JP2023073091A - 電動弁制御装置および電動弁装置 - Google Patents

電動弁制御装置および電動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動弁をロック状態から通常状態に復帰させることができる電動弁制御装置および電動弁装置を提供する。【解決手段】電動弁制御装置70は、電動弁5のステッピングモーターを制御するコンピュータを有する。コンピュータが、ローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーターを制御しているときにステッピングモーターの脱調を検出すると、ローター41が第1方向と反対の第2方向に回転するようにステッピングモーターを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、電動弁制御装置および電動弁制御装置を有する電動弁装置に関する。
特許文献1は、従来の電動弁装置の一例を開示している。電動弁装置は、電動弁と、電動弁制御装置と、を有している。電動弁は、エアコンの冷凍サイクルに組み込まれる。電動弁は、弁本体と、弁体と、弁体を移動させるためのステッピングモーターと、を有している。ステッピングモーターは、ローターとステーターとを有している。ステッピングモーターは、電動弁制御装置のモータードライバに接続されている。モータードライバにパルスが入力されると、モータードライバはパルスに対応した駆動電流をステーターに供給して、ローターを回転させる。電動弁は、ローターの回転によって弁体を移動させる駆動機構を有している。ローターの回転に応じて弁体が移動し、電動弁の弁開度が変更される。
電動弁は、電動弁制御装置によって制御される。電動弁制御装置は、電動弁の弁開度を最小開度から最大開度の範囲内で変更する。電動弁制御装置は、エアコン制御装置から電動弁の目標弁開度を含む弁開度変更命令を受信すると、目標弁開度に基づいて算出した数のパルスをモータードライバに入力する。これにより、電動弁の弁開度が目標弁開度に変更される。
国際公開第2019/130928号
電動弁の駆動機構には、冷凍サイクルの冷媒に含まれる異物が進入することがある。そして、これにより、ステッピングモーターが脱調したり、電動弁が、ローターが回転可能な通常状態からローターが回転できないロック状態に陥ったりするおそれがある。電動弁のロック状態が続くと、冷媒の流量が制御できなくなってしまう。
そこで、本発明は、電動弁をロック状態から通常状態に復帰させることができる電動弁制御装置および電動弁制御装置を有する電動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電動弁制御装置は、電動弁を制御する電動弁制御装置であって、前記電動弁が、弁体と、ステッピングモーターと、前記ステッピングモーターのローターの回転に応じて前記弁体を移動させる駆動機構と、を有し、前記電動弁制御装置が、前記ステッピングモーターを制御する制御部を有し、前記制御部が、前記ローターが第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、(A)前記ローターが前記第1方向と反対の第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御することを特徴とする。
本発明によれば、電動弁制御装置が、ローターが第1方向に回転するようにステッピングモーターを制御しているときにステッピングモーターの脱調を検出すると、(A)ローターが第1方向と反対の第2方向に回転するようにステッピングモーターを制御する。このようにしたことから、ローターの回転方向を反転させることで駆動機構の部材の動作方向を反転させて、駆動機構から異物を排出させることができる。そのため、電動弁をローターが回転できないロック状態からローターが回転可能な通常状態に復帰させることができる。
本発明において、前記制御部が、(B)前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記ステッピングモーターのトルクを大きくしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、ことが好ましい。このように、ステッピングモーターのトルクを大きくしてローターを第2方向に回転させることで、駆動機構から異物をより効果的に排出させることができる。
本発明において、前記制御部が、(C)前記トルクを大きくしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記トルクをさらに大きくしかつ前記ローターが前記第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、ことが好ましい。このように、ステッピングモーターのトルクをさらに大きくしてローターの回転方向を反転させることで、駆動機構から異物をより効果的に排出させることができる。
本発明において、前記制御部が、前記(A)、(B)、(C)の動作において前記ローターが回転すると、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了し、前記ローターを基準位置に位置付けるように前記ステッピングモーターを制御する、ことが好ましい。このように、電動弁がロック状態から通常状態に復帰したあとにローターを基準位置に位置付けることで、ステッピングモーターの脱調を解消できる。
本発明において、前記制御部が、前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、前記(A)、(B)、(C)の動作を所定の回数繰り返したとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、ことが好ましい。このように、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、(A)、(B)、(C)の動作を所定の回数繰り返しても電動弁が通常状態に復帰しないときは、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、前記制御部が、前記ステッピングモーターに供給する駆動電流を大きくすることにより前記トルクを大きくし、前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、前記駆動電流が電流上限判定しきい値を超えたとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、ことが好ましい。このように、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、ステッピングモーターに供給する駆動電流が電流上限判定しきい値を超えたとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、前記制御部が、前記ローターの回転速度を小さくすることにより前記トルクを大きくし、前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、前記回転速度が速度下限判定しきい値以下になったとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、ことが好ましい。このように、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、ローターの回転速度が速度下限判定しきい値以下になったとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、前記制御部が、(B1)前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記ステッピングモーターに供給する駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、ことが好ましい。このように、ステッピングモーターに供給する駆動電流を最大値にしてトルクを大きくし、ローターを第2方向に回転させることで、駆動機構から異物をより効果的に排出させることができる。
本発明において、前記制御部が、(C1)前記駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、ことが好ましい。このように、ステッピングモーターに供給する駆動電流を最大値にしてトルクを大きくし、ローターの回転方向を反転させることで、駆動機構から異物をより効果的に排出させることができる。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様に係る電動弁装置は、弁体と、ステッピングモーターと、前記ステッピングモーターのローターの回転に応じて前記弁体を移動させる駆動機構と、を有する電動弁と、前記電動弁制御装置と、を有する。本発明によれば、電動弁制御装置を有するので、電動弁の駆動機構から異物を排出させることができる。そのため、電動弁をロック状態から通常状態に復帰させることができる。
本発明によれば、電動弁をロック状態から通常状態に復帰させることができる。
本発明の一実施例に係る電動弁装置を有するエアコンシステムのブロック図である。 図1の電動弁装置の断面図である。 図1の電動弁装置が有する弁軸ホルダー、ストッパ部材、ローターおよびステーターの平面図である。 図1の電動弁装置が有するコンピュータ、モータードライバおよびステッピングモーターを説明する図である。 図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである(図5の続き)。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁装置の構成について、図1~図4を参照して説明する。本実施例に係る電動弁装置1は、例えば、エアコンの冷凍サイクルにおいて冷媒流量を制御する流量制御弁として使用される。
図1は、本発明の一実施例に係る電動弁装置を有するエアコンシステムのブロック図である。図2は、図1の電動弁装置の断面図である。図2において、ステーターおよび電動弁制御装置を模式的に示している。図2において、ステーターおよび電動弁制御装置を収容するハウジングの図示を省略している。図3は、図1の電動弁装置が有する弁軸ホルダー、ストッパ部材、ローターおよびステーターの平面図である。図3において、ステーターを模式的に示している。図3において、ローターの磁極を模式的に示している。図4は、図1の電動弁装置が有するコンピュータ、モータードライバおよびステッピングモーターを説明する図である。図4Aは、コンピュータとモータードライバとステッピングモーターとの接続を模式的に示す。図4Bは、パルスとモータードライバがステーターに供給する駆動電流との対応の一例を示す。
図1に、車両に搭載されるエアコンシステム100の一例を示す。このエアコンシステム100は、配管105を介して順に接続された圧縮機101、凝縮器102、電動弁装置1(電動弁5)および蒸発器103を有している。電動弁装置1は、膨張弁である。エアコンシステム100は、エアコン制御装置110を有している。エアコン制御装置110は、電動弁装置1と通信可能に接続されている。エアコン制御装置110は、電動弁装置1を用いて配管105を流れる冷媒の流量を制御する。
図2に示すように、電動弁装置1は、電動弁5と、電動弁制御装置70と、を有している。
電動弁5は、弁本体10と、キャン20と、弁体30と、駆動機構40と、ローター41と、ステーター60と、を有している。
弁本体10は、本体部材11と、接続部材13と、を有している。本体部材11は、円柱形状を有している。本体部材11は、弁室14を有している。本体部材11には、第1導管15および第2導管16が接合されている。第1導管15は、軸線Lと直交する方向(図2の左右方向)に沿って配置され、弁室14に接続されている。第2導管16は、軸線L方向(図2の上下方向)に沿って配置され、弁口17を介して弁室14に接続されている。弁口17は、弁室14において円環形状の弁座18に囲まれている。本体部材11の上端面には、円形の嵌合穴11aが形成されている。嵌合穴11aの内周面は、図2において左方を向く平面11dを有している。嵌合穴11aの底面には、弁室14に通じる貫通孔11bが形成されている。接続部材13は、円環板形状を有している。接続部材13の内周縁は、本体部材11の上端部に接合されている。本体部材11および接続部材13は、アルミニウム合金、ステンレスまたは真ちゅうなどの金属製である。
キャン20は、ステンレスなどの金属製である。キャン20は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。キャン20の下端部は、接続部材13の外周縁に接合されている。
弁体30は、第1軸部31と、第2軸部32と、弁部33と、を有している。第1軸部31と第2軸部32とは、円柱形状を有している。第2軸部32の径は、第1軸部31の径より小さい。第2軸部32は、第1軸部31の上端部に同軸に連設されている。第1軸部31と第2軸部32との連設部分に、上方を向く円環状の平面である段部34が形成されている。弁部33は、上方から下方に向かうにしたがって径が小さくなる円錐形状を有している。弁部33は、第1軸部31の下端部に同軸に連設されている。弁部33の先端は、弁口17に配置される。弁部33と弁口17との間に可変絞り部が形成される。弁部33は、弁座18と向かい合って配置される。弁部33は、閉弁状態において弁座18に接する。
ローター41は、円筒形状を有している。ローター41の外径は、キャン20の内径より若干小さい。ローター41は、キャン20の内側に配置される。ローター41は、弁本体10に対して回転可能である。ローター41の外周面には、複数のN極および複数のS極が形成されている。複数のN極および複数のS極は、上下方向に延在している。複数のN極および複数のS極は、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、ローター41は、N極を12個有し、S極を12個有している。互いに隣り合うN極とS極との間の角度は、15度である。
駆動機構40は、弁体30を上下方向(軸線L方向)に移動させる。弁体30の移動によって弁口17の開度(すなわち、電動弁5の弁開度)が変わる。駆動機構40は、弁軸ホルダー42と、ガイドブッシュ43と、ストッパ部材44と、固定具45と、を有している。
弁軸ホルダー42は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。弁軸ホルダー42はローター41の嵌合孔41aに嵌合されている。弁軸ホルダー42は、ローター41と共に回転する。弁軸ホルダー42は、可動ストッパ42sを有している。可動ストッパ42sは、弁軸ホルダー42の外周面の下端部から径方向外方に突出する突部である。弁軸ホルダー42の上壁部42aには、軸孔42bが形成されている。軸孔42bには、弁体30の第2軸部32が軸線L方向に移動可能に配置される。弁軸ホルダー42の上壁部42aの下面にはワッシャー46が配置される。ワッシャー46と弁体30の段部34との間には閉弁ばね47が配置される。閉弁ばね47は、コイルばねであり、弁体30を弁座18に向けて押す。弁軸ホルダー42の内周面には、雌ねじ42cが形成されている。可動ストッパ42sは、ローター41に対して固定されている。
ガイドブッシュ43は、基部43aと、支持部43bと、を有している。基部43aと支持部43bとは、円筒形状を有している。基部43aの外周面は、平面43dを有している。基部43aは本体部材11の嵌合穴11aに圧入され、平面43dが嵌合穴11aの平面11dと接する。これにより、本体部材11の中心軸とガイドブッシュ43の中心軸とが軸線L上で一致するとともに、ガイドブッシュ43が本体部材11に対して軸線L周りに正しく位置付けられる。支持部43bの外径は、基部43aの外径より小さい。支持部43bの内径は、基部43aの内径と同じである。支持部43bは、基部43aの上端部に同軸に連設されている。支持部43bの外周面には、雄ねじ43cが形成されている。雄ねじ43cは、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cと螺合される。弁軸ホルダー42とガイドブッシュ43とは、ローター41の回転を直線運動に変換するねじ機構を構成する。ガイドブッシュ43の内側には、弁体30の第1軸部31が配置される。ガイドブッシュ43は、弁体30を軸線L方向に移動可能に支持する。
ストッパ部材44は、ストッパ本体44aを有している。ストッパ本体44aは、円筒形状を有している。ストッパ本体44aの内周面には、雌ねじ44cが形成されている。ストッパ本体44aは、固定ストッパ44sを有している。固定ストッパ44sは、ストッパ本体44aの外周面から径方向外方に突出する突部である。雌ねじ44cは、ストッパ本体44aがガイドブッシュ43の基部43aに当接するまで雄ねじ43cに螺合されている。これにより、ストッパ部材44は、ガイドブッシュ43に固定される。固定ストッパ44sは、弁本体10に対して固定されている。
固定具45は、固定部45aと、フランジ部45bと、を有している。固定部45aは、段付きの円筒形状を有している。固定部45aの内側には、弁体30の第2軸部32が配置される。固定部45aは、第2軸部32に接合される。フランジ部45bは、固定部45aの下端部に連設されている。固定具45の外側には、復帰ばね48が配置される。復帰ばね48は、コイルばねである。なお、本発明において復帰ばね48は必須の構成要素ではない。
ステーター60は、円筒形状を有している。ステーター60は、A相ステーター61と、B相ステーター62と、を有している。
A相ステーター61は、複数のクローポール型の極歯61a、61bを内周に有している。極歯61aの先端は下方に向いており、極歯61bの先端は上方に向いている。極歯61aと極歯61bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、A相ステーター61は、極歯61aを12個有し、極歯61bを12個有している。互いに隣り合う極歯61aと極歯61bとの間の角度は、15度である。A相ステーター61のコイル61cが通電されると、極歯61aと極歯61bとは互いに異なる極性の磁極となる。
B相ステーター62は、複数のクローポール型の極歯62a、62bを内周に有している。極歯62aの先端は下方に向いており、極歯62bの先端は上方に向いている。極歯62aと極歯62bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、B相ステーター62は、極歯62aを12個有し、極歯62bを12個有している。互いに隣り合う極歯62aと極歯62bとの間の角度は、15度である。B相ステーター62のコイル62cが通電されると、極歯62aと極歯62bとは互いに異なる極性の磁極となる。
A相ステーター61とB相ステーター62とは、同軸に配置されている。軸線L方向から見たときに互いに隣り合うA相ステーター61の極歯61aとB相ステーター62の極歯62aとの間の角度は、7.5度である。つまり、B相ステーター62は、極歯61aと極歯62aとが軸線L方向に並ぶ位置からA相ステーター61に対して軸線L周りに7.5度回転した位置にある。図4Aに示すように、A相ステーター61のコイル61cの端子A1、A2およびB相ステーター62のコイル62cの端子B1、B2は、電動弁制御装置70のモータードライバ77に接続されている。
ステーター60の内側には、キャン20が配置される。ステーター60は、キャン20の内側に配置されたローター41とともにステッピングモーター66を構成する。
ステッピングモーター66にパルスPが入力されることによりローター41が回転する。具体的には、ステッピングモーター66のステーター60にパルスPに対応した駆動電流が供給されることによりローター41が回転する。本明細書において、「ステッピングモーター66にパルスPが入力されること」は、「ステッピングモーター66のステーター60にパルスPに対応した駆動電流が供給されること」と同義である。
ステッピングモーター66には、図4Bに示すパルスP[1]~P[8]が順番に入力される。本実施例において、パルスPの速度は125ppsである。パルスPの速度は400ppsであってもよい。パルスPの速度は、電動弁装置1が組み込まれるシステムなどに応じて適宜設定される。
ローター41を一方向(図3において時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを昇順(パルスP[1]~P[8]の順番)で循環的に入力する。ローター41が一方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41が下方に移動する。ローター41が、閉弁ばね47を介して弁体30を下方に押す。弁体30が下方に移動して弁部33が弁座18に接する。このときのローター41の位置は、閉弁位置Rcである。この状態からローター41を一方向にさらに回転させると、閉弁ばね47が圧縮されてローター41が下方にさらに移動する。弁体30は下方に移動しない。そして、弁軸ホルダー42の可動ストッパ42sがストッパ部材44の固定ストッパ44sに接すると、ローター41の一方向への回転が規制される。このときのローター41の位置は、基準位置Rxである。可動ストッパ42sおよび固定ストッパ44sは、ローター41の一方向への回転を規制するストッパ機構49である。
ローター41を一方向と反対の他方向(図3において反時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを降順(パルスP[8]~P[1]の順番)で循環的に入力する。ローター41が他方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41が上方に移動する。ローター41と共に弁軸ホルダー42が上方に移動して、弁軸ホルダー42が固定具45を上方に押す。固定具45とともに弁体30が上方に移動して、弁体30が弁座18から離れる。所定の流量測定環境において弁口17における流体の流量が所定の設定値であるときのローター41の位置を開弁位置Roとする。設定値は、電動弁装置1の構成や用途などに応じて適宜設定される。
ローター41が一方向に回転すると弁口17が閉じ、ローター41が他方向に回転すると弁口17が開く。すなわち、一方向は閉弁方向であり、他方向は開弁方向である。
弁口17の開度は、電動弁5の弁開度に対応する。電動弁5は、弁開度が最小開度(0%)から最大開度(100%)の範囲内となるように制御される。
本実施例において、ローター41がストッパ機構49によって一方向への回転が規制された位置(基準位置Rx)にあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)である。また、弁口17が電動弁5の最大流量(例えばCv値)の90%の流量の冷媒が流動可能な開度となる位置(全開位置Rz)にローター41があるときの弁開度が、電動弁5の最大開度(100%)である。基準位置Rxから全開位置Rzまでローター41を回転させるために必要なパルス数は500である。
なお、最小開度および最大開度の設定は上記に限定されない。例えば、ローター41が閉弁位置Rcから開弁方向に回転していくときに電動弁5の弁漏れ量が所定流量に達した位置にあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)でもよい。または、ローター41が閉弁位置Rcや開弁位置Roにあるときの弁開度が、電動弁5の最小開度(0%)でもよい。また、ローター41が雌ねじ42cと雄ねじ43cとの螺合が外れる直前の位置にあるときの弁開度が、電動弁5の最大開度(100%)でもよい。
電動弁制御装置70は、複数の電子部品(図示なし)が実装された基板71を有している。基板71とステーター60とは、合成樹脂製のハウジング(図示なし)に収容されている。電動弁制御装置70は、図1に示すように、不揮発性メモリ75と、通信装置76と、モータードライバ77と、コンピュータ80と、を有している。電動弁制御装置70は、エアコン制御装置110から受信した命令に基づいて電動弁5を制御する。
不揮発性メモリ75は、電源が切断された場合でも保持する必要があるデータを記憶する。不揮発性メモリ75は、例えば、EEPROMやフラッシュメモリである。
通信装置76は、有線通信バス120を介してエアコン制御装置110と通信可能に接続されている。エアコンシステム100は、例えば、Local Interconnect Network(LIN)やController Area Network(CAN)などの通信方式を採用している。なお、通信装置76は、エアコン制御装置110と無線通信可能に接続されていてもよい。
モータードライバ77は、コンピュータ80から入力されるパルスPに基づいてステッピングモーター66に駆動電流を供給する。図4Aに示すように、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cの端子A1、A2およびB相ステーター62のコイル62cの端子B1、B2と接続されている。図4Bに、パルスPとモータードライバ77が供給する駆動電流との対応の一例を示す。図4Bにおいて、(+)は、端子A1から端子A2への駆動電流、または、端子B1から端子B2への駆動電流を供給することを示し、(-)は、端子A2から端子A1への駆動電流、または、端子B2から端子B1への駆動電流を供給することを示し、(0)は、駆動電流を供給しないことを示す。
モータードライバ77にパルスP[1]またはP[5]が入力されたとき、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cのみに駆動電流を供給する。モータードライバ77にパルスP[3]またはP[7]が入力されたとき、モータードライバ77は、B相ステーター62のコイル62cのみに駆動電流を供給する。モータードライバ77にパルスP[2]、P[4]、P[6]またはP[8]が入力されたとき、モータードライバ77は、A相ステーター61のコイル61cおよびB相ステーター62のコイル62cに駆動電流を供給する。
コンピュータ80は、CPU、ROM、RAM、入出力インタフェース(I/O)、アナログ-デジタル変換器(ADC)およびタイマー(timer)などが1つのパッケージに組み込まれた組込機器用のマイクロコンピュータである。コンピュータ80は、不揮発性メモリ75、通信装置76およびモータードライバ77を含んでいてもよい。コンピュータ80は、外付けの温度センサーや外付けのアナログ-デジタル変換器が接続されていてもよい。コンピュータ80は、制御部である。
コンピュータ80は、ステッピングモーター66を制御する。具体的には、コンピュータ80は、モータードライバ77にパルスPを入力してローター41を回転させる。
また、コンピュータ80は、ローター41の回転によってステーター60に生じる電圧(ステーター60に電磁誘導される電圧)を取得する。具体的には、コンピュータ80は、モータードライバ77がパルスP[1]およびP[5]に対応してA相ステーター61のコイル61cのみに駆動電流を供給したときに、B相ステーター62のコイル62cの端子B1、B2間に生じる電圧VBを取得する。コンピュータ80は、モータードライバ77がパルスP[3]およびP[7]に対応してB相ステーター62のコイル62cのみに駆動電流を供給したときに、A相ステーター61のコイル61cの端子A1、A2間に生じる電圧VAを取得する。
ステッピングモーター66が脱調していないときの電圧VAの波形および電圧VBの波形と、ステッピングモーター66が脱調したときの電圧VAの波形および電圧VBの波形と、が異なる。コンピュータ80は、電圧VAおよび電圧VBに基づいて、ステッピングモーター66が脱調したか否かを判定する。コンピュータ80は、電圧VAおよび電圧VBに基づいて、ステッピングモーター66の脱調を検出する。
また、ローター41が回転しているときの電圧VAの波形および電圧VBの波形と、ローター41が回転していないときの電圧VAの波形および電圧VBの波形と、が異なる。コンピュータ80は、電圧VAおよび電圧VBに基づいて、ローター41が回転したか否かを判定する。コンピュータ80は、電圧VAおよび電圧VBに基づいて、ローター41の回転を検出する。
なお、電動弁5がローター41とともに回転する永久磁石を有し、電動弁制御装置70が永久磁石の回転を検出する磁気センサーを有していてもよい。そして、コンピュータ80が磁気センサーの出力信号に基づいて、ステッピングモーター66が脱調したか否か、および、ローター41が回転したか否かを判定してもよい。
コンピュータ80のROMには、CPUが実行するプログラムや書き換えの必要のない各種設定値などが格納される。
コンピュータ80のRAMは、CPUがプログラムを実行する際に使用される作業用メモリである。コンピュータ80のRAMには、電動弁5の現在の弁開度を示す現在弁開度Dcが格納される。現在弁開度Dcは、電動弁制御装置70の電源遮断時またはスリープモードへの移行時にRAMから不揮発性メモリ75にコピーされる。現在弁開度Dcは、電動弁制御装置70の電源投入時またはスリープモードからの復帰時に不揮発性メモリ75からRAMにコピーされる。また、コンピュータ80のRAMには、カウンタC1が格納される。
次に、電動弁制御装置70が実行する処理の一例を、図5、図6を参照して説明する。図5、図6は、図1の電動弁装置が有するコンピュータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
電動弁制御装置70(具体的にはコンピュータ80)は、電源が投入されると、または、スリープモードから復帰すると、動作モードに移行する。電動弁制御装置70は、動作モードにおいて、エアコン制御装置110からの命令を待つ。そして、電動弁制御装置70が、エアコン制御装置110から弁開度変更命令を受信すると、図5、図6のフローチャートに示す処理(以下、「弁開度変更処理」という。)を実行する。弁開度変更命令は、電動弁5の弁開度の目標値(目標弁開度Dt)を含む。
電動弁制御装置70は、ローター41を回転させる(S110)。具体的には、電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力して、ローター41が回転するようにステッピングモーター66を制御する。電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより小さければ、ローター41が閉弁方向に回転するようにパルスPを昇順で入力する。または、電動弁制御装置70は、目標弁開度Dtが現在弁開度Dcより大きければ、ローター41が開弁方向に回転するようにパルスPを降順で入力する。このときのローター41の回転方向を「第1方向」という。
電動弁制御装置70は、ステッピングモーター66が脱調したか否かを判定する。具体的には、電動弁制御装置70は、ローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーター66を制御しているときに、電圧VAおよび電圧VBに基づいてステッピングモーター66が脱調したか否かを判定する(S120)。電動弁制御装置70は、ステッピングモーター66が脱調していないと判定し(S120でN)、かつ、電動弁5の弁開度が目標弁開度Dtに到達していなければ(S130でN)、ローター41が第1方向に回転するようにモータードライバ77へのパルスPの入力を継続する(S110)。電動弁制御装置70は、電動弁5の弁開度が目標弁開度Dtに到達すると(S130でY)、目標弁開度Dtを現在弁開度DcとしてRAMに格納して、弁開度変更処理を終了する。
電動弁制御装置70は、ステッピングモーター66が脱調したと判定すると(S120でY)、電動弁5をローター41が回転できないロック状態からローター41が回転可能な通常状態に復帰させるための動作(S150~S220)の繰り返し回数をカウンタC1に設定する。本実施例において、カウンタC1に設定する数は3である。カウンタC1に設定する数は、電動弁装置1が組み込まれるシステムなどに応じて適宜設定される。
電動弁制御装置70は、カウンタC1が0でなければ(S150でN)、ローター41を第1方向と反対の第2方向に回転させる(S160)。具体的には、電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力して、ローター41が第1方向と反対の第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。そして、電動弁制御装置70は、電圧VAおよび電圧VBに基づいてローター41が回転したか否かを判定する(S170)。
電動弁制御装置70は、ローター41が回転していないと判定すると(S170でN)、ステッピングモーター66のトルクを大きくして、ローター41を第2方向に回転させる(S180)。具体的には、電動弁制御装置70は、ローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、ステッピングモーター66に供給する駆動電流を大きくする。電動弁制御装置70は、駆動電流を、直前に供給した駆動電流よりも所定の大きさ(例えば、50mA)だけ大きくする。駆動電流が大きくなると、トルクが大きくなる。電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力してローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。そして、電動弁制御装置70は、電圧VAおよび電圧VBに基づいてローター41が回転したか否かを判定する(S190)。
電動弁制御装置70は、ローター41が回転していないと判定すると(S190でN)、ステッピングモーター66のトルクを大きくして、ローター41を第1方向に回転させる(S200)。具体的には、電動弁制御装置70は、駆動電流を大きくしてローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、ステッピングモーター66に供給する駆動電流をさらに大きくする。電動弁制御装置70は、駆動電流を、直前に供給した駆動電流よりも所定の大きさ(例えば、50mA)だけ大きくする。電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力してローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。そして、電動弁制御装置70は、電圧VAおよび電圧VBに基づいてローター41が回転したか否かを判定する(S210)。
なお、電動弁制御装置70は、ステップS180およびステップS200において、駆動電流を大きくすることに代えて、ローター41の回転速度を小さくしてもよい。この場合、電動弁制御装置70は、回転速度を、直前の回転速度よりも所定の大きさ(例えば、10pps)だけ小さくする。回転速度が小さくなると、トルクが大きくなる。
電動弁制御装置70は、ローター41が回転していないと判定すると(S210でN)、カウンタC1を1減少させて(S220)、カウンタC1の判定に戻る(S150)。
電動弁制御装置70は、ローター41が回転したと判定すると(S170でY、S190でY、または、S210でY)、ローター41を基準位置Rxに位置付ける(S230)。具体的には、電動弁制御装置70は、ステッピングモーター66に供給する駆動電流の大きさを初期値にする。電動弁制御装置70は、モータードライバ77にパルスPを入力してローター41が閉弁方向に回転するようにステッピングモーター66を制御して、ローター41を基準位置Rxに位置付ける。そして、電動弁制御装置70は、弁開度変更処理を終了する。
電動弁制御装置70は、カウンタC1が0であると(S150でY)、電動弁5をロック状態から通常状態に復帰できないと判定して、故障フラグをセットし、弁開度変更処理を終了する。電動弁制御装置70は、故障フラグがセットされていると、電動弁5の故障発生時の処理を実行する。なお、故障発生時の処理については、本発明の範囲を超えるため詳細説明を省略する。
以上説明したように、本実施例に係る電動弁装置1は、電動弁5と、電動弁制御装置70と、を有する。電動弁5が、弁体30と、ステッピングモーター66と、ステッピングモーター66のローター41の回転に応じて弁体30を移動させる駆動機構40と、を有する。電動弁制御装置70が、ステッピングモーター66を制御するコンピュータ80を有する。コンピュータ80が、ローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーター66を制御しているときにステッピングモーター66の脱調を検出すると、(A)ローター41が第1方向と反対の第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。このようにしたことから、ローター41の回転方向を反転させることで駆動機構40の部材の動作方向を反転させて、駆動機構40から異物を排出させることができる。そのため、電動弁5をロック状態から通常状態に復帰させることができる。
また、コンピュータ80が、(B)ローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、ステッピングモーター66のトルクを大きくしかつローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。このように、コンピュータ80がトルクを大きくしてローター41を第2方向に回転させることで、駆動機構40から異物をより効果的に排出させることができる。
また、コンピュータ80が、(C)ステッピングモーター66のトルクを大きくしかつローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、トルクをさらに大きくしかつローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーター66を制御する。このように、コンピュータ80がトルクをさらに大きくしてローター41の回転方向を反転させることで、駆動機構40から異物をより効果的に排出させることができる。
また、コンピュータ80が、(A)、(B)、(C)のいずれかの動作においてローター41が回転すると、(A)、(B)、(C)の動作を終了し、ローター41を基準位置Rxに位置付けるようにステッピングモーター66を制御する。このように、コンピュータ80が、電動弁5がロック状態から通常状態に復帰したあとにローター41を基準位置Rxに位置付けることで、ステッピングモーター66の脱調を解消できる。
また、コンピュータ80が、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返す。コンピュータ80が、(A)、(B)、(C)の動作を所定の回数繰り返したとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了する。このように、コンピュータ80が(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁5が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、コンピュータ80が(A)、(B)、(C)の動作を所定の回数繰り返しても電動弁5が通常状態に復帰しないときは、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁5を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。
上述した実施例において、コンピュータ80が、ステッピングモーター66に供給する駆動電流を大きくすることによりトルクを大きくする。そして、コンピュータ80が、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、駆動電流が所定の電流上限判定しきい値(例えば800mA)を超えたとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するようにしてもよい。このように、コンピュータ80が(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁5が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、コンピュータ80が、ステッピングモーター66に供給する駆動電流が電流上限判定しきい値を超えたとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁5を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。電流上限判定しきい値は、モータードライバ77がステッピングモーター66に供給可能な電流の最大値に基づいて設定される。
上述した実施例において、コンピュータ80が、ローター41の回転速度を小さくすることによりトルクを大きくしてもよい。そして、コンピュータ80が、(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、回転速度が速度下限判定しきい値(例えば0pps)以下になったとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するようにしてもよい。このように、コンピュータ80が(A)、(B)、(C)の動作を繰り返すことで、電動弁5が通常状態に復帰する可能性を高めることができる。また、コンピュータ80が、ローター41の回転速度が速度下限判定しきい値以下になったとき、(A)、(B)、(C)の動作を終了するので、電動弁5を通常状態に復帰させる動作が長時間継続してしまうことを防ぐことができる。
上述した実施例において、コンピュータ80が、(B)の動作に代えて、(B1)ローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、ステッピングモーター66に供給する駆動電流を最大値にしかつローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御するようにしてもよい。このように、コンピュータ80がステッピングモーター66に供給する駆動電流を最大値にしてトルクを大きくし、ローター41を第2方向に回転させることで、駆動機構40から異物をより効果的に排出させることができる。
上述した実施例において、コンピュータ80が、(C)の動作に代えて、(C1)ステッピングモーター66に供給する駆動電流を最大値にしかつローター41が第2方向に回転するようにステッピングモーター66を制御してもローター41が第2方向に回転しないとき、駆動電流を最大値にしかつローター41が第1方向に回転するようにステッピングモーター66を制御するようにしてもよい。このように、コンピュータ80が駆動電流を最大値にしてトルクを大きくし、ローター41の回転方向を反転させることで、駆動機構40から異物をより効果的に排出させることができる。(B1)の動作および(C1)の動作において、最大値は、モータードライバ77がステッピングモーターに供給可能な電流の最大値である。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁装置、5…電動弁、10…弁本体、11…本体部材、11a…嵌合穴、11b…貫通孔、11d…平面、13…接続部材、14…弁室、15…第1導管、16…第2導管、17…弁口、18…弁座、20…キャン、30…弁体、31…第1軸部、32…第2軸部、33…弁部、34…段部、40…駆動機構、41…ローター、41a…嵌合孔、42…弁軸ホルダー、42a…上壁部、42b…軸孔、42c…雌ねじ、42s…可動ストッパ、43…ガイドブッシュ、43a…基部、43b…支持部、43c…雄ねじ、43d…平面、44…ストッパ部材、44a…ストッパ本体、44c…雌ねじ、44s…固定ストッパ、45…固定具、45a…固定部、45b…フランジ部、46…ワッシャー、47…閉弁ばね、48…復帰ばね、49…ストッパ機構、60…ステーター、61…A相ステーター、61a…極歯、61b…極歯、61c…コイル、62…B相ステーター、62a…極歯、62b…極歯、62c…コイル、66…ステッピングモーター、70…電動弁制御装置、71…基板、75…不揮発性メモリ、76…通信装置、77…モータードライバ、80…コンピュータ、100…エアコンシステム、101…圧縮機、102…凝縮器、103…蒸発器、105…配管、110…エアコン制御装置、120…有線通信バス、A1…端子、A2…端子、B1…端子、B2…端子、C1…カウンタ、L…軸線

Claims (10)

  1. 電動弁を制御する電動弁制御装置であって、
    前記電動弁が、弁体と、ステッピングモーターと、前記ステッピングモーターのローターの回転に応じて前記弁体を移動させる駆動機構と、を有し、
    前記電動弁制御装置が、前記ステッピングモーターを制御する制御部を有し、
    前記制御部が、前記ローターが第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、(A)前記ローターが前記第1方向と反対の第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御することを特徴とする電動弁制御装置。
  2. 前記制御部が、(B)前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記ステッピングモーターのトルクを大きくしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、請求項1に記載の電動弁制御装置。
  3. 前記制御部が、(C)前記トルクを大きくしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記トルクをさらに大きくしかつ前記ローターが前記第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、請求項2に記載の電動弁制御装置。
  4. 前記制御部が、前記(A)、(B)、(C)の動作において前記ローターが回転すると、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了し、前記ローターを基準位置に位置付けるように前記ステッピングモーターを制御する、請求項3に記載の電動弁制御装置。
  5. 前記制御部が、
    前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、
    前記(A)、(B)、(C)の動作を所定の回数繰り返したとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、請求項4に記載の電動弁制御装置。
  6. 前記制御部が、
    前記ステッピングモーターに供給する駆動電流を大きくすることにより前記トルクを大きくし、
    前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、
    前記駆動電流が電流上限判定しきい値を超えたとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、請求項4または請求項5に記載の電動弁制御装置。
  7. 前記制御部が、
    前記ローターの回転速度を小さくすることにより前記トルクを大きくし、
    前記(A)、(B)、(C)の動作を繰り返し、
    前記回転速度が速度下限判定しきい値以下になったとき、前記(A)、(B)、(C)の動作を終了する、請求項4~請求項6のいずれか一項に記載の電動弁制御装置。
  8. 前記制御部が、(B1)前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記ステッピングモーターに供給する駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、請求項1に記載の電動弁制御装置。
  9. 前記制御部が、(C1)前記駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第2方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御しても前記ローターが前記第2方向に回転しないとき、前記駆動電流を最大値にしかつ前記ローターが前記第1方向に回転するように前記ステッピングモーターを制御する、請求項8に記載の電動弁制御装置。
  10. 弁体と、ステッピングモーターと、前記ステッピングモーターのローターの回転に応じて前記弁体を移動させる駆動機構と、を有する電動弁と、
    請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の電動弁制御装置と、を有する電動弁装置。

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