合には、一の無人搬送車で複合搬送の往路搬送を行った後、同じ一の無人搬送車で当該複合搬送の復路搬送が行われる。これにより、複合搬送の往路搬送及び復路搬送が異なる2台の無人搬送車のそれぞれで行われることを抑制することができ、搬送効率を向上することが可能となる。
本発明に係る搬送システムにおいて、複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車に対して、記憶部に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、待機ステーションまで移動させる移動指令を割り付けてもよい。これにより、一の無人搬送車で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合には、一の無人搬送車を待機ステーションで待機させることが可能となる。
本発明に係る搬送システムにおいて、複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車に対して、記憶部に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、第2エリアで所定時間待機させる待機指令を割り付け、待機指令による待機中の一の無人搬送車に対して、記憶部に当該復路搬送指令が記憶された場合に、当該復路搬送指令を割り付けてもよい。これにより、一の無人搬送車で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合には、一の無人搬送車を第2エリア(つまり、往路搬送の搬送先)で所定時間待機させ、その待機中に当該復路搬送の要求が生じた場合には、一の無人搬送車で当該複合搬送の復路搬送を行うことが可能となる。
本発明に係る搬送システムでは、記憶部は、複数のエリアのうちの第3エリアのステーションに配置された被搬送物を複数のエリアのうちの第4エリアへ搬送する搬送指令である往路搬送指令と、第4エリアのステーションに配置された被搬送物を第3エリアへ搬送する搬送指令である復路搬送指令と、を互いに関連付けて他の複合搬送指令として記憶可能であり、複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車に対して、記憶部に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されておらず且つ記憶部に他の複合搬送指令の往路搬送指令が記憶されている場合に、他の複合搬送の往路搬送指令を割り付けてもよい。これにより、一の無人搬送車で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合であって他の複合搬送の往路搬送の要求が存在しているときには、一の無人搬送車で他の複合搬送の往路搬送を行うことが可能となる。
本発明に係る搬送システムにおいて、複合搬送制御では、記憶部に複合搬送指令の復路搬送指令が記憶された場合、当該複合搬送指令の往路搬送指令が記憶部に記憶されていないときには、当該復路搬送指令を一の無人搬送車に割り付けずに保持してもよい。この場合、往路搬送を優先的に実施することができる。
本発明に係る搬送システムでは、搬送制御部は、複合搬送制御を特定の時間帯のみにおいて実行してもよい。この場合、複合搬送制御の実行を時間帯で制御することが可能となる。
本発明に係る搬送システムは、オペレータからの入力を受け付ける複数の操作端末を備え、運行管理部は、複数の操作端末の何れかで受け付けた入力に基づいて搬送指令を生成してもよい。この場合、操作端末を利用して、搬送指令を入力及び生成することが可能となる。
本発明によれば、搬送効率を向上することができる搬送システムを提供することが可能となる。
図1は、実施形態に係る搬送システムを示す概略構成図である。 図2は、図1のカートを示す斜視図である。 図3は、図1のカートを示す底面図である。 図4は、図1のカートの内部構造の例を示す正面図である。 図5は、図1のステーションを示す斜視図である。 図6は、図1の無人搬送車を示す斜視図である。 図7は、図1の無人搬送車のカバーを外した状態を示す斜視図である。 図8は、図1の無人搬送車の構成を示すブロック図である。 図9は、図1の無人搬送車によるカートの搬送時を示す斜視図である。 図10は、搬送制御部により実行される複合搬送制御の例を示すフローチャートである。 図11は、複合搬送制御の例を説明するための図である。 図12は、図11の続きを示す図である。 図13は、図12の続きを示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。「上」及び「下」の語は、鉛直方向の上下方向に対応する。
図1は、実施形態に係る搬送システム1を示す概略構成図である。図1に示されるように、搬送システム1は、例えば病院等の屋内に設置され、複数の部署(エリア)D間におけるカート(被搬送物)10の自動搬送を実現するシステムである。搬送システム1は、複数のカート10、複数のステーション20、複数の無人搬送車30、システムコントローラ(運行管理部)40、複数のアクセスポイント50及び複数の操作端末60を備える。
搬送システム1は、複数の部署D間でカート10を搬送する。部署Dは、特に限定されず、種々の部署であってもよい。例えば部署Dとしては、薬剤部署、N階病棟部署(Nは1以上の整数)等が挙げられる。部署Dは、1フロア(1つの階層)に1つ存在していてもよいし、1フロアに複数存在していてもよい。本実施形態では、1フロアに1部署Dが存在する例にて説明する。
図2は、図1のカート10を示す斜視図である。図3は、図1のカート10を示す底面図である。図4は、図1のカート10の内部構造の例を示す正面図である。図2及び図4に示されるように、カート10は、物品を収容する台車である。カート10は、平面視(上方から見て)で矩形形状を呈するカートユニットである。換言すると、カート10は、物品を積載する矩形の専用カートである。以下、カート10の長手方向を単に「長手方向」といい、カート10の短手方向を単に「短手方向」という場合もある。
例えばカート10は、幅800mm、長さ900mm、高さ1400mmの直方体状の外形を呈する。カート10は、手押し台車としても使用可能である。搬送システム1で用いられるカート10の台数は特に限定されないが、例えば100台~1000台であってもよい。カート10に収容される物品としては、例えば、検体、注射薬、滅菌器材(滅菌コンテナ及び回収コンテナ等)、診療材料(ME(Medical Engineering)機器等)が挙げられる。
カート10は、筐体11、把手12、シャッター13及びキャスター14を有する。筐体11は、矩形箱状の外形を呈する。短手方向における筐体11の一方側には、開口部11hが設けられている。筐体11では、その内部に開口部11hを介してアクセス可能である。筐体11の内部には、例えば物品を入れたトレーTRの縁を引っ掛けて支持する複数のトレー受けフックが、適宜な位置に設けられている。なお、筐体11の内部には、物品を載置する載置板が適宜な位置に設けられていてもよい。図3に示されるように、筐体11の底面には、無人搬送車30のロケートピン32a(後述)が係合する凹部11xが、複数設けられている。凹部11xは、筐体11の底面において、長手方向及び短手方向に沿った辺で構成された正方形の4つの頂点位置(90°回転対称位置)に配置されている。
図2に示されるように、把手12は、例えばユーザが握る部分である。把手12は、上下方向に延びる棒状の部材である。把手12は、筐体11の四隅において上下方向の中央部上寄りの位置に設けられている。シャッター13は、筐体11の開口部11hを閉塞可能に設けられている。シャッター13としては、例えば、細長い板状部材が蛇腹状に連なって成るスラットを上部に収納する上下シャッターが用いられている。シャッター13は、スラットを上方から下方に下ろすことで閉状態とする一方、スラットを下方から上方に持ち上げることで開状態とする。キャスター14は、筐体11の下面の四隅に設けられている。キャスター14は、上下方向に沿う軸回りに360°回転するように構成されている。キャスター14としては、例えば自在キャスターが用いられている。
図5は、図1のステーション20を示す斜視図である。図5に示されるように、ステーション20は、カート10を配置するエリアである。ステーション20は、床Fのポジションマーカ21により区画されている。ステーション20は、平面視においてカート10に対応する矩形形状を呈する。ステーション20には、1台のカート10が配置可能である。ステーション20は、例えば1つの部署D(図1参照)において複数設置されている。搬送システム1で設置されるステーション20の数は特に限定されない。
図6は、図1の無人搬送車30を示す斜視図である。図7は、図1の無人搬送車30のカバー31を外した状態を示す斜視図である。図8は、図1の無人搬送車30の構成を示すブロック図である。図9は、図1の無人搬送車30によるカート10の搬送時を示す斜視図である。図6に示されるように、無人搬送車30は、所定の走行経路に沿って床F上を自走する搬送車である。無人搬送車30は、複数のステーション20間においてカート10を自動搬送する。所定の走行経路は、予め設定された経路であって、複数の部署D間を通るように延びる。所定の走行経路は、例えば複数のステーション20に近接するように設定される。
無人搬送車30は、駆動機構として2輪速度差方式を採用する。無人搬送車30は、前進、後退、左右折及びスピンターン(その場での旋回)が可能に構成されている。無人搬送車30は、平面視で矩形形状の外形を呈する。例えば無人搬送車30は、幅500mm、長さ700mm、高さ320mmの直方体状の外形を呈する。搬送システム1で用いられる無人搬送車30の数は特に限定されないが、例えば50台であってもよい。以下、無人搬送車30の進行方向を単に「進行方向」という場合もある。進行方向及び上下方向の両者と直交する方向を「左右方向」として説明する。
図7及び図8に示されるように、無人搬送車30は、昇降台32、電動シリンダ33、駆動輪34、モータ35、従動輪36、レーザレンジファインダ37、搬送車コントローラ38及び通信部39を有する。
昇降台32は、カート10を載置する部材であり、昇降可能に構成されている。昇降台32は、上下方向を厚さ方向とする板状を呈する。昇降台32は、無人搬送車30の上部に設けられている。昇降台32の上面には、上方に突出するロケートピン32aが設けられている。ロケートピン32aは、昇降台32に載置されたカート10の底面の凹部11xと係合する凸部である。ロケートピン32aの上部は、上方へ先細りとなるようなテーパ状を呈する。ロケートピン32aは昇降台32の上面において、進行方向及び左右方向に沿った辺で構成された正方形の4つの頂点位置(90°回転対称位置)に配置されている。昇降台32は、上昇時にカート10を下から持ち上げ、下降時にカート10を床Fに下ろす。電動シリンダ33は、昇降台32を昇降させる駆動源である。電動シリンダ33は、搬送車コントローラ38に接続されており、その動作が搬送車コントローラ38により制御される。
駆動輪34は、無人搬送車30を駆動する車輪である。駆動輪34は、進行方向における無人搬送車30の中央であって左右方向の両端部に、一対設けられている。モータ35は、駆動輪34毎に設けられている。つまり、一対のモータ35が一対の駆動輪34のそれぞれに接続され、一対のモータ35が一対の駆動輪34のそれぞれを独立して駆動する。モータ35は、搬送車コントローラ38に接続されており、その動作が搬送車コントローラ38により制御される。例えば一対のモータ35により一対の駆動輪34を互いに異なる方向に等速回転駆動させることで、無人搬送車30のスピンターンが可能である。
従動輪36は、駆動を行わない車輪であって、駆動輪34の駆動に応じて回転させられる車輪である。従動輪36は、二対設けられている。具体的には、駆動輪34は、進行方向における無人搬送車30の一方側であって左右方向の両端部に一対設けられていると共に、進行方向における無人搬送車30の他方側であって左右方向の両端部に一対設けられている。従動輪36は、例えば上下方向に沿う軸回りに360°回転するように構成されている。
レーザレンジファインダ37は、無人搬送車30の周囲環境を検出するセンサである。レーザレンジファインダ37は、進行方向における無人搬送車30の一方側及び他方側に設けられている。一対のレーザレンジファインダ37は、協働して無人搬送車30の周囲360°の形状データを取得する。レーザレンジファインダ37としては特に限定されず、無人搬送車30の周囲環境を検出できれば、種々のセンサを用いることができる。レーザレンジファインダ37は、搬送車コントローラ38に接続されており、その検出結果を搬送車コントローラ38へ出力する。
搬送車コントローラ38は、無人搬送車30を統括的に制御する。搬送車コントローラ38は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)及びRAM(Random Access Memory)等からなるコンピュータである。搬送車コントローラ38は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。搬送車コントローラ38は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。搬送車コントローラ38は、一つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。複数の装置で構成されている場合には、これらがインターネット又はイントラネット等の通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つの搬送車コントローラ38が構築される。
搬送車コントローラ38は、システムコントローラ40から通信部39を介して受信した搬送指令に基づき、搬送元のステーション20から搬送先のステーション20へカート10を搬送させるための走行制御及び荷積み荷下ろし制御を実行する。走行制御では、誘導方式としてSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を利用している。走行制御では、作成された環境地図とレーザレンジファインダ37で取得した周囲の形状データとを照らし合わせることで、自己位置推定を行う。走行制御では、認識している自己位置に対して自己位置推定の差分を補正値として受け取り、補正値を反映した自己位置から目標位置までの走行ルートに沿って、無人搬送車30の走行を制御する。荷積み荷下ろし制御では、昇降台32を上昇及び下降させることで、無人搬送車30への荷積み及び無人搬送車30からの荷下ろしを実施する。
通信部39は、無人搬送車30の外部との間で無線で通信を行う機器である。通信部39は、アクセスポイント50を介してシステムコントローラ40との間で通信を行う。通信部39は、例えば無線LANアンテナを含んでいてもよい。無人搬送車30では、電動シリンダ33、駆動輪34、モータ35、従動輪36、レーザレンジファインダ37、搬送車コントローラ38及び通信部39は、カバー31(図6参照)に覆われて保護されている。
このような無人搬送車30は、図9に示されるように、カート10の下方(カート10と床Fとの間)に潜り込み、その状態で昇降台32を上昇させることにより、カート10を昇降台32に載置して持ち上げる。無人搬送車30は、カート10を昇降台32で下から持ち上げた状態(従動輪36を床Fから離間させた状態)で走行し、これにより、カート10を搬送する。一方、無人搬送車30は、カート10を載置した昇降台32を下降させることにより、カート10を床Fに接地させて昇降台32からカート10を下ろす。
図1に戻り、システムコントローラ40は、搬送システム1を統括的に制御する。システムコントローラ40は、CPU、ROM及びRAM等からなるコンピュータである。システムコントローラ40は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。システムコントローラ40は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。システムコントローラ40は、一つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。複数の装置で構成されている場合には、これらがインターネット又はイントラネット等の通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つのシステムコントローラ40が構築される。
システムコントローラ40は、不図示の上位コントローラ又は操作端末60からの入力(搬送要求)に基づいて、無人搬送車30によりカート10を搬送させる搬送指令を生成(発行)する。システムコントローラ40は、例えばサーバルーム等に設置される。搬送指令には、無人搬送車30を走行させる走行ルートが含まれる。搬送指令の搬送パターンとしては、通常搬送、巡回搬送及び複合搬送を含む。
通常搬送は、搬送元のステーション20でカート10を無人搬送車30に荷積みし、搬送先のステーション20でカート10を無人搬送車30から荷下ろしする搬送である。巡回搬送は、搬送元のステーション20でカート10を無人搬送車30に荷積みし、カート10を載せたまま複数のステーション20を巡回した後、搬送元のステーション20に戻る搬送である。巡回搬送では、搬送元と搬送先とは一致する。複合搬送は、第1部署における搬送元のステーション20でカート10を無人搬送車30に荷積みし、第2部署へ移動し、第2部署における搬送先のステーション20にカート10を荷下ろすと共に、第2部署における他のステーション20でカート10を無人搬送車30に荷積みし、第1部署へ戻り、第1部署における搬送先のステーション20にカート10を荷下ろす搬送である。なお、複合搬送では、第2部署において無人搬送車30に荷積みした後に、第1部署及び第2部署以外の部署における搬送先のステーション20にカート10を荷下ろしてもよい。
システムコントローラ40は、生成した搬送指令を記憶する記憶部41と、記憶部41に記憶された搬送指令に基づいて無人搬送車30を制御する搬送制御部42と、を含む。搬送制御部42は、複数の無人搬送車30の中から、複数の条件を用いて最適な何れかを選択し、選択した無人搬送車30(以下、「一の無人搬送車30」ともいう)に対して、記憶部41に記憶された搬送指令を割り付ける。
一の無人搬送車30を選択するための複数条件は、例えば、一の無人搬送車30のバッテリー残量が所定値以上である、搬送元のステーション20からの距離が最も近い、及び、他のカート10を現在搬送中ではない、等の条件を含む。なお、システムコントローラ40は、無人搬送車30に割付け済みの搬送指令について、記憶部41において消去又は無効化してもよい。記憶部41に記憶された搬送指令は、記憶部41において消去又は無効化した搬送指令は含まず、要は、既に無人搬送車30に割付け済みの搬送指令を含まない。
アクセスポイント50は、システムコントローラ40と無人搬送車30との間の無線通信、及び、システムコントローラ40と操作端末60との間の無線通信を行うための中継機器である。例えばアクセスポイント50では、2.4GHz又は5GHzが利用周波数帯域とされる。アクセスポイント50は、ケーブルCBを介してシステムコントローラ40に有線接続されている。搬送システム1で設置されるアクセスポイント50の数は特に限定されない。アクセスポイント50は、天井面又は壁面に設けられる。
操作端末60は、オペレータからの入力を受け付ける端末である。操作端末60は、タッチパネルを含む。操作端末60では、搬送対象となるカート10の入力、搬送元のステーション20の入力、及び、搬送先のステーション20の入力等がなされる。操作端末60は、部署Dごとに設置されている。操作端末60としては、タブレット端末等の可搬型端末が用いられている。
本実施形態の搬送システム1では、システムコントローラ40は、搬送元である薬剤部署D1の操作端末60で受け付けたオペレータからの入力(搬送要求)に基づいて、薬剤部署D1のステーション20に配置されたカート10を、i階の病棟部署D2(iは整数)へ搬送する搬送指令である往路搬送指令を生成する。往路搬送指令は、カート10で物品を供給する搬送指令である。システムコントローラ40は、生成した往路搬送指令を記憶部41に記憶する。
システムコントローラ40は、搬送元の病棟部署D2の操作端末60で受け付けたオペレータからの入力に基づいて、i階の病棟部署D2のステーション20に配置されたカート10を薬剤部署D1へ搬送する搬送指令である復路搬送指令を生成する。復路搬送指令は、カート10で物品を返却する又はカート10のみを返却する搬送指令である。システムコントローラ40は、生成した復路搬送指令を記憶部41に記憶する。ここでの薬剤部署D1は、基準部署である。基準部署は、往路搬送及び復路搬送の起点となる部署である。基準部署は、多数の部署との間で物品のやり取りが行われる部署である。薬剤部署D1及び病棟部署D2は特に限定されず、複数の部署Dのうちの任意の何れかであってもよい。
記憶部41は、往路搬送指令及びそれに対応する復路搬送指令を、互いに関連づけて複合搬送指令として記憶可能である。記憶部41は、複数の複合搬送指令を記憶可能である。搬送制御部42は、複合搬送制御を実行する。複合搬送制御では、記憶部41に複合搬送指令の往路搬送指令が記憶された場合に、一の無人搬送車30に対して当該複合搬送指令の往路搬送指令を割り付ける。そして、複合搬送制御では、当該往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が記憶されている場合に、当該復路搬送指令を割り付ける。
搬送を完了した直後の一の無人搬送車30とは、搬送が完了した時点よりも後において指令が未だ割り付いていない状態の一の無人搬送車30である。搬送の完了は、搬送先のステーション20に対してカート10の荷下ろしが完了したことを含む。搬送制御部42は、複合搬送制御を特定の時間帯のみにおいて実行する。特定の時間帯は、予め設定されていてもよいし、システムコントローラ40にて変更可能であってもよい。
複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、待機ステーションまで移動させる移動指令を割り付ける。待機ステーションは、無人搬送車30が一時的に待機可能なエリアである。待機ステーションは、無人搬送車30に対して自動充電を行う自動充電ステーションを含む。複合搬送制御では、記憶部41に複合搬送指令の復路搬送指令が記憶された場合、当該複合搬送指令の往路搬送指令が記憶部41に記憶されていないときには、当該復路搬送指令を一の無人搬送車30に割り付けずに保持する。
なお、搬送制御部42は、特定の時間帯以外の時間帯では、上述した複合搬送制御を実行せず、通常の搬送制御(例えば、記憶部41に記憶された搬送指令を、記憶部41に記憶された都度に一の無人搬送車30に割り付ける制御)を実行する。
次に、搬送制御部42により実行される複合搬送制御の例を、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、搬送制御部42により、複合搬送指令の往路搬送指令が記憶部41に記憶されたか否かを判定する(ステップS1)。上記ステップS1でYESの場合、搬送制御部42により、往路搬送指令を一の無人搬送車30に割り付ける(ステップS2)。往路搬送指令による一の無人搬送車30の搬送が完了した場合(ステップS3でYES)、搬送制御部42により、当該複合搬送指令における往路搬送指令の対である復路搬送指令について、記憶部41に記憶されているか否かを判定する(ステップS4)。
上記ステップS4でYESの場合、搬送制御部42により、往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、復路搬送指令を割り付ける(ステップS5)。一方、上記ステップS4でNOの場合、搬送制御部42により、往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、移動指令を割り付ける(ステップS6)
他方、上記ステップS1でNOの場合、搬送制御部42により、当該複合搬送指令における往路搬送指令の対である復路搬送指令について、記憶部41に記憶されているか否かを判定する(ステップS7)。上記ステップS7でYESの場合、復路搬送指令を位置の無人搬送車30に対して割り付けずに、記憶部41において保持する。上記ステップS5,S6,S8の後、又は、上記ステップS7でNOの場合、処理を終了し、例えば次の処理周期の上記ステップS1へ移行する。
図11、図12及び図13は、複合搬送制御の例を説明するための図である。図中の例では、1階の薬剤部署D1から3~5階病棟部署D3~D5へカート10を供給する搬送が往路搬送であり、3~5階病棟部署D3~D5から薬剤部署D1へカート10を返却する搬送が復路搬送である。予約順とは、操作端末60を介してオペレータから入力がなされて記憶部41に搬送指令が記憶されたタイミングの順序である。薬剤部署D1が第1エリアを構成し、3~5階病棟部署D3~D5が第2エリアを構成する。
また、図中の例では、薬剤部署D1と3階病棟部署D3との間の複合搬送指令、薬剤部署D1と4階病棟部署D4との間の複合搬送指令、及び、薬剤部署D1と5階病棟部署D5との間の複合搬送指令が記憶部41に記憶されており、これらの複合搬送指令が1台の一の無人搬送車30に割り付けられる。3階病棟部署D3を搬送先とする往路搬送の予約順が「1」であり、5階病棟部署D5を搬送先とする往路搬送の予約順が「2」であり、4階病棟部署D4を搬送先とする往路搬送の予約順が「3」である。また、5階病棟部署D5を搬送元先とする復路搬送の予約順が「1」であり、3階病棟部署D3を搬送元とする復路搬送の予約順が「2」であり、4階病棟部署D4を搬送元とする復路搬送の予約順が「3」である。
図11に示されるように、搬送システム1では、復路予約順に関わらず、往路予約順に従い、まず、薬剤部署D1と3階病棟部署D3との間の複合搬送指令を割り付ける複合搬送制御が実行される。すなわち、薬剤部署D1のステーション20から、3階病棟部署D3において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる往路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、往路搬送が行われる。その往路搬送の完了後、3階病棟部署D3のステーション20から、薬剤部署D1において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる復路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、復路搬送が行われる。
続いて、図12に示されるように、復路予約順に関わらず、往路予約順に従い、薬剤部署D1と5階病棟部署D5との間の複合搬送指令を割り付ける複合搬送制御が実行される。すなわち、薬剤部署D1のステーション20から、5階病棟部署D5において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる往路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、往路搬送が行われる。その往路搬送の完了後、5階病棟部署D5のステーション20から、薬剤部署D1において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる復路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、復路搬送が行われる。
最後に、図13に示されるように、復路予約順に関わらず、往路予約順に従い、薬剤部署D1と4階病棟部署D4との間の複合搬送指令を割り付ける複合搬送制御が実行される。すなわち、薬剤部署D1のステーション20から、4階病棟部署D4において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる往路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、往路搬送が行われる。その往路搬送の完了後、4階病棟部署D4のステーション20から、薬剤部署D1において空いている任意のステーション20へカート10を搬送させる復路搬送指令が、一の無人搬送車30に割り付けられて、復路搬送が行われる。
以上、搬送システム1では、オペレータからの入力に基づき記憶部41に複合搬送指令の往路搬送指令及び復路搬送指令が記憶された場合、一の無人搬送車30で複合搬送の往路搬送を行った後、同じ一の無人搬送車30で当該複合搬送の復路搬送が行われる。これにより、複合搬送の往路搬送及び復路搬送が異なる2台の無人搬送車30のそれぞれで行われることを抑制することができる。1台の無人搬送車30が1回の往復で搬送するように制御することができる。その結果、例えば無人搬送車30を1台乗車可能なエレベーターを利用して搬送を行う際、エレベーターの待ち時間の合計を少なくすることができる。したがって、搬送効率を向上することが可能となる。
搬送システム1において、複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、待機ステーションまで移動させる移動指令を割り付ける。これにより、一の無人搬送車30で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合には、一の無人搬送車30を待機ステーションで待機させることが可能となる。
搬送システム1において、複合搬送制御では、記憶部41に複合搬送指令の復路搬送指令が記憶された場合、当該複合搬送指令の往路搬送指令が記憶部41に記憶されていないときには、当該復路搬送指令を一の無人搬送車に割り付けずに保持する(上記ステップS8参照)。これにより、往路搬送を優先的に実施することができる。
搬送システム1では、搬送制御部42は、複合搬送制御を特定の時間帯のみにおいて実行する。これにより、複合搬送制御の実行の可否を時間帯で制御することが可能となる。
搬送システム1は、オペレータからの入力を受け付ける複数の操作端末60を備える。システムコントローラ40は、複数の操作端末60の何れか(ここでは、搬送元の部署Dの操作端末60)で受け付けた入力に基づいて搬送指令を生成する。これにより、操作端末60を利用して、搬送指令を入力及び生成することが可能となる。
以上、実施形態について説明したが、本発明の一態様は、上記実施形態に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態の複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されていない場合(上記ステップS4でNO)、移動指令を割り付けたが、これに代えて、往路搬送指令の搬送先の部署(第2エリア)Dで所定時間待機させる待機指令を割り付けてもよい。そして、待機指令による待機中の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該復路搬送指令が記憶された場合に、当該復路搬送指令を割り付けてもよい。これにより、一の無人搬送車30で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合には、一の無人搬送車を搬送先の部署Dで所定時間待機させ、その待機中に当該復路搬送の要求が生じた場合には、一の無人搬送車で当該複合搬送の復路搬送を行うことが可能となる。所定時間は、予め設定されていてもよいし、システムコントローラ40にて変更可能であってもよい。
上記実施形態の複合搬送制御では、複合搬送指令の往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の無人搬送車30に対して、記憶部41に当該複合搬送指令の復路搬送指令が未だ記憶されておらず且つ、記憶部41に他の複合搬送指令の往路搬送指令が記憶されている場合に、他の複合搬送の往路搬送指令を割り付けてもよい。
例えば、複合搬送指令は、薬剤部署D1のステーション20に配置されたカート10を3階病棟部署D3へ搬送する往路搬送指令と、3階病棟部署D3のステーション20に配置されたカート10を薬剤部署D1へ搬送する復路搬送指令と、を含むとする。また、他の複合搬送指令は、薬剤部署D1のステーション20に配置されたカート10を5階病棟部署D5へ搬送する往路搬送指令と、5階病棟部署D5のステーション20に配置されたカート10を薬剤部署D1へ搬送する復路搬送指令と、を含むとする。
この場合において、複合搬送制御では、記憶部41に複合搬送指令の往路搬送指令が記憶されると、一の無人搬送車30に当該往路搬送指令が割り付けられる。その結果、一の無人搬送車30は、薬剤部署D1のステーション20から3階病棟部署D3へカート10を搬送する。当該搬送が完了した後、複合搬送指令の復路搬送指令が記憶部41に記憶される前に、他の複合搬送指令の往路搬送指令が記憶部41に記憶されていると、一の無人搬送車30には、他の複合搬送指令の往路搬送指令が割り付けられる。その結果、一の無人搬送車30は、3階病棟部署D3から薬剤部署D1へ移動し、薬剤部署D1のステーション20から5階病棟部署D5へカート10を搬送することとなる。このように、一の無人搬送車30で複合搬送の往路搬送を行った直後において、当該複合搬送の復路搬送の要求が未だ存在しない場合であって他の複合搬送の往路搬送の要求が存在しているときには、一の無人搬送車30で他の複合搬送の往路搬送を行うことが可能となる。
なお、この場合、薬剤部署D1が第1エリア及び第3エリアを構成し、3階病棟部署D3が第2エリアを構成し、5階病棟部署D5が第4エリアを構成する。第1~第4エリアは特に限定されず、その他のエリアであってもよい。第1エリアと第3エリアとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1エリアと第3エリアとが異なる場合には、第2エリアと第4エリアとは同じであってもよいし異なっていてもよい。第1エリアと第3エリアとが同じ場合には、第2エリアと第4エリアとが異なっていればよい。
上記実施形態では、複合搬送指令の対象となる部署Dを複数の部署Dのうちの一部(例えば、薬剤部署D1及び3~5階病棟部署D3~D5)とし、複数の部署Dのうちの他部(例えば2階病棟部署)については、複合搬送指令の対象外としてもよい。
上記実施形態では、被搬送物としてカート10を備えるが、被搬送物は特に限定されず、種々の物体であってもよい。上記実施形態では、複数の部署D間におけるカート10の自動搬送に搬送システム1を適用したが、本発明の一態様が適用される分野は特に限定されず、種々の分野に適用することができる。
上記実施形態及び変形例における各構成には、上述した材料及び形状に限定されず、様々な材料及び形状を適用することができる。上記実施形態又は変形例における各構成は、他の実施形態又は変形例における各構成に任意に適用することができる。上記実施形態又は変形例における各構成の一部は、本発明の一態様の要旨を逸脱しない範囲で適宜に省略可能である。
1…搬送システム、10…カート(被搬送物)、20…ステーション、30…無人搬送車、40…システムコントローラ(運行管理部)、41…記憶部、42…搬送制御部、60…操作端末、D…部署(エリア)、D1…薬剤部署(エリア,第1エリア,第3エリア)、D2…病棟部署(エリア,第2エリア)、D3…3階病棟部署(エリア,第2エリア)、D4…4階病棟部署(エリア,第2エリア)、D5…5階病棟部署(エリア,第2エリア,第4エリア)。

Claims (7)

  1. 複数のエリア間で被搬送物を搬送する搬送システムであって、
    複数の前記エリアのそれぞれに設けられ、被搬送物を配置する複数のステーションと、
    被搬送物を搬送する無人搬送車と、
    搬送指令を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記搬送指令に基づいて前記無人搬送車を制御する搬送制御部と、を含む運行管理部と、を備え、
    前記記憶部は、
    複数の前記エリアのうちの第1エリアの前記ステーションに配置された被搬送物を複数の前記エリアのうちの第2エリアへ搬送する前記搬送指令である往路搬送指令と、前記第2エリアの前記ステーションに配置された被搬送物を前記第1エリアへ搬送する前記搬送指令である復路搬送指令と、を互いに関連付けて複合搬送指令として記憶可能であり、
    前記搬送制御部は、
    前記記憶部に前記複合搬送指令の前記往路搬送指令が記憶された場合に、一の前記無人搬送車に対して当該複合搬送指令の前記往路搬送指令を割り付け、当該往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の前記無人搬送車に対して、前記記憶部に当該複合搬送指令の前記復路搬送指令が記憶されている場合に、当該復路搬送指令を割り付ける複合搬送制御を実行する、搬送システム。
  2. 前記複合搬送制御では、
    前記複合搬送指令の前記往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の前記無人搬送車に対して、前記記憶部に当該複合搬送指令の前記復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、待機ステーションまで移動させる移動指令を割り付ける、請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記複合搬送制御では、
    前記複合搬送指令の前記往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の前記無人搬送車に対して、前記記憶部に当該複合搬送指令の前記復路搬送指令が未だ記憶されていない場合に、前記第2エリアで所定時間待機させる待機指令を割り付け、
    前記待機指令による待機中の一の前記無人搬送車に対して、前記記憶部に当該復路搬送指令が記憶された場合に、当該復路搬送指令を割り付ける、請求項1に記載の搬送システム。
  4. 前記記憶部は、
    複数の前記エリアのうちの第3エリアの前記ステーションに配置された被搬送物を複数の前記エリアのうちの第4エリアへ搬送する前記搬送指令である往路搬送指令と、前記第4エリアの前記ステーションに配置された被搬送物を前記第3エリアへ搬送する前記搬送指令である復路搬送指令と、を互いに関連付けて他の複合搬送指令として記憶可能であり、
    前記複合搬送制御では、
    前記複合搬送指令の前記往路搬送指令による搬送を完了した直後の一の前記無人搬送車に対して、前記記憶部に当該複合搬送指令の前記復路搬送指令が未だ記憶されておらず且つ前記記憶部に他の前記複合搬送指令の前記往路搬送指令が記憶されている場合に、他の前記複合搬送の前記往路搬送指令を割り付ける、請求項1に記載の搬送システム。
  5. 前記複合搬送制御では、
    前記記憶部に前記複合搬送指令の前記復路搬送指令が記憶された場合、当該複合搬送指令の前記往路搬送指令が前記記憶部に記憶されていないときには、当該復路搬送指令を一の前記無人搬送車に割り付けずに保持する、請求項1~4の何れか一項に記載の搬送システム。
  6. 前記搬送制御部は、前記複合搬送制御を特定の時間帯のみにおいて実行する、請求項1~5の何れか一項に記載の搬送システム。
  7. オペレータからの入力を受け付ける複数の操作端末を備え、
    前記運行管理部は、複数の前記操作端末の何れかで受け付けた入力に基づいて前記搬送指令を生成する、請求項1~6の何れか一項に記載の搬送システム。
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