JP2023072126A - エアゾール皮膚外用剤 - Google Patents

エアゾール皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2023072126A
JP2023072126A JP2021184461A JP2021184461A JP2023072126A JP 2023072126 A JP2023072126 A JP 2023072126A JP 2021184461 A JP2021184461 A JP 2021184461A JP 2021184461 A JP2021184461 A JP 2021184461A JP 2023072126 A JP2023072126 A JP 2023072126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
mass
skin
urea
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021184461A
Other languages
English (en)
Inventor
篤人 鈴木
Atsuhito Suzuki
哲也 齊藤
Tetsuya Saito
紀子 伊藤
Noriko Ito
美知代 笹嶋
Michiyo Sasajima
めぐみ 松岡
Megumi Matsuoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2021184461A priority Critical patent/JP2023072126A/ja
Publication of JP2023072126A publication Critical patent/JP2023072126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

【課題】炭酸ガスが共存するにもかかわらず、有効成分である尿素の加水分解が抑制され、肌に対する保湿効果、しっとり感付与効果に優れるエアゾール皮膚外用剤の提供。【解決手段】次の成分(A)~(C)を含有するエアゾール原液と成分(D)を含有する噴射剤からなるエアゾール皮膚外用剤。(A) 尿素(B) 10質量%以上50質量%以下の多価アルコール(C) 水(D) 炭酸ガス【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール皮膚外用剤に関する。
尿素は、角質の水分保持量を増加させ、乾燥性角化症における角質層の水分保有力の低下を改善させたり、角質を溶解剥離させる作用を有するほか、皮膚透過性亢進作用、殺菌作用、創傷治癒作用、細胞賦活作用、乾燥による掻痒の止痒作用などを有することが知られている。また、保湿作用、角質軟化作用又は鎮痒作用を有する皮膚外用剤に広く用いられている。このような効果を得るためには、尿素を製剤中にある一定濃度以上配合する必要があり、水溶性であるため水を担体として製剤中に尿素を溶解保持させるのが一般的である。
しかしながら、尿素は水溶液中では不安定であり、加水分解によってアンモニアと二酸化炭素に分解する。その結果、尿素による効果が低下するのみならず、分解によって製剤のpHが変化するために製剤の変色(着色)やアンモニア臭の発生を引き起こし、商品価値が著しく低下してしまう。そこで、皮膚外用剤等において、尿素の安定化を図る方法が種々検討されている。
原液に尿素を含有するエアゾール組成物における尿素の安定化を目的とした技術として、例えば、原液に尿素、水、及び尿素に対し一定のモル当量比のpH調整剤を配合し、炭酸ガスを噴射剤とするエアゾール組成物(特許文献1)、原液に尿素と水を配合し、原液中の水配合比率や噴射剤と原液の比率を調整したエアゾール組成物(特許文献2)などが提案されている。
特開2005-179262号公報 特開2003-12511号公報
J. Cosmetic Sci., 2014, vol 65, 187-195
しかし、前記特許文献1及び2に記載の技術においても、尿素の安定化は未だ十分といえるものではなかった。また、尿素を含有するエアゾール組成物のなかでも、特に炭酸ガスを噴射剤としたエアゾール組成物を高温環境下で保存した場合には、内容液に溶解した炭酸ガスに由来して生ずる重炭酸イオンが尿素の加水分解を促進することが判明した。
一方、多価アルコールの共存によって、尿素を不安定化させることが実験的に広く知られている(非特許文献1)。
したがって本発明は、炭酸ガスが共存するにもかかわらず有効成分である尿素の加水分解が抑制され、肌に対する保湿効果、しっとり感付与効果に優れるエアゾール皮膚外用剤に関する。
本発明者らは、炭酸ガスを噴射剤とするエアゾール皮膚外用剤において、原液中に尿素と共に一定量の多価アルコールを含有させることによって、尿素の加水分解が抑制されることを見出した。すなわち、非特許文献1に記載のように、多価アルコールは尿素を不安定化することが知られているが、本発明者らは、意外にも、炭酸ガスが共存する場合には、一定量の多価アルコールが尿素を安定化することを見出した。
本発明は、次の成分(A)~(C)を含有するエアゾール原液と成分(D)を含有する噴射剤を含有するエアゾール皮膚外用剤を提供するものである。
(A) 尿素
(B) 10質量%以上50質量%以下の多価アルコール
(C) 水
(D) 炭酸ガス
本発明のエアゾール皮膚外用剤は、炭酸ガスが共存するにもかかわらず、有効成分である尿素の加水分解が抑制され、肌に対する保湿効果、しっとり感付与効果に優れ、乾燥肌改善剤として有用である。また、本発明のエアゾール皮膚外用剤は、炭酸ガスによる創傷治癒作用と、尿素などの保湿剤による効果が相まって、優れた創傷治癒効果を有する創傷治癒組成物としても有用であると考えられる。
●エアゾール原液
本発明のエアゾール皮膚外用剤におけるエアゾール原液は、次の成分(A)~(C)を含有する。
〔成分(A):尿素〕
エアゾール原液中における成分(A)の含有量は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは8質量%以上であり、また、尿素残存率向上の観点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは22質量%以下である。エアゾール原液中における成分(A)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.1~50質量%、より好ましくは1~40質量%、更に好ましくは3~30質量%、より更に好ましくは8~22質量%である。
〔成分(B):多価アルコール〕
多価アルコールとしては、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感の向上、及び尿素を安定化させる観点から、アルキレングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類;キシリット、マンニット、ガラクチット、ソルビット等の糖アルコール類;その他トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどが挙げられ、グリセリン、及び2価の多価アルコールから選ばれるものが好ましい。より具体的には、グリセリン、プロピレングリコール、プロパンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコールが好ましく、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールがより好ましく、プロピレングリコール、グリセリンが更に好ましい。
エアゾール原液中における成分(B)の含有量は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感の向上、及び尿素残存率向上の観点から、10質量%以上であって、好ましくは12質量%以上、より好ましくは16質量%以上、更に好ましくは17質量%以上、更に好ましくは18質量%以上であり、また、50質量%以下であって、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下、更に好ましくは22質量%以下である。エアゾール原液中における成分(B)の含有量の具体的範囲は、10~50質量%であって、好ましくは12~40質量%、より好ましくは16~30質量%、更に好ましくは17~25質量%、更に好ましくは18~22質量%である。
エアゾール原液中における成分(A)と成分(B)の質量比(A)/(B)は、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上、及び尿素残存率向上の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.45以上、更に好ましくは0.60以上、より更に好ましくは0.80以上であり、また、同様の観点から、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.0以下、更に好ましくは1.5以下、より更に好ましくは1.2以下である。エアゾール原液中における成分(A)と成分(B)の質量比(A)/(B)の具体的範囲は、好ましくは0.01~3.0、より好ましくは0.45~2.0、更に好ましくは0.60~1.5、より更に好ましくは0.80~1.2である。
〔成分(C):水〕
エアゾール原液中における成分(C)の水の含有量は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上、及び尿素残存率向上の観点から、好ましくは25質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは62質量%以上であり、また、成分(A)の加水分解抑制の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは68質量%以下である。エアゾール原液中における成分(C)の含有量の具体的範囲は、好ましくは25~80質量%、より好ましくは55~75質量%、更に好ましくは62~68質量%である。
また、エアゾール原液中における成分(A)の尿素の含有量に対する成分(C)の水の含有量の質量比(C)/(A)は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上、及び尿素残存率向上の観点から、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは2.8以上であり、また、同様の観点から、好ましくは4以下、より好ましくは3.3以下、更に好ましくは3.1以下である。
〔成分(E):水溶性高分子〕
エアゾール原液は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上、及び尿素残存率向上の観点から、更に成分(E)として水溶性高分子を含有することが好ましい。水溶性高分子としては、通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば制限されず、植物系高分子、微生物系高分子、ムコ多糖類、セルロース系高分子、デンプン系高分子、ビニル系高分子、アクリル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子等が挙げられる。成分(E)の水溶性高分子の重量平均分子量は、1万以上であることが好ましい。重量平均分子量は、標準物質をポリエチレンオキシドとするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)-多角度レーザー光散乱検出装置(MALLS)システムを用いることにより測定される。
植物系高分子としては、アラビアゴム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等が挙げられ、微生物系高分子としては、キサンタンガム、ジェランガム等が挙げられる。ムコ多糖としては、ヒアルロン酸、チューベロース多糖体、シロキクラゲ多糖体等が挙げられる。セルロース系高分子としては、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。デンプン系高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等が挙げられる。ビニル系高分子としては、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、等が挙げられる。アクリル系高分子としては、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド、アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルコポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー-6、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/メタクリル酸ブチル共重合体等が挙げられる。ポリオキシエチレン系高分子としては、ポリエチレンオキサイド等が挙げられる。
これらのうち、外観(泡質)を向上させる観点から、植物系高分子、微生物系高分子、ムコ多糖類、セルロース系高分子、デンプン系高分子等の糖骨格を有する水溶性高分子が好ましく、セルロース系高分子がより好ましく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが更に好ましい。
エアゾール原液中における成分(E)の含有量は、外観(泡質)の向上、塗布時の塗り伸ばし易さの向上、塗布後のしっとり感向上、及び尿素残存率向上の観点から、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.008質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、同様の観点から、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下、更に好ましくは0.7質量%以下である。エアゾール原液中における成分(E)の含有量の具体的範囲は、好ましくは0.005~10.0質量%、より好ましくは0.008~4.0質量%、更に好ましくは0.1~2.0質量%、より更に好ましくは0.2~0.7質量%、更に好ましくは0.2~0.7質量%である。
〔その他の任意成分〕
エアゾール原液中には、更に、25℃で液状の油剤、界面活性剤、防腐剤、粉体、エタノール、酸化防止剤、色素、香料、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚賦活剤等を含有することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途に転用したり、他の用途と兼用したりすることもできる。例えば、制汗剤を香料として使用しても、制汗剤と香料の効果を奏するものとして使用してもよい。
●噴射剤
〔成分(D):炭酸ガス〕
本発明においては、噴射剤として成分(D)の炭酸ガスを含有する。噴射剤としては、炭酸ガスに加え、他の噴射剤を組み合わせて用いることもできる。炭酸ガス以外の噴射剤としては、例えば、液化石油ガス(エタン、プロパン、エチレン、イソブタン、ノルマルブタン、プロピレン等、これらの混合ガス(例えば、イソブタンとプロパン、プロパンとブタンの混合ガス等))、エーテル系噴射剤(ジメチルエーテル等)、フロロカーボン(フロロカーボン、クロロフロロカーボン、ブロモクロロフロロカーボン等)、圧縮ガス(窒素、空気、これらの混合ガス等)、フロンガス(モノクロロジフルオロエタン、テトラフルオロエタン等)が挙げられ、なかでも窒素、ジメチルエーテル、液化石油ガスが好ましい。成分(D)の炭酸ガスと共に他の噴射剤を併用する場合、いずれかを単独で又は2種以上の組み合わせで用いることができる。
噴射剤として成分(D)の炭酸ガス以外の噴射剤を併用する場合、炭酸ガスによる効果を損なわない観点から、全噴射剤中における成分(D)の炭酸ガスの比率は、気体状態(1013.25hPa、25℃)の容積基準で、好ましくは20%以上、より好ましくは40%以上、更に好ましくは60%以上、更に好ましくは80%以上である。
●エアゾール皮膚外用剤
本発明のエアゾール皮膚外用剤は、成分(A)~(C)を含むエアゾール原液を調製して、成分(D)を含む噴射剤と共に耐圧容器に充填することによって、製造することができる。その噴射の形態としては、泡状にして吐出するフォームタイプとするのが好ましい。
エアゾール原液100質量部に対する(D)炭酸ガスの比率は、エアゾール原液に対する炭酸ガスの溶解性、泡粘度、噴射性の向上の観点から、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.10質量部以上、更に好ましくは1.0質量部以上であり、また、同様の観点から、好ましくは10.0質量部以下、より好ましくは5.0質量部以下、更に好ましくは3.0質量部以下である。
本発明のエアゾール皮膚外用剤を吐出した直後のpHは、アンモニア臭抑制の観点から、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは6.0以下である。また、皮膚刺激性の観点から、好ましくは2.0以上、より好ましくは3.0以上、更に好ましくは4.0以上である。なお、本発明において吐出直後のpHとは、25℃環境下、エアゾール容器から吐出後、1分後に測定したpHをいうものとする。
本発明のエアゾール皮膚外用剤におけるエアゾール原液の粘度は、尿素の残存率を向上させる観点から、好ましくは3mPa・s以上、より好ましくは20mPa・s以上、更に好ましくは30mPa・s以上、より更に好ましくは40mPa・s以上であり、また、同様の観点から、好ましくは1000mPa・s以下、より好ましくは500mPa・s以下、更に好ましくは200mPa・s以下、より更に好ましくは70mPa・s以下である。エアゾール原液の粘度の具体的範囲は、好ましくは3~1000mPa・s、より好ましくは20~500mPa・s、更に好ましくは30~200mPa・s、より更に好ましくは40~70mPa・sである。なお、本明細書において、粘度はB型粘度計(例えば、VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)を用い、ローターNo.2、60rpm、25℃、60秒で測定した。
本発明のエアゾール皮膚外用剤がフォームタイプである場合、吐出された泡の粘度は、アンモニア臭抑制、塗布性の向上の観点から、好ましくは0.2Pa・s以上、より好ましくは0.5Pa・s以上、更に好ましくは2.0Pa・s以上、更に好ましくは5.0Pa・s以上、更に好ましくは7.0Pa・s以上であり、また、好ましくは30Pa・s以下、より好ましくは20Pa・s以下、更に好ましくは14Pa・s以下、更に好ましくは10Pa・s以下である。
〔使用方法〕
本発明のエアゾール皮膚外用剤は、皮膚、なかでも頭皮を除く全身の皮膚、好ましくは、顔、身体、四肢等のいずれか、より好ましくは手足の皮膚に適量を塗布するが、手に取って対象部位に塗り伸ばしても、対象部位に直接吐出してもよい。フォームタイプの場合、手に取って泡をつぶさないように塗布するのが好ましい。特に、手、足、それらの指、踵、肘、膝等の角層が厚く、乾燥しやすい部位に塗布して使用することが好ましい。塗布量は両手であれば約1gが好ましい。
実施例1~20、比較例1~3
表1~2に示す処方でエアゾール原液を調製し、噴射剤(炭酸ガス)と共に耐圧容器(エアゾール用ガラス試験瓶100mL)に充填し、エアゾール皮膚外用剤を製造した。
これらのエアゾール皮膚化粧料について、以下の方法及び基準に従って尿素の安定性、外観(泡質)、塗り伸ばし易さ、及び塗布後のしっとり感を評価した。また、原液の粘度、及び、吐出直後のpHを測定した。
<原液の粘度>
各原液の粘度を、B型粘度計(VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)を用い、ローターNo.2、60rpm、25℃、60秒で測定した。
<吐出した泡の粘度>
20mLプラスチックカップに耐圧容器から泡を満量吐出し、5秒後における泡粘度を、B型粘度計(VISCOMETER TVB10、東機産業社製)を用い、ローターNo.3、12rpm、25℃、10秒で測定した。
<吐出直後のpHの測定>
25℃環境下、エアゾール皮膚外用剤を耐圧容器から吐出して20mLプラスチックカップに約5g量り入れ、吐出1分後に、pHメーター(LAQUA F-74)を用いて測定した。
<尿素の安定性>
各エアゾール皮膚外用剤を45℃の恒温槽にて3ヶ月保存した時の尿素定量値を、初期の定量値と比較して尿素の残存率を算出した。尿素の定量は液体クロマトグラフ(Nexera X2)を用いて実施した。
<外観(泡質)の評価>
エアゾール皮膚外用剤を手の平に約1g吐出し、10秒後の剤の外観について、5名の専門パネラーにより下記基準に従って評価した。この評価点の合計を表に示した。
2:キメ細かい泡
1:キメが粗い泡
0:泡にならない
<塗り伸ばし易さ>
脛部が乾燥している8名のパネラーが、脛部を石鹸で5回洗浄し、20℃40%の部屋で15分順化した後に、吐出した皮膚外用剤を脛部に塗布して、その塗り伸ばしやすさについて、下記基準に従って評価した。この評価点の合計を表に示した。
2:塗り伸ばしやすい
1:やや塗り伸ばしやすい
0:塗り伸ばしにくい
<塗布後のしっとり感>
上記塗り伸ばし易さの評価の後、塗布後1時間後のしっとり感を下記基準に従って評価した。この評価点の合計を表に示した。
2:とてもしっとりしている
1:しっとりしている
0:あまりしっとりしていない
-1:しっとりしていない
Figure 2023072126000001
Figure 2023072126000002
*1:メトローズ90SH-15000(信越化学工業社製)
*2:カーボポール980(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:ケルデント(DSP五協フード&ケミカル社製)
*4:LIPIDURE-PMB(日油社製)
処方例(質量%;すべてアクティブ量)
(原液)
(A) 尿素 20
(B) グリセリン 20
(E) ヒドロキシプロピルメチルセルロース(*1) 0.1
(C) 精製水 残部
ヘパリン類似物質 0.3
原液合計 100
(噴射剤)
(D) 炭酸ガス
原液:噴射剤=97.8:2.2(質量比)
上記処方例に示すように、保湿剤の例として尿素のほかにヘパリン類似物質を用いた場合も、創傷治癒組成物として有用であると考えられる。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)~(C)を含有するエアゾール原液と成分(D)を含有する噴射剤を含有するエアゾール皮膚外用剤。
    (A) 尿素
    (B) 10質量%以上50質量%以下の多価アルコール
    (C) 水
    (D) 炭酸ガス
  2. 成分(B)が、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上である、請求項1に記載のエアゾール皮膚外用剤。
  3. エアゾール原液中に、更に成分(E)として水溶性高分子を含有する、請求項1又は2に記載のエアゾール皮膚外用剤。
  4. 成分(E)が、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及び2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体から選ばれる1種以上の水溶性高分子を含む請求項3に記載のエアゾール皮膚外用剤。
  5. エアゾール原液中における成分(E)の含有量が0.005質量%以上10.0質量%以下である請求項3又は4に記載のエアゾール皮膚外用剤。
  6. 吐出直後のpHが2.0以上6.5以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載のエアゾール皮膚外用剤。
JP2021184461A 2021-11-12 2021-11-12 エアゾール皮膚外用剤 Pending JP2023072126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021184461A JP2023072126A (ja) 2021-11-12 2021-11-12 エアゾール皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021184461A JP2023072126A (ja) 2021-11-12 2021-11-12 エアゾール皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023072126A true JP2023072126A (ja) 2023-05-24

Family

ID=86424488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021184461A Pending JP2023072126A (ja) 2021-11-12 2021-11-12 エアゾール皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023072126A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100953144B1 (ko) 이산화탄소를 분사제로 사용하는 폼타입의 마사지 무스 팩화장료 조성물
TW200817040A (en) Emulsion composition with good feeling of use
TWI530300B (zh) Foam-like skin coating agent
JP2007045712A (ja) 頭皮毛髪化粧料
KR100784238B1 (ko) 피부쿨링에 효과적인 에어로졸 화장료 조성물
JP2005002046A (ja) 発泡性皮膚塗布剤
EP4153127A1 (en) Anti-acne compositions
JP2011084490A (ja) 泡沫状皮膚塗布剤
JP2023072126A (ja) エアゾール皮膚外用剤
JP7227702B2 (ja) 組成物
JP5144153B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5689323B2 (ja) 化粧料
WO2022163694A1 (ja) 外用剤組成物
KR20140094187A (ko) 계면활성제를 포함하지 않는 자가발포성 화장료 조성물
PL184668B1 (pl) Żel wodny do golenia o opóźnionym pienieniu
JP2022060026A (ja) 炭酸エアゾール皮膚外用剤
JP2017154991A (ja) エアゾール型泡状毛髪化粧料
JP2022060025A (ja) 炭酸エアゾール皮膚外用剤
JP5341397B2 (ja) エアゾール組成物
WO2022071575A1 (ja) 炭酸エアゾール皮膚外用剤
JP2016030737A (ja) 泡沫状ローション剤
JP3905512B2 (ja) エアゾール組成物
JPH05170641A (ja) 化粧料
JP2006176447A (ja) 頭皮頭髪用組成物
WO2007099757A1 (ja) 乳化組成物