JP2023072887A - パネル体 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工性がよくデザインの自由度の高いパネル体を提供すること。【解決手段】パネル体は、一対の縦材22及び一対の横材21により枠組みされる枠体2と、枠体2の内側に配置されるパネル3と、枠体2の内側で左右方向に延びるように配置される横桟4と、枠体2の内側で上下方向に延びるように配置される縦桟5と、を備え、縦桟5は、上下方向の一方側で横桟4又は横材21に突き当てて接続される突き当て端部5aと、上下方向の他方側で横桟4に形成された係合凹部44に係合して接続される係合端部5bと、を有する。【選択図】図2
Description
本開示は、パネル体に関する。
従来、扉等のパネル体において、パネルの表面に格子状の桟を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、横桟に縦桟を挿通させる切り欠き部を設けて、縦桟を横桟の切欠きに挿通させて組みつけている。
縦桟と横桟の交差部分に切り欠き部を形成し、縦桟を横桟の切り欠き部に挿通させると、施工が煩雑になるとともに、実現可能なデザインも限定される。
本開示は、一対の縦材及び一対の横材により枠組みされる枠体と、前記枠体の内側に配置されるパネルと、前記枠体の内側で左右方向に延びるように配置される横桟と、前記枠体の内側で上下方向に延びるように配置される縦桟と、を備え、前記縦桟は、上下方向の一方側で前記横桟又は前記横材に突き当てて接続される突き当て端部と、上下方向の他方側で前記横桟に形成された係合凹部に係合して接続される係合端部と、を有する、パネル体に関する。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、パネル体1は、枠体2と、複数のパネル3と、横桟4と、縦桟5と、を有する。パネル体1は、例えば室内扉として室内の開口部に開閉可能に設けられ、略長方形の形状を有する。
枠体2は、パネル体1の四周に配置され、パネル体1の外形を形成する。枠体2は、例えばアルミ製であり、一対の横材21と、一対の縦材22により枠組みされて形成される。一対の横材21は、パネル体1の正面視における左右方向に延びる。一対の横材21は、枠体2の上端側に配置される上横材211と、下端側に配置される下横材212と、を有する。一対の縦材22は、一対の横材21の左右方向の両端に配置され、一対の横材21間を接続するように上下方向に延びる。図2及び図3に示すように、一対の縦材22及び一対の横材21それぞれは、枠体2の内周側に開口した略コの字型の溝部21a、22aを有しており、溝部21a、22aそれぞれに、後述するパネル3を差し込むようにして嵌合する。
複数のパネル3は、枠体2の内側に、例えば上下に3枚隣接して配置される。パネル3は、第1パネル31と、第2パネル32と、第3パネル33とを有する。第1パネル31~第3パネル33は、後述する横桟4を間に介して上下に隣接して配置される。第1パネル31は、パネル体1の最も上側に配置される薄い板体である。第1パネル31は、上横材211の溝部21aと、一対の縦材22の溝部22aに嵌め込まれて配置される。第3パネル33は、パネル体1の最も下側に配置される薄い板体である。第3パネル33は、下横材212の溝部21aと、一対の縦材22の溝部22aに嵌め込まれて配置される。第2パネル32は、第1パネル31と第3パネル33との間に配置される。第2パネル32は、一対の縦材22の溝部22aに嵌め込まれて配置される薄い板体である。パネル3は、例えば樹脂により構成される。第1パネル31~第3パネル33は、溝部21a、22aにグレーチングチャンネル34を配置し、グレーチングチャンネル34に挟み込まれて保持される。
横桟4は、枠体2の内側で左右方向に延びるように配置され、一対の縦材22の溝部22aに嵌合される。図2に示すように、横桟4は、断面視略四角形に形成され、パネル用溝部41a、42aを有する。パネル用溝部41a、42aは、横桟4の上面41における断面視の幅方向中央部と、下面42における断面視の幅方向中央部に、横桟4の延びる方向に沿ってパネル3を差し込み可能な凹部により形成されている。パネル用溝部41a、42aには、パネル3を保持するパネルパッキン43が配置されている。図1に示すように、横桟4は、枠体2内に2本配置されており、上側横桟411と、下側横桟412と、を有する。上側横桟411は、第1パネル31と第2パネル32との間に配置される。下側横桟412は、第2パネル32と第3パネル33との間に配置される。
図5に示すように、上側横桟411の上面41には、後述する縦桟5を配置可能な係合凹部44が形成されている。係合凹部44は、パネル用溝部41aを間に挟んでパネル体1の表面側と裏面側に対称に配置される。係合凹部44は、横桟4の断面視中央側、すなわちパネル用溝部41a側に開口した略コの字型に形成され、パネル用溝部41aを間に挟んで一方側と他方側に向き合って配置されている。
図示を省略するが、下側横桟412の下面にも、図5で示す係合凹部44と同じ形状の係合凹部44が形成されている。係合凹部44は、縦桟5が係合される位置に形成され、横桟4の上面又は下面のいずれかに形成される。すなわち、係合凹部44は上下に貫通する貫通孔ではなく、横桟4の上面に形成された場合は、下面側には形成されていない。横桟4の下面に形成された場合は、上面側には形成されていない。本実施形態では、係合凹部44は、上側横桟411の上面において図1に示す左側と、上側横桟411の下面において図1に示す右側と、下側横桟412の下面において、図1に示す左側に形成される。
縦桟5は、枠体2の内側で上下方向に沿って配置され、図1に示すように、例えば3本が非連続的に配置される。縦桟5は、パネル3の表面に接着部材としての両面テープ6により貼着される。縦桟5は、横材21と横桟4との間、及び横桟4同士の間に上下方向に延びる。具体的には、縦桟5は、第1パネル31の表面に配置される第1縦桟51と、第2パネル32の表面に配置される第2縦桟52と、第3パネル33の表面に配置される第3縦桟53と、を有する。第2縦桟52は、第1縦桟51及び第3縦桟53と左右方向にずれた位置に配置される。
図2に示すように、第1縦桟51は、枠体2の上下方向の一方側である上方の端部が上横材211の下面に突き当てて接続される。第1縦桟51は、枠体2の上下方向の他方側である下方の端部が上側横桟411の上面41に形成された係合凹部44に挿入され、係合することで上側横桟411に接続される。第1縦桟51では上方側の端部が突き当て端部5aとなり、下方側の端部が係合端部5bとなる。
第2縦桟52は、上方の端部が上側横桟411の下面に形成された係合凹部44に挿入され、係合することで接続される。第2縦桟52は、下方の端部が下側横桟412の上面41に突き当てて接続される。第2縦桟52では上方側の端部が係合端部5bとなり、下方側の端部が突き当て端部5aとなる。
第3縦桟53は、上方の端部が上側横桟411の下面に形成された係合凹部44に挿入され、係合することで接続される。第3縦桟53は、下方の端部が下側横桟412の上面41に突き当てて接続される。第3縦桟53では上方側の端部が係合端部5bとなり、下方側の端部が突き当て端部5aとなる。
総合すると、第1縦桟51及び第3縦桟53では、上横材211及び下横材212に端部が接続される。上横材211及び下横材212に縦桟5を接続する場合には、端部を突き当てて配置した方が、上横材211及び下横材212に切り欠きを形成する等して横材21の形状を変更する必要がないので、施工の効率上好ましい。この場合、横桟4側に係合凹部44を形成して係合するように構成する。第2縦桟52では、上側の端部及び下側の端部の両方が横桟4に接続される。この場合、第2縦桟52の自重が下側横桟412にかかって接続が強化されることから、下方側の端部を突き当て端部5aとして、上方側の端部を係合端部5bとすることが好ましい。
縦桟5は、図3に示すように、断面視で略長方形のホロー材により構成される。縦桟5は、パネル体1の正面視で視認される側となる表面54と、表面54に対向する裏面55と、表面54及び裏面55の左右方向の両端を接続する一対の側面56と、を有する。裏面55は、パネル3に貼着する面であり、両面テープ6を配置する凹部57を有する。具体的には、凹部57は、裏面55の幅方向の両端からやや中央側に寄った位置から、表面54側に窪み、表面54に対向する面が平坦な底部571を有する。凹部57に両面テープ6が配置された状態で、縦桟5がパネル3に貼り付けられる。
パネル体1の組み立て方について説明する。まず、第1パネル31、第2パネル32、第3パネル33それぞれの周縁に、グレーチングチャンネル34及びパネルパッキン43をそれぞれ所定の位置で取り付けておく。パネルパッキン43は、後ほど縦桟5を配置する位置を空け、パネル3の左右方向の途中に分断して取り付ける。一方、左右方向一方側の縦材22の溝部22aに上横材211、下横材212、上側横桟411、下側横桟412を差し込む。そして、グレーチングチャンネル34及びパネルパッキン43を取り付けた第1パネル31~第3パネル33を用意して、パネルパッキン43を分断した位置と後ほど縦桟5を配置する位置が合うように留意しながら、上横材211と上側横桟411との間に第1パネル31、上側横桟411と下側横桟412の間に第2パネル32、下側横桟412と下横材212の間に第3パネル33を差し込む。次に、他方側の縦材22の溝部22aに、これらの横材21及び横桟4を差し込みながら取り付ける。
さらに枠体2に、用途に応じて必要な部品を取り付ける。例えば、パネル体1を室内扉とする場合、吊車ケースや上端部キャップ等を取り付ける。
その後、縦桟5の裏面55に形成されている凹部57に、両面テープ6を貼り付ける。そして、裏面55に貼付けた両面テープの反対側の剥離紙をはがし、係合凹部44に縦桟5の係合端部5bを挿入する。両面テープ6を貼り付けた縦桟5をパネル3に沿うようにしてパネル3に貼り付け、突き当て端部5aを横桟4又は横材21に突き当てて配置する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。パネル体1を、一対の縦材22及び一対の横材21により枠組みされる枠体2と、前記枠体2の内側に配置されるパネル3と、枠体の2内側で左右方向に延びるように配置される横桟4と、枠体2の内側で上下方向に延びるように配置される縦桟5と、を含んで構成した。縦桟5を、上下方向の一方側で横桟4又は横材21に突き当てて接続される突き当て端部5aと、上下方向の他方側で横桟4形成された係合凹部44に係合して接続される係合端部5bと、を含んで構成した。縦桟5の一方の端部が突き当てて配置され、他方の端部が係合凹部44に係合するように配置されるので、縦桟5をすべて横桟4に挿通させなくてよいので、施工性が向上する。一本の横桟4に対して上方に延びる縦桟5と下方に延びる縦桟5の配置を自由に設計することができるので、デザインの自由度が向上する。
本実施形態によれば、横桟4を、上面41及び下面42に横桟4の延びる方向に沿って形成されパネル3を差し込み可能なパネル用溝部41a、42aを含んで構成した。係合凹部44を、パネル用溝部41a、42aを挟んで表面側及び裏面側に対称に配置させた。係合凹部44を形成することで、縦桟5を横桟4に挿通させずとも、縦桟5の位置決めをすることができるとともに、横桟4に安定して取り付けることができる。さらに、係合凹部44がパネル用溝部41a、42aを挟んで対称に配置されていることにより、パネル3を介して表面側及び裏面側に縦桟5を配置する際に、表面側と裏面側で位置がずれることを防止することができる。
本実施形態によれば、縦桟5を、パネル3に貼着する面が表面側へ窪む凹部57を含んで構成し、凹部57に両面テープ6を配置させた。縦桟5を接着により取り付けることができるので、施工が容易である。さらに、凹部57に両面テープ6を配置することで、両面テープ6の貼り付け位置を規定することができる。これにより、両面テープ6が縦桟5からずれたり、縦桟5側が余剰の接着剤により位置ずれしたりすることもなく、施工性が向上する。
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。上記実施形態では、アルミ製の枠体2に樹脂製のパネルを配置したパネル体1を例に説明した。パネル3は3枚、横桟4が2本、縦桟5が3本配置された例を説明した。しかし、パネル3や横桟4、縦桟5の数及び配置、並びに素材は限定されない。例えば、木材や中密度繊維版により枠体や複数のパネルのうちの一部のパネルを構成し、採光部としてパネル体の一部に配置した樹脂製のパネルに縦桟を配置してもよい。
接着部材として両面テープ6を例に説明したが、これに限られない。液状や半固体状の接着剤を塗布してもよい。
1 パネル体、 2 枠体、 3 パネル、 4 横桟、 5 縦桟、 5a 突き当て端部、 5b 係合端部、 両面テープ(接着部材)、 21 横材、 22 縦材、
41a、42a パネル用溝部、 57 凹部
41a、42a パネル用溝部、 57 凹部
Claims (3)
- 一対の縦材及び一対の横材により枠組みされる枠体と、
前記枠体の内側に配置されるパネルと、
前記枠体の内側で左右方向に延びるように配置される横桟と、
前記枠体の内側で上下方向に延びるように配置される縦桟と、を備え、
前記縦桟は、
上下方向の一方側で前記横桟又は前記横材に突き当てて接続される突き当て端部と、
上下方向の他方側で前記横桟に形成された係合凹部に係合して接続される係合端部と、を有する、パネル体。 - 前記横桟は、上面及び下面に前記横桟の延びる方向に沿って形成され前記パネルを差し込み可能なパネル用溝部を有し、
前記係合凹部は、前記パネル用溝部を挟んで表面側及び裏面側に対称に配置される、請求項1に記載のパネル体。 - 前記縦桟は、前記パネルに貼着する面が表面側へ窪む凹部を有し、
前記凹部に接着部材が配置される、請求項1又は2に記載のパネル体。
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