JP2023072603A - 撮像制御装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば音声入力の無効等を設定した場合に、第3者による誤った音声再生等を防ぐことが出来る撮像制御装置を提供する。【解決手段】撮像制御装置において、映像の配信に関する映像配信設定情報に音声設定情報を追加して保存する配信設定情報保存手段と、前記映像の配信の際に音声入力を有効にするか無効にするかを設定する音声入力設定手段と、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を無効にした場合に、前記配信設定情報保存手段によって保存された前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除する削除手段と、前記削除手段によって前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除した場合に、前記映像配信設定情報と前記音声設定情報を紐づけて記憶する記憶手段と、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加する追加手段と、を有する。【選択図】なし

Description

本発明は音声入力が可能な撮像制御装置及びコンピュータプログラム等に関する。
従来、音声配信機能を有する監視カメラ等では、ユーザからの指示で現在の音声設定を取得する。そして、例えば音声エンコード種別、サンプリングレート、ビットレート等の音声設定を設定し、その音声設定の内容で音声配信を受けたり、音声配信を行ったりする。
一方、監視カメラ等には、プライバシーや一時的に監視を中断する等、音声配信を無効にしたいユースケースなどがあり、そのために、マイクからの音声入力そのものを無効にし、音声配信を無効にするという機能が設けられている。
又、クライアント装置へ撮像映像を配信する監視カメラにおいて、外部装置から監視カメラの音声設定の取得・設定の指示するコマンドや、配信設定に音声設定を追加・削除するコマンドが設けられている。又、配信設定に含まれる音声設定の内容で音声配信を指示するコマンドなどが設けられている。そのようなコマンド群の例として、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)により策定された規格によって定義されるものが知られている(非特許文献1)
ONVIF Specification(http://www.o vnif.org/specs/DocMap.html)
しかしながら、ONVIF規格においては音声入力の有効・無効を映像と紐づけるコマンドが無い。従って、管理者等が音声入力の有効・無効を設定しても、第3者はそれを知ることができず、例えば無音声にすべきシーンに音声が入ってしまう問題があった。
そこで本発明は、例えば音声入力の無効等を設定した場合に、第3者による誤った音声再生等を防ぐことが出来る撮像制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像制御装置は
映像の配信に関する映像配信設定情報に音声設定情報を追加して保存する配信設定情報保存手段と、
前記映像の配信の際に音声入力を有効にするか無効にするかを設定する音声入力設定手段と、
前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を無効にした場合に、
前記配信設定情報保存手段によって保存された前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除する削除手段と、
前記削除手段によって前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除した場合に、前記映像配信設定情報と前記音声設定情報を紐づけて記憶する記憶手段と、
前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加する追加手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば音声入力の無効等を設定した場合に、第3者による誤った音声再生等を防ぐことが出来る。
本発明の実施例1に係る監視カメラ1000を含むシステム構成図である。 図2(A)は監視カメラ1000の内部構成を示すブロック図、図2(B)は実施例1に係るクライアント装置2000の内部構成を示すブロック図である。 実施例1に係る監視カメラ1000の音声設定について説明する図である。 実施例1に係る監視カメラ1000の音声配信設定について説明する図である。 実施例1に係る監視カメラ1000がクライアント装置2000に音声設定の取得・設定コマンド、配信設定コマンド、音声配信要求コマンドを送るシーケンスについて説明するための図である。 実施例1に係るクライアント装置2000a、2000bの音声入力設定と音声設定取得のシーケンスを説明するための図である。 図6のステップS63の音声設定削除処理を説明するためのフローチャートである。 図7のステップS1004の音声設定追加テーブルについて説明する図である。 図6のステップS68の音声設定追加処理について説明する図である。 実施例2に係る監視カメラ1000の音声設定追加処理のフローチャートである。 実施例3に係る監視カメラ1000の音声設定追加処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。尚、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
又、実施例においては、撮像装置としてネットワークカメラを制御する撮像制御装置の例について説明する。しかし、撮像装置はデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータ、車載カメラ、ドローンカメラ、ロボットに搭載されたカメラなどの撮像機能を有する電子機器等を含む。
<実施例1>
以下に、図1を参照して本実施例に係るネットワーク構成について説明する。
図1は、実施例1に係る撮像装置としての監視カメラ1000を含むシステム構成図である。2000は撮像制御装置としてのクライアント装置である。尚、本実施例の撮像制御装置は、撮像装置としての監視カメラに内蔵されていても良い。
監視カメラ1000とクライアント装置2000は、ネットワーク3000を介して相互に通信可能な状態に接続されている。
クライアント装置2000は、監視カメラ1000に対して、ONVIF規格における音声入力設定コマンド、音声設定の取得・設定コマンド、配信設定に音声設定を追加・削除するコマンド等の制御コマンドを送信することができる。又、配信設定を指定して音声配信を要求するコマンド等の制御コマンドを送信することもできる。監視カメラ1000は、上記ONVIF規格におけるコマンドに応じた動作をすると共に、上記コマンドに対するレスポンスをクライアント装置2000に送信する。
図2(A)は監視カメラ1000の内部構成を示すブロック図である。
図2(A)において、1001は制御部であり、監視カメラ1000の全体の制御を行う。制御部1001は例えばコンピュータとしてのCPU等を含む。
1002は記憶媒体としての記憶部である。記憶部1002は、主に制御部1001のCPUが実行するコンピュータプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域として使用される。又、音声入力設定、音声設定、配信設定、音声入力が無効な時に記憶した音声設定等の設定値格納領域、後述する撮像部1003が生成する画像データの格納領域等、様々なデータの格納領域として使用される。
1003は撮像部である。撮像部1003は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等を含み、監視カメラ1000の撮像光学系により結像された被写体の像を撮像してアナログ信号を取得する。又、アナログ信号をデジタルデータに変換し、撮像画像として記憶部1002に出力する。撮像画像が出力されたとき、制御部1001は撮像部1003から画像取得イベントを受信する。
1004は圧縮符号化部であり、撮像部1003が出力した撮像画像に対してJPEG或いはH.264、H.265等の形式に基づき圧縮符号化処理を行うことにより画像データを生成し、記憶部1002に出力する。
1005は通信部であり、各制御コマンドを外部機器から受信する場合に使用される。又、各制御コマンドに対するレスポンスや映像を外部機器へ送信する場合に使用される。外部機器からコマンドを受信した場合、制御部1001は通信部1005からコマンド受信イベントを受信する。
1006は撮像制御部である。撮像制御部1006は、制御部1001が入力するパン、チルト、或いはズームの値に従って、撮像部1003の撮像範囲をチルト駆動、パン駆動、或いはズーム駆動に変更させるために使用される。
図2(B)は実施例1に係るクライアント装置2000の内部構成を示すブロック図である。図2(B)において、2001は制御部である。制御部2001は例えばコンピュータとしてのCPUを含み、クライアント装置2000の全体の制御を行う。
2002は記憶媒体としての記憶部であり、主に制御部2001が実行するコンピュータプログラム格納領域、プログラム実行中のワーク領域の様々なデータの格納領域として使用される。
2003は表示部である。表示部2003は、例えばLCD、有機ELディスプレイ等で構成され、クライアント装置2000の使用者に対して、監視カメラ1000から受信する映像を表示するビューワ画面、各種設定画面、各種メッセージ等を表示する。
2004は入力部である。入力部2004は、例えばボタン、十字キー、タッチパネル、マウス等で構成され、使用者による画面操作の内容を制御部2001に通知する。
2005は復号部である。復号部2005は、通信部2006を介して受信された圧縮符号化されている画像データをJPEG,或いはH.264、H.265等の形式に基づいて復号化し、記憶部2002に展開する。
2006は通信部である。通信部2006は、音声入力設定コマンド、音声設定の取得・設定コマンド、配信設定に音声設定を追加・削除するコマンド、配信設定を指定して音声配信を要求するコマンド等の各制御コマンドを監視カメラ1000に対して送信する。又、各制御コマンドに対するレスポンスや、映像を監視カメラ1000から受信する。
以上、図2を参照し監視カメラ1000とクライアント装置2000の内部構成について説明したが、図2に示す処理ブロックは、本実施例における監視カメラ、クライアント装置の好適な実施例の1例を説明したものでありこの限りではない。音声出力部を備えるなど、本実施例の要旨の範囲内で、種々の変形及び変更が可能である。
図3は、実施例1に係る監視カメラ1000の音声設定について説明する図である。
実施例1では、音声設定として、ONVIF規格における音声ソース設定(Audio Source Configuration)4000と音声符号化設定(Audio Encoder Configuration)4010の2種類を含む。
音声ソース設定4000は少なくとも1つ以上存在する。各音声ソース設定4000は当該音声ソース設定4000を識別するためのトークン4001と、その音声ソース設定4000において使用する音声ソースを識別するソーストークン(Source Token)4002をパラメーターとして紐づけて保持する。
音声符号化設定4010も少なくとも1つ以上存在する。又、各音声符号化設定4010は当該音声符号化設定4010を識別するためのトークン(Token)4011、使用する音声エンコードパラメータであるエンコード種別(Encoding)4012等のパラメーターを有する。又、ビットレート(Bitrate)4013、サンプルレート(SampleRate)4014等のパラメーターを有する。
尚、実施例1の音声設定の種類やパラメーターは図3に示した例に限定されない。本実施例においては、音声設定の種類やパラメーターは夫々少なくとも1つ以上存在していれば良い。
図4は、実施例1に係る監視カメラ1000の音声配信設定について説明する図である。
ONVIF規格における映像の配信に関する映像配信設定情報としてのプロファイル(Profile)5000は、夫々のプロファイル5000を識別するためのトークン(Token)5001をパラメーターとして保持することができる。又、各プロファイル5000において使用される音声ソース設定トークン(Audio Source Configuration Token)5004をパラメーターとして保持することができる。ここで、音声ソース設定トークン5004は、ONVIF規格における音声の設定に関する音声設定情報としてのトークンである。
又、音声設定情報としてのONVIF規格における音声符号化設定トークン(Audio Encoder Configuration Token)5005もパラメーターとして追加して保存することができる。即ち、音声設定情報はONVIF規格における音声ソース設定トークン又は音声符号化設定トークンを含む。
プロファイル5000においては音声配信設定以外にも、映像配信やメタデータ配信等の配信設定を行うことが出来る。即ち、映像ソース設定を映像ソース設定トークン(Video Source Configuration Token)5002等のパラメーターを追加し設定できる。又、映像エンコード設定を映像エンコード設定トークン(Video Encoder Configuration Token)5003等のパラメーターを追加し設定できる。
ユーザは映像・音声についての各種の設定トークン(Configuration Token)をプロファイル5000に追加又は削除することで、配信設定の内容を変更する。
又、図4における夫々のプロファイル5000のための各種の音声配信設定や映像配信設定等のパラメーターやトークンは監視カメラ1000の記憶部1002にプロファイル5000毎に対応付けて(紐づけて)一時的に保存される。ここで、記憶部1002は、映像の配信に関する映像配信設定情報としてのプロファイル5000に音声設定情報としての音声ソース設定トークン5004や音声符号化設定トークン5005を追加して保存する配信設定情報保存手段として機能している。
尚、実施例1における配信設定のパラメーターは少なくとも1つ以上存在すれば良く、図4の配信設定のパラメーターに限定されない。
図5は、実施例1に係る監視カメラ1000がクライアント装置2000に音声設定の取得・設定コマンド、配信設定コマンド、音声配信要求コマンドを送るシーケンスについて説明するための図である。尚、監視カメラ1000とクライアント装置2000の夫々の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図5のシーケンスにおける各ステップの動作が行われる。
クライアント装置2000の制御部2001は通信部2006から監視カメラ1000が保持する音声設定を取得するために、ステップS50で音声設定取得コマンドを送信する。
監視カメラ1000は通信部1005で上記コマンドを受信し、ステップS51で制御部1001にて、記憶部1002から例えば音声設定1,音声設定2を取得する。そして、音声設定1,音声設定2を通信部1005から送信し、クライアント装置2000は通信部2006で上記音声設定1,2を受信する。
ステップS52において、クライアント装置2000の制御部2001は入力部2004にてユーザが新たな音声設定1を追加することによって書き換えて変更する。そのために、音声設定を一意に指定するTokenと、音声設定を指定する音声設定コマンドを、通信部2006を介して送信する。監視カメラ1000は通信部1005で上記Tokenとコマンドを受信し、制御部1001にて、記憶部1002の音声設定1を変更する。
監視カメラ1000は、変更が完了したら、ステップS53で、上記コマンドの結果を、通信部1005を介してクライアント装置2000に送信し、クライアント装置2000は通信部2006で上記コマンド結果を受信する。
ステップS54において、クライアント装置2000は通信部2006から監視カメラ1000が保持する配信設定を取得するために、配信設定取得コマンドを送信し、監視カメラ1000は通信部1005で上記コマンドを受信する。
ステップS55において、制御部1001にて、記憶部1002から配信設定を取得し、例えば配信設定1,配信設定2を通信部1005から送信し、クライアント装置2000は通信部2006で配信設定を受信する。
ステップS56において、クライアント装置2000は、ユーザが指定した音声設定1で音声配信設定を行うために、例えば配信設定1を指定するトークンと、ステップS52で設定した音声設定1のトークンを指定した配信設定コマンドを送信する。監視カメラ1000は通信部1005で上記配信設定コマンドを受信する。ここで、ステップS56は、映像の配信に関する映像配信設定情報に音声設定情報を追加して保存する配信設定情報保存ステップとして機能している。
ステップS57で、制御部1001は、記憶部1002の配信設定1に、指定された音声設定1を追加し、完了通知を、通信部1005を介して送信し、クライアント装置2000は通信部2006で上記コマンド結果を受信する。
ステップS58で、クライアント装置2000は、音声配信要求を行うために、上記設定した配信設定1のトークンを指定した音声配信要求コマンドを送信し、監視カメラ1000は通信部1005で上記コマンドを受信する。
ステップS59で、上記コマンドに基づく設定の完了通知を通信部1005から送信し、クライアント装置2000は通信部2006で上記コマンド結果を受信する。
ステップS60で、監視カメラ1000は制御部1001にて、指定された配信設定の内容で音声配信を開始する。
尚、以上の説明において、コマンドのプロトコルはONVIFや監視カメラ独自の制御プロトコル等であれば良く、図5のプロトコルに限定されない。
図6は、実施例1に係るクライアント装置2000a、2000bの音声入力設定と音声設定取得のシーケンスを説明するための図である。尚、監視カメラ1000とクライアント装置2000a、2000bの夫々の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図6のシーケンスにおける各ステップの動作が行われる。
ここで、クライアント装置2000a、クライアント装置2000bは夫々図2(B)に示したような構成を有するものとする。又、クライアント装置2000aは音声入力設定が可能なクライアント装置であり、クライアント装置2000bは音声入力設定ができないクライアント装置であるものとする。ここで、クライアント装置2000aの入力部2004は、映像の配信の際に音声入力を有効にするか無効にするかを設定する音声入力設定手段として機能している。
ステップS61で、音声入力設定が可能なクライアント装置2000aは、例えば音声入力を無効にする音声入力設定コマンドを、通信部2006を介して送信し、監視カメラ1000は通信部1005を介して上記コマンドを受信する。ここで、ステップS61は、音声入力設定ステップとして機能しており、映像の配信の際に音声入力を無効にしている。
ステップS62において、監視カメラ1000の制御部1001は、無効設定完了通知を通信部1005から送信すると共に、記憶部1002の音声入力設定を無効にするための音声設定削除処理をステップS63で行う。クライアント装置2000aは通信部2006で上記無効設定完了通知を受信する。ここで、ステップS63は、音声入力設定手段(音声入力設定ステップ)によって、音声入力を無効にした場合に、配信設定情報保存手段によって保存された映像配信設定情報から音声設定情報を削除する削除手段(削除ステップ)として機能している。
尚、ステップS63の音声設定削除処理については図7を用いて後述する。
ステップS64で、音声入力設定ができないクライアント装置2000bは通信部2006から監視カメラ1000が保持する音声設定を取得するために、音声設定取得コマンドを監視カメラ1000に送信したとする。その場合、監視カメラ1000は通信部1005で上記音声設定取得コマンドを受信する。
ステップS65で、監視カメラ1000は制御部1001にて、記憶部1002から音声入力の設定を取得する。このとき音声入力設定はステップS63で無効になっているため、音声設定取得コマンドに対して、音声設定無しであるという応答を通信部1005から送信し、クライアント装置2000bは通信部2006で上記音声設定無しという応答を受信する。
ステップS66で、クライアント装置2000aは、例えば音声入力を有効にするために、音声入力を有効にする音声入力設定コマンドを送信し、監視カメラ1000は通信部1005で上記音声入力設定コマンドを受信したとする。ここで、ステップS66は、映像の配信の際に音声入力を有効にする音声入力設定ステップとして機能している。
監視カメラ1000の制御部1001は、上記コマンドに対して、ステップS67で、記憶部1002の音声入力設定を有効にしたという設定完了通知を通信部1005から送信すると共に、ステップS68で音声設定追加処理を行う。クライアント装置2000aは通信部2006で上記設定完了通知を受信する。ステップS68の音声設定追加処理については図9を用いて後述する。
次にステップS69で、例えばクライアント装置2000bが、監視カメラ1000が保持する音声設定を取得するために、音声設定取得コマンドを送信し、監視カメラ1000は通信部1005で上記コマンドを受信したとする。
すると、ステップS70で、監視カメラ1000は制御部1001にて、記憶部1002から音声入力の設定を取得する。音声入力が有効に設定されているため、上記音声設定取得コマンドに対応して例えば音声設定1,2を通信部1005から送信し、クライアント装置2000bは通信部2006を介して上記音声設定1,2を受信することができる。
尚、以上の動作における各コマンドのプロトコルは、図6のプロトコルに限定されるものではない。コマンドのプロトコルはONVIF規格や監視カメラ独自の制御プロトコル等で良い。
図7は、図6のステップS63の音声設定削除処理を説明するためのフローチャートである。尚、監視カメラ1000の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図7のフローチャートにおける各ステップの動作が行われる。
図7のステップS1000で音声設定削除処理を開始すると共にn=1とする。次にステップS1001で、監視カメラ1000の制御部1001は記憶部1002から、n番目の配信設定トークンの情報を取得し、ステップS1002に遷移する。
ステップS1002で、監視カメラ1000の制御部1001は図4のように、配信設定トークンに音声ソース設定トークン(Audio Source Configuration Token)や音声符号化トークン(Audio Encoder Configuration Token)が追加されているかチェックする。追加されている場合はステップS1003に遷移し、追加されていない場合はステップS1005に進む。
ステップS1003で、監視カメラ1000の制御部1001は配信設定情報保存手段としての記憶部1002に一時的に保存された映像配信設定情報としてのプロファイル5000から音声設定情報としての音声設定トークンを削除する。即ち、配信設定情報保存手段によって保存された映像配信設定情報から音声設定情報を削除し、ステップS1004に遷移する。
ステップS1004で、監視カメラ1000の制御部1001は記憶部1002内のバックアップ用の音声設定追加テーブル6000に、上記配信設定トークンとステップS1003で削除した音声設定トークンを紐づけて(対応づけて)記憶する。尚、ステップS1004(記憶ステップ)は、削除手段によって映像配信設定情報から音声設定情報を削除した場合に、映像配信設定情報としての上記配信設定トークンと音声設定情報としての音声設定トークンを紐づけて記憶する記憶手段として機能している。ステップS1004の処理の後に、ステップS2005に進む。
ステップS1005ではnに1加算し、ステップS1006でnが配信設定の数と同じか判定し、NoであればステップS1001~S1005の処理を繰り返す。
ステップS1006でYesであればステップS1007に進み図7のフローを終了する。
以上のように、本実施例では、監視カメラ1000の音声入力を有効から無効に切り替えた場合に、その配信設定トークンに対する音声設定トークンをプロファイルから一旦削除する。しかしその際に、削除された音声設定トークンを配信設定トークンに対応づけてバックアップ用の音声設定追加テーブル6000として保存する点に特徴を有する。
図8は、図7のステップS1004の音声設定追加テーブルについて説明する図である。
音声設定追加テーブル6000は、配信設定を一意に識別する配信設定トークンに音声設定を一意に識別する音声設定トークンを対応づけたテーブルである。
前述のように、監視カメラ1000の音声入力を有効から無効に切り替えた場合、その配信設定トークンに対する音声設定トークンを一旦削除する。しかし、削除された音声設定トークンを配信設定トークンに対応づけてバックアップ用の音声設定追加テーブル6000として保存する。そして次に音声入力を無効から有効に切り替えた時に、配信設定トークンに対応づけて保存された音声設定トークンを読出すことで復元して使用する。
図9は、図6のステップS68の音声設定追加処理について説明する図である。尚、監視カメラ1000の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図9のフローチャートにおける各ステップの動作が行われる。
尚、図9の音声設定追加処理は、バックアップ用の音声設定追加テーブル6000に配信設定トークンに対応づけて保存された音声設定トークンがある場合にはそれを読出して使用するための処理である。
図9のステップS2000で音声設定追加処理を開始すると共にn=1とする。次にステップS2001で監視カメラ1000の制御部1001はプロファイル5000のn番目の配信設定トークンに音声設定トークンが追加されているかチェックする。追加されている場合はステップS2005に進み、追加されていない場合はステップS2002に遷移する。
ステップS2002で、監視カメラ1000の制御部1001は記憶部1002の音声設定追加テーブル6000から当該配信設定トークンに対応する音声設定トークンを取得して、ステップS2003に遷移する。
ステップS2003で、監視カメラ1000の制御部1001は上記配信設定トークンに対応して前回の削除時にバックアップとして記憶されていた音声設定トークンがあるかチェックする。音声設定トークンがある場合はステップS2004に遷移し、ない場合はステップS2005に進む。
ステップS2004(追加ステップ)で、制御部1001は当該配信設定トークンに対応してバックアップ用の音声設定追加テーブル6000に記憶されていた音声設定トークンをプロファイル5000に追加し、ステップS2005に進む。ここでステップS2004は、音声入力を有効にした場合に、記憶手段としての音声設定追加テーブル6000に記憶された音声設定情報(音声設定トークン)を映像配信設定情報(プロファイル5000)に追加する追加手段として機能している。
ステップS2005ではnに1加算し、ステップS2006でnが配信設定の数と同じか判定し、NoであればステップS2001~S2005の処理を繰り返す。
ステップS2006でYesであればステップS2007に進み図9のフローを終了する。
以上、説明したように、実施例1では、監視カメラ1000が音声入力の切り替え時に配信設定トークンに音声設定の削除・追加をする。又、音声入力の設定内容に基づいて音声設定の取得可否を行うことで、例えば他のクライアント装置で誤った音声配信状態の表示等を防ぐことが出来る。
又、一旦削除した音声設定をバックしているので、音声入力を無効から有効に変更した時の音声設定が容易に復元できる。
<実施例2>
図10は、実施例2に係る監視カメラ1000の音声設定追加処理のフローチャートである。尚、監視カメラ1000の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図10のフローチャートにおける各ステップの動作が行われる。尚、実施例2は、音声設定追加テーブル6000に対応する音声設定トークンがない場合に、デフォルトの設定を適用するものであり、図9と同じ番号のステップは図9のステップと同じ処理なので説明を省略する。
図10のステップS2003で、監視カメラ1000の制御部1001はステップS2002の配信設定トークンに対応する音声設定トークンが音声設定追加テーブル6000にあるかチェックする。ある場合はステップS2004に遷移し、ない場合はステップS2008に遷移する。
ステップS2008では、監視カメラ1000の制御部1001は、記憶部1002の当該配信設定トークンに工場出荷状態で配信設定トークンに設定されている音声設定トークンを追加し、処理を終了する。即ち、ステップS2008では、記憶手段としての音声設定追加テーブル6000に記憶された音声設定情報がない場合には、工場出荷状態に指定される音声設定情報(音声設定トークン)を映像配信設定情報(プロファイル5000)に追加する。尚、そのために工場出荷状態で配信設定トークン毎に設定されている音声設定トークンを記憶する不図示のメモリを設けている。
尚、図10のステップS2008で、特定の配信設定トークンに対してのみ、工場出荷状態で配信設定トークンに設定されている音声設定トークンを追加しても良い。即ち、特定の配信設定トークンは、例えば、工場出荷状態で存在する配信設定トークンのみとしても良い。即ち、音声設定追加テーブル6000に記憶された音声設定情報がない場合には、工場出荷状態で存在する映像配信設定情報(プロファイル5000)についてのみ、工場出荷状態に指定される音声設定情報(音声設定トークン)を追加しても良い。
又、特定の配信設定トークンは、例えば映像ソース設定トークン5002や映像符号化設定トークン5003などの映像設定情報が追加されていない配信設定トークンとしても良い。即ち、音声設定追加テーブル6000に記憶された音声設定情報がない場合には、映像設定情報が追加されてない映像配信設定情報についてのみ、工場出荷状態に指定される音声設定情報を前記映像配信情報に追加しても良い。
ステップS2008の次はステップS2005に進む。
以上、説明したように、実施例2では、監視カメラ1000が音声入力を無効に切り替えた時に配信設定トークンに対する音声設定の削除を行うと共にバックアップする。また音声入力を無効から有効に切り替えたときに、音声設定追加テーブル6000にバックアップされた音声設定トークンを用いるが、バックアップされた音声設定トークンがない場合にはデフォルトの設定を適用する。又、その際に、例えば特定の配信設定のみ音声設定の追加を行う。それにより、音声入力の設定内容に基づいて音声設定の取得可否を行えるようにし、例えば他のクライアント装置において誤った音声配信状態の表示等を防ぐことが出来る。
<実施例3>
図11は、実施例3に係る監視カメラ1000の音声設定追加処理のフローチャートである。尚、監視カメラ1000の制御部内のCPUがメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図11のフローチャートにおける各ステップの動作が行われる。
尚、実施例3は、音声設定追加テーブル6000にバックアップされた音声設定を配信設定トークンに追加した場合に、音声設定を追加していない予備的な配信設定トークンを新たに作成する。それによって、ユーザがどちらの配信設定トークンを使うか選択することができるようにしたものである。図9と同じ番号のステップは図9とステップと同じ処理なので説明を省略する。
ステップS2004で、監視カメラ1000の制御部1001配信設定トークンに対応してテーブル6000に記憶されていた音声設定トークンを追加した後、ステップS2009に進む。
ステップS2009において、監視カメラ1000の制御部1001は記憶部1002に、音声設定トークン(音声設定情報)が追加されていない配信設定トークン(映像配信設定情報)を新規作成し記憶して、ステップS2005に進む。
以上、説明したように、実施例3では、監視カメラ1000が音声入力の切り替え時に配信設定に音声設定の削除・追加と、音声設定追加前の配信設定の作成を行う。又、音声入力の設定内容に基づいて音声設定の取得可否を行う。それによって、クライアント装置で誤った音声配信状態の表示等を防ぐことが出来る。又、音声設定を配信設定トークンに追加した場合に、音声設定を追加していない予備的な配信設定トークンを新たに作成するので、ユーザがどちらの配信設定トークンを使うか選択することができる。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
又、実施例1~3を適宜組み合わせても良い。
尚、本実施例における制御の一部又は全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して撮像装置等に供給するようにしてもよい。そしてその撮像装置等におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
1000 監視カメラ
1001 制御部
2000 クライアント装置
3000 ネットワーク

Claims (10)

  1. 映像の配信に関する映像配信設定情報に音声設定情報を追加して保存する配信設定情報保存手段と、
    前記映像の配信の際に音声入力を有効にするか無効にするかを設定する音声入力設定手段と、
    前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を無効にした場合に、
    前記配信設定情報保存手段によって保存された前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除する削除手段と、
    前記削除手段によって前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除した場合に、前記映像配信設定情報と前記音声設定情報を紐づけて記憶する記憶手段と、
    前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加する追加手段と、を有することを特徴とする撮像制御装置。
  2. 前記追加手段は、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報がない場合には、工場出荷状態に指定される音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加することを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
  3. 前記追加手段は、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報がない場合には、工場出荷状態で存在する前記映像配信設定情報についてのみ、工場出荷状態に指定される音声設定情報を追加することを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
  4. 前記追加手段は、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報がない場合には、映像設定情報が追加されてない前記映像配信設定情報についてのみ、工場出荷状態に指定される音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加することを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
  5. 前記追加手段は、前記音声入力設定手段によって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶手段に記憶された前記音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加すると共に、前記音声設定情報を追加しない映像配信設定情報を新規に作成することを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
  6. 前記映像配信設定情報はONVIF規格における映像の配信に関するプロファイルであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  7. 前記音声設定情報はONVIF規格における音声ソース設定トークン又は音声符号化設定トークンを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  8. 前記配信設定情報保存手段は、ONVIF規格における前記映像配信設定情報に前記音声設定情報としての音声ソース設定トークン又は音声符号化設定トークンを追加して保存することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の撮像制御装置。
  9. 映像の配信に関する映像配信設定情報に音声設定情報を追加して保存する配信設定情報保存ステップと、
    前記映像の配信の際に音声入力を有効にするか無効にするかを設定する音声入力設定ステップと、
    前記音声入力設定ステップによって、前記音声入力を無効にした場合に、
    前記配信設定情報保存ステップによって保存された前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除する削除ステップと、
    前記削除ステップによって前記映像配信設定情報から前記音声設定情報を削除した場合に、前記映像配信設定情報と前記音声設定情報を紐づけて記憶する記憶ステップと、
    前記音声入力設定ステップによって、前記音声入力を有効にした場合に、前記記憶ステップで記憶された前記音声設定情報を前記映像配信設定情報に追加する追加ステップと、を有することを特徴とする撮像制御方法。
  10. 請求項1~8のいずれか1項に記載の撮像制御装置の各手段をコンピュータにより制御するためのコンピュータプログラム。
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