JP2023072433A - 繊維製品用洗浄剤組成物 - Google Patents

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豊 譽田
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Abstract

【課題】様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れる技術を提供する。【解決手段】繊維製品用洗浄剤組成物は、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とがランダム付加したポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とがランダム付加したポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、ポリプロピレングリコールとグリセリンのプロピレンオキサイド付加物との少なくとも一方である化合物(C)と、を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用洗浄剤組成物に関する。
衣料等の繊維製品を洗浄するための洗浄剤組成物として、例えば、特許文献1には、有機リン酸エステルアニオンと有機アミン誘導体カチオンとの塩、および、非イオン界面活性剤を配合することにより、泥汚れに対する洗浄性が向上することが開示されている。
特開2000-008078号公報
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄剤では、繊維製品に付着した汚れの種類によっては洗浄効果が不十分であり、また、すすぎ性においても改善の余地があった。このため、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れる繊維製品用洗浄剤組成物が望まれていた。
本発明は、以下の形態として実現することができる。
(1)本発明の一形態によれば、繊維製品用洗浄剤組成物が提供される。この繊維製品用洗浄剤組成物は、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、下記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、ポリプロピレングリコールと、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物と、の少なくとも一方である化合物(C)と、を含むことを特徴とする。
CH(CH12-(EO)-〔(EO)/(PO)〕-H (1)
CH(CH11-〔(EO)/(PO)〕-H (2)
(式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、r、m、n、pおよびqは、それぞれ独立にEOまたはPOの平均付加モル数を示し、rは0~5の数を、mは2~9の数を、nは1~7の数を、pは3~10の数を、qは1~6の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)および(EO)/(PO)は、それぞれ、EOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。)
(2)上記形態の繊維製品用洗浄剤組成物において、前記化合物(C)の数平均分子量が、800以上5000以下であってもよい。
(3)上記形態の繊維製品用洗浄剤組成物において、前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)の含有割合が10質量%以上20質量%以下であってもよい。
(4)上記形態の繊維製品用洗浄剤組成物において、前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)の含有割合が50質量%以上70質量%以下であってもよい。
(5)上記形態の繊維製品用洗浄剤組成物において、前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記化合物(C)の含有割合が15質量%以上30質量%以下であってもよい。
(6)上記形態の繊維製品用洗浄剤組成物において、前記化合物(C)は、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物であってもよい。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、繊維製品用洗浄剤組成物の製造方法等の態様で実現することができる。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物によれば、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態としての繊維製品用洗浄剤組成物は、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、下記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、ポリプロピレングリコールとグリセリンのプロピレンオキサイド付加物との少なくとも一方である化合物(C)と、を含む。
CH(CH12-(EO)-〔(EO)/(PO)〕-H (1)
CH(CH11-〔(EO)/(PO)〕-H (2)
(式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、r、m、n、pおよびqは、EOまたはPOの平均付加モル数を示し、rは0~5の数を、mは2~9の数を、nは1~7の数を、pは3~10の数を、qは1~6の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)および(EO)/(PO)は、それぞれ、EOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。)
本実施形態の繊維製品用洗浄剤組成物(以下、単に「洗浄剤組成物」とも呼ぶ)は、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れる。このような効果を奏するメカニズムは定かではない。しかし、推定メカニズムとしては、上記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、上記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)とを含むことにより、疎水性であって水に馴染みにくい上記化合物(C)を効果的に分散させることができる結果、鉱物汚れや皮脂汚れ等の様々な汚れに対する洗浄性を向上でき、かつ、すすぎ性を向上できると考えられる。
<ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)>
本実施形態におけるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)は、下記一般式(1)で表すことができる。
CH(CH12-(EO)-〔(EO)/(PO)〕-H (1)
上記一般式(1)において、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示す。また、rおよびmはEOの平均付加モル数を示し、nはPOの平均付加モル数を示し、rは0~5の数を、mは2~9の数を、nは1~7の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)は、EOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。
ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、トリデシル基として、分岐鎖のイソトリデシル基を有することが好ましいが、直鎖のトリデシル基を有していてもよい。トリデシル基にブロック付加しているオキシエチレン基の平均付加モル数(r)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、1~5であることが好ましく、2~3であることがより好ましい。つまり、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)は、トリデシル基にオキシエチレン基がブロック付加していることが好ましい。ランダム付加しているオキシエチレン基の平均付加モル数(m)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、3~8であることが好ましく、4~7であることがより好ましく、4~6であることがさらに好ましい。また、ランダム付加しているオキシプロピレン基の平均付加モル数(n)は、1~6であることが好ましく、2~5であることがより好ましく、2~4であることがさらに好ましい。
オキシエチレン基とオキシプロピレン基との平均付加モル数の割合は、特に限定されないが、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、例えば、m/n(モル比)が、0.5~5.0であることが好ましく、0.8~3.5であることがより好ましく、1.0~2.5であることがさらに好ましい。また、オキシエチレン基とオキシプロピレン基との総付加モル数(m+n)は、特に限定されないが、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、例えば、3~16であることが好ましく、4~12であることがより好ましく、5~8であることがさらに好ましい。
<ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)>
本実施形態におけるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)は、下記一般式(2)で表すことができる。
CH(CH11-〔(EO)/(PO)〕-H (2)
上記一般式(2)において、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示す。また、pはEOの平均付加モル数を示し、qはPOの平均付加モル数を示す。また、pは3~10の数を、qは1~6の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)は、EOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。
ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、ラウリル基(ドデシル基)として、直鎖のラウリル基を有することが好ましいが、分岐鎖のイソドデシル基を有していてもよい。ランダム付加しているオキシエチレン基の平均付加モル数(p)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、4~8であることが好ましく、5~7であることがより好ましい。また、ランダム付加しているオキシプロピレン基の平均付加モル数(q)は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、1~5であることが好ましく、2~4であることがより好ましい。
オキシエチレン基とオキシプロピレン基との平均付加モル数の割合は、特に限定されないが、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、例えば、p/q(モル比)が、1.0~5.0であることが好ましく、2.0~4.0であることがより好ましく、2.5~3.5であることがさらに好ましい。また、オキシエチレン基とオキシプロピレン基との総付加モル数(p+q)は、特に限定されないが、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、例えば、4~16であることが好ましく、6~12であることがより好ましく、8~10であることがさらに好ましい。
<化合物(C)>
化合物(C)は、ポリプロピレングリコールと、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物と、の少なくとも一方である。様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、化合物(C)は、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物であることが好ましい。なお、ポリプロピレングリコールは、2官能ポリエーテルポリオールであり、1分子中に水酸基を2つ有している。また、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物は、3官能ポリエーテルポリオールであり、1分子中に水酸基を3つ有している。
化合物(C)の数平均分子量は、特に限定されないが、例えば、600以上6000以下であることが好ましく、800以上5000以下であることがより好ましく、1000以上3000以下であることがさらに好ましく、1200以上2000以下であることが特に好ましい。化合物(C)の数平均分子量が上記範囲内であることにより、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させることができる。
グリセリンのプロピレンオキサイド付加物は、グリセリンにプロピレンオキサイドを付加重合させることによって製造できる。この際、付加重合させるプロピレンオキサイドの供給量を調節することにより、所望の数平均分子量を有するプロピレンオキサイド付加物を製造できる。
<繊維製品用洗浄剤組成物>
本実施形態の洗浄剤組成物において、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)の含有量は、特に限定されない。ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、化合物(C)と、の合計含有量に対し、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)の含有割合は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、5質量%以上30質量%以下であることが好ましく、10質量%以上20質量%以下であることがより好ましく、12質量%以上15質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態の洗浄剤組成物において、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)の含有量は、特に限定されない。ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、化合物(C)と、の合計含有量に対し、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)の含有割合は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、40質量%以上80質量%以下であることが好ましく、50質量%以上70質量%以下であることがより好ましく、55質量%以上70質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態の洗浄剤組成物において、化合物(C)の含有量は、特に限定されない。ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、化合物(C)と、の合計含有量に対し、化合物(C)の含有割合は、様々な汚れに対する洗浄性をより向上させる観点から、10質量%以上40質量%以下であることが好ましく、15質量%以上30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以上25質量%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態の洗浄剤組成物は、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、化合物(C)とともに水を含む液体洗浄剤組成物であることが好ましい。また、本実施形態の洗浄剤組成物は、発明の目的に反しない範囲で、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)および化合物(C)以外の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、特に限定されないが、例えば、他のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、キレート剤、pH調整剤(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硫酸、塩酸等)、漂白剤、柔軟剤、蛍光剤、酵素、防腐剤、香料、着色剤、消泡剤、親水性溶剤(一価アルコール、二価アルコール等)が挙げられる。
本実施形態の洗浄剤組成物は、衣料等の繊維製品を洗浄するための洗浄剤として用いることができる。洗浄方法は、特に限定されず、例えば、ドラム式洗濯機やパルセータ式洗濯機等の洗濯機を用いて、水道水等の水に洗浄剤組成物を投入して繊維製品とともに攪拌することによって洗浄してもよい。また、洗浄剤組成物を水に溶解または希釈した洗浄液を用いて、繊維製品を浸け置き洗いまたはもみ洗いすることによって洗浄してもよい。また、洗浄剤組成物を、そのまま繊維製品の汚れ箇所に付与し、その後、水中で洗浄してもよい。
洗浄剤組成物の使用量は、特に限定されず、例えば、洗浄剤組成物と水とを混合した洗浄液における洗浄剤組成物の濃度として、固形分換算で、0.005~2質量%程度であってもよく、0.01~1質量%程度であってもよい。浴比(1kgの被洗浄物を洗う際に用いる洗浄液の容量(L))についても、特に限定されず、例えば、1:3~1:40程度であってもよく、1:5~1:30程度であってもよい。
繊維製品としては、特に限定されないが、例えば、各種繊維を用いて製造された織物、編物、不織布や、それらの布類を用いて製造された衣料、タオル、シーツ、カーテン等が挙げられる。繊維製品に含まれる各種繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル繊維やポリアミド繊維、アクリル繊維等の合成繊維や、レーヨンやアセテート等のセルロース系繊維等の化学繊維、綿や麻、絹等の天然繊維等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
下記の化合物(A)、化合物(B)、化合物(C)、および水を用いて、後述する表2に記載の配合処方(質量部)にて各化合物を混合することにより、実施例1~12および比較例1~5の洗浄剤組成物を調製した。なお、各洗浄剤組成物100質量部における残部は、水とした。
化合物(A):
・ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)
以下の方法により、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)を作製した。具体的には、アルカリ触媒または酸触媒の存在下において、まず、イソトリデシル基を有するトリデシルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに対し、エチレンオキサイド3モルを80~150℃で反応させた。続いて、エチレンオキサイド4モルとプロピレンオキサイド2モルとを加えて80~150℃で反応させて、r=3、m=4、n=2であるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)を作製した。つまり、イソトリデシル基を有するトリデシルアルコール1モルに、エチレンオキサイド3モルを付加した後に、エチレンオキサイド4モルとプロピレンオキサイド2モルとをランダム付加することにより、r=3、m=4、n=2であるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)を作製した。
・ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-2)
一般式(1)において、m=7となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)と同様の方法によって作製した。つまり、イソトリデシル基を有するトリデシルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド3モルを付加した後に、エチレンオキサイド7モルとプロピレンオキサイド2モルとをランダム付加することにより、r=3、m=7、n=2であるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-2)を作製した。
・ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-3)
一般式(1)において、n=5となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)と同様の方法によって作製した。つまり、イソトリデシル基を有するトリデシルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド3モルを付加した後に、エチレンオキサイド4モルとプロピレンオキサイド5モルとをランダム付加することにより、r=3、m=4、n=5であるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-3)を作製した。
・ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-4、比較例)
比較例として、一般式(1)において、r=9、m=0、n=0となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-1)と同様の方法によって作製した。つまり、イソトリデシル基を有するトリデシルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド9モルを付加することにより、r=9、m=0、n=0であるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A-4)を作製した。
化合物(B):
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)
以下の方法により、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)を作製した。具体的には、アルカリ触媒または酸触媒の存在下において、直鎖状のラウリルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド6モルとプロピレンオキサイド2モルとを加えて80~150℃で反応させて、p=6、q=2であるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)を作製した。つまり、直鎖状のラウリルアルコール1モルに、エチレンオキサイド6モルとプロピレンオキサイド2モルとをランダム付加することにより、p=6、q=2であるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)を作製した。
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-2)
一般式(2)において、p=8となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)と同様の方法によって作製した。つまり、直鎖状のラウリルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド8モルとプロピレンオキサイド2モルとをランダム付加することにより、p=8、q=2であるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-2)を作製した。
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-3)
一般式(2)において、q=4となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)と同様の方法によって作製した。つまり、直鎖状のラウリルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド6モルとプロピレンオキサイド4モルとをランダム付加することにより、p=6、q=4であるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-3)を作製した。
・ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-4、比較例)
比較例として、一般式(2)において、p=8、q=0となるように調製した以外は、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-1)と同様の方法によって作製した。つまり、直鎖状のラウリルアルコール(東京化成工業株式会社製)1モルに、エチレンオキサイド8モルを付加することにより、p=8、q=0であるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B-4)を作製した。
化合物(C):
・グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(C-1)
ポリエーテルポリオール(商品名:エクセノール903、AGC株式会社製、数平均分子量:1500)
・グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(C-2)
ポリエーテルポリオール(商品名:エクセノール1030、AGC株式会社製、数平均分子量:1000)
・グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(C-3)
ポリエーテルポリオール(商品名:エクセノール3030、AGC株式会社製、数平均分子量:3000)
・プロピレングリコール(C-4)
ポリエーテルポリオール(商品名:エクセノール1020、AGC株式会社製、数平均分子量:1000)
<洗浄性の評価>
各実施例および各比較例の洗浄剤組成物に対し、以下の3種類の汚染布を用いて洗浄性の評価を行った。
・WFK10D(WFK社製):顔料と皮脂とを綿に付着させたもの
・EMPA106(EMPA社製):カーボンブラックと鉱物油とを綿に付着させたもの
・湿式人工汚染布(財団法人洗濯科学協会製):表1に記載の成分を綿に付着させたもの
Figure 2023072433000001
8cm×8cmの上記汚染布に、洗浄試験機としてターゴトメーターを用いて、100rpm、40℃、10分間、浴比(汚染布/水)=1/30の洗浄条件にて洗浄試験を実施した。洗浄剤組成物の濃度は、固形分換算で0.02質量%とした。
未汚染布および、汚染布の洗浄前後の反射率を、日本電色株式会社製の色差計「SD6000」を用いて測定し、次式によって洗浄率を算出した。
洗浄率(%)={(洗浄後の反射率-洗浄前の反射率)/(未汚染布の反射率-洗浄前の反射率)}×100
各汚染布3枚の洗浄率の平均値を求め、以下の評価基準に従って洗浄性を評価した。洗浄率の値が大きいほど、洗浄性に優れる。
WFK10Dおよび湿式人工汚染布
◎:洗浄率が30%以上
○:洗浄率が25%以上30%未満
△:洗浄率が20%以上25%未満
×:洗浄率が20%未満
EMPA106
◎:洗浄率が15%以上
○:洗浄率が13%以上15%未満
△:洗浄率が10%以上13%未満
×:洗浄率が10%未満
<すすぎ性の評価>
各実施例および各比較例の洗浄剤組成物に対し、すすぎ性の評価を行った。500mlのメスシリンダーに、固形分換算で0.02質量%の洗浄剤組成物濃度を有する洗浄液100ml(常温)とディフェザーストーン(直径3cm)を入れ、エアーポンプにて空気を30秒間導入した。その後、エアーポンプを止め、エアーポンプ停止60秒後の泡の量(ml)を読みとり、以下の評価基準に従ってすすぎ性を評価した。泡の量が少ないほど、すすぎ性に優れる。
◎:泡の量が100ml以下
○:泡の量が100mlを超え200ml以下
△:泡の量が200mlを超え300ml以下
×:泡の量が300mlを超える
以下に評価結果を示す。
Figure 2023072433000002
表2の結果から以下のことが分かった。つまり、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、ポリプロピレングリコールとグリセリンのプロピレンオキサイド付加物との少なくとも一方である化合物(C)と、を含む洗浄剤組成物(実施例1~12)は、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、ポリプロピレングリコールとグリセリンのプロピレンオキサイド付加物との少なくとも一方である化合物(C)と、のうちのいずれか1つを含まない洗浄剤組成物(比較例1~3)と比較して、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れることがわかった。
また、実施例1~3と、比較例4とを比較することにより、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)を含む洗浄剤組成物は、ポリオキシアルキレンとしてプロピレンオキサイドが付加されていないポリオキシアルキレントリデシルエーテルを含む洗浄剤組成物と比較して、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れることがわかった。また、実施例1,4,5と、比較例5とを比較することにより、一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)を含む洗浄剤組成物は、ポリオキシアルキレンとしてプロピレンオキサイドが付加されていないポリオキシアルキレンラウリルエーテルを含む洗浄剤組成物と比較して、様々な汚れに対して洗浄性に優れ、かつ、すすぎ性に優れることがわかった。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、
    下記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、
    ポリプロピレングリコールと、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物と、の少なくとも一方である化合物(C)と、
    を含むことを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
    CH(CH12-(EO)-〔(EO)/(PO)〕-H (1)
    CH(CH11-〔(EO)/(PO)〕-H (2)
    (式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、r、m、n、pおよびqは、それぞれ独立にEOまたはPOの平均付加モル数を示し、rは0~5の数を、mは2~9の数を、nは1~7の数を、pは3~10の数を、qは1~6の数をそれぞれ示す。また、(EO)/(PO)および(EO)/(PO)は、それぞれ、EOとPOの付加形態がランダム付加であることを意味する。)
  2. 請求項1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物であって、
    前記化合物(C)の数平均分子量が、800以上5000以下であることを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の繊維製品用洗浄剤組成物であって、
    前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)の含有割合が10質量%以上20質量%以下であることを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の繊維製品用洗浄剤組成物であって、
    前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)の含有割合が50質量%以上70質量%以下であることを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の繊維製品用洗浄剤組成物であって、
    前記ポリオキシアルキレントリデシルエーテル(A)と、前記ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(B)と、前記化合物(C)との合計含有量に対し、前記化合物(C)の含有割合が15質量%以上30質量%以下であることを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の繊維製品用洗浄剤組成物であって、
    前記化合物(C)は、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物であることを特徴とする、繊維製品用洗浄剤組成物。
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