JP2023070514A - マスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図5に示すように、マスタジョー10は、取付溝から前方へ突出してトップジョーが固定される幅狭部11と、取付溝内で抜け止めされる幅広部12とを含む横断面T字状を有する金属製で、幅広部11の長手方向の一端部に、プランジャ等を有する駆動機構に連結される連結部13が略直角に連設されている。幅広部12において、連結部13を除く全域には、取付溝の内面に対して摺動する平坦な摺動面14が形成されている。
この摺動面14は、例えば特許文献1に開示されるように、高度な寸法精度及び平滑度を得るために、取付溝内での摺動方向と直交する幅方向に研削する仕上げ加工が施されている。
しかし、この場合、砥石20の移動距離が大きくなって全体の研削時間が長くなる上、往復移動させると効率が悪くなる。また、作業空間も大きくなってしまう。
仕上げ加工前の複数の前記マスタジョーを、所定の回転中心との同心円上で、且つ当該同心円の径方向外側で同一平面上に前記摺動面が位置するようにそれぞれ放射方向に配置し、
各前記マスタジョーを前記回転中心を軸として同時に回転させながら、回転する砥石を前記摺動面側へ前記放射方向に直線移動させて各前記摺動面を仕上げ加工することを特徴とする。
本開示の第1の構成の別の態様は、上記構成において、前記砥石は、前記軸と平行な回転軸を中心に回転することを特徴とする。
本開示の第1の構成の別の態様は、上記構成において、前記砥石は、前記軸と直交する回転軸を中心に回転することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本開示の第2の構成は、工作機械のチャックに用いられ、チャックに設けた取付溝の内面に沿って摺動するマスタジョーであって、
前記内面との摺動面が、第1の構成のマスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法によって仕上げ加工されていることを特徴とする。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、砥石を、軸と平行な回転軸を中心に回転させるので、砥石の広い端面を利用して効率よく研削可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、砥石を、軸と直交する回転軸を中心に回転させるので、砥石の周面と摺動面との位置合わせがしやすくなる。
[形態1]
図2は、マスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法の一例を平面で示す説明図である。
この仕上げ加工方法では、ロータリー研削盤1が使用される。ロータリー研削盤1の旋回テーブル2上に、研削する複数(ここでは12個)のマスタジョー10,10・・を、回転中心Oとの同心円上に等間隔で放射方向に配置する。
各マスタジョー10は、図5に示したものと略同じで、トップジョーが固定される幅狭部11と、チャック本体に設けた取付溝内で抜け止めされる幅広部12とを含む横断面T字状の金属製で、幅広部12の長手方向の一端部に、チャック本体に設けた駆動機構に連結される連結部13が略直角に連設されている。幅広部12における幅狭部11と反対側の面に、取付溝との摺動面14が形成されている。但し、摺動面14にはグリス供給用の溝15が形成されている。仕上げ加工前のマスタジョー10は、鍛造若しくは汎用の丸材、角材から切削加工し、研削加工により形成される。
各マスタジョー10は、幅広部12の摺動面14が上面となり、連結部13が回転中心O側となる向きで旋回テーブル2上に配置されている。よって、各摺動面14は、旋回テーブル2の径方向外側で略同一平面上に位置している。
砥石4及び旋回テーブル2が規定の回転数に達すると、砥石4を、同図(A)の位置から、位置αの摺動面14に対して矢印C方向へ直線状に前進させる。すると、砥石4は、同図(B)~同図(D)の順で位置αの摺動面14上に移動する。こうして砥石4を、下端面の高さを変えながら同図(A)と同図(D)との間を繰り返し移動させることで、砥石4の下端面によって複数の摺動面14を連続して研削する。よって、全ての摺動面14が平滑な摺動面14に仕上げ加工される。
この構成によれば、砥石4の移動距離が短くなり、全体の研削時間が短くて済む上、砥石4及び旋回テーブル2が回転運動のため高効率加工が可能となる。また、作業空間もコンパクトとなる。よって、複数の幅広部12の摺動面14を短時間で仕上げ加工でき、且つ作業空間を省スペースで形成可能となる。
特に、砥石4を、軸Lと平行な回転軸を中心に回転させるので、砥石4の広い端面を利用して効率よく研削可能となる。
次に、本開示の別の形態を説明する。但し、形態1と同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
図3に示すように、この形態2では、駆動ユニット3における砥石4が、回転軸が軸Lと平行でなく、軸Lと直交する横向きとなっている点で形態1と異なっている。後は形態1と同じである。
ここでも旋回テーブル2を矢印B方向に回転させながら、砥石4を、周面の最下位置の高さを摺動面14に合わせて矢印A方向に回転させ、図3(A)の位置から、位置αの摺動面14に対して、二点鎖線で示すように、同図(B)(C)のように矢印C方向へ直線状に前進させる。そして、砥石4を、高さを変えながら同図(A)と同図(D)との間を繰り返し移動させることで、砥石4の周面によって複数の摺動面14を連続して研削する。よって、全ての摺動面14が平滑な摺動面14に仕上げ加工される。
特に、砥石4を、軸Lと直交する回転軸を中心に回転させるので、砥石4の周面と摺動面14との位置合わせがしやすくなる。
形態1,2に共通して、旋回テーブルの回転方向及び砥石の回転方向はそれぞれ逆であってもよい。特に形態1では、図4(A)に示すように、各マスタジョー10を、回転中心O側に摺動面14がそれぞれ位置する向きとして同心円上に配置すると共に、マスタジョー10の配列の内側に砥石4を配置してもよい。この場合も、砥石4を矢印A方向に、旋回テーブル2を矢印B方向に回転させながら砥石4を矢印C方向へ同図(B)~(D)のように直線移動させる動きを繰り返せば、各摺動面14を仕上げ加工することができる。
砥石の形状及び大きさは、上記形態1,2に限らない。複数の砥石をマスタジョーの配列に対してそれぞれ異なる放射方向から進退動させてもよい。
本開示の仕上げ加工方法を実施する機械は、ロータリー研削盤に限らない。マスタジョーを配列する数も適宜増減できる。
仕上げ加工するマスタジョーの形状は、上記形態に限らない。例えば摺動面の溝の形態が異なるものや、溝がない摺動面を有するものであっても本開示は適用可能である。
図5に示すように、マスタジョー10は、取付溝から前方へ突出してトップジョーが固定される幅狭部11と、取付溝内で抜け止めされる幅広部12とを含む横断面T字状を有する金属製で、幅広部12の長手方向の一端部に、プランジャ等を有する駆動機構に連結される連結部13が略直角に連設されている。幅広部12において、連結部13を除く全域には、取付溝の内面に対して摺動する平坦な摺動面14が形成されている。
この摺動面14は、例えば特許文献1に開示されるように、高度な寸法精度及び平滑度を得るために、取付溝内での摺動方向と直交する幅方向に研削する仕上げ加工が施されている。
仕上げ加工前の複数の前記マスタジョーを、所定の回転中心との同心円上で、且つ当該同心円の径方向外側で同一平面上に前記摺動面が位置するようにそれぞれ放射方向に配置し、
各前記マスタジョーを前記回転中心を軸として同時に回転させながら、回転する砥石を、前記放射方向で前記摺動面から離れる位置と前記摺動面上となる位置との間を、下端面の高さを変えながら前記放射方向に繰り返し直線移動させて各前記摺動面を仕上げ加工することを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、前記砥石は、前記軸と平行な回転軸を中心に回転することを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、前記砥石は、前記軸と直交する回転軸を中心に回転することを特徴とする。
Claims (4)
- 工作機械のチャックに用いられ、チャックに設けた取付溝の内面に沿って摺動するマスタジョーにおいて、前記内面との摺動面を仕上げ加工する方法であって、
仕上げ加工前の複数の前記マスタジョーを、所定の回転中心との同心円上で、且つ当該同心円の径方向外側で同一平面上に前記摺動面が位置するようにそれぞれ放射方向に配置し、
各前記マスタジョーを前記回転中心を軸として同時に回転させながら、回転する砥石を前記摺動面側へ前記放射方向に直線移動させて各前記摺動面を仕上げ加工することを特徴とするマスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法。 - 前記砥石は、前記軸と平行な回転軸を中心に回転することを特徴とする請求項1に記載のマスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法。
- 前記砥石は、前記軸と直交する回転軸を中心に回転することを特徴とする請求項1に記載のマスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法。
- 工作機械のチャックに用いられ、チャックに設けた取付溝の内面に沿って摺動するマスタジョーであって、
前記内面との摺動面が、請求項1乃至3のマスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法によって仕上げ加工されていることを特徴とするマスタジョー。
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JP2021182736A JP7074254B1 (ja) | 2021-11-09 | 2021-11-09 | マスタジョーの摺動面の仕上げ加工方法 |
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