JP2023071278A - 水栓装置 - Google Patents

水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023071278A
JP2023071278A JP2021183944A JP2021183944A JP2023071278A JP 2023071278 A JP2023071278 A JP 2023071278A JP 2021183944 A JP2021183944 A JP 2021183944A JP 2021183944 A JP2021183944 A JP 2021183944A JP 2023071278 A JP2023071278 A JP 2023071278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
water discharge
discharge pipe
faucet
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021183944A
Other languages
English (en)
Inventor
隆裕 田中
Takahiro Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanei Ltd
Original Assignee
Sanei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanei Ltd filed Critical Sanei Ltd
Priority to JP2021183944A priority Critical patent/JP2023071278A/ja
Publication of JP2023071278A publication Critical patent/JP2023071278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】吐水パイプの水栓本体に対する首振り範囲を合理的な構成により選択的に切り替えることが可能な水栓装置を提供すること。【解決手段】水栓本体2の接続口2Aに接続される吐水パイプ10は、水栓本体2の内部に形成される凹部23に挿通される凸部13を有する。凹部23は、凸部13よりも管周方向の幅が広い第1の凹部23Aと、第1の凹部23Aから更に第1の凹部23Aよりも狭い管周方向の幅で凸部13の挿通方向に凹む第2の凹部23Bと、を有する。凸部13は、第1の凹部23Aまで挿通されて第1の凹部23A内で管周方向の回転が許容される第1の凸部13Aと、第2の凹部23Bまで挿通されて管周方向の回転が第2の凹部23B内の狭い範囲に制限される第2の凸部13Bと、のいずれかから成る。第1の凸部13Aと第2の凸部13Bとを選択的に備える吐水パイプ10が、水栓本体2の接続口2Aに接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、水栓装置に関する。詳しくは、通水路を備える水栓本体と、水栓本体の接続口に通水可能なように接続される吐水パイプと、を有する水栓装置に関する。
特許文献1には、水栓本体に接続される吐水パイプの首振りを規制可能な構造を備えた水栓装置が開示されている。この水栓装置は、吐水パイプの外周部に係止部材を装着し、この係止部材を水栓本体に設けられるキー溝に嵌合させることで、吐水パイプの水栓本体に対する首振りを規制する構成とされる。
特許第3941621号公報
特許文献1に記載の構成では、吐水パイプと係止部材とが別体の構成とされることから、部品点数が増大し、かつ、細かい部品の組み付けを伴う組み付け作業性の悪い構成となる。また、係止部材が吐水パイプから管径方向の外側に張り出す構成となることから、吐水パイプと係止部材との接続部が管径方向に大型化しやすくなる。そこで、本発明は、吐水パイプの水栓本体に対する首振り範囲を合理的な構成により選択的に切り替えることが可能な水栓装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の水栓装置は次の手段をとる。すなわち、水栓装置は、通水路を備える水栓本体と、水栓本体の接続口に通水可能なように接続される吐水パイプと、を有する。水栓装置は、更に、吐水パイプの管内部において吐水パイプから管軸方向に突出する凸部と、水栓本体の内部に形成されて凸部が挿通される凹部と、を有する。凹部は、凸部よりも管周方向の幅が広い第1の凹部と、第1の凹部から更に第1の凹部よりも狭い管周方向の幅で凸部の挿通方向に凹む第2の凹部と、を有する。
凸部は、第1の凸部と、第2の凸部と、のいずれかから成る。第1の凸部は、第1の凹部まで挿通されて第1の凹部の管周方向の各端部と当接する間の範囲で吐水パイプの水栓本体に対する管周方向の回転を許容する。第2の凸部は、第2の凹部まで挿通されて吐水パイプの水栓本体に対する管周方向の回転を第2の凹部の管周方向の各端部と当接する間の狭い範囲に制限する。第1の凸部と第2の凸部とを選択的に備える吐水パイプが、水栓本体の接続口に接続される。
上記構成によれば、吐水パイプの凸部の長さを変えるだけの合理的な構成により、吐水パイプの水栓本体に対する首振り範囲を選択的に切り替えることができる。
また、本発明の水栓装置は、更に次のように構成されていてもよい。第2の凹部が、第2の凸部を管周方向の回転を不能とする状態に嵌合させる形状とされる。
上記構成によれば、吐水パイプの凸部の長さを変えるだけの合理的な構成により、吐水パイプを水栓本体に対して首振りが可能な仕様と首振りが不能な仕様とに選択的に切り替えることができる。
また、本発明の水栓装置は、更に次のように構成されていてもよい。水栓装置が、吐水パイプと水栓本体との間に介在して吐水パイプの水栓本体に対する管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材を更に有する。ガタ詰め部材が、吐水パイプと水栓本体との双方に対して金属同士の接触となり、かつ、水栓本体に締結される締結部材により双方の間で管軸方向に押し付けられる。
上記構成によれば、ガタ詰め部材と吐水パイプ及び水栓本体との間に、それぞれ、金属同士の押圧接触に伴う高い摺動摩擦抵抗力が掛けられる。それにより、吐水パイプを水栓本体に対して、管軸方向及び管径方向はもちろんのこと、管周方向にもガタつかせにくくすることができる。
また、本発明の水栓装置は、更に次のように構成されていてもよい。水栓装置が、吐水パイプと水栓本体との間に介在して吐水パイプの水栓本体に対する管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材を更に有する。ガタ詰め部材が、吐水パイプと水栓本体との双方に対して樹脂と金属との接触となり、かつ、吐水パイプの抜止め用に水栓本体に締結される締結部材から締め付けによる管軸方向の押圧力を受けない非押圧状態で設けられる。
上記構成によれば、吐水パイプと水栓本体との間に、樹脂と金属との接触となる非押圧状態のガタ詰め部材が設けられる。それにより、吐水パイプを水栓本体に対して管軸方向及び管径方向にガタつかせにくくしながらも、管周方向に円滑に回転させることができる。
また、本発明の水栓装置は、更に次のように構成されていてもよい。第1の凸部と第2の凸部とが、互いに同一の横断面で寸胴状に突出する形状とされる。
上記構成によれば、第1の凸部と第2の凸部とを互いの長さが異なるだけの基本構成の共通化された構成とすることができる。
第1の実施形態に係る水栓装置の概略構成を表す斜視図である。 水栓装置の要部を分解して表す斜視図である。 図2のIII矢視図である。 回転タイプの吐水パイプを水栓本体から外した状態を表す部分断面斜視図である。 図4の組み付け状態を表す部分断面斜視図である。 図5に対応する断面図である。 図6のVII部拡大図である。 固定タイプの吐水パイプを水栓本体から外した状態を表す部分断面斜視図である。 図8の組み付け状態を表す部分断面斜視図である。 図9に対応する断面図である。 図10のXI部拡大図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(水栓装置1の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係る水栓装置1の構成について、図1~図11を用いて説明する。なお、以下の説明において、手前、奥、上、下、左、右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。各図中に示す方向は、それぞれ、水栓装置1の正面に立つ使用者から見た方向となっている。以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図11のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る水栓装置1は、不図示のキッチンカウンタのシンクの奥側の天板上に設置される、いわゆる台付きタイプのシングルレバー混合水栓として構成される。水栓装置1は、キッチンカウンタの天板下より供給される湯と水とを内部で混合して吐水することが可能な機能を備える。
具体的には、水栓装置1は、上記天板の下側から供給される湯と水との混合割合を内部で調節することが可能な温調機能を備える。また、水栓装置1は、混合した湯水の吐水/止水を切り替えることが可能な吐止水の切替機能を備える。
上記湯水の混合割合の調節と吐水/止水の切り替えは、全て、水栓本体2の側部に取り付けられた1本のレバーハンドル3の操作によって行われる。具体的には、使用者がレバーハンドル3を掴んで前後に回転位置を変えることにより、水栓本体2の内部に設けられた湯水混合用のカートリッジ4が湯水の各供給口(不図示)の開度を変化させるように操作される。それにより、水栓本体2の内部で混合される湯水の混合割合が、レバーハンドル3の操作位置に応じた設定温度となるよう調節される。
また、使用者がレバーハンドル3を前後方向の任意の回転操作位置から右方に倒すことにより、上記カートリッジ4が不図示の吐出口の開度を閉じた状態から徐々に開くように操作される。それにより、レバーハンドル3を右方に倒す操作に伴って、その回転移動量に応じた量の湯水が、水栓本体2の上部に接続された吐水パイプ10から吐水される。
また、使用者が右方に倒したレバーハンドル3を元の位置へと引き上げることにより、カートリッジ4の吐出口(不図示)が閉じられて、吐水パイプ10からの吐水が止められる。なお、カートリッジ4の湯水の混合割合の調節及び吐水/止水の切り替えに纏わる基本構成は、特開2020-46067号公報等の文献に開示された公知の構成と同一となっている。したがって、カートリッジ4の具体的な構成についての説明は省略することとする。
上述した吐水パイプ10は、水栓本体2の上部からグースネック状に手前側へ延びるパイプ形状とされる。吐水パイプ10は、その基端部が、水栓本体2の上部に形成された接続口2Aに図示上方から挿通されて通水可能なように接続されている。本実施形態では、吐水パイプ10は、水栓本体2に対して左右に首振り可能なように接続される首振り仕様の吐水パイプ10Aと、水栓本体2に対して首振り不能なように接続される固定仕様の吐水パイプ10Bと、の2種類の中から用途に合わせて選択的に適用することが可能な構成とされる。
なお、本説明文中で吐水パイプ10と示す場合には、首振り仕様の吐水パイプ10Aと固定仕様の吐水パイプ10Bとを総称して示す場合である。上述した吐水パイプ10は、首振り仕様の吐水パイプ10Aも、固定仕様の吐水パイプ10Bも、どちらも、その基端部の管内部から管軸方向(図示下方)に突出する凸部13を備える構成とされる。
上記凸部13は、水栓本体2の内部に形成された凹部23に挿通される。凸部13は、図2に示すように、首振り仕様の吐水パイプ10Aに形成されるもの(第1の凸部13A)と、固定仕様の吐水パイプ10Bに形成されるもの(第2の凸部13B)とで、互いの突出長さが異なる構成とされる。なお、本説明文中で凸部13と示す場合には、首振り仕様の吐水パイプ10Aに形成される第1の凸部13Aと固定仕様の吐水パイプ10Bに形成される第2の凸部13Bとを総称して示す場合である。
首振り仕様の吐水パイプ10Aに形成される第1の凸部13Aと、固定仕様の吐水パイプ10Bに形成される第2の凸部13Bとは、互いに同一の横断面で管軸方向(図示下方)に寸胴状に突出する形状とされる。しかし、第1の凸部13Aは、第2の凸部13Bよりも突出長さが短い構成とされる。
それにより、第1の凸部13Aは、首振り仕様の吐水パイプ10Aの水栓本体2への接続に伴って、水栓本体2の内部に形成された凹部23の管周方向の幅が広い第1の凹部23A(図3参照)までしか管軸方向に挿通されない構成とされる(図4~図6参照)。一方、第2の凸部13Bは、固定仕様の吐水パイプ10Bの水栓本体2への接続に伴って、第1の凹部23Aから更に図示下方へ深く凹む管周方向の幅の狭い第2の凹部23B(図3参照)まで管軸方向に挿通される構成とされる(図8~図10参照)。
その結果、図4~図6に示すように、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合には、その第1の凸部13Aが水栓本体2の第1の凹部23A内を管周方向に移動可能とされる範囲において、吐水パイプ10Aが水栓本体2に対して管周方向(左右方向)に首振りすることができる状態とされる。また、図8~図10に示すように、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合には、その第2の凸部13Bが水栓本体2の第2の凹部23B内に管周方向の回転が不能となる状態に嵌合されて、吐水パイプ10Bが水栓本体2に対して首振り不能な状態に設けられる。
図2に示すように、上述した首振り仕様の吐水パイプ10Aと固定仕様の吐水パイプ10Bとは、第1の凸部13Aと第2の凸部13Bとの突出長さは異なるものの、各々の水栓本体2に対する接続構造等の基本構成は互いに共通化された構成とされる。一方、水栓本体2は、その接続される対象が首振り仕様の吐水パイプ10Aであるか固定仕様の吐水パイプ10Bであるかに関わらず、同一仕様の構成とされる。
上記共通化により、首振り仕様の吐水パイプ10Aと固定仕様の吐水パイプ10Bとを選択的に切り替えることが可能な水栓装置1を合理的に構成することができる。なお、厳密には、図4~図6に示すように、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合には、そのガタ詰め部材として、樹脂製の上ガタ詰めリング70Aと樹脂製の下ガタ詰めリング70Bとが適用される。ここで、上ガタ詰めリング70A及び下ガタ詰めリング70Bが、それぞれ、本発明の「ガタ詰め部材」に相当する。
そして、上ガタ詰めリング70Aと下ガタ詰めリング70Bとは、吐水パイプ10Aを水栓本体2に接続した状態に締め付ける固定ナット40の締め付け力を受けない非押圧状態で設けられる構成とされる(図6~図7参照)。それにより、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合には、非押圧状態で設けられる樹脂製の上ガタ詰めリング70Aと樹脂製の下ガタ詰めリング70Bとによって、吐水パイプ10Aのガタつきを適切に抑制しながらも、吐水パイプ10Aを管周方向に円滑に回転させることが可能となる。ここで、固定ナット40が、本発明の「締結部材」に相当する。
また、図8~図10に示すように、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合には、そのガタ詰め部材として、上記と同じ樹脂製の上ガタ詰めリング70Aと上記とは異なる金属製の下ガタ詰めリング70Cとが適用される。ここで、下ガタ詰めリング70Cが、本発明の「ガタ詰め部材」に相当する。上記金属製の下ガタ詰めリング70Cは、図7等で示した樹脂製の下ガタ詰めリング70Bよりも管軸方向に厚みのある形状とされる。
上記構成により、上ガタ詰めリング70Aと下ガタ詰めリング70Cとは、吐水パイプ10Bを水栓本体2に接続した状態に締め付ける固定ナット40の締め付け力を受ける押圧状態で設けられる構成とされる(図10~図11参照)。それにより、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合には、上記押圧状態で設けられる樹脂製の上ガタ詰めリング70Aと金属製の下ガタ詰めリング70Cとにより発揮される摺動摩擦抵抗力により、吐水パイプ10Bの管周方向を含む各方向のガタつきを適切に抑制することが可能となる。
特に、金属製の下ガタ詰めリング70Cが、図11で後述するように、金属製の接続ニップル60と金属製の本体部品20とに対して、それぞれ、金属同士の押圧接触に伴う高い摺動摩擦抵抗力を作用させる状態で設けられる。そのようなことから、吐水パイプ10Bを水栓本体2に対して、管軸方向及び管径方向はもちろんのこと、管周方向にもガタつかせにくい状態に設けることができる。
(各部の具体的な構成)
次に、水栓装置1の各部の具体的な構成について、詳しく説明する。図4~図6に示すように、水栓装置1は、上述した吐水パイプ10と、水栓本体2の内部に組み込まれる円管状の本体部品20と、本体部品20の周囲側面に被せられる円管状の化粧カバー30と、を有する。また、水栓装置1は、本体部品20の上端部に図示上方から螺合されることで吐水パイプ10の基端部を水栓本体2に締め付ける段付き円筒形状の固定ナット40を有する。
また、水栓装置1は、固定ナット40の周囲側面と上面とに跨って被せられる有天円筒状の化粧リング50を有する。また、水栓装置1は、図4に示すように、吐水パイプ10の基端部に図示下方から螺合される円筒状の接続ニップル60を有する。上述した吐水パイプ10、本体部品20、固定ナット40、及び接続ニップル60は、それぞれ、青銅や真鍮等の銅合金から成る。また、化粧カバー30及び化粧リング50は、それぞれ、樹脂材から成る。
また、水栓装置1は、吐水パイプ10の水栓本体2に対する上側のガタ詰め部材となる樹脂製開リング形状の上ガタ詰めリング70Aを有する。上ガタ詰めリング70Aは、図4に示すように、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合にも、図8に示すように、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合にも、共通で使用される共通部品とされる。
また、図4に示すように、水栓装置1は、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合の下側のガタ詰め部材となる樹脂製開リング形状の下ガタ詰めリング70Bを有する。また、水栓装置1は、図8に示すように、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合の下側のガタ詰め部材となる金属製開リング形状の下ガタ詰めリング70Cを有する。
図4及び図7に示すように、吐水パイプ10は、その管内部に管軸方向に貫通する通水路11が形成された構成とされる。また、吐水パイプ10は、その基端部に、管壁が管内側に厚肉化された形となって管軸方向(図示下方)に延びる接続管部12が形成された構成とされる。更に、吐水パイプ10は、その接続管部12の管内部から管軸方向(図示下方)に突出する凸部13を備える構成とされる。
吐水パイプ10の基端部は、図示上下方向に管軸方向が真っ直ぐ延びる丸パイプ形状とされる。接続管部12は、水栓本体2と接続される接続部として機能する。接続管部12は、その厚肉化された構造強度の高い構成により、水栓本体2に対して強固に連結される構成とされる。
接続管部12の外周面には、管周方向に環状に延びる形に凹む外環状溝12Aが形成されている。外環状溝12Aには、その外周部に嵌め込まれる後述する接続ニップル60の嵌合筒部62との間に密着する図示しない止水シール材としてのOリングが装着される。
また、接続管部12の外周面には、管周方向に環状に延びる形に張り出すフランジ12Bが形成されている。フランジ12Bは、その上面が、外環状溝12Aの底面を形成している。また、接続管部12の外周面には、雄ねじ12Cが形成されている。雄ねじ12Cは、フランジ12Bより下側の領域に形成されている。
凸部13は、接続管部12から管軸方向(図示下方)に角棒状に突出する形に形成される。凸部13は、接続管部12の管壁が更に管内側に厚肉化されて形成されている。凸部13は、吐水パイプ10が本体部品20の管内部に図示上方から挿通されるのに伴い、本体部品20の窪み天板部21に形成された凹部23内に挿通される。
凸部13は、図4~図6に示すように、吐水パイプ10が首振り仕様の吐水パイプ10Aである場合には、突出長さの短い第1の凸部13Aとして形成され、凹部23の第1の凹部23Aまでしか挿通されない構成とされる。また、凸部13は、図8~図10に示すように、吐水パイプ10が固定仕様の吐水パイプ10Bである場合には、突出長さの長い第2の凸部13Bとして形成され、凹部23の第1の凹部23Aを越えて第2の凹部23Bまで挿通される構成とされる。
図3~図4に示すように、本体部品20は、その上端部が、吐水パイプ10の接続管部12を図示上方から管内部に挿通して内部に底付きさせた状態にセットすることが可能な凹状の窪み天板部21を有する形に形成されている。また、本体部品20は、その管内部に高さ方向に貫通する通水路22が形成された構成とされる。通水路22は、本体部品20内の図示左側の管壁に沿って、窪み天板部21も貫通するように高さ方向に真っ直ぐ延びる形に形成されている。
また、本体部品20は、上記窪み天板部21の一部から図示下方に寸胴状に凹む凹部23が形成された構成とされる。凹部23は、本体部品20の中心軸線のまわりに描かれる扇形状に凹む第1の凹部23Aと、第1の凹部23Aの扇形状の一部から更に図示下方へと深く凹む第2の凹部23Bと、を有する段差形状に形成されている。
第1の凹部23Aは、窪み天板部21の通水路22が貫通する図示左側の通水領域から図示右方に外れた領域に形成されている。第2の凹部23Bは、第1の凹部23Aの扇形状の管周方向の中央部分から図示下方に更に凹む形に形成されている。
詳しくは、第2の凹部23Bは、第1の凹部23Aの扇形状の外周縁から扇形状の中心へと管径方向(図示左右方向)に真っ直ぐ延びる形に形成されている。そして、第2の凹部23Bは、その扇形状の中心を図示左方へと通り抜けた先で、通水路22と連通する形に形成されている。
図4~図6に示すように、本体部品20の外周面には、管周方向に環状に延びる形に凹む外環状溝24が形成されている。外環状溝24には、本体部品20の周囲側面に被せられる化粧カバー30との間に密着する図示しない止水シール材としてのOリングが装着される。
本体部品20の上端部には、窪み天板部21の周縁に沿って図示上方に円筒状に延びる接続管部25が形成されている。接続管部25の外周面には、雄ねじ25Aが形成されている。接続管部25は、本体部品20の外周部と同心で、かつ、本体部品20の外周部よりもひとまわり小さな外径を持つ円筒形状とされる。
固定ナット40は、その外周部の外径が図示下方に向かって段差状に拡径される段付き円筒形状に形成されている。固定ナット40は、その図示下端側の円筒部が、内周面に雌ねじ41Aが形成された螺合部41とされる。また、固定ナット40は、その図示上端側の円筒部が、吐水パイプ10の接続管部12を管径方向の外側から取り囲む形に支える支承部42とされる。
支承部42の外周面には、雄ねじ42Aが形成されている。また、支承部42の図示上端側の内周面には、管周方向に環状に延びる形に張り出す横断面コ字状の内突起42Bが形成されている。内突起42Bのコ字内の溝は、管周方向に環状に延びる形に凹む内環状溝42Cとされる。内環状溝42Cには、固定ナット40の筒内部に通される吐水パイプ10との間に密着する図示しない止水シール材としてのOリングが装着される。
固定ナット40は、その螺合部41の内周面に形成された雌ねじ41Aが本体部品20の雄ねじ25Aに図示上方から螺合されることにより本体部品20に組み付けられる。固定ナット40は、図6~図7に示すように、吐水パイプ10が首振り仕様の吐水パイプ10Aである場合には、その雌ねじ41Aの上端から内側に張り出す環状の段差面である締結座面41Bが、本体部品20の接続管部25の先端(上端)に底付く位置まで締結される。
一方、固定ナット40は、図10~図11に示すように、吐水パイプ10が固定仕様の吐水パイプ10Bである場合には、後述する金属製の下ガタ詰めリング70Cが厚みのある形状とされていることにより、上記締結座面41Bが本体部品20の接続管部25の先端(上端)には底付かない位置までしか締結されない構成とされる。これらの組み付けにより、図7及び図11に示すように、固定ナット40は、その内突起42Bの底面を成す上座面42Dが、本体部品20の窪み天板部21と高さ方向(管軸方向)に対向する状態にセットされる。
図4~図6に示すように、化粧リング50は、その天板部の中心部に丸孔状に貫通する通し孔51が形成された構成とされる。また、化粧リング50は、その円筒部の内周面に雌ねじ52が形成された構成とされる。上記化粧リング50は、その通し孔51に吐水パイプ10が管軸方向に通され、雌ねじ52が固定ナット40の雄ねじ42Aに図示上方から螺合される構成とされる。上記螺合により、化粧リング50は、その天板部が固定ナット40の天板面上に底付く位置で係止され、固定ナット40の上面と周囲側面とを被せた状態にセットされる。
図4~図6に示すように、接続ニップル60は、吐水パイプ10の接続管部12に図示下方から螺合される円筒状の螺合部61を有する円筒形状に形成されている。また、接続ニップル60は、螺合部61の円筒形状に沿って図示上方に円筒状に延びる嵌合筒部62を有する。
螺合部61の内周面には、雌ねじ61Aが形成されている。また、螺合部61の外周面には、管周方向に環状に延びる形に張り出す横断面コ字状の外突起61Bが形成されている。外突起61Bのコ字内の溝は、管周方向に環状に延びる形に凹む外環状溝61Cとされる。外環状溝61Cには、その外周部に嵌め込まれる本体部品20の接続管部25との間に密着する図示しない止水シール材としてのOリングが装着される。
接続ニップル60は、その螺合部61の内周面に形成された雌ねじ61Aが吐水パイプ10の接続管部12の外周面に形成された雄ねじ12Cに図示下方から螺合されることにより、吐水パイプ10の接続管部12に組み付けられる。具体的には、接続ニップル60は、その螺合部61と嵌合筒部62との間の内側の段差面が、吐水パイプ10のフランジ12Bに図示下方から底付く位置まで締め付けられる。それにより、接続ニップル60は、その嵌合筒部62が吐水パイプ10の外環状溝12Aを外周側から塞ぐ形にセットされる。
上記組み付けの後、接続ニップル60は、吐水パイプ10の接続管部12が本体部品20の管内部に図示上方から挿通されることで、樹脂製の下ガタ詰めリング70B(図7参照)又は金属製の下ガタ詰めリング70C(図11)を介して本体部品20の窪み天板部21上に底付いた状態にセットされる。上記組み付けにより、接続ニップル60は、その外突起61Bが本体部品20の接続管部25内に管径方向の隙間を僅かに空けて嵌り込んだ状態にセットされる。
図4~図6に示すように、上ガタ詰めリング70Aは、横断面逆L字状を成す開リング状の部材から成る。上ガタ詰めリング70Aは、そのリング内に吐水パイプ10の接続管部12が管軸方向に通されることで、接続管部12の外周面にガタ詰めされた状態に嵌合される構成とされる。
また、上ガタ詰めリング70Aは、吐水パイプ10の接続管部12に後述する接続ニップル60が図示下方から接続されることにより、その逆L字の内角の上面が接続ニップル60の嵌合筒部62の先端(上端)により図示下方から支えられる状態にセットされる。また、上ガタ詰めリング70Aは、吐水パイプ10の接続管部12が本体部品20の管内部に図示上方から挿通された後、後述する固定ナット40が本体部品20に図示上方から締め付けられることで、その外周部が固定ナット40の支承部42の内周面に緩やかに嵌り込む。
それと共に、上ガタ詰めリング70Aは、その天板面が固定ナット40の支承部42の上座面42Dに図示下方から緩やかに当てられる状態にセットされる。それにより、上ガタ詰めリング70Aは、接続ニップル60の嵌合筒部62の先端(上端)と固定ナット40の支承部42の上座面42Dとの間に高さ方向(管軸方向)に緩やかに挟まれた状態にセットされる。併せて、上ガタ詰めリング70Aは、吐水パイプ10の接続管部12と固定ナット40の支承部42の内周面との間に、これらの管径方向のガタを詰めた状態にセットされる。
図4~図6に示すように、樹脂製の下ガタ詰めリング70B、すなわち首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合に用いられる下ガタ詰めリング70Bは、横断面L字状を成す開リング状の部材から成る。下ガタ詰めリング70Bは、本体部品20の窪み天板部21上に、窪み天板部21の縁である接続管部25の内周面に緩やかに嵌り込んだ状態にセットされる。
下ガタ詰めリング70Bは、吐水パイプ10Aの接続管部12が本体部品20の管内部に図示上方から挿通されることで、そのL字の内角の上面に接続ニップル60の底面が当接した状態にセットされる。上記当接により、吐水パイプ10Aの本体部品20に対する図示下方の移動が底付きされて規制される。
また、上記組み付けにより、下ガタ詰めリング70Bは、そのL字の内角の内周面に接続ニップル60の螺合部61の外周部が緩やかに嵌り込む。それにより、下ガタ詰めリング70Bを介して、接続ニップル60と本体部品20の接続管部25との間の管径方向のガタが詰められる。その結果、接続ニップル60が接続された吐水パイプ10Aの本体部品20に対する管径方向のガタが詰められる。
上記組み付けの後、固定ナット40の雌ねじ41Aが本体部品20の雄ねじ25Aに締め付けられることで、接続ニップル60が上ガタ詰めリング70Aと下ガタ詰めリング70Bとを介して固定ナット40の上座面42Dと本体部品20の窪み天板部21との間に高さ方向(管軸方向)に緩やかに挟まれた状態にセットされる。詳しくは、図7に示すように、固定ナット40は、その締結座面41Bが本体部品20の接続管部25の先端(上端)に底付く位置まで締結される。
しかし、固定ナット40が上記底付く位置まで締め付けられても、固定ナット40の上座面42Dと本体部品20の窪み天板部21の上面との間に確保される高さ寸法により、上ガタ詰めリング70Aと接続ニップル60と下ガタ詰めリング70Bとが、これらの間に固定ナット40の締め付け力を受けない非押圧状態で設けられる。したがって、首振り仕様の吐水パイプ10Aが水栓本体2に接続される場合には、非押圧状態で設けられる樹脂製の上ガタ詰めリング70A及び樹脂製の下ガタ詰めリング70Bにより、吐水パイプ10Aの本体部品20に対するガタつきを適切に抑制しながらも、吐水パイプ10Aを管周方向に円滑に回転させることが可能となる。
図8~図10に示すように、金属製の下ガタ詰めリング70C、すなわち固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合に用いられる下ガタ詰めリング70Cは、横断面L字状を成す開リング状の部材から成る。下ガタ詰めリング70Cは、本体部品20の窪み天板部21上に、窪み天板部21の縁である接続管部25の内周面に緩やかに嵌り込んだ状態にセットされる。
下ガタ詰めリング70Cは、吐水パイプ10Bの接続管部12が本体部品20の管内部に図示上方から挿通されることで、そのL字の内角の上面に接続ニップル60の底面が当接した状態にセットされる。上記当接により、吐水パイプ10Bの本体部品20に対する図示下方の移動が底付きされて規制される。
また、上記組み付けにより、下ガタ詰めリング70Cは、そのL字の内角の内周面に接続ニップル60の螺合部61の外周部が緩やかに嵌り込む。それにより、下ガタ詰めリング70Cを介して、接続ニップル60と本体部品20の接続管部25との間の管径方向のガタが詰められる。その結果、接続ニップル60が接続された吐水パイプ10Bの本体部品20に対する管径方向のガタが詰められる。
上記組み付けの後、固定ナット40の雌ねじ41Aが本体部品20の雄ねじ25Aに締め付けられることで、接続ニップル60が上ガタ詰めリング70Aと下ガタ詰めリング70Cとを介して固定ナット40の上座面42Dと本体部品20の窪み天板部21との間に高さ方向(管軸方向)に強く挟まれた状態にセットされる。詳しくは、図11に示すように、固定ナット40は、その締め付けにより締結座面41Bが本体部品20の接続管部25の先端(上端)に底付く前に、締め付けが規制されるようになっている。
その理由は次の通りである。すなわち、下ガタ詰めリング70Cは、そのL字の底板の厚みが、図8で前述した樹脂製の下ガタ詰めリング70Cの底板の厚みよりも大きくなっている。そのため、下ガタ詰めリング70Cの上に設けられる接続ニップル60、及び接続ニップル60の上に設けられる上ガタ詰めリング70Aのそれぞれの高さ位置が、図8で前述したものよりも底上げされている。その結果、固定ナット40は、その締め付けにより締結座面41Bが本体部品20の接続管部25の先端(上端)に底付く前に、締め付けが規制されるようになっている。
したがって、上記締め付けにより、固定ナット40の上座面42Dと本体部品20の窪み天板部21の上面との間に挟まれる上ガタ詰めリング70Aと接続ニップル60と下ガタ詰めリング70Cとには、それぞれ、固定ナット40の締め付けに伴う高さ方向(管軸方向)の圧縮力が掛けられる。したがって、固定仕様の吐水パイプ10Bが水栓本体2に接続される場合には、上記押圧状態で設けられる上ガタ詰めリング70A及び金属製の下ガタ詰めリング70Cにより発揮される摺動摩擦抵抗力により、吐水パイプ10Bの管周方向の回転を含む各方向のガタつきを適切に抑制することが可能となる。
(吐水パイプ10の水栓本体2への組み付け手順)
続いて、吐水パイプ10の水栓本体2への組み付け手順について説明する。なお、吐水パイプ10の水栓本体2への組み付け手順は、首振り仕様の吐水パイプ10Aの場合も、固定仕様の吐水パイプ10Bの場合も同様である。
先ず、図4及び図8に示すように、吐水パイプ10の接続管部12に図示下方から化粧リング50、固定ナット40、上ガタ詰めリング70Aをそれぞれ挿通する。そして、接続ニップル60を吐水パイプ10の接続管部12に接続する。
次に、図4に示すように、首振り仕様の吐水パイプ10Aを水栓本体2に接続する場合には、樹脂製の下ガタ詰めリング70Bを本体部品20の窪み天板部21上に図示上方からセットする。また、図8に示すように、固定仕様の吐水パイプ10Bを水栓本体2に接続する場合には、金属製の下ガタ詰めリング70Cを本体部品20の窪み天板部21上に図示上方からセットする。
次に、図5~図6及び図9~図10に示すように、吐水パイプ10の接続管部12を本体部品20の管内部に図示上方から挿通する。それにより、図5~図6に示すように、吐水パイプ10が首振り仕様の吐水パイプ10Aである場合には、第1の凸部13Aが本体部品20の第1の凹部23Aに挿通される。また、図9~図10に示すように、吐水パイプ10が固定仕様の吐水パイプ10Bである場合には、第2の凸部13Bが本体部品20の第2の凹部23Bまで挿通される。
次に、固定ナット40を本体部品20に締め付ける。そして、化粧リング50を固定ナット40に締め付ける。それにより、図5~図7に示すように、吐水パイプ10が首振り仕様の吐水パイプ10Aである場合には、吐水パイプ10Aが、本体部品20に対して、樹脂製の上ガタ詰めリング70A及び樹脂製の下ガタ詰めリング70Bを介して管軸方向及び管径方向に適切にガタ抑えされつつ管周方向に円滑に回転することができる状態に組み付けられる。
また、図9~図11に示すように、吐水パイプ10が固定仕様の吐水パイプ10Bである場合には、吐水パイプ10Bが、本体部品20に対して、樹脂製の上ガタ詰めリング70A及び金属製の下ガタ詰めリング70Cを介して管周方向、管軸方向及び管径方向の全ての方向に対して適切にガタ抑えされた状態に組み付けられる。
以上をまとめると、第1の実施形態に係る水栓装置1は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、水栓装置(1)は、通水路(22)を備える水栓本体(2)と、水栓本体(2)の接続口(2A)に通水可能なように接続される吐水パイプ(10)と、を有する。水栓装置(1)は、更に、吐水パイプ(10)の管内部において吐水パイプ(10)から管軸方向に突出する凸部(13)と、水栓本体(2)の内部に形成されて凸部(13)が挿通される凹部(23)と、を有する。凹部(23)は、凸部(13)よりも管周方向の幅が広い第1の凹部(23A)と、第1の凹部(23A)から更に第1の凹部(23A)よりも狭い管周方向の幅で凸部(13)の挿通方向に凹む第2の凹部(23B)と、を有する。
凸部(13)は、第1の凸部(13A)と、第2の凸部(13B)と、のいずれかから成る。第1の凸部(13A)は、第1の凹部(23A)まで挿通されて第1の凹部(23A)の管周方向の各端部と当接する間の範囲で吐水パイプ(10)の水栓本体(2)に対する管周方向の回転を許容する。第2の凸部(13B)は、第2の凹部(23B)まで挿通されて吐水パイプ(10)の水栓本体(2)に対する管周方向の回転を第2の凹部(23B)の管周方向の各端部と当接する間の狭い範囲に制限する。第1の凸部(13A)と第2の凸部(13B)とを選択的に備える吐水パイプ(10)が、水栓本体(2)の接続口(2A)に接続される。
上記構成によれば、吐水パイプ(10)の凸部(13)の長さを変えるだけの合理的な構成により、吐水パイプ(10)の水栓本体(2)に対する首振り範囲を選択的に切り替えることができる。
また、第2の凹部(23B)が、第2の凸部(13B)を管周方向の回転を不能とする状態に嵌合させる形状とされる。上記構成によれば、吐水パイプ(10)の凸部(13)の長さを変えるだけの合理的な構成により、吐水パイプ(10)を水栓本体(2)に対して首振りが可能な仕様と首振りが不能な仕様とに選択的に切り替えることができる。
また、水栓装置(1)が、吐水パイプ(10)と水栓本体(2)との間に介在して吐水パイプ(10)の水栓本体(2)に対する管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材(70C)を更に有する。ガタ詰め部材(70C)が、吐水パイプ(10)と水栓本体(2)との双方に対して金属同士の接触となり、かつ、水栓本体(2)に締結される締結部材(40)により双方の間で管軸方向に押し付けられる。
上記構成によれば、ガタ詰め部材(70C)と吐水パイプ(10)及び水栓本体(2)との間に、それぞれ、金属同士の押圧接触に伴う高い摺動摩擦抵抗力が掛けられる。それにより、吐水パイプ(10)を水栓本体(2)に対して、管軸方向及び管径方向はもちろんのこと、管周方向にもガタつかせにくくすることができる。
また、水栓装置(1)が、吐水パイプ(10)と水栓本体(2)との間に介在して吐水パイプ(10)の水栓本体(2)に対する管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材(70A,70B)を更に有する。ガタ詰め部材(70A,70B)が、吐水パイプ(10)と水栓本体(2)との双方に対して樹脂と金属との接触となり、かつ、吐水パイプ(10)の抜止め用に水栓本体(2)に締結される締結部材(40)から締め付けによる管軸方向の押圧力を受けない非押圧状態で設けられる。
上記構成によれば、吐水パイプ(10)と水栓本体(2)との間に、樹脂と金属との接触となる非押圧状態のガタ詰め部材(70A,70B)が設けられる。それにより、吐水パイプ(10)を水栓本体(2)に対して管軸方向及び管径方向にガタつかせにくくしながらも、管周方向に円滑に回転させることができる。
また、第1の凸部(13A)と第2の凸部(13B)とが、互いに同一の横断面で寸胴状に突出する形状とされる。上記構成によれば、第1の凸部(13A)と第2の凸部(13B)とを互いの長さが異なるだけの基本構成の共通化された構成とすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の水栓装置は、通水路を備える水栓本体と、水栓本体の接続口に通水可能なように接続される吐水パイプと、を有する様々な水栓装置に適用することができるものである。例えば、本発明の水栓装置は、湯水を吐水する混合水栓の他、水のみを吐水する単水栓であっても良い。
また、本発明の水栓装置は、吐水量や温度の調節をレバーハンドルの操作により行うものではなく、センサによる手かざしの検出により自動で行う自動水栓であっても良い。また、本発明の水栓装置は、キッチンの他、洗面台や浴室に設けられる水栓装置であっても良い。また、水栓装置は、台付きタイプの他、壁付きタイプの構成であっても良い。
2.吐水パイプは、水栓本体の上部に接続されるものの他、水栓本体の側部又は下部に接続されるものであっても良い。すなわち、吐水パイプは、水栓本体から上方に延びる形に接続されるものの他、側方又は下方に延びる形に接続されるものであっても良い。
3.上記実施形態では、吐水パイプの凸部が第1の凸部と第2の凸部とを選択的に備える構成とされることで、吐水パイプを首振りが可能な仕様と首振りが不能な仕様とに選択的に切り替えられる構成を例示した。しかし、吐水パイプは、凸部が第1の凸部と第2の凸部とを選択的に備える構成とされることで、吐水パイプの首振りが相対的に広い範囲の仕様と狭い範囲の仕様とに選択的に切り替えられる構成とされていても良い。すなわち、どちらも首振りが可能な仕様とされる構成である。
4.第1の凸部と第2の凸部とは、互いの長さが異なる他、互いの管周方向の幅や管径方向の幅等の横断面が異なる形に形成される構成であっても良い。
5.上記実施形態では、吐水パイプと水栓本体との間に介在するガタ詰め部材を上下一対で設け、吐水パイプが首振り可能な仕様の場合には両方を樹脂製とし、吐水パイプが首振り不能な仕様の場合には上側を樹脂製とし下側を金属製とした例を示した。しかし、吐水パイプが首振り不能な仕様の場合に、上側のガタ詰め部材も金属製としても良い。或いは、吐水パイプが首振り不能な仕様の場合でも、両方のガタ詰め部材が樹脂製とされる構成であっても構わない。また、ガタ詰め部材は、上下1箇所にのみ設けられる構成であっても構わない。
6.凹部は、第2の凹部が第1の凹部の管周方向の複数箇所に設けられていて、第2の凸部を選択的に嵌合させられるようになっていても良い。それにより、吐水パイプを首振り不能な状態に固定して設ける位置(向き)を選択することが可能となる。
1 水栓装置
2 水栓本体
2A 接続口
3 レバーハンドル
4 カートリッジ
10 吐水パイプ
10A 吐水パイプ
10B 吐水パイプ
11 通水路
12 接続管部
12A 外環状溝
12B フランジ
12C 雄ねじ
13 凸部
13A 第1の凸部
13B 第2の凸部
20 本体部品
21 窪み天板部
22 通水路
23 凹部
23A 第1の凹部
23B 第2の凹部
24 外環状溝
25 接続管部
25A 雄ねじ
30 化粧カバー
40 固定ナット(締結部材)
41 螺合部
41A 雌ねじ
41B 締結座面
42 支承部
42A 雄ねじ
42B 内突起
42C 内環状溝
42D 上座面
50 化粧リング
51 通し孔
52 雌ねじ
60 接続ニップル
61 螺合部
61A 雌ねじ
61B 外突起
61C 外環状溝
62 嵌合筒部
70A 上ガタ詰めリング(ガタ詰め部材)
70B 下ガタ詰めリング(ガタ詰め部材)
70C 下ガタ詰めリング(ガタ詰め部材)

Claims (5)

  1. 通水路を備える水栓本体と、該水栓本体の接続口に通水可能なように接続される吐水パイプと、を有する水栓装置であって、
    前記吐水パイプの管内部において前記吐水パイプから管軸方向に突出する凸部と、
    前記水栓本体の内部に形成されて前記凸部が挿通される凹部と、を有し、
    前記凹部が、前記凸部よりも管周方向の幅が広い第1の凹部と、該第1の凹部から更に該第1の凹部よりも狭い前記管周方向の幅で前記凸部の挿通方向に凹む第2の凹部と、を有し、
    前記凸部が、前記第1の凹部まで挿通されて該第1の凹部の前記管周方向の各端部と当接する間の範囲で前記吐水パイプの前記水栓本体に対する前記管周方向の回転を許容する第1の凸部と、前記第2の凹部まで挿通されて前記吐水パイプの前記水栓本体に対する前記管周方向の回転を前記第2の凹部の前記管周方向の各端部と当接する間の狭い範囲に制限する第2の凸部と、のいずれかから成り、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部とを選択的に備える前記吐水パイプが、前記水栓本体の前記接続口に接続される水栓装置。
  2. 請求項1に記載の水栓装置であって、
    前記第2の凹部が、前記第2の凸部を前記管周方向の回転を不能とする状態に嵌合させる形状とされる水栓装置。
  3. 請求項2に記載の水栓装置であって、
    前記吐水パイプと前記水栓本体との間に介在し、前記吐水パイプの前記水栓本体に対する前記管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材を更に有し、
    前記ガタ詰め部材が、前記吐水パイプと前記水栓本体との双方に対して金属同士の接触となり、かつ、前記水栓本体に締結される締結部材により前記双方の間で前記管軸方向に押し付けられる水栓装置。
  4. 請求項1に記載の水栓装置であって、
    前記吐水パイプと前記水栓本体との間に介在し、前記吐水パイプの前記水栓本体に対する前記管軸方向及び管径方向のガタをそれぞれ詰めるガタ詰め部材を更に有し、
    前記ガタ詰め部材が、前記吐水パイプと前記水栓本体との双方に対して樹脂と金属との接触となり、かつ、前記吐水パイプの抜止め用に前記水栓本体に締結される締結部材から締め付けによる前記管軸方向の押圧力を受けない非押圧状態で設けられる水栓装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の水栓装置であって、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部とが、互いに同一の横断面で寸胴状に突出する形状とされる水栓装置。
JP2021183944A 2021-11-11 2021-11-11 水栓装置 Pending JP2023071278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021183944A JP2023071278A (ja) 2021-11-11 2021-11-11 水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021183944A JP2023071278A (ja) 2021-11-11 2021-11-11 水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023071278A true JP2023071278A (ja) 2023-05-23

Family

ID=86409877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021183944A Pending JP2023071278A (ja) 2021-11-11 2021-11-11 水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023071278A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2145052B1 (en) Swivel joint for faucet
CA2688907C (en) Faucet
JP2007146551A (ja) 湯水混合水栓装置
US11346463B2 (en) Handle connection systems and methods
US7909062B2 (en) Temperature control faucet with an improved structure
JP2023071278A (ja) 水栓装置
JP2013213313A (ja) 水栓
JP4791917B2 (ja) 混合水栓接続用管継手
US12018470B2 (en) Clicker drain assembly and method of assembling same
JP4352448B2 (ja) シャワー継手およびこのシャワー継手を備えた吐水装置
JPH0438139Y2 (ja)
JP7448343B2 (ja) 水栓
CN216590154U (zh) 一种龙头转动管稳固结构及水龙头
JP4534257B2 (ja) 湯水混合水栓装置
JP2021173112A (ja) 水栓装置
JP6633413B2 (ja) 水栓装置
EP1004710A2 (en) Unit for fixing knobs to a water delivery tap
JPH0913448A (ja) 水 栓
JPH10159138A (ja) 湯水混合栓の取付構造
JP5800543B2 (ja) シャワーエルボ及びシャワーエルボを備えたシャワー水栓
JP2024008195A (ja) 水栓
JP4370622B2 (ja) 湯水混合水栓装置
JP2645072B2 (ja) 水栓の開閉弁構造
JP2002071040A (ja) シングルレバー式の混合栓
JPH0414530Y2 (ja)