JP2006176447A - 頭皮頭髪用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エタノールによる頭皮への刺激が緩和された安全性が高く、長期の使用においても頭皮トラブルの全くない養育・育毛料等に好適な頭皮頭髪用組成物を提供する。
【解決手段】 (a)両親媒性高分子と、(b)ポリエチレングリコールと、(c)グリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と、(d)エタノール40質量%以上とを含有したことを特徴とする頭皮頭髪用組成物。
好ましくは、(a)両親媒性高分子が、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、エタノールを含有する頭皮頭髪用組成物に関し、更に詳しくは、頭皮への刺激が緩和された安全性の高い養毛・育毛料等に好適な頭皮頭髪用組成物に関する。
従来より、頭皮頭髪に生じる疾患の予防や治療を目的とした医薬品あるいは医薬部外品には、さまざまな有効成分が配合されている。
例えば、養毛・育毛を目的とした医薬品あるいは医薬部外品の場合も、有効成分として様々な養毛・育毛作用を有する合成成分あるいは天然物抽出エキスが配合されており、それら成分を長期にわたって安定化するため、または使用感の側面から基剤としてエタノールが40質量%以上の高濃度で使用されている。
しかしながら、エタノールは、ヒトあるいは頭皮の状態によっては不快となる刺激を与え、更に継続使用した場合、頭皮に炎症などが発生する場合があるといった不具合、欠点を有している。
また、製剤中のエタノール量が40質量%未満であると、刺激、炎症の点では問題はないが、製剤の安定性、特に、長期の保存安定性や、さっぱりとした使用感が失われる等の不具合を生じる点に課題がある。
これまでに、養毛・育毛料における安全性向上や頭皮刺激抑制・緩和技術の開発は、さまざまな点から進められてきているが、そのほとんどの着眼点・技術的アプローチは、有効成分自体の安全性や刺激緩和を向上させるものである。
例えば、1)副作用や頭皮刺激の問題がないシイタケ、エチナシ、プルーン、特定のモヤシ、アマチャズルの各抽出物を血管内皮細胞増殖因子産生促進剤として含有する育毛剤(例えば、特許文献1参照)、2)副作用が生じない、安全性に優れたα1-受容体遮断剤を含有する養毛剤(例えば、特許文献2参照)、3)皮膚刺激、副作用を有しないアブリコー・ド・パラー、マルパジーニョ、ジュルベーバ、サカカ、クイナ及びムルレから選ばれる少なくとも1種以上の植物又はその抽出物を有効成分としてなる抗菌剤(例えば、特許文献3参照)、4)長期に亘り安全性の高い養毛・育毛料として、(a)オトギリソウ抽出物と、(b)角質溶解剤、抗菌剤、局所刺激剤、保湿剤及び毛包賦活剤から選ばれる少なくとも1種の成分とを含有することを特徴とする養毛・育毛料(例えば、特許文献4参照)、5)活性が高く、安全性に問題のない華古茶の葉及び/又は茎を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる物質を有効成分としてなる5α−リダクターゼ阻害剤(例えば、特許文献5参照)などが知られている。
しかしながら、これらの各文献の実施例には、エタノールを高濃度で配合する養毛・育毛料等の製剤が記載されているが、製剤全体の安全性、刺激抑制・緩和については未だ不十分である点に課題があり、エタノールを高濃度で含有する頭皮頭髪用組成物において、頭皮への刺激抑制・緩和された安全性の高い養毛・育毛料等に好適な頭皮頭髪用組成物の出現が望まれているのが現状である。
特開2004−35444号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平10−139635号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平10−298095号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平8−73320号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平5−78220号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、エタノールによる頭皮への刺激が緩和された安全性が高く、長期の使用においても頭皮トラブルの全くない養育・育毛料等に好適な頭皮頭髪用組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、エタノールを40質量%以上含有する頭皮頭髪用組成物において、(a)両親媒性高分子と、(b)ポリエチレングリコールと、(c)グリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と含有した場合、優れたエタノールの頭皮刺激抑制効果を有する頭皮頭髪用組成物を得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。
(1) (a)両親媒性高分子と、(b)ポリエチレングリコールと、(c)グリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と、(d)エタノール40質量%以上とを含有したことを特徴とする頭皮頭髪用組成物。
(2) (a)両親媒性高分子が、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体である上記(1)記載の頭皮頭髪用組成物。
本発明によれば、エタノールによる頭皮刺激を抑制し、長期の使用においても安全性に優れた養毛・育毛料等に好適な頭皮頭髪用組成物が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の頭皮頭髪用組成物は、(a)両親媒性高分子と、(b)ポリエチレングリコールと、(c)グリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と、(d)エタノール40質量%以上とを含有したことを特徴とするものである。
本発明に用いる(a)成分の両親媒性高分子は、分子中に親水部及び疎水部を有する高分子を意味し、人体に使用することができるものであれば、特に限定されず、合成、半合成、天然のいずれも用いることができる。
このような高分子として、より具体的には、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、クロトン酸、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ビニルアルコール、プロピオン酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニルブチラール、ビニルメチルエーテル、マレイン酸エチル、マレイン酸ブチル、ネオデカン酸ビニル、アクリル酸アルキル、アクリル酸オクチルアミド、アクリル酸アミド、アクリル酸ヒドロキシアルキル、アクリル酸メトキシアルキル等の構成単位から選ばれる2種類以上の共重合体を挙げることができる。
これらの中で、頭皮への吸着性、及び頭皮保護効果の点から、親水部としては、ビニルピロリドンを用いるのが好ましく、具体的には、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体、ビニルピロリドンとアクリル酸アミノプロピルメタクリルアミドの共重合体の少なくとも1種(各単独又は2種以上の組み合わせ、以下同様)が好ましく、特に好ましくは、更なる頭皮保護効果の持続性の点から、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体が望ましい。
これらの共重合体の共重合モル比率は、特に限定されるものでないが、好ましくは、1/100〜100/1、特に好ましくは、20/80〜80/20が望ましい。
これらの(a)成分の両親媒性高分子の含有量は、通常、頭皮頭髪用組成物全量に対して、好ましくは、0.0001〜10質量%(以下、単に「%」という)、更に好ましくは、0.01〜5%含有させることが望ましい。
この(a)成分の含有量が0.0001%未満であると、エタノール刺激緩和効果が十分に発揮されない場合があり、一方、10%を越えると、毛髪がごわつくといった不具合が生じる可能性がある。
本発明に用いる(b)成分のポリエチレングリコールとしては、例えば、汎用化粧品原料であるポリエチレングリコール200、300、400、600、1000、1500、1540、2000、4000などの少なくとも1種が挙げられる。
これらの中で、使用感の更なる向上の点から、好ましくは、ポリエチレングリコールの平均分子量(化粧品原料基準第二版注解記載のポリエチレングリコール200の平均分子量試験法に準ずる)は、600以下が望ましい。
これらの(b)成分のポリエチレングリコールの含有量は、頭皮頭髪用組成物全量に対して、好ましくは、0.001〜10%、更に好ましくは、0.01〜5%含有させることが望ましい。
この(b)成分の含有量が0.001%未満であると、エタノール刺激緩和効果が十分に発揮されない場合があり、一方、10%を超えると、使用感上べたつくといった不具合を生じることとなる。
本発明に用いる(c)成分のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤は、グリセリンの重合度、グリセリンの重合位置、炭素鎖長、炭素鎖の不飽和の有無、炭素鎖の直鎖もしくは分岐、炭素鎖における官能基の有無、モノ・ジ・トリ・ポリエステル等によって制限されるものではないが、好ましくは、使用感上(べたつき、ごわつき)の点から、脂肪酸の炭素数8〜18で、グリセリンの重合度10以下のものが好ましい。
具体的には、モノカプリリン酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、モノラウリン酸グリセリン、ジカプリリン酸グリセリン、ジラウリン酸グリセリン、モノミリスチン酸グリセリン、イソステアリン酸グリセリン、モノカプリリン酸ジグリセリン、モノカプリン酸ジグリセリン、モノラウリン酸ジグリセリン、ジラウリン酸ジグリセリン、モノミリスチン酸ジグリセリン、イソステアリン酸ジグリセリン、モノオレイン酸テトラグリセリン、モノラウリン酸トリグリセリン、ジラウリン酸トリグリセリン、モノミリスチン酸トリグリセリン、イソステアリン酸トリグリセリン、モノオレイン酸テトラグリセリン、モノカプリン酸テトラグリセリン、モノミリスチン酸ペンタグリセリン、ジパルミチン酸ペンタグリセリン、モノトリデカン酸ペンタグリセリン、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリン、モノ縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリン、トリラウリン酸ヘキサグリセリン、テトララウリン酸ヘキサグリセリン、モノカプリル酸ヘプタグリセリン、トリラウリン酸ヘプタグリセリン、ジミリスチン酸ヘプタグリセリン、トリステアリン酸ヘプタグリセリン、テトラオレイン酸ヘプタグリセリン、モノミリスチン酸デカグリセリン、モノ縮合リシノレイン酸デカグリセリン、ジイソステアリン酸デカグリセリン、テトラペンタデカン酸デカグリセリン、ヘキサオレイン酸デカグリセリン、ヘプタステアリン酸デカグリセリン、モノリシノレイン酸デカグリセリンなどの少なくとも1種を例示することができ、常法に従って天然物から精製したもの、あるいは合成によって得られた物のいずれも使用することができる。
これらの(c)成分のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤の含有量は、頭皮頭髪用組成物全量に対して、好ましくは、0.001〜10%、更に好ましくは、0.01〜5%含有させることが望ましい。
この(c)成分の含有量が0.001%未満であると、エタノール刺激緩和効果が十分に発揮されない場合があり、一方、10%を超えると、使用感上べたつくといった不具合を生じることとなる。
本発明に用いる(d)成分のエタノールとしては、頭皮頭髪用に用いられるものであれば、特に限定されず、各種製法により製造されるエタノールを使用することができる。
なお、(d)成分のエタノール含有量が40%未満であると、刺激、炎症の点では問題はないが、製剤の安定性、特に、長期の保存安定性や、さっぱりとした使用感が失われる等の不具合を生じる場合がある。
本発明では、必須成分である上記(a)成分の高分子、(b)成分のポリエチレングリコール、(c)成分のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と、(d)成分となるエタノール40%以上を含有することにより、エタノールによる頭皮刺激がなく長期使用においても安全性に優れた頭皮頭髪用組成物が得られるものであり、上記(a)成分〜(c)成分を任意の濃度、好ましくは上記各含有量の範囲で含有することができる。
本発明の頭皮頭髪用組成物を養毛・育毛剤として使用する場合は、その使用目的等に応じ、養毛・育毛作用を有する公知の薬剤成分、例えば、奇数脂肪酸及びその誘導体、ミノキシジル、エストラジオール、アデノシン、C−AMP及びその誘導体、塩化カルプロニウム、フォルスコリン、トランス−3,4'−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン、アデノシン、レチノール、レチナール、ビタミン A1 酸、ビタミン A1 酸エステル、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、チアミン硝酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンジスルフィド化合物、リボフラビン、フラビンヌクレオチド、フラビンテトラブチレート、リボフラビンテトラニコチネート、ジカプリル酸ピリドキシン、塩酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン、シアノコバラミン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド 、ニコチン酸ベンジル、パントテン酸、パントテン酸塩、パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ビオシチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸エステル、ビタミンD類、トコフェロール 、酢酸トコフェロール 、ユビキノン、プラストキノン、ビタミンK類、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、センブリエキス、オトギリソウエキス、カンフル、メントール類、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ピロクトンオラミン、塩化リゾチーム、グリチルレチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、アラントイン、ニンニクエキス、ボタンピエキス、生姜エキス、オウゴンエキス、チクセツニンジンエキス、カシューエキス、感光素等、細胞賦活作用、血行促進作用、末梢血管拡張作用、清涼作用、抗菌作用、坑炎症作用等を有する成分の少なくとも1種を本発明の効果を損なわない範囲で、任意に組み合わせ含有することができる。
好ましい有効成分としては、奇数脂肪酸及びその誘導体、フォルスコリン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテン酸塩、パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、トコフェロール 、酢酸トコフェロール 、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、センブリエキス、オトギリソウエキス、カンフル、メントール類、イソプロピルメチルフェノール、ピロクトンオラミン、グリチルレチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、ボタンピエキス、生姜エキス、オウゴンエキス、チクセツニンジンエキスが望まししく、更に好ましい成分しては、奇数脂肪酸及びその誘導体、フォルスコリン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテン酸塩、パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、トコフェロール 、酢酸トコフェロール 、センブリエキス、オトギリソウエキス、メントール類、イソプロピルメチルフェノール、ピロクトンオラミン、グリチルレチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体が望ましい。
その他の成分(任意成分)についても、本発明の効果を損なわない範囲で、その使用目的に応じ任意に含有することができる。このような任意成分としては、例えば、精製水、非イオン性界面活性剤、糖質系界面活性剤およびその他の界面活性剤、セルロース類、油脂類、色剤、香料、紫外線吸収剤やアミノ酸類、皮膚機能亢進剤、角質溶解剤、pH調整剤等の成分などを適宜量含有せしめることができる。
用いることができるセルロース類としては、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられ、界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノまたはイソステアレート等が、油脂類としては、例えば、スクワラン、サフラワー油、月見草油、ホホバ油等が、アミノ酸類としては、メチオニン、セリン、グリシン、シスチン等が、更に角質溶解剤としては、例えば、サリチル酸、レゾルシン等が、紫外線吸収剤としては、例えば、メトキシケイ皮酸オクチル(ネオヘリオパンAV;Haamann & Reimer社の商品名)、オキシベンゾン、ウロカニン酸等が、pH調整剤としては、例えば、クエン酸、コハク酸、フマル酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸、オキザロ酢酸、リン酸などが挙げられる。
本発明の頭皮頭髪用組成物は、上記各成分を常法に従って、均一溶液、ローション、ジェルなどの形態で、外用剤として使用することができる。
また、本発明の頭皮頭髪用組成物は、エアゾール組成物の形態を採ることができ、その場合には、上記の成分以外に、n−プロピルアルコールまたはイソプロピルアルコール等の低級アルコール;ブタン、プロパン、イソブタン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の可燃性ガス;窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス等の圧縮ガスを含有することができる。
このように構成される本発明のエタノールが40%以上含有する頭皮頭髪用組成物において、(a)成分の両親媒性高分子と、(b)成分のポリエチレングリコールと、(c)成分のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤とを含有せしめることにより、エタノールによる頭皮刺激を抑制し、長期の使用においても安全性に優れた頭皮頭髪用組成物が得られるものとなる。
この作用効果機構は、未だ明確でないが、エタノールが40%以上となる高濃度の頭皮頭髪用組成物では、(a)成分の両親媒性高分子と、(b)成分のポリエチレングリコールと、(c)成分のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤との三種を含有せしめると、頭皮表面の状態変化を促し、そこに高分子あるいはこれら成分の複合体が高吸着することにより、エタノールによる頭皮刺激を抑制し、長期の使用においても安全性に優れたものと推察される。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜5及び比較例1〜3〕
本発明範囲となる実施例1〜5の被験試料と本発明の範囲外となる比較例1〜3の被験試料とについて、下記表1に示す各組成の頭皮頭髪用組成物(全量100質量%)を常法により調製し、試料に供した。
得られた各頭皮頭髪用組成物について、下記評価方法により、頭皮への刺激感評価について評価した。
これらの結果を下記表1に示す。また、実施例等(後述する実施例6〜12含む)に使用した原料名の詳細を下記表2〜表4に示す。
(頭皮への刺激感の評価方法)
薄毛が気になると自覚している成人男女被験者(各80名ずつ、年齢30〜60才)を8群(各群には男女がそれぞれ10名ずつ含まれる)にわけ、各群を各被験試料(合計8種類)ごとに割付けた。被験者は1回につき2mLの被験試料を1日2回、3ヶ月間毎日塗布し、刺激感の有無について、下記評価基準で各群の平均値を求めて評価した。
評価基準:
5点:刺激感が全くない
4点:刺激感が殆どない
3点:刺激感がややある
2点:刺激感がかなりある
1点:刺激感が非常にある
Figure 2006176447
上記表1の結果から明らかなように、本発明の範囲内となる試験試料(実施例1〜4)は、いずれも優れた刺激感抑制効果を示しているのに対し、本発明の範囲外の試験試料(比較例1〜3)は目的の効果を示さないことが判明した。
〔実施例6〜12〕
次に、本発明の頭皮頭髪組成物を実際の製品に適用した実施例(養毛剤、育毛スプレー、頭皮用エッセンス、育毛トニック、育毛ジェットスプレー、抜毛予防トニック)を示す。なお、下記の各実施例の頭皮頭髪組成物は、それぞれの組成に従って各剤型の常法に準じて調製した。なお、下記の配合量の単位は「質量%」であり、全量100質量%である。
実施例6(養毛剤)
配合成分
アデノシン 0.1
モノペンタデカン酸グリセリド 3.0
酢酸DL−α―トコフェロール 0.1
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(モル比率7/3) 0.5
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 0.5
グリセリン 0.5
ポリエチレングリコール300 4.0
ヤシ油脂肪酸ソルビタン 1.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.5
モノミリスチン酸デカグリセリン 1.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.3
両性ポリマー* 0.2
乳酸 0.02
クエン酸 0.05
コハク酸 0.05
香料※ 0.5
精製水 0.3
エタノール 残部
*:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
※:特開2003−113019号公報記載表2のA組成を使用
実施例7(育毛スプレー)
配合成分
アデノシン 0.1
トランス−3,4'−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン 0.1
モノペンタデカン酸グリセリド 2.0
β−グリチルレチン酸 0.1
ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体 0.7
両性ポリマー* 0.2
コハク酸 0.3
ショ糖脂肪酸エステル 0.5
モノラウリン酸ソルビタン 0.5
ポリエチレングリコール600 1.0
グリセリン 0.8
モノカプリリン酸グリセリン 0.3
l−メントール 0.1
酢酸DL−α―トコフェロール 0.1
パントテニルアルコール 1.0
精製水 0.3
香料※ 0.5
エタノール 残部
(希釈用充填液)
上記原液 80%
LPG(0.54MPa:20℃) 20%
*:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
※:特開2003−113019記載表2のB組成を使用
実施例8(頭皮用エッセンス)
配合成分
ミノキシジル 1.0
塩化カルプロニウム 2.0
アデノシン 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.5
ニコチン酸アミド 0.3
β−グリチルレチン酸 0.2
ポリエチレングリコール400 2.5
POE(7)オレイルエーテル 1.5
モノパルミチン酸ソルビタン 0.9
テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 0.5
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 0.5
ローズマリーエキス 0.3
モノラウリン酸ペンタグリセリン 0.3
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(モル比率6/4) 0.2
l−メントール 0.1
クエン酸 0.3
香料※ 0.3
エタノール 70.0
精製水 残 部
※:特開2003−113019記載表2のC組成を使用
実施例9(育毛ヘアスプレー)
配合成分
トランス−3,4'−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン 0.1
ミノキシジル 1.0
アデノシン 0.1
天然ビタミンE 0.5
ニコチン酸アミド 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.3
ピロクトンオラミン 0.1
ショ糖脂肪酸エステル 0.5
モノカプリル酸グリセリン 0.4
モノカプリン酸グリセリン 0.5
ポリエチレングリコール400 0.3
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 2.0
オレイン酸エチル 1.0
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(モル比率5/5) 0.5
POE(40)硬化ヒマシ油 1.0
テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 0.8
クエン酸 0.1
ユリ抽出エキス 0.01
l−メントール 0.3
香料※ 適 量
エタノール 75.0
精製水 残 部
※:特開2003−113019記載表2のD組成を使用
(希釈用充填液)
上記原液 70%
DME 30%
実施例10(育毛トニック)
配合成分
モノペンタデカン酸グリセリド 3.0
トランス−3,4'−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン 1.0
パントテニルアルコール 0.4
β−グリチルレチン酸 0.1
センブリエキス 1.0
ピロクトンオラミン 0.1
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(モル比率7/3) 0.1
ジグルコシル没食子酸 0.1
モノオレイン酸テトラグリセリン 0.8
ポリエチレングリコール200 0.1
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 1.2
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.8
モノラウリン酸ソルビタン 0.5
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.3
両性ポリマー* 0.2
コハク酸 0.1
香料※ 0.5
精製水 0.3
エタノール 残 部
*:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
※:特開2003−113019記載表2のE組成を使用
実施例11(育毛ジェットスプレー)
配合成分
モノペンタデカン酸グリセリド 3.0
ミノキシジル 1.0
ニコチン酸アミド 0.4
酢酸トコフェロール 0.1
ピロクトンオラミン 0.1
ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体 1.0
ジグルコシル没食子酸 0.05
ポリエチレングリコール300 0.2
プロピレングリコール 6.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.6
モノミリスチン酸デカグリセリン 0.5
モノラウリン酸ソルビタン 5.0
POE(7)オレイルエーテル 0.5
ユキノシタエキス 1.0
l−メントール 0.2
ナイロンパウダー1) 1.5
香料※ 0.2
エタノール 残 部
1):ナイロン12,平均粒径約10μm
※:特開2003−113019記載表2のB組成を使用
(希釈用充填液)
上記原液 80%
DME 20%
実施例12(抜毛予防トニック)
配合成分
トランス−3,4'−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン 0.1
モノペンタデカン酸グリセリド 0.05
パントテニルアルコール 0.3
β−グリチルレチン酸 0.2
酢酸トコフェロール 0.1
ニコチン酸ベンジル 0.1
ピロクトンオラミン 0.1
モノラウリン酸ソルビタン 2.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.3
ミリスチン酸デカグリセリン 0.6
ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(5/5) 0.3
両性ポリマー* 0.5
オレイン酸エチル 1.5
コレウス・フォルスコリィ根抽出液 1.5
ポリエチレングリコール1000 0.1
グリセリン 1.0
モノミリスチン酸グリセリド 0.05
ペンタデカン酸 0.01
ミリスチン酸 0.01
ジペンタデカン酸グリセリド 0.05
コハク酸 0.1
l−メントール 0.1
香料※ 0.2
精製水 0.01
エタノール 残 部
*:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体
※:特開2003−113019記載表2のC組成を使用
上記実施例6〜12の各種剤型の頭皮頭髪用組成物について上記実施例1〜5と同様に頭皮への刺激感を評価したところ、いずれも4.0以上となり刺激抑制効果に優れることが判った。
Figure 2006176447
Figure 2006176447
Figure 2006176447

Claims (2)

  1. (a)両親媒性高分子と、(b)ポリエチレングリコールと、(c)グリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤と、(d)エタノール40質量%以上とを含有したことを特徴とする頭皮頭髪用組成物。
  2. (a)両親媒性高分子が、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体である請求項1記載の頭皮頭髪用組成物。

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